JP2009160896A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃インクの漏れ出しや廃液量の誤検知、装置内部や廃インクタンク外面への廃インク付着を防止すると共に、廃インクを排出させるポンプの能力低下を防止したインクジェット方式画像形成装置を提供する。
【解決手段】廃インク一時貯蔵タンク302に貯められている廃インクが所定の粘度以上のときは、廃インク一時貯蔵タンク302を減圧することによって、廃インク一時貯蔵タンク302に貯蔵された廃インクから気泡を取り除き、この廃インクをポンプ314を通さずに第5廃インク流路318から廃インクタンク316に排出する。廃インク一時貯蔵タンク302に貯められた廃インクの粘度が所定の粘度未満のときは、廃インク一時貯蔵タンク302に貯蔵された廃インクを、第3廃インク流路310と第4廃インク流路312を経由させてポンプ314で吸い込んで第2消泡手段のいずれかに排出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に関する。
記録媒体の記録面にインクを吐出するインク吐出口(ノズルの出口)が複数形成されたインク吐出口形成面(フェイス面)を有する記録ヘッドを備えたインクジェット方式画像形成装置(インクジェット記録装置)が広く知られている。このインクジェット方式画像形成装置では、記録中や待機中に記録ヘッドのノズルやインク吐出口の周りに増粘したインクやゴミが溜まったり、記録ヘッドの液室内に泡が溜まったりして、インク吐出不良や記録の乱れといった不具合が発生することがある。このような不具合を解決するために、インクジェット方式画像形成装置では、記録ヘッド内のインクを強制的に排出させることにより、記録ヘッド内に溜まった気泡や、フェイス面に付着した増粘インクやゴミを取り除いたり、弾性体からなるワイパーブレードによってインク吐出口形成面を払拭したりする方法などが知られている。記録ヘッドから強制的に排出されたインクは再び印字に利用されたり、廃液(廃インク)として廃インクタンク(廃液タンク)に送られたりする。
記録ヘッドから強制的に排出されたインクが廃インクとして廃インクタンクに送られる場合、廃インクタンクの容量を大きくすることにより多量の廃インクをこの廃インクタンクに溜めることができる。しかし、インクジェット方式画像形成装置の小型化等を図るために廃インクタンクを小さくし(小型化し)、インクジェット方式画像形成装置の本体から取り外し可能な構造にすることがある。このような取外し可能タイプの廃インクタンクの場合、この廃インクタンクに一定量の廃液が溜まった時点で廃インクタンクをインクジェット方式画像形成装置の本体から取り外して廃インクを廃棄する。このため、取外しタイプの廃インクタンクを有するインクジェット方式画像形成装置には、廃インクタンクに一定量の廃インクが溜まっているか否かを検知する廃液検知センサが備えられている。
廃インクタンクから廃インクが漏れ出さないようにするために、廃液検知センサは通常、廃インクタンクが廃インクで満タンになる前に廃インクの満タンを検知できるように構成されている。従って、廃インクタンクに一定量の廃インクが溜まったときは、廃液検知センサが廃インクを検知して検知信号を出力し、この検知信号に基づいてユーザー等に廃インクタンク内の廃インクを廃棄する時期になっていることを知らせる。この廃棄時期の知らせに従ってユーザー等が廃インクタンクを新品に交換することになる。
以上のようなユーザー交換式の廃インクタンクを備えるインクジェット方式画像形成装置においては、廃インクタンクに、以下の(1)、(2)ような項目に対する確実な性能が要求される。
(1)廃液の確実な収容(廃インクタンクから廃インクの漏れ出し防止及び所定量の廃インクの確実な収容)
(2)画像形成装置の内部及び廃インクタンクの外面への廃インクの付着防止
しかし、廃インクはインクに多量の空気が混ざり合った泡状のものとなって廃インクタンクに送られる。このため、その泡状の廃インクが廃インクタンクの廃液導入口付近で堆積してしまい廃インクタンクから廃インクが漏れ出すことがある。また、上述の廃液検知センサが廃インク量を通電式で検知する場合などにおいては、最悪の場合、泡状の廃インクが廃液検知センサ内部に入り込み廃インク量が廃インクタンクに所定量(満タン検知量)収容されていない状態で廃液検知センサが満タン信号を出力してしまうなどの問題を生じることがある。また、泡状の廃インクが廃インクタンクの廃液導入口付近で消泡したときは、画像形成装置の内部や廃インクタンクの外面に廃インクが付着することがある。
本発明は、上記事情に鑑み、廃インクの漏れ出しや廃液量の誤検知、装置内部や廃インクタンク外面への廃インク付着を防止すると共に、廃インクを排出させるポンプの能力低下を防止したインクジェット方式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインクジェット方式画像形成装置は、記録ヘッドから排出された廃インクを受けるキャップを備え、前記記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
(1)前記キャップから排出されたインクを一時的に貯めておく廃インク一時貯蔵タンクと、
(2)前記キャップに排出されたインクが所定の粘度以上のときに、前記廃インク一時貯蔵タンクを減圧することによって、該廃インク一時貯蔵タンクに貯蔵された廃インクから気泡を取り除く第1消泡手段と、
(3)前記キャップに排出されたインクが前記所定の粘度未満のときに、前記廃インク一時貯蔵タンクに貯蔵された廃インクを吸い込んで排出するポンプと、
(4)該ポンプによって排出された廃インクから気泡を除去する第2消泡手段と、
(5)前記第1消泡手段及び前記第2消泡手段によって気泡が取り除かれた廃インクが貯められる廃インクタンクとを備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(6)その上端部が前記キャップに接続されると共にその下端部が前記廃インク一時貯蔵タンクに接続された、前記キャップで受けられた廃インクが流れる第1廃インク流路と、
(7)該第1廃インク流路に取り付けられた、該第1廃インク流路を開閉するキャップ弁と、
(8)前記廃インク一時貯蔵タンクの空間部にその一端部が接続された第2廃インク流路と、
(9)該第2廃インク流路の前記一端部とは反対側の他端部が接続されたポンプ弁と、
(10)前記廃インク一時貯蔵タンクの底部にその一端部が接続されると共にその他端部が前記ポンプ弁に接続された第3廃インク流路と、
(11)その一端部が前記ポンプ弁に接続されると共にその途中部分に前記ポンプが取り付けられた、その他端部から前記廃インクタンクに廃インクを排出する第4廃インク流路と、
(12)その上端部が前記廃インク一時貯蔵タンクの底部に接続されると共にその下端部から前記廃インクタンクに廃インクを排出する第5廃インク流路と、
(13)該第5廃インク流路に取り付けられた、該第5廃インク流路を開閉する排出弁とを備え、
(14)前記第1消泡手段は、前記第2廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続するが前記第3廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続しないように前記ポンプ弁を操作すると共に、前記キャップ弁及び前記排出弁を閉じた状態で前記ポンプを稼動させることにより構成されるものであり、
(15)前記第2消泡手段は、前記第2廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続せずに前記第3廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続するように前記ポンプ弁を操作すると共に、前記キャップ弁及び前記排出弁を閉じた状態で前記ポンプを稼動させて前記第4廃インク流路の前記他端部から排出された廃インク中の気泡を取り除くものであってもよい。
また、
(16)前記第2消泡手段は、前記第4廃インク流路の前記他端部から排出された廃インクを壁に当てて気泡を取り除くものであってもよい。
さらに、
(17)前記第2消泡手段は、前記第4廃インク流路の前記他端部から排出された廃インクに消泡剤を混合させて気泡を取り除くものであってもよい。
さらにまた、
(18)前記第2消泡手段は、気泡が取り除かれた廃インクを前記廃インクタンクに霧状に噴出させる霧噴出機構を備えているものであってもよい。
さらにまた、
(19)前記霧噴出機構は、前記廃インクタンクへの送出口が細められて形成されているものであってもよい。
本発明によれば、第1消泡手段で減圧によって気泡を取り除くときは長時間を要するが、高粘度の廃インクがポンプを通過しないので、ポンプに高粘度の廃インクが固着してポンプ機能が低下するなどのトラブルを防止できる。一方、廃インク一時貯蔵タンクから低粘度の廃インク(所定粘度未満の廃インク)をポンプで吸い込んで排出して第2消泡手段によって気泡を取り除く場合は、廃インクの粘度が低いのでポンプにトラブルは発生せず、短時間で気泡を取り除くことができる。
本発明は、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式のプリンタに実現された。
図1を参照して、本発明の記録ヘッドが組み込まれたプリンタの一例を説明する。
図1は、本発明の記録ヘッドが組み込まれたプリンタの一例を模式的に示す正面図である。
プリンタ10は、このプリンタ10に画像情報を送るホストPC(パソコン)12に接続されている。プリンタ10には、4つ(4本)の記録ヘッド22K、22C、22M、22Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yの長さは、プリンタ10で印字できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yは、画像形成中は固定されて動かない。
4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yから安定してインクを吐出できるように、プリンタ10には、回復ユニット40が組み込まれている。この回復ユニット40によって、記録ヘッド22K、22C、22M、22Yからのインク吐出状態は初期のインク吐出状態に回復する。回復ユニット40には、回復動作のときに4つの記録ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面(フェイス面)22Ks、22Cs、22Ms、22Ysからインクを除去するキャッピング機構50が備えられている。キャッピング機構50は各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャッピング機構50)が示されているが、このうち2色分は記録ヘッド追加時の予備的な機構である。キャッピング機構50は、周知のブレード、インク除去部材、ブレード保持部材、キャップ等から構成されている。
ロ−ル紙Pはロール紙供給ユニット24から供給され、プリンタ10に組み込まれた搬送機構26によって矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させる搬送モータ26b、搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置がブラックの記録ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データ(画像情報)に基づいて記録ヘッド22Kからブラックインクを選択的に吐出する。同様に記録ヘッド22C、記録ヘッド22M、記録ヘッド22Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロ−ル紙Pに形成する。プリンタ10には、上記の部品・部材の他、各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに供給されるインクを貯めておくメインタンク28K、28C、28M、28Yや、記録ヘッド22K、22C、22M、22Yにインクを供給したり回復動作をしたりするための各種ポンプ(図3等参照)などが備えられている。
図2を参照して、プリンタ10の電気的な系統を説明する。
図2は、図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。図2では、図1に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
ホストPC12から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、プリンタ10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ122とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yをキャッピング機構50から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(図示せず)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yに記録ヘッド制御回路112を経由して(介して)転送する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yのクリーニング等の各動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御や、出力ポート114を介して粘度検出等を行う。
上記したプリンタ10では、各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yからのインク吐出状態を初期の状態に回復させるための回復系(回復のためのポンプやインク流路等であり、回復ユニット40をいう)と、回復の際に各記録ヘッド22K、22C、22M、22Yから排出された廃インクの処理系300(廃インクを処理するためのポンプやインク流路等)とは全く別の機構である。先ず、図3を参照して回復系について説明する。
図3は、記録ヘッドの回復系を示す模式図であり、図中の矢印はインクの移動方向を表す。また、この図では、記録ヘッド22Kについて説明するが、他の記録ヘッド22C、22M、22Yも同様の構成である。
CPU100の制御に基づいてポンプモータ124(図2参照)が稼動し始めて、加圧ポンプ202が作動開始する。この作動開始よりも以前に回復弁204は閉じられている。なお、加圧ポンプ202の作動開始とほぼ同時にCPU100は、後述する廃インク処理系300も起動させておく。供給ポンプ206が作動することにより、サブタンク26K内のインクは加圧ポンプ202を経由して記録ヘッド22Kの共通液室22Krに向かう、出口側の回復弁204が閉じているので、加圧されたインクはすべて記録ヘッド22Kのノズル(図示せず)からキャッピング機構50へ排出される(押し出される)。この陽にインクが排出される際に、ノズルからはゴミや増粘したインクが押し出され、健全な状態に回復されることになる。
キャッピング機構50に排出されたインク(廃インク)は廃インク処理系300に送られるが、この廃インク処理系300での処理方法については後述する。上記一般的な回復動作とは別に回復弁204を開いた状態でサブタンク26Kと記録ヘッド22Kとの間でインクを循環させることにより、共通液室22Kr内部で成長した気泡を取り除く等を目的にした種々の動作がある。
次に、記録ヘッド22Kの一般的な回復動作のフローチャートについて、上記の図3と図4を参照して説明する。図4は、記録ヘッドの一般的な回復動作の手順を示すフロー図である。
図4のフローはプログラムROM104に記憶された制御プログラムに基づいてCPU100により実行される。先ず、記録ヘッド22Kをキャッピング位置から回復位置へ移動する(S401)。次に回復弁204を閉じ(S402)、廃インク処理系300を駆動させて(S403)、加圧ポンプ202をONする(S404)。記録ヘッドのノズルから排出された廃インクはキャッピング機構50のキャップで受けられて、後述するように廃インク処理系300で処理される。上記の回復動作を所定時間継続し(S405)、加圧ポンプ202を停止させ(S406)、記録ヘッド22Kをキャッピング位置に戻した後(S407)、予備的なインク吐出を所定発数行う(S408)。
次にワイパーブレード(図示せず)によって記録ヘッド22Kのフェイス面22Ksを払拭してインクを拭き取る(S409)。さらに所定時間経過した後(S410)、廃インク処理系300を停止し、キャッピング機構50からのインク吸引動作を停止して(S411)、このフローを終了する。
図5を参照して、廃インク処理系300の構成を説明する。図5は、廃インク処理系を示す模式図である。
廃インク処理系300は、キャッピング機構50(図3等参照)のキャップ52で受けられて排出された廃インクを一時的に貯めておく廃インク一時貯蔵タンク302を備えており、キャップ52と廃インク一時貯蔵タンク302は第1廃インク流路304で接続されている。第1廃インク流路304の上端部はキャップ52に接続されると共にその下端部は廃インク一時貯蔵タンク302に接続されており、キャップ52で受けられた廃インクは第1廃インク流路304に流れる。第1廃インク流路304には、この第1廃インク流路304を開閉するキャップ弁306が取り付けられている。なお、廃インク一時貯蔵タンク302は剛体であり、その内部の圧力が変化しても圧力に起因して変形はしない。
廃インク一時貯蔵タンク302は、第1廃インク流路304、後述する他の廃インク流路との接続口(接続部分)以外は密閉された容器となっている。廃インク一時貯蔵タンク302には、廃インクが一時的に貯められる廃インク空間302aと、廃インクが貯まらずに空間となっている空間部302bとが形成されている。この空間部302bには、第2廃インク流路307の一端部が接続されている。この第2廃インク流路307の他端部にはポンプ弁308が取り付けられている。また、廃インク一時貯蔵タンク302の底部(廃インク空間302aの底)には、第3廃インク流路310の一端部が接続されている。この第3廃インク310の他端部はポンプ弁308に接続されている。ポンプ弁308には、第2廃インク流路307の他端部及び第3廃インク310の他端部の他、第4廃インク流路312の一端部が接続されている。この第4廃インク流路312の途中部分には、正逆転可能なポンプ314が取り付けられており、第4廃インク流路312の他端部は、後述する数種の第2消泡手段のいずれかに接続されている。
上記したポンプ弁308は、第2廃インク流路307と第4廃インク流路312とを接続するか、第3廃インク流路310と第4廃インク流路312とを接続するかを、CPU100(図2参照)からの指示で選択できる。また、CPU100からの指示によって、第2廃インク流路307、第3廃インク流路310、及び第4廃インク流路312のいずれの流路も閉じる(互いに接続させない)ようにもできる。
廃インク一時貯蔵タンク302の底部(廃インク空間302aの底)には、第5廃インク流路318の上端部も接続されている。第5廃インク流路318の下端部は廃インクタンク316に近接して配置されており、この下端部から排出された廃インクは泡等を発生させずに廃インクタンク316に貯められることとなる。また、第5廃インク流路318の途中部分には、この第5廃インク流路318を開閉する排出弁320が取り付けられている。
上記した廃インク一時貯蔵タンク302には、貯められた廃インクの粘度(即ち、キャップ52に排出されたインクの粘度)を検出する周知の粘度センサ(図示せず)が取り付けられている。廃インク処理系300では、廃インク一時貯蔵タンク302に貯められている廃インクが所定の粘度以上のときは、廃インク一時貯蔵タンク302を減圧することによって、廃インク一時貯蔵タンク302に貯蔵された廃インクから気泡を取り除き、この廃インクをポンプ314を通さずに第5廃インク流路318から廃インクタンク316に排出する。一方、廃インク一時貯蔵タンク302に貯められた廃インクの粘度が所定の粘度未満でかつ硬化性の低いインクのときは、廃インク一時貯蔵タンク302に貯蔵された廃インクを、第3廃インク流路310と第4廃インク流路312を経由させてポンプ314で吸い込んで第2消泡手段のいずれかに排出する。第2消泡手段によって消泡された後に排出された廃インクは、廃インクタンク316に貯められる。
上記した廃インクについて説明する。インクジェット方式画像形成装置で使用されるインクの粘度は一般的に2〜3(mPa・s)程度であり、増粘等が進んで粘度が高くなって4(mPa・s)以上となった場合は、ポンプ314の特性に影響が生じることが確認されている。従って、本発明では、所定のインク粘度の一例として、4(mPa・s)が挙げられる。また、光重合成(光硬化性)を持つインクや、揮発性の高い性質を持つインクを用いた場合、ポンプ314は即座に機能低下してしまうため、それら速硬化性インクも所定の粘度以上のインクと同様の扱いとして処理することも可能である。
図6と図7を参照して、上述した第2消泡手段の例を説明する。図6は、第2消泡手段の一例を示す模式図である。図7は、第2消泡手段の他の例を示す模式図である。
図6に示す消泡機構400は、第4廃インク流路312の他端部から排出された廃インクに消泡剤を混合させて気泡を取り除くものである。この消泡機構400は、第4廃インク流路312の他端部に近接して配置された吸収体ホルダ402を備えている。この吸収体ホルダ402の内部には、周知の消泡剤を含浸させた吸収体が収容されており、吸収体は吸収体ホルダ402から漏れない(出ない)ようになっている。このような消泡機構400が第4廃インク流路312の他端部に近接して配置されているので、第4廃インク流路312の他端部から排出された廃インクからは気泡が取り除かれて廃インクタンク316に貯められる。
図7に示す消泡機構450は、第4廃インク流路312の他端部から排出された廃インクを壁452に当てて(衝突させて)廃インクから気泡を取り除くものである。壁452には図示しない細かな孔が穿たれており、その表面は親水性を有している。第4廃インク流路312の他端部から排出された廃インクは壁452の表面張力によって消泡される。また、壁452に消泡剤(エマルジョン、自己乳化型、オイルコンパウンド型、オイル方等)を含浸させた吸収部材を用いることによりさらに消泡効果が向上する。従って、第4廃インク流路312の他端部から排出された廃インクからは気泡が取り除かれて廃インクタンク316に貯められる。
消泡機構としては上記したもの以外に、第4廃インク流路312の他端部(廃インクタンク316への送出口)を他の部分よりも細めておき、細めた流路部分によって泡を物理的に破壊する方法もある。
図8を参照して、廃インクの粘度に応じた廃インク処理方法について説明する。図8は、廃インク処理方法の一例を示すフロー図である。
このフローは、上述した回復動作が実行されるとほぼ同時に起動する。先ず、記録ヘッド22K(他の記録ヘッドも同様)が吸引動作位置に移動し(S801)、キャップ弁306を開く(S802)と共に、排出弁320を閉じ、第2廃インク流路307と第4廃インク流路312が接続されて第3廃インク310と第4廃インク流路312とが非接続になるようにポンプ弁308を操作する(S803)。続いて、ポンプ314を駆動し(S804)、所定時間(廃インク一時貯蔵タンク302に廃インクが規定量貯まる時間)が経過した後にポンプ314を停止する(S805)。次に、キャップ弁306を閉じて(S806)、廃インク一時貯蔵タンク302に貯まった廃インクの粘度を検出し、所定粘度以上か否かを判定する(S807)。廃インクの粘度測定は周知の粘度センサによって実行され、この粘度はCPU100(図2参照)に送信される。
S807で検出された粘度が所定値(例えば4(mPa・s))以上の場合、この廃インクを廃インクタンク316に流すためにポンプ314で吸引したときは、ポンプ314に廃インクが固着するなどしてポンプ314が故障するおそれがある。また、廃インク一時貯蔵タンク302に貯まった廃インクをそのまま第5廃インク流路318から廃インクタンク316に排出したときは、気泡が多量に含まれた廃インクが廃インク316に排出されて上記のトラブルが発生するおそれがある。そこで、S807で検出された粘度が所定値以上の場合は、廃インク一時貯蔵タンク302を減圧してその中の廃インクから気泡を取り除くようにした。この場合は、第2廃インク流路307と第4廃インク流路312を接続するが第3廃インク流路310と第4廃インク流路312を接続しないようにポンプ弁314を操作すると共に、キャップ弁306及び排出弁320を閉じた状態でポンプ314を稼動させる(S808)。これにより、時間を要するが廃インク一時貯蔵タンク302が減圧されてその中の廃インクから気泡が取り除かれる。このように廃インク一時貯蔵タンク302の内部を減圧して廃インクから気泡を取り除く手段が、本発明にいう第1消泡手段の一例である。
上記のようにして廃インク一時貯蔵タンク302に貯められた廃インクから気泡を取り除いた後はポンプ314を停止して、キャップ弁306を段階的に開放し(S809)、廃インク一時貯蔵タンク302の内部空間を大気圧に段階的に戻す。この場合、キャップ弁306を一気に開けたときは空気が早い流速で廃インク一時貯蔵タンク302内に流入してしまい、廃インクが再び泡立たせてしまう恐れがある。従って、キャップ弁306の開放は廃インク一時貯蔵タンク302の内圧がゆっくりと大気圧に戻るように制御する事が望ましい。続いて排出弁320を開放し(S810)、消泡された廃インクを自重で廃インクタンク316に収容する(排出する)。
S807で検出された粘度が所定値(例えば4(mPa・s))未満の場合、第2廃インク流路307と第4廃インク流路312を接続せずに第3廃インク流路310と第4廃インク流路312を接続するようにポンプ弁308を操作すると共に、キャップ弁306を開放した(S811)状態でポンプ314を稼動させ、第4廃インク流路312の他端部から消泡機構400(又は消泡機構450)に廃インクを導入する(S812)。消泡機構400(又は消泡機構450)によって廃インク中の気泡は取り除かれ、廃インク316に収容される。
以上説明したように廃インク一時貯蔵タンク302の内部を減圧して気泡を取り除くときは長時間を要するが、高粘度の廃インクがポンプ314を通過しないので、ポンプ314に高粘度の廃インクが固着してポンプ機能が低下するなどのトラブルを防止できる。一方、廃インク一時貯蔵タンク302から低粘度の廃インク(所定粘度未満の廃インク)をポンプ314で吸い込んで排出して消泡機構400(又は消泡機構450)によって気泡を取り除く場合は、廃インクの粘度が低いのでポンプ314にトラブルは発生せず、短時間で気泡を取り除くことができる。
本発明の記録ヘッドが組み込まれたプリンタの一例を模式的に示す正面図である。 図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。 記録ヘッドの回復系を示す模式図であり、図中の矢印はインクの移動方向を表す。 記録ヘッドの一般的な回復動作の手順を示すフロー図である。 廃インク処理系を示す模式図である。 第2消泡手段の一例を示す模式図である。 第2消泡手段の他の例を示す模式図である。 廃インク処理方法の一例を示すフロー図である。
符号の説明
10 プリンタ
22K、22C、22M、22Y 記録ヘッド
52 キャップ
300 廃インク処理系
302 廃インク一時貯蔵タンク
302b 空間部
304 第1廃インク流路
306 キャップ弁
307 第2廃インク流路
308 ポンプ弁
310 第3廃インク流路
312 第4廃インク流路
314 ポンプ
316 廃インクタンク
318 第5廃インク流路
320 排出弁

Claims (6)

  1. 記録ヘッドから排出された廃インクを受けるキャップを備え、前記記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
    前記キャップから排出されたインクを一時的に貯めておく廃インク一時貯蔵タンクと、
    前記キャップに排出されたインクが所定の粘度以上のときに、前記廃インク一時貯蔵タンクを減圧することによって、該廃インク一時貯蔵タンクに貯蔵された廃インクから気泡を取り除く第1消泡手段と、
    前記キャップに排出されたインクが前記所定の粘度未満のときに、前記廃インク一時貯蔵タンクに貯蔵された廃インクを吸い込んで排出するポンプと、
    該ポンプによって排出された廃インクから気泡を除去する第2消泡手段と、
    前記第1消泡手段及び前記第2消泡手段によって気泡が取り除かれた廃インクが貯められる廃インクタンクとを備えたことを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  2. その上端部が前記キャップに接続されると共にその下端部が前記廃インク一時貯蔵タンクに接続された、前記キャップで受けられた廃インクが流れる第1廃インク流路と、
    該第1廃インク流路に取り付けられた、該第1廃インク流路を開閉するキャップ弁と、
    前記廃インク一時貯蔵タンクの空間部にその一端部が接続された第2廃インク流路と、
    該第2廃インク流路の前記一端部とは反対側の他端部が接続されたポンプ弁と、
    前記廃インク一時貯蔵タンクの底部にその一端部が接続されると共にその他端部が前記ポンプ弁に接続された第3廃インク流路と、
    その一端部が前記ポンプ弁に接続されると共にその途中部分に前記ポンプが取り付けられた、その他端部から前記廃インクタンクに廃インクを排出する第4廃インク流路と、
    その上端部が前記廃インク一時貯蔵タンクの底部に接続されると共にその下端部から前記廃インクタンクに廃インクを排出する第5廃インク流路と、
    該第5廃インク流路に取り付けられた、該第5廃インク流路を開閉する排出弁とを備え、
    前記第1消泡手段は、前記第2廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続するが前記第3廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続しないように前記ポンプ弁を操作すると共に、前記キャップ弁及び前記排出弁を閉じた状態で前記ポンプを稼動させることにより構成されるものであり、
    前記第2消泡手段は、前記第2廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続せずに前記第3廃インク流路と前記第4廃インク流路を接続するように前記ポンプ弁を操作すると共に、前記キャップ弁を開放した状態で前記ポンプを稼動させて前記第4廃インク流路の前記他端部から排出された廃インク中の気泡を取り除くものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  3. 前記第2消泡手段は、前記第4廃インク流路の前記他端部から排出された廃インクを壁に当てて気泡を取り除くものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  4. 前記第2消泡手段は、前記第4廃インク流路の前記他端部から排出された廃インクに消泡剤を混合させて気泡を取り除くものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  5. 前記第2消泡手段は、気泡が取り除かれた廃インクを前記廃インクタンクに霧状に噴出させる霧噴出機構を備えているものであることを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  6. 前記霧噴出機構は、前記廃インクタンクへの送出口が細められて形成されているものであることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット方式画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5393878B2 (ja) * 2010-04-19 2014-01-22 キヤノン株式会社 プリント装置
JPWO2013042457A1 (ja) * 2011-09-21 2015-03-26 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

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