JP5573521B2 - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents
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Description
ところが、吸収材に吸収されたインクが再溶解性又は再分散性の低いインクである場合、このインクが乾燥すると、吸収材の空隙が乾燥インクにより埋まってしまうため、吸収材はインクを吸収できなくなる。このため、フラッシングボックスに向けて吐出されたインクは、吸収されずに吸収材上に堆積してしまう。そして、このようなインクの堆積が印刷不良を生じさせる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フラッシングによりノズルから吐出される液体の堆積による印刷不良を防止することにある。
液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
前記ヘッドがフラッシングを行うことにより前記ノズルから吐出された液体を受ける傾斜面を有する第一液体受け部と、
前記傾斜面から落下した液体を受け止めて貯留する第二液体受け部と、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
前記ヘッドがフラッシングを行うことにより前記ノズルから吐出された液体を受ける傾斜面を有する第一液体受け部と、
前記傾斜面から落下した液体を受け止めて貯留する第二液体受け部と、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、フラッシングによりノズルから吐出された液体を垂れ流すことができるため、当該液体の堆積による印刷不良を防止することができる。
前記第一液体受け部は、円筒状に形成され、前記ノズルから下方に吐出された液体を前記傾斜面である曲面で受けることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、フラッシングによりノズルから下方へ吐出された液体を垂れ易くすることができる。
前記ヘッドは、
前記第一液体受け部の円筒軸方向に沿って複数の前記ノズルが並ぶことにより形成される複数のノズル列であって、前記円筒軸方向と直交する方向に並んだ複数のノズル列を有しており、
ノズル列毎にフラッシングを行う際に、列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置において、該ノズルから下方に液体を吐出することとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、ノズルから下方へ吐出された液体の落下距離を最も短くすることができるので、該液体のミスト化(霧状になること)を軽減することができる。
前記ヘッドは、
前記第一液体受け部の円筒軸方向に沿って複数の前記ノズルが並ぶことにより形成される複数のノズル列であって、前記円筒軸方向と直交する方向に並んだ複数のノズル列を有しており、
ノズル列毎にフラッシングを行う際に、列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置から、前記円筒軸方向と直交する方向にずれた位置において、該ノズルから下方に液体を吐出することとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、フラッシングによりノズルから下方へ吐出された液体をより垂れ易くすることができる。
媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送経路における印刷領域の上方に配置され、前記搬送経路上の前記媒体に対して送風可能な送風機と、を備え、
前記ヘッドは、
列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置から、前記円筒軸方向と直交する方向における前記送風機から離れる方向へずれた位置において、該ノズルから下方に液体を吐出することとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、フラッシングによりノズルから下方へ吐出された液体の乾燥を防ぎ、該液体をより垂れ易くことができる。
前記第一液体受け部は、
親水性を有する物質からなる外層部を前記傾斜面の一部に有することとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、フラッシングによりノズルから下方へ吐出された液体が傾斜面全体へ広がるのを抑えることができるため、該液体の乾燥を防ぐことができるともに、該液体をより垂れ易くことができる。
前記ヘッドがフラッシングを行うことにより前記ノズルから吐出された液体を受ける傾斜面を有する第一液体受け部と、
前記傾斜面から落下した液体を受け止めて貯留する第二液体受け部と、
を備えた液体吐出装置を用いてフラッシング動作を行うことを特徴とする液体吐出方法である。
このような液体吐出方法によれば、フラッシングによりノズルから吐出される液体の堆積による印刷不良を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る液体吐出装置1について説明する。
液体吐出装置1の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、液体吐出装置1の概略断面図である。図2は、液体吐出装置1のブロック図である。
なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
また、本実施の形態においては、液体吐出装置1が画像を記録する媒体としてロール紙(連続紙)を用いて説明する。
ここでは、フラッシングユニット35について、図1及び図3を用いて説明する。図3は、フラッシングユニット35の構成例を示す図である。
本実施の形態にかかる液体吐出装置1では、フラッシングユニット35においてフラッシングが行われる。
次に、フラッシング時の動作例1について、図3を用いて説明する。図3は、フラッシング動作の一例を説明する図である。動作例1では、便宜上、円筒パイプ36の円筒軸方向に沿って複数のノズルが並ぶことにより形成される2つのノズル列(A列、B列)であって、円筒軸方向と直交する方向に並ぶ2つのノズル列(A列、B列)を下面に有するヘッド31を用いて、フラッシング動作を説明する。
次に、フラッシング時の動作例2について、図4を用いて説明する。図4は、フラッシング動作の一例を説明する図である。動作例2では、動作例1と同様に、便宜上、円筒パイプ36の円筒軸方向に沿って複数のノズルが並ぶことにより形成される2つのノズル列(A列、B列)であって、円筒軸方向と直交する方向に並ぶ2つのノズル列(A列、B列)を下面に有するヘッド31を用いて、フラッシング動作を説明する。
本実施形態は、主として液体吐出装置について記載されているが、液体吐出方法等の開示も含まれる。また、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記の実施形態においては、第一液体受け部として円筒パイプ36を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、円筒パイプ36のような円形の断面形状を有する受け部材に限らず、半円形、扇形、楕円形、三角形等の断面形状を有する受け部材であってもよい。
上記の実施形態における第一液体受け部に親水処理を施してもよい。親水処理とは、酸化チタン等の親水性を有する物質によって表面をコーティングする表面処理のことである。
上記の実施形態においては、液体吐出装置としてインクジェット式プリンターを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置であってもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体吐出装置に本発明を適用することができる。
10 給送ユニット、18 巻軸、19 中継ローラー、
20 搬送ユニット、21 中継ローラー、22 中継ローラー、
23 第一搬送ローラー、24 第二搬送ローラー、
25 反転ローラー、26 中継ローラー、27 送り出しローラー、
29 プラテン、30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
34 バルブユニット、35 フラッシングユニット、
40 キャリッジユニット、41 ガイドレール、42 キャリッジ、
50 検出器群、60 コントローラー、70 ヒーターユニット、
80 送風ユニット、81 ファン、90 巻き取りユニット、
91 中継ローラー、92 巻き取り駆動軸、
110 ホストコンピューター
Claims (7)
- 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
前記ヘッドがフラッシングを行うことにより前記ノズルから吐出された液体を受ける傾斜面を有する第一液体受け部であって、親水性を有する物質からなる外層部を前記傾斜面の一部に有する第一液体受け部と、
前記傾斜面から落下した液体を受け止めて貯留する第二液体受け部と、
を備えたことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記第一液体受け部は、円筒状に形成され、前記ノズルから下方に吐出された液体を前記傾斜面である曲面で受けることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記ヘッドは、
前記第一液体受け部の円筒軸方向に沿って複数の前記ノズルが並ぶことにより形成される複数のノズル列であって、前記円筒軸方向と直交する方向に並んだ複数のノズル列を有しており、
ノズル列毎にフラッシングを行う際に、列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置において、該ノズルから下方に液体を吐出することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記ヘッドは、
前記第一液体受け部の円筒軸方向に沿って複数の前記ノズルが並ぶことにより形成される複数のノズル列であって、前記円筒軸方向と直交する方向に並んだ複数のノズル列を有しており、
ノズル列毎にフラッシングを行う際に、列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置から、前記円筒軸方向と直交する方向にずれた位置において、該ノズルから下方に液体を吐出することを特徴とする液体吐出装置。 - 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
円筒状に形成され、前記ヘッドがフラッシングを行うことにより前記ノズルから吐出された液体を受ける曲面を有する第一液体受け部と、
前記曲面から落下した液体を受け止めて貯留する第二液体受け部と、
を備え、
前記ヘッドは、
前記第一液体受け部の円筒軸方向に沿って複数の前記ノズルが並ぶことにより形成される複数のノズル列であって、前記円筒軸方向と直交する方向に並んだ複数のノズル列を有しており、
ノズル列毎にフラッシングを行う際に、列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置から、前記円筒軸方向と直交する方向にずれた位置において、該ノズルから下方に液体を吐出する、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項4又は5に記載の液体吐出装置であって、
媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送経路における印刷領域の上方に配置され、前記搬送経路上の前記媒体に対して送風可能な送風機と、を備え、
前記ヘッドは、
列を形成するノズルから前記第一液体受け部の円筒軸に下ろした直線距離が最短となる位置から、前記円筒軸方向と直交する方向における前記送風機から離れる方向へずれた位置において、該ノズルから下方に液体を吐出することを特徴とする液体吐出装置。 - 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
前記ヘッドがフラッシングを行うことにより前記ノズルから吐出された液体を受ける傾斜面を有する第一液体受け部であって、親水性を有する物質からなる外層部を前記傾斜面の一部に有する第一液体受け部と、
前記傾斜面から落下した液体を受け止めて貯留する第二液体受け部と、
を備えた液体吐出装置を用いてフラッシング動作を行うことを特徴とする液体吐出方法。
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