JP5971070B2 - 印刷装置、及び、印刷装置のメンテナンス方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷装置のメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷装置のメンテナンス方法に関する。
印刷装置の一例として、ヘッドに設けられたノズルから紙やフィルム等の各種媒体に向けてインクを吐出することにより、媒体に画像の印刷を行うインクジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。プリンターでは、インクを貯留するインクタンクから供給チューブを介してヘッドにインクが供給される。
また、近年、シアン、マゼンタ、イエローといったカラーインクやブラックインクの他にも、種々の色インクが使用されている。例えば、白色のインクを使用するプリンター(特許文献1参照)では、カラーインクによる主画像に白色の背景画像を重ることで、発色性の良いカラー画像を印刷することができる。
特開2002−38063号公報
しかし、上記の白色のインクのように色材等のインク成分が沈降し易いインク、所謂「沈降性インク」を、インクタンクや供給チューブ内に長時間滞留させてしまうと、色材が沈降し、インクの濃度が不均一になったり、沈降して集まった色材によりノズルが目詰まりしたりする。そこで、インクタンクや供給チューブを含む閉流路内で沈降性インクを循環することにより、沈降性インクの成分を分散させることができる。但し、インクタンクには空気(気泡)が侵入している場合があり、流路構成によっては、沈降性インクの循環時に供給チューブに空気が残ってしまう。そうすると、インクタンクからヘッドにインクを補給する際に供給チューブからヘッド内に空気が混入し、ヘッドから正常にインクを吐出することができなくなってしまう。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヘッドに沈降性インクを補給する際の空気の混入を抑止することにある。
主たる本発明は、沈降性インクを吐出するヘッドと、前記沈降性インクを貯留する第1貯留部と、前記第1貯留部からの前記沈降性インクを貯留する第2貯留部と、一端が前記ヘッドに接続し、他端が前記第1貯留部に接続する第1流路と、一端が前記第1流路に接続し、他端が前記第2貯留部に接続する第2流路と、一端が前記第2貯留部に接続し、他端が前記第2流路に接続する第3流路と、前記第2流路に設けられ、前記第1貯留部から前記第2貯留部へ前記沈降性インクを移動させる方向に前記沈降性インクを送り出す第1圧送部と、前記第3流路に設けられ、前記第2貯留部から前記第1貯留部へ前記沈降性インクを移動させる方向に前記沈降性インクを送り出す第2圧送部と、前記第1圧送部により前記第1貯留部内の前記沈降性インクを前記第2貯留部へ移動した後に、前記第2圧送部により前記第2貯留部内の前記沈降性インクを前記第1貯留部に戻すことにより、前記沈降性インクを攪拌する攪拌処理を実行する制御部と、を備えることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンターの概略断面図である。 図2Aはプリンターの構成を示すブロック図であり、図2Bはヘッドに設けられたノズルの配列を示す図である。 クリーニングユニットの説明図である。 白インクのインク補給ユニットの説明図である。 比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 本実施例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 本実施例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。 上流側攪拌領域の変形例を示す図である。 上流側攪拌領域の変形例を示す図である。 変形例のプリンターの説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
沈降性インクを吐出するヘッドと、前記沈降性インクを貯留する第1貯留部と、前記第1貯留部からの前記沈降性インクを貯留する第2貯留部と、一端が前記ヘッドに接続し、他端が前記第1貯留部に接続する第1流路と、一端が前記第1流路に接続し、他端が前記第2貯留部に接続する第2流路と、一端が前記第2貯留部に接続し、他端が前記第2流路に接続する第3流路と、前記第2流路に設けられ、前記第1貯留部から前記第2貯留部へ前記沈降性インクを移動させる方向に前記沈降性インクを送り出す第1圧送部と、前記第3流路に設けられ、前記第2貯留部から前記第1貯留部へ前記沈降性インクを移動させる方向に前記沈降性インクを送り出す第2圧送部と、前記第1圧送部により前記第1貯留部内の前記沈降性インクを前記第2貯留部へ移動した後に、前記第2圧送部により前記第2貯留部内の前記沈降性インクを前記第1貯留部に戻すことにより、前記沈降性インクを攪拌する攪拌処理を実行する制御部と、を備えることを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、第1貯留部に混入していた空気が攪拌処理の実行後に第1流路に残ってしまうことを防止でき、ヘッドに沈降性インクを補給する際の空気の混入を抑止することができる。また、第1貯留部と第2貯留部の間で沈降性インクを1回往復移動させるだけで、第1流路に空気が残ってしまうことを防止できるため、攪拌処理の時間を出来る限り短くすることができる。
かかる印刷装置であって、前記第1圧送部と前記第2圧送部のうちの少なくとも一方は、複数のポンプを有することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、更に攪拌処理の時間を短くすることができる。
また、沈降性インクを吐出するヘッドと、前記沈降性インクを貯留する第1貯留部と、前記第1貯留部からの前記沈降性インクを貯留する第2貯留部と、一端が前記ヘッドに接続し他端が前記第1貯留部に接続する第1流路と、一端が前記第1流路に接続し他端が前記第2貯留部に接続する第2流路と、一端が前記第2貯留部に接続し他端が前記第2流路に接続する第3流路とを備える印刷装置において、前記第2流路に設けられた第1圧送部により、前記第1貯留部内の前記沈降性インクを前記第2貯留部へ移動することと、前記第3流路に設けられた第2圧送部により、前記第1貯留部から移動した前記第2貯留部内の前記沈降性インクを前記第1貯留部に戻して、前記沈降性インクを攪拌することと、を備えることを特徴とする印刷装置のメンテナンス方法である。
このような印刷装置のメンテナンス方法によれば、第1貯留部に混入していた空気が攪拌処理の実行後に第1流路に残ってしまうことを防止でき、ヘッドに沈降性インクを補給する際の空気の混入を抑止することができる。また、第1貯留部と第2貯留部の間で沈降性インクを1回往復移動させるだけで、第1流路に空気が残ってしまうことを防止できるため、攪拌処理の時間を出来る限り短くすることができる。
===印刷システム===
「印刷装置」をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターとコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、プリンター1の概略断面図である。図2Aは、プリンター1の構成を示すブロック図であり、図2Bは、ヘッド31に設けられたノズルNzの配列を示す図である。プリンター1は、給送巻取ユニット10と、搬送ユニット20と、ヘッドユニット30と、キャリッジユニット40と、検出器群50と、コントローラー60と、クリーニングユニット70と、インク補給ユニット80とを有する。プリンター1は、コンピューター90と通信可能に接続されており、プリンター1が印刷すべき画像のデータ(印刷ジョブ)がコンピューター90からプリンター1に送信される。本実施形態では、プリンター1が画像を印刷する媒体(被印刷媒体)をロール紙S(連続紙)とするが、これに限らず、カット紙やプラスチックフィルムや布等を媒体としてもよい。
コントローラー60は、プリンター1における全体的な制御を行うためのものである。インターフェース部61は、外部装置であるコンピューター90との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。タイマー65は例えば前回の攪拌処理からの経過時間をカウントするためのものである。検出器群50は、プリンター1内の状況を監視し、その検出結果をコントローラー60に出力するためのものである。
給送巻取ユニット10は、ロール紙Sが巻かれ回転可能に支持される巻軸11と、巻軸11から繰り出されたロール紙Sを巻き掛けて搬送する上流側中継ローラー12と、印刷済みのロール紙Sを巻き掛けて搬送する下流側中継ローラー13と、回転可能に支持されロール紙Sを巻き取る巻取駆動軸14とを有する。
搬送ユニット20は、搬送経路上のロール紙Sを印刷領域Aに送り出す第1搬送ローラー21と、印刷済みのロール紙Sを印刷領域Aから送り出す第2搬送ローラー22と、印刷領域Aに位置するロール紙Sの部位を印刷面とは反対側(下側)から支持するプラテン23とを有する。第1搬送ローラー21及び第2搬送ローラー22は、それぞれ、不図示のモーターにより駆動される駆動ローラー21a,22aと、該駆動ローラー21a,22aに対してロール紙Sを挟んで対向するように配置された従動ローラー21b,22bを有する。なお、印刷領域A上のロール紙Sの部位に対して画像が印刷されている期間はロール紙Sの搬送が一時的に停止する。
ヘッドユニット30は、印刷領域A(プラテン23上)に位置するロール紙Sの部位に向けてインクを吐出する複数のヘッド31を有する。図2Bに示すように、ヘッド31の下面には、インクを吐出する多数のノズル(開口部)Nzが設けられ、インクの色毎にノズル列が形成されている。本実施形態のプリンター1は8色のインクを吐出可能とし、ヘッド31の下面(ノズル開口面)には、ブラックインクを吐出するノズル列Kと、シアンインクを吐出するノズル列Cと、マゼンタインクを吐出するノズル列Mと、イエローインクを吐出するノズル列Yと、グリーンのインクを吐出するノズル列Gと、オレンジのインクを吐出するノズル列Orと、白インクを吐出するノズル列Wと、クリアインクを吐出するノズル列Clとが形成されている。各ノズル列では、多数のノズルNzがロール紙Sの紙幅方向に所定の間隔おきに並んでいる。
また、本実施形態のプリンター1は15個のヘッド31を有し、15個のヘッド31は4つのヘッド群32にグループ分けされている。具体的には、後述の図4に示すように、第1ヘッド群32(1)、第2ヘッド群32(2)、及び、第3ヘッド群32(3)にそれぞれ4個のヘッド31が属し、第4ヘッド群32(4)に3個のヘッド31が属している。
なお、白インクは、他の色インクに比べて色材が沈降し易い「沈降性インク」に相当する。白インクとして、例えば、酸化チタンなどの白色顔料を含有するインクや中空ポリマーを含有するインクが挙げられる。白インクによる白色の背景画像にカラー画像やモノクロ画像を重ねて印刷することで、媒体の地色に影響されない発色性の良い画像を印刷することができる。また、クリアインクは、無色透明のインクである。クリアインクでカラー画像やモノクロ画像をコーティングすることで、画像の光沢感や耐候性を向上させることができる。
キャリッジユニット40は、キャリッジ41に搭載されたヘッド群32を移動するためのものである。キャリッジ41によりヘッド群32は、印刷領域Aに位置するロール紙Sの搬送方向(図1に示すヘッド移動方向)に移動可能であると共に、その直交方向である紙幅方向にも移動可能である。なお、キャリッジ41は、4個のサブキャリッジに分かれており、1つのサブキャリッジに1つのヘッド群32が搭載されている。
クリーニングユニット70は、ノズルNzからのインク吐出不良を検査し、ヘッド31をクリーニングするためのものであり、ホームポジションHPに設けられている(詳細は後述)。
インク補給ユニット80は、ヘッド31からインクが吐出されてヘッド31内のインク量が減った際に、ヘッド31にインクを補給(供給)するためのものである(詳細は後述)。
このような構成のプリンター1において、印刷領域Aに位置するロール紙Sの部位に対してヘッド群32がヘッド移動方向に移動しながらインクを吐出し且つ紙幅方向にも移動することで、ロール紙Sに2次元の画像を印刷する動作と、印刷済みのロール紙Sの部位を印刷領域Aから送り出しつつ印刷前のロール紙Sの部位を印刷領域Aに搬送する動作と、が交互に繰り返され、ロール紙Sに画像が連続して印刷される。そのため、ロール紙Sは、印刷領域Aに対応する領域単位で間欠的に搬送され、画像が印刷される。以下の説明では、印刷領域Aに対応する領域単位の1回の印刷を1ページの印刷とも言う。
===クリーニングユニット70===
図3は、クリーニングユニット70の説明図である。ノズルNzからインクが吐出されない期間が続くと、ノズルNzからのインク溶媒の蒸発によりインクが増粘したり、ノズルNz内に気泡が混入したりする虞がある。そうすると、ノズルNzから適正な量のインクが吐出されなかったり、インク滴が正しい位置に着弾しなかったりして、吐出不良が発生してしまう。そこで、クリーニングユニット70は、ヘッド群32をホームポジションHPに退避させて、吐出不良が発生する不良ノズルを検出する「不良ノズル検査」と、不良ノズルを正常なノズルに回復させる為のヘッド31の「クリーニング処理」とを実行する。そのために、ヘッドユニット70は、ヘッド31毎に、キャップ71と、キャップ71の底部に接続された排出チューブ72と、排出チューブ72の途中に設けられた吸引ポンプ73と、不良ノズル検査部(不図示)とを有する。なお、図3では説明の簡略の為に、1個のヘッド31に対応したクリーニングユニット70を示すが、実際には各部材が15個ずつ設けられている。
コントローラー60は、不良ノズル検査部により、15個のヘッド31、又は、印刷に使用しているヘッド31に対して、定期的に不良ノズル検査を行う。不良ノズル検査は、ヘッド31がキャップ71に間隔をもって対向した状態で行われる。不良ノズル検査の方法としては、例えば、光源と光学センサーの間をインク滴が通過するようにノズルNzからキャップ71に向けてインク滴を吐出させ、光がインク滴により遮断されたか否かに基づき不良ノズルを検出する方法が挙げられる。その他、グランド電位であるヘッド31の下面(ノズル開口面)と、キャップ71の底に設けられた高電位の検出用電極とを、所定の間隔をもって対向させた状態で、ノズルNzから導電性のインクを検出用電極に向けて吐出させ、ノズルNzからのインク吐出に起因して検出用電極に生じる電気的な変化に基づき不良ノズルを検出する方法が挙げられる。但し、これらの方法に限られない。
そして、不良ノズル検査の結果、不良ノズルが検出された場合、コントローラー60はヘッド31のクリーニング処理を実行する。なお、不良ノズルが検出されたときに限らず、定期的にクリーニング処理を実行するようにしてもよい。ヘッド31のクリーニング処理は、ヘッド31の下面にキャップ71が密着した状態で行われる。キャップ71は、図3に示すように、上部が開口した箱状の部材であり、ヘッド31の下面(ノズル開口面)にキャップ71が密着すると、ヘッド31に設けられた8本の全ノズル列がキャップ71に覆われ、大気と連通しない密閉空間が形成される。その状態で、吸引ポンプ73が駆動すると、ヘッド31と吸引ポンプ73の間の密閉空間が負圧となり、ヘッド31のノズルNzから異物(増粘インク、紙粉、気泡等)がインクと共に吸引され、不良ノズルを正常なノズルに回復させることができる。
なお、吸引ポンプ73は、その周縁部近傍に2つの小ローラー73aを有しており、これら2つの小ローラー73aの周囲に排出チューブ72が巻回されている。そして、吸引ポンプ73が駆動して矢印方向に回転すると、小ローラー73aによって排出チューブ72内の空気が押され、ヘッド31とキャップ71の間の密閉空間が負圧となり、ノズルNzからインクや異物が吸引される。
また、例えば、プリンター1の電源OFF時や印刷ジョブの待機中など比較的に長い時間に亘ってヘッド31からインクを吐出しない時には、ヘッド群32をホームポジションHPに移動し、各ヘッド31にキャップ71を密着させて、ノズルNzを封止しておくとよい。そうすることで、ノズルNzからのインク蒸発や異物混入を抑制することができる。
また、本実施形態では、不良ノズル検査時にも、ヘッド31のクリーニング処理時にも、フラッシング動作時にも、同じキャップ71に向けてノズルNzからインクを吐出させるが、これに限らない。例えば、クリーニング処理で使用するキャップ71とは別に、フラッシング動作でノズルNzから吐出されたインクを受けるフラッシングボックスを別に設けてもよい。また、複数のヘッド31に設けられたノズル列を1個のキャップで封止するようにしてもよい。
===インク補給ユニット80===
図4は、白インクのインク補給ユニット80の説明図である。インク補給ユニット80は、ヘッド31にインクを補給するためのものであり、インクの色ごとに設けられている。ここでは、白インク(沈降性インク)のインク補給ユニット80について詳しく説明する。白インクのインク補給ユニット80(以下、単にインク補給ユニットとも言う)は、図4に示すように、白インクを貯留するカートリッジICと、サブタンクT1と、一時タンクT2と、上流側チューブ81と、4本の供給チューブ82(821〜824)、4本の分岐チューブ83(831〜834)と、4本のバイパスチューブ84(841〜844)と、カートリッジバルブVaと、4個のサブタンクバルブVb(Vb1〜Vb4)と、4個の一時タンクバルブVc(Vc1〜Vc4)と、4個の中間バルブVd(Vd1〜Vd4)と、4個のヘッド側バルブVe(Ve1〜Ve4)と、第1上流側ポンプPa1と、第2上流側ポンプPa2と、下流側ポンプPbとを有する。なお、各チューブは白インクの流路(通り道)となり、各バルブは白インクの流れを開放又は閉鎖する。
カートリッジICは、白インクを貯留するためのものであり、プリンター1本体に対して着脱可能に構成されている。サブタンクT1は、カートリッジICから供給された白インクをヘッド群32に供給する前に貯留しておくためのものであり、プリンター1内部に固定され、プリンター1本体から着脱不可能な構成となっている。一時タンクT2は、サブタンクT1から供給された白インクを一時的に貯留するためのものである。
カートリッジICとサブタンクT1は、上流側チューブ81を介して連通し、上流側チューブ81の途中にはカートリッジバルブVaが設けられている。また、サブタンクT1には、タンク内のインク量が閾値未満になると、その旨を検知するセンサー(不図示)が設けられている。コントローラー60は、そのセンサーから信号を受けると、閉じていたカートリッジバルブVaを開放し、カートリッジICからサブタンクT1へ白インクを流入させる。そのため、サブタンクT1には閾値以上の量の白インクが常時貯留される。
サブタンクT1には4本の供給チューブ821〜824が接続され、サブタンクT1は4個のヘッド群32(1)〜32(4)とそれぞれ1本の供給チューブ82を介して連通している。例えば、サブタンクT1と第1ヘッド群32(1)が第1供給チューブ821を介して連通し、サブタンクT1と第2ヘッド群32(2)が第2供給チューブ822を介して連通している。そして、ヘッド31内の白インクが消費されると、サブタンクT1から供給チューブ82を通ってヘッド31内に白インクが流入する。
一時タンクT2は、サブタンクT1に接続された4本の供給チューブ821〜824と、第1,第2供給チューブ821,822から分岐した第1分岐チューブ831と、その第1分岐チューブ831から分岐した第3分岐チューブ833と、第3,第4供給チューブ823,824から分岐した第4分岐チューブ834と、その第4分岐チューブ834から分岐した第2分岐チューブ832とを介して、サブタンクT1と連通している。なお、各チューブはコネクターCを介して他のチューブと接続し連通している。
また、4本の供給チューブ821〜824は、それぞれ、サブタンクバルブVb1〜Vb4を介してサブタンクT1に接続し、4本の分岐チューブ831〜834は、それぞれ、一時タンクバルブVc1〜Vc4を介して一時タンクT2に接続されている。
そして、第1,第4分岐チューブ831,834の途中に第1上流側ポンプPa1が設けられ、第2,第3分岐チューブ832,833の途中に第2上流側ポンプPa2が設けられている。第1上流側ポンプPa1は、サブタンクT1から一時タンクT2へインクを移動させる方向にインクを送り出し、第2上流側ポンプPa2は、一時タンクT2からサブタンクT1へインクを移動させる方向にインクを送り出す。
なお、サブタンクT1及び一時タンクT2は、可撓性を有し、例えば、ポリエチレン系樹脂によって袋状に形成されていたり、可撓性を有する他の樹脂、シリコン、アルミ等の金属を用いて袋状に形成されていたりする。そのため、サブタンクT1及び一時タンクT2は、収容するインク量に応じて撓み、内部にインクが充填されるに従って膨張し、外部へインクが流出するに従って収縮する等、ある程度の剛性を保ちつつも柔軟に変形することができる。従って、ポンプによる吸引でサブタンクT1及び一時タンクT2は潰れた状態になるまで変形し、サブタンクT1及び一時タンクT2内の白インクや空気を全て流出させることができる。
また、供給チューブ82と分岐チューブ83の接続部よりもインク供給方向における下流側の位置において、供給チューブ82にバイパスチューブ84がコネクターCにより接続されている。4本のバイパスチューブ841〜844は、互いに異なる供給チューブ82に掛け渡されている。具体的には、第1供給チューブ821に第2供給チューブ822が第1バイパスチューブ841を介して接続(連通)し、第2供給チューブ822に第3供給チューブ823が第2バイパスチューブ842を介して接続(連通)し、第3供給チューブ823に第4供給チューブ824が第3バイパスチューブ843を介して接続(連通)し、第4供給チューブ824に第1供給チューブ821が第4バイパスチューブ844を介して接続(連通)している。
なお、第2バイパスチューブ842と第4バイパスチューブ844はヘッド群32よりもサブタンクT1に近い位置に設けられ、第1バイパスチューブ841と第3バイパスチューブ843はサブタンクT1よりもヘッド群32に近い位置に設けられている。また、サブタンクT1とヘッド群32は離れた位置に配置されているため、4本の供給チューブ821〜824は長いチューブとなっている。そのため、第2,第4バイパスチューブ842,844と第1,第3バイパスチューブ841,843の間の供給チューブ821〜824はケーブルベア(登録商標)85内に収容されている。
そして、第4バイパスチューブ844の途中には、第1供給チューブ821内のインクを第4供給チューブ824へ送り出す下流側ポンプPbが設けられている。また、各供給チューブ821〜824の途中であって、供給チューブ82と分岐チューブ83の接続部よりもインク供給方向の下流側の位置であり、供給チューブ82とバイパスチューブ84の接続部よりも上流側の位置に、中間バルブVd1〜Vd4が設けられている。また、各供給チューブ821〜824の途中であって、供給チューブ82とバイパスチューブ84の接続部よりもインク供給方向の下流側の位置であり、ヘッド群32よりも上流側の位置に、ヘッド側バルブVe1〜Ve4が設けられている。
以上が白インクのインク補給ユニット80の構成である。なお、他の色インクは沈降性インクでないため、他の色インクのインク補給ユニット80は、一時タンクT2や、分岐チューブ83、バイパスチューブ84、ポンプPa1,Pa2,Pb等を有さない一般的な構成となっている。また、図4のインク補給ユニット80では、カートリッジICとヘッド群32の間にサブタンクT1が設けられているが、これに限らず、例えば、カートリッジICからヘッド群32に直接インクを補給する構成にしてもよい。また、図4のインク補給ユニット80では、1個のヘッド群32に対して1本の供給チューブ82からインクを補給するために、サブタンクT1に4本の供給チューブ82が接続されているが、これに限らず、例えば、サブタンクT1とヘッド群32を1本や2本の供給チューブ82で繋ぐ構成にしてもよい。
===攪拌処理===
本実施形態のプリンター1で使用する白インクは、他の色インクに比べて色材が沈降し易い「沈降性インク」である。そのため、インクを貯留するタンクやインクの流路となるチューブ、ヘッド31内に白インクが長時間に亘って滞留してしまうと、白インクの色材が沈降してしまう。そうすると、白インクの濃度が不均一となったり、沈降して集まった色材によりノズルNzが目詰まりしたりする。その結果、印刷画像の画質が劣化してしまう。そこで、本実施形態のプリンター1では、インク補給ユニット80内の白インクを攪拌することによって、白インクの色材沈降を解消し(色材を分散させ)、プリンター1のメンテナンスを行う。
具体的には、図4に示すように、カートリッジバルブVaと中間バルブVdを閉じることにより形成される閉流路である「上流側攪拌領域」と、中間バルブVdとヘッド側バルブVeを閉じることにより形成される閉流路である「下流側攪拌領域」とに分けて、白インクの攪拌処理が実行される。以下、各領域の攪拌処理について説明する。
<<下流側攪拌領域>>
攪拌処理時以外の通常時(例えば印刷動作中など)では、中間バルブVdとヘッド側バルブVeは開いており、下流側ポンプPbは停止している。そのため、下流側攪拌領域での攪拌処理を実行するにあたり、コントローラー60は、4個の中間バルブVd1〜Vd4と、4個のヘッド側バルブVe1〜Ve4を閉じる。その結果、図4に示すように、4本の供給チューブ821〜824(一部)と4本のバイパスチューブ841〜844で構成される閉流路(循環路)が形成される。
そして、コントローラー60が下流側ポンプPbを駆動させると、第1供給チューブ821内の白インクが第4バイパスチューブ844を介して第4供給チューブ824に流れる方向に、白インクが閉流路内を循環する。その結果、中間バルブVdとヘッド側バルブVeの間の供給チューブ82及びバイパスチューブ84内に存在する白インクは攪拌され、白インクの色材沈降を解消することができる。
このように、4本のバイパスチューブ841〜844を互いに異なる供給チューブ間821〜824に掛け渡すことで、4本の供給チューブ821〜824内でそれぞれ滞留していた白インクを1個の下流側ポンプPbで循環することができる。
<<上流側攪拌領域:比較例>>
ここで、本実施例の上流側攪拌領域における攪拌処理を説明する前に、比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理を説明する。
図5Aから図5Fは、比較例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。比較例の上流側攪拌領域(図5A)では、本実施例の上流側攪拌領域(図4)とは異なり、サブタンクT1に接続された4本の供給チューブ821〜824に、それぞれ、4本の分岐チューブ831’〜834’が接続し、第1,第4分岐チューブ831’,834’の途中に第1上流側ポンプPa1が設けられ、第2,第3分岐チューブ832’,833’の途中に第2上流側ポンプPa2が設けられている。
攪拌処理時以外の通常時(例えば印刷動作中など)では、中間バルブVdは開いており、第1上流側ポンプPa1及び第2上流側ポンプPa2は停止している。そのため、コントローラー60は、まず、カートリッジバルブVaが開いていれば閉じ、また、4個の中間バルブVd1〜Vd4を閉じる。そうすると、図5Aに示すように、上流側チューブ81(一部)と、サブタンクT1と、一時タンクT2と、4本の供給チューブ821〜824(一部)と、4本の分岐チューブ831’〜834’で構成される閉流路が形成される。
ところで、カートリッジIC内でも白インクが長時間に亘って滞留すると、白インクの色材が沈降してしまう。但し、カートリッジICはプリンター1本体に対して着脱可能に構成されている。そのため、ユーザーがカートリッジICをプリンター1から取り外して上下に振ることにより、カートリッジIC内の白インクが攪拌され、白インクの色材沈降を解消することができる。しかし、カートリッジIC内の白インクの攪拌後、ユーザーがカートリッジICをプリンター1に装着する際に、カートリッジICからサブタンクT1に空気(気泡)が侵入する場合がある。そこで、以下では、インクと共にサブタンクT1に空気が混入した場合(例えば95ccのインクと5ccの空気が混入した場合)を例に挙げて説明する。なお、一時タンクT2にはインクも空気も収容されていない状態(中空状態)であり、供給チューブ82及び分岐チューブ83にはインクが充填されている状態であるとする。
まず、コントローラー60は、図5Aに示すように、カートリッジバルブVaと中間バルブVdを閉じた状態で、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3は閉じ、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4とサブタンクバルブVb1〜Vb4は開いた状態にする。そして、コントローラー60は、第1上流側ポンプPa1のみを駆動させ、サブタンクT1から一時タンクT2へ白インクを移動させる。この時、第1供給チューブ821と第1分岐チューブ831’の接続部から第1サブタンクバルブVb1までの間の第1供給チューブ821の部位と、第1分岐チューブ831’と、第4供給チューブ824と第4分岐チューブ834’の接続部から第4サブタンクバルブVb4までの間の第4供給チューブ824の部位と、第4分岐チューブ834’とを通り(以下、合わせて「往路」と言う)、白インクはサブタンクT1から一時タンクT2へ流れる。
また、この時、コントローラー60は、サブタンクT1が潰れた状態になるまで第1上流側ポンプPa1を駆動し、サブタンクT1から全インクを流出させた後に全空気を流出させる。その結果、サブタンクT1は中空状態となり(インクと空気が共に0cc)、一時タンクT2は、往路に充填されていたインク(例:10cc)とサブタンクT1から流出したインク(例:90cc)で満たされ、往路はサブタンクT1から最後に流出したインク(例:5cc)と空気(例:5cc)で満たされる。
次に、コントローラー60は、図5Bに示すように、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3を開き、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4を閉じ、一時タンクT2が潰れた状態になるまで、第2上流側ポンプPa2のみを駆動させる。この時、第2分岐チューブ832’と、第2供給チューブ822と第2分岐チューブ832’の接続部から第2サブタンクバルブVb2までの間の第2供給チューブ822の部位と、第3分岐チューブ833’と、第3供給チューブ823と第3分岐チューブ833’の接続部から第3サブタンクバルブVb3までの間の第3供給チューブ823の部位とを通り(以下、合わせて「復路」と言う)、白インクは一時タンクT2からサブタンクT1へ流れる。その結果、一時タンクT2は中空状態となり、サブタンクT1は、復路に充填されていたインク(例:10cc)と一時タンクT2から流出したインク(例:90cc)で満たされ、復路は一時タンクT2から最後に流出したインク(例:10cc)で満たされる。
こうして、サブタンクT1と一時タンクT2の間で白インクを往復移動させることで、上流側攪拌領域内の白インクが攪拌され、白インクの色材沈降を解消することができる。しかし、第1,第4供給チューブ821,824に空気が残っている。これは、比較例の上流側攪拌領域では、一時タンクT2からサブタンクT1へ白インクを戻す際に、第2,第3分岐チューブ832’,833’から第2,第3供給チューブ822,823にしか白インクが流れず、第1,第4供給チューブ821,824には白インクが流れないからである。そのため、往路時(サブタンクT1から一時タンクT2への白インクの移動時)に第1,第4供給チューブ821,824内に残ってしまった空気をサブタンクT1に戻すことができない。
この状態で攪拌処理を終了し、印刷等の次の動作を実行してしまうと、サブタンクT1からヘッド群32へ白インクを補給する際に、第1,第4供給チューブ821,824内の空気がヘッド群32に流れてしまう。ヘッド31内に空気(気泡)が混入すると、ノズルNzから正常にインクを吐出させることができず、印刷画像の画質が劣化してしまう。また、ヘッド31内の空気によりインクの補給が阻害されてしまう。そのため、比較例の攪拌処理では、図5Cから図5Fに示す処理を更に実行しなければならない。
図5Cでは、コントローラー60は、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4を開き、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3を閉じ、第1上流側ポンプPa1のみを駆動させる。この時、サブタンクT1内の白インクの一部(例:10cc)だけを流す。その結果、往路に充填されていたインク(例:5cc)と空気(例:5cc)が一時タンクT2に流入し、往路はサブタンクT1から流出した白インクで充填される。
次に、コントローラー60は、図5Dに示すように、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3を開き、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4を閉じ、一時タンクT2が潰れた状態になるまで第2上流側ポンプPa2のみを駆動させる。その結果、一時タンクT2は中空状態となり、サブタンクT1には復路に充填されていたインク(例:10cc)が流れ、復路には一時タンクT2に充填されていたインク(例:5cc)と空気(例:5cc)が流れる。
次に、コントローラー60は、図5Eに示すように、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4を開き、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3を閉じ、第1上流側ポンプPa1のみを駆動させ、サブタンクT1内のインクの一部のインク(例:10cc)を往路に流す。その結果、往路に充填されていたインク(例:10cc)が一時タンクT2に流れ、復路は一時タンクT2から最後に流出したインクと空気で満たされる。
最後に、コントローラー60は、図5Fに示すように、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3を開き、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4を閉じ、一時タンクT2が潰れた状態になるまで、第2上流側ポンプPa2のみを駆動させる。その結果、攪拌処理の実行前(図5A)と同じ状態になる。即ち、サブタンクT1には復路に充填されていたインク(5cc)と空気(5cc)が流れ、一時タンクT2は中空状態となり、供給チューブ82及び分岐チューブ83はインクで満たされる。従って、サブタンクT1からヘッド群32にインクを補給する際に、ヘッド31内へ空気が流れてしまうことを防止できる。
このように、比較例の上流側攪拌領域では(流路構成では)、サブタンクT1と一時タンクT2の間でインクを1回往復移動させるだけであると(図5A,図5B)、供給チューブ82内に空気が残り、ヘッド31に白インクを補給する際にヘッド31内に空気が混入してしまう。
一方、図5Cから図5Fの処理を続けて実行することで、即ち、サブタンクT1と一時タンクT2の間でインクを3回往復移動させることで、供給チューブ82から空気を排除することができ、白インク補給の際にヘッド31内に空気が混入してしまうことを防止できる。しかし、攪拌処理に時間がかかってしまう。
<<上流側攪拌領域:本実施例>>
図6A及び図6Bは、本実施例の上流側攪拌領域における攪拌処理の説明図である。前述のように、本実施例の上流側攪拌領域では、第1,第4分岐チューブ831,834の途中に第1上流側ポンプPa1が設けられているため、第1,第4分岐チューブ831,834は往路となる。一方、第2,第3分岐チューブ832,833の途中に第2上流側ポンプPa2が設けられているため、第2,第3分岐チューブ832,833は復路となる。
そして、往路となる第1分岐チューブ831に、第1コネクターC1により第1供給チューブ821が接続され、第2コネクターC2により第2供給チューブ822が接続され、第3コネクターC3により復路となる第3分岐チューブ833が接続されている。同様に、往路となる第4分岐チューブ834には、第4コネクターC4により第3供給チューブ823が接続され、第5コネクターC5により第4供給チューブ824が接続され、第6コネクターC6により復路となる第2分岐チューブ832が接続されている。
以上のような流路構成である上流側攪拌領域において攪拌処理を実行するにあたり、コントローラー60は、まず、カートリッジバルブVaが開いていれば閉じ、また、4個の中間バルブVd1〜Vd4を閉じる。そうして、上流側チューブ81(一部)と、サブタンクT1と、一時タンクT2と、4本の供給チューブ821〜824(一部)と、4本の分岐チューブ831〜834で構成される閉流路を形成する。なお、比較例と同様に、サブタンクT1にはインクと共に空気(気泡)が混入しており、一時タンクT2はインクも空気も収容されていない状態(中空状態)であり、供給チューブ82及び分岐チューブ83にはインクが充填されているとする。
次に、コントローラー60は、図6Aに示すように、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3は閉じ、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4とサブタンクバルブVb1〜Vb4は開いた状態にして、サブタンクT1が潰れた状態になるまで第1上流側ポンプPa1のみを駆動させる。この時、サブタンクバルブVb1〜Vb4とコネクターC1,C2,C4,C5の間の供給チューブ821〜824の部位と、第1,第4分岐チューブ831,834とを通り(以下、合わせて「往路」と言う)、サブタンクT1から一時タンクT2へインクが流れる。その結果、サブタンクT1は中空状態となり、一時タンクT2は、往路に充填されていたインクとサブタンクT1から流出したインクで満たされ、往路にはサブタンクT1から最後に流出したインクと空気が残る。
次に、コントローラー60は、図6Bに示すように、第2,第3一時タンクバルブVc2,Vc3を開き、第1,第4一時タンクバルブVc1,Vc4を閉じ、一時タンクT2が潰れた状態になるまで、第2上流側ポンプPa2のみを駆動させる。この時、一時タンクT2から流出したインクは、第2,第3分岐チューブ832,833を通過した後に、第1分岐チューブ831(第3コネクターC3と第1コネクターC1の間の部位)と第4分岐チューブ834(第6コネクターC6と第4コネクターC4の間の部位)を通過し、最後に4本の供給チューブ821〜824を通過して(以下、合わせて「復路」とも言う)、サブタンクT1に戻る。
そのため、往路時(サブタンクT1から一時タンクT2へのインクの移動時)にサブタンクT1から供給チューブ821〜824や第1,第4分岐チューブ831,834に流出した空気が、復路時(一時タンクT2からサブタンクT1へのインクの移動時)に一時タンクT2から流出したインクと共に、サブタンクT1へ押し流される。従って、図6Bの結果、一時タンクT2は中空状態となり、サブタンクT1は復路に充填されていたインクと空気で満たされ、供給チューブ821〜824はインクで満たされ、分岐チューブ831〜834もほぼインクで満たされる。即ち、供給チューブ821〜824から空気を排除することができる。
以上をまとめると、本実施例の上流側攪拌領域は、一端がヘッド31(ヘッド群32)に接続し他端がサブタンクT1(第1貯留部)に接続する供給チューブ821〜824(第1流路)と、一端が供給チューブ821〜824の途中に接続し他端が一時タンクT2(第2貯留部)に接続する第1,第4分岐チューブ831,834(第2流路)と、一端が一時タンクT2に接続し他端が第1,第4分岐チューブ831,834の途中に接続する第2,第3分岐チューブ832,833(第3流路)と、第1,第4分岐チューブ831,834に設けられてサブタンクT1から一時タンクT2へインクを移動させる第1上流側ポンプPa1(第1圧送部)と、第2,第3分岐チューブ832,833に設けられて一時タンクT2からサブタンクT1へインクを移動させる第2上流側ポンプPa2(第2圧送部)と、で構成される。
つまり、往路となる第1,第2供給チューブ821,822と第1分岐チューブ831の接続部C1,C2よりも一時タンクT2側の位置に(復路時における上流側の位置に)、復路となる第3分岐チューブ833が往路となる第1分岐チューブ831に接続されているため、第1,第2供給チューブ821,822は復路にもなる。同様に、往路となる第3,第4供給チューブ823,824と第4分岐チューブ834の接続部C4,C5よりも一時タンクT2側の位置に、復路となる第2分岐チューブ832が往路となる第4分岐チューブ834に接続されているため、第3,第4供給チューブ823,824は復路にもなる。
そのような流路構成において、コントローラー60(制御部)が、サブタンクT1と一時タンクT2の間で白インクを往復移動させる。その結果、サブタンクT1や供給チューブ82内の白インクが攪拌され、白インクの色材沈降を解消することができる。更に、往路時にサブタンクT1から供給チューブ821〜824に空気が流出しても、その空気が残っている供給チューブ821〜824の部位に復路時にインクを流すことができ、供給チューブ821〜824内の空気をサブタンクT1に戻すことができる。
つまり、サブタンクT1と一時タンクT2の間でインクを1回往復移動させるだけで(図6A,図6B)、供給チューブ82から空気を排除することができる。従って、白インク補給の際にヘッド31内に空気が混入してしまうことを防止でき、インクの吐出不良やインクの供給が阻害されてしまうことを防止できる。また、インクを3往復させる比較例の循環処理(図5A〜図5F)に比べて、本実施例では循環処理の時間を短くすることができる。
なお、第1,第4分岐チューブ831,834のうち、分岐チューブ83同士の接続部である第3,第6コネクターC3,C6よりも一時タンクT2側の部位には復路時にインクを流すことができない。そのため、その部位に往路時に空気が混入してしまうと(図6A)、第1,第4分岐チューブ831,834の一部に空気が残ってしまうことになる(図6B)。しかし、分岐チューブ83に空気が残っていても、ヘッド31へのインク補給時にその空気がヘッド31へ流れてしまうことはないため、問題は生じない。
<<未攪拌領域>>
前述の処理により、上流側攪拌領域、及び、下流側攪拌領域内の白インクは攪拌され、白インクの色材沈降を解消することができる。しかし、供給チューブ82のうちヘッド側バルブVeよりも下流側の部位内、及び、ヘッド31内(以下、合わせて「未攪拌領域」とも言う)に存在する白インクは攪拌されず、未攪拌領域内の白インクは長時間滞留したままであり、色材が沈降している。そこで、前述の攪拌処理(図4,図6)の終了後に未攪拌領域内の白インクを排出(廃棄)する。そうすることで、長時間滞留していた白インクが印刷に使用され、印刷画像の画質が劣化してしまうことを防止できる。
なお、未攪拌領域の白インクを排出する方法として、図3に示すヘッド31のクリーニング処理が挙げられる。その他、フラッシング動作により未攪拌領域の白インクを排出する方法がある。ヘッド31のクリーニング処理では、沈降性インクではないインク(即ち、滞留による問題が生じないインク)も沈降性インクと共に同時に排出されてしまう。これに対して、フラッシング動作によれば、未攪拌領域の沈降性インクのみを排出することができ、インクの無駄な消費を抑止することができる。
例えば、ヘッド31が、ノズルNz毎に、そのノズルNzと連通し且つインクが充填された圧力室と、その圧力室内の圧力を変動させる駆動素子とを有する構成であるとする。この場合、フラッシング動作により未攪拌領域内の白インクを排出するために、白インクを吐出するノズルNzに対応する駆動素子にフラッシング用の駆動信号(吐出波形)を印加するとよい。なお、ノズルからのインク吐出方式は、ピエゾ素子に電圧をかけて圧力室を膨張・収縮させるピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によってノズルからインクを噴射させるサーマル方式でもよい。
<<まとめ>>
以上のように、上流側攪拌領域及び下流側攪拌領域内の白インクを循環し攪拌することで、白インクの色材沈降を解消することができる。従って、ヘッド側バルブVeよりも上流側の部位内の白インクを排出(廃棄)することなく印刷等に使用することができるため、白インクを無駄に消費してしまうことを防止できる。
また、前述のように、サブタンクT1とヘッド群32は離れた位置に配置され、供給チューブ82は長い。そのため、上流側攪拌領域と下流側攪拌領域に分けて白インクを攪拌することで、攪拌処理の時間を短くすることができ、また、動力源の小さいポンプを使用することができる。但し、これに限らず、カートリッジバルブVaとヘッド側バルブVeの間の流路を1つの閉流路(循環流路)として白インクを攪拌するようにしてもよい。
また、実際のプリンター1においては、例えば、電源がONされている期間は、基本的に4時間毎に、攪拌処理を実行するようにするとよい。即ち、印刷ジョブの処理中に前回の攪拌処理から4時間が経過した場合には、その印刷ジョブの処理中に攪拌処理を実行するとよい。そうすることで、前回の攪拌処理から4時間滞留した白インク(又は滞留した虞のある白インク)を印刷に使用してしまうことをより確実に防止することができる。なお、前回の攪拌処理からの時間(4時間)は、白インクがヘッド31内などで滞留していても問題が起こらない時間を例えば実験等により導出して設定するとよい。
一方、前回の攪拌処理から4時間経過した時に印刷ジョブを処理していない場合には、攪拌処理を実行せず、次の動作を開始する前に攪拌処理を実行するとよい。また、電源がOFFされている期間は、前回の攪拌処理から4時間経過しても攪拌処理を実行しないようにするとよい。印刷ジョブ等の動作を実行しない状態では、白インクが滞留していても問題は生じないため、無駄な攪拌処理を減らすことができ、未攪拌領域の白インク排出によるインク消費を抑えることができる。
===変形例===
<上流側攪拌領域>
図7及び図8は、上流側攪拌領域の変形例を示す図である。図4に示す上流側攪拌領域では、第1上流側ポンプPa1と第2上流側ポンプPa2がそれぞれ1個ずつ設けられているが、これに限らない。例えば、第1上流側ポンプPa1と第2上流側ポンプPa2をそれぞれ複数(図7では2個ずつ)設けるようにしてもよいし、何れか一方だけを複数に設けるようにしてもよい。つまり、サブタンクT1から一時タンクT2へインクを移動させる方向にインクを送り出す第1圧送部と、一時タンクT2からサブタンクT1へインクを移動させる方向にインクを送り出す第2圧送部のうちの少なくとも一方が、複数のポンプを有するようにしてもよい。そうすることで、攪拌処理の時間を更に短くすることができる。
但し、ポンプ数が少ない場合に比べて、ポンプPa1,Pa2が複数設けられる方が、流路構成が複雑になる(チューブ数が多くなる)。具体的には、図7に示すように、第1供給チューブ821から分岐したチューブ831bと第2供給チューブ822から分岐したチューブ831aが一方の第1上流側ポンプPa1に接続され、その2つの分岐チューブ831a,831bが1本のチューブ831となり一時タンクT2に接続される。同様に、第3供給チューブ823から分岐したチューブ832bと第4供給チューブ824から分岐したチューブ832aが他方の第1上流側ポンプPa1に接続され、その2つの分岐チューブ832a,832bが1本のチューブ832となり一時タンクT2に接続される。これらが往路となる。
そして、一時タンクT2に接続されたチューブ833が2本のチューブ833a,833bに分岐して一方の第2上流側ポンプPa2に接続され、同様に、一時タンクT2に接続されたチューブ834が2本のチューブ834a,834bに分岐して他方の第2上流側ポンプPa2に接続される。そして、第2上流側ポンプPa2に接続された4本のチューブ833a,833b,834a,834bが、それぞれ、供給チューブ821〜824から分岐したチューブ831a,831b,832a,832bに接続される。そのため、往路時に供給チューブ821〜824に残った空気を復路時に流れるインクでサブタンクT1へ戻すことができ、インク補給時にヘッド31内に空気が混入してしまうことを抑止できる。
また、図4に示す上流側攪拌領域では、第2,第3分岐チューブ832,833を、第1上流側ポンプPa1よりもサブタンクT1側の第1,第4分岐チューブ831,834に接続しているが、これに限らない。第1上流ポンプPa1が駆動停止時にも流路を閉塞しない構成である場合、図8に示すように、第2,第3分岐チューブ832,833を、第1上流側ポンプPa1よりも一時タンクT2側の第1,第4分岐チューブ831,834に接続してもよい。そうすることで、復路時に、第1,第4分岐チューブ831,834のより上流側(一時タンクT2側)からインクを流すことができる。従って、第1,第4分岐チューブ831,834に空気が残り難くなる。換言すると、供給チューブ82と分岐チューブ83の接続部からより遠い位置に空気を残すことができる。そのため、インク補給時にヘッド31内に空気が混入してしまうことをより抑止することができる。
<メンテナンス液の充填>
例えば、電源OFF時や白インクを使用しない印刷ジョブ中には、未攪拌領域から白インクを抜き、代わりにメンテナンス液やクリアインクを未攪拌領域に充填するようにしてもよい。なお、メンテナンス液やクリアインクは長時間滞留しても成分が沈降しないインクである。そのために、インク補給ユニット80(図4)において、ヘッド側バルブVeよりも下流側の供給チューブ82の部位に、メンテナンス液等を供給するチューブを接続する構成にするとよい。そして、ヘッド31にキャップ71(図3)を密着させた状態でヘッド側バルブVeを閉じ、また、メンテナンス液等を供給可能な状態にし、吸引ポンプ73を駆動させる。そうすることで、未攪拌領域の白インクが吸引されて、代わりにメンテナンス液等が未攪拌領域に充填される。白インクの使用を再開する場合には逆の処理を実行する。そうすることで、長時間に亘る白インクの放置により白インクが固化してノズルNzが目詰まりしてしまうことを防止できる。また、白インクを使用しない印刷ジョブ時にヘッド31のクリーニング処理(図3)が実行されても、未攪拌領域にメンテナンス液等が充填されていれば、白インクの代わりにメンテナンス液等が吸引されるため、比較的に高価な白インクの消費を抑えることができる。
<プリンター>
図9は、変形例のプリンター100の説明図である。上記実施形態(図1)では、印刷領域Aに搬送されたロール紙Sの部位に対して、ヘッド群32がX方向(ロール紙Sの搬送方向)に移動しながらインクを吐出し且つヘッド群32がY方向(紙幅方向)に移動することにより画像を印刷する動作と、新たなロール紙Sの部位を印刷領域Aに搬送する動作とが繰り返されるプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、図9に示すように、ロール紙Rの紙幅方向にヘッド群101が移動しながらインクを吐出する動作と、ロール紙Rを搬送方向に搬送する動作とを繰り返すことによって、ロール紙Rに2次元の画像を印刷するプリンター100であってもよい。また、例えば、ロール紙の紙幅以上の長さに亘ってノズルが並んだ固定されたヘッドの下を、ロール紙がその紙幅方向と交差する方向に通過する際に、ヘッドがロール紙に向けてインクを吐出するプリンターでもよい。
<沈降性インク>
上記実施形態では、沈降性インクとして白インクを例に挙げているが、これに限らない。沈降性インクは、長時間滞留するとインク成分が沈降してしまうインクであればよく、例えば、粒子の大きい顔料や重い顔料を含む顔料インクや、アルミニウムや銀等の金属顔料を含むメタリックインク(印刷物に金属光沢感を発現するインク)等が挙げられる。
以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、プリンター1単体を印刷装置とする実施形態を示しているが、これに限らず、印刷装置がファックスやスキャナー装置、コピー装置のような複合的な機器の一部であってもよい。
1 プリンター、10 給送巻取ユニット、11 巻軸、
12 上流側中継ローラー、13 下流側中継ローラー、14 巻取駆動軸、
20 搬送ユニット、21 第1搬送ローラー、22 第2搬送ローラー、
23 プラテン、30 ヘッドユニット、31 ヘッド、32 ヘッド群、
Nz ノズル、40 キャリッジユニット、41 キャリッジ、
50 検出器群、60 コントローラー、61 インターフェース部、
62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御回路、65 タイマー、
70 クリーニングユニット、71 キャップ、
72 排出チューブ、73 吸引ポンプ、
80 インク補給ユニット、81 上流側チューブ、82 供給チューブ、
83 分岐チューブ、84 バイパスチューブ、
90 コンピューター、100 プリンター、
Va カートリッジバルブ、Vb サブタンクバルブ、Vc 一時タンクバルブ、
Vd 中間バルブ、Ve ヘッド側バルブ、
Pa1 第1上流側ポンプ、Pa2 第2上流側ポンプ、Pb 下流側ポンプ
IC カートリッジ、T1 サブタンク、T2 一時タンク

Claims (3)

  1. 沈降性インクを吐出するヘッドと、
    前記沈降性インクを貯留する第1貯留部と、
    前記第1貯留部からの前記沈降性インクを貯留する第2貯留部と、
    一端が前記ヘッドに接続し、他端が前記第1貯留部に接続する第1流路と、
    一端が前記第1流路に接続し、他端が前記第2貯留部に接続する第2流路と、
    一端が前記第2貯留部に接続し、他端が前記第2流路に接続する第3流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記第1貯留部から前記第2貯留部へ前記沈降性インクを移動させる方向に前記沈降性インクを送り出す第1圧送部と、
    前記第3流路に設けられ、前記第2貯留部から前記第1貯留部へ前記沈降性インクを移動させる方向に前記沈降性インクを送り出す第2圧送部と、
    前記第1圧送部により前記第1貯留部内の前記沈降性インクを前記第2貯留部へ移動した後に、前記第2圧送部により前記第2貯留部内の前記沈降性インクを前記第1貯留部に戻すことにより、前記沈降性インクを攪拌する攪拌処理を実行する制御部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第1圧送部と前記第2圧送部のうちの少なくとも一方は、複数のポンプを有することを特徴とする印刷装置。
  3. 沈降性インクを吐出するヘッドと、前記沈降性インクを貯留する第1貯留部と、前記第1貯留部からの前記沈降性インクを貯留する第2貯留部と、一端が前記ヘッドに接続し他端が前記第1貯留部に接続する第1流路と、一端が前記第1流路に接続し他端が前記第2貯留部に接続する第2流路と、一端が前記第2貯留部に接続し他端が前記第2流路に接続する第3流路とを備える印刷装置において、前記第2流路に設けられた第1圧送部により、前記第1貯留部内の前記沈降性インクを前記第2貯留部へ移動することと、
    前記第3流路に設けられた第2圧送部により、前記第1貯留部から移動した前記第2貯留部内の前記沈降性インクを前記第1貯留部に戻して、前記沈降性インクを攪拌することと、
    を備えることを特徴とする印刷装置のメンテナンス方法。
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