JP2019162811A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクを吐出し画像を形成する記録ヘッドに収容された既存インクをその既存インクの色相とは異なる別の色相のインクに入れ替える際に、混色による影響の低減の向上を図る。【解決手段】インクを吐出し画像を形成する第1、第2の記録ヘッドに収容された既存インクを該既インクとは異なる別インクに入れ替える際に、前記既存インクと前記別インクとの色相の差が大きい順番で入れ替え動作を行う。【選択図】 図7

Description

本発明は、インク等の液体により画像を形成する画像形成装置に関する。
記録ヘッドのノズルからインクを吐出して画像を形成する画像形成装置では、製品物流時に未使用の記録ヘッドのノズル内の乾燥等を防ぐため、記録ヘッド内に物流インクが充填されているものがある。この記録ヘッド内の物流インクは、製品の使用を開始する際に記録ヘッドから排出され、画像形成用のインクに入れ替えられる。
この物流インクは、本来、画像形成に使用されるインク色に影響を及ぼさないように、色材を含んでいないことが望ましい。しかし、記録ヘッド製造時には画像形成動作に不具合がないかを確認するために実際に色材の入ったインクで印刷して検査(出荷検査)する必要がある。これを色材の入った物流インクによって行うことで、記録ヘッドの製造工程を省力化できることから、色材の入った物流インクを出荷検査用のインクと兼用する場合がある。
このように、色材の入った物流インクを出荷検査用のインクと兼用する場合、製品の使用を開始するにあたって記録ヘッドの物流インクを画像形成用のインクと入れ替える際に、記録ヘッド内に残っている物流インクによって画像形成用のインクに混色が生じ、形成される画像の画質を低下させてしまうことがあった。
そこで、この物流インクによる混色の影響を低減するために、特許文献1では、記録ヘッド内の物流インクの量を低減する方法が提案されている。
特開2013−86439
しかしながら、記録ヘッド内に残留する物流インクの量を低減させても、物流インクの色と画像形成用のインクの色の組み合わせによっては、混色による影響が残ってしまう場合があった。
本発明は以上の事情に鑑みなされたもので、液体を吐出し画像を形成する画像形成手段に収容された既存液体をその既存液体の色相とは異なる別の色相の液体に入れ替える際に、混色による影響を低減することが可能な画像形成装置及び画像形成装置の制御方法を提供しよとするものである。
上記目的を達成するための本発明は、液体を吐出し画像を形成する第1、第2の画像形成手段と、前記第1、第2の画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体とは異なる別液体に入れ替える際に、前記既存液体と前記別液体との色相の差が大きい順番で入れ替え動作を行う制御手段とを有する画像形成装置とするものである。
また、本発明は、液体を吐出し画像を形成する第1、第2の画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体とは異なる別液体に入れ替える際に、前記既存液体と前記別液体との色相の差が大きい順番で入れ替え動作を行う画像形成装置の制御方法とするものである。
本発明によれば、液体を吐出し画像を形成する画像形成手段に収容された既存液体をその既存液体の色相とは異なる別の色相の液体に入れ替える際に、混色による影響を低減することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る図1に示される記録ヘッド周辺の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る図2に示されるインクタンク部分の拡大断面図である。現 本発明の第1実施形態に係る図2に示される記録ヘッド部分の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクタンクの消費量と静負圧の関係を表わす図である。 本発明の第1実施形態に係る図1におけるプリンタの制御系のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る図6におけるCPUのフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る物流インクと画像形成用カラーインクの色相差を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る図6におけるCPUのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る色相差と混色が目立たなくなるのに必要な放置時間との関係を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る物流インクの粘度上昇に対する追加放置時間を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る図6におけるCPUのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。尚、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、特許請求の範囲に係る本発明はそれら構成要素のみに限定されるものではない。
また、以下において、「記録」(画像形成とも称する)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も含まれるものである。
また、「画像形成媒体」(シートとも称する)とは、一般的な画像形成装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものであればよい。
さらに、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきもので、画像形成媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または画像形成録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば画像形成媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体であればよい。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略断面図である。本実施形態では、画像形成装置の例として、インクジェット方式でシート状の画像形成媒体(用紙またはカード)に画像情報を印刷するプリンタを用いて説明するが、本発明は、インクジェット方式の画像形成装置への適用に限られるものではなく、その他のインクを用いた画像形成装置であっても適用可能である。
図1において、プリンタ100は、プリンタ本体10と、プリンタ本体10に画像形成媒体Pを給送する給送ユニット80で構成される。給送ユニット80には、画像形成媒体Pの束を載置する載置トレイ81が設けられ、束の最上面にある画像形成媒体Pを給送位置まで移動させるため、載置トレイ81を矢印Z方向に移動させる。給送位置に移動させられた画像形成媒体Pは、給送ローラ82により所定のタイミングで矢印X方向に給送され、画像形成手段としての記録ヘッド30から液体(インク)が吐出されることで、画像が画像形成媒体Pに印刷される。そして、画像が印刷された画像形成媒体Pは、排出トレイ90に積載される。
画像形成媒体Pに印刷される印刷データは、ホストコンピュータ(以下、ホストPCともいう)200からプリントケーブルLを介してプリンタ本体10に送信される。プリンタ本体10は、各種設定を行ったり、プリンタ100の状態を操作者に通知したりするための操作パネル20を備えている。
記録ヘッド30は、画像形成媒体Pの幅全体に亘ってブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの4色それぞれのノズル列を配列したフルラインタイプの記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yがプリンタ本体10内部のキャリッジに着脱自在に取り付けられており、画像形成媒体Pに対してフルカラーで画像を印刷することができる。本実施形態においては、上記4色として説明するが、淡シアン等上記4色以外の色や特定の目的に応じた特色インク色を含んでも良い。
記録ヘッド30の下には、上から順番に記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yの吐出口を保護する共に後述する回復処理のためにそれぞれを別々にキャッピングするキャップユニット40、画像形成媒体Pを搬送する搬送ユニット50、キャップユニット40に回収されたインクを貯留する回収タンク60を備えている。
給送ユニット80の載置トレイ81に載置された画像形成媒体Pの束は、不図示の昇降モータの駆動力により矢印Z方向に移動され、給送ローラ82により1枚ずつプリンタ本体10に給送される。連続して印刷を行う場合は、所定の間隔で給送ローラ82を駆動し、画像形成媒体Pをプリンタ本体10に給送する。
プリンタ本体10に給送された画像形成媒体Pは入口センサ51で検出され、不図示の搬送モータの駆動力により回転駆動された搬送ベルト52により記録ヘッド30の位置に搬送される。搬送ベルト52には吸着孔が設けられており、搬送ベルト52の下に設けられた不図示の吸着ファンに吸気されることで画像形成媒体Pが搬送ベルト52上に吸着される。また、搬送ベルト52の回転に同期して回転する不図示のエンコーダにより、画像形成媒体Pの搬送位置が制御される。なお、搬送ユニット50は、搬送ベルトではなく搬送ローラなどによって画像形成媒体を搬送するものであってもよい。
記録ヘッド30による印刷が行われた画像形成媒体Pは、出口センサ53で検出され、搬送ベルト52から排出トレイ90に排出される。そして、最後の画像形成媒体Pが排出されると駆動ベルト52の駆動が停止される。
図2は、図1に示される記録ヘッド30周辺の拡大断面図、図3は、図2におけるインクタンク部分の拡大断面図、図4は図3における記録ヘッド部分の拡大断面図である。
図2、図3において、70は、内部にブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYのいずれかのインクを収容するインク室(液室)71が形成されたブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYそれぞれのインクタンクで、インク室71は、ジョイント部72のみにおいて外部と連通可能な閉空間となっている。また、インクタンク70は、記録ヘッド30のブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各ヘッドの上部にそれぞれ着脱可能に設けられている。
インク室71は柔軟性のある部材により形成されており、その内部には負圧発生用のバネ73に接続された圧力板74が内蔵されている。このバネ73は、圧力板74を介してインク室71の内部空間を拡大させるように、インク室71を内部から外部に向かって付勢している。これによって、バネ73はインク室71の内部に所定の負圧を発生させる。これらバネ73、圧力板74及びインク室71によって負圧発生部が構成される。ジョイント部72には不織布のフィルタ75が備えられている。
インクタンク70は上述の負圧発生部を有するため、内部に収容されたインクが減少するに従ってバネ73による負圧が大きくなり、インク使用量と前記負圧との関係を示す図5のように静負圧が増大する。インクタンク70が記録ヘッド30に装着されている場合は、ジョイント部72を介してヘッド内負圧はインクタンク静負圧と同じになる。
一方、インクタンク70を記録ヘッド30より取り外した際には、ジョイント部72に備えられた不織布フィルタ75面のメニスカス力がインクタンク70に収容されたインクが全て無くなった場合の内部負圧より大きいため、内部負圧を保ち続ける構成となっている。これにより、インク使用量に伴うインクタンク内部の負圧と記録ヘッド内負圧である静負圧が図5に示す様に決定される。
図2、図4において、記録ヘッド30には、インク供給室31内のインクI(液室内の液体)を吐出口32から吐出するための不図示の吐出エネルギー発生素子が備えられている。吐出エネルギー発生素子としては、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などを用いることができる。電気熱変換体を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口32からインクを吐出することができる。インク供給室31には、インクIと共に空気(気体)が存在する。したがって、インク供給室31内には、インクIを収容するインク収容部(液体収容部)と、空気(気体)を収容する空気収容部(気体収容部)と、が形成されることになる。
インク供給室31の上部には、インクタンク(液体タンク)70と連通するためのインク供給部(液体供給部)33が設けられており、インク供給部33の開口部にはフィルタ部材34が備えられている。本実施形態では、そのフィルタ部材34は、SUS製のメッシュにより形成されている。そのメッシュは金属繊維を織り込んだ構成であり、また、供給部33の平均的な幅は10ミリメートル程度である。このフィルタ部材34が細かい目を持つことにより、外部からヘッド内へのゴミの侵入が防止される。
フィルタ部材34の下面は、フィルタ部材34からのインクをフィルタ部材34のメニカス力より弱いメニスカス力で保持するための流路35を形成している。
また、インク供給室31の上部には、外部との流路として気体又及び/又は液体を移送するための移送部91に接続可能な開口部36が設けられており、開口部36にはフィルタ37が備えられている。開口部36は、インク供給室31内の液体(インク)及び/又は気体を記録ヘッド30の外部に流出可能に構成されている。また、開口部36は、記録ヘッド30の外部の液体(インク)及び/又は気体をインク供給室31内へ流入可能にも構成されている。
記録ヘッド30とインクタンク70は図2に示されるように連結される。すなわち、記録ヘッド30側のフィルタ部材34とインクタンク70側のフィルタ75とが上下に圧接するように、記録ヘッド30のインク供給部33とインクタンク70のジョイント部72とが連結される。そして、記録ヘッド30とインクタンク70との連結部は、その周囲がゴム製の弾性キャップ部材38によって囲まれることにより、密閉性が維持される。
記録ヘッド30の開口部36に接続される移送部91は二股に分かれており、一方は、開閉可能な弁92を介して外気と連通し、他方は、開閉可能な弁93を介してブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドに共通のバッファ室94に連通している。バッファ室94には10ミリリットル程度の空間が形成されており、ポンプ95を通して廃インクタンク60に連通している。
ポンプ95は、ブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドに対してそれぞれ設けられた弁93の開閉によりブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドに選択的に液体(インク)及び/又は気体(空気)を流入させたり、液体(インク)及び/又は気体(空気)を流出させたりすることが可能なブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドに共通のポンプである。本実施形態では、ポンプ95として正逆回転可能なチューブポンプが用いられる。
バッファ室94は、開閉可能な弁96を介して、ブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドに対応したそれぞれのキャップユニット40と接続されている。
キャップユニット40は、ラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッド30における吐出口32の形成面(吐出口形成面)にそれぞれ密着可能である。キャップユニット40が吐出口形成面に密着して、吐出口32をキャッピングした状態において、キャップユニット40の内部をポンプ95によって吸引することにより、吐出口32からキャップユニット40内にインクを吸引排出(吸引回復動作)させることができる。
また、印刷に使用されないインクを吐出口32からキャップユニット40内に吐出する予備吐出動作、および、記録ヘッド30内のインクを加圧して、吐出口32からキャップユニット40内に強制的にインクを排出させる加圧回復動作を実施することもできる。その加圧回復動作においては、バッファ室94および弁93を通して、ポンプ95によって発生させた加圧力を記録ヘッド30内に作用させることができる。
このようなインクの吐出状態を良好に維持するための回復処理によりキャップユニット40内に受容されたインクは、ポンプ95によって発生させた吸引力によって廃インクタンク60に排出することができる。
なお、本実施形態において、ポンプ95は、能力的にブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドに対して同時に回復処理をすることができないため、弁93、96によってブラックBk、シアンC、マゼンタM、イエローYの各記録ヘッドの回復処理を選択的に行うようになっている。これは、複数の記録ヘッドに対して同時に回復動作を行うためには、そのために必要な負圧を貯留する大容量のバッファと、大容量のバッファ内を短時間で負圧とする高出力のポンプが必要となり、大型化とコストアップに繋がるため、このような構成としている。
図6は、図1のプリンタ100の制御系のブロック図である。図6中、図1で説明した構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6において、ヘッド制御系102は、記録ヘッド30を構成する記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yそれぞれのインクの吐出を制御すると共に、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yに設けられたヘッドメモリ39Bk、39C、39M、39Yからそれぞれのヘッド内のインクに関する情報を読み込む。
メモリ制御系103は、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30YにそれぞれブラックB、シアンC、マゼンタM、イエローYのインクを供給するインクタンク70Bk、70C、70M、70Yに設けられたインクタンクメモリ76Bk、76C、76M、76Yからそれぞれのデータを読み込む。
回復処理系104は、図2〜図4で説明したキャップユニット40により記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yをそれぞれキャッピングし、印刷前に画像形成に使用しないインクを記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yの各吐出口からキャップ内に吐出する予備吐出動作、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Y内のインクを加圧して各吐口からキャップユニット40内に強制的に排出させる加圧回復動作、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yの各吐出口からキャップユニット40内にインクを吸引排出させる吸引回復動作により、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yにおけるインクの吐出状態を良好に維持するための回復処理の駆動を行う回復処理駆動部である。
搬送系105は、図1に示した搬送ユニット50の駆動を行う搬送駆動部である。
CPU(制御部)101は、ヘッド制御系102、メモリ制御系103、回復処理系104、搬送系105の各動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM107には、それらの処理手順等のプログラムが格納され、RAM109は、それらの処理を実行するためのワークエリアのメモリとして用いられる。
CPU101は、ホストPC200からインターフェイスコントローラ106を通じて入力した画像データに基づいて、イメージメモリ108、ヘッド制御系102を通じて記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yからインクを吐出させることにより、画像形成媒体Pに画像を印刷する。
次に、以上の構成において、装置が初めて使用される場合や記録ヘッドが交換された場合など、各色ヘッド内に充填されている色材入りの物流インクを各色記録ヘッドの画像形成用カラーインクに入れ替える際の動作を図7に示すCPU101のフローチャートに従って説明する。なお、本実施形態では、各色記録ヘッドに入れ替えられる画像形成用カラーインクの色相は、図8に示されるようになっており、また、物流インクは、図8に示されるようにシアンインクに近い色相を有している。
ステップS101で、メモリ制御系103により、装着されているインクタンク70Bk、70C、70M、70YのインクタンクIDをインクタンクメモリ76Bk、76C、76M、76Yから読み取り、ステップS102で、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yに対してそれぞれ正しいインクタンク70Bk、70C、70M、70Yが装着されている否かの判定を行い、正しいインクタンクが1つでも装着されていない場合は、ステップS103に進み、操作パネル20にエラー表示を行う。
ステップS102で、各記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Y全てに正しいインクタンク70Bk、70C、70M、70Yが装着されていると判定された場合、ステップS104へ進み、各記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yのヘッド内に入っているインクの情報をヘッドメモリ38Bk、38C、38M、38Yから読み取り、ステップS105で、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yのいずれかに物流インクが注入されているかを判定する。
そして、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yのいずれにも物流インクが注入されていないと判定された場合は、ステップS111に進み、表示パネル20に印刷可能状態であることを表示する。
ステップS105で、記録ヘッド30Bk、30C、30M、30Yのいずれかに物流インクが注入されていると判定された場合は、着荷時回復動作を行うステップS106に進む。ステップS106では先ず、インクタンク70Bk、70C、70M、70Yのうち物流インクが注入されていると判定された記録ヘッドに対応するインクタンクのインクの色相データ(ai, bi)をそのインクタンクIDを基にROM107から読み込む。ここでいう色相とはCIE1976(L*, a*, b*)色空間のa*, b*のことを示す。同様にして、ステップS107で、記録ヘッド内の物流インクの色相データ(ah, bh)も読み込む。
次に、ステップS108でこれらインクタンクの色相と物流インクの色相との差として、
式1
Figure 2019162811

を演算する。ここで、この演算に明度L*を入れていないのは、明度の違いよりも色相の違いのほうが目視したときのムラとして知覚され易いためである。
次に、ステップS109で、ステップS108の演算結果に基づいて、数値が大きい順に従って着荷時回復動作を実施する記録ヘッドの順番を決定し、ステップS110で、回復処理系104によって、ステップS109で決定された順番に従って着荷時回復動作を行う。
着荷時回復動作は、キャップユニット40により吐出口32を覆った状態とし、弁92と弁96を開放状態にすると共に弁93を閉状態とし、ポンプ95を駆動してインク供給室31内部の物流インクを、バッファ室94を介して廃インクタンク60に排出する。
次に、弁96を開状態にすると共に弁92と弁93を閉状態としてポンプ95を駆動し、インクタンク70内部のインクを吐出口32に充填する。
次に、弁93を開状態にすると共に弁92と弁96を閉状態としてポンプ95を駆動し、インクタンク70内部のインクをインク供給室31の内部に所定量充填する。ここで、吐出口32にインクを充填してからインク供給室にインクを充填するのは、吐出口32にメニスカス(気液界面)を形成して吐出口32を密閉状態とした後に、インク供給室31内部を減圧することで、インクタンク70に収容されているインクをインク供給室31の内部に移動させるためである。なお、インク供給室31内部に充填されたインクの量は、不図示の電極による電気的な導通を用いた液面検出センサや、ポンプ95の駆動時間によって把握することが可能である。
所定量のインクをインク供給室32に充填した後に、キャップユニット32の内部に吐出口32からインクの予備吐出を行い吐出口31に形成されたメニスカスの状態を均一化し、着荷時回復動作を終了する。
尚、以上の着荷時回復動作は一例であり、記録装置の構成によって適宜変更してもよい。
このように、インクタンク内のインクの色相と物流インクの色相の差が大きい順に着荷
時回復動作を行うことで、色相の差が大きく混色が目立たなくなるための拡散に時間を要する順に拡散時間を長くすることができ、混色を目立たなくすることができる。
なお、色相情報は、色相情報そのものをヘッドメモリやインクタンクメモリに直接書き込まれていてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、画像形成システムの構成及び画像形成用カラーインクと物流インクの色相は、第1実施形態と同様のため、図1〜図6、図8を援用するものとし、それらの説明は省略する。
第1実施形態では、インクタンク内のインクの色相と物流インクの色相の差が大きい順に着荷時回復動作を行うことで、混色を目立たなくできるようにしたが、着荷時回復動作が必要な記録ヘッドの数が少ない場合や、混色をより一層目立たなくしたい場合、着荷時回復動作が短時間で行われる場合など、インクタンク内のインクの色相と物流インクの色相の差が大きい順番で着荷時回復動作を行うだけでは、混色したインクが十分に拡散するだけの時間が得られない場合がある。
そこで本実施形態では、そのような場合でも効率的に混色したインクが十分に拡散できるようにするものである。
以上を実現するために、装置が初めて使用される場合や記録ヘッドが交換された場合など、各色記録ヘッド内に充填されている色材入りの物流インクを各色記録ヘッドの画像形成用カラーインクに入れ替える際の動作を図9に示すCPU101のフローチャートに従って説明する。
図9のフローチャートにおいて、図7のフローチャートと同様のステップは、図7のステップ番号と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS108で、対象記録ヘッドとのインクタンクの物流インクの色相差を計算して、ステップS109で着荷時回復動作を実施する記録ヘッドの順番を決定後、ステップS201で、ステップS108で計算された色相差から、それぞれのインクの混色が十分に拡散するのに必要な放置時間を図10に示される色差に対する必要放置時間から決定する。
そして、ステップS110で着荷時回復動作を行い、ステップS202で対象記録ヘッドの各着荷時回復動作からの時間をカウントし、ステップS203で、着荷時回復動作後であっても各対象記録ヘッド全てについてステップS201で決定した放置時間が経過するまでは待機し、放置時間が経過後ステップS111に進み、表示パネル20に印刷可能状態であることを表示する。
これにより、インクタンク内のインクの色相と物流インクの色相の差が大きい順番で着荷時回復動作を行うだけでは、混色したインクが十分に拡散するだけの時間が得られない場合でも、インクタンク内のインクの色相と物流インクの色相の差が大きい順番で着荷時回復動作を行うことに加えて、インクの混色が十分に拡散するのに必要な放置時間が経過するまで待機することで、効率的良く、そして確実に、混色したインクを目立たなくすることができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、画像形成システムの構成及び画像形成用カラーインクと物流インクの色相は、第1実施形態と同様のため、図1〜図6、図8を援用するものとし、それらの説明は省略する。
記録ヘッド内の物流インクは、充填されてから時間の経過とともに物流インク中の水分が蒸発し、記録ヘッド内の物流インクの溶剤が濃縮されることがある。このような場合、記録ヘッド内の物流インクの粘度が上昇する。記録ヘッド内の物流インクの粘度が上昇すると、混色したインクが拡散するまでの時間が長くなる。
そこで本実施形態では、記録ヘッドのヘッドメモリに物流インクを充填した日付を入力しておき、物流インクの充填からの経過時間に伴って物流インクの粘度が上昇することを考慮して、図11に示す物流インクの粘度上昇に対する追加放置時間を放置時間に追加するように補正する。なお、シアンインクは、物流インクの粘度が上昇することによる混色したインクが拡散するまでの時間への影響がほとんどないので、放置時間を変更する必要がなく、図11には示していない。
以上を実現するために、装置が初めて使用される場合や記録ヘッドが交換された場合など、各色記録ヘッド内に充填されている色材入りの物流インクを各色記録ヘッドの画像形成用のカラーインクに入れ替える際の動作を図12に示すCPU101のフローチャートに従って説明する。
図12のフローチャートにおいて、図7及び図9のフローチャートと同様のステップは、図7、図9のステップ番号と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップ201で、ステップS108で計算された色相差から、それぞれのインクの混色が十分に拡散するのに必要な放置時間を図10に示される色差に対する必要放置時間を決定後、ステップ301で、ホストPC200から現在日時を受信し、各記録ヘッドのヘッドメモリに入力されている物流インクを充填した日付と比較して各記録ヘッドにおける物流インク充填後の経過時間を算出し、図12に示される追加放置時間をステップ201で決定された放置時間に追加する、粘度の上昇に対する補正を行う。
次に、ステップS302において、ステップS301で補正された放置時間が長い順に、着荷時回復動作を実施する記録ヘッドの順番を決定する。
これにより、物流インクの充填からの経過時間に伴って物流インクの粘度が上昇し、混色したインクが拡散するまでの時間が長くなったとしても、それに応じて放置時間を追加して長くするので、物流インクの粘度が上昇したとしても、確実にインクの混色を目立たなくすることができる。
以上の各実施形態は、物流インクと画像形成用インクの入れ替えによる混色の影響を緩和するものであるが、物流インクではない他のインクとの入れ替えであっても、同様にインクの入れ替えで生じる混色の影響を緩和できるものである。
また、以上の各実施形態の画像形成装置は、フルラインタイプの記録ヘッドを用いているが、本発明は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させる間に記録を行うシリアルタイプの画像形成方式であってもよい。
また、第2、第3実施形態では,インクタンク内のインクの色相と物流インクの色相の差が大きい順番で着荷時回復動作を行うことに加えて、インクの混色が十分に拡散するのに必要な放置時間が経過するまで待機するようにしているが、本発明は、着荷時回復動作の順番を考慮することなくインクの混色が十分に拡散するのに必要な放置時間が経過するまで待機するようにしても良い。
10…プリンタ本体
20…操作パネル
30…記録ヘッド
40…キャップユニット
50…搬送ユニット
60…回収タンク
70…インクタンク
80…給送ユニット
90…排出トレイ
94…バッファ室
95…ポンプ
100…プリンタ
101…CPU
102…ヘッド制御系
103…メモリ制御系
104…回復処理系
105…搬送系
106…インターフェイスコントローラ
107…ROM
108…イメージメモリ
109…RAM
200…ホストコンピュータ
L…プリントケーブル

Claims (15)

  1. 液体を吐出し画像を形成する第1、第2の画像形成手段と、
    前記第1、第2の画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体とは異なる別液体に入れ替える際に、前記既存液体と前記別液体との色相の差が大きい順番で入れ替え動作を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記既存液体は物流用インクであり、前記別液体は画像形成用のインクであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記入れ替え動作終了後であっても、前記色相の差による混色を低減させるための所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記入れ替え動作終了後であっても、前記第1及び前記第2の画像形成手段における前記色相の差による混色を低減させるための所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記入れ替え動作終了後であっても所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記入れ替え動作終了後であっても前記色相の差に応じた所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 液体を吐出し画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体の色相とは異なる色相の別液体と入れ替える際に、前記入れ替え動作終了後であっても色相の差による混色を低減させるための所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 液体を吐出し画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体の色相とは異なる色相の別液体と入れ替える際に、前記入れ替え動作終了後であっても所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 液体を吐出し画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体の色相とは異なる色相の別液体と入れ替える際に、前記入れ替え動作終了後であっても前記色相の差に応じた所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記別液体の粘度に応じて前記所定時間を変更することを特徴とする請求項3乃至請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 液体を吐出し画像を形成する第1、第2の画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体とは異なる別液体に入れ替える際に、前記既存液体と前記別液体との色相の差が大きい順番で入れ替え動作を行う画像形成装置の制御方法。
  12. 液体を吐出し画像を形成する画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体の色相とは異なる色相の別液体と入れ替える際に、前記入れ替え動作終了後であっても色相の差による混色を低減させるための所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制する画像形成装置の制御方法。
  13. 液体を吐出し画像を形成する画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体の色相とは異なる色相の別液体と入れ替える際に、前記入れ替え動作終了後であっても所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制する画像形成装置の制御方法。
  14. 液体を吐出し、画像を形成する画像形成手段に収容された既存液体を該既存液体の色相とは異なる色相の別液体と入れ替える際に、前記入れ替え動作終了後であっても前記色相の差に応じた所定時間が経過するまでは、前記別液体による画像形成動作を規制する画像形成装置の制御方法。
  15. 前記既存液体の粘度に応じて前記所定時間を変更することを特徴とする請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
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