JP2018001604A - 積層体、その製造方法、電子部品の製造方法、及び積層体において分離層と基板との接着性を向上させる方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、上記支持体と上記基板との間に設けられており、上記支持体と上記基板とを接着し、
上記分離層と上記基板との界面において、上記分離層の表面粗さSaは100Å以上であり、
上記支持体に対する上記分離層の接着性は、上記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光の照射により低下する積層体である。
上記塗膜に、上記光重合開始剤を分解する光を照射した後、上記塗膜を加熱により硬化させて、表面粗さSaが100Å以上である分離層を形成することと、
上記分離層上に基板を積層することとを含む、積層体の製造方法である。
上記素子が実装された上記積層体中の上記分離層に、上記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光を照射して、上記支持体に対する上記分離層の接着性を低下させることと、
上記素子が実装された上記積層体から上記支持体を分離することとを含む、電子部品の製造方法である。
上記分離層と上記基板との界面において、上記分離層の表面粗さSaを調整することを含み、
上記分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、上記支持体と上記基板との間に設けられており、上記支持体と上記基板とを接着し、
上記支持体に対する上記分離層の接着性は、上記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光の照射により低下する方法である。
本発明に係る積層体は、光透過性支持体と、分離層と、基板とを備え、
上記分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、上記支持体と上記基板との間に設けられており、上記支持体と上記基板とを接着し、
上記分離層と上記基板との界面において、上記分離層の表面粗さSaは100Å以上であり、
上記支持体に対する上記分離層の接着性は、上記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光の照射により低下する。
本発明で用いる支持体は光透過性を有している。これは、積層体の外側から光を照射したときに、当該光が支持体を通過して上記分離層に到達することを目的としている。したがって、支持体は、必ずしも全ての光を透過させる必要はなく、分離層に吸収されるべき(所望の波長を有している)光を透過させることができればよい。
本発明で用いる基板は、特に限定されず、無機材料層であっても有機材料層であってもよい。無機材料層としては、例えば、シリコンウェハ等の半導体ウェハ、ガラス基板等が挙げられる。有機材料層としては、例えば、フレキシブル基板、モールド材等として用いられているものが挙げられる。有機材料層に含まれる有機物としては、例えば、ポリエステル(例えば、PET、ポリエチレンナフタレート)、ポリアクリレート(例えば、ポリメチルメタクリレート)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、高密度又は低密度のポリエチレン等が挙げられる。
本発明で用いる分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、より具体的には、上記感光性組成物は、更に、樹脂と、光重合性モノマーと、光吸収剤とを含有する。以下、上記感光性組成物に含まれる各成分について説明する。
光重合開始剤としては、特に限定されず、従来公知の光重合開始剤を用いることができる。光重合開始剤は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。光重合開始剤としては、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、ジクロロアセトフェノン、トリクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルアセトフェノン等のアセトフェノン類;ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエ−テル類;チオキサンテン、2−クロロチオキサンテン、2,4−ジエチルチオキサンテン、2−メチルチオキサンテン、2−イソプロピルチオキサンテン等の硫黄化合物;2−エチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン等のアントラキノン類;ベンゾイルパーオキシド、クメンパーオキシド等の有機過酸化物;2−メルカプトベンゾイミダール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール等のチオール化合物;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)−イミダゾリル二量体等のイミダゾリル化合物;p−メトキシトリアジン等のトリアジン化合物;2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(フラン−2−イル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−エトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−n−ブトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等のハロメチル基を有するトリアジン化合物;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアミノケトン化合物;オキシムエステル化合物(例えば、エタノン−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−1−(O−アセチルオキシム))等のオキシム系光重合開始剤;等が挙げられる。
本発明で用いる感光性組成物は、樹脂を含有する。樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、上記式(A−7)中、mは、0〜20の整数を示す。
光重合性モノマーとしては、特に限定されず、従来公知の単官能モノマーや多官能モノマーを用いることができる。光重合性モノマーは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
光吸収剤としては、特に限定されず、例えば、カーボンブラックや、吸収波長の異なる2種以上の顔料の組み合わせ等が挙げられる。カーボンブラックを用いることで、高い効率で光を吸収することができる。また、吸収波長の異なる2種以上の顔料の組み合わせを用いることで、広い範囲の波長を吸収することができる。光吸収剤は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
C.I.ピグメントオレンジ1(以下、「C.I.ピグメントオレンジ」は同様で番号のみ記載する。)、5、13、14、16、17、24、34、36、38、40、43、46、49、51、55、59、61、63、64、71、73;
C.I.ピグメントバイオレット1(以下、「C.I.ピグメントバイオレット」は同様で番号のみ記載する)、19、23、29、30、32、36、37、38、39、40、50;
C.I.ピグメントレッド1(以下、「C.I.ピグメントレッド」は同様で番号のみ記載する。)、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48:1、48:2、48:3、48:4、49:1、49:2、50:1、52:1、53:1、57、57:1、57:2、58:2、58:4、60:1、63:1、63:2、64:1、81:1、83、88、90:1、97、101、102、104、105、106、108、112、113、114、122、123、144、146、149、150、151、155、166、168、170、171、172、174、175、176、177、178、179、180、185、187、188、190、192、193、194、202、206、207、208、209、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、242、243、245、254、255、264、265;
C.I.ピグメントブルー1(以下、「C.I.ピグメントブルー」は同様で番号のみ記載する。)、2、15、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64、66;
C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン37;
C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメントブラウン25、C.I.ピグメントブラウン26、C.I.ピグメントブラウン28;
C.I.ピグメントブラック1、ピグメントブラック7。
本発明で用いる感光性組成物は、希釈のための有機溶剤を含有することが好ましい。この有機溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の他のエーテル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル等の乳酸アルキルエステル類;2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、ぎ酸n−ペンチル、酢酸イソペンチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピル、酪酸イソプロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸エチル等の他のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類等が挙げられる。有機溶剤は、単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明で用いる感光性組成物は、必要に応じて添加剤を含有してもよい。添加剤としては、増感剤、硬化促進剤、架橋剤、分散助剤、充填剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤、熱重合禁止剤、消泡剤、界面活性剤等が挙げられる。
本発明で用いる感光性組成物は、上記各成分を全て撹拌機で混合することにより得られる。なお、得られた組成物が均一なものとなるよう、メンブランフィルタを用いて濾過してもよい。
本発明に係る、積層体の製造方法は、光重合開始剤を含有する感光性組成物からなる塗膜を光透過性支持体上に形成すること(以下、「塗膜形成工程」ともいう。)と、
上記塗膜に、上記光重合開始剤を分解する光を照射した後、上記塗膜を加熱により硬化させて、表面粗さSaが100Å以上である分離層を形成すること(以下、「分離層形成工程」ともいう。)と、
上記分離層上に基板を積層すること(以下、「基板積層工程」ともいう。)とを含む。積層体の製造方法における感光性組成物としては、分離層について上述した上記感光性組成物を用いることができる。
本発明に係る、電子部品の製造方法は、上記積層体中の基板上に電子素子を実装することと、
上記素子が実装された上記積層体中の上記分離層に、上記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光を照射して、上記支持体に対する上記分離層の接着性を低下させることと、
上記素子が実装された上記積層体から上記支持体を分離することとを含む。この方法では、電子部品に適した材料により形成した基板を含む積層体を用いることによって、より容易に電子部品を製造することができる。
本発明に係る、積層体において分離層と基板との接着性を向上させる方法は、光透過性支持体と、分離層と、基板とを備える積層体において、上記分離層と上記基板との接着性を向上させる方法であって、
上記分離層と上記基板との界面において、上記分離層の表面粗さSaを調整することを含み、
上記分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、上記支持体と上記基板との間に設けられており、上記支持体と上記基板とを接着し、
上記支持体に対する上記分離層の接着性は、上記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光の照射により低下する方法である。
まず、500ml四つ口フラスコ中に、ビスフェノールフルオレン型エポキシ樹脂(エポキシ当量235)235g、テトラメチルアンモニウムクロライド110mg、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール100mg、及びアクリル酸72.0gを仕込み、これに25ml/分の速度で空気を吹き込みながら90〜100℃で加熱溶解した。次に、溶液が白濁した状態のまま徐々に昇温し、120℃に加熱して完全溶解させた。この際、溶液は次第に透明粘稠になったが、そのまま撹拌を継続した。この間、酸価を測定し、1.0mgKOH/g未満になるまで加熱撹拌を続けた。酸価が目標値に達するまで12時間を要した。そして室温まで冷却し、無色透明で固体状の下記式(A−10)で表されるビスフェノールフルオレン型エポキシアクリレートを得た。
この樹脂A1は、上記式(A−7)で表される樹脂に相当する。
表1に示す量で、下記に示す溶剤以外の成分を当該溶剤に溶解し、撹拌機で2時間混合した後、孔径5μmのメンブランフィルタで濾過し、固形分濃度20質量%の感光性組成物を調製した。
・カーボンブラック(御国色素社製)
・樹脂混合物(樹脂A1/樹脂A2=9/1(質量比)の混合物)
合成例1で得られた樹脂A1
スチレン/メタクリル酸=80/20(質量比)の共重合体(樹脂A2、質量平均分子量13000)
・光重合性モノマー
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬社製)
・高感度光重合開始剤
「OXE−02」(BASF社製;エタノン−1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−1−(O−アセチルオキシム))
・低感度光重合開始剤
「トリアジンPMS」(日本シイベルヘグナー製;4−メトキシスチリル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン;構造式は下記の通り)
3−メトキシブチルアセテート/シクロヘキサノン/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=50/25/25(質量比)の混合溶剤
[表面粗さSaの評価]
実施例又は比較例で調製した感光性組成物を、スピンコーター(TR25000:東京応化工業社製)を用いてガラス基板(Corning社製、EXG)上に塗布し、100℃で60秒間乾燥して膜厚1.0μmの塗膜を形成した。次いで、この塗膜に、ミラープロジェクションアライナー(TME−150RTO:トプコン社製)を用いて紫外線(波長365nm、露光量:表1に示す通り)を照射した。そして、表1に示すポストベーク温度で20分間、循環式オーブンにてポストベークを行い、硬化膜を得た。
実施例又は比較例で調製した感光性組成物を用いて、上記[表面粗さSaの評価]と同様にしてガラス基板上に硬化膜を形成した。
この硬化膜上にスパッタにより、厚さ0.7μmのCu薄膜を形成させ、上記硬化膜とCu薄膜との密着性を評価するため、クロスハッチテストを行った。具体的には、ISO2409(ASTM D−3359)に準拠し、Cu薄膜を2.0mmの間隔で100目クロスカット(縦横11カットずつ)し、このクロスカットした箇所に、粘着テープを強く貼り付けた後、粘着テープを急速に剥がしてCu薄膜の剥離の有無を調べ、クラス0Bからクラス5Bまでの6段階で評価した。結果を表2に示す。
Claims (12)
- 光透過性支持体と、分離層と、基板とを備える積層体であって、
前記分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、前記支持体と前記基板との間に設けられており、前記支持体と前記基板とを接着し、
前記分離層と前記基板との界面において、前記分離層の表面粗さSaは100Å以上であり、
前記支持体に対する前記分離層の接着性は、前記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光の照射により低下する積層体。 - 前記光重合開始剤はオキシム系光重合開始剤である請求項1に記載の積層体。
- 前記感光性組成物は、更に、樹脂と、光重合性モノマーと、光吸収剤とを含有する請求項1又は2に記載の積層体。
- 光重合開始剤を含有する感光性組成物からなる塗膜を光透過性支持体上に形成することと、
前記塗膜に、前記光重合開始剤を分解する光を照射した後、前記塗膜を加熱により硬化させて、表面粗さSaが100Å以上である分離層を形成することと、
前記分離層上に基板を積層することとを含む、積層体の製造方法。 - 前記光重合開始剤はオキシム系光重合開始剤である請求項4に記載の方法。
- 前記加熱の温度が前記感光性組成物の硬化温度以上である請求項4又は5に記載の方法。
- 前記感光性組成物は、更に、樹脂と、光重合性モノマーと、光吸収剤とを含有する請求項4から6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記感光性組成物において、前記光吸収剤の含有量が50質量%以下である請求項7に記載の方法。
- 前記光吸収剤は、カーボンブラック、又は吸収波長の異なる2種以上の顔料の組み合わせである請求項7又は8に記載の方法。
- 前記塗膜の厚さが1.0μm以上である請求項4から9のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1から3に記載の積層体中の基板上に電子素子を実装することと、
前記素子が実装された前記積層体中の前記分離層に、前記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光を照射して、前記支持体に対する前記分離層の接着性を低下させることと、
前記素子が実装された前記積層体から前記支持体を分離することとを含む、電子部品の製造方法。 - 光透過性支持体と、分離層と、基板とを備える積層体において、前記分離層と前記基板との接着性を向上させる方法であって、
前記分離層と前記基板との界面において、前記分離層の表面粗さSaを調整することを含み、
前記分離層は、光重合開始剤を含有する感光性組成物の硬化物からなり、前記支持体と前記基板との間に設けられており、前記支持体と前記基板とを接着し、
前記支持体に対する前記分離層の接着性は、前記光重合開始剤を分解する光の波長とは異なる波長を有する光の照射により低下する方法。
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