JP3380707B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3380707B2
JP3380707B2 JP12700397A JP12700397A JP3380707B2 JP 3380707 B2 JP3380707 B2 JP 3380707B2 JP 12700397 A JP12700397 A JP 12700397A JP 12700397 A JP12700397 A JP 12700397A JP 3380707 B2 JP3380707 B2 JP 3380707B2
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剛 御子柴
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キヤノンアプテックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置
に、また特に、ノズル総数が１，０００を超えるような
長尺ヘッドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３に、従来のこの種のインクジェット
記録装置の一例のインク循環系のインク流路を表わす図
を示す。
【０００３】補助インク貯蔵室１０１からインクジェッ
ト記録ヘッド１０２に、さらに補助インク貯蔵室１０１
とインクを循環させる際（“インク循環”時）、まず開
閉弁１１３を開き、補助インク貯蔵室１０１の大気連通
弁１０３を大気解放にしたままで、チューブポンプ１０
４を矢印時計方向ＣＷに回転させ、補助インク貯蔵室１
０１にあるインクをチューブ１０８、インクジェット記
録ヘッド１０２、チューブ１０９、そして補助インク貯
蔵室１０１と循環させている。この時、チューブ１１０
に一方向弁１１４があるため、インクはインク貯蔵室１
０６に流れることなく、チューブ１０８の方向へ流れて
循環して行く。図中、１０７は空気緩衝室、１１１はチ
ューブ、１１２は一方向弁、１１３は開閉弁を示す。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の技術にあっては、チューブポンプ１０４が
インクを送出する力だけでインクを循環させているた
め、インクジェット記録ヘッド１０２が非常に長い場合
や、あるいは、大きな流路抵抗を持っているような場
合、インクジェット記録ヘッド１０２のノズルから多量
のインクを排出してしまうために、円滑に循環できなか
ったり、あるいは、循環させるために極めて長い時間循
環させなくてはならないと言った問題が生じていた。
【０００５】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、如上のような問題点を解消することの
できる手段の提供を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、以下のような構成のインクジェット記録装置を提
供することにより、前記目的を達成しようとするもので
ある。
【０００７】インクジェット方式により記録を行うイン
クジェット記録ヘッドと、このインクジェット記録ヘッ
ドの記録用インクを貯蔵するインク貯蔵室と、このイン
ク貯蔵室より一時的にインクを貯溜する補助インク貯蔵
室と、前記インクジェット記録ヘッドと補助インク貯蔵
室とインク貯蔵室とをそれぞれ接続する空気緩衝室と、
前記補助インク貯蔵室と空気緩衝室との間に位置するポ
ンプと、前記補助インク貯蔵室において大気連通と内部
密閉とを交互に行うための弁と、前記空気緩衝室と前記
補助インク貯蔵室とを前記ポンプを介して形成される流
路と、前記空気緩衝室と前記インクジェット記録ヘッド
との間の流路を形成する流路と、前記インクジェット記
録ヘッドと前記補助インク貯蔵室との間の流路を形成す
る流路と、前記インク貯蔵室と前記補助インク貯蔵室と
の間の流路を形成する流路中に配され前記インク貯蔵室
から補助インク貯蔵室へのインクの移動を阻止する一方
向弁と、を備え、前記補助インク貯蔵室とインクジェッ
ト記録ヘッドとをインク循環する間中、前記補助インク
貯蔵室における前記弁を所定時間毎に動作させることを
特徴とするインクジェット記録装置。
【０００８】
【作用】以上のような本発明構成により、チューブポン
プが、インクを送出する力と、補助的にインクを引張っ
てやることで循環させているため、インクジェット記録
ヘッドが極めて長い場合や、大きな流路抵抗を有してい
る場合でも、円滑に循環でき、循環させるために極めて
長い時間循環させる必要がない。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、一
実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
【００１０】
【実施例】図１に、本発明を最もよく表わすインクジェ
ット記録装置の一実施例のインク循環系のインク流路図
（前記従来例図３対応図）を示す。
【００１１】まず、インク貯蔵室６よりインクを引張
り、補助インク貯蔵室１にインクを充満させる際（“イ
ンク供給”時）、補助インク貯蔵室１の大気連通弁３を
密閉にし、さらに開閉弁１３も閉じて、チューブポンプ
４を所定時間矢印反時計方向ＣＣＷに回転させる。そう
すると、インク貯蔵室６のインクは、チューブ１０を経
て補助インク貯蔵室１に溜まっていき、ある量以上にな
ると、チューブ１１を経てインク貯蔵室６に戻って行
く。
【００１２】この時、一方向弁１２があるため、インク
ジェット記録ヘッド２からインクを引張ることはなく、
また大気連通弁３と開閉弁１３とを閉じているため、所
定量以上のインクは、インク貯蔵室６に戻って行く。
次に、補助インク貯蔵室１からインクジェット記録ヘッ
ド２を通り、さらに補助インク貯蔵室１にインクを循環
させる際（“インク循環”時）、補助インク貯蔵室１の
大気連通弁３を密閉にし、そして開閉弁１３を開いて、
チューブポンプ４を所定時間矢印時計方向ＣＷに回転さ
せる。そうすると、補助インク貯蔵室１のインクは、チ
ューブ８を経てインクジェット記録ヘッド２に流れ、さ
らにチューブ９を経て補助インク貯蔵室１に戻って行
く。この時、一方向弁１４があるため、インク貯蔵室６
にインクを送り込むことはない。
【００１３】さらに一方向弁１５があり、大気連通弁３
を密閉にし、そして弁１３を開いているため、インクジ
ェット記録ヘッド２のノズルから排出されるインクの分
だけ補助インク貯蔵室１の内圧が低下し、それにより、
チューブ９よりインクを引張ることが可能となる。ただ
し、補助インク貯蔵室１の内圧がある所定値以上低下す
ると、インクジェット記録ヘッド２のノズルより空気を
吸ってしまうため、所定時間に一度大気連通弁３の密閉
を瞬間的に開き解放させ、補助インク貯蔵室１の内圧を
大気圧にしてやる。このように大気連通弁３を時間で制
御することにより、インクを送出す力とインクを引張る
力とでインク循環をさせる。
【００１４】図２に、大気連通弁３の詳細説明図を示
す。この大気連通弁３は、ソレノイド２０とコイルばね
２１とから構成され、ソレノイド２０の動作は、コント
ローラ２２で制御されている。大気連通弁３が大気連通
密閉状態になっている場合は、ばね２１の力で引張ら
れ、密閉状態の場合は、ソレノイド２０の吸引力で引張
られる。
【００１５】最後に、補助インク貯蔵室１からインクジ
ェット記録ヘッド２にインクを加圧する際（“インク加
圧”時）、大気連通弁３を開き、開閉弁１３を閉じてチ
ューブポンプ４を矢印時計方向ＣＷに回転させる。そう
すると、補助インク貯蔵室１にあるインクは、チューブ
８を経てインクジェット記録ヘッド２に加圧され、ノズ
ルより排出される。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク循環の際、流路を密閉系にさせ、インク損失分の
圧力差を利用して、補助的にインクを引張っているよう
に構成したため、ある程度、インク流路系の流路抵抗が
大きくても、円滑にインク循環が行われる。
【００１７】また、装置構成はほとんど変えずに、弁の
動作を制御しているだけなので、実質的にコストの上昇
を伴うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 一実施例のインク循環系の流路図
【図２】 実施例の大気連通弁の詳細説明図
【図３】 従来のインク循環系の一例のインク流路図
【符号の説明】
１，１０１ 補助インク貯蔵室 ２，１０２ インクジェット記録ヘッド ３，１０３ 大気連通弁 ４，１０４ チューブポンプ ６，１０６ インク貯蔵室 ７，１０７ 空気緩衝室 ８，９，１０，１１，１０８，１０９，１１０，１１１
チューブ １２，１４，１５，１１２，１１４ 一方向弁 １３，１１３ 開閉弁 ２０ ソレノイド ２１ コイルばね ２２ コントローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 インクジェット方式により記録を行うイ
    ンクジェット記録ヘッドと、このインクジェット記録ヘ
    ッドの記録用インクを貯蔵するインク貯蔵室と、このイ
    ンク貯蔵室より一時的にインクを貯溜する補助インク貯
    蔵室と、前記インクジェット記録ヘッドと補助インク貯
    蔵室とインク貯蔵室とをそれぞれ接続する空気緩衝室
    と、前記補助インク貯蔵室と空気緩衝室との間に位置す
    るポンプと、前記補助インク貯蔵室において大気連通と
    内部密閉とを交互に行うための弁と、前記空気緩衝室と前記補助インク貯蔵室とを前記ポンプ
    を介して形成される流路と、前記空気緩衝室と前記イン
    クジェット記録ヘッドとの間の流路を形成する流路と、
    前記インクジェット記録ヘッドと前記補助インク貯蔵室
    との間の流路を形成する流路と、前記インク貯蔵室と前
    記補助インク貯蔵室との間の流路を形成する流路中に配
    され前記インク貯蔵室から補助インク貯蔵室へのインク
    の移動を阻止する一方向弁と、を備え、 前記補助インク貯蔵室とインクジェット記録ヘッドとを
    インク循環する間中、前記補助インク貯蔵室における前
    記弁を所定時間毎に動作させることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項２】 前記流路はチューブを含む請求項１に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項３】 前記インクジェット記録ヘッドと前記補
    助インク貯蔵室との間の流路を形成する流路中に開閉弁
    を設け、前記インクジェット記録ヘッドのノズルからイ
    ンクを吐出させる場合、前記開閉弁を閉じるようにした
    請求項１に記載のインクジェット記録装置。
JP12700397A 1997-05-16 1997-05-16 インクジェット記録装置 Expired - Lifetime JP3380707B2 (ja)

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JP4384067B2 (ja) 2004-03-23 2009-12-16 キヤノン株式会社 液体吐出装置および液体処理方法
US7845784B2 (en) * 2006-12-28 2010-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Ink supplying mechanism and ink supplying method
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JP6274207B2 (ja) * 2013-05-20 2018-02-07 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及び記録ヘッドのメンテナンス方法

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