JP6146517B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、液体を被記録媒体に噴射して記録を施す記録装置に関する。
従来から、被記録媒体の一種としての用紙に対して、例えば液体噴射ヘッドから液体の一種としてのインクを噴射して文字や図形を含む画像を記録する記録部を備えた記録装置が実用化されている。この種の記録装置は、インクを収容したインクカートリッジ(液体収容体)から、このインクカートリッジに挿入された供給針を通して、インクを消費する消費部でもある記録部に該インクを供給する。そして、供給されたインクを画像の記録に伴って液体噴射ヘッドから用紙に噴射することで記録を行うとともに、インクを消費する。従って、この種の記録装置は液体消費装置でもある。
このような記録装置において比較的大量の印刷を行う場合に、液体噴射ヘッドに連続的に安定してインクを供給するため、消費されるインクの収容容量がインクカートリッジよりも大きな外部タンクからインクを供給する構成が提案されている。例えば、特許文献1には、インクカートリッジの装着部に、液体噴射ヘッドにインクを供給する接続チューブとしてのインク供給チューブが連結されたアタッチメントを装着する。このアタッチメントの装着によって、記録装置の本体外に備えた大容量の外部タンクからインク供給チューブを介してインクが供給されるようにする構成が開示されている。
特開2006−212845号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成の記録装置は、外部タンクから液体噴射ヘッドに液体を供給する場合、アタッチメントを別途用意する必要がある。また、記録装置を、インクカートリッジの装着部にアタッチメントが装着できる構造にする必要があるため、装置のコストが上昇する課題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、その主な目的は、アタッチメントを用いることなく外部タンクから液体を記録部に供給可能な記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、液体を被記録媒体へ噴射して記録を行う記録部と、前記液体を収容する液体収容体が装着可能な液体収容体装着部と、前記液体収容体装着部に装着された前記液体収容体に収容された前記液体が流動する流動経路が形成された流路形成部と、一端が前記流路形成部と接続され、他端が前記記録部と接続されることによって、前記流路形成部側から前記記録部側への前記液体の流路を形成する接続チューブと、前記液体収容体装着部に装着される液体収容体と異なる補助液体収容体と、が備えられ、前記接続チューブの一端は、前記補助液体収容体に接続可能であり、前記補助液体収容体が備える前記接続チューブとの接続口は、前記流路形成部が備える前記接続チューブとの接続口と共通するように構成されている。
この構成によれば、接続チューブの一端を流路形成部にではなく補助液体収容体に接続できるので、液体収容体装着部に装着される液体収容体とは別の液体収容体から、アタッチメントを用いることなく液体を記録部へ供給できる。従って、補助液体収容体の形状は液体収容体装着部に装着可能な形状に限られない形状で形成することができる。
本発明の記録装置において、前記補助液体収容体は、前記記録装置の筐体外に備えられる。
この構成によれば、補助液体収容体は液体収容体装着部に装着される形状の液体収容体よりも大容量のインクを収容可能な形状とすることが可能である。
本発明の記録装置において、前記補助液体収容体は、水頭差によって前記液体を前記補助液体収容体から前記接続チューブへ流出させる。
この構成によれば、補助液体収容体から、例えば複雑な加圧装置を用いることなく、水頭差を利用して記録部に液体を供給することが可能である。
本発明の記録装置において、前記接続チューブの一端が前記補助液体収容体と接続された状態で、前記流路形成部からの前記液体の流出を阻止する流出阻止手段を備える。
この構成によれば、接続チューブの一端を流路形成部から取り外しても、流路形成部から液体が流出することがない。従って、取り外された接続チューブの一端を、例えば外部タンクに直接接続することによって、アタッチメントを用いることなく外部タンクから液体を記録部へ供給することが可能になる。
本発明の記録装置において、前記流路形成部は、前記流動経路の流路端に前記接続チューブの一端が接続される開口部と、駆動されることで前記流動経路内における前記液体を前記開口部から流出させる流出機構と、を有し、前記流出阻止手段は、少なくとも前記開口部の封止および前記流出機構の駆動停止のいずれかによって前記流路形成部からの前記液体の流出を阻止する。
この構成によれば、接続チューブの一端が流路形成部の開口部に接続されない場合、容易に開口部から液体が流出しないように抑制することができる。
本発明の実施形態であるプリンターの斜視図。 実施形態のプリンターを、装置ケースを一部除去した状態で見た斜視図。 実施形態のプリンターが備えるカートリッジホルダー周辺の構造斜視図。 実施形態のプリンターにおいて、インクカートリッジからインクを供給する状態を示すカートリッジホルダー周辺の構造斜視図。
本発明を具体化した一実施形態として、画像を読み取る画像読取装置を備えた複合機であって、液体噴射ヘッドから被記録媒体の一例である用紙に液体の一例であるインクを噴射して消費しつつ画像等を印刷して記録する記録装置としてのインクジェット式プリンター(単に「プリンター」とも呼ぶ)について、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、装置本体12と、装置本体12に対して反重力方向(上方向)に連結して搭載された画像読取装置としてのスキャナーユニット13と、によって構成されている。装置本体12は、複数の部材で構成された筐体としての装置ケース14によって構成され、用紙Pにインクを噴射して記録する記録部20(図2参照)などを装置本体12内に備える。
この装置ケース14において、印刷された用紙Pの排出方向(図中白抜き矢印)となる前方向の上側には、プリンター11を動作させる際にユーザーが操作する操作パネル15が配置されている。操作パネル15はメニュー画面等を表示するための表示部15a(例えば液晶ディスプレイ)と、表示部15aの周囲に設けられた種々の操作ボタン15bとを備えている。
また、装置ケース14において、操作パネル15の下側には筐体の一部を構成する前面カバー16が開閉可能に取り付けられている。前面カバー16は、その下方に設けた図示しないヒンジにより手前に開く。なお、前面カバー16には、前面カバー16を開閉するときにユーザーが手をかけるための把持部16aが凹設されている。また、装置ケース14において、前面カバー16の下方には、装置本体12から排出される用紙Pを装置本体12外へ排出する排紙台19が配設されている。
プリンター11では、排紙台19の下側において用紙Pを積層状態で載置する給紙カセット18が備えられ、収容された積層最上位の用紙Pが一枚ずつ、装置本体12内に形成された図示しない搬送経路に送り出されて記録部20へ搬送される。なお、給紙カセット18は、装置本体12に対して挿抜可能であって、その前面側に給紙カセット18を装置本体12から抜き出す際にユーザーが手をかけるための庇状の把持部18aが形成され、装置本体12から前方への給紙カセット18の抜き出しが容易とされている。また、装置本体12の後側において用紙Pを載置する載置トレイ17が設けられ、載置トレイ17上に載置された用紙Pが、同じく装置本体12内に形成された図示しない搬送経路に送り出されて記録部20へ搬送される。
また、プリンター11では、装置本体12に対して前方から見て左側に、記録部20が消費するインクを収容する補助液体収容体としてのインクタンク50を、装置ケース14外であって装置ケース14と当接状態もしくは非当接状態に配設された外部タンクとして備えている。インクタンク50は4種類のインク(本実施形態ではシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、黒インクの各色インク)を収容する。そして、各インクの流路を形成する接続チューブとしてのインク供給チューブ44C,44M,44Y,44Kによって、それらの一端に設けられた接続端子43を介して、装置ケース14に設けられた開口孔14bから装置本体12内へ各インクをそれぞれ供給する。なお、以降の説明において、インク供給チューブ44C,44M,44Y,44Kを区別せず総称する場合はインク供給チューブ44と呼称する。
プリンター11では、このようにインクタンク50から装置本体12内へ供給されたインクタンク50の各インクがインク供給チューブ44によってインクタンク50から記録部20へ供給され、記録部20において供給されたインクが消費されるインクの供給系が構成されている。この構成について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、インクタンク50から供給される各インクは、インク供給チューブ44によって接続端子43が設けられた一端とは反対側の他端に接続されたキャリッジ21に供給され、その後、キャリッジ21内に設けられた流路を通して液体噴射ヘッド22へ供給される。このとき、本実施形態では、各インクは、インクタンク50と液体噴射ヘッド22との間の水頭差を利用して液体噴射ヘッド22に供給される。そして、供給された各インクは、キャリッジ21の移動に際して液体噴射ヘッド22から用紙Pに噴射されて、画像等が用紙Pに印刷される。
すなわち、装置ケース14内において用紙Pの排出方向と交差する幅方向(左右方向)に沿って延びるガイド軸23が架設されている。また、ガイド軸23には左右方向に沿って移動可能な状態でキャリッジ21が支持されている。キャリッジ21は、図示しないキャリッジモーターの駆動に伴って移動するベルト24にその一部が固定され、ベルトの移動とともに走査方向となる用紙Pの幅方向(左右方向)に沿って往復移動する。キャリッジ21の下面側には、用紙Pに対してインクを噴射する液体噴射ヘッド22が支持されている。そして、キャリッジ21を移動させることで液体噴射ヘッド22を移動させるとともに、移動する液体噴射ヘッド22からインクを噴射させて用紙Pに画像等を印刷(記録)する。なお、本実施形態では、キャリッジ21および液体噴射ヘッド22が記録部20に相当する。
さらに、プリンター11では、インクタンク50から記録部20へ各インクを供給するインク供給系とは異なり、インクインカートリッジから記録部20へ各インクを供給する別のインク供給系が設けられている。すなわち、プリンター11には、案内部31aおよびカートリッジホルダー31を有する液体収容体装着部30と、インクカートリッジ55C,55M,55Y,55K(図4参照)に収容された各インクが流動する流路が設けられた流路形成部40とを備えている。そして、カートリッジホルダー31に各インクカートリッジ55C,55M,55Y,55K(以降、総称して「インクカートリッジ55」と呼ぶ)が装着されることによって、インクカートリッジ55に収容された各インクが流路形成部40へ流入する。さらに流路形成部40へ流入したインクは、流路形成部40に設けられたインクの流出機構によって、流路形成部40に設けられた開口部42から流出する。従って、開口部42から流出する各インクをインク供給チューブ44へ供給することによって、各インクを流路形成部40側から記録部20側へ供給することができる。
従って、本実施形態では、図2に示すように、インク供給チューブ44の一端(接続端子43)が流路形成部40と接続されない場合、その一端をインクタンク50と接続してインクタンク50側から記録部20側へインクを供給する。そして、インクタンク50が備えるインク供給チューブ44(接続端子43)との接続口は、流路形成部40が備えるインク供給チューブ44(接続端子43)との接続口すなわち開口部42と共通するように構成されている。
また、このインク供給チューブ44の一端(接続端子43)が流路形成部40と接続されない場合において、流路形成部40に設けられた開口部42からインクが流出しないように流出阻止手段が備えられている。すなわち、開口部42は、封止部材としてのキャップ部材45によってインクの流路が封止され、流出機構による流動に抗して開口部42からインクが流出しないようにする。この流出阻止手段について、流路形成部40に設けられた流出機構およびインクの流路を含めて、図3を参照して説明する。
図3に示すように、液体収容体装着部30は、前方が開口する空間部SP1を有する略箱形状のカートリッジホルダー31において、その空間部SP1の後方に設けられた供給部材としての供給針35を有している。供給針35は、カートリッジホルダー31の底部から前方に延設された案内部31aに案内され前方から後方へスライド移動して装着されるインクカートリッジ55(図2では不図示)へ挿入される。この挿入によって、各インクは液体収容体装着部30においてインクカートリッジ55から供給針35へ流入する。
供給針35へ流入した各インクは、液体収容体装着部30の後方に配設された流路形成部40を構成する流路形成体41に設けられたインクの流路である流動経路41aに流入する。この流動経路41aには、インクを開口部42から流出させる流出機構が設けられている。本実施形態では、流出機構は流動経路41a内の圧力を変動させる不図示のダイヤフラムポンプや逆止弁などによって構成されている。そして、図示しない駆動源によってダイヤフラムポンプが駆動されることで流動経路41aのインクに対する圧力の変動が実施される。この圧力変動と逆止弁とによって、各インクは、流動経路41aを流動し、流路形成部40において流動経路41aの流路端に設けられた開口部42から流出する。なお、本実施形態では、開口部42はインクの流路となる開口を有する部材によって接続端子43との接続口が形成されている。
従って、プリンター11において、インクタンク50に接続されたインク供給チューブ44を介してインクタンク50側から記録部20側へ各インクを流動して供給するインク供給系の場合は、開口部42からインクが流出しないように、開口部42にキャップ部材45を取り付けて流動経路41aの流路端(開口)を封止する。あるいは、開口部42を溶かして流路端(開口)を封止したり、接着剤を流して流路端(開口)を封止したりしても差し支えない。
このような構成を有するインクタンク50からのインク供給系について、その作用を説明する。図2に示すように、インクタンク50は装置本体12(装置ケース14)外に配設されることから大容量のインクを収容する液体収容体とされる。また、水頭差を利用することで別途流出機構などを用いることなく記録部20へインクを供給する。そして、インクカートリッジ55が装着された状態など流路形成部40においてインクが流動される場合であっても、開口部42が封止されるので流動経路41a内を流出機構によって流動させられるインクの開口部42からの流出を抑制する。
ところで、プリンター11では、インクカートリッジ55からインクが供給される場合に、インクカートリッジ55に備えられた記憶素子との間で所定の情報データ(例えばインクカートリッジの識別やインクの残量などのデータ)の通信を行う。すなわち、本実施形態では図3に示すように、カートリッジホルダー31の上部において、各インクカートリッジ55との間で情報データを通信する電気端子32C,32M,32Y,32Kが設けられている。そして、インクカートリッジ55が装着されると、この電気端子32C,32M,32Y,32Kに対応して設けられた各電気端子56(図4参照)を介して各インクカートリッジ55が備える記憶素子との間で所定の情報データが通信される。この通信によってプリンター11では、記録部20における用紙Pへの記録処理が実行されたり、各インクカートリッジ55について記憶素子に記憶された所定の情報データが更新されたりする。
このため、供給針35にインク供給チューブ44を直接接続してインクタンク50からインクを供給する場合は、インクタンク50と電気端子32C,32M,32Y,32Kとの間での通信が行われないために記録部20の記録処理が実行されない場合がある。あるいは、インクタンク50は収容されるインク量がインクカートリッジ55に比べて多いことから、例えばインクタンク50内にインクが残存していても情報データがインク残量ゼロとなって記録処理が実行されない場合もある。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、電気端子32C,32M,32Y,32Kとの間での通信を行い、所定の情報データを修正したりリセットしたりしてインクタンク50からインクを供給する状態に合致するように情報データを更新するダミーカセット60を液体収容体装着部30に装着する。すなわち、ダミーカセット60は、各インクカートリッジ55に替えてカートリッジホルダー31に装着可能なカセット本体61を有している。そして、カセット本体61において上面に設けられた各電気端子62C,62M,62Y,62Kが、装着状態において電気端子32C,32M,32Y,32Kとの間でデータ通信可能とされる。この通信可能とされた状態において、例えば、カセット本体61の前面に設けられたボタン63の操作によって、インクタンク50からのインクの供給状態に合致するように情報データが適切に更新される。この結果、プリンター11において、記録部20における記録処理が継続して実行される。なお、ダミーカセット60は、各インクカートリッジ55C,55M,55Y,55Kに対応して複数(ここでは4個)用意し、カートリッジホルダー31にそれぞれ装着されるようにしてもよい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)インク供給チューブ44の一端(接続端子43)をインクタンク50に接続できるので、液体収容体装着部30に装着されるインクカートリッジ55とは別の液体収容体から、アタッチメントを用いることなくインクを記録部20へ供給できる。従って、インクタンク50の形状は液体収容体装着部30に装着可能な形状に限られない形状で形成することができる。
(2)インクタンク50は液体収容体装着部30に装着される形状のインクカートリッジ55よりも大容量のインクを収容可能な形状とすることが可能である。
(3)インクタンク50から、例えば複雑な加圧装置を用いることなく、水頭差を利用して記録部20にインクを供給することが可能である。
(4)インク供給チューブ44の一端(接続端子43)を流路形成部40(開口部42)から取り外しても、流路形成部40(開口部42)からインクが流出することがない。従って、取り外されたインク供給チューブ44の一端(接続端子43)をインクタンク50に直接接続することによって、アタッチメントを用いることなくインクタンク50からインクを記録部20へ供給することが可能となる。
(5)流路形成部40において、流動経路41aからのインクの流出を、開口部42の封止や流動機構の動作停止など容易な方法で阻止することができる。従って、インク供給チューブ44の一端(接続端子43)が流路形成部40の開口部42に接続されない場合、容易に開口部42からインクが流出しないように抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、接続端子43は、インク供給チューブ44の接続側と反対側が、キャップ部材45に形成された開口部42への取付構造と同じ構造を有することが好ましい。あるいは、開口部42は、接続端子43が別部材を介在させることなく直接取り付けられる形状とされることが好ましい。本変形例について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、本変形例によれば、接続端子43をインクタンク50から取り外し、キャップ部材45が取り外された開口部42へ直接取り付けることができる。こうすることによって、例えば、インクカートリッジ55Cが液体収容体装着部30へ装着されて供給針35が挿入され、流路形成部40の流動経路41a内を流動したのち流出機構によって開口部42から流出するシアンインクを、インク供給チューブ44Cに送り出すことができる。他の色インクについても同様である。
この結果、例えばインクタンク50内のインクが消費されても、インク供給チューブ44の接続をインクタンク50から開口部42へ変更するだけで、インクカートリッジ55から記録部20へインクを供給することができる。なお、インクカートリッジ55内のインクが消費され、インクの供給元をインクタンク50へ切換える際には、インク供給チューブ44の接続を開口部42からインクタンク50へ変更すればよい。もとより、この変更に際して開口部42へキャップ部材45を取り付けて封止する。このように、本変形例によれば、インクタンク50からのインク供給系と、インクカートリッジ55からのインク供給系との間で容易に変更可能である。
・上記実施形態において、インク供給チューブ44の一端(接続端子43)が流路形成部40の開口部42に接続されない場合、必ずしも流出阻止手段によって開口部42からインクが流出しないように抑制しなくてもよい。例えば、初めてプリンター11を使用するなど、インクカートリッジ55が過去に装着されていない場合では、流路形成部40にはインクが存在しないか又は流出するまでの液量が流動経路41aに存在していない。このような場合、開口部42からインクが流出しないので、流出阻止手段は不要である。
・上記実施形態において、インクタンク50は水頭差以外の方法でインクを供給することとしてもよい。例えば、加圧手段を用いてインクタンク50内を空気圧で加圧することによって、インクを加圧することによってインク供給チューブ44へ供給する方法などが採用できる。
・上記実施液体において、インクタンク50の配設位置は装置ケース14外に必ずしも限るものでない。例えば、装置ケース14内であってよいし、装置ケース14の少なくとも一部がインクタンク50として形成された構成であってもよい。
・上記実施形態において、インク供給チューブ44の一端(接続端子43)が流路形成部40(流動経路41a)と接続されない場合、その一端を必ずしもインクタンク50と接続しなくてもよい。例えば、インク供給チューブ44を交換するなどのメンテナンス時において、接続端子43が流路形成部40の開口部42から取り外され、インク供給チューブ44の一端が流動経路41aに接続されない状態になっても、開口部42からのインクの流出を抑制できるので、メンテナンス作業が容易になる。
・上記実施形態において、開口部42からのインクの流出を阻止する流出阻止手段を、開口部42の封止以外の方法によって実施してもよい。例えば、インクの圧力変動動作を停止させて流出機構を停止させることによってインクの流出を阻止させてもよい。具体的には、ダイヤフラムポンプを動作させる駆動源(例えば減圧ポンプ)を停止させることでインクの圧力変動を不実施とし、ダイヤフラムポンプの動作を停止させることが可能である。この結果、流路形成部40において、ダイヤフラムポンプの動作を停止するという容易な方法で流出機構におけるインクの圧力変動動作を停止させて、開口部42からのインクの流出を阻止することができる。もとより、開口部42の封止に加えてインクの圧力変動動作の停止の双方によって、流出阻止手段を構成しても差し支えない。
・上記実施形態において、被記録媒体は用紙Pに限るものでなく、金属板、樹脂板、布などを材料とする板状部材であってもよい。すなわち、搬送可能であって、記録部20が消費するインクによって記録可能な部材であれば、被記録媒体として採用できる。
・上記実施形態において、記録部20は、キャリッジ21に伴って液体噴射ヘッド22が往復移動するシリアル式のプリンターに限らず、液体噴射ヘッド22を固定したままでも用紙最大幅範囲の印字が可能なラインヘッド式のプリンターであってもよい。
・上記実施形態において、プリンター11はスキャナーユニット13を備えない装置であってもよいし、記録部20とともにFAX装置やコピー装置などの機能を備えた複合機であってもよい。
・上記実施形態では、記録装置を、インクを噴射する液体噴射ヘッドを備えたインクジェット式のプリンター11として具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置として具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置を流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…記録装置としてのプリンター、14…筐体としての装置ケース、20…記録部、30…液体収容体装着部、40…流路形成部、41a…流動経路、42…接続口としての開口部、43…接続端子、44…接続チューブとしてのインク供給チューブ、50…補助液体収容体としてのインクタンク、55…液体収容体としてのインクカートリッジ、P…被記録媒体としての用紙。

Claims (6)

  1. 液体を被記録媒体へ噴射して記録を行う記録部と、
    前記液体を収容する液体収容体が装着可能な液体収容体装着部と、
    前記液体収容体装着部に装着された前記液体収容体に収容された前記液体が流動する流動経路が形成された流路形成部と、
    一端が前記流路形成部と接続され、他端が前記記録部と接続されることによって、前記流路形成部側から前記記録部側への前記液体の流路を形成する接続チューブと、
    前記液体収容体装着部に装着される液体収容体と異なる補助液体収容体と、
    を備え、
    前記接続チューブの前記一端には接続部が形成され、
    前記接続部は、前記補助液体収容体に配置された接続口と前記流路形成部に配置された接続口とに切り替え可能に接続され、
    前記接続チューブは、前記接続部を前記補助液体収容体に配置された接続口に接続することで前記記録部と前記補助液体収容体とを接続した状態と、前記接続部を前記流路形成部に配置された接続口に接続することで前記記録部と前記流路形成部とを接続した状態と、を切り替え可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記補助液体収容体は、前記記録装置の筐体外に備えられ
    前記接続チューブは、前記補助液体収容体に接続される際に、前記筐体から導出されて前記補助液体収容体に接続されることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記記録部は、所定の方向に走査しながら記録を行い、
    前記接続チューブの前記他端は、走査する前記記録部に接続されることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記補助液体収容体は、水頭差によって前記液体を前記補助液体収容体から前記接続チューブへ流出させることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記接続チューブの一端が前記補助液体収容体と接続された状態で、前記流路形成部からの前記液体の流出を阻止する流出阻止手段を備えることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項に記載の記録装置において、
    前記流路形成部は、前記流動経路の流路端に前記接続チューブの一端が接続される開口部と、駆動されることで前記流動経路内における前記液体を前記開口部から流出させる流出機構と、を有し、
    前記流出阻止手段は、少なくとも前記開口部の封止および前記流出機構の駆動停止のいずれかによって前記流路形成部からの前記液体の流出を阻止することを特徴とする記録装置。
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