JP2001038910A - 静電式インクジェット記録ヘッド - Google Patents

静電式インクジェット記録ヘッド

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JP2001038910A
JP2001038910A JP21341699A JP21341699A JP2001038910A JP 2001038910 A JP2001038910 A JP 2001038910A JP 21341699 A JP21341699 A JP 21341699A JP 21341699 A JP21341699 A JP 21341699A JP 2001038910 A JP2001038910 A JP 2001038910A
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JP
Japan
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electrodes
electrode
discharge
ejection
recording head
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Pending
Application number
JP21341699A
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English (en)
Inventor
Terumi Ohara
輝美 大原
Osamu Tajima
修 田島
Takashi Yamamura
隆 山村
Morihiko Ota
守彦 太田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 帯電した着色粒子を分散液を用いて静電気力
により着色粒子を吐出させて記録を行う記録ヘッドにお
いて、着色粒子の凝集を促進して、印字濃度が不安定に
なることを防止する共に、隣接する吐出電極の影響を無
くし、安定で高速印字が可能な記録ヘッドの提供。 【解決手段】 先端を尖らせた複数の吐出電極4を一直
線上に配置し、各吐出電極の間に吐出電極よりも突出量
の少ない補助電極5をそれぞれ設け、吐出電極及び補助
電極にバイアス電圧が印加された状態で、吐出電極に吐
出電圧パルスを重畳することで着色粒子の凝集を促進
し、吐出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを記録媒体
に付着させ記録を行う記録装置に関し、特に静電式イン
クジェット記録方式を利用した記録ヘッド及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータは一般の
家庭にまで普及しているが、これに伴って、パーソナル
コンピュータによって処理を行った文字や画像を紙に出
力するためのプリンターも普及している。プリンターに
は様々な方式が存在するが、その中でも、記録時の騒音
や、消費電力、印刷の速度、印刷コストなどを考慮する
とインクジェット記録方式は極めて有力な方式である。
インクジェット記録方式の中にも様々な方式が提案され
ているが、キャリア液体中に帯電したトナー粒子(以下
帯電トナーという)を分散させたインクを用い、突出し
た吐出電極と、これに対向する記録紙背面に設けた電極
間に電圧を印加し、発生した電界の静電反発力によって
インク中の帯電トナーを飛翔させる静電式インクジェッ
ト方式と呼ばれる方式がある。
【0003】静電式インクジェット方式について更に詳
述すると、インクを供給するためのインク供給チューブ
先端近傍の帯電トナーと同極性の電圧が印加される吐出
電極で帯電トナーを含むインクは反発し、半円球状のイ
ンクメニスカスを形成する。しかし、インクの表面張力
・粘性等により帯電トナーはインクメニスカスから飛翔
することができず、インクメニスカスの先端に留まる。
この様にして、多くの帯電トナーがインクメニスカスの
先端に集まり凝集物となる。
【0004】インク供給チューブと対向電極との間の電
圧を更に上げるとインクの表面張力・粘性等よりも吐出
電極と帯電トナーとの反発力が勝り、インクメニスカス
から帯電トナー凝集物が飛翔する。
【0005】特開平9−290507号公報によれば、
帯電トナー(着色粒子)を効率良く濃縮し、インクの吐
出周波数を高めるため、障壁電極を設けたヘッドが開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例では、特開平9−290507号に記載の記録
ヘッドも含めて吐出する着色粒子の量(印字される濃
度)は、吐出電極に印加する吐出電圧の高さ、あるい
は、印加する時間の長さによって変化する。
【0007】また、トナー液中の着色粒子の含有比率や
吐出電極の吐出部近辺を流れるトナー液量の変化も吐出
する着色粒子量の変化となる。そして、吐出電極に吐出
電圧が印加されることによって、この近辺の電界分布が
変化し、トナー液中のメニスカスが変動する。この変動
は表面の振動波として隣接する吐出電極が形成するメニ
スカスにも影響を与える。
【0008】そこで、本発明では、着色粒子の凝集を促
進して、印字濃度が不安定になることを防止すると共
に、隣接する吐出電極の影響を無くし、安定で高速印字
が可能な静電式インクジェット記録ヘッドを提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、帯電した着色粒子を分散させたトナー液を用い
て、静電気力により前記着色粒子を吐出させて記録を行
う静電式インクジェット記録ヘッドにおいて、先端を尖
らせた複数の吐出電極4を記録媒体から所定の距離離間
して一直線上に配置し、各吐出電極4の間に吐出電極4
先端部よりも前記記録媒体からの距離を大きくとった補
助電極5をそれぞれ設け、前記吐出電極4及び前記補助
電極5にバイアス電圧Vb1,Vb2が印加された状態
で、前記吐出電極4に吐出電圧パルスVejを重畳する
ことで前記着色粒子を吐出させることを特徴とする静電
式インクジェット記録ヘッドを提供する。
【0010】また、前記吐出電極4に印加するバイアス
電圧Vb1よりも前記補助電極5に印加するバイアス電
圧Vb2を高くすることを特徴とする静電式インクジェ
ット記録ヘッドを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明に係る静電式インクジェッ
ト記録ヘッドを示す図である。なお、本発明に係る静電
式インクジェット記録ヘッドは図示しない対向電極上の
記録媒体に対向配置されている。
【0012】図1に示すように、絶縁性材料で形成した
ヘッド筐体2の中に、絶縁プレート3が挿入されてい
る。各絶縁プレート3の間には先端を尖らせ、上方に突
き出した吐出電極4と、吐出電極4よりも上方への突き
出し量が少ない補助電極5が交互に配置挟持されてい
る。
【0013】各吐出電極4の先端部は同一の高さになっ
ており、対向する電極及び記録媒体(図示せず)から所
定の距離離間して配置されている。一方、各補助電極5
は吐出電極4を挟むように、それぞれが同じ高さで配置
されている。この補助電極5は吐出電極4よりも低く配
置されているため、吐出電極4に比べて対向する電極及
び記録媒体から離れている。
【0014】吐出電極4と補助電極5とは記録ヘッド底
部の端子板10上の端子10′に接続されている。吐出
電極4は、それぞれが独立して分離した端子10′に接
続されており、補助電極5は後方で結線されており、更
に一つの端子10′に接続されている。
【0015】吐出電極4と補助電極5で形成する電極列
の片側にはトナー液供給口6が設けられており、その反
対側にはトナー液回収口7が設けられている。トナー液
供給口6はヘッド筐体2の内部でトナー液供給路8に接
続されており、トナー液回収口7はヘッド筐体2の内部
でトナー液回収路9に接続されている。そして、トナー
液供給口6とトナー液回収口7との間には細い溝が形成
されており、吐出電極及び補助電極の根本にトナー液の
供給及び回収を行っている。
【0016】トナー液の流れは、トナー液容器(図示せ
ず)からトナー液供給路8に送られ、続いてトナー液供
給口6を満たすと記録媒体と対向する面に形成された細
い溝に沿って毛管現象により各電極の根本に供給され
る。更に、反対側にあるトナー液回収口7に流れて回収
路9を経由してポンプなどによってトナー液容器に戻す
というトナー液の循環路を形成している。
【0017】次に、図2に示す各電極に供給されたトナ
ー液の状態を示す拡大断面図を使用して説明する。絶縁
溶媒中に帯電着色粒子を分散させたトナー液11は、吐
出電極4と補助電極5との先端部を結ぶメニスカス1
1′を形成する。このとき吐出電極4にバイアス電極V
b1を印加し、補助電極5には吐出電極4のバイアス電
圧より高い補助電極バイアス電圧Vb2を印加する。
【0018】印加する各バイアス電圧の極性を帯電着色
粒子と同極性とすることにより、帯電着色粒子は反発し
て電極から離れる方向に移動する。ここで、補助電極5
のバイアス電圧Vb2を高くすることにより、低いバイ
アス電圧Vb1の吐出電極4の近辺に帯電着色粒子が集
合してくる。
【0019】この状態で、吐出電極4に吐出電極の4の
バイアス電圧Vb1に重畳して吐出電圧パルスVejを
印加すると、吐出電極4の先端部と対向電極(図示せ
ず)との間にできる電気力線に沿って帯電着色粒子が飛
翔する。特に吐出電極4の先端部には電気力線が集中す
るため、帯電着色粒子が凝集し吐出する。
【0020】図3は上述した記録ヘッドの駆動を模式的
に示した図である。
【0021】複数の吐出電極4は各々独立した吐出パル
スVejを発生する吐出パルス発生装置を有し、更に、
バイアス電圧Vb1を発生するバイアス電源が配設され
ている。吐出電極4群の両サイド及び吐出電極4の間に
配設された補助電極5は、1極に結線されており、更に
バイアス電圧Vb2を発生するバイアス電源に接続され
ている。
【0022】吐出電極4及び補助電極5には、バイアス
電源によってバイアス電圧Vb1・Vb2が印加され
る。このとき、バイアス電圧Vb2はバイアス電圧Vb
1よりも高く、かつ、吐出電極4及び補助電極5からト
ナー液が飛翔しないレベルに設定される。この状態で
の、トナー液内の帯電着色粒子の動きは、静電気力によ
る反発力の小さい吐出電極近辺に集められ、更に吐出電
極4の先端から記録媒体に向かう電気力線に沿って対向
電極側に吸引され、吐出電極4の先端部に凝集される。
【0023】吐出電極4には、それぞれ入力信号に応じ
てパルス電圧Vejが印加される。このとき、吐出電極
4にはVb1+Vejの電圧が印加され、吐出電極4の
先端部から記録媒体に向かって帯電着色粒子が吐出され
る。
【0024】Vb1+Vejの電圧が印加されている期
間については、吐出電極4の先端部からは連続的に帯電
着色粒子の吐出が行われる。そのため、吐出電極4に印
加される吐出パルスVejのパルス幅を制御することで
容易に帯電着色粒子の吐出量を制御することができ、印
字ドットの多値化が可能となる。
【0025】また、このような記録ヘッドを使用したプ
リント装置では、記録媒体と吐出電極4との間の距離よ
りも記録媒体と補助電極5との距離の方が大きいため、
補助電極5から出る電気力線が少ない。従って、吐出電
極4のバイアス電圧Vb1よりも高いバイアス電圧Vb
2を印加してもトナー液の飛翔が発生しない。以上のこ
とから、各電極のバイアス電圧はVb1<Vb2と設定
し、吐出パルスを印加したときに(Vb1+Vej)≦
Vb2の関係を保つことができる。
【0026】次に本発明に係る静電式インクジェット記
録ヘッドの第二実施例を図4を参照して説明する。図4
(A)は図1に示す本発明に係る第一実施例の記録ヘッ
ドを電極列方向に切断した断面図であり、図4(B)は
図4(A)に示す吐出電極4の断面を示すA−A′断面
図である。
【0027】吐出電極4は先端部を尖らせた導体で形成
されており、第一実施例で説明した記録ヘッドを同一で
ある。補助電極5は、絶縁プレート3からの突き出し量
が小さく、かつ、電極列の両サイドに伸びている。更
に、記録媒体に対向する面(エッジ)は曲面で構成され
ており、電気力線の集中を防止している。トナー液はト
ナー液供給口6から絶縁プレート3の上面を流れ、トナ
ー液回収口7へと流れていく。このとき、吐出電極4及
び補助電極5によって形成されるトナー液のメニスカス
は補助電極5によって分断されている。
【0028】この記録ヘッドの駆動方法は、前述した第
一実施例における記録ヘッドと同一であるが、補助電極
5の記録媒体に対向する面(エッジ)は曲面(曲線)に
よって形成されているため、電気力線の集中が発生しに
くい構造となっている。従って、より高い補助電極5の
バイアス電圧Vb2を印加することができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る静電
式インクジェット記録ヘッドによれば、吐出電極よりも
突出量が少ない補助電極を吐出電極と交互に配置し、こ
の補助電極に対して、吐出電極に対するバイアス電圧よ
りも高いバイアス電圧を印加することにより、帯電着色
粒子の凝集を促進し、より高速な印刷が可能となると共
に、吐出中でも吐出電極近辺に帯電着色粒子を移動させ
ることができ、より高濃度での印刷が可能となる。
【0030】また、吐出電極付近にできるメニスカスを
補助電極によって分断することにより、吐出時に発生す
る液面振動を他の吐出部に伝達することがなくなる。そ
のため、高精度の吐出制御が可能となり、高品質の印刷
が可能となる。
【0031】更に、吐出電極の電圧が吐出時の電圧(V
b1+Vej)よりも高いため、補助電極近傍に粒子が
付着せず、汚れがなく、トナー液の流れもスムーズとな
り、メニスカスも好ましい形状となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電式インクジェット記録ヘッド
の一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係る静電式インクジェット記録ヘッド
の要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る静電式インクジェット記録ヘッド
の駆動状態を示す図である。
【図4】本発明に係る静電式インクジェット記録ヘッド
の第二実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 ヘッド筐体 3 絶縁プレート 4 吐出電極 5 補助電極 6 トナー液供給口 7 トナー液回収口 8 トナー液供給路 9 トナー液回収路 10 端子板 10′ 端子 11 トナー液 11′ メニスカス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 守彦 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF06 AF40 AF41 AG22 AG99 AH07 AM03 AM14 AM16 AM21 AR06 BD05 BD11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電した着色粒子を分散させたトナー液を
    用いて、静電気力により前記着色粒子を吐出させて記録
    を行う静電式インクジェット記録ヘッドにおいて、 先端を尖らせた複数の吐出電極を記録媒体から所定の距
    離離間して一直線上に配置し、 各吐出電極の間に前記吐出電極の先端部よりも前記記録
    媒体からの距離を大きくとった補助電極をそれぞれ設
    け、 前記吐出電極及び前記補助電極にバイアス電圧が印加さ
    れた状態で、前記吐出電極に吐出電圧パルスを重畳する
    ことで前記着色粒子を吐出させることを特徴とする静電
    式インクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】前記吐出電極に印加するバイアス電圧より
    も前記補助電極に印加するバイアス電圧を高くすること
    を特徴とする請求項1に記載の静電式インクジェット記
    録ヘッド。
JP21341699A 1999-07-28 1999-07-28 静電式インクジェット記録ヘッド Pending JP2001038910A (ja)

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