JP3848203B2 - 液体吐出ヘッドならびに前記液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドならびに前記液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出ヘッドならびにこの液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジおよび画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日広く一般的に用いられているインクジェット記録方式のインク吐出方法は、大別すると、インク滴を吐出するために用いられる吐出エネルギ発生素子として電気熱変換体(ヒータ)を利用する方法と、圧電素子(ピエゾ)を利用する方法とが挙げられ、いずれも電気的な信号によってインク滴の吐出を制御することが可能な方法である。例えば、電気熱変換体を用いるインク滴吐出方法の原理は、電気熱変換体に電気信号を与えることにより、電気熱変換体近傍のインクを瞬時にして沸騰させ、そのときのインクの相変化により生じる急激な気泡の成長によってインク滴を高速に吐出させるものである。一方、圧電素子を用いるインク滴の吐出方法の原理は、圧電素子に電気信号を与えることにより、圧電素子が変位し、この変位時の圧力によってインク滴を吐出させるものである。ここで、前者の方法は吐出エネルギ発生素子のスペースをそれほど設けなくとも済み、インクジェットプリントヘッドの構造が単純で、ノズルの集積化が容易であること等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近は、パソコンの処理速度の高性能化、インターネットなどの普及よりカラー画像に対する高速化の欲求もますます増大してきていて、高精細あるいは階調性のある、いわゆる非常に高品位な記録物を迅速にプリントアウトする需要が高まっており、高画質でかつ高速であるプリンタが求められている。
【0004】
ところで、高精細、階調性のある高品位な画像を得るには、ひとつのノズルから非常に小さなインク滴を吐出させて記録を行う方法が適しているが、高速化のためにはインク吐出口から、インク滴を短周期で繰り返し吐出させる必要がある。また、プリントヘッドを搭載するキャリッジも、ヘッドの応答周波数に同期して高速で移動することが必要である。上述のように、ひとつのノズルから非常に小さなインク滴を繰り返して吐出させて記録を行う場合、例えば図11に示すような棒グラフの塗りつぶしの印刷部分、すなわちベタ印刷部分100(以下、ベタ部と記す)の画像中にスジ101が発生していた。スジ101の部分は、ちょうどヘッドの第n回目の操作とn+1回目の操作つなぎ目の部分に相当している。
【0005】
このつなぎ目部分を拡大したものが図12(b)であり、このときのヘッド103からインク滴102が吐出する様子は図12(a)に示されている。画像データがベタの場合、SEG0〜SEG255までのノズルは、全て高応答周波数で駆動される。そのため、画像データの端部領域のノズルのインク滴102の吐出により、吐出インク滴周囲にある粘性を持つ空気もインク滴とほぼ同じスピードで動くことになる。すると、ノズル列全体の空気がインク滴102と同じ方向へ動くようになりその部分は減圧状態になる。そのために、吐出インク滴周囲以外の空気は、減圧されている方向へ移動するようになり、図12(a)中の矢印で示されるような気流が発生し、これにより、ノズル列の端部領域にあるノズルのインク滴102の吐出方向が気流によって、所期の位置からノズル列の中央方向にヨレる、すなわち、内射することとなる。また、記録時の主走査方向へのキャリッジ移動時に生じる気流によって、ノズル列中央への気流が発生し、ノズル列の端部領域にあるノズルのインク滴102の吐出方向が気流によってノズル列の中央方向にヨレてしまう。その結果、着弾位置が図12(b)のようにずれてスジ101になってしまうという問題が生じていた。スジ101の発生を防ぐため、インクの吐出量を増やすと、記録媒体からのインクのあふれや、あるいは記録媒体がインクを吸収することにより、記録媒体にうねりが発生して記録画像が劣化する。また、高精細、高解像度の画像形成においては、粒状性を低減することや細線の再現が重要なため、できるだけ1つのドット径が小さいことが求められていることからも好ましくない。また、インク滴を繰り返し吐出させる周期を長くすれば、気流の発生は緩和されるが、プリンタのスピードが遅くなってしまい、高速でプリントアウトするというユーザのニーズに応えることができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、高速記録が可能で、かつ、記録画像におけるスジの発生を軽減することのできる液体吐出ヘッドならびにこの液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明者の詳細な検討の結果、以下のことが明らかとなった。
(a)ノズル列端部のノズルのみがヨレるのではなく、例えば、図13(a)に示 すようにヘッド103一部のノズルからインク滴102が吐出される状態でも 、ノズル方向端部から吐出されているインク滴102がノズルの中間部へヨレ てしまう。ただし、図13(b)に示すようにベタ部100の間のスジ101 が画像上目立つのは、記録の走査間のつなぎの部分であり、端部が特に問題と なる。
(b)記録する際の吐出ノズル数が少なくなると、画像の端部のノズルから吐出される液滴のヨレ量は減少する。これは、吐出ノズル数が少なくなることにより、吐出ノズル中間部の減圧状態が弱まりヨレの原因となる気流が生じにくくなるためと推定している。後述する図6に吐出液滴数とヨレ量の関係を具体例として示している。1滴のみ吐出する場合には気流による主走査方向と垂直方向へのヨレはないが、吐出液滴数が増加するにつれヨレ量が増加している。また、吐出液滴量が少なくなった場合にも、吐出ノズル中間部の減圧状態が弱まることから、気流が生じにくくなることが推定されている。
(c)さらに、記録の副走査方向の解像度が低くなると、端部のノズルから吐出される液滴のヨレ量は減少する。
(d)本発明者が上記の気流モデルを元に詳細な検討を行い、吐出されるインクの吐出体積を、端部のノズルの吐出体積>中央のノズルの吐出体積という構成にしたところ、端部のノズルから吐出される液滴のヨレ量が減少した。これは、上記したように、中間部の吐出体積を小さくしたことにより、中間部の液滴が飛翔することにより生じる減圧状態が弱まったことによると推定される。さらに、これを吐出する液滴の吐出量が異なる吐出口を用意することで階調記録を行う液体吐出ヘッドに組み込むことにより、ヘッドの大型化を一切もたらすことなく、上記ヨレ量の低減を達成するものである。
【0008】
これらの検討結果をふまえて、上記目的を達成するために本発明の液体吐出ヘッドは、プリント媒体の搬送方向に対して略平行に配列された複数の吐出口からなる複数の吐出口列と、前記各吐出口にそれぞれ対向して配置され、前記各吐出口から液体を吐出させるための複数の吐出エネルギ発生部とを有し、前記プリント媒体の搬送方向に対して交差する方向に走査がなされる液体吐出ヘッドにおいて、
各吐出口列は、第1の吐出体積の液滴が吐出される第1の吐出口と、前記第1の吐出体積よりも少ない吐出体積である第2の吐出体積の液滴が吐出される第2の吐出口と、を含み、隣接する吐出口列同士で前記走査方向に第1の吐出口と第2の吐出口とを対に有するとともに、複数の前記第1の吐出口からなる第1の吐出口群が、前記吐出口列の、画像形成に寄与する末端の吐出口を含むように前記吐出口列の両端側に配置され、複数の前記第2の吐出口からなる少なくとも1つの第2の吐出口群が前記第1の吐出口群の間に配置された第1の吐出口列を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
【0009】
上記の通り構成された本発明の液体吐出ヘッドは、吐出体積の大きい第1の吐出口群が、吐出口列の、画像形成に寄与する末端の吐出口を含むように吐出列の両端側に配置され、第1の吐出口群の間に配置されている第2の吐出口群を構成する吐出口から吐出される液滴の吐出体積を小さくしている。このように、第2の吐出口群、すなわち、吐出口列の中間部から吐出された液滴が飛翔することにより生じる減圧状態が弱まり、大液滴吐出時に吐出口列の端部の吐出口から吐出される液滴のヨレ量を減少させることができる。
【0010】
さらに、本発明の液体吐出ヘッドは、階調記録を行える構成でヘッドの大型をもたらすことなく、上述の液滴のヨレ量の低減を達成することができる。
【0011】
また、第1の吐出口群を構成する吐出口の吐出口面積は、第2の吐出口群を構成する吐出口の吐出口面積に比べて大きいものであってもよい。
【0012】
さらに、本発明の液体吐出ヘッドは、吐出エネルギ発生部が、液体に膜沸騰を生じさせて吐出口から液体を吐出させるための熱エネルギを発生する電気熱変換体を有するものであってもよい。
【0013】
本発明のヘッドカートリッジは、本発明の液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を貯溜する液体タンクとを具えていることを特徴としており、液体タンクが、着脱手段を介して液体吐出ヘッドに対して着脱可能であってもよい。
【0014】
本発明の画像形成装置は、本発明の液体吐出ヘッドの取り付け部と、プリント媒体の搬送手段とを具え、前記液体吐出ヘッドの吐出口から吐出される液体によってプリント媒体に画像を形成することを特徴とする。
【0015】
上記の通りの本発明の画像形成装置は、本発明の液体吐出ヘッドによりプリント媒体に画像を形成するため、従来課題であった、プリント媒体に対して所期の位置に吐出されなくなる、いわゆるヨレ量を低減させている。よって、べたプリントを行った場合でもスジが発生しない高精細かつ高階調の高品位プリント画像を得ることができる。
【0016】
また、本発明の画像形成装置は、取り付け部が、プリント媒体の搬送方向と交差する方向に走査移動可能なキャリッジを有するものであってもよいし、液体吐出ヘッドが、着脱手段を介してキャリッジに対して着脱自在に搭載されるものであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
なお、以下の各実施形態で示される数値は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施形態に限らず、これらをさらに組み合わせるものであってもよく、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することができる。
(第1の実施形態)
本発明による画像形成装置をインクジェットプリンタに応用した一実施形態について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施形態に限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用したりすることができる。
【0019】
本実施形態におけるインクジェットプリンタの機構部分の外観を図1に示し、このインクジェットプリンタに用いられるヘッドカートリッジの外観を分解状態で図2に示し、そのプリントヘッドの外観を図3に示す。すなわち、本実施形態におけるインクジェットプリンタのシャシー10は、所定の剛性を有する複数の板状金属部材により構成され、このインクジェットプリンタの骨格をなす。シャシー10には、図示しないシート状のプリント媒体をインクジェットプリンタの内部へと自動的に給送する媒体給送部11と、この媒体給送部11から1枚ずつ給送されるプリント媒体を所望のプリント位置へ導くと共にこのプリント位置から媒体排出部12へとプリント媒体を導く媒体搬送部13と、プリント位置に搬送されたプリント媒体に所定のプリント動作を行うプリント部と、このプリント部に対する回復処理を行うヘッド回復部14とが組み付けられている。
【0020】
プリント部は、キャリッジ軸15に沿って主走査方向に移動可能に支持されたキャリッジ16と、このキャリッジ16にヘッドセットレバー17を介して着脱可能に搭載されるヘッドカートリッジ18とからなる。
【0021】
ヘッドカートリッジ18が搭載されるキャリッジ16には、このヘッドカートリッジ18のプリントヘッド19をキャリッジ16上の所定の装着位置に位置決めするためのキャリッジカバー20と、プリントヘッド19のタンクホルダ21と係合してプリントヘッド19を所定の装着位置に位置決めするように押圧する前述のヘッドセットレバー17とが設けられている。ヘッドセットレバー17は、キャリッジ16の上部に図示しないヘッドセットレバー軸に対して回動可能に設けられ、またプリントヘッド19との係合部には、ばね付勢される図示しないヘッドセットプレートが設けられ、このヘッドセットプレートのばね力によってプリントヘッド19を押圧しながらキャリッジ16に装着するようになっている。
【0022】
プリントヘッド19に対するキャリッジ16の別の係合部には、図示しないコンタクトフレキシブルプリントケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)22の一端部が連結され、このコンタクトFPC22の一端部に形成された図示しないコンタクト部と、プリントヘッド19に設けられた外部信号入力端子であるコンタクト部23とが電気的に接触し、プリントのための各種情報の授受やプリントヘッド19への電力の供給などを行い得るようになっている。
【0023】
コンタクトFPC22のコンタクト部とキャリッジ16との間には、図示しないゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性力とヘッドセットプレートによる押圧力とによって、コンタクトFPC22のコンタクト部とプリントヘッド19のコンタクト部23との確実な接触を可能とするようになっている。コンタクトFPC22の他端部は、キャリッジ16の背面に搭載された図示しないキャリッジ基板に接続されている。
【0024】
本実施形態におけるヘッドカートリッジ18は、インクを貯留するインクタンク24と、このインクタンク24から供給されるインクをプリント情報に応じてプリントヘッド19の吐出口25(図4参照)から吐出させる前述のプリントヘッド19とを有する。本実施形態のプリントヘッド19は、キャリッジ16に対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採用している。
【0025】
また、本実施形態では写真調の高画質なカラープリントを可能とするため、例えば黒色、淡シアン色、淡マゼンタ色、シアン色、マゼンタ色および黄色の各色インクが独立した6個のインクタンク24を使用可能としている。各インクタンク24には、ヘッドカードリッジ18に対して係止し得る弾性変形可能な取り外し用レバー26が設けられ、この取り外し用レバー26を操作することにより、図3に示すように、プリントヘッド19に対してそれぞれ取り外し可能となっている。
【0026】
プリントヘッド19は、後述するプリント素子基板27、前述のタンクホルダ21などから構成されている。本実施形態におけるプリントヘッド19のプリント素子基板27の破断構造を図4に示し、そのA−A´断面構造を図5にそれぞれ示す。本実施形態におけるプリント素子基板27は、厚さが0.5mm〜1mmのシリコン基板の上に成膜技術を用いて吐出エネルギ発生部、共通インク室31、インク路33、吐出口25などを形成したものである。すなわち、プリント素子基板27には、これを貫通する長孔状のインク供給口28が形成されており、被覆樹脂層36を介して吐出口25が形成された吐出口プレート5が積層されている。インク供給口28の両側には、プリント媒体の搬送方向、つまりインク供給口28の長手方向に沿って所定間隔で2列に並ぶ複数(本実施形態では片側128個)の電気熱変換体29が相互に半ピッチずらした状態で形成されている。そして、それぞれの列の中心間距離は233μmであり、それぞれ吐出エネルギ発生部を構成している。プリント素子基板27には、これら電気熱変換体29の他、電気熱変換体29とプリンタ本体側との電気的接続を行うための電極端子30およびアルミニウムなどで形成される図示しない電気配線などが成膜技術によって形成されている。
【0027】
プリント素子基板27に形成された電極端子30に対して連結される電気配線基板は、プリント素子基板27にインクを吐出するための電気信号を印加するためのものであり、プリント素子基板27に対応する電気配線と、この電気配線端部に位置し、プリンタ本体からの電気信号を受け取るための前述のコンタクト部23とを有しており、このコンタクト部23はタンクホルダ21の背面側に位置決め固定されている。この電気配線基板を介して図示しない駆動ICから電気熱変換体29に対する駆動信号が与えられ、同時に駆動電力がこの電気熱変換体29に供給される。
【0028】
なお、インクタンク24を着脱可能に保持するタンクホルダ21には、インクタンク24からプリント素子基板27のインク供給口28に亙るインク流路が形成されている。
【0029】
プリント素子基板27上には、インク供給口28に連通する共通インク室31を介して電気熱変換体29とそれぞれ正対する複数の吐出口25を有する上板部材32が形成される。すなわち、この上板部材32とプリント素子基板27との間には、個々の吐出口25と共通インク室31とに連通するインク路33が形成され、隣接するインク路33の間には仕切り壁34が形成される。これら共通インク室31、インク路33および仕切り壁34などは、吐出口25と同様にフォトリソグラフィ技術により上板部材32と共に形成される。
【0030】
インク供給口28から各インク路33内に供給される液体は、対応するインク路33に臨む電気熱変換体29に駆動信号が与えられることにより、電気熱変換体29の発熱に伴って沸騰し、これにより発生する気泡の圧力によって吐出口25から吐出される。この場合、共通インク室31内で発生する気泡は、その成長に伴って吐出口25から大気連通状態となる。
【0031】
本実施形態のプリントヘッドは、128個の吐出口25が600dpiのピッチで2列に配列されている。吐出インク滴の吐出体積は、5.0plと2.5plの2種類であり、インク密度は1.05である。インクジェット記録装置のキャリッジ走査方向の解像度は600dpiであり、駆動周波数は15.0kHzであるので、キャリッジの移動速度は約635mm/sであり、一つの吐出口では最短時間間隔約66.7μsごとに吐出を行うことになる。また、吐出口面から紙面までの距離は1.5mmである。また、インクジェット記録装置は、片方向記録を行っている。
【0032】
本発明者の検討によると、図6に示すように吐出口から同時に吐出される吐出液滴数、すなわち、同時に作動するノズル本数が片側8本以下では、端部の吐出液滴のヨレが数μm以下であり、画像上問題が無いヨレ量であった。
【0033】
そこで、本実施形態では、図7に示すように、吐出口列60は、128ノズルのうち、両端の8ノズル、すなわち、末端吐出口25´を含む8個の吐出口25(両側で計16個)からなる第1の吐出口群50から5.0plの吐出体積のインク滴を吐出させるものとし、各第1の吐出口群50の間の中間部に位置する残りの112ノズル、すなわち、112個の吐出口25からなる第2の吐出口群51からは、2.5plの吐出体積のインク滴を吐出させるものとした。
【0034】
また、吐出口列61は、吐出口列60とは逆に、第2の吐出口群51を列の両端側に、第2の吐出口群51の間の中間部に第1の吐出口群50が配置されている。5plを吐出する第1の吐出口群50の吐出口25の口径はφ16.0μm、電気熱変換体は26×26μmであり、2.5plを吐出する第2の吐出口群51の吐出口25の口径はφ11.0μm、電気熱変換体は22×22μmである。また、吐出口列60と吐出口列61列間の距離は215μmである。
【0035】
なお、本実施形態では、形成されている吐出口25が画像形成にすべて使用されているが、ダミー吐出口として画像形成に使用しない吐出口が形成されている場合には、ダミー吐出口を除き画像形成に使用する吐出口25のうち、末端に位置する吐出口25を末端吐出口25´とする。
【0036】
本発明でのインクジェット記録装置は、吐出体積が5.0plのノズルは1パス記録で使用されるが、本実施形態のプリントヘッドでは、5.0plのノズルに対応する第1の吐出口群50が吐出口列60と吐出口列61列に分けて配置されている、すなわち、主走査方向にずれて配置されており、また、吐出口列60における中間部に、第2の吐出口群51を配置して吐出体積を2.5plに減らしたことにより、1パス記録の際の、端部の16個の吐出口25におけるヨレ量は、比較した従来ヘッドの場合が20μmだったのに対して、5μmと低減され、キャリッジ走査のつなぎスジがなくなった。
【0037】
また、上述の1パス記録は、第1の吐出口群50(5.0plのノズル)および第2の吐出口群51(2.5plのノズル)の双方から吐出させた場合の一例であるが、1パス記録において高速で記録するために第1の吐出口群50(5.0plのノズル)のみで記録した場合、吐出口列60では、両端部に位置する第1の吐出口群50のみからインク滴が吐出されることとなり、中間部の第2の吐出口群51からはインク滴が吐出されていないため、、中間部の液滴が飛翔することにより生じる減圧状態が発生せず、よって、端ヨレが発生しにくくなり、端部の16個の吐出口25におけるヨレ量は、4μmと低減され、キャリッジ走査のつなぎスジがなくなった。
【0038】
一方、本発明でのインクジェット記録装置は、マルチパスにおいては、5.0plのノズルも2.5plのノズルも使用されるが、マルチパスの一つである4パスで検討を行ったところ、各パス毎の記録デューティが下がっていることから、端ヨレ量が減少し、約6μmとなり、また5.0plと2.5plで記録した場合には5.0plがヨレた方がより目立ちやすいことから、スジの発生は無かった。
【0039】
なお、本実施形態では、吐出口列60の両端部に配置されてる第1の吐出口群50は、各8個ずつの吐出口25、計16個の吐出口からなる例を示したが、この個数に限定されるものではない。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、第1および第2の列を構成する吐出口の数がそれぞれ128個ずつであったのに対し、本実施形態では、それぞれ256個ずつ配列され、かつ、中間部に吐出体積が大きいインク滴が吐出される吐出口が配列されているプリントヘッドに関して説明する。なお、第1の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。
【0040】
図8に本実施形態のプリントヘッドの吐出口の配列を示す破断平面図を示す。
【0041】
吐出口列65は、両端部に各8個ずつの吐出口25からなる第1の吐出口群50が配置され、この両側の第1の吐出口群50のそれぞれに隣接して第2の吐出口群51が配置され、さらに、これら第2の吐出口群51の間に64個の吐出口25からなる第1の吐出口群50が配置されている。
【0042】
また、吐出口列66は、吐出口列65の配列とは逆に、両端部に各8個ずつの吐出口25からなる第2の吐出口群51が配置され、この両側の第2の吐出口群51のそれぞれに隣接して第1の吐出口群50が配置され、さらに、これら第1の吐出口群50の間に64個の吐出口25からなる第2の吐出口群51が配置されている。
【0043】
吐出口25を上述のような配列とし、第1の実施形態と同様の条件で記録を実行したところ、両端部の16個の吐出口25から吐出されたインク滴のヨレ量は、比較した従来ヘッドの場合が20μmだったのに対して、6μmと低減され、キャリッジ走査のつなぎスジがなくなった。
(第3の実施形態)
上述した第1の実施形態で説明したプリントヘッドでは、第1および第2の列がそれぞれ1列ずつ設けられた構成であったのに対し、本実施形態のプリントヘッドは、第1および第2の列がそれぞれ複数設けられ、往復走査における双方向記録が可能な構成となっている。なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。
【0044】
図9に本実施形態のプリントヘッドの吐出口の配列を示す破断平面図を示す。
【0045】
本実施形態のプリントヘッドには10列の吐出口列71〜75、81〜85が所定のピッチで配設されている。吐出口列73、75、83、85は、両端部に第1の吐出口群50が配置され、その間に第2の吐出口群51が配置された、第1の実施形態で示した吐出口列60と同様の構成となっており、また、吐出口列72、74、82、84は、両端部に第2の吐出口群51が配置され、その間に第1の吐出口群50が配置された、第1の実施形態で示した吐出口列61と同様の構成となっており、吐出口列71、81は、第1の吐出口群50のみから構成されている。
【0046】
また、吐出口列75、73、71、83、85は、i番目の吐出口が図中破線上で対応するように配置された第1の吐出口列群90を形成し、吐出口列74、72、81、82、84は、j番目の吐出口が図中破線上で対応するように配置された第2の吐出口列群91を形成している。
【0047】
また、10列の各吐出口列について、最も外側の吐出口列74、75、84、85からはシアン(C)を、吐出口列72、73、82、83からはマゼンタ(M)を、最も内側の互いに隣接する吐出口列71、81からはイエロー(Y)を吐出するものである。
【0048】
本実施形態では、1200dpiのピッチで128個の吐出口が各列に配列されていて、吐出口からインク滴が媒体へ向けて吐出されるものである。吐出インク滴の吐出体積は5.0pl、インク密度は1.05であり、記録において副走査方向(吐出口列方向)の解像度である1200dpiにドットを埋めて白スジが発生しないのに十分な吐出体積である。インクジェット記録装置のキャリッジ走査方向の解像度は600dpi、記録解像度は1200dpiであり、駆動周波数は15.0kHzであるので、キャリッジの移動速度は約635mm/sであり、一つの吐出口では最短時間間隔約80μsごとに吐出を行うことになる。また、吐出口面から紙面までの距離は1.5mmである。また、インクジェット記録装置は、双方向記録が行われる。
【0049】
本発明者の詳細な検討から、両端部の吐出口群を、中間部の吐出口群に対して主走査の進行方向(前方)へずらした構成のヘッドと、この逆に、両端部の吐出口群を、中間部の吐出口群に対して主走査の進行方向と逆方向(後方)へずらした構成のヘッドとにより比較検討を行ったところ、端部のノズルから吐出される液滴のヨレ量が、前者は6μmとなり、後者の9μmに対して少ないことが明らかとなった。そこで、本実施形態の双方向対応ヘッドにおいては、吐出口列71〜74からなる第1の吐出口領域92では5.0plのノズルを各色において図面の左側の列に設け、2.5plのノズルにおいては図面の右側に設けて、一方、吐出口列81〜84からなる第2の吐出口領域93では5.0plのノズルを各色において図面の右側の列に設け、2.5plのノズルにおいては図面の左側に設けた構成とした。例えば、シアンインクを吐出する吐出口列74、75、84、85について、5.0plで吐出する場合について見てみると、往方向記録時には、吐出口列75の両端部に位置する第1の吐出口群50と、吐出口列74の中間部に位置する第1の吐出口群50との組み合わせで吐出することで、吐出口列75の両端部に位置する第1の吐出口群50の端ヨレ量を低減することができる。また、復方向記録時には、吐出口列85の両端部に位置する第1の吐出口群50と、吐出口列84の中間部に位置する第1の吐出口群50との組み合わせで吐出することで、吐出口列85の両端部に位置する第1の吐出口群50の端ヨレ量を低減することができる。
【0050】
つまり、このような構成とすることで、往復走査の双方向ともに、吐出体積の大きい第1の吐出口群50を両端側に有する吐出口列を常に走査方向前方とすることができる。そして、上述したような吐出がなされた場合、往方向記録時には、吐出口列75の両端側の第1の吐出口群50が吐出されてから吐出口列74の第1の吐出口群50、すなわち、中間部の吐出がなされる。つまり、吐出口列75では中間部からは吐出されずに両端側のみから液滴が吐出されることで、吐出口列75の両端部から吐出された液滴は、吐出口列75自身の中間部の減圧の影響を受けないだけでなく、吐出口列74の中間部からの吐出が、吐出口列75の両端部の吐出がなされた後になされるため、吐出口列74の中間部からの吐出された液滴からの影響を受けにくい。よって、吐出口列端部の液滴のヨレ量を低減させることができる。
【0051】
このように、1スキャンでの同じ色で2列ある離れた吐出口列(例:吐出口列75と吐出口列85)の端ヨレ量を各スキャン毎に均等にすることにより、スジの発生を抑制できた。
(第4の実施形態)
本実施形態のプリントヘッドは、インク供給口を挟んで形成されている吐出口が千鳥状に配置された構成となっていることを特徴とするものである。なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。
【0052】
図10に本実施形態のプリントヘッドの吐出口の配列を示す破断平面図を示す。
【0053】
本実施形態のプリントヘッドには10列の吐出口列101〜105、111〜115が所定のピッチで配設されている。吐出口列103、105、113、115は、両端部に8個の吐出口25からなる第1の吐出口群50がそれぞれ配置され、その間には吐出口は形成されておらず、また、吐出口列102、104、112、114は、吐出口列103、105、113、115の吐出口25が形成されていない領域に対応する領域にのみ第1の吐出口群50が形成されている。これら千鳥状に配置された吐出口25は、各インク供給口28の両側の吐出口25の合計が256個となるように配列されている。吐出口列101、111は、インク供給口28の両側にそれぞれ256個ずつの第1の吐出口群50からなる吐出口25が配列されている。これら吐出口25、および電気熱変換体29は、600dpiのピッチで配列されている。本実施形態のプリントヘッドも、第3の実施形態と同様に、往復双方向に対応するヘッド構成とするため、往方向走査時には、両側に第1の吐出口群50が配置された吐出口列105、103が、中間部にのみ第1の吐出口群50が形成されている吐出口列104、102の前方となるように配置された第1の吐出口領域120と、復方向走査時には、両側に第1の吐出口群50が配置された吐出口列115、113が、中間部にのみ第1の吐出口群50が形成されている吐出口列114、112の前方となるように配置された第2の吐出口領域121とを有する構成となっている。
【0054】
このように、本実施形態の場合、いわゆる中間部に吐出口が形成されていないため、両側に配置された第1の吐出口群50から吐出されたインク滴は、中間部での減圧の影響を受けることがない構成となっている。
【0055】
以上の構成とし、第1の実施形態と同様の条件で記録を実行したところ、両端部の16個の吐出口25から吐出されたインク滴のヨレ量は、比較した従来ヘッドの場合が20μmだったのに対して、6μmと低減され、キャリッジ走査のつなぎスジがなくなった。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1の吐出口群の間に配置されている第2の吐出口群を構成する吐出口から吐出される液滴の吐出体積を小さくしたことにより、中間部の液滴が飛翔することにより生じる減圧状態が弱まり、大滴吐出時の吐出口列の端部の吐出口から吐出される液滴のヨレ量を減少させることができ、さらに、階調記録を行える構成でヘッドの大型をもたらすことなく、上述の液滴のヨレ量の低減を達成することができる。よって、べたプリントを行った場合でも白筋が発生しない高精細かつ高階調の高品位プリント画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をインクジェットプリンタに応用した一実施形態の概略構造を表す斜視図である。
【図2】本発明によるヘッドカートリッジを図1に示すインクジェットプリンタに適用した一実施形態の外観を分解状態で表す斜視図である。
【図3】図2に示したヘッドカートリッジにおけるプリントヘッドの部分の斜視図である。
【図4】図3に示したプリントヘッドの主要部の概略構造を表す破断斜視図である。
【図5】図4に示したプリントヘッドのA−A´線での断面図である。
【図6】吐出液滴数とヨレ量との関係を示したグラフである。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるプリントヘッドの吐出口および電気熱変換体の配列を示す平面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるプリントヘッドの吐出口および電気熱変換体の配列を示す破断平面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるプリントヘッドの吐出口および電気熱変換体の配列を示す破断平面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態におけるプリントヘッドの吐出口および電気熱変換体の配列を示す破断平面図である。
【図11】従来のプリントヘッドにより記録した際に生じるスジを示した一例である。
【図12】従来のインクジェットプリンタによるインクの吐出状態、およびプリント媒体に1パスで形成されるべた画像の一例を模式的に表す概念図である。
【図13】従来のインクジェットプリンタによるインクの吐出状態、およびプリント媒体に1パスで形成されるべた画像の他の例を模式的に表す概念図である。
【符号の説明】
10 シャシー
11 媒体給送部
12 媒体排出部
13 媒体搬送部
14 ヘッド回復部
15 キャリッジ軸
16 キャリッジ
17 ヘッドセットレバー
18 ヘッドカートリッジ
19 プリントヘッド
20 キャリッジカバー
21 タンクホルダ
22 コンタクトフレキシブルプリントケーブル(コンタクトFPC)
23 コンタクト部
24 インクタンク
25 吐出口
25´ 末端吐出口
26 取り外し用レバー
27 プリント素子基板
28 インク供給口
29 電気熱変換体
30 電極端子
31 共通インク室
32 上板部材
33 インク路
34 仕切り壁
35 吐出口面
50 第1の吐出口群
51 第2の吐出口群
60、61、65、66、71〜75、81〜85、101〜105、111〜115 吐出口列
90 第1の吐出口列群
91 第2の吐出口列群
92、120 第1の吐出口領域
93、121 第2の吐出口領域

Claims (11)

  1. プリント媒体の搬送方向に対して略平行に配列された複数の吐出口からなる複数の吐出口列と、前記各吐出口にそれぞれ対向して配置され、前記各吐出口から液体を吐出させるための複数の吐出エネルギ発生部とを有し、前記プリント媒体の搬送方向に対して交差する方向に走査がなされる液体吐出ヘッドにおいて、
    各吐出口列は、第1の吐出体積の液滴が吐出される第1の吐出口と、前記第1の吐出体積よりも少ない吐出体積である第2の吐出体積の液滴が吐出される第2の吐出口と、を含み、隣接する吐出口列同士で前記走査方向に第1の吐出口と第2の吐出口とを対に有するとともに、複数の前記第1の吐出口からなる第1の吐出口群が、前記吐出口列の、画像形成に寄与する末端の吐出口を含むように前記吐出口列の両端側に配置され、複数の前記第2の吐出口からなる少なくとも1つの第2の吐出口群が前記第1の吐出口群の間に配置された第1の吐出口列を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1の吐出口列は、記録時における走査方向の前方に配置されている請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記液体吐出ヘッドは、前記プリント媒体の搬送方向に対して交差する方向に往復走査されるものであり、往方向および復方向のいずれの走査時にも前記第1の吐出口列が走査方向の前方となるように配置されている請求項1またはに記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1の吐出口群を構成する吐出口の吐出口面積が、前記第2の吐出口群を構成する吐出口の吐出口面積に比べて大きい、請求項1からのいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記吐出エネルギ発生部が、液体に膜沸騰を生じさせて前記吐出口から液体を吐出させるための熱エネルギを発生する電気熱変換体を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を貯溜する液体タンクとを具えていることを特徴とするヘッドカートリッジ。
  7. 前記液体タンクが、着脱手段を介して前記液体吐出ヘッドに対して着脱可能である、請求項に記載のヘッドカートリッジ。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの取り付け部と、プリント媒体の搬送手段とを具え、前記液体吐出ヘッドの吐出口から吐出される液体によってプリント媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記取り付け部が、プリント媒体の搬送方向と交差する方向に走査移動可能なキャリッジを有する、請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記液体吐出ヘッドが、着脱手段を介して前記キャリッジに対して着脱自在に搭載される、請求項に記載の画像形成装置。
  11. プリント媒体の搬送方向に対して略平行に配列された複数の吐出口からなる複数の吐出口列と、前記各吐出口にそれぞれ対向して配置され、前記各吐出口から液体を吐出させるための複数の吐出エネルギ発生部とを有し、前記プリント媒体の搬送方向に対して交差する方向に走査がなされる液体吐出ヘッドにおいて、各吐出口列は、第1の吐出体積の液滴が吐出される第1の吐出口と、前記第1の吐出体積よりも少ない吐出体積である第2の吐出体積の液滴が吐出される第2の吐出口と、を含み、隣接する吐出口列同士で前記走査方向に第1の吐出口と第2の吐出口とを対に有するとともに、前記液体吐出ヘッドは、複数の前記第1の吐出口からなる第1の吐出口群が、前記吐出口列の、画像形成に寄与する末端の吐出口を含むように前記吐出口列の両端側に配置され、複数の前記第2の吐出口からなる少なくとも1つの第2の吐出口群が前記第1の吐出口群の間に配置された第1の吐出口列を有し、第1の吐出口のみを用いて記録を行う第1吐出モードと、第1の吐出口および第2の吐出口を用いて階調記録を行う第2吐出モードと、を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
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