JP5728900B2 - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents
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液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、ノズルから吐出される液体の濃度をなるべく均一にして、印刷画質の安定性を向上させることができる。
前記第一液体収容部は、鉛直方向において異なる位置に複数の第一開口部を有し、
前記第二液体収容部は、複数の第二開口部を有し、
複数の前記第一開口部及び複数の前記第二開口部は、複数の流路を介して互いに連通していることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、液体の濃度均一化を向上させることができる。
複数の前記第一開口部は、ある1つの下側第一開口部と、該下側第一開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第一開口部とを含み、
複数の前記第二開口部は、ある1つの下側第二開口部と、該下側第二開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第二開口部とを含み、
複数の前記流路は、前記下側第一開口部と前記上側第二開口部とを連通させる流路と、前記上側第一開口部と前記下側第二開口部とを連通させる流路とを含む、こととしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、液体をより積極的に混ぜ合わせることができる。
前記第二液体収容部に送り出された該液体を、前記第一液体収容部へ前記液体供給部により送り戻すことと、
前記第一液体収容部から流出した液体を、ノズルを有するヘッドにより媒体に吐出することと、
を有する液体吐出方法である。
このような液体吐出方法によれば、ノズルから吐出される液体の濃度をなるべく均一にして、印刷画質の安定性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る液体吐出装置1について説明する。
液体吐出装置1の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、液体吐出装置1の概略断面図である。図2は、液体吐出装置1のブロック図である。
また、本実施の形態においては、液体吐出装置1が画像を記録する媒体として、ロール状に巻かれた用紙やフィルム(以下、ロール紙(連続紙)という)を用いて説明する。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット90に送り出すようになっている。
===構成例===
ここでは、インク補給ユニット35の構成例について、図3を用いて説明する。図3は、インク補給ユニット35の構成例を示す図である。
インクカートリッジICは、ヘッドユニット30に供給するためのインクを収容するものである。このインクカートリッジICは、図3に示すように、第一インク供給チューブ34が接続され鉛直方向下側の部位に設けられた流出口ICoを有している。そして、インクカートリッジICは、液体吐出装置本体に対して着脱可能に構成されている。
サブインクタンクSTは、インクカートリッジICからヘッドユニット30へ供給されるインクを一時的に収容するものである。
そして、サブインクタンクSTは、液体吐出装置内部に固定されている。すなわち、サブインクタンクSTは、インクカートリッジICとは異なり、液体吐出装置本体に対して着脱することができない構成となっている。
攪拌用インクタンクSSTは、サブインクタンクSTへ送り戻すために、サブインクタンクSTから送り出されたインクを一時的に収容するものである。
この攪拌用インクタンクSSTは、図3に示すように、第二インク供給チューブ36が接続された開口部SSTm(第二開口部)を複数有している。
なお、本実施形態における複数の開口部SSTmは、図3に示すように、鉛直方向において異なる位置に設けられているが、この位置に限られるものではなく、たとえば、鉛直方向上側の部位に設けてもよい。
なお、インクを攪拌するための動作例については、後に具体的に説明する。
第一インク供給チューブ34は、図3に示すように、インクカートリッジICの流出口ICoとサブインクタンクSTの流入口STiとを繋ぎ、インクを流すためのものである。その流路上には、バルブ34aと、液体供給部の一例としての供給ポンプ34bが設けられている。
供給ポンプ34bは、コントローラー60からの制御信号に応答してインクカートリッジIC内のインクを吸引してサブインクタンクST内へ送り込むものである。
第二インク供給チューブ36は、図3に示すように、サブインクタンクSTの各開口部STmと攪拌用インクタンクSSTの各開口部SSTmとをそれぞれ連通させ、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクを流すためのものである。そして、この流路上には、バルブ36aと、液体供給部の一例としての供給ポンプ36bとが設けられている。
上述したように、サブインクタンクSTは、装置内部に固定されているため、ヘッド31がキャリッジ42と共に移動方向に移動したとしても、そのヘッド31の移動に応じて連動することはない。しかし、サブインクタンクSTからヘッド31へのインク補給は、サブインクタンクSTとヘッド31との間に、ヘッド31の移動量を考慮した長さの第三インク供給チューブ37を介在させることにより、確実に行われるようになっている。
次に、インク補給ユニット35の動作例について説明する。
なお、液体吐出装置1の各種動作は、主としてコントローラー60により実現される。特に、本実施の形態においては、メモリー63に格納されたプログラムをCPU62が処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明する各種の動作を行うためのコードから構成されている。
まず、インクカートリッジICからサブインクタンクSTへインクを供給するための動作例について説明する。
次に、サブインクタンクST内で沈降したインクを攪拌するための動作例について、図4を用いて説明する。図4は、インクを攪拌するための動作例を説明する図である。
上述したとおり、本実施形態に係る液体吐出装置1は、インクを収容するサブインクタンクSTと、サブインクタンクSTと異なる攪拌用インクタンクSSTと、サブインクタンクST内のインクを攪拌用インクタンクSSTへ送り出し、該インクを攪拌用インクタンクSSTからサブインクタンクSTへ送り戻す供給ポンプ36bと、を備えている。そして、このことにより、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間を往復移動させることにより、濃度の異なる各インクが互いに混じり合うことで、インク濃度の均一化を向上させることができる。このため、長時間放置することによりインクの沈降が生じた場合でも、均一化された濃さの画像を印刷することができるため、印刷画質の安定性を向上させることが可能となる。
本実施形態は、主として液体吐出装置について記載されているが、液体吐出方法等の開示も含まれる。また、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記の実施形態においては、液体吐出装置としてインクジェット式プリンターを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置であってもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体吐出装置に本発明を適用することができる。
上記の実施形態においては、図3に示すように、サブインクタンクSTの各開口部STmと攪拌用インクタンクSSTの各開口部SSTmとを、第二インク供給チューブ36で繋ぐ際に、第二インク供給チューブ36が鉛直方向における位置が一致する開口部同士を連通させる例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。
上記の実施形態においては、電源投入時に攪拌動作を開始する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
具体的には、コンピューター60は、タイマーからの計時情報(電源オフの期間)を取得するとともに、予め設定した期間情報(例えば、2ヶ月)をメモリー63から読み出し、これら情報を比較する。そして、コンピューター60は、電源オフの期間が予め設定した所定期間(2ヶ月)以上であるか判定し、所定期間以上である場合には、攪拌動作のための処理を実行する。
このようにすることで、サブインクタンクST内でインク沈降が生じた場合でも、適切なタイミングでインク濃度の均一化を図ることが可能となる。
18 巻軸、19 中継ローラー、20 搬送ユニット、
21 中継ローラー、22 中継ローラー、
23 第一搬送ローラー、24 第二搬送ローラー、
25 反転ローラー、26 中継ローラー、27 送り出しローラー、
29 プラテン、30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
35 インク補給ユニット、40 キャリッジユニット、
41 ガイドレール、42 キャリッジ、50 検出器群、
60 コントローラー、70 ヒーターユニット、
80 送風ユニット、81 ファン、90 巻き取りユニット、
91 中継ローラー、92 巻き取り駆動軸、
110 ホストコンピューター
Claims (2)
- 液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
を備え、
前記第一液体収容部は、鉛直方向において異なる位置に複数の第一開口部を有し、
前記第二液体収容部は、複数の第二開口部を有し、
複数の前記第一開口部及び複数の前記第二開口部は、複数の流路を介して互いに連通しており、
複数の前記第一開口部は、ある1つの下側第一開口部と、該下側第一開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第一開口部とを含み、
複数の前記第二開口部は、ある1つの下側第二開口部と、該下側第二開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第二開口部とを含み、
複数の前記流路は、前記下側第一開口部と前記上側第二開口部とを連通させる流路と、前記上側第一開口部と前記下側第二開口部とを連通させる流路とを含み、
前記第一液体収容部に収容される液体を、複数の前記流路を介して前記第二液体収容部へ前記液体供給部により送り出すことと、
前記第二液体収容部に送り出された該液体を、複数の前記流路を介して前記第一液体収容部へ前記液体供給部により送り戻すことと、
前記第一液体収容部から流出した液体を、前記ヘッドにより媒体に吐出することと、
を行うことを特徴とする液体吐出装置。 - 液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
を備え、
前記第一液体収容部は、鉛直方向において異なる位置に複数の第一開口部を有し、
前記第二液体収容部は、複数の第二開口部を有し、
複数の前記第一開口部及び複数の前記第二開口部は、複数の流路を介して互いに連通しており、
複数の前記第一開口部は、ある1つの下側第一開口部と、該下側第一開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第一開口部とを含み、
複数の前記第二開口部は、ある1つの下側第二開口部と、該下側第二開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第二開口部とを含み、
複数の前記流路は、前記下側第一開口部と前記上側第二開口部とを連通させる流路と、前記上側第一開口部と前記下側第二開口部とを連通させる流路とを含む、液体吐出装置を準備することと、
前記第一液体収容部に収容される液体を、複数の前記流路を介して前記第二液体収容部へ前記液体供給部により送り出すことと、
前記第二液体収容部に送り出された該液体を、複数の前記流路を介して前記第一液体収容部へ前記液体供給部により送り戻すことと、
前記第一液体収容部から流出した液体を、前記ヘッドにより媒体に吐出することと、
を有する液体吐出方法。
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