JP2008194826A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクエンドによる印刷中断を適切に防ぐことができる印刷装置を、安価に提供する。
【解決手段】カートリッジ保持部12と、バルブ302a、bと、印刷ヘッド18と、インク供給経路16−1a、bと、バルブ304と、バルブ制御部402とを備え、インクカートリッジ104a、bとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、バルブ304は閉じられ、かつ、バルブ制御部402は、バルブ302a、bの両方を開き、インクカートリッジ104a、bとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、バルブ304は開かれ、かつ、バルブ制御部402は、バルブ302a、bの一方を開く。
【選択図】図2
【解決手段】カートリッジ保持部12と、バルブ302a、bと、印刷ヘッド18と、インク供給経路16−1a、bと、バルブ304と、バルブ制御部402とを備え、インクカートリッジ104a、bとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、バルブ304は閉じられ、かつ、バルブ制御部402は、バルブ302a、bの両方を開き、インクカートリッジ104a、bとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、バルブ304は開かれ、かつ、バルブ制御部402は、バルブ302a、bの一方を開く。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置に関する。
大型のインクジェットプリンタ等では、全体の作図に時間がかかるのため、夜間等の人の居ない間に印刷を行わせることがある。しかし、この場合、インクカートリッジのインク残量が少ない場合等には、作図途中でインクエンドになり、印刷が中断する場合があった。
作図途中でインクエンドになることは、例えば、印刷開始前に新品のインクカートリッジに交換することで、回避が可能である。しかし、この場合、使いかけのインクカートリッジが残ってしまい、廃棄するインク残量が多くなってしまう問題が生じる。
これに対して、従来、同色のインクのインクカートリッジを複数用い、これらを自動的に切り替える方法が提案されている(例えば特許文献1参照。)。この場合、作図途中でインクエンドになることを防ぎつつ、各インクカートリッジのインクを順番に使い切ることができる。
特開特開2004−098365号公報
しかし、例えば特許文献1に開示されている印刷装置では、使用されるインクの色数の整数倍のインク供給機構を用意する必要がある。その結果、装置の大型化や、コストアップ等の問題が生じる。そのため、従来、インクカートリッジを自動的に切り替える方法は、コストを抑えた印刷装置で採用することが難しかった。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置を提供することを目的とする。
本願の発明者は、印刷に使用するインクの色数を切り替え可能な印刷装置に着目し、これに対してわずかな改良を加えることにより上記の課題を解決し得ることを見出した。印刷に使用するインクの色数を切り替え可能な印刷装置とは、例えば、インクの色数を、8色と4色とで切り替え可能な印刷装置である。本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)複数のインクカートリッジを用いて印刷を行う印刷装置であって、第1及び第2のインクカートリッジを保持するカートリッジ保持部と、第1及び第2のインクカートリッジのそれぞれとそれぞれ接続される第1及び第2のカートリッジ接続バルブと、第1及び第2のインクカートリッジそれぞれにそれぞれ対応する第1及び第2のノズル列を有する印刷ヘッドと、第1のカートリッジ接続バルブと第1のノズル列とを接続することにより、第1のカートリッジ接続バルブを介して、第1のインクカートリッジと第1のノズル列とを接続する第1のインク供給経路と、第2のカートリッジ接続バルブと第2のノズル列とを接続することにより、第2のカートリッジ接続バルブを介して、第2のインクカートリッジと第2のノズル列とを接続する第2のインク供給経路と、第1のインク供給経路と第2のインク供給経路と繋ぐ経路を開閉する経路間開閉部と、第1及び第2のカートリッジ接続バルブの開閉を制御するバルブ制御部とを備え、第1及び第2のインクカートリッジとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、経路間開閉部は閉じられ、かつ、バルブ制御部は、第1及び第2のカートリッジ接続バルブの両方を開き、第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、経路間開閉部は開かれ、かつ、バルブ制御部は、第1及び第2のカートリッジ接続バルブの一方を開く。経路間開閉部は、例えばバルブである。また、異なる色のインクのインクカートリッジとは、異なる色のインクを供給するインクカートリッジである。同じ色のインクのインクカートリッジとは、同じ色のインクを供給するインクカートリッジである。
この構成において、第1及び第2のインクカートリッジとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、例えば、使用するインクカートリッジの数と同数の色数による多色印刷を行うことができる。また、第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、当該色の1色あたりのノズル数が2倍になるため、インクカートリッジの数と同数の色数による多色印刷を行う場合と比べ、高速に印刷を行うことができる。この場合、印刷速度は、例えば2倍程度になる。
また、第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、同色で使われる2系統のインク供給路(第1及び第2のインク供給経路)を繋ぎ、2系統のノズル列に対して一方のインクカートリッジからインクを供給できる。また、この場合、当該一方のインクカートリッジが空になった場合に、インク供給路と接続されるインクカートリッジを、例えば自動的に他方のインクカートリッジに切り替えることができる。
そのため、例えば印刷開始前に新品のインクカートリッジに交換しない場合であっても、作図途中でインクエンドになり、印刷が中断することを適切に防ぐことができる。また、これにより、インクカートリッジのインクを最後まで無駄なく使い切ることができる。従って、このように構成すれば、インクの残量を無駄なく使用しつつ、インクカートリッジの切り替えを適切に行うことができる。
また、このように構成した場合、空になったインクカートリッジは、第1及び第2のインク供給経路から切り離される。そのため、作図中であっても、印刷動作に影響を与えることなく、終了したカートリッジの交換・補充等をすることが可能になる。
更には、カートリッジ保持部、印刷ヘッド、第1及び第2のインク供給経路等は、例えば従来の印刷装置に用いられている構成と同様のものを用いることができる。また、第1及び第2のカートリッジ接続バルブと同様の構成は、例えばインクカートリッジをノズル面より高い位置に設置した印刷装置や、複数のノズルを1個のポンプで吸引する印刷装置において、例えばインクの流出防止や均等なクリーニングを実現する目的で用いられる場合がある。
そのため、このような構成は、従来の印刷装置の構成を大きく変更することなく実現できる。従って、このように構成すれば、インクエンドによる印刷中断を適切に防ぐことができる印刷装置を、安価に提供できる。
尚、この構成において、第1及び第2のカートリッジ接続バルブは、バルブ制御部の指示に応じて自動的に開閉する自動バルブであることが好ましい。自動バルブとは、例えば、ユーザの直接の操作無しに、所定の制御等に応じて開閉するバルブである。
一方、経路間開閉部は、使用するインクの色数に応じて印刷開始前に切り替えればよいため、自動バルブでなくてもよい。経路間開閉部は、例えば手動のバルブであってもよい。また、連結管の入れ替えにより第1及び第2のインク供給経路間を繋ぐ経路を開閉する構成であってもよい。
(構成2)第1及び第2のインクカートリッジが、同じ色のインクのインクカートリッジであり、第1及び第2のカートリッジ接続バルブのうちの一方のカートリッジ接続バルブが開かれている場合、当該一方のカートリッジ接続バルブに接続されているインクカートリッジが空になるのに応じて、バルブ制御部は、当該一方のカートリッジ接続バルブを閉じ、かつ他方のカートリッジ接続バルブを開く。このように構成すれば、インクカートリッジの切り替えを、適切に行うことができる。
尚、バルブ制御部は、例えば、第1及び第2のカートリッジ接続バルブのうち、第1のカートリッジ接続バルブを優先的に開く。これにより、第1のインクカートリッジが優先して使用される。そして、第1のインクカートリッジが空になった場合、バルブ制御部は、第1のカートリッジ接続バルブを閉じ、第2のカートリッジ接続バルブを開く。これにより、第1のインクカートリッジが空になった後に、第2のインクカートリッジが使用される。
(構成3)カートリッジ保持部は、第1及び第2のインクカートリッジの組み合わせを複数組保持し、カートリッジ保持部に保持される複数組の第1及び第2のインクカートリッジに対応して、印刷装置は、第1及び第2のカートリッジ接続バルブと、第1及び第2のインク供給経路と、経路間開閉部との組み合わせを、複数組備え、複数組の第1及び第2のインクカートリッジに対応して、印刷ヘッドは、第1及び第2のノズル列の組み合わせを、複数組有する。
このように構成すれば、多色(例えば8色)と、その半分以下の色数(例えば4色)とのインクを、適切に選択して使用できる。また、上記半分以下の色数(例えば4色)のインクを使用する場合に、インクの残量を無駄なく使用しつつ、インクカートリッジの切り替えを適切に行うことができる。
ここで、カートリッジ保持部は、例えば、第1及び第2のインクカートリッジの組み合わせをN組(Nは、2以上の整数2,3,4,・・・のいずれか)保持する。この場合、N組中の各組における第1及び第2のインクカートリッジは、例えば、他のいずれの組の第1及び第2のインクカートリッジとも異なる色のインクのインクカートリッジである。このように構成すれば、2N色とN色とのインクを適切に選択して使用できる。また、N色のインクを使用する場合に、インクの残量を無駄なく使用しつつ、インクカートリッジの切り替えを適切に行うことができる。
(構成4)印刷動作を制御する印刷制御部を更に備え、第1及び第2のインクカートリッジとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、印刷制御部は、第1及び第2のインクカートリッジのいずれかが空になった場合に、印刷動作を停止させ、第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、印刷制御部は、第1及び第2のインクカートリッジのいずれか一方のみが空になった場合には印刷動作を停止させず、第1及び第2のインクカートリッジの両方が空になった場合に、印刷動作を停止させる。このように構成すれば、インクの色数に応じて、適切に印刷動作を制御できる。また、少ない色数のインクを用いて印刷を行う場合に、インクカートリッジの切り替えを適切に行うことができる。
尚、第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合において、一方のインクカートリッジのみが空になった場合、印刷制御部は、印刷動作を継続させつつ、空になったことの通知を行うことが好ましい。このように構成すれば、終了したカートリッジの交換・補充等を適切に行うことができる。
本発明によれば、例えば、インクエンドによる印刷中断を適切に防ぐことができる印刷装置を、安価に提供できる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の構成の一例を示す。印刷装置10は、ユーザの指示に応じて色数を切り替えて、8色又は4色の多色印刷を行うインクジェットプリンタであり、カートリッジ保持部12、接続部14、複数のインク供給経路16−1a〜4b、印刷ヘッド18、及び制御回路20を備える。
カートリッジ保持部12は、印刷に用いられる複数のインクカートリッジ104を保持する。本例において、カートリッジ保持部12は、それぞれ2個のインクカートリッジ104a、bを有する4個のカートリッジグループ102−1〜4を保持することにより、合計8個のインクカートリッジ104を保持する。
そして、8色の多色印刷を行う場合、この8個のインクカートリッジ104として、カートリッジ保持部12は、それぞれ異なる色の8個のインクカートリッジ104を保持する。また、4色の多色印刷を行う場合、カートリッジ保持部12は、各カートリッジグループ102−1〜4内の2個のインクカートリッジ104a、bの色が同じにして、各色について2個のインクカートリッジ104a、bを保持する。
尚、各カートリッジグループ102におけるインクカートリッジ104aは、第1のインクカートリッジの一例である。また、インクカートリッジ104bは、第2のインクカートリッジの一例である。カートリッジ保持部12は、複数のカートリッジグループ102分のインクカートリッジ104a、bを保持することにより、第1及び第2のインクカートリッジの組み合わせを、カートリッジグループ102の数の複数組保持する。
また、本例において、各インクカートリッジ104a、bには、インクエンドセンサ106及びカートリッジ有無センサ108が設けられている。インクエンドセンサ106は、インクカートリッジ104a、b内のインクの終了(インクエンド)を検知するためのセンサである。カートリッジ有無センサ108は、カートリッジ保持部12にインクカートリッジ104a、bが保持されているか否かを検知するためのセンサである。
接続部14は、カートリッジグループ102−1〜4のインクカートリッジ104a、bと、8系統のインク供給経路16−1a〜4bとを接続する。そして、8系統のインク供給経路16−1a〜4bは、接続部14を介して各インクカートリッジ104a、bから供給されるインクを、印刷ヘッド18へ供給する。
尚、本例において、8系統のインク供給経路16−1a〜4bは、カートリッジ保持部12に保持される8個のインクカートリッジ104のそれぞれに対応して設けられている。そして、8色の多色印刷を行う場合、各インク供給経路16−1a〜4bは、接続部14を介して、対応するインクカートリッジ104a、bにそれぞれ接続される。また、4色の多色印刷を行う場合、各インク供給経路16−1a〜4bは、接続部14を介して、対応するインクカートリッジ104a、bと同じカートリッジグループ102のいずれかのインクカートリッジ104a、bにそれぞれ接続される。
印刷ヘッド18は、インク滴を吐出するインクジェットヘッドである。本例において、印刷ヘッド18は、カートリッジ保持部12に保持される各インクカートリッジ104にそれぞれ対応する8個のノズル列202−1a〜4bを有する。ノズル列202−1〜4aは、第1のノズル列の一例であり、各カートリッジグループ102−1〜4のインクカートリッジ104aに対応する。ノズル列202−1〜4bは、第2のノズル列の一例であり、各カートリッジグループ102−1〜4のインクカートリッジ104bに対応する。
各ノズル列202−1a〜4bは、1個以上のノズルの列であり、制御回路20の指示に応じて、インク滴を吐出する。また、各ノズル列202−1a〜4bは、各インク供給経路16−1a〜4bと接続されている。これにより、各ノズル列202−1a〜4bには、各インク供給経路16−1a〜4b及び接続部14を介して、いずれかのインクカートリッジ104からインクが供給される。
制御回路20は、印刷装置10の動作を制御する。本例において、制御回路20は、各インクカートリッジ104a、bのカートリッジ有無センサ108及びインクエンドセンサ106の出力に応じて、各インクカートリッジ104a、bの有無、及びインクの終了を検知する。そして、これらの検知結果に応じて、接続部14及び制御回路20の動作を制御する。
図2は、印刷装置10の要部の詳細な構成の一例を示す。本例において、接続部14は、各カートリッジグループ102−1〜4にそれぞれ対応して、バルブ302a、b及びバルブ304を有する。
バルブ302a、bは、制御回路20におけるバルブ制御部402の出力信号に応じて開閉する自動バルブである。バルブ302aは、第1のカートリッジ接続バルブの一例であり、対応するカートリッジグループ102のインクカートリッジ104aと接続される。バルブ302bは、第2のカートリッジ接続バルブの一例であり、対応するカートリッジグループ102のインクカートリッジ104bと接続される。
また、バルブ302a、bにおけるインクカートリッジ104a,bの反対側は、当該インクカートリッジ104a、bに対応するインク供給経路16と接続される。例えば、カートリッジグループ102−1のインクカートリッジ104a、bに対応するバルブ302a、bのそれぞれは、インク供給経路16−1a、bのそれぞれと接続される。
これにより、各インク供給経路16−1a〜4bは、各カートリッジグループ102−1〜4に対応するバルブ302a、bと、各ノズル列202−1a〜4bとを接続する。例えば、インク供給経路16−1a、bは、カートリッジグループ102−1に対応するバルブ302a、bと、ノズル列202−1a、bとを接続する。また、これにより、このバルブ302a、bを介して、カートリッジグループ102−1のインクカートリッジ104a、bと、ノズル列202−1a、bとを接続する。
バルブ304は、経路間開閉部の一例であり、同じカートリッジグループ102に対応するバルブ302a、bのそれぞれと接続されている2個のインク供給経路16間を繋ぐ経路を開閉する。例えば、カートリッジグループ102−1に対応するバルブ304は、インク供給経路16−1aと、インク供給経路16−1bとを繋ぐ経路を開閉する。尚、本例において、バルブ304は、手動バルブである。バルブ304は、バルブ制御部402の出力信号に応じて開閉する自動バルブであってもよい。
制御回路20は、バルブ制御部402及び印刷制御部404を有する。バルブ制御部402は、各カートリッジグループ102−1〜4に対応するバルブ302a、bの開閉を制御する。また、本例において、バルブ制御部402は、各インクカートリッジ104a、bのカートリッジ有無センサ108及びインクエンドセンサ106の出力に応じて、各インクカートリッジ104a、bの有無、及びインクの終了を検知する。そして、これらの検知結果に応じて、各バルブ302a、bの開閉を制御する。また、インクの終了の検知結果を、印刷制御部404に通知する。
印刷制御部404は、印刷ヘッド18の動作等を制御することにより、印刷装置10の印刷動作を制御する。また、バルブ制御部402から受け取るインクの終了の検知結果に基づき、印刷に必要なインクが終了した場合に、印刷動作を停止させる。
以下、印刷装置10の動作について更に詳しく説明する。最初に、8色の多色印刷を行う場合について説明する。この場合、カートリッジ保持部12は、図1に関連して説明したように、それぞれ異なる色の8色のインクカートリッジ104を保持する。そのため、各カートリッジグループ102−1〜4において、インクカートリッジ104a、bは、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジになる。
バルブ304は、例えばユーザにより、印刷を開始する前に閉じられる。そのため、同じカートリッジグループ102に対応する2系統のインク供給経路16(インク供給経路16−1a、及びインク供給経路16−1b等)は、互いに独立なインク供給経路16となる。
また、この場合、バルブ制御部402は、バルブ302a、bの両方を開く。これにより、各インク供給経路16−1a〜4bには、それぞれ異なる色のインクが供給される。また、各インク供給経路16−1a〜4bと繋がる各ノズル列202−1a〜4bにも、それぞれ異なる色のインクが供給される。これにより、カートリッジ保持部12に保持されるインクカートリッジ104a、bの総数と同じ色数である8色の多色印刷を、適切に行うことができる。
また、この場合、印刷制御部404は、いずれかのインクカートリッジ104a、bが空になった場合に、印刷動作を停止させる。このようにすれば、8色の多色印刷時の印刷動作を、適切に制御できる。
次に、色数を半分に制限した4色の多色印刷を行う場合について説明する。この場合、カートリッジ保持部12は、各カートリッジグループ102毎に色が異なる4色のインクカートリッジ104を保持する。そのため、各カートリッジグループ102−1〜4において、インクカートリッジ104a、bは、同じ色のインクのインクカートリッジになる。
バルブ304は、例えばユーザにより、印刷を開始する前に開かれる。また、バルブ制御部402は、同じカートリッジグループ102に対応するバルブ302a、bの一方を開く。これにより、同じカートリッジグループ102に対応する2系統のインク供給経路16(インク供給経路16−1a、1b等)には、バルブ302a、bのうちの開かれている方と繋がる一方のインクカートリッジ104からインクが供給される。これにより、同じカートリッジグループ102に対応する2系統のインク供給経路16は、同じ色のインクのインク供給経路16となる。そのため、これら2系統のインク供給経路16と繋がる2個のノズル列202(ノズル列202−1a、b等)にも、同じ色のインクが供給される。これにより、1色あたりのノズル数が2倍になる。そのため、この場合、8色多色印刷を行う場合と比べ、高速に印刷を行うことができる。
また、4色の多色印刷を行う場合、バルブ制御部402は、使用するインクカートリッジ104a、bの切り替えの制御を更に行う。例えば、バルブ制御部402が、バルブ302a、bのうち、先のバルブ302aを開く場合、バルブ302aと繋がるインクカートリッジ104aが空になるのに応じて、バルブ制御部402は、バルブ302aを閉じ、かつバルブ302bを開く。このようにすれば、一方のインクカートリッジ104aが空になった場合に、2系統のインク供給経路16と接続されるインクカートリッジ104を、自動的に他方のインクカートリッジ104bに切り替えることができる。
そのため、本例によれば、作図途中でインクエンドになり、印刷が中断することを適切に防ぐことができる。また、これにより、印刷不良の発生や、予定した時間内に作図が完了しないこと等を適切に防ぐことができる。また、この場合、各インクカートリッジ104a、bのインクを最後まで無駄なく使い切ることができる。従って、本例によれば、インクの残量を無駄なく使用しつつ、インクカートリッジ104a、bの切り替えを適切に行うことができる。
また、本例の構成は、例えば従来の印刷装置の構成を大きく変更することなく実現できる。そのため、本例によれば、少ないコストアップにより、インクカートリッジ104a、bの切り替え機能を実現できる。また、これにより、インクエンドによる印刷中断を適切に防ぐことができる印刷装置10を、安価に提供できる。
また、本例において、4色の多色印刷を行う場合、印刷制御部404は、同じカートリッジグループ102内の2個のインクカートリッジ104a、bのいずれか一方のみが空になった場合には印刷動作を停止させず、両方が空になった場合に、印刷動作を停止させる。このようにすれば、インクの色数に応じて、適切に印刷動作を制御できる。また、4色の多色印刷を行う場合に、インクカートリッジ104a、bの切り替えを適切に行うことができる。
尚、印刷装置10は、選択されているインクカートリッジ104や、各インクカートリッジ104のインクエンドの状態を表示する表示器等を更に備えることが好ましい。選択されているインクカートリッジ104とは、対応するバルブ302a、bが開かれているインクカートリッジ104である。この表示器は、例えばLED等で構成することができる。また、この表示器は、各インクカートリッジ104に設けられてもよい。
このように構成すれば、使用中のインクカートリッジ104や、各インクカートリッジ104のインクエンド等を適切に表示できる。また、これにより、ユーザは、例えばインクカートリッジ104の交換・補充等を適切に行うことができる。
また、4色の多色印刷を行う場合において、同じカートリッジグループ102内の2個のインクカートリッジ104a、bの一方のみが空になった場合、印刷制御部404は、印刷動作を継続させつつ、空になったことの通知を行うことが好ましい。この通知は、例えば上記の表示器により行うことができる。このようにすれば、作図中であっても、印刷動作を中断することなく、インクカートリッジ104の交換・補充等を適切に行うことができる。
また、4色の多色印刷を行う場合において、いずれかのカートリッジグループ102において、一部のインクカートリッジ104が取り付けられていない場合、印刷装置10は、取り付けられているインクカートリッジ104a、bのみを用いて、印刷を行ってよい。この場合、印刷制御部404及びバルブ制御部402は、取り付けられていないインクカートリッジ104を、例えば空になったインクカートリッジ104と同様に扱い、それぞれの制御を行う。
また、印刷装置10で印刷可能な最大の色数と、制限した色数の比は、必ずしも2倍に限らず、2よりも大きな数であってもよい。この場合、例えば、少なくとも一部の各カートリッジグループ102は、3個以上のインクカートリッジ104を有する。この場合も、同じカートリッジグループ102の各インクカートリッジ104として、多色印刷の色数に応じて、それぞれ異なる色、又は同じ色のインクカートリッジが用いられる。そして、制限した色数での印刷を行う場合、同じカートリッジグループ102内のインクカートリッジ104は、順次切り替えて使用される。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えば印刷装置に好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・カートリッジ保持部、14・・・接続部、16・・・インク供給経路、18・・・印刷ヘッド、20・・・制御回路、102・・・カートリッジグループ、104・・・インクカートリッジ、106・・・インクエンドセンサ、108・・・カートリッジ有無センサ、202・・・ノズル列、302・・・バルブ(カートリッジ接続バルブ)、304・・・バルブ(経路間開閉部)、402・・・バルブ制御部、404・・・印刷制御部
Claims (4)
- 複数のインクカートリッジを用いて印刷を行う印刷装置であって、
第1及び第2の前記インクカートリッジを保持するカートリッジ保持部と、
前記第1及び第2のインクカートリッジのそれぞれとそれぞれ接続される第1及び第2のカートリッジ接続バルブと、
前記第1及び第2のインクカートリッジそれぞれにそれぞれ対応する第1及び第2のノズル列を有する印刷ヘッドと、
前記第1のカートリッジ接続バルブと前記第1のノズル列とを接続することにより、前記第1のカートリッジ接続バルブを介して、前記第1のインクカートリッジと前記第1のノズル列とを接続する第1のインク供給経路と、
前記第2のカートリッジ接続バルブと前記第2のノズル列とを接続することにより、前記第2のカートリッジ接続バルブを介して、前記第2のインクカートリッジと前記第2のノズル列とを接続する第2のインク供給経路と、
前記第1のインク供給経路と前記第2のインク供給経路とを繋ぐ経路を開閉する経路間開閉部と、
前記第1及び第2のカートリッジ接続バルブの開閉を制御するバルブ制御部と
を備え、
前記第1及び第2のインクカートリッジとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、前記経路間開閉部は閉じられ、かつ、前記バルブ制御部は、前記第1及び第2のカートリッジ接続バルブの両方を開き、
前記第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、前記経路間開閉部は開かれ、かつ、前記バルブ制御部は、前記第1及び第2のカートリッジ接続バルブの一方を開くことを特徴とする印刷装置。 - 前記第1及び第2のインクカートリッジが、同じ色のインクのインクカートリッジであり、前記第1及び第2のカートリッジ接続バルブのうちの一方のカートリッジ接続バルブが開かれている場合、前記一方のカートリッジ接続バルブに接続されている前記インクカートリッジが空になるのに応じて、前記バルブ制御部は、前記一方のカートリッジ接続バルブを閉じ、かつ他方の前記カートリッジ接続バルブを開くことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記カートリッジ保持部は、前記第1及び第2のインクカートリッジの組み合わせを複数組保持し、
前記カートリッジ保持部に保持される複数組の前記第1及び第2のインクカートリッジに対応して、前記印刷装置は、前記第1及び第2のカートリッジ接続バルブと、前記第1及び第2のインク供給経路と、経路間開閉部との組み合わせを、複数組備え、
複数組の前記第1及び第2のインクカートリッジに対応して、前記印刷ヘッドは、前記第1及び第2のノズル列の組み合わせを、複数組有することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 印刷動作を制御する印刷制御部を更に備え、
前記第1及び第2のインクカートリッジとして、それぞれ異なる色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、前記印刷制御部は、前記第1及び第2のインクカートリッジのいずれかが空になった場合に、印刷動作を停止させ、
前記第1及び第2のインクカートリッジとして、同じ色のインクのインクカートリッジを用いて印刷を行う場合、前記印刷制御部は、前記第1及び第2のインクカートリッジのいずれか一方のみが空になった場合には印刷動作を停止させず、前記第1及び第2のインクカートリッジの両方が空になった場合に、印刷動作を停止させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
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