JP2008126414A - 回復方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリントヘッド内の気泡を完全に除去するために回復時間をできるだけ長くしても廃インク量を極僅かにできる回復方法を提供する。
【解決手段】ゴムキャップ52でフェイス面22Ksを密閉すると共に、開閉弁66を開放する。この状態で、ポンプ70を駆動させて正回転させる。この正回転によって、ノズル内のインクを除いた他のインクは、インク往路62、インク復路64、及びサブタンク23Kの間で循環する。この循環の際に、第1インク供給室、メインインク供給室、及び共通液室22Krに存在するインクも吸引されて循環する。続いて、ゴムキャップ52でのフェイス面22Ksの密閉を解除してゴムキャップ52をフェイス面22Ksから少し離すと共に、開閉弁66を閉じる。この状態で、ポンプ70を駆動させて逆回転させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリントヘッドのノズルからのインク吐出状態を初期の状態に回復させる回復方法に関する。
画像を形成する記録装置として、インクジェット方式画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。インクジェット記録装置は、印字ヘッド(プリントヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行う(画像を形成する)ものである。印字記録方式として、プリントヘッドが固定して移動しないタイプと、所定の主走査方向に走査するキャリッジにプリントヘッドを搭載して移動するタイプの方式が知られている。このようなインクジェット記録装置によれば、高速・高画質といった記録が可能で、カラー化が進む現代において、容易に画像を記録できる。近年では、更なる高速・高画質化が進み、高精細な画像を記録できるインクジェット記録装置が要求されている。
インクジェット記録装置には、インクを吐出するプリントヘッドにインクタンク内のインクを供給するインク供給機構が組み込まれている。また、インクジェット記録装置には、プリントヘッドを正常な状態に回復する(インクの吐出状態を初期の正常状態に回復させる)回復動作を実行するための回復機構が組み込まれている。
上記のようなインク供給機構や回復機構が組み込まれたインクジェット記録装置で回復動作を実行する一例を説明する。
回復動作を実行する際には、ポンプを駆動させることにより、インクタンクからインク流路を経由させてプリントヘッドにインクを圧送し、ノズルからインクを排出して廃棄する。これにより、プリントヘッド内に存在していた気泡は、インクと共にノズルから排出される。
上記の回復方法の他の例を説明する。
回復動作を実行する際には、複数のノズルの出口(インク吐出口)が形成されたフェイス面を回復キャップ(ゴムキャップ)で密閉しておき、回復キャップの側に取り付けられた吸引ポンプでノズルからインクを吸引する。これにより、インクタンクからプリントヘッド内にインクを吸引して回復動作を実行する。この吸引によって、ノズルからインクが排出されるので、プリントヘッド内に存在していた気泡がノズルからインクと共に排出されることとなる。
しかし、上記のようにポンプでインクを吸引したり圧送したりした場合、ノズルから排出されるインクは、ノズル内の気泡を除去するために必要なインク量と比較して非常に多い。また、多数のノズルが形成された長尺ヘッドでは、ノズルの数(インク吐出口の数)が多い分だけ排出されるインク量が多くなる。さらに、インクジェット記録装置の初期設置時には、インクをインク流路内全てに充填しなければならないので、循環には長い時間を必要とする。このため、ノズルから排出されるインクの量は非常に多くなってしまう。これにより、廃インク量(廃棄するインクの量)が多くなり、ランニングコストの点で問題がある。
そこで、ポンプを駆動させてインクタンクからプリントヘッドにインクを圧送し再びプリントヘッドからインクタンクにインクを戻しながらノズルからインクを吸引することにより、ノズルから排出される廃インク量を大幅に減らす技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−244250号公報
しかし、上記の技術であっても回復時間が長くなった場合は、廃インク量が多くなってしまうことがある。回復時間が短い場合は、プリントヘッド内の気泡を十分に除去できなくなるおそれがあるので、回復時間を短くできずに廃インク量を減らせない。
本発明は、上記事情に鑑み、プリントヘッド内の気泡を完全に除去するために回復時間をできるだけ長くしても廃インク量を極僅かにできる回復方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の回復方法は、インクが貯められたインクタンクからインク往路を経由してプリントヘッドの液室にインクを供給しながら該プリントヘッドのノズルから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置における、前記ノズルからのインク吐出状態を初期の状態に回復させる回復方法において、
(1)前記プリントヘッドの前記液室と前記インクタンクをつなぐ、前記インク往路とは異なるインク復路を形成すると共に、このインク復路にポンプを取り付けておき、
(2)前記ノズルを密閉した状態で前記ポンプを駆動させて、前記インク往路、前記液室、及び前記インク復路の間でインクを循環させながら、このインクに含まれる気泡を除去し、続いて、
(3)前記ノズルからインクを排出することを特徴とするものである。
ここで、
(4)前記ポンプを正逆回転するものとしておき、
(5)前記ノズルからインクを排出するに当たり、前記ノズルの密閉状態を開放すると共に、前記ポンプを逆回転するように駆動させて前記液室を加圧することにより前記ノズルからインクを排出してもよい。
また、
(6)前記ノズルからインクを排出するに当たり、前記ノズルの密閉状態を保ったまま、前記ノズルからインクを吸引してもよい。
さらに、
(7)記インク往路には、異物を除去するフィルタを取り付けておいてもよい。
さらにまた、
(8)前記ポンプは、非駆動時にはインクが流れないものであってもよい。
さらにまた、
(9)前記ノズルを密閉するに当たり、複数のノズルの形成されたフェイス面をゴムキャップで密閉してもよい。
さらにまた、
(10)前記インク往路には、該インク往路を開閉する開閉弁を取り付けておいてもよい。
さらにまた、
(11)前記インク往路はインクタンクの底部に接続してもよい。
さらにまた、
(12)前記インク復路は前記インク往路の接続部分よりもインクタンクの液面に近い部分に接続しておいてもよい。
本発明の回復方法では、インク往路、液室、及びインク復路の間でインクを循環させながら、このインクに含まれる気泡を除去するので、この気泡除去の際には、ノズルから廃棄されるインクは無い。この気泡除去が終了した後に、ノズルからインクを排出することにより、ノズル中のインクから気泡を除去できる。ノズルから排出されたインクは廃棄されるが、その量はノズル内のインク量にほぼ等しくて僅かな量である。従って、インク往路、液室、インク復路、及びノズルから気泡を除去してインク吐出状態を初期の状態に回復させる際に廃棄するインク量を極少量にできる。
本発明は、プリントヘッドのノズルから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に実現された。
図1を参照して、本発明の回復方法が採用されたインクジェット記録装置の一例を説明する。
図1は、本発明の回復方法が採用されたインクジェット記録装置の一例を模式的に示す正面図である。
インクジェット記録装置(以下、プリンタという)10は、このプリンタ10に画像情報を送るホストPC(パソコン)12に接続されている。プリンタ10には、4つ(4本)のプリントヘッド(以下、印字ヘッドという)22K、22C、22M、22Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの長さは、プリンタ10で印字できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、画像形成中は固定されて動かない(不動状態である)。
4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yから安定してインクを吐出できるように、プリンタ10には回復機構40が組み込まれている。この回復機構40によって、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからのインク吐出状態は初期のインク吐出状態に回復する。回復機構40には、回復動作のときに4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysからインクを除去するキャッピング機構50が備えられている。キャッピング機構50は各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャッピング機構50)が示されているが、このうち2色分は印字ヘッド追加時の予備的な機構である。キャッピング機構50は、周知のブレード、インク除去部材、ブレード保持部材、ゴム製のキャップ(ゴムキャップ)等から構成されている。
ロ−ル紙Pはロール紙供給ユニット24から供給され、プリンタ10に組み込まれた搬送機構26によって矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させる搬送モータ26b、搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置がブラックの印字ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データ(画像情報)に基づいて印字ヘッド22Kからブラックインクを選択的に吐出する。同様に印字ヘッド22C、印字ヘッド22M、印字ヘッド22Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロ−ル紙Pに形成する。プリンタ10には、上記の部品・部材の他、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに供給されるインクを貯めておくメインタンク28K、28C、28M、28Yや、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yにインクを供給したり回復動作をしたりするための各種ポンプ(図3等参照)などが備えられている。上記したメインタンク28K、28C、28M、28Yや各種ポンプなどによってインク供給装置が構成されている。
図2を参照して、プリンタ10の電気的な系統を説明する。
図2は、図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC12から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、プリンタ10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yをキャッピング機構50から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(図示せず)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに印字ヘッド制御回路112経由して(介して)転送する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのクリーニングや回復動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御を行う。
図3を参照して、プリンタ10に組み込まれたインク供給機構の一部と回復機構について説明する。
図3は、プリンタに組み込まれたインク供給機構の一部と回復機構を示す模式図である。図3では、印字ヘッド22Kにインクを供給したり、この印字ヘッド22Kを回復させたりするためのインク供給装置と回復機構を示すが、他の印字ヘッド22C、22M、22Yについても同じ構成のものが備えられている。また、図3では、図1と図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
プリンタ10(図1参照)には、印字ヘッド22Kにインクを供給するインク供給装置60、及び印字ヘッド22Kからのインク吐出状態を初期のインク吐出状態(正常なインク吐出状態)に回復させる回復機構が組み込まれている。
インク供給装置60は、プリンタ10の本体に着脱自在なインクタンク28K(図1参照)と、このインクタンク28Kと印字ヘッド22Kとをつなぐインク供給路(図示せず)の途中に配置されたサブタンク23Kなどから構成されている。
サブタンク23Kと印字ヘッド22Kは、2つのインク流路(インク往路62とインク復路64)で接続されて(つながれて)いる。インク往路62には、所定のタイミングでインク往路62を開閉する開閉バルブ66が取り付けられている。インク往路62のうちサブタンク23Kの側の端部62aは、サブタンク23Kの底部に接続されている。また、インク往路62のうち印字ヘッド22Kの側の端部62bは、印字ヘッド22Kの液室22Krに接続されている。このため、サブタンク23Kに貯められているインクは、サブタンク23Kの底部からインク往路62を通って(経由して)印字ヘッド22Kの液室22Krに供給される。なお、インク往路62のうち開閉バルブ66と印字ヘッド22Kの間の部分には、インク中の塵などを取り除くフィルタ68が取り付けられている。
インク復路64には、正逆回転するポンプ70が取り付けられている。ポンプ70が正回転したときは、液室22Krからサブタンク23Kに向けてインクが送られることとなる。ポンプ70が逆回転したときは、サブタンク23Kから液室22Krに向けてインクが送られることとなる。このポンプ70は、非駆動時にはインクが流れないものである。インク復路64のうちサブタンク23Kの側の端部64aは、サブタンク23Kの高さ方向中央部に接続されている。また、インク復路64のうち印字ヘッド22Kの側の端部64bは、印字ヘッド22Kの液室22Krに接続されている。
また、サブタンク23Kの上壁には、サブタンク23Kの内部圧力を大気圧にするための大気開放バルブ(図示せず)が固定されている。この大気開放バルブを開放することにより、サブタンク23Kの内部圧力は大気圧に等しくなる。サブタンク23Kには、このサブタンク23Kに貯められているインク(貯蔵インク)の液面レベルを検知する周知の液面検知センサ(図示せず)が取り付けられている。液面検知センサが、サブタンク23K内のインク液面が一定レベル以下になったと検知したときは、供給ポンプ(図示せず)が稼動し始めてメインタンク28Kからインクが吸引されてサブタンク23Kに供給される。一方、液面検知センサが、サブタンク23K内のインク液面が予め決められている上限レベルになったと検知したときは、供給ポンプが停止してインクの供給は停止される。
回復機構40に備えられたキャッピング機構50は、印字ヘッド22Kのフェイス面22Ksを覆って密閉するゴムキャップ52を備えている。このゴムキャップ52は周知の構成によって上下動する(フェイス面22Ksから接離する)。また、ゴムキャップ52の底部には、印字ヘッド22Kに形成された複数のノズル22Knからゴムキャップ52に排出されたインクを外部に排出するためのインク排出路54が接続されている。このインク排出路54には、ゴムキャップ52に排出されたインクを吸引する吸引ポンプ56が取り付けられている。ゴムキャップ52から排出されたインクは廃インクタンク58に排出されて貯められる。
図3から図5までを参照して、回復方法について説明する。
図4は、印字ヘッドの詳細構造を拡大して示す部分断面図である。図5(a)は、回復直前の印字ヘッドの状態であって液室内とノズルに気泡が存在していることを示す模式図であり、(b)は、一段階目の回復動作を実行した直後の印字ヘッドの状態であって液室内からは気泡が除去されたがノズル内に気泡が存在していることを示す模式図であり、(c)は、二段階目の回復動作を実行したときの印字ヘッドの状態であってノズル内の気泡がインクと共に排出されていることを示す模式図であり、(d)は、二段階目の回復動作を実行した直後(回復動作終了直後)の印字ヘッドの状態であってノズル内の気泡も除去されたことを示す模式図である。
サブタンク23Kから印字ヘッド22Kに供給されたインクは、図4の二点鎖線の矢印で示すように、第1ジョイント開口80を通って第1インク供給室81に到達する。続いて、フィルタ82を通ってメインインク供給室83に到達し、その後、共通液室22Krを通ってノズル22Knから吐出する。なお、ノズル22Knに隣接して、インクを吐出させるための気泡を生成するヒータボード85が形成されており、このヒータボード85の上には、配線基板86が形成されている。なお、ヒータボード85と配線基板86はセラミックス製のベースプレート87に形成されている。
本発明の回復方法は、二段階からなっており、一段階目では、ノズル以外の部分に存在するインクから気泡を除去し、二段階目では、ノズルに存在するインクから気泡を除去する。
一段階目の回復動作を実施するに当たっては、ゴムキャップ52でフェイス面22Ksを密閉すると共に、開閉弁66を開放する。この状態で、ポンプ70を駆動させて正回転させる。この正回転によって、第1インク供給室81、メインインク供給室83、共通液室22Kr等のインク(ノズル22Knを除いた共通液室22Krよりもインク往路62の側とインク復路64の側の全てのインク)がインク復路64を通ってサブタンク23Kに流入し、さらに、サブタンク23Kのインクは、インク往路62を通って第1インク供給室81、メインインク供給室83、共通液室22Krに流入する。即ち、ポンプ70の正回転を続けることにより、ノズル22Kn内のインクを除いた他のインクは、インク往路62、インク復路64、及びサブタンク23Kの間で循環する(往復する)。この循環の際に、第1インク供給室81、メインインク供給室83、及び共通液室22Krに存在するインクも吸引されて循環する。従って、これらのインクに含まれていた気泡H(図5(a)に示す)はこのインクと共にサブタンク23Kに流入してサブタンク23K内でインク液面に浮上する。インク往路62の端部62aは、サブタンク23Kの底部に接続されているので、気泡の無いインクがインク往路62に流入する。
上記のようにインクを循環させる場合は、ノズル22Knからインクは排出されないので廃インクを発生させずに、図5(b)に示すように、ノズル22Kn内のインク以外から気泡を除去できる。このとき、ノズル22Kn内に形成されているメニスカスMは上昇する(ノズル22Knの奥に移動する)。この一段階目の回復動作に続く二段階目の回復動作を説明する。
二段階目の回復動作を実施するに当たっては、ゴムキャップ52でのフェイス面22Ksの密閉を解除してゴムキャップ52をフェイス面22Ksから少し離すと共に、開閉弁66を閉じる。この状態で、ポンプ70を駆動させて逆回転させる。この逆回転によって、印字ヘッド22K内のインクは加圧される。この加圧による圧力は第1インク供給室81、メインインク供給室83、及び共通液室22Krを伝播してノズル22Kn内のインクに作用し、図5(c)に示すように、ノズル22Kn内のインクは排出される。この排出されたインクに含まれる気泡hは、インクと共にゴムキャップ52に排出される。ノズル22Kn内のインクに含まれる気泡hを取り除くためには、ノズル22Kn内のインクを排出すれば足りる。従って、二段階目の回復動作は、ノズル22Kn内のインクを排出する時間だけポンプ70を駆動させて逆回転させればよい。このため、廃インクの量を極僅かにできる。なお、二段階目の回復動作の終了後は、図5(d)に示すように、インク中に気泡が無く、メニスカスMも正常な位置に形成される。また、ゴムキャップ52に排出されたインクは、吸引ポンプ56を駆動させることにより廃インクタンク58に廃棄される。
以上説明したように、実施例1の回復動作によれば、廃インクの量は、ノズル22Kn内の容積にほぼ等しいインクの量となるので、印字ヘッド22K内の気泡を完全に除去するために一段階目の回復動作の時間をできるだけ長くしても廃インク量を極僅かにできる。
図6を参照して、本発明の回復方法の実施例2を説明する。
図6は、実施例2の回復方法を実行するための回復機構を示す模式図である。この図では、図3に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。実施例2の回復方法を実行するための回復機構では、図3の開閉弁66は無くても良いので、図6では示していない。
実施例2の回復方法も実施例1と同様に二段階の回復動作からなる。一段階目の回復動作は、実施例1と同じであるので、その説明を省略する。実施例2の二段階目の回復動作を実施するに当たっては、ゴムキャップ52でフェイス面22Ksを密閉したままにしておく。この状態で、吸引ポンプ56を駆動させる。この駆動によって、印字ヘッド22K内のインクは吸引される。この吸引によって、図5(c)に示すように、ノズル22Kn内のインクは排出されて廃インクタンク58に廃棄される。この排出されたインクに含まれる気泡hは、インクと共に排出される。ノズル22Kn内のインクに含まれる気泡hを取り除くためには、ノズル22Kn内のインクを排出すれば足りる。従って、二段階目の回復動作は、ノズル22Kn内のインクを排出する時間だけ吸引ポンプ56を駆動させればよい。このため、廃インクの量を極僅かにできる。なお、二段階目の回復動作の終了後は、図5(d)に示すように、インク中に気泡が無く、メニスカスMも正常な位置に形成される。
以上説明したように、実施例2の回復動作によれば、廃インクの量は、ノズル22Kn内の容積にほぼ等しいインクの量となるので、印字ヘッド22K内の気泡を完全に除去するために一段階目の回復動作の時間をできるだけ長くしても廃インク量を極僅かにできる。
本発明の回復方法が採用されたインクジェット記録装置の一例を模式的に示す正面図である。 図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。 プリンタに組み込まれたインク供給機構の一部と回復機構を示す模式図である。 印字ヘッドの詳細構造を拡大して示す部分断面図である。 (a)は、回復直前の印字ヘッドの状態であって液室内とノズルに気泡が存在していることを示す模式図であり、(b)は、一段階目の回復動作を実行した直後の印字ヘッドの状態であって液室内からは気泡が除去されたがノズル内に気泡が存在していることを示す模式図であり、(c)は、二段階目の回復動作を実行したときの印字ヘッドの状態であってノズル内の気泡がインクと共に排出されていることを示す模式図であり、(d)は、二段階目の回復動作を実行した直後(回復動作終了直後)の印字ヘッドの状態であってノズル内の気泡も除去されたことを示す模式図である。 実施例2の回復方法を実行するための回復機構を示す模式図である。
符号の説明
10 プリンタ
22K 印字ヘッド
23K サブタンク
28K インクタンク
52 ゴムキャップ
62 インク往路
64 インク復路
66 開閉バルブ
70 ポンプ

Claims (9)

  1. インクが貯められたインクタンクからインク往路を経由してプリントヘッドの液室にインクを供給しながら該プリントヘッドのノズルから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置における、前記ノズルからのインク吐出状態を初期の状態に回復させる回復方法において、
    前記プリントヘッドの前記液室と前記インクタンクをつなぐ、前記インク往路とは異なるインク復路を形成すると共に、このインク復路にポンプを取り付けておき、
    前記ノズルを密閉した状態で前記ポンプを駆動させて、前記インク往路、前記液室、及び前記インク復路の間でインクを循環させながら、このインクに含まれる気泡を除去し、続いて、
    前記ノズルからインクを排出することを特徴とする回復方法。
  2. 前記ポンプを正逆回転するものとしておき、
    前記ノズルからインクを排出するに当たり、前記ノズルの密閉状態を開放すると共に、前記ポンプを逆回転するように駆動させて前記液室を加圧することにより前記ノズルからインクを排出することを特徴とする請求項1に記載の回復方法。
  3. 前記ノズルからインクを排出するに当たり、前記ノズルの密閉状態を保ったまま、前記ノズルからインクを吸引することを特徴とする請求項1に記載の回復方法。
  4. 前記インク往路には、異物を除去するフィルタを取り付けておくことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の回復方法。
  5. 前記ポンプは、非駆動時にはインクが流れないものであることを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載の回復方法。
  6. 前記ノズルを密閉するに当たり、複数のノズルの形成されたフェイス面をゴムキャップで密閉することを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載の回復方法。
  7. 前記インク往路には、該インク往路を開閉する開閉弁を取り付けておくことを特徴とする請求項1から6までのうちのいずれか一項に記載の回復方法。
  8. 前記インク往路はインクタンクの底部に接続しておくことを特徴とする請求項1から7までのうちのいずれか一項に記載の回復方法。
  9. 前記インク復路は前記インク往路の接続部分よりもインクタンクの液面に近い部分に接続しておくことを特徴とする請求項1から8までのうちのいずれか一項に記載の回復方法。
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