JP4450006B2 - 転写用基板および有機電界発光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、転写用基板および有機電界発光素子の製造方法に関し、特に、正孔輸送性材料の転写に用いる転写用基板およびこの転写用基板を用いた有機電界発光素子の製造方法に関する。
有機材料のエレクトロルミネッセンス(Electroluminescence)を利用した有機電界発光素子は、下部電極と上部電極との間に、正孔輸送層や発光層を積層させた有機層を設けてなり、低電圧直流駆動による高輝度発光が可能な発光素子として注目されている。
このような有機電界発光素子を用いたフルカラーの表示装置は、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の有機電界発光素子を基板上に配列形成してなる。このような表示装置の製造においては、少なくとも各色に発光する有機発光材料からなる発光層を、発光素子毎にパターン形成する必要がある。そして、発光層のパターン形成は、例えばシートに開口パターンを設けてなるマスクを介して発光材料を蒸着または塗布するシャドーマスキング法、さらにはインクジェット法によって行われている。
ところが、シャドーマスキング法によるパターン形成では、マスクに形成する開口パターンのさらなる微細化加工が困難であること、およびマスクの撓みや延びによって発光素子領域への位置精度の高いパターン形成が困難であること等から、さらなる有機電界発光素子の微細化および高集積化が困難となっている。また、開口パターンが形成されたマスクの接触により、先に形成された有機層を主体とした機能層に破壊が生じ易く、製造歩留まりを低下させる要因になっている。
また、インクジェット法によるパターン形成は、そのパターニング精度の限界から、発光素子の微細化および高集積化、および基板の大型化が困難となっている。
そこで、有機材料で構成された発光層やその他の有機層の新たなパターン形成方法として、エネルギー源(熱源)を用いた転写法(すなわち熱転写法)が提案されている。熱転写法を用いた表示装置の製造は、例えば次のように行う。まず、表示装置の基板(以下、装置基板と称する)上に下部電極を形成しておく。一方、別の基板(以下、転写用基板と称する)上に、光熱変換層を介して発光層を成膜しておく。そして、発光層と下部電極とを対向させる状態で、装置基板と転写用基板とを配置し、転写用基板側からレーザ光を照射することにより、装置基板の下部電極上に発光層を熱転写させる。この際、スポット照射させたレーザ光を走査させることにより、所定領域の下部電極上に位置精度良好に発光層が熱転写される(以上下記特許文献1、2参照)。
また、熱転写法において作製された有機電界発光素子においては、発光層を熱転写する前に表示基板、及びドナー要素を加熱処理することにより、発光効率および輝度半減寿命を改善する方法が開示されている(下記特許文献3参照)。
特開2002−110350号公報 特開平11−260549号公報 特開2003−229259号公報
しかしながら、上述した熱転写法では、転写層に用いる有機材料によっては、レーザに照射されることによって液化してしまい、転写され難い。特に、有機電界発光素子に用いられる正孔輸送性の有機材料は、一般的に正孔輸送層を厚く形成することもあり、転写用基板の表面に液化された状態で転写層の一部が残存してしまう。ここで、正孔輸送性の有機材料であるHT539(出光興産社製)で転写層が構成された転写用基板を用いて熱転写を行った後の転写用基板の表面の顕微鏡写真を図7(a)に示すと、図7(b)の要部拡大図に示すような液滴が複数残存することが確認された。そして、図7(a)のX−X’断面の表面高さを測定したグラフである図7(c)に示すように、上記液滴が凸パターン状に転写用基板に残存することが確認されている。これにより、正孔輸送層が確実にパターン形成されないことによる発光効率の低下、駆動電圧の上昇および輝度半減寿命の悪化等、有機電界発光素子の特性が悪化する、という問題がある。
そこで、本発明は、熱転写法によって被転写基板上に有機材料層を確実にパターン形成することが可能な転写用基板およびこれを用いた有機電界発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の転写用基板は、支持基板上に、光熱変換層、および転写層がこの順に形成された転写用基板において、転写層は、3層以上の有機材料層を積層してなると共に、支持基板側の有機材料層と表面側の有機材料層とが同一材料で構成され、支持基板側および表面側の有機材料層は、重量減少開始温度(Tsub )が500℃未満であるとともにこの重量減少開始温度(Tsub )と融点(Tm )が下記式(1)を満たす有機材料で構成されていることを特徴としている。
(数1)
sub −Tm <200℃ …(1)
このような転写用基板によれば、3層以上の有機材料層を積層してなる転写層の支持基板側および表面側の有機材料層に、上述したような有機材料を用いることで、発明の詳細な説明に示すように、支持基板側の有機材料層と表面側の有機材料層とで挟持される有機材料層として、転写され難い材質の有機材料を用いた場合であっても、被転写基板への有機材料の転写が確実に行われることが確認された。
また、本発明は、上記の転写用基板を用いた有機電界発光素子の製造方法でもあり、基板上に下部電極をパターン形成した後、下部電極上に少なくとも発光層を含む有機層を成膜し、次に有機層を介して下部電極上に積層する状態で上部電極を形成する有機電界発光素子の製造方法において、上述した構成の転写用基板を、下部電極が形成された基板に対してこの転写層を向けた状態で対向配置する工程と、支持基板側から光を照射することにより、光熱変換層において光を熱変換することで、転写層を下部電極上に熱転写して有機層のうち少なくとも1層を形成する工程とを有している。
このような有機電界発光素子の製造方法によれば、上述した構成の転写用基板を用いることで、熱転写法により、有機層のうち少なくとも1層を下部電極上に確実に転写することが可能となる。
以上、説明したように、本発明の転写用基板およびこれを用いた有機電界発光素子の製造方法によれば、熱転写法により、有機層の少なくとも1層を下部電極上に確実にパターン形成することができるため、不完全な有機層の転写による有機電界発光素子の特性の悪化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の各実施形態においては、
基板上に赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の有機電界発光素子を配列してなるフルカ
ラー表示の表示装置の正孔輸送層を形成する場合に用いる転写用基板と、この転写用基板を用いた転写方法を含む表示装置の製造方法を説明する。
(第1実施形態)
<転写用基板>
図1は、実施形態の転写用基板100の構成を説明するための断面構成図である。この図に示す転写用基板100は、例えば有機電界発光素子の正孔輸送層を形成するためのものであり、支持基板101上に、光熱変換層102、酸化防止層103および転写層104をこの順に形成してなる。
このうち支持基板101は、この転写用基板100を用いて行う転写において照射される所定波長の光hrを透過する材料からなる。例えば、この光hrとして、固体レーザ光源からの波長800nm程度のレーザ光を用いる場合には、ガラス基板を支持基板101として用いてよい。
また、光熱変換層102は、上記光hrを熱に変換する光熱変換効率が高く、かつ融点が高い材料を用いて構成される。例えば、光hrとして、先の波長800nm程度のレーザ光を用いる場合には、クロム(Cr)やモリブデン(Mo)等の低反射率な高融点金属からなる光熱変換層102が好ましく用いられる。またこの光熱変換層102は、必要十分な光熱変換効率が得られるような膜厚に調整されていることとし、例えばMo膜を光熱変換層102として構成する場合、膜厚200nm程度で用いられることとする。このような光熱変換層102は、例えばスパッタ成膜法によって形成される。尚、光熱変換層102としては、上述した金属材料に限定されることはなく、光吸収材料として顔料を含有する膜やカーボンからなる膜であってもよい。
また、この光熱変換層102上には、光熱変換層102を構成する材料の酸化を防止するための酸化防止層103が設けられている。このような酸化防止層103は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、窒化シリコン(SiNx)や酸化シリコン(SiO2)等で形成される。なお、この酸化防止層103は、光熱変換層102が酸化され難い材質で構成されている場合には、設けなくてもよい。
さらに、上記酸化防止層103上には、転写層104が設けられている。この転写層104は、本発明に特徴的な構成として、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華する有機材料、または重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が下記式(1)を満たす有機材料で構成されている。
ここで、上記重量減少開始温度(Tsub)は、大気圧で測定され、有機材料の重量が5%減少した時点の温度を指し、有機材料がガス化される温度の指標となるものである。また、融点(Tm)は、大気圧下で、示差走査熱量分析装置(DSC)にて測定された値を指す。
上記転写層104として、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華する有機材料を用いた場合には、転写層104が液状態を示さずに、500℃未満でガス化するため、被転写基板への有機材料の転写が確実に行われる。このような有機材料としては、例えばLG101C(LG化学社製)が挙げられる。
また、転写層104として重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともにこの重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす有機材料を用いた場合には、図2の概念図に示すように、Tsub−Tmは、大気圧(P1)下で、液(Liquid)状態を示す温度範囲を指し、この温度範囲が200℃未満であることで、被転写基板への有機材料の転写が確実に行われることが確認された。
ここで、有機電界発光素子の正孔輸送層を形成する場合には、正孔輸送層は膜厚を50nm以上の膜厚で形成する場合が多く、熱転写法においては、膜厚が厚い程、転写され難くなるため、上述したように規定された有機材料を用いることが重要となる。ここでは、上記式(1)を満たす材料として、転写層104が正孔輸送性材料である下記構造式(1)に示すα−NPD(N,N’−ビス(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン)で構成された転写用基板100を用いることとする。
なお、ここでは、転写層104がα−NPDで構成される例について説明するが、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともにこの重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす有機材料としては、上記α−NPDの他に、Alq3(8≡ヒドロキシキノリンアルミニウム)、ADN(9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン)、CBP(4,4'−ビス[9−ジカルバゾリル] −2,2'−ビフェニル)が挙げられる。
<有機電界発光素子の製造方法>
次に、上記転写用基板100を用いた有機電界発光素子の製造方法について説明する。まず、図3(a)に示すように、有機電界発光素子が配列形成される装置基板11を用意する。この装置基板11は、ガラス、シリコン、プラスチック基板、さらにはTFT(thin film transistor)が形成されたTFT基板などからなる。特にここで作製する表示装置が装置基板11側から発光を取り出す透過型である場合には、この装置基板11は光透過性を有する材料で構成されることとする。
次に、この装置基板11上に、陽極または陰極として用いられる下部電極12をパターン形成する。
この下部電極12は、ここで作製する表示装置の駆動方式によって適する形状にパターンニングされていることとする。例えば、この表示装置の駆動方式が単純マトリックス方式である場合には、この下部電極12は例えばストライプ状に形成される。また、表示装置の駆動方式が画素毎にTFTを備えたアクティブマトリックス方式である場合には、下部電極12は複数配列された各画素に対応させてパターン形成され、同様に各画素に設けられたTFTに対して、これらのTFTを覆う層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール(図示省略)を介してそれぞれが接続される状態で形成されることとする。
またこの下部電極12には、ここで作製する表示装置の光取り出し方式によってそれぞれ適する材質が選択して用いられることとする。すなわち、この表示装置が装置基板11と反対側から発光光を取り出す上面発光型である場合には、高反射性材料で下部電極12を構成する。一方、この表示装置が、装置基板11側から発光光を取り出す透過型または両面発光型である場合には、光透明性材料で下部電極12を構成する。
例えばここでは、表示装置が上面発光型であり、下部電極12を陽極として用いることとする。この場合、下部電極12は、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、プラチナ(Pt)さらには金(Au)のように、反射率の高い導電性材料、及びその合金で構成される。
尚、表示装置が上面発光型であるが、下部電極12を陰極として用いる場合には、下部電極12は仕事関数が小さな導電性材料を用いて構成される。このような導電性材料としては、例えば、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)等の活性な金属とAg、Al、インジウム(In)等の金属との合金、或いはこれらを積層した構造を使用できる。また、下部電極12とその上層に形成される有機層との間に例えば、Li、Mg、Ca等の活性な金属とフッ素、臭素等のハロゲンや酸素等との化合物層を薄く挿入した構造としてもよい。
これに対して、表示装置が透過型、または両面発光型であり下部電極12を陽極として用いる場合には、ITO(Indium−Tin−Oxide)やIZO(Inidium−Zinc−Oxide)のように、透過率の高い導電性材料で下部電極12を構成する。
尚、ここで作製する表示装置の駆動方式としてアクティブマトリックス方式を採用する場合には、有機電界発光素子の開口率を確保するために、表示装置を上面発光型とすることが望ましい。
次に、以上のような下部電極12(ここでは陽極)を形成した後、これらの下部電極12の周縁を覆う状態で、絶縁膜13をパターン形成する。これにより、この絶縁膜13に形成された窓から下部電極12を露出させた部分を、各有機電界発光素子が設けられる画素領域とする。この絶縁膜13は、例えばポリイミドやフォトレジスト等の有機絶縁材料や、酸化シリコンのような無機絶縁材料を用いて構成されることとする。
その後、下部電極12および絶縁膜13を覆う共通層として、正孔注入層14を形成する。このような正孔注入層14は、一般的な正孔注入材料を用いて構成され、一例として、下記構造式(2)に示すm−MTDATA〔4,4,4 -tris(3-methylphenylphenylamino)triphenylamine〕を25nmの膜厚で蒸着成膜する。
以上までの工程は、通常の有機電界発光素子を用いた表示装置の作製と同様に行ってよい。
次に、図3(b)に示すように、転写用基板100を、正孔注入層14が形成された装置基板11に対向配置させる。この際、上記転写層104と、上記正孔注入層14が向き合うように、転写用基板100と装置基板11とを配置する。また、装置基板11と転写用基板100とを密着させ、装置基板11側の最上層を構成する正孔注入層14と、転写用基板100側の最上層を構成する転写層104とを接触させてもよい。このようにした場合であっても、装置基板11側の絶縁膜13上に正孔輸送性材料からなる転写層14が支持された状態となり、下部電極12の正孔注入層14部分に転写用基板100が接触することはない。
次に、このような状態で装置基板11に対向配置された転写用基板100の支持基板101側から、例えば波長800nmのレーザ光hrを照射する。この際、後述する正孔輸送層は各色の有機電界発光素子で共通であることから、各画素領域に対応する部分に、レーザ光hrを選択的にスポット照射する。
これにより、光熱変換層102にレーザ光hrを吸収させ、その熱を利用して転写層104を装置基板11側に熱転写させる。この際、転写用基板100には、上述したような構成の正孔輸送性材料からなる転写層104が設けられていることから、下部電極12上に正孔注入層14を介して、正孔輸送層15が確実にパターン形成される。
また、ここでは、画素領域において絶縁膜13から露出している下部電極12上が、正孔輸送層15によって完全に覆われるように、レーザ光hr照射に行うことが重要である。
上述した熱転写の工程は、大気圧中でも可能であるが、真空中で行うことが望ましい。真空中で熱転写を行うことにより、より低エネルギーでのレーザ光hrを使用した転写が可能になり、転写される正孔輸送層15に与えられる熱的な悪影響を軽減することが出来る。さらに、熱転写の工程を真空中で行うことにより、基板同士の密着性が高まり、転写のパターン精度が良好になり、望ましい。しかも、全プロセスを連続して真空中で行うようにすることで、素子の劣化を防ぐことが可能である。
また、以上説明したレーザ光hrを選択的にスポット照射する工程においては、レーザ照射装置におけるレーザヘッドの駆動部分が精密なアライメント機構を備えている場合には、下部電極12に沿って、レーザ光hrを適正なスポット径において転写用基板100上に照射すればよい。この場合、装置基板11と転写用基板100との位置合わせを厳密に行う必要はない。一方、レーザヘッドの駆動部分が精密なアライメント機構を備えていない場合には、転写用基板側にレーザ光hrが照射される領域を制限する遮光膜を形成しておく必要がある。具体的には、転写用基板100の裏面に、レーザ光を反射する高反射金属層に開口部を設けた遮光膜を設ける。また、この上に低反射性金属を成膜してもよい。この場合、装置基板11と転写用基板100との位置合わせを正確に行う必要が生じる。
なお、ここでは、1回の熱転写工程により、上記正孔輸送層15をパターン形成したが、正孔輸送層15の膜厚が一度に転写できない程度の膜厚(例えば40nm以上)である場合には、上記転写用基板100を用いた複数回の熱転写工程を行うことで、正孔輸送層15を形成しても構わない。
以上の後、加熱工程を行う。すなわち、転写層104が転写された直後に、上記装置基板11を加熱する。加熱温度は、例えば正孔輸送層15を構成する有機材料が持つガラス転移温度(Tg)の±30℃以内の範囲であることが好ましい。また、上記転写層104として、Tgが認められない材料を用いた場合には、具体的な加熱温度としては100℃±50℃の範囲が好ましく、さらには100℃±30℃の範囲で行うことで、他の有機電界発光層を構成する有機材料の熱的劣化を導かないことからもより好ましい。この加熱工程により、正孔輸送層15が安定化され、発光効率および輝度半減寿命が改善される。
次いで、図3(c)に示すように、真空蒸着法により、上記正孔輸送層15上に各色の有機発光材料からなる発光層16を形成する。青色発光層16bを形成する場合には、青色発光素子形成領域の正孔輸送層15上に、電子輸送性のホスト材料である下記構造式(3)に示すADNに、青色発光性のゲスト材料である下記構造式(4)に示すスチリルアミン誘導体を2.5重量%で混合した材料を35nm程度の膜厚で蒸着成膜する。
また、赤色発光層16rを形成する場合には、赤色発光素子形成領域の正孔輸送層15上に、例えば上記ADNからなるホスト材料に赤色発光性のゲスト材料である2,6−ビス[(4’−メトキシジフェニルアミノ)スチリル]−1,5−ジシアノナフタレン(BSN)を30重量%で混合した状態で、30nm程度の膜厚で蒸着成膜する。
さらに、緑色発光層16gを形成する場合には、緑色発光素子形成領域の正孔輸送層15上に、例えば上記ADNからなるホスト材料に緑色発光性のゲスト材料であるクマリン6を5重量%で混合した材料を、30nm程度の膜厚で蒸着成膜する。
なお、ここでは、各色の発光層16を真空蒸着法によりパターン形成する例について説明するが、正孔輸送層15の形成工程と同様に、熱転写法により、各色発光層16を形成してもよい。
以上のような工程後、図4(d)に示すように、電子輸送層17を、装置基板11上の全面に共通層として蒸着成膜される。このような電子輸送層17は、一般的な電子輸送材料を用いて構成され、一例として、Alq3を20nm程度の膜厚で蒸着してなる。
以上までで成膜した正孔注入層14、正孔輸送層15、各色発光層16r,16g,16b、および電子輸送層17によって、有機層18が構成される。
次に、真空蒸着法により、電子輸送層17上に電子注入層19を成膜する。この電子注入層19は、装置基板11上の全面に共通層として蒸着成膜される。このような電子注入層19は、一般的な電子注入材料を用いて構成され、一例として、フッ化リチウム(LiF)を真空蒸着法により約0.3nm(蒸着速度〜0.01nm/sec)の膜厚で形成してなる。
次に、電子注入層19上に、上部電極20を形成する。この上部電極20は、下部電極12が陽極である場合には陰極として用いられ、下部電極12が陰極である場合には陽極として用いられる。また、ここで作製する表示装置が単純マトリックス方式である場合には、例えば下部電極12のストライプと交差するストライプ状に上部電極20が形成される。また、この表示装置が、アクティブマトリックス方式である場合には、この上部電極20は、装置基板11上の一面を覆う状態で成膜されたベタ膜状に形成され、各画素に共通の電極として用いられることとする。この場合、下部電極12と同一層で補助電極(図示省略)を形成し、この補助電極に対して上部電極20を接続させることで、上部電極20の電圧降下を防止する構成とすることができる。
そして、下部電極12と上部電極20との交差部において、各色発光層16r,16g,16bをそれぞれ含む有機層18等が狭持された各部分に、赤色発光素子21r、緑色発光素子21g、および青色発光素子21bがそれぞれ形成される。
また、この上部電極20は、ここで作製する表示装置の光取り出し方式によってそれぞれ適する材質が選択して用いられることとする。すなわち、この表示装置が装置基板11と反対側から発光光を取り出す上面発光型または両面発光型である場合には、光透過性材料または半透過性材料で上部電極20を構成する。一方、この表示装置が、装置基板11側から発光光を取り出す透過型である場合には、高反射性材料で上部電極20を構成する。
ここでは、表示装置が上面発光型であり、下部電極12を陽極電極として用いるため、上部電極20は陰極電極として用いられることになる。この場合、上部電極20は、有機層18に対して電子を効率的に注入できるように、下部電極12の形成工程で例示した仕事関数の小さい材料のうちから光透過性の良好な材料を用いて形成されることとする。
このため例えば、真空蒸着法により10nmの膜厚で形成されたMgAgからなる共通の陰極として、上部電極20を形成する。この際、下地に対して影響を及ぼすことのない程度に、成膜粒子のエネルギーが小さい成膜方法、例えば蒸着法やCVD(chemical vapor deposition)法によって、上部電極20の成膜を行うこととする。
また、表示装置が上面発光型である場合、上部電極20を半透過性として構成することにより、上部電極20と下部電極12との間で共振器構造を構成することで取り出し光の強度が高められるように設計されることが好ましい。
尚、表示装置が透過型であり、上部電極20を陰極電極として用いる場合には、仕事関数が小さくかつ反射率の高い導電性材料で上部電極20を構成する。さらに表示装置が透過型であり、上部電極19を陽極電極として用いる場合には、反射率の高い導電性材料で上部電極20を構成する。
以上のようにして各色の有機電界発光素子21r,21g,21bを形成した後には、図4(e)に示すように、上部電極20を覆う状態で、保護膜22を成膜する。この保護膜22は、有機層18への水分の到達防止を目的とし、透過水性,吸水性の低い材料を用いて十分な膜厚で形成されることとする。さらに、ここで作製する表示装置が上面発光型である場合には、この保護膜22は各色発光層16r,16g,16bで発生した光を透過する材料からなり、例えば80%程度の透過率が確保されていることとする。
このような保護膜22は、絶縁性材料で構成されていてよい。保護膜22を絶縁性材料で構成する場合には、無機アモルファス性の絶縁性材料、例えばアモルファスシリコン(α−Si),アモルファス炭化シリコン(α−SiC),アモルファス窒化シリコン(α−Si1-x Nx )さらにはアモルファスカーボン(α−C)等を好適に用いることができる。このような無機アモルファス性の絶縁性材料は、グレインを構成しないため透水性が低く、良好な保護膜22となる。
例えば、アモルファス窒化シリコンからなる保護膜22を形成する場合には、CVD法によって2〜3μmの膜厚に形成されることとする。ただし、この際、有機層18の劣化による輝度の低下を防止するため成膜温度を常温に設定し、さらに、保護膜22の剥がれを防止するために膜のストレスを最小になる条件で成膜することが望ましい。
また、ここで作製する表示装置がアクティブマトリックス方式であって、装置基板11上の一面を覆う共通電極として上部電極20が設けられている場合には、保護膜22は、導電性材料を用いて構成されても良い。保護膜22を導電性材料で構成する場合には、ITOやIXOのような透明導電性材料が用いられる。
尚、以上のような各色発光層16r,16g,16bを覆う各層17,19〜22は、マスクを用いることなくベタ膜状に形成される。また、これらの各層17,19〜22の形成は、望ましくは大気に暴露されることなく同一の成膜装置内において連続して行われることが好ましく、これにより大気中の水分による有機層18の劣化を防止する。また、上記正孔輸送層15、発光層16以外の有機層18を構成する正孔注入層14、電子輸送層17を熱転写法により画素領域に形成してもよい。
そして、以上のように保護膜22が形成された装置基板11に対して、保護膜22側に接着用の樹脂材料(図示省略)を介して保護基板23を貼り合わせる。接着用の樹脂材料としては、例えば紫外線硬化樹脂が用いられる。また保護基板23としては例えばガラス基板が用いられる。ただし、ここで作製する表示装置が上面発光型である場合には、接着用の樹脂材料および保護基板23は、光透過性を有する材料で構成されることが必須となる。
以上により、装置基板11上に各色発光素子21r,21g,21bを配列形成してなるフルカラーの表示装置1を完成させる。
以上説明したような転写用基板100およびこれを用いた有機電界発光素子の製造方法によれば、転写層104として重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともにこの重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす有機材料を用いることから、熱転写法により、下部電極12上に、正孔注入層14を介して、正孔輸送層15を確実にパターン形成することができる。したがって、不完全な正孔輸送層15の転写による有機電界発光素子の特性の悪化を防止することができる。
なお、以上の実施形態では、主に下部電極12を陽極、上部電極20を陰極とした場合を説明した。しかしながら、本発明は、下部電極12が陰極であり、上部電極20が陽極である場合にも適用可能である。このような場合には、下部電極12と上部電極20との間の各層14〜17,19は、逆の積層順となる。
また、以上実施形態に基づいて説明した本発明は、上述した共通層を分離した素子においても、また、例えば特開2003−272860に示されるように、発光層を有する有機層のユニット(発光ユニット)を積層してなるタンデム型の有機EL素子においても有効であり、同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
<転写用基板>
図5は、本実施形態に用いる転写用基板100’の断面構成図である。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の番号を付して説明する。この図に示すように、転写用基板100’は、支持基板101上に、光熱変換層102、酸化防止層103および転写層104’を順次積層して構成される。
本発実施形態においては、上記転写層104’が3層以上の有機材料層を積層してなる。ここでは、転写層104’が支持基板101側から第1層104a’,第2層104b’,第3層104c’を順次積層して構成される。
そして、支持基板101側の第1層104a’と表面側の第3層104c’とが、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華する有機材料、または重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が下記式(1)を満たす有機材料で構成されている。
これにより、第2層104b’が、上記(1)を満たさずに、転写され難い材料であっても、上記式(1)を満たす第1層104a’と第3層104c’とで上記第2層104b’が挟持されることで、被転写基板側に確実に転写することが可能となる。このため、第2層104b’が単層では転写され難い正孔輸送性材料で、50nm〜100nmの膜厚で形成されていても、被転写基板側に確実に転写される。上記第1層104a’と第3層104c’の各膜厚は、転写層104’の総膜厚の5%〜10%で形成されることとする。
上記第2層104b’が正孔輸送性の有機材料である場合、上記第1層104a’と第3層104c’も正孔輸送性の有機材料であることが好ましいが、有機電界発光素子の特性の悪化が許容範囲内であれば、第1層104a’と第3層104c’を第2層104bとは異なる性能を有する、例えば電子輸送性の有機材料で構成されていてもよい。また、第1層104a’と第3層104c’とは同一材料で構成された方が、転写用基板100’の形成が容易であるため好ましいが、特に限定されるものではない。
ここでは、第1層104a’および第3層104c’が正孔輸送性材料であるLG101C、被挟持層となる第2層104b’が正孔輸送性の有機材料であるHT−320(出光興産社製)で構成された転写用基板100’を用いることとする。
なお、ここでは、第2層104b’が単層である例について説明したが、複数層であっても構わない。
<有機電界発光素子の製造方法>
上述したような転写用基板100’を用いた有機電界発光素子の製造は、第1実施形態と同様に行われる。すなわち、第1実施形態で、図3(b)を用いて説明した工程においては、図6に示すように、転写用基板100’を、正孔注入層14が形成された装置基板11に対向配置させる。この際、上記転写層104’と、上記正孔注入層14が向き合うように、転写用基板100’と装置基板11とを配置する。
次に、このような状態で装置基板11に対向配置された転写用基板100’の支持基板101側から、例えば波長800nmのレーザ光hrを照射する。この際、後述する正孔輸送層は各色の有機電界発光素子で共通であることから、各画素領域に対応する部分に、レーザ光hrを選択的にスポット照射する。
これにより、光熱変換層102にレーザ光hrを吸収させ、その熱を利用して転写層104’を装置基板11側に熱転写させる。これにより、下部電極12上に正孔注入層14を介して、正孔輸送層15’がパターン形成される。この場合、上記3層で構成された転写層104’の各層の材料は混合された状態で正孔輸送層15’が形成される。その後、この正孔輸送層15’の主体となる有機材料のTg付近の温度で、正孔輸送層15’が形成された装置基板11を加熱する。
この後の工程は、第1実施形態において、図3(c)〜図4(e)を用いて説明した工程と同様に行うことで、有機電界発光素子を製造する。
以上説明したような転写用基板100’およびこれを用いた有機電界発光素子の製造方法によれば、転写層104’として、支持基板側の第1層104a’と表面側の第3層104c’が、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華する有機材料で構成されていることから、熱転写法により、下部電極12上に、正孔注入層14を介して、正孔輸送層15’を確実にパターン形成することができる。したがって、不完全な正孔輸送層15’の転写による有機電界発光素子の特性の悪化を防止することができる。
次に、本発明の具体的な実施例およびこれらの実施例に対する比較例の有機電界発光素子の製造手順と、これらの評価結果を説明する。
(実施例1〜5)
上述した第1実施形態で図1を用いて説明したのと同様の方法により、転写層104の材質を変えて、転写用基板100を作製した。下記表1に示すように、実施例1としては、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華するLG101C(LG化学社製)で転写層104を形成した。また、実施例2〜5としては、重量減少開始温度が500℃未満であるとともに重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす有機材料で転写層104を形成した。具体的には、実施例2ではAlq3、実施例3ではADN、実施例4ではα−NPD、実施例5ではCBPを用いて、転写層104を形成した。
(比較例1,2)
また、上記実施例1〜5に対する比較例1,2として、上記表1に示すように、昇華性材料でもなく、上記式(1)を満たさない有機材料で転写層104が構成された転写用基板を作製した。具体的には、比較例1ではHT−320(出光興産社製)、比較例2ではHT−539(出光興産社製)を用いて転写層104を形成した。
[評価結果]
上述した実施例1〜5の転写用基板および比較例1,2の転写用基板を用いて、熱転写法により、被転写基板上へパターンを形成した。その結果を上記表1に示す。表1において、パターン形成が確実に行われた場合を○、転写が行われずに、転写用基板に転写層が液滴として残存した場合を×として表示した。この表に示すように、実施例1〜5の転写用基板100を用いた場合には、被転写基板上へのパターン形成が確実に行われること(○)が確認された。一方、Tsub−Tmの値が200℃より大きい比較例1,2では、転写が行われない(×)であることが確認された。
(実施例6〜10)
<転写用基板>
(実施例6)
次のようにして、転写用基板100’を作製した。先ず、ガラス基板からなる支持基板101の上に、厚さ200nmのMoからなる光熱変換層102を通常のスパッタリング法により成膜した。次いで、光熱変換層102上に、SiNXからなる酸化防止層103を100nmの膜厚でCVD法によって成膜した。
続いて、酸化防止層103上に、表2に示す有機材料と膜厚で、第1層104a’、第2層104b’、第3層104c’を真空蒸着法により順次成膜することで、転写層104’を形成した。
この実施例では、第1層104a’と第3層104c’に、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華するLG101C(LG化学社製)を用い、第2層104b’としては単層では転写され難い正孔輸送性材料であるHT−320(出光興産社製)を用いた。
(実施例7)
この実施例では、第1層104a’と第3層104c’に重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす正孔輸送性材料であるα−NPDを用いた以外は、実施例6と同様に、転写用基板100’を作製した。
(実施例8)
この実施例では、第1層104a’に正孔輸送性材料である上記LG101C(LG化学社製)、第3層104c’に重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす電子輸送性材料であるAlq3を用いた以外は、実施例6と同様に、転写用基板100’を作製した。
(実施例9)
この実施例では、第1層104a’に正孔輸送性材料である上記α-NPD、第3層104c’に上記Alq3を用い用いた以外は、実施例6と同様に、転写用基板100’を作製した。
(実施例10)
この実施例では、第1層104a’と第3層104c’に、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす電子輸送性材料であるAlq3を用いた以外は、実施例6と同様に、転写用基板100’を作製した。
(比較例3〜5)
実施例6〜10に対する比較例3として、上記転写層104’をHT−320(出光興産社製)のみで形成した以外は実施例7と同様に、転写用基板を作製した。また、比較例4としては、HT−320(第2層とする)の表面側のみに上記Alq3からなる第3層を形成した以外は実施例7と同様に転写用基板を作製した。さらに、比較例5としては、HT−320(第2層とする)の支持基板側のみにα−NPDからなる第1層を形成した以外は実施例7と同様に転写用基板を作製した。
<有機電界素子の製造方法>
上述した実施例6〜10の転写用基板100’および比較例3〜5の転写用基板を用いて、第2実施形態と同様の方法により、青色発光素子からなる有機電界発光素子を形成した。
まず、30mm×30mmのガラス板からなる装置基板11上に、下部電極(陽極)12として、膜厚が190nmのAg合金(反射層)上に12.5nmのITO透明電極を積層した上面発光用の有機電界発光素子用のセルを作製した。次に、下部電極12の周縁を覆う状態で酸化シリコンの絶縁膜13をスパッタリング法により約2μmの厚さで成膜し、リソグラフィー法により下部電極12を露出させ、画素領域とした。
次に、真空蒸着法により、有機層の正孔注入層14として、m−MTDATAよりなる膜を12nmの膜厚(蒸着速度0.2〜0.4nm/sec)で形成した。
次いで、上述した構成の転写層104’が形成された実施例6〜10および比較例3〜5の転写用基板100’を、正孔注入層14が形成された装置基板11に対向配置し、真空中で密着させた。両基板は、絶縁膜13の厚さによって、約2μmの小さな間隙が維持されていた。この状態で、素子作製用の装置基板11の画素領域に相対する配置において、転写用基板100’の支持基板101側から波長800nmのレーザ光hrを照射することにより、転写用基板100’から転写層104’を熱転写させ、正孔輸送層15を形成した。レーザ光hrのスポットサイズは、300μm×10μmとした。レーザ光hrは、該光線の長手寸法に対して直交する方向において走査した。エネルギー密度は、2.6E-3mJ/μm2とした。
その後、正孔輸送層15が形成された状態の装置基板11を、100℃にて30分間、不活性ガスとして窒素雰囲気下にて加熱する工程を行った。
次に、ADNをホスト材料として用い、これにスチリルアミン誘導体を青色の発光性ゲスト材料として相対膜厚比2.5%の割合で混合した青色発光層16bを、真空蒸着により35nm成膜した。
青色発光層16bを成膜した後、電子輸送層17を成膜した。電子輸送層17として、Alq3を20nm程度の膜厚で蒸着成膜した。続いて、電子注入層18として、LiFを約0.3nm(蒸着速度〜0.01nm/sec)の膜厚で蒸着成膜した。次いで、上部電極20となる陰極としてMgAgを10nmの膜厚で蒸着成膜し、青色発光素子を得た。
[評価結果]
上述した製造方法により、実施例6〜10および比較例3〜5の転写用基板を用いて作製された青色発光素子の10mA/cm2時の電圧および電流効率を表2に示す。上記表2に示すように、HT−320からなる第2層104b’が、重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに大気圧下で昇華する有機材料、または前記重量減少開始温度(Tsub)が500℃未満であるとともに当該重量減少開始温度(Tsub)と融点(Tm)が上記式(1)を満たす有機材料で構成された第1層104a’と第3層104c’とで挟持された構成の実施例6〜10の転写用基板100’を用いて作製された有機電界発光素子は、転写が確実に行われることが確認された。
一方、比較例3,4では正孔輸送層15がパターン形成されず、第1層104a’のみをα−NPDで形成した比較例6は、正孔輸送層15はパターン形成されるものの、パターン形状が不完全であることで、駆動電圧が高くなり、高い電流効率を示すことが確認された。
さらに、実施例6〜10の転写用基板において、第1層104a’および第3層104c’の両方が正孔輸送性材料で構成された実施例6,7は、第1層104a’および第3層104c’の少なくとも一方が電子輸送性材料で構成された実施例8〜10と比較して、駆動電圧が低くなり、電流効率が高くなることが確認された。
本発明の転写用基板に係る第1実施形態を説明するための断面図である。 温度(T)と圧力(P)を変化させた際のある物質の状態(固体、液体、気体)を示す概念図である。 本発明の有機電界発光素子の製造方法に係る第1実施形態を説明するための製造工程断面図(その1)である 有機電界発光素子の製造方法に係る第1実施形態を説明するための製造工程断面図(その2)である 本発明の転写用基板に係る第2実施形態を説明するための断面図である。 本発明の有機電界発光素子の製造方法に係る第2実施形態を説明するための断面図である。 従来の転写用基板の課題を説明するための顕微鏡写真(a)、要部拡大写真(b)、熱転写後の転写用基板の表面高さを示すグラフ(c)である。
符号の説明
11…装置基板、12…下部電極、15,15’…正孔輸送層、16…発光層、20…上部電極、21r…赤色発光素子、21g…緑色発光素子、21b…青色発光素子、100,100’…転写用基板、101…支持基板、102…光熱変換層、104,104’…転写層

Claims (4)

  1. 支持基板上に、光熱変換層、および転写層がこの順に形成された転写用基板において、
    前記転写層は、3層以上の有機材料層を積層してなると共に、前記支持基板側の有機材料層と表面側の有機材料層とが同一材料で構成され、
    前記支持基板側および前記表面側の有機材料層は、重量減少開始温度(Tsub )が500℃未満であるとともに当該重量減少開始温度(Tsub )と融点(Tm )が下記式(1)を満たす有機材料で構成されている
    転写用基板。
    (数1)
    sub −Tm <200℃ …(1)
  2. 前記支持基板側の有機材料層と前記表面側の有機材料層とで挟持される有機材料層は、正孔輸送性材料で構成されている請求項1記載の転写用基板。
  3. 前記支持基板側の有機材料層と前記表面側の有機材料層とは、正孔輸送性材料で構成されている請求項1または2に記載の転写用基板。
  4. 基板上に下部電極をパターン形成した後、前記下部電極上に少なくとも発光層を含む有機層を成膜し、次に有機層を介して前記下部電極上に積層する状態で上部電極を形成する有機電界発光素子の製造方法において、
    支持基板上に光熱変換層、有機材料で構成された転写層をこの順に形成してなる転写用基板を、前記下部電極が形成された前記基板に対して当該転写層を向けた状態で対向配置する工程と、
    前記支持基板側から光を照射することにより、当該光熱変換層において前記光を熱変換することで、当該転写層を前記下部電極上に熱転写して前記有機層のうち少なくとも1層を形成する工程とを有し、
    前記転写層は、3層以上の有機材料層を積層してなると共に、前記支持基板側の有機材料層と表面側の有機材料層とが同一材料で構成され、
    前記支持基板側および前記表面側の有機材料層は、重量減少開始温度(Tsub )が500℃未満であるとともに当該重量減少開始温度(Tsub )と融点(Tm )が下記式(1)を満たす有機材料で構成されている
    有機電界発光素子の製造方法。
    (数1)
    sub −Tm <200℃ …(1)
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