JP2011076767A - 積層体、準備用支持体、積層体の製造方法、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

積層体、準備用支持体、積層体の製造方法、及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体、準備用支持体、積層体の製造方法、及びデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】支持体2A、光熱変換層3A、光遮断層4A、粘着層5A、フレキシブル基板6A、素子7A、を有し、支持体2Aが光熱変換層3Aに光を照射することによって剥離可能となっている積層体1Aであって、粘着層5Aが、光遮断層4Aの側面を覆うように形成される積層体1Aとすることで上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層体、この積層体を製造するための準備用支持体、積層体の製造方法、及びデバイスの製造方法に関する。
半導体の技術分野においては、パッケージの薄型化やチップ積層技術による高密度化に対応するために、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という場合がある。)の薄肉化が検討されている。そして、薄肉化は、パターン形成されたウエハの面とは反対側の面を研削する、いわゆる裏面研削によってなされる。しかし、ウエハが薄肉化されることで反ったりするために、研削時の厚み均一性が確保しにくくなる問題、ウエハの搬送が難しくなる問題、ダイジング工程で個々のチップに切断される際にチッピング(エッジ欠け)が発生するという問題がある。そこで、こうした均一性の高い裏面研削の実施、ウエハの搬送の容易化、チッピングの発生の抑制のために、薄肉化前のウエハを硬い支持体に固定して、裏面研削・搬送・ダイジングを行い、薄肉化後にウエハ又は個々のチップを硬い支持体から剥離するという手法が採用されている。
特許文献1には、被研削基材が支持体上に固定された積層体であって、この被研削基材を支持体から容易に剥離することが可能である積層体等を提供することを目的として、被研削基材と、この被研削基材と接している接合層と、光吸収剤及び熱分解性樹脂を含む光熱変換層と、光透過性支持体と、を含む積層体が記載されている。そして、積層体の上記の光熱変換層は、上記の接合層とは反対側の上記の被研削基材の表面を研削した後に、放射エネルギーが照射されたときに分解して、研削後の基材と上記の光透過性支持体とを分離するようになっている。
特許文献2には、半導体ウエハをダイシングする工程を含む半導体チップの製造方法において、ダイシング時のチッピングを効果的に防止することができる方法を提供することを目的として、半導体チップの所定の製造方法が記載されている。具体的には、光吸収剤及び熱分解性樹脂を含む光熱変換層を光透過性支持体上に適用する工程(但し、光熱変換層は放射エネルギーが照射されたときに放射エネルギーを熱に変換し、そしてその熱により分解するものである)、回路パターンを有する回路面とこの回路面とは反対側の非回路面とを有する半導体ウエハを用意し、回路面と光熱変換層とが対向するようにして、半導体ウエハと光透過性支持体とを光硬化型接着剤を介して貼り合わせ、光透過性支持体側から光を照射して光硬化型接着剤層を硬化させ、非回路面を外側に有する積層体を形成する工程、半導体ウエハが所望の厚さになるまで半導体ウエハの非回路面を研削する工程、研削された半導体ウエハを非回路面側からダイシングして、複数の半導体チップへと切断する工程、光透過性支持体側から放射エネルギーを照射し、光熱変換層を分解し、接着剤層を有する半導体チップと、光透過性支持体とに分離する工程、及び、半導体チップから接着剤層を除去する工程、を含む、半導体チップの製造方法とする。
また、薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液晶ディスプレイ(LCD)の技術分野においても、LCDは、透明基板上に薄型トランジスタをCVD等により形成する工程を経て製造される。ここで、透明基板には高度の耐熱性が必要とされるため、石英ガラスや耐熱ガラスが用いられる。しかし、こうした石英ガラスや耐熱ガラスは割れやすく、重量が大きいために、大型のLCDを製造する場合に製造時のハンドリングが困難となる問題がある。そこで、別の硬い支持体上に薄型トランジスタを形成した後に転写体としての石英ガラスや耐熱ガラスを積層し、次いで上記支持体を剥離するという手法が用いられる。
特許文献3には、被剥離物の特性、条件等にかかわらず、容易に剥離することができ、特に、種々の転写体への転写が可能な剥離方法を提供することを目的として、所定の剥離方法が記載されている。具体的には、基板上に複数の層の積層体よりなる分離層を介して存在する被剥離物を基板から剥離する剥離方法であって、分離層に照射光を照射して、分離層の層内及び/又は界面において剥離を生ぜしめ、被剥離物を基板から離脱させる剥離方法が記載されている。
特開2004−64040号公報(請求項1、第0005段落) 特開2005−159155号公報(請求項1、第0007段落) 特開平10−125929号公報(請求項1、第0006段落)
このように、半導体の技術分野やLCDの技術分野では、ウエハや薄型トランジスタを製造する際のウエハのたわみや反り、薄型トランジスタが形成される基板の割れによる製造時の処理やハンドリングの困難性を克服するために、硬い支持体上に固定した状態でウエハや薄型トランジスタを製造した後に、この硬い支持体を剥離するという技術が利用されている。
そして、上記各部材のたわみ、反り、基板の割れによる製造時の処理やハンドリングの困難性の問題は、有機エレクトロルミネッセンスデバイス(有機ELデバイス)、有機トランジスタデバイス、及び太陽電池デバイスのように、フレキシブル基板上に素子を設けた薄型のデバイスを製造する際にも起こるものである。具体的には、大型のフレキシブル基板は、用いる材料に応じてたわみやすかったり、又は割れやすかったりする。その結果、大型のフレキシブル基板は、水平に保ったまま搬送したり、安定して搬送したりすることが困難となり、このフレキシブル基板上に素子を形成することが困難となる。
このため、薄型のデバイスを安定的に生産することを可能とするため、半導体ウエハやLCDの分野で採用されている上記技術の応用が課題となっている。より具体的には、フレキシブル基板を、粘着層及びレーザー光の照射により剥離可能な光熱変換層を介して、硬い支持体上に固定する。そして、支持体に固定した状態でフレキシブル基板上に素子を形成した後に、光熱変換層にレーザー光等を照射して、光熱変換層を分解させて硬い支持体を剥離するという技術の採用が課題となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その第2の目的は、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体に用いる準備用支持体を提供することになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その第3の目的は、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体の製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その第4の目的は、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスを良好に生産することが可能なデバイスの製造方法を提供することにある。
本発明者等が、フレキシブル基板を、粘着層及びレーザー光の照射により剥離可能な光熱変換層を介して、硬い支持体上に固定してハンドリングし、フレキシブル基板上に素子を形成した後に、光熱変換層にレーザー光等を照射して、光熱変換層を分解させて硬い支持体を剥離するという技術の採用の可否を検討した結果、以下の2つの課題があることが新たに判明した。
すなわち、第1の課題として、素子が有機化合物で構成される有機ELデバイスや有機トランジスタデバイスの場合においては、素子が有機化合物を含有するために熱や光の照射に相対的に弱く、光熱変換層にレーザー等を照射して支持体の剥離を行う際に、光熱変換層から漏れる光によって素子が破壊されるという課題がある。この課題については、本発明者等は、フレキシブル基板及び素子と、支持体及び光熱変換層との間に、光熱変換層に照射されるレーザー光が素子に到達しないように光遮断層(例えば、アルミニウムの薄膜による反射層)を設ける必要があることを見出した。
ところが、第2の課題として、素子の製造の際に電極等の部材を微細加工するために酸エッチングやアルカリ処理を行う必要があるが、酸やアルカリで上記の光遮断層等の部材が劣化するという課題がある。
そこで、上記の2つの課題を克服するために本発明者等が鋭意検討をした結果、粘着層の形成方法を工夫して光遮断層を保護することにより上記問題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
上記課題を解決するための本発明の積層体は、支持体、該支持体上に設けられた光熱変換層、該光熱変換層上に形成された光遮断層、該光遮断層上に形成された粘着層、該粘着層上に形成されたフレキシブル基板、該フレキシブル基板上に形成された素子、を有し、前記支持体が該光熱変換層に光を照射することによって剥離可能となっている積層体であって、前記粘着層が、前記光遮断層の側面を覆うように形成される、ことを特徴とする。
この発明によれば、支持体、この支持体上に設けられた光熱変換層、この光熱変換層上に形成された光遮断層、この光遮断層上に形成された粘着層、この粘着層上に形成されたフレキシブル基板、このフレキシブル基板上に形成された素子、を有し、支持体が光熱変換層に光を照射することによって剥離可能となっている積層体であって、粘着層が、光遮断層の側面を覆うように形成されるので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を遮断して素子が保護されるとともに、素子の製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層が光遮断層の側面を覆って光遮断層を保護しているので、光遮断層の劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体を提供することができる。なお、本発明において、フレキシブル基板とは、厚さが薄く柔軟性がありたわみやすい性質を有する基板(例えば、プラスチック基板やプラスチックフィルム)、又は、硬いものの厚さが薄いために割れやすい性質を有する基板(例えば、ガラス基板)等をいい、この基板の上に所定の素子を製造するためには、硬い支持体上に固定して素子の製造を行うべき基板をいう。
本発明の積層体の好ましい態様においては、前記粘着層が、さらに前記光熱変換層の側面を覆うように形成される。
この発明によれば、粘着層が、さらに光熱変換層の側面を覆うように形成されるので、素子製造時の酸・アルカリ処理による光熱変換層の劣化が抑制されるようになり、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子をより良好に生産することが可能な積層体を提供することができる。
本発明の積層体の好ましい態様においては、前記光遮断層が光反射層として機能する。
この発明によれば、光遮断層が光反射層として機能するので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を良好に遮断しやすくなる一方で、素子製造時の酸・アルカリ処理によって劣化がしやすくなるので、その結果、粘着層で光遮断層の側面を保護する意義がより大きくなる。
本発明の積層体の好ましい態様においては、前記光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークが、前記支持体上に設けられている。
この発明によれば、光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークが、支持体上に設けられているので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合において、光熱変換層に光がより確実に照射されることになり素子側への漏れ光の発生が抑制され、その結果、素子をより保護しやすくなる。
本発明の積層体の好ましい態様においては、ガラス基板を前記フレキシブル基板として用いるとともに、該フレキシブル基板の端部近傍に前記素子が形成されない領域が存在し、該領域に、前記素子を囲むように前記フレキシブル基板に切り込みが設けられている。
この発明によれば、ガラス基板をフレキシブル基板として用いるとともに、フレキシブル基板の端部近傍に素子が形成されない領域が存在し、この領域に、素子を囲むようにフレキシブル基板に切り込みが設けられているので、フレキシブル基板が割れやすい薄いガラス基板で形成され端部に微小クラックが存在する場合において、製造工程時の熱歪み等を原因として上記微小クラックが亀裂に発展しても、この亀裂の進行を上記切り込みで食い止めやすくなるとともに、切り込みが設けられた箇所を折って粘着層を剥がせばよいので粘着層の剥離をより容易に行いやすくなる。
本発明の積層体の好ましい態様においては、前記素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかである。
この発明によれば、素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかであるので、支持体の剥離のために光熱変換層に光を照射した場合に発生した漏れ光によって劣化しやすい傾向となる一方で、微細加工のために素子製造時における酸・アルカリ処理工程を採用せざるを得ず、その結果、本発明を適用する意義がより大きくなる。
上記課題を解決するための本発明の準備用支持体は、本発明の積層体に用いる準備用支持体であって、前記支持体、該支持体上に設けられた前記光熱変換層を有することを特徴とする。
この発明によれば、本発明の積層体に用いる準備用支持体であって、支持体、この支持体上に設けられた光熱変換層を有することとするので、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体に用いる準備用支持体を提供することができる。
上記課題を解決するための本発明の積層体の製造方法は、本発明の積層体の製造方法であって、支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、前記光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、前記光遮断層上に、該光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、前記粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、前記フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、を有することを特徴とする。
この発明によれば、本発明の積層体の製造方法であって、支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、光遮断層上に、この光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、を有するので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を遮断して素子が保護されるとともに、素子の製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層が光遮断層の側面を覆って光遮断層を保護しているので、光遮断層の劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体の製造方法を提供することができる。
上記課題を解決するための本発明のデバイスの製造方法は、フレキシブル基板上に素子が形成されたデバイスの製造方法であって、支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、前記光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、前記光遮断層上に、該光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、前記粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、前記フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、前記光熱変換層に光を照射して、前記支持体及び前記光熱変換層を剥離する光熱変換層剥離工程、前記粘着層を前記フレキシブル基板から分離する粘着層分離工程を有することを特徴とする。
この発明によれば、フレキシブル基板上に素子が形成されたデバイスの製造方法であって、支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、光遮断層上に、この光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、光熱変換層に光を照射して、支持体及び光熱変換層を剥離する光熱変換層剥離工程、粘着層を前記フレキシブル基板から分離する粘着層分離工程を有するので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を遮断して素子が保護されるとともに、素子の製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層が光遮断層の側面を覆って光遮断層を保護しているので、光遮断層の劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスを良好に生産することが可能なデバイスの製造方法を提供することができる。
本発明のデバイスの製造方法の好ましい態様においては、前記粘着層形成工程において、前記粘着層がさらに前記光熱変換層の側面を覆うように形成される。
この発明によれば、粘着層形成工程において、粘着層がさらに光熱変換層の側面を覆うように形成されるので、素子製造時の酸・アルカリ処理による光熱変換層の劣化が抑制されるようになり、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスをより良好に生産することが可能なデバイスの製造方法を提供することができる。
本発明のデバイスの製造方法の好ましい態様においては、前記光遮断層形成工程において、アルミニウムを蒸着することによって前記光遮断層が形成される。
この発明によれば、光遮断層形成工程において、アルミニウムを蒸着することによって光遮断層が形成されるので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を良好に遮断しやすくなる一方で、素子製造時の酸・アルカリ処理によって劣化がしやすくなるので、その結果、粘着層で光遮断層の側面を保護する意義がより大きくなる。
本発明のデバイスの製造方法の好ましい態様においては、前記光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークを前記支持体上に設ける集光位置確認用マーク形成工程をさらに有する。
この発明によれば、光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークを支持体上に設ける集光位置確認用マーク形成工程をさらに有するので、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合において、光熱変換層に光がより確実に照射されることになり素子側への漏れ光の発生が抑制され、その結果、素子をより保護しやすくなる。
本発明のデバイスの製造方法の好ましい態様においては、前記フレキシブル基板形成工程において、ガラス基板を前記フレキシブル基板として用い、該フレキシブル基板の端部近傍に前記素子が形成されない領域を設け、該領域に、前記素子が形成される領域を囲むように前記フレキシブル基板に切り込みを設ける。
この発明によれば、フレキシブル基板形成工程において、ガラス基板をフレキシブル基板として用い、フレキシブル基板の端部近傍に素子が形成されない領域を設け、この領域に、素子が形成される領域を囲むようにフレキシブル基板に切り込みを設けるので、フレキシブル基板が割れやすい薄いガラス基板で形成され端部に微小クラックが存在する場合において、製造工程時の熱歪み等を原因として上記微小クラックが亀裂に発展しても、この亀裂の進行を上記切り込みで食い止めやすくなるとともに、切り込みが設けられた箇所を折って粘着層を剥がせばよいので粘着層の剥離をより容易に行いやすくなる。
本発明のデバイスの製造方法の好ましい態様においては、前記素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかである。
この発明によれば、素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかであるので、支持体の剥離のために光熱変換層に光を照射した場合に発生した漏れ光によって劣化しやすい傾向となる一方で、微細加工のために素子製造時における酸・アルカリ処理工程を採用せざるを得ず、その結果、本発明を適用する意義がより大きくなる。
本発明の積層体によれば、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体を提供することができる。
本発明の準備用支持体によれば、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体に用いる準備用支持体を提供することができる。
本発明の積層体の製造方法によれば、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体の製造方法を提供することができる。
本発明のデバイスの製造方法によれば、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスを良好に生産することが可能なデバイスの製造方法を提供することができる。
本発明の積層体の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の積層体の他の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の積層体のさらに他の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の積層体のさらに他の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の積層体のさらに他の一例を示す模式的な断面図と平面図である。 本発明の準備用支持体の一例を示す模式的な断面図である。 本発明のデバイスの製造方法における光熱変換層剥離工程の一例を示す模式的な断面図である。 本発明のデバイスの製造方法における粘着層分離工程の一例を示す模式的な断面図である。
次に、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
(積層体)
図1は、本発明の積層体の一例を示す模式的な断面図である。
積層体1Aは、支持体2A、支持体2A上に設けられた光熱変換層3A、光熱変換層3A上に形成された光遮断層4A、光遮断層4A上に形成された粘着層5A、粘着層5A上に形成されたフレキシブル基板6A、フレキシブル基板6A上に形成された素子7A、を有し、支持体2Aが光熱変換層3Aに光を照射することによって剥離可能となっており、粘着層5Aが、光遮断層4Aの側面を覆うように形成されている。これにより、光熱変換層3Aを分解して支持体2Aを剥離するために光熱変換層3Aに光を照射した場合においても、光遮断層4Aが素子7A側に漏れる光を遮断して素子7Aが保護されるとともに、素子7Aの製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層5Aが光遮断層4Aの側面を覆って光遮断層4Aを保護しているので、光遮断層4Aの劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板6A上に形成された薄型の素子7Aを良好に生産することが可能な積層体1Aを提供することができる。
積層体1Aは、フレキシブル基板6A上に素子7Aが形成されたデバイス8Aの製造を容易にするために用いられるものである。フレキシブル基板6Aは薄くたわみやすい又は硬いが薄く割れやすいという性質を有するので、デバイス8Aを製造する場合に、フレキシブル基板6Aのハンドリングが難しくなり、フレキシブル基板6A上への素子7Aの形成が困難となる。そこで、光熱変換層3A、光遮断層4A、及び粘着層5Aを介して、フレキシブル基板6Aを支持体2Aに固定することにより、フレキシブル基板6Aのたわみ、反り、割れを抑制でき、素子7Aの形成が容易となる。そして、フレキシブル基板6A上に素子7Aが設けられ、デバイス8Aが形成された後には、レーザー光等の光を光熱変換層3Aに照射して、光熱変換層3Aを構成する材料を分解させて、支持体2Aを剥離する。さらに、フレキシブル基板6A側に残留する光熱変換層3A、光遮断層4A、及び粘着層5Aを取り除けば、デバイス8Aを得ることができる。なお、デバイス8Aの製造方法についての詳細は、後述する。
積層体1Aは、支持体2A、光熱変換層3A、光遮断層4A、粘着層5A、フレキシブル基板6A、及び素子7Aから形成されているが、積層体においては、上記各層以外の他の層を挿入してもよい。以下、積層体1Aを構成する各層について説明する。
支持体2Aは、フレキシブル基板6Aを固定して、デバイス8Aの製造を容易にできるだけの厚みや剛性を有すればよく、特に制限はない。支持体2Aに所定の剛性を確保するために、支持体2Aの材料を、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びガラス等とすることが好ましい。また、製造する素子7Aの種類によって支持体2Aに所定の耐熱性が必要とされる場合には、支持体2Aに所定の耐熱性を付与することが好ましい。より具体的には、支持体2Aを構成する材料に、歪点が、好ましくは350℃以上、より好ましくは500℃以上のものを用いる。さらに、素子7Aの製造が、少なくとも酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を経て行われるので、支持体2Aを構成する材料として、所定の耐薬品性を有することが好ましい。このような材料としてはガラスを挙げることができ、好ましくは、石英ガラス、ソーダガラス等を挙げることができる。具体的な商品名でいえば、例えば、パイレックス(登録商標)、テンパックス(登録商標)、コーニング#1737及び#7059等を挙げることができる。
支持体2Aは、繰り返し使用される場合を考慮して、所定の耐スクラッチ性を有することが好ましい。そして、繰り返し使用するためには、光熱変換層3Aへの光の照射によって支持体2Aが劣化することを抑制するために、支持体2Aは所定の耐光性を有することが好ましい。こうした見地からも、支持体2Aの材料としてガラスを用いることが好ましい。
支持体2Aは、支持体2Aの剥離のために光熱変換層3Aに光を照射するので、照射する光に対して透過性を有するものを用いることが好ましい。具体的には、支持体2Aの光透過性は、照射する光に対して、通常50%以上とすればよい。また、光熱変換層3Aや粘着層5AにUV硬化型の樹脂を用いる場合には、支持体2Aが紫外線透過性であることが好ましい。
支持体2Aは、光熱変換層3A等の隣接する層との接着力を高めるために、シランカップリング剤を用いる等して適宜表面処理をしていてもよい。また、図1には図示していないが、必要に応じて、支持体2Aと光熱変換層3Aとの間にプライマー層等の接着層を設けてもよい。
支持体2Aは、フレキシブル基板6Aのハンドリングを容易にするだけの厚さを有するようにすることが好ましい。こうした見地から、支持体2Aの厚さは、通常0.1mm以上、好ましくは0.5mm以上、通常5mm以下、好ましくは1.5mm以下とする。また、フレキシブル基板6A上で素子7Aを良好に形成するために、支持体2Aの厚さのばらづきを±2μm以下とすることが好ましい。
光熱変換層3Aは、光の照射によって分解するような材料を用いて形成すればよい。照射する光としては、本発明の要旨の範囲内で制限されることはないが、一定の強度を確保する見地から、レーザー光を用いることが好ましい。レーザー光としては、通常、300〜2000nmの波長のレーザー光が考えられ、具体的には、YAGレーザー(波長:1064nm)、2倍高調波YAGレーザー(波長:532nm)、半導体レーザー(波長:780〜1300nm)が挙げられる。そして、光の照射による分解という見地から、光熱変換層3Aには、通常、光吸収剤と熱分解性樹脂とを含有させる。これにより、レーザー光等によって照射された放射エネルギーは、光吸収剤によって吸収されて熱エネルギーに変換される。次いで、この熱エネルギーが光熱変換層3Aの温度を急激に上昇させ、光熱変換層3A中の温度が、熱分解性樹脂(有機成分)の熱分解温度に達することによって熱分解性樹脂が熱分解(炭化)する。そして、熱分解によって発生したガスは光熱変換層3A内でボイド層(空隙)となり、光熱変換層3Aが2つに分離される。その結果、支持体2Aを剥離することができるようになる。
光熱変換層3Aに用いる光吸収剤は、照射する光の放射エネルギーを吸収するものであればよく、特に制限はない。光吸収剤としては、照射する光としてレーザー光を用いる場合には、例えば、カーボンブラック、グラファイト粉、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、亜鉛、テルル等の微粒子金属粉末、黒色酸化チタンなどの金属酸化物粉末、又は、芳香族ジアミノ系金属錯体、脂肪族ジアミン系金属錯体、芳香族ジチオール系金属錯体、メルカプトフェノール系金属錯体、スクアリリウム系化合物、シアニン系色素、メチン系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素等の染料又は顔料等を挙げることができる。また、光吸収剤は、金属蒸着膜を含む膜状の形態などであってもよい。光熱変換層3Aの分離を容易にする見地から、光吸収剤として、カーボンブラックを用いることが好ましい。光吸収剤の粒径は、本発明の要旨の範囲内において特に制限はないが、通常1nm以上、1μm以下とする。
光熱変換層3A中の光吸収剤の含有量は、本発明の要旨の範囲内において特に制限はない。例えば、光吸収剤としてカーボンブラックを用いる場合には、通常5体積%以上、通常70体積%以下とする。上記範囲とすれば、光熱変換層3Aの接着性を確保しつつ、熱分解性樹脂を分解させやすくなる。
光熱変換層3Aに用いる熱分解性樹脂は、所定の温度で熱分解するような材料であればよく特に制限はない。熱分解性樹脂としては、例えば、ゼラチン、セルロース、セルロースエステル(例えば、酢酸セルロース、ニトロセルロース)、ポリフェノール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとの共重合体、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂及び/又はポリウレタン単位を含むブロックコポリマー等を挙げることができる。熱分解性樹脂は、上記樹脂を単独で又は2種以上混合して用いればよい。また、熱分解性樹脂の熱分解によりボイド層を形成して分離した光熱変換層3Aが再接着しないように、熱分解性樹脂のガラス転移温度(Tg)は、室温(20℃)以上とすることが好ましく、100℃以上とすることがより好ましい。
光熱変換層3Aに用いる熱分解性樹脂は、支持体2Aにガラスを用いる場合には、支持体2A(ガラス)と光熱変換層3Aとの接着力を高めるために、ガラス表面のシラノール基と水素結合しうる極性基(例えば、−COOH、−OHなど)を分子内に持つ熱分解性樹脂を用いることが好ましい。また、素子7Aの製造が、少なくとも酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を経て行われるので、光熱変換層3Aに耐薬品性を付与することが好ましい。この見地から、熱処理により自己架橋しうる官能基を分子内に持つ熱分解性樹脂や、紫外線・可視光で架橋可能な熱分解性樹脂(UV硬化型樹脂)又はその前駆体(モノマー・オリゴマーの混合物など)を用いることもできる。また、光熱変換層3Aに粘着性を付与する場合には、熱分解性樹脂として、ポリ(メタ)アクリレートなどから形成された粘着性ポリマーを用いることもできる。
光熱変換層3Aは、必要に応じて、フィラーを所定の含有量で含有させることが好ましい。フィラーは、熱分解性樹脂の熱分解によりボイド層を形成して分離した光熱変換層3Aの再接着を抑制するように作用する。フィラーとしては、例えば、シリカ、タルク、硫酸バリウム等を挙げることができる。
光熱変換層3Aは、さらに、他の添加剤を含有させてもよい。例えば、熱分解性樹脂をモノマーもしくはオリゴマーの形態で塗布し、その後、重合や硬化を行うことにより光熱変換層3Aを形成する場合には、添加剤として光重合開始剤を用いればよい。また、添加剤としては、支持体2Aと光熱変換層3Aとの接着力を高めるためのカップリング剤、耐薬品性向上のための架橋剤等を用いてもよい。さらに、光熱変換層3Aの分解による分離を促進するために、添加剤として低温ガス発生体を用いることもでき。代表的な低温ガス発生体としては発泡剤や昇華剤が利用できる。発泡剤としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸亜鉛、アゾジカーボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニルヒドラジン、p,p−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド)等を挙げることができる。また、昇華剤としては、2−ジアゾー5,5−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジオン、樟脳、ナフタレン、ボルネアール(borneal)、ブチラミド、バレラミド、4−tert−ブチルフェノール、フラン−2−カルボン酸、無水コハク酸、1−アダマンタノール、2−アダマンタノン等を挙げることができる。
光熱変換層3Aの厚さは、支持体2Aの剥離を可能にするかぎり限定されないが、通常0.1μm以上、好ましくは0.3μm以上、より好ましくは0.5μm以上、また通常5μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは2μm以下とする。この範囲とすれば、十分な光吸収が可能となるとともに、光熱変換層3Aが光透過性を有するとともに分離を容易にしやすくなる。
光遮断層4Aは、光熱変換層3Aを分解させるために照射する光が、素子7Aの側に漏れて素子7Aを劣化することを防ぐために用いられるものである。すなわち、素子7Aを有機EL素子や有機トランジスタ素子とする場合には、素子7Aは有機化合物が含有されることになるが、有機化合物は光や熱に弱いため、光が漏れ込むとその放射エネルギー等によって分解等劣化する場合がある。そこで、光熱変換層3Aを通過した光を、反射又は吸収するために光遮断層4Aを用いる。
光遮断層4Aは、通常、光を反射する機能又は光を吸収する機能を付与する。光遮断層4Aを光反射層として機能させる場合には、光遮断層4Aを金属で形成することが好ましく、金属としては、例えば、アルミニウム、銅、鉄、金、銀、クロム、及びチタン等を挙げることができる。また、これら金属を合金として用いてもよく、合金とする場合の原子数比は、本発明の要旨の範囲内で任意に調整することができる。これら材料のうち、製造コストの低減の見地、工業生産上の扱いやすさ、及び素子7A製造時の酸又はアルカリ処理により劣化を受けるという見地から、アルミニウム、金、銀、クロム、及びチタンのいずれかとすることが好ましく、アルミニウムを用いることがより好ましい。すなわち、光遮断層4Aが光反射層として機能することが好ましい。また、光遮断層4Aはアルミニウムから形成されることがより好ましい。これにより、光熱変換層3Aを分解して支持体2Aを剥離するために光熱変換層3Aに光を照射した場合においても、光遮断層4Aが素子7A側に漏れる光を良好に遮断しやすくなる一方で、素子7A製造時の酸・アルカリ処理によって劣化がしやすくなるので、その結果、粘着層5Aで光遮断層4Aの側面を保護する意義がより大きくなる。
光遮断層4Aを光吸収層として機能させる場合には、光熱変換層3Aに照射する光に対して吸収を有する材料を用いればよい。照射する光としてYAGレーザーを用いる場合には、例えば、ジインモニウム塩系化合物等の赤外線吸収材料を用いることができる。また、照射する光として半導体レーザーを用いる場合には、フタロシアニン系色素、シアニン系色素等を用いることができる。光遮断層4Aは、上記赤外線吸収材料や色素を蒸着膜として用いたり、樹脂に分散させて成膜することによって形成することができる。
光遮断層4Aには、上記した材料以外にも、本発明の要旨の範囲内において任意の添加剤を任意の添加量で含有させることもできる。
光遮断層4Aの厚さは、光熱変換層3Aから漏れてくる光を反射又は吸収できるだけの厚さとすればよく、通常5nm以上、通常5μm以下とする。
粘着層5Aは、図1に示すように、光遮断層4Aの側面を覆うように形成されている。これにより、素子7Aの製造が、少なくとも酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を経て行われた場合においても、光遮断層4Aの側面を覆う粘着層5Aが、光遮断層4Aへの酸又はアルカリの侵入を防き、光遮断層4Aの劣化が抑制される。
粘着層5Aは、フレキシブル基板6Aを、光熱変換層3Aを介して支持体2Aに固定するために用いられる。光熱変換層3Aへ光を照射して分解させ支持体2Aを剥離した後は、粘着層5A、光遮断層4A、及び光熱変換層3Aの残留物がフレキシブル基板6A(デバイス8A)に付着した状態となる。このため、粘着層5Aは、通常、フレキシブル基板6Aから容易に剥がせるような材料で形成する。すなわち、粘着層5Aは、通常、フレキシブル基板6Aを支持体2Aに固定するために必要な接着力を有しうつつも、フレキシブル基板6Aから容易に剥がせるような材料を用いて形成する。こうした材料として、例えば、ゴム、エラストマー等のゴム系接着剤、エポキシ、ウレタン等をベースとする一液熱硬化型接着剤、エポキシ、ウレタン、アクリル等をベースとする二液混合反応型接着剤、ホットメルト型接着剤、アクリル、エポキシ等をベースとする紫外線(UV)もしくは電子線硬化型接着剤、水分散型接着剤等を挙げることができる。これらのうち、均一性を確保しやすい等の見地から、UV硬化型接着剤を用いることが好ましい。UV硬化型接着剤としては、アクリル系樹脂を用いることが好ましく、より好ましくは、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート若しくはポリエステルアクリレート等の重合性ビニル基を有するオリゴマー、及び/又はアクリル若しくはメタクリルモノマーに光重合開始剤、並びに、場合により添加剤を添加した接着剤を用いる。添加剤としては、増粘剤、可塑剤、分散剤、上記フィラー以外のフィラー、難燃剤及び熱老化防止剤などが挙げられる。
粘着層5Aとして、両面接着テープを用いることもできる。両面接着テープは、通常、フィルムの両面に粘着剤層が設けられたものである。そして、粘着剤層に使用可能な粘着剤としては、アクリル、ウレタン、天然ゴム等を主成分とする粘着剤、又は、これらに加えて架橋剤を含む粘着剤が挙げられる。好ましくは2−エチルヘキシルアクリレート又はブチルアクリレートを主成分とする共重合体を含む粘着剤である。また、両面接着テープに用いるフィルムとしては紙やプラスティックなどのフィルムが用いられる。ここで、フィルムは、フレキシブル基板6Aから粘着層5Aを容易に剥がすことをできるようにするために、可撓性を有することが好ましい。
粘着層5Aの厚さは、本発明の要旨の範囲内において特に制限はないが、通常10μm以上、好ましくは20μm以上、また通常150μm以下、好ましくは100μm以下とする。
フレキシブル基板6Aには、厚さが薄く柔軟性がありたわみやすい性質を有する基板(例えば、プラスチック基板やプラスチックフィルム)、又は、硬いものの厚さが薄いために割れやすい性質を有する基板(例えば、ガラス基板)等を用いる。フレキシブル基板6Aは、結局は、フレキシブル基板の上に素子7Aを製造するためには、硬い支持体2A上への固定が必要となるものをいう。
フレキシブル基板6Aをプラスチック基板又はプラスチックフィルムとする場合に用いるプラスチック材料(樹脂材料)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、シクロポリオレフィン(CPO)、ポリアリレート(PAR)、ポリプロピレン(PP)、及びポリアミド(PA)等を挙げることができる。これらのうち、例えば、ディスプレイ用途では透明である程度の耐熱性が必要とされるので、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーポネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、透明ポリイミド(PI)、シクロポリオレフィン(CPO)、及びポリアリレート(PAR)を用いることが好ましい。また、上記樹脂材料は、本発明の要旨の範囲内において、任意の2種類以上を任意の割合で適宜混合して用いてもよい。
フレキシブル基板6Aをガラス基板とする場合には、薄ガラスを用いることが好ましい。薄ガラスの材料としては、支持体2Aで説明したものと同様のものを用いることができる。
フレキシブル基板6Aは透明であることが好ましい。これによりフレキシブル基板6Aを、例えば、有機ELディスプレイ素子等のディスプレイ装置の発光面や映像面側に設けることができるようになる。より具体的には、例えば400nm〜700nmの範囲内でのフレキシブル基板6Aの平均光透過度が80%以上の透明性を有するように構成することが好ましい。こうした光透過度はフレキシブル基板6Aの材質と厚さに影響されるので両者を考慮して構成される。
フレキシブル基板6Aの表面は、コロナ処理、火炎処理、プラズマ処理、グロー放電処理、粗面化処理、加熱処理、薬品処理、及び易接着処理等の表面処理を行ってもよい。こうした表面処理の具体的な方法は従来公知のものを適宜用いることができる。
フレキシブル基板6Aの厚さは、可撓性及び形態保持性の観点から、通常10μm以上、好ましくは50μm以上、また、通常5mm以下、好ましくは3mm以下、より好ましくは1mm以下、更に好ましくは500μm以下、特に好ましくは200μm以下とする。
素子7Aは、少なくとも酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を経て製造が行われるものを用いればよく、特に制限はない。こうした素子7Aとして、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかを用いることが好ましい。こうした素子7Aを用いることにより、支持体2Aの剥離のために光熱変換層3Aに光を照射した場合に発生した漏れ光によって素子7Aが劣化しやすい傾向となる一方で、微細加工のために素子7A製造時における酸・アルカリ処理工程を採用せざるを得ず、その結果、本発明を適用する意義がより大きくなる。
素子7Aを、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかとする場合においては、その構成要素は従来公知のものを適宜用いることができる。例えば、素子7Aを有機EL素子とする場合には、有機EL素子は、基本的には、陽極、正孔輸送層、発光層、及び陰極から形成され、各構成部材の材料や厚さ等は従来から用いられているものをそのまま使用することができる。素子7Aには、水分の吸着による素子性能の劣化を防ぐため、封止基材を貼り合わせてもよい。有機EL素子を用いる場合を例にとれば、陰極を形成した後、封止基材としてのガスバリア性フィルムを、接着剤や粘着剤等を用いて有機EL素子を覆うようにして貼り合わせればよい。ここで、接着剤や粘着剤として熱硬化や紫外線(UV)硬化型のものを用いることができる。そして、接着剤や粘着剤は、有機EL素子全面に塗布する場合と、有機EL素子の周辺のフレキシブル基板6A上に枠状に塗布する場合とを挙げることができる。さらに、図1には図示していないが、素子7Aに配線を接続することも可能である。
素子7Aとして有機EL素子を用いる場合には、製造工程における酸又はアルカリでの処理が必須となる。具体的には、ITO電極等の電極又は補助電極をパターニングする際に酸エッチングを行い、絶縁層を形成する場合のレジストパターニングの際にアルカリ処理が用いられ、カソードセパレータの形成にもアルカリ現像が使用される。このため、上記の酸・アルカリでの処理において、光遮断層4Aが劣化するのを防ぐために、光遮断層4Aの側面を粘着層5Aで覆うようにする。
素子7Aは、薄型の素子となっている。その結果、フレキシブル基板6Aとあわせて、デバイス8Aも薄型のデバイスとなる。薄型の素子とする見地から、素子7Aの厚さは、通常5nm以上、通常5mm以下である。
積層体1においては、図1からわかるように、光遮断層4Aが光熱変換層3A上の全面に形成されていないために、光熱変換層3Aに光を照射した場合に、光熱変換層3Aの端部の光遮断層4Aが上に形成されていない領域においては、漏れ光が発生してこれにより素子7Aの端部が劣化する場合が発生することになる。しかしながら、工業生産において、素子7Aの端部は有効エリアとしては用いられないので、上記漏れ光があっても特に問題はない。
図2は、本発明の積層体の他の一例を示す模式的な断面図である。
積層体1Bは、粘着層5Bが、さらに光熱変換層3Bの側面を覆うように形成されていること以外は、積層体1Aと同様の構成となっている。すなわち、粘着層5Bの両端部が、光遮断層4B及び光熱変換層3Bの側面を覆い、支持体2Bまで形成されている。これにより、素子7B製造時の酸・アルカリ処理による光熱変換層3Bの劣化が抑制されるようになり、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板6B上に形成された薄型の素子7Bをより良好に生産することが可能な積層体1Bを提供することができる。
積層体1Bは、上記点以外は積層体1Aと同様の構成を採用しているので、説明の重複を避けるため、積層体1Bの他の構成についての説明は省略する。
図3は、本発明の積層体のさらに他の一例を示す模式的な断面図である。
積層体1Cは、光熱変換層3Cに光を集光するための集光位置確認用マーク9A,9Bが、支持体上2Cに設けられていること以外は、積層体1Aと同様の構成となっている。すなわち、積層体1Cは、支持体2C、光熱変換層3C、光遮断層4C、粘着層5C、フレキシブル基板6C、及び素子7Cを有し、フレキシブル基板6C及び素子7Cでデバイス8Cが形成されている点は、積層体1Aと同様であるが、支持体2C上に集光位置確認用マーク9A,9Bが設けられている点で異なる。集光位置確認用マーク9A,9Bの採用により、光熱変換層3Cを分解して支持体2Cを剥離するために光熱変換層3Cに光を照射した場合において、光熱変換層3Cに光がより確実に照射されることになり素子7C側への漏れ光の発生が抑制され、その結果、素子7Cをより保護しやすくなる。
積層体1Cにおいて、集光位置確認用マーク9A,9Bを設ける意義を説明する。
積層体1Cにおいて、素子7Cが大型化すると、フレキシブル基板6Cも大型化してよりたわみやすく、反りやすく、又は割れやすくなる。このため、積層体1Cを製造する際にフレキシブル基板6Cの水平を確保することがより困難となり、粘着層5Cとフレキシブル基板7Cとを貼り合わせた場合に、両者の界面に気泡が形成される場合がある。こうした気泡は、理想的には全く発生させないように粘着層5Cとフレキシブル基板6Cとを貼り合わせるべきであるものの、フレキシブル基板6Cが大型化してよりハンドリングが困難となると、気泡を根絶することは実質的には不可能となる。そして、本発明者等がこうした気泡が発生した箇所についてさらに検討を行った結果、光熱変換層3Cに光を照射して光熱変換層3Cを分解して支持体2Cを剥離する際に、気泡の発生した箇所では光遮断層4Cの存在にもかかわらず漏れ光が発生して、素子7Cが破壊されることが判明した。より具体的には、素子7Cとして有機EL素子を用いた場合に、有機EL素子を構成する1つの画素の中で発光しない領域が発生することがわかった。
積層体1Cにおける、素子7Cの大型化に伴う気泡の発生によって、上記素子7Cの破壊が発生する原因については現時点では明らかとはなっていない。しかしながら、光熱変換層3Cの分解をより確実に行うために、レーザー光(YAGレーザー)を光熱変換層3Cに2回照射した場合に素子7Cの破壊が確認されていることに鑑みれば、おそらく以下のような現象が起こっているのではないかと推測される。すなわち、気泡が存在する領域は、気泡が存在するために、粘着層5Cの厚さが相対的に薄くなっていると考えられる。そして、厚さが相対的に薄い分、気泡の存在する領域(粘着層5Cが薄い領域)の剛性が十分ではないために、1回目のレーザー光の照射において光熱変換層3C中の熱分解性樹脂が熱分解して発生したガスが、気泡の存在する領域に対応する光遮断層4Cの領域に亀裂を生じさせるのではないかと考えられる。その結果、第2回目のレーザー光の照射の際に、光遮断層4Cの亀裂部分からの素子7C側への漏れ光が発生し、気泡の存在する領域に対応する素子7Cの領域において素子7Cが破壊されるものと推測される。
積層体1Cにおける、気泡の発生に伴う光照射時の素子7Cの破壊については、上記のようなメカニズムの発生が予想される。そこで、こうした素子7Cの破壊の抑制につき本発明者等がさらに検討を行った結果、光熱変換層3Cへの光照射の際に、光熱変換層3Cに光の焦点をあわせることにより、光遮断層4Cに到達する光を極力少なくすることが有効であることを見出した。そこで、積層体1Cでは、支持体2Cに集光位置確認用マーク9A,9Bを設けることとした。そして、光熱変換層3Cに光を照射するに先立って、光の焦点を集光位置確認用マーク9A,9Bに一度合わせてから、上記光の照射を行うこととした。
積層体1Cにおける、集光位置確認用マーク9A,9Bは、図3に示すように、支持体2Cの端部の近くに設けられているが、端部の近く以外に集光位置確認用マークを設けてもよい。また、集光位置確認用マーク9Bについては便宜的にその平面図も示してあることからわかるように、集光位置確認用マーク9Bは十字型となっている。もっとも、集光位置確認用マークは光の焦点合わせのために用いられるものであり、その形状は十字型に限定されるものではない。集光位置確認用マーク9A,9Bの材質としては、例えば、金属、無機物、有機物等を用いることができる。集光位置確認用マーク9A,9Bの材質として金属を用いる場合には、アルミニウムが通常用いられ、無機物を用いる場合には、ガラスが通常用いられ、有機物を用いる場合には、熱硬化性又は紫外線(UV)硬化性樹脂が通常用いられる。この場合、集光位置確認用マーク9A,9Bの厚さは、通常10nm以上、通常2000nm以下とする。なお、図3には図示していないが、支持体をガラスで形成する際には、支持体を加工して、支持体の表面上に集光位置確認用マークを形成してもよい。この場合、集光位置確認用マークの深さは、通常10nm以上、通常2000nm以下とする。このように、本発明においては、支持体を加工して集光位置確認用マークを支持体に形成する場合も、集光位置確認用マークが支持体上に設けられる場合に含まれるものとする。
積層体1Cは、上記点以外は積層体1Aと同様の構成を採用しているので、説明の重複を避けるため、積層体1Cの他の構成についての説明は省略する。
図4は、本発明の積層体のさらに他の一例を示す模式的な断面図である。
積層体1Dは、支持体2D上に光を集光するための集光位置確認用マーク9C,9Dが設けられている点では、積層体1Cと同様の構成をとるが、集光位置確認用マーク9C,9Dが設けられている部分に光熱変換層3D及び光遮断層4Dが設けられておらず、粘着層5Dが光熱変換層3D及び光遮断層4Dの側面を覆うように形成されている点において、積層体1Cと相違する。すなわち、積層体1Dは、支持体2D、光熱変換層3D、光遮断層4D、粘着層5D、フレキシブル基板6D、及び素子7Dを有し、フレキシブル基板6D及び素子7Dでデバイス8Dが形成されている点は、積層体1Cと同様であるが、支持体2D上に設けられた集光位置確認用マーク9C,9Dが、光熱変換層3D及び光遮断層4Dよりも外側に設けられ、粘着層5Dで覆われている点で異なる。
積層体1Dは、光熱変換層が不透明で光の焦点を集光位置確認用マーク9C,9Dにあわせることが難しくなる場合に採用される態様である。なお、図4においては、説明の便宜上、支持体2D上における光熱変換層3D及び光遮断層4Dが形成されていない領域(集光位置確認用マーク9C,9Dが形成された領域)が広く図示されている。しかし、実際の積層体においては、支持体上の端部近傍以外のほとんどの領域に光熱変換層及び光遮断層が形成され、光熱変換層及び光遮断層の存在しない支持体の端部近傍の微小な領域に集光位置確認用マークが形成されることになる。
積層体1Dは、上記相違点以外は積層体1Cと同様の構成を採用しているので、説明の重複を避けるため、積層体1Dの他の構成についての説明は省略する。
図5は、本発明の積層体のさらに他の一例を示す模式的な断面図と平面図である。より具体的には、図5の上段は、積層体1Eの模式的な断面図を示し、図5の下段は、積層体1Eの模式的な平面図を示している。
積層体1Eは、ガラス基板をフレキシブル基板6Eとして用いるとともに、フレキシブル基板6Eの端部近傍に素子7Eが形成されない領域が存在し、この領域に、素子7Eを囲むようにフレキシブル基板6Eに切り込み12が設けられている。これにより、フレキシブル基板6Eが割れやすい薄いガラス基板で形成され端部に微小クラックが存在する場合において、製造工程時の熱歪み等を原因として上記微小クラックが亀裂に発展しても、この亀裂の進行を切り込み12で食い止めやすくなるとともに、切り込み12が設けられた箇所を折って粘着層5Eを剥がせばよいので粘着層5Eの剥離をより容易に行いやすくなる。
積層体1Eは、図5の上段の模式的な断面図に示すように、支持体2E、光熱変換層3E、光遮断層4E、粘着層5E、フレキシブル基板6E、及び素子7Eを有し、フレキシブル基板6E及び素子7Eでデバイス8Eが形成されている点や、集光位置確認用マーク9E,9Fが設けられている点は、積層体1Cと同様であるが、フレキシブル基板6Eの端部近傍の素子7Eが形成されない領域が広く設けられ、図5の下段にも示すように、この領域に、切り込み12が素子7Eを囲む様に設けられている点で異なる。切り込み12は、例えば、ガラスカッター等を用いてガラス状のフレキシブル基板6Eに形成される。なお、図5において切り込み12は、略四角形に形成されているが、切り込みの形状は制限されず、例えば星形や円形、また四角形を構成する各角が丸みを帯びていてもよい。
積層体1Eは、上記相違点以外は積層体1Cと同様の構成を採用しているので、説明の重複を避けるため、積層体1Eの他の構成についての説明は省略する。
(準備用支持体)
図6は、本発明の準備用支持体の一例を示す模式的な断面図である。
準備用支持体10は、積層体1に用いられるものであって、支持体2F、支持体2F上に設けられた光熱変換層3Fを有することを特徴とする。これにより、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板6上に形成された薄型の素子7を良好に生産することが可能な積層体1に用いる準備用支持体10を提供することができる。
準備用支持体10を構成する支持体2F、光熱変換層3Fについては、積層体1の説明において説明したとおりであるので、説明の重複を避けるため、ここでの説明は省略する。
(積層体の製造方法)
本発明の積層体の製造方法は、本発明の積層体の製造方法であって、支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、光遮断層上に、この光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、を有する。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を遮断して素子が保護されるとともに、素子の製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層が光遮断層の側面を覆って光遮断層を保護しているので、光遮断層の劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を良好に生産することが可能な積層体の製造方法を提供することができる。
以下、各工程について説明する。
光熱変換層形成工程は、支持体上に光熱変換層を形成する工程である。支持体や光熱変換層に用いる材料については、上記積層体の説明欄において説明したとおりである。例えば、光熱変換層形成工程は、まず、カーボンブラック等の所定の光吸収剤と、所定の熱分解性樹脂と、その他の添加剤(例えばフィラー)とを所定の溶媒に溶解又は分散させた光熱変換層形成用の塗布液を準備する。そして、この塗布液を支持体上に塗布、乾燥させることによって光熱変換層を形成することができる。
光熱変換層形成工程は、上記塗布液を用いる代わりに、熱分解性樹脂として硬化性の樹脂を用いて行うこともできる。例えば、熱分解性樹脂にUV硬化型樹脂を用いる場合には、所定の光吸収剤、熱分解性樹脂の原料となるモノマーもしくはオリゴマー、必要に応じて光重合開始剤などの添加剤、及び必要に応じて溶剤を混合して、樹脂前駆体溶液を作製する。そして、この樹脂前駆体溶液を支持体上に塗布し、乾燥し、重合・硬化することによっても形成できる。
光熱変換層形成工程における光熱変換層形成用の塗布液又は樹脂前駆体溶液の塗布は、特に制限はないが、例えば、スピンコーティング法、ダイコーティング法、ロールコーティング法、及びスクリーン印刷法等を用いることができる。また、乾燥は、用いる材料に応じて乾燥温度や乾燥時間を適宜選択すればよい。さらに、重合・硬化は、用いる熱分解性樹脂が紫外線硬化性樹脂であれば紫外線を照射すればよく、熱硬化性樹脂であれば加熱すればよい。
光遮断層形成工程は、光熱変換層上に光遮断層を形成する工程である。光遮断層の形成は、光遮断層に用いる材料に応じて適宜選択すればよい。そして、光遮断層に用いる材料については、上記積層体の説明欄において説明したとおりである。例えば、光遮断層を光反射層として機能させる場合には、光遮断層を金属で形成することが好ましいので、光遮断層を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のPVD法やCVD法、金属ペーストを用いたスクリーン印刷等を用いて形成することができる。そして、例えば、図1の積層体1Aにおいては、光熱変換層3Aの両端部には光遮断層4Aが設けられていないが、これは、適宜マスク等を用いることによって、光遮断層4Aの成膜領域を制御することによって実現することができる。より具体的には、光遮断層形成工程において、アルミニウムを蒸着することによって光遮断層が形成されることが好ましい。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を良好に遮断しやすくなる一方で、素子製造時の酸・アルカリ処理によって劣化がしやすくなるので、その結果、粘着層で光遮断層の側面を保護する意義がより大きくなる。
光遮断層形成工程において、光遮断層を光吸収層として機能させる場合には、上記積層体の説明欄において説明したように、光熱変換層に照射する光を吸収する性質を有する材料を用いて光遮断層を形成すればよい。より具体的には、例えば、真空蒸着法を用いて赤外線吸収材料や色素を光熱変換層上に成膜して光遮断層を形成してもよい。また、例えば、樹脂を溶解させた溶液に赤外線吸収材料や色素を分散させた光遮断層形成用の塗布液を作製し、この塗布液を光熱変換層上に塗布し、乾燥させることによって光遮断層を形成してもよい。塗布や乾燥については、光熱変換層形成工程において説明したものと同様の方法を用いることができる。
粘着層形成工程は、光遮断層上に、この光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する工程である。なお、本発明における粘着層とは、硬化・乾燥前のものと硬化・乾燥後のものの両方を含む。また、粘着層に用いる材料については、上記積層体の説明欄で説明したとおりである。また、上記積層体の説明欄で説明したように、粘着層形成工程において、光遮断層だけでなく、光熱変換層の側面をも覆うように粘着層を形成することが好ましい。これにより、素子製造時の酸・アルカリ処理による光熱変換層の劣化が抑制されるようになり、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスをより良好に生産することが可能な積層体の製造方法を提供することができる。
粘着層形成工程における粘着層の形成方法につき、特に制限はないが、粘着層を均一な厚さとするためには、粘着層を形成するために用いられる接着剤等は塗布時及び貼り合わせ時に液状であることが好ましい。そして、塗布及び貼り合わせ作業の際の温度(例えば、25℃)で、粘度が10000cps未満であることがより好ましい。粘着層の形成は、所定の溶媒に溶解又は分散させた接着剤又は硬化前の液体状の接着剤を、例えば、スピンコーティング法、ダイコーティング法、ロールコーティング法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、及びディスペンサー、インクジェット等の吐出法等を用いて成膜することによって行えばよい。また、これら方法を用いれば、粘着層の厚さを均一にしやすくなるとともに、プロセススピードが向上して生産性も確保しやすくなる。
粘着層形成工程において、粘着層を形成するために用いる接着剤は、溶媒系の接着剤では接着剤の溶媒除去後、硬化型接着剤では硬化後、ホットメルト型接着剤では常温固化後の使用に供される状況において、25℃での接着剤の弾性率が100MPa以上であり、また、50℃での弾性率が10MPa以上であることが好ましい。これによって、粘着層が歪みにくくなる。
フレキシブル基板形成工程は、粘着層上にフレキシブル基板を形成する工程である。フレキシブル基板としては、上記積層体の説明欄において説明したものを用いればよい。こうしたものとして、プラスチック基板、プラスチックフィルム、及び薄ガラスを挙げることができる。
フレキシブル基板形成工程においては、例えば、粘着層が乾燥・硬化する前に、フレキシブル基板を粘着層(塗布液)上に設置し、その後粘着層を乾燥・硬化させればよい。なお、フレキシブル基板を未硬化の粘着層上に設置する際には、フレキシブル基板と未硬化の粘着層との間に気泡が入らないように十分に注意する必要がある。より具体的には、例えば、貼り合せは真空下で行い、貼り合せ方法としては、支持体に対して平行に設置して平行状態を保ちながら貼り合せて、環境を瞬間的に大気圧に戻すことによって均一に粘着層上にフレキシブル基板を貼り合せる方法や、ゴムローラー等を使用して端部から徐々に貼り合せていく方法がある。なお、粘着層を形成する接着剤の硬化をUV照射によって行う場合は、フレキシブル基板側からUV光を照射すればよい。これはフレキシブル基板と支持体との間に光遮断層が形成されているためである。
フレキシブル基板形成工程において、ガラス基板をフレキシブル基板として用い、フレキシブル基板の端部近傍に素子が形成されない領域を設け、この領域に、素子が形成される領域を囲むようにフレキシブル基板に切り込みを設けることが好ましい。これにより、フレキシブル基板が割れやすい薄いガラス基板で形成され端部に微小クラックが存在する場合において、製造工程時の熱歪み等を原因として上記微小クラックが亀裂に発展しても、この亀裂の進行を上記切り込みで食い止めやすくなるとともに、切り込みが設けられた箇所を折って粘着層を剥がせばよいので粘着層の剥離をより容易に行いやすくなる。切り込みは、例えば、ガラス基板の所定箇所にガラスカッター等を用いて形成すればよい。また、フレキシブル基板形成工程において、あらかじめフレキシブル基板に切り込みを設けてから、粘着層と貼り合わせてもよいし、粘着層と貼り合わせた後にフレキシブル基板の所定箇所に切り込みを設けるようにしてもよい。
素子形成工程は、フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する工程である。素子としては、上記積層体の説明欄において説明したように、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかであることが好ましい。これにより、支持体の剥離のために光熱変換層に光を照射した場合に発生した漏れ光によって劣化しやすい傾向となる一方で、微細加工のために素子製造時における酸・アルカリ処理工程を採用せざるを得ず、その結果、本発明を適用する意義がより大きくなる。
素子形成工程で製造する素子は、従来公知の方法を適宜用いて、フレキシブル基板上に形成すればよい。素子として有機EL素子を用いる場合には、基本的には、フレキシブル基板上に、陽極、正孔輸送層、発光層、及び陰極を形成すればよい。そして、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程としては、例えば、ITO電極等の電極又は補助電極をパターニングする際の酸エッチングの工程、絶縁層を形成する場合のレジストパターニングの際に行われるアルカリ処理工程、カソードセパレータの形成の際に行われるアルカリ現像工程を挙げることができる。
本発明の積層体の製造方法においては、光熱変換層形成工程、光遮断層形成工程、粘着層形成工程、フレキシブル基板形成工程、及び素子形成工程を行うことが基本となるが、これら工程以外の工程を適宜行ってもよい。このような工程としては、例えば、支持体を準備する準備工程、集光位置確認用マーク形成工程等種々挙げることができるが、集光位置確認用マーク形成工程を行うことが好ましい。
集光位置確認用マーク形成工程は、光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークを支持体上に設ける工程である。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合において、光熱変換層に光がより確実に照射されることになり素子側への漏れ光の発生が抑制され、その結果、素子をより保護しやすくなる。集光位置確認用マークの材料、形状、高さ(深さ)等については、上記積層体の説明欄で説明したとおりである。
集光位置確認用マーク形成工程を、本発明の積層体の製造方法の各工程のどのタイミングで行うかについては特に制限はない。集光位置確認用マーク形成工程は、例えば、光熱変換層形成工程の前に行ってもよいし、光熱変換層形成工程と同時に行ってもよいし、光遮断層形成工程と同時に行ってもよい。
集光位置確認用マーク形成工程における、集光位置確認用マークの形成方法としては、特に制限はないが、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のPVD法やCVD法、また金属ペーストを用いたスクリーン印刷等を挙げることができる。また、光熱変換層が不透明で光の焦点を集光位置確認用マークにあわせることが難しくなる場合には、光熱変換層が存在しない領域を設け、この領域において支持体上に集光位置確認用マークを形成すればよい(図4に示す積層体1D参照)。この場合において、集光位置確認用マークと光遮断層との材質を同一とする場合には、集光位置確認用マークと光遮断層とを同時に形成してもよい。すなわち、集光位置確認用マーク形成工程と、光遮断層形成工程とを同時に行ってもよい。例えば、集光位置確認用マーク及び光遮断層にアルミニウムを用いる場合には、マスクを用いて、真空蒸着法により同時に成膜を行えばよい。
(デバイスの製造方法)
本発明のデバイスの製造方法は、フレキシブル基板上に素子が形成されたデバイスの製造方法であって、支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、光遮断層上に、この光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、光熱変換層に光を照射して、支持体及び光熱変換層を剥離する光熱変換層剥離工程、粘着層をフレキシブル基板から分離する粘着層分離工程を有する。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を遮断して素子が保護されるとともに、素子の製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層が光遮断層の側面を覆って光遮断層を保護しているので、光遮断層の劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスを良好に生産することが可能なデバイスの製造方法を提供することができる。
光熱変換層形成工程は、支持体上に光熱変換層を形成する工程である。この工程は、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりのものとすればよい。
光遮断層形成工程は、光熱変換層上に光遮断層を形成する工程である。この工程は、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりのものとすればよい。例えば、同工程において、アルミニウムを蒸着することによって光遮断層が形成されることが好ましい。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を良好に遮断しやすくなる一方で、素子製造時の酸・アルカリ処理によって劣化がしやすくなるので、その結果、粘着層で光遮断層の側面を保護する意義がより大きくなる。
粘着層形成工程は、光遮断層上に、この光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する工程である。この工程は、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりのものとすればよい。例えば、同工程において、粘着層がさらに光熱変換層の側面を覆うように形成されることが好ましい。これにより、素子製造時の酸・アルカリ処理による光熱変換層の劣化が抑制されるようになり、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスをより良好に生産することが可能なデバイスの製造方法を提供することができる。
フレキシブル基板形成工程は、粘着層上にフレキシブル基板を形成する工程である。この工程は、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりのものとすればよい。例えば、同工程において、ガラス基板をフレキシブル基板として用い、フレキシブル基板の端部近傍に素子が形成されない領域を設け、この領域に、素子が形成される領域を囲むようにフレキシブル基板に切り込みを設けることが好ましい。これにより、フレキシブル基板が割れやすい薄いガラス基板で形成され端部に微小クラックが存在する場合において、製造工程時の熱歪み等を原因として上記微小クラックが亀裂に発展しても、この亀裂の進行を上記切り込みで食い止めやすくなるとともに、切り込みが設けられた箇所を折って粘着層を剥がせばよいので粘着層の剥離をより容易に行いやすくなる。
素子形成工程は、フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する工程である。この工程は、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりのものとすればよい。例えば、同工程において製造される素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかであることが好ましい。これにより、支持体の剥離のために光熱変換層に光を照射した場合に発生した漏れ光によって素子が劣化しやすい傾向となる一方で、微細加工のために素子製造時における酸・アルカリ処理工程を採用せざるを得ず、その結果、本発明を適用する意義がより大きくなる。
本発明のデバイスの製造方法においては、上記各工程以外の工程を設けてもよいことは、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりである。例えば、光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークを支持体上に設ける集光位置確認用マーク形成工程を有することが好ましい。この工程は、上記積層体の製造方法の説明欄で説明したとおりのものとすればよい。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合において、光熱変換層に光がより確実に照射されることになり素子側への漏れ光の発生が抑制され、その結果、素子をより保護しやすくなる。
光熱変換層剥離工程は、光熱変換層に光を照射して、支持体及び光熱変換層を剥離する工程である。図7は、本発明のデバイスの製造方法における光熱変換層剥離工程の一例を示す模式的な断面図である。具体的には、図7(a)は、光熱変換層形成工程、光遮断層形成工程、粘着層形成工程、フレキシブル基板形成工程、及び素子形成工程を経て製造した積層体1A(図1参照)に対して、光熱変換層3Aにレーザー光11(YAGレーザー)を照射して光熱変換層3Aの分解を行う操作を示したものである。図7(b)は、レーザー光11を照射した後に光熱変換層3Aを分離して、支持体2Aを剥離する操作を示したものである。以下、光熱変換層剥離工程についてより具体的に説明する。
光熱変換層剥離工程では、図7(a)に示すように、レーザー光11を光熱変換層3Aに照射する。そして、照射の際に、レーザー光11を光熱変換層3Aに沿ってスキャンさせて、レーザー光11が光熱変換層3A全体に照射されるようにする。
光熱変換層剥離工程におけるレーザー光11のスキャンの回数(光熱変換層3Aへの照射回数)は、光熱変換層3Aを確実に分解できる回数とすればよい。もっとも、生産効率をより向上させる見地から、レーザー光11のスキャン回数は1回が好ましいが、光熱変換層3Aの分離を確実に行って歩留まりを向上させる等の見地から、スキャン回数を2回以上としてもよい。そして、スキャン回数を2回以上行う場合には、上記の積層体の説明欄で説明したように、フレキシブル基板6Aと粘着層5Aとの間に気泡が存在し、この気泡の存在領域において、レーザー光11の漏れ光の照射による素子7Aの破壊が起こる場合がある。そこで、こうした場合には、図7には図示していないが、上記の積層体の説明欄で説明したとおり、光熱変換層にレーザー光等の光の照射を集中的に行うために、支持体上に集光位置確認用マークを設けることが好ましい。より具体的には、積層体として、図1に示す積層体1Aの代わりに、図3に示す積層体1Cを用いればよい。そして、レーザー照射装置等でレーザー光の焦点を集光位置確認用マークに合わせた後に、光熱変換層へのレーザー光の照射を行えばよい。なお、図7ではレーザー光11としてYAGレーザー(波長:1064nm)を用いているが、積層体の説明欄で説明したとおり、照射する光はレーザー光に限られず、光熱変換層3Aの分解を行うことが可能となる光であればよい。
光熱変換層剥離工程では、レーザー光11を照射することによって光熱変換層3Aを分解させる。こうした分解のメカニズムや、分解のメカニズムを発生させるための光熱変換層3Aの組成も特に制限されるわけではないが、光熱変換層3Aには、通常、光吸収剤と熱分解性樹脂とが含有されている。その結果、レーザー光11によって照射された放射エネルギーは、光吸収剤によって吸収されて熱エネルギーに変換される。次いで、この熱エネルギーが光熱変換層3Aの温度を急激に上昇させ、光熱変換層3A中の温度が、熱分解性樹脂(有機成分)の熱分解温度に達することによって熱分解性樹脂が熱分解(炭化)する。そして、熱分解によって発生したガスは光熱変換層3A内でボイド層(空隙)となり、光熱変換層3Aが2つに分離される。
光熱変換層剥離工程では、次いで、図7(b)に示すように、層内剥離が起きて光熱変換層3A及び支持体2Aをデバイス8A側から剥離する。なお、図7(b)においては、光熱変換層3Aの層内で分解・剥離が起きているが、分解・剥離は、光熱変換層3Aと支持体2Aとの界面、又は光熱変換層3Aと光遮断層4Aとの界面で発生する場合もある。以上の操作を経て、支持体2Aを剥離することができるようになる。なお、光熱変換層3Aと支持体2Aとの剥離が容易に行えない場合には、光熱変換層3Aと支持体2Aとの間にカッターなどの鋭角なものを挿入して剥離しやすくすればよい。
粘着層分離工程は、粘着層をフレキシブル基板から分離する工程である。図8は、本発明のデバイスの製造方法における粘着層分離工程の一例を示す模式的な断面図である。粘着層5Aは、上記の積層体の説明欄で説明した材料から構成されているので、フレキシブル基板6Aを支持体2Aに固定するために必要な接着力を有しうつつも、フレキシブル基板6Aから容易に剥がせるようになっている。このため、図8に示すように、粘着層5Aとフレキシブル基板6Aとの界面において、粘着層5A、光遮断層4A、及び光熱変換層3Aの残留物を、デバイス8Aから剥離すればよい。また、図8には図示していないが、分離を容易にするために、分離する粘着層5A側にピールテープを貼って分離を行うという手法を用いてもよい。
(デバイス)
本発明のデバイスは、本発明のデバイスの製造方法によって製造される。これにより、光熱変換層を分解して支持体を剥離するために光熱変換層に光を照射した場合においても、光遮断層が素子側に漏れる光を遮断して素子が保護されるとともに、素子の製造時に酸又はアルカリ処理が行われた場合でも、粘着層が光遮断層の側面を覆って光遮断層を保護しているので、光遮断層の劣化が抑制され、その結果、たわみやすい又は割れやすいフレキシブル基板上に形成された薄型の素子を有するデバイスを良好に生産することが可能なデバイスの製造方法によって製造されたデバイスを提供することができる。
こうしたデバイスとしては、有機ELデバイス、有機トランジスタデバイス、及び太陽電池デバイスを好ましく用いることができる。本発明のデバイスは、本発明のデバイスの製造方法によって製造されるので、薄型のデバイスとすることができる。薄型のデバイスの厚さは、封止基材が厚くなることがあるので、通常5μm以上、5mm以下となる。こうしたデバイスを構成するフレキシブル基板及び素子については、上記積層体の説明欄で説明したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(実施例1)
<積層体の製造>
支持体として厚さ0.7mmのガラス板を用いた。そして、この支持体上に、光熱変換層を形成した(光熱変換層形成工程)。具体的には、アクリル系のUV硬化型樹脂にカーボンブラックを分散させ、光重合開始剤を含有する樹脂前駆体溶液を準備し、この溶液をスピンコートにより支持体上に塗布した後、紫外線を照射して硬化させて、厚さ1μmの光熱変換層を形成した。
次いで、光熱変換層上に光遮断層を形成した(光遮断層形成工程)。具体的には、アルミニウムを真空蒸着法により光熱変換層上に成膜して、厚さ300nmのアルミニウム蒸着膜を光遮断層として形成した。なお、このとき、光熱変換層の全面に光遮断層を形成することはぜず、マスクを用いて、光熱変換層の端部から5mmの領域には、光遮断層が形成されないようにした。
次いで、光遮断層上に、光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成した(粘着層形成工程)。そして、粘着層上にフレキシブル基板を形成した(フレキシブル基板形成工程)。具体的には、アクリル系のUV硬化型接着剤をスクリーン印刷法により光遮断層、及び光遮断層が存在しない光熱変換層の端部に塗布して粘着層を形成した。そして、厚さ100μmの薄ガラスをフレキシブル基板として用い、この薄ガラスを上記未硬化の粘着層の上に設置した。そして、薄ガラス側から紫外線を照射して粘着層を硬化させた。粘着層の厚さは、20μmであった。
次いで、フレキシブル基板(薄ガラス)上に、有機EL素子を形成した。有機EL素子は、フレキシブル基板上に、陽極、正孔輸送層、発光層、及び陰極を形成することによって製造した。そして、製造の際に、陽極としてITO電極を用い、そのパターニングを酸エッチングにより行った。また、有機EL素子の各画素を形成するために、陰極を分断させるためのカソートセパレータをアルカリ現像により形成した。有機EL素子製造時に、上記のような酸・アルカリ処理を行ったが、光遮断層(アルミニウム蒸着膜)が劣化・浸食されるような現象は発生しなかった。その後、陰極側を覆うように封止基材(ガスバリア性フィルム)を貼り合わせるとともに、ITO電極にFPC(Flexible printed circuits)を接続することにより配線接続を行った。
<デバイスの製造>
以上のようにして得た積層体に対して、光熱変換層にレーザー光を照射して、支持体及び光熱変換層を剥離した(光熱変換層剥離工程)。具体的には、YAGレーザーを支持体側から照射して光熱変換層全面をスキャンさせた。そしてこうしたスキャンを2回繰り返した。この操作により、光熱変換層中のアクリル系の樹脂を炭化させた。そして、光熱変換層を層内剥離させて、支持体及び光熱変換層の一部をフレキシブル基板側から剥離した。YAGレーザーの照射条件は、レーザーパワー:17W、レーザー径:200μm、照射ピッチ:200μmとした。
次いで、粘着層をフレキシブル基板から分離した(粘着層分離工程)。具体的には、フレキシブル基板側を吸着して固定し、粘着層にピールテープを貼って薄ガラスから剥がすことで、粘着層、光遮断層、及び光熱変換層の残部をフレキシブル基板から分離した。
以上の工程を経て、有機EL素子が形成されたフレキシブル基板(薄ガラス)を得た。
<発光特性の評価>
こうして得た有機ELデバイスを発光させて、1mm×1mmの発光エリアを観察したところ、全面発光していることが確認された。もっとも、画素レベルで詳細に観察をしたところ、ごく一部の画素において有機EL素子にダメージが発生している(発光が弱い)領域があることがわかった。このダメージの発生につき、製造工程を精査したところ、ダメージが発生している領域は、フレキシブル基板(薄ガラス)と、粘着層との間に気泡が発生した領域に対応することがわかった。すなわち、気泡が発生した領域中に存在する有機EL素子の各画素の一部にダメージが発生していることがわかった。
(実施例2)
光熱変換層に集光位置確認用マークを設けたこと以外は、実施例1と同様にして積層体及びデバイスを製造した。具体的には、図4の積層体1Dに示すように、光熱変換層3Dを形成しない領域を設け、アルミニウムを材料として、マスクを用いて真空蒸着法の操作を行うことによって、支持体上に、図4に示す十字型の集光位置確認用マーク9C,9Dを5箇所形成した(集光位置確認用マーク形成工程)。そして、光熱変換層剥離工程において、レーザー照射装置を用いてYAGレーザーの焦点を集光位置確認用マークに合わせた後に、光熱変換層にレーザー光を照射した。
こうして得たデバイスの発光特性を実施例1と同様にして確認したところ、1mm×1mの発光エリアでの全面発光が確認され、さらに、気泡に対応する領域上に形成された有機EL素子の各画素についてもダメージの発生は確認されなかった。
(比較例2)
光遮断層を形成しなかったこと(光遮断層形成工程を行わなかったこと)以外は、実施例1と同様にして積層体及びデバイスを製造した。こうして得たデバイスの発光特性を実施例1と同様にして確認したところ、1mm×1mmの発光エリアにおいて、発光しない領域がYAGレーザーのスキャン方向に沿って縞状に観察された。すなわち、光遮断層が存在しないことにより、光熱変換層を分離させるために照射したYAGレーザーが、有機EL素子全面にダメージを与えていることがわかった。
1,1A,1B,1C,1D,1E 積層体
2,2A,2B,2C,2D,2E,2F 支持体
3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 光熱変換層
4,4A,4B,4C,4D,4E 光遮断層
5,5A,5B,5C,5D,5E 粘着層
6,6A,6B,6C,6D,6E フレキシブル基板
7,7A,7B,7C,7D,7E 素子
8,8A,8B,8C,8D,8E デバイス(薄型のデバイス)
9,9A,9B,9C,9D,9E,9F 集光位置確認用マーク
10 準備用支持体
11 レーザー光
12 切り込み

Claims (14)

  1. 支持体、該支持体上に設けられた光熱変換層、該光熱変換層上に形成された光遮断層、該光遮断層上に形成された粘着層、該粘着層上に形成されたフレキシブル基板、該フレキシブル基板上に形成された素子、を有し、前記支持体が該光熱変換層に光を照射することによって剥離可能となっている積層体であって、
    前記粘着層が、前記光遮断層の側面を覆うように形成される、
    ことを特徴とする積層体。
  2. 前記粘着層が、さらに前記光熱変換層の側面を覆うように形成される、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記光遮断層が光反射層として機能する、請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークが、前記支持体上に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. ガラス基板を前記フレキシブル基板として用いるとともに、該フレキシブル基板の端部近傍に前記素子が形成されない領域が存在し、該領域に、前記素子を囲むように前記フレキシブル基板に切り込みが設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 前記素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかである請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体に用いる準備用支持体であって、前記支持体、該支持体上に設けられた前記光熱変換層を有することを特徴とする準備用支持体。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体の製造方法であって、
    支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、
    前記光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、
    前記光遮断層上に、該光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、
    前記粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、
    前記フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、
    を有することを特徴とする積層体の製造方法。
  9. フレキシブル基板上に素子が形成されたデバイスの製造方法であって、
    支持体上に光熱変換層を形成する光熱変換層形成工程、
    前記光熱変換層上に光遮断層を形成する光遮断層形成工程、
    前記光遮断層上に、該光遮断層の側面を覆うように粘着層を形成する粘着層形成工程、
    前記粘着層上にフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程、
    前記フレキシブル基板上に、酸による処理又はアルカリによる処理が行われる工程を少なくとも経て素子を形成する素子形成工程、
    前記光熱変換層に光を照射して、前記支持体及び前記光熱変換層を剥離する光熱変換層剥離工程、
    前記粘着層を前記フレキシブル基板から分離する粘着層分離工程
    を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
  10. 前記粘着層形成工程において、前記粘着層がさらに前記光熱変換層の側面を覆うように形成される、請求項9に記載のデバイスの製造方法。
  11. 前記光遮断層形成工程において、アルミニウムを蒸着することによって前記光遮断層が形成される、請求項9又は10に記載のデバイスの製造方法。
  12. 前記光熱変換層に光を集光するための集光位置確認用マークを前記支持体上に設ける集光位置確認用マーク形成工程をさらに有する、請求項9〜11のいずれか1項に記載のデバイスの製造方法。
  13. 前記フレキシブル基板形成工程において、ガラス基板を前記フレキシブル基板として用い、該フレキシブル基板の端部近傍に前記素子が形成されない領域を設け、該領域に、前記素子が形成される領域を囲むように前記フレキシブル基板に切り込みを設ける、請求項9〜12のいずれか1項に記載のデバイスの製造方法。
  14. 前記素子が、有機EL素子、有機トランジスタ素子、及び太陽電池素子のいずれかである請求項9〜13のいずれか1項に記載のデバイスの製造方法。
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