JP2003311965A - インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置Info
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Abstract
2サイズ以上の異なる液滴を吐出させ、かつ、それらの
吐出周波数を同等に調整することで液滴サイズの変調が
可能な安価なインクジェット記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 一つの吐出口列において、液滴サイズ大
の吐出口51および、吐出口51よりも開口径の小さい
液滴サイズ小の吐出口52が交互に配置されている。こ
のような吐出口列が2列、インク供給口3を挟むように
平行に配置されている。インク流路8のインク供給口3
側の開口からインク供給口3までの間には柱状のフィル
ター53又は54が各インク流路あたり1つ配置されて
いる。液滴サイズ大の吐出口51に対応するフィルター
53の断面積は、液滴サイズ小の吐出口52に対応する
フィルター54の断面積より小さい。
Description
録ヘッド及びこれを備えたインクジェット記録装置に関
し、特に同一色の異なる液滴サイズのインクを吐出する
インクジェット記録ヘッドにおけるインク流路内の構造
に関するものである。詳しくは同一色のインクを吐出す
る、複数のインク吐出口が列状にならんだインク吐出口
列を一色あたり、少なくとも1列以上有するヘッドチッ
プ内において、2サイズ以上の異なるサイズの液滴を吐
出させる吐出口が混在する構成のインクジェット記録ヘ
ッドに関する。
ラーインクジェットプリンタは年々高解像度化してお
り、特に、画質を形成するために使用する記録ヘッドに
おいては個々の液滴を吐出する吐出口配列の解像度が6
00dpi、1200dpiと年々高解像度化してい
る。
ズに関してはグレースケールのハーフトーン部や、カラ
ーフォト画像における中間調、ハイライト部での粒状性
を軽減させるべく、特にカラーインクを吐出させる記録
ヘッドでは15pl程度から5pl、2plと年々小液
滴化する傾向にある。
おいては、高品位なカラーグラフィック画像や、フォト
画像の印刷出力では高品位のユーザーニーズに対応でき
るものの、モノクロテキスト印刷や、帳票におけるカラ
ーグラフなどの解像度の要求されない粗い画像の印刷出
力に対しては、小液滴、高解像度により、画像出力デー
タの肥大化、および、データ転送時間を多く必要とする
点から、高速印刷の要求には反する結果となる。
印刷の要求の高い、モノクロ印刷用記録ヘッドには30
pl程度の大液滴サイズ、高周波対応の記録ヘッドを配
し、カラー色インクの記録ヘッドには5pl程度の小液
滴、高周波対応の記録ヘッドを配する手段を考案し、製
品化している。
画像においても、帳票グラフなどの比較的、高解像度を
必要としない画像データを印刷する場合と、デジタルカ
メラや、カラースキャナなどによるデジタル入力機器デ
ータのデジタルフォト画像など、高精細画像データを印
刷する場合では、印刷出力データのサイズ、およびデー
タ処理時間、データ転送時間、記録装置上のメモリバッ
ファ量、を考慮すると、高速印刷時には比較的大きいサ
イズの液滴で、少ない出力データサイズで画像を形成で
きることが望ましく、高画質印刷の場合には限りなく小
さいサイズの液滴で、形成画像の粒状性を極力少なくす
ることが望まれるため、カラー色のインクジェット記録
ヘッドにおいて同一色の記録素子基盤(記録チップとも
いう)で異なるサイズの液滴を吐出させ、一色あたりの
液滴サイズを変調させることが望ましい。
は特開平8−183179号において、異なるサイズの
ヒーターを同一ノズル(インク吐出口に連通するインク
流路)内に配置し、個々のヒーターの発泡を使い分ける
ことによって、同一ノズルから異なるサイズの液滴を吐
出させる手段を考案し、製品化している。
を必要とする記録ヘッドを実現化するならば、異なるサ
イズの液滴を吐出することが可能な吐出口列(ノズル列
ともいう)を1つの記録ヘッドに1色あたり、複数配設
することが考えられる。
ルで異なるサイズの液滴を吐出させるため、液滴のサイ
ズによって、インク流路へのインク供給元からのインク
供給速度(リフィル速度)が変化する。そのため、イン
クジェット記録ヘッドを記録シートに対して移動(スキ
ャン)させながら記録を行う、いわゆるシリアル方式の
記録装置では、同一の記録ヘッドスキャン時に、異なる
サイズの液滴を吐出することが困難であり、記録ヘッド
の複数回の往復移動を実施して大小などの異なるサイズ
の液滴を吐出し分ける必要がある。これは、異なるサイ
ズの液滴を同一の駆動周波数で吐出することができない
ため、高精細画像を形成する上では液滴サイズの変調制
御が困難であることを意味する。
インクジェットプリンタ市場ではコスト的に成立し難
い。
ものであって、第1の目的とするところは、インクジェ
ット記録ヘッドの同一色のインク吐出口列において少な
くとも2サイズ以上の異なる液滴を吐出させ、かつ、そ
れらの吐出周波数を同等に調整することで、安価な、液
滴サイズの変調が可能なインクジェット記録ヘッド、及
びこのインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェッ
ト記録装置を提供することにある。
記録素子基盤で異なるサイズの液滴を吐出させ、一色あ
たりの液滴サイズを変調させるために、同一色のインク
を吐出する2列の吐出口列(ノズル列)を、各吐出口に
対するインク流路にインクを供給する共通液室とインク
供給口を挟むように配置し、各列の吐出口の開口径を変
えることにより、各吐出口列からの吐出インク滴のサイ
ズを異ならせる構成を考案した。しかしながら、この構
成において以下の課題を生じるおそれがあった。
録素子基盤のサイズを小さくし、各吐出口に対するイン
ク流路内へインクを供給するインク供給口(インク共通
液室)の開口面積を狭くしていくと、異なる液滴サイズ
の連続吐出において設定した吐出周波数でインクを吐出
しているにもかかわらず、あるノズルでの吐出動作が別
のノズルのインクに干渉し、インクの吐出が乱れるとい
うクロストーク現象が生じ、特に、液滴サイズが小さい
吐出口において顕著に現れた。
びインク供給口の開口面積を広げる事で回避可能である
が、同一色の記録チップで異なるサイズの液滴吐出を実
現するインクジェット記録ヘッドを安価に提供できなく
なる。
る複数のインク吐出口を連続して駆動する程、顕著に発
生することが判明した。また、クロストーク現象は、イ
ンク吐出口からインクを吐出する際に電気熱変換素子の
熱でインクに発泡を生じさせたときの圧力波がインクを
供給する共通液室及びインク供給口側へ伝達され、他の
インク吐出口へのインク流れと干渉する事で発生する。
そして、複数のインク吐出口から同時にインクを吐出す
る程、共通液室及びインク供給口内での圧力波の干渉が
増大し、これにより、インクを吐出していない吐出口面
のインクメニスカスを圧力波の振動で吐出口面の外側に
押しだしている(オーバーシュート)現象も引き起こ
す。
サイズ大のインク吐出を多く行うほど大きく、インクを
吐出していない液滴サイズ小の吐出口で大きなインクの
オーバーシュートが確認された。
は、インク供給口を共有する同一色のインクジェット記
録ヘッドの異なるインク吐出口列において、インクを吐
出する際に共通液室及びインク供給口内での圧力波の干
渉で発生するクロストーク現象を抑制し、特に液滴サイ
ズが小さい吐出口での、クロストーク現象によるインク
メニスカスのオーバーシュートを抑制することにより、
異なる液滴の安定吐出を実現できるインクジェット記録
ヘッド、及びこのインクジェット記録ヘッドを備えたイ
ンクジェット記録装置を安価に提供することにある。
に本発明は、液滴を吐出するための複数の吐出口からな
る吐出口列と、各吐出口に供給するための液体を蓄える
液室と、該液室内に液体を供給するための供給口と、前
記各吐出口と前記液室とを連通する複数の流路と、前記
流路を形成する流路壁と、前記流路内の液体に吐出エネ
ルギーを付与するための吐出エネルギー発生素子とを少
なくとも備えるインクジェット記録ヘッドにおいて、前
記吐出口列における複数の吐出口から吐出する液滴のサ
イズが、少なくとも2サイズ以上混在する構成であっ
て、前記各流路と前記供給口との間に柱で構成するフィ
ルター構造が配設され、前記フィルター構造および前記
流路壁によって前記供給口と前記各流路との間をそれぞ
れ連通する経路が複数に分けられており、前記流路ごと
に液体が通過するときの流抵抗が異なり、吐出する液滴
サイズの異なる流路ごとに、流抵抗を調整するために前
記フィルター構造が異なることを特徴とする。
おける複数の吐出口から吐出する液滴のサイズが、少な
くとも2サイズ以上混在する構成において、前記各流路
と前記供給口との間に配設したフィルター構造を、異な
るサイズの液滴吐出を行う吐出口に対応する流路ごとに
異ならせることにより、一つの供給口から各々の流路へ
の流抵抗をそれぞれ調節することが可能である。したが
って、異なる液滴サイズの吐出口ごとに吐出周波数を調
整することが可能となる。
は、記録シートに対して記録ヘッドを移動(スキャン)
させることで行方向の記録を行う、いわゆるシリアル方
式の記録方式でインクジェット記録ヘッドを使用するに
あたって、記録ヘッドの一回のスキャン内で、異なるサ
イズの液滴の同時吐出を行う際に、吐出液滴の欠落など
画像不具合に至らないように吐出周波数を同等に揃える
ことを意味し、画像不具合に至らない様な吐出周波数の
ばらつきは±20%以下であることが望ましいと考えて
いる。なお、吐出周波数とは、発明の実施の形態の欄で
も同じであるが、流路内の液体が吐出口より吐出されて
再び流路内に液体が充填される周期をいう。
数の吐出口からなる吐出口列と、各吐出口に供給するた
めの液体を蓄える液室と、該液室内に液体を供給するた
めの供給口と、前記各吐出口と前記液室とを連通する複
数の流路と、前記流路を形成する流路壁と、前記流路内
の液体に吐出エネルギーを付与するための吐出エネルギ
ー発生素子とを少なくとも備えるインクジェット記録ヘ
ッドにおいて、吐出する液滴のサイズが2サイズ混在す
る構成であって、前記吐出口列が前記供給口を挟むよう
に2列配置され、各列の吐出口の開口径が異なってお
り、前記各流路と前記供給口との間に柱で構成するフィ
ルター構造が配設され、前記フィルター構造および前記
流路壁によって前記液室と前記各流路との間をそれぞれ
連通する経路が複数に分けられており、前記流路ごとに
液体が通過するときの流抵抗が異なり、吐出する液滴サ
イズの異なる流路ごとに、流抵抗を調整するために前記
フィルター構造が異なることを特徴とする。
サイズが2サイズ混在し、複数の吐出口からなる吐出口
列が供給口を挟むように2列配置され、各列の吐出口の
開口径が異なっている構成であって、前記各流路と前記
供給口との間に配設したフィルター構造を、異なるサイ
ズの液滴吐出を行う吐出口列に対応する流路ごとに異な
らせることにより、一つの供給口から各々の流路への流
抵抗をそれぞれ調節することが可能になる。これによ
り、異なる液滴を吐出させた際に生じる、液室および供
給口内での圧力波による液体の振動が、液滴サイズの小
さい吐出口に対応する流路の液体に影響を及ぼさないよ
うに、吐出する液滴サイズの異なる流路ごとに流抵抗を
調整し、同一の供給口を共有する液滴サイズの異なる吐
出口列から、異なるサイズの液滴を安定的に吐出させる
ことができる。
録ヘッドにおいて、前記フィルター構造は、吐出する液
滴サイズに応じて、柱の断面積、柱の個数または前記各
流路から前記供給口までの間に配置される柱の位置が異
なっていることにより、吐出する液滴サイズの異なる流
路ごとに通過するインク流抵抗を調整することができ
る。
て図面を参照して説明する。
に、本発明を好適に実施できるインクジェット記録ヘッ
ド及びこの記録ヘッドを搭載するのに好適なインクジェ
ット記録装置の構成について説明する。
ット記録ヘッドにおいて、一色のインクを吐出する記録
ヘッド(記録チップともいう)の吐出口近傍部の模式図
で、(a)は一部を破断して表した斜視図であり、
(b)は(a)のA−A’線断面図を示す。
基板4上に、モールド樹脂6を壁材とした空間からなる
インク吐出口2、インク流路8およびインク液室12が
形成されている。また、モールド樹脂6はインク吐出口
2を形成するオリフィスプレート部11も兼ねている。
インク液室12には、基板4に開けられたインク供給口
3が連通されている。
あるインクを蓄える箇所であり、インク供給口3からイ
ンク液室12を介してインクが補充される。インク吐出
口2とインク供給口3とはインク液室12、およびイン
ク流路8で連通されている。
って仕切られている。インク流路8内のインクは、イン
ク吐出エネルギー発生のための電気熱発生素子1から付
与される吐出エネルギーに応じてインク吐出口2から液
滴としてインクを吐出する。
(インク出入口)からインク供給口3までの間のインク
液室12にはそれぞれ、インクをろ過するためのフィル
ター10が設けられている。フィルター10は、それぞ
れのインク流路8のインク供給口3側の開口に対して配
された柱状構造よりなる。
のフィルター10は、インク液室12の床面から天井面
に連なる柱である。ここで、柱と柱および、柱とインク
流路壁の間の空間の幅(フィルター構造の開口径)は、
インク流路8の幅(インク流路壁の間隔)以下にしてあ
る。この様な構造のフィルターによって、たとえインク
供給口3から補充するインク中にゴミなどが入っている
場合でも、インク流路8内へのごみ等の流入を阻止でき
る効果が生まれる。
ドを搭載するインクジェット記録装置について説明す
る。
を搭載するインクジェット記録装置の一例の要部構成を
示す図である。
では、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)の4色のインクタンク22を着脱
可能に搭載し、各色のインクをシート状の記録媒体25
に吐出して記録を行うための記録ヘッド21が備えられ
ている。記録ヘッド21は、駆動モーター23の駆動力
を伝達する駆動ベルト24の一部に連結され、ガイド軸
に案内されて往復移動を可能にしている。そして、記録
媒体25に対してわずかのギャップを保った状態で記録
ヘッド21を往復させながら、記録ヘッド21の吐出口
(不図示)よりインク液滴を記録媒体25に吐出するこ
とにより記録が行われる。
送機構26により記録ヘッド21の移動方向と交差する
方向(好ましくは直角方向)に搬送される。1行分の記
録を行うごとに記録媒体25を所定量ピッチ搬送して再
び次の1行を記録するという記録動作を繰り返すことに
より記録媒体25の全域に画像が形成される。
領域を外れた所定位置(例えばホームポジション)に
は、記録ヘッド21の複数の吐出口が形成された面(吐
出口形成面)をキャッピングし、各吐出口からインクを
強制的に吸引、排出させることにより、各吐出口内の増
粘インク、固着インク、ごみ、気泡などの異物を除去
し、吐出機能を正常に回復するための吸引回復キャップ
27が配設されている。吸引回復キャップ27は、非記
録時には、吐出口からのインクの蒸発を防ぐために記録
ヘッド21の吐出口形成面をキャッピングしている。
近くにはウレタンゴム等で形成したゴム状弾性体のワイ
パーブレード28が設けられている。ワイパーブレード
28は通常、記録ヘッド21の往復移動方向に邪魔にな
らない場所に待機してたり、ワイピングを行うときにイ
ンクジェット記録装置に備えられたモータ等(不図示)
によって前後(図2では記録媒体搬送方向に概ね平行)
に移動して、所定の位置にある記録ヘッド21の吐出口
形成面に付着したインク液、ごみ、ほこり、紙粉等の異
物を拭き取るように構成されている。
に対して交差する方向にインクジェット記録ヘッドを往
復移動させる所謂シリアル方式のインクジェット記録装
置において、カラー画像の出力を行う記録ヘッドを構成
するにあたっては、図1に示した記録ヘッド吐出口近傍
部の部品を同一面上に、使用するインク色数に応じて、
インク吐出口をある幅内で直線的に並べてなるノズル列
の並び方向に対し垂直な方向に配置する。
口形成面側からの斜視図である。この図に示すように記
録ヘッド21は記録媒体(図2の符号25)に対向する
面に二つの記録チップ34を有し、一つの記録チップに
はK(ブラック)のインクを吐出する吐出口が一列で記
録ヘッド21の往復移動方向と交差する方向に配設され
ている。もう一つの記録チップにはC(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)の色のインクを吐出する
吐出口がそれぞれ一列で記録ヘッド21の往復移動方向
と交差する方向に配設され、かつ各色に対応する吐出口
列が平行に配置されている。
ット記録ヘッドは、大小の異なる液滴サイズを吐出可能
なインク吐出口、および各インク吐出口に繋がるインク
流路構成を持っており、記録すべき画像情報に応じて、
所望の液滴サイズを吐出できるインク流路の電気熱変換
素子に選択的に電気パルスを印加することが可能な構成
となっている。
ては15plと8pl、8plと4pl、または5pl
と2plなどのインク滴体積による組み合わせが考えら
れるが、異なる液滴サイズの構成は最小液滴サイズの整
数倍に近いインク滴体積の組み合わせで構成することが
望ましい。
にあたっては、大小の異なる液滴サイズを吐出可能なイ
ンク吐出口に繋がるインク流路の形状が全て同じ形状の
インクジェット記録ヘッドにおいて、図1に示したよう
な柱状のフイルター10に着目し、異なる液滴サイズを
吐出するインク吐出口のインク流路に応じてフィルター
の構成を変えた。
実施の形態を挙げて説明する。
の実施の形態におけるインクジェット記録ヘッドの吐出
口形成面を示す平面図である。なお、図では図1に示し
た構成要素と同一部品に同一符号を付し、図1と異なる
構成について主に説明する。
は、大小二つの液滴サイズを吐出する吐出口、すなわち
液滴サイズ大の吐出口51および、吐出口51よりも開
口径の小さい液滴サイズ小の吐出口52が交互に配置さ
れて一つの吐出口列を構成している。また、このように
構成された吐出口列が2列、インク供給口3を挟むよう
に平行に配置され、かつ各列の吐出口が互いにインク流
路幅の1/2ずれた位置で配置されている。
(インク出入口)からインク供給口3までの間には柱で
構成するフィルター53又は54が各インク流路あたり
1つ配置されている。フィルター53又は54は図1に
示したフィルター10と同じように形成され同じ効果を
生じるものである。
インク供給口3からインク流路8までの間に示した矢印
55,56のような複数のインク供給経路に分岐する。
の吐出口51に対応するフィルター53の断面積(また
はフィルター53である柱の外径)は、液滴サイズ小の
吐出口52に対応するフィルター54の断面積(または
フィルター54である柱の外径)より小さい。
3の柱とインク流路8の壁との間の空間の幅(インク供
給経路の開口幅)がフィルター54の箇所と比べて広く
なり、反対にフィルター54の箇所では、フィルター5
4の柱とインク流路8の壁との間の空間の幅(インク供
給経路の開口幅)が、フィルター53の箇所と比べて狭
くなっている。
い液滴サイズ大のインク流路では、インク供給の際のイ
ンク流抵抗が小さく、大きいインク液滴を吐出した体積
分のインク供給時間が短くなり、インク供給経路の開口
幅が狭い液滴サイズ小のインク流路では、インク供給の
際のインク流抵抗が大きく、小さいインク液滴を吐出し
た体積分のインク供給時間が速く成りすぎることを防ぐ
こととなる。その結果、所望の異なる液滴サイズのイン
ク吐出口に応じて、インク供給速度を調整することが可
能となる。
てフィルターの断面積(柱の外径)を異ならせる構成に
することより、インク供給速度を調整できるので、異な
る液滴サイズのインクの吐出周波数を同等に揃える効果
を持たせることができる。
実施の形態について説明する。上記の第1の実施の形態
では、異なる液滴サイズのインク吐出口にそれぞれ繋が
るインク流路ごとにフィルター断面積を変えることを特
徴としたインク流抵抗制御であったが、この実施形態の
ようにフィルター断面積の大きさによらず、フィルター
設置数によってインク流抵抗を制御してもよい。
インクジェット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図
である。なお、図では図1に示した構成要素と同一部品
に同一符号を付し、図1並びに第1の実施の形態と異な
る構成について主に説明する。
は第1の実施の形態と同様、図5に示すように、2列の
インク吐出口列があり、液滴サイズ大の吐出口61、お
よび吐出口61よりも開口径の小さい液滴サイズ小の吐
出口62が交互に配置されている。
(インク出入口)からインク供給口3までの間には同じ
断面積の柱状のフィルター63又は64が配置されてい
る。フィルター63又は64は図1に示したフィルター
10と同じように形成され同じ効果を生じるものであ
る。
の吐出口61に対応するフィルター63は1本の柱であ
るのに対し、インク液滴小の吐出口62に対応するフィ
ルター64は2本の柱で構成されている。本実施形態で
は、この柱の設置数を個々の液滴サイズに対応する吐出
口へのインク流路ごとに異ならせている。
のインク流路上流側のフィルター設置数を変えること
で、インク供給口3からインク流路8までの間に示した
矢印65,66のような複数のインク供給経路を構成で
き、液滴サイズに応じてインク流路への流抵抗を調整す
ることが可能となる。したがって、異なる液滴サイズの
インクの吐出周波数を同等に揃えることができる。
は、高解像度の記録チップで且つ、高周波で吐出駆動さ
せる高周波対応の記録チップを構成する際に有利なこと
である。例えば1200dpiの解像度を発揮させるよ
うにインク吐出口を一列に配し、かつ各吐出口に通じる
インク流路を形成する場合などは、1インチ(25.4
mm)/1200dpi=21.1ミクロンのピッチで
流路、および、流路壁を構成する必要がある。そのた
め、一つのインク流路あたりのフィルター設置可能幅が
小さくなり、また、高周波対応でインク流路上流側から
のインク供給速度を速くしたい場合、インク洪給口をイ
ンク流路に近づけたいがために、インク流路壁の端部か
らインク供給口の開口縁までの距離は狭くなることとな
る。従って、そのような狭い空間では各フィルターの断
面積を固定し、フィルター設置数を異ならせるという本
実施形態が有利となる。
れるものではなく、本発明を達成し得るものであればど
のような構成であってもよい。従って、フィルターの断
面積に応じて、フィルター設置数を液滴サイズ大の吐出
口に対応するフィルター数とインク液滴小の吐出口に対
応するフィルター数の比で、1対3、0対2など異なら
せることも考え得る。
の実施の形態について説明する。本実施形態において
も、第1及び第2の実施の形態と同様にフィルター構成
によりインク供給口から複数のインク流路への各インク
供給経路のインク流抵抗を調整することを目的とする。
インクジェット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図
である。なお、図では図1に示した構成要素と同一部品
に同一符号を付し、図1並びに第1及び第2の実施の形
態と異なる構成について主に説明する。
は第1の実施の形態と同様、図6に示すように、2列の
インク吐出口列があり、液滴サイズ大の吐出口71、お
よび吐出口71よりも開口径の小さい液滴サイズ小の吐
出口72が交互に配置されている。
(インク出入口)からインク供給口3までの間には同じ
断面積の柱状のフィルター73又は74が各インク流路
あたり1つ配置されている。フィルター73又は74は
図1に示したフィルター10と同じように形成され同じ
効果を生じるものである。
の吐出口71に対応するフィルター73はインク流路壁
の端部5Bからインク供給口の縁部3B’までの距離X
において、インク供給口の縁部3B’に近い位置に設置
されている。一方、液滴サイズ小の吐出口72に対応す
るフィルター74はインク流路壁の端部5Bからインク
供給口の縁部3B’までの距離Xにおいて、インク流路
壁の端部5Bに近い位置に設置されている。すなわち、
本実施形態では、インク流路8の上流側におけるインク
流路壁の端部5Bからインク供給口の縁部3B’までの
距離Xの範囲内において、柱状のフィルター73又は7
4の設置位置を異ならせている。
ィルター73の柱とインク流路8の壁との間の空間の幅
(インク供給経路の開口幅)がフィルター74の箇所と
比べて広くなり、反対にフィルター74の箇所では、フ
ィルター74の柱とインク流路8の壁との間の空間の幅
(インク供給経路の開口幅)が、フィルター73の箇所
と比べて狭くなっている。
い液滴サイズ大のインク流路では、インク供給の際のイ
ンク流抵抗が小さく、大きいインク液滴を吐出した体積
分のインク供給時間が短くなり、インク供給経路の開口
幅が狭い液滴サイズ小のインク流路では、インク供給の
際のインク流抵抗が大きく、小さいインク液滴を吐出し
た体積分のインク供給時間が速く成りすぎることを防ぐ
こととなる。その結果、所望の異なる液滴サイズのイン
ク吐出口に応じて、インク供給速度を調整することが可
能となる。
のインク流路上流側のフィルター設置位置を変えること
で、インク供給口3からインク流路8までの間に示した
矢印75,76のような複数のインク供給経路を構成で
きるので、液滴サイズに応じてインク流路への流抵抗を
調整することが可能となる。したがって、異なる液滴サ
イズのインクの吐出周波数を同等に揃えることができ
る。
異なる点は、高解像度の記録チップを構成する際に有利
なことである。例えば1200dpiの解像度を発揮さ
せるようにインク吐出口を一列に配し、かつ各吐出口に
通じるインク流路を形成する場合などは、1インチ(2
5.4mm)/1200dpi=21.1ミクロンのピ
ッチで流路、および、流路壁を構成する必要がある。そ
のため、一つのインク流路あたりのフィルター設置可能
幅が小さくなる。
ターの断面積を固定し、フィルター設置数を異ならせる
という本実施形態が有利となる。
の実施の形態について説明する。
インクジェット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図
である。なお、図では図1に示した構成要素と同一部品
に同一符号を付し、図1と異なる構成について主に説明
する。
は、大小二つの液滴サイズを吐出する吐出口、すなわち
液滴サイズ大の吐出口81および、吐出口81よりも開
口径の小さい液滴サイズ小の吐出口82がそれぞれ複数
配設されて二列の吐出口列を構成している。このように
構成された二列の吐出口列はインク供給口3を挟むよう
に平行に配置され、かつ各列の吐出口が互いにインク流
路幅の1/2ずれた位置で配置されている。
(インク出入口)からインク供給口3までの間には柱で
構成するフィルター83又は84が各インク流路あたり
1つ配置されている。フィルター83又は84は図1に
示したフィルター10と同じように形成され同じ効果を
生じるものである。
インク供給口3からインク流路8までの間に示した矢印
85,86のような複数のインク供給経路に分岐する。
の吐出口81に対応するフィルター83の断面積(また
はフィルター83である柱の外径)は、液滴サイズ小の
吐出口82に対応するフィルター84の断面積(または
フィルター84である柱の外径)より小さい。
3の柱とインク流路8の壁との間の空間の幅(インク供
給経路の開口幅)がフィルター84の箇所と比べて広く
なり、反対にフィルター84の箇所では、フィルター8
4の柱とインク流路8の壁との間の空間の幅(インク供
給経路の開口幅)が、フィルター83の箇所と比べて狭
くなっている。
の、インク供給口側および、液滴サイズ大のインク流路
とはインク供給口を挟んで位置する液滴サイズ小のイン
ク流路に伝達される振動成分が、液滴サイズ小のインク
流路では開口幅が狭いゆえにインク供給経路の流抵抗が
大きくなっているために小さく抑制されるので、液滴サ
イズの小さい吐出口列に対する、クロストークの影響を
減少させ、インク吐出口へのメニスカス振動を減少させ
ることが可能となる。その結果、同一のインク供給口を
共有する液滴サイズの異なる吐出口列から、異なるサイ
ズのインク液滴を安定的に吐出させることが可能とな
る。
の実施の形態について説明する。上記の第4の実施の形
態では、異なる液滴サイズのインク吐出口にそれぞれ繋
がるインク流路ごとにフィルター断面積を変えることを
特徴とした、クロストーク現象による液滴サイズ小吐出
口でのメニスカス振動の抑制であったが、この実施形態
のようにフィルター断面積の大きさによらず、フィルタ
ー設置数によってクロストーク現象によるメニスカス振
動の抑制を実施してもよい。
インクジェット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図
である。なお、図では図1に示した構成要素と同一部品
に同一符号を付し、図1並びに第4の実施の形態と異な
る構成について主に説明する。
は第4の実施の形態と同様、図8に示すように、2列の
インク吐出口列がインク供給口を挟むように略平行に配
置され、インク吐出列ごとに吐出口の開口径が異なって
いる。一方のインク吐出口列は液滴サイズ大の吐出口9
1が複数個並んで構成され、もう一方のインク吐出口列
は、吐出口91よりも開口径の小さい液滴サイズ小の吐
出口92が複数個並んで構成されている。
(インク出入口)からインク供給口3までの間には同じ
断面積の柱状のフィルター93又は94が配置されてい
る。フィルター93又は94は図1に示したフィルター
10と同じように形成され同じ効果を生じるものであ
る。
の吐出口91に対応するフィルター93は1本の柱であ
るのに対し、液滴サイズ小の吐出口92に対応するフィ
ルター94は2本の柱で構成されている。本実施形態で
は、第2の実施の形態と同様、フィルターとなる柱の設
置数を個々の液滴サイズに対応する吐出口へのインク流
路ごとに異ならせている。
のインク流路上流側のフィルター設置数を変えることに
より、インク供給口3からインク流路8までの間に示し
た矢印65,66のような複数のインク供給経路を構成
できることから、液滴サイズ小のインク流路への流抵抗
を液滴サイズ大のインク流路への流抵抗に比べて大きく
調整することが可能となる。これにより、液滴サイズ大
のインク吐出時の、液滴サイズの小さい吐出口列に対す
る圧力波の影響、ひいては液滴サイズ小の吐出口でのメ
ニスカスのオーバーシュートを抑制することができるの
で、同一のインク供給口を共有する液滴サイズの異なる
吐出口列から、異なるサイズのインク液滴を安定的に吐
出させることが可能となる。
は、高解像度の記録チップで且つ、高周波で吐出駆動さ
せる高周波対応の記録チップを構成する際に有利なこと
である。例えば1200dpiの解像度を発揮させるよ
うにインク吐出口を一列に配し、かつ各吐出口に通じる
インク流路を形成する場合などは、1インチ(25.4
mm)/1200dpi=21.1ミクロンのピッチで
流路、および、流路壁を構成する必要がある。そのた
め、一つのインク流路あたりのフィルター設置可能幅が
小さくなり、また、高周波対応でインク流路上流側から
のインク供給速度を速くしたい場合、インク洪給口をイ
ンク流路に近づけたいがために、インク流路壁の端部か
らインク供給口の開口縁までの距離は狭くなることとな
る。従って、そのような狭い空間では各フィルターの断
面積を固定し、フィルター設置数を異ならせるという本
実施形態が有利となる。
れるものではなく、本発明を達成し得るものであればど
のような構成であってもよい。従って、フィルターの断
面積に応じて、フィルター設置数を液滴サイズ大の吐出
口に対応するフィルター数と液滴サイズ小の吐出口に対
応するフィルター数の比で、1対3、0対2など異なら
せることも考え得る。
の実施の形態について説明する。本実施形態において
も、第4及び第5の実施の形態と同様にフィルター構成
により、クロストーク現象による液滴サイズ小の吐出口
におけるメニスカス振動の抑制を実施することを目的と
する。
インクジェット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図
である。なお、図では図1に示した構成要素と同一部品
に同一符号を付し、図1並びに第4及び第5の実施の形
態と異なる構成について主に説明する。
は第4の実施の形態と同様、図9に示すように、2列の
インク吐出口列がインク供給口を挟むように略平行に配
置され、インク吐出列ごとに吐出口の開口径が異なって
いる。一方のインク吐出口列は液滴サイズ大の吐出口1
01が複数個並んで構成され、もう一方のインク吐出口
列は、吐出口101よりも開口径の小さい液滴サイズ小
の吐出口102が複数個並んで構成されている。
(インク出入口)からインク供給口3までの間には同じ
断面積の柱状のフィルター103又は104が各インク
流路あたり1つ配置されている。フィルター103又は
104は図1に示したフィルター10と同じように形成
され同じ効果を生じるものである。
の吐出口101に対応するフィルター103はインク流
路壁の端部5Bからインク供給口の縁部3B’までの距
離Xにおいて、インク供給口の縁部3B’に近い位置に
設置されている。一方、液滴サイズ小の吐出口102に
対応するフィルター104はインク流路壁の端部5Bか
らインク供給口の縁部3B’までの距離Xにおいて、イ
ンク流路壁の端部5Bに近い位置に設置されている。す
なわち、本実施形態では、インク流路8の上流側におけ
るインク流路壁の端部5Bからインク供給口の縁部3
B’までの距離Xの範囲内において、柱状のフィルター
103又は104の設置位置を異ならせている。
フィルター103の柱とインク流路8の壁との間の空間
の幅(インク供給経路の開口幅)がフィルター104の
箇所と比べて広くなり、反対にフィルター104の箇所
では、フィルター104の柱とインク流路8の壁との間
の空間の幅(インク供給経路の開口幅)が、フィルター
103の箇所と比べて狭くなっている。
路後方のフィルター設置位置を変えることで、インク供
給口3からインク流路8までの間に示した矢印105,
106のような複数のインク供給経路を構成でき、液滴
サイズ小のインク流路への流抵抗を液滴サイズ大のイン
ク流路への流抵抗に比べて大きく調整することが可能と
なる。これにより、液滴サイズ大のインク吐出時の、液
滴サイズの小さい吐出口列に対する圧力波の影響、ひい
ては液滴サイズ小の吐出口でのメニスカスのオーバーシ
ュートを抑制することができるので、同一のインク供給
口を共有する液滴サイズの異なる吐出口列から、異なる
サイズのインク液滴を安定的に吐出させることが可能と
なる。
異なる点は、高解像度の記録チップを構成する際に有利
なことである。例えば1200dpiの解像度を発揮さ
せるようにインク吐出口を一列に配し、かつ各吐出口に
通じるインク流路を形成する場合などは、1インチ(2
5.4mm)/1200dpi=21.1ミクロンのピ
ッチで流路、および、流路壁を構成する必要がある。そ
のため、一つのインク流路あたりのフィルター設置可能
幅が小さくなる。
ターの断面積を固定し、フィルター設置数を異ならせる
という本実施形態が有利となる。
吐出口列を構成する複数の吐出口から吐出する液滴のサ
イズが、少なくとも2サイズ以上混在するインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、一つの液体の供給口と各列の各
吐出口に連通する流路の各々との間に柱状のフィルター
構造が配設され、各フィルター構造によって、前記流路
ごとに液体が通過するときの流抵抗が異なり、吐出する
液滴サイズの異なる流路ごとに、流抵抗を調整するため
に前記フィルター構造を異ならせたことにより、一つの
液体供給口から各々の流路への流抵抗をそれぞれ調節す
ることができる。したがって、それぞれの流抵抗を調整
することにより、異なる液滴サイズの吐出口ごとに対応
する流路への液体供給速度を調整することができ、その
結果、吐出口列における異なる吐出滴サイズの吐出口よ
り、同一の吐出周波数で異なるサイズの液滴を吐出可能
なインクジェット記録ヘッドが得られる。
イズが2サイズ混在し、複数の吐出口からなる吐出口列
が液体の供給口を挟むように2列配置され、各列の吐出
口の開口径が異なっているインクジェット記録ヘッドに
おいて、一つの液体の供給口と各列の各吐出口に連通す
る流路の各々との間に柱状のフィルター構造が配設さ
れ、各フィルター構造によって、前記流路ごとに液体が
通過するときの流抵抗が異なり、吐出する液滴サイズの
異なる流路ごとに、流抵抗を調整するために前記フィル
ター構造を異ならせたことにより、一つの液体供給口か
ら各々の流路への流抵抗をそれぞれ調節することができ
る。これにより、異なる液滴を吐出させた際に生じる、
液室および供給口内での圧力波による液体の振動が、液
滴サイズの小さい吐出口に対応する流路の液体に影響を
及ぼさないように、吐出する液滴サイズの異なる流路ご
とに流抵抗を調整し、同一の供給口を共有する液滴サイ
ズの異なる吐出口列から、異なるサイズの液滴を安定的
に吐出させることができる。
ッドにおいて、一色のインクを吐出する記録ヘッドの吐
出口近傍部の模式図で、(a)は一部を破断して表した
斜視図であり、(b)は(a)のA−A’線断面図を示
す。
インクジェット記録装置の一例の要部構成を示す図であ
る。
の斜視図である。
ット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図である。
ット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図である。
ット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図である。
ット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図である。
ット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図である。
ット記録ヘッドの吐出口形成面を示す平面図である。
大の吐出口 52,62,72,82,92,102 液滴サイズ
小の吐出口 53,54,63,64,73,74,83,84,9
3,94,103,104 柱状のフィルター 55,56,65,66,75,76,85,86,9
5,96,105,106 インク供給経路を表す矢
印
Claims (6)
- 【請求項1】 液滴を吐出するための複数の吐出口から
なる吐出口列と、各吐出口に供給するための液体を蓄え
る液室と、該液室内に液体を供給するための供給口と、
前記各吐出口と前記液室とを連通する複数の流路と、前
記流路を形成する流路壁と、前記流路内の液体に吐出エ
ネルギーを付与するための吐出エネルギー発生素子とを
少なくとも備えるインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記吐出口列における複数の吐出口から吐出する液滴の
サイズが、少なくとも2サイズ以上混在する構成であっ
て、 前記各流路と前記供給口との間に柱で構成するフィルタ
ー構造が配設され、 前記フィルター構造および前記流路壁によって前記供給
口と前記各流路との間をそれぞれ連通する経路が複数に
分けられており、前記流路ごとに液体が通過するときの
流抵抗が異なり、 吐出する液滴サイズの異なる流路ごとに、流抵抗を調整
するために前記フィルター構造が異なることを特徴とす
るインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項2】 液滴を吐出するための複数の吐出口から
なる吐出口列と、各吐出口に供給するための液体を蓄え
る液室と、該液室内に液体を供給するための供給口と、
前記各吐出口と前記液室とを連通する複数の流路と、前
記流路を形成する流路壁と、前記流路内の液体に吐出エ
ネルギーを付与するための吐出エネルギー発生素子とを
少なくとも備えるインクジェット記録ヘッドにおいて、 吐出する液滴のサイズが2サイズ混在する構成であっ
て、前記吐出口列が前記供給口を挟むように2列配置さ
れ、各列の吐出口の開口径が異なっており、 前記各流路と前記供給口との間に柱で構成するフィルタ
ー構造が配設され、 前記フィルター構造および前記流路壁によって前記供給
口と前記各流路との間をそれぞれ連通する経路が複数に
分けられており、前記流路ごとに液体が通過するときの
流抵抗が異なり、 吐出する液滴サイズの異なる流路ごとに、流抵抗を調整
するために前記フィルター構造が異なることを特徴とす
るインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記フィルター構造が、吐出する液滴サ
イズに応じて、柱の断面積が異なることにより、吐出す
る液滴サイズの異なる流路ごとに通過するインク流抵抗
を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項4】 前記フィルター構造が、吐出する液滴サ
イズに応じて、柱の個数が異なることにより、吐出する
液滴サイズの異なる流路ごとに通過するインク流抵抗を
調整することを特徴とする請求項1または2に記載のイ
ンクジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】 前記フィルター構造が、吐出する液滴サ
イズに応じて、前記各流路から前記供給口までの間に配
置される柱の位置が異なることにより、吐出する液滴サ
イズの異なる流路ごとに通過するインク流抵抗を調整す
ることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジ
ェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
インクジェット記録ヘッドを有し、インクジェット記録
ヘッドの吐出口から記録媒体に液滴を吐出することによ
り記録を行うインクジェット記録装置。
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JP2002121157A JP3870120B2 (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置 |
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JP2006315395A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-11-24 | Canon Inc | 液体吐出記録ヘッド、及び該記録ヘッドを搭載する液体吐出記録ヘッドカートリッジ |
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JP2009006504A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
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JP2016215546A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド、吐出素子基板および液体吐出装置 |
-
2002
- 2002-04-23 JP JP2002121157A patent/JP3870120B2/ja not_active Expired - Fee Related
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