JP6264109B2 - 液体収容容器 - Google Patents
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Description
この形態の液体収容容器によれば、フィルターユニットは、フィルターにより、効率良く異物を捕獲できる。これにより、異物が液体噴射装置側に流出する可能性を低減できる。また、一般にフィルターには液体内に発生した気泡が付着し易い。しかしながら、この形態の液体収容容器によれば、減圧室によって液体中の気体が吸収されるので、フィルターに気泡が付着する可能性を低減できる。これにより、液体収容容器から液体噴射装置へ円滑に液体を供給できる。
この形態の液体収容容器によれば、フィルター室に減圧室が隣接することで、液体収容部内のうち、フィルター室の周囲に存在する液体中の気体を効率良く減圧室によって吸収できる。これにより、フィルターに気泡が付着する可能性を更に低減できる。これにより、液体収容容器から液体噴射装置へ更に円滑に液体を供給できる。
この形態の液体収容容器によれば、接続部よりもフィルターユニットから離れて位置する導入部から流路形成部材内に導入された液体は第2開口を介してフィルター室へと流入する。これにより、液体収容部内の液体のうちフィルターユニットから離れた位置に存在する液体に含まれる異物をフィルターによって捕獲できる。
この形態の液体収容容器によれば、フィルターの一部分のみを液体が通過する可能性を低減できる。これにより、フィルターの一部分のみに異物が集中して捕獲される可能性を低減できるので、フィルター全体を用いて効率良く液体中の異物を捕獲できる。
この形態の液体収容容器によれば、フィルターユニットが液体供給部と液体収容部とによって固定されている。これにより、液体収容容器が落下した場合等の液体収容容器に衝撃が加わった場合でもフィルターユニットが液体供給部から外れる可能性を低減できる。よって、フィルターユニットを用いて液体中の異物を安定して捕捉できる。
この形態の液体収容容器によれば、液体供給部とフィルターユニットとは、係止及び圧入によって互いに固定されると共に、液体収容部に接合されている。これにより、フィルターユニットが液体供給部から外れる可能性を更に低減できる。
A−1.液体噴射システムの構成:
図1は、液体噴射システム1000の概略構成を示す第1の斜視図である。図2は、液体噴射システム1000の概略構成を示す第2の斜視図である。図3は、液体供給装置20を説明するための第1の図である。図4は、液体供給装置20を説明するための第2の図である。なお、図3及び図4では、後述する液体収容体が取り外された状態を示している。図1〜図4には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。
図5は、着脱ユニット30の第1の斜視図である。図6は、着脱ユニット30の第2の斜視図である。図7は、図5の上面図である。図8は、図7のF7−F7部分断面図である。図9は、図6の上面図である。図10Aは、図9のF9−F9部分断面図である。図5は、可動支持部(可動部材)40が固定部材35に対し最も外方に突出した第1の状態(セット時状態)を示している。図6は、可動支持部40が固定部材35に収容された第2の状態(装着時状態)を示している。また、図7〜図10Aには、着脱ユニット30に支持された液体収容容器50も図示している。図5〜図10Aでは、着脱ユニット30Cを例に構成についての説明を行うが、他の着脱ユニット30K,30M,30Yについても着脱ユニット30Cと同様の構成を有する。図5〜図10Aには、互いに直交するK1軸,K2軸,Z軸が描かれている。また、これ以降の図についても必要に応じてK1軸,K2軸,Z軸が描かれている。
・第1の操作(セット操作):
利用者は、着脱ユニット30を第1の状態にした後に、液体収容容器50をセット方向に移動させて可動支持部40にセットする(図7及び図8)。
・第2の操作(接続操作):
第1の操作後に、利用者は液体収容容器50を介して可動支持部40を固定部材35側に押し進めることで着脱ユニット30を第2の状態にする(図9及び図10A)。
図10Bは、液体収容容器50Yの流路100について説明するための模式図である。液体収容容器50Yの構成を説明する前に理解の容易のために図10Bを用いて流路100について説明する。流路100は、液体収容容器50Yの液体収容部52から外部(例えば、プリンター10)へ至るインクの流路である。ここで、「上流側」、「下流側」は、液体収容部52から外部に向かうインクの流れ方向(供給流路方向)を基準とする。
A−4−1.液体収容容器50の全体構成:
図11は、液体収容容器50の正面図である。図12は、液体収容容器50の第1の側面図である。図13は、液体収容容器50の第2の側面図である。図14は、液体収容容器50の背面図である。図15は、液体収容容器50の底面図である。図16は、図11の部分拡大図である。図17は、液体収容容器50の第1の斜視図である。図17は、液体収容容器50の操作部材53の近傍を示している。
図18は、操作部材53の第1の分解斜視図である。図19は、操作部材53の第2の分解斜視図である。図19は、操作部材53の正面図である。
図20は、フィルターユニット80の分解斜視図である。図21は、フィルターユニット80の分解斜視図である。図22は、液体収容容器50Yを説明するための図である。図23は、図22のF22−F22断面図である。図24は、図23の部分拡大図である。図20及び図21に示すように、フィルターユニット80のうち−K1軸方向側を第1の側80Saと呼び、+K1軸方向側を第2の側80Sbと呼ぶ。
図25〜図27は、フィルターユニットの取り付け方法について説明するための図である。図24及び図25に示すように、液体供給部57の端部部材550Aはフィルターユニット80の第1開口81aに圧入される。また、図25及び図27に示すように、液体供給部57の供給部側係止部518は、受入部898(図21)に挿入されてユニット側係止部892に係止する。次いで、図26及び図27に示すように、第1開口形成部材810と取付部549とが液体収容部52に熱溶着などによって接合される。理解の容易のために、図26及び図27には、第1開口形成部材810及び取付部549のうち液体収容部52に接合された部分にはシングルハッチングを付している。このように、フレーム83は、(i)液体供給部57に圧入すること、及び、(ii)供給部側係止部518とユニット側係止部892とを係止すること、によって位置がある程度固定された後に、液体収容部52にフレーム83を接合することで位置が最終的に固定される。
上記実施形態によれば、図24に示すように、フィルター804を用いて効率良くインク中の異物を捕獲できる。これにより、異物がプリンター10側に流出する可能性を低減できる。また、一般にフィルター804にはインク中に発生した気泡が付着し易い。しかしながら、減圧室88によってインク中の気体が吸収されるので、フィルター804に気泡が付着する可能性を低減できる。これにより、液体収容容器50Yからプリンター10へ円滑にインクを供給できる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、フィルター室84と減圧室88とは隣接していたが、離れた位置に配置されていても良い。例えば、減圧室88をフレーム83とは異なる部材で形成して、フィルター室84とは異なる場所に配置しても良い。
また、第2室84B(図24)はフィルター804と接する上流側84Baがフィルター804と接する下流側84Bbよりも流路断面積が小さくなるように構成されていたが、上流側84Baと下流側84Bbの流路断面積は同じでも良いし、異なっても良い。
上記実施形態では、液体収容部52は可撓性を有する部材によって形成されていたが、これに限定されるものではなく、液体を内部に収容可能な液体収容部として機能できれば良い。例えば、液体収容部52は一部が可撓性を有する部材によって形成されていても良いし、液体の消費量に拘わらず容積が変化しない硬質な部材によって形成されていても良い。
本発明は、インクジェットプリンター及びその液体収容容器50に限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置(液体噴射装置)及びその液体を収容するための液体収容体にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置及びその液体収容体に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
11…記録機構
16…給紙トレイ
17…排出トレイ
20…液体供給装置
20A…第1の液体供給装置
20B…第2の液体供給装置
22,22A,22B…カバー部材
23…一端部
24…他端部
26,26A,26B…収容空間部
30,30C,30M,30Y,30K…着脱ユニット
34A…第1部材
35…固定部材
36…液体導入ユニット
38…接点機構
40…可動支持部
50…液体収容容器
50C,50C,50M,50Y,50K…液体収容容器
51…収容部支持アセンブリ
52…液体収容部
53…操作部材
53A…第1部材
53B…第2部材
53C…第3部材
54…把持部
55…液体供給ユニット
56…供給部側支持部
57…液体供給部
57A…第1供給流路
57B…第2供給流路
57Ba…突出部材
58…基板ユニット
59…回路基板保持部
70…流路形成部材
80…フィルターユニット
80Sa…第1の側
80Sb…第2の側
81a…第1開口
81b…第2開口
83…フレーム
84…フィルター室
84A…第1室
84B…第2室
84Ba…上流側
84Bb…下流側
88…減圧室
88a…区画室
99…フィルム
100…流路
102…装置第1面
104…装置第2面
106…装置第3面
200…ロック機構
362…液体導入部
381…装置側端子
501…一端
502…底端
511…係合部
513…係合部
515…係合部
517…突出部
518…供給部側係止部
521…第1のシート
522…第2のシート
523…第3のシート
545…押圧部
546…第1の接続部
547…第2の接続部
548…基部
549…取付部
550…流入口
550A…端部部材
551…弁機構
552…弁座
554…弁体
556…ばね
570…液体供給流路
572…液体供給口
573…供給接続部
581…液体収容容器側端子
582…回路基板
583…記憶装置
588…部材係合部
70e1…導入部
702…導入流路
800…接続流路
802…減圧室フィルム
804…フィルター
806…フィルター室フィルム
810…第1開口形成部材
811…第2開口形成部材
816…開口
818…供給部側係止部
835…フィルター室形成部
841…底面
842…土手部
843…リブ
845…底面
846…フィルム取付部
848…開口
861…底面
863…仕切壁
865…減圧室形成部
866…フィルム取付部
880…第1流路
890…第2流路
892…ユニット側係止部
898…受入部
1000…液体噴射システム
70e2…接続部
CL…中心軸
CT…中心軸
Claims (6)
- 液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部の前記液体を液体噴射装置に供給するための液体供給流路が内部に設けられた液体供給部とを備えた液体収容容器であって、
前記液体収容部内に配置され、前記液体供給部に接続されるフィルターユニットを備え、
前記フィルターユニットは、
前記液体供給流路と連通する第1開口と、
前記液体収容部の内部と連通する第2開口と、
前記第1開口と前記第2開口とを接続する接続流路と、
前記接続流路の途中に配置された、フィルターが装着されたフィルター室と、
前記接続流路とは異なる位置で前記液体収容部の内部と連通し、大気圧よりも低い圧力を有する減圧室と、を有する液体収容容器。 - 請求項1に記載の液体収容容器であって、
前記減圧室は、前記フィルター室に隣接する、液体収容容器。 - 請求項1又は請求項2に記載の液体収容容器であって、更に、
前記液体収容部内に配置され、前記液体収容部の前記液体を前記第2開口を介して前記接続流路に流通させる流路形成部材を有し、
前記流路形成部材は、
前記第2開口に接続される接続部と、
前記接続部よりも前記フィルターユニットから離れた位置で前記液体収容部の前記液体を前記流路形成部材内に導入する導入部と、を有する、液体収容容器。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
前記接続流路を前記第2開口から前記第1開口に向かって流れる前記液体の流れ方向において、前記フィルター室のうち前記フィルターを通過した後の流路のうちの上流側は、前記流路のうちの下流側よりも流路断面積が小さくなるように構成されている、液体収容容器。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
前記液体供給部は、前記フィルターユニットと係止する供給部側係止部を有し、
前記フィルターユニットは、前記供給部側係止部と係止するユニット側係止部を有し、
前記フィルターユニットの前記第1開口には、前記液体供給部が圧入され、
前記フィルターユニットの一部は、前記液体収容部に接合されている、液体収容容器。 - 請求項5に記載の液体収容容器であって、
前記液体供給部の一部は、前記液体収容部に接合されている、液体収容容器。
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