JP4069646B2 - 静電式インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、電界を形成し、クーロン力により帯電したインクを吐出させる静電式のインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
静電式インクジェット記録装置では、インク滴を吐出させるための複数の吐出用電極を記録用紙の幅方向と平行に配列してインクヘッドを構成すると共に、吐出用電極とこの吐出用電極に対向するように配設された対向電極との間に電界を形成し、この電界によるクーロン力により、帯電したインクを各吐出用電極の前方に形成されたインク吐出部から吐出させ、記録用紙上に画像を形成している。各インク吐出部は、それぞれ画像の1画素に対応するように設けられており、インク吐出部から吐出されるインクの量を制御することにより、各画素の階調を変化させることができる。
【0003】
このような静電式インクジェット記録装置に用いられるインクは、+又は−に帯電する固形成分が例えば3〜10%の割合で含まれており、記録用紙上でのインクの定着を良くするために、インク中の固形成分を20%程度に濃縮して吐出させている。
【0004】
例えば特開平9-11475号公報に記載された従来の装置では、インク吐出部の後方に形成されたキャビティ内においてインクの吐出方向と平行な方向にインクを循環させると共に、キャビティ内に設けたインク濃縮用電極に所定の電圧を印加し、帯電した固形成分を電極の近傍に吸引してインク中の固形成分を濃縮している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インクヘッドのインク吐出部の近傍で濃縮されたインクの全てが吐出されるわけではなく、インク中の固形成分の一部はインク吐出部の近傍に残留する。静電式インクジェット記録装置を長時間使用した結果、インク中の固形成分が過剰に濃縮され、インクの吐出量が不安定になったり、固形成分がインク吐出部で固化してインクヘッドの目詰まりを起こすという問題点を有していた。
【0006】
また、上記従来の装置では、インク中の固形成分を濃縮するだけであり、過剰に濃縮した固形成分を稀釈したり、一定の濃度範囲に制御することはできないという問題を有していた。
【0007】
本発明は、上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、静電式インクジェット記録装置において、過剰に濃縮されたインク中の固形成分の稀釈を可能とし、インクの吐出量を安定させると共に、インクヘッドの目詰まりを防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の静電式インクジェット記録装置は、インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられ、断面積が前記キャビティの断面積より小さなインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極と、インクタンクとを具備し、前記インク供給管及び前記排出管を結ぶ前記キャビティ内の主流路の流速と近傍の流路の流速との速度差から生じる負圧が発生するように、前記インクタンク及び前記キャビティ間を循環するインクの流速を設定し、前記インク吐出部の近傍におけるインク中の固形成分の濃度を制御する手段を更に備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の静電式インクジェット記録装置は、インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられ、断面積が前記キャビティの断面積より小さなインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極と、インクタンクとを備え、前記吐出用電極は、前記キャビティ内におけるインクの流れに対して抵抗を与える構造物として、インクの流れる方向に対して90度以外の角度をなすように所定のピッチで設けられ、前記吐出用電極の近傍のインクの固形成分を濃縮する場合、前記インクタンク及び前記キャビティ間を循環するインクの循環方向を、前記吐出用電極がインクの流れに対して時計方向に90度以上となる方向に切り替え、前記吐出用電極の近傍のインクの固形成分を稀釈する場合、前記インクの循環方向を前記濃縮する場合の方向とは逆の方向となるように切り替えることにより、前記インク吐出部の近傍におけるインク中の固形成分の濃度を制御する手段を更に備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の別の静電式インクジェット記録装置は、 インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられ、断面積が前記キャビティの断面積より小さなインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極とを具備し、前記キャビティ内におけるインクの流れに対して抵抗を与える構造物を前記キャビティに対して出し入れ可能に設け、前記構造物を前記キャビティに対して出し入れするアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動して、前記構造物を、前記インク供給管及び前記排出管を結ぶ前記キャビティ内の主流路に挿入し、前記主流路のインクの流速を遅くすることで、前記インク吐出部のインク中の固形成分を濃縮し、前記アクチュエータを駆動して、前記構造物を前記キャビティから引き出して、前記主流路のインクの流速を速くして、前記インク吐出部のインク中の固形成分を希釈する手段とを更に備えることを特徴とする。
上記構成において、前記吐出用電極は、前記キャビティの内壁に対して凸又は凹となるように形成された電極であることが好ましい。
【0011】
また、前記構造物は前記インク吐出部のピッチに対応して端部又は平面部に凹凸が形成されたフィルムであることが好ましい。
【0012】
また、前記構造物はその端部の近傍が循環するインク流に対して抵抗を与えるように所定形状に形成された薄板であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る静電式インクジェット記録装置について説明する。第1実施形態の静電式インクジェット記録装置におけるインクヘッドの構成を図1に示す。また、上記静電式インクジェット記録装置におけるインク吐出メカニズムの概略構成を図2に示す。
【0014】
図2に示すように、第1実施形態の上記静電式インクジェット記録装置において、記録用紙Pは図2中矢印で示す方向(例えば垂直方向、以下「副走査方向」とする)に一定の速度で搬送されるものとする。インクヘッド10は、記録用紙Pの記録面に対して直交する方向(例えば水平方向、以下「主走査方向」とする)にインクが吐出されるように配置されている。対向電極20は、記録用紙Pを介してインクヘッド10と対向するように設けられている。また、インクヘッド10と対向電極20との間には、二次電極30がインクヘッド10と対向するように設けられている。対向電極20と二次電極30は、それぞれ記録用紙Pの記録面に対してほぼ平行である。
【0015】
インクヘッド10は固定されており、記録用紙Pの主走査方向の幅よりも長い印字幅を有している。一例として、本実施形態の上記静電式インクジェット記録装置で、写真画質並の高画質プリントを印刷する場合、記録用紙Pの主走査方向の幅を3.5インチ(約89mm)とすると、インクヘッド10の印字幅は、それよりも長くなるように、90mm以上とする。インクは、後述するインク吐出部102から一斉に記録用紙Pに向かって吐出され、画像の1ライン単位で印刷する。なお、インクヘッド10からは所定の色(1色)のインクしか吐出できないため、カラー印刷の場合は各色のインクに対応するインクヘッド10がそれぞれ副走査方向に配列されているものとする。なお、上記静電式インクジェット記録装置の基本構成は、他の実施形態においても同様であるため、その説明を省略する。
【0016】
図1に示すように、インクヘッド10は、例えばセラミック材料で形成されたベース部材101及びカバー部材105などで構成されている。ベース部材101のインク吐出側端部には、インク吐出方向に吐出するように複数のインク吐出部102が所定のピッチで形成されている。また、ベース部材101の上面101aには、各インク吐出部102に対応して、複数の吐出用電極103及び電界分離電極104が上記所定のピッチでそれぞれ形成されている。
【0017】
インク吐出部102は、例えばベース部材101の端面を切削するなどして、その先端が頂部となる二等辺三角形状に形成されており、インク中の固形成分がインク吐出部102の頂部に集中することによりインク中の固形成分が濃縮されるように構成されている。この静電式インクジェット記録装置の解像度を600dpiとすると、インク吐出部102のピッチは約40μmとなる。
【0018】
吐出用電極103は、例えば金などの導電性の高い材料で形成されており、ベース部材101の上面101a上に積層されている。図2に示すように、各吐出用電極103には、それぞれバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧源E1、インク吐出時のパルス電圧を印加するためのパルス電圧源E2及びインク中の固形成分を稀釈する際の逆バイアス電圧を印加するための逆バイアス電圧源E3が接続されている。パルス電圧源E2の正極と逆バイアス電圧源E3の負極とは、スイッチS1により切り替え可能に接続されている。また、バイアス電圧源E1の負極と逆バイアス電圧源E3の正極とは、二次電極30に所定の電圧(例えば500V)を印加するための電圧源E5の正極に接続されている。バイアス電圧源E1は、例えば1500Vのバイアス電圧を吐出用電極103に印加する。パルス電圧源E2は、インク吐出部102からインクを吐出させるのに十分な電圧(例えば500V)を吐出用電極103に印加する。従って、インク吐出時にインク吐出部102に印加される電圧は2500Vとなる。なお、吐出用電極103の剥離を防止するために、ベース部材101の上面101aに、上記所定ピッチで複数の溝を形成し、各溝の内部に導電性の高い材料を積層して吐出用電極103を形成してもよい。
【0019】
電界分離電極104は、吐出用電極103と同様に導電性の高い材料で形成されており、ベース部材101の上面101a上に積層されている。各電界分離電極104には、それぞれ電圧源E4が接続されており、所定の電圧(例えば10000V)が印加されている。電界分離電極104は、隣接する2つの吐出用電極103のほぼ中間に位置し、各吐出用電極103をそれぞれ電気的に遮蔽(スクリーン)する機能を有する。すなわち、電界分離電極104が存在しないと仮定すると、隣接する吐出用電極103の電位差により電界が生じ、その電界が影響してインクが本来の吐出方向に対して斜めに吐出される可能性がある。また、インクを吐出しない待機状態において、隣接する吐出用電極103の電位差により生じた電界により、インクが誤って吐出される可能性がある。これに対して、電界分離電極104を隣接する吐出用電極103の間に配置することにより、隣接する吐出用電極103の間に生じる電界の影響力が小さくなり、インクが斜めに吐出されたり、あるいは誤って吐出されることを防止することができる。
【0020】
吐出用電極103及び電界分離電極104は、それぞれ図1中矢印Aで示すインクの流れる方向に対して略直交する方向に配列されているが、必ずしもこれに限定されるわけではなく、インク中の固形成分がインク吐出部102の近傍に溜まりやすくするために、インク循環方向に対して所定の角度(例えば時計方向に110度程度)をなすように形成してもよい。
【0021】
カバー部材105のインク吐出側端部には、主走査方向、すなわちインク吐出部102の配列方向に平行な細長い単一のスリット105bが形成されている。スリット105bの後方で、かつカバー部材105の内側には、インク貯留部として機能するキャビティ105aが形成されている。また、カバー部材105の両側部105cには、それぞれインク供給管106a及びインク排出管106bが設けられており、図1中矢印Aで示す方向(インク循環方向)にインクが流れる。
【0022】
インク供給管106a及びインク排出管106bは、それぞれ略示するインクタンク107及びポンプ108に接続されており、インクタンク107とキャビティ105aとの間でインクが所定の流速で循環するように構成されている。第1実施形態では、例えばポンプ108のインペラを回転させるためのモータの回転速度を変化させるなどして、ポンプ108が循環するインクの流速を変化させられるように構成されている。
【0023】
キャビティ105aの断面積はインク供給管106aの断面積よりも大きいので、インクタンク107とキャビティ105aの間を循環するインクの流速が一定であっても、キャビティ105aの内部では、インク供給管106aとインク排出管106bとを結ぶ主流路の近傍の流速が最も速く、インク吐出部102の近傍及び主流路に対してその反対側の近傍の流速が遅くなる現象が現れる。このように、キャビティ105aの内部でインクの流速差が生じると、流速の遅い部分から速い部分にインク及びその中の固形成分が吸引されるように負圧が発生する。この負圧は、キャビティ105aの内部での流速差が大きいほど大きくなる。
【0024】
第1実施形態では、印刷時においては、インクタンク107とキャビティ105aの間を循環するインクの流速を遅くした第1流速に設定し、キャビティ105a内における流速差による負圧を小さくすると共に、吐出用電極103にバイアス電圧を印加して、例えば+に帯電している固形成分をインク吐出部102にの近傍に強制的に集め、所定の濃度(例えば約20%)に濃縮した後、さらに吐出用電極103にパルス電圧を印加してインクを吐出させている。
【0025】
これに対して、インク中の固形成分が過剰に濃縮された場合、その他インク中の固形成分の濃度調節が必要な場合には、インクタンク107とキャビティ105aの間を循環するインクの流速を第1流速よりも速い第2流速に設定し、キャビティ105a内における流速差による負圧を大きくすると共に、吐出用電圧103に印加するバイアス電圧をオフすることにより、インク吐出部102の近傍に溜まっているインク中の固形成分を主流路側に吸引し、インク中の固形成分をインクタンク107に回収して、インク吐出部102の近傍のインク中の固形成分の濃度を低くする(稀釈する)。
【0026】
対向電極20は接地されており、吐出用電極103に対向する電極として機能する。対向電極20は、例えば銅などの導電体により平板状に形成されており、その上を記録用紙Pが摺動する。二次電極30は、インク吐出部102の近傍の電界を強くするために設けられており、インクヘッド10と二次電極30との間における電位勾配を高めるために、電圧源E5により所定の電圧(500V)が印加される。二次電極30も、例えば銅などの導電体により平板状に形成されている。また、二次電極30の中央部の近傍には、インクヘッド10のインク吐出部102から吐出されたインクを通過させるための記録用紙Pの幅方向(主走査方向)と平行なスリット31が形成されている。
【0027】
インク吐出制御部40は、例えば装置のメインスイッチオン時又は印刷開始信号受信時にスイッチS1をパルス電圧源E2側に切り替え、吐出用電極103にバイアス電圧を印加して、インク吐出部102の近傍のインク中の固形成分を濃縮する。また、装置の1枚の画像についての印刷完了時にスイッチS1を逆バイアス電圧源E3側に切り替え、吐出用電極103に逆バイアス電圧を印加して、インク吐出部102の近傍のインク中の固形成分を稀釈する。また、印刷中は、例えば256階調の画像信号などに基づいて、パルス電圧源E2を制御し、各画素信号の階調に応じたパルス幅の信号をそれぞれ対応する吐出用電極103に印加する。
【0028】
次に、第1実施形態の静電式インクジェット記録装置の動作について、図2を参照しつつ説明する。まず、インクとして、+に帯電された固形成分を3〜10%含む顔料系インクを使用する。
【0029】
装置のメインスイッチオン又は印刷開始信号受信により、ポンプ108によるインクの流速が遅い方の第1流速に切り替えられる。これと並行して、スイッチS1がパルス電圧源E2側に切り替えられ、バイアス電圧源E1により所定のバイアス電圧が各吐出用電極103に印加される。その結果、インク吐出部102の近傍にインク吐出方向に向かう電界が生じ、インク吐出部102の近傍において、インク中の固形成分の濃度が約20%に濃縮される。
【0030】
次に、パルス電圧源E2により各吐出用電極103に所定の信号電圧が印加されると、インク吐出部102の近傍の電界がさらに強くなり、この電界によるクーロン力を受けて、濃縮されたインク滴がインク吐出部102から記録用紙Pに向けて吐出される。
【0031】
吐出されたインク滴は、二次電極30と吐出用電極103との間に形成された電界によるクーロン力により加速され、二次電極30のスリット31を通過する。スリット31を通過したインク滴は、二次電極30と対向電極20との間に形成された電界によるクーロン力を受けてさらに前方に進み、やがて記録用紙Pに到達する。これにより、副走査方向の1ライン分の印刷が完了する。次に、記録用紙Pが1ライン分副走査方向に搬送され、次のラインの印刷が行われる。これらの動作を繰り返すことにより、記録用紙P上に画像が形成される。
【0032】
一方、装置のメインスイッチオフ又は印刷完了により、ポンプ108によるインクの流速が速い方の第2流速に切り替えられる。これと並行して、各電極に印加される電圧は全てオフにされる。インクの流速が速くなると、キャビティ105a内におけるインク吐出部102の近傍のインクの流速と主流路の近傍のインクの流速との差が大きくなり、流速の遅い部分から速い部分に固形成分を吸引するための負圧が大きくなる。また、その際、吐出用電極103にはバイアス電圧が印加されていないので、インク中の固形成分をインク吐出部102の近傍に引き寄せる力は作用していない。そのため、インク吐出部102の近傍に溜まっていた固形成分は、主流路側に吸引され、循環するインクの流れに乗ってインクタンク107に回収される。その結果、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分の濃度が下がり、カバー部材105のスリット105bの部分で固形成分が沈殿又は凝固することがなくなり、インクヘッド10の目詰まりを防止することができる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る静電式インクジェット記録装置について説明する。第2実施形態の静電式インクジェット記録装置におけるインクヘッドの構成を図3に示す。
【0034】
上記第1実施形態では、インクタンク107とキャビティ105aとの間を循環するインクの流速を変化させることにより、インク吐出部102の近傍のインク中の固形成分を濃縮及び稀釈するように構成したが、第2実施形態では、キャビティ105a内にインクの流れに対して抵抗を与える構造物を設け、キャビティ105a内におけるインクの循環方向を切り替えることにより、インク吐出部102の近傍のインク中の固形物を濃縮及び稀釈する。
【0035】
図3において、吐出用電極103及び電界分離電極104を、それぞれキャビティ105a内のインクの主流路の近傍において、インクの循環方向に対して90度以外の所定の角度をなすように、かつキャビティ105aの内壁、例えばベース部材101の上面101aに対して凹又は凸となるように、それぞれ平行に形成する。
【0036】
装置のメインスイッチオン又は印刷開始信号受信に応じてインク吐出部102の近傍のインクの固形成分を濃縮する場合、上記吐出用電極103及び電界分離電極104がインクの流れに対して抵抗を与え、かつインク中の固形成分がインク吐出部102の近傍に集まりやすくなるように、インクの循環方向を切り替える。具体的には、インクの循環方向を図3中矢印Aで示す方向とし、吐出用電極103及び電界分離電極104がインクの流れに対してなす角度αを時計方向に見て90度以上(鈍角)とする。
【0037】
このように構成することにより、キャビティ105aの内部において、流速の速い主流路の近傍のインク流が、吐出用電極103及び電界分離電極104によってその流れを乱され、流速が遅くなる。同時に、インクの流れが吐出用電極103及び電界分離電極104によって行く手を妨げられ、吐出用電極103及び電界分離電極104に沿ってインク吐出部102側に流れようとする。その結果、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分の濃度が高くなる(濃縮される)。
【0038】
一方、装置のメインスイッチオフ又は印刷完了に応じてインク吐出部102の近傍のインクの固形成分を稀釈する場合、インクの循環方向を図3中矢印Aで示す方向とは逆の方向とする。このようにインクの循環方向を切り替えると、上記の場合とは逆に、インクの流れがキャビティ105a中のインク吐出方向とは反対側に流れようとする。そうすると、インク吐出部102の近傍のインクの流れがさらに遅くなり、主流路の近傍のインクの流速との差が大きくなる。その結果、キャビティ105a内に負圧が発生して、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分がインクの主流路側に吸引され、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分の濃度が低くなる(稀釈される)。
【0039】
なお、第2実施形態におけるインクの流速については特に限定されず、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分を濃縮する場合と稀釈する場合とでインクの流速を同じにしても良いし、第1実施形態の場合のように稀釈する場合の流速を速くしても良い。
【0040】
また、上記第2実施形態の説明において、インクの流れに対して抵抗を与えるための構造物として、吐出用電極103及び電界分離電極104をキャビティ105aの内壁、例えばベース部材101の上面101aに対して凹又は凸となるように形成したが、カバー部材105のうちベース部材101に対向する面に、インクの流れる方向Aに対して90度以外の所定の角度をなすように、突起を形成しても良い。
【0041】
また、インクの流れる方向Aを切り替える方法としては、ポンプ108によるインクの供給方向を一定とし、インクタンク107及びポンプ108とインク供給管106a及び排出管106bとの間に複数の弁を設け、弁を切り替えることによりインクの循環方向を切り替えても良いし、単純にポンプ108のインペラの回転方向を切り替えても良い。
【0042】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る静電式インクジェット記録装置について説明する。第3実施形態の静電式インクジェット記録装置におけるインクヘッドの構成を図4及び図5に示す。
【0043】
上記第2実施形態では、キャビティ105a内にインクの流れに対して抵抗を与える構造物を設け、キャビティ105a内におけるインクの循環方向を切り替えることにより、インク吐出部102の近傍のインク中の固形物を濃縮及び稀釈するように構成したが、第3実施形態ではキャビティ105aに対して出し入れ(挿入及び引き出し)可能な構造物を設け、構造物をキャビティ105a中に挿入してキャビティ105a内におけるインクの流れに対して抵抗を与え、インクの流速を遅くしてインク中の固形成分を濃縮し、構造物をキャビティ105aから引き出してキャビティ105a内のインクの流速を速くしてインク中の固形成分を稀釈する。なお、インクの流れる方向の切り替えは行わない。
【0044】
図4及び図5に示すように、例えば樹脂製のフィルムの表面に突起111を形成した構造物(以下、「フィルム」とする)110を用意し、例えば圧電素子などのアクチュエータを用いてフィルム110をインクの流れる方向Aに対して直交する方向に駆動し、キャビティ105a内に出し入れ可能とする。また、突起111がインクの流れに対して抵抗を与える構造物として機能するように、突起111の長手方向を、インクの流れる方向Aに対して90度以上の所定の角度(鈍角)を成すように設定する。
【0045】
装置のメインスイッチオン又は印刷開始信号受信に応じてインク吐出部102の近傍のインクの固形成分を濃縮する場合、図5に示すように、アクチュエータを駆動してフィルム110をキャビティ105aの内部に挿入する。このとき、突起111の位置がキャビティ105a内のインクの主流路の近傍となるようにフィルム110を停止させる。そうすることにより、突起111がインクの流れに対して抵抗を与えるための構造物として機能し、インクの流速を遅くして、インク中の固形成分がインク吐出部102の近傍に集まりやすくする。その結果、キャビティ105aの内部において、流速の速い主流路の近傍のインク流が、突起111によってその流れを乱され、流速が遅くなると共に、インクの流れが突起111によって行く手を妨げられ、インク吐出部102側に流れようとする。その結果、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分の濃度が高くなる(濃縮される)。
【0046】
一方、装置のメインスイッチオフ又は印刷完了に応じてインク吐出部102の近傍のインクの固形成分を稀釈する場合、図4に示すように、アクチュエータを駆動してフィルム110をキャビティ105aの内部から引き出す。そうすると、キャビティ105a中の主流路の近傍のインクの流れを妨げるものがなくなるので、主流路の近傍のインクの流速が速くなり、インク吐出部102の近傍のインクの流速と主流路の近傍のインクの流速との差が大きくなる。その結果、キャビティ105a内に負圧が発生して、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分がインクの主流路側に吸引され、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分の濃度が低くなる(稀釈される)。
【0047】
なお、第3実施形態におけるインクの流速については特に限定されず、インク吐出部102の近傍におけるインク中の固形成分を濃縮するする場合と稀釈する場合とでインクの流速を同じにしても良いし、第1実施形態の場合のように稀釈する場合の流速を速くしても良い。
【0048】
また、キャビティ105aに対して出し入れされる構造物としては、上記のように突起111が形成されたフィルム110の他、端部を櫛歯状や鋸歯状に形成した薄板などを用いても良い。または、インクヘッド10を構成するベース部材101やカバー部材105の材質を圧電セラミックスとし、上記第2実施形態のように吐出用電極103や電界分離電極104をインクの循環方向に対して所定の角度を成すように形成し、これらの電極に所定の電圧を印加することによりキャビティ105aの内壁に凹凸が生じるように構成しても良い。
【0049】
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、インク吐出部102の形状を、ベース部材101の端面から記録用紙P側に突出する二等辺三角形状に形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図6に示すように、ベース部材101の端面から記録用紙P側に突出する櫛歯状に形成してもよい。その場合、隣接する2つのインク吐出部102の間に、インク吐出部102よりも短い凸部120を形成することにより、インク吐出部102と凸部120との間で、表面張力によりインクがメニスカス状となる。
【0050】
さらに、上記各実施形態では、インク吐出部102の二等辺三角形状部分がベース部材101の上面101aと平行(同一面)となるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図7に示すように、ベース部材101の上面101aに対して垂直となるように構成してもよい。その場合、各インク吐出部102ごとにスリット130を設け、毛細管現象を利用して、このスリット130を介してインクをインク吐出部102に供給すればよい。
【0051】
さらに、上記各実施形態では、インク中の固形成分が+に帯電している場合について説明したが、固形成分が−に帯電している場合は、吐出用電極103に二次電極30に印加する電圧よりも高い電圧を印加することによりインク中の固形成分の稀釈を行えばよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の静電式インクジェット記録装置は、インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられたインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極とを具備し、前記キャビティ内におけるインクの流速を変化させることにより、前記インク吐出部の近傍におけるインク中の固形成分の濃度を制御するので、非印刷時におけるインクの循環流速を印刷時における流速よりも速くすることにより、キャビティ内のインク吐出部の近傍に溜まっている固形成分を負圧により主流路側に吸引し、循環するインク流に乗せてインクタンクに回収することができる。その結果、非印刷時に、インク吐出部の近傍で過剰に濃縮されたインク中の固形成分の稀釈を可能とし、インクの吐出量を安定させると共に、インクヘッドの目詰まりを防止することができる。
【0053】
また、本発明の別の静電式インクジェット記録装置は、インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられたインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極とを具備し、前記キャビティ内におけるインクの流れに対して抵抗を与える構造物を設け、前記キャビティ内においてインクが流れる方向を切り替えることにより、前記インク吐出部の近傍におけるインク中の固形成分の濃度を制御するので、非印刷時に、インク吐出部の近傍に溜まった固形成分をインク吐出部から離れる方向、例えば主流路側に吸引することができ、上記の場合と同様に、インク吐出部の近傍で過剰に濃縮されたインク中の固形成分の稀釈を可能とし、インクの吐出量を安定させると共に、インクヘッドの目詰まりを防止することができる。
【0054】
また、前記構造物として、前記キャビティに対して出し入れ可能に設けられ、前記インク吐出部のピッチに対応して端部又は平面部に凹凸が形成されたフィルム、あるいは、その端部の近傍が循環するインク流に対して抵抗を与えるように所定形状に形成された薄板を用いることにより、非印刷時には、上記構造物をキャビティから引き出すことにより、キャビティ内の主流路の近傍における非印刷時のインクの流速を印刷時の流速よりも速くすることができ、上記の場合と同様に、インク吐出部の近傍で過剰に濃縮されたインク中の固形成分の稀釈を可能とし、インクの吐出量を安定させると共に、インクヘッドの目詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る静電式インクジェット記録装置におけるインクヘッドの一構成例を示す斜視図である。
【図2】 上記静電式インクジェット記録装置におけるインク吐出メカニズムの概略構成を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る静電式インクジェット記録装置におけるインクヘッドの一構成例を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第3実施形態に係る静電式インクジェット記録装置におけるインクヘッドの一構成例を示す斜視図である。
【図5】 上記第3実施形態におけるフィルムの動作後の状態を示す斜視図である。
【図6】 上記各実施形態に適用できるインクヘッドのインク吐出部の変形例を示す斜視図である。
【図7】 上記各実施形態に適用できるインクヘッドのインク吐出部の他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
K :インク滴
P :記録用紙
S1 :スイッチ
E1 :バイアス電圧源
E2 :パルス電圧源
E3 :逆バイアス電圧源
E4 :(電界分離電極用)電圧源
E5 :(二次電極用)電圧源
10 :インクヘッド
20 :対向電極
30 :二次電極
40 :インク吐出制御部
101 :ベース部材
102 :インク吐出部
103 :吐出用電極
104 :電界分離電極
105 :カバー部材
105a:キャビティ
105b:スリット
106a:インク供給管
106b:インク排出管
107 :インクタンク
108 :ポンプ
110 :フィルム
111 :突起

Claims (6)

  1. インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられ、断面積が前記キャビティの断面積より小さなインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極と、インクタンクとを具備し、
    前記インク供給管及び前記排出管を結ぶ前記キャビティ内の主流路の流速と近傍の流路の流速との速度差から生じる負圧が発生するように、前記インクタンク及び前記キャビティ間を循環するインクの流速を設定し、前記インク吐出部の近傍におけるインク中の固形成分の濃度を制御する手段を更に備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置。
  2. インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられ、断面積が前記キャビティの断面積より小さなインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極と、インクタンクとを備え、
    前記吐出用電極は、前記キャビティ内におけるインクの流れに対して抵抗を与える構造物として、インクの流れる方向に対して90度以外の角度をなすように所定のピッチで設けられ、
    前記吐出用電極の近傍のインクの固形成分を濃縮する場合、前記インクタンク及び前記キャビティ間を循環するインクの循環方向を、前記吐出用電極がインクの流れに対して時計方向に90度以上となる方向に切り替え、前記吐出用電極の近傍のインクの固形成分を稀釈する場合、前記インクの循環方向を前記濃縮する場合の方向とは逆の方向となるように切り替えることにより、前記インク吐出部の近傍におけるインク中の固形成分の濃度を制御する手段を更に備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置。
  3. インクの突出方向に対して直交する方向に所定ピッチで配列された複数のインク吐出部と、前記インク吐出部の後方に形成され、一定量のインクを貯留するためのキャビティと、前記キャビティ内において、前記インクの突出方向に対して直交する方向にインクが流れるように設けられ、断面積が前記キャビティの断面積より小さなインク供給管及び排出管と、前記キャビティ内の前記各インク吐出部の近傍にそれぞれ設けられた吐出用電極とを具備し、
    前記キャビティ内におけるインクの流れに対して抵抗を与える構造物を前記キャビティに対して出し入れ可能に設け、
    前記構造物を前記キャビティに対して出し入れするアクチュエータと、
    前記アクチュエータを駆動して、前記構造物を、前記インク供給管及び前記排出管を結ぶ前記キャビティ内の主流路に挿入し、前記主流路のインクの流速を遅くすることで、前記インク吐出部のインク中の固形成分を濃縮し、前記アクチュエータを駆動して、前記構造物を前記キャビティから引き出して、前記主流路のインクの流速を速くして、前記インク吐出部のインク中の固形成分を希釈する手段とを更に備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置。
  4. 前記吐出用電極は、前記キャビティの内壁に対して凸又は凹となるように形成されたことを特徴とする請求項2記載の静電式インクジェット記録装置。
  5. 前記構造物は、前記インク吐出部のピッチに対応して端部又は平面部に凹凸が形成されたフィルムであることを特徴とする請求項3記載の静電式インクジェット記録装置。
  6. 前記構造物は、その端部の近傍が循環するインク流に対して抵抗を与えるように所定形状に形成された薄板であることを特徴とする請求項3記載の静電式インクジェット記録装置。
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