JP2009245083A - 脇見運転検出警報システム - Google Patents
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Abstract
脇見運転によって危険が予測され、警報発令が必要な時にのみ脇見運転の警報を発令する脇見運転検出警報システムを提供する。
【解決手段】
車両に搭載したカメラと、前記カメラによって運転者を撮影し、撮影された画像データを処理して前記運転者が注視している視野を判定する視線検出部と、車両に搭載したレーダーと、前記視線検出部とのデータに基づき、前記運転者が注視していない方向にレーダー探索方向を設定して前記運転者が注視していない方向の障害物を探索する障害物探索部と、前記障害物探索部が障害物を検出した場合に、脇見運転警報を発するかどうかを判定し警報を発令する警報設定部と、を含んで構成されることを特徴とする脇見運転検出警報システム。
【選択図】 図1
Description
運転者の視線を検出する装置としては、運転者の眼球に不可視光を入射し、眼球からの反射光から運転者の視線方向を検出する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。又、ステレオカメラ法を用いて、眼球の白目部分の中心と黒目部分の中心とを求めて視線方向を検出する方法が開示されている(例えば特許文献2参照)。
また、状況によっては、一定時間脇見運転行動をとったときでも、必ずしも危険ではないため、脇見運転を検出する度に警報を発生すると、ドライバーに煩わしさや、警報に対する慢性感を与えてしまい、警報の効果が薄れてしまうという問題があった。
本発明の課題は、脇見運転によって危険が予測され、警報発令が必要な時にのみ脇見運転の警報を発令する脇見運転検出警報システムを提供することにある。
車両1に搭載したカメラ2を有し、カメラ2によって運転者6の顔面を撮影し、撮影された画像データ7を処理して運転者6が注視している視野9を判定する視線検出部110と、
車両1に搭載したレーダー3を有し、視線検出部110のデータに基づき運転者6が注視していない方向にレーダー探索方向11を設定して運転者6が注視していない方向の障害物12を探索する障害物探索部120と、
障害物探索部120が障害物12を検出した場合に脇見運転警報5を発するか否かを判定し警報を発令する警報設定部130と、を含んで構成されることを特徴とする。
運転者6の画像データ7から運転者6の視線方向13を検出する視線検出手段111と、
運転者6の視線方向13を複数回取り込んで運転者6の注視方向16を検出する注視方向検出手段112と、
注視方向16の注視方向時間履歴14を作成する注視方向履歴作成手段114と、
注視方向16から運転者6の有効視野15を判定する有効視野判定手段113と、を含む。
有効視野15から運転者6が注視していない方向を判定してその方向にレーダー探索方向11を設定する探索方向設定手段121と、
障害物12を検出した場合に、障害物12の方向と距離、及び障害物12と車両1双方の速度と移動方向とから、車両1と障害物12との相対速度を算出し、車両1と障害物12との距離及び相対速度から、障害物12が車両1に到達する推定到達時間17を算出して出力する障害物検出手段122と、を含む。
障害物探索部120が障害物12を検出した場合に、視線検出部110に設けられた注視方向履歴作成手段114に於いて作成された注視方向時間履歴14を参照し、運転者6が障害物12を注視した履歴がない場合は障害物12を検出した時間から、履歴がある場合は前回障害物12を注視した時間からの経過時間を算出して脇見運転時間19とし、脇見運転時間19と、推定到達時間17と、障害物12の方向と距離、及び障害物12と車両1双方の速度及び移動方向と、から成るデータの内の2以上を、あらかじめ入力されている脇見運転判定プログラムに入力し演算し、脇見運転警報5を発するか否かを決定する警報判定手段131と、
脇見運転警報5の発令形式を設定して出力する警報設定手段132と、
警報設定手段132の設定した警告方法に従って警報を発令する警報装置4と、を含む。
視線検出部110は、カメラ2と、視線検出手段111と、注視方向検出手段112と、有効視野判定手段113と、注視方向履歴作成手段114と、を含む。
車両1に搭載したカメラ2によって運転者6の顔面を撮影し、視線検出手段111によって撮影された画像データ7を処理して運転者6の視線8を検出する。カメラ2と視線検出手段111とを組み合わせた装置は所謂視線検出装置であって公知である。カメラ2と視線検出手段111とは、車両1に搭載可能であって、データの取り出しが可能なものであれば、一般的なものでよい。
有効視野15の決定は、注視方向16に対応する有効視野15をあらかじめ計算して脇見運転判定プログラム20に入力し、脇見運転判定プログラム20を用いて算出することもできる。
注視方向履歴作成手段114は、注視方向時間履歴を作成し、警報判定手段131へ出力する。
障害物探索部120は、レーダー3と、探索方向設定手段121と障害物検出手段122とを含む。探索方向設定手段121と障害物検出手段122とは一体化して、レーダー3を制御し、検出した障害物12のデータを計算処理して障害物12の情報を出力する。
探索方向設定手段121は、有効視野15から運転者6が注視していない方向を判定し、その方向にレーダー探索方向11を設定し、レーダー3によって障害物12を探索する。
レーダー探索方向11は前方正面と右方と左方とに限られるものではなく、任意の探索方向と探索方向の数を設定できる。
推定到達時間17の算出は、脇見運転判定プログラム20を用いて行うこともできる。
警報設定部130は、警報判定手段131と警報設定手段132と警報装置4とを含む。
警報判定手段131は、障害物検出手段122が障害物12を検出した場合に、視線検出部110に設けられた注視方向履歴作成手段114に於いて作成された注視方向時間履歴14を参照し、運転者6が障害物12を注視した履歴がない場合は障害物12を検出した時間から、履歴がある場合は前回障害物12を注視した時間からの経過時間を算出して脇見運転時間19とする。
警報判定手段131は、脇見運転22と判断した場合は、脇見運転警報5を発すると決定し、出力する。
危険度21の算出は、例えば、障害物12が車両1に向かって所定以上の相対速度で接近してくる場合を危険度3とし、相対速度が所定値以下であるか又は障害物12が静止している場合は危険度2とし、障害物12の走行経路が車両1の走行経路から遠い場合又は車両1から離れていく場合、若しくは障害物12は検出されないが運転者12の車両1の進行方向に対する脇見運転時間が所定値以上の場合は危険度1とするように設定することができる。
警報設定手段132は危険度21に対応して脇見運転警報5の発令形式を設定して出力する。
危険度21の数値に対応して危険度21の大きい方から、警報レベル3と警報レベル2と警報レベル1とを設定し、警報レベル3の場合は脇見運転警告灯を点灯するとともに、音圧レベル60〜100dBSPLの警報音、より好ましくは音圧レベル65〜90dBSPLの警報音、さらに好ましくは音圧レベル75〜85dBSPLの警報音を発する警告方法を設定し、警報レベル2の場合は脇見運転警告灯を点灯するとともに音圧レベル30〜70dBSPLの警報音、より好ましくは音圧レベル40〜65dBSPLの警報音、さらに好ましくは音圧レベル55〜65dBSPLの警報音を発する警告方法を設定し、警報レベル1の場合は脇見運転警告灯を点灯するか又は音圧レベ30〜70dBSPLの警報音、より好ましくは音圧レベル40〜65dBSPLの警報音、さらに好ましくは音圧レベル55〜65dBSPLの警報音を発する警告方法を設定し、出力する。
警報装置4は、警報設定手段132の出力した警告方法に従って脇見運転警報を発令する。
図3に本発明の1実施例による脇見運転検出警報システムの動作フローチャートを示す。
視線検出手段111は、カメラ2と、運転者6の画像データ7とから運転者6の視線8の方向を検出し(ステップS201)、次いで、注視方向検出手段は、運転者6の視線方向13のデータを複数回取り込んで運転者6の注視方向16を検出する(ステップS202)。
探索方向設定手段121は、有効視野15から運転者6が注視していない方向を判定してその方向にレーダー探索方向11を設定する(ステップS204)。
警報判定手段131は、脇見運転22と判定した場合は、脇見運転警報5を発すると決定し、出力する(ステップS209、Yes)。
本発明の特許請求の範囲によれば、本発明は脇見運転の判定と危険度の算出に脇見運転判定プログラムを用いるが、本実施例では、本発明の思想を明確にするために、脇見運転判定プログラムを用いない脇見運転の判定方法と危険度の算出方法とを例示する。この実施例の記載は、本発明を説明するためのものであって、この記載によって本発明の技術範囲を限定するものではない。
x/y≦zであれば警報レベル3とし、x/y>zであれば警報レベル2とし、レーダー3が検出した障害物12が車両1から遠ざかっている場合と、レーダー3は何も検出していないが運転者6の有効視野15が所定時間以上にわたって車両1の走行方向からそれた場合と、は警報レベル1とする。
警報レベル3の場合は脇見運転警告灯を点灯するとともに音圧レベル80dBSPLの警報音を発し、警報レベル2の場合は脇見運転警告灯を点灯するとともに音圧レベル60dBSPLの警報音を発し、警報レベル1の場合は脇見運転警告灯を点灯するか。又は音圧レベル60dBSPLの警報音を発する。
2 カメラ
3 レーダー
4 警報装置
5 脇見運転警報
6 運転者
7 画像データ
8 視線
9 視野
10 運転者の注視方向
11 レーダー探索方向
12 障害物
13 視線方向
14 注視方向時間履歴
15 有効視野
16 注視方向
17 推定到達時間
18 危険距離
19 脇見運転時間
20 脇見運転判定プログラム
21 危険度
22 脇見運転
110 視線検出部
111 視線検出手段
112 注視方向検出手段
113 有効視野判定手段
114 注視方向履歴作成手段
115 有効注視範囲
120 障害物探索部
121 探索方向設定手段
122 障害物検出手段
130 警報設定部
131 警報判定手段
132 警報設定手段
Claims (5)
- 車両に搭載したカメラを有し、前記カメラによって運転者の顔面を撮影し、撮影された画像データを処理して前記運転者が注視している視野を判定する視線検出部と、
車両に搭載したレーダーを有し、前記視線検出部のデータに基づき、前記運転者が注視していない方向にレーダー探索方向を設定して前記運転者が注視していない方向の障害物を探索する障害物探索部と、
前記障害物探索部が障害物を検出した場合に、脇見運転警報を発するか否かを判定し警報を発令する警報設定部と、
を含んで構成されることを特徴とする脇見運転検出警報システム。 - 前記視線検出部は、
前記カメラと、
前記運転者の画像データから前記運転者の視線方向を検出する視線検出手段と、
前記運転者の視線方向を複数回取り込んで前記運転者の注視方向を検出する注視方向検出手段と、
前記注視方向から前記運転者の有効視野を判定する有効視野判定手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の脇見運転検出警報システム。 - 前記障害物探索部は、
前記レーダーと、
前記有効視野から前記運転者が注視していない方向を判定し、その方向に前記レーダー探索方向を設定する探索方向設定手段と、
障害物を検出した場合に、前記障害物の方向と距離、及び前記障害物と車両双方の速度と移動方向とから、前記車両と前記障害物との相対速度を算出し、前記車両と前記障害物との距離及び前記相対速度から前記障害物が前記車両に到達する推定到達時間を算出して出力する障害物検出手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の脇見運転検出警報システム。 - 前記警報設定部は、
前記障害物探索部が障害物を検出した場合に、前記視線検出部に設けられた注視方向履歴作成手段に於いて作成された注視方向時間履歴を参照して、前記運転者が前記障害物を注視した履歴がない場合は前記障害物を検出した時間から、前記履歴がある場合は前回障害物を注視した時間からの経過時間を脇見運転時間とし、前記脇見運転時間と、前記推定到達時間と、前記障害物の方向と距離、及び前記障害物と車両双方の速度及び移動方向と、から成るデータの内の2以上を、あらかじめ入力されている脇見運転判定プログラムに入力して演算し、前記脇見運転警報を発するか否かを決定する警報判定手段と、
脇見運転警報の発令形式を設定して出力する警報設定手段と、
前記警報設定手段の設定した警告方法に従って警報を発令する警報装置と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の脇見運転検出警報システム。 - 前記警報設定手段は、前記警報判定手段が前記脇見運転警報を発すると決定した場合に、前記脇見運転時間と、前記推定到達時間と、前記障害物の方向と距離、及び前記障害物と車両双方の速度及び移動方向と、から成るデータの内の2以上を用いて、前記脇見運転判定プログラムによって前記障害物の危険度を算出し、前記危険度に対応して前記脇見運転警報の発令形式を設定して出力することを特徴とする請求項4に記載の脇見運転検出警報システム。
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