JP2009101516A - インクジェット記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドの背圧を維持しつつ、連続的なインク循環を可能とする。
【解決手段】記録ヘッドと、記録ヘッドに連通する第1及び第2液体室と、第1及び第2液体室と液体バッファ室をそれぞれ連通する第1及び第2連通流路と、第1及び第2液体室の内部圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力検出手段と、第1液体室、第2液体室、及び液体バッファ室間で液体を移動させる液体移動手段と、第1及び第2圧力検出手段の検出結果に応じて、第1及び第2液体室の内部がそれぞれ所定の圧力となるように液体移動手段を制御するとともに、前記第1液体室及び前記第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように、液体移動手段を制御して第1液体室及び前記第2液体室の内部の圧力を調整する圧力制御手段とを備えたインクジェット記録装置を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット記録装置及び記録方法に係り、特に、インクジェット方式の記録ヘッドの背圧を維持しつつ、連続的な液体循環を実現させることができるインクジェット記録装置及び記録方法に関する。
インクジェット記録装置は、複数のノズルを有するインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド;以下、単に「ヘッド」ともいう。)を備え、各ノズルからそれぞれインク滴を吐出することによって画像を記録するものである。一般に、記録動作時の騒音が低く、ランニングコストが安く、多種多様の記録媒体に対して高品質な画像を記録できることから、家庭用から産業用まで幅広く利用されている。記録ヘッドのインク吐出方式には、圧電素子の変位を利用して圧力室内のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出する圧電方式や、ヒータ等の発熱素子で生じる熱エネルギーを利用して圧力室内に気泡を生じさせ、気泡成長に伴う圧力によってノズルからインク滴を吐出するサーマル方式などがある。
インクジェット記録装置において、メインタンクからサブタンクを介して記録ヘッドにインク供給を行う方式が広く採用されている。このようなサブタンク供給方式によれば、記録ヘッドの内圧変動を低く抑えることができ、記録ヘッドの吐出安定性を向上させることができる。
一方、記録ヘッド内部に気泡が混入したり、記録ヘッド内部(特にノズル近傍)のインクが増粘したりすると、各ノズルから吐出されるインク滴の液滴量(体積)や吐出方向(飛翔方向)にばらつきが生じたり、目詰まりによって不吐出ノズルが生じたりするなど、画像品質が劣化する要因となる問題を抱えている。このような問題を解消するために、記録ヘッド内部のインクを循環させる技術が各種提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には、記録ヘッドと一体的に設けられるリザーブタンクと、リザーブタンクに接続される2つのサブタンク(供給サブタンク及び排出サブタンク)とを備え、排出サブタンクをポンプで減圧することにより、供給サブタンクのインクをリザーブタンクを介して排出サブタンクへと循環させる技術が開示されている。
特許文献2には、記録ヘッドに設けられる2つのインク導入口のうち、一方のインク導入口にサブタンクが接続され、他方のインク導入口にインクカートリッジが接続され、記録ヘッドを経由したサブタンクとインクカートリッジとの往復インク循環を行う技術が開示されている。具体的には、インクカートリッジ内(密閉空間)に設けられたインク袋(インク供給源)をエアーポンプによって加圧することによって、インク袋内のインクが記録ヘッドを経由してサブタンクに流入し、サブタンク内にインクが充填されるとエアーポンプは停止され、その後、サブタンク内のインクは記録ヘッド及びインクカートリッジの高低差に基づく水頭差により、記録ヘッドを経由してインクカートリッジに逆流する。サブタンク内のインク量が少なくなると、エアポンプが作動してインクカートリッジから記録ヘッドを経由してサブタンクに再びインクの補充が行われる。以後、サブタンクのインクが逆流して減少する度に上述したインク補充が行われる。このような往復インク循環によって、記録ヘッド内部の気泡を排除し、インク増粘の防止が図られている。
特開2000−280493号公報 特開平10−114081号公報
しかしながら、上述した従来のインク循環技術には次のような問題がある。
特許文献1に記載された発明は、記録ヘッドと一体的に設けられるリザーバタンクに接続される2つのサブタンク(供給サブタンク及び排出サブタンク)のうち、排出サブタンクを密閉して減圧することにより、供給サブタンクからリザーバタンクを介して排出サブタンクに強制的にインク移動させるだけの循環動作であり、循環できるインク量はサブタンクのインク残量に依存し、印刷中などに連続的にインク循環を行うことはできない。また、水頭差を利用したインク供給系であるため、2つのサブタンクを記録ヘッドよりも下方に配置する必要があるため、サブタンクと記録ヘッドとの間の流路が長くなり、圧力損失による背圧変動が大きくなる。その結果、吐出液滴量が変動して、印刷品質が悪化する問題がある。
特許文献2に記載された発明は、一方のタンク(インクカートリッジ)と他方のタンク(サブタンク)との間で記録ヘッドを経由してインクを往復移動させるだけであり、常に一方向(例えば、インクカートリッジからサブタンクへの方向)に連続してインクを循環させることはできない。このため、サブタンクのインク残量に応じてインク移動方向(インク循環方向)が切り替わると、切り替えの際に生じる圧力変動によって記録ヘッドの背圧も変動しやすい。また、上記サブタンクは静水圧方式であるので、吐出方向を水平方向とする記録ヘッドの場合には、記録ヘッドの近傍、且つ鉛直下方にサブタンクを配置することが可能であるが、鉛直下方を吐出方向とする記録ヘッドに適用する場合には、サブタンクの配置上、サブタンクと記録ヘッドとの間の流路が長くなり、圧力損失が大きくなる。その結果、吐出液滴量が変動して、印刷品質が悪化する問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録ヘッドの背圧を維持しつつ、連続的なインク循環を実現し、高品質な画像記録を可能とするインクジェット記録装置及び記録方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、液体を吐出する複数のノズル、前記複数のノズルに連通する内部流路に液体を供給する供給口、及び前記供給口に前記内部流路を介して連通するとともに前記内部流路の液体を排出する排出口が設けられたインクジェット方式の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの供給口に第1外部流路を介して連通する第1液体室と、前記記録ヘッドの排出口に第2外部流路を介して連通する第2液体室と、液体供給源から供給される液体を貯留するバッファ室と、前記第1液体室と前記液体バッファ室を連通する第1連通流路と、前記第2液体室と前記液体バッファ室を連通する第2連通流路と、前記第1液体室の内部圧力を検出する第1圧力検出手段と、前記第2液体室の内部圧力を検出する第2圧力検出手段と、前記第1液体室、前記第2液体室、及び前記液体バッファ室間で液体を移動させる液体移動手段と、前記第1圧力検出手段及び前記第2圧力検出手段の検出結果に応じて、前記第1液体室及び前記第2液体室の内部がそれぞれ所定の圧力となるように前記液体移動手段を制御する圧力制御手段と、を備え、前記圧力制御手段は、前記第1液体室及び前記第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、前記記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように、前記液体移動手段を制御して前記第1液体室及び前記第2液体室の内部の圧力を調整することを特徴とする。
本発明によれば、1対の液体室(第1液体室、第2液体室)及び液体バッファ室が設けられ、各液体室と液体バッファ室間を液体移動させることによって第1液体室及び第2液体室の内部を所定の圧力に維持することができるとともに、第1液体室及び第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように制御が行われるので、記録ヘッドの背圧(負圧)を維持しつつ、連続的な液体循環を行うことが可能となる。これにより、記録ヘッドの吐出信頼性が向上し、安定して良好な印刷品質を得ることができる。
本発明において、記録ヘッドに設けられる内部流路はノズル近傍を通過することが好ましく、液体循環によってノズル近傍の液体増粘が防止され、安定吐出が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、 密閉容器内を可撓膜によって仕切られた液体室及び気体室を有する2つのサブタンクが設けられ、前記2つのサブタンクのうち、一方のサブタンクの液体室が前記第1液体室であり、他方の液体室が前記第2液体室であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、可撓膜及び気体室によって液体移動に伴う圧力変動を減衰させることができ、記録ヘッドに圧力変動が伝達されないため、良好な印刷品質を確保することができる。また、高精度な圧力調整が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1液体室及び前記第2液体室は、前記記録ヘッドに対して鉛直上方に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、各液体室と記録ヘッドを連通する流路(第1外部流路、第2外部流路)を短くすることができるので、該流路の圧力損失による圧力変動を低減でき、記録ヘッドの供給口と排出口との間に付与する差圧の精度が向上し、ノズル近傍における低速による液体循環が可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1連通流路にフィルタが設けられ、前記第2連通流路は、一端が前記第2液体室に接続され、他端が第1分岐流路及び第2分岐流路に分岐し、前記第1分岐流路は、前記第1連通流路の前記フィルタが設けられる位置より前記液体バッファ室側に接続され、前記第2分岐流路は、前記第1連通流路の前記フィルタが設けられる位置より前記第1液体室側に接続され、前記第1分岐流路には、前記第2液体室側から前記第1連通流路側に向かう方向のみの液体の流れを許容する第1逆止弁が設けられ、 前記第2分岐流路には、前記第1連通流路側から前記第2液体室側に向かう方向のみの液体の流れを許容する第2逆止弁が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、液体バッファ室内の液体や、第1液体室から記録ヘッドを経由して第2液体室に循環したインクは、フィルタを通過してから第1液体室や第2液体室に再び供給されるため、記録ヘッドには異物が含まれない良好な液体が循環され、記録ヘッドの吐出信頼性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、 前記第1連通流路の前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路が接続される位置の間に脱気手段が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、脱気度が良好な液体を循環させることができ、記録ヘッドの吐出信頼性が更に向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、 前記脱気手段は、前記フィルタより前記第1液体室側に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、脱気手段の目詰まりによる圧力損失の上昇が防止され、脱気手段の長寿命化を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記液体移動手段は、前記第1連通流路に設けられる第1ポンプ、及び前記第2連通流路に設けられる第2ポンプであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、 前記第1ポンプ及び前記第2ポンプは常にリークのないポンプでそれぞれ構成され、前記第1ポンプ及び前記第2ポンプには、液体入出力用の両ポートを連通するバイパス流路、及び該バイパス流路を開閉するバイパス流路開閉弁がそれぞれ設けられ、前記液体バッファ室から前記バイパス流路を経由して前記記録ヘッドに至る流路に設けられる開閉弁は、電源オフ時に該流路を開いた状態にするノーマルオープンの開閉弁によって構成され、前記液体バッファ室の液面が前記記録ヘッドの液体吐出面よりも鉛直下方となるように配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、装置の電源オフ時、液体バッファ室の液面及び記録ヘッドの液体吐出面(ノズル面)の高低差に基づく水頭差によって、記録ヘッドのノズル内の液体に所定の負圧が付与され、メニスカスが維持される。これにより、ノズルからの気泡侵入や液体漏れが防止され、再起動時のヘッドメンテナンス頻度が低減し、ランニングコストの低減や装置起動間の短縮化を図ることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の一態様に係り、前記第1液体室の鉛直上方部と前記第2液体室に連通する第1排出流路と、前記第2液体室の鉛直上方部と前記液体バッファ室を連通する第2排出流路と、を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、第1及び第2液体室及びその上流側(液体バッファ室側)に存在する気体を第1及び第2排出流路を利用して液体バッファ室から装置外部に排出することができる。つまり、記録ヘッドや第1及び第2外部流路を経由することなく気体を排出することができ、気体排出性が向上して、液体の初期充填を容易化できるとともに、気体とともに液体バッファ室に移動した液体を再度循環させることも可能であり、液体の有効使用率が向上する。
また、前記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は方法発明を提供する。即ち、請求項10に記載のインクジェット記録方法は、液体を吐出する複数のノズル、前記複数のノズルに連通する内部流路に液体を供給する供給口、及び前記供給口に前記内部流路を介して連通するとともに前記内部流路の液体を排出する排出口が設けられたインクジェット方式の記録ヘッドと、前記記録ヘッドの供給口に第1外部流路を介して連通する第1液体室と、前記記録ヘッドの排出口に第2外部流路を介して連通する第2液体室と、 液体供給源から供給される液体を貯留するバッファ室と、前記第1液体室と前記液体バッファ室を連通する第1連通流路と、前記第2液体室と前記液体バッファ室を連通する第2連通流路と、前記第1液体室の内部圧力を検出する第1圧力検出手段と、前記第2液体室の内部圧力を検出する第2圧力検出手段と、前記第1液体室、前記第2液体室、及び前記液体バッファ室間で液体を移動させる液体移動手段と、を備えたインクジェット記録装置の記録方法であって、前記第1圧力検出手段及び前記第2圧力検出手段の検出結果に応じて、前記第1液体室及び前記第2液体室の内部がそれぞれ所定の圧力となるように前記液体移動手段を制御するとともに、前記第1液体室及び前記第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、前記記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように、前記液体移動手段を制御して前記第1液体室及び前記第2液体室の内部の圧力を調整することを特徴とする。
本発明によれば、1対の液体室(第1液体室、第2液体室)及び液体バッファ室が設けられ、各液体室と液体バッファ室間を液体移動させることによって第1液体室及び第2液体室の内部を所定の圧力に維持することができるとともに、第1液体室及び第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように制御が行われるので、記録ヘッドの背圧(負圧)を維持しつつ、連続的な液体循環を行うことが可能となる。これにより、記録ヘッドの吐出信頼性が向上し、安定して良好な印刷品質を得ることができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態を示した全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の記録ヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。従って、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。印字部12を構成する各ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている(図2参照)。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応したヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出するヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色のヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造について説明する。なお、各ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下では、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a)は、ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b)は、その一部の拡大図である。また、図3(c)は、ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図である。図4は、インク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a)、(b)中、4−4線に沿う断面図)である。また、図5は、ヘッド50内部の流路構造を示す流路構成図(図4中、A方向から見た平面透視図)である。
記録紙面上に形成されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図3(a)、(b)に示すように、インク滴の吐出孔であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙搬送方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
紙搬送方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a)の構成に代えて、図3(c)に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドブロック(ヘッドチップ)50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、図示は省略するが、短尺のヘッドを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51とインク流入口54が設けられている。各圧力室52はインク流入口54を介して共通流路55と連通されている。また、各圧力室52に連通するノズル流路60は個別流路62を介して循環共通流路64と連通されている。ヘッド50には供給口66及び排出口68が設けられており、供給口66は共通流路55と連通され、排出口68は循環共通流路64と連通されている。
換言すれば、ヘッド50の供給口66及び排出口68は、共通流路55、インク流入口54、圧力室52、ノズル流路60、個別流路62、及び循環共通流路64を含むインク流路(本発明の「内部流路」に相当)を介して連通された構成となっている。このため、ヘッド外部から供給口66に供給されたインクの一部は各ノズル51から吐出されるとともに、残りのインクは共通流路55、ノズル流路60、個別流路62、及び循環共通流路64を順に経由して(即ち、ヘッド内部のインク流路を循環して)、排出口68からヘッド外部に排出される。
図4に示すように、ノズル流路60のノズル51近傍に個別流路62が接続される構成が好ましく、ノズル51近傍をインクが循環するようになるので、ノズル51内部のインク増粘が防止され、安定吐出が可能となる。
圧力室52の天面を構成し共通電極と兼用される振動板56には個別電極57を備えた圧電素子58が接合されており、個別電極57に駆動電圧を印加することによって圧電素子58が変形してノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路55からインク流入口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
本例では、ヘッド50に設けられたノズル51から吐出させるインクの吐出力発生手段として圧電素子58を適用したが、圧力室52内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図3(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
また、本発明の適用範囲はライン型ヘッドによる印字方式に限定されず、記録紙16の幅方向(主走査方向)の長さに満たない短尺のヘッドを記録紙16の幅方向に走査させて当該幅方向の印字を行い、1回の幅方向の印字が終わると記録紙16を幅方向と直交する方向(副走査方向)に所定量だけ移動させて、次の印字領域の記録紙16の幅方向の印字を行い、この動作を繰り返して記録紙16の印字領域の全面にわたって印字を行うシリアル方式を適用してもよい。
〔制御系の構成〕
図6は、インクジェット記録装置10の制御系を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
また、システムコントローラ72は、インク供給系のポンプP0、P1、P2の駆動を制御する制御部である。特に、後述するように、システムコントローラ72の圧力制御部72aは、圧力センサS1の検出結果に応じて、供給サブタンク120の液体室124内部が所定の圧力となるように第1サブポンプP1の駆動を制御するとともに、圧力センサS2の検出結果に応じて、回収サブタンク130の液体室134内部が所定の圧力となるように第2サブポンプP2の駆動を制御する(図7参照)。
メモリ74には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ74は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒータ89を駆動するドライバである。
また、ポンプドライバ79は、システムコントローラ72の圧力制御部72aからの指示に従って、インク供給系のポンプP0、P1、P2を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して記録ヘッド50のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図6において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるドットデータに基づいて各色の記録ヘッド50の圧電素子58(図4参照)を駆動するための駆動信号を生成し、圧電素子58に生成した駆動信号を供給する。ヘッドドライバ84には記録ヘッド50の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて記録ヘッド50に対する各種補正を行う。
プログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部290はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
〔インク供給系の構成〕
次に、本発明の特徴的部分であるインクジェット記録装置10のインク供給系の構成例(第1〜第4の実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
図7は、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置10Aのインク供給系の構成例を示した概略図である。なお、図7では、説明の便宜上、1色についてのインク供給系のみを示しているが、複数色の場合には同一構成のものが複数備えられる。
図7に示すインクジェット記録装置10Aには、メインタンク100から供給されるインクが貯留されるバッファタンク110と、バッファタンク110に連通する1対のサブタンク120、130(供給サブタンク120、回収サブタンク130)と、各サブタンク120、130に連通するヘッド50と、各サブタンク120、130の内部圧力を検出する圧力センサS1、S2と、各サブタンク120、130、及びバッファタンク110間でインクを移動させることにより、各サブタンク120、130の内部をそれぞれ所定の圧力に調整するポンプP1、P2とから主に構成される。
メインタンク100は、ヘッド50に供給するためのインクが貯蔵される基タンク(インク供給源)であり、図1に示したインク貯蔵/装填部14に配置されるタンクに相当するものである。メインタンク100とバッファタンク110は供給流路102を介して連通している。供給流路102には、上流側(メインタンク100側)から順に、該供給流路102を開閉するメインタンク開閉弁V0、及びメインポンプP0が設けられている。メインタンク開閉弁V0を開いた状態にして、メインポンプP0を駆動することによって、メインタンク100内のインクが供給流路102を経由してバッファタンク110に供給される構成となっている。また、メインタンク開閉弁V0は、メインタンク100の交換時に閉じた状態にして、供給流路102側からのインク漏れを防止する。メインタンク開閉弁V0の代わりに、メインタンク100側からバッファタンク110側への方向のインクの流れのみを許容する逆止弁を設ける態様もある。
バッファタンク110は、メインタンク100から供給されるインクが貯留される液体貯留部(液体バッファ室)である。また、バッファタンク110は、各サブタンク120、130と連通しており、後述するように、第1及び第2サブポンプP1、P2によって、各サブタンク120、130との間でインク移動が行われる。バッファタンク110の鉛直上方部に大気連通口112が設けられており、バッファタンク110内部は大気開放された状態となっている。これにより、各サブタンク120、130との間でインク移動を行う際、各サブタンク120、130からバッファタンク110側に流出したインクが行き場を失うことなく、各サブタンク120、130の内部圧力を独立して制御することが可能となっている。
供給サブタンク120は、密閉容器の内部が可撓膜122によって2つの空間部(液体室124及び気体室126)に仕切られた構成となっており、液体室124及び気体室126はいずれも内部が密閉された状態となっている。また、供給サブタンク120には、液体室124の内部圧力を検出する圧力センサS1が設けられている。
また、供給サブタンク120の液体室124には、バッファタンク110との間を連通する第1連通流路140の一端が接続されており、該流路140には、上流側(バッファタンク110側)から順に、フィルタ142及び第1サブポンプP1が設けられる。
第1サブポンプP1の回転方向(駆動方向)や回転量を変化させることにより、バッファタンク110及び供給サブタンク120の液体室124間でインク移動が行われ、供給サブタンク120の液体室124内部を所定の圧力に調整することができる。例えば、第1サブポンプP1を正転駆動すると、バッファタンク110側から供給サブタンク120の液体室124内にインクが流入し、供給サブタンク120の液体室124の内部圧力を高くすることができる。一方、第1サブポンプP1を逆転駆動すると、供給サブタンク120の液体室124内のインクがバッファタンク110側に流出し、供給サブタンク120の液体室124の内部圧力を低くすることができる。
供給サブタンク120の内部空間を2つの空間部(液体室124及び気体室126)に仕切る可撓膜122は、弾性膜(例えば、ゴムなど)で構成されることが好ましい。第1サブポンプP1又はヘッド50のインク吐出による急峻な圧力変動を可撓膜(弾性膜)122の弾性力及び気体室126の圧縮性による適度な弾性力によって減衰させることができる。なお、本例の気体室126には空気が充填されているが、気体室126に充填される気体については特に限定されるものではない。
回収サブタンク130は、供給サブタンク120と同一構成が適用される。即ち、回収サブタンク130は、密閉容器の内部が可撓膜132によって2つの空間部(液体室134及び気体室136)に仕切られた構成となっており、液体室134及び気体室136はいずれも内部が密閉された状態となっている。また、回収サブタンク130には、液体室134の内部圧力を検出する圧力センサS2が設けられている。可撓膜132は、弾性膜(例えば、ゴムなど)で構成されることが好ましい。
回収サブタンク130の液体室134には第2連通流路160の一端が接続されており、その他端は2つの流路(第1分岐流路160A及び第2分岐流路160B)に分岐している。第2連通流路160には、第1及び第2分岐流路160A、160Bより回収サブタンク130側に第2サブポンプP2が設けられている。
第1分岐流路160Aは、第1連通流路140のフィルタ142及びバッファタンク110間に接続されており、該流路160Aには回収サブタンク130側(第2サブポンプP2側)から第1連通流路140側への方向のインクの流れのみを許容する逆止弁162が設けられている。また、第2分岐流路160Bは、第1連通流路140のフィルタ142及び第1サブポンプP1間に接続されており、該流路160Bには第1連通流路140側から回収サブタンク130側(第2サブポンプP2側)への方向のインクの流れのみを許容する逆止弁164が設けられている。第1分岐流路160Aを第1連通流路140ではなく、バッファタンク110に接続する態様もあり得る。
第2サブポンプP2の回転方向(駆動方向)や回転量を変化させることにより、バッファタンク110(又は供給サブタンク120)及び回収サブタンク130間でインク移動が行われ、回収サブタンク130の液体室134内部を所定の圧力に調整することができる。
例えば、第2サブポンプP2を正転駆動すると、バッファタンク110側(第1連通流路140側)からフィルタ142を通過したインクが第2分岐流路160Bを経由して回収サブタンク130の液体室134内に流入し、回収サブタンク130の液体室134の内部圧力を高くすることができる。
一方、第2サブポンプP2を逆転駆動すると、回収サブタンク130の液体室134内のインクが第1分岐流路160Aを経由してバッファタンク110側(第2連通流路160側)に流出し、回収サブタンク130の液体室134の内部圧力を低くすることができる。回収サブタンク130の液体室134から第1分岐流路160Aを経由して第1連通流路140側に流れ込んだインクは、バッファタンク110に移動するか、そのままフィルタ142を通過して供給サブタンク120の液体室124、或いは、第2分岐流路160Bを経由して回収サブタンク130の液体室134に移動する。つまり、バッファタンク110内のインクや、後述するように供給サブタンク120からヘッド50を経由して回収サブタンク130に循環したインクは、フィルタ142によって増粘成分等の異物が除去されてから、各サブタンク120、130に供給される構成となっている。このため、ヘッド50には異物を含まない良好なインクが循環するようになり、吐出安定性が向上する。
各サブタンク120、130はヘッド50の鉛直上方の近傍に配置され、ヘッド50と第1及び第2循環流路144、146を介して連通している。具体的には、供給サブタンク120の液体室124とヘッド50の供給口66が第1循環流路144を介して連通し、回収サブタンク130の液体室134とヘッド50の排出口68が第2循環流路146を介して連通している。ヘッド50の供給口66及び排出口68は、ヘッド内部に設けられるインク流路(共通流路55、圧力室52、循環共通流路64等)を介して連通している。換言すれば、供給サブタンク120の液体室124及び回収サブタンク130の液体室134は、ヘッド50のインク流路(本発明の「内部流路」に相当)を介して連通された構成となっている。なお、各循環流路144、146には、それぞれの流路を開閉する開閉弁V1、V2が設けられている。
システムコントローラ72の圧力制御部72a(図6参照)は、圧力センサS1の検出結果に基づいて、供給サブタンク120の液体室124内部が所定の圧力に調整されるように第1サブポンプP1の駆動を制御するとともに、圧力センサS2の検出結果に基づいて、回収サブタンク130の液体室134の内部圧力が所定値になるように第2サブポンプP2の駆動を制御する。
供給サブタンク120の液体室124及び回収サブタンク130の液体室134と連通するバッファタンク110の内部は大気開放されているため、供給サブタンク120の液体室124や回収サブタンク130の液体室134から流出するインクが行き場を失うことがなく、供給サブタンク120の液体室124及び回収サブタンク130の液体室134の内部圧力を互いに独立して制御することが可能である。即ち、2系統の圧力調整手段を用いて2つの密閉された液体室124、134の内部圧力を互いに独立制御するアクティブな密閉背圧制御を行うことができる。
更に、システムコントローラ72の圧力制御部72aは、供給サブタンク120の液体室124の内部圧力が回収サブタンク130の液体室134の内部圧力よりも相対的に高くなるように各液体室124、134間に所定の圧力差が設定され、且つ、ヘッド50のノズル51内部のインクに所定の背圧(負圧)が付与されるように、第1サブポンプP1及び第2サブポンプP2の駆動を制御して各液体室124、134の内部圧力を調整する。
具体的には、供給サブタンク120の液体室124の内部圧力をPin、回収サブタンク130の液体室134の内部圧力をPout、ヘッド50のノズル51内部のインクの背圧(負圧)をPnzl、各液体室124、134とヘッド50のノズル面(インク吐出面)との高低差Hに基づく圧力差をΔPhとしたとき、次式
Pin+ΔPh>Pnzl>Pout+ΔPh ・・・(1)
を満たすように制御が行われる。
なお、ここでは、各液体室124、134が同じ高さに配置されていることを前提としているが、これらが異なる高さに配置される場合にはその高低差に応じて式(1)を変形すればよい。即ち、供給サブタンク120の液体室124とヘッド50のノズル面との高低差に基づく圧力差をΔPh1、回収サブタンク130の液体室134とヘッド50のノズル面との高低差に基づく圧力差をΔPh2としたとき、次式
Pin+ΔPh1>Pnzl>Pout+ΔPh2 ・・・(2)
を満たすようにすればよい。
また、式(1)において、各圧力の単位を[mmH2O]とするとき、次式のように表現することができる。
Pin+H>Pnzl>Pout+H ・・・(3)
これにより、ヘッド50の背圧(負圧)を維持しつつ、供給サブタンク120の液体室124からヘッド50を経由して回収サブタンク130の液体室134に向かうインク循環を所定の速度で連続的に行うことができる。
このようなインク循環動作は、インクジェット記録装置10Aが起動している際は常時実行される。供給サブタンク120の液体室124及び回収サブタンク130の液体室134間に所定の差圧が維持されるように制御することによって、ヘッド50の吐出状態にかかわらず、ヘッド50内部(特にノズル近傍)で常にインク循環が行われるので、インク増粘等による吐出不良が防止され、良好な印刷品質を長時間にわたって維持することができる。
図8は、第1の実施形態におけるインク充填動作の一例を示したフローチャート図である。ここでは、説明の便宜上、メインポンプP0の駆動によってメインタンク100からバッファタンク110に所定量のインクが既に供給されているものとして説明する。また、インク充填動作が開始される段階では開閉弁V0〜V2は閉じられているものとする。
図8において、まず、ステップS100として、第1循環流路144の開閉弁V1を開いた状態にして、第1サブポンプP1を正転駆動して、バッファタンク110から供給サブタンク120の液体室124に対してインク供給を行う。供給サブタンク120の液体室124にインクが充填されたら、第1循環流路144の開閉弁V1を閉じた状態にする。
次に、ステップS102として、第2循環流路146の開閉弁V2を開いた状態にして、第2サブポンプP2を正転駆動して、バッファタンク110から第2分岐流路160Bを経由して回収サブタンク130の液体室134に対してインク供給を行う。回収サブタンク130の液体室134にインクが充填されたら、第2循環流路146の開閉弁V2を閉じた状態にする。
次に、ステップS104として、第1サブポンプP1を正転駆動して、供給サブタンク120の液体室124内部が所定の圧力となるように加圧する。その後、第1循環流路144の開閉弁V1を開いて、ヘッド50及び第1循環流路144にインクを充填する。
次に、ステップS106として、第2サブポンプP2を正転駆動して、回収サブタンク130の液体室134の内部が所定の圧力となるように加圧する。その後、第2循環流路146の開閉弁V2を開いて、回収サブタンク130の液体室134及びヘッド50間の第2循環流路146にインクを充填する。こうしてインク充填動作が完了する。
本実施形態では、図7に示したように、1対のサブタンク120、130に対して1つのヘッド50が設けられる構成を一例として示したが、本発明の実施に際してはこれに限定されるものではなく、複数のヘッド50が設けられていてもよい。
図9は、1対のサブタンク120、130に対して複数のヘッド50(50A〜50C)が設けられる態様の一例を示した概略図である。図9に示すように、供給サブタンク120の液体室124に接続される第1循環流路144はヘッド数に対応して複数(本例では3つ)に分岐しており、各分岐流路144A〜144Cは各ヘッド50A〜50Cの供給口66に接続され、該流路144A〜144Cにはそれぞれ開閉弁V1a〜V1cが設けられる。同様に、回収サブタンク130の液体室134に接続される第2循環流路146はヘッド数に対応して複数(本例では3つ)に分岐しており、各分岐流路144A〜144Cは各ヘッド50A〜50Cの排出口68に接続され、該流路146A〜146Cにはそれぞれ開閉弁V2a〜V2cが設けられる。
1対のサブタンク120、130に対して複数のヘッド50を設ける態様によれば、複数のヘッド50間の背圧やインク循環速度を一定にすることができ、複数のヘッド50間の吐出液滴を均一にすることができる。
本実施形態によれば、1対のサブタンク120、130及びバッファタンク110が設けられ、各サブタンク120、130の液体室124、134とバッファタンク110との間でインクを移動させることによって、各サブタンク120、130の液体室124、134の内部をそれぞれ所定の圧力に維持することができるとともに、各サブタンク120、130の液体室124、134間に所定の圧力差が設定され、且つ、ヘッド50のノズル51内部のインクに所定の背圧が付与されるように制御が行われるので、ヘッド50の背圧(負圧)を維持しつつ、一方向に連続的なインク循環を行うことが可能となる。これにより、ヘッド50の吐出信頼性が向上し、安定した良好な印刷品質を得ることができる。
また、各サブタンク120、130の液体室124、134の内部圧力をそれぞれ制御することができるため、ヘッド50に対する各サブタンク120、130の配置自由度が高く、装置小型化を図ることが可能である。本実施形態のように、各サブタンク120、130をヘッド50の鉛直上方の近傍に配置することが好ましく、各サブタンク120、130とヘッド50を連通する循環流路144、146を短く構成することができるので、該流路144、146での圧力損失による圧力変動を低減することができ、ヘッド50の供給口66と排出口68との間に付与する差圧の精度が向上し、ノズル近傍における低速によるインク循環を実現することができる。もちろん、各サブタンク120、130をヘッド50の鉛直下方に配置する態様も可能である。
また、第1サブポンプP1の駆動によって、供給サブタンク120の液体室124にインクが流出入する際、供給サブタンク120の可撓膜(好ましくは弾性膜)122及び気体室126が第1サブポンプP1による圧力変動を減衰させるダンパとして機能するので、ヘッド50に圧力変動が伝達されることを防止することができ、良好な印刷品質を維持することができる。また、微小な流速のインク循環制御が可能となる。回収サブタンク130についても同様であり、第2サブポンプP2による圧力変動を可撓膜(好ましくは弾性膜)132及び気体室136によって減衰させることができる。
なお、本発明の実施に際しては、各サブタンク120、130を構成する密閉容器の内部が可撓膜によって2つの空間部(液体室及び気体室)に仕切られた構成に限定されず、各サブタンク120、130が液体室(密閉容器)のみから構成されていてもよい。この場合も液体室の一部と外部との間に可撓膜(弾性膜)を設けることが好ましい。但し、気体室の圧縮性による弾性力がないことにより、第1サブポンプP1、第2サブポンプP2、及びヘッド50の液滴吐出などのインクの移動による急峻な圧力変動を減衰させる効果は大きくなるが、反面、第1サブポンプP1、第2サブポンプP2による圧力調整の応答性が低下する。よって、可撓膜の弾性力を変える、又は、可撓膜を付勢するバネ部材を設けるなどの手法により、可撓膜の弾性力を適度に設定することが望ましい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図10は、第2の実施形態に係るインクジェット記録装置10Bのインク供給系の構成例を示した概略図である。図10中、図7と共通する部分については同一番号を付している。
図10に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10Bには、第1連通流路140に脱気手段170が設けられている。具体的には、第1連通流路140のフィルタ142下流側(供給サブタンク120側)であって、第2分岐流路160Bの接続部より上流側(バッファタンク110側)に脱気手段170が配置されている。これにより、バッファタンク110内のインクや、供給サブタンク120からヘッド50を経由して回収サブタンク130に循環されたインクは、フィルタ142及び脱気手段170を通過してから各サブタンク120、130に循環することになる。
脱気手段170は、その内部を通過するインクに溶解している溶存気体を除去したり、インクに溶解せずに残留している気泡を除去したりする。なお、脱気手段170については公知の脱気装置を適用すればよいため、ここでは詳細な構成については説明を省略する。
本発明の実施に際して、フィルタ142及び脱気手段170の配置順序は特に限定されるものではないが、図10に示すように、第1連通流路140の上流側(バッファタンク110側)から順にフィルタ142、脱気手段170が設けられていることが好ましい。バッファタンク110内のインクや、供給サブタンク120からヘッド50を経由して回収サブタンク130に循環されたインクには、インクの増粘成分等の異物が含まれているので、フィルタ142を通過した後のインクを脱気手段170に導入することで、脱気手段170の目詰まりによる圧力損失の上昇を防止し、脱気手段170の長寿命化を図ることができる。
また、供給サブタンク120からヘッド50を経由して回収サブタンク130に循環されたインクは気泡等が含まれて脱気度が低下しているが、バッファタンク110内のインクとともに脱気手段170を通過させてから各サブタンク120、130に供給するようにすることで、脱気度が良好なインクがヘッド50を循環するようになり、良好な吐出性能を維持することができる。
また、脱気手段170は、インク循環のための差圧を発生させる経路(第1サブポンプP1から供給サブタンク120、ヘッド50、回収サブタンク130を経由してポンプ156へ至る経路)の外部に配置されているので、脱気手段170での圧力損失の影響を受けることなく、各サブタンク120、130の内部圧力を高精度に制御することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下、第1及び第2の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図11は、第3の実施形態に係るインクジェット記録装置10Cのインク供給系の構成例を示した概略図である。図11中、図7、10と共通する部分については同一番号を付している。
図11に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10Cには、供給サブタンク120の液体室124の上面(鉛直上方部)と回収サブタンク130の液体室134を連通させる第1排出流路172と、回収サブタンク130の液体室134の上面(鉛直上方部)とバッファタンク110を連通させる第2排出流路174とが設けられている。また、第1及び第2排出流路172、174には、それぞれの流路を開閉する開閉弁V4、V5が設けられている。また、第1連通流路140には、第1分岐流路160Aの接続部より上流側(バッファタンク110側)に第1連通流路140を開閉する開閉弁V3が設けられている。
図12は、第3の実施形態におけるインク充填動作の一例を示したフローチャート図である。ここでは、図8の場合と同様、メインポンプP0の駆動によってメインタンク100からバッファタンク110に所定量のインクが既に供給されているものとして説明する。また、インク充填動作が開始される段階では各開閉弁V0〜V5は閉じられているものとする。
図12において、まず、ステップS200として、第1連通流路140の開閉弁V3、第1排出流路172の開閉弁V4、及び第2排出流路174の開閉弁V5を開いて、第1サブポンプP1を正転駆動して、バッファタンク110から供給サブタンク120の液体室124にインクを充填する。これにより、供給サブタンク120の液体室124内に初期的に存在した気体は第1排出流路172を経由して回収サブタンク130の液体室134に移動する。引き続き、第1サブポンプP1を正転駆動し、供給サブタンク120の液体室124から第1排出流路172を経由して回収サブタンク130の液体室134にインクを充填する。これにより、回収サブタンク130の液体室134内に存在する気体(初期的に存在した気体を含む)は第2排出流路174を経由してバッファタンク110に移動する。その後、第1サブポンプP1の駆動を停止し、開閉弁V4を閉じる。
次に、ステップS202として、開閉弁V3、開閉弁V5が開かれている状態において、第2サブポンプP2を正転駆動して、バッファタンク110から第1分岐流路160Aを経由して回収サブタンク130の液体室134に至る流路にインクを充填する。その後、開閉弁V5を閉じる。
次に、ステップS204として、開閉弁V4を開いて、開閉弁V3、V4が開かれている状態にして、第1サブポンプP1を正転駆動し、第2サブポンプP2を逆転駆動して、第1分岐流路160A内の気体を第1連通流路140から供給サブタンク120の液体室124、第1排出流路172を経由して回収サブタンク130の液体室134に移動させる。
次に、ステップS206として、開閉弁V5を開いて、開閉弁V3〜V5が開かれた状態にして、第1サブポンプP1を正転駆動し、回収サブタンク130の液体室134内の気体をバッファタンク110に移動させる。その後、開閉弁V4、V5を閉じる。
次に、ステップS208として、開閉弁V3が開かれている状態において、第1サブポンプP1を正転駆動して、供給サブタンク120の液体室124の内部が所定の圧力となるように加圧する。その後、開閉弁V1を開いて、ヘッド50及び第1循環流路144にインクを充填する。
次に、ステップS210として、開閉弁V3が開かれている状態において、第2サブポンプP2を正転駆動して、回収サブタンク130の液体室134の内部が所定の圧力となるように加圧する。その後、開閉弁V2を開いて、回収サブタンク130の液体室134及びヘッド50間の第2循環流路146にインクを充填する。こうしてインク充填動作が完了する。
本実施形態によれば、インクの初期充填時には、インク循環経路内の気体を第1排出流路172、第2排出流路174を経由してバッファタンク110へインクとともに排出し、バッファタンク110の大気連通口112から大気へ放出することができる。このため、各サブタンク120、130の液体室124、126が密閉されている状態でインクの初期充填を行う場合でも、インク循環経路内の全ての多量の気体をヘッド50のノズル51から排出する必要がなく、気体排出性を向上させることができる。また、第1排出流路172、第2排出流路174を経由してバッファタンク110に気体とともに排出されるインクは、フィルタ142及び脱気手段170を通過して各サブタンク120、130に循環されるので、インクの有効利用を図ることもできる。
このように各サブタンク120、130の液体室124、134及びそれよりも上流側(バッファタンク110側)に多量の気体が存在する場合でも、ヘッド50や循環流路144、146を経由することなく、第1及び第2排出流路172、174を利用してバッファタンク110に気体を移動させて装置外部に排出することができるので、ヘッド50や循環流路144、146の内部に気泡が付着することがなく、気泡の付着に起因する吐出信頼性の低下や圧力制御性の低下を防止することができる。
本実施形態では、一例として、インクを初期充填する場合に第1及び第2排出流路172、174を利用して各サブタンク120、130の液体室124、134内の気体をバッファタンク110から装置外部に排出する方法ついて説明したが、インク充填動作に限らず、例えば、装置起動時、印刷時、メンテナンス時などにも、第1及び第2排出流路172、174を利用して気体を装置外部に排出することが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。以下、第1〜第3の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図13は、第4の実施形態に係るインクジェット記録装置10Dのインク供給系の構成例を示した概略図である。図13中、図7、10、11と共通する部分については同一番号を付している。
図13に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10Dでは、第1及び第2サブポンプP1、P2は常にリークがないポンプで構成され、第1サブポンプP1のインク入出力用の両側のポートを連通する第1バイパス流路180と、第2サブポンプP2のインク入出力用の両側のポートを連通する第2バイパス流路182とが設けられる。
各バイパス流路180、182にはそれぞれの流路を開閉する開閉弁V6、V7が設けられており、これら開閉弁V6、V7は電源オフ時に流路を開いた状態にするノーマルオープンの開閉弁で構成される。また、バッファタンク110からヘッド50に至る流路(第1連通流路140、第2連通流路160、第1循環流路144、及び第2循環流路146)に配置される開閉弁V1、V2、V3についてもノーマルオープンの開閉弁で構成される。
また、バッファタンク110には、その内部に貯留されるインクの液面の高さを検出する液面センサ184が設けられている。システムコントローラ72は、液面センサ184の検出結果に応じて、バッファタンク110内のインク液面がヘッド50のノズル面(インク吐出面)より鉛直下方となるように、メインポンプP0の駆動を制御して、メインタンク100及びバッファタンク110間でインクを移動させて、バッファタンク110内のインク液面を調整する。インク液面を調整する代わりに、バッファタンク110及びヘッド50の相対的な高さを変化させる移動機構が設けられていてもよい。
かかる構成により、インクジェット記録装置10Dの電源がオフにされたとき、バッファタンク110からヘッド50に至る流路(第1連通流路140、第2連通流路160、第1循環流路144、及び第2循環流路146)が連通される。また、電源オフ時には、バッファタンク110内のインク液面の高さとヘッド50のノズル面の高低差に基づく水頭差により、ヘッド50のノズル51内のインクに所定の負圧が付与され、メニスカスが維持される。
このようにインクジェット記録装置10Dが電源オフ状態のまま放置されていても、水頭差によってメニスカスが維持されるので、環境温度変化に伴うインクの膨張や収縮等に起因するヘッド50のノズル51からの気泡の侵入やインク漏れが防止され、再起動時のヘッド50のメンテナンス頻度が低減し、ランニングコストの低減や装置起動時間の短縮化を図ることができる。また、ノーマルオープンの開閉弁を使用しているので、電源オフ時にヘッド50とバッファタンク110とが自然に連通し、急な停電等の非常時にも対応できる。
以上、本発明のインクジェット記録装置及び記録方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
インクジェット記録装置の概略を示す全体構成図 インクジェット記録装置の印字部周辺を示した要部平面図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 インク室ユニットの立体的構成を示す断面図 ヘッド50内部の流路構造を示す流路構成図 インクジェット記録装置の制御系を示す要部ブロック図 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給系の構成例を示した概略図 第1の実施形態におけるインク充填動作の一例を示したフローチャート図 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給系の他の構成例を示した概略図 第2の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給系の構成例を示した概略図 第3の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給系の構成例を示した概略図 第3の実施形態におけるインク充填動作の一例を示したフローチャート図 第4の実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給系の構成例を示した概略図
符号の説明
10(10A〜10D)…インクジェット記録装置、50…ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、55…共通流路、56…振動板、58…圧電素子、64…循環流路、66…供給口、68…排出口、72…システムコントローラ、72a…圧力制御部、100…メインタンク、110…バッファタンク、120…供給サブタンク、122…可撓膜、124…液体室、126…気体室、130…回収サブタンク、132…可撓膜、134…液体室、136…気体室、140…第1連通流路、142…フィルタ、144…第1循環流路、146…第2循環流路、160…第2連通流路、160A…第1分岐流路、160B…第2分岐流路、162…逆止弁、164…逆止弁、170…脱気手段、172…第1排出流路、174…第2排出流路、180…第1バイパス流路、182…第2バイパス流路、P0、P1、P2…ポンプ、S1、S2…圧力センサ、V0〜V7・・・開閉弁

Claims (10)

  1. 液体を吐出する複数のノズル、前記複数のノズルに連通する内部流路に液体を供給する供給口、及び前記供給口に前記内部流路を介して連通するとともに前記内部流路の液体を排出する排出口が設けられたインクジェット方式の記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの供給口に第1外部流路を介して連通する第1液体室と、
    前記記録ヘッドの排出口に第2外部流路を介して連通する第2液体室と、
    液体供給源から供給される液体を貯留するバッファ室と、
    前記第1液体室と前記液体バッファ室を連通する第1連通流路と、
    前記第2液体室と前記液体バッファ室を連通する第2連通流路と、
    前記第1液体室の内部圧力を検出する第1圧力検出手段と、
    前記第2液体室の内部圧力を検出する第2圧力検出手段と、
    前記第1液体室、前記第2液体室、及び前記液体バッファ室間で液体を移動させる液体移動手段と、
    前記第1圧力検出手段及び前記第2圧力検出手段の検出結果に応じて、前記第1液体室及び前記第2液体室の内部がそれぞれ所定の圧力となるように前記液体移動手段を制御する圧力制御手段と、を備え、
    前記圧力制御手段は、前記第1液体室及び前記第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、前記記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように、前記液体移動手段を制御して前記第1液体室及び前記第2液体室の内部の圧力を調整することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 密閉容器内を可撓膜によって仕切られた液体室及び気体室を有する2つのサブタンクが設けられ、
    前記2つのサブタンクのうち、一方のサブタンクの液体室が前記第1液体室であり、他方の液体室が前記第2液体室であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1液体室及び前記第2液体室は、前記記録ヘッドに対して鉛直上方に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1連通流路にフィルタが設けられ、
    前記第2連通流路は、一端が前記第2液体室に接続され、他端が第1分岐流路及び第2分岐流路に分岐し、
    前記第1分岐流路は、前記第1連通流路の前記フィルタが設けられる位置より前記液体バッファ室側に接続され、
    前記第2分岐流路は、前記第1連通流路の前記フィルタが設けられる位置より前記第1液体室側に接続され、
    前記第1分岐流路には、前記第2液体室側から前記第1連通流路側に向かう方向のみの液体の流れを許容する第1逆止弁が設けられ、
    前記第2分岐流路には、前記第1連通流路側から前記第2液体室側に向かう方向のみの液体の流れを許容する第2逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1連通流路の前記第1分岐流路及び前記第2分岐流路が接続される位置の間に脱気手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記脱気手段は、前記フィルタより前記第1液体室側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記液体移動手段は、前記第1連通流路に設けられる第1ポンプ、及び前記第2連通流路に設けられる第2ポンプであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1ポンプ及び前記第2ポンプは常にリークのないポンプでそれぞれ構成され、
    前記第1ポンプ及び前記第2ポンプには、液体入出力用の両ポートを連通するバイパス流路、及び該バイパス流路を開閉するバイパス流路開閉弁がそれぞれ設けられ、
    前記液体バッファ室から前記バイパス流路を経由して前記記録ヘッドに至る流路に設けられる開閉弁は、電源オフ時に該流路を開いた状態にするノーマルオープンの開閉弁によって構成され、
    前記液体バッファ室の液面が前記記録ヘッドの液体吐出面よりも鉛直下方となるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1液体室の鉛直上方部と前記第2液体室に連通する第1排出流路と、
    前記第2液体室の鉛直上方部と前記液体バッファ室を連通する第2排出流路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 液体を吐出する複数のノズル、前記複数のノズルに連通する内部流路に液体を供給する供給口、及び前記供給口に前記内部流路を介して連通するとともに前記内部流路の液体を排出する排出口が設けられたインクジェット方式の記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの供給口に第1外部流路を介して連通する第1液体室と、
    前記記録ヘッドの排出口に第2外部流路を介して連通する第2液体室と、
    液体供給源から供給される液体を貯留するバッファ室と、
    前記第1液体室と前記液体バッファ室を連通する第1連通流路と、
    前記第2液体室と前記液体バッファ室を連通する第2連通流路と、
    前記第1液体室の内部圧力を検出する第1圧力検出手段と、
    前記第2液体室の内部圧力を検出する第2圧力検出手段と、
    前記第1液体室、前記第2液体室、及び前記液体バッファ室間で液体を移動させる液体移動手段と、
    を備えたインクジェット記録装置の記録方法であって、
    前記第1圧力検出手段及び前記第2圧力検出手段の検出結果に応じて、前記第1液体室及び前記第2液体室の内部がそれぞれ所定の圧力となるように前記液体移動手段を制御するとともに、前記第1液体室及び前記第2液体室間に所定の圧力差が設定され、且つ、前記記録ヘッドのノズル内部の液体に所定の背圧が付与されるように、前記液体移動手段を制御して前記第1液体室及び前記第2液体室の内部の圧力を調整することを特徴とするインクジェット記録方法。
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