JP2006062127A - クリーニング方法 - Google Patents

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Daisuke Nakamura
大輔 中村
Takeshi Miura
武志 三浦
Munetaka Ota
宗孝 太田
Yuichi Takahashi
祐一 高橋
Kazuo Haida
一穂 灰田
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Abstract

【課題】特別な機構や複雑な機構を必要とせずにインク吐出口形成面から増粘インクや固着インクを除去できるクリーニング方法を提供する。
【解決手段】フェイス面22Ksを意図的に多量のインクで濡らした状態にし、この状態を所定時間放置することにより、ノズル22Kbの近傍に付着した増粘インクや固着インクの溶解を促し、また、そのインクをブレード66によって拭き取ることによって、ブレード66に付着した増粘インクや固着インクの溶解をも促すことが、特別な機構を用いることなくできる。さらに、ブレード66によって拭き取られたインクをリサイクルして再利用する事によって、記録以外に使用される無駄なインクの消費を減少又は無くすことができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インクを吐出するインク吐出口が形成されたインク吐出口形成面(フェイス面)を清掃するクリーニング方法に関する。
記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置が広く使用されている。この画像形成装置は、インクを吐出するノズルやインク吐出口(ノズルの出口)が複数形成された印字ヘッド(記録ヘッド)を備えており、複数のインク吐出口は印字ヘッドのほぼ平らなインク吐出口形成面(フェイス面)に形成されている。この印字ヘッドには、キャリッジと共に主走査方向に移動しながらインクを吐出するタイプと、固定されて停止した状態でインクを吐出するタイプとがある。
上記した画像形成装置では、画像形成中(記録中)や待機中に、印字ヘッドのノズルやインク吐出口の周りに増粘したインクやゴミが溜まり、吐出不良や記録の乱れといった不具合が発生することがある。このような不具合を解決する技術として、印字ヘッドをクリーニングする際に、ノズルからインクを吸引した後、キャップを複数回開放することにより印字ヘッド内をクリーニングする技術が知られている(特許文献1参照)。しかし、上記の回復操作を行った場合、気泡だけでなくノズル内のインクが排出されて多量のインクがフェイス面に付着することがある。このため、インクの吐出方向がずれて画像品位が低下するおそれがある。また、記録媒体から発生する紙粉や画像形成装置内に存在するゴミ・ちり等がフェイス面に付着し易くなり、インクの吐出方向のずれや不吐(インクを吐出しないこと)が発生し画像品位の低下を招く。
上記のような不具合を解決する技術として、ノズル内のインクを吸引した後、弾性体からなるブレードでフェイス面を払拭する技術が開示されている(特許文献2参照)。この技術では、フェイス面に付着したインク量が比較的少ない場合には効果的(有効)である。しかし、印字ヘッドが長尺(長尺ヘッド)であったり長期間の使用によってフェイス面の撥水性が劣化したりした場合は、クリーニング後にフェイス面に残るインク滴が多くなるのでブレードだけでは払拭しきれなくなる。特に長尺ヘッドでは印字ヘッドの液室内の泡を排出させるために加圧回復によってインクを排出させる機構が用いられることが多く、フェイス面上に多量のインクが残ってしまう。
このようにフェイス面上に残ったインク(残滴)を減らす方法は種々開示されているが、完全に残滴を取り除くまでには至っていない。フェイス面上で取り除けないインクが増粘したり固着したりして、インクの吐出方向のずれや不吐などの不具合を起こしている。この増粘・固着を起こしてしまったインクをフェイス面から除去するためにはブレード以外の機構が必要になり、スペース・コスト等の問題が新たに生じる。
特開平05−000517号公報 特開平10−250087号公報
本発明は、上記事情に鑑み、特別な機構や複雑な機構を必要とせずにインク吐出口形成面から増粘インクや固着インクを除去できるクリーニング方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のクリーニング方法は、インクを吐出するインク吐出口が形成されたインク吐出口形成面を清掃するクリーニング方法において、
(1)前記インク吐出口形成面を清掃するに先立って、該インク吐出口形成面をインクで濡らすことを特徴とするものである。
ここで、
(2)前記インク吐出口から排出されたインクで前記インク吐出口形成面を濡らしてもよい。
また、
(3)前記インク吐出口形成面をインクで濡らした状態を所定時間保ってもよい。
さらに、
(4)前記インク吐出口形成面に付着している増粘インクや固着インクの溶解性を考慮して前記所定時間を決定してもよい。
さらにまた、
(5)前記インク吐出口形成面を清掃する際は、弾性ブレードによって該インク吐出口形成面を拭いてもよい。
さらにまた、
(6)前記インク吐出口形成面を清掃して除去したインクを画像形成に使用してもよい。
本発明のクリーニング方法によれば、インク吐出口形成面をインクで濡らして、このインク吐出口形成面に付着している増粘インクや固着インクを溶解する。このように増粘インクや固着インクを溶解し、その後にインク吐出口形成面を清掃するので、増粘インクや固着インクをインク吐出口形成面から除去できる。従って、特別な機構や複雑な機構を必要とせずに、インク吐出口形成面から増粘インクや固着インクを除去できる。
本発明は、記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に実現された。
図1を参照して、本発明のクリーニング方法が実行される画像形成装置の一例を説明する。
図1は、本発明のインクジェット方式の画像形成装置の一例を模式的に示す正面図である。
画像形成装置10は、この画像形成装置10に画像情報を送るホストPC(パソコン)12に接続されている。画像形成装置10には、4つ(4本)の印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの長さは、画像形成装置10で印字できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、画像形成中は固定されて動かない。
4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yから安定してインクを吐出できるように、画像形成装置10には、回復ユニット40が組み込まれている。この回復ユニット40には、回復動作のときに4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysからインクを除去するキャッピング機構50が備えられている。キャッピング機構50は各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャッピング機構50)が示されているが、このうち2色分は印字ヘッド追加時の予備的な機構である。キャッピング機構50は、後述するブレード、インク除去部材、ブレード保持部材、キャップ等から構成されており、その詳細については後述する。
ロ−ル紙Pはロー紙供給ユニット24から供給され、画像形成装置10に組み込まれた搬送機構26によって連続的に矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させる搬送モータ26b、搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置がブラックの印字ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データに基づいて印字ヘッド22Kからブラックインクを選択的に吐出する。同様に印字ヘッド22C、印字ヘッド22M、印字ヘッド22Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロ−ル紙Pに形成する。画像形成装置10には、上記の部品・部材の他、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに供給されるインクを貯蔵するインクカートリッジ28K、28C、28M、28Yや、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yにインクを供給したり回復動作をしたりするためのポンプユニット(図3参照)などが備えられている。
図2を参照して、画像形成装置10の電気的な系統を説明する。
図2は、図1の画像形成装置の電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC12から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、画像形成装置10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yをキャッピング機構50から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(不図示)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに印字ヘッド制御回路112経由して(介して)転送する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、後述する制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのクリーニングや回復動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御を行う。
図3を参照して、画像形成装置10に組み込まれている回復ユニットについて説明する。
図3は、画像形成装置の回復ユニットを示す模式図である。図3では、印字ヘッド22Kにインクを供給し、この印字ヘッド22Kを回復させる回復ユニットを示すが、他の印字ヘッド22C、22M、22Yでも同じ構造の回復ユニットによって同じ手順で回復される。また、図3では、インクの動きを示す矢印は印字ヘッドの回復動作を実行しているときのインクの流れを示す。
印字中は、ロ−ル紙Pの上方の所定位置に各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが固定されており、6つのキャッピング機構50は、インク吐出を妨げないように各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの側方に位置している。一方、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの回復動作を行う際には、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが上方に移動し、6つのキャッピング機構50のうち4つのキャッピング機構50が各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysの真下に位置する。
印字ヘッド22Kからのインク吐出状態を初期の吐出状態に回復させる際には、先ず、CPU100の制御によってポンプモータ124(図2参照)が起動されて加圧ポンプ202が動作開始する。この動作開始以前に(先立って)回復弁204bは閉じており、リサイクル弁204cは開いている。なお、加圧ポンプ202とほぼ同時にCPU100は吸引ポンプ204も起動しておくように制御する。
加圧ポンプ202が駆動することにより、サブタンク206内のインクは加圧ポンプ202を経由して印字ヘッド22Kの共通液室22Kaに向かうが、出口側の回復弁204bが閉じているので、加圧されたインクの全ては印字ヘッド22Kのノズル22Kbからキャッピング機構50へ押し出される。これにより、印字ヘッド22Kのノズル22Kbは健全な状態(初期のインク吐出状態)に回復されることになる。
キャッピング機構50内のインク溜り(図示せず)に押し出されたインクは吸引ポンプ204が駆動することにより、フィルタ208、リサイクル弁204c、吸引ポンプ204を順に経由して吸引されてサブタンク206に戻るのでリサイクルされることとなる。また、サブタンク206には、その内部を大気を連通させる大気開放弁204dが取り付けられている。さらに、吸引ポンプ204とインクカートリッジ28Kの間のインク供給管210には、供給弁212やフィルタ214が取り付けられている。
上記した回復動作とは別に回復弁204bを開いた状態でサブタンク206と印字ヘッド22Kとの間でインクを循環させることにより、共通液室22Kaの内部で成長した気泡を取り除く等を目的にした種々の動作があるが詳しくは省略する。
図4を参照して、印字ヘッドを回復させる回復動作の手順を説明する。
図4は、印字ヘッドの一般的な回復動作の手順を示すフロー図である。
図4に示すフローは、プログラムROM104に記憶された制御プログラムに従ってCPU100により実行される。印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの回復動作は同時に同じ手順で行われるので、ここでは印字ヘッド22Kを例に挙げて説明する。この回復動作を開始するにあたっては、先ず、印字ヘッド22Kをキャッピング位置から回復位置へ移動する(S401)。回復位置では印字ヘッド22Kのフェイス面22Ksは間隔規制部材74(図6等参照)に接触するように設定されている。すなわち、印字ヘッド22Kが回復位置に位置するときは、間隔規制部材74がフェイス面22Ksに当接している。
続いて、回復弁204b(図3参照)を閉じて(S402)、吸引ポンプ204及び加圧ポンプ202を駆動させる(ONする)(S403、S404)。これら2つのポンプ204,202を駆動させることにより、印字ヘッド22Kのノズル22Kbからインクが押し出されてキャップ62(図6参照)の下方のインク溜り(図示せず)に導かれる。このときに、後述するキャッピング機構50になっているので、ノズルから押し出されたインクの種類(フェイス面22Ksとの濡れ性)に拘らず、フェイス面22Ksから毛管現象でインクが効率良く除去される。インク溜り(図示せず)に溜まったインクは動作中の吸引ポンプ204によってサブタンク206に戻るので、インクはリサイクルされることとなる。
上記の回復動作(印字ヘッド22Kを回復位置に位置させて、回復弁204bを閉じて吸引ポンプ204及び加圧ポンプ202をONする動作)を所定時間継続させる(S405)。この所定時間が経過後に、加圧ポンプ202を停止させる(Offする)(S406)。続いて、印字ヘッド22Kをキャッピング位置に戻し(S407)、予備的な吐出を所定発数行う(S408)。続いて、ブレード66(図6等参照)によって印字ヘッド22Kのフェイス面22Ksを拭う(ワイプする)ことにより、フェイス面22Ksに付着しているインクを拭き取る(S409)。さらに所定時間経過したときに(S410)、吸引ポンプ204を停止して(Offして)(S411)、キャッピング機構50(図3参照)内のインク溜り(図示せず)からのインク吸引動作を停止してこのフローを終了する。
図5を参照して、上記した印字ヘッド22K、22C、22M、22Yやキャッピング機構50について説明する。
図5は、ヘッドホルダ等を示す斜視図である。
上記した印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、直方体状のヘッドホルダ30に着脱自在に装着されている。ヘッドホルダ30はヘッドアップダウンモータ118(図2参照)によって矢印B方向に上下動する。ヘッドホルダ30は上下動する際に所定の4つの位置で停止できるように構成されており、この4つの位置として、キッピング位置、ワイピング位置、退避位置、印字位置が設定されている。キッピング位置とは、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ys(図1参照)がキャッピング機構50のキャップで塞がれる位置である。ワイピング位置とは、インク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysがブレード66(図6参照)で拭かれるときの位置である(図7で示す位置である)。退避位置とは、インク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysをインクで濡らす位置である(図6で示す位置である)。印字位置とは、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yから記録媒体にインクを吐出する位置である(図8で示す位置である)。
ヘッドホルダ30には、キャップ62(図6参照)を塞ぐキャップ板32が取り付けられている。キャップ板32は、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが印字位置にあるときに、キャップ62(図6参照)のリップ部(上端部)を封止するようになっている。なお、キャッピング機構50はスライド板52に取り付けられており、キャッピングモータ122(図2参照)によって矢印A,A’方向に移動できる構成となっている。スライド板52は矢印A,A’方向に移動する際にキャッピング位置(回復位置)と印字位置で停止するように構成されている。また、スライド板52が矢印A’方向に移動することによりワイピング動作が行われる。
上記したキャッピング機構50について、図6から図8までを参照して説明する。
図6は、退避位置に位置するキャッピング機構を示す一部断面図である。図7は、ワイピング位置に位置するキャッピング機構を示す一部断面図である。図8は、印字位置に位置するキャッピング機構を示す一部断面図である。これらの図では、図5に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。また、これらの図では、印字ヘッド22K、22C用のキャッピング機構50を示しているが、他の印字ヘッド22M、22Y用のキャッピング機構50も同一の構造である。また、下記の説明では印字ヘッド22Kの場合を例に挙げて説明するが、他の印字ヘッド22C、22M、22Yの場合も同様である。
キャッピング機構50は、印字ヘッド22Kの長さ方向(図6等の紙面に垂直な方向)に延びる細長い直方体状の回復桶60に種々の部材・部品が固定されている。回復桶60の幅方向(矢印A,A’方向)の中央部には、印字ヘッド22Kのインク吐出口形成面22Ksを塞ぐ(キャッピングする)キャップ62が取り付けられている。キャップ62はフェイス面22Ksを取り囲んで塞ぐものであり、図6等には示されていないが細長い楕円形状である。
回復桶60の内部のうちキャップ62の下方の部分には、印字ヘッド22Kのノズル22Kb(図3参照)から押し出されたインクが溜るインク溜り(図示せず)が形成されている。インク溜りの一端部(回復桶60の長手方向一端部)には、吸引ポンプ204(図3参照)によってサブタンク206(図3参照)にリサイクルされるインクを排出するためのリサイクル孔(開口部)64が形成されている。
回復桶60の幅方向の一端部には、印字ヘッド22Kのフェイス面22Ksをワイピングする(拭く)ブレード66が配置されている。このブレード66は弾性体からなり(弾性ブレードであり)、回復桶60に固定されたブレードホルダ68に保持されている。また、ブレード66には、インクを搬送するためのインク搬送ブレード69が接触して取り付けられている。さらに、インク搬送ブレード69の下端部には、インクを吸収するインク吸収体67が配置されている。インク搬送ブレード69はブレード66によって拭き取られたインクを下のインク吸収体67に導く機能を有する。
キャッピング機構50は、回復桶60の幅方向中央部に配置されてその長手方向に延びる細長い直方体状のキャップフレーム70を備えている。キャップフレーム70には、印字ヘッド22Kのフェイス面22Ksから毛管作用によってインクを除去する複数のインク除去部材72と、複数のインク除去部材72とフェイス面22Ksとの距離が所定距離(所定間隔)になるように規制する間隔規制部材74とが保持されている。インク除去部材72と間隔規制部材74は、ばね78によって上方(フェイス面22Ksに向かう方向)に付勢されている。また、キャップフレーム70には、インク吸収体67につながるブレードインクリサイクル孔76が形成されている。ワイピングによってフェイス面22Ksから拭き取られたインクはブレードインクリサイクル孔76を通ってキャップ62の内部に一旦導き入れられる。
回復動作の際には、キャッピング機構50が印字ヘッド22Kの真下に位置し、印字ヘッド22Kが下降してフェイス面22Ksが間隔規制部材74の上端に接触する(回復位置に移動する)ことにより、回復動作等の回復処理が開始される。この回復処理の際には、フェイス面22Ksのインク吐出口からインクが吐出される。
図9を参照して、フェイス面22Ksのクリーニング方法(本発明のクリーニング方法の一例である)を説明する。
図9は、フェイス面22Ksのクリーニング方法の手順を示すフロー図である。なお、他のフェイス面(インク吐出口形成面)22Cs、22Ms、22Ysのクリーニング方法も同じ手順である。
フェイス面22Ksをクリーニングする際は、先ず、印字ヘッド22Kを、図6に示す退避位置に移動する(S901)。この退避位置では、フェイス面22Ksは間隔規制部材74に接触しておらず、フェイス面22Ksと間隔規制部材74との距離(隙間)は1mm程度である。この退避位置に印字ヘッド22Kに停止させた場合、加圧ポンプ202を駆動させたときに、印字ヘッド22Kのノズル22Kb(図3参照)から排出されたインクはインク除去部材72に吸収されずにフェイス面22Ksの全体に広がる。
印字ヘッド22Kが退避位置に停止した後、回復弁204bを閉じて(S902)、加圧ポンプ202を駆動する(ONする)(S903)。これによりノズル22Kbから排出されたインクがフェイス面22Ksの全体に広がる。加圧ポンプ202を所定時間(例えば3秒程度)駆動した後(S904)、加圧ポンプ202を停止して(S905)所定時間その状態を維持する(S906)。この維持の時間は、ノズル22Kbから排出されたインクの溶解性や回復動作の実施頻度に基づいて設定される時間であり、一般的に溶解性の悪いインクに対しては長めの時間が設定される。すなわち、フェイス面22Ksに付着している増粘インクや固着インクを、フェイス面22Ksを濡らしたインクで溶解するための維持時間である。
上記の維持時間が経過した後、印字ヘッド22Kをワイピング位置(図7で示す位置)に移動させる(S907)。続いて、スライド板52が矢印A’方向に移動することにより、フェイス面22Ksの全体に広がっていたインクIが、図7に示すように、ブレード66によって拭き取られる(S908)。このインクIには、増粘インクや固着インクなどが溶解したものも含まれる。拭き取られたインクはインク搬送ブレード69によってインク吸収体67に搬送されて吸収される。
ワイピング終了後、印字ヘッド22K及びスライド板52を、図8に示す印字位置に移動させる(S909)。印字ヘッド22Kを印字位置に移動させることにより、キャップ板32がキャップ62のリップ部(上端部)を封止する。この状態で吸引ポンプ204(図3参照)を駆動し始め(S910)、この駆動を所定時間続ける(S911)。吸引ポンプ204を駆動させることにより、インク吸収体67に吸収されていたインクをブレードインクリサイクル孔76を通してキャップ62の内部に一旦導き、続いて、リサイクル孔64を通してサブタンク206(図3参照)に搬送し、画像形成に使用する(リサイクルする)。その後、吸引ポンプ204を停止(OFF)し(S912)、続いて、印字ヘッド22K及びスライド板52をキャッピング位置に移動して(S913)、このフローを終了する(回復動作を終了する)。
以上説明したように、フェイス面22Ksを意図的に多量のインクで濡らした状態にし、この状態を所定時間放置することにより、ノズル22Kbの近傍に付着した増粘インクや固着インクの溶解を促し、また、そのインクをブレード66によって拭き取ることによって、ブレード66に付着した増粘インクや固着インクの溶解をも促すことが、特別な機構を用いることなくできる。さらに、ブレード66によって拭き取られたインクをリサイクルして再利用する事によって、記録以外に使用される無駄なインクの消費を減少又は無くすことができる。
本発明のインクジェット方式の画像形成装置の一例を模式的に示す正面図である。 図1の画像形成装置の電気的な系統を示すブロック図である。 画像形成装置の回復ユニットを示す模式図である。 印字ヘッドの一般的な回復動作の手順を示すフロー図である。 ヘッドホルダ等を示す斜視図である。 退避位置に位置するキャッピング機構を示す一部断面図である。 ワイピング位置に位置するキャッピング機構を示す一部断面図である。 印字位置に位置するキャッピング機構を示す一部断面図である。 フェイス面22Ksのクリーニング方法の手順を示すフロー図である。
符号の説明
22K、22C、22M、22Y 印字ヘッド
22Ks、22Cs、22Ms、22Ys インク吐出口形成面
50 キャッピング機構
62 キャップ
66 ブレード

Claims (6)

  1. インクを吐出するインク吐出口が形成されたインク吐出口形成面を清掃するクリーニング方法において、
    前記インク吐出口形成面を清掃するに先立って、該インク吐出口形成面をインクで濡らすことを特徴とするクリーニング方法。
  2. 前記インク吐出口から排出されたインクで前記インク吐出口形成面を濡らすことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング方法。
  3. 前記インク吐出口形成面をインクで濡らした状態を所定時間保つことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング方法。
  4. 前記インク吐出口形成面に付着している増粘インクや固着インクの溶解性を考慮して前記所定時間を決定することを特徴とする請求項3に記載のクリーニング方法。
  5. 前記インク吐出口形成面を清掃する際は、弾性ブレードによって該インク吐出口形成面を拭くことを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載のクリーニング方法。
  6. 前記インク吐出口形成面を清掃して除去したインクを画像形成に使用することを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載のクリーニング方法。
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JP2008221534A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Fujifilm Corp 液体吐出装置及び液体吐出面メンテナンス方法
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