JP5728900B2 - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
液体吐出装置の一例として、紙やフィルム等の各種媒体にインク等の液体を吐出して、画像の印刷を行うインクジェットプリンターが知られている。このインクジェットプリンターは、液体を収容する収容部と、液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、を備えている。そして、液体の吐出によりヘッド内の液体量が減少すると、収容部から液体が補給される(たとえば、特許文献1)。
特開2005−246908号公報
このインクジェットプリンターでは、使用されない状態が長時間継続すると、収容部に収容される液体が沈降する場合がある。そして、液体が沈降すると、収容部内の上側と下側とで濃度差が生じてしまう。その結果、このような沈降後の液体を用いて印刷した画像は、その画質が安定しないものとなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ノズルから吐出される液体の濃度をなるべく均一にして、印刷画質の安定性を向上させることにある。
上記課題を解決するための主たる発明は、
液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
液体吐出装置1の構成を示す概略図である。 液体吐出装置1の構成を示すブロック図である。 インク補給ユニット35の構成例を説明する図である。 インクを攪拌するための動作例を説明する図である。 インク補給ユニット35の他の構成例を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、ノズルから吐出される液体の濃度をなるべく均一にして、印刷画質の安定性を向上させることができる。
また、かかる液体吐出装置であって、
前記第一液体収容部は、鉛直方向において異なる位置に複数の第一開口部を有し、
前記第二液体収容部は、複数の第二開口部を有し、
複数の前記第一開口部及び複数の前記第二開口部は、複数の流路を介して互いに連通していることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、液体の濃度均一化を向上させることができる。
また、かかる液体吐出装置であって、
複数の前記第一開口部は、ある1つの下側第一開口部と、該下側第一開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第一開口部とを含み、
複数の前記第二開口部は、ある1つの下側第二開口部と、該下側第二開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第二開口部とを含み、
複数の前記流路は、前記下側第一開口部と前記上側第二開口部とを連通させる流路と、前記上側第一開口部と前記下側第二開口部とを連通させる流路とを含む、こととしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、液体をより積極的に混ぜ合わせることができる。
また、第一液体収容部に収容される液体を、前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部へ液体供給部により送り出すことと、
前記第二液体収容部に送り出された該液体を、前記第一液体収容部へ前記液体供給部により送り戻すことと、
前記第一液体収容部から流出した液体を、ノズルを有するヘッドにより媒体に吐出することと、
を有する液体吐出方法である。
このような液体吐出方法によれば、ノズルから吐出される液体の濃度をなるべく均一にして、印刷画質の安定性を向上させることができる。
===実施の形態===
以下、本発明の実施形態に係る液体吐出装置1について説明する。
<<<液体吐出装置1の構成例について>>>
液体吐出装置1の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、液体吐出装置1の概略断面図である。図2は、液体吐出装置1のブロック図である。
なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
また、本実施の形態においては、液体吐出装置1が画像を記録する媒体として、ロール状に巻かれた用紙やフィルム(以下、ロール紙(連続紙)という)を用いて説明する。
さらに、本実施の形態においては、液体吐出装置1が媒体に画像を記録するために使用する液体の一例としてインク(例えば、顔料インク)を用いて説明する。顔料インクは、色素となる顔料粒子を溶媒内に分散させたものである。この顔料インクは、長時間放置することにより顔料粒子が沈降する場合がある。
本実施の形態に係る液体吐出装置1は、図1及び図2に示すように、搬送部の一例としての搬送ユニット20と、及び、該搬送ユニット20がロール紙2を搬送する搬送経路に沿って、給送ユニット10と、媒体支持部の一例としてのプラテン29と、巻き取りユニット90と、を有し、さらに、搬送経路上の印刷領域Rにおいて印刷を行うためのヘッドユニット30と、インクを補給するためのインク補給ユニット35と、ヘッド移動部の一例としてのキャリッジユニット40と、熱供給部の一例としてのヒーターユニット70と、プラテン29上のロール紙2に風を送る送風ユニット80と、これらのユニット等を制御し液体吐出装置1としての動作を司るコントローラー60と、検出器群50と、を有している。
給送ユニット10は、ロール紙2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、ロール紙2が巻かれ回転可能に支持される巻軸18と、巻軸18から繰り出されたロール紙2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19と、を有している。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られたロール紙2を、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、中継ローラー19に対して水平右方に位置する中継ローラー21と、中継ローラー21から見て右斜め下方に位置する中継ローラー22と、中継ローラー22から見て右斜め上方(プラテン29から見て搬送方向上流側)に位置する第一搬送ローラー23と、第一搬送ローラー23から見て右方(プラテン29から見て搬送方向下流側)に位置する第二搬送ローラー24と、第二搬送ローラー24から見て鉛直下方に位置する反転ローラー25と、反転ローラー25から見て右方に位置する中継ローラー26と、中継ローラー26から見て上方に位置する送り出しローラー27と、を有している。
中継ローラー21は、中継ローラー19から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて下方に向かって弛ませるローラーである。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
第一搬送ローラー23は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー23aと、該第一駆動ローラー23aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第一従動ローラー23bとを有している。この第一搬送ローラー23は、下方に弛ませたロール紙2を上方に引き上げ、プラテン29に対向する印刷領域Rへ搬送するローラーである。第一搬送ローラー23は、印刷領域R上のロール紙2の部位に対して画像印刷がなされている期間、一時的に搬送を停止させるようになっている。なお、コントローラー60の駆動制御により、第一駆動ローラー23aの回転駆動に伴って第一従動ローラー23bが回転することによって、プラテン29上に位置させるロール紙2の搬送量(ロール紙の部位の長さ)が調整される。
搬送ユニット20は、上述したとおり、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間に巻き掛けたロール紙2の部位を下方に弛ませて搬送する機構を有している。このロール紙2の弛みは、コントローラー60により、不図示の弛み検出用センサーからの検出信号に基づき監視される。具体的には、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間において弛ませたロール紙2の部位を、弛み検出用センサーが検出した場合には、該部位に適切な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20はロール紙2を弛ませた状態で搬送することが可能となる。一方、弛み検出用センサーが弛ませたロール紙2の部位検出しない場合は、該部位に過剰な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20によるロール紙2の搬送が一時的に停止され、張力が適切な大きさに調整される。
第二搬送ローラー24は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー24aと、該第二駆動ローラー24aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー24bとを有している。この第二搬送ローラー24は、ヘッドユニット30により画像が記録された後のロール紙2の部位を、プラテン29の支持面に沿って水平右方向に搬送した後に鉛直下方に搬送するローラーである。これにより、ロール紙2の搬送方向が転換されることになる。なお、コントローラー60の駆動制御により、第二駆動ローラー24aの回転駆動に伴って第二従動ローラー24bが回転することによって、プラテン29上に位置するロール紙2の部位に対して付与される所定の張力が調整される。
反転ローラー25は、第二搬送ローラー24から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット90に送り出すようになっている。
このように、ロール紙2が各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙2を搬送するための搬送経路が形成されることになる。なお、ロール紙2は、搬送ユニット20により、印刷領域Rと対応した領域単位で間欠的にその搬送経路に沿って搬送される。
ヘッドユニット30は、搬送ユニット20により搬送経路上の印刷領域Rに(プラテン29上に)送り込まれたロール紙2の部位に、インクを吐出するためのものである。このヘッドユニット30は、ヘッド31を有している。
ヘッド31は、その下面に、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯180からなるノズル列を有している。
各ノズル列の各ノズル♯1〜♯180は、ロール紙2の搬送方向に交差する方向に沿って直線状に配列されている。各ノズル列は、ヘッド31の移動方向(走査方向)に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。各ノズル♯1〜♯180には、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル♯1〜♯180から吐出される。
インク補給ユニット35は、ヘッド31によるインクの吐出に起因してヘッドユニット30内のインクの量が減った際に、ヘッドユニット30にインクを補給するためのものであり、インクの色ごとに複数設けられている。インク補給ユニット35は、インク供給チューブを介してヘッドユニット30(ヘッド31)に接続されている。このため、ヘッド31は、インク補給ユニット35から供給されたインクをノズルからプラテン29上に搬送されて停止された状態のロール紙2の部位に向けて吐出することにより、画像印刷を行うことができる。なお、インク補給ユニット35については、追って詳述する。
キャリッジユニット40は、ヘッド31を移動させるためのものである。このキャリッジユニット40は、左右方向に延びるガイドレール41と(図1に二点鎖線で示す)、ガイドレール41に沿って左右方向(移動方向)へ往復移動可能に支持されたキャリッジ42と、不図示のモーターとを有する。
キャリッジ42は、不図示のモーターの駆動により、ヘッド31と一体となって移動するよう構成されている。キャリッジ42(ヘッド31又は各ノズル列)のガイドレール41における位置(左右方向の位置)は、コントローラー60が不図示のモーターに設けられたエンコーダーから出力されるパルス信号における立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出してこのエッジをカウントすることにより、求めることができる。
そして、キャリッジ42は、画像印刷後にヘッド31のクリーニングを行う際、ヘッド31と一体となってガイドレール41に沿って搬送方向の上流側(プラテン29から見て搬送方向上流側)へ移動し、クリーニングを行うホームポジションHPで停止する(図1参照)。
ホームポジションHPには、不図示のクリーニングユニットが設けられている。このクリーニングユニットは、キャップと、吸引ポンプ等とを有している。キャリッジ42がホームポジションHPに位置すると、ヘッド31の下面(ノズル面)に不図示のキャップが密着するようになっている。このようにキャップが密着した状態で吸引ポンプ(不図示)が作動すると、ヘッド31内のインクが、増粘したインクや紙粉と共に吸引される。このようにして、目詰まりしたノズルが不吐出状態から回復することによってヘッドのクリーニングが完了する。
プラテン29は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2の部位を支持するとともに、該部位を加熱するものである。このプラテン29は、図1に示すように、搬送経路上の印刷領域Rに対応させて設けられ、かつ、第一搬送ローラー23と第二搬送ローラー24との間の搬送経路に沿った領域に配置されている。そして、プラテン29は、ヒーターユニット70が発生させた熱の供給を受けることにより、ロール紙2の該部位を加熱することができる。
ヒーターユニット70は、ロール紙2を加熱するためのものであり、不図示のヒーターを有している。このヒーターは、ニクロム線を有しており、当該ニクロム線をプラテン29内部に、プラテン29の支持面から一定距離となるように配置させて構成されている。このため、ヒーターは、通電されることによってニクロム線自体が発熱し、プラテン29の支持面上に位置するロール紙2の部位に熱を伝導させることができる。このヒーターは、プラテン29の全域にニクロム線を内蔵させて構成されているため、プラテン29上のロール紙2の部位に対して熱を均一に伝導することができる。本実施の形態において、プラテン上のロール紙2の部位の温度が45℃となるように、該ロール紙2の部位を均一に加熱する。これにより、該ロール紙2の部位に着弾されたインクを乾燥させることができる。
送風ユニット80は、送風機の一例としてのファン81と、ファン81を回転させるモーター(不図示)とを備えている。ファン81は、回転することにより、プラテン29上のロール紙2に風を送り、ロール紙2に着弾されたインクを乾燥させるためのものである。このファン81は、図1に示すように、本体部に設けられた開閉可能なカバー(不図示)に複数設けられている。そして、この各々のファン81は、カバーが閉じた際に、プラテン29の上方に位置して、当該プラテン29の支持面(当該プラテン29上のロール紙2)と対向するようになっている。
巻き取りユニット90は、搬送ユニット20により送られたロール紙2(画像印刷済みのロール紙)を巻き取るためのものである。この巻き取りユニット90は、送り出しローラー27から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め下方へ搬送するための中継ローラー91と、回転可能に支持され中継ローラー91から送られたロール紙2を巻き取る巻き取り駆動軸92と、を有している。
コントローラー60は、液体吐出装置1の制御を行うための制御ユニットである。このコントローラー60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。インターフェース部61は、外部装置であるホストコンピューター110と液体吐出装置1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、液体吐出装置1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、液体吐出装置1内の状況を監視するものであり、例えば、搬送ローラーに取り付けられて媒体の搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送される媒体の有無を検出する用紙検出センサー、キャリッジ42(又はヘッド31)の移動方向(左右方向)の位置を検出するためのリニア式エンコーダーなどがある。
<<<インク補給ユニット35について>>>
===構成例===
ここでは、インク補給ユニット35の構成例について、図3を用いて説明する。図3は、インク補給ユニット35の構成例を示す図である。
インク補給ユニット35は、ヘッドユニット30にインクを供給するためのものであり、インクの色ごとに複数設けられている。すなわち、各インク補給ユニット35は、対応するヘッド31に異なる色のインクを補給するものである。なお、以下においては、各インク補給ユニット35は同様の構成からなるため、イエローインク(Y)を供給するインク補給ユニット35を例に挙げて説明する。
インク補給ユニット35は、インクカートリッジICと、第一液体収容部の一例としてのサブインクタンクSTと、第二液体収容部の一例としての攪拌用インクタンクSSTと、インクカートリッジICからサブインクタンクSTへインクが流れる流路の一例としての第一インク供給チューブ34と、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクが流れる流路の一例としての第二インク供給チューブ36と、を有している。
<インクカートリッジIC>
インクカートリッジICは、ヘッドユニット30に供給するためのインクを収容するものである。このインクカートリッジICは、図3に示すように、第一インク供給チューブ34が接続され鉛直方向下側の部位に設けられた流出口ICoを有している。そして、インクカートリッジICは、液体吐出装置本体に対して着脱可能に構成されている。
<サブインクタンクST>
サブインクタンクSTは、インクカートリッジICからヘッドユニット30へ供給されるインクを一時的に収容するものである。
このサブインクタンクSTは、図3に示すように、第一インク供給チューブ34が接続され鉛直方向上側の部位に設けられた流入口STiと、複数の第二インク供給チューブ36がそれぞれ接続され鉛直方向において異なる位置に設けられた複数の開口部STm(第一開口部)と、第三インク供給チューブ37が接続された流出口SToと、を有している。
そして、サブインクタンクSTは、液体吐出装置内部に固定されている。すなわち、サブインクタンクSTは、インクカートリッジICとは異なり、液体吐出装置本体に対して着脱することができない構成となっている。
ここで、サブインクタンクSTに収容されるインクを長時間放置することによりインクの沈降が生じる場合がある。このような沈降により、図3に示すように、サブインクタンクST内において鉛直方向の上側と下側とで濃度差が生じてしまう。特に、インクが顔料インクの場合には、その沈降による濃度差が顕著に現れる。そして、このような沈降後のインクを用いて画像を印刷すると、時間の経過に伴って、当初の画像と異なる濃度の画像へと次第に変化することになるため、印刷画質の低下を招くことになってしまう。
これに対し、本実施形態においては、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクを往復移動させることによって、サブインクタンクST内で沈降したインクを攪拌し、インク濃度の均一化を向上させている。この点については、追って詳細する。
なお、サブインクタンクSTに収容されるインクが沈降するならば、インクカートリッジICに収容されるインクも当然に沈降することになる。しかし、インクカートリッジICは液体吐出装置本体に対して着脱可能に構成されているため、ユーザーが、インクカートリッジICを本体から取り外し、上下に振ることによって、このインクの沈降を解消することができる。
<攪拌用インクタンクSST>
攪拌用インクタンクSSTは、サブインクタンクSTへ送り戻すために、サブインクタンクSTから送り出されたインクを一時的に収容するものである。
この攪拌用インクタンクSSTは、図3に示すように、第二インク供給チューブ36が接続された開口部SSTm(第二開口部)を複数有している。
なお、本実施形態における複数の開口部SSTmは、図3に示すように、鉛直方向において異なる位置に設けられているが、この位置に限られるものではなく、たとえば、鉛直方向上側の部位に設けてもよい。
ここで、上述したように、サブインクタンクSTに収容されるインクは、長時間経過後に沈降するため、図3に示すように、サブインクタンクST内において鉛直方向の上側と下側とで濃度差が生じてしまう。かかる場合、サブインクタンクSTは、鉛直方向において異なる位置に複数の開口部STmを有しているため、供給ポンプ36bによって濃度の異なる各インクが各開口部STmから攪拌用インクタンクSST側へ順次送り出される。この攪拌用インクタンクSSTは、送り出された当該各インクを各開口部SSTmから次々と流入させて一時的に収容することができる。サブインクタンクST内のインクの移動がすべて完了すると、攪拌用インクタンクSST内に収容されたインクは、沈降が生じる前に、供給ポンプ36bによってサブインクタンクSTに送り戻される。
このように、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間で往復移動させることによってインクを攪拌し、濃度の異なる各インクが互いに混じり合うことで、インク濃度の均一化を向上させることが可能となる。
なお、インクを攪拌するための動作例については、後に具体的に説明する。
<第一インク供給チューブ34>
第一インク供給チューブ34は、図3に示すように、インクカートリッジICの流出口ICoとサブインクタンクSTの流入口STiとを繋ぎ、インクを流すためのものである。その流路上には、バルブ34aと、液体供給部の一例としての供給ポンプ34bが設けられている。
バルブ34aは、第一インク供給チューブ34の流路を開閉するためのものであり、インクカートリッジICの交換時等に、コントローラー60からの制御信号に応答して開閉動作を行う。なお、バルブ34aは逆止弁となっているため、サブインクタンクSTからインクカートリッジICへインクが逆流することはない。
供給ポンプ34bは、コントローラー60からの制御信号に応答してインクカートリッジIC内のインクを吸引してサブインクタンクST内へ送り込むものである。
この他、インクカートリッジIC内からサブインクタンクST内へのインク供給は、供給ポンプ34bに代わり図示されない供給ポンプが、コントローラー60からの制御信号に応答して圧縮した空気をインクカートリッジIC内に導き、インクカートリッジ内のインクパックを圧縮することで行ってもよい。
<第二インク供給チューブ36>
第二インク供給チューブ36は、図3に示すように、サブインクタンクSTの各開口部STmと攪拌用インクタンクSSTの各開口部SSTmとをそれぞれ連通させ、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクを流すためのものである。そして、この流路上には、バルブ36aと、液体供給部の一例としての供給ポンプ36bとが設けられている。
本実施形態における各第二インク供給チューブ36は、図3に示すように、鉛直方向における位置が一致している開口部STm、SSTmを互いに連通させている。
バルブ36aは、第二インク供給チューブ36の流路を開閉するためのものであり、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクを移動させるとき等に、コントローラー60からの制御信号に基づき開閉動作を行う。
供給ポンプ36bは、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクを送流させるものである。すなわち、供給ポンプ36bは、正回転することによりサブインクタンクST内のインクを吸引して攪拌用インクタンクSST内へ送り出し、逆回転することにより攪拌用インクタンクSST内の当該インクを吸引してサブインクタンクST送り戻すようになっている。
また、供給ポンプ36bによるインク供給動作は、コントローラー60からの制御信号に基づき行われる。コントローラー60は、各開口部STmから同量のインクをそれぞれ吸い出すように供給ポンプ36bの動作制御を行う。これにより、各第二インク供給チューブ36を通過した同量の各インクが攪拌用インクタンクSST内にそれぞれ流入することになるため、当該各インクが同量分だけ混ざり合うことで、より均一に混合することが可能となる。
この他、サブインクタンクST内と攪拌用インクタンクSSTとの間におけるインク供給は、供給ポンプ36bに代わり図示されない供給ポンプが、コントローラー60からの制御信号に応答して圧縮した空気をサブインクタンクST内又は攪拌用インクタンクSST内に導き、サブインクタンクST内又は攪拌用インクタンクSST内のインクパックを圧縮することで行ってもよい。
<第三インク供給チューブ37>
上述したように、サブインクタンクSTは、装置内部に固定されているため、ヘッド31がキャリッジ42と共に移動方向に移動したとしても、そのヘッド31の移動に応じて連動することはない。しかし、サブインクタンクSTからヘッド31へのインク補給は、サブインクタンクSTとヘッド31との間に、ヘッド31の移動量を考慮した長さの第三インク供給チューブ37を介在させることにより、確実に行われるようになっている。
この第三インク供給チューブ37は、図3に示すように、サブインクタンクSTとヘッドユニット30(ヘッド31)との間を繋ぎ、サブインクタンクSTの流出口SToから出たインクをヘッドユニット30側へ流すためのものである。その流路上には、バルブ37aと、液体供給部の一例としての供給ポンプ37bとが設けられている。
バルブ37aは、第三インク供給チューブ37の流路を開閉するためのものであり、ヘッドユニット30へのインク供給時等に、コントローラー60からの制御信号に基づき開閉動作を行う。なお、バルブ37aは逆止弁となっているため、ヘッドユニット30側からサブインクタンクST側へインクが逆流することはない。
供給ポンプ37bは、ヘッドユニット30内のインクの量に応じてサブインクタンクST内のインクを吸引してヘッドユニット30内へ送り込むものである。この供給ポンプ37bによるインク供給動作は、コントローラー60からの制御信号に基づき行われる。
この他、サブインクタンクST内からヘッドユニット30内へのインク供給は、供給ポンプ37bに代わり、図示されないチューブポンプを用いることもできる。チューブポンプは特開2001−301195号公報に記載されたものを用いることができる。同号公報の図2に示すように、中空のチューブ103が例えばα(アルファ)状に配置されている。そして、このチューブ103に沿って、且つこのチューブ103を押し潰すようにローラ4が移動することで、キャップ17内のインクが吸引される構成となっている。
===動作例===
次に、インク補給ユニット35の動作例について説明する。
なお、液体吐出装置1の各種動作は、主としてコントローラー60により実現される。特に、本実施の形態においては、メモリー63に格納されたプログラムをCPU62が処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明する各種の動作を行うためのコードから構成されている。
<インクカートリッジICからサブインクタンクSTへのインク供給>
まず、インクカートリッジICからサブインクタンクSTへインクを供給するための動作例について説明する。
サブインクタンクST内のインク残量が少なくなると、センサー(不図示)がこれを検出する。コントローラー60は、このセンサーからの検出信号に基づいて、インクカートリッジIC内のインクをサブインクタンクSTへ補給するための制御を行う。
先ず、コントローラー60は、各バルブの開閉動作を制御して、バルブ36a、37aを閉じた状態にさせると共に、バルブ34aを開いた状態にさせる。これにより、複数の第二インク供給チューブ36及び第三インク供給チューブ37の流路は遮断され、第一インク供給チューブ34の流路は開放されることになる。
次いで、コントローラー60は、供給ポンプ34bを駆動させることにより、インクカートリッジIC内のインクを吸引してサブインクタンクSTへ送り出す。これにより、インクカートリッジICから流出したインクは、第一インク供給チューブ34を流れて行き、サブインクタンクST内に収容されることになる。
このようにしてサブインクタンクSTに収容されたインクが使用されない状態のままで長時間が経過すると、インクの沈降が発生してしまう。
このような沈降に対し、本実施形態においては、サブインクタンクSTに収容されたインクの濃度均一化を向上させるために、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間でインクを往復移動させることによって、沈降したインクを攪拌するようにしている。以下、この攪拌動作について説明する。
<攪拌動作について>
次に、サブインクタンクST内で沈降したインクを攪拌するための動作例について、図4を用いて説明する。図4は、インクを攪拌するための動作例を説明する図である。
コントローラー60は、ユーザーによって電源が投入されると、各バルブの開閉動作を制御して、バルブ34a、37aを閉じた状態にさせると共に、バルブ36aを開いた状態にさせる。これにより、第一インク供給チューブ34及び第三インク供給チューブ37の流路は遮断され、複数の第二インク供給チューブ36の流路は開放されることになる。
次いで、コントローラー60は、図4A及び図4Bに示すように、供給ポンプ36bを駆動させることによりサブインクタンクST内のインクを攪拌用インクタンクSSTへ向けて順次送り出す。この結果、各開口部STmから流出した濃度の異なる各インクは、各第二インク供給チューブ36を順次流れて行き、攪拌用インクタンクSST内に次々と収容されることになる。
そして、サブインクタンクST内のインクがすべてなくなると、センサー(不図示)がこれを検出する。このとき、図4Bに示すように、サブインクタンクSTから送り出された濃度の異なる各インクは、多少混ざり合った状態で攪拌用インクタンクSST内に収容されることになる。
コントローラー60は、このセンサー(不図示)からの検出信号に基づいて、攪拌用インクタンクSST内のインクをサブインクタンクSTへ直ちに送り戻すために、供給ポンプ36bが正回転から逆回転するように切り替える制御を行う。
引き続きコントローラー60は、図4B及び図4Cに示すように、供給ポンプ36bを駆動させることにより攪拌用インクタンクSST内のインクを加圧してサブインクタンクSTへ向けて順次送り戻す。この結果、各開口部SSTmから流出したインクは、各第二インク供給チューブ36を順次流れて行き、サブインクタンクST内に次々と収容されることになる。そして、コントローラー60は、攪拌用インクタンクSST内のインクがなくなるまで(不図示のセンサーが検知するまで)、供給ポンプ36bを駆動させる。
このように、コントローラー60が供給ポンプ36bを駆動させてサブインクタンクST内及び攪拌用インクタンクSST内の圧力差を調整する制御を行うことで、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間をインクが往復移動する。そして、このような往復移動によって、サブインクタンクST内で沈降していたインクが攪拌されて、インク濃度の均一化を向上させることが可能となる。
そして、このようにして攪拌された後のインク(濃度均一化後のインク)は、第三インク供給チューブ37を介してヘッドユニット30(ヘッド31)に供給されることになる。
なお、本実施形態においては、上述したように、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間の往復移動を1回のみ行う動作例を挙げて説明したが、2回以上の往復移動を行ってもよい。往復移動を繰り返すほど、さらにインク濃度の均一化を向上させることが可能となる。
<<<本実施の形態に係る液体吐出装置1の有効性について>>>
上述したとおり、本実施形態に係る液体吐出装置1は、インクを収容するサブインクタンクSTと、サブインクタンクSTと異なる攪拌用インクタンクSSTと、サブインクタンクST内のインクを攪拌用インクタンクSSTへ送り出し、該インクを攪拌用インクタンクSSTからサブインクタンクSTへ送り戻す供給ポンプ36bと、を備えている。そして、このことにより、サブインクタンクSTと攪拌用インクタンクSSTとの間を往復移動させることにより、濃度の異なる各インクが互いに混じり合うことで、インク濃度の均一化を向上させることができる。このため、長時間放置することによりインクの沈降が生じた場合でも、均一化された濃さの画像を印刷することができるため、印刷画質の安定性を向上させることが可能となる。
また、インクの沈降が生じた場合、インクカートリッジICにあっては、液体吐出装置本体に対して着脱可能に構成されているため、ユーザーがインクカートリッジICを本体から取り外して上下に振ることによって、インクの沈降を解消することができる。一方で、サブインクタンクSTは、液体吐出装置本体から着脱することができない構成となっているため、かかるメンテナンス作業を行うことができない。したがって、サブインクタンクSTにおいてインクの沈降が生じた場合には、本実施形態に係る発明は有効なものとなる。
===その他の実施の形態===
本実施形態は、主として液体吐出装置について記載されているが、液体吐出方法等の開示も含まれる。また、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<液体吐出装置>
上記の実施形態においては、液体吐出装置としてインクジェット式プリンターを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置であってもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体吐出装置に本発明を適用することができる。
<第二インク供給チューブ36の繋ぎ方>
上記の実施形態においては、図3に示すように、サブインクタンクSTの各開口部STmと攪拌用インクタンクSSTの各開口部SSTmとを、第二インク供給チューブ36で繋ぐ際に、第二インク供給チューブ36が鉛直方向における位置が一致する開口部同士を連通させる例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。
たとえば、図5に示すように、サブインクタンクSTに設けられた複数の開口部STmのうち、鉛直方向下側にある開口部STm1(下側第一開口部)と、攪拌用インクタンクSSTに設けられた複数の開口部SSTmのうち、鉛直方向上側にある開口部SSTm2(上側第二開口部)とを、1つの第二インク供給チューブ36で繋ぐ。
さらに、図5に示すように、サブインクタンクSTに設けられた複数の開口部STmのうち、鉛直方向上側にある開口部STm2(上側第一開口部)と、攪拌用インクタンクSSTに設けられた複数の開口部SSTmのうち、鉛直方向下側にある開口部SSTm1(下側第二開口部)とを、別の第二インク供給チューブ36で繋ぐ。
このようにそれぞれ繋ぐことにより、サブインクタンクST内の下側に溜まった濃度の濃いインクが攪拌用インクタンクSSTの上側へと流れて行く一方で、サブインクタンクST内の上側に溜まった濃度の薄いインクは攪拌用インクタンクSSTの下側へと流れて行くため、濃度の異なる各インクをより積極的に混ぜ合わせることが可能となる。
<攪拌動作について>
上記の実施形態においては、電源投入時に攪拌動作を開始する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
たとえば、電源オフの状態が継続している期間をカウントするタイマーを設け、所定期間が経過する度に攪拌動作を開始するようにしてもよい。
具体的には、コンピューター60は、タイマーからの計時情報(電源オフの期間)を取得するとともに、予め設定した期間情報(例えば、2ヶ月)をメモリー63から読み出し、これら情報を比較する。そして、コンピューター60は、電源オフの期間が予め設定した所定期間(2ヶ月)以上であるか判定し、所定期間以上である場合には、攪拌動作のための処理を実行する。
このようにすることで、サブインクタンクST内でインク沈降が生じた場合でも、適切なタイミングでインク濃度の均一化を図ることが可能となる。
1 液体吐出装置、2 ロール紙、10 給送ユニット、
18 巻軸、19 中継ローラー、20 搬送ユニット、
21 中継ローラー、22 中継ローラー、
23 第一搬送ローラー、24 第二搬送ローラー、
25 反転ローラー、26 中継ローラー、27 送り出しローラー、
29 プラテン、30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
35 インク補給ユニット、40 キャリッジユニット、
41 ガイドレール、42 キャリッジ、50 検出器群、
60 コントローラー、70 ヒーターユニット、
80 送風ユニット、81 ファン、90 巻き取りユニット、
91 中継ローラー、92 巻き取り駆動軸、
110 ホストコンピューター

Claims (2)

  1. 液体を収容する第一液体収容部と、
    前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
    前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
    前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
    を備え、
    前記第一液体収容部は、鉛直方向において異なる位置に複数の第一開口部を有し、
    前記第二液体収容部は、複数の第二開口部を有し、
    複数の前記第一開口部及び複数の前記第二開口部は、複数の流路を介して互いに連通しており、
    複数の前記第一開口部は、ある1つの下側第一開口部と、該下側第一開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第一開口部とを含み、
    複数の前記第二開口部は、ある1つの下側第二開口部と、該下側第二開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第二開口部とを含み、
    複数の前記流路は、前記下側第一開口部と前記上側第二開口部とを連通させる流路と、前記上側第一開口部と前記下側第二開口部とを連通させる流路とを含み、
    前記第一液体収容部に収容される液体を、複数の前記流路を介して前記第二液体収容部へ前記液体供給部により送り出すことと、
    前記第二液体収容部に送り出された該液体を、複数の前記流路を介して前記第一液体収容部へ前記液体供給部により送り戻すことと、
    前記第一液体収容部から流出した液体を、前記ヘッドにより媒体に吐出することと、
    を行うことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 液体を収容する第一液体収容部と、
    前記第一液体収容部と異なる第二液体収容部と、
    前記第一液体収容部に収容される液体を前記第二液体収容部へ送り出し、該液体を前記第二液体収容部から前記第一液体収容部へ送り戻す液体供給部と、
    前記第一液体収容部から流出した液体を媒体に吐出するノズルを有するヘッドと、
    を備え、
    前記第一液体収容部は、鉛直方向において異なる位置に複数の第一開口部を有し、
    前記第二液体収容部は、複数の第二開口部を有し、
    複数の前記第一開口部及び複数の前記第二開口部は、複数の流路を介して互いに連通しており、
    複数の前記第一開口部は、ある1つの下側第一開口部と、該下側第一開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第一開口部とを含み、
    複数の前記第二開口部は、ある1つの下側第二開口部と、該下側第二開口部よりも鉛直方向上側に位置する上側第二開口部とを含み、
    複数の前記流路は、前記下側第一開口部と前記上側第二開口部とを連通させる流路と、前記上側第一開口部と前記下側第二開口部とを連通させる流路とを含む、液体吐出装置を準備することと、
    前記第一液体収容部に収容される液体を、複数の前記流路を介して前記第二液体収容部へ前記液体供給部により送り出すことと、
    前記第二液体収容部に送り出された該液体を、複数の前記流路を介して前記第一液体収容部へ前記液体供給部により送り戻すことと、
    前記第一液体収容部から流出した液体を、前記ヘッドにより媒体に吐出することと、
    を有する液体吐出方法。
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