JP2006224443A - インクジェット記録ヘッド、記録装置、および記録方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、記録装置、および記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 異なる色のインク液滴を吐出可能なインクジェット記録ヘッドにおいて、大型化やコスト上昇を招くことなく、効率よくインク吐出量の安定化を図る。
【解決手段】 第2の記録素子基板409に3つのインク供給口13が設けられており、各インク供給口13の一方の側にそれぞれ1列のノズル列14が配置されている。視認性の高いシアンインクとマゼンタインクの吐出部は、第2の記録素子基板409の両側部に配置されており、視認性の低いイエローインクの吐出部は、第2の記録素子基板409の中央部に配置されている。そして、シアンインクとマゼンタインクの吐出部では、インク供給口13に関してノズル列14と同じ側に、温度調整用のサブヒータ11が配置されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドと、それを有する記録装置と、それを用いた記録方法に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等としての機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどの出力機器として用いられる記録装置は、供給される記録情報に基づいて、紙、プラスチックシート、OHP(Overhead Projector)用シート等の記録媒体(被記録材)に、画像を記録するように構成されている。このような記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けられる。なお、本明細書中における「画像」とは、文字や記号や図形等、個々に意味を有するもののみならず、模様や全面着色等、意味を持たないものも含む表現である。そして、「記録」および「画像形成」は、このような画像を形成する動作全般を指す。
搬送機構が記録媒体を副走査方向(紙送り方向)に搬送するとともに、記録手段である記録ヘッドが、副走査方向と交叉する主走査方向に移動しながら記録を行うシリアルタイプの記録装置においては、通常、記録媒体の幅方向に沿って移動(主走査)するキャリッジ上に搭載された記録ヘッドによって、停止状態の記録媒体に画像を記録し、1行分の記録を終了した後に記録媒体を所定量(1行分のピッチ)だけ搬送する。すなわち、1行分だけ紙送り(副走査)を行う。そして、1行分だけ紙送りされて再び停止した記録媒体に対して、記録ヘッドが主走査して次の行の画像を形成する。このように、1行分の画像を形成する主走査と、1行分だけ記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことによって、記録媒体全体への画像記録が行われる。
一方、記録媒体を搬送方向に副走査させつつ、固定された長尺の記録ヘッドで画像記録するラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の記録位置にセットし、記録ヘッドを走査させることなく1行分の記録を行った後、記録媒体を所定量(1行分のピッチ)だけ搬送する。こうして1行分だけ紙送り(副走査)されて再び停止した記録媒体に対して、次の行の画像を記録する。このように記録ヘッドが移動することなく1行分の画像を記録する記録動作と、1行分だけ記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返すことによって、記録媒体全体への画像記録が行われる。
様々な記録装置のうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段であるインクジェット記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多種類のインク(様々なカラーインク)を使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの様々な利点を有している。また、近年では、画像が記録される記録媒体の材質に関して様々な要求があるが、インクジェット記録装置においてこれらの要求に応えるための開発が進み、通常の記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含む)や樹脂シート(OHP用シート等)などの他に、布、皮革、不織布、さらには金属等を記録媒体として用いることができるインクジェット記録装置が使用されるようになっている。
インクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドに供給されたインクを加熱あるいは振動によって、記録紙等の記録媒体に向かって吐出することで画像記録を行う構成である。インクジェット記録ヘッドから吐出されて記録媒体に付着したインク液滴は、記録媒体上で広がりドットを構成する。そして、その記録媒体上に、ドットの集合体として画像が形成される。1つのドットの面積はインク液滴の大きさ、すなわちインク吐出量に大きく依存する。そのため、インクジェット方式で高精細の画像を形成するには、インク吐出量を制御することが最も重要な課題である。近年、インクジェット記録装置において写真並みの高画質記録を実現するために、インクジェット記録ヘッドから吐出するインクをできるだけ微細化する傾向にある。
インク吐出量はインクの温度や記録ヘッドの温度に大きく左右され、温度の変動に伴ってインク吐出量が増減する。このため、インクジェット記録ヘッドやインクの温度を管理することが高画質記録を行う上で重要な技術課題となっている。特に、低温環境下では、インク粘度の増大に伴うインクジェット記録ヘッドのインク吐出ノズル(以下、「ノズル」という)内の粘性抵抗の増大が、インク吐出量を著しく減少させる。そのため、インクジェット記録ヘッド内に保温用の発熱素子(以下、「温度調整用ヒータ」または「サブヒータ」と言う)を設け、低温環境下ではそのサブヒータを駆動して、インクジェット記録ヘッドおよびインクの温度を上昇させて、インク吐出量の安定化を図っている。一例として、特許文献1には、インク温度制御機能を備えたインクジェット記録ヘッドが開示されている。
特開平7−52387号公報
しかしながら、前述したようにインク液滴を微細化するために、すなわちインク吐出量の小さい液滴を形成するために、ノズル先端の吐出口の開口面積を小さくすることによってノズルの粘性抵抗が増大する傾向にある。これに伴って、特に温度低下時に短時間で急激なインク吐出量の減少が起こるようになり、大きな問題となっている。そのため、より効率的にサブヒータによる保温制御を行い、インクジェット記録ヘッドおよびインクの温度を管理することが重要な課題となっている。
前述した保温制御を高い応答性で行いインクの吐出量を安定化させるためには、サブヒータを数多く設置することが有効ではあるが、同時に、サブヒータが設けられる基板の面積が大きくなり、ひいてはインクジェット記録ヘッド全体の大型化を招くとともに、製造コストの上昇という問題を引き起こすことになる。
そこで、本発明の目的は、上述した課題を解決し、異なる色のインクを吐出可能な複数のノズル列を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、大型化やコスト上昇を招くことなく、効率よく必要なノズル列およびその近傍を高い応答性で温度調整してインク吐出量の安定化が図れるインクジェット記録ヘッドおよびそれを有する記録装置と記録方法を提供することにある。
本発明のインクジェット記録ヘッドは、異なる色のインクを吐出する複数のノズル列を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、視認性の高いインクを吐出するノズル列の近傍に温度調整用ヒータが配置されていることを特徴とする。なお、本明細書中の「視認性の高いインク」とは、インクジェット記録ヘッドから吐出される色の異なる複数のインクのうち、他のインクと比べて相対的に視認性が高いインクのことである。ただし、最も視認性の高い1色のインクのみに限らず、視認性が比較的高い複数の色のインクを総称する場合もある。
本発明によれば、視認性の高いインクを吐出するノズル列およびその近傍を高い応答性で保温制御でき、しかもサブヒータの数を特に増やすことなく、インク粘度の増大によるインク吐出量の著しい減少を回避することができ、安定して高画質記録が可能である。また、記録動作開始時のウォームアップ時間を短縮してファーストプリントの速度が向上でき、全般的な記録速度向上を達成できる。しかも、インクジェット記録ヘッドの大型化やコストの上昇を招くことがない。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1〜6は、本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録ヘッドの構成を説明する図である。本実施形態のインクジェット記録ヘッド21は、図1に示すように、インクジェット記録ヘッドカートリッジ20を構成する一構成要素である。インクジェット記録ヘッドカートリッジ20は、インクジェット記録ヘッド21と、インクジェット記録ヘッド21に着脱自在に設けられたインクタンク22とから構成されている。インクジェット記録ヘッド21は、インクタンク22から供給されるインクを、制御部1(図6参照)から伝達される記録情報に応じてインク吐出口15(図4参照)から吐出する。
このインクジェット記録ヘッドカートリッジ20は、インクジェット記録装置本体に載置されているキャリッジ2(図6参照)に対して、図示しない位置決め手段によって位置決めされ、かつ電気的接点によって電気的に接続されて、着脱可能に支持されている。本実施形態のインクタンク22は、ブラックインク用インクタンク22a、シアンインク用インクタンク22b、マゼンタインク用インクタンク22c、およびイエローインク用インクタンク22dを含む。各インクタンク22a〜22dがインクジェット記録ヘッド21の、シールゴム402が設けられている部分(図3参照)に対してそれぞれ独立して着脱自在であり、個別に交換可能であるため、インクジェット記録装置における記録のランニングコストが低減できる。
インクジェット記録ヘッド21は、図示しないが複数のインク流路を有し、各インク流路中にそれぞれ、インクに膜沸騰を生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換素子50(記録素子、図4,6参照)が配置されている。そして、このインクジェット記録ヘッド21は、制御部1から電気信号として供給される画像情報に応じて、複数の電気熱変換素子50のうちのいずれかを選択的に駆動して発熱させて膜沸騰によってインクを吐出し、それによって画像記録を行うバブルジェット方式のサイドシュータ型(インク流路を形成する基板の板面を貫通するインク吐出口15からインク液滴を吐出するタイプ)のインクジェット記録ヘッドである。
また、インクジェット記録ヘッド21は、図2の分解斜視図に示すように、記録素子ユニット30とインク供給ユニット32とタンクホルダー33から構成されている。さらに、図3の分解斜視図に示すように、記録素子ユニット30は、ブラックインク用の第1の記録素子基板410と、カラーインク用の第2の記録素子基板409と、第1のプレート(第1の支持部材)406と、電気配線テープ(可撓性の配線基板)412と、電気コンタクト基板411と、第2のプレート(第2の支持部材)408とから構成されている。インク供給ユニット32は、インク供給部材403と、流路形成部材404と、ジョイントゴム(シール部材)405と、フィルター401と、シールゴム402とから構成されている。
次に、インクジェット記録ヘッド21の構成要素のうち、特に本発明の主要な特徴をなす部材である、カラーインク用の第2の記録素子基板409について、さらに詳しく説明する。
図4は、カラーインク用の第2の記録素子基板409の構成を説明するために一部を分解した斜視図である。カラーインク用の第2の記録素子基板409は、3色のインクを吐出させるための記録素子基板であり、厚さ0.5〜1mmのシリコン(Si)基板10の片面に、インクを吐出するための複数の電気熱変換素子50と、Si基板10自体を保温するための複数のサブヒータ(温度調整用ヒータ)11と、各電気熱変換素子50に電力を供給するアルミニウム(Al)等の電気配線が、公知の成膜技術により形成されている。そして、この電気熱変換素子50に対応する複数のインク流路と複数のインク吐出口15とが、公知のフォトリソグラフィ技術により形成されるとともに、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口13が、Si基板10の反対側の面(裏面)に開口するように形成されている。3つのインク供給口13が並列に形成されており、各インク供給口13の一方の側に、電気熱変換素子50とインク吐出口15が、インク供給口13の長手方向に沿って列をなして形成されている。ただし、全てのインク供給口13に対して同じ側に電気熱変換素子50とインク吐出口15の列(ノズル列14)が配置されている必要はない。
図3に示すように、第2の記録素子基板409は、第1のプレート406に接着されて固定されており、この固定部分にインク供給口13が位置している。さらに、第1のプレート406には、開口部を有する第2のプレート408が接着されて固定されており、この第2のプレート408の開口部を介して、電気配線テープ412が記録素子基板409に対して電気的に接続されるように保持されている。この電気配線テープ412は、制御部1(図6参照)から第2の記録素子基板409に、インクを吐出させるための電気信号を伝達するものであり、図示しないが、第2の記録素子基板409の電気配線に対応する電気配線と、この電気配線内に位置し制御部1からの電気信号を受け取る外部信号入力端子とを有している。外部信号入力端子は、インク供給部材403の背面側に位置決めされて固定されている。
インク供給口13は、Siの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形成されている。例えば、ウエハー面方向に<100>、厚さ方向に<111>の結晶方位を持つSi基板10の場合には、アルカリ系エッチング液(例えばKOH、TMAH、ヒドラジン等)を用いた異方性エッチングによって、Si基板10に対して約54.7度の角度でエッチングを進行させ得る。これにより所望の深さまでエッチングを行い、長溝状の貫通口であるインク供給口13を形成する。各インク供給口13の一方の側に、電気熱変換素子50が、インク供給口13の長手方向に沿って列をなして形成されている。1列に並んだ複数の電気熱変換素子50とインク吐出口15の組み合わせを、「ノズル列14」と称する。
電気熱変換素子50と、サブヒータ11と、これらに電力を供給するAl等の電気配線は、公知の成膜技術によって形成されている。さらに、電気配線に電力を供給するための電極12が、第2の記録素子基板409の両側部、すなわち電気熱変換素子50の各列に実質的に垂直な列をなして、電気熱変換素子50の各列の両外側に配列されており、電極12にはAu等のバンプが熱超音波圧着法で形成されている。そして、Si基板10上には、電気熱変換素子50に対応するインク流路を形成するためのインク流路壁51と吐出口15が、樹脂材料から、公知のフォトリソグラフィ技術によって形成されて、ノズル列14が形成されている。電気熱変換素子50に対向して各インク流路にインク吐出口15が設けられている。従って、インク供給口13からインク流路内に供給されたインクは、電気熱変換素子50の発熱により発生した気泡の圧力でインク吐出口15から吐出される。
なお、ブラックインク用の第1の記録素子基板410も、前記したカラーインク用の第2の記録素子基板409と同じように形成されているが、1色のインク(ブラックインク)のみが供給されるため、インク供給口13は1つであり、このインク供給口13の一方の側に、電気熱変換素子50とインク吐出口15が、インク供給口13の長手方向に沿って列をなして形成されている。
次に、本実施形態のカラーインク用の第2の記録素子基板409の、特にノズル列14とサブヒータ11の関係について、さらに詳しく説明する。図5は、カラーインク用の第2の記録素子基板409のノズル列14とサブヒータ11の関係を説明するための平面図である。第2の記録素子基板409には、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインク用の3つのインク供給口13が並列に形成されており、各インク供給口13の一方の側に、電気熱変換素子50およびインク吐出口15が、インク供給口13の長手方向に沿って列をなして形成されている。具体的には、シアンインクとイエローインクの吐出部においてはインク供給口13の左側に、マゼンタインクの吐出部においてはインク供給口13の右側に、1列のノズル列14が設けられている。
本実施形態のカラーインク用の第2の記録素子基板409には、基板の一方の側から他方の側へ向けて、1つのインク供給口13の一方の側に配列されているシアンインク吐出用の1列のノズル列14と、他のインク供給口13の一方の側に配列されているイエローインク吐出用の1列のノズル列14と、もう1つのインク供給口13の一方の側に配列されているマゼンタインク吐出用の1列のノズル列14の合計3列のノズル列が形成されている。このように第2の記録素子基板409の両側部に位置するシアンインクの吐出部とマゼンタインクの吐出部においては、ノズル列14はインク吐出口13よりも外側(第2の記録素子基板409の外周部側)に位置している。イエローインクの吐出部は第2の記録素子基板409の中央に配置されており、ノズル列14はインク吐出口13のどちら側に配置されていても構わない。なお、各吐出口15は同じ径を有し、それらの好適な液滴吐出量は1〜10plであり、本実施形態では5plである。
高画質記録のためにインク吐出量の小さい小径のインク吐出口15を有するインク流路では、インク粘度の増大にともなうノズル内の粘性抵抗の増大によってインク吐出量が著しく減少する程度が非常に大きい。従って、低温になった時には、ノズル列14およびその近傍を迅速に温度上昇させ、インク粘度を低下させてノズル内の粘性抵抗を低減し、吐出量の安定化を図る必要がある。低温時の温度上昇を効率よく素早く行うことは、吐出量の安定化による記録の高画質化のみならず、ウォームアップ時間を短縮させ、ファーストプリント(記録動作開始後の最初の画像形成)を速くし、全般的な記録速度を向上させる効果もある。
インク供給口13は、熱伝導性の良いSi基板10を開口することによって形成されており、熱伝達の妨げとなる。したがって、サブヒータ11がインク供給口13を挟んでノズル列14と反対側に位置していると、保温効果が発現してノズル列14の温度が上昇するまでに時間的なロスがある。そこで本実施形態では、シアンインクの吐出部とマゼンタインクの吐出部においては、サブヒータ11を、各々のノズル列14が配置されている第2の記録素子基板409の両側部(外周部)に配置して、ノズル列14とサブヒータ11とが、インク供給口13に関して同じ側に位置するようにしている。このようにして、温度低下時には、サブヒータ11を作動させて、シアンインク用とマゼンタインク用のノズル列14およびその近傍を迅速に温度上昇させ、インク粘度を低下させてノズル内の粘性抵抗を低減し、吐出量の安定化を図ることができる。さらに、この場合、第2の記録素子基板409の側部は配線の引き回しが比較的容易であるため、サブヒータ11への接続用の電気配線が効率的にレイアウトし易い。
なお、本実施形態では、シアンインク用のノズル列14とマゼンタインク用のノズル列14の近傍にサブヒータ11が配置されているが、イエローインク用のノズル列14の近傍にはサブヒータ11が配置されていない。これは、イエローはシアンおよびマゼンタに比べて視認性が比較的低く、仮に液滴吐出量が減少しても画像の劣化として認識されにくいからである。すなわち、本実施形態では、電気配線のレイアウトが容易ではない第2の記録素子基板409の中央部にはサブヒータ11を配設せず、設計や製造工程が煩雑になることを避けている。ただし、この第2の記録素子基板409の中央部には視認性の低いインク、すなわち、仮に温度低下によって吐出量が減少したとしても画像劣化として認識されにくいインク(この例ではイエローインク)の吐出部を配置している。このように、簡単な構成で効率よく、視認性の高いインク(シアンインクおよびマゼンタインク)用のノズル列およびその近傍の温度低下を抑制して吐出量の減少を抑制するという効果を奏しつつ、多少の吐出量の減少を許容できる視認性の低いインク(イエローインク)の近傍にはサブヒータ11を配設せず、構成を簡単にして設計および製造を容易にするという効果も奏している。
このインクジェット記録ヘッド21を有する記録装置の概略図が、図6に示されている。この記録装置による記録動作時には、制御部1が、キャリッジ2を駆動して、インクジェット記録ヘッド20を含むインクジェット記録カートリッジ20とキャリッジ2を、記録開始位置に停止している記録媒体(図示せず)を横切るように移動(主走査)させつつ、形成すべき画像の情報に基づく電気的な駆動信号を、複数の電気熱変換素子50のうちの所定のものに適宜のタイミングで選択的に供給してインクを記録媒体に向けて吐出させ、1行分の画像形成を行う。1行分の画像形成が完了すると、制御部1が搬送機構3を駆動して、記録媒体を1行分のピッチだけ移動(副走査)させる。そして、主走査と副走査を交互に繰り返して、記録媒体全体に画像を形成する。さらに、図示しないセンサー等によってインクジェット記録ヘッド21の温度低下が検知されると、制御部1は直ちにサブヒータ11を駆動して迅速に温度を上昇させる。前記した通り、視認性の高いシアンインクおよびマゼンタインクを吐出するノズル列14とその近傍では特に迅速に温度を上昇させる。それによって、インクの粘度増大を抑制し、吐出量の安定化が図れる。
以上説明した通り、本実施形態では、異なる色のインクを吐出する複数のノズル列14を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、サブヒータ11を、視認性の高いインクを吐出するノズル列14の近傍に配置することによって、従来と同程度の性能かつ同数のサブヒータ11を用いても、インク吐出量の安定化に必要な保温効果を効率よく達成することができる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態における、カラーインク用の第2の記録素子基板409の、ノズル列14とサブヒータ11の関係を説明するための平面図である。第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインク用の3つのインク供給口13が直列に並んで形成されており、各インク供給口13の一方の側に電気熱変換素子50とインク吐出口15がそれぞれ形成されている。すなわち、各インク用のノズル列14(電気熱変換素子50とインク吐出口15の組み合わせ)が直列に並んでいる。
具体的には、本実施形態のカラーインク用の第2の記録素子基板409は、一方の短辺側から他方の短辺側に向かって、各インク供給口13の一方の側に、シアンインク吐出用の1列のノズル列14と、イエローインク吐出用の1列のノズル列14と、マゼンタインク吐出用の1列のノズル列14が直列に並んでいる。すなわち、全体としては、3つのインク供給口13が直列に並んだ列の一方の側に、見かけ上のノズル列が1列設けられており、見かけ上のノズル列は、インクの色の異なる3つのノズル列からそれぞれ構成されているような構成である。
シアンインクとマゼンタインクの吐出部は、第2の記録素子基板409の両側部(図面上方および図面下方)に配置され、イエローインクの吐出部は、第2の記録素子基板409の中央部に配置されている。そして、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、サブヒータ11が、視認性の高いシアンインクおよびマゼンタインクの吐出用のノズル列14の近傍(図6の左側上方と左側下方)に配置されている。従って、本実施形態でも、異なる色のインクを吐出するノズル列14を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、サブヒータ11の位置を、視認性の高いインクを吐出するノズル列14の近傍にすることによって、従来と同程度の性能かつ同数のサブヒータ11を用いても、インク吐出量の安定化に必要な保温効果を効率よく達成することができる。しかも、サブヒータ11の電気的接続のための配線の引き回しが容易にできる。
なお、本発明は前記した2つの実施形態に限られず、色の異なるインクを吐出する複数のノズル列14を有するあらゆるインクジェット記録ヘッドに適用できる。画像形成に用いられるインクの種類の数や、ノズル列の数は特に限定されない。すなわち、単色の画像形成を行うのでなければ、何色のインクによる画像形成であっても構わない。比較的視認性の高いインクの吐出部を基板の外周部側に配置し、その吐出部のノズル列の近傍にサブヒータを配置すればよい。この時、ノズル列とサブヒータの間にインク供給口が介在しないようにし、かつ、ノズル列に近接するサブヒータが基板の外周部に位置するようにする。
また、記録装置の構成についても特に限定されるものではない。例えば、シリアルタイプでなくラインタイプの記録装置に本発明を適用することも可能であり、その場合、インクジェット記録ヘッドは、記録媒体の被記録領域の幅以上の長さを有する長尺型であり、記録装置本体に固定されている。
(a)は本発明の第1の実施形態のインクジェット記録ヘッドを含むインクジェット記録ヘッドカートリッジの構成を示す斜視図、(b)はその分解斜視図である。 図1に示すインクジェット記録ヘッドの構成を示す分解斜視図である。 図2に示すインクジェット記録ヘッドをさらに分解した分解斜視図である。 図3に示すインクジェット記録ヘッドの第2の記録素子基板を示す斜視図である。 図4に示す第2の記録素子基板の構成を模式的に示す平面図である。 本発明のインクジェット記録ヘッドを含む記録装置の基本構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態のインクジェット記録ヘッドの第2の記録素子基板の構成を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1 制御部
2 キャリッジ
3 搬送機構
11 サブヒータ(温度調整用ヒータ)
13 インク供給口
14 ノズル列
15 インク吐出口
21 記録ヘッド
22 インクタンク
409 第2の記録素子基板
50 電気熱変換素子

Claims (7)

  1. 異なる色のインクを吐出する複数のノズル列を有するインクジェット記録ヘッドにおいて、視認性の高いインクを吐出するノズル列の近傍に温度調整用ヒータが配置されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記視認性の高いインクを吐出するノズル列が、前記複数のノズル列のうち最も外側の位置に設けられており、前記温度調整用ヒータが、前記基板の外周部に配置されている、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記視認性の高いインクはシアンインクおよび/またはマゼンタインクである、請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記温度調整用ヒータは、前記インクジェット記録ヘッドの温度が低下した際に駆動されるものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記各ノズル列の近傍には、インクを供給するためのインク供給口がそれぞれ設けられており、
    前記視認性の高いインクを供給するインク供給口に対して、そのインクを吐出するノズル列と前記温度調整用ヒータとが同じ側に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドと、記録媒体を搬送する搬送機構と、前記インクジェット記録ヘッドを、前記搬送機構による前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるキャリッジとを有する記録装置。
  7. 異なる色のインクを吐出する複数のノズル列を有するインクジェット記録ヘッドを用い、前記各ノズル列から適宜にインクを吐出して画像を形成し、
    前記インクジェット記録ヘッドの温度が低下した際には、視認性の高いインクを吐出するノズル列の近傍に配置された温度調整用ヒータを駆動して前記インクジェット記録ヘッドの温度を上昇させ、特に、前記視認性の高いインクを吐出するノズル列およびその近傍の温度を迅速に上昇させる、記録方法。
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