JP5938891B2 - 印刷装置、及び、液体移送方法 - Google Patents

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    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Description

本発明は、印刷装置、及び、液体移送方法に関する。
インクを貯留するインク貯留部と、インクを媒体に吐出するヘッドユニットと、インク貯留部からヘッドユニットへインクを供給するための複数の供給流路を有する印刷装置は既によく知られている。
特開昭60−137655号公報
ところで、前述した供給流路及びヘッドユニット内で、インクが滞留する事象が発生する場合があった。そして、かかる事象は、当該インクの成分が沈降したり目詰まりが生じたりする等の問題を招いていた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インクの滞留による問題を効率的に抑止することにある。
主たる本発明は、インクを貯留するインク貯留部と、
前記インクを媒体に吐出するヘッドユニットと、
前記インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記インクを供給するための複数の供給流路と、
互いに異なる前記供給流路間に掛け渡された複数のバイパス流路と、
メンテナンス液を貯留するメンテナンス液貯留部と、
前記インク貯留部、前記ヘッドユニット、前記供給流路、前記バイパス流路のうちの該供給流路及び該バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記インクを循環させ、
前記供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、前記メンテナンス液貯留部からメンテナンス液を流入させるコントローラーと、
を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
画像記録装置1の構成を示す概略図である。 画像記録装置1の構成を示すブロック図である。 ホワイトインク補給ユニット36のブロック図である。 インク循環処理が実行される前のホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。 インク循環処理が実行されているときのホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。 メンテナンス液注入処理が実行される前のホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。 メンテナンス液注入処理が実行されているときのホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
インクを貯留するインク貯留部と、
前記インクを媒体に吐出するヘッドユニットと、
前記インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記インクを供給するための複数の供給流路と、
互いに異なる前記供給流路間に掛け渡された複数のバイパス流路と、
メンテナンス液を貯留するメンテナンス液貯留部と、
前記インク貯留部、前記ヘッドユニット、前記供給流路、前記バイパス流路のうちの該供給流路及び該バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記インクを循環させ、
前記供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、前記メンテナンス液貯留部からメンテナンス液を流入させるコントローラーと、
を有することを特徴とする印刷装置。
かかる印刷装置によれば、インクの滞留による問題を効率的に抑止することが可能となる。
また、前記インクは第一インクであり、
前記ヘッドユニットは、該第一インクを含む複数種類のインクを前記媒体に吐出し、
前記コントローラーは、
印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの前記第一インクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う第一インク印刷処理を実行し、
前記第一インク印刷処理が終了してから、次の前記第一インク印刷処理が実行されることなく所定時間が経過した際には、前記メンテナンス液を流入させることとしてもよい。
かかる場合には、インクの滞留による問題をより一層効率的に抑止することが可能となる。
また、前記インクは第一インクであり、
前記ヘッドユニットは、該第一インクを含む複数種類のインクを前記媒体に吐出し、
前記コントローラーは、
印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの第一インクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う第一インク印刷処理と、
印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの第一インク以外のインクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う非第一インク印刷処理と、を実行し、
前記第一インク印刷処理の次の印刷処理が第一インク印刷処理か非第一インク印刷処理かを前記印刷ジョブに基づいて判定し、判定結果が非第一インク印刷処理を示している場合には、前記第一インク印刷処理の終了の際に、前記メンテナンス液を流入させることとしてもよい。
かかる場合には、インクの滞留による問題をより一層効率的に抑止することが可能となる。
また、前記インク貯留部として、第一インクを貯留する第一インク貯留部を有し、
前記ヘッドユニットは、前記第一インクを前記媒体に吐出し、
前記複数の供給流路として、前記第一インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記第一インクを供給するための複数の第一インク用供給流路を有し、
前記複数のバイパス流路として、互いに異なる前記第一インク用供給流路間に掛け渡された複数の第一インク用バイパス流路を有し、
前記コントローラーは、
前記第一インク貯留部、前記ヘッドユニット、前記第一インク用供給流路、前記第一インク用バイパス流路のうちの該第一インク用供給流路及び該第一インク用バイパス流路のみで構成される循環流路内で第一インクを循環させ、
前記第一インク用供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、前記メンテナンス液貯留部からメンテナンス液を流入させ、
第二インクを貯留する第二インク貯留部を有し、
前記ヘッドユニットは、前記第二インクを前記媒体に吐出し、
前記第二インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記第二インクを供給するための複数の第二インク用供給路を有し、
前記コントローラーは、前記ヘッドユニットから前記メンテナンス液及び前記第二インクを同じタイミングで吸引する吸引処理、又は、前記ヘッドユニットから前記メンテナンス液及び前記第二インクを同じタイミングで排出するフラッシング処理を、実行することとしてもよい。
かかる場合には、第一インクの節約が可能となる。
次に、インクを貯留するインク貯留部、前記インクを媒体に吐出するヘッドユニット、前記インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記インクを供給するための複数の供給流路、互いに異なる前記供給流路間に掛け渡された複数のバイパス流路のうちの該供給流路及び該バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記インクを循環させることと、
前記供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、メンテナンス液を流入させることと、
を有することを特徴とする液体移送方法。
かかる液体移送方法によれば、インクの滞留による問題を効率的に抑止することが可能となる。
第一インクを貯留する第一インク貯留部、該第一インクを含む複数種類のインクを媒体に吐出するヘッドユニット、前記第一インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記第一インクを供給するための複数の第一インク用供給流路、互いに異なる前記第一インク用供給流路間に掛け渡された複数の第一インク用バイパス流路のうちの該第一インク用供給流路及び該第一インク用バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記第一インクを循環させることと、
印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの前記第一インクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う第一インク印刷処理を実行することと、
前記第一インク印刷処理が終了してから、次の第一インク印刷処理が所定時間実行されないと判断した場合には、前記第一インク印刷処理の終了の際に、前記第一インク用供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、メンテナンス液を流入させることと、
を有することを特徴とする液体移送方法。
かかる場合には、インクの滞留による問題をより一層効率的に抑止することが可能となる。
===画像記録装置1の構成例について===
印刷装置の一例としての画像記録装置1(本実施の形態においては、インクジェット式プリンター)の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、画像記録装置1の概略断面図である。図2は、画像記録装置1のブロック図である。
なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
また、本実施の形態においては、画像記録装置1が画像を記録する媒体の一例として、ロール状に巻かれた用紙(以下、ロール紙(連続紙)という)を用いて説明する。
本実施の形態に係る画像記録装置1は、図1及び図2に示すように、搬送ユニット20、及び、該搬送ユニット20がロール紙2を搬送する搬送経路(図1において、当該搬送経路は、巻軸18から巻き取り駆動軸92までの間の、ロール紙2が位置する部分により表されている)に沿って、給送ユニット10、プラテン29、巻き取りユニット90、を有し、さらに、搬送経路上の画像記録領域Rにおいて複数種類のインクを吐出して画像記録を行うヘッドユニット30と、インク補給ユニット35と、キャリッジユニット40と、クリーニングユニット43と、ヒーターユニット70と、プラテン29上のロール紙2に風を送る送風ユニット80と、これらのユニット等を制御し画像記録装置1としての動作を司るコントローラー60と、検出器群50と、を有している。
給送ユニット10は、ロール紙2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、ロール紙2が巻かれ回転可能に支持される巻軸18と、巻軸18から繰り出されたロール紙2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19と、を有している。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られたロール紙2を、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、中継ローラー19に対して水平右方に位置する中継ローラー21と、中継ローラー21から見て右斜め下方に位置する中継ローラー22と、中継ローラー22から見て右斜め上方(プラテン29から見て搬送方向上流側)に位置する第一搬送ローラー23と、中継ローラー22と第一搬送ローラー23との間に位置するステアリングユニット(舵取りユニット)20aと、第一搬送ローラー23から見て右方(プラテン29から見て搬送方向下流側)に位置する第二搬送ローラー24と、第二搬送ローラー24から見て鉛直下方に位置する反転ローラー25と、反転ローラー25から見て右方に位置する中継ローラー26と、中継ローラー26から見て上方に位置する送り出しローラー27と、を有している。
中継ローラー21は、中継ローラー19から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて下方に向かって弛ませるローラーである。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
第一搬送ローラー23は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー23aと、該第一駆動ローラー23aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第一従動ローラー23bとを有している。この第一搬送ローラー23は、下方に弛ませたロール紙2を上方に引き上げ、プラテン29に対向する画像記録領域Rへ搬送するローラーである。第一搬送ローラー23は、画像記録領域R上のロール紙2の部位に対して画像印刷がなされている期間、一時的に搬送を停止させるようになっている。なお、コントローラー60の駆動制御により、第一駆動ローラー23aの回転駆動に伴って第一従動ローラー23bが回転することによって、プラテン29上に位置させるロール紙2の搬送量が調整される。
搬送ユニット20は、上述したとおり、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間に巻き掛けたロール紙2の部位を下方に弛ませて搬送する機構を有している。このロール紙2の弛みは、コントローラー60により、不図示の弛み検出用センサーからの検出信号に基づき監視される。具体的には、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間において弛ませたロール紙2の部位を、弛み検出用センサーが検出した場合には、該部位に適切な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20はロール紙2を弛ませた状態で搬送することが可能となる。一方、弛み検出用センサーが弛ませたロール紙2の部位を検出しない場合は、該部位に過剰な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20によるロール紙2の搬送が一時的に停止され、張力が適切な大きさに調整される。
ステアリングユニット20aは、図1に示すように、傾斜した状態で搬送経路上に位置し、回動することによりロール紙2の幅方向位置(幅方向(図1に示す前後方向)においてロール紙2が位置する位置)を変化させるためのものである。すなわち、ロール紙2が搬送経路に沿って搬送される際、中継ローラー等の軸ずれや組み付け誤差等によりロール紙2に作用する張力が変動すること等に起因して、ロール紙2の幅方向位置が変位する場合がある。そして、当該ステアリングユニット20aは、ロール紙2の当該幅方向位置を調整するためのものである。
第二搬送ローラー24は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー24aと、該第二駆動ローラー24aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー24bとを有している。この第二搬送ローラー24は、ヘッドユニット30により画像が記録された後のロール紙2の部位を、プラテン29の支持面に沿って水平右方向に搬送した後に鉛直下方に搬送するローラーである。これにより、ロール紙2の搬送方向が転換されることになる。なお、コントローラー60の駆動制御により、第二駆動ローラー24aの回転駆動に伴って第二従動ローラー24bが回転することによって、プラテン29上に位置するロール紙2の部位に対して付与される所定の張力が調整される。
反転ローラー25は、第二搬送ローラー24から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット90に送り出すようになっている。
このように、ロール紙2が各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙2を搬送するための搬送経路が形成されることになる。なお、ロール紙2は、搬送ユニット20により、画像記録領域Rと対応した領域単位で間欠的にその搬送経路に沿って搬送される。
ヘッドユニット30は、搬送経路上の画像記録領域Rに位置するロール紙2の部位に画像を記録するためのものである。すなわち、ヘッドユニット30は、搬送ユニット20により搬送経路上の画像記録領域Rに(プラテン29上に)送り込まれたロール紙2の部位に、インクを吐出して画像を形成する。本実施の形態において、このヘッドユニット30は、15個のヘッド31を有している。
各々のヘッド31は、その下面に、列方向にノズルが並んだノズル列を有している。本実施の形態においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ホワイト(W)等のインク種類(色)毎にそれぞれ複数のノズル♯1〜♯Nからなるノズル列を有している。各ノズル列の各ノズル♯1〜♯Nは、ロール紙2の搬送方向に交差する交差方向(つまり、当該交差方向が前述した列方向である)に直線状に配列されている。各ノズル列は、当該搬送方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。
各ノズル♯1〜♯Nには、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル♯1〜♯Nから吐出される。
そして、かかるヘッド31が、前記交差方向(前記列方向)において15個並べられ、このことにより、ヘッドユニット30が形成されている。そのため、ヘッドユニット30は、インク種類(色)毎に15×N個のノズルを有している。
インク補給ユニット35は、ヘッド31によるインクの吐出に起因してヘッドユニット30内のインクの量が減った際に、ヘッドユニット30にインクを補給するためのものである。なお、インク補給ユニット35については、後に詳述する。
キャリッジユニット40は、ヘッドユニット30(ヘッド31)を移動させるためのものである。このキャリッジユニット40は、搬送方向(左右方向)に延びるキャリッジガイドレール41と(図1に二点鎖線で示す)、キャリッジガイドレール41に沿って搬送方向(左右方向)へ往復移動可能に支持されたキャリッジ42と、不図示のモーターとを有する。
キャリッジ42には、ヘッドユニット30、すなわち、15個のヘッド31が設けられている。より具体的には、キャリッジ42は、4つのサブキャリッジ(第一サブキャリッジ乃至第四サブキャリッジ)に分かれており、第一サブキャリッジ乃至第三サブキャリッジには、それぞれ4個のヘッド31が、第四サブキャリッジには、3個のヘッド31が設けられている。
換言すれば、15個のヘッド31は、4つのヘッド群、すなわち、第一ヘッド乃至第四ヘッドが属する第一ヘッド群302、第五ヘッド乃至第八ヘッドが属する第二ヘッド群304、第九ヘッド乃至第十二ヘッドが属する第三ヘッド群306、第十三ヘッド乃至第十五ヘッドが属する第四ヘッド群308を構成している。そして、第一ヘッド群302は第一サブキャリッジに、第二ヘッド群304は第二サブキャリッジに、第三ヘッド群306は第三サブキャリッジに、第四ヘッド群308は第四サブキャリッジに、それぞれ設けられている。
そして、4つのサブキャリッジからなるキャリッジ42は、不図示のモーターの駆動により、4つのヘッド群からなるヘッドユニット30(換言すれば、15個のヘッド31)と一体となって搬送方向(左右方向)へ移動するよう構成されている。
クリーニングユニット43(図1においては、不図示)は、ヘッド31をクリーニングするためのものである。このクリーニングユニット43は、ホームポジション(以下、HPと呼ぶ。図1参照)に設けられており、不図示のキャップと、吸引ポンプ43a(図3等参照)等とを有している。ヘッド31(キャリッジ42)が搬送方向(左右方向)に移動してHPに位置すると、ヘッド31の下面(ノズル面)に不図示のキャップが密着するようになっている。このようにキャップが密着した状態で吸引ポンプ43aが作動すると、ヘッド31内のインクが、増粘したインクや紙粉と共に吸引される(このときに、インク種類(色)別にインクが吸引されるのではなく、全種類(全色)のインクが同じタイミングで吸引される)。このようにして、目詰まりしたノズルが不吐出状態から回復することによってヘッドのクリーニングが完了する。
また、搬送方向(左右方向)におけるHPとプラテン29との間には、フラッシングユニット44が設けられており、ヘッド31(キャリッジ42)が搬送方向(左右方向)に移動してフラッシングユニット44に対向する位置に位置すると、ヘッド31は前記ノズル列に属する各ノズルからインクを吐出してフラッシングを行なうフラッシング動作を実行する。
プラテン29は、搬送経路上の画像記録領域Rに位置するロール紙2(の部位)を支持するとともに、該ロール紙2(の部位)を加熱するものである(すなわち、ヘッドユニット30は、該プラテン29により支持され、かつ、加熱されたロール紙2に、インクを吐出する)。このプラテン29は、図1に示すように、搬送経路上の画像記録領域Rに対応させて設けられ、かつ、第一搬送ローラー23と第二搬送ローラー24との間の搬送経路に沿った領域に配置されている。そして、プラテン29は、ヒーターユニット70が発生させた熱の供給を受けることにより、ロール紙2の該部位を加熱することができる。
ヒーターユニット70は、ロール紙2を加熱するためのものであり、不図示のヒーターを有している。このヒーターは、ニクロム線を有しており、当該ニクロム線をプラテン29内部に、プラテン29の支持面から一定距離となるように配置させて構成されている。このため、ヒーターは、通電されることによってニクロム線自体が発熱し、プラテン29の支持面上に位置するロール紙2の部位に熱を伝導させることができる。このヒーターは、プラテン29の全域にニクロム線を内蔵させて構成されているため、プラテン29上のロール紙2の部位に対して熱を均一に伝導することができる。本実施の形態において、プラテン上のロール紙2の部位の温度が45℃となるように、該ロール紙2の部位を均一に加熱する。これにより、該ロール紙2の部位に着弾されたインクを乾燥させることができる。
送風ユニット80は、プラテン29上のロール紙2に風を送るためのものである。この送風ユニット80は、ファン81とファン81を回転させるモーター(不図示)とを備えている。ファン81は、回転することにより、プラテン29上のロール紙2に風を送り、ロール紙2に着弾されたインクを乾燥させるためのものである。このファン81は、図1に示すように、本体部に設けられた開閉可能なカバー(不図示)に複数設けられている。そして、この各々のファン81は、カバーが閉じた際に、プラテン29の上方に位置して、当該プラテン29の支持面(当該プラテン29上のロール紙2)と対向するようになっている。
巻き取りユニット90は、搬送ユニット20により送られたロール紙2(画像記録済みのロール紙)を巻き取るためのものである。この巻き取りユニット90は、送り出しローラー27から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め下方へ搬送するための中継ローラー91と、回転可能に支持され中継ローラー91から送られたロール紙2を巻き取る巻き取り駆動軸92と、を有している。
コントローラー60は、画像記録装置1の制御を行うための制御ユニットである。このコントローラー60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。インターフェース部61は、外部装置であるホストコンピューター110と画像記録装置1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、画像記録装置1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、画像記録装置1内の状況を監視するものであり、例えば、前述の弛み検出用センサー、搬送ローラーに取り付けられてロール紙2の搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙2の有無を検出する用紙検出センサー、キャリッジ42(又はヘッド31)の搬送方向(左右方向)の位置を検出するためのリニア式エンコーダー、ロール紙2の幅方向における紙端(エッジ)位置を検出する紙端位置検出センサー、後述するインクサブタンクセンサーやメンテナンス液サブタンクセンサーなどがある。
===インク補給ユニット35について===
次に、インク補給ユニット35について、図1及び図3を用いて説明する。図3は、ホワイトインク補給ユニット36のブロック図である。
インク補給ユニット35は、前述したとおり、ヘッド31によるインクの吐出に起因してヘッドユニット30内のインクの量が減った際に、ヘッドユニット30にインクを補給(供給)するためのものである。
このインク補給ユニット35は、インク種類(インクの色)毎に設けられている。すなわち、イエローインクを補給するためのイエローインク補給ユニット、マゼンタインクを補給するためのマゼンタインク補給ユニット、シアンインクを補給するためのシアンインク補給ユニット、ブラック(黒)インクを補給するためのブラックインク補給ユニット、ホワイト(白)インク(第一インクに相当)を補給するためのホワイトインク補給ユニット36等が設けられている。
ここで、理由については後述するが、ホワイトインク補給ユニット36は、ホワイトインク以外の他の種類(色)のインク補給ユニットの構成とは異なる構成を有している(一方で、ホワイトインク以外の他の種類(色)のインク補給ユニットの構成は、共通である)。以下では、これらの複数のインク補給ユニット35のうち、主としてホワイトインク補給ユニット36について説明し、他の種類(色)のインク補給ユニットについては、ホワイトインク補給ユニット36との構成の相違点のみを後に説明する。
ホワイトインク補給ユニット36は、図3に示すように、カートリッジ37(インクカートリッジ362及びメンテナンス液カートリッジ363)と、サブタンク38(インクを貯留するインク貯留部の一例としてのインクサブタンク364及びメンテナンス液を貯留するメンテナンス液貯留部の一例としてのメンテナンス液サブタンク365)と、インクやメンテナンス液の流路(通り道)となる多数のチューブと、当該チューブを開閉するための多数のバルブ(本実施の形態において、当該バルブはソレノイドバルブであるが、これに限定されるものではない)と、ポンプ366(本実施の形態においては、当該ポンプはチューブポンプであるが、これに限定されるものではない)と、を有している。なお、当該カートリッジ37及び当該サブタンク38が設置されている場所を、図1における符号35及び36で表している。
インクカートリッジ362は、ヘッドユニット30に供給するためのインクを収容する。このインクカートリッジ362は、画像記録装置本体に対して着脱可能に構成されている。
また、インクカートリッジ362は、図3に示すように、インクカートリッジ362とインクサブタンク364を繋ぐチューブ(当該チューブを、便宜上、IC−IST間チューブ370と呼ぶ)を介して、インクサブタンク364に接続されている。
インクサブタンク364は、インクカートリッジ362からヘッドユニット30へ供給されるインクを一時的に貯留するものである。このインクサブタンク364は、画像記録装置本体に固定されている。すなわち、インクサブタンク364は、インクカートリッジ362とは異なり、画像記録装置本体に対して着脱することができない構成を有している。
また、インクサブタンク364が、IC−IST間チューブ370を介して、インクカートリッジ362に接続されている点については既に説明したが、当該IC−IST間チューブ370には、図3に示すように、バルブ(当該バルブを、便宜上、IC−IST間バルブ390と呼ぶ)が備えられている。さらに、インクサブタンク364には、インクサブタンク364内のインクの量が閾値未満となるとその旨を検知するインクサブタンクセンサー(不図示)が備えられている。
そして、コントローラー60が、インクサブタンクセンサーからの検知信号を受けることによりインクサブタンク364内のインクの量が閾値未満であることを把握すると、閉じていたIC−IST間バルブ390を開放して、インクカートリッジ362からインクサブタンク364へインクを流入させるようになっている。このように、インクサブタンク364においては、閾値以上の量のインクが常時存在するように(貯留されるように)、インクの量が制御されている。
また、インクサブタンク364は、図3に示すように、インクサブタンク364とヘッドユニット30とを繋ぐ4つの供給チューブを介して、ヘッドユニット30に接続されている。この4つの供給チューブ(第一供給チューブ372、第二供給チューブ374、第三供給チューブ376、第四供給チューブ378)は、インクサブタンク364からヘッドユニット30へインクを供給するための供給流路としての役割を果たす。
すなわち、画像記録(印刷)等が行われることによりインクがヘッドユニット30(ヘッド31)から吐出されて、ヘッドユニット30(ヘッド31)内のインクが消費されると、消費された当該インクを補うように、インクサブタンク364内のインクが第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378を通ってヘッドユニット30(ヘッド31)へ流入するようになっている。
また、既に説明したとおり、本実施の形態に係るヘッドユニット30は、15個のヘッド31を有し、当該15個のヘッド31は、4つのヘッド群、すなわち、第一ヘッド群302乃至第四ヘッド群308を備えているが、4つの供給チューブの各々は、図3に示すように、それぞれ4つのヘッド群の各々に接続されている。換言すれば、4つの供給チューブの各々は、当該各々に対応するヘッド群へインクを供給する。
すなわち、第一供給チューブ372は、第一ヘッド群302(第一ヘッド乃至第四ヘッド)に接続されており、第一ヘッド乃至第四ヘッドへインクを供給する。また、第二供給チューブ374は、第二ヘッド群304(第五ヘッド乃至第八ヘッド)に接続されており、第五ヘッド乃至第八ヘッドへインクを供給する。また、第三供給チューブ376は、第三ヘッド群306(第九ヘッド乃至第十二ヘッド)に接続されており、第九ヘッド乃至第十二ヘッドへインクを供給する。また、第四供給チューブ378は、第四ヘッド群308(第十三ヘッド乃至第十五ヘッド)に接続されており、第十三ヘッド乃至第十五ヘッドへインクを供給する。
なお、図1から明らかなように、インク補給ユニット35のインクサブタンク364とヘッドユニット30とは遠く離れた位置にある。そのため、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378の各々は、非常に長いチューブとなっており、その長さは、5〜6メートルである。そして、図3に示すように、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378を這わせるためのケーブルベア(登録商標)500が設けられており、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378は当該ケーブルベア500内に収容されている。
また、図3に示すように、互いに異なる供給チューブ間には、バイパス流路の一例としてのバイパスチューブが掛け渡されている。より具体的には、4つのバイパスチューブ(第一バイパスチューブ382乃至第四バイパスチューブ388)が備えられており、第一供給チューブ372と第二供給チューブ374に、第一バイパスチューブ382が掛け渡され、第二供給チューブ374と第三供給チューブ376に、第二バイパスチューブ384が掛け渡され、第三供給チューブ376と第四供給チューブ378に、第三バイパスチューブ386が掛け渡され、第四供給チューブ378と第一供給チューブ372に、第四バイパスチューブ388が掛け渡されている。
なお、第一バイパスチューブ382乃至第四バイパスチューブ388の各々は、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378とは異なり、非常に短いチューブとなっており、その長さは、5〜20cmである。
また、図3に示すように、第二バイパスチューブ384及び第四バイパスチューブ388は、共に、インクサブタンク364及びヘッドユニット30のうちのインクサブタンク364により近い位置に位置しており、一方、第一バイパスチューブ382及び第三バイパスチューブ386は、共に、インクサブタンク364及びヘッドユニット30のうちのヘッドユニット30により近い位置に位置している。換言すれば、第二バイパスチューブ384及び第四バイパスチューブ388は、前記ケーブルベア500外であって、ケーブルベア500とインクサブタンク364との間に設けられており、第一バイパスチューブ382及び第三バイパスチューブ386は、前記ケーブルベア500外であって、ケーブルベア500とヘッドユニット30との間に設けられている。
そして、これらのバイパスチューブは、供給チューブ内でインクが滞留することによる問題(インクの成分が沈降したり目詰まりが生じたりする問題等)を抑止するために、供給チューブとバイパスチューブで構成される循環流路内でインクを循環させるために、設けられたものである。
すなわち、当該バイパスチューブが設けられていることで、第一供給チューブ372、第一バイパスチューブ382、第二供給チューブ374、第二バイパスチューブ384、第三供給チューブ376、第三バイパスチューブ386、第四供給チューブ378、第四バイパスチューブ388により構成される閉流路が形成される(当該閉流路を図3において太線で示す。なお、当該太線については、図3中のどの部分が閉流路であるかを表すために便宜上太くしたものであり、線の太さとチューブの太さとは無関係である)。すなわち、形成される閉流路は、インクサブタンク364、ヘッドユニット30、供給チューブ、バイパスチューブのうちの供給チューブ及びバイパスチューブのみで構成されるものである。
そして、当該閉流路にインクを流すためのポンプ366が、チューブ(本実施の形態においては、第四バイパスチューブ388だが、これに限定されるものではない)に設けられており、当該ポンプ366が作動すると、当該閉流路が循環流路となり、当該循環流路内でインクが循環するようになっている。
このように、循環流路内でインクを循環させることにより、供給チューブ内でインクが滞留することによる問題を抑止することができる。しかしながら、供給チューブの、当該循環経路よりも下流側に位置する部分においては、(その部分は全体の供給チューブのうちの僅かな部分であるが、)インクは循環し得ない。また、当該部分よりもさらに下流側に位置するヘッドユニット30においても、同様である。
そのため、本実施の形態に係る画像記録装置1においては、これらの箇所(供給チューブの、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、ヘッドユニット30。以下、便宜上、下流側箇所420とも呼ぶ)でインクが滞留することによる前記問題を抑止するために、別の対策が講じられている。
すなわち、本実施の形態に係るコントローラー60は、ホワイトインクを吐出して画像を形成する処理(すなわち、ホワイトインク印刷処理)が行われていないときに、インクが滞留して前記問題を起こすことがないように当該下流側箇所420からインクを抜き、その代わりにメンテナンス液を当該下流側箇所420に滞留させるようになっている。そして、このことを実現するために、画像記録装置1には、メンテナンス液を当該下流側箇所420に供給する供給系統が設けられており、コントローラー60は、メンテナンス液を当該下流側箇所420に流入させる。
なお、メンテナンス液とは、その名の通り、供給チューブやヘッドユニット30のインクが通過する部分を、(長時間滞留したとしても)沈降や目詰まりを生じさせたりすることなく維持及び保守するためのものである。具体的には、その組成や物理特性がインクと近いが、溶媒成分のみで顔料等の固形分が含まれていないもの(一例を挙げれば、インクから顔料を抜いたもの)である(したがって、コストもインクより安くなる)。
以下では、引き続いてインク補給ユニット35の構成、特に、当該メンテナンス液の供給系統の構成、について説明する。
メンテナンス液カートリッジ363は、前記下流側箇所420に供給するためのメンテナンス液を収容する。このメンテナンス液カートリッジ363は、画像記録装置本体に対して着脱可能に構成されている。
また、メンテナンス液カートリッジ363は、図3に示すように、メンテナンス液カートリッジ363とメンテナンス液サブタンク365を繋ぐチューブ(当該チューブを、便宜上、MC−MST間チューブ371と呼ぶ)を介して、メンテナンス液サブタンク365に接続されている。
メンテナンス液サブタンク365は、メンテナンス液カートリッジ363から前記下流側箇所420へ供給されるメンテナンス液を一時的に貯留するものである。このメンテナンス液サブタンク365は、画像記録装置本体に固定されている。すなわち、メンテナンス液サブタンク365は、メンテナンス液カートリッジ363とは異なり、画像記録装置本体に対して着脱することができない構成を有している。
また、メンテナンス液サブタンク365が、MC−MST間チューブ371を介して、メンテナンス液カートリッジ363に接続されている点については既に説明したが、当該MC−MST間チューブ371には、図3に示すように、バルブ(当該バルブを、便宜上、MC−MST間バルブ400と呼ぶ)が備えられている。さらに、メンテナンス液サブタンク365には、メンテナンス液サブタンク365内のメンテナンス液の量が閾値未満となるとその旨を検知するメンテナンス液サブタンクセンサー(不図示)が備えられている。
そして、コントローラー60が、メンテナンス液サブタンクセンサーからの検知信号を受けることによりメンテナンス液サブタンク365内のメンテナンス液の量が閾値未満であることを把握すると、閉じていたMC−MST間バルブ400を開放して、メンテナンス液カートリッジ363からメンテナンス液サブタンク365へメンテナンス液を流入させるようになっている。このように、メンテナンス液サブタンク365においては、閾値以上の量のメンテナンス液が常時存在するように(貯留されるように)、メンテナンス液の量が制御されている。
また、メンテナンス液サブタンク365は、図3に示すように、メンテナンス液サブタンク365と下流側箇所420とを繋ぐ4つの供給チューブを介して、下流側箇所420に接続されている(具体的には、後述するヘッドユニット側バルブよりも下流側かつ当該ヘッドユニット側バルブの近傍に接続されている)。この4つの供給チューブ(第五供給チューブ402、第六供給チューブ404、第七供給チューブ406、第八供給チューブ408)は、メンテナンス液サブタンク365から下流側箇所420へメンテナンス液を供給するための供給流路としての役割を果たす。すなわち、メンテナンス液サブタンク365内のメンテナンス液が第五供給チューブ402乃至第八供給チューブ408を通って下流側箇所420へ流入するようになっている。
また、第五供給チューブ402乃至第八供給チューブ408の各々は、図3に示すように、それぞれ第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378の各々に接続されている。
すなわち、第五供給チューブ402は、第一供給チューブ372に接続されており、第一供給チューブ372の、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、第一ヘッド群302(第一ヘッド乃至第四ヘッド)へメンテナンス液を供給する。また、第六供給チューブ404は、第二供給チューブ374に接続されており、第二供給チューブ374の、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、第二ヘッド群304(第五ヘッド乃至第八ヘッド)へメンテナンス液を供給する。また、第七供給チューブ406は、第三供給チューブ376に接続されており、第三供給チューブ376の、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、第三ヘッド群306(第九ヘッド乃至第十二ヘッド)へメンテナンス液を供給する。また、第八供給チューブ408は、第四供給チューブ378に接続されており、第四供給チューブ378の、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、第四ヘッド群308(第十三ヘッド乃至第十五ヘッド)へメンテナンス液を供給する。
なお、図1から明らかなように、インク補給ユニット35のメンテナンス液サブタンク365と下流側箇所420とは遠く離れた位置にある。そのため、第五供給チューブ402乃至第八供給チューブ408の各々は、非常に長いチューブとなっており、その長さは、5〜6メートルである。そして、図3に示すように、第五供給チューブ402乃至第八供給チューブ408もケーブルベア500内に収容されている。
また、図3に示すように、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378の各々には、2つのバルブ(インクサブタンク側バルブとヘッドユニット側バルブと呼ぶ)が設けられており、また、第五供給チューブ402乃至第八供給チューブ408の各々には、一つのバルブ(メンテナンス液サブタンク側バルブと呼ぶ)が設けられており、合計で12個のバルブが供給チューブに備えられている。
すなわち、インクサブタンク側バルブとして、第一供給チューブ372においては、第四バイパスチューブ388が接続されている第一接続部372aとインクサブタンク364との間に第一インクサブタンク側バルブ391が、第二供給チューブ374においては、第二バイパスチューブ384が接続されている第二接続部374aとインクサブタンク364との間に第二インクサブタンク側バルブ392が、第三供給チューブ376においては、第二バイパスチューブ384が接続されている第三接続部376aとインクサブタンク364との間に第三インクサブタンク側バルブ393が、第四供給チューブ378においては、第四バイパスチューブ388が接続されている第四接続部378aとインクサブタンク364との間に第四インクサブタンク側バルブ394が、それぞれ設けられている。
また、ヘッドユニット側バルブとして、第一供給チューブ372においては、第一バイパスチューブ382が接続されている第五接続部372bと第五供給チューブ402が接続されている第九接続部372cとの間に第一ヘッドユニット側バルブ395が、第二供給チューブ374においては、第一バイパスチューブ382が接続されている第六接続部374bと第六供給チューブ404が接続されている第十接続部374cとの間に第二ヘッドユニット側バルブ396が、第三供給チューブ376においては、第三バイパスチューブ386が接続されている第七接続部376bと第七供給チューブ406が接続されている第十一接続部376cとの間に第三ヘッドユニット側バルブ397が、第四供給チューブ378においては、第三バイパスチューブ386が接続されている第八接続部378bと第八供給チューブ408が接続されている第十二接続部378cとの間に第四ヘッドユニット側バルブ398が、それぞれ設けられている。
また、メンテナンス液サブタンク側バルブとして、第五供給チューブ402には第一メンテナンス液サブタンク側バルブ410が、第六供給チューブ404には第二メンテナンス液サブタンク側バルブ412が、第七供給チューブ406には第三メンテナンス液サブタンク側バルブ414が、第八供給チューブ408には第四メンテナンス液サブタンク側バルブ416が、それぞれメンテナンス液サブタンク365の近傍に設けられている。
なお、これらのインクサブタンク側バルブ、ヘッドユニット側バルブ、メンテナンス液サブタンク側バルブが設けられている理由については、後に明らかにする。
===インクが滞留することによる問題を抑止するための処理について===
上述したとおり、本実施の形態においては、供給チューブやヘッドユニット30においてインクが滞留することによる問題を抑止するために、循環流路内でインクを循環させる処理(便宜上、インク循環処理と呼ぶ)と、供給チューブの、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、ヘッドユニット30(下流側箇所420)にメンテナンス液を流入させる処理(便宜上、メンテナンス液注入処理と呼ぶ)の双方が併用される。
以下では、先ず、インク循環処理とメンテナンス液注入処理について、詳細を説明する。そして、これに引き続いて、本実施の形態の有効性、すなわち、双方を併用することによる優位性について述べる。
<<<インク循環処理について>>>
ここでは、循環流路内でインクを循環させる処理(インク循環処理)について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、インク循環処理が実行される前のホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。図5は、インク循環処理が実行されているときのホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。
上述したとおり、供給チューブ(すなわち、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378)内でインクが滞留すると、インクの成分が沈降したり目詰まりが生じたりする問題等が発生し得る。そして、かかる問題等が発生すると、インクの吐出が妨げられたり、インクが吐出されたとしても、当該成分が不足したインクがロール紙2に吐出されて画質が劣化したりする。
そして、かかる現象は、画像記録装置1が長い時間使用されない場合に、発生し易い。そのため、ここでは、設定により、電源がONされた際に当該インク循環処理が実行されるようになっている。
図4には、インク循環処理が実行される前のホワイトインク補給ユニット36の様子、換言すれば、電源ON直後のホワイトインク補給ユニット36の様子が示されている。このときには、図4に示されているように、インクサブタンク側バルブ及びヘッドユニット側バルブは開いており(“O”は、「バルブ開」を表す)、ポンプ366は作動していない(点線矢印は、「ポンプ不作動」を表す)。そして、電源がOFFされていたときには画像記録装置1が使用されていなかったため、第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378内でインクが滞留している。
そして、かかる状態で、インク循環処理が、コントローラー60により行われる。すなわち、コントローラー60は、供給チューブ及びバイパスチューブのみで構成される循環流路内で、インクを循環させる。そして、本実施形態において、コントローラー60は、かかる処理を実現するために、以下を実行する。
すなわち、コントローラー60は、図5に示すように、ポンプ366を作動させる(実線矢印は、「ポンプ作動」を表す)。そして、このことにより、循環流路内でインクが循環し、供給チューブ内でインクが滞留することによる問題を抑止することができる。
なお、循環流路内でインクを循環させる際には、当該循環が滞りなく実行されるように、また、当該循環によってインクが動くことによる悪影響がインクサブタンク364に及ぶ可能性を完全に消し去るために、コントローラー60は、図5に示すように、第一インクサブタンク側バルブ391乃至第四インクサブタンク側バルブ394を閉じる(“C”は、「バルブ閉」を表す)。
また、同様に、当該循環が滞りなく実行されるように、また、当該循環によってインクが動くことによる悪影響がヘッドユニット30に及ぶ可能性を完全に消し去るために、コントローラー60は、図5に示すように、第一ヘッドユニット側バルブ395乃至第四ヘッドユニット側バルブ398を閉じる。
なお、インク循環処理が、インクの成分が沈降したり目詰まりが生じたりする問題等を抑止することを目的としていることについては、既に説明したが、ホワイトインクについては他のインクに比べてかかる問題が発生し易くなっている。すなわち、ホワイトインクの顔料成分には酸化チタンなどの重い物質が含まれているため、当該顔料成分が顕著に沈降する傾向にあり、またこれにより、目詰まりも生じ易い。
そのため、本実施の形態においては、ホワイトインクのみに対して、インク循環処理が行われるようになっている。したがって、バイパスチューブ、ポンプ366、及び、ヘッドユニット側バルブは、ホワイトインク補給ユニット36のみにしか備えられておらず、他の種類(色)のインク補給ユニット35には、備えられていない(インクサブタンク側バルブは、他の用途のために必要なので、他の色のインク補給ユニット35にも備えられている)。
しかしながら、上記に限定されるものではなく、他の種類(色)のインクに対してインク循環処理を行うべく、他の種類(色)のインク補給ユニット35にも、バイパスチューブ、ポンプ366、及び、ヘッドユニット側バルブが備えられていることとしてもよい。
<<<メンテナンス液注入処理について>>>
次に、供給チューブの、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、ヘッドユニット30(下流側箇所420)にメンテナンス液を流入させる処理(メンテナンス液注入処理)について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、メンテナンス液注入処理が実行される前のホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。図7は、メンテナンス液注入処理が実行されているときのホワイトインク補給ユニット36の様子を示したブロック図である。
上述したとおり、メンテナンス液注入処理は、下流側箇所420からインクを抜き、その代わりに下流側箇所420にメンテナンス液を流入させる処理なので、ホワイトインクを吐出して画像を形成する処理(すなわち、ホワイトインク印刷処理)が行われていないときに実行される。そのため、ここでは、ホワイトインク印刷処理の終了の際に、メンテナンス液注入処理が実行されることとする。
図6に示すように、メンテナンス液注入処理が実行される前には、インクサブタンク側バルブ及びヘッドユニット側バルブは開いている一方で、メンテナンス液サブタンク側バルブは閉じている。また、図には示されていないが、ヘッドユニット30(ヘッド31)はHPに位置しており、ヘッド31の下面(ノズル面)にキャップが密着している。
そして、かかる状態で、メンテナンス液注入処理が、コントローラー60により行われる。すなわち、コントローラー60は、下流側箇所420にメンテナンス液サブタンク365からメンテナンス液を流入させる。そして、本実施形態において、コントローラー60は、かかる処理を実現するために、以下を実行する。
すなわち、コントローラー60は、図7に示すように、ヘッドユニット側バルブを閉じて、メンテナンス液サブタンク側バルブを開ける。そして、各ヘッド群に対応した吸引ポンプ43aを作動させる。このことにより、下流側箇所420内のホワイトインクが吸引されて下流側箇所420から抜かれ、その代わりに、メンテナンス液がメンテナンス液サブタンク365から第五供給チューブ402乃至第八供給チューブ408を通って下流側箇所420に流入する。
そして、下流側箇所420にメンテナンス液が存在する(滞留する)当該状態が、次のホワイトインク印刷処理まで維持されることとなる(より具体的には、印刷ジョブを受け取って、ホワイトインクをヘッドユニット30に吐出させることにより、印刷ジョブを実行して印刷を行うホワイトインク印刷処理の当該印刷ジョブを次に受け取るまで維持される)。したがって、下流側箇所420にインクが滞留する現象は発生し得ないため、下流側箇所420でインクが滞留することによる問題を抑止することが可能となる。
なお、次のホワイトインク印刷処理の印刷ジョブを受け取った際には、コントローラー60は、ホワイトインク印刷処理の準備処理として、下流側箇所420にインクを流入させる処理(当該処理を、便宜上、インク戻し処理と呼ぶ)を行う。すなわち、コントローラー60は、メンテナンス液を流入させたときと逆の処理を行う。つまり、コントローラー60は、ヘッドユニット側バルブを開けて、メンテナンス液サブタンク側バルブを閉じる。そして、各ヘッド群に対応した吸引ポンプ43aを作動させる。このことにより、下流側箇所420内のメンテナンス液が吸引されて下流側箇所420から抜かれ、その代わりに、ホワイトインクがインクサブタンク364から第一供給チューブ372乃至第四供給チューブ378を通って下流側箇所420に流入する。
また、ホワイトンインクについては、他のインクに比べて、インクが滞留することによる問題が発生し易くなっており、そのため、ホワイトインクのみに対して、インク循環処理が行われるようになっていることについては、既に説明したが、メンテナンス液注入処理も、同様に、ホワイトインクのみに対して行われる。
したがって、メンテナンス液を当該下流側箇所420に供給する供給系統は、ホワイトインク補給ユニット36のみにしか備えられておらず、他の種類(色)のインク補給ユニット35には、備えられていない。
しかしながら、上記に限定されるものではなく、他の種類(色)のインクに対してメンテナンス液注入処理を行うべく、他の種類(色)のインク補給ユニット35にも、前記供給系統が備えられていることとしてもよい。
<<<本実施の形態に係る画像記録装置1の有効性について>>>
上述したとおり、本実施の形態に係る画像記録装置1は、インクを貯留するインクサブタンク364と、インクをロール紙2に吐出するヘッドユニット30と、インクサブタンク364からヘッドユニット30へインクを供給するための複数の供給チューブと、互いに異なる供給チューブ間に掛け渡された複数のバイパスチューブと、メンテナンス液を貯留するメンテナンス液サブタンク365と、インクサブタンク364、ヘッドユニット30、供給チューブ、バイパスチューブのうちの該供給チューブ及び該バイパスチューブのみで構成される循環流路内でインクを循環させ、供給チューブの、循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、ヘッドユニット30に、メンテナンス液サブタンク365からメンテナンス液を流入させるコントローラー60と、を有している。
すなわち、本実施の形態においては、供給チューブやヘッドユニット30においてインクが滞留することによる問題を抑止するために、循環流路内でインクを循環させるインク循環処理、及び、供給チューブの、循環経路よりも下流側に位置する部分、及び、ヘッドユニット30(下流側箇所420)にメンテナンス液を流入させるメンテナンス液注入処理の双方が併用される。
そして、このことにより、以下に説明する優位性が生ずる。すなわち、上述したインク循環処理のみを、供給チューブ及びヘッドユニット30全体に対して行おうとする(試みる)ケースを仮に想定すると、この場合には、供給チューブの循環経路よりも下流側に位置する部分にインクを循環させられない箇所が生ずることを、どうしても避けることができない。また、ヘッドユニット30の中においても、上述したインク循環処理ではインクを循環させることができない。つまり、供給チューブの大部分においてインクの滞留による前記問題を抑止することができるものの、前記下流側箇所420において当該問題が発生してしまう。
一方で、上述したメンテナンス液注入処理のみを、供給チューブ及びヘッドユニット30全体に対して行おうとする(試みる)ケースを仮に想定すると、この場合には、当該処理(及び、当該処理とセットになっている前記インク戻し処理)において消費する(捨てる)ことになるインクやメンテナンス液の量が飛躍的に多くなり、コスト的に望ましくない。
これに対し、本実施の形態に係る画像記録装置1の設計思想は、インク等を捨てないで前記問題を抑止するインク循環処理ができる箇所については、なるべくインク循環処理を行い、当該インク循環処理ができない最低限の箇所に対し、メンテナンス液注入処理を行うというもの(効率的な方策)である。このことにより、インクやメンテナンス液の消費量を少なくしつつ、供給チューブ及びヘッドユニット30全体においてインクの滞留による前記問題を抑止することができる。つまり、本実施の形態によれば、インクの滞留による問題を効率的に抑止することが可能となる。
===メンテナンス液注入処理の実行タイミングについて===
上記においては、一例として、メンテナンス液注入処理が、ホワイトインク印刷処理の終了の際に、実行されることとした。しかしながら、メンテナンス液注入処理の実行タイミングは、これに限定されるものではない。
ここでは、メンテナンス液注入処理の実行タイミングの他の例(三つの例。第一変形例乃至第三変形例とする)について説明する。
ホワイトインク印刷処理の終了の際にメンテナンス液注入処理が実行される例は、インクが下流側箇所420に滞留している時間を最小時間(ほぼ0)としているため、前記問題を確実に抑止することができる点で望ましい。
しかしながら、かかる例においては、以下の不都合な状況が生ずる可能性がある。すなわち、ホワイトインク印刷処理が終了してから、すぐに(短時間の間隔をおいて)次のホワイトインク印刷処理が実行されることとなった場合には、仮にメンテナンス液注入処理を実行していなかったならば、メンテナンス液注入処理で捨てることになったインク(このインクは、前記間隔が短いので、インクの滞留による問題は生じていない)を用いて次のホワイトインク印刷処理が行えたこととなる。すなわち、かかる場合においては、次のホワイトインク印刷処理で(インクの滞留による)問題なく使うことが可能だったインクを結果的に捨ててしまったこととなる。
そして、当該不都合な状況の発生を考慮して、第一変形例においては、以下のタイミングでメンテナンス液注入処理が実行される。すなわち、コントローラー60は、印刷ジョブを受け取って、ホワイトインクをヘッドユニット30に吐出させることにより、印刷ジョブを実行して印刷を行うホワイトインク印刷処理を実行する。そして、当該ホワイトインク印刷処理が終了してから、次のホワイトインク印刷処理が実行されることなく所定時間(例えば、4時間)が経過した際に、メンテナンス液を流入させる。
このように、第一変形例においては、インクの滞留による前記問題だけでなく前記不都合な状況の発生によるインクの消費(コスト面)の問題も考慮して、ホワイトインク印刷処理が終了してから所定時間が経過した際にメンテナンス液を流入させることとしている。したがって、第一変形例によれば、インクの消費量をより少なくしつつ、インクの滞留による前記問題を抑止することができるので、インクの滞留による問題をより一層効率的に抑止することが可能となる。
なお、所定時間を何時間とするかは、双方の問題間でのトレードオフとなるが、インクの滞留による問題の方をより重視して、インクが滞留しても前記問題が起こらない時間を実験等により導出して当該時間を設定するのが望ましい(後述する第二変形例における「所定時間」についても同様である)。
また、第二変形例も、双方の問題を考慮した例である。すなわち、第二変形例においては、ホワイトインク印刷処理が終了してから、次のホワイトインク印刷処理が所定時間(例えば、4時間)実行されないと判断した場合には、ホワイトインク印刷処理の終了の際に、メンテナンス液を流入させる。
例えば、ホワイトインク印刷処理が終了してから、次のホワイトインク印刷処理が所定時間(例えば、4時間)実行されないか否かをユーザー等が判断する。そして、実行されないとの判断だった場合に、ユーザー等は画像記録装置1に指令を与え、画像記録装置1(コントローラー60)は当該指令を受け取って、ホワイトインク印刷処理の終了の際に、メンテナンス液を流入させる。
このように、第二変形例においても、インクの滞留による前記問題だけでなく前記不都合な状況の発生によるインクの消費(コスト面)の問題も考慮している。すなわち、インクの消費(コスト面)の問題が生じないという条件を満たしている場合には、インクの滞留による前記問題を確実に抑止可能なホワイトインク印刷処理の終了の際にインクを流入させることとしている。したがって、第二変形例によれば、インクの消費量をより少なくしつつ、インクの滞留による前記問題を抑止することができるので、インクの滞留による問題をより一層効率的に抑止することが可能となる。
また、第三変形例も、第一変形例及び第二変形例と同様、双方の問題を考慮した例である。すなわち、コントローラー60は、印刷処理として、前記ホワイトインク印刷処理と、印刷ジョブを受け取って、ホワイトインク以外のインクをヘッドユニット30に吐出させることにより、印刷ジョブを実行して印刷を行うカラー印刷やモノクロ印刷等の印刷処理(非ホワイトインク印刷処理とする)とを実行するが、ホワイトインク印刷処理の次の印刷処理がホワイトインク印刷処理か非ホワイトインク印刷処理かを前記印刷ジョブに基づいて判定し、判定結果が非ホワイトインク印刷処理を示している場合には、ホワイトインク印刷処理の終了の際に、メンテナンス液を流入させる。
例えば、ホワイトインク印刷処理の実行中に、コントローラー60が、次の印刷処理の印刷ジョブを受け取った際には、当該次の印刷処理がホワイトインク印刷処理か非ホワイトインク印刷処理かを判定することができる。すなわち、コントローラー60は、当該印刷ジョブを解析することにより当該判定を行う。そして、次の印刷処理が非ホワイトインク印刷処理ということであれば、ホワイトインク印刷処理の終了の際にメンテナンス液を流入させる。
このように、第三変形例においても、インクの滞留による前記問題だけでなく前記不都合な状況の発生によるインクの消費(コスト面)の問題も考慮している。すなわち、前記判定結果が非ホワイトインク印刷処理を示した場合には、少なくとも次の印刷処理(つまり、当該非ホワイトインク印刷処理)が終了するまで(例えば、1〜2時間)は、ホワイトインク印刷処理が実行されることはないためインクの消費(コスト面)の問題が生じないことが確定する。したがって、第三変形例においても、インクの消費(コスト面)の問題が生じないという条件を満たしている場合に、インクの滞留による前記問題を確実に抑止可能なホワイトインク印刷処理の終了の際にインクを流入させることとなる。したがって、第三変形例によれば、インクの消費量をより少なくしつつ、インクの滞留による前記問題を抑止することができるので、インクの滞留による問題をより一層効率的に抑止することが可能となる。
===メンテナンス液を下流側箇所420に流入させることによる他のメリットについて===
上述したとおり、本実施の形態においては、ホワイトインク印刷処理が行われていないときに、下流側箇所420からインクを抜き、その代わりにメンテナンス液を当該下流側箇所420に流入させ、かつ、滞留させる。そして、このことが、インクの滞留による問題(インクの成分が沈降したり目詰まりが生じたりする問題等)を抑止する点について既に説明したが、以下に説明する他の効果(メリット)も生じさせる。
すなわち、仮にメンテナンス液注入処理が行われずに、ホワイトインクが常にヘッドユニット30に存在する場合には、以下の不都合な状況が生ずる可能性がある。
すなわち、ホワイトインク(第一インクに相当)以外のインク(第二インクに相当。ここでは、一例としてブラックインクとするが、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク等であってもよい)に対応するノズルに目詰まりが生じ、ヘッドユニット30のクリーニングのためにヘッドユニット30内のブラックインクを吸引する吸引処理が行われる場合があるが、かかる場合には、ヘッドユニット30内のホワイトインクも同時に吸引されてしまう。つまり、前述したように、吸引処理が行われるときには、ヘッドユニット30の下面(ノズル面)に単一のキャップが密着し、全種類(全色)のインクが同じタイミングで吸引されるので、ブラックインクが吸引される際にはホワイトインクも吸引され、無駄にホワイトインクを捨ててしまうことになる。
特に、ブラックインクの使用頻度は、ホワイトインクの使用頻度と比べて大きいため、このような吸引処理(ユーザーからのクリーニング指令による吸引処理等)が頻繁に発生する状況が生じ得る。そして、かかる状況に陥ってしまった場合には、ホワイトインクが、ブラックインクに対応するノズルの不吐出状態からの回復という本来の使用目的とは異なる目的で、大量に消費されていってしまう。
これに対し、本実施の形態においては、ホワイトインクの代わりにメンテナンス液がヘッドユニット30に存在している状態で、このような吸引処理が行われ得るようになっている。すなわち、コントローラー60が、ヘッドユニット30からメンテナンス液及びブラックインクを同じタイミングで吸引する吸引処理を実行することとなる。そのため、ホワイトインクの節約が可能となり、コスト面でのメリットが生ずる。
また、上記においては、ノズルの回復のために吸引処理が行われるケースについて説明したが、当該回復のためにフラッシング処理が行われ、コントローラー60が、ヘッドユニット30からメンテナンス及びブラックインクを同じタイミングで排出するフラッシング処理が実行されることも考えられる。そして、このような場合にも、ホワイトインクの節約が可能となり、コスト面でのメリットが生ずる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、主として印刷装置について記載されているが、液体(すなわち、インクやメンテナンス液)移送方法等の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施の形態においては、媒体としてロール紙2を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カット紙、フィルム、布であってもよい。
また、上記実施の形態においては、インク貯留部としてインクサブタンク364を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、インクサブタンク364が存在せず、インクカートリッジ362が供給チューブを介してヘッドユニット30に接続されている場合であってもよい(この場合には、インクカートリッジ362がインク貯留部に相当する)。
同様に、メンテナンス液貯留部としてメンテナンス液サブタンク365を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、メンテナンス液サブタンク365が存在せず、メンテナンス液カートリッジ363が供給チューブを介してヘッドユニット30に接続されている場合であってもよい(この場合には、メンテナンス液カートリッジ363がメンテナンス液貯留部に相当する)。
また、上記実施の形態においては、ヘッドユニット30が複数(15個)のヘッド31を有していることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ヘッドユニット30が、一つのヘッド31からなることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、インク貯留部からヘッドユニットへインクを供給するための供給流路として供給チューブを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、供給チューブ以外の部材(一例を挙げると、自己封止弁等)が含まれることを妨げるものではない。
1 画像記録装置、2 ロール紙、
10 給送ユニット、18 巻軸、19 中継ローラー、
20 搬送ユニット、20a ステアリングユニット、
21 中継ローラー、22 中継ローラー、
23 第一搬送ローラー、23a 第一駆動ローラー、23b 第一従動ローラー、
24 第二搬送ローラー、24a 第二駆動ローラー、24b 第二従動ローラー、
25 反転ローラー、26 中継ローラー、27 送り出しローラー、
29 プラテン、30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
35 インク補給ユニット、36 ホワイトインク補給ユニット、
37 カートリッジ、38 サブタンク、
40 キャリッジユニット、41 ガイドレール、42 キャリッジ、
43 クリーニングユニット、43a 吸引ポンプ、
44 フラッシングユニット、50 検出器群、
60 コントローラー、61 インターフェース部、
62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御回路、
70 ヒーターユニット、80 送風ユニット、81 ファン、
90 巻き取りユニット、91 中継ローラー、92 巻き取り駆動軸、
110 ホストコンピューター、
302 第一ヘッド群、304 第二ヘッド群、
306 第三ヘッド群、308 第四ヘッド群、
362 インクカートリッジ、363 メンテナンス液カートリッジ、
364 インクサブタンク、365 メンテナンス液サブタンク、
366 ポンプ、
370 IC−IST間チューブ、371 MC−MST間チューブ、
372 第一供給チューブ、372a 第一接続部、
372b 第五接続部、372c 第九接続部、
374 第二供給チューブ、374a 第二接続部、
374b 第六接続部、374c 第十接続部、
376 第三供給チューブ、376a 第三接続部、
376b 第七接続部、376c 第十一接続部、
378 第四供給チューブ、378a 第四接続部、
378b 第八接続部、378c 第十二接続部、
382 第一バイパスチューブ、384 第二バイパスチューブ、
386 第三バイパスチューブ、388 第四バイパスチューブ、
390 IC−IST間バルブ、
391 第一インクサブタンク側バルブ、392 第二インクサブタンク側バルブ、
393 第三インクサブタンク側バルブ、394 第四インクサブタンク側バルブ、
395 第一ヘッドユニット側バルブ、396 第二ヘッドユニット側バルブ、
397 第三ヘッドユニット側バルブ、398 第四ヘッドユニット側バルブ、
400 MC−MST間バルブ、
402 第五供給チューブ、404 第六供給チューブ、
406 第七供給チューブ、408 第八供給チューブ、
410 第一メンテナンス液サブタンク側バルブ、
412 第二メンテナンス液サブタンク側バルブ、
414 第三メンテナンス液サブタンク側バルブ、
416 第四メンテナンス液サブタンク側バルブ、
420 下流側箇所、500 ケーブルベア

Claims (6)

  1. インクを貯留するインク貯留部と、
    前記インクを媒体に吐出するヘッドユニットと、
    前記インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記インクを供給するための複数の供給流路と、
    互いに異なる前記供給流路間に掛け渡された複数のバイパス流路と、
    メンテナンス液を貯留するメンテナンス液貯留部と、
    前記インク貯留部、前記ヘッドユニット、前記供給流路、前記バイパス流路のうちの該供給流路及び該バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記インクを循環させ、
    前記供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、前記メンテナンス液貯留部からメンテナンス液を流入させるコントローラーと、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記インクは第一インクであり、
    前記ヘッドユニットは、該第一インクを含む複数種類のインクを前記媒体に吐出し、
    前記コントローラーは、
    印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの前記第一インクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う第一インク印刷処理を実行し、
    前記第一インク印刷処理が終了してから、次の前記第一インク印刷処理が実行されることなく所定時間が経過した際には、前記メンテナンス液を流入させることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
    前記インクは第一インクであり、
    前記ヘッドユニットは、該第一インクを含む複数種類のインクを前記媒体に吐出し、
    前記コントローラーは、
    印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの第一インクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う第一インク印刷処理と、
    印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの第一インク以外のインクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う非第一インク印刷処理と、を実行し、
    前記第一インク印刷処理の次の印刷処理が第一インク印刷処理か非第一インク印刷処理かを前記印刷ジョブに基づいて判定し、判定結果が非第一インク印刷処理を示している場合には、前記第一インク印刷処理の終了の際に、前記メンテナンス液を流入させることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記インク貯留部として、第一インクを貯留する第一インク貯留部を有し、
    前記ヘッドユニットは、前記第一インクを前記媒体に吐出し、
    前記複数の供給流路として、前記第一インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記第一インクを供給するための複数の第一インク用供給流路を有し、
    前記複数のバイパス流路として、互いに異なる前記第一インク用供給流路間に掛け渡された複数の第一インク用バイパス流路を有し、
    前記コントローラーは、
    前記第一インク貯留部、前記ヘッドユニット、前記第一インク用供給流路、前記第一インク用バイパス流路のうちの該第一インク用供給流路及び該第一インク用バイパス流路のみで構成される循環流路内で第一インクを循環させ、
    前記第一インク用供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、前記メンテナンス液貯留部からメンテナンス液を流入させ、
    第二インクを貯留する第二インク貯留部を有し、
    前記ヘッドユニットは、前記第二インクを前記媒体に吐出し、
    前記第二インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記第二インクを供給するための複数の第二インク用供給路を有し、
    前記コントローラーは、前記ヘッドユニットから前記メンテナンス液及び前記第二インクを同じタイミングで吸引する吸引処理、又は、前記ヘッドユニットから前記メンテナンス液及び前記第二インクを同じタイミングで排出するフラッシング処理を、実行することを特徴とする印刷装置。
  5. インクを貯留するインク貯留部、前記インクを媒体に吐出するヘッドユニット、前記インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記インクを供給するための複数の供給流路、互いに異なる前記供給流路間に掛け渡された複数のバイパス流路のうちの該供給流路及び該バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記インクを循環させることと、
    前記供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、メンテナンス液を流入させることと、
    を有することを特徴とする液体移送方法。
  6. 第一インクを貯留する第一インク貯留部、該第一インクを含む複数種類のインクを媒体に吐出するヘッドユニット、前記第一インク貯留部から前記ヘッドユニットへ前記第一インクを供給するための複数の第一インク用供給流路、互いに異なる前記第一インク用供給流路間に掛け渡された複数の第一インク用バイパス流路のうちの該第一インク用供給流路及び該第一インク用バイパス流路のみで構成される循環流路内で前記第一インクを循環させることと、
    印刷ジョブを受け取って、前記複数種類のインクのうちの前記第一インクを前記ヘッドユニットに吐出させることにより、前記印刷ジョブを実行して印刷を行う第一インク印刷処理を実行することと、
    前記第一インク印刷処理が終了してから、次の第一インク印刷処理が所定時間実行されないと判断した場合には、前記第一インク印刷処理の終了の際に、前記第一インク用供給流路の、前記循環流路よりも下流側に位置する部分、及び、前記ヘッドユニットに、メンテナンス液を流入させることと、
    を有することを特徴とする液体移送方法。
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