JP4384067B2 - 液体吐出装置および液体処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド内の液体を循環する液体供給循環機構を搭載した液体吐出装置およびその液体処理方法に関し、特にプリント媒体の画像形成領域の全幅に亙って吐出口が配列するフルラインタイプのインクジェットヘッドを用いたインクジェット装置として好適である。
なお、本明細書において記述される「プリント」とは、文字や図形など有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像,模様,パターンなどを形成したり、あるいはエッチングなどのようなプリント媒体の加工を行う場合も包含する。
また「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙片のみならず、布帛,樹脂フィルム,金属板,ガラス,セラミックス,木材,皮革などの液体を受容可能なものであり、シート状物体以外の三次元立体、例えば球体や円筒体なども包含する。
さらに「液体」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント媒体上に付与されることによって、画像,模様,パターンなどの形成,エッチングなどのプリント媒体の加工,あるいはインクの処理、例えばプリント媒体に付与されるインク中の色材の凝固や不溶化に供され得る液体を指し、プリントに関して用いられるあらゆる液体を包含する。
インクジェットプリント装置は、インクジェットヘッド(以下、「プリントヘッド」と称すこともある)からインクを吐出し、プリント媒体に付着させて印字等のプリントを行うものである。このインクジェットプリント装置においては、プリントヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速でプリントすることができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像をプリントするのが容易であるなどの利点を有している。中でも、プリント媒体の画像形成領域の全幅にわたって多数の吐出口が配列する、いわゆるフルライン型のインクジェットヘッドは、その多数の吐出口から同時にインクを吐出可能であるため、画像をより高速で形成することができる。フルライン型のプリントヘッドでは、多数の吐出口が長尺に配列されているため、各吐出口に供給するインクを貯留する共通液室の形状もそれに合わせて長尺に形成されている。
このようなフルライン型のプリントヘッドでは、インクを吐出するためのヒータの数も多くなるため、共通液室内のインクがヒータによって加熱され高温となりやすい。そこで、プリントヘッドの共通液室内と、その共通液室内に供給するインクを貯留するサブタンクとを循環流路として、その流路に組み込まれたポンプを用いてインクを循環させることによってサブタンク内のインクを共通液室内に循環させることが知られている。こうしてインクを循環させることにより、インクの温度が高温とならず、プリントヘッドの温度上昇が抑えられる。
また、このようなインクの循環動作はインクの温度上昇を抑える目的の他にも、例えば、共通液室内に溜まった気泡を外部に排出することを目的として実施されることもある。
図9は、特許文献1に示されたインク供給循環機構の構成を模式的に示す断面図である。
図示するように、インク供給循環機構150は、インクジェットヘッド101と、インクジェットヘッド101に供給するインクを一時的に貯留するためのサブタンク103と、インクを貯留するメインタンク102とを有し、不図示のインクジェットプリンタに搭載されて使用されるものである。
インクジェットヘッド101は、インクを吐出する複数の吐出口101aと、各吐出口101aに供給するインクを貯留する1つの共通液室126とを有している。インクジェットヘッド101の吐出口面に対向する位置には、吐出口101aから押し出されたインクを受けるためのキャップ108が配置されている。
サブタンク103は、第1のタンク103aおよび第2のタンク103bを備えている。これら第1および第2のタンク103a,103bは、いずれも密閉空間となるように区画されている。第1および第2のタンク103a,103bはいずれも、その内部に所定量のエアバッファを残した状態でインクが貯留されている。このようにエアバッファを残すことにより、インクを循環させた際に発生するインクの流量変動が吸収されるようになっている。
第1のタンク103aの上面には、タンク内を大気連通させるための大気連通管134が配置されている。大気連通管134にはこの連通管を開閉する大気連通弁106dが取り付けられている。
メインタンク102は、不図示のインクジェットプリンタに対してインクカートリッジの形態で交換可能に構成されており、所定の色のインクを貯留している。
上述した各構成要素は、管部材によって適宜連結されており、これによりインクジェットプリンタにおける「インク供給モード」,「インク循環モード」,「インク吐出モード」等の動作が実施可能となっている。これらの動作のうち、「インク循環モード」についてその構成および動作を以下に説明する。
共通液室126内のインクを循環するため、共通液室126の上流側および下流側にはそれぞれ、第1の流路132および第2の流路133が連通している。
第1の流路132の他端はサブタンク103の第2のタンク103bに連通しているのに対し、第2の流路133の他端は第1のタンク103aに連通している。第1および第2のタンク103a,103bは、管部材によって連通している。このように、インク供給循環機構150では、第1の流路132と、第2の流路133と、第1のタンク103aと第2のタンク103bとを連通する管部材とによって1つの循環流路が構成されている。
第1のタンク103aと第2のタンク103bとを連通する管部材の中間位置には、第1のタンク103a内のインクを第2のタンク103b内に移送するための第1のポンプ104が配置され、この第1のポンプ104によってインクが循環されるようになっている。
キャップ108には、キャップ108に受容されたインクを回収するための回収流路135が連通している。この回収流路135の他端は、サブタンク103の第1のタンク103a内に連通している。回収流路135には、インク内の異物を捕捉するためのフィルタ152と、キャップ108からインクを吸引するための第2のポンプ109とが組み込まれている。
以上のように構成されたインク供給循環機構150は、「インク循環モード」として次のように駆動される。
大気連通弁106dを閉塞した状態で第1のポンプ104を駆動すると、第1のタンク103a内のインクが第2のタンク103b内に移送され、これにより加圧された第2のタンク103b内のインクが、第1の流路132を介して共通液室126内に移送される(図中の矢印方向参照)。これに伴って、共通液室126内のインクの一部が第2の流路133内に押し出され、第2の流路133を介して再び第1のタンク103aに戻るようになっている。また、共通液室126内のインクの残りの一部は吐出口101aから押し出されてキャップ108に受容される。
ここで、第1のポンプ104と同期して第2のポンプ109が駆動されており、キャップ108に受容されたインクが回収流路135を介して第1のタンク103aに戻るようになっている。
このような循環動作について以下により詳細に説明する。
まず、循環動作開始直後では、第1のポンプ104の駆動によって第2のタンク103b内にインクが移送され、第2のタンク103b内はそのエアバッファが圧縮されながら加圧される。こうして第2のタンク103b内が加圧されることにより、タンク内のインクが共通液室126に向かって押し出される。一方、第1のタンク103a内では、インクが第2のタンク103bに向けて吸引されるため、タンク内は負圧となり、そのエアバッファが膨張する。このような循環動作開始直後の状態では、サブタンク103内および共通液室126内の圧力が定常化していないため、吐出口101aから比較的大量のインクが押し出される。特に、図9において第2の流路133側にインクを浄化するための図示しないフィルタを設けた場合、このフィルタの圧損の影響によって共通液室126内が加圧状態となりやすく、より大量のインクが押し出されることとなる。
循環動作を開始してしばらくすると、サブタンク103内および共通液室126内の圧力が定常状態となる。つまり、エアバッファの膨張または縮小が収まり、吐出口101aから押し出されるインクの量も減少し、サブタンク103に流入するインクの量と第1のポンプ104の流量とがほぼ同量となる。
特開平11−179932号公報
しかしながら、上述したような循環系では、定常状態で循環動作が行われていても、共通液室が吐出口を介して大気に連通しているのに対してサブタンクが密閉されているため、共通液室内とサブタンク内との間に圧力差が生ずる。このため、ポンプを停止してもインクの循環動作がすぐには停止しないことがある。この結果、共通液室内が負圧となって、その負圧の大きさが吐出口内のインクのメニスカス保持力を超えると、吐出口から空気が引き込まれることがあった。このように吐出口から引き込まれた空気が共通液室内に気泡として溜まってしまうと、正常な吐出ができなくなる場合がある。
こうした空気の引き込み現象は、ポンプの流量が大きい程、または、サブタンク内のエアバッファの容量が大きいほど発生しやすくなる。その他にも、共通液室の排出側にフィルタを設けた場合、そのフィルタの圧力係数が大きいほど発生しやすい。すなわち、上述のような空気の引き込みを防止することは、ポンプやフィルタの選択の自由度を向上させる点で、あるいはエアバッファの設定の自由度を向上させる点で望ましい。
インクの循環動作において、上記のような空気の引き込みに起因した不具合がある一方、循環動作の開始直後に共通液室内が加圧されて吐出口からインクが押し出されることもある。このように、インクが押し出されてしまうことは、図9の場合のように押し出されたインクが再びサブタンク103に戻るようになっている構成では特に問題はない。しかしながら、押し出されたインクが独立した廃インク回収タンクに回収されるような構成では問題となる。
本発明の目的は、インクなどの液体の循環動作において、吐出口から空気が引き込まれたり、逆に吐出口から液体が押し出されたりすることを防止した液体吐出装置および液体処理方法を提供することにあり、特にサブタンクの防塵性を高めることが可能な液体吐出装置および液体処理方法を提供するものである。
上記目的を達成し得る本発明の第1の形態は、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体を一時的に貯留するサブタンクと、このサブタンク内を大気連通させるための大気連通路を開閉する大気連通弁と、前記サブタンクと前記液体吐出ヘッドとを連通す第1の流路と、この第1の流路に組み込まれて前記サブタンクから前記液体吐出ヘッドへと液体を供給するためのポンプと前記液体吐出ヘッドと前記サブタンクとを連通する第2の流路と、この第2の流路に配置されて当該第2の流路を開閉する開閉弁と、前記大気連通弁および前記開閉弁ならびに前記ポンプを制御し、前記大気連通弁を閉じると共に前記開閉弁を開いた状態にて前記ポンプを駆動し、前記サブタンクから前記第1の流路を介して前記液体吐出ヘッドへと液体を供給すると共に前記液体吐出ヘッドから前記第2の流路を介して前記サブタンクへと液体を戻すことによって液体を循環させる制御手段とを具えた液体吐出装置であって、前記制御手段は、前記ポンプの停止後に前記大気連通弁を開くと共に前記開閉弁を閉じることを特徴とするものである。
本発明の液体吐出装置においては、ポンプを駆動して液体吐出ヘッドとサブタンクとの間で液体を循環する循環動作を停止する際、制御装置がポンプの停止直後に大気連通弁を開てサブタンク内の負圧を短時間で回復させ、サブタンクと液体吐出ヘッドとの間の差圧を短時間で解消する。
本発明の第1の形態による液体吐出装置において、サブタンクに供給するための液体を貯留するメインタンクをさらに具え、制御手段は液体を循環させる場合と逆方向にポンプを駆動してメインタンクから第1の流路の一部を介してサブタンクへと液体を補充可能であってよい。
また、メインタンク内の液体をサブタンク内に補充する場合、サブタンクが満タンとなるようにすることが好ましい。ここで、「サブタンクが満タン」とは、サブタンク内の液体量を検出するセンサが満タンと検出した状態である。従って、サブタンク内に所定量のエアバッファを残して液体が充填された状態を含む。
サブタンク内の液体の残量を検出するセンサをさらに具え、制御手段がサブタンク内の液体を所定量以上にしてから液体を循環させるものであってよい。
本発明の第2の形態は、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体を一時的に貯留するサブタンクと、このサブタンク内を大気連通させるための大気連通路を開閉する大気連通弁と、前記サブタンクと前記液体吐出ヘッドとを連通する第1の流路と、この第1の流路に組み込まれて前記サブタンクから前記液体吐出ヘッドへと液体を供給するためのポンプと、前記液体吐出ヘッドと前記サブタンクとを連通する第2の流路と、この第2の流路に配置されて当該第2の流路を開閉する開閉弁とを有する液体吐出装置の液体処理方法であって、前記大気連通弁を閉じると共に前記開閉弁を開いた状態にて前記ポンプを駆動し、前記サブタンクから前記第1の流路を介して前記液体吐出ヘッドへと液体を供給すると共に前記液体吐出ヘッドから前記第2の流路を介して前記サブタンクへと液体を戻すことによって液体を循環させるステップと、前記ポンプを停止するステップと、前記ポンプの停止後に前記大気連通弁を開くと共に前記開閉弁を閉じるステップとを具えたことを特徴とするものである。
本発明の第2の形態による液体処理方法において、液体吐出装置がサブタンクに供給するための液体を貯留するメインタンクをさらに有し、液体を循環させるステップに先立ち、液体を循環させる場合と逆方向にポンプを駆動してメインタンクから第1の流路の一部を介してサブタンクへと液体を補充するステップをさらに具えることができる。
上述したように本発明の液体吐出装置によれば、循環動作を停止する際に、ポンプ手段を停止と同時あるいは直後にサブタンク内を大気連通させるようにしてことにより、サブタンク内とインクジェット記録ヘッド内との間の圧力差が短時間で解消するため、結果的に吐出口から空気が引き込まれることが防止され、インクジェット記録装置の信頼性が向上する。また、インクの循環に先立ってサブタンク内にインクを補充してエアバッファの容量を最小としているため、循環動作の際に吐出口から押し出されるインクの量が低減する効果がある。
また、本発明の液体処理方法によれば、大気連通路を閉じた状態で液体を循環させるステップと、液体の循環を終えると同時あるいは直後にサブタンク内を大気連通させるステップを具えたことにより、サブタンク内とインクジェット記録ヘッド内との間の圧力差が短時間で解消し、吐出口から空気が引き込まれることが防止され、インクジェット記録装置の信頼性が向上する。また、インクを循環させるステップに先立ってサブタンク内にインクを補充するステップを具えエアバッファの容量を最小としているため、循環動作の際に吐出口から押し出されるインクの量が低減する効果がある。
本発明による液体吐出装置をフルラインタイプのインクジェットプリンタに応用した一実施形態について、図1〜図8および図10〜図15を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限らず、これらをさらに組み合わせたり、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の技術にも当然応用することができる。
参考例
−インク供給循環機構の構成−
図1は、本発明の参考例によるインク供給循環機構の構成を模式的に示す断面図である。
図示するように、インク供給循環機構50は、フルライン型のインクジェットヘッド1と、インクジェットヘッド1に供給するインクを貯留するメインタンク2と、メインクタンク2とインクジェットヘッド1の間に配置され、メインタンク2から供給されたインクを一時的に貯留するサブタンク3とを有しており、不図示のインクジェットプリンタに搭載されて使用されるものである。インク供給循環機構50はまた、インクジェットヘッド1から押し出されたインク(廃インク)を貯留するための廃インク回収タンク10を独立して有している。
詳細は後述するが、インク供給循環機構50のインクの流路は2つに大別され、一方は、インクジェットヘッド1とメインタンク2とサブタンク3とを循環する循環流路であり、他方は、インクジェットヘッド1から押し出されたインクをキャップ8で受容して廃インク回収タンク10に回収するための回収流路である。
インクジェットヘッド1は、インクを吐出する複数の吐出口1aと、各吐出口1aに供給するインクを貯留する1つの共通液室26とを有しており、メインタンク2からサブタンク3を経由して共通液室26に供給されたインクを吐出口1aから吐出することによりプリントを行うものである。
メインタンク2は、可撓性のインク袋の中にインクが貯留されたものであり、インク供給循環機構50に対して交換可能に構成されている。メインタンク2は、その一部にインクを外部に供給するための供給口(不図示)が例えばゴム等の弾性部材で設けられており、この供給口にインク連通針2aが突き刺されることによってインク供給循環機構50に接続されるようになっている。
サブタンク3は、密閉容器の形態で構成されており、内部に所定量のエアバッファ3fを残した状態でインクを貯留している。サブタンク3の上面には、サブタンク3の内部を大気連通させるための大気連通管34が接続されている。大気連通管34には、サブタンク3内に塵などが侵入するのを防止するためのエアフィルタ13と、大気連通管34を開閉するための大気連通弁6dとが取り付けられている。なお大気連通弁6dは、後で説明する他の開閉弁6a〜6cと同一のものであるため、その詳細については後述する。
サブタンク3の側面には、サブタンク3内のインクの残量を検出するためのセンサ部12が設けられている。センサ部12は、図2に示すように、サブタンク3内のインクが満タンになったことを検出するための満タン検出センサ12aと、タンク内のインクが空になったことを検出するための空検出センサ12bとを備えている。両センサ12a,12bはいずれも、LED,光学プリズムおよびフォトセンサ等で構成された光学検出式のセンサであってもよい。なお、ここで「満タン」とは、サブタンク3内がインクで完全に満たされた状態ではなく、サブタンク3内に所定量のエアバッファ3f(図1参照)を残してインクが充填された状態を意味している。このようにサブタンク3内に所定量の空気を残して満タンであることを検出することができるように、満タン検出センサ12aの取り付け位置が調整されている。
再び図1を参照し、インク供給循環機構50のインクの流路について以下に説明する。
図示するように、インクジェットヘッド1とサブタンク3とは、一対の管部材によって連結されており循環流路を形成している。この一対の管部材のうちの一方は、サブタンク3内のインクを、フィルタ11aを介してインクジェットヘッド1の共通液室26内に供給するための第1の流路31であり、他方は、共通液室26から押し出されるインクを、フィルタ11bを介してサブタンク内に戻すための第2の流路32である。また、第1の流路31および第2の流路32が接続されている共通液室26のそれぞれ接続部には、上述したように、インク内の異物を捕捉するためのフィルタ11a,11bが設けられている。このようにフィルタ11a,11bが配置されることにより共通液室26内に異物が侵入することが防止されている。
メインタンク2内のインクをサブタンク3内に供給するための流路は供給流路33として設けられており、供給流路33は第1の流路31の中間位置の合流点Kにて合流している。図1ではこの合流点Kからサブタンク3までの流路を第1の流路31として示しているが、第1の流路31における上記合流点Kとサブタンク3との間の流路31は、逆回転可能なメインポンプ4の作用によって、メインタンク2内のインクをサブタンク3内に供給する流路としても利用されるように構成されている。このように、インクジェットヘッド1からの流路とメインタンク2からの流路とを合流させることによって流路の簡素化が図られている。
第1の流路31には、正逆転することによりインクを双方向に移送可能なメインポンプ4と、移送されるインクの流量を計測する流量計7が配置されている。
各流路31〜33には、これら流路31〜33を開閉するための3つの開閉弁6a〜6cが配置されており、第1の開閉弁6aは第1の流路31に組み込まれ、第2の開閉弁6bは第2の流路32に組み込まれ、供給用開閉弁6cは供給流路33に組み込まれている。この供給用開閉弁6cと共に本発明の切換弁を構成する第1の開閉弁6aは、より詳細には、供給流路33と第1の流路31との合流部Kに近接してこの合流部とインクジェットヘッド1との中間位置に配置されている。
各開閉弁6a〜6cは独立して制御されるものであり、その開閉状態を種々変更することによりインクの流路の連通状態が変化するようになっている。例えば、供給用開閉弁6cを閉塞して第1の開閉弁6aを開放すると、サブタンク3とインクジェットヘッド1とが連通し、サブタンク3内のインクをインクジェットヘッド1内に移送可能となる。逆に、供給用開閉弁6cを開放して第1の開閉弁6aを閉塞すると、メインタンク2とサブタンク3とが連通し、メインタンク2内のインクをサブタンク3内に移送可能となる。
各開閉弁6a〜6cおよび上述した大気連通弁6dはいずれも同一のものであり、例えば、ソレノイドのプランジャーにシール機能をもたせることにより弁として機能するソレノイド開閉弁として構成されていてもよい。また、大気連通弁6dを含む各開閉弁6a〜6dの初期状態は特に限定されるものではないが、参考例では図示するように、開閉弁6a〜6cおよび大気連通弁6dはそれぞれ初期状態で、開放,開放,閉塞,開放となっており、制御信号が入力されたときにそれぞれ閉塞,閉塞,開放,閉塞するように構成されている。
廃インクを回収するための回収流路には、インクジェットヘッド1に対向配置されたキャップ8と、廃インクを貯留するための廃インク回収タンク10と、キャップ8と廃インク回収タンク10とを連通する廃インク流路35と、廃インク流路35に組み込まれたサブポンプ9とが設けられている。このように構成された回収流路では、サブポンプ9を駆動することにより、キャップ8に受容されたインクが、廃インク流路35を介して廃インク回収タンク10内に回収されるようになっている。なお、この回収動作については公知の制御方法によって実施可能であるため、その説明は省略する。
なお、上記メインポンプ4およびサブポンプ9は、チューブポンプであってもよいしシリンダポンプであってもよい。また、図1に示す構成では、第1の流路31および供給流路33にそれぞれ第1の開閉弁6aと供給用開閉弁6cとの2つの開閉弁を配置したものであるが、2つの開閉弁を配置する構成に限らず、サブタンク3とメインタンク2との連通を遮断してサブタンク4とインクジェットヘッド1とが連通する状態と、サブタンク4とインクジェットヘッド1との連通を遮断してサブタンク4とメインタンク2とが連通する状態とを切替えることが可能な1つの切換弁を配置してもよい。
参考例における制御ブロックを図3に示す。すなわちセンサ部12によって検出された信号は制御装置36に出力され、制御装置36は予め設定されたプログラムに従って上述したメインポンプ4,開閉弁6a〜6c,大気連通弁6d,サブポンプ9などの制御を行う。
以上のように構成された参考例のインク供給循環機構50は、インクジェットプリンタ(不図示)の種々の駆動モードに合わせて制御装置36により制御される。この駆動モードには、例えばサブタンク3内にインクを供給する「インク供給モード」,吐出口1aから強制的にインクを押し出す「加圧回復モード」,吐出口1aからインクを吐出してプリントを行う「プリントモード」および本発明の特徴部である共通液室26内のインクを循環する「循環モード」等があり、各モードについて以下説明する。
−インク供給モード−
「インク供給モード」は、メインタンク2内のインクをサブタンク3内に移送するために行われるモードであり、例えばインクジェットプリンタ(不図示)の初期状態でサブタンク3内にインクが貯留されていない状態で実施される。
インク供給モードは、第1の開閉弁6aを閉塞すると共に供給用開閉弁6cを開放とし、サブタンク3とメインタンク2とが連通した状態でメインポンプ4を正転方向に駆動することによりインクをサブタンク3内に移送するものである。インク供給モードは、それ自体が単独で実施されることもあるが、例えばインクジェットヘッド1からインクを吐出しながら、すなわちプリントモードの最中に実施されることもある。従って、第2の開閉弁6bの開閉は駆動モードに応じて適宜設定される。
インク供給モードの具体的な駆動について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まずセンサ部12を駆動してサブタンク3内のインクの残量を検出する(ステップS1)。
その結果、満タン検出センサ12aでインクが満タンであることが検出された場合、次いで空検出センサ12bでサブタンク3が空であるかどうかを検出する(ステップS2)。空検出センサ12bの検出結果からサブタンク3内が空ではないことが検出された場合、サブタンク3内にはインクが満タンとなっており、インクを供給する必要がないため、一連のインク供給モードを終了する。一方、空検出センサ12bの検出結果からサブタンク3内が空であると検出された場合、満タン検出センサ12の検出結果との間に矛盾を生じており、センサ12a,12bのいずれか一方あるいは両方が故障している可能性があるため、使用者にセンサ部12が異常であることを警告し(ステップS3)、次いでインク供給モードを終了する。
ステップS1の工程で、満タン検出センサ12aの検出結果からインクが満タンでないことが検出された場合、次の手順でメインタンク2からサブタンク3内へインクの供給を行う。まず、上述したように、第1の開閉弁6aを閉塞すると共に供給用開閉弁6cを開放とし、供給流路33と第1の流路31を介してサブタンク3とメインタンク2とを連通させる(ステップS4)。
次いで、メインポンプ4を正転方向に駆動してメインタンク2内のインクを、開閉弁6c,ポンプ4,第1の流路31を介してサブタンク3内に供給する(ステップS5)。メインポンプ4の流量は、例えば1ml/秒であってもよい。メインポンプ4を駆動している状態では、メインタンク2に突き刺されたインク連通針2aの圧損により、メインタンク2とメインポンプ4との間の供給流路33および第1の流路31内は負圧となっている。
メインポンプ4の駆動は、サブタンク3内のインクが満タンになるまで続けられる。すなわち、メインポンプ4を停止するタイミングを生成するため、メインポンプ4を駆動している間センサ部12を駆動してサブタンク3内のインクの量を検出している(ステップS6)。
次いで、サブタンク3が満タンとなったら、メインポンプ4を停止する(ステップS7)。ここで、上述したように供給流路33内は負圧となっているため、メインポンプ4を停止した直後に第1の開閉弁6aを開放してしまうと、第1の流路31を介してインクジェットヘッド1の共通液室26内も負圧となり、その結果、吐出口1aから空気を引き込んでしまう可能性がある。そこで、参考例では、メインポンプ4を停止した(ステップS7)の後に、供給流路33内の圧力を大気圧にまで回復させるための所定時間(例えば2秒間)のあいだ待機させる工程(ステップS8)を設けている。
次いで、各開閉弁6a〜6dを初期状態に戻し(ステップS9)、所定時間のあいだ待機させた (ステップS10)後、一連のインク供給モードを終了する。
−加圧回復モード−
「加圧回復モード」は、インクジェットヘッド1の共通液室26内を加圧して、吐出口1aから強制的にインクを吐出するために行われるモードである。このようなインクの強制的吐出は、増粘したインクの押し出しや、インク内に混入した気泡の押し出しを目的として実施される。
ここで、「インクの増粘」は、例えば、長時間にわたってプリント動作を繰り返した結果、吐出口1a内のインクの温度が上昇し、インク内の水分が吐出口1aから蒸発することにより発生する。このように増粘したインクが吐出口1a内に存在した状態でそのまま放置すると、そのインクによって吐出口1aが閉塞され、不吐現象が発生することがある。また、「インク内への気泡の混入」は、例えば、共通液室26内が負圧となることにより空気が吐出口1aから引き込まれることにより発生し、また他にも、インク内に溶存していた微小な気泡が合体することにより発生する。上記のようなインクの増粘や気泡の混入はいずれも、不吐現象の原因となるため、これを未然に防止するために増粘したインクの押し出しや、混入した気泡の押し出しが必要とされている。
加圧回復モードは、第1の開閉弁6aを開放すると共に第2の開閉弁6bを閉塞し、さらに供給用開閉弁6cを閉塞すると共に大気連通弁6dを開放し、サブタンク3とインクジェットヘッド1とが第1の流路31を介して連通した状態で、メインポンプ4を駆動することにより、サブタンク3内のインクを、第1の流路31,開閉弁6a,第1の流路31,フィルタ11a,共通液室26を介してインクジェットヘッド1に供給し、吐出口1aから強制的にインクを吐出するものである。
加圧回復モードの具体的な駆動について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、上述したインク供給モード(図4参照)を実施してサブタンク3内を満タンとする(ステップS11)。次いで、各開閉弁6a〜6cおよび大気連通弁6dをそれぞれ開放,閉塞,閉塞,開放する(ステップS12)。これによりサブタンク3とインクジェットヘッド1とが連通し、第2の流路32は閉塞される。また、大気連通管34は開放される。
次いで、メインポンプ4を逆転方向に駆動し(ステップS13)、この駆動状態を予め設定した時間、例えばT秒間継続する(ステップS14)。これを図1で説明すると、サブタンク3内のインクは、サブタンク3から第1の流路31,開閉弁6a,第1の流路31を通って共通液室26内に供給される。より具体的には、サブタンク3内のインクは、メインポンプ4の作用により、第1の流路31を経由して共通液室26内に供給され、これに伴って、共通液室26内のインクが加圧され、供給されたインクと同量のインクが吐出口1aから押し出される。ここで、上述したようにサブタンク3は大気に連通した状態となっているため、インクが共通液室26内に供給されるに従ってサブタンク3内に外気が引き込まれ、これによりスムーズなインクの供給が実施できるようになっている。
このようにインクを強制的に吐出させることにより、共通液室26内に混入した気泡や、吐出口1a内で増粘したインクが外部に押し出され、インクジェットヘッド1の機能が回復される。
次いで、メインポンプ4を停止して(ステップS15)、インクの強制的な吐出を終了する。その後、第2の開閉弁6bを初期状態(開放)に戻す(ステップ16)。
加圧回復モードにおいて、メインポンプ4を駆動している状態では、メインポンプ4の作用により、インクジェットヘッド1内とサブタンク3内に圧力差が生じている。すなわち、共通液室26内が加圧状態となっている。そこで参考例では、この圧力差をなくし、インクジェットヘッド1とサブタンク3内の圧力差を初期状態(水頭差圧分の圧力差となる状態)に戻すために所定時間(例えば1秒間)のあいだ待機させる工程を設けている(ステップS17)。
次いで、インク供給モード(図4参照)を実施して、共通液室26内に供給した分と同量のインクを、メインタンク2からサブタンク3内に供給して(ステップS18)一連の加圧回復モードを終了する。なお、このときのインク量の計測は流量計7を利用して行われている。
−プリントモード−
「プリントモード」は、メインポンプ4を駆動することなく、第2の開閉弁6bを開放してサブタンク3と共通液室26とを連通させた状態で、インクジェットヘッド1の吐出口1aからインクを吐出してプリントを行うものである。吐出口1aからインクを吐出すると、吐出したインクと同量のインクが毛管力によりサブタンク3から共通液室26に引き込まれるようになっている。
プリントモードの具体的な駆動について図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、第1の開閉弁6aを開放すると共に第2の開閉弁6bを開放し、さらに供給用開閉弁6cを閉塞すると共に大気連通弁6dを開放し、サブタンク3と共通液室26とを連通させると共にサブタンク3を大気に連通させ、この状態で吐出口1aからインクを吐出してプリントを行う(ステップS21)。なお、このときインクジェットヘッド1の吐出口面はプリント媒体に対向する位置となっている。
また、インクジェットヘッド1からインクを吐出している間、センサ部12を駆動することによりサブタンク3内のインクの残量が検出されるようになっている(ステップS22)。
サブタンク3内のインクが十分にある場合にはステップS21のプリント動作がそのまま継続される。一方、サブタンク2内が空であると検出された場合には、ステップ21のプリント動作を継続しながら、インク供給モード(図4参照)を実施してメインタンク2からサブタンク3内にインクを供給する(ステップS23)。なお、このとき第2の開閉弁6bは開放されている。
ステップS21の工程で、プリント動作が終了したと判断された場合、必要に応じてサブタンク3内にインクを補充し(ステップS24)、一連のプリントモードを終了する。
−循環モード−
「循環モード」は、上述したように、プリント動作に伴って高温となったインクジェットヘッド1の冷却や、共通液室26内でインクに溶け込めずに溜まっていく気泡を外部に排出することを目的として行われるモードである。
循環モードは、第1の開閉弁6aを開放すると共に第2の開閉弁6bを開放し、さらに供給用開閉弁6cを閉塞すると共に大気連通弁6dを閉塞し、サブタンク3とインクジェットヘッド1とが1つの循環流路をなす状態で、メインポンプ4を逆転方向に駆動することにより、サブタンク3内のインクを、第1の流路31,開閉弁6a,第1の流路31,フィルタ11a,共通液室26,フィルタ11b,第2の流路32,開閉弁6bを介して共通液室26内に循環させるものである。
循環モードの具体的な駆動について、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、サブタンク3内のエアバッファ3fを所定容量にするため、上述したインク供給モード(図4参照)を実施してサブタンク3を満タンとする(ステップS31)。
次いで、循環中にサブタンク3内に外気が取り込まれることを防止するため、大気連通弁6dを閉塞する(ステップS32)。なお、その他の開閉弁6a〜6cはそれぞれ開放,開放,閉塞となっている。
次いで、メインポンプ4を逆転方向に駆動し(ステップS33)、これと同時に循環動作の時間を計測するための不図示のタイマを駆動する(ステップS34)。メインポンプ4を駆動すると、インクに循環流が発生し、図中の矢印で示すように、インクはフィルタ11a側から共通液室26内へと供給され、第2の流路32を経由してサブタンク3に向かって循環する。このときのメインポンプ4の流量は例えば2ml/秒であってよい。
メインポンプ4を駆動するとインクジェットヘッド1のフィルタ11a側(循環流の上流側)にはポンプの作用が直接に伝わるのに対して、フィルタ11b側(下流側)にはエアバッファ3fの作用により、ポンプの作用が直接には伝わらない。すなわち、メインポンプ駆動直後、ポンプの作用によりサブタンク3内は負圧となるが、その負圧の一部はエアバッファ3fを膨張させるために作用するため、この緩衝作用により、フィルタ11b側にはポンプの作用が直接に伝わらないこととなる。これにより共通液室26内のインクの収支は流入過多となるため、ポンプ駆動直後では吐出口1aからインクが比較的押し出されやすい。これを最小限に抑えるには、エアバッファ3fの容量と、循環流の流量を小さくするとよい。
メインポンプ4を駆動してしばらくすると、エアバッファ3fの膨張が収まり、これに伴って共通液室26から流出するインクの流量と、メインポンプ4におけるインクの流量とがほぼ同等となり、また、共通液室26内のインクが吐出口1aを通じて大気に連通してその圧力が大気圧に漸近していくため、吐出口1aから押し出されるインクの量も次第に減少していく。
メインポンプ4の駆動は、T秒間実施されるが、この継続時間は上記タイマで計測された時間tに基づいてステップS35の工程で判断される。ステップS35の工程でT秒経過したことが判断されたらメインポンプ4が停止される(ステップS37)。
また、循環動作がT秒に満たない場合であっても使用者が循環動作の命令を取り下げることがあるため、この停止命令を判断する工程としてステップS36が設けられている。すなわち、循環動作がT秒に満たない場合であって、使用者から停止命令が入力されたときには、その命令をステップS36で判断し、メインポンプ4が停止される(ステップS37)ようになっている。
次いで、負圧となっているサブタンク3内を回復させるため、大気連通弁6dを開放する(ステップS38)。この工程は、メインポンプ4を停止した直後速やかに行われるようになっている。
循環動作中、メインポンプ4の作用によりサブタンク3内に負圧が生じているのに対して、共通液室26内は上述したように吐出口1aを通じて大気に連通することによりほぼ大気圧に近い状態となっている。このようにサブタンク3内と共通液室26内との間に圧力差が生じた状態では、メインポンプ4を停止するとサブタンク3内の負圧が共通液室26に伝わり、吐出口1aから空気を引き込んでしまう可能性がある。
参考例では、メインポンプ4を停止した直後に大気連通弁6dを開放する工程(ステップS38)を設けていることにより、サブタンク3内の圧力が短時間で大気圧まで回復し、サブタンク3内と共通液室26内との圧力差が解消されるため、循環動作を停止した直後に吐出口1aから空気が引き込まれることが防止される。
次いで、サブタンク3内の状態を落ち着かせるため、また、サブタンク3内と共通液室26内との圧力差を初期状態である水頭差圧分の負圧に戻すため、十分な時間(例えば2秒間)のあいだ待機させる(ステップS39)。
次いで、循環動作で吐出口から排出された分のインクをサブタンク3内に補充し(ステップS40)、一連の循環モードを終了する。
以上説明したように参考例によれば、インクの循環動作を停止する際に、メインポンプ4を停止させた直後に大気連通弁6dを開放するようにしているため、短時間にサブタンク3内の負圧が回復し、サブタンク3と共通液室26との圧力差が解消する。従って、その圧力差によってインクが流れ続けることがなく、結果的に吐出口1aから空気が引き込まれることが発生しにくいものとなる。
また、ステップS31として、循環動作に先だってサブタンク3内にインクを満タンまで充填する工程を設けているため、サブタンク3内のエアバッファ3fが満タン時の容量となる。すなわち、サブタンク3のエアバッファ3fの容量が最小となるため、吐出口1aからインクが比較的押し出されやすい循環動作の開始直後であっても、押し出されるインクの量を抑えることが可能となる。これは、参考例のように廃インク回収タンク10が独立して設けられている場合では、廃インクの量が少なくなることを意味しており、無駄なインクの排出が抑えられる点でランニングコストを安くできる利点を有している。
(第の実施形態)
循環動作は図8に示すようなものであってもよい。図8は、第の実施形態による循環動作のフローチャートを示しており、図7のフローチャートの工程に加え、メインポンプ4を停止した直後の開閉弁の制御工程(ステップS48)と、その後、第2の開閉弁6bを開く工程(ステップS50)と、さらにその後に所定時間のあいだ待機させる工程(ステップS51)とを備えている。なお、図7と同一の工程についてはその説明は省略する。
本実施形態では、参考例同様、循環動作をT秒間実施した後メインポンプ4を停止し(ステップS47)、その後、サブタンク3内と共通液室26内の圧力差を解消するため、大気連通弁6dを開放すると共に第2の開閉弁6bを閉塞する制御を行っている。このように第2の開閉弁6bを閉塞してサブタンク3と共通液室26との連通を遮断することにより、サブタンク3内の負圧が共通液室26に伝わらず、共通液室26からサブタンク3へインクが流れ続けることが防止され、その結果、吐出口1aから空気が引き込まれにくくなる。
これは、エアフィルタ13に防塵性の高い材料を利用できることを意味する。すなわち、通常、防塵性の高い材料は圧損が大きいため、このような材料をエアフィルタ13として利用した場合、参考例のように大気連通弁6dのみを開放したとしてもサブタンク3内に外気が短時間に取り込まれないことがある。そうした場合、サブタンク3内の圧力が大気圧となるまでに多少の時間がかかり、その間に共通液室26内のインクがサブタンク3側に向かって流れ続ける可能性があるが、本実施形態のように、大気連通弁6dを開放すると共に第2の開閉弁6bを閉塞する制御を行うことによって、エアフィルタ13に防塵性の高い材料を利用した場合であっても吐出口1aからの空気の引き込みが防止される。
次いで、図7のステップS39と同様に、サブタンク3内の状態を安定化させるため十分な時間 (例えば2秒間)待機させる(ステップS49)。次いで、第2の開閉弁6bを初期状態である開放状態に戻し(ステップS50)、さらに、サブタンク3内と共通液室26内との圧力差を定常化させるため十分な時間(例えば1秒間)待機させる(ステップS51)。
次いで、参考例同様、循環動作で吐出口から排出された分のインクをサブタンク3内に補充し(ステップS52)、一連の循環モードを終了する。
本実施形態によれば、メインポンプ4を停止させた後に、大気連通弁6dを開放するだけでなく、第2の開閉弁6bを閉塞した(ステップS48)ことにより、大気連通弁6dを開放してサブタンク3内の圧力を回復させる作用に加え、第2の開閉弁6bを閉塞してサブタンク3と共通液室26との連通を遮断する作用により、共通液室26からサブタンク3へインクが流れ続けることが防止され、吐出口1aからの空気の引き込みが最小限に抑えられる。
なお、メインポンプ4を停止するステップS47の工程と、大気連通弁6dを開放するステップS48の工程との間の時間は、インク供給循環機構50の各構成要素の特性に応じて、吐出口1aに空気が引きこまれたり、逆に、吐出口1aからインクが漏れたりすることのない範囲で適宜設定することが好ましい。
例えば、メインポンプ4が、停止信号が与えられてもその後しばらく惰性で駆動し続けるような特性のものである場合、インクジェットヘッド1とサブタンク3との連通を遮断する第2の開閉弁6bの閉塞が早すぎると、惰性で駆動し続けるメインポンプ4の作用によって供給液室26内が加圧されてインクが押し出される可能性がある。従って、このような場合には、メインポンプ4の特性に応じて所定時間(例えば0.5秒程度)の待機工程を設けてもよい。
次に、図8に示したフローチャートに沿った実際の制御結果について説明する。これは、図1に示した装置を用い、メインポンプ4による加圧流量を2.7cc/秒として動作させたものである。図8に示すように、第2の開閉弁6bを開放し、大気連通弁6dを閉じた状態でメインポンプ4を動作させ、インクを循環させた。循環終了後、ステップ47とステップ48の間のタイミングを次のように設定した。
条件1:循環供給終了(メインポンプ4停止)して0.3秒後に大気連通弁6dを開放し、第2の開閉弁6bを閉じる。
条件2:循環供給終了(メインポンプ4停止)と同時に大気連通弁6dを開放し、第2の開閉弁6bを閉じる。
条件3:循環供給終了(メインポンプ4停止)後、第2の開閉弁6bおよび大気連通弁6dとも状態を変化させない、すなわち第2の開閉弁6bは開放、大気連通弁6dは閉じた状態を維持した。
このような条件1〜3において、サブタンク3の内圧およびインクジェットヘッド1の共通液室26の内圧(破線で示す)を測定した。条件1の結果を図10に、条件2の結果を図11に、条件3の結果を図12にそれぞれ示す。これらの図において、実線はサブタンク3の内圧を表し、破線は共通液室26の内圧を表す。
図10(A)では循環開始前のサブタンク3内と共通液室26内の状態を示しており、これらに圧力差がない状態を示している。図10(B)ではポンプ動作を開始し、インク循環状態が安定して実行されている状態を示している。図10(C)ではインク循環を停止するためにメインポンプ4を停止した後、所定時間として0.3秒の時間が経過した時点で大気連通弁6dを開放し、第2の開閉弁6bを閉鎖したところ、(I)で示すように共通液室26内の圧力がわずかに下降するとともに、(II)で示すようにサブタンク3内の圧力が上昇するが、(III)で示すようにすぐ(1秒に満たない時間で)に両者の圧力がほぼ一致した状態で安定になる。
図11(A),(B)は、図10(A),(B)と同様な圧力変化の挙動を示している。図11(C)ではメインポンプ4停止と同時に大気連通弁6dを開放し、第2の開閉弁6bを閉じたため、(IV)で示すように共通液室26の内圧が上昇している。これはメインポンプ4を停止しても慣性によってインクを送り出しているため、インクジェットヘッド1からサブタンク3側にインクが移動し得ないために発生する。この圧力の上昇が大きすぎると、吐出口1aに形成されたメニスカスが破れ、吐出口1aからインクが押し出されてしまい、インクの無駄を生じることになる。しかし、大気連通弁6dを開放し、開閉弁6bを閉じない場合、メニスカスが破れる現象は、必ずしも発生しない。
図12(A),(B)は、図10(A),(B)と同様な圧力変化の挙動を示している。図12(C)ではメインポンプ4の停止後、第2の開閉弁6bは開放、大気連通弁6dは閉じた状態を維持する制御をしているので、負圧が大きいサブタンク3の内圧に影響されて(V)で示すように共通液室26の内圧が下降し、図12(A)の圧力よりも低い圧力で安定になる。この圧力状態が吐出口1aのメニスカスを引き込むほどに大きくなると、吐出口1aに形成されたメニスカスが破れ、空気がインクジェットヘッド1内に引き込まれることになる。
この傾向は、メインポンプ4によるインク送り出し量に拘らず同じであり、インク循環モードを停止する時点では、メインポンプ4の停止後、所定時間が経過した時点で大気連通弁6dを開放し、第2の開閉弁6bを閉じる対応を行うことで、吐出口1aのメニスカス移動がなく、インク押し出しや、空気の引き込みがない制御ができる。
本発明の参考例によるインク供給循環機構の構成を模式的に示す断面図である。 サブタンク内のインク残量を検出するセンサ部を説明するための図である。 図1に示したインク供給循環機構の制御ブロック図である。 インク供給モードのフローチャートを示す図である。 加圧回復モードのフローチャートを示す図である。 プリントモードのフローチャートを示す図である。 参考例による循環モードのフローチャートを示す図である。 の実施形態による循環モードのフローチャートを示す図である。 従来のインク供給循環機構の構成を模式的に示す断面図である。 (A)は循環供給終了(ポンプ停止)後、0.3秒後に大気連通弁を開放し、第2開閉弁を閉じる方法において、循環開始前のサブタンクおよびヘッド液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフであり、(B)は循環供給終了(ポンプ停止)後、0.3秒後に大気連通弁を開放し、第2開閉弁を閉じる方法において、循環開始後のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフであり、(C)は循環供給終了(ポンプ停止)後、0.3秒後に大気連通弁を開放し、第2開閉弁を閉じる方法において、循環停止後のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフである。 (A)は循環供給終了(ポンプ停止)と同時に大気連通弁を開放し、第2開閉弁を閉じる方法において、循環開始前のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフであり、(B)は循環供給終了(ポンプ停止)と同時に大気連通弁を開放し、第2開閉弁を閉じる方法において、循環開始後のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフであり、(C)は循環供給終了(ポンプ停止)と同時に大気連通弁を開放し、第2開閉弁を閉じる方法において、循環停止後のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフである。 (A)は循環供給終了(ポンプ停止)時に大気連通弁、第2開閉弁ともに状態を変化させない方法において、循環開始前のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフであり、(B)は循環供給終了(ポンプ停止)時に大気連通弁、第2開閉弁ともに状態を変化させない方法において、循環開始後のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフであり、(C)は循環供給終了(ポンプ停止)時に大気連通弁、第2開閉弁ともに状態を変化させない方法において、循環停止後のサブタンクおよび共通液室の内圧変化をそれぞれ表すグラフである
符号の説明
1 インクジェットヘッド
1a 吐出口
2 メインタンク
2a インク連通針
3 サブタンク
3f エアバッファ
4 メインポンプ
6a 第1の開閉弁
6b 第2の開閉弁
6c 供給用開閉弁
6d 大気連通弁
7 流量計
8 キャップ
9 サブポンプ
k 合流点
10 廃インク回収タンク
11a,11b フィルタ
12 センサ部
12a 満タン検出センサ
12b 空検出センサ
13 エアフィルタ
26 共通液室
31 第1の流路
32 第2の流路
33 供給流路
34 大気連通管
35 廃インク流路
36 制御装置
50 インク供給循環機構

Claims (5)

  1. 吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    この液体吐出ヘッドに供給される液体を一時的に貯留するサブタンクと、
    このサブタンク内を大気連通させるための大気連通路を開閉する大気連通弁と、
    前記サブタンクと前記液体吐出ヘッドとを連通す第1の流路と、
    この第1の流路に組み込まれて前記サブタンクから前記液体吐出ヘッドへと液体を供給するためのポンプと
    前記液体吐出ヘッドと前記サブタンクとを連通する第2の流路と、
    この第2の流路に配置されて当該第2の流路を開閉する開閉弁と、
    前記大気連通弁および前記開閉弁ならびに前記ポンプを制御し、前記大気連通弁を閉じると共に前記開閉弁を開いた状態にて前記ポンプを駆動し、前記サブタンクから前記第1の流路を介して前記液体吐出ヘッドへと液体を供給すると共に前記液体吐出ヘッドから前記第2の流路を介して前記サブタンクへと液体を戻すことによって液体を循環させる制御手段と
    を具えた液体吐出装置であって、
    前記制御手段は、前記ポンプの停止後に前記大気連通弁を開くと共に前記開閉弁を閉じることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記サブタンクに供給するための液体を貯留するメインタンクをさらに具え、
    記制御手段は、前記液体を循環させる場合と逆方向に前記ポンプを駆動して前記メインタンクから前記第1の流路の一部を介して前記サブタンクへと液体を補充可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記サブタンク内の液体の残量を検出するセンサをさらに具え、
    前記制御手段は、前記サブタンク内の液体を所定量以上にしてから前記液体を循環させることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体を一時的に貯留するサブタンクと、このサブタンク内を大気連通させるための大気連通路を開閉する大気連通弁と、前記サブタンクと前記液体吐出ヘッドとを連通する第1の流路と、この第1の流路に組み込まれて前記サブタンクから前記液体吐出ヘッドへと液体を供給するためのポンプと、前記液体吐出ヘッドと前記サブタンクとを連通する第2の流路と、この第2の流路に配置されて当該第2の流路を開閉する開閉弁とを有する液体吐出装置の液体処理方法であって、
    前記大気連通弁を閉じると共に前記開閉弁を開いた状態にて前記ポンプを駆動し、前記サブタンクから前記第1の流路を介して前記液体吐出ヘッドへと液体を供給すると共に前記液体吐出ヘッドから前記第2の流路を介して前記サブタンクへと液体を戻すことによって液体を循環させるステップと、
    前記ポンプを停止するステップと、
    前記ポンプの停止後に前記大気連通弁を開くと共に前記開閉弁を閉じるステップと
    を具えたことを特徴とする液体処理方法。
  5. 前記液体吐出装置は、前記サブタンクに供給するための液体を貯留するメインタンクをさらに有し、
    前記液体を循環させるステップに先立ち、前記液体を循環させる場合と逆方向に前記ポンプを駆動して前記メインタンクから前記第1の流路の一部を介して前記サブタンクへと液体を補充するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項に記載の液体処理方法。
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