JP2013123810A - アダプターおよび液体供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アダプターを交換することなく液体供給部材を容易に交換することができるアダプターおよび液体供給システムを提供する。
【解決手段】インクを収容するインクカートリッジが着脱可能に装着される液体収容体装着部に対しインクカートリッジと交換可能に装着されるアダプター本体61と、アダプター本体に設けられ、アダプター本体が液体収容体装着部に装着された場合に液体収容体装着部に設けられた供給針35と接続されて、アダプター本体から供給針へインクを流出させる液体流出口68と、アダプター本体に少なくとも一つ設けられ、アダプター本体の外部からインクを供給するインク供給チューブ52の下流端が着脱可能に接続されてアダプター本体へインクを流入させる液体流入口66と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体収容体装着部に装着するアダプターと、このアダプターを介して液体噴射装置へ液体を供給する液体供給システムに関する。
従来から、噴射対象物の一例としての用紙に対して、例えば液体噴射ヘッドから液体の一例としてのインクを噴射して文字や図形を含む画像を印刷する液体噴射装置の一例としてのプリンターが実用化されている。この種のプリンターは、インクを収容したインクカートリッジ(液体収容体)から、このインクカートリッジに挿入されたインク供給針を通して、該インクを液体噴射ヘッドへ供給する。そして、供給されたインクを液体噴射ヘッドから用紙へ噴射することで画像を印刷するとともに、この画像の印刷に伴ってインクを消費する。
このようなインクを消費するプリンターにおいて比較的大量の印刷を行う場合に、液体噴射ヘッドに連続的に安定してインクを供給するため、インクの収容量がインクカートリッジよりも大きいインクタンク(液体収容体)からインクを供給する構成が提案されている。例えば、特許文献1には、インクカートリッジの装着部にアダプター(アタッチメント)を装着し、装着されたアダプターを介してインクタンクからインクを液体噴射ヘッドへ供給する構成が開示されている。
すなわち、アダプター本体(アタッチメント本体)には、その内部にインクの中継流路が設けられたインク導出部材が備えられている。そして、アダプターがインクカートリッジ装着部に装着された場合、プリンター側の液体導入部となるインク供給針に、インク導出部材における中継流路の下流端が位置合わせ状態となって接続される。一方、インク導出部材においてインク供給針が接続された側とは反対側の中継流路の上流側には、インクが供給される液体供給部材としてのインク供給チューブが接続される。従って、インク供給チューブから供給されるインクは、アダプター本体に備えられたインク導出部材の中継流路を介してインク供給針に流入し、液体噴射ヘッドへ供給される。
特開2006−224529号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成は、アダプター本体内にインク供給チューブが接続されたインク導出部材を備える構成である。このため、インク供給チューブが、例えば亀裂が入るなどの理由で使用不可となった場合、この使用不可のインク供給チューブを交換することが困難である。すなわち、インク導出部材から使用不可のインク供給チューブを取り外すためには、アダプターをインクカートリッジの装着部から抜き取り、アダプター本体内に備えられたインク導出部材を露出させるためにアダプター本体を分解するなど面倒な作業が必要である。従って、このような面倒な作業を回避するためには、インク導出部材にインク供給チューブが接続された状態のままアダプターごと交換することによって、インク供給チューブを交換しなければならなかった。また、インク供給チューブの交換のため、アダプターをインクカートリッジの装着部から抜き取っている間は、インクを液体噴射ヘッドに供給することができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主な目的は、アダプターを交換することなく液体供給部材を容易に交換することができるアダプターおよび液体供給システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のアダプターは、液体を収容する液体収容体が着脱可能に装着される液体噴射装置の液体収容体装着部に対し前記液体収容体と交換可能に装着されるアダプター本体と、前記アダプター本体に設けられ、該アダプター本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に前記液体収容体装着部に設けられた液体導入部と接続されて、前記アダプター本体から前記液体導入部へ前記液体を流出させる液体流出口と、前記アダプター本体に少なくとも一つ設けられ、該アダプター本体の外部から前記液体を供給する液体供給部材の下流端が着脱可能に接続されて前記アダプター本体へ前記液体を流入させる液体流入口と、を備える。
この構成によれば、液体供給部材が使用不可となった場合、アダプターを交換することなく使用不可の液体供給部材を容易に交換することができる。また、液体供給部材が接続される複数の液体流入口を備えることで、液体の供給が途切れることなくアダプター本体へ外部から安定して液体を流入させることができる。
本発明のアダプターにおいて、前記アダプター本体の外表面には、面の向きを示す法線方向が互いに異なる複数の面が設けられ、前記複数の面の少なくとも2つに前記液体流入口が設けられている。
この構成によれば、アダプター本体に対して液体供給部材を異なる方向から接続することができる。従って、液体収容体装着部に装着されたアダプターに対して、液体供給部材を接続できる確率が高くなる。
本発明のアダプターにおいて、前記アダプター本体には、前記液体流入口と前記液体流出口との間を前記液体が流れるように中継する中継流路が形成されている。
この構成によれば、アダプター本体において円滑に液体を流動させることができる。
本発明のアダプターにおいて、前記中継流路には、前記液体流出口から前記液体流入口へ向かう前記液体の流れを抑止する逆止弁が設けられている。
この構成によれば、例えば、中継流路内に存在する気泡を液体流入口から排出させる場合、液体が逆流して液体流出口から液体流入口へ向けて液体が流れないようにすることができる。従って、液体噴射装置の液体導入部側から液体を引き戻すことなく、中継流路から気泡を除去することで、液体噴射装置の液体導入部に対して安定して液体を供給することができる。
本発明のアダプターにおいて、前記液体流入口は、第1流入口と第2流入口とを有し、前記中継流路は、一端が前記第1流入口に接続される第1流路と、一端が前記第2流入口に接続される第2流路と、一端が前記液体流出口に接続される第3流路と、を備え、前記第1流路および前記第2流路のそれぞれの他端は、前記第3流路の他端と接続される。
この構成によれば、アダプター本体に設けられた第1流入口および第2流入口の双方から中継流路を介して円滑に液体を液体流出口へ流すことができる。
本発明のアダプターにおいて、前記中継流路には、前記第1流入口と前記液体流出口との間、または前記第2流入口と前記液体流出口との間、のいずれかで前記液体が流れるように流路を切り替える流路切替部を備える。
この構成によれば、液体供給部材の下流端が第1流入口と第2流入口の双方に接続された状態で、第1流入口および第2流入口のうちいずれかを選択して液体を液体流出口へ流すことができる。
本発明のアダプターにおいて、前記液体流入口には、前記液体供給部材を着脱した際に、前記液体を当該液体流入口から前記アダプター本体の外部へ流出させないシール機構が備えられている。
この構成によれば、液体供給部材を着脱しても液体流入口からアダプター本体外へ液体が漏れ出すことなく液体供給部材を交換することができる。
本発明のアダプターにおいて、前記アダプター本体には、前記液体収容体に収容された前記液体に関する情報データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記情報データを更新するデータ更新部と、が備えられた。
この構成によれば、液体噴射装置側の液体導入部へアダプターを介して液体を連続して供給することができる。
本発明のアダプターにおいて、前記アダプター本体は、複数の当該アダプター本体が一体化された形状を有し、前記液体噴射装置の液体収容体装着部に装着される複数個の前記液体収容体と一度に交換可能に装着される。
この構成によれば、アダプターの個数を少なくすることができる。従って、液体収容体装着部に対して、一回の装着作業で複数のアダプターを同時に装着できるので、アダプターの装着作業負荷(回数)が軽減される。
本発明の液体供給システムは、上記構成のアダプターと、前記アダプターから離れて配置され、前記液体収容体よりも大容量の液体を収容可能な大容量液体収容体と、前記アダプターと前記大容量液体収容体との間を連結し、該大容量液体収容体に収容された液体を前記アダプター側に向けて供給可能な液体供給部材と、を備えた。
この構成によれば、液体収容体よりも大容量の液体を収容可能な大容量液体収容体からアダプターを介して連続かつ安定して液体噴射装置の液体導入部へ液体を供給することができる。
本発明に係る実施形態のプリンターの斜視図。 実施形態のプリンターを装置ケースの一部を外した状態で示す斜視図。 実施形態のプリンターが備える液体供給システムのシステム構成図。 実施形態のアダプターに設けられた中継流路の構成を示す部分端面図。 変形例のアダプターの構成を示す斜視図。
本発明を具体化した一実施形態として、液体噴射ヘッドから噴射対象物の一例である用紙に液体の一例であるインクを噴射して消費し、画像等を印刷する液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター(単に「プリンター」とも呼ぶ)について、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、装置本体12と、装置本体12に対して反重力方向(上方向)に連結して搭載された画像読取装置としてのスキャナーユニット13と、によって構成された複合機である。装置本体12は、複数の部材で構成された筐体としての装置ケース14によって囲まれた装置本体12の内部(略して「装置本体12内」)に、用紙Pにインクを噴射して印刷する印刷部20(図2参照)などを備える。
この装置ケース14において、印刷された用紙Pの排出方向(図中白抜き矢印)となる前方向の上側には、プリンター11の印刷動作を実行させる際にユーザーが操作する操作パネル15が配置されている。操作パネル15はメニュー画面等を表示するための表示部15a(例えば液晶ディスプレイ)と、表示部15aの周囲に設けられた種々の操作ボタン15bとを備えている。
また、装置ケース14において、操作パネル15の下側には装置ケース14の一部を構成する筐体としての前面カバー16が開閉可能に取り付けられている。前面カバー16は、その下方に設けた図示しないヒンジなどの回転機構により前方に開く。なお、前面カバー16には、前面カバー16を開閉するときにユーザーが手をかけるための把持部16aが凹設されている。
プリンター11は、この前面カバー16の下方に、装置ケース14で囲まれた装置本体12の外部(略して「装置本体12外」)へ用紙Pを排出する排紙台19が配設されている。さらに、排紙台19の下側には、用紙Pを積層状態で載置する給紙カセット18が備えられ、収容された積層最上位の用紙Pが一枚ずつ、装置本体12内に形成された図示しない搬送経路に送り出されて印刷部20へ搬送される。なお、給紙カセット18は、装置本体12に対して挿抜可能であって、その前面側に給紙カセット18を装置本体12から抜き出す際にユーザーが手をかけるための庇状の把持部18aが形成され、装置本体12から前方への給紙カセット18の抜き出しが容易とされている。また、装置本体12の後側において用紙Pを載置する載置トレイ17が設けられ、載置トレイ17上に載置された用紙Pが、同じく装置本体12内に形成された図示しない搬送経路に送り出されて印刷部20へ搬送される。
また、プリンター11は、装置本体12を前方から見た左側の装置本体12外に、印刷部20が消費するインクを大容量で収容するインクタンク50を大容量液体収容体(外部タンク)として備えている。本実施形態では、インクタンク50はシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、黒インクの4種類のインク(色インク)を収容する。そして、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、黒インクの各インクの流路として機能する液体供給部材としての各インク供給チューブ52C,52M,52Y,52Kが、それらの一端に設けられた接続端子51を介してインクタンク50とそれぞれ接続される。接続された各インク供給チューブ52C,52M,52Y,52Kは、各インクを前面カバー16に設けられた開口部16bを通して装置本体12外から装置本体12内へ供給する。本実施形態では、開口部16bは、前面カバー16の左側端部において、端辺から部材を切欠いて形成され、各インク供給チューブ52C,52M,52Y,52Kが通過可能な切欠き形状で設けられている。なお、以降の説明において、インク供給チューブ52C,52M,52Y,52Kを区別せず総称する場合は、インク供給チューブ52と呼称する。
さて、図2に示すように、装置本体12内には、インクを収容する不図示の液体収容体としてのインクカートリッジが着脱可能に装着される液体収容体装着部30と、液体収容体装着部30の後方に配設された流路形成部40とが備えられる。液体収容体装着部30は、インクカートリッジが装着に際して案内される案内部31aと、前方が開口しインクカートリッジが挿入される空間領域を内部に有する略箱形状のカートリッジホルダー31と、を備える。カートリッジホルダー31には、内部の空間領域においてインクカートリッジの挿入方向となる後方奥側に、インクカートリッジが装着された際に挿入し、インクカートリッジに収容されたインクが導入される液体導入部としての供給針35を備える。
プリンター11では、このように構成された液体収容体装着部30に対し、略直方体形状を有するアダプター60C,60M,60Y,60Kが、各インクカートリッジと交換可能に装着される。供給針35は、各インクカートリッジが装着された際と同様に、各アダプター60C,60M,60Y,60Kが装着された際に各アダプター60C,60M,60Y,60Kにそれぞれ挿入される。なお、図2において、アダプター60C,60Mは、液体収容体装着部30への装着直前の状態で図示され、アダプター60Y,60Kは、液体収容体装着部30への装着後の状態で図示されている。また、本実施形態では、各アダプター60C,60M,60Y,60Kにおいて、少なくともカートリッジホルダー31へ挿入される部分の形状は、インクカートリッジと略同じ形状で形成されている。
そして、装着された各アダプター60C,60M,60Y,60Kから離れて配置されたインクタンク50に接続された各インク供給チューブ52C,52M,52Y,52Kが、各アダプター60C,60M,60Y,60Kに対してそれぞれ接続される。この接続によって、インクカートリッジよりも大容量のインクを収容するインクタンク50に収容された各インクは、各インク供給チューブ52を介して、各アダプター60C,60M,60Y,60Kに流入する。
各アダプター60C,60M,60Y,60Kには、インク供給チューブ52が接続可能であって、接続されたインク供給チューブ52からインクが流入する第1流入口としての液体流入口66と第2流入口としての液体流入口67がそれぞれ設けられている。本実施形態では、インク供給チューブ52の下流端は、各アダプター60C,60M,60Y,60Kに設けられた液体流入口66に接続される。なお、液体流入口66,67の構成については後述する。
プリンター11では、装着された各アダプター60C,60M,60Y,60Kにインクタンク50から流入したインクが印刷部20に供給されるインク供給系を備えている。このインク供給系についてその概略構成を説明する。なお、以降の説明において、アダプター60C,60M,60Y,60Kを区別せず総称する場合はアダプター60と呼ぶ。
インクタンク50から各インク供給チューブ52を介して各アダプター60に流入した各インクは、供給針35へ流出後、液体収容体装着部30の後方に配設された流路形成部40に形成されたインクの流動経路(不図示)に流入する。この流動経路には、例えばダイヤフラムポンプなどの流路ポンプや逆止弁などから構成されるインクを一方向に流動する流動機構(不図示)が設けられる。この流動機構の動作によって、各インクは、流路形成部40において供給針35を上流側とし、流動経路の下流側の流路端に設けられた流路端子42から、この流路端子42に接続された接続端子43を介してインク供給チューブ44に送り出される。
インク供給チューブ44に送り出された各インクは、インク供給チューブ44において接続端子43と反対側の下流側端部に接続されたキャリッジ21を介して液体噴射ヘッド22に供給され、キャリッジ21の移動に際して液体噴射ヘッド22から用紙Pに噴射されることによって画像等が印刷される。
すなわち、装置本体12内において用紙Pの排出方向と交差する幅方向(左右方向)に沿って延びるガイド軸23が架設されている。また、ガイド軸23には左右方向に沿って移動可能な状態でキャリッジ21が支持されている。キャリッジ21は、図示しないキャリッジモーターの駆動に伴って移動するベルト24にその一部が固定され、ベルト24の移動とともに走査方向となる左右方向に沿って往復移動する。キャリッジ21には、用紙Pに対してインクを噴射する液体噴射ヘッド22が支持されている。そして、キャリッジ21を移動させることで液体噴射ヘッド22を移動させるとともに、移動する液体噴射ヘッド22の下面に設けられたノズル(不図示)からインクを噴射させて用紙Pに画像等を印刷する。従って、本実施形態では、このように走査方向に移動するキャリッジ21および液体噴射ヘッド22が印刷部20に相当する。
ところで、プリンター11では、インクカートリッジからインクが供給される場合に、インクカートリッジに備えられた記憶素子とプリンター11の制御部(不図示)との間で所定の情報データ(例えばインクの種類やインクの残量などのデータ)の通信を行う。すなわち、本実施形態では図2に示すように、カートリッジホルダー31の上部において、各インクカートリッジとの間で情報データを通信する電気端子32C,32M,32Y,32Kが設けられている。そして、インクカートリッジが装着されると、制御部は、この電気端子32C,32M,32Y,32Kを介して各インクカートリッジが備える記憶素子との間で所定の情報データを通信する。そして、この通信によって、制御部は印刷部20における用紙Pへの印刷動作を実行したり、各インクカートリッジについて記憶素子に記憶された情報データを更新したりする。
このため、供給針35にアダプター60を接続してインクタンク50からインクを供給する場合は、アダプター60と電気端子32C,32M,32Y,32Kとの間での通信が行われるようにする必要がある。すなわち、通信が行われない場合は、例えば、インクタンク50から連続してインクを供給することができる状態であっても、制御部においてインクの残量を示す情報データがゼロとなることで、プリンター11の印刷動作が実行されないことになるからである。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、電気端子32C,32M,32Y,32Kとの間での通信を行う記憶素子を備えた回路基板などからなる記憶部62を、アダプター60の上面に設ける。そして、各アダプター60の上面に設けられた記憶部62が、装着状態において各電気端子32C,32M,32Y,32Kとの間でデータ通信可能とされる。この通信可能とされた状態において、例えば、アダプター60に設けられたリセットボタン63の操作によって、記憶部62と制御部との間で通信される情報データをリセットしたりあるいは修正したりして、インクタンク50からインクを供給する状態に合致するように情報データを適切に更新する。この結果、プリンター11において、印刷部20による印刷動作が中断することなく実行される。従って、リセットボタン63はデータ更新部として機能する。
このインク供給系において、上述するようにアダプター60には液体流入口66に加えて液体流入口67がもう一つ設けられ、インクタンク50からアダプター60を介して供給針35に至るまでの間に、インクカートリッジによるインクの供給とは異なる構成を有する液体供給システムEKSが備えられる。この液体供給システムEKSについて図3および図4を参照して説明する。なお、図3では、シアンインクの液体供給システムEKSの構成を例示して図示しているが、もとより、各インク全て同様な構成の液体供給システムEKSを有している。
図3に示すように、アダプター60(60C)は、アダプター本体61の外表面が、面の向きを示す法線方向が互いに異なる複数(ここでは6つ)の面で構成された直方体形状を有し、この複数の面の少なくとも2つの面にインクが流入する液体流入口66,67が備えられている。すなわち、本実施形態では、法線方向がカートリッジホルダー31への挿入方向と反対側となる前方向である前面61cに、インクを流入させる液体流入口66が設けられ、また、法線方向が反重力方向である上面61aに、インクを流入させる液体流入口67が設けられている。そして、液体流入口66,67に、インク供給チューブ52(52c)の端部に取り付けられた挿入針53が挿抜可能に挿入されることで、インク供給チューブ52(52c)はその下流端がアダプター60に着脱可能に接続される。この挿入針53の挿入により、インクタンク50に収容されたインク(シアンインク)は、インク供給チューブ52(52c)を介して、挿入針53に設けられた開口53aからアダプター60内へ流入する。なお、本実施形態では、インク供給チューブ52(52c)は、挿入針53が前面61cに設けられた液体流入口66に挿入されてアダプター60と接続される。
一方、カートリッジホルダー31への挿入方向側となるアダプター本体61の後面61dには、供給針35が挿入されることにより供給針35に設けられた開口35aからインクが流路形成部40へ流出する液体流出口68が設けられている。そしてアダプター本体61内には、図中破線矢印で示すように、この液体流出口68と液体流入口66との間、および液体流出口68と液体流入口67との間の双方において、インクが流れるように中継する中継流路81,82,83が形成されている。この中継流路81,82,83を含め、液体流入口66,67、および液体流出口68の構成について、図4を参照して詳しく説明する。
図4に示すように、アダプター本体61に形成された第1流路としての中継流路81は、その一端において液体流入口66が設けられ、その他端において第2流路としての中継流路82との合流路が設けられている。また、中継流路82は、その一端において液体流入口67が設けられ、その他端において中継流路81との合流路が設けられている。そして、第3流路としての中継流路83は、その一端において液体流出口68が設けられ、その他端において中継流路81と中継流路82との合流路と接続される。従って、液体流入口66から液体流出口68までの間は、中継流路81と中継流路83とによってインクの流路が中継され、インクが流れる構成とされている。また、液体流入口67と液体流出口68との間は、中継流路82と中継流路83とによってインクの流路が中継され、インクが流れる構成とされている。
液体流入口66,67には、挿入針53を抜取ってインク供給チューブ52をアダプター60から離脱させた際に、インクを液体流入口66,67からアダプター本体61の外部へ流出させないシール機構70が備えられている。また、本実施形態では、液体流出口68にも、アダプター60がカートリッジホルダー31から抜取られて供給針35がアダプター60から離脱した際に、インクを液体流出口68からアダプター本体61の外部へ流出させないシール機構70が備えられている。
本実施形態では、液体流入口66,67および液体流出口68が備えるシール機構70は、全て同様な構成を有している。すなわち、シール機構70は、挿入針53あるいは供給針35が挿入される挿入口を有するエラストマー等からなる環状のパッキン71と、このパッキン71に当接して挿入口を閉塞する閉塞体72と、この閉塞体72をパッキン71と当接する方向に付勢する圧縮ばねなどの付勢体73とを有している。そして、例えば図4に示すように、液体流入口67において挿入針53がパッキン71の挿入口71aに挿入(ここでは嵌入)されない状態では、閉塞体72は付勢体73によって付勢されてパッキン71と当接した状態を維持し、挿入口71aを閉塞(シール)する。なお、パッキン71はその環状の外周部分において、アダプター本体61との間でのインク漏れが発生しない状態で、アダプター本体61に固定されている。
一方、図4に示すように、液体流入口66において挿入針53がパッキン71の挿入口71aに挿入(嵌入)された状態では、閉塞体72は挿入針53の先端部によって押されて付勢体73の付勢力に抗して内奥に移動し、パッキン71から離れる状態となることで、挿入口71aを開放する。この結果、液体流入口66においてパッキン71の挿入口71aに挿入針53が挿入(嵌入)されることで、インク供給チューブ52内のインク流路52bと中継流路81とが開口53aを介して連通する。
同様に、図4に示すように、液体流出口68において供給針35がパッキン71の挿入口71aに挿入(嵌入)された状態では、閉塞体72は供給針35の先端部によって押されて付勢体73の付勢力に抗して内奥に移動し、パッキン71から離れる状態となることで、挿入口71aを開放する。この結果、液体流出口68においてパッキン71の挿入口71aに供給針35が挿入(嵌入)されることで、供給針35内のインク流路37と中継流路83とが開口35aを介して連通する。なお、供給針35内のインク流路37は流路形成部40の流動経路と連通する。
さらに、中継流路83には、液体流出口68側から液体流入口66,67側に向かうインクの流れを抑止する逆止弁90が設けられている。すなわち、逆止弁90は、中継流路83に設けられた流通口75と、この流通口75を覆うことで閉塞させるとともに、その一部91aがアダプター本体61に固定されて揺動することで流通口75を開放する弁体91とから構成されている。そして、弁体91は、液体流入口66,67側となる中継流路81,82から液体流出口68側へインクが流れる場合に流通口75を開放する一方、中継流路83における液体流出口68側の下流路83aから液体流入口66,67側となる中継流路81,82側へインクが流れる場合に中継流路83に設けられた流通口75を閉塞する(図中二点鎖線)。
なお、本実施形態では、アダプター60に設けられたリセットボタン63は、アダプター本体61内に配設されたスイッチ素子(例えばマイクロスイッチ)64をオンオフ動作させることで、記憶部62に記憶された情報データをリセットしたり修正したりする。
次に、このような複数(2つ)の液体流入口66,67が設けられたアダプター60を備えた液体供給システムEKSの作用について、図3および図4を参照して説明する。
図3に示す液体供給システムEKSにおいて、例えばインク供給チューブ52に亀裂が入り液体流入口66へインクを供給できなくなった場合、アダプター60を液体収容体装着部30から取り外すことなく、インクが供給できなくなった使用不可のインク供給チューブ52(挿入針53)を液体流入口66から抜取る。このインク供給チューブ52の抜取りによって、図4に示すアダプター60における液体流入口67の状態と同様に、閉塞体72が付勢体73に付勢されて挿入口71aを閉塞し、インクが液体流入口66からアダプター本体61外へ漏れ出ないように抑制される。その後、使用不可のインク供給チューブ52を交換して再び液体流入口66へ挿入針53を挿入することによって、交換したインク供給チューブ52を接続し、インクタンク50からインクを液体流入口66へ供給する。
あるいは、図3に示す液体供給システムEKSにおいて、例えばインクタンク50内のインクが無くなり、インク供給チューブ52から液体流入口66へインクを供給できなくなった場合、別のインクタンクに接続されたインク供給チューブ52を液体流入口67に挿入する。すなわち、図4に示すアダプター60において二点鎖線で示したように、液体流入口67に対して挿入針53を挿入する。この挿入針53の挿入によって、挿入針53はパッキン71との間でシール機能を維持しながら付勢体73の付勢力に抗して閉塞体72を内奥に押し込み、挿入口71aを開放する。この結果、インクは、液体流入口67においてインク供給チューブ52から中継流路82へインクが流入し、さらに中継流路83を介して液体流出口68へ向かって流れる状態となる。従って、液体流入口66においてインクが供給できなくなった使用不可のインク供給チューブ52(挿入針53)を抜取っても、アダプター60において液体流出口68へ継続してインクが流れる状態を維持する。もとより、この使用不可のインク供給チューブ52の抜取りによって閉塞体72が付勢体73に付勢されて挿入口71aを閉塞し、インクが液体流入口66からアダプター本体61外へ漏れ出ないように抑制される。
また、図3に示す液体供給システムEKSにおいて、インク供給チューブ52から供給するインクに混入した気泡が、液体流入口67からアダプター本体61内に浸入し、中継流路81,83内に存在する場合、別のインク供給チューブ52を液体流入口67に挿入する。すなわち、図4において二点鎖線で示したように別の挿入針53を液体流入口67に挿入する。この別の挿入針53の挿入によって、液体流入口67において、別のインク供給チューブ52が中継流路82を介して中継流路81,83と連通する。そこで、別のインク供給チューブ52を介して中継流路82内を減圧する。この中継流路82の減圧によって、中継流路82と連通する中継流路81,83内に存在する気泡が中継流路82へ引き寄せされ、さらに中継流路82を介して液体流入口67からアダプター本体61外へ排出される。
なお、中継流路82が減圧されることによって、中継流路83から中継流路82側に向かうインクの流れ、つまり液体流出口68側から液体流入口67側へインクが流れる逆流が生じる。このような逆流が生じた場合、逆止弁90が動作し、液体流出口68において供給針35のインク流路37からアダプター60内へインクが流れ込まないように、インクの逆流を抑止する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)インク供給チューブ52が使用不可となった場合、アダプター60を交換することなく使用不可のインク供給チューブ52を容易に交換することができる。また、インク供給チューブ52が接続される複数の液体流入口66,67を備えることで、インクの供給が途切れることなくアダプター本体61へ外部から安定してインクを流入させることができる。
(2)アダプター本体61に対してインク供給チューブ52を異なる方向から接続することができる。従って、液体収容体装着部30に装着されたアダプター60に対して、インク供給チューブ52を接続できる確率が高くなる。
(3)アダプター本体61には、中継流路81,82,83が形成されているので、アダプター本体61において円滑にインクを流動させることができる。
(4)中継流路81,82,83内に存在する気泡を液体流入口67から排出させる場合、インクが逆流して液体流出口68から液体流入口67へ向けてインクが流れないようにすることができる。従って、プリンター11の供給針35側からインクを引き戻すことなく、中継流路81,82,83から気泡を除去することで、プリンター11の供給針35に対して安定してインクを供給することができる。
(5)中継流路81、中継流路82、中継流路83のそれぞれの他端は互いに流路が連結して接続されるので、アダプター本体61に設けられた液体流入口66および液体流入口67の双方から中継流路81,82,83を介して円滑にインクを液体流出口68へ流すことができる。
(6)インク供給チューブ52を着脱しても液体流入口66(67)からアダプター本体61外へインクが漏れ出すことなくインク供給チューブ52を交換することができる。
(7)リセットボタン63によって情報データを適切に更新するので、プリンター11の供給針35へアダプター60を介してインクを連続して供給することができる。
(8)インクカートリッジよりも大容量の液体を収容可能なインクタンク50から、アダプター60を介して連続かつ安定してプリンター11の供給針35へインクを供給することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、アダプター本体61は、複数のアダプター60が一体化された形状を有し、プリンター11の液体収容体装着部30に装着される複数のインクカートリッジと一度に交換可能に装着されてもよい。本変形例について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、本変形例のアダプター60Aは、一例として内部が4つの領域(図中破線)に区画されたアダプター本体61Aを有し、区画された4つの領域が、それぞれ上記実施形態のアダプター60として機能するように構成されている。換言すれば、アダプター60Aのアダプター本体61Aは、アダプター60C,60M,60Y,60Kが一体化された形状を有する。すなわち、各区画領域には、アダプター本体61Aにおいて、前面61cに液体流入口66、上面61aに液体流入口67、後面に液体流出口68(不図示)が設けられ、各区画領域は、それぞれアダプター60C,60M,60Y,60Kとして機能する。
また、アダプター本体61Aの上面61aには、アダプター60C,60M,60Y,60Kのそれぞれに対応して、インクに関する情報データを記憶する記憶素子を備えた記憶部62C,62M,62Y,62Kと、記憶素子に記憶された情報データをリセットするリセットボタン63C,63M,63Y,63Kとが設けられている。従って、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、黒インクの各インクについて、その残量データがゼロにならないように、情報データを個別に適切にリセットすることができる。
なお、本変形例において、アダプター60Aは2つのアダプター(例えば、アダプター60Cとアダプター60M)が一体化された形状であってもよいし、3つのアダプター(例えば、アダプター60Cとアダプター60Mとアダプター60Y)が一体化された形状であってもよい。
本変形例によれば、上記実施形態における効果(1)〜(8)に加えて、以下の効果を奏する。
(9)アダプター60の個数を少なくすることができる。従って、液体収容体装着部30に対して、一回の装着作業で複数のアダプター60を同時に装着できるので、アダプター60の装着作業負荷(回数)が軽減される。
・上記実施形態において、中継流路81,82,83には、液体流入口66と液体流出口68との間、または液体流入口67と液体流出口68との間、のいずれかで前記液体が流れるように流路を切り替える流路切替部を備えるようにしてもよい。例えば、図4において、中継流路81と中継流路82において周知の開閉弁を流路切替部として設けるようにしてもよい。あるいは、中継流路81,82,83の合流路において周知の三方弁を流路切替部として配設してもよい。なお、ここではこれらの弁構成についての具体的な説明は省略する。
この構成によれば、インク供給チューブ52の下流端が液体流入口66と液体流入口67の双方に接続された状態で、液体流入口66および液体流入口67のうちいずれかを選択してインクを液体流出口68へ流すことができる。
・上記実施形態において、インクタンク50は必ずしも装置本体12外でなく、装置本体12内に備えられていても差し支えない。要は、インクタンク50はインクカートリッジよりも大容量のインクを収容できればよく、その配設位置は装置本体12外に限定されない。
・上記実施形態において、アダプター本体61には、必ずしも記憶部62と、記憶部62に記憶された情報データをリセットするリセットボタン63と、を備えなくてもよい。例えば、プリンター11において、制御部が情報データを用いることなく印刷動作の実行を制御する場合は、このような記憶部62およびリセットボタン63は不要である。なお、リセットボタン63の配設位置は、必ずしも上記実施形態の位置(上面61a)に限るものでなく、例えば、アダプター本体61の前面61cに配設してもよい。
・上記実施形態において、液体流入口66,67にインク供給チューブ52を着脱した際に、インクを液体流入口66,67からアダプター本体61の外部へ流出させないシール機構70を、必ずしも備えなくてもよい。例えば、上記実施形態のアダプター60において、アダプター本体61の反重力方向である上面61aに挿入口71aが設けられた液体流入口67については、シール機構70がなくても挿入口71aからインクがアダプター本体61外へ漏れ出る可能性が低い。なお、シール機構70の構成は、上記実施形態の構成に必ずしも限るものでなく、同様な機能が得られる構成であれば、他の構成であってもよい。
・上記実施形態において、アダプター本体61に形成された中継流路83に、必ずしも逆止弁90が設けられてなくてもよい。例えば、アダプター60において中継流路81,82,83から気泡を除去する必要がない場合や、供給針35から下流側において供給針35側から液体流出口68側にインクが流れない構成を有する場合は、逆止弁は不要である。なお、逆止弁90の構成は、例えば、ばねとダイヤフラムによる周知の構成などが採用可能であり、上記実施形態の構成に限るものでない。
・上記実施形態において、液体流入口66,67はアダプター本体61の外表面において異なる位置、例えば図3に示すアダプター本体61の底面61bや後面61dに設けられていてもよい。要は、液体収容体装着部30へ装着された状態で、インク供給チューブ52が接続可能な位置であればよい。
・上記実施形態において、液体流入口66,67は、必ずしも、面の向きを示す法線方向が互いに異なる複数の面にそれぞれ設けられなくてもよい。例えば、面の向きを示す法線方向が同じ面や同一面に設けられてもよい。
・上記実施形態において、液体流入口66,67はどちらか一つがアダプター本体61に設けられていてもよい。すなわち、液体流入口66のみ設けられていてもよいし、液体流入口67のみ設けられていてもよい。例えば、液体流入口66のみが設けられている場合、インク供給チューブ52を交換する際に液体流入口66からインク供給チューブ52を引き抜いた後、再びインク供給チューブ52を液体流入口66へ挿入するまでの間は、インクを供給することができないものの、アダプター60を装着したままインク供給チューブ52を交換することができる。
・上記実施形態において、プリンター11は、液体収容体装着部30がキャリッジ21に搭載され、キャリッジ21の移動と共にインクカートリッジが移動する所謂オンキャリッジ方式であってもよい。
・上記実施形態において、インクタンク50から供給されるインクは4種類に限定されない。例えば一種類であってもよいし、さらに多くの種類(例えば6種類など)のインクであってもよい。また、インクの色も4色に限定されない。なお、インクタンク50から供給するインクの種類や色が、インクカートリッジから供給するインクの種類や色よりも数が少ない場合、アダプター60を介したインクタンク50からのインクの供給と、インクカートリッジからのインクの供給とを併用するようにしてもよい。
・上記実施形態において、被記録媒体は用紙Pに限るものでなく、金属板、樹脂板、布などを材料とする板状部材であってもよい。すなわち、搬送可能であって、印刷部20が噴射するインクによって記録可能な部材であれば、被記録媒体として採用できる。
・上記実施形態において、印刷部20は、キャリッジ21に伴って液体噴射ヘッド22が往復移動するシリアル式のプリンターに限らず、液体噴射ヘッド22を固定したままでも用紙最大幅範囲の印字が可能なラインヘッド式のプリンターであってもよい。
・上記実施形態において、プリンター11はスキャナーユニット13を備えない装置であってもよいし、印刷部20とともにFAX装置やコピー装置などの機能を備えた複合機であってもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置を、インクを噴射する液体噴射ヘッドを備えたインクジェット式のプリンター11として具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置として具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置を流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…液体噴射装置としてのプリンター、30…液体収容体装着部、35…液体導入部としての供給針、50…大容量液体収容体としてのインクタンク、52,52C,52K,52M,52Y…液体供給部材としてのインク供給チューブ、60,60A,60C,60K,60M,60Y…アダプター、61,61A…アダプター本体、62,62C,62K,62M,62Y…記憶部、63,63C,63K,63M,63Y…データ更新部としてのリセットボタン、66,67…液体流入口、68…液体流出口、70…シール機構、81,82,83…中継流路、90…逆止弁、EKS…液体供給システム。

Claims (10)

  1. 液体を収容する液体収容体が着脱可能に装着される液体噴射装置の液体収容体装着部に対し前記液体収容体と交換可能に装着されるアダプター本体と、
    前記アダプター本体に設けられ、該アダプター本体が前記液体収容体装着部に装着された場合に前記液体収容体装着部に設けられた液体導入部と接続されて、前記アダプター本体から前記液体導入部へ前記液体を流出させる液体流出口と、
    前記アダプター本体に少なくとも一つ設けられ、該アダプター本体の外部から前記液体を供給する液体供給部材の下流端が着脱可能に接続されて前記アダプター本体へ前記液体を流入させる液体流入口と、
    を備えるアダプター。
  2. 請求項1に記載のアダプターにおいて、
    前記アダプター本体の外表面には、面の向きを示す法線方向が互いに異なる複数の面が設けられ、
    前記複数の面の少なくとも2つに前記液体流入口が設けられていることを特徴とするアダプター。
  3. 請求項1または2に記載のアダプターにおいて、
    前記アダプター本体には、前記液体流入口と前記液体流出口との間を前記液体が流れるように中継する中継流路が形成されていることを特徴とするアダプター。
  4. 請求項3に記載のアダプターにおいて、
    前記中継流路には、前記液体流出口から前記液体流入口へ向かう前記液体の流れを抑止する逆止弁が設けられていることを特徴とするアダプター。
  5. 請求項3または4に記載のアダプターにおいて、
    前記液体流入口は、第1流入口と第2流入口とを有し、
    前記中継流路は、
    一端が前記第1流入口に接続される第1流路と、
    一端が前記第2流入口に接続される第2流路と、
    一端が前記液体流出口に接続される第3流路と、を備え、
    前記第1流路および前記第2流路のそれぞれの他端は、前記第3流路の他端と接続されることを特徴とするアダプター。
  6. 請求項5に記載のアダプターにおいて、
    前記中継流路には、前記第1流入口と前記液体流出口との間、または前記第2流入口と前記液体流出口との間、のいずれかで前記液体が流れるように流路を切り替える流路切替部を備えることを特徴とするアダプター。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載のアダプターにおいて、
    前記液体流入口には、前記液体供給部材を着脱した際に、前記液体を当該液体流入口から前記アダプター本体の外部へ流出させないシール機構が備えられていることを特徴とするアダプター。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載のアダプターにおいて、
    前記アダプター本体には、
    前記液体収容体に収容された前記液体に関する情報データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記情報データを更新するデータ更新部と、
    が備えられたことを特徴とするアダプター。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載のアダプターにおいて、
    前記アダプター本体は、複数の前記アダプターが一体化された形状を有し、
    前記液体噴射装置の液体収容体装着部に装着される複数の前記液体収容体と一度に交換可能に装着されることを特徴とするアダプター。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のアダプターと、
    前記アダプターから離れて配置され、前記液体収容体よりも大容量の液体を収容可能な大容量液体収容体と、
    前記アダプターと前記大容量液体収容体との間を連結し、該大容量液体収容体に収容された液体を前記アダプター側に向けて供給可能な液体供給部材と、
    を備えたことを特徴とする液体供給システム。
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