JP2006116761A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

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武志 三浦
Yuichi Takahashi
祐一 高橋
Kazuo Haida
一穂 灰田
Daisuke Nakamura
大輔 中村
Munetaka Ota
宗孝 太田
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Abstract

【課題】簡易な構成で顔料の沈降を抑制できるインクジェット方式画像形成装置を提供する。
【解決手段】インク循環モードでは、第1開閉弁208と第4開閉弁216を閉状態にすると共に、第2開閉弁210と第3開閉弁212を開状態にする。この状態で吸引ポンプ206を駆動させることにより、メインタンク200内のインクが吸引ポンプ206を通して再びメインタンク200に戻ってくる。インクは、図中の矢印で示すように、メインタンク200、フィルタ214、第3開閉弁212、第1インク供給路301、吸引ポンプ206、分岐点310、第2開閉弁210、インク循環路400、メインタンク200の順に流れて循環される。
【選択図】図5

Description

本発明は、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に関する。
記録紙などの記録媒体に画像を形成する記録装置として、インクジェット方式画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。インクジェット方式画像形成装置は、印字手段(印字ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録(画像形成)を行うものであり、印字記録方式として、印字ヘッドが固定して移動しないタイプと、所定の主走査方向に走査するキャリッジに印字ヘッドが搭載されて移動するタイプの2方式が知られている。
上記したインクジェット方式画像形成装置で使用されるインクには主に染料インクと顔料インクの2種類に区別できる。染料インクを使用した場合、高画質が得られるものの、長時間の放置に起因して画質が劣化する。このため、近年では耐候性に優れた顔料インクが主流となりつつある。
しかし、顔料インクでは、インク中の顔料の比重が溶媒の比重よりも大きいので顔料凝集を生じ易い。このため、顔料インクを容器(メインタンク)内で長時間放置した場合、顔料粒子が容器内で沈降し、容器の上部と下部とで顔料インクの濃度差や粘度差を生じてしまう。顔料インクの濃度差や粘度差が変化することによって、容器内に存在する顔料インクが不均一になってしまい、濃度や粘度が均一で安定した顔料インクを供給できなくなる。濃度や粘度が不均一な顔料インクを印字ヘッドに供給した場合、インク物性の不均一などに起因して印字ヘッドから正確にインクが吐出されず、この結果、インク吐出特性のバラツキ、インク濃度のバラツキが生じて印字品質(画像品質)に悪影響を及ぼす。さらに、高粘度のインクがフィルタや印字ヘッドのノズル等に詰まったときは、インク不吐(インクが吐出されない状態)を引き起こす原因となる。
また、近年では、インクジェット方式画像形成装置に高速、高画質、多量印刷が求められており、インクの消費量が多くなっている。インクの消費量が多くなった場合、メインタンクの交換回数が多くなって手間がかかる。この手間を省かせるために、メインタンク自体を大容量化し、長時間高速印字に対応させている。メインタンクを大容量化するに伴って、顔料インクの顔料がメインタンク内で多量に沈降することとなり、インク不吐等が発生し易くなって長時間高速印字や高画質印字に対応し難くなる。
そこで、メインタンク内の顔料インクの濃度や粘度を均一にするために、メインタンク内で顔料インクを攪拌する機構(手段)が必要不可欠となる。この機構としては、インクジェット方式画像形成装置に限らず液体攪拌装置として一般に用いられる羽根車による攪拌機構が知られている。液体が貯められた容器内に羽根車を配置して、この羽根車をモータで回転させて液体を攪拌するものが代表的である。この他の機構としては、メインタンクの外部から超音波でインクを振動させて攪拌する機構、メインタンクの底部からダイヤフラム等によりインクを振動させて攪拌する機構、マグネチックスターラでインクを攪拌する機構、顔料インクを攪拌するための専用ポンプを用いる機構など、様々な攪拌機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−185600号公報
しかし、上記の攪拌機構のようにモータや専用ポンプを使用する機構では、メインタンクにモータや羽根車などを取り付けたり、メインタンクの外部に専用ポンプを設置したりする。このため、インクを攪拌できるものの、モータ等のアクチュエータ付加や、これらを密閉するための封止部の付加等、様々な部品構成によって機構が複雑化し、高コスト化、メインタンクの大型化が予想される。この他、超音波振動やダイヤフラム振動も同様に構成が複雑化し、更に大容量化するメインタンクに対応して、容積が多いインクを攪拌するのに必要な振動を伝えるためには非常に大きな動力が必要となって現実的に困難ともいえる。
本発明は、上記事情に鑑み、簡易な構成で顔料の沈降を抑制できるインクジェット方式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインクジェット方式画像形成装置は、インクを吐出する印字ヘッドに供給されるインクが貯められるサブタンクと、該サブタンクに供給されるインクが貯められるメインタンクとを備え、前記印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
(1)前記メインタンクから前記サブタンクに供給されるインクが流れる、前記メインタンクから前記サブタンクまでをつなぐインク供給路と、
(2)該インク供給路の途中の分岐点から分岐して前記メインタンクにつながるインク循環路とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(3)前記インク供給路は、インクが流入する流入口が前記メインタンクの底部に位置するものであり、
(4)前記インク循環路は、インクが排出される排出口がメインタンクの上部に位置するものであってもよい。
また、
(5)前記インク供給路のうち前記メインタンクから前記分岐点までの間の部分に取り付けられた、前記メインタンクに貯められたインクを吸引する吸引ポンプを備えてもよい。
さらに、
(6)前記インク供給路のうち前記分岐点から前記サブタンクまでの間の部分に取り付けられた、前記インク供給路を開閉する第1開閉弁と、
(7)前記インク循環路のうち前記分岐点から前記メインタンクまでの間の部分に取り付けられた、前記インク循環路を開閉する第2開閉弁とを備えてもよい。
さらにまた、
(8)前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁のいずれか一方だけが開くようにこれらを選択的に切り換える切換手段を備えてもよい。
さらにまた、
(9)前記インク供給路のうち前記メインタンクから前記吸引ポンプまでの間の部分に取り付けられた、前記インク供給路を開閉する第3開閉弁を備えてもよい。
さらにまた、
(10)前記インク供給路のうち前記メインタンクから前記第3開閉弁までの間の部分に取り付けられた、インクから不純物を除去するフィルタを備えてもよい。
さらにまた、
(11)前記印字ヘッドからのインク吐出状態を初期のインク吐出状態に回復させる回復手段と、
(12)該回復手段によって回収されたインクが前記メインタンクまで流れるインク回収路とを備えてもよい。
さらにまた、
(13)前記インク回収路は、前記インク供給路のうち前記第3開閉弁から前記吸引ポンプまでの間の接続部分に接続されたものであってもよい。
さらにまた、
(14)前記インク回収路のうち前記回復手段から前記接続部分までの間の部分に取り付けられた、前記インク回収路を開閉する第4開閉弁を備えてもよい。
本発明によれば、インク供給路を流れるインクが分岐点からインク循環路に流入してメインタンクに戻るようにできるので、メインタンクに貯められているインクを循環できることとなる。インクとして顔料インクを使用した場合、顔料インクの顔料成分が沈降しても、上記したインクの循環によって顔料インクが攪拌されることとなるので、顔料成分の沈降を抑制できる。また、インク供給路の分岐点から分岐したインク循環路を形成してインクを循環させるので、簡易な構成で顔料成分の沈降を抑制できることとなる。
本発明は、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式のプリンタに実現された。
図1を参照して、本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を説明する。
図1は、本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を模式的に示す正面図である。
画像形成装置10は、この画像形成装置10に画像情報を送るホストPC(パソコン)12に接続されている。画像形成装置10には、4つ(4本)の印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの長さは、画像形成装置10で印字できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、画像形成中は固定されて動かない。
4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yから安定してインクを吐出できるように、画像形成装置10には、回復ユニット40(本発明にいう回復手段の一例である)が組み込まれている。この回復ユニット40によって、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからのインク吐出状態は初期のインク吐出状態に回復する。回復ユニット40には、回復動作のときに4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysからインクを除去するキャッピング機構50が備えられている。キャッピング機構50は各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャッピング機構50)が示されているが、このうち2色分は印字ヘッド追加時の予備的な機構である。キャッピング機構50は、周知のブレード、インク除去部材、ブレード保持部材、キャップ等から構成されている。
ロ−ル紙Pはロール紙供給ユニット24から供給され、画像形成装置10に組み込まれた搬送機構26によって矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させる搬送モータ26b、搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置がブラックの印字ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データ(画像情報)に基づいて印字ヘッド22Kからブラックインクを選択的に吐出する。同様に印字ヘッド22C、印字ヘッド22M、印字ヘッド22Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロ−ル紙Pに形成する。画像形成装置10には、上記の部品・部材の他、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに供給されるインクを貯めておくメインタンク28K、28C、28M、28Yや、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yにインクを供給したり回復動作をしたりするためのポンプ(図3等参照)などが備えられている。
図2を参照して、画像形成装置10の電気的な系統を説明する。
図2は、図1の画像形成装置の電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC12から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、画像形成装置10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yをキャッピング機構50から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(図示せず)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに印字ヘッド制御回路112経由して(介して)転送する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのクリーニングや回復動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御を行う。
図3を参照して、画像形成装置10におけるインク流路について説明する。
図3は、インクジェット方式画像形成装置のインク流路ユニットを示す模式図である。図3では、印字ヘッド22Kにインクを供給したり、この印字ヘッド22Kを回復させたりするためのインク流路ユニットを示すが、他の印字ヘッド22C、22M、22Yについても同じ構成のインク流路ユニットが備えられている。
印字中は、ロ−ル紙Pの上方の所定位置に各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが固定されており、6つのキャッピング機構50は、インク吐出を妨げないように各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの側方に位置している。一方、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの回復動作を行う際には、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが上方に移動し、6つのキャッピング機構50のうち4つのキャッピング機構50が各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysの真下に位置する。
印字ヘッド22Kから吐出されるインク(印字に必要なインク)は、画像形成装置10(図1参照)の本体に着脱自在に装着されたメインタンク(メインメインタンク)200からサブタンク202に供給され、このサブタンク202に一旦貯蔵される。サブタンク202内には電極で構成されたインク液面センサ(図示せず)が設置されており、このインク液面センサは、インクFULL状態(満タン状態)及びインクEMPTY状態(空状態)でのインク液面の位置を検知することにより、サブタンク202に貯蔵されているインクの有無を検出する。
メインタンク200に貯められているインクはサブタンク202に供給されて、このサブタンク202から印字ヘッド22Kに供給される。サブタンク202や印字ヘッド22Kへのインクの供給は、加圧ポンプ204及び吸引ポンプ206を適宜のタイミングで駆動することにより行われる。
インク流路ユニットには、メインタンク200からサブタンク202に供給されるインクが流れるインク供給路(チューブ又は管、以下、同じ)300が備えられている。このインク供給路300は、メインタンク200からサブタンク202までをつなぐものである。また、インク供給路300の途中には、インクの流れを分岐させる分岐点310が形成されており、この分岐点310から分岐してメインタンク200につながるインク循環路400が備えられている。
インク供給路300の一端部はメインタンク200の底に近接しており、この一端部は、インクが流入する流入口300aである。すなわち、インク供給路300の流入口300aはメインタンク200の底部に位置している。また、インク循環路400の一端部400aはメインタンク200の上部に位置している。このため、インク供給路300の流入口300aから流入して分岐点310を通ってインク循環路400に流れたインクはメインタンク200の液面からメインタンク200に落下するので、メインタンク200に貯められているインクが攪拌されることとなる。
インク供給路300のうちメインタンク200から分岐点310までの間の部分(第1インク供給路301)には吸引ポンプ206が取り付けられている。この吸引ポンプ206は、メインタンク200に貯められたインクを吸引するものである。また、インク供給路300のうち分岐点310からサブタンク202までの間の部分(第2インク供給路302)には、第2インク供給路302を開閉する第1開閉弁208が取り付けられている。さらに、インク循環路400のうち分岐点310からメインタンク200までの間の部分には、インク循環路400を開閉する第2開閉弁210が取り付けられている。第1開閉弁208及び第2開閉弁210はCPU100(図2参照、本発明にいう切換手段の一例である)によって、所定のタイミングでいずれか一方だけが開くように選択的に切り換えられる。なお、インク供給路300のうちメインタンク200から吸引ポンプ206までの間の部分には第3開閉弁212が取り付けられており、この第3開閉弁212は上記の部分を開閉する。また、インク供給路300のうちメインタンク200から第3開閉弁212までの間の部分には、インクから不純物を除去するフィルタ214が取り付けられている。
また、インク流路ユニットには、回復ユニット40によって回収されたインクがメインタンク200まで流れるインク回収路500が備えられている。インク回収路500は、インク供給路300のうち第3開閉弁212から吸引ポンプ206までの間の接続部分312に接続されたものである。インク回収路500のうち回復ユニット40から接続部分312までの間の部分には、インク回収路500を開閉する第4開閉弁216が取り付けられている。
サブタンク202から印字ヘッド22Kまではインク補給路600が接続されており、サブタンク202から印字ヘッド22Kに供給(補給)されるインクはインク補給路600を流れる。インク補給路600には、上記した加圧ポンプ204が取り付けられている。インク補給路600のうち加圧ポンプ204から印字ヘッド22Kまでの間の部分には、インクから不純物を除去するフィルタ220が取り付けられている。
サブタンク202から印字ヘッド22Kにインクを補給する経路としては、ヘッドインク循環路700も備えられている。このヘッドインク循環路700には、ヘッドインク循環路700を開閉する第5開閉弁218が取り付けられている。また、ヘッドインク循環路700のうち、第5開閉弁218と印字ヘッド22Kとの間の部分には、インクから不純物を除去するフィルタ222が取り付けられている。
上述したようにサブタンク202や印字ヘッド22Kへのインクの供給・補給は、加圧ポンプ204、吸引ポンプ206などによって行われる。上記した第1開閉弁208、第2開閉弁210、第3開閉弁212、第4開閉弁216、及び第5開閉弁218は一方向弁(一つの方向にのみインクを流せるように開く弁であり、ここでは電磁弁を用いた)である。第1開閉弁208は、分岐点310からサブタンク202に向けてのみインクを流せるように開く。第2開閉弁210は、分岐点310からメインタンク200に向けてのみインクを流せるように開く。第3開閉弁212は、メインタンク200から接続部分(点)312に向けてのみインクを流せるように開く。第4開閉弁216は、回復ユニット40から接続部分312に向けてのみインクを流せるように開く。第5開閉弁218は、サブタンク202から印字ヘッド22Kに向けてのみインクを流せるように開く。従って、加圧ポンプ204と吸引ポンプ206は、上記した一つの方向にのみインクを流す(送る)ように駆動する。
第1開閉弁208及び第2開閉弁210双方は、いずれか一方が開状態のときに他方が閉状態になるようにCPU100(図2参照)によって制御されている。第1開閉弁208を開くと共に第2開閉弁210を閉じておいて吸引ポンプ206を駆動させたときは、メインタンク200、インク供給路300、第1開閉弁208、サブタンク202の順にインクが流れてサブタンク202にインクを供給するインク供給モードとなる。一方、第1開閉弁208を閉じると共に第2開閉弁210を開いておいて吸引ポンプ206を駆動させたときは、メインタンク200、第1インク供給路301、分岐点310、第2開閉弁210、インク循環路400の順にインクが流れてメインタンク200に戻る(循環する)インク循環モードとなる。
第3開閉弁212及び第4開閉弁216双方は、いずれか一方が開状態のときに他方が閉状態になるようにCPU100(図2参照)によって制御されている。第3開閉弁212を開くと共に第4開閉弁216を閉じておいて吸引ポンプ206を駆動させたときは、メインタンク200、第1インク供給路301、分岐点310の順にインクが流れる。分岐点310から先は上記に従ってインクは流れる。一方、第3開閉弁212を閉じると共に第4開閉弁216を開いておいて吸引ポンプ206を駆動させたときは、回復ユニット40によるインク吸引となり、インクはインク回収路500、第4開閉弁216、接続部分312、吸引ポンプ206、分岐点310の順にインクが流れる。分岐点310から先は上記に従ってインクは流れる。
各種の動作モードについて説明する。
印字ヘッド22Kから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する記録モードについて説明する。
記録モードにおいては、印字ヘッド22Kからインクが吐出されるので、印字ヘッド22K内のインクは徐々に消費される。この消費されたインクを補充する際は、印字ヘッド22Kのインク吐出口で発生する毛細管現象による吸引力により自動的に行われる。このインク補充の際のインク流路は2通りある。その一つは、サブタンク202、加圧ポンプ204、インク補給路600、フィルタ220、印字ヘッド22Kの順にインクが流れる第1インク流路である。もう一つは、サブタンク202、第5開閉弁218、ヘッドインク循環路700、フィルタ222、印字ヘッド22Kの順にインクが流れる第2インク流路である。
印字ヘッド22Kとサブタンク202の位置関係は、印字ヘッド22Kのノズル面においてインクをメニスカスで保てるほどの水頭差を保てる位置関係になっており、インク充填(補給)時、印字(画像形成)時などすべての状態が水頭差による負圧で成り立っている。
加圧ポンプ204又は吸引ポンプ206を作動させて印字ヘッド22Kのクリーニング(回復)を行うためにインクを循環させる回復モードについて説明する。
回復モードにおける1つの動作順序として、CPU100(図2参照)の制御によって第1開閉弁208を閉状態、第2開閉弁210を開状態、第3開閉弁212を閉状態、第4開閉弁216を開状態にしておく。このような状態で加圧ポンプ204及び吸引ポンプ206を駆動させることにより、サブタンク202内のインクが加圧ポンプ204及びヘッドインク供給路600を流れて印字ヘッド22Kに供給される。
印字ヘッド22Kに供給されたインクは、第5開閉弁218の開閉状態に応じて2通りの流路を流れる。第5開閉弁218が閉じているときは、印字ヘッド22Kのインク吐出口(ノズル出口)から排出される。この逆に、第5開閉弁218が開いているときは、ヘッドインク循環路700を流れて再びサブタンク202に戻される。また、印字ヘッド22Kのインク吐出口から排出されたインクは、回復ユニット40によって回収されて、メインタンク200に戻る(リサイクルされる)。このインク回収についてのインク流路は、インク回収モードで説明する。
メインタンク200からサブタンク202にインクを供給するインク供給モードについて、図4を参照して説明する。
図4は、インク供給モードにおけるインクの流れを示す模式図である。この図では、図3に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
サブタンク202内のインクの有無は、周知のインク液面センサによって検知される。サブタンク202が空状態(サブタンク202内のインクが所定量以下の状態)になった場合、CPU100(図2参照)の制御によって、第2開閉弁210と第4開閉弁216を閉状態にすると共に、第1開閉弁208と第3開閉弁212を開状態にする。この状態で吸引ポンプ206を駆動させることにより、メインタンク200内のインクが吸引ポンプ206を通してサブタンク202に供給される。インクは、図中の矢印で示すように、メインタンク200、フィルタ214、第3開閉弁212、第1インク供給路301、吸引ポンプ206、第2インク供給路302、第1開閉弁208、サブタンク202の順に流れる。メインタンク200からサブタンク202に供給されるインクは、常にフィルタ214によって不純物が除去されるので安定したインクがサブタンク202に供給されることとなる。このようにしてメインタンク200からサブタンク202にインクが供給されることによりサブタンク202が満タン状態に達し、この状態がインク液面センサ(図示せず)によって検知される。この検知信号がCPU100(図2参照)に送られて吸引ポンプ206が停止してインク供給モードの動作が終了する。
メインタンク200のインクを循環させて再びメインタンク200に戻すインク循環モードについて、図5を参照して説明する。
図5は、インク循環モードにおけるインクの流れを示す模式図である。この図では、図3に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
インク循環モードでは、メインタンク200に貯められているインクがサブタンク202に供給されずに循環するだけであり、この循環によってメインタンク200内のインクが攪拌される。このため、メインタンク200に顔料インクが貯められている場合、顔料の沈降が抑制される。
インク循環モードでは、CPU100(図2参照)の制御によって、第1開閉弁208と第4開閉弁216を閉状態にすると共に、第2開閉弁210と第3開閉弁212を開状態にする。この状態で吸引ポンプ206を駆動させることにより、メインタンク200内のインクが吸引ポンプ206を通って再びメインタンク200に戻ってくる。インクは、図中の矢印で示すように、メインタンク200、フィルタ214、第3開閉弁212、第1インク供給路301、吸引ポンプ206、分岐点310、第2開閉弁210、インク循環路400、メインタンク200の順に流れて循環される。
上述したように、インク供給路300の流入口300aはメインタンク200の底に近接しており、また、インク循環路400の一端部400aはメインタンク200の上部に位置している。このため、インク循環モードのときに循環されるインクは、メインタンク200の底部から吸引されて循環してメインタンク200の液面上方からメインタンク200内に落下することとなる。このため、メインタンク200の底部に顔料が沈降したとしてもこの顔料がメインタンク200内を循環する仕組みとなっている。この結果、インク循環モードでは、メインタンク200に貯められているインクは激しく攪拌されることとなり、メインタンク200内の顔料インクの顔料の沈降が生じ難くなって均一なインク成分の顔料インクが得られる。
なお、インク循環モードを作動させる起動時間の設定はインクの種類などに応じて異ならせる。また、画像形成装置10の電源投入時にインク循環モードを作動させたり、画像形成装置10を使用せずに長時間放置した後に再び使用するときにインク循環モードを作動させたり、インク供給モードを作動させるに先立ってインク循環モードを作動させたりする。
上記した回復動作では印字ヘッド22Kから吐出又は排出されたインクが回復ユニット40に回収されて一時的に貯められる。この貯められたインクは、リサイクルのためにメインタンク200に戻される。この回収の際のモード(インク回収モード)について、図6を参照して説明する。
図6は、インク回収モードにおけるインクの流れを示す模式図である。この図では、図3に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
インク回収モードでは、回復ユニット40に貯まっているインクがメインタンク200に戻される。インク回収モードでは、CPU100(図2参照)の制御によって、第1開閉弁208と第3開閉弁212を閉状態にすると共に、第2開閉弁210と第4開閉弁216を開状態にする。この状態で吸引ポンプ206を駆動させることにより、回復ユニット40に貯まっているインクがメインタンク200に回収されてリサイクルされる。インクは、図中の矢印で示すように、インク回収路500、第4開閉弁216、接続部分312、吸引ポンプ206、分岐点310、第2開閉弁210、インク循環路400、メインタンク200の順に流れて回収される。
回収されたインクは、リサイクルインクとしてメインタンク200からサブタンク202に供給される。この供給の際、インクはフィルタ214を通過するのでインクから不純物が除去される。このため、リサイクルインク専用のフィルタを設ける必要がない。また、インク回収モードでは、インク供給路300の一部やインク循環路400を使用するので、インク供給モード、インク循環モード、及びインク回収モードの際のインク流路を兼用できることとなる。このため、4つの開閉弁(第1開閉弁208、第2開閉弁210、第3開閉弁212、第4開閉弁216)の開閉を制御して吸引ポンプ206を駆動させるだけで、インク供給モード、インク循環モード、及びインク回収モードのいずれかを容易に選択できる。
本発明のインクジェット方式画像形成装置の一例を模式的に示す正面図である。 図1の画像形成装置の電気的な系統を示すブロック図である。 インクジェット方式画像形成装置のインク流路ユニットを示す模式図である。 インク供給モードにおけるインクの流れを示す模式図である。 インク循環モードにおけるインクの流れを示す模式図である。 インク回収モードにおけるインクの流れを示す模式図である。
符号の説明
10 画像形成装置
22K、22C、22M、22Y 印字ヘッド
100 CPU
200 メインタンク
202 サブタンク
204 加圧ポンプ
206 吸引ポンプ
208 第1開閉弁
210 第2開閉弁
212 第3開閉弁
214,220,222 フィルタ
216 第4開閉弁
300 インク供給路
300a 流入口
310 分岐点
400 インク循環路
500 インク回収路
600 インク補給路

Claims (10)

  1. インクを吐出する印字ヘッドに供給されるインクが貯められるサブタンクと、該サブタンクに供給されるインクが貯められるメインタンクとを備え、前記印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
    前記メインタンクから前記サブタンクに供給されるインクが流れる、前記メインタンクから前記サブタンクまでをつなぐインク供給路と、
    該インク供給路の途中の分岐点から分岐して前記メインタンクにつながるインク循環路とを備えたことを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  2. 前記インク供給路は、インクが流入する流入口が前記メインタンクの底部に位置するものであり、
    前記インク循環路は、インクが排出される排出口がメインタンクの上部に位置するものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  3. 前記インク供給路のうち前記メインタンクから前記分岐点までの間の部分に取り付けられた、前記メインタンクに貯められたインクを吸引する吸引ポンプを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  4. 前記インク供給路のうち前記分岐点から前記サブタンクまでの間の部分に取り付けられた、前記インク供給路を開閉する第1開閉弁と、
    前記インク循環路のうち前記分岐点から前記メインタンクまでの間の部分に取り付けられた、前記インク循環路を開閉する第2開閉弁とを備えたことを特徴とする請求項1,2,又は3に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  5. 前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁のいずれか一方だけが開くようにこれらを選択的に切り換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  6. 前記インク供給路のうち前記メインタンクから前記吸引ポンプまでの間の部分に取り付けられた、前記インク供給路を開閉する第3開閉弁を備えたことを特徴とする請求項3,4,又は5に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  7. 前記インク供給路のうち前記メインタンクから前記第3開閉弁までの間の部分に取り付けられた、インクから不純物を除去するフィルタを備えたことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  8. 前記印字ヘッドからのインク吐出状態を初期のインク吐出状態に回復させる回復手段と、
    該回復手段によって回収されたインクが前記メインタンクまで流れるインク回収路とを備えたことを特徴とする請求項1から7までのうちのいずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  9. 前記インク回収路は、前記インク供給路のうち前記第3開閉弁から前記吸引ポンプまでの間の接続部分に接続されたものであることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  10. 前記インク回収路のうち前記回復手段から前記接続部分までの間の部分に取り付けられた、前記インク回収路を開閉する第4開閉弁を備えたことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット方式画像形成装置。
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