JP2015223823A - 積層体、積層体の製造方法、及びこれを用いたフレキシブルデバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
支持基板としては、ガラス基板が好ましく用いられる。ガラス基板としては、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、リン酸系ガラス、ホウ酸系ガラス、石英などが挙げられる。支持基板の熱膨張係数は10ppm/℃以下、好ましくは5ppm/℃以下であるので、無アルカリガラスがより好ましく用いられる。支持基板の表面は接着性を向上させる等の目的で化学的、または、物理的な表面処理が施されていても良い。
犠牲層は、レーザー等の光を吸収し、熱に変えて耐熱性樹脂層を支持基板から剥離する役割をするものである。または、レーザー等の光を吸収し、変換した熱で揮発成分を発生させ、耐熱性樹脂層を支持基板から剥離する役割をするものである。支持基板と耐熱性樹脂層との剥離は犠牲層と耐熱性樹脂層の界面でおこることが好ましい。
光熱変換物質は、照射される光の少なくとも一部を吸収して熱を発生する物質である。照射光としては、X線、紫外線、可視光線、赤外線、または特定の波長でのレーザー光などが挙げられる。本発明のうち光熱変換物質が用いられる実施形態においては、犠牲層に照射された光は、光熱変換物質で熱に変換される。この熱により耐熱性樹脂層と犠牲層の界面で熱分解、気体の発生、樹脂の溶解などが起こり、耐熱性樹脂層を犠牲層から剥離することができる。
マトリックス材は300℃以上での熱安定性に優れたものが用いられる。つまり、分解温度が300℃以上のものである。分解温度が300℃以上であるとは、熱分解開始温度が300℃以上であることをいう。マトリックス材の熱分解開始温度が300℃以上であれば、高温の熱処理工程を含む電子素子の作製工程において、揮発成分による耐熱性樹脂層の剥離、ボイド等の発生がない。
熱分解性物質は光熱変換物質から発生した熱によって分解され、気体、例えば、酸素、水素、窒素、二酸化窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、塩素、アンモニア、水などを発生するものである。しかし、酸素、水素の場合、工程中に爆発を引き起こす可能性があり、一酸化炭素、塩素、アンモニアなどは、毒性や悪臭の問題があるので、窒素、二酸化炭素を発生するものが好ましく、その中でも二酸化炭素を発生するものがさらに好ましい。本発明のうち熱分解性物質が用いられる実施形態においては、光照射でより効率よく耐熱性樹脂層を支持基板から剥離することができる。
耐熱性樹脂層はガラス転移温度が300℃以上、好ましくは400℃以上であり、さらに好ましくは耐熱性樹脂が熱分解に達する温度までにガラス転移温度が検出されないことである。また、熱線膨張係数が10ppm/℃以下、好ましくは5ppm/℃以下である樹脂が好ましい。具体的にはポリイミド樹脂が好ましく用いられる。
次に本発明の積層体の製造方法について説明するが、これに制限されるわけではない。支持基板であるガラス基板上に、少なくとも光熱変換物質、および/または、熱分解性物質と、マトリックス材、溶媒からなる犠牲層形成用組成物を、所定の厚みになるように塗布する。塗布方法としては、バーコーター、ロールコーター、ナイフコーター、スリットダイコーター、スピンコーター、インクジェット印刷、スクリーン印刷などを用いる方法が挙げられる。塗布後は80〜200℃で乾燥し、溶媒を除去する。乾燥時間は適宜選択され、10秒〜1時間である。
(1)本発明の積層体の耐熱性樹脂層上に電子素子を作製する工程。
(2)支持基板側から犠牲層に光照射した後、電子素子を作製した耐熱性樹脂層を支持基板から剥離する工程。
(1)本発明の樹脂組成物を基板上に塗布する工程
(2)塗布された樹脂組成物から溶剤を除去する工程
(3)樹脂組成物中のポリイミド前駆体をイミド化してポリイミド樹脂膜を得る工程
(4)ポリイミド樹脂膜上に無機膜を形成する工程
(5)TFTを形成する工程。
(1)本発明の樹脂組成物を基板上に塗布する工程
(2)塗布された樹脂組成物から溶剤を除去する工程
(3)樹脂組成物中のポリイミド前駆体をイミド化してポリイミド樹脂膜を得る工程
(4)ブラックマトリックスおよび着色画素を形成する工程。
もよいが、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、プラズマ
CVD法等の気相中より材料を堆積させて膜を形成する気相堆積法などが適している。中でも、特に優れた導電性・透明性が得られるという観点から、スパッタリング法を用いて成膜することが好ましい。また、透明導電層の膜厚は20〜500nmであることが好ましく、50〜300nmであることがさらに好ましい。
各実施例、比較例で得られた積層体に対し、レーザービームのオーバーレイ(走査速度)、照射エネルギー密度を変えて、ガラス基板側から全面レーザー照射し、耐熱性樹脂層の剥離が起こる最低エネルギー密度を求めた。レーザー照射には下記のレーザーを用いた。
近赤外レーザー:半導体レーザー、波長940nm、連続発振
UVレーザー:エキシマレーザー、波長308nm、周波数50Hz
また、照射最低エネルギー密度で剥離した後の耐熱性樹脂層の剥離面を光学顕微鏡で観察し、犠牲層の残渣を評価した。評価基準は下記のとおりである。
B:残渣が微量にあるが、簡単な拭き取りで除去可能
C:残渣が多いが、簡単な拭き取りで除去可能
D:残渣が多く、拭き取っても完全には除去不可能。
製造例25〜27の各マトリックス材、及び、東洋紡(株)社製のVYLOMAX HR−21NN(ポリアミドイミド樹脂、固形分濃度:20重量%、溶媒:DMAc)をガラス基板上に厚さ20μmになるようにスピンコーターで塗布後、80℃で10分、150℃で10分乾燥し、さらに窒素雰囲気下100℃から450℃まで10℃/分の速度で昇温し、450℃で30分加熱処理を行い、室温まで冷却後、マトリックス材のフィルムをガラス基板から剥がし、各マトリック材の単膜を得た。
各実施例、比較例で得られたガラス基板/犠牲層積層体の透過率を、UV分光光度計UV−3600(島津製作所(株)製)を用いて、空気をリファレンスとし、波長200nmから1000nmまでの範囲で測定した。
PMSSQ:シルセスキオキサン樹脂
BPDA:3,3’、4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
PDA:p−フェニレンジアミン
DHB:3,3’−ジヒドロキシベンジジン
PEGMEA:ポリエチレングリコールメチルエーテルアセテート
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
DMAc:N、N’−ジメチルアセトアミド
MMB:3−メチルメトキシブタノール。
ジルコニア製の分散用容器に、テルピネオール(和光純薬製)12g、光熱変換物質である平均粒径が1μmの酸化モリブテン(Daejung Chem社製)4.74g、分散剤としてBYK−110(BYK社製)0.4gを平均直径0.4mmのジルコニアビーズ(東レ製)48.47gと共に入れ、Planetary mill P-5(Fritsch Gmbh社製)を用い、200rpmで1時間分散を行った。得られた分散液を濾過し、ジルコニアビーズを除去することで、光熱変換物質分散液(DS−1)を得た。
光熱変換物質、熱分解性物質、溶媒を表1のごとく変えた以外は製造例1と同様の操作を行い、光熱変換物質分散液(DS−2〜9)、熱分解性物質の分散液(DS−10〜12)、光熱変換物質/熱分解性物質分散液(DS−13〜27)を得た。
攪拌装置を付した反応釜に、PMSSQのオリゴマー(分子量1000以下)200gをPEGMEA 800gと共に仕込み、室温で2時間撹拌して溶解し、20重量%のマトリックス材溶液(SI−1)を得た。SI−1を塗工し、300℃で熱処理した膜の分解開始温度は550℃以上であった。
温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置、および、攪拌装置を付した反応釜に、PDA 108.1g(1mol)をNMP 1574gと共に仕込み、溶解させた後、BPDA 285.4g(0.97mol)を添加し、室温で1時間、続いて60℃で5時間反応させて、20重量%のポリアミド酸樹脂溶液(PA−1)を得た。PA−1を硬化した膜の熱分解開始温度は550℃以上であった。
攪拌装置を付した反応釜に、DHB 108.1g(0.5mol)をDMAc 580gとヘキサメチルホスホルアミド 1170gの混合溶媒と共に仕込み、リチウムクロライド 17.5gを添加し溶解させた。この溶液に4当量のトリメチルシリルクロライドを滴下して数時間撹拌した後、7当量のピリジンを添加した。この溶液を、テレフタル酸クロライド 101.5g(0.5mol)を仕込んだ、温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置、および、攪拌装置を付した反応釜に、少しずつ加え、25℃で5時間撹拌した。
製造例1で得た分散液(DS−1) 10gと、製造例28で得たマトリックス材溶液(SI−1) 10gを混合した後、自公転混合機ARE−310(Thinky社製)を用い、2000rpmで3分間混合し、犠牲層用組成物(SF−1)を製造した。
分散液の種類と仕込量、マトリックス材溶液の種類と仕込量を表2のごとく変えた以外は、製造例31と同様の操作を行い、犠牲層用組成物(SF−2〜32)を製造した。
ジルコニア製の分散用容器に、MMB 24g、光熱変換物質である平均粒径が1μmの酸化モリブテン(Daejung Chem社製)4.74g、分散剤としてW9010(BYK社製)0.5g、マトリックス材である平均粒径が1μmのビスマス系ガラスYN2063−3(日本山村硝子(株)製)15.8gを平均直径0.4mmのジルコニアビーズ(東レ製)48.47gと共に入れ、Planetary mill P-5(Fritsch Gmbh社製)を用い、350rpmで1時間分散を行った。得られた分散液を濾過し、ジルコニアビーズを除去した後、自公転混合機ARE−310(Thinky社製)を用いて2000rpmで3分間混合し、犠牲層用組成物(SF−33)を製造した。
マトリックス材であるガラスの種類と含有量を鉛フリーガラスKF9079(旭硝子(株)製)9.5gに変えた以外は製造例63と同様の操作を行い、犠牲層用組成物(SF−34)を製造した。
ジルコニア製の分散用容器に、MMB 24g、光熱変換物質である平均粒径が1μmの酸化モリブテン(Daejung Chem社製)4.74g、熱分解物質である平均粒径が0.5μmの炭酸カルシウム(和光純薬製)0.5g、分散剤としてW9010(BYK社製)0.5g、マトリックス材である平均粒径が1μmのビスマス系ガラスYN2063−3(日本山村硝子(株)製)15.8gを平均直径0.4mmのジルコニアビーズ(東レ(株)製)48.47gと共に入れ、Planetary mill P-5(Fritsch Gmbh社製)を用い、350rpmで1時間分散を行った。得られた分散液を濾過し、ジルコニアビーズを除去した後、自公転混合機ARE−310(Thinky社製)を用いて2000rpmで3分間混合し、犠牲層用組成物(SF−35)を製造した。
マトリックス材であるガラスの種類と含有量を鉛フリーガラスKF9079(旭硝子(株)製)9.5gに変えた以外は製造例65と同様の操作を行い、犠牲層用組成物(SF−36)を製造した。
温度計、乾燥窒素導入口、温水・冷却水による加熱・冷却装置、および、攪拌装置を付した反応釜に、PDA 108.1g(1mol)をNMP 2263gと共に仕込み、溶解させた後、BPDA 291.2g(0.99mol)を添加し、室温で1時間、続いて60℃で5時間反応させて、15重量%のポリアミド酸樹脂溶液(PA−2)を得た。
製造例31で得られた犠牲層用組成物(SF−1)を厚さ0.7mm、10cm×10cmサイズの無アルカリガラス基板#OA−10(日本電気硝子(株)製)に犠牲層形成後の厚みが2μmになるようにスピンコーターで回転数を調整して塗布した後、窒素雰囲気中で4℃/分の昇温速度で300℃まで昇温した後、300℃で30分保持して熱処理を施し、ガラス基板/犠牲層積層体を得た。
犠牲層用組成物を表3のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表3にまとめた。
厚さ0.7mm、10cm×10cm□の無アルカリガラス基板#OA−10(日本電気硝子(株)製)に、製造例67で得られたポリアミド酸樹脂溶液(PA−2)を、硬化後の厚みが20μmになるようにスピンコーターで回転数を調整して塗布し、熱風オーブン120℃で10分乾燥後、窒素雰囲気下100℃から300℃まで10℃/分の速度で昇温し、300℃で30分加熱処理を行ってポリイミドに変換し、犠牲層の無い、ガラス基板/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表3にまとめた。
スパッタ装置(日電アネルバ社製SPL−500)内にモリブテンのターゲットを設置し、厚さ0.7mm、10cm×10cm□の無アルカリガラス基板#OA−10(日本電気硝子(株)製)をサンプルホルダーに設置した。アルゴンガスに酸素を混入させて(ガス流量:アルゴン20sccm/酸素3sccm)、膜厚が100nmになるようにスパッタし、ガラス基板上に酸化ジルコニウム層を形成した。
犠牲層用組成物を表4のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表4にまとめた。
犠牲層用組成物を表5のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表5にまとめた。
犠牲層用組成物を表6のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表6にまとめた。
犠牲層用組成物を表7のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表7にまとめた。
犠牲層用組成物を表8のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表8にまとめた。
犠牲層用組成物、犠牲層の厚みを表9のごとく変えた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ガラス基板/犠牲層積層体、及び、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体を得た。得られたガラス基板/犠牲層積層体の532nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の緑色レーザー照射によるレーザー剥離性を表9にまとめた。
実施例1での緑色レーザー照射を近赤外レーザー照射に変えた以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたガラス基板/犠牲層積層体の940nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の近赤外レーザー照射によるレーザー剥離性を表10にまとめた。
実施例16での緑色レーザー照射を近赤外レーザー照射に変えた以外は実施例16と同様の操作を行った。得られたガラス基板/犠牲層積層体の940nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の近赤外レーザー照射によるレーザー剥離性を表10にまとめた。
実施例1での緑色レーザー照射をUVレーザー照射に変えた以外は実施例1と同様の操作を行った。得られたガラス基板/犠牲層積層体の308nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の近赤外レーザー照射によるレーザー剥離性を表11にまとめた。
実施例16での緑色レーザー照射をUVレーザー照射に変えた以外は実施例16と同様の操作を行った。得られたガラス基板/犠牲層積層体の308nmでの透過率、ガラス基板/犠牲層/耐熱性樹脂層積層体の近赤外レーザー照射によるレーザー剥離性を表11にまとめた。
210 犠牲層
310 耐熱性樹脂層
211 マトリックス材
212 光熱変換物質
213 熱分解性物質
Claims (16)
- 少なくとも支持基板、犠牲層および耐熱性樹脂層が順に積層されてなり、前記犠牲層が光熱変換物質および分解温度が300℃以上のマトリックス材を含む積層体。
- 少なくとも支持基板、犠牲層および耐熱性樹脂層が順に積層されてなり、前記犠牲層が熱分解性物質および分解温度が300℃以上のマトリックス材を含む積層体。
- 少なくとも支持基板、犠牲層および耐熱性樹脂層が順に積層されてなり、前記犠牲層が光熱変換物質、分解温度が300℃以上のマトリックス材および熱分解性物質を含む積層体。
- 前記マトリックス材がシロキサン系材料、ガラス、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂およびポリベンズオキサゾール樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類を含む請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記マトリックス材がシロキサン系材料の焼成物からなる請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記熱分解性物質が300℃以上で分解して気体を発生する物質である請求項2または3のいずれかに記載の積層体。
- 前記熱分解性物質が微粒子である請求項2または3のいずれかに記載の積層体。
- 前記熱分解性物質が、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸ニッケル、炭酸コバルトおよび炭酸ジルコニウムからなる群より選ばれる炭素塩の少なくとも1種類の微粒子か、または水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化ニッケル、水酸化コバルトおよび水酸化ジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種類の水酸化物の微粒子を含む請求項2〜3のいずれかに記載の積層体。
- 前記犠牲層が、前記熱分解性物質を0.1体積%以上含む請求項2または3のいずれかに記載の積層体。
- 前記光熱変換物質が、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化タングステン、酸化コバト、および酸化マンガンからなる群より選ばれる少なくとも1種類の金属酸化物の微粒子であるか、または、カーボンブラック微粒子である請求項1または3のいずれかに記載の積層体。
- 前記犠牲層が、前記光熱変換物質を10体積%以上含む請求項1または3のいずれかに記載の積層体。
- 前記犠牲層の厚みが10μm以下である請求項1〜11のいずれかに記載の積層体。
- 前記耐熱性樹脂層がポリイミド樹脂から形成されるものである請求項1〜12のいずれかに記載の積層体。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の積層体の製造方法であって、前記犠牲層が、塗布または印刷によって形成される積層体の製造方法。
- 下記工程を含むフレキシブルデバイスの製造方法。
(1)請求項1〜14のいずれかに記載の積層体の耐熱性樹脂層上に電子素子を作製する工程。
(2)支持基板側から犠牲層に光照射した後、電子素子を作製した耐熱性樹脂層を支持基板から剥離する工程。 - 前記光照射が緑色レーザー、赤色レーザー、近赤外レーザーのいずれかの照射である請求項15記載のフレキシブルデバイスの製造方法。
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