JP2015223795A - 液体供給装置 - Google Patents

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Katsutomo Tsukahara
克智 塚原
柳田 栄子
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Abstract

【課題】スペースを有効に利用して複数の液体収容体を配置可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】液体供給装置は、液体を収容可能な液体収容部と、液体収容部の内部と連通し液体噴射記録装置に液体収容部の液体を供給可能な液体供給部と、を備えた複数の液体収容体と、内部に複数の液体収容体を着脱可能に収容し、液体噴射記録装置に支持されたケースと、を備える。複数の液体収容体のうちの少なくとも2つは、ケース内において上下方向に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射記録装置に液体を供給するための技術に関する。
従来、プリンターの筺体の側面に1個のインク袋が装着されたインク供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術では、インク袋のインクは、供給チューブを通ってプリンター内部に装着されたカートリッジに供給される。
国際公開第97/42035号公報
ここで、プリンターに用いられるインクの種類(例えば、インク色)を増やしたりインク袋の数を増やしたりといった要望が生じる場合がある。従来の技術では、これらの要望を考慮したインク供給装置の構造やレイアウトについて開示されていない。また、従来の技術では、インク袋の下方にデットスペースが発生する場合があった。
このような課題は、プリンターにインクを供給する技術に限らず、液体を媒体に噴射する液体噴射記録装置に対して液体を供給する技術に共通する。
従って、本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、スペースを有効に利用して複数の液体収容体を配置可能な技術を提供することを目的とする。また、従来の技術において、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上、構造を簡単にできる技術等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体噴射記録装置に液体を供給可能な液体供給装置が提供される。この液体供給装置は、前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部の内部と連通し前記液体噴射記録装置に前記液体収容部の前記液体を供給可能な液体供給部と、をそれぞれ備えた複数の液体収容体と、内部に前記複数の液体収容体を着脱可能に収容し、前記液体噴射記録装置に支持されるケースと、を備え、前記複数の液体収容体のうちの少なくとも2つは、前記ケース内において上下方向に配置される。
この形態の液体供給装置によれば、上下方向に複数の液体収容体を配置することにより、水平方向(上下方向と垂直な方向)への大型化を抑制しつつ、液体収容体を複数配置した液体供給装置を提供できる。
(2)上記形態の液体供給装置であって、前記上下方向に配置された少なくとも2つの前記液体収容体のうち、前記上下方向に隣り合う前記液体収容体のそれぞれは、前記上下方向と交差する方向にオフセットしても良い。
この形態の液体供給装置によれば、上下方向に配置された液体収容体が交差する方向にオフセットしているため液体収容体のケースへの着脱操作を容易にできる。
(3)上記形態の液体供給装置であって、前記複数の液体収容体は、第1の容量の前記液体を収容する第1種の液体収容体と、前記第1の容量よりも少ない第2の容量の前記液体を収容する複数の第2種の液体収容体と、を含み、前記複数の第2種の液体収容体は、前記第1種の液体収容体の長手方向に平行な方向に沿って配置され、前記複数の第2種の液体収容体のそれぞれは、前記長手方向と直交する方向から見たときに、少なくとも一部が前記第1種の液体収容体と重なっても良い。
この形態の液体供給装置によれば、ケース内部のスペースを有効に利用して容量の異なる第1種と第2種の液体収容体を配置できる。
(4)上記形態の液体供給装置であって、前記液体噴射記録装置の前面には記録媒体を排出する記録媒体排出口が設けられ、前記ケースは、前記液体噴射記録装置を前記前面側から見たとき、前記液体噴射記録装置の左右少なくとも一方の壁面に配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、前面側から見て左右少なくとも一方の壁面にケースが配置されているので前面側からの操作性を向上できる。
(5)上記形態の液体供給装置であって、前記複数の液体収容体は、第1の容量の前記液体を収容する第1種の液体収容体と、前記第1の容量よりも少ない第2の容量の前記液体を収容する第2種の液体収容体と、を含み、前記第1種の液体収容体は、前記第2種の液体収容体よりも前記前面側に配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、ケースの前面側からの第1種の液体収容体の着脱操作を容易にできる。
(6)上記形態の液体供給装置であって、前記液体供給部に接続され、前記液体供給部から導入された前記液体を前記液体噴射記録装置に流通させる液体導入部を有し、前記液体導入部は、前記複数の液体収容体に対応して前記ケースの内部に複数設けられ、前記複数の液体導入部は、前記複数の液体収容体の配置位置に対応するように配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、液体導入部の配置位置を目印として液体収容体をケースの内部に装着できる。
(7)上記形態の液体供給装置であって、前記液体収容体は、更に、収容体側電気接続部を有し、前記液体供給装置は、更に、前記収容体側電気接続部と接触することで電気的に接続可能接触な装置側電気接続部を有し、前記装置側電気接続部は、前記複数の液体収容体に対応して前記ケースの内部に複数設けられ、前記複数の装置側電気接続部は、前記複数の液体収容体の配置位置に対応するように配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、装置側電気接続部の配置位置を目印として液体収容部をケースの内部に装着できる。
(8)上記形態の液体供給装置であって、前記液体収容体は、前記収容体側電気接続部が前記液体収容部よりも上に位置するように前記ケースの内部に配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、収容体側電気接続部が液体収容部よりも上に位置するため、液体収容体をケースの内部に装着するときの収容体側電気接続部の視認性を向上できる。
(9)上記形態の液体供給装置であって、前記液体収容体は、前記液体供給部が前記液体収容部よりも上に位置するように前記ケースの内部に配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、液体供給部が液体収容部よりも上に位置するため、液体収容体をケースの内部に装着するときの液体供給部の視認性を向上できる。
(10)上記形態の液体供給装置であって、前記液体収容体は、更に、把持可能なハンドル部を有し、前記ハンドル部と前記液体供給部とは、前記液体収容部の一端部側に配置されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、ハンドル部と液体供給部とが液体収容部に対して同じ側に配置されているため、ハンドル部を把持して液体収容体を操作することで液体供給部の位置を容易に操作できる。
(11)上記形態の液体供給装置であって、前記ケースは、複数設けられ、前記各ケースは、前記液体噴射記録装置のうち異なる壁面に支持されても良い。
この形態の液体供給装置によれば、液体噴射記録装置の複数の壁面を利用してケースを複数配置できる。
(12)上記形態の液体供給装置であって、前記ケースは、複数設けられ、前記複数のケースは、前記液体噴射記録装置のうち1つの壁面に上下方向に支持されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、液体噴射記録装置の壁面を利用して複数のケースを配置できる。
(13)本発明の他の一形態によれば、液体噴射記録装置に液体を供給可能な液体供給装置が提供される。この液体供給装置は、前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部の内部と連通し前記液体を前記液体噴射記録装置に供給可能な液体供給部と、を備えた液体収容体と、内部に前記液体収容体を着脱可能に収容し、前記液体噴射記録装置に支持された複数のケースと、を備え、前記複数のケースは、前記液体噴射記録装置のうち1つの壁面に上下方向に配置されている。
この形態の液体供給装置によれば、1つの壁面に複数のケースを上下方向に配置することで、上下方向と垂直な方向への大型化を抑制しつつ、ケースを複数配置した液体供給装置を提供できる。
(14)上記形態の液体供給装置であって、前記複数のケースのうちの少なくとも1つの前記ケースは、前記液体噴射記録装置の本体に着脱可能に装着される前記液体噴射記録装置の給紙カセットに支持されていても良い。
この形態の液体供給装置によれば、給紙カセットを増設すればケースを増設できる。これにより、インクの種類を増やす場合や液体収容体の数を増やす場合などの設計変更に容易に対応できる。
(15)上記形態の液体供給装置であって、前記ケースは、前記液体供給部に接続可能な液体導入部と、前記液体導入部に接続され、前記液体導入部からの前記液体を前記液体噴射記録装置に流通させるための可撓性を有する流通部材と、を備えても良い。
この形態の液体供給装置によれば、液体収容体から液体噴射記録装置へと至る液体の流通経路を設計する際に、可能性を有する流通部材によって流通経路の設計の自由度を向上できる。例えば、複数のケースがそれぞれ有する流通部材が延びる方向を調整できる。
(16)上記形態の液体供給装置であって、前記ケースは、更に、前記上下方向の少なくとも一方の端部に、前記流通部材を前記ケースの外部へ導くための部材用中継部を有しても良い。
この形態の液体供給装置によれば、部材用中継部を用いてケースの外部に流通部材を導くことができる。
(17)上記形態の液体供給装置であって、前記液体収容体は、更に、収容体側電気接続部を有し、前記ケースは、更に、前記収容体側電気接続部に接触することで電気的に接続可能な装置側電気接続部と、前記装置側電気接続部と前記液体噴射記録装置とに電気的に接続される電気配線と、を有しても良い。
この形態の液体供給装置によれば、上下方向に複数のケースが配置された場合でも、電気配線によって液体収容体から液体噴射記録装置へと至る電気経路の設計の自由度を向上できる。例えば、上下方向配置された複数のケースがそれぞれ有する電気配線が延びる方向を調整できる。
(18)上記形態の液体供給装置であって、前記ケースは、更に、前記上下方向の少なくとも一方の端部に、前記電気配線を前記ケースの外部へ導くための配線用中継部を有しても良い。
この形態の液体供給装置によれば、配線用中継部を用いてケースの外部に電気配線を導くことができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態において、液体収容体と、ケースと、の複数の要素の内の1つ以上の要素を備えた装置としても実現可能である。すなわち、この装置は、液体収容体を有していても良く、有していなくても良い。また、この装置は、ケースを有していても良く、有していなくても良い。このような各種形態によれば、装置の小型化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。また前述した液体収容容器の各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、液体供給装置の製造方法、液体供給装置と液体噴射記録装置とを備える液体噴射記録システム等の態様で実現することができる。
液体噴射記録システムの第1の斜視図である。 液体噴射記録システムの第2の斜視図である。 液体供給装置を説明するための第1の図である。 液体供給装置を説明するための第2の図である。 着脱ユニットの第1の斜視図である。 着脱ユニットの第2の斜視図である。 図5の上面図である。 図7のF7−F7部分断面図である。 図6の上面図である。 図9のF9A−F9A部分断面図である。 図9のF9B−F9B部分断面図である。 液体収容体の斜視図である。 液体収容体の斜視図である。 液体収容体を説明するための図である。 回路基板を説明するための図である。 図14の矢視F14である。 液体収容体の装着状態における配置について説明するための図である。 第2実施形態の液体供給装置を説明するための図である。 第3実施形態の液体供給装置を説明するための図である。 第4実施形態の液体供給装置を説明するための第1の図である。 第4実施形態の液体供給装置を説明するための第2の図である。 第5実施形態の液体噴射記録システムの斜視図である。
A.第1実施形態:
A−1.液体噴射記録システムの構成:
図1は、液体噴射記録システム1000の第1の斜視図である。図2は、液体噴射記録システム1000の第2の斜視図である。図3は、液体供給装置20を説明するための第1の図である。図4は、液体供給装置20を説明するための第2の図である。なお、図3及び図4では、後述する液体収容体が取り外された状態を示している。図1〜図4には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。
図1に示すように、液体噴射記録システム1000は、液体噴射記録装置としてのプリンター10と、2つの液体供給装置20とを備える。液体噴射記録システム1000の使用状態では、プリンター10はX軸方向とY軸方向によって規定される水平な面に設置される。すなわち、Z軸方向が鉛直方向(上下方向)となる。また、−Z軸方向が鉛直下方向となり、+Z軸方向が鉛直上方向となる。液体供給装置20の液体収容体50からプリンター10に液体としてのインクが供給される。
プリンター10は、インクジェットプリンターである。プリンター10は、略直方体形状である。プリンター10は、前面(第1面,第1壁)102と、左側面(第1側面,第1側壁)104と、右側面(第2側面,第2側壁)106と、背面(第2面,第2壁)109と、上面(第3面,第3壁)107と、底面(第4面,第4壁)108と、を備える。各面102,104,106,107,108,109は、プリンター10の外殻(筺体)を構成する。
前面102と背面109とは対向する。左側面104と右側面106とは対向する。前面102と背面109と左側面104と右側面106とは、プリンター10の設置面に対して略垂直な面である。上面107と底面108とは対向する。上面107と底面108とは、プリンターの設置面に対して略水平な面である。左側面104と右側面106とはそれぞれ前面102及び背面109と交差する。ここで、「略垂直」や「略水平」とは、完全に「垂直」又は「水平」である意味に加え、概ね「垂直」又は「水平」である意味を含む。つまり、各面102,104,106,107,108,109は、完全な平面ではなく凹凸等を含む面であるので、外観において概ね「垂直」又は概ね「水平」であれば良い。
前面102と背面109とが対向する方向がX軸方向である。左側面104と右側面106とが対向する方向がY軸方向である。上面107と底面108とが対向する方向がZ軸方向である。X軸方向はプリンター10の「奥行方向」であり、Y軸方向はプリンター10の「幅方向」であり、Z軸方向はプリンター10の「高さ方向」である。
プリンター10は、記録機構11と、給紙カセット16と、記録媒体排出口としての排出トレイ17とを備える。給紙カセット16は、鉛直方向(上下方向)の異なる高さ位置に複数設けられている。給紙カセット16には、プリンター10によって文字等の画像が印刷(記録)される記録媒体(例えば、用紙)が収容される。本実施形態では、プリンター本体19に対して2つの給紙カセット16が鉛直方向に重ねて設けられている。給紙カセット16は、プリンター本体19に対して増設可能である。つまり、新たな給紙カセット16をプリンター本体19に設ける場合、新たな給紙カセット16を現在設けられている給紙カセット16の鉛直下側に重ねて配置する。
記録機構11は、プリンター本体19の内部に配置されている。記録機構11は、インクを吐出(噴射)する記録ヘッド(図示せず)と、記録ヘッドの動作を制御する制御部12と、を備える。記録ヘッドは、液体供給装置20と連通している。記録ヘッドは、液体供給装置20から供給されたインクを用いて記録媒体上にインクを吐出することで記録(印刷)を行う。
排出トレイ17は、前面102に設けられている。排出トレイ17は、記録機構11によって記録された記録媒体を排出する。
2つの液体供給装置20は、左側面104及び右側面106に取り付けられている。ここで、左側面104に取り付けられた液体供給装置20を「第1の液体供給装置20A」とも呼び、右側面106に取り付けられた液体供給装置20を「第2の液体供給装置20B」とも呼ぶ。なお、第1と第2の液体供給装置20A,20Bを区別することなく用いる場合は、単に液体供給装置20と呼ぶ。
図1に示すように、第1の液体供給装置20Aは、1つのケース22と1つの液体収容体50と、1つの着脱ユニット30(図3)とを備える。図2に示すように、第2の液体供給装置20Bは、1つのケース22と5つの液体収容体50と、各液体収容体50に対応した5つの着脱ユニット30(図4)とを備える。ここで、2つのケース22を区別して用いる場合は、符号「22A」,「22B」を用いる。また、各液体収容体50を区別して用いる場合は、符号「50K」,「50C」,「50M」,「50Y」,「50LM」,「50LC」を用いる。また、各着脱ユニット30を区別して用いる場合は符号「30K」,「30C」,「30M」,「30Y」,「30LM」,「30LC」を用いる。なお、液体供給装置20、液体収容体50、着脱ユニット30の個数は上記に限定されるものではない。例えば、ケース22は、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。また、1つの液体供給装置20が備える液体収容体50の個数は、1つであっても良いし、2つ以上であっても良い。
6つの液体収容体50には、相互に異なる種類のインクが収容(充填)されている。本実施形態では、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ライトマゼンタ(LM),ライトシアン(LC)のインクが、それぞれ異なる液体収容体50に収容されている。液体収容体50Kはブラックのインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50Cはシアンのインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50Mはマゼンタのインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50Yはイエローのインクを収容した液体収容部を有する。また、液体収容体50LMは、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ)のインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50LCは、ライトシアン(薄いシアン)を収容した液体収容部を有する。
図3及び図4に示すように、液体収容体50は、ケース22で区画される収容空間部26に収容される。具体的には、液体収容体50Kは収容空間部26A(図3)に収容され、液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCは収容空間部26B(図4)に収容される。図2に示すように、ケース22Bに収容される5つの液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCは、上下方向(Z軸方向)に多段状に配置されている。5つの液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCのケース22B内部での具体的な配置については後述する。
図3及び図4に示す着脱ユニット30は、液体収容体50を着脱可能に装着する。すなわち、液体収容体50は、ケース22の内部に着脱可能に収容される。着脱ユニット30Kはケース22Aの内部に配置され、着脱ユニット30C,30M,30Y,30LM、30LCはケース22Bの内部に配置されている。図3に示すように、着脱ユニット30Kは、プリンター10の左側面104に設けられている。図4に示すように、着脱ユニット30C,30M,30Y,30LM,30LCは、プリンター10の右側面106に設けられている。着脱ユニット30に液体収容体50が装着された場合、プリンター10が備えるポンプ機能を有する供給機構(図示せず)によって液体収容体50に収容されたインクが吸引されることでプリンター10の記録ヘッドに供給される。
図3に示すように、ケース22Aは、ねじ等の固定部材によってプリンター10の左側面104に取り付けられることで支持されている。図4に示すように、ケース22Bは、ねじ等の固定部材によってプリンター10の右側面106に取り付けられることで支持されている。なお、ケース22のプリンター10への支持方法については上記に限定されるものではなく、ケース22がプリンターに支持されることで位置を固定できる方法であれば良い。例えば、ケース22に爪部等のケース側嵌合部を設けると共に、プリンター10の側面104,106に溝部等の装置側嵌合部を設けても良い。この場合、ケース側嵌合部を装置側嵌合部に嵌めることでケース22がプリンター10の側面104,106に支持される。
ケース22は、支点部23を支点として鉛直上方向側の端部24を回転させることで開閉自在に構成されている。液体収容体50が収容するインクが消費された後は、利用者は、ケース22を開いて消費された液体収容体50を着脱ユニット30から取り外す。そして、利用者は、新たな液体収容体50を着脱ユニット30に装着した後にケース22を閉じる。
図1及び図2に示すように、ケース22は、部材用中継部21と配線用中継部28とを備える。部材用中継部21は、ケース22のうち、支持されたプリンター10の壁面104,106側に位置するケース壁面に形成された開口(貫通孔)である。部材用中継部21は、液体供給装置20が備えるインクを流通させるための流通部材(後述する)をプリンター10内部に導くための部分である。流通部材は、開口である部材用中継部21を通ってプリンター10の記録ヘッドに接続される。また、第2の液体供給装置20B側の部材用中継部21は、複数(本実施形態では5つ)の液体収容体50に対応して設けられた複数(本実施形態では5つ)の流通部材を液体供給装置20Bの外部であるプリンター10内部に導くための単一の部材である。
部材用中継部21は、ケース22のうち下端212を含む下側端部212Rに配置されている。下側端部212Rとは、上下方向(Z軸方向)についてケース22の中央よりも下側の領域部分をさす。なお、部材用中継部21は、下側端部212Rのうち下端212近傍に配置されていることが好ましい。また、別の実施形態では、部材用中継部21は、ケース22のうち上端211を含む上側端部211Rに配置されても良い。上側端部211Rとは、上下方向(Z軸方向)についてケース22の中央よりも上側の領域部分をさす。なお、部材用中継部21が上側端部211Rに配置される場合は、部材用中継部21は、上側端部211Rのうち上端211近傍に配置されていることが好ましい。
配線用中継部28は、ケース22のうち、支持されたプリンター10の壁面104,106側に位置するケース壁面に形成された開口(貫通孔)である。配線用中継部28は、液体供給装置20が備える電気配線(後述する)をプリンター10内部に導くための部分である。電気配線は、開口である配線用中継部28を通ってプリンター10の制御部12と電気的に接続する。また、第2の液体供給装置20B側の配線用中継部28は、複数(本実施形態では5つ)の液体収容体50に対応して設けられた複数の配線を液体供給装置20Bの外部であるプリンター10内部に導くための単一の部材である。
配線用中継部28は、ケース22のうち下端212を含む下側端部212Rに配置されている。なお、配線用中継部28は、下側端部212Rのうち下端212近傍に配置されていることが好ましい。また、別の実施形態では、配線用中継部28は、ケース22Bのうち上端211を含む上側端部211Rに配置されても良い。なお、配線用中継部28が上側端部211Rに配置される場合は、配線用中継部28は、上側端部211Rのうち上端211近傍に配置されていることが好ましい。
A−2.着脱ユニット30の構成:
図5は、着脱ユニット30の第1の斜視図である。図6は、着脱ユニット30の第2の斜視図である。図7は、図5の上面図である。図8は、図7のF7−F7部分断面図である。図9は、図6の上面図である。図10Aは、図9のF9A−F9A部分断面図である。図10Bは、図9のF9B−F9B部分断面図である。図5は、可動支持部(可動部材)40が固定部材35に対し最も外方に突出した第1の状態(セット時状態)を示している。図6は、可動部材40が固定部材35に収容された第2の状態(装着時状態)を示している。また、図7〜図10Bには、着脱ユニット30に支持された液体収容体50も図示している。図5〜図10Bには、互いに直交するK1軸,K2軸,Z軸が描かれている。また、これ以降の図についても必要に応じてK1軸,K2軸,Z軸が描かれている。
着脱ユニット30K(図3)と着脱ユニット30C,30M,30Y,30LM、30LC(図4)とは、取り付けられた側面104,106に対する取付角度(K1軸方向の向きとK2軸方向の向き)が異なる。その他の構成については同様である。また、着脱ユニット30C,30M,30Y,30LM、30LCの構成は同一である。以下では、着脱ユニット30C,30M,30Y,30LM、30LCの構成を説明すると共に、着脱ユニット30Kの特有の構成について併せて説明する。
図5及び図6に示すように、着脱ユニット30は、固定部材(固定部)35と、可動部材40と、流通部材72と、を備える。固定部材35は、ケース22にねじ等の取付部材によって取り付けられることでケース22に支持される。可動部材40は、固定部材35に対して移動可能に固定部材35に支持される。すなわち、固定部材35は、可動部材40の第1の方向(−K1軸方向)又は第2の方向(+K1軸方向)への移動を案内する。第1の方向は液体収容体50の装着方向であり、第2の方向は液体収容体50の取り外し方向である。
図6に示すように、固定部材35は、液体導入機構36と接点機構38とを備える。液体導入機構36と接点機構38とは、K2軸方向に並んで配置されている。
図8に示すように、液体導入機構36は、液体導入部362と接続部365とを備える。液体導入部362は、プリンター10の記録ヘッドと連通している。液体導入部362は、液体収容体50の液体供給部57に接続される。液体導入部362は、内部にインクが流通できる針状である。図5に示すように、液体導入部362は、中心軸CLを有し、中心軸CL方向に延びる筒状である。
接続部365は、液体収容体50からプリンター10へのインクの流れ方向において、上流側端部が液体導入部362に接続され、下流側端部が流通部材72に接続されている。液体導入部362を流れたインクは接続部365に流入する。
流通部材72は可撓性を有する部材である。本実施形態では、流通部材72は内部にインクを流通可能なホースである。流通部材72は、柔軟であり折り曲げることが可能である。流通部材72は、部材用中継部21(図1及び図2)を通って、下流側端部が記録ヘッドに接続されている。これにより、図10Aにインクの流れを示すように、液体導入部362を流れたインクは、接続部365と流通部材72とを順に流れて記録ヘッドへ供給される。
図6に示すように、接点機構38は、装置側電気接続部としての複数の装置側端子381を有する。複数の装置側端子381は、液体収容体50の回路基板582(図7)が有する収容体側電気接続部としての接触部cpと接触することで回路基板582と電気的に接続される。本実施形態では、9つの接触部cpに対応して装置側端子381は9つ設けられている。
ここで、中心軸CLに沿った方向(液体導入部362が延びる方向)をK1軸方向とする。K1軸方向は、Z軸方向及びK2軸方向と直交する。K1軸方向とK2軸方向とによって規定される面と、図1に示すX軸方向とY軸方向とによって規定される面とは平行である。K1軸方向のうち、プリンター10の外方へ向かう方向が+K1軸方向であり、プリンター10の内方に向かう方向が−K1軸方向である。図5及び図6に示すように、可動部材40は、固定部材35に対してK1軸方向に移動可能に固定部材35に支持されている。−K1軸方向は、可動部材40が固定部材35に近づく方向であり、+K1軸方向は、可動部材40が固定部材35から離れる方向である。
着脱ユニット30Kは、K2軸方向がX軸方向と平行となるようにケース22Aに取り付けられる。一方で、着脱ユニット30C,30M,30Y,30LM,30LCは、K2軸方向がX軸方向と平行ではなく所定角度(例えば、15°)を有するようにケース22Bに取り付けられる。
液体収容体50は、以下の2つの操作を実行することで着脱ユニット30に装着される。液体収容体50が着脱ユニット30に装着された状態を「装着状態」とも呼ぶ。装着状態とは、液体収容体50の液体供給部57(図7)が着脱ユニット30の液体導入部(液体導入針)362に接続され、かつ、液体収容体50の回路基板582(図7)が着脱ユニット30の装置側端子381と電気的に接続された状態である。装着状態では、プリンター10の供給機構が起動可能となるので、液体収容体50に収容されているインクがプリンター10に流通可能な状態となる。
・第1の操作(セット操作):
利用者は、着脱ユニット30を第1の状態にした後に、液体収容体50をセット方向に移動させて可動部材40にセットする(図7及び図8)。
・第2の操作(接続操作):
第1の操作後に、利用者は液体収容体50を介して可動部材40を固定部材35側に押し進めることで着脱ユニット30を第2の状態にする(図9及び図10A)。
図8に示すように、セット方向は、重力下方向成分を含む方向である。本実施形態では、セット方向は重力下方向である。また、第2の操作は、可動部材40を−K1軸方向に移動させる操作である。
図7及び図8に示すように、着脱ユニット30を第1の状態にした後に、液体収容体50を可動部材40の所定の位置にセットする。液体収容体50がセットされた状態(セット状態)では、液体収容体50の基板ユニット58が有する回路基板582が、装置側端子381と向かい合う位置に配置される。またセット状態では、液体収容体50の液体供給ユニット55が有する液体供給部57が、液体導入部362と向かい合う位置に配置される。また、図8に示すように、セット状態では、液体収容体50は、液体収容部52が収容部支持アセンブリ51よりも重力下方向となるように可動部材40に支持される。
液体収容体50が可動部材40にセットされた後に、図8の矢印Fに示すように、利用者は液体収容体50を−K軸方向側に押す。これにより、液体収容体50及び可動部材40は装着方向(−K1軸方向)に移動する。図10Aに示すように、着脱ユニット30の第2の状態では、液体供給部57内に液体導入部362が挿入(接続)される。また、第2の状態では、図10Bに示すように回路基板582の接触部cpと装置側端子381とが接触することで、回路基板582と装置側端子381とが電気的に接続される。
着脱ユニット30の第2の状態では、着脱ユニット30のロック機構(図示せず)によって可動部材40は固定部材35に対する+K1軸方向側への移動が規制されている。なお、第2の状態において、可動部材40を固定部材35に対して内側方向(−K1軸方向、第1の方向)に押し付けることでロック機構によるロックが解除される。これにより、可動部材40を固定部材35に対して外方(+Z軸方向)に突出するように移動させて、着脱ユニット30の状態を第2の状態から第1の状態に切り替えることができる。
図9及び図10Aに示すように、液体収容体50は、液体供給部57が液体収容部52(詳細には、液体収容部52のインクを収容する空間部)よりも上に位置するように着脱ユニット30に装着されることでケース22内部に配置される。
また、図10Bに示すように、液体収容体50は、接触部cpが液体収容部52(詳細には、液体収容部52のインクを収容する空間部)よりも上に位置するように着脱ユニット30に装着されることでケース22内部に配置される。
図10Bに示すように、接点機構38は、更に、装置側端子381に電気的に接続されたコネクター602と、コネクター602に電気的に接続された配線603とを備える。配線603は、配線用中継部28(図1及び図2)を通ってプリンター10の制御部12(図1)に電気的に接続されている。なお、ケース22Bに収容された5つの接点機構38の各配線603は、ケース22Bに設けられた中継基板(図示せず)を介して一本の配線に共通化されている。この共通化した配線が配線用中継部28を通って制御部12に電気的に接続されている。なお、中継基板を省略しても良い。
A−3.液体収容体50の構成:
図11は、液体収容体50の斜視図である。図12は、液体収容体50の斜視図である。図13は液体収容体50を説明するための図である。図14は、回路基板582を説明するための図である。図15は、図14の矢視F14である。図13は、液体収容体50から液体収容部52を取り除いた図である。
液体収容体50K(図1)と、液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LC(図2)とは、液体収容部52の容積が異なる。液体収容体50Kの液体収容部52は、液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCの液体収容部52よりも容積が大きく、多くの量のインクを収容できる。本実施形態では、液体収容体50Kの液体収容部52は、液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCの液体収容部52よりもZ軸方向の長さとK2軸方向の長さが大きい。その他の構成については、液体収容体50Kと、液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCとは同様の構成を有する。液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCの各液体収容部52は外形形状が同じであり、同じ容量のインクを収容できる。なお、液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCの各液体収容部52の容積は同じでなくても良く、異なっていても良い。例えば、使用頻度が高いインクを収容する液体収容体50の液体収容部52の容積を、使用頻度が低いインクを収容する液体収容体50の液体収容部52の容積よりも大きくしても良い。
Z軸方向、K1軸方向、K2軸方向は以下のように定義できる。液体収容体50の装着状態において、Z軸方向は重力方向(鉛直方向)である。+Z軸方向が重力上方向(鉛直上方向)であり、−Z軸方向が重力下方向(鉛直下方向)である。K1軸方向は、水平方向である。また、−K1軸方向は、液体収容体50を着脱ユニット30にセットした後にプリンター10に装着するときの液体収容体50の装着方向(第1の方向)である。また、+K1軸方向は、液体収容体50をプリンター10から取り外す際の取外し方向である。なお、本実施形態では、装着方向は、水平方向である−K1軸方向であるが、これに限定されるものではない。装着方向は、水平方向成分を含む方向であれば良い。また、K2軸方向は、重力方向(Z軸方向)とK1軸方向とに直交する方向である。Z軸方向は、液体収容体50の「高さ方向」である。K1軸方向は、液体収容体50の「厚さ方向」である。K2軸方向は、液体収容体50の「幅方向」である。
図11に示すように、液体収容体50は、収容部支持アセンブリ51と、液体収容部52と、流路形成部材70とを備える。収容部支持アセンブリ51は、ハンドル部53と、液体供給ユニット55と、基板ユニット58と、を有する。ハンドル部53は、K1軸方向に開口する枠状の部材である。
液体収容部52は、インクを収容可能である。液体収容部52は、外表面が露出した状態で収容部支持アセンブリ51に取り付けられている。すなわち、液体収容部52は、ケースなどに収容されることなく外部から視認可能に構成されている。液体収容部52は、可撓性を有し、収容されたインクの減少に伴って容積が減少する。
液体収容部52は、第1のシート521(図11)と、第2のシート522(図12)と、第3のシート523(図11)とを有する。第1〜第3のシート521〜523は、内側にインクを収容するための空間部を区画する。液体収容体50の装着状態において、第3のシート523は、液体収容部52の底部を構成する。また、装着状態において第1と第2のシート521,522は、液体収容部52の側面部を形成する。
ここで、図11に示すように、液体収容部52のうち、収容部支持アセンブリ51が取り付けられた部分を一端部(上端部)501とし、一端部501と対向する部分を他端部(底端部)502とする。また、液体収容部52のうち、一端側(+K2軸方向側)部分を第1側端部503とし、他端側(−K2軸方向側)部分を第2側端部504とする。
第1のシート521及び第2のシート522は、互いの周縁領域の一部が溶着されている。詳細には、周縁領域のうち、一端部501と、第1側端部503と、第2側端部504とが溶着されている。理解の容易のために、図11及び図12において、第1と第2のシート521,522が溶着された部分にはクロスハッチングを付している。また、液体収容部52の一端部501には収容部支持アセンブリ51(詳細には取付部549)が溶着されている。理解の容易のために、図11及び図12において、収容部支持アセンブリ51と第1及び第2のシート521,522との溶着部分には実線のシングルハッチングを付している。
図11に示すように、第3のシート523と、第1のシート521及び第2のシート522の周縁領域の一部とが溶着されている。この溶着部分には一点鎖線シングルハッチングを付している。このように、本実施形態の液体収容部52は、3つのシート521,522,523を溶着等によって接着したタイプ(いわゆる、底面を有するパウチタイプ)である。
第1〜第3のシート521〜523はそれぞれ、可撓性を有する部材である。第1〜第3のシート521〜523の材料(材質)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),ナイロン,ポリエチレンなどが用いられる。また、これらの材料で構成されたフィルムを複数積層した積層構造を用いて第1〜第3のシート521〜523を形成しても良い。このような積層構造では、例えば、外層を耐衝撃性に優れたPET又はナイロンによって形成し、内層を耐インク性に優れたポリエチレンによって形成しても良い。さらに、アルミニウムなどを蒸着した層を有するフィルムを積層構造の1つの構成部材としても良い。これにより、ガスバリア性を高めることができるので、例えば液体収容部52に収容されたインクの濃度変化を抑制できる。このように、液体収容部52の材質は任意に設定できる。
液体収容部52は、本実施形態では第1〜第3のシート521〜523を溶着等によって接着したタイプであったが、第3のシート523を省略し、第1と第2のシート521,522を溶着等によって接着したタイプ(いわゆる、ピロータイプ)としても良い。
図11に示すように、流路形成部材70は、液体収容部52内に配置されている。流路形成部材70は、チューブである。すなわち、流路形成部材70は、筒状部材である。流路形成部材70は、弾性を有する。流路形成部材70は、例えば、エラストマーやゴム等によって形成することで弾性を有している。流路形成部材70は、液体収容部52の内部と液体供給部57とを連通させる流路を内側に形成する。液体収容部52のインクは、流路形成部材70の流路を通って液体供給部57に流通する。
図13に示すように、ハンドル部53は、+Z軸方向側の端部に位置する把持部54と、−Z軸方向側の端部に位置する取付部549と、Z軸方向について把持部54と取付部の間に位置する基部548とを有する。また、ハンドル部53は、更に、+K2軸方向側の端部に位置する第1の接続部546と、−K2軸方向側の端部に位置する第2の接続部547とを有する。
把持部54と、第1の接続部546と、第2の接続部547と、基部548とはそれぞれ棒状である。把持部54と、第1の接続部546と、第2の接続部547と、基部548とによって枠状の部材が形成される。これにより、ハンドル部53には、利用者の手を受け入れるための略矩形状の受入空間部542が区画形成される。
把持部54は、利用者が液体収容体50を把持する部分である。把持部54は、K2軸方向に沿って延びる。
第1の接続部546は、把持部54のうちK2軸方向における一端部から基部548側(−Z軸方向側、図11に示す液体収容部52側)に延びる部材である。第2の接続部547は、把持部54のうちK2軸方向における他端部から基部548側(−Z軸方向側、図7に示す液体収容部52側)に延びる部材である。基部548は、受入空間部542を挟んで把持部54と対向する部分である。基部548は、K2軸方向に沿って延びる。基部548には、後述する位置決め部56と、回路基板保持部(接触部配置部)59と、押圧部545とが取り付けられている。
取付部549は、K2軸方向に沿って延びる。取付部549は、液体収容部52の一端部501(図11)が溶着等によって取り付けられる部分である。
図13に示すように、液体供給ユニット55は、液体供給部57と位置決め部56とを備える。但し、位置決め部56は液体供給部57とは別体で構成され、液体供給部57との間に僅かな隙間が形成されている。液体供給ユニット55は、ハンドル部53から外方(−K1軸方向)に突出して設けられている。
液体供給部57は、液体収容部52の内部と連通し液体収容部52のインクをプリンター10に供給する。詳細には、液体収容部52のインクは、流路形成部材70とハンドル部53の内部流路(図示せず)とを通って液体供給部57に至る。そして、液体供給部57に至ったインクは、着脱ユニット30の流路362,365,72を介してプリンター10の記録ヘッドへ供給される。
液体供給部57は、一端である液体供給口572と、他端である供給接続部573とを有する。液体供給口572は、液体収容部52の内部と連通し、液体収容部52に収容されたインクを外部(プリンター10)に流出させる。液体供給部57は、K1軸方向(中心軸CT方向)に沿って延びる筒状部材(環状部材)である。液体供給部57は、ハンドル部53より外方(−K1軸方向)に突出して設けられている。
液体供給部57は、中心軸CTを備える。中心軸CTは、K1軸方向と平行である。ここで、K1軸方向のうち、液体供給口572から供給接続部573に向かう方向が+K1軸方向であり、供給接続部573から液体供給口572に向かう方向が−K1軸方向である。液体供給部57の内部には、液体供給部57の内部流路を開閉するための弁機構が設けられている。液体導入部362(図8)が液体供給部57内に挿入されることで弁機構が開弁して、液体供給部57から液体導入部362へとインクが流通可能となる。
図13に示すように、液体収容体50の未使用状態では、液体供給口572がフィルム99によって塞がれている。これにより、液体収容体50が着脱ユニット30(図5)に装着される前において、液体供給口572からインクが外部に漏れ出すことを抑制できる。フィルム99は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着する際に液体導入部362(図8)によって破られる。
図13に示すように、位置決め部56は、液体収容体50がプリンター10に接続されるときに、液体供給口572を含めた液体収容体50のプリンター10に対するある程度の位置決めを行う。位置決め部56は、ハンドル部53に一体的に設けられている。本実施形態では、位置決め部56は、ハンドル部53と一体成形により作成されることで、ハンドル部53と一体的に設けられる。ここで、「一体的に設けられる」とは、位置決め部56がハンドル部53の動きに連動するようにハンドル部53に設けられていることを意味する。他の実施形態では、ハンドル部53に対し位置決め部56を溶着等により取り付けることで、位置決め部56をハンドル部53に一体的に設けても良い。また、位置決め部56は液体供給口572の近傍に液体供給口572の上方を除く周方向を囲むような形態で設けられているが、ハンドル部53が変形しにくい材料から成る場合は、ハンドル部53のうち、液体供給口572から多少離れた位置に設けてもよい。位置決め部56は、ハンドル部53から−K1軸方向に突出する。
位置決め部56は、液体供給口572の近傍に配置されている。また、位置決め部56の少なくとも一部は、液体供給口572の液体収容部52側(−Z軸方向側)に設けられている。本実施形態では、中心軸CTを中心とした液体供給部57の周囲に位置決め部56は配置されている。詳細には、位置決め部56は、液体供給部57の周囲のうち、把持部54側の除く周囲に配置されている。
位置決め部56は、液体収容体50をプリンター10に装着するときに、着脱ユニット30(図5)の可動部材40に当たることで液体供給部57の動きが規制され、液体収容体50がある程度位置決めされる。
図13に示すように、基板ユニット58は、回路基板582と、接触部配置部59とを備える。基板ユニット58は、ハンドル部53から外方(−K1軸方向)に突出して設けられる。基板ユニット58の突出方向は、液体供給部57の突出方向(−K1軸方向)と同じである。なお、基板ユニット58の突出方向と、液体供給部57の突出方向とは、同じでなくても良く、略平行であれば良い。基板ユニット58は、液体供給ユニット55とK2軸方向に並んで設けられている。
接触部配置部59は、回路基板582を配置する。接触部配置部59は、ハンドル部53に一体的に設けられている。本実施形態では、接触部配置部59は、ハンドル部53と一体成形により作成されることで、ハンドル部53と一体的に設けられる。ここで、「一体的に設けられる」とは、接触部配置部59がハンドル部53の動きに連動するようにハンドル部53に設けられていることを意味する。なお、他の実施形態では、ハンドル部53に対し接触部配置部59を溶着等により取り付けることで、接触部配置部59をハンドル部53に一体的に設けても良い。
接触部配置部59は、+Z軸方向側(把持部54が位置する側)が開口する凹形状である。凹形状の底部594は、K1軸方向に対して傾斜している。底部594に回路基板582が取り付けられることで、回路基板582は水平方向に対して傾斜した状態で接触部配置部59に保持される。
図14に示すように、回路基板582の+Z軸方向側の上側端部586にはボス溝584が形成され、回路基板582の−Z軸方向側の下側端部587にはボス孔585が形成されている。回路基板582は、ボス溝584およびボス孔585を用いて底部594(図13)に固定されている。
図14及び図15に示すように、回路基板582は、表面582faに設けられた液体収容体側端子群580と、裏面582fbに設けられた記憶装置583とを有する。表面582fa及び裏面582fbは平面である。
液体収容体側端子群580は、9つの端子581A〜581Iからなる。記憶装置583は、液体収容体50に関する情報(例えば、インク残量やインク色)等を格納する。記憶装置583と9つの端子581A〜581Iとは電気的に接続されている。
図14に示すように、9つの液体収容体側端子581A〜581Iはそれぞれ略矩形状に形成される。9つの液体収容体側端子581A〜581Iは、装着方向(−K1軸方向)と交差する方向であるZ軸方向の異なる位置に2つの列Ln1,Ln2を形成するように配置されている。列Ln1,Ln2はK2軸方向に平行である。
液体収容体側端子581A〜581Iのそれぞれの中央部には、対応する装置側端子381に接触する接触部cpが形成されている。上記の列Ln1,Ln2は複数の接触部cpによって形成される列であると考えることもできる。なお9つの液体収容体側端子581A〜581Iを区別することなく用いる場合は符号「581」を用いる。
A−4.液体収容体50の配置について:
図16は、液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCの装着状態における配置について説明するための図である。図16は、ケース22Bの内部に配置された着脱ユニット30及び液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCを模式的に図示している。図16は、ケース22Bを+K1軸方向側見た図である。
5つの液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCは、上下方向に2段を構成するように配置されている。上側には3つの液体収容体50C,50M,50Yが配置されている。3つの液体収容体50C,50M,50Yは、水平方向(K2軸方向)に並んで配置されている。3つの液体収容体50C,50M,50Yよりも下側には、2つの液体収容体50LC,50LMが配置されている。2つの液体収容体50LC,50LMは水平方向に並んで配置されている。上側に位置する3つの液体収容体50C,50M,50Yと下側に位置する2つの液体収容体50LC,50LMは上下方向に重ならないように間隔を開けて配置されている。上記のごとく、複数の液体収容体50C,50M,50Y,50LC,50LMの少なくとも2つは(例えば、液体収容体50Cと液体収容体LC)、ケース22B内において上下方向に配置されている。
上側に配置された3つの液体収容体50C,50M,50Yと、下側に配置された2つの液体収容体50LM,50LCとは、上下方向(Z軸方向)と交差する方向にオフセットした位置に配置されている。本実施形態において、上下方向と交差する方向とは、K2軸方向である。また、オフセットの基準位置は、各液体収容体50の各液体収容部52の幅方向(K2軸方向,装着方向と上下方向とに直交する方向)の中央を通る面であって、上下方向に平行な中心面CEである。すなわち、上下方向に多段(本実施形態では2段)に配置された液体収容体50の液体収容部52の中心面CEは、K2軸方向にずれて配置されている。本実施形態では、5つの液体収容体50C,50M,50Y,50LM,50LCは千鳥状に配置されている。
本実施形態において、上側に位置する液体収容体50C,50M,50Kの真下に、下側に位置する液体収容体50LM,50LCの収容部支持アセンブリ51(詳細には、図13の少なくとも液体供給部57)が位置しない範囲で、上側と下側の液体収容体50が上下方向と交差する方向(K2軸方向)にオフセットしていることが好ましい。こうすることで、下側に配置された液体収容体50LC、50LMを着脱ユニット30に対して着脱する際の操作性をより向上できる。すなわち、下側に位置する液体収容体50LM,50LCの着脱ユニット30への着脱の際に上側に位置する液体収容体50C,50M,50Kが妨げになる可能性を低減できる。
5つの着脱ユニット30C,30M,30Y,30LC,30LMは、5つの液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCの配置位置に対応するように配置されている。具体的には、上側には3つの着脱ユニット30C,30M,30Yが配置され、3つの着脱ユニット30C,30M,30Yよりも下側には2つの着脱ユニット30LC,30LMが配置されている。すなわち、複数の液体導入部362(図5)及び複数の装置側電気接続部381(図5)は、複数の液体収容体50の配置位置に対応するようにケース22B内部に設けられている。
A−5.効果:
上記実施形態によれば、図16に示すように、複数の液体収容体50C,50M,50Y,50K,50LC,50LMは、ケース22B内において上下方向の異なる位置に列を形成するように配置されている。詳細には、3つの液体収容体50C,50M,50Yが上側に配置され、2つの液体収容体50LC,50LMは3つの液体収容体50C,50M,50Yよりも下側に配置されている。ここで、図1及び図2に示すようにプリンター10は、奥行方向(X軸方向)や幅方向(Y軸方向)に比較して高さ方向(Z軸方向、上下方向)の長さを大きくし易い。例えば、給紙カセット16を新たに設けたり、プリンター10にプリンター本体19を載置する台を設けることでプリンター10の高さ方向を容易に大きくできる。よって、ケース22B内部に液体収容体50を複数配置する場合、上下方向に複数の液体収容体50を配置することで、プリンター10の高さ方向のスペースを有効に利用して複数の液体収容体50を配置できる。
また、複数の液体収容体50を上下方向に配置することで、上下方向と垂直な方向(奥行方向及び幅方向)への液体供給装置20Bの大型化を抑制できる。これにより、プリンター10の外殻を構成する面(例えば、右側面106)の外枠から液体供給装置20Bがはみ出ることを抑制できるので、液体噴射記録システム1000の大型化を抑制できる。
また、上記実施形態によれば、図2に示すように、ケース22Bは前面102側からプリンター10を見たとき、プリンター10の右側に位置する右側面106に配置されている。これにより、前面102側から液体供給装置20Bへの操作性を向上できる。例えば、利用者は、前面102側からケース22Bを開閉して液体収容体50の着脱を容易に行うことができる。ここで、複数の液体収容体50を上下方向に配置したケース22Bを左側面104に設けても良いし、右側面106と左側面104の両側面に設けても良い。ケース22Bを左側面104に設ける場合、例えば、2つ液体収容体50Kを上下方向に配置する。
また、上記実施形態によれば、図16に示すように5つの着脱ユニット30C,30M,30Y,30LC,30LMは、5つの液体収容体50C,50M,50Y,50LM、50LCの配置位置に対応するように配置されている。これにより、着脱ユニット30の液体導入部362(図6)や接点機構38の装置側端子381(図6)の配置位置を目印として着脱ユニット30に液体収容体50を容易に装着できる。
また、上記実施形態によれば、図10Aに示すように液体供給部57が液体収容部52よりも上に位置するように着脱ユニット30に装着されることでケース22B内部に液体収容体50が配置される。これにより、液体収容体50をケース22Bの内部に装着するときの液体供給部57の視認性を向上できる。すなわち、液体供給部57を着脱ユニット30の液体導入部362に接続するときに、液体収容部52によって液体供給部57が視認できない可能性を低減できるので、液体供給部57の位置を確認しながら液体供給部57を液体導入部362に容易に接続できる。
また、上記実施形態によれば、図7及び図10Aに示すように、接触部cpが液体収容部52よりも上に位置するように着脱ユニット30に装着されることでケース22Bの内部に液体収容体50が配置される。これにより、液体収容体50をケース22Bの内部に装着するときの接触部cpの視認性を向上できる。すなわち、接触部cpを着脱ユニット30の装置側端子381に接触させるときに、液体収容部52によって接触部cpが視認できない可能性を低減できるので、接触部cpの位置を確認しながら接触部cpを装置側端子381に容易に接触させることができる。
また、上記実施形態によれば、図11及び図13に示すように、ハンドル部53と液体供給部57とは、液体収容部52の一端部501側に配置されている。これにより、ハンドル部53を把持して液体収容体50を操作することで液体供給部57の位置を容易に操作できる。
B.第2実施形態:
図17は、第2実施形態の液体供給装置20aを説明するための図である。図17は、図16に相当する図であり、ケース22aを+K1軸方向側から見た図である。上記第1実施形態の液体供給装置20A,20B(図1,図2)の少なくとも一方に代えて、液体噴射記録システム1000は、第2実施形態の液体供給装置20aを備えても良い。第2実施形態の液体供給装置20aと、第1実施形態の液体供給装置20Bとの違いは、複数の着脱ユニット30の配置位置と、複数の液体収容体50の配置位置である。その他の構成については第1実施形態と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。複数の液体収容体50Bをケース22a内に上下方向に配置する場合、上記第1実施形態に代えて以下の配置方法を採用しても良い。
液体供給装置20aは、インクが消費される前の初期状態において、第1の容量のインクを収容する第1種の液体収容体50Aと、第1の容量よりも少ない第2の容量のインクを収容する第2種の液体収容体50Bとを有する。すなわち、第1種の液体収容体50Aの液体収容部52Aは、第2種の液体収容体50Bの液体収容部52Bよりも容積が大きい。第2実施形態では、第1種の液体収容体50Aが2つ設けられ、第2種の液体収容体50Bが3つ設けられている。第1種の液体収容体50A及び第2種の液体収容体50Aに収容するインクの種類(例えば、インク色)は任意である。例えば、2つの第1種の液体収容体50Aの液体収容部52Aには、ブラック(K)のインクを収容し、3つの第2種の液体収容体50Aの各液体収容部52Bには、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)のインクを1種類ずつ収容しても良い。第1種と第2種の液体収容体50A,50Bは、第1実施形態の液体収容体50と同様に、収容部支持アセンブリ51を備えている。
第1種の液体収容体50Aの液体収容部52Aは、第2種の液体収容体50Bの液体収容部52Bよりも上下方向(Z軸方向)の長さが大きい。第1種の液体収容体50Aの長手方向は上下方向である。2つの液体収容体50Aは、長手方向と交差する方向(K2軸方向、短手方向)に沿って配置されている。
3つの液体収容体50Bは、上下方向(長手方向,Z軸方向)に平行な方向に沿って配置されている。また、3つの液体収容体50Bのそれぞれは、長手方向(Z軸方向)と直交する方向(+K2軸方向)から見たときに、少なくとも一部が第1種の液体収容体50Aと重なる。また、3つの第2種の液体収容体50Bは、中心面CEが一致するように配置されている。すなわち、3つの液体収容体50Bは、上下方向と交差する方向(例えば、K2軸方向)にオフセットすることなく配置されている。なお、上下方向に多段を構成するように配置された3つの液体収容体50Bがそれぞれ、K2軸方向にオフセットするように配置されても良い。また、第1種の液体収容体50Aは、第2種の液体収容体50Bよりも前面102側に配置されている。
ケース22aには、5つの液体収容体50A,50Bの配置位置に対応するように着脱ユニット30が設けられている。
C.第3実施形態:
図18は、第3実施形態の液体供給装置20bを説明するための図である。図18は、ケース22bを−K2軸方向側から見た図である。上記第1実施形態の液体供給装置20A,20B(図1,図2)の少なくとも一方に代えて、液体噴射記録システム1000は、第3実施形態の液体供給装置20bを備えても良い。第3実施形態の液体供給装置20bと、第1実施形態の液体供給装置20B(図2)との違いは、ケース22bの構成と、着脱ユニット30bの構成である。その他の構成については第1実施形態と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。複数の液体収容体50A,50Bをケース22b内に上下方向に配置する場合、上記第1実施形態に代えて以下の配置方法を採用しても良い。
ケース22bは、3つの収容空間部26a,26b,26cを備える。3つの収容空間部26a,26b,26cは、上下方向に積層されている。上側から下側に向かって、収容空間部26a,26b,26cの順で配置されている。
各収容空間部26a,26b,26cはそれぞれ配置台29を有する。配置台29は、液体収容体50A,50Bを配置する。ケース22bの+K1軸方向側の壁は開閉可能に構成され、配置台29は、K1軸方向にスライド可能に構成されている。液体収容体50A,50Bをケース22bに着脱する場合は、配置台29を+K1軸方向側に移動させる。これにより、配置台29の一部がケース22bの外側に位置することで、利用者は液体収容体50A,50Bを着脱ユニット30bに着脱できる。本実施形態では、液体収容体50A,50Bの装着方向は、−Z軸方向となる。
配置台29には、着脱ユニット30bが取り付けられている。着脱ユニット30bは、第1実施形態の着脱ユニット30(図6)のうち可動部材40を省略した構成である。なお、着脱ユニット30bの構成は上記に限定されるものではなく、液体導入部362と流通部材72と装置側電気接続部381とを備えていれば良い。また、着脱ユニット30bは、レバー部材510を有する。レバー部材510は、ケース22bに取り付けられている。レバー部材510は、一端部である支点を中心として矢印Rの方向に回転可能であり、他端部を押し下げることで液体収容体50を固定できる。これにより、液体導入部362と液体供給部57との接続、及び、装置側端子381と接触部cpとの接触を良好に維持できる。着脱ユニット30bから液体収容体50A,50Bを取り外す際には、レバー部材510の他端部を押し上げた後に、液体収容体50A,50Bを着脱ユニット30bから取り外す。
3つの第2種の液体収容体50Bから成るセットと、2つの第1種の液体収容体50Aとは上下方向に配置されている。3つの第2種の液体収容体50Bは、第1種の液体収容体50Aの長手方向(K1軸方向)に平行な方向に沿って配置されている。また、3つの液体収容体50Bのそれぞれは、長手方向(K1軸方向)と直交する方向(−Z軸方向)から見たときに、少なくとも一部が隣り合って配置された第1種の液体収容体50Aと重なる。
上記第2,第3実施形態によれば、図17及び図18に示すように複数の第2種の液体収容体50Bが、第1種の液体収容体50Aの長手方向に平行な方向に沿って配置されている。また、3つの液体収容体50Bのそれぞれは、長手方向(Z軸方向)と直交する方向(+K2軸方向)から見たときに、少なくとも一部が第1種の液体収容体50Aと重なる。これにより、ケース22a、22b内部のスペースを有効に利用して容量の異なる第1種と第2種の液体収容体50A,50Bを配置できる。
また、上記第2実施形態によれば、図17に示すように、容量の大きい第1種の液体収容体50Aが、容量の小さい第2種の液体収容体50Bよりも前面102側に配置されている。これにより、ケース22aの前面102側からの第1種の液体収容体50Aの着脱操作を容易にできる。
D.第4実施形態:
図19は、第4実施形態の液体供給装置20cを説明するための第1の図である。図20は、第4実施形態の液体供給装置20cを説明するための第2の図である。第4実施形態の液体供給装置20cと、第3実施形態の液体供給装置20b(図18)との違いは、主に第1種の液体収容体50Aの配置方法である。第3実施形態と同様の構成については、同一符号を付すと共に説明を省略する。
ケース22cは、3つの収容空間部26a1,26b1,26c1を備える。3つの収容空間部26a1,26b1,26c1は、上下方向に積層されている。上側から下側に向かって、収容空間部26a1,26b1,26c1の順で配置されている。
各収容空間部26a1,26b1,26c1は配置台29を有する。配置台29は、第1種の液体収容体50Aを配置する。本実施形態では、最上段の収容空間部26a1には、2つの第1種の液体収容体50AがK2軸方向に並んで配置される。また、中段の収容空間部26b1には、1つの第1種の液体収容体50Aが配置される。また、最下段の収容空間部26c1には、2つの第1種の液体収容体50AがK2軸方向に並んで配置される。
上下方向に隣り合う第1種の液体収容体50Aはそれぞれ、上下方向と交差する方向(水平方向,K2軸方向)にオフセットしている。例えば、最上段の収容空間部26a1に配置された2つの第1種の液体収容体50Aと、中段の収容空間部26b1に配置された1つの第1種の液体収容体50Aとは、K2軸方向に一致することなくオフセットしている。また、中段の収容空間部26b1に配置された1つの第1種の液体収容体50Aと、最下段の収容空間部26c1に配置された2つの第1種の液体収容体50Aとは、K2軸方向に一致することなくオフセットしている。
図20に示すように、各収容空間部26a1,26b1,26c1は、第3実施形態に各収容空間部26a,26b,26c(図18)と同様に、第1種の液体収容体50Aを着脱可能に装着するための着脱ユニット30bを備える。
上記実施形態によれば、実施形態と同様の構成を備える点において同様の効果を有する。例えば、複数の液体収容体50Aがケース22c内において上下方向に配置されている。これにより、プリンター10の高さ方向のスペースを有効に利用して複数の液体収容体50を配置できる。また、上下方向に隣り合う第1種の液体収容体50Aはそれぞれ、上下方向と交差する方向にオフセットしている。これにより、下側に配置された第1種の液体収容体50Aを着脱ユニット30に対して着脱する際の操作性をより向上できる。すなわち、下側に位置する第1種の液体収容体50Aの着脱ユニット30への着脱の際に上側に位置する第1種の液体収容体50Aが妨げになる可能性を低減できる。
E.第5実施形態:
図21は、第5実施形態の液体噴射記録システム1000aの斜視図である。第5実施形態の液体噴射記録システム1000aと第1実施形態の液体噴射記録システム1000(図1)との違いは、給紙カセット16の設置個数と、第2の液体供給装置20Baの構成である。その他の構成については第1実施形態と第5実施形態とでは同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
給紙カセット16は、5つ積層されて設置されている。よって、第5実施形態の液体噴射記録システム1000aは、第1実施形態の液体噴射記録システム1000よりも上下方向(Z軸方向)の長さが長い。
プリンター10の右側面106には、第2の液体供給装置20Baが設けられている。第2の液体供給装置20Baは、上側ケース22Bと、下側ケース22Baとを備える。上側ケース22Bと下側ケース22Baとは、右側面106にねじ等の支持部材によって支持されている。詳細には、上側ケース22Bはプリンター本体19にねじ等の支持部材によって支持され、下側ケース22Baは給紙カセット16にねじ等の支持部材によって支持されている。上側ケース22Bと下側ケース22Baとは上下方向に配置されている。
上側ケース22Bの構成は、第1実施形態のケース22Bと同一である。下側ケース22Baは、部材用中継部21及び配線用中継部28が上側端部211Rに配置されている点で上側ケース22Bと異なる。下側ケース22Baは、上側ケース22Bの真下に配置されている。なお、給紙カセット16を増設して、上側ケース22Bと下側ケース22Baとの少なくとも一方を現在配置されている下側ケース22Baの下側に更に配置しても良い。
上記第5実施形態によれば、プリンター10の一つの壁面である右側面106に2つのケース22B,22Baが配置されている。これにより、上下方向と垂直な方向への大型化しつつ、複数のケース22B,22Baを有する液体供給装置20Baを提供できる。また、図21に示すようにプリンター10aは、奥行方向(X軸方向)や幅方向(Y軸方向)に比較して高さ方向(Z軸方向、上下方向)の長さを大きくし易い。例えば、給紙カセット16を新たに設けたり、プリンター10にプリンター本体19を載置する台を設けることでプリンター10の高さ方向を容易に大きくできる。よって、液体供給装置20Baが複数のケース22B,22Baを備える場合、上下方向に複数のケース22B,22Baを配置することで、プリンター10の高さ方向のスペースを有効に利用して複数のケース22B,22Baを配置できる。
また、上記第5実施形態によれば、ケース22Baが給紙カセット16に支持されている。これにより、給紙カセットを増設することで、ケース22Baを容易に増設できる。これにより、インクの種類を増やす場合や液体収容体50の数を増やす場合などの設計変更に容易に対応できる。
また、上記第5実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、ケース22B,22Baは可撓性を有する流通部材72を有する(図8)。これにより、ケース22B,22Baが上下方向に配置された場合でも、各ケース22B,22Baが有する流通部材72によって液体収容体50から記録ヘッドへと至る流通経路の設計の自由度を向上できる。例えば、上下方向に配置された2つのケース22B,22Baがそれぞれ有する流通部材72が延びる方向を調整することで、流通経路を調整できる。具体的には、上側ケース22Bが備える流通部材72を容易に上側ケース22Bの部材用中継部21に通すことができると共に、下側ケース22Baが備える流通部材72を下側ケース22Baの部材用中継部21に通すことができる。
また、例えば、上側ケース22Bの流通部材72と、下側ケース22Baの流通部材72との延びる方向を調整することで、液体収容体50から記録ヘッドへと至るインクの流路長が不均一になる可能性を低減できる。第5実施形態では、記録ヘッドは上側ケース22Bが配置された高さ位置に配置されている。ここで、上側ケース22Bの下側端部212Rに設けられた部材用中継部21に上側ケース22Bの流通部材72を通すと共に、下側ケース22Baの上側端部211Rに設けられた部材用中継部21に下側ケース22Baの流通部材72を通す。これにより、上側ケース22Bの液体収容体50から記録ヘッドに至る流路長と、下側ケース22Baの液体収容体50から記録ヘッドに至る流路長が極端に偏る可能性を低減できる。よって、各液体収容体50から記録ヘッドへと円滑にインクを供給できる。
また、部材用中継部21によって流通部材72をケース22B,22Baの外部へと容易に導くことができる。特に、ケース22B,22Baのそれぞれが複数の流通部材72を有する場合は、複数の流通部材72を部材用中継部21によって一か所に集約できるので、複数の流通部材72の取り扱いを容易にできる。
また、上記第5実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、ケース22B,22Baは配線603(図10B)を有する。これにより、ケース22B,22Baが上下方向に配置された場合でも、各ケース22B,22Baが有する配線603によって液体収容体50からプリンター10aの制御部12(図1)へと至る電気経路の設計の自由度を向上できる。例えば、上下方向に配置された2つのケース22B,22Baがそれぞれ有する配線603の延びる方向を調整することで電気経路を調整できる。具体的には、上側ケース22Bが備える配線603を容易に上側ケース22Bの配線用中継部28に通すことができると共に、下側ケース22Baが備える配線603を下側ケース22Baの配線用中継部28に通すことができる。また、例えば、上側ケース22Bの配線603と、下側ケース22Baの配線603との延びる方向を調整することで、上側ケース22Bと下側ケース22Baとのそれぞれの配線603の長さが不均一になる可能性を低減できる。第5実施形態では、制御部12は上側ケース22Bが配置された高さ位置に配置されている。ここで、上側ケース22Bの下側端部212Rに設けられた配線用中継部28に上側ケース22Bの配線603を通すと共に、下側ケース22Baの上側端部211Rに設けられた配線用中継部28に下側ケース22Baの配線603を通す。これにより、上側ケース22Bの配線603の長さと、下側ケース22Baの配線603の長さが極端に偏る可能性を低減できる。よって、上側ケース22Bの電気経路の抵抗と、下側ケース22Baの電気経路の抵抗とが極端に異なる可能性を低減できる。
また、配線用中継部28によって配線603をケース22B,22Baの外部へと容易に導くことができる。特に、ケース22B,22Baのそれぞれが複数の配線603を有する場合は、複数の配線603を配線用中継部28によって一か所に集約できるので、複数の配線603の取り扱いを容易にできる。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F−1.第1変形例:
上記第1〜第4実施形態では、第2の液体供給装置20Bは、プリンター10の右側面106に支持されていたが(例えば、図2)、プリンター10の他の壁面に支持されていても良い。例えば、第2の液体供給装置20Bは、プリンター10の左側面104に支持されていても良いし、背面109に支持されても良い。また、ケース22Bを複数設け、各ケース22Bを異なる壁面104,106,109に支持しても良い。こうすることで、プリンター10の複数の壁面104,106,109を利用してケース22Bを複数配置できる。
また、第5実施形態の第2の液体供給装置20Baは、右側面106に支持されていたが(図21)、他の壁面104,109に支持されても良い。また、第2の液体供給装置20Baを複数設け、各第2の液体供給装置20Baを異なる壁面104,106,109に設けても良い。こうすることで、プリンター10aの複数の壁面104,106,109を利用して第2の液体供給装置20Baを複数配置できる。
F−2.第2変形例:
液体収容体50(図11)は、上記実施形態に限定されるものではなく、液体を収容するための液体収容部と、液体を液体噴射記録装置へと供給するための液体供給部とを有していれば良い。すなわち、液体収容体50は、ハンドル部53や回路基板582を有さなくても良い。回路基板582を有さない場合、着脱ユニット30の接点機構38は省略しても良い。また、上記実施形態では、液体収容部52は可撓性を有していたが、有していなくても良い。例えば、液体収容部52は硬質部材(例えば、ポリエチレンやポリプロピレン)によって形成されていても良い。また、液体収容部52は、ケース等に収容されていても良い。
F−3.第3変形例:
上記第2実施形態では、容量の大きい第1種の液体収容体50Aを容量の小さい第2種の液体収容体50Bよりも前面102側に配置されていたが(図17)、他の実施形態においても適用しても良い。すなわち、容量のより大きい液体収容体50が前面102側に配置されても良い。
また、使用頻度の高い液体収容体50を使用頻度の低い液体収容体50よりも前面102側に配置しても良い。これにより、使用頻度が高く、交換回数の多い液体収容体50を前面102側からケース22内へ容易に着脱できる。使用頻度が高い液体収容体50とは、例えば、同じ容量で異なる色のインクを収容する複数の液体収容体50が配置される場合は、ブラックのインクを収容する液体収容体50Kである。
F−4.第4変形例:
上記実施形態では、収容体側電気接続部としての接触部cpは回路基板582に配置されていたが(図14)、これに限定されるものではなく、装置側端子381と電気的に接触可能に液体収容体50に設けられていれば良い。また収容体側電気接続部582は、液体収容体50の着脱検出に用いられる端子の接触部を備えていても良い。また、収容体側電気接続部cpは、フレキシブルプリント基板(FPC)のようなフレキシブルなケーブルを含む回路基板に配置されていても良い。この回路基板は装置側端子381と接触可能な接触部を一端側に有する。他端側は例えばリセット装置につながる。上記の変形例は、回路基板582に代えて採用しても良いし、回路基板582と共に採用しても良い。
また、回路基板582は折り曲げ可能(フレキシブル)なフィルムを用いて形成しても良い。また、各接触部cpが各装置側端子381と接触できる配置であれば良く、例えば、接触部cpが配置される面582fa(図15)は曲面であっても良いし、段差を有していても良い。
F−5.第5変形例:
本発明は、インクジェットプリンター及びその液体収容体50に限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射記録装置及びその液体を収容する液体収容体が内部に配置された液体供給装置にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射記録装置及び液体供給装置に適用可能である。また、液体を記録媒体に噴射して画像等を記録する液体噴射記録装置に代えて、液体を媒体に噴射する以下の各種液体噴射装置にも本実施形態の液体供給装置は適用することができる。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射記録装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を消費する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射記録装置又は液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射記録装置又は液体噴射装置が液体を噴射できるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。また、紫外線を照射して硬化可能なUVインクをこの液体収容部に収容してプリンターに接続した場合は、設置面から液体収容袋が浮くため、設置面の熱が液体収容部に伝って硬化する可能性が低減する。
10,10a…プリンター
11…記録機構
12…制御部
16…給紙カセット
17…排出トレイ
19…プリンター本体
20,20a,20b,20c…液体供給装置
20A…第1の液体供給装置
20B,20Ba…第2の液体供給装置
21…部材用中継部
22、22A、22B、22a,22b,22c…ケース
22Ba…下側ケース
23…支点部
24…端部
26,26A,26B,26a,26a1,26b1,26c1…収容空間部
28…配線用中継部
29…配置台
30,30C,30M,30Y,30K,30LC,30LM,30b…着脱ユニット
35…固定部材
36…液体導入機構
38…接点機構
40…可動部材
50,50C,50M,50Y,50K,50LC,50LM…液体収容体
50A…第1種の液体収容体
50B…第2種の液体収容体
51…収容部支持アセンブリ
52,52A,52B…液体収容部
53…ハンドル部
54…把持部
55…液体供給ユニット
56…位置決め部
57…液体供給部
58…基板ユニット
59…接触部配置部
70…流路形成部材
72…流通部材
99…フィルム
102…前面
104…左側面
106…右側面
107…上面
108…底面
109…背面
211…上端
211R…上側端部
212…下端
212R…下側端部
362…液体導入部
365…接続部
381…収容体側電気接続部(装置側端子)
420…記憶装置
501…一端部
503…第1側端部
504…第2側端部
510…レバー部材
521…第1のシート
522…第2のシート
523…第3のシート
542…受入空間部
545…押圧部
546…第1の接続部
547…第2の接続部
548…基部
549…取付部
572…液体供給口
573…供給接続部
580…液体収容体側端子群
581A〜581I…液体収容体側端子
582…回路基板
582fa…表面
582fb…裏面
583…記憶装置
584…ボス溝
585…ボス孔
586…上側端部
587…下側端部
594…底部
602…コネクター
603…配線
1000,1000a…液体噴射記録システム
CL…中心軸
CT…中心軸
CE…中心面
cp…接触部

Claims (18)

  1. 液体噴射記録装置に液体を供給可能な液体供給装置であって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部の内部と連通し前記液体噴射記録装置に前記液体収容部の前記液体を供給可能な液体供給部と、をそれぞれ備えた複数の液体収容体と、
    内部に前記複数の液体収容体を着脱可能に収容し、前記液体噴射記録装置に支持されるケースと、を備え、
    前記複数の液体収容体のうちの少なくとも2つは、前記ケース内において上下方向に配置される、液体供給装置。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置であって、
    前記上下方向に配置された少なくとも2つの前記液体収容体のうち、前記上下方向に隣り合う前記液体収容体のそれぞれは、前記上下方向と交差する方向にオフセットしている、液体供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体供給装置であって、
    前記複数の液体収容体は、第1の容量の前記液体を収容する第1種の液体収容体と、前記第1の容量よりも少ない第2の容量の前記液体を収容する複数の第2種の液体収容体と、を含み、
    前記複数の第2種の液体収容体は、前記第1種の液体収容体の長手方向に平行な方向に沿って配置され、
    前記複数の第2種の液体収容体のそれぞれは、前記長手方向と直交する方向から見たときに、少なくとも一部が前記第1種の液体収容体と重なる、液体供給装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の液体供給装置であって、
    前記液体噴射記録装置の前面には記録媒体を排出する記録媒体排出口が設けられ、
    前記ケースは、前記液体噴射記録装置を前記前面側から見たとき、前記液体噴射記録装置の左右少なくとも一方の壁面に配置されている、液体供給装置。
  5. 請求項4に記載の液体供給装置であって、
    前記複数の液体収容体は、第1の容量の前記液体を収容する第1種の液体収容体と、前記第1の容量よりも少ない第2の容量の前記液体を収容する第2種の液体収容体と、を含み、
    前記第1種の液体収容体は、前記第2種の液体収容体よりも前記前面側に配置される、液体供給装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、更に、
    前記液体供給部に接続され、前記液体供給部から導入された前記液体を前記液体噴射記録装置に流通させる液体導入部を有し、
    前記液体導入部は、前記複数の液体収容体に対応して前記ケースの内部に複数設けられ、
    前記複数の液体導入部は、前記複数の液体収容体の配置位置に対応するように配置されている、液体供給装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容体は、更に、収容体側電気接続部を有し、
    前記液体供給装置は、更に、前記収容体側電気接続部と接触することで電気的に接続可能な装置側電気接続部を有し、
    前記装置側電気接続部は、前記複数の液体収容体に対応して前記ケースの内部に複数設けられ、
    前記複数の装置側電気接続部は、前記複数の液体収容体の配置位置に対応するように配置されている、液体供給装置。
  8. 請求項7に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容体は、前記収容体側電気接続部が前記液体収容部よりも上に位置するように前記ケースの内部に配置される、液体供給装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容体は、前記液体供給部が前記液体収容部よりも上に位置するように前記ケースの内部に配置される、液体供給装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容体は、更に、把持可能なハンドル部を有し、
    前記ハンドル部と前記液体供給部とは、前記液体収容部の一端部側に配置されている、液体供給装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記ケースは、複数設けられ、
    前記各ケースは、前記液体噴射記録装置のうち異なる壁面に支持される、液体供給装置。
  12. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記ケースは、複数設けられ、
    前記複数のケースは、前記液体噴射記録装置のうち1つの壁面に上下方向に支持されている、液体供給装置。
  13. 液体噴射記録装置に液体を供給可能な液体供給装置であって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部の内部と連通し前記液体を前記液体噴射記録装置に供給可能な液体供給部と、を備えた液体収容体と、
    内部に前記液体収容体を着脱可能に収容し、前記液体噴射記録装置に支持された複数のケースと、を備え、
    前記複数のケースは、前記液体噴射記録装置のうち1つの壁面に上下方向に配置されている、液体供給装置。
  14. 請求項13に記載の液体供給装置であって、
    前記複数のケースのうちの少なくとも1つの前記ケースは、前記液体噴射記録装置の本体に着脱可能に装着される前記液体噴射記録装置の給紙カセットに支持される、液体供給装置。
  15. 請求項13又は請求項14に記載の液体供給装置であって、
    前記ケースは、前記液体供給部に接続可能な液体導入部と、前記液体導入部に接続され、前記液体導入部からの前記液体を前記液体噴射記録装置に流通させるための可撓性を有する流通部材と、を備える、液体供給装置。
  16. 請求項15に記載の液体供給装置であって、
    前記ケースは、更に、前記上下方向の少なくとも一方の端部に、前記流通部材を前記ケースの外部へ導くための部材用中継部を有する、液体供給装置。
  17. 請求項13から請求項16までのいずれか一項に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容体は、更に、収容体側電気接続部を有し、
    前記ケースは、更に、前記収容体側電気接続部に接触することで電気的に接続可能な装置側電気接続部と、前記装置側電気接続部と前記液体噴射記録装置とに電気的に接続される電気配線と、を有する、液体供給装置。
  18. 請求項17に記載の液体供給装置であって、
    前記ケースは、更に、前記上下方向の少なくとも一方の端部に、前記電気配線を前記ケースの外部へ導くための配線用中継部を有する、液体供給装置。
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