JP6003162B2 - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明では、共通インク室内でのインクの滞留を抑制することを目的とする。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
このような印刷装置によれば、共通インク室内の同じ領域にて常にインクが滞留してしまうことを抑制することができ、インク固化の進行を抑制し、また、固化したインクを共通インク室から除去することができる。
このような印刷装置によれば、共通インク室内の同じ領域にて常にインクが滞留してしまうことを抑制することができ、インク固化の進行を抑制し、また、固化したインクを共通インク室から除去することができる。
このような印刷装置によれば、画像の印刷中に、例えば、前のモードで固化したインクによってノズルが目詰まりしたり、固化したインクで画像が印刷されたりしてしまうことを抑制することができる。
このような印刷装置によれば、前のモードで固化したインクを共通インク室から除去することができる。
このような印刷装置によれば、共通インク室内に勢いよくインクを流入させることができ、インクの滞留領域を解消することができる。
このような印刷装置によれば、共通インク室から勢いよくインクを流出させることができ、インクの滞留領域を解消することができる。
このような印刷装置によれば、インクの滞留領域を減らすことができる。
このような印刷方法によれば、共通インク室内の同じ領域にて常にインクが滞留してしまうことを抑制することができ、インク固化の進行を抑制し、また、固化したインクを共通インク室から除去することができる。
「印刷装置」をインクジェットプリンター(以下、プリンターと呼ぶ)とし、プリンターとコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1は、印刷システムの全体構成を示すブロック図である。図2Aは、プリンター1の概略斜視図であり、図2Bは、インクタンク42からヘッド41にインクを供給する流路を説明する図である。また、図2Bには、ヘッド41を被印刷材Sの搬送方向から見た断面も示す。
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視し、その検出結果をコントローラー10に出力するためのものである。
キャリッジユニット30は、キャリッジ31に搭載されたヘッド41を、ガイドレール32に沿って、被印刷材Sの搬送方向と交差する方向である移動方向に移動するためのものである(なお、交差する方向とは一般的には直交方向である)。
本実施形態のプリンター1では白インク(白色インク)を吐出可能としている。白インクとして、例えば、酸化チタンなどの白色顔料を含有するインク(例えば特開2002−38063号公報に記載されているもの)や中空ポリマーを含有するインク(例えば特開2003−313481号公報に記載されているもの)が挙げられる。このような白インクは、他の色インクに比べて色材が沈降し易く、その結果、濃度が不均一になったり、インクが固化してノズル43に目詰まりを生じさせたりする虞がある。
図3A及び図3Bは、比較例における白インクの共通インク室80と白インクの循環方法を説明する図である。図3Aは比較例の共通インク室80周辺を上から見た概略図であり、図3Bは比較例の共通インク室80周辺を移動方向から見た概略図である。図中では、共通インク室80内でのインクの流れを点線の矢印で示す。また、説明のため、ホワイトノズル列Nwに属するノズル43の数を180個とし、搬送方向下流側のノズル43から順に小さい番号を付す(#1,#2…)。また、図3Bでは、共通インク室80に対する圧力室45及びノズル43の位置を点線で示す。
そこで、本実施形態では、共通インク室内でのインクの滞留を抑制することを目的とする。
図4A及び図4Bは、第1実施例における白インクの共通インク室44と白インクの循環方法を説明する図である。図4Aは、共通インク室44周辺を上から見た概略図であり、図4Bは、共通インク室44周辺を移動方向から見た概略図である。なお、圧力室45、第1チューブ71、及び、第2チューブ72の取り付け位置は、比較例の共通インク室80(図3)と同様である。
上記の実施例では、画像の印刷中は第1回転モードに設定するとしているが、これに限らない。例えば、画像の印刷中は第2回転モードに設定するとしてもよい。また、印刷ジョブごとに回転モードを切り換えてもよい。即ち、ある印刷ジョブ中は第1回転モードに設定し、その次の印刷ジョブでは第2回転モードに設定するようにしてもよい。
図6Aは、第2実施例における白インクの循環方法を説明する図であり、図6Bは、流量調整弁V1,V2を通過する流量の変化を示すグラフである。第2実施例では、第1チューブ71の途中に第1ポンプP1を設け、第1ポンプP1と共通インク室44との間に第1流量調整弁V1を設け、また、第2チューブ72の途中に第2ポンプP2を設け、第2ポンプP2と共通インク室44との間に第2流量調整弁V2を設けている。なお、流量調整弁V1,V2は流路内を流れるインクの流量を調整するためのものである。
図7は、第3実施例における白インクの循環方法を説明する図である。第3実施例でも、第2実施例と同様に、第1チューブ71と第2チューブ72の途中にそれぞれポンプP1,P2を設け、各ポンプP1,P2と共通インク室44との間にそれぞれ流量調整弁V1,V2を設ける。
図8A及び図8Bは、第4実施例における白インクの循環方法を説明する図である。図8Aは共通インク室44周辺を上から見た概略図であり、図8Bは共通インク室44周辺を移動方向から見た概略図である。実施例4では、共通インク室44とインクタンク42を繋ぐ流路を3つとし、第1チューブ71と第2チューブ72との間に(即ち、搬送方向における中央部に)、第3チューブ73を設ける。また、第3チューブ73の途中にポンプPを設けるが、これに限らず、第1チューブ71と第2チューブ72の途中にポンプPを設けてもよいし、全てのチューブ71〜73の途中にポンプPを設けてもよい。
図9A及び図9Bは、第5実施例における白インクの循環方法を説明する図である。図9Aに示す実施例では、白インクを貯留する2つのインクタンク421,422と共通インク室44との間で、白インクを循環する。2つのインクタンクのうち、一方の第1タンク421が第1チューブ71を介して共通インク室44と繋がり、他方の第2タンク422が第2チューブ72を介して共通インク室44と繋がっている。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上気の実施形態では、共通インク室とインクタンクとの間で白インクを循環させる場合を例に挙げているが、これに限らない。他の有色インク(YMCK)を循環させてもよいし、金属顔料を含有するメタリックインク等を循環させてもよい。
上記実施形態では、ヘッドが移動しながらインクを吐出する動作と、被印刷材が搬送方向に搬送される動作と、が繰り返されるプリンターを例に挙げているが、これに限らない。例えば、被印刷材の幅長さに亘って延びた固定されたヘッドの下を被印刷材が通過する際に、ヘッドが被印刷材に向けてインクを吐出することによって、被印刷材に2次元の画像を印刷するプリンターでもよい。また、例えば、印刷領域に搬送された被印刷材に対して、ヘッドがX方向に移動しながらインクを吐出する動作とヘッドがY方向に移動する動作とを繰り返すことによって、印刷領域の被印刷材に2次元の画像を印刷し、その後、被印刷材をX方向に搬送して新たな被印刷材の部位を印刷領域に搬送するプリンターでもよい。
本明細書において「白色」とは、可視光線のすべての波長を100%反射する物体の表面色である厳密な意味での白色に限らず、所謂「白っぽい色」のように、社会通念上、白色と呼ばれる色を含むものとする。例えば、「白色」とは、(1)x-rite社製の測色機eye-one Proを用いて、測色モード:スポット測色、光源:D50、バッキング:Black、印刷媒体:透明フィルムで測色した場合に、Lab系での標記がa*b*平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(2)ミノルタ製の測色計CM2022を用いて測定モードD502°視野、SCFモード、白地バックで測色した場合に、Lab系での標記がa*b*平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(3)特開2004−306591号公報に記載されているように画像の背景として用いられるインクの色をいい、背景として用いられるのであれば純粋な白に限られない。
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 ガイドレール、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
42 インクタンク、43 ノズル、44 共通インク室、45 圧力室、
46 供給チューブ、47 キャップ、
50 検出器群、60 コンピューター、
71 第1チューブ、72 第2チューブ、73 第3チューブ、
80 比較例の共通インク室
Claims (8)
- インクを吐出するヘッドと、
前記インクを貯留するインク貯留部と、
前記ヘッドと前記インク貯留部とを繋ぐ第1流路と、
前記ヘッドと前記インク貯留部又は前記第1流路とを繋ぐ第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路の少なくとも一方に設けられ、流路内の前記インクを圧送する圧送部と、
前記圧送部を制御する制御部と、
を備える印刷装置であって、
前記制御部は、
被印刷材に画像の印刷を行う時に、前記第1流路から前記ヘッドに前記インクが流入し、前記ヘッドから前記第2流路に前記インクが流出するように、前記圧送部を制御する第1モードに設定し、
前記ヘッドのクリーニング処理を行う時に、前記第2流路から前記ヘッドに前記インクが流入し、前記ヘッドから前記第1流路に前記インクが流出するように、前記圧送部を制御する第2モードへ設定を切り換える、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2モードへ設定を切り換えてから所定の時間が経過した後、前記第1モードに設定を切り換える、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、被印刷材への画像の印刷を停止している期間に、前記第1モードと前記第2モードの設定を切り換える、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印刷装置であって、
前記第1流路に第1圧送部が設けられ、前記第2流路に第2圧送部が設けられ、前記第1圧送部と前記ヘッドとの間に前記第1流路内を流れる前記インクの流量を調整する第1流量調整弁が設けられ、前記第2圧送部と前記ヘッドとの間に前記第2流路内を流れる前記インクの流量を調整する第2流量調整弁が設けられ、
前記制御部は、被印刷材への画像の印刷を停止している期間に、前記第1モードが設定されている場合は前記第1流路から前記ヘッドに流入する前記インクの流量が変化するように前記第1流量調整弁を制御し、前記第2モードが設定されている場合は前記第2流路から前記ヘッドに流入する前記インクの流量が変化するように前記第2流量調整弁を制御する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の印刷装置であって、
前記第1流路に第1圧送部が設けられ、前記第2流路に第2圧送部が設けられ、前記第1圧送部と前記ヘッドとの間に前記第1流路内を流れる前記インクの流量を調整する第1流量調整弁が設けられ、前記第2圧送部と前記ヘッドとの間に前記第2流路内を流れる前記インクの流量を調整する第2流量調整弁が設けられ、
前記制御部は、被印刷材への画像の印刷を停止している期間に、前記第1モードが設定されている場合は前記ヘッドから前記第2流路に流出する前記インクの流量が変化するように前記第2流量調整弁を制御し、前記第2モードが設定されている場合は前記ヘッドから前記第1流路に流出する前記インクの流量が変化するように前記第1流量調整弁を制御する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項4または請求項5に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記流量制御弁を通過する前記インクの流量が少ない流量となるように制御した後、前記流量制御弁を通過する前記インクの流量が多い流量となるように制御する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の印刷装置であって、
前記ヘッドは、前記インクを吐出し且つ所定方向に並ぶ複数のノズルと、当該複数のノズルにそれぞれ連通し且つ内部の前記インクに圧力変動を与えて前記ノズルからインクを吐出させる複数の圧力室と、当該複数の圧力室と前記第1流路と前記第2流路とに連通する共通インク室と、を備え、
前記共通インク室が有する面のうち前記第1流路及び前記第2流路が設けられた面から当該面と対向する面までの距離は、前記共通インク室における前記所定方向の端部の方が前記所定方向の中央部よりも短く、
前記共通インク室が有する面のうち前記複数の圧力室が設けられた面から当該面と対向する面までの距離は、前記共通インク室における前記所定方向の端部の方が前記所定方向の中央部よりも短い、
ことを特徴とする印刷装置。 - ヘッドからインクを吐出させることにより被印刷材に画像を印刷する印刷方法であって、
被印刷材に画像の印刷を行う時に、前記ヘッドと前記インクを貯留するインク貯留部とを繋ぐ第1流路から前記ヘッドに前記インクが流入し、前記ヘッドと前記インク貯留部又は前記第1流路とを繋ぐ第2流路に前記ヘッドから前記インクが流出する第1モードに設定する工程と、
前記ヘッドのクリーニング処理を行う時に、前記第2流路から前記ヘッドに前記インクが流入し、前記第1流路に前記ヘッドから前記インクが流出する第2モードに設定を切り換える工程と、
を備えることを特徴とする印刷方法。
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