JP5861504B2 - 液体吐出装置、液体攪拌方法、及び、液体充填方法 - Google Patents

液体吐出装置、液体攪拌方法、及び、液体充填方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出装置、液体攪拌方法、及び、液体充填方法に関する。
液体吐出装置の一例として、紙やフィルム等の各種媒体にインク等の液体を吐出して、画像の印刷を行うインクジェットプリンターが知られている。このインクジェットプリンターは、液体を収容する収容部と、媒体に液体を吐出するヘッド部と、収容部からヘッド部に向けて液体を流す流路と、を備えている(たとえば、特許文献1)。
特開平6−79876号公報
このような液体吐出装置では、空気(気泡)が収容部に侵入する場合ある。そのため、収容部から液体をヘッド部に補給する際に、収容部から流出した空気(気泡)が流路を流れてヘッド部内に混入する場合がある。この空気は、ヘッド部が液体を吐出する際に、ドット抜けを発生させて、印刷画像を劣化させるおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヘッド部に液体を補給する際に空気(気泡)の混入を抑えることにある。
上記課題を解決するための主たる発明は、
媒体に液体を吐出するヘッド部と、
液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、
前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路であって、前記供給路と共用する共用路を含む往路と、
前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路と、
前記第一液体収容部内の全ての液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送り、その後、前記第二液体収容部内の全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送ることにより、液体を攪拌する攪拌処理を実行するコントローラーと、を有する液体吐出装置であって、
前記コントローラーは、前記攪拌処理の実行後、
前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路に流出させる攪拌後処理を実行することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の構成を示す概略図である。 プリンター1の構成例を示すブロック図である。 インク補給ユニット35の構成例を説明する図である。 サブインクタンクST(予備インクタンクSST)の概略側面図であって、サブインクタンクST(予備インクタンクSST)内のインクが流出した後の状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTへのインクの送り出しを開始する前の状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、予備インクタンクSSTからにサブインクタンクSTインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、再度、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、再度、予備インクタンクSSTからにサブインクタンクSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、再々度、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における攪拌処理を説明する図であって、再々度、予備インクタンクSSTからにサブインクタンクSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTへのインクの送り出しを開始する前の状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、予備インクタンクSSTからにサブインクタンクSTインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、再度、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、再度、予備インクタンクSSTからにサブインクタンクSTにインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、サブインクタンクSTからヘッドユニット30にインクを流した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、インクカートリッジICからサブインクタンクSTにインクを供給した状態を示す図である。 本実施形態における充填処理を説明する図であって、サブインクタンクSTからヘッドユニット30にインクを補給した状態を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、媒体に液体を吐出するヘッド部と、
液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、
前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路であって、前記供給路と共用する共用路を含む往路と、
前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路と、
前記第一液体収容部内の全ての液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送り、その後、前記第二液体収容部内の全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送ることにより、液体を攪拌する攪拌処理を実行するコントローラーと、を有する液体吐出装置であって、
前記コントローラーは、前記攪拌処理の実行後、
前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路に流出させる攪拌後処理を実行することを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、ヘッド部に液体を補給する際に空気(気泡)の混入を抑えることができる。
また、かかる液体吐出装置であって、
前記コントローラーは、前記攪拌処理の実行後、
前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路すべてに流出させることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、攪拌処理の実行後、ヘッド部に液体を補給する際に空気(気泡)の混入をより適切に抑えることができる。
また、媒体に液体を吐出するヘッド部と、液体を収容する第一液体収容部と、前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路であって、前記供給路と共用する共用路を含む往路と、前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路と、コントローラーと、を有する液体吐出装置を準備することと、
前記コントローラーが、
前記第一液体収容部内の全ての液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送り、その後、前記第二液体収容部内の全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送ることにより、液体を攪拌する攪拌処理を実行し、前記攪拌処理の実行後、前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路に流出させる攪拌後処理を実行することと、
を有することを特徴とする液体攪拌方法である。
このような液体攪拌方法によれば、ヘッド部に液体を補給する際に空気(気泡)の混入を抑えることができる。
また、媒体に液体を吐出するヘッド部と、
液体を収容する第一液体収容部と、
前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、
前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、
前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路と、
前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路であって、前記供給路と共用する共用路を含む復路と、
前記第一液体収容部内の液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送ることにより、前記往路を液体で充填させる第一処理と、
当該第一処理によって前記第二液体収容部に収容された全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送る第二処理と、
前記第一液体収容部内の液体を、再度、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送る第三処理と、
前記第三処理によって前記第二液体収容部に収容された液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部に向けて送ることにより、前記復路を液体で充填させる第四処理と、
を有する充填処理を実行するコントローラーと、を有することを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、ヘッド部に液体を補給する際に空気の混入を抑えることができる。
また、媒体に液体を吐出するヘッド部と、液体を収容する第一液体収容部と、前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路と、前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路であって、前記供給路と共用する共用路を含む復路と、コントローラーと、を有する液体吐出装置を準備することと、
前記コントローラーが、
前記第一液体収容部内の液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送ることにより、前記往路を液体で充填させる第一処理と、
当該第一処理によって前記第二液体収容部に収容された全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送る第二処理と、
前記第一液体収容部内の液体を、再度、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送る第三処理と、
前記第三処理によって前記第二液体収容部に収容された液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部に向けて送ることにより、前記復路を液体で充填させる第四処理と、を有する充填処理を実行することと、
を有することを特徴とする液体充填方法である。
このような液体充填方法によれば、ヘッド部に液体を補給する際に空気(気泡)の混入を抑えることができる。
===実施の形態===
<<<プリンター1の構成例について>>>
液体吐出装置の一例としてのプリンター1(本実施の形態においては、インクジェット式プリンター、特に、ラテラルスキャン型のラベル印刷機)の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、プリンター1の構成を示す概略図である。図2は、プリンター1の構成例を示すブロック図である。
なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
また、本実施の形態においては、プリンター1が画像を記録する媒体の一例として、ロール状に巻かれた用紙(以下、「ロール紙(連続紙)」という)を用いて説明する。
本実施の形態に係るプリンター1は、図1及び図2に示すように、搬送ユニット20、及び、該搬送ユニット20がロール紙2を搬送する搬送経路(図1において、当該搬送経路は、ロール紙巻軸18からロール紙巻き取り駆動軸92までの間の、ロール紙2が位置する部分により表されている)に沿って、給送ユニット10、プラテン29、巻き取りユニット90、を有し、さらに、搬送経路上の印刷領域Rにおいて複数種類のインクを吐出して画像印刷を行うヘッドユニット30と、インク補給ユニット35と、キャリッジユニット40と、クリーニングユニット45と、ヒーターユニット70と、プラテン29上のロール紙2に風を送る送風ユニット80と、これらのユニット等を制御しプリンター1としての動作を司るコントローラー60と、検出器群50と、を有している。
給送ユニット10は、ロール紙2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、ロール紙2が巻かれ回転可能に支持されるロール紙巻軸18と、ロール紙巻軸18から繰り出されたロール紙2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19と、を有している。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られたロール紙2を、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、中継ローラー19に対して水平右方に位置する中継ローラー21と、中継ローラー21から見て右斜め下方に位置する中継ローラー22と、中継ローラー22から見て右斜め上方(プラテン29から見て搬送方向上流側)に位置する第一搬送ローラー23と、第一搬送ローラー23から見て右方(プラテン29から見て搬送方向下流側)に位置する第二搬送ローラー24と、第二搬送ローラー24から見て鉛直下方に位置する反転ローラー25と、反転ローラー25から見て右方に位置する中継ローラー26と、中継ローラー26から見て上方に位置する送り出しローラー27と、を有している。
中継ローラー21は、中継ローラー19から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて下方に向かって弛ませるローラーである。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
第一搬送ローラー23は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー23aと、該第一駆動ローラー23aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第一従動ローラー23bとを有している。この第一搬送ローラー23は、下方に弛ませたロール紙2を上方に引き上げ、プラテン29に対向する印刷領域Rへ搬送するローラーである。第一搬送ローラー23は、印刷領域R上のロール紙2の部位に対して画像印刷がなされている期間、一時的に搬送を停止させるようになっている。なお、コントローラー60の駆動制御により、第一駆動ローラー23aの回転駆動に伴って第一従動ローラー23bが回転することによって、プラテン29上に位置させるロール紙2の搬送量が調整される。
搬送ユニット20は、上述したとおり、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間に巻き掛けたロール紙2の部位を下方に弛ませて搬送する機構を有している。このロール紙2の弛みは、コントローラー60により、不図示の弛み検出用センサーからの検出信号に基づき監視される。具体的には、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間において弛ませたロール紙2の部位を、弛み検出用センサーが検出した場合には、該部位に適切な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20はロール紙2を弛ませた状態で搬送することが可能となる。一方、弛み検出用センサーが弛ませたロール紙2の部位を検出しない場合は、該部位に過剰な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20によるロール紙2の搬送が一時的に停止され、張力が適切な大きさに調整される。
第二搬送ローラー24は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー24aと、該第二駆動ローラー24aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー24bとを有している。この第二搬送ローラー24は、ヘッドユニット30により画像が記録された後のロール紙2の部位を、プラテン29の支持面に沿って水平右方向に搬送した後に鉛直下方に搬送するローラーである。これにより、ロール紙2の搬送方向が転換されることになる。なお、コントローラー60の駆動制御により、第二駆動ローラー24aの回転駆動に伴って第二従動ローラー24bが回転することによって、プラテン29上に位置するロール紙2の部位に対して付与される所定の張力が調整される。
反転ローラー25は、第二搬送ローラー24から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット90に送り出すようになっている。
このように、ロール紙2が各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙2を搬送するための搬送経路が形成されることになる。なお、ロール紙2は、搬送ユニット20により、印刷領域Rと対応した領域単位で間欠的にその搬送経路に沿って搬送される。
ヘッドユニット30は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2の部位に画像を記録するためのものである。すなわち、ヘッドユニット30は、搬送ユニット20により搬送経路上の印刷領域Rに(プラテン29上に)送り込まれたロール紙2の部位に、インク吐出ノズルからインクを吐出して画像を形成する。本実施の形態において、このヘッドユニット30は、M個のヘッド31を有している。
各々のヘッド31は、その下面(すなわち、ノズル面)に、列方向にインク吐出ノズルが並んだインク吐出ノズル列を有している。本実施の形態においては、ホワイト(W)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)等の色毎にそれぞれ複数のインク吐出ノズル♯1〜♯Nからなるインク吐出ノズル列を有している。各インク吐出ノズル列の各インク吐出ノズル♯1〜♯Nは、ロール紙2の搬送方向に交差する交差方向(つまり、当該交差方向が前述した列方向である)に直線状に配列されている。各インク吐出ノズル列は、当該搬送方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。
各インク吐出ノズル♯1〜♯Nには、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各インク吐出ノズル♯1〜♯Nから吐出される。
そして、かかるヘッド31が、前記交差方向(前記列方向)においてM個並べられ、このことにより、ヘッドユニット30が形成されている。そのため、ヘッドユニット30は、色毎にM×N個のインク吐出ノズルを有している。
インク補給ユニット35は、ヘッド31によるインクの吐出に起因してヘッドユニット30内のインクの量が減った際に、ヘッドユニット30にインクを補給するためのものである。ヘッドユニット30(ヘッド31)は、インク補給ユニット35から供給されたインクを吐出することにより、画像印刷を行うことができる。また、このインク補給ユニット35は、インクの色毎に設けられている。なお、インク補給ユニット35の具体的な構成等については、追って詳述する。
キャリッジユニット40は、ヘッドユニット30(ヘッド31)を移動させるためのものである。このキャリッジユニット40は、搬送方向(左右方向)に延びるキャリッジガイドレール41と(図1に二点鎖線で示す)、キャリッジガイドレール41に沿って搬送方向(左右方向)へ往復移動可能に支持されたキャリッジ42と、不図示のモーターとを有する。本実施形態におけるキャリッジ42は、4つのサブキャリッジを有しており、このサブキャリッジごとに複数のヘッド31が設けられている。そして、キャリッジ42は、不図示のモーターの駆動により、ヘッドユニット30(ヘッド31)と一体となって搬送方向(左右方向)へ移動するよう構成されている。また、キャリッジ42は、画像印刷後にヘッドユニット30(ヘッド31)のクリーニングを行う際、ヘッドユニット30(ヘッド31)と一体となってキャリッジガイドレール41に沿って搬送方向の上流側(プラテン29から見て搬送方向上流側)へ移動し、クリーニングを行うホームポジションHPで停止する(図1参照)。
クリーニングユニット45は、ホームポジションHPに設けられ、ヘッドユニット30(ヘッド31)のクリーニングを行うためのものである。クリーニングユニット45は、不図示のキャップ、吸引ポンプ等とを有している。キャリッジ42がホームポジションHPに位置すると、ヘッド31の下面(ノズル面)にキャップが密着するようになっている。このようにキャップが密着した状態で吸引ポンプが作動すると、ヘッド31内のインクが、増粘したインクや紙粉と共に吸引される。このようにして、目詰まりしたノズルが不吐出状態から回復することによってヘッドのクリーニングが完了する。
プラテン29は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2の部位を支持するとともに、該部位を加熱するものである。このプラテン29は、図1に示すように、搬送経路上の印刷領域Rに対応させて設けられ、かつ、第一搬送ローラー23と第二搬送ローラー24との間の搬送経路に沿った領域に配置されている。そして、プラテン29は、ヒーターユニット70が発生させた熱の供給を受けることにより、ロール紙2の該部位を加熱することができる。
ヒーターユニット70は、ロール紙2を加熱するためのものであり、不図示のヒーターを有している。このヒーターは、ニクロム線を有しており、当該ニクロム線をプラテン29内部に、プラテン29の支持面から一定距離となるように配置させて構成されている。このため、ヒーターは、通電されることによってニクロム線自体が発熱し、プラテン29の支持面上に位置するロール紙2の部位に熱を伝導させることができる。このヒーターは、プラテン29の全域にニクロム線を内蔵させて構成されているため、プラテン29上のロール紙2の部位に対して熱を均一に伝導することができる。本実施の形態において、プラテン上のロール紙2の部位の温度が45℃となるように、該ロール紙2の部位を均一に加熱する。これにより、該ロール紙2の部位に着弾されたインクを乾燥させることができる。
送風ユニット80は、プラテン29上のロール紙2に風を送るためのものである。この送風ユニット80は、ファン81とファン81を回転させるモーター(不図示)とを備えている。ファン81は、回転することにより、プラテン29上のロール紙2に風を送り、ロール紙2に着弾されたインクを乾燥させるためのものである。このファン81は、図1に示すように、本体部に設けられた開閉可能なカバー(不図示)に複数設けられている。そして、この各々のファン81は、カバーが閉じた際に、プラテン29の上方に位置して、当該プラテン29の支持面(当該プラテン29上のロール紙2)と対向するようになっている。
巻き取りユニット90は、搬送ユニット20により送られたロール紙2(画像印刷済みのロール紙)を巻き取るためのものである。この巻き取りユニット90は、送り出しローラー27から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め下方へ搬送するための中継ローラー91と、回転可能に支持され中継ローラー91から送られたロール紙2を巻き取るロール紙巻き取り駆動軸92と、を有している。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。このコントローラー60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。インターフェース部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視するものであり、例えば、前述の弛み検出用センサー、搬送ローラーに取り付けられてロール紙2の搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙2の有無を検出する用紙検出センサー、キャリッジ42(又はヘッド31)の搬送方向(左右方向)の位置を検出するためのリニア式エンコーダー、ロール紙2の幅方向における紙端(エッジ)位置を検出する紙端位置検出センサーなどがある。
<<<インク補給ユニット35について>>>
ここでは、本実施形態に係るインク補給ユニット35の構成例について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、インク補給ユニット35の構成例を示す図である。図4は、サブインクタンクST(又は、予備インクタンクSST)の概略側面図であって、サブインクタンクST(又は、予備インクタンクSST)内のインクが流出した後の状態を示す図である。
本実施形態に係るインク補給ユニット35は、ヘッドユニット30にインクを供給するためのものであり、インクの色ごとに設けられている。すなわち、各インク補給ユニット35は、対応するヘッド31に異なる色のインクを補給するものである。たとえば、ホワイト色のインクを補給するためのホワイト用のインク補給ユニット、シアン色のインクを補給するためのシアン用のインク補給ユニット、マゼンタ色のインクを補給するためのマゼンタ用のインク補給ユニット、イエロー色のインクを補給するためのイエロー用のインク補給ユニット、ブラック色のインクを補給するためのブラック用のインク補給ユニット等が設けられている。なお、以下においては、各インク補給ユニット35は同様の構成からなるため、ホワイトインク(W)を供給するホワイト用のインク補給ユニット35を例に挙げて説明する。ホワイトインクは、白色の酸化チタン(二酸化チタン)を顔料とする水性インクであって、透明媒体に印刷を行う際に、カラー画像の背景色(白色)を印刷するために用いるインクである。
このインク補給ユニット35は、図3に示すように、インクカートリッジICと、第一液体収容部の一例としてのサブインクタンクSTと、第二液体収容部の一例としての予備インクタンクSSTと、インクカートリッジICから流出したインクをサブインクタンクSTへ流すためのインク供給チューブ34と、サブインクタンクSTとヘッドユニット30とを連通させる供給路の一例としての第一インク供給チューブ36と、第一インク供給チューブ36と予備インクタンクSSTとを連通させる第二インク供給チューブ37と、液体供給部の一例としての供給ポンプPと、を有している。
インクカートリッジICは、ヘッドユニット30に供給するためのインクを収容するものである。このインクカートリッジICは、プリンター本体に対して着脱可能に構成されている。
サブインクタンクSTは、インクカートリッジICからヘッドユニット30へ供給されるインクを一時的に収容するものである。このサブインクタンクSTは、プリンター内部に固定されているため、インクカートリッジICとは異なり、プリンター本体に対して着脱することができない構成となっている。
ここで、サブインクタンクSTに収容されたインクを長時間放置すると、インクの沈降が生じる場合がある。このような沈降によって、サブインクタンクST内において鉛直方向の上側と下側とで濃度差が生じてしまう。特に、インクがホワイトインクのような顔料インクの場合には、その沈降による濃度差が顕著に現れる。そして、このような沈降後のインクを用いて画像を印刷すると、時間の経過に伴って、当初の画像と異なる濃度の画像へと次第に変化することになるため、印刷画質の低下を招くことになってしまう。
これに対し、本実施形態においては、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクを往復移動させることによって、サブインクタンクST内で沈降したインクを攪拌し、インク濃度の均一化を向上させている。なお、インクを攪拌するための動作例については、後に具体的に説明する。
また、サブインクタンクSTは、可撓性を有しているため、収容されるインク量に応じて撓むことが可能である。すなわち、サブインクタンクSTは、インクが内部に充填されるに従って膨張し、インクが外部へ放出されるに従って収縮する等、ある程度の剛性を保ちつつも柔軟に変形することができる。したがって、後述するインクの攪拌動作においては、サブインクタンクSTは、供給ポンプPによって吸引されると、図4に示すように潰れた状態に変形する。このように、サブインクタンクSTを潰れた状態に変形させることで、サブインクタンクSTに収容されたインクをすべて流出させることができる。この際、サブインクタンクSTに空気が混入している場合には、供給ポンプPによるインクの吸引に伴って、空気もサブインクタンクSTから流出することになる。
本実施形態に係るサブインクタンクSTは、透明色のポリエチレン系樹脂によって袋状に形成されている。なお、ポリエチレン系樹脂に限らず、可撓性を有する他の樹脂、シリコン、又はアルミ等の金属を用いて袋状に形成してもよい。
予備インクタンクSSTは、サブインクタンクSTへ送り戻すために、サブインクタンクSTから送り出されたインクを一時的に収容するものである。
ここで、上述したように、サブインクタンクSTに収容されるインクは、長時間経過後に沈降するため、サブインクタンクST内において鉛直方向の上側と下側とで濃度差が生じてしまう。かかる場合、サブインクタンクSTに収容されたインクは、供給ポンプPによって予備インクタンクSST側へ順次送り出される。この予備インクタンクSSTは、サブインクタンクSTから送り出された当該インクを次々と流入させて一時的に収容することができる。そして、予備インクタンクSST内に収容されたインクは、供給ポンプPによって再びサブインクタンクSTへ送り戻される。
このように、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間で往復移動させることによって沈降したインクを攪拌し、インク濃度の均一化を向上させることが可能となる。
なお、予備インクタンクSSTは、サブインクタンクSTと同様、可撓性を有しているため、収容されるインク量に応じて撓むことが可能である。したがって、後述するインクの攪拌動作においては、予備インクタンクSSTも同様に、供給ポンプPによって吸引されると、図4に示すように潰れた状態に変形する。
第一インク供給チューブ36は、図3に示すように、サブインクタンクSTからヘッドユニット30へインクを流すための流路を形成するものである。そして、この流路上には、バルブ36Vが設けられている。
本実施形態においては、図3に示すように、ホワイトインクを流すための流路として4本の第一インク供給チューブ361〜364が設けられており、各チューブがサブインクタンクSTとヘッドユニット30とを互いに連通させている。このように4本の第一インク供給チューブ361〜364を設けたのは、本実施形態におけるキャリッジ42が4つのサブキャリッジを有しており、この各サブキャリッジに複数のヘッド31が設けられていることから、各サブキャリッジにインク供給チューブを対応させることによってヘッド31それぞれにホワイトインクを供給するためである。
バルブ36Vは、第一インク供給チューブ36の流路を開放又は閉鎖するための開閉弁であり、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクを移動させるとき等に、コントローラー60からの制御信号に基づき開閉動作を行う。
本実施形態においては、図3に示すように、複数の第一インク供給チューブ361〜364のそれぞれに対応させて、上流側のバルブ36V1〜36V4が設けられている。
第二インク供給チューブ37は、図3に示すように、第一インク供給チューブ36と予備インクタンクSSTとを連通させるための流路を形成するものである。そして、この流路上には、バルブ37V及び供給ポンプPが設けられている。
本実施形態においては、図3に示すように、ホワイトインクを流すための流路として4本の第二インク供給チューブ371〜374が設けられ、コネクターC1〜C4を介して第一インク供給チューブ361〜364に接続させることにより、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとを互いに連通させることが可能となる。
バルブ37Vは、第二インク供給チューブ37の流路を開放又は閉鎖するための開閉弁であり、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクを移動させるとき等に、コントローラー60からの制御信号に基づき開閉動作を行う。
本実施形態においては、図3に示すように、複数の第二インク供給チューブ371〜374のそれぞれに対応させてバルブ37V1〜37V4が設けられている。
供給ポンプPは、圧縮した空気を供給することより、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクを往復移動させるものである。すなわち、供給ポンプPは、コントローラー60からの制御信号に応答して圧縮した空気を供給することより、サブインクタンクST内のインクを吸引して予備インクタンクSST内へ送り出し、予備インクタンクSST内の当該インクを吸引してサブインクタンクSTへ送り戻すことができる。
本実施形態に係る供給ポンプPは、図3に示すように、サブインクタンクST内のインクを吸引して予備インクタンクSST内へ送り出すための第一供給ポンプP1と、予備インクタンクSST内のインクを吸引してサブインクタンクSTへ送り戻すための第二供給ポンプP2と、を有している。第一供給ポンプP1は、第一インク供給チューブ361、364、及び、第二インク供給チューブ371、374を繋いで形成された流路上に設けられている。第二供給ポンプP2は、第一インク供給チューブ362、363、及び、第二インク供給チューブ372、373を繋いで形成された流路上に設けられている。
以上のように、本実施形態に係るインク補給ユニット35においては、第一インク供給チューブ361、364と第二インク供給チューブ371、374とを繋いで形成された流路は、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTへインクを送り出すための送り出し専用流路(往路)を形成することになる。一方で、第二インク供給チューブ372、373と第一インク供給チューブ362、363を繋いで形成された流路は、予備インクタンクSSTからサブインクタンクSTへインクを送り戻すための送り戻し専用流路(復路)を形成することになる。
また、第一インク供給チューブ361〜364のうちの、第二インク供給チューブ371〜374が接続されるコネクターC1〜C4よりもサブインクタンクST側の部位は、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクが往復移動する際に利用されるが、サブインクタンクSTからヘッドユニット30にインクを補給する際にも共用されるため、共用路として機能することになる。
<<<プリンター1の攪拌動作について>>>
次に、サブインクタンクST内で沈降したインクを攪拌するための動作例について説明する。
サブインクタンクSTに収容されたインクが使用されない状態のままで長時間が経過すると、インクの沈降が発生してしまう。本実施形態に係るプリンター1は、このようなインクの沈降に対し、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクを往復移動させることによって沈降したインクを攪拌する攪拌処理を実行し、サブインクタンクSTに収容されたインクの濃度均一化を向上させることができる。
インクカートリッジICについても同様に、不使用の状態のままで長時間が経過すると、インクの沈降が発生してしまう。インクカートリッジICはプリンター本体に対して着脱可能に構成されているため、ユーザーは、インクカートリッジICを本体から取り外して上下に振ることによって攪拌動作を行い、インクカートリッジICに収容されたインクの濃度均一化を向上させることができる。
しかし、インクカートリッジICの攪拌後に、ユーザーがインクカートリッジICをプリンター本体に装着する際、インクカートリッジICに接続されるインク供給チューブ34を介してサブインクタンクSTに空気(気泡)が侵入する場合がある。なお、インクカートリッジICの装着時に侵入する空気(気泡)は少量であるが、インクカートリッジICの着脱を何度も繰り返すことにより、多量の空気がサブインクタンクST内に蓄積するようになる。
そして、サブインクタンクSTに空気(気泡)が混入した状態で、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間でインクを往復移動させると(インクの攪拌を行うと)、インク供給チューブ36に空気(気泡)が残存してしまう。そして、この残存した空気(気泡)は、ヘッドユニット30(ヘッド31)へのインク補給の際に、インクと共にインク供給チューブ36を流れて行き、やがてヘッドユニット30の内部に到達する。その結果、この空気(気泡)は、ヘッドユニット30がインクを吐出する際に、吐出不良を発生させて、印刷画像の劣化を招くおそれがある。
これに対して、本実施形態のプリンター1は、インクを攪拌する攪拌処理を実行した後に、サブインクタンクSTの一部のインクを第一インク供給チューブ36(共用路)に流出させる攪拌後動作を実行するようにした。これにより、サブインクタンクSTに空気が混入した状態でインクの攪拌動作を行った場合であっても、ヘッドユニット30(ヘッド31)へのインク補給の際に空気(気泡)の混入を抑えることができるようになる。
以下では、本実施形態における攪拌処理について説明した後に、攪拌後処理について説明する。
(攪拌処理)
サブインクタンクSTに空気(気泡)が混入した状態で、サブインクタンクST内のインクを攪拌する処理について、図5A乃至図5Cを用いて説明する。図5A乃至図5Cは、本実施形態における攪拌処理を説明する図である。なお、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間の流路(往路、復路)内の体積は10ccであるものとする。
図5Aは、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTへのインクの送り出しを開始する前の状態を示す図である。すなわち、攪拌処理の開始前において、サブインクタンクSTには、95ccのインクが収容されると共に、5ccの空気が収容されている。攪拌開始前のインクは沈降しているため、サブインクタンクSTの上側と下側とで濃度差が生じている。そして、予備インクタンクSSTは、インクも空気も収容していない状態(以下、「中空状態」という)である。また、第一インク供給チューブ36及び第二インク供給チューブ37には、それぞれインクが充填されている。この状態からインクの攪拌処理が開始される。以下、具体的に説明する。
先ず、コントローラー60は、図5Bに示すように、バルブ37V2、37V3を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V1、37V4を開いた状態にさせ、第一供給ポンプP1のみを駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクを予備インクタンクSSTへ向けて順次送り出す。そうすると、サブインクタンクSTから流出したインクは、第一インク供給チューブ361、364を経由して第二インク供給チューブ374、371へそれぞれ流れて行き(つまり、往路を流れて行き)、予備インクタンクSST内に次々と収容される。そして、すべてのインクの流出が終わると、最後に空気がサブインクタンクSTから第一インク供給チューブ361、364へ流出する。本実施形態では、この第一供給ポンプP1の駆動は、サブインクタンクSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、サブインクタンクST内のインク及び空気はすべて流出することになる。この結果、サブインクタンクST内のインクも空気も0ccとなるため、サブインクタンクSTは中空状態となる。そして、予備インクタンクSST内は、往路内に存在していた10ccのインクが押し流されて収容されるため、サブインクタンクSTから流出した90ccのインクと合計した100ccのインクで満たされた状態となる。そして、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTまでインクが流れる往路には、サブインクタンクSTから流出した5ccのインク及び5ccの空気(気泡)が残存することになる。
次に、コントローラー60は、図5Cに示すように、バルブ37V1、37V4を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V2、37V3を開いた状態にさせ、第二供給ポンプP2のみを駆動させることにより、予備インクタンクSST内のインクをサブインクタンクSTへ向けて順次送り戻す。そうすると、予備インクタンクSSTから流出したインクは、第二インク供給チューブ372、373を経由して第一インク供給チューブ362、363へそれぞれ流れて行き(つまり、復路を流れて行き)、サブインクタンクST内に次々と収容される。本実施形態では、この第二供給ポンプP2の駆動は、予備インクタンクSSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、予備インクタンクSST内のインクはすべて流出することになる。この結果、予備インクタンクSST内のインクは0ccとなるため、予備インクタンクSSTは中空状態となる。そして、サブインクタンクST内は、復路内に存在していた10ccのインクが押し流されて収容されるため、予備インクタンクSSTから流出した90ccのインクと合計した100ccのインクで満たされた状態となる。そして、予備インクタンクSSTからサブインクタンクSTまでインクが流れる復路は、予備インクタンクSSTから流出した10ccのインクで充填された状態になる。一方、往路には、相変わらず空気(気泡)が残存したままの状態となる。
このように、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間をインクが往復移動することによって、サブインクタンクST内で沈降したインクが攪拌され、インク濃度が均一化される。
しかしながら、このような攪拌処理後に、サブインクタンクST内のインクを第一インク供給チューブ361〜364に流してヘッドユニット30(ヘッド31)に補給しようとすると、往路を形成する第一インク供給チューブ361、364には空気(気泡)が残存しているため、この空気(気泡)がインクの流れに押されてヘッド側へ流れて行き、やがてヘッドユニット30(ヘッド31)に到達することになる。そのため、この空気(気泡)は、ヘッドユニット30(ヘッド31)がインクを吐出する際に、吐出不良を発生させて、印刷画像の劣化を招くおそれがある。
そこで、本実施形態に係るプリタンー1においては、以下のように、攪拌後処理を引き続き実行するようにした。
(攪拌後処理)
次に、攪拌後処理について、図5D乃至図5Gを用いて説明する。図5D乃至図5Gは、本実施形態における攪拌後処理を説明する図である。この攪拌後処理は、上述した攪拌処理後に引き続き実行されるため、図5Cに示す状態から開始される。以下、具体的に説明する。
引き続きコントローラー60は、図5Dに示すように、再度、バルブ37V2、37V3を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V1、37V4を開いた状態にさせ、第一供給ポンプP1のみを駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクを予備インクタンクSSTへ向けて順次送り出す。そうすると、サブインクタンクSTから流出したインクは、第一インク供給チューブ361、364を経由して第二インク供給チューブ374、371へそれぞれ流れて行き(つまり、往路を流れて行き)、予備インクタンクSST内に次々と収容される。この際、コントローラー60は、第一供給ポンプP1を駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクのうちの一部のインクを流出させる。本実施形態においては、サブインクタンクSTに収容される100ccのインクのうち、10ccのインクを流出させる。この結果、サブインクタンクSTには、10ccのインクが流出したため、90ccのインクが残る。そして、予備インクタンクSST内には、往路内に存在していた5ccのインク及び5ccの空気(気泡)が押し流されて収容されることになる。そして、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTまでインクが流れる往路は、サブインクタンクSTから流出した10ccのインクで充填された状態となる。
なお、上記において、第一供給ポンプP1の駆動により、サブインクタンクSTから10ccのインクを流出させる場合を説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、第一インク供給チューブ361、364の共用路(コネクターC1、C4よりもサブインクタンクST側の部位)を充填させる量のインクを流出させるようにしてもよい。このようにすることで、空気(気泡)が第一インク供給チューブ361、364の共用路に残存しないようにすることができる。
次に、コントローラー60は、図5Eに示すように、バルブ37V1、37V4を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V2、37V3を開いた状態にさせ、第二供給ポンプP2のみを駆動させることにより、予備インクタンクSST内のインクをサブインクタンクSTへ向けて順次送り戻す。そうすると、予備インクタンクSSTから流出したインクは、第二インク供給チューブ372、373を経由して第一インク供給チューブ362、363へそれぞれ流れて行く(つまり、復路を流れて行く)。本実施形態では、この第二供給ポンプP2の駆動は、予備インクタンクSSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、予備インクタンクSST内のインク及び空気はすべて流出することになる。この結果、予備インクタンクSST内のインク及び空気は0ccとなるため、予備インクタンクSSTは中空状態となる。そして、サブインクタンクST内は、復路内に存在していた10ccのインクが押されて収容されるため、すでにサブインクタンクSSTに存在していた90ccのインクと合計した100ccのインクで満たされた状態となる。そして、予備インクタンクSSTからサブインクタンクSTまでインクが流れる復路は、予備インクタンクSSTから流出した5ccのインク及び5ccの空気(気泡)で充填された状態となる。つまり、空気(気泡)が復路に残存した状態となる。
次に、コントローラー60は、図5Fに示すように、再々度、バルブ37V2、37V3を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V1、37V4を開いた状態にさせ、第一供給ポンプP1のみを駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクを予備インクタンクSSTへ向けて順次送り出す。そうすると、サブインクタンクSTから流出したインクは、第一インク供給チューブ361、364を経由して第二インク供給チューブ374、371へそれぞれ流れて行く(つまり、往路を流れて行く)。この際、コントローラー60は、第一供給ポンプP1を駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクのうちの一部のインクを流出させる。本実施形態においては、サブインクタンクSTに収容される100ccのインクのうち、10ccのインクを流出させる。この結果、サブインクタンクSTには、10ccのインクが流出したため、90ccのインクが残る。そして、予備インクタンクSST内には、往路内に存在していた10ccのインクが押し流されて収容されることになる。そして、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTまでインクが流れる往路は、サブインクタンクSTから流出した10ccのインクで充填された状態となる。一方、復路には、相変わらず空気(気泡)が残存したままの状態となる。
次に、コントローラー60は、図5Gに示すように、バルブ37V1、37V4を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V2、37V3を開いた状態にさせ、第二供給ポンプP2のみを駆動させることにより、予備インクタンクSST内のインクをサブインクタンクSTへ向けて順次送り戻す。そうすると、予備インクタンクSSTから流出したインクは、第二インク供給チューブ372、373を経由して第一インク供給チューブ362、363へそれぞれ流れて行く(つまり、復路を流れて行く)。本実施形態では、この第二供給ポンプP2の駆動は、予備インクタンクSSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、予備インクタンクSST内のインクはすべて流出することになる。この結果、予備インクタンクSST内のインクは0ccとなるため、予備インクタンクSSTは中空状態となる。そして、サブインクタンクST内には、復路内に存在していた5ccの空気(気泡)が押し流されて収容され、及び、復路内に存在していた5ccのインクと、すでにサブインクタンクSSTに存在していた90ccのインクとを合計した95ccのインクが収容される。そして、予備インクタンクSSTからサブインクタンクSTまでインクが流れる復路は、予備インクタンクSSTから流出した10ccのインクで充填された状態となる。つまり、空気がサブインクタンクSTに送り戻されることになる。
以上のように、本実施形態では、インクの攪拌処理を実行した後、引き続き攪拌後処理を実行することにより、サブインクタンクSTから流出させた空気が当該サブインクタンクSTに送り戻されるようになるため、往路を形成する第一インク供給チューブ36内に残存する空気(気泡)を減らすことができる。よって、サブインクタンクST内のインクを第一インク供給チューブ36に流してヘッドユニット30(ヘッド31)に補給した場合でも、インクの流れに押されてヘッド側へ流れる空気(気泡)を少なくすることができるため、ヘッドユニット30へのインク補給の際に空気(気泡)の混入を抑えることが可能となる。
<<<プリンター1の充填動作について>>>
ここでは、充填処理(初期充填処理)について、図6A乃至図6Hを用いて説明する。図6A乃至図6Hは、本実施形態における充填処理を説明する図である。なお、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間の流路内の体積は10ccであるものとする。また、この充填処理は、キャリッジ42(ヘッドユニット30)がホームポジションHPに停止している際に実行されるものとする。
前述したとおり、画像印刷等が行われることによりインクがヘッドユニット30(ヘッド31)から吐出されて、ヘッドユニット30内のインクが消費されると、消費された当該インクを補うように、サブインクタンクST内のインクが第一インク供給チューブ36を通ってヘッドユニット30へ流入するが、当該第一インク供給チューブ36に空気(気泡)が含まれていると、当該空気(気泡)がインクと共にヘッドユニット30へ流入し画像印刷へ悪影響を及ぼす可能性がある。
また、第一インク供給チューブ36のみならず、第二インク供給チューブ37にも空気(気泡)が含まれていると、前述した攪拌処理を実行することにより、当該空気(気泡)が第一インク供給チューブ36に流入する可能性がある。そして、流入した当該空気(気泡)がインクと共にヘッドユニット30に流入すると、画像印刷へ悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態においては、かかる不都合の発生を抑えるために、第一インク供給チューブ36及び第二インク供給チューブ37をインクで予め充填して、空気(気泡)が第一インク供給チューブ36及び第二インク供給チューブ37に存在しないようにするインクの充填処理を行う。以下、インクの充填処理について具体的に説明する。
インクの充填処理を開始する前では、図6Aに示すように、サブインクタンクSTには、インクカートリッジICから供給された100ccのインクが収容されている。予備インクタンクSSTは中空状態である。そして、第一インク供給チューブ36及び第二インク供給チューブ37は、それぞれ空気(気泡)が充填されている。この状態から充填処理が開始される。
先ず、コントローラー60は、図6Bに示すように、バルブ37V2、37V3を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V1、37V4を開いた状態にさせ、第一供給ポンプP1のみを駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクを予備インクタンクSSTへ向けて順次送り出す。そうすると、サブインクタンクSTから流出したインクは、第一インク供給チューブ361、364を経由して第二インク供給チューブ374、371へそれぞれ流れて行き(つまり、往路を流れて行き)、予備インクタンクSST内に次々と収容される。本実施形態では、この第一供給ポンプP1の駆動は、サブインクタンクSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、サブインクタンクST内のインクはすべて流出することになる。この結果、サブインクタンクST内のインクが0ccとなるため、サブインクタンクSTは中空状態となる。予備インクタンクSST内には、往路内に存在していた10ccの空気がインクの流れに押されて収容されることになり、また、サブインクタンクSTから流出した90ccのインクが収容されることになる。そして、サブインクタンクSTから予備インクタンクSSTまでインクが流れる往路は、サブインクタンクSTから流出した10ccのインクで充填されることになる(第一処理)。
次に、コントローラー60は、図6Cに示すように、バルブ37V1、37V4を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V2、37V3を開いた状態にさせ、第二供給ポンプP2のみを駆動させることにより、予備インクタンクSST内のインク全てをサブインクタンクSTへ向けて順次送り戻す(第二処理)。そうすると、予備インクタンクSSTから流出したインクは、第二インク供給チューブ372、373を経由して第一インク供給チューブ362、363へそれぞれ流れて行き(つまり、復路を流れて行き)、サブインクタンクST内に次々と収容される。本実施形態では、この第二供給ポンプP2の駆動は、予備インクタンクSSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、予備インクタンクSST内のインク及び空気はすべて流出することになる。この結果、予備インクタンクSST内のインク及び空気は0ccとなるため、予備インクタンクSSTは中空状態となる。そして、サブインクタンクST内には、復路内に存在していた10ccの空気がインクの流れに押されて収容され、予備インクタンクSSTから流出した90ccのインクが収容されることになる。そして、予備インクタンクSSTからサブインクタンクSTまでインクが流れる復路は、予備インクタンクSSTから流出した10ccの空気(気泡)で充填された状態となる。つまり、10ccの空気(気泡)が復路内に残存することになる。
このように、サブインクタンクSTと予備インクタンクSSTとの間をインクが往復移動することによって、往路はインクで充填されるが、復路は空気(気泡)で充填されてしまう。このように復路に空気(気泡)が残存すると、前述したインクの攪拌処理の実行により、当該空気(気泡)が第一インク供給チューブ36に流入する可能性がある。第一インク供給チューブ36に流入した空気(気泡)は、ヘッドユニット30(ヘッド31)へのインク補給の際、インクの流れに押されてヘッド側へ流れて行き、やがてヘッドユニット30に到達することになる。そのため、この空気(気泡)は、ヘッドユニット30がインクを吐出する際に、吐出不良を発生させて、印刷画像の劣化を招くおそれがある。そこで、本実施形態に係るプリタンー1においては、以下のように、往路と復路にインクを繰り返し流す処理を実行するようにした。
すなわち、引き続きコントローラー60は、図6Dに示すように、再度、バルブ37V2、37V3を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V1、37V4を開いた状態にさせ、第一供給ポンプP1のみを駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクを予備インクタンクSSTへ向けて順次送り出す(第三処理)。そうすると、サブインクタンクSTから流出したインクは、第一インク供給チューブ361、364を経由して第二インク供給チューブ371、374へそれぞれ流れて行く(つまり、往路を流れて行く)。この際、コントローラー60は、第一供給ポンプP1を駆動させることにより、サブインクタンクST内のインクのうちの一部のインクを流出させる。本実施形態においては、サブインクタンクSTに収容される90ccのインクのうち(図6C参照)、10ccのインクを流出させる。この結果、サブインクタンクSTには、10ccのインクが流出したため、80ccのインクと10ccの空気が残る。そして、予備インクタンクSST内には、往路内に存在していた10ccのインクが押し流されて収容されることになる。そして、往路は、サブインクタンクSTから流出した10ccのインクで充填された状態となる。なお、復路には相変わらず10ccの空気(気泡)が残存したままの状態である。
次に、コントローラー60は、図6Eに示すように、バルブ37V1、37V4を閉じた状態にさせると共に、バルブ36V、バルブ37V2、37V3を開いた状態にさせ、第二供給ポンプP2のみを駆動させることにより、予備インクタンクSST内のインクをサブインクタンクSTへ向けて順次送り戻す(第四処理)。そうすると、予備インクタンクSSTから流出したインクは、第二インク供給チューブ372、373を経由して第一インク供給チューブ362、363へそれぞれ流れて行く(つまり、復路を流れて行く)。本実施形態では、この第二供給ポンプP2の駆動は、予備インクタンクSSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、予備インクタンクSST内のインクはすべて流出することになる。つまり、予備インクタンクSSTから10ccのインク全てが流出するため、復路内に残存する全ての空気(気泡)をサブインクタンクST側へ押し流すことができる。この結果、予備インクタンクSST内のインクは0ccとなるため、予備インクタンクSSTは中空状態となる。そして、サブインクタンクST内には、復路内に残存していた10ccの空気が全て押し流されて収容されるため、すでにサブインクタンクSTに存在していた10ccの空気と合わせて20ccの空気が収容されることになり、さらに、すでにサブインクタンクSTに存在していた80ccのインクが収容されることになる。そして、復路は、予備インクタンクSSTから流出した10ccのインクで充填された状態となる。
このように、往路と復路に再びインクを流すことによって、復路に残存していた空気(気泡)がインクに押し流されてサブインクタンクSTに収容されるため、復路はインクで充填された状態になる。また往路もインクで充填された状態となる。
次に、コントローラー60は、図6Fに示すように、バルブ37Vを閉じた状態にさせると共に、バルブ36Vを開いた状態にさせ、ヘッド側に設けられた不図示の吸引ポンプ(クリーニングユニット45)を駆動させることにより、サブインクタンクST内のインク及び空気を第一インク供給チューブ36に流す。この際、不図示の吸引ポンプの駆動は、サブインクタンクSTが潰れた状態(図4参照)になるまで続けられ、サブインクタンクST内のインク及び空気はすべて流出する。このようにして第一インク供給チューブ36を流れたインク及び空気は、ヘッド31から外部へ排出される。
次に、コントローラー60は、図6Gに示すように、バルブ36V、バルブ37Vを閉じた状態にさせると共に、インクカートリッジICからサブインクタンクSTへインクを供給する制御を行う。本実施形態では、インクカートリッジICから100ccのインクがサブインクタンクSTに供給されるため、サブインクタンクSTはインクで満たされた状態となる。
次に、コントローラー60は、図6Hに示すように、再び、バルブ36Vを開いた状態にさせ、サブインクタンクST内のインクを第一インク供給チューブ36に流してヘッドユニット30(ヘッド31)に補給する制御を行う。これにより、第一インク供給チューブ36はインクで充填された状態になる。
以上のように、本実施形態では、第一インク供給チューブ36及び第二インク供給チューブ37をインクで充填させる充填処理を実行することにより、この充填処理前に第一インク供給チューブ36及び第二インク供給チューブ37に存在していた空気(気泡)を、サブインクタンクST内に収容させるようにした。そのため、この充填処理後、前述した攪拌処理の実行した場合でも、第二インク供給チューブ37に存在していた空気(気泡)が第一インク供給チューブ36に流入する可能性を少なくすることができる。その結果、ヘッドユニット30へのインク補給の際に空気(気泡)の混入を抑えることが可能となる。
<<<本実施の形態に係るプリンター1の有効性について>>>
上述したとおり、本実施形態に係るプリンター1は、ロール紙2にインクを吐出するヘッドユニット30と、インクを収容するサブインクタンクSTと、前記サブインクタンクSTから前記ヘッドユニット30へ液体を供給するための第一インク供給チューブ36と、前記サブインクタンクSTから送り出されたインクを収容し当該サブインクタンクSTに送り戻すために用いる予備インクタンクSSTと、前記サブインクタンクSTから前記予備インクタンクSSTまでインクを送る際にインクが通過する往路(第一インク供給インクチューブ361、364及び第二インク供給インクチューブ371、374)であって、前記第一インク供給チューブ36と共用する共用路を含む往路と、前記予備インクタンクSSTから前記サブインクタンクSTまでインクを送る際にインクが通過する復路(第一インク供給インクチューブ362、363及び第二インク供給インクチューブ372、373)と、前記サブインクタンクST内の全てのインクを、前記往路を通過させて、前記予備インクタンクSSTへ向けて送り、その後、前記予備インクタンクSST内の全てのインクを、前記復路を通過させて、前記サブインクタンクSTへ向けて送ることにより、インクを攪拌する攪拌処理を実行するコントローラー60と、を有するプリンター1であって、前記コントローラー60は、前記攪拌処理の実行後、前記サブインクタンクST内の一部のインクを、前記共用路に流出させる攪拌後処理を実行するようにした。そして、このことにより、サブインクタンクSTに空気が混入した場合に、インクを攪拌する攪拌処理を実行したとしても、空気(気泡)がサブインクタンクSTに送り戻されるようになるため、第一インク供給チューブ36に残存する空気(気泡)を減らすことができる。したがって、この攪拌動作後において、ヘッドユニット30へのインク補給の際に空気(気泡)の混入を抑えることが可能となる。
また、前記コントローラー60は、前記攪拌処理の実行後、前記サブインクタンクST内の一部のインクを、前記共用路すべてに流出させるようにした。これにより、空気(気泡)が共用路に残存しないようにすることができるため、攪拌処理の実行後、ヘッドユニット30へのインク補給の際に空気(気泡)の混入をより適切に抑えることが可能となる。
また、本実施形態に係るプリンター1は、ロール紙2にインクを吐出するヘッドユニット30と、インクを収容するサブインクタンクSTと、前記サブインクタンクSTから前記ヘッドユニット30へ液体を供給するための第一インク供給チューブ36と、前記サブインクタンクSTから送り出されたインクを収容し当該サブインクタンクSTに送り戻すために用いる予備インクタンクSSTと、前記サブインクタンクSTから前記予備インクタンクSSTまでインクを送る際にインクが通過する往路(第一インク供給インクチューブ361、364及び第二インク供給インクチューブ371、374)と、前記予備インクタンクSSTから前記サブインクタンクSTまでインクを送る際にインクが通過する復路(第一インク供給インクチューブ362、363及び第二インク供給インクチューブ372、373)であって、前記第一インク供給チューブ36と共用する共用路を含む復路と、前記サブインクタンクST内のインクを、前記往路を通過させて、前記予備インクタンクSSTへ向けて送ることにより、前記往路をインクで充填させる第一処理と、当該第一処理によって前記予備インクタンクSSTに収容された全てのインクを、前記復路を通過させて、前記サブインクタンクSTへ向けて送る第二処理と、前記サブインクタンクST内のインクを、再度、前記往路を通過させて、前記予備インクタンクSSTへ向けて送る第三処理と、前記第三処理によって前記予備インクタンクSSTに収容されたインクを、前記復路を通過させて、前記サブインクタンクSTに向けて送ることにより、前記復路をインクで充填させる第四処理と、を有する充填処理を実行するコントローラー60と、を有するようにした。そして、このことにより、前述した攪拌処理の実行した場合でも、第二インク供給チューブ37に存在していた空気(気泡)が第一インク供給チューブ36に流入する可能性を少なくすることができる。そのため、ヘッドユニット30へのインク補給の際に空気(気泡)の混入を抑えることが可能となる。
===その他の実施の形態===
本実施形態は、主として液体吐出装置について記載されているが、液体攪拌方法等の開示も含まれる。また、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<液体吐出装置>
上記の実施形態においては、液体吐出装置としてインクジェット式プリンターを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置であってもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体吐出装置に本発明を適用することができる。
<攪拌処理及び充填処理>
上記の実施形態においては、サブインクタンクST及び予備インクタンクSSTの容量をそれぞれ100ccとし、往路及び復路の容量をそれぞれ10ccとして、攪拌処理及び充填処理について説明したが、この数値に限定されるものではない。
1 液体吐出装置、2 ロール紙、
10 給送ユニット、18 ロール紙巻軸、
19 中継ローラー、20 搬送ユニット、
21 中継ローラー、22 中継ローラー、
23 第一搬送ローラー、24 第二搬送ローラー、
25 反転ローラー、26 中継ローラー、
27 送り出しローラー、29 プラテン、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
34 インク供給チューブ、35 インク補給ユニット、
36 第一インク供給チューブ、36V バルブ、
37 第二インク供給チューブ、37V バルブ、
38 第三インク供給チューブ、38V バルブ、
40 キャリッジユニット、41 ガイドレール、
42 キャリッジ、45 クリーニングユニット、
50 検出器群、60 コントローラー、
70 ヒーターユニット、80 送風ユニット、
81 ファン、90 巻き取りユニット、
91 中継ローラー、92 ロール紙巻き取り駆動軸、
110 コンピューター、
IC インクカートリッジ、ST サブインクタンク、
SST 予備インクタンク、P 供給ポンプ

Claims (5)

  1. 媒体に液体を吐出するヘッド部と、
    液体を収容する第一液体収容部と、
    前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、
    前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、
    前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路であって、前記供給路と共用する共用路を含む往路と、
    前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路と、
    前記第一液体収容部内の全ての液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送り、その後、前記第二液体収容部内の全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送ることにより、液体を攪拌する攪拌処理を実行するコントローラーと、を有する液体吐出装置であって、
    前記コントローラーは、前記攪拌処理の実行後、
    前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路に流出させる攪拌後処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記コントローラーは、前記攪拌処理の実行後、
    前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路すべてに流出させることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 媒体に液体を吐出するヘッド部と、液体を収容する第一液体収容部と、前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路であって、前記供給路と共用する共用路を含む往路と、前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路と、コントローラーと、を有する液体吐出装置を準備することと、
    前記コントローラーが、
    前記第一液体収容部内の全ての液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送り、その後、前記第二液体収容部内の全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送ることにより、液体を攪拌する攪拌処理を実行し、前記攪拌処理の実行後、前記第一液体収容部内の一部の液体を、前記共用路に流出させる攪拌後処理を実行することと、
    を有することを特徴とする液体攪拌方法。
  4. 媒体に液体を吐出するヘッド部と、
    液体を収容する第一液体収容部と、
    前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、
    前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、
    前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路と、
    前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路であって、前記供給路と共用する共用路を含む復路と、
    前記第一液体収容部内の液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送ることにより、前記往路を液体で充填させる第一処理と、
    当該第一処理によって前記第二液体収容部に収容された全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送る第二処理と、
    前記第一液体収容部内の液体を、再度、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送る第三処理と、
    前記第三処理によって前記第二液体収容部に収容された液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部に向けて送ることにより、前記復路を液体で充填させる第四処理と、
    を有する充填処理を実行するコントローラーと、を有することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 媒体に液体を吐出するヘッド部と、液体を収容する第一液体収容部と、前記第一液体収容部から前記ヘッド部へ液体を供給するための供給路と、前記第一液体収容部から送り出された液体を収容し当該第一液体収容部に送り戻すために用いる第二液体収容部と、前記第一液体収容部から前記第二液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する往路と、前記第二液体収容部から前記第一液体収容部まで液体を送る際に液体が通過する復路であって、前記供給路と共用する共用路を含む復路と、コントローラーと、を有する液体吐出装置を準備することと、
    前記コントローラーが、
    前記第一液体収容部内の液体を、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送ることにより、前記往路を液体で充填させる第一処理と、
    当該第一処理によって前記第二液体収容部に収容された全ての液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部へ向けて送る第二処理と、
    前記第一液体収容部内の液体を、再度、前記往路を通過させて、前記第二液体収容部へ向けて送る第三処理と、
    前記第三処理によって前記第二液体収容部に収容された液体を、前記復路を通過させて、前記第一液体収容部に向けて送ることにより、前記復路を液体で充填させる第四処理と、を有する充填処理を実行することと、
    を有することを特徴とする液体充填方法。
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