JPH07246713A

JPH07246713A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH07246713A
Application number: JP6038616A
Authority: JP
Inventors: Kazunari Nishimoto; 一成西本
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1994-03-09
Filing date: 1994-03-09
Publication date: 1995-09-26
Also published as: US6024441A

Abstract

(57)【要約】【目的】布帛種等の被プリント媒体の変更とともに変
更されるインクの交換を容易かつ清潔に行うことができ
る画像形成装置を提供する。【構成】プリント媒体にプリントを行う１組のプリン
トヘッド１１００に対して、当該プリントヘッドにイン
クを供給する供給系として、複数組のヘッド接合部１１
５１および１１５２、インク供給チューブ１１２０およ
び１１２１、ならびにインク貯蔵タンク１１３１および
１１３２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、特
にプリント媒体として布帛を用い、この布帛にインクを
吐出してこれを捺染するためのインクジェットヘッドを
用いる画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置におけるインク供給
系およびインク供給路は、特開昭５６−３４４６１号に
記載されているように、１組のヘッド（例えば、イエロ
ー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、およびブラ
ック（Ｂｋ）を加えたものを１組としたもの）に対して
Ｙ、Ｍ、ＣおよびＢｋの１組のインク貯蔵タンクおよび
インク供給路が配置されていた。

【０００３】一方、インクジェット方式を用いた捺染装
置は、最近知られつつある技術である。この方式の捺染
装置は、スクリーン捺染のようにプリントすべき画像の
原版を必要としないという主な理由によって、プリント
できる画像の自由度が高いこと、捺染における全体のコ
ストが小さいこと等の利点を有している。特開平５−２
１２８５１号公報にはインクジェット方式を用いた捺染
装置の一従来例が開示されているが、インクヘッドへの
供給系に関しては特に記載されていない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のインクジェットプリント装置を用いて、そのまま捺
染装置として使用した場合には以下のような欠点があっ
た。捺染装置では綿，絹，ポリエステル等複数種の布帛
にプリントする必要がある。このとき、プリント結果の
品質上、布帛とインクとの適合性を考慮してこの布帛の
変更に応じてインクの変更を行うことが望ましい。ま
た、通常用いられるＹ，Ｍ，Ｃ，Ｂｋのインクでは表現
しにくい金属色や鮮やかなレッド，ブルーのプリントを
可能とするため特別色のインクに変更する必要がある。
そのため、インクの変更の際にはインクの供給系に残っ
ているインクを抜き出し、そのあとインク供給系を洗浄
してから新しいインクを詰めなおさなければならず、非
常にめんどうな作業になっていた。またヘッドの交換を
容易にするために、ヘッドの接合部を着脱可能にした場
合にはこれも洗浄しなければならない。

【０００５】本発明の目的は、布帛種等の被プリント媒
体の変更とともに変更されるインクの交換を容易かつ清
潔に行うことができる画像形成装置を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の画像形成装置の第１の態様は、プリント媒体にプリ
ントを行う１組のプリントヘッドと、前記プリントヘッ
ドにインクを供給する供給系を複数組有することを特徴
とする。

【０００７】本発明の画像形成装置の第２の態様は、プ
リント媒体にプリントを行う１組のプリントヘッドを複
数有しかつその各１組のプリントヘッドに対してインク
供給系を複数組有することを特徴とする。

【０００８】本発明の画像形成装置の第３の態様は、前
記第１または第２の態様において、前記インク供給系の
１組は、１組のインク貯蔵タンクと、前記プリントヘッ
ドを着脱可能に保持することができる１組のヘッド接合
部と、前記インク貯蔵タンクと前記ヘッド接合部とを連
結する１組のインク供給路とを有することを特徴とす
る。

【０００９】本発明の画像形成装置の第４の態様は、前
記第３の態様において、前記複数組のインク供給系の前
記複数組のヘッド接合部は、当該複数組のヘッド接合部
のうちの１組のヘッド接合部のみを選択して前記プリン
トヘッドの１組と接合可能となるように取りつけられた
カバーを有することを特徴とする。

【００１０】本発明の画像形成装置の第５の態様は、前
記第４の態様において、前記カバーによって選択された
１組の接合部に対応するインク貯蔵タンクからのインク
供給か否かを検知する検知手段と、該検知手段からの信
号に基づいて当該インク貯蔵タンクからのインク供給の
みを許容する制御手段とを具備することを特徴とする。

【００１１】本発明の画像形成装置の第６の態様は、前
記第４または５の態様において、前記カバーは、移動可
能に保持され、かつ前記プリントヘッド装着時には当該
カバーと当該プリントヘッドが当たって移動できずに他
の接合部を選択できないよう構成されていることを特徴
とする。

【００１２】本発明の画像形成装置の第７の態様は、プ
リント媒体にプリントを行うプリントヘッドと、該プリ
ントヘッドへインクを供給するインク供給系を有する画
像形成装置であって、前記インク供給系は、インク貯蔵
タンクと、前記プリントヘッドを着脱可能に保持するこ
とができるヘッド接合部と、前記インク貯蔵タンクとヘ
ッド接合部とを連結するインク供給路とを有し、かつ前
記インク貯蔵タンクと前記インク供給路との接続部、な
らびに前記インク供給路と前記ヘッド接合部との接続部
を、それぞれ着脱可能に連結する接続部材により構成し
たことを特徴とする。

【００１３】本発明の画像形成装置の第８の態様は、前
記第７の態様において、前記インク貯蔵タンク、前記イ
ンク供給路および前記ヘッド接合部の３構成部の内の少
なくとも１つの構成部を複数組有することを特徴とす
る。

【００１４】本発明の画像形成装置の第９の態様は、前
記第７または８の態様において、前記接続部材は、前記
インク貯蔵タンクのインク液面より常に上方に位置する
ように構成されていることを特徴とする。

【００１５】本発明の画像形成装置の第１０の態様は、
前記第３〜９の態様において、前記インク貯蔵タンクは
インクを加圧してインクを送り出す加圧機構を有するこ
とを特徴とする。

【００１６】本発明の画像形成装置の第１１の態様は、
第１〜１０の態様のいずれかにおいて、前記プリント媒
体は布帛であることを特徴とする。

【００１７】本発明の画像形成装置の第１２の態様は、
第１〜１１の態様のいずれかにおいて、前記プリントヘ
ッドがインクを吐出するためのインクジェットヘッドで
あり、該インクジェットヘッドからプリント媒体にイン
クを吐出してプリントを行うことを特徴とする。

【００１８】本発明の画像形成装置の第１３の態様は、
第１２の態様において、前記インクジェットヘッドは、
熱エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気
泡の生成に伴なってインクを吐出することを特徴とす
る。

【００１９】本発明の第１，第２，あるいは第３の態様
によれば、インク交換作業がヘッドの接合部を切り換え
るだけでよく、大変簡単にかつ清潔に行うことができ
る。

【００２０】また、本発明の第４の態様によれば、ヘッ
ド接合部を１組だけ選択できるカバーにより誤挿入防止
の効果が得られる。

【００２１】また、本発明の第５の態様によれば、カバ
ーの移動を検知する検知手段を設けたことにより安全に
供給系の切り換えを制御することができる。

【００２２】また、本発明の第６の態様によればプリン
トヘッド装着時にはカバーが移動できず他の接合部が選
択するようになっているため、さらに誤挿入防止の効果
がある。

【００２３】また、本発明の第７の態様によれば、イン
クの供給系を３つに分離したためそれぞれを取りかえる
だけでよく、インク供給系の交換を非常に簡単に行うこ
とができる。

【００２４】また、本発明の第８の態様によれば、３部
分に分離した部分の内、取り外しが困難な部分を複数組
もつことにより、インク供給系の交換を簡単に行うこと
ができる。

【００２５】また、本発明の第９の態様によれば、３部
分に分離した各部をつなぐ接続部材をインク貯蔵タンク
の液面より常に上方に位置するようにしたために接続部
材から切りはなし時も供給路のインクはインク貯蔵タン
クに戻り、大変清潔である。

【００２６】また、本発明の第１０の態様によれば、イ
ンク貯蔵タンクは加圧機構を持つため、インクヘッドの
回復動作を行うことができる。

【００２７】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。

【００２８】（第１の実施例）図１は本発明画像形成装
置の一例としての捺染装置の概略構成を示す模式的側断
面図である。ここで、１はプリント媒体としての布帛で
あり、巻出しローラ１１の回転に応じて巻出され、中間
ローラ１３および１５を介して、プリンタ部１０００に
対向する部位に設けた搬送部１００により実質的に水平
方向に搬送された後、送りローラ１７および中間ローラ
１９を介して巻取りローラ２１に巻取られる。

【００２９】搬送部１００は、大略、布帛１の搬送方向
上、プリンタ部１０００の上流側および下流側に設けた
搬送ローラ１１０および１２０を、それらローラ間に巻
回された無端ベルト形態の搬送ベルト１３０と、プリン
タ部１０００によるプリントに際し布帛の被プリント面
を平坦に規制するべく搬送ベルト１３０を所定範囲適切
な張力で展張し、平坦性を向上すべく設けた一対のプラ
テンローラ１４０とを有している。ここで、搬送ベルト
１３０は、本例では特開平５−２１２８５１号に開示さ
れたような金属製のものを用いており、図１中部分的に
拡大して示すようにその表面には粘着層（シート）１３
３が設けられている。そして、布帛１は貼付けローラ１
５０によって粘着層１３３によって搬送ベルト１３０に
接着され、プリント時の平坦性が確保される。

【００３０】そのように平坦性が確保された状態で搬送
される布帛１は、プラテンローラ１４０間の領域内でプ
リンタ部１０００によりプリント剤が付与され、搬送ロ
ーラ１２０の部位において搬送ベルト１３０ないし接着
層１３３から剥離され、巻取りローラ２１によって巻取
られて行くが、その途中において乾燥ヒータ６００によ
り乾燥処理が施される。この乾燥ヒータ６００は、特に
プリント剤として液体を用いる場合に有効なものであ
る。なお、乾燥ヒータ６００としては、温風を布帛１に
対して吹付けるもの、赤外線を照射するもの等、適宜の
形態のものを用いることができる。

【００３１】図２はプリンタ部１０００および布帛１の
搬送系を模式的に示す斜視図であり、これら図と図１と
を用いてプリンタ部１０００の構成を説明する。

【００３２】まず、図１および図２において、プリンタ
部１０００は、布帛１の搬送方向（副走査方向）ｆとは
異なる方向、例えば搬送方向ｆに直交する布帛１の幅方
向Ｓに走査されるキャリッジ１０１０を有している。１
０２０は当該Ｓ方向（主走査方向）に延在する支持レー
ルであり、キャリッジ１０１０に固着したスライダ１０
１２を支持し、案内するスライドレール１０２２を支持
している。１０３０はキャリッジ１０１０の主走査を行
われるための駆動源をなすモータであり、その駆動力は
キャリッジ１０１０が固定されたベルト１０３２その他
の適宜の伝動機構を介してキャリッジ１０１０に伝達さ
れる。

【００３３】キャリッジ１０１０は、所定方向（本例で
は搬送方向ｆ）に多数のプリント剤付与素子を配列して
なるプリントヘッド１１００を、上記所定方向とは異な
る方向（本例では主走査方向Ｓ）に複数保持したものを
１組とし、かつ本例ではこのプリントヘッドの組を搬送
方向に２段保持している。各組のプリントヘッド１１０
０は、色を異にするプリント剤に対応して複数個を１組
として設けられ、これによってカラープリントを可能と
する。プリント剤に用いられる色およびプリントヘッド
の１組中の個数は、布帛１上に形成しようとする画像等
に応じて適宜選択できるが、例えば印刷の三原色である
イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）およびシアン（Ｃ）、
あるいはさらにこれにブラック（Ｂｋ）を加えたものを
一組とすることができる。またはそれらに代えて、もし
くはそれらとともに、三原色では表現が不能もしくは困
難である特色（金色、銀色などの金属色や、鮮やかなレ
ッド，ブルーなど）なども組に加えて用いることができ
る。あるいは、同一色であっても、濃度に対応して複数
のプリント剤を用いるようにしてもよい。

【００３４】本例においては、主走査方向Ｓに複数配置
したプリントヘッド１１００の組を、図１に示すよう
に、搬送方向ｆに１組ずつ２段設けている。各段のプリ
ントヘッドが用いるプリント剤の色，配置個数，配置順
序等は、プリントしようとする画像等に応じて各段毎で
同一としてもよく、異ならせてもよい。また、１段めの
プリントヘッドの主走査によってプリントされる領域に
対し、次段のプリントヘッドによって再度プリントを行
うようにすることもできるし（各段のプリントヘッドに
よって相補的な間引きプリントを行うものでも重ねプリ
ントを行うものでもよい）、プリント領域を分担させて
高速プリントを行うようにすることもできる。さらに、
プリントヘッドの段数は２段に限らず、１段もしくは３
段以上としてもよい。

【００３５】本例においては、プリントヘッド１１００
としてインクジェットヘッド、例えばインクを吐出する
ために利用されるエネルギとしてインクに膜沸騰を生じ
させる熱エネルギを発生する発熱素子を有した、いわゆ
るバブルジェットヘッドを用いている。そして、搬送部
１００によって実質的に水平方向に搬送される布帛１に
対し、プリント剤付与素子としてのインク吐出口を下向
きとした状態で用い、以て各吐出口間での水頭差を無く
し、吐出条件を均一化して良好な画像形成を可能とする
とともに、全吐出口に対する均一な回復処理を可能とし
ている。

【００３６】各プリントヘッド１１００にはキャリッジ
１０１０の移動に追従すべく設けたフレキシブルケーブ
ル１１１０が接続され、不図示の制御手段との間でヘッ
ド駆動信号やヘッド状態信号など種々信号の授受が行わ
れる。また、プリントヘッド１１００に対しては各色イ
ンクを収容したインク供給系１１３０よりフレキシブル
チューブ１１２０を介してインクが供給される。

【００３７】図３は本実施例におけるインクの供給系を
模式的に示した斜視図である。インク供給系１１３０は
２系統から構成される。すなわち、第１の系統では、第
１の１組のインク貯蔵タンク１１３１に接合された第１
のインク供給チューブ１１２０がフレキシブルチューブ
１１１０の中を通ってヘッド接合部１１５０につながっ
ており、第２の系統では、同様に第２のインク貯蔵タン
ク１１３２に接合された第２のインク供給チューブ１１
２１がフレキシブルチューブ１１１０の中を通ってヘッ
ド接合部１１５０につながっている。ここで、インク供
給チューブ１１２０および１１２１はそれぞれ、往路の
インク供給チューブ１１２０ａ、１１２１ａおよび復路
のインク供給チューブ１１２０ｂ、１１２１ｂからなる
循環経路を形成している。また、前述したインク貯蔵タ
ンク１１３１および１１３２は、それぞれ不図示の加圧
ポンプを有しており、タンク内のインクはこの加圧ポン
プで加圧されて図３の往路のインク供給チューブ１１２
０ａ、１１２１ａを通ってプリントヘッド１１００内を
循環し、復路のインク供給チューブ１１２０ｂ、１１２
１ｂを通ってインク貯蔵タンク１１３１および１１３２
に戻るようになっている。さらに、この加圧ポンプによ
り、インク供給チューブ１１２０および１１２１内にイ
ンクを再充填でき、かつインクをヘッド内に循環させて
このときの何分の１かのインクをノズルから流れ出すよ
うにすることにより、ヘッドの回復操作をも行うことが
できる。ここで、インク貯蔵タンク１１３１および１１
３２のそれぞれは、色を異にするプリント剤に対応して
複数設けられ、これによってカラープリントを可能とす
る。各組のインク貯蔵タンクの個数は、布帛１上に形成
しようとする画像等に応じて適宜選択できるが、例えば
印刷の三原色であるイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）お
よびシアン（Ｃ）、あるいはさらにこれにブラック（Ｂ
ｋ）を加えたものとすることができる。またはそれらに
代えて、もしくはそれらとともに、三原色では表現が不
能もしくは困難である特色（金色，銀色などの金属色
や、鮮やかなレッド，ブルーなど）なども用いることが
できる。あるいは、同一色であっても、濃度に対応して
複数のプリント剤を用いるようにしてもよい。

【００３８】ヘッド接合部１１５０は、図３の実線部に
示した第１の１組のヘッド接合部１１５１および破線で
示した第２の１組のヘッド接合部１１５２と、接合部カ
バー１１６０とで構成される。

【００３９】図４はヘッド接合部の着脱機構を示した図
である。図４（Ａ）に示すように下方に下げられた状態
では、１組のヘッドコネクタ１１０５は、接合クランク
１１０７が一方の１組のヘッド接合部１１５１と結合し
た状態で、接合バネ１１０６により固定されている。こ
の状態では、インク供給チューブ１１２０を流れるイン
クは、ヘッドコネクタを介してプリントヘッド１１００
に供給される。一方、図（Ｂ）に示すように、図中Ｒの
方向（上方）に接合クランク１１０７を回動すると接合
バネ１１０５が解除され、ヘッドコネクタ１１０５が着
脱可能状態になり、他方のヘッド接合部１１５２との結
合も可能となる。

【００４０】図３に示すように接合部カバー１１６０は
ヘッド接合部１１５０の両側面に形成された溝１１８０
に係合した状態で、図中Ｖの方向に移動可能に保持され
ている。第１のヘッド接合部１１５１を使用時には接合
部カバー１１６０が第２のヘッド接合部１１５２を覆い
かくすため、第２のヘッド接合部１１５２へヘッド１１
００のヘッドコネクタ１１０５を取り付けることはでき
ない。また、第１のヘッド接合部１１５１にヘッド１１
００のヘッドコネクタ１１０５を装着した状態で、接合
部カバー１１６０を移動させようとしても、ヘッドコネ
クタ１１０５と接合部カバー１１６０とが当たるために
接合部カバー１１６０は動かせない。

【００４１】プリントヘッド１１００に供給されるイン
クを、例えば、第１のインク貯蔵タンク１１３１に貯蔵
された絹用インクから第２のインク貯蔵タンク１１３２
に貯蔵されたポリエステル布用インクへ交換するときに
は、まず図４（Ａ）および（Ｂ）に示すように、ヘッド
コネクタ１１０５を第１のヘッド接合部１１５１から取
り外す。次に、接合部カバー１１６０を移動させて第１
のヘッド接合部１１５１を覆うようにする。これによ
り、第２のヘッド接合部１１５２が露出するため、この
ヘッド接合部１１５２にヘッドコネクタ１１０５をつな
ぎ換える。これによりヘッドに供給されるインクの交換
が完了する。なお、必要であればこの際にプリントヘッ
ド１１００を新しいものと交換しても良い。

【００４２】図５は、前記接合部カバー１１６０の移動
を検知するマイクロスイッチ１１７０を示したものであ
る。接合部カバー１１６０が移動するとマイクロスイッ
チ１１７０が移動を検知し、不図示の制御機構へ命令を
送る。制御機構は、接合部カバー１１６０の移動によ
り、使用するインク種が変更されたことを判断し貯蔵タ
ンクの制御を切り換え、不使用の方のインク貯蔵タンク
のインクが流れでないようにする。

【００４３】以上説明してきたように、本実施例では、
インク貯蔵タンク、インク供給チューブ、およびヘッド
接合部から構成される２組の供給系を持っているため、
インクの交換の作業はヘッド接合部を切り換え、他のヘ
ッドを接合するだけでよく、大変簡単に行うことができ
る。

【００４４】また、インクの交換を行う際に、新しく使
用するインク接合部を使用するためには接合部カバーを
動かさなければならないが、接合部カバーを移動させる
と今まで使用していた接続部が覆われてかくれるため、
これにより誤挿入が防止される。また、ヘッド装着時に
接合部カバーを動かそうとしてもヘッドコネクタが当た
って動かせないように構成されており、これにより２重
の誤挿入防止効果がある。

【００４５】さらにヘッド装着時には接合部カバーを移
動できず、かつヘッドが確実に接続部を切り換えられた
ことを検知する検知手段を設けたことにより安全に供給
系の切り換えを制御することができる。

【００４６】また、ヘッド加圧機構を有するため、プリ
ント加圧循環による回復動作を行うことができる。

【００４７】（第２実施例）図６は布帛等の変更ととも
に変更されるインクの交換を容易かつ清潔に行うことが
できる第２の実施例を示す。

【００４８】この第２の実施例は、第１の実施例よりさ
らにもう１系統増やし、１組のヘッドに対して３系統有
したものである。３系統目の供給系は、第３の１組のイ
ンク貯蔵タンク１１３１と、フレキシブルチューブ１１
１０に覆われかつ一端がインク貯蔵タンクに接合された
インク供給チューブ１１２２と、該インク供給チューブ
１１２２の他端に接合されるヘッド接合部１１５０とで
構成される。

【００４９】ヘッド接合部１１５０の２系統時との相異
点は３系統目に対応した第３のヘッド接合部１１５３を
有する点と、第２の接合部カバー１１６１を有する点で
あり、上述した実施例と同一作用を有する部材には同一
符号を付して重複する説明は省略する。なお、接合部カ
バー１１６１は、カバー１１６０と同様に、ヘッド接合
部１１５０に形成された溝１１８０に沿って移動自在に
なっている。また、接合部カバー１１６０および１１６
１はいずれかのヘッド接合部にヘッドコネクタ１１０５
が接合されているときには、当該ヘッドコネクタ１１０
５と突き当たって移動できないようになっている。ま
た、前記接合部カバー１１６０および１１６１の両者の
移動を検知するマイクロスイッチが設けられており、不
図示の制御機構により、接合部カバー１１６０および１
１６１の移動を検知し、使用するインク種が変更された
ことを判断して貯蔵タンクの制御を切り換え、不使用の
方のインク貯蔵タンクのインクが流れでないようにして
いる。

【００５０】プリントヘッド１１００に供給されるイン
クを第１のインク貯蔵タンク１３１１に貯蔵されるイン
クから第２のインク貯蔵タンク１１３２に貯蔵されるイ
ンクへ交換するときには、図４（Ａ）および（Ｂ）に示
すように、ヘッドコネクタ１１０５を第１のヘッド接合
部１１５１から取り外し、次に接合部カバー１１６０を
移動させ、第１のヘッド接合部１１５１を覆う。これに
より第２のヘッド接合部１１５２だけが露出するように
なり、ヘッドコネクタ１１０５を第２のヘッド接合部１
１５２へつなぎ換える。これによりインクの交換が完了
する。

【００５１】次に、プリントヘッド１１００に供給され
るインクを第２のインク貯蔵タンク１１３２に貯蔵され
るインクから第３のインク貯蔵タンク１１３３に貯蔵さ
れるインクへ交換するときにも、図４（Ａ）および
（Ｂ）に示すように、ヘッドコネクタ１１０５を第２の
ヘッド接合部１１５２から取り外し、次に第２の接合部
カバー１１６１を移動させて第２のヘッド接合部１１５
２を覆うようにする。これにより、第３のヘッド接合部
１１５３だけが露出するようになる。そして、ヘッドコ
ネクタ１１０５を第３のヘッド接合部１１５３へつなぎ
換えるとインクの交換が完了する。

【００５２】以上説明してきたように本実施例では、イ
ンク貯蔵タンク、インク供給チューブ、およびヘッド接
合部から構成される３組の供給系を有するために、イン
クの交換の作業は、ヘッドの接合部を切り換えるだけで
よく、これにより３種類のインク貯蔵タンク、しいては
３種類のインクの組合せに対応でき、その切り替えを簡
単に行うことができる。

【００５３】また、本実施例では、接合部カバーを２部
品で構成したことにより接合部カバーを別々に移動させ
ることができ、３つの接続部の内のどれか１つのみが露
出するため、ヘッド接合部の誤挿入防止の効果がある。

【００５４】以上説明した実施例では１組のプリントヘ
ッドに対して３系統の供給系より構成したがそれ以上の
複数系統の供給系を有するようにしてもよいことは言う
までもない。

【００５５】（第３実施例）図７は布帛等の変更ととも
に交換されるインクの交換を容易かつ清潔に行うことが
できる第３の実施例を示す。

【００５６】この実施例においては、第１の種類のイン
ク貯蔵タンク１１３１に接合された第１のインク供給チ
ューブ１１２０はフレキシブルチューブ１１１０の中を
通ってヘッド接合部１１５０につながる。供給系は、図
中Ｂで示す位置、すなわちフレキシブルチューブ１１１
０の手前部と、図中Ａで示す位置、すなわちインクヘッ
ド１１００とフレキシブルチューブ１１１０との間、お
よびフレキシブルチューブ１１１０とインク貯蔵タンク
１１３１との間に、インク供給チューブ１１２０を着脱
自在に連結する接続部材１１４０を有し、これらにより
供給系は３部分に分離することができる。これら接続部
材１１４０は、インク貯蔵タンク１１３１内のインクの
液面１１３５より上方に位置するように設けられてお
り、簡単に取り付け取り外しを行うことができる、例え
ばワンタッチコネクタである。

【００５７】インクの交換時には、この図中Ａ，Ｂの接
続部材１１４０を介して供給系を３部分に分離して行
う。

【００５８】以上説明したように本実施例では、供給系
を３つに分離できるために、３部分をそれぞれ簡単に交
換可能である。なお、この構造は、もちろん複数組のイ
ンク貯蔵タンクおよび複数組のヘッド接合部を有するイ
ンク供給系に応用してもよい。

【００５９】また、接続部１１４０がインク貯蔵タンク
の液面１１３５よりも上部にあるため、インクの供給系
を分離しても供給系の中のインクはインク貯蔵タンクに
もどるために大変清潔に作業を行うことができる。

【００６０】本実施例の構成のような場合、Ａ，Ｂの接
合部材により分離した３つの部分の内、フレキシブルチ
ューブ１１１０およびインク供給チューブ１１２０から
なる部分のみを洗浄し、両端のインクジェットヘッド１
１００およびインク貯蔵タンク１１３１から構成される
部分のみを交換するだけで、インクの交換を容易に行う
ことができる。また、インクジェットヘッドから構成さ
れる部分については、ヘッドコネクタ１１０５から分離
したインクジェットヘッド１１００のみを交換し、ヘッ
ド接合部１１５０を洗浄して使用しても、インクの交換
が容易に行えることは明らかである。

【００６１】（第４実施例）図８は布帛等の変更ととも
に変更されるインクの交換を容易かつ清潔に行うことが
できる第４の実施例である。

【００６２】本実施例では、インクチューブ１１１０の
中に第１のインクチューブ１１２０の他に第２のインク
チューブ１１２１が配置されている他は、第３の実施例
と同様である。

【００６３】インクの交換時には、図中Ａ，Ｂの接続部
材１１４０より供給系を３部分に分離してインク貯蔵タ
ンク１１３１およびヘッド接合部１１５０を交換し、こ
れらを接続部材１１４０を介して第１のインク供給チュ
ーブ１１２０ではなく第２のインク供給チューブ１１２
１へ接続する。

【００６４】本実施例は、３つに分離可能な供給系の１
部分だけ、つまり交換作業性が良くないインク供給チュ
ーブだけを２系統にして、供給系の交換作業性を良好に
したものである。

【００６５】以上説明したように交換作業性のよくない
部分だけを２系統にしたため簡単にインクの交換が可能
である。なお、この構造は、もちろん複数組のインク貯
蔵タンクおよび複数組のヘッド接合部を有するインク供
給系に応用してもよい。

【００６６】以上、説明した実施例では、プリント媒体
として布帛を用いる例を説明したが、通常のロール紙、
もしくはロール状のフィルムなどのプリントにも応用で
きることは言うまでもない。

【００６７】（その他）なお、本発明は、上述したイン
クジェットプリント方式に限らず種々のプリント方式を
採用できるが、インクジェットプリント方式を採用する
場合には、その中でも、インク吐出を行わせるために利
用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段を備
え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させ
る方式、すなわちキヤノン株式会社が提唱するバブルジ
ェット方式のプリントヘッド、プリント装置を用いるこ
とで優れた効果をもたらすものである。かかる方式によ
ればプリントの高密度化，高精細化が達成できるからで
ある。

【００６８】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第４７２３１２９号明細書，同第４７４０
７９６号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型，
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体（インク）が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも１つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
（インク）内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長，収縮により吐出用開口を介して液体（イン
ク）を吐出させて、少なくとも１つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体（イン
ク）の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第４４６３３５９号明細
書，同第４３４５２６２号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第４３１３１２４号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。

【００６９】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口，液路，電気熱変
換体の組合せ構成（直線状液流路または直角液流路）の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第４５５８３３３号明細書，米国特許第
４４５９６００号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭５９−１２３６７０号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭５９−１３８４６１号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。

【００７０】加えて、プリントヘッドは、プリント装置
の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ライ
ンプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対
応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよ
い。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッ
ドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あ
るいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリン
トヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカー
トリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発
明は有効である。

【００７１】また、本発明のプリント装置の構成とし
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。

【００７２】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を３０℃以上７０℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用プ
リント信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
のプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エ
ネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭５４−５６８４７号公報あるいは特
開昭６０−７１２６０号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。

【００７３】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を
採るもの等であってもよい。

【００７４】また、本発明は種々のプリント媒体にプリ
ントを行う画像形成装置に適用できるが、上例のような
捺染装置に適用する場合、特に布帛にインクジェット捺
染を行う場合には、そのインクジェット捺染用布帛とし
ては、（１）インクを十分な濃度に発色させ得ること、
（２）インクの染着率が高いこと、（３）インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、（４）布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、（５）装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭６２−５３４９２号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平３−４６５８９号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。

【００７５】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ，ジ，トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム，炭酸カリウム，重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。

【００７６】水溶性高分子としては、トウモロコシ，小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース，メ
チルセルロース，ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム，アラビアゴム，
ローカスイトビーンガム，トラガントガム，グアガム，
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン，カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質，リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。

【００７７】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物，ポリエチレンオキサイド系
化合物，アクリル酸系水溶性高分子，無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。

【００７８】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、ｐＨ４〜１０であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、ＮａＣｌ，Ｎａ₂ Ｓ
Ｏ₄ ，ＫＣｌおよびＣＨ₃ ＣＯＯＮａ等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、ＣａＣｌ₂ およびＭｇ
Ｃｌ₂ 等が挙げられる。中でもＮａ，ＫおよびＣａの塩
類が好ましい。

【００７９】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。

【００８０】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、ＨＴスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。

【００８１】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。

【００８２】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着，接着，溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース，ドレス，ネクタイ，水着
等の衣類や布団カバー，ソファカバー，ハンカチ，カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製
マニュアル」（センイジャーナル社発行）や月刊誌「装
苑」（文化出版局発行）等、公知の書籍に多数記載され
ている。

【００８３】なお、プリント用媒体としては、布帛，壁
布，刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、ＯＨＰ用フィ
ルム、アルマイト等の板状物その他インクジェット技術
を用いて所定の液体を付与可能な種々のものが挙げら
れ、布帛とは、素材，織り方，編み方を問わず、あらゆ
る織物，不織布およびその他の布地を含む。

【００８４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンク交換作業がヘッドの接合部を切り換えるだけでよく
大変簡単にかつ清潔に行うことができる。

【００８５】また、本発明の他の態様においては、イン
クの供給系を３つに分離したためそれぞれを取りかえる
だけで非常に簡単にインク供給系の交換を行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の概略構成を示す模式的側断面
図である。

【図２】図１のプリンタ部および搬送部を模式的に示す
斜視図である。

【図３】本発明の第１の実施例におけるインク供給系の
模式的斜視図である。

【図４】本発明の第１の実施例におけるヘッド接合機構
の横断面図である。

【図５】本発明の第１の実施例におけるヘッド接合部の
部分正面図である。

【図６】本発明の第２の実施例における模式的斜視図で
ある。

【図７】本発明の第３の実施例における模式的斜視図で
ある。

【図８】本発明の第４の実施例における模式的斜視図で
ある。

【符号の説明】

１プリント媒体（布帛）１１巻出しローラ２１巻取りローラ１００搬送部１１０，１２０搬送ローラ１３０搬送ベルト１３３粘着シート１４０プラテンローラ１０００プリンタ部１０１０キャリッジ１０２０支持レール１０２２スライドレール１０３０駆動モータ１０３２駆動ベルト１１００プリントヘッド１１０５ヘッドコネクター１１０６接合バネ１１０７接合クランク１１１０フレキシブルチューブ１１２０第１のインク供給チューブ１１２１第２のインク供給チューブ１１２２第３のインク供給チューブ１１３０インク供給系１１３１第１のインク貯蔵タンク１１３２第２のインク貯蔵タンク１１３３第３のインク貯蔵タンク１１３５インクの液面１１４０接続部材１１５０ヘッド接合部１１５１第１のヘッド接合部１１５２第２のヘッド接合部１１５３第３のヘッド接合部１１６０接合部カバー１１６１第２の接合部カバー１１７０マイクロスイッチ１１８０溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリント媒体にプリントを行う１組のプ
リントヘッドと、前記プリントヘッドにインクを供給す
る供給系を複数組有することを特徴とする画像形成装
置。
【請求項２】プリント媒体にプリントを行う１組のプ
リントヘッドを複数有しかつその各１組のプリントヘッ
ドに対してインク供給系を複数組有することを特徴とす
る画像形成装置。
【請求項３】前記インク供給系の１組は、１組のイン
ク貯蔵タンクと、前記プリントヘッドを着脱可能に保持
することができる１組のヘッド接合部と、前記インク貯
蔵タンクと前記ヘッド接合部とを連結する１組のインク
供給路とを有することを特徴とする請求項１または２に
記載の画像形成装置。
【請求項４】前記複数組のインク供給系の前記複数組
のヘッド接合部は、当該複数組のヘッド接合部のうちの
１組のヘッド接合部のみを選択して前記プリントヘッド
の１組と接合可能となるように取りつけられたカバーを
有することを特徴とする請求項３に記載の画像形成装
置。
【請求項５】前記カバーによって選択された１組の接
合部に対応するインク貯蔵タンクからのインク供給か否
かを検知する検知手段と、該検知手段からの信号に基づ
いて当該インク貯蔵タンクからのインク供給のみを許容
する制御手段とを具備することを特徴とする請求項４に
記載の画像形成装置。
【請求項６】前記カバーは、移動可能に保持され、か
つ前記プリントヘッド装着時には当該カバーと当該プリ
ントヘッドが当たって移動できずに他の接合部を選択で
きないよう構成されていることを特徴とする請求項４ま
たは５に記載の画像形成装置。
【請求項７】プリント媒体にプリントを行うプリント
ヘッドと、該プリントヘッドへインクを供給するインク
供給系とを有する画像形成装置であって、前記インク供
給系は、インク貯蔵タンクと、前記プリントヘッドを着
脱可能に保持することができるヘッド接合部と、前記イ
ンク貯蔵タンクとヘッド接合部とを連結するインク供給
路とを有し、かつ前記インク貯蔵タンクと前記インク供
給路との接続部、ならびに前記インク供給路と前記ヘッ
ド接合部との接続部を、それぞれ着脱可能に連結する接
続部材により構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項８】前記インク貯蔵タンク、前記インク供給
路および前記ヘッド接合部の３構成部の内の少なくとも
１つの構成部を複数組有することを特徴とする請求項７
に記載の画像形成装置。
【請求項９】前記接続部材は、前記インク貯蔵タンク
のインク液面より常に上方に位置するように構成されて
いることを特徴とする請求項７または８に記載の画像形
成装置。
【請求項１０】前記インク貯蔵タンクはインクを加圧
してインクを送り出す加圧機構を有することを特徴とす
る請求項３〜９の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項１１】請求項１〜１０のいずれかにおいて、
前記プリント媒体は布帛であることを特徴とする画像形
成装置。
【請求項１２】請求項１〜１１のいずれかにおいて、
前記プリントヘッドがインクを吐出するためのインクジ
ェットヘッドであり、該インクジェットヘッドからプリ
ント媒体にインクを吐出してプリントを行うことを特徴
とする画像形成装置。
【請求項１３】請求項１２において、前記インクジェ
ットヘッドは、熱エネルギーを利用してインクに気泡を
生じさせ、該気泡の生成に伴なってインクを吐出するこ
とを特徴とする画像形成装置。