JP2004001488A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2004001488A
JP2004001488A JP2003114484A JP2003114484A JP2004001488A JP 2004001488 A JP2004001488 A JP 2004001488A JP 2003114484 A JP2003114484 A JP 2003114484A JP 2003114484 A JP2003114484 A JP 2003114484A JP 2004001488 A JP2004001488 A JP 2004001488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
heating elements
substrate
ejection
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003114484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004001488A5 (ja
Inventor
Mineo Kaneko
金子 峰夫
Takeshi Doi
土井 健
Maki Oikawa
及川 真樹
Keiichiro Tsukuda
佃 圭一郎
Kenji Yabe
矢部 賢治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003114484A priority Critical patent/JP2004001488A/ja
Priority to US10/419,131 priority patent/US6984025B2/en
Priority to DE60335322T priority patent/DE60335322D1/de
Priority to EP03009166A priority patent/EP1356937B1/en
Priority to CNB031222420A priority patent/CN1238194C/zh
Priority to KR10-2003-0025635A priority patent/KR20030084685A/ko
Priority to TW092109490A priority patent/TWI236973B/zh
Publication of JP2004001488A publication Critical patent/JP2004001488A/ja
Publication of JP2004001488A5 publication Critical patent/JP2004001488A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14056Plural heating elements per ink chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2002/14169Bubble vented to the ambience
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2002/14185Structure of bubble jet print heads characterised by the position of the heater and the nozzle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14387Front shooter

Abstract

【課題】吐出口の中心位置と圧力発生領域の中心位置とが多少ずれている場合であっても、インク滴を吐出方向のずれを生じることなく効率よく吐出口から吐出させる。
【解決手段】インクジェットヘッドは、インクに気泡を発生させるための発熱体2を表面に備えた基板1と、基板1の表面に対向し、インクを吐出するための複数の吐出口4と、複数の吐出口4にそれぞれ連通し、インクを供給する複数のインク流路5とを備えている。各インク流路5内には2つの発熱体2が設けられ、吐出口4は、その2つの発熱体2で構成される圧力発生領域の中心から基板1の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されている。各インク流路5内に離れて配置されている2つの発熱体の各々の中心間の距離dhcが、吐出口4の開口径dよりも大きく設定されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、インクジェット記録装置は高品位の文字や画像が手軽に得られることから、特にコンピューターの出力機器として広く用いられている。なかでも、ノズル内のインクを急速に沸騰させることで生じる急激な圧力変化により、インクをノズルから吐出させるバブルジェット方式は、多数のノズルをシンプルな構成で高密度に配置することが容易であることから、インクジェット記録装置の主流となっている。
【0003】
さらに近年では、インクジェット記録装置の普及に伴って、その性能、特に画質と記録スピードに対する要求が高まっている。画質の向上には記録媒体(特に記録紙)上に記録されたドット径を小さくすることが重要であり、その要求は文字文書の場合に比べ写真に代表される画像の記録の場合に特に著しい。例えば、文字文書を記録する場合において文字の美しさや小さな文字の解像に必要な解像度は600dpiから1200dpiであり、吐出される液滴は、ドット径が80〜90μm(体積で表せば約30pl)程度であれば十分である。
【0004】
これに対し、画像記録を行う場合には、例えば銀塩写真に匹敵する滑らかな階調を表現するためには1200dpiから2400dpiの解像度が必要である。このような解像度で記録する場合、吐出される液滴のドット径が40μm(体積で表せば約4pl)であれば、染料濃度が1/4から1/6程度異なる2種類のインクを画像濃度に応じて使い分けることが要求される。吐出される液滴のドット径を20μm(体積で表せば約0.5pl)程度に小さくすれば、単一濃度の1種類のインクで、高濃度部における濃度と低濃度部における滑らかさとを両立させることができる。このように、銀塩写真並みの画質を得るためには、吐出される液滴の小液滴化を図ることが必須である。
【0005】
このような小液滴を吐出する構成のインクジェットヘッドは、例えば特許文献1に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−18870号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
小液滴を吐出する構成のインクジェットヘッドでは、時間あたりの液滴吐出回数を増加する必要があることから、発熱体に流れる電流量が増大し、発熱体に至るまでの配線部の寄生抵抗での電圧降下が激しく、吐出効率が低下するという問題もあった。これを防ぐためには、発熱体の抵抗値を増加させて電流値を減らす方法が効果的である。その手段として、発熱体の材料の抵抗値を増加させることが考えられるが、発熱体の材料を変えて抵抗値を増加させることには限界があり、また、新たな材料を用いた場合でも機能上問題が無いかどうかを十分に検証する必要が生じることから、その実現化は困難である。そこで、発熱体を複数に分割し直列につないでインク流路内に配置することにより高抵抗化を図ることが考えられる。
【0008】
ところが、このように発熱体を複数に分割して配置する場合に別の問題として、新たな問題が生じることがわかった。
【0009】
インクジェットヘッドはその構成が微細であることから、図11に示すように、製造工程で生じるばらつきにより、基板1101上に設けられた発熱体1102の中心と、流路形成部材1103に設けられた吐出口1104の中心とがずれてしまう場合がある。
【0010】
従来の単数の発熱体の場合はそれほど問題にはならなかったが、発熱体を複数に分割して配置する場合には、発熱体1102と吐出口104との相対位置がずれていると、図12のように記録媒体上で主液滴と離れた位置に着弾し、画像品位を損ねることが見受けられた。特に、従来に比べて小さなインク滴においては、「吐出方向のよれ」が画像に及ぼす影響が大きいため、従来にも増して吐出方向のよれを発生しにくくすることが必要である。
【0011】
この「吐出方向よれ」は、複数発熱体では同じ流路内に設けられる発熱体の抵抗値や形状ばらつき、膜厚等の性能の微小なばらつきを有し吐出口の位置によってはこのばらつきの影響を拾いやすい構造となってしまうことを本発明者は突き止め、発熱体に対する適切な吐出口レイアウトを達成する構成について検討した。
【0012】
そこで本発明は、吐出口の中心位置と圧力発生領域の中心位置とが多少ずれている場合であっても、インク滴を吐出方向のずれを生じることなく効率よく吐出口から吐出させることができるインクジェットヘッドを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のインクジェットヘッドは、インクに気泡を発生させるための発熱体を表面に備えた基板と、前記基板の表面に対向し前記インクを吐出するための複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ連通し前記インクを供給する複数のインク流路と、を備え、前記気泡を発生させることにより生じる圧力によって前記吐出口から前記インクを吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前記各インク流路内には複数の前記発熱体が設けられ、前記吐出口は、前記複数の発熱体で構成される圧力発生領域の中心から前記基板の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されており、前記複数の発熱体のうち互いに最も離れて配置されている2つの発熱体の各々の中心間の距離dhcが、前記吐出口の開口径dよりも大きく設定されていることを特徴とする。
【0014】
上記本発明のインクジェットヘッドによれば、吐出口の中心位置と圧力発生領域の中心位置とが多少ずれている場合であっても、複数の発熱体における発泡ばらつきの影響は少なくなり、吐出口を通って吐出されるインクの液柱は、吐出口の側壁面に接する虞が激減し、インクの主液滴は吐出方向のずれを生じることなく吐出口から吐出される。また、液柱が吐出口の側壁面に接しなければ、主液滴が液柱から分離する部分が一定するので、主液滴の大きさ、すなわち主液滴が記録紙等に着弾して形成されるドットの大きさを安定させることが可能になる。
【0015】
また、これら複数の発熱体を配線で電気的に直列に接続する構成とすることで、これら複数の発熱体と同じ大きさの1つの発熱体に比べて高い抵抗値を得ることができ、必要とする電流値を低減することが可能になる。そのため、吐出液滴の小液滴化に伴って吐出動作の高速化を図る場合であっても、発熱体に流れる電流量が増大することを抑えることができ、また、発熱体に至るまでの配線部の抵抗による発熱や電圧降下、さらには配線部を大きな電流が流れることで発生する誘導ノイズを抑えることができる。
【0016】
さらに、前記延長線に対する前記吐出口の中心のずれ量をderrとしたときに、前記距離dhcと前記開口径doと前記ずれ量derrとが、
dhc>do+derr×2
の関係を満たしている構成とすれば、主液滴と液柱との分離部分に生じる微小液滴を主液滴の着弾位置に着弾させることが可能になると共に、主液滴の着弾位置を安定させることが可能になり、着弾した液滴により形成されるドットの形状と位置を安定させることができる。
【0017】
さらに、前記各インク流路内に設けられた前記複数の発熱体のうちの少なくとも2つの発熱体は前記各インク流路を仕切る隔壁間の方向に関してある間隔dhhをおいて配置されており、前記複数の発熱体のうちの前記隔壁間の方向に関して互いに最も離れて隣接している2つの発熱体同士の間隔dhhが、前記各隔壁と前記各隔壁にそれぞれ隣接する前記発熱体との間隔dhnの2倍以下である構成とすることにより、インク中に残留する気泡が上記の2つの発熱体同士の間の領域に滞留することが防止されるので、インクの吐出安定性がさらに高められる。
【0018】
また、本発明の他のインクジェットヘッドは、インクに気泡を発生させるための発熱体を表面に備えた基板と、前記基板の表面に対向し前記インクを吐出するための複数の吐出口と、前記基板の表面に対向し前記インクを吐出するための複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ連通し前記インクを供給する複数のインク流路と、を備え、前記気泡を発生させることにより生じる圧力によって前記吐出口から前記インクを吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前記各インク流路内には複数の前記発熱体が設けられ、前記吐出口は、前記複数の発熱体で構成される圧力発生領域から前記基板の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されており、前記各インク流路内には複数の前記発熱体が設けられ、前記吐出口は、前記複数の発熱体で構成される圧力発生領域から前記基板の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されており、前記複数の発熱体のうち、前記インク流路内を前記圧力発生領域に向かって流れる前記インクの流れ方向に直交する、前記各インク流路を仕切る隔壁間の方向に関して互いに最も離れて配置されている2つの発熱体の、前記インクの流れ方向に関する各々の中心線が、前記圧力発生領域の上に投影される前記吐出口の外側に位置していることを特徴とする。
【0019】
上記本発明のインクジェットヘッドによれば、吐出口の中心位置と圧力発生領域の中心位置とが多少ずれている場合であっても、上記の2つの発熱体の一方の発熱体によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りと、他方の発熱体によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りとが互いに逆の方向に生じることから、一方の発熱体によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りが、他方の発熱体によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りによって相殺される。そのため、液滴の飛翔方向の偏りを低減することができ、液滴の吐出方向を安定させることが可能になる。
【0020】
また、前記気泡は前記吐出口を通じて外気と連通することなく消泡する構成としてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す透視平面図である。
【0023】
本実施形態のインクジェットヘッドは、表面に多数の発熱体2が設けられた基板1と、その基板1の上に設けられた流路形成部材3とを有している。流路形成部材3は、多数の発熱体2を2つずつに仕切る隔壁3aと、基板1に対向する天井壁3bとを有している。隔壁3aは、仕切った2つの発熱体2で構成される圧力発生領域にインクを供給する複数のインク流路5を形成している。また、各インク流路5では、2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心から、その圧力発生領域の表面に対する法線方向に延びる延長線上の天井壁3bに、吐出口4が形成されている。各インク流路5はそれぞれインク供給路6に共通して連通しており、不図示のインクタンク等のインク供給手段からインク供給路6に送られたインクが、そのインク供給路6から各インク流路5に供給されるようになっている。
【0024】
このように本実施形態では、1つの吐出口4を有する1つのインク流路5に2つの発熱体2からなる圧力発生領域がそれぞれ配置されており、さらに、各圧力発生領域の2つの発熱体2の中心間距離dhcが吐出口4の開口径dよりも大きく設定されている。これにより、吐出口4の中心位置が、記録ヘッドの製造時に、図2(a)に示すように発熱体2の中心位置からずれた場合でも、複数の発熱体における発泡ばらつきの影響は少なくなり、図2(b)に示すように液柱も吐出口4の側壁面に接することがなくなり、主液滴が吐出方向のずれを生じることなく吐出口4から吐出される。
【0025】
また、液柱が吐出口4の側壁面に接しなければ、主液滴が液柱から分離する部分が一定するので、主液滴の大きさ、すなわち主液滴が記録紙等に着弾して形成されるドットの大きさを安定させることができる。
【0026】
また、本実施形態のように、2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置のほぼ真上に吐出口4を配置した構成では、図2のように吐出口4の中心が各発熱体2の中心位置からずれる(すなわち、吐出口4の中心は各発熱体2の中心のほぼ真上からずれた位置に位置する)ことから、各発熱体2によって生成される気泡の中心は吐出口4の中心から外れる。したがって、インク流路5内のインクが形成する液面の、外気との界面に最も近い部分(吐出口4の中心部分)が、気泡の最も成長した部分(各発熱体2の中心のほぼ真上の部分)から離れることから、気泡が外気と連通するタイミングが、発熱体2の中心が吐出口4の中心と一致している場合に比べて遅くなる。そのため、特開平11−188870号公報に記載されているような、インク流路5内での外気連通状態を形成しやすくなる。
【0027】
インク流路5内に外気連通状態を形成できれば、図2(b)に示すように2つの発熱体2の間から吐出口4を通って延びる液柱を形成することができる。これにより、主液滴の吐出方向を所定の範囲内に規制することができるので、主液滴の吐出方向をより一層安定させることが可能になる。
【0028】
本実施形態の一例として、吐出口4の開口径dを11μmとし、各発熱体2の幅を12μm、長さを27μmとし、2つの発熱体2同士の配置間隔dhhを3μmとして、2つの発熱体2の中心間距離dhcを14μmとした。また、インク流路5の高さを13μm、流路形成部材3の厚み(基板1に接する面と吐出口4が開口している面との間の幅)を25μmとした。
【0029】
このように構成したインクジェットヘッドを、記録ヘッドの吐出口4が開口している面が記録紙(不図示)から2mm離れる位置に配置し、15インチ(約38cm)/秒の速度で走査しながら発熱体2に0.9μsの電流パルスを流すことにより記録紙にインク滴を吐出した。この動作を、2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置からの吐出口4の中心位置の相対的な位置ずれ量derrが異なるいくつかのインクジェットヘッドについて行った。
【0030】
そして、記録紙に着弾したインク滴から、2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置からの吐出口4の中心位置の相対的な位置ずれ量derrと、記録紙に着弾したインク滴のドット形状との関係を解析したところ、位置ずれ量derrが2μmまでであれば、図3のような、主液滴と液柱との分離部分に生じる微小液滴によるサテライトドットの無い良好なドット形状となり、また吐出方向のばらつきは殆ど無かった。しかし、位置ずれ量derrが2μmを超えると、位置ずれ量derrが大きくなるにつれて徐々にサテライトドットが主液滴のドットから離れていき、かつ、液滴の着弾位置のばらつきが大きくなった。
【0031】
このことから、2つの発熱体2の中心間距離dhcは、吐出口4の開口径d+(位置ずれ量derr×2)よりも大きく設定することが好ましいことが分かった。
【0032】
さらに、隣接する発熱体2の間に構成される非発熱部の領域が広すぎると、この領域にインク中に残留する気泡が滞留し、この残留気泡が発泡時に生じる吐出圧力を吸収してしまう。これを防止するため、非発熱部である2つの発熱体2同士の間隔dhhは、各発熱体2の隔壁3aに隣接する端と隔壁3aとの間隔dhnの2倍以下にすることが好ましい。具体的には、dhnが2μm程度である場合には、dhhを4μm以下とすることが好ましい。
【0033】
ここで、図10を用いて、本実施形態の構成において吐出口径は変えずにヒーター間距離dhcを変えた場合にインク滴の吐出方向に生じる影響を説明する。図10はインク滴の吐出方向のよれの分布を示すグラフであり、縦軸はヘッド数、横軸はインク滴の吐出方向の最大よれ量を示している。図から明らかなように、ヒーター間距離dhcが小さくなるほど、アライメントずれの影響によって、「吐出方向よれ」の大きいノズルが増えていることがわかる。
【0034】
さらに、これらのヘッドを、吐出方向よれやサテライト等を検査する所定のパターンにより判定したところ、印字良品率はdhc=15で99%、dhc=13で95%、dhc=10.5で90%、dhc=9で85%の結果であった。この結果からも、本実施形態の構成が非常に有効であることがわかる。
【0035】
また、本実施形態は、上記のように細長い形状に形成された2つの発熱体2を配線で電気的に直列に接続する構成になっている。これにより、図11に示す従来の比較的大面積の発熱体に比べて3.5倍から6倍の高い抵抗値を得ることができ、必要とする電流値を従来の約1/2にすることが可能になっている。そのため、吐出液滴の小液滴化に伴って吐出動作の高速化を図る場合であっても、発熱体2に流れる電流量が増大することを抑えることができ、また、発熱体2に至るまでの配線部の抵抗による発熱や電圧降下、さらには配線部を大きな電流が流れることで発生する誘導ノイズを抑えることができる。
【0036】
なお、吐出液滴の小液滴化に伴って吐出動作の高速化を図る場合に電流量の増加を抑えるという電気的な要請や、沸騰した気泡が内部の負圧により崩壊するときに生じるキャビテーション破壊により発熱体が衝撃を受けることを防止するという観点から、発熱体を分割して配置するという提案は過去にもなされている。しかし、本実施形態は、1つのインク流路5内に配置された複数の発熱体2、すなわち複数の圧力発生源が吐出性能に対してどのような影響を与えるかという観点から、発熱体2とインク流路5や吐出口4との最適な配置関係について検討したものであり、このような例は過去に提案されていない。
【0037】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその断面図である。
【0038】
特に図4(a)に示すように、本実施形態のインクジェットヘッドは、一つのインク流路5内に4つの発熱体2を一組とした圧力発生領域が設けられている。これらの発熱体2は、インク流路5内のインク流れ方向をX方向とし、これに直交する方向をY方向としたときに、X方向に2つ、Y方向に2つずつ配置されている。また、これらの発熱体2は配線によって電気的に直列に接続されている。吐出口4は、4つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心からその圧力発生領域の表面に対する法線方向に延びる延長線上に配置されている。
【0039】
本実施形態においても第1の実施形態と同様に、隣り合う発熱体2同士の中心間距離dhcは、吐出口4の開口径d+(位置ずれ量derr×2)よりも大きく設定され、発熱体2同士の間隔dhhは、各発熱体2の隔壁3aに隣接する端と隔壁3aとの間隔dhnの2倍以下に設けられている。
【0040】
本実施形態の構成によれば、圧力発生領域の中心位置に対する吐出口4の中心位置が、Y方向のみならずX方向にずれている場合であっても、液柱が吐出口4の側壁面に接することがなくなることから、主液滴が吐出方向のずれを生じることなく吐出口4から吐出され、さらに主液滴の大きさ、すなわち主液滴が記録紙等に着弾して形成されるドットの大きさを安定させることができる。
【0041】
このように、第1の実施形態は2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置に対する吐出口4の中心位置がY方向にずれた場合にその効果を発揮する構成であるのに対し、本実施形態はY方向のみならずX方向にずれた場合にもその効果を発揮するように構成されているので、液滴の吐出をさらに安定して行うことが可能である。
【0042】
なお、本発明のインクジェットヘッドは、第1の実施形態および第2の実施形態のように1つのインク流路5内に2つまたは4つの発熱体2が設けられている場合にのみ適用されるのではなく、1つのインク流路5内に2以上の複数の発熱体が設けられている場合の全般において適用されうる。
【0043】
この場合、上記の距離dhcは「複数の発熱体のうち互いに最も離れて配置されている2つの発熱体の各々の中心間の距離」と定義され、また、上記の間隔dhhは「複数の発熱体のうちの、インク流路を仕切る隔壁間の方向に関して互いに最も離れて隣接している2つの発熱体同士の間隔」と定義される。
【0044】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す透視平面図である。
【0045】
第3の実施形態のインクジェットヘッドも第1の実施形態と同様に、1つのインク流路5内に細長い形状の2つの発熱体2が配設されている。記録ヘッドのその他の構成も第1の実施形態と同様である。
【0046】
本実施形態では、各発熱体2の幅を11μm、長さを27μmとし、2つの発熱体2同士の間隔dhhを4μmとして、2つの発熱体2の中心間距離dhcを15μmとした。また、吐出口4の開口径dを10.5μmとし、基板1の上面から吐出口4の開口面までの高さOHを40μmとした。
【0047】
このように吐出口4の開口面と基板1の表面とが比較的離れている構成では、発熱体2上で沸騰した気泡は外気と連通することなく再び凝結液化する。したがって、この構成によれば、液滴の終端が、発熱体2上で沸騰した気泡が外気と連通する構成の場合のように吐出口4の壁面にくっつくことがないことから、この終端部分で構成される微小液滴が主液滴とは異なる方向に飛翔することは生じにくくなる。
【0048】
しかし、図6に示すように、吐出口4の中心位置が2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置からずれている場合は、液滴の吐出方向が一方の発熱体2による気泡の影響を受けやすく、飛翔方向に偏りが生じやすい。ここで図6は、図5に示したインクジェットヘッドにおける吐出口の中心位置が2つの発熱体の対称点位置からずれている場合を示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその断面図である。
【0049】
上記のように吐出口4の中心位置が2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置からずれることで液滴の飛翔方向に偏りが生じることは、以下の2つの要因により、例えば5pl以下の比較的小さな液滴を吐出させようとする場合に特に起こりやすい。
【0050】
第1の要因として、小さな液滴を吐出させるためには吐出口4を小さくすることが必要だが、これによって吐出口4を含む筒部の流体抵抗が増すことから、吐出速度が低下し、液滴の吐出動作が不安定となることが挙げられる。これを防ぐ手段としては、基板1から吐出口4の開口面までの距離OHを短くして筒部の流路抵抗を低減させることも考えられる。しかし、この手段によれば、吐出口4を含む筒部が有しているインクの整流作用が低下し、吐出口4から吐出される液滴が一方の発熱体2による気泡の影響を直接受けやすくなることから、液滴の飛翔方向に生じる偏りを却って大きくしてしまうこととなる。
【0051】
第2の要因として、小液滴を吐出するのに好ましい発熱体の大きさは大液滴を吐出するのに好ましい発熱体の大きさに比べて小さい上に、ある大きさの発熱体を複数に分割した場合は各発熱体の大きさはさらに小さくなることから、沸騰後の発熱体近傍のインクの動きには、発熱体に対する位置による差が生じやすいことが挙げられる。発熱体が比較的大きい場合には、発熱体に対する位置が多少異なっても発熱体近傍のインクの動きにあまり影響はないが、発熱体に対する位置の違いによる影響は発熱体が小さくなるにつれて相対的に大きくなる。そのため、1つの発熱体の大きさが小さくなると、液滴の吐出動作が不均一になり易くなる。
【0052】
図5に示した本実施形態のインクジェットヘッドはこのような点に着目してなされたものであり、2つの発熱体2の中心間距離dhcは、2つの発熱体2の、インク流れ方向であるX方向に関する各々の中心線が、これらの2つの発熱体2からなる圧力発生領域の上に投影される吐出口4を間において、吐出口4の外側に位置するように設定されている。この構成によれば、一方の発熱体2によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りと、他方の発熱体2によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りとが互いに逆の方向に生じることから、一方の発熱体2によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りが、他方の発熱体2によって生じうる液滴の飛翔方向の偏りによって相殺される。そのため、液滴の飛翔方向の偏りを低減することができ、液滴の吐出方向を安定させることが可能になる。
【0053】
なお、このように液滴の飛翔方向の偏りを相殺する作用は、吐出口4の中心位置が2つの発熱体2からなる圧力発生領域の中心位置からずれている場合であっても、2つの発熱体2の各々の中心線が、これらの2つの発熱体2の上に投影される吐出口4を間において吐出口4の外側に位置する限りにおいては得ることができる。
【0054】
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態に係るインクジェットヘッドの要部を模式的に示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)は吐出口列の配置を説明するための図、同図(c)はその断面図である。
【0055】
図7(c)に示すように、本実施形態の記録ヘッド300は、エネルギー変換素子としての発熱抵素子15a,15bを含む基板17と、吐出口31および吐出口31にインクを供給するインク流路30を形成するオリフィスプレート16とを備えている。
【0056】
基板17は、本実施形態では面方位<100>のシリコン単結晶で形成され、この上面(オリフィスプレート6との接続面)には、発熱抵素子15a,15b、これらの発熱抵抗素子15a,15bを駆動するための駆動トランジスタ等からなる駆動回路33、後述の配線板と接続されるコンタクトパッド19、および駆動回路33とコンタクトパッド19とを接続する配線18等が、半導体プロセスを用いて形成されている。また、基板17には、上述の駆動回路33、発熱抵抗素子15a,15b、配線18、およびコンタクトパッド19が設けられている領域以外の領域に、異方性エッチングにより形成された貫通口が5つ設けられており、これら貫通口は、それぞれ後述する吐出口列21a,21b、22a,22b、23a,23b、24a,24b、25a,25bに液体を供給するためのインク供給口32を形成している。なお、図7(a)は基板17に対して略透明なオリフィスプレート16を載せた状態を模式的に表しており、上述のインク供給口32は省略して描かれている。
【0057】
吐出口列21a,21b、22a,22b、23a,23b、24a,24b、25a,25bはそれぞれ同じインク供給口32に連通するもの同士が組になって、5つの吐出口列組21,22,23,24,25を構成している。これらの吐出口列組のうち、吐出口列組21,25にはシアン(C)色のインクが供給され、吐出口列組22,24にはマゼンタ(M)色のインクが供給され、吐出口列組23にはイエロー(Y)色のインクが供給されるようになっている。また、各吐出口列組では、隣り合う吐出口列は、例えば吐出口列組23について図7(b)に示すように、配列方向にtaだけ互いにずれている。
【0058】
この基板17上に設けられるオリフィスプレート16は感光性エポキシ樹脂で形成され、例えば、特開昭62−264957号に記載されるような工程により、前述の発熱抵抗素子15a,15bに対応して吐出口31および液流路30が形成されている。ここで、特開平9−11479号公報に記載されているように、シリコン基板17上に酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜(不図示)を形成した後、吐出口31と液流路30とを備えたオリフィスプレート16を形成し、インク供給口32を成す部分の酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜を前述の異方性エッチングにより除去することによって上述の記録ヘッドを作製することは、安価で精密な記録ヘッドを作製する上で望ましい。
【0059】
図8は、図7に示したインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録カートリッジの一例を示す図である。
【0060】
上記のような基板17及びオリフィスプレート16を有する記録ヘッド300は、発熱抵抗素子15a,15bによって印加される熱エネルギーによる膜沸騰により生じる気泡の圧力を利用して、吐出口31よりインク等の液体を吐出して記録を行うものである。記録ヘッド300は、図8(a)に示すように、上述のインク供給口32にインクを供給するインク流路形成部材12に固定され、コンタクトパッド19を配線板13と接続することで、この配線板13に設けられた電気的接続部11が後述する記録装置の電気接続部と接続した際に、駆動信号等を記録装置から受け取ることができる。
【0061】
インク流路形成部材12には、上述のY,M,Cの各インクを吐出可能な記録ヘッド300の他に、ブラックインク(Bk)を吐出させるための吐出口列40,41を備えた記録ヘッド400が固定されており、これらが組み合わされて4色のインクを吐出可能な記録ヘッドカートリッジ100が形成されている。
【0062】
図8(b)および図8(c)は上述の記録ヘッド300を備えた記録ヘッドカートリッジ100の一例を示す斜視図である。この記録ヘッドカートリッジ100は、図8(c)に示すように、上述したインク流路形成部材12にインクを供給するためのインクタンク200Y,200M,200C,200Bkを保持するためのタンクホルダ150を備えている。
【0063】
再び図7を参照すると、本実施形態の記録ヘッド300は一枚の基板17上に10列の吐出口列が構成されており、基板には5つのスリット状のインク供給口32が設けられ、各吐出口列組の各吐出口列はインク供給口32の長手方向に沿って両側に1列ずつ配置されている。
【0064】
各インクタンク200Y〜200Bkからインク流路形成部材12を経て各インク供給口32に導入されたインクは、基板17の裏面側から表面側へ供給され、基板17の表面上に形成されたインク流路30を通して吐出口31内へ導かれる。そして、そのインクは、基板17の表面における各吐出口31の近傍に設けられている発熱抵抗素子15a,15bで加熱沸騰されることで生じる気泡の圧力によって、吐出口31から吐出される。
【0065】
上述したように、各インク供給口32には、図7(b)の左側から順にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のインクがそれぞれ供給されており、したがって、シアンインクを吐出するのは4列の吐出口列21a,21b,25a,25b、マゼンタインクを吐出するのは4列の吐出口列22a,22b,24a,24b、イエローインクを吐出するのは2列の吐出口列23a,23bになっている。記録ヘッド300を図7(a)の矢印の左方向に走査しているときには吐出口列組21,22,23からインクを吐出して記録を行い、右方向に走査しているときには吐出口列組25,24,23からインクを吐出して記録を行う。このように各吐出口列へ各色のインクを供給する構成とすることにより、記録ヘッド300を図7(a)の矢印方向のどちらへ移動させながら記録を行う場合(双方向記録)でも、往路方向への移動時と復路方向への移動時とで記録媒体上でのインク色の重なり順が同じになるので、色むらのない高画質な画像を高速に記録することが可能となる。
【0066】
本実施形態の記録ヘッド300における、シアンインクを吐出する吐出口列組21,25とマゼンタインクを吐出する吐出口列組22,24とは、それぞれ吐出される液適の大きさが互いに異なる吐出口からなる2列の吐出口列から成っている。つまり、シアンインクを吐出する吐出口列組21,25は、それぞれ、比較的大きな液滴を吐出する吐出口からなる吐出口列21a,25aと、比較的小さな液滴を吐出する吐出口からなる吐出口列21b,25bとからなる。また、マゼンタインクを吐出する吐出口列組22,24は、それぞれ、比較的大きな液滴を吐出する吐出口からなる吐出口列22a,24aと、比較的小さな液滴を吐出する吐出口からなる吐出口列22b,24bとからなる。
【0067】
これに対応して、比較的大きな液滴を吐出する吐出口列21a,22a,23a,24aの各吐出口内には比較的大きな発熱抵抗素子15aが設けられ、比較的小さな液滴を吐出する吐出口列21b,22b,23b,24bの各吐出口内には比較的小さな発熱抵抗素子15bが設けられている。
【0068】
このような構成によれば、記録画像の高精細な記録を要する部分は比較的小さな液滴を吐出する吐出口31bを用いて記録し、それ以外の部分は比較的大きな液滴を吐出する吐出口31aを用いて記録するというように、記録に用いる吐出口を使い分けることにより、記録動作の高速性を維持しつつ、高画質な記録を行うことが可能になる。これらの高画質性と高速性とをもっともバランスよく成立させるためには、比較的大きな液滴を吐出する吐出口列21a,22a,24a,25aの各吐出口から吐出される液滴の量(大きさ)と、比較的小さな液滴を吐出する吐出口列21b,22b,24b,25bの各吐出口から吐出される液滴の量(大きさ)との比を2:1もしくはそれ以上に設定することが好ましい。
【0069】
また、イエローインクを吐出する吐出口列組23は、比較的大きな液滴を吐出する吐出口からなる2列の吐出口列23aからなり、各吐出口列23aの各吐出口内には、吐出口列21a,22a,24a,25aに用いられているものと同じである、比較的大きな発熱抵抗素子15aが設けられている。
【0070】
本実施形態では、比較的大きな液滴を吐出する吐出口列21a〜25aの各吐出口31aは、インク流路30内のインク流れ方向の径が19.5μm、これに直交する方向の径が12μmの長円形に形成され、比較的小さな液滴を吐出する吐出口列21b〜25bの各吐出口31bは、直径が11μmの円形に形成されている。比較的大きな液滴を吐出する吐出口31aが設けられているインク流路30内には、幅が12μmで長さが28μmの2つの発熱抵抗素子15aが、互いに4μmの間隔をおいて、互いの中心間距離を16μmとして配置されている。一方、比較的小さな大きな液滴を吐出する吐出口31bが設けられているインク流路30内には、幅が12μmで長さが27μmの2つの発熱抵抗素子15bが、互いに3μmの間隔をおいて、互いの中心間距離を15μmとして配置されている。なお、流路形成部材(オリフィスプレート16)の厚みは25μmであり、いずれの吐出口31a,31bに関しても、流路の高さ(基板表面から吐出口の開口面までの高さ)は共通して13μmに形成されている。
【0071】
このように構成された記録ヘッド300は、比較的大きな液滴を吐出する吐出口31aからは約5plの液滴が、比較的小さな液滴を吐出する吐出口31bからは約2.5plの液滴がそれぞれ安定して吐出されるので、優れた着弾精度とドット形状により高画質な画像を得ることができる。
【0072】
なお、本実施形態においては最適の構成を説明したが、各インク供給口32から供給されるインクの種類、インク供給口32、吐出口列の数については上記の構成に制限されるものではなく、適宜変更することが可能である。
【0073】
(その他の実施形態)
最後に、図9を参照して、上述の各実施形態において説明したインクジェットヘッド、あるいは記録ヘッドカートリッジを搭載可能な記録装置を説明する。図9は、本発明のインクジェットヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す概略構成図である。
【0074】
図9に示すように、記録ヘッドカートリッジ100は、キャリッジ102に交換可能に搭載される。記録ヘッドカートリッジ100は、記録ヘッドユニットおよびインクタンクを備え、また、ヘッド部を駆動するための信号などを授受するためのコネクタ(不図示)が設けられている。
【0075】
記録ヘッドカートリッジ100はキャリッジ102に位置決めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102には、上記コネクタを介して各ヘッド部に駆動信号等を伝達するための電気接続部が設けられている。
【0076】
キャリッジ102は、主走査方向(図示矢印方向)に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッジ102は主走査モータ104によりモータプーリ105、従動プーリ106、およびタイミングベルト107等の駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置及び移動が制御される。また、ホームポジションセンサ130がキャリッジ102に設けられている。これにより、キャリッジ102上のホームポジションセンサ130が遮蔽板136の位置を通過したことを検出することによって、キャリッジ102がホームポジションに配置されたことを知得することが可能となる。
【0077】
記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体108は、給紙モータ135を駆動してギアを介してピックアップローラ131を回転させることにより、オートシートフィーダ132から一枚ずつ分離されて給紙される。記録媒体108は、さらに、搬送ローラ109の回転により、ヘッドカートリッジ100の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通って搬送(副走査)される。搬送ローラ109は、LFモータ134を駆動させるとギアによってその駆動力が伝達されて回転する。その際、記録媒体108が実際に給紙されたかどうかの判定と、給紙時の頭出し位置の確定は、記録媒体108の搬送方向先端部がペーパーエンドセンサ133を通過した時点で行われる。また、ペーパーエンドセンサ133は、記録媒体108の後端が実際にどこに有るかを検出し、実際の後端から現在の記録位置を最終的に割り出すためにも使用されている。
【0078】
なお、記録媒体108は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプラテン(不図示)により支持されている。この場合、キャリッジ102に搭載された記録ヘッドカートリッジ100は、その吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出して、記録媒体108と平行になるように保持されている。
【0079】
記録ヘッドカートリッジ100は、吐出口列の配列方向が上述したキャリッジ102の走査方向に対して交わる方向になるようにキャリッジ102に搭載され、これらの吐出口列からインクを吐出しながら記録ヘッドカートリッジ100を走査して主走査方向に記録を行う動作と、搬送ローラ109によって1走査分の記録幅だけ記録媒体108を副走査方向に搬送する動作とを繰り返して、記録媒体108に記録を行う。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクジェットヘッドは、各インク流路内に設けられた複数の発熱体のうち互いに最も離れて配置されている2つの発熱体の各々の中心間の距離dhcが、吐出口の開口径dよりも大きく設定されているので、吐出口の中心位置と圧力発生領域の中心位置とが多少ずれている場合であっても、吐出口を通って吐出されるインクの液柱が吐出口の側壁面に接することがなくなるため、インク滴を吐出方向のずれを生じることなく吐出口から吐出させることができる。また、これら複数の発熱体を配線で電気的に直列に接続する構成とすることで、これら複数の発熱体と同じ大きさの1つの発熱体に比べて高い抵抗値を得ることができ、必要とする電流値を低減することが可能になるので、インクジェットヘッドの吐出効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す透視平面図である。
【図2】図1に示したインクジェットヘッドにおける吐出口の中心位置が2つの発熱体の中心位置からずれている場合を示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその断面図である。
【図3】図1に示したインクジェットヘッドから吐出された液滴で形成されたドットの形状を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す透視平面図である。
【図6】図5に示したインクジェットヘッドにおける吐出口の中心位置が2つの発熱体の対称点位置からずれている場合を示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はその断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るインクジェットヘッドの要部を模式的に示す図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)は吐出口列の配置を説明するための図、同図(c)はその断面図である。
【図8】図7に示したインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録カートリッジの一例を示す図である。
【図9】本発明のインクジェットヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す概略構成図である。
【図10】本発明の第1の実施形態のインクジェットヘッドに関し、吐出口径は変えずにヒーター間距離を変えた場合に生じる、インク滴の吐出方向のよれの分布を示すグラフである。
【図11】従来のインクジェットヘッドにおけるインク流路、発熱体、および吐出口の配置関係を示す透視平面図である。
【図12】従来のインクジェットヘッドから吐出された液滴で形成されたドットの形状を示す図である。
【符号の説明】
1,17 基板
2 発熱体
3 流路形成部材
3a 隔壁
3b 天井壁
4,31,31a,32b 吐出口
5,30 インク流路
6,32 インク供給路
11 電気的接続部
12 インク流路形成部材
13 配線板
15a,15b 発熱抵抗素子
18 配線
19 コンタクトパッド
21a,21b,22a,22b,23a,23b,24a,24b,25a,25b,40,41 吐出口列
21,22,23,24,25 吐出口列群
100 記録ヘッドカートリッジ
102 キャリッジ
103 ガイドシャフト
104 主走査モータ
105 モータプーリ
106 従動プーリ
107 タイミングベルト
108 記録媒体
109 搬送ローラ
130 ホームポジションセンサ
131 ピックアップローラ
132 オートシートフィーダ
133 ペーパーエンドセンサ
134 LFモータ
135 給紙モータ
136 遮蔽板
150 タンクホルダ
200C,200M,200Y,200Bk インクタンク
300,400 記録ヘッド

Claims (2)

  1. インクに気泡を発生させるための発熱体を表面に備えた基板と、
    前記基板の表面に対向し前記インクを吐出するための複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ連通し前記インクを供給する複数のインク流路と、を備え、前記気泡を発生させることにより生じる圧力によって前記吐出口から前記インクを吐出させるインクジェットヘッドにおいて、
    前記各インク流路内には複数の前記発熱体が設けられ、前記吐出口は、前記複数の発熱体で構成される圧力発生領域の中心から前記基板の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されており、
    前記複数の発熱体のうち互いに最も離れて配置されている2つの発熱体の各々の中心間の距離dhcが、前記吐出口の開口径dよりも大きく設定されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. インクに気泡を発生させるための発熱体を表面に備えた基板と、
    前記基板の表面に対向し前記インクを吐出するための複数の吐出口と、前記基板の表面に対向し前記インクを吐出するための複数の吐出口と、該複数の吐出口にそれぞれ連通し前記インクを供給する複数のインク流路とを、を備え、
    前記気泡を発生させることにより生じる圧力によって前記吐出口から前記インクを吐出させるインクジェットヘッドにおいて、
    前記各インク流路内には複数の前記発熱体が設けられ、前記吐出口は、前記複数の発熱体で構成される圧力発生領域から前記基板の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されており、
    前記各インク流路内には複数の前記発熱体が設けられ、前記吐出口は、前記複数の発熱体で構成される圧力発生領域から前記基板の表面に対して法線方向に延びる延長線上に配置されており、
    前記複数の発熱体のうち、前記インク流路内を前記圧力発生領域に向かって流れる前記インクの流れ方向に直交する、前記各インク流路を仕切る隔壁間の方向に関して互いに最も離れて配置されている2つの発熱体の、前記インクの流れ方向に関する各々の中心線が、前記圧力発生領域の上に投影される前記吐出口の外側に位置していることを特徴とするインクジェットヘッド。
JP2003114484A 2002-04-23 2003-04-18 インクジェットヘッド Pending JP2004001488A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003114484A JP2004001488A (ja) 2002-04-23 2003-04-18 インクジェットヘッド
US10/419,131 US6984025B2 (en) 2002-04-23 2003-04-21 Ink jet head
DE60335322T DE60335322D1 (de) 2002-04-23 2003-04-22 Tintenstrahlkopf
EP03009166A EP1356937B1 (en) 2002-04-23 2003-04-22 Ink jet head
CNB031222420A CN1238194C (zh) 2002-04-23 2003-04-23 喷墨头
KR10-2003-0025635A KR20030084685A (ko) 2002-04-23 2003-04-23 잉크 제트 헤드
TW092109490A TWI236973B (en) 2002-04-23 2003-04-23 Ink jet head

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121156 2002-04-23
JP2003114484A JP2004001488A (ja) 2002-04-23 2003-04-18 インクジェットヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004001488A true JP2004001488A (ja) 2004-01-08
JP2004001488A5 JP2004001488A5 (ja) 2006-02-09

Family

ID=28793614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003114484A Pending JP2004001488A (ja) 2002-04-23 2003-04-18 インクジェットヘッド

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6984025B2 (ja)
EP (1) EP1356937B1 (ja)
JP (1) JP2004001488A (ja)
KR (1) KR20030084685A (ja)
CN (1) CN1238194C (ja)
DE (1) DE60335322D1 (ja)
TW (1) TWI236973B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8376522B2 (en) 2007-12-06 2013-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and printing apparatus

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3950730B2 (ja) * 2002-04-23 2007-08-01 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドおよびインク吐出方法
TWI253986B (en) * 2003-06-24 2006-05-01 Benq Corp Fluid ejection apparatus
JP4632421B2 (ja) * 2004-12-07 2011-02-16 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP4553360B2 (ja) * 2004-12-24 2010-09-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP4724490B2 (ja) * 2005-08-09 2011-07-13 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド
JP2007062272A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Canon Inc 液体吐出ヘッド
JP4298697B2 (ja) * 2005-11-25 2009-07-22 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ヘッドを備えるインクジェットカートリッジ、及びインクジェット記録装置
JP4856982B2 (ja) * 2006-03-02 2012-01-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP2007320067A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Canon Inc 液体吐出ヘッド
US7832843B2 (en) * 2006-08-28 2010-11-16 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet head
JP5058719B2 (ja) * 2007-08-30 2012-10-24 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド及びインクジェット記録装置
JP5183181B2 (ja) * 2007-12-11 2013-04-17 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP2010000649A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Canon Inc 記録ヘッド
CN101817256B (zh) * 2010-04-30 2011-08-10 华中科技大学 基于双碳纳米管微气泡发生器的喷印头及其制备方法
US8794745B2 (en) 2011-02-09 2014-08-05 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and liquid ejection method
JP5863336B2 (ja) * 2011-08-25 2016-02-16 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドおよびインク吐出方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US63756A (en) * 1867-04-09 Improved portable soda-fountain
JPS59124865A (ja) 1982-12-29 1984-07-19 Canon Inc 液体噴射記録ヘッド及びこれを用いる液体噴射記録装置
US4646110A (en) * 1982-12-29 1987-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid injection recording apparatus
EP0244643A3 (en) 1986-05-08 1988-09-28 Hewlett-Packard Company Process for manufacturing thermal ink jet printheads and structures produced thereby
JP2836749B2 (ja) * 1989-05-09 1998-12-14 株式会社リコー 液体噴射記録ヘッド
EP0418659B1 (en) * 1989-09-18 1997-01-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ink jet recording apparatus
JPH05286135A (ja) 1992-04-08 1993-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録装置
JP2780648B2 (ja) 1994-08-08 1998-07-30 日本電気株式会社 インクジェットプリンタヘッド及びこのインクジェットプリンタヘッドの駆動方法
JP3343875B2 (ja) 1995-06-30 2002-11-11 キヤノン株式会社 インクジェットヘッドの製造方法
JPH09164683A (ja) 1995-11-27 1997-06-24 Samsung Electronics Co Ltd バブルジェットプリンタ用印刷ヘッド
JP3559647B2 (ja) 1996-04-22 2004-09-02 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド、インクジェットヘッドカートリッジ及びインクジェット記録装置
ES2203740T3 (es) * 1996-07-31 2004-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Cabezal de chorros de burbujas y aparato para chorros de burbujas que utiliza el mismo.
JP3501619B2 (ja) * 1997-05-07 2004-03-02 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP3957851B2 (ja) 1997-12-26 2007-08-15 キヤノン株式会社 液体吐出方法
JP3787448B2 (ja) 1998-12-21 2006-06-21 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP3787477B2 (ja) 2000-02-10 2006-06-21 キヤノン株式会社 インクジェットヘッドの駆動方法
DE60140411D1 (de) * 2000-09-06 2009-12-24 Canon Kk Tintenstrahlaufzeichnungskopf und Verfahren zu seiner Herstellung
US6561632B2 (en) * 2001-06-06 2003-05-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printhead with high nozzle packing density

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8376522B2 (en) 2007-12-06 2013-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and printing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
KR20030084685A (ko) 2003-11-01
EP1356937B1 (en) 2010-12-15
TWI236973B (en) 2005-08-01
EP1356937A3 (en) 2004-01-14
DE60335322D1 (de) 2011-01-27
EP1356937A2 (en) 2003-10-29
CN1238194C (zh) 2006-01-25
TW200307606A (en) 2003-12-16
US20040004648A1 (en) 2004-01-08
CN1453132A (zh) 2003-11-05
US6984025B2 (en) 2006-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3950730B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインク吐出方法
JP4298697B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ヘッドを備えるインクジェットカートリッジ、及びインクジェット記録装置
JP4533055B2 (ja) 液体噴射記録ヘッド
JP4724490B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP5230084B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2004001488A (ja) インクジェットヘッド
JP4574385B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよび記録装置
US7959260B2 (en) Ink jet recording method
JP2004001490A (ja) インクジェットヘッド
JP2007525343A (ja) 流体噴射装置
EP1287995B1 (en) Liquid ejection head and image-forming apparatus using the same
JP2006076011A (ja) 液体噴射記録ヘッド
JP2001058407A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッド
JP5188049B2 (ja) 記録ヘッド
JP3826084B2 (ja) 液体吐出ヘッドならびにこれを用いた画像形成装置
JP2007283720A (ja) 記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
CN111993791B (zh) 带有封闭式双道进墨液滴喷射器的喷墨器件及系统
US6848769B2 (en) Liquid ejecting head having a plurality of groups of ejection openings, and image-forming device using the same
JP3907685B2 (ja) 画像形成装置
JP2006224443A (ja) インクジェット記録ヘッド、記録装置、および記録方法
JP2008120040A (ja) 記録ヘッド、記録ヘッドの製造方法、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法
JP2008149612A (ja) インクジェット記録方法
JP2002210973A (ja) インクジェットプリントヘッド
JP2006264048A (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
JP2008149611A (ja) インクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051212

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051212

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20051212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070730

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080514

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20080514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080514

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080612

RD14 Notification of resignation of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7434

Effective date: 20080715

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080808