JP6870278B2 - フィルタユニット、液体吐出モジュール、及び、液体吐出ヘッド - Google Patents

フィルタユニット、液体吐出モジュール、及び、液体吐出ヘッド Download PDF

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Description

本発明は、フィルタユニット、液体吐出モジュール、及び、液体吐出ヘッドに関する。
特許文献1には、インクジェット記録装置用のフィルタユニットが開示されている。このフィルタユニットは、インクジェットヘッドとインクカートリッジとの間に配置されている。フィルタユニットは、その内部のフィルタにより、インクカートリッジから流れてくるインク中の異物を捕捉し、異物がインクジェットヘッドへ流れることを抑制する。
具体的には、特許文献1のフィルタユニットは、内部に液室が形成されたケース本体と、その面方向が上下方向となる姿勢で液室内に配置されたフィルタとを有する。ケース本体内の液室は、フィルタによって第1液室と第2液室に仕切られている。
特に、フィルタよりも下流側の第2液室においては、インク室出口が第2液室の上端部に設けられている。より詳細には、インク室出口は、第2液室の上端部の、フィルタの幅方向における端の位置に設けられている。このインク室出口はケース本体下端に設けられた流出口と繋がっている。
特開2006−248058号公報
ところで、上記のフィルタユニット内の液室には、インク中に混入した気泡が溜まることがある。液室内に気泡が滞留したままで使用を続けると、気泡が成長してフィルタユニットの下流側へのインク供給が阻害される虞がある。また、液室内で成長した気泡が突然下流側に流れ出し、下流側装置(例えば、インクジェットヘッド等)の動作不良を引き起こす虞もある。そのため、フィルタユニットの液室は、気泡の排出性に優れ、気泡が溜まりにくい構造が採用されることが好ましい。
この点、上記特許文献1のフィルタユニットにおいては、フィルタ下流側の第2液室においてインク室出口が上端部に位置しているため、液室内の気泡が上方のインク室出口から排出されやすくなる。しかしながら、この構成だけでは気泡の排出性は十分ではない。即ち、第2液室内の隅部など、液体の流速が局部的に低い部分に気泡が溜まった場合、インク室出口が第2液室の上端部にある、というだけの構造では、上記の気泡を確実に排出することは難しい。
本発明の目的は、フィルタ下流側の液室からの気泡排出性を高めることである。
本発明のフィルタユニットは、液体入口と、液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、且つ、前記液室の上端まで延び、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面と、前記フィルタの面方向に沿って延び、且つ、前記フィルタ幅方向の両端において前記2つの第1側壁部と連結された奥壁面と、を有し、前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、前記奥壁面の、前記フィルタ幅方向において前記排出口よりも端側の部分は、前記排出口に近づくほど前記フィルタから離れる形状に形成されていることを特徴とするものである。
本実施形態に係るプリンタ1の概略的な平面図である。 インク吐出モジュール11の側面図である。 図2のインク吐出モジュール11のIII-III線断面図である。 フィルタユニット16の斜視図であり、(a)は前斜め上方から見た図、(b)は後斜め下方から見た図である。 フィルタユニット16の分解斜視図である。 フィルタユニット16の断面図である。 上流部材22の斜視図であり、(a)は下流部材との接合面側から見た図、(b)は底面及び後面側から見た図である。 (a)は上流部材22の側面図、(b)上流部材22の底面図である。 (a)は上流部材22の一部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 下流部材23の斜視図であり、(a)は上流部材との接合面側から見た図、(b)は底面側から見た図である。 (a)は下流部材23の側面図、(b)下流部材23の底面図である。 (a)は下流部材23の一部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 フィルタ24の一部拡大断面図である。 パージ装置6の概略構成を示す図である。 変更形態のフィルタユニット16Aの断面図である。 別の変更形態のフィルタユニット16Bの断面図である。 別の変更形態の下流部材23Cの一部拡大図である。 別の変更形態の下流部材23Dの側面図である。 別の変更形態のフィルタユニット16Eの断面図であり、ブラックインクの液室断面とカラーインクの液室断面をそれぞれ示す。 別の変更形態の下流部材23Fの側面図である。 別の変更形態のフィルタユニット16Gの断面図であり、端側の液室断面と中央側の液室断面をそれぞれ示す。 別の変更形態のフィルタユニット16Hの断面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1を参照してインクジェットプリンタ1の概略構成について説明する。尚、図1において記録用紙100が搬送される方向を、プリンタ1の前後方向と定義する。また、記録用紙100の幅方向をプリンタ1の左右方向と定義する。さらに、前後方向及び左右方向と直交する、図1の紙面垂直方向をプリンタ1の上下方向と定義する。
図1に示すように、プリンタ1は、インクジェットヘッド2、プラテン3、搬送ローラ4、5などを備えている。
インクジェットヘッド2は、記録用紙100の全幅にわたって左右方向に延びる、いわゆるラインヘッドである。インクジェットヘッド2は、保持部材12に保持された6つのインク吐出モジュール11を備えている。
各インク吐出モジュール11は、その下面に、左右方向に配列された複数のノズル10を有する。複数のノズル10は、前後に並ぶ4つのノズル列13を構成している。各インク吐出モジュール11には、図示しないインクタンクから4色のインク(例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)が供給される。即ち、1つのインク吐出モジュール11は、4つのノズル列13から、上記4色のインクをそれぞれ吐出させる。
6つのインク吐出モジュール11は、前後に3つずつ分かれて配置されている。また、前側のインク吐出モジュール11が、後側の2つのインク吐出モジュール11の間に配置されるように、前側の3つのインク吐出モジュール11と後側の3つのインク吐出モジュール11とで、左右方向の位置がずれている。即ち、6つのインク吐出モジュール11は、左右方向に沿って千鳥状に配置されている。また、前側のインク吐出モジュール11と後側のインク吐出モジュール11の間で、左右方向のノズル10の配列が途切れることがないように、2つのインク吐出モジュール11の間で、ノズル列方向の端部同士が前後方向に重なっている。
記録用紙100の幅方向に多数のノズル10が配列されるラインヘッドにおいて、単一のヘッドに多数のノズルやノズルに連通する流路部分が形成されていると、それらのノズル等の全てについて位置精度や寸法精度を基準以下に抑えることが難しく、歩留まりが悪くなる。即ち、ノズルの数が多いほど、上記精度を満たさないノズルや流路部分が発生する確率は高まる。この点、複数のインク吐出モジュール11を組み合わせてラインヘッドを構成した場合は、各インク吐出モジュール11ではノズル10の数が少なくなって、上記の精度を満たすものを作ることは比較的容易であることから、歩留まり向上が期待できる。
プラテン3は、インクジェットヘッド2の下側に配置されている。搬送ローラ4,5は、プラテン3の前方と後方にそれぞれ配置されている。搬送ローラ4、5は、プラテン3上において、記録用紙100を前方に搬送する。
(インク吐出モジュールの構成)
次に、図2、図3を参照して、インク吐出モジュール11の構成を説明する。インク吐出モジュール11は、吐出ユニット15と、フィルタユニット16と、分配ユニット17と、COF18(Chip On Film)と、ヒートシンク19を有する。
吐出ユニット15の下面には、上述した複数のノズル10が形成されている。また、吐出ユニット15は、複数のノズル10から個別にインクを吐出させるアクチュエータ(図示省略)を備えている。アクチュエータの構成は特に限定されないが、複数のノズル10に対応した複数の圧電素子を備えた圧電アクチュエータを好適に用いることができる。
フィルタユニット16は吐出ユニット15の上方に配置される。フィルタユニット16は、その上部に4つのインク供給部30を有する。各インク供給部30は、図示しないインクタンクとチューブで接続される。また、後で詳しく述べるが、フィルタユニット16は、4つのインク供給部30とそれぞれ連通する4つの液室25と、フィルタ24を有する(図5、図6参照)。インクタンクから供給されたインク中に含まれる異物は、液室25内においてフィルタ24によって捕捉される。これにより、異物が吐出ユニット15へ流れて、ノズル10に吐出不良が発生することが防止される。
分配ユニット17は、フィルタユニット16と吐出ユニット15との間に配置されている。この分配ユニット17は、それぞれノズル列方向に延びる4色の分配流路(図示省略)を有する。フィルタユニット16から供給された各色のインクは、分配ユニット17内の分配流路によってノズル列13を構成する複数のノズル10に分配される。
吐出ユニット15のアクチュエータには2枚のCOF18が接続されている。各COF18には、アクチュエータを駆動するドライバIC20が実装されている。吐出ユニット15に接続された2枚のCOF18は、それぞれ上へ折り曲げられてフィルタユニット16の前面と後面に沿って上方へ延び、図示しない制御基板と接続されている。制御基板から送られた制御信号に従い、ドライバIC20はアクチュエータに対してノズル10からインクを吐出させるための駆動信号を出力する。2枚のCOF18のドライバIC20は、フィルタユニット16の周囲に配置されたヒートシンクに接触している。
(フィルタユニットの詳細)
次に、図4〜図12を参照して、フィルタユニット16の詳細構成を説明する。フィルタユニット16は、吐出ユニット15のノズル列方向に長い、ほぼ直方体形状の構造体である。より詳細には、フィルタユニット16は、上流部材22及び下流部材23からなる液室形成部材21と、フィルタ24を有する。
液室形成部材21を構成する上流部材22と下流部材23は、共に、ほぼ長方形の板状の樹脂部材であり、それぞれ射出成型によって形成される。図4〜図6に示すように、上流部材22と下流部材23は前後に並べて配置され、両者の間にフィルタを介在させた状態で接合される。上流部材22と下流部材23との間には、4色のインクにそれぞれ対応した4つの液室25が、ノズル列方向に並んで形成される。尚、本実施形態では、4つの液室25は全て同一の形状に形成されている。
フィルタ24は、上流部材22と下流部材23との間において、その面方向が上下方向及びノズル配列方向に沿うように配置されている。図6に示すように、このフィルタ24により、上流部材22と下流部材23との間に形成された1つの液室25が、上流部材22内の上流室26と下流部材23内の下流室27とに区切られる。尚、フィルタ24の面方向に平行な方向のうち、ノズル列方向(左右方向)と平行な方向を、特に「フィルタ幅方向」と定義し、以下の説明において適宜使用する。
次に、フィルタユニット16を構成する、上流部材22、下流部材23、及び、フィルタ24のそれぞれの詳細構造について、順に説明する。
(上流部材)
図6〜図9に示すように、上流部材22の上部には、4つの筒状のインク供給部30がノズル列方向に間隔を空けて配置されている。インク供給部30の上端が、図示しないインクタンクからインクが流入するインク入口31である。上流部材22の、下流部材23と向かい合う面には、4つのインク供給部30の真下の位置に4つの凹部32がそれぞれ形成され、4つの凹部32はノズル列方向に並んでいる。各凹部32内の空間が、インクの供給方向においてフィルタ24よりも上流側に位置する上流室26となる。上流室26は、上下方向長さがフィルタ幅方向の長さと比べて大きい縦長形状である。
1つの凹部32の上端部の、フィルタ幅方向(前後方向)の中央部には、その直上のインク入口31と連通する流入口33が形成されている。また、凹部32の内面のうちの、上流室26の上端部を形成する2つの側壁面34は、フィルタ幅方向において流入口33を挟んで配置されている。さらに、2つの側壁面34は、上に向かうほど、フィルタ幅方向において流入口33に近づくように、上下方向に対して内側に傾斜して延びている。即ち、上流室26の上端部は上に向かって先細りとなるテーパー状に形成され、上流室26の、フィルタ幅方向における流路幅が上に向かうほど小さくなっている。
また、凹部32の内面のうちの、上流室26を挟んでフィルタ24と対向する対向壁面35は、上下方向に沿って延びている。但し、対向壁面35は上下方向と完全に平行ではなく、下に向かうほどフィルタ24との距離が近づくように、上下方向に対して傾斜している。
図4(b)、図7(b)、及び、図8(b)に示すように、上流部材22の下端面の、ノズル列方向における中央部には、次述の下流部材23の切欠部50と係合する係合凸部36が形成されている。より詳細には、係合凸部36は、4つの上流室26のうちの、左から2番目の上流室26と上下に重なる位置に配置されている。
(下流部材)
図6、図10〜図12に示すように、下流部材23は、長方形の本体部23aと、本体部23aの下部に連結された支持壁部23bとを有する。
本体部23aの、上流部材22と向かい合う面には、ノズル列方向に並ぶ4つの凹部42が形成されている。上流部材22と下流部材23とがフィルタ24を挟んで接合されたときに、下流部材23の4つの凹部42は、上流部材22の4つの凹部32とそれぞれ向かい合う。このとき、上流部材22の凹部32と下流部材23の凹部42によって、1つの液室25が形成される。また、下流部材23の1つの凹部42内の空間が、インクの供給方向においてフィルタ24よりも下流側に位置する下流室27となる。下流室27も、上流室26と同様に、上下方向長さがフィルタ幅方向の長さよりも大きい縦長形状である。
図6、図12に示すように、下流部材23の、各凹部42の裏側には、壁部46によって下流室27と仕切られた排出流路40が、上下方向に延びている。下流室27の上端部には、排出流路40と繋がる排出口43が形成されている。また、図4(b)、図10(b)、図11(b)に示すように、支持壁部23bの下面には、4つの凹部42に対応した4つのインク出口41が、ノズル列方向に並んで形成されている。図6に示すように、各インク出口41は、排出流路40の下端と繋がっている。これにより、4つの凹部42内に形成された下流室27は、排出口43、排出流路40を介して、4つのインク出口41とそれぞれ連通している。
下流室27の上端部の具体的な構造について、さらに詳しく説明する。まず、図6、図12に示すように、排出口43は、下流室27の上端部の、フィルタ幅方向における中央部に配置されている。凹部42の内面のうちの、下流室27の上端部を形成する2つの側壁面44は、フィルタ幅方向において排出口43を挟んで配置されている。これら2つの側壁面44は、上に向かうほどフィルタ幅方向において排出口43に近づくように、上下方向に対して内側に傾斜して延びている。即ち、下流室27の上端部は、上に向かって先細りとなるテーパー状に形成され、下流室27の、フィルタ幅方向における流路幅が上に向かうほど小さくなっている。
尚、上下方向に関しては、排出口43は、下流室27の上端位置にあるのではなく、この上端位置よりも少し下方の位置にある。具体的には、排出口43は、側壁面44の下端位置にある。
フィルタ幅方向及び上下方向と直交する、凹部42の奥行き方向に関しては、下流室27の上端部は、壁部46よりも奥へ入り込んでいる。その上で、下流室27の上端部を形成する内面のうちの奥壁面47は、下流室27内のインクが、奥の排出口43に流れ込みやすくなるような形状に形成されている。尚、「奥壁面47」とは、フィルタ24の面方向に沿って延び、且つ、フィルタ幅方向の両端において2つの側壁面44と連結されている面である。
即ち、図12(a)に示すように、奥壁面47の、フィルタ幅方向において排出口43よりも両端側の部分は、排出口43に近づくほど奥側に向かう(フィルタ24から離れる)形状に形成されている。具体的に、図12(a)では、奥壁面47には、そのフィルタ幅方向の中央部が端部よりも奥まった位置になるように、2つの段部47aが形成されている。尚、段部47aの代わりに、奥壁面47のフィルタ幅方向の端側部分が、中央に向かうほど奥側へ傾斜してもよい。また、図6、図12(b)に示すように、奥壁面47の、排出口43よりも上方に位置する部分は、奥側ほど下方に向かうように傾斜する傾斜面となっている。これにより、下流室27の上端部に導かれた気泡が排出口43へ流れやすくなる。
図6、図12(b)に示すように、凹部42の内面のうちの、下流室27を挟んでフィルタ24と対向する対向壁面45は上下方向に延びている。この対向壁面45のフィルタ幅方向中央部には、上下方向に延びる凸部48が形成されている。凸部48は、排出口43を通り、上下方向に延びる直線200上に配置されている。また、凸部48は、下流室27の下端から上端部に形成された排出口43の位置まで延びている。別の言い方をすれば、下流室27は、フィルタ幅方向の中央部に配置された上下に長い凸部48により、左右2つの部屋に区分されている。
尚、図6に示すように、上下方向にわたって、下流室27を形成する凹部42の深さは、上流室26を形成する凹部32よりも浅い。本実施形態では、上流室26の対向壁面35が傾斜しており、上流室26の流路断面積は下方ほど小さくなっているが、それでも、上流室26の底面39の面積は、下流室27の底面49の面積よりも大きくなっている。また、上流室26の底面39は、下流室27の底面49よりも下に位置している。
支持壁部23bは、本体部23aの下端に連結され、本体部23aから水平(前後方向)に張り出している。この支持壁部23bの上に上流部材22が載せられ、上流部材22の下端面が支持壁部23bで覆われた状態で、2つの部材22,23が接合される。また、支持壁部23bには切欠部50が形成され、この切欠部50は、上流部材22の下端面に形成された係合凸部36と係合する。切欠部50は、係合凸部36に対応してノズル列方向の中央部に形成されている。具体的には、切欠部50は、4つの下流室27のうちの、左から2番目の下流室27と上下に重なる位置に配置されている。上流部材22の係合凸部36と下流部材23の切欠部50とが係合することにより、2つの部材22,23の接合時に両者の位置ずれが防止される。
(フィルタ)
図5、図6に示すように、フィルタ24は、上流部材22と下流部材23との間において、その面方向が上下方向と平行な姿勢で配置される。このフィルタ24により、2つの部材の間の液室25が上流室26と下流室27とに区切られる。尚、本実施形態では、4つの液室25に対して1枚のフィルタ24が用いられているが、4つの液室25にそれぞれ対応する4枚のフィルタに分かれていてよい。各液室25において、フィルタ24は、液室25の下端から上端まで延びている。つまり、フィルタ24によって上流室26と下流室27は完全に仕切られている。
フィルタ24の種類は特に限定されないが、電鋳フィルタを好適に採用できる。電鋳フィルタとは、母材に金属イオンを析出させる電鋳技術によって製造されるフィルタのことである。電鋳は、小型で軽量な部品を作るのに適した方法であり、薄くて小さいフィルタが要求される場合には電鋳フィルタが適している。
電鋳フィルタは、一般には、次のような工程を経て製造される。
(1)母材表面に、フィルタ24の孔のパターンに対応するレジストパターンを形成。
(2)母材のレジストで覆われていない領域に金属析出(電鋳)。
(3)レジストを母材から剥離。これにより、レジストで覆われていた領域において孔が開いた、フィルタ24が形成される。
ところで、上記(1)の工程では、まず、母材表面に全面的にレジスト膜を形成してから、露光後、エッチング液でパターニングを行うが、エッチングでパターニングされた後のレジストは、一般にはテーパー状の断面形状となる。そのため、図13に示すように、レジスト剥離後に形成されるフィルタ24の孔24aも、フィルタ24の面方向と直交する厚み方向の一方に向かうほど孔径が小さい、テーパー状の孔となる。この場合には、フィルタ24は、孔24aの小径側が上流室26を向くように配置されることが好ましい。これにより、上流室26に流入した小さい異物もフィルタ24で捕捉しやすくなる。
(パージについて)
ところで、インクタンクから供給されるインクには、フィルタユニット16で除去される異物の他、気泡も存在しうる。例えば、インクタンクが、交換式のインクカートリッジである場合には、その交換時に大きな気泡がインク流路内に流入する場合がある。この気泡がフィルタユニット16、分配ユニット17を経由して吐出ユニット15に流入すると、ノズル10からインクを吐出できない不吐出の状態が生じ得る。そこで、本実施形態のプリンタ1は、各インク吐出モジュール11の複数のノズル10からインクを強制的に排出することにより、インク中の気泡を排出するパージ装置6を備えている。
パージ装置6の構成は特に限定されないが、例えば、図14のような構成のものを採用できる。図14のパージ装置6は、6つのインク吐出モジュール11にそれぞれ対応する6つのキャップ60と、6つのキャップ60を保持するキャップホルダ61と、6つのキャップホルダ61と切換装置62を介して接続された吸引ポンプ63等を備えている。
キャップホルダ61は、図示しない駆動機構によって駆動されることによって、各キャップ60がインク吐出モジュール11の吐出ユニット15に接触する吸引位置と、各キャップ60が吐出ユニット15から離れる待機位置とに移動可能に構成されている。キャップホルダ61が吸引位置にある状態では、吐出ユニット15の複数のノズル10はキャップ60によって覆われ、キャップ60と吐出ユニット15との間に気密空間が形成される。また、切換装置62は、6つのキャップ60のうち、パージ対象となる特定のインク吐出モジュール11に対応するキャップ60をポンプ63と連通させる。
キャップ60が吐出ユニット15のノズル10を覆い、且つ、切換装置62によって1つのキャップ60と吸引ポンプ63が連通されている状態で、吸引ポンプ63が駆動されると、上記1つのキャップ60内の気密空間内に負圧が発生し、吐出ユニット15のノズル10からインクが強制的に排出される(吸引パージ)。これにより、吐出ユニット15内のインク流路に存在する気泡が、インクとともにノズル10から排出される。
上記のパージによって吐出ユニット15のノズル10からインクが排出される際には、吐出ユニット15よりも上流側のフィルタユニット16においては、図6に矢印で示すようなインクの流れが発生する。まず、インクタンクからのインクがインク入口31に流れ込む。このインクは流入口33から上流室26に流入し、フィルタ24を通過して下流室27へ流れる。下流室27のインクは、上端部の排出口43から排出流路40を経てインク出口41へ流れる。この際、フィルタユニット16内に発生した流れにより、フィルタユニット16内に存在する気泡が効果的に排出されることが望まれる。
この点、本実施形態では、図10〜図12に示すように、フィルタユニット16の下流室27において、下流室27の上端部を形成する2つの側壁面44が、上に向かうほど、フィルタ幅方向において排出口43に近づくように傾斜して延びている。これにより、下流室27内の気泡は、2つの側壁面44によって排出口43へ案内される。そのため、パージ時に下流室27内の気泡が排出口43から排出されやすくなり、下流室27に気泡がたまりにくくなる。また、下流室27の上端部は、上方に向かうほど流路幅が小さくなっているため、下流室27内のインクの流速が大きくなることによっても気泡排出効果が高まる。
また、下流室27の上端部を形成する奥壁面47の、フィルタ幅方向における端側部分が、中央の排出口43に近づくほど、フィルタ24から離れるように奥側に入り込んだ形状になっている。この構成では、下流室27の気泡は、2つの側壁面44によって上方へ導かれ、さらに、奥壁面47においてフィルタ幅方向中央の排出口43へ導かれる。そのため、より一層、気泡が排出されやすくなる。
パージによって、下流室27内に滞留している気泡をより効果的に排出するためには、下流室27の上端部の隅部が曲面に形成されていることが好ましい。尚、隅部とは、側壁面44と、下流室27を形成する他の面(例えば、上下に延びる壁面や奥壁面47など)との連結部を指す。図12では、一例として、側壁面44と上下に延びる壁面との間の隅部52(丸印で囲まれた部分)が示されている。
図7〜図9に示すように、上流室26においても、2つの側壁面34が、上に向かうほど、フィルタ幅方向において流入口33に近づくように傾斜して延びている。そのため、上流室26内の気泡が流入口33から上流側に排出されやすくなり、上流室26に気泡が溜まりにくい。また、下流室27と同様、上流室26においても、図9のように隅部53が曲面に形成されていることが好ましい。
図10〜図12に示すように、下流室27の対向壁面45には凸部48が形成されているため、フィルタ24が対向壁面45に張り付くことが防止される。また、この凸部48は、下流室27内の気泡を排出口43へ導く手段としても機能する。即ち、凸部48は上下方向に延びているため、下流室27内の気泡が凸部48に沿って上方へ流れやすくなる。また、凸部48は、排出口43を通り、上下方向に延びる直線200上に配置されているため、気泡が排出口43へ導かれやすくなる。さらに、凸部48は、下流室27の下端から、下流室27の上端部に形成された排出口43の位置まで延びている。従って、下流室27の下端部に滞留する気泡も、凸部48に沿って上方の排出口43へ導かれやすくなる。
フィルタ24で捕捉されたインク中の異物は、フィルタ24の上流室26側の面に付着するが、一部は上流室26内のインクの流れによってフィルタ24から剥がれ落ち、上流室26の底面39に溜まる。このとき、落下する異物の量が多いほど、フィルタ24の目詰まりは抑えられる。但し、上流室26の底面39の面積が小さいと、異物が堆積できる面積が小さくなる。この場合、異物がフィルタ24から落下しても上流室26内のインクの流れによってすぐに吹き上げられ、再度フィルタ24に捕捉されることになる。つまり、フィルタ24の目詰まり抑制という観点からは、フィルタ24から落下した異物を溜めておけるように、上流室26の底面39の面積は大きい方が好ましい。そこで、本実施形態では、図6に示すように、上流室26の底面39の面積が下流室27の底面49の面積よりも大きくなっている。また、図6に示すように、上流室26の底面39は、下流室27の底面49よりも下に位置している。これにより、フィルタ24を通過するインクの流れが、上流室26の底面39に堆積した異物によって妨げられることがない。
上流室26の上端部に流入口33が設けられる一方で、フィルタ24は上下方向に沿った姿勢で配置されている。そのため、上方の流入口33から上流室26に流れ込んだインクは、上流室26内でほぼ90度向きを変えて、フィルタ24を通過する。つまり、上流室26内でインクの流れの向きが大きく変わるため、上流室26内の流れが乱れやすい。流れが大きく乱れると、上流室26の底面39に堆積している異物が吹き上げられ、フィルタ24の目詰まりが促進されることも考えられる。この点、本実施形態では、図6に示すように、上流室26の対向壁面35が、下に向かうほどフィルタ24に近づくように傾斜している。この構成では、供給されたインクの流れの向きが上流室26内で徐々に変化することになり、乱れが抑制される。また、上流室26の底面39に堆積している異物が、インクの流れによって大きく吹き上げられてしまうことも抑制される。
本実施形態では、液室25が形成される液室形成部材21が、上流部材22と下流部材23の2つの部材で構成されている。この場合は、液室25を含む複雑な流路形状を有する部材を、射出成型によって容易に形成することができる。また、2つの部材でフィルタ24を挟むことにより、フィルタ24によって区切られた2つの液室(上流室26、下流室27)を容易に形成できる。
上流部材22の下端面に係合凸部36が形成され、下流部材23には係合凸部36と係合する切欠部50が形成されている。係合凸部36と切欠部50の係合により、フィルタユニット16の組立時における、上流部材22と下流部材23の間の位置ずれが防止される。
上流部材22と下流部材23は、上流部材22の下端面が支持壁部23bに覆われ、上流部材22の係合凸部36と下流部材23の切欠部50が係合した状態で、フィルタ24を挟んで接合される。ここで、上流部材22の下端面は支持壁部23bとは接合されず、下端面以外の部分において下流部材23と接合されるのが好ましい。その理由は次の通りである。
比較的大きな面積を有する支持壁部23bは、射出成型で平坦に形成することは難しく、少なからず湾曲が生じる。このような支持壁部23bにおいて上流部材22の接合を行うと、支持壁部23bの湾曲のせいで上流部材22の姿勢が安定せず、姿勢によっては液室25からのインク漏れが発生する虞がある。この点、支持壁部23bでは位置ずれ防止のために2つの部材22,23を係合させるのみとし、支持壁部23bとは異なる本体部23aにおいて上流部材22と接合される。これにより、2つの部材22,23を正しい姿勢で接合することができ、液室25からのインク漏れを防止できる。
上流部材22の係合凸部36と下流部材23の切欠部50は、共に、液室形成部材21のノズル列方向における中央部に配置されている。一般に、一方向に長い部材同士を接合する場合、端部におけるずれ量を小さくするために、長手方向の中央部で位置合わせを行うことが多い。この点、本実施形態において、上流部材22と下流部材23とをノズル列方向の中央部で位置合わせして接合する場合に、係合凸部36と切欠部50もノズル列方向の中央部にあると、2つの部材22,23の位置合わせの基準位置と係合凸部36と切欠部50の係合位置が近くなる。これにより、2つの部材22,23が中央部で位置合わせされたときに、そのすぐ近くの係合凸部36と切欠部50の係合によって維持されることから、接合時に2つの部材22,23の位置がずれにくくなる。
尚、上流部材22及び下流部材23を射出成型で形成した場合、成型後に部材を金型から外すための押し出しピンが部材に押し当てられる。この押し出しピンが押し当てられた部分には、ピンによる押圧力によって局部的に凹部が形成される。このような凹部が形成される場所によっては、次のような問題が生じうる。
例えば、上流部材22又は下流部材23の外面に押し出しピンが押し当てられると、上記外面に凹凸が生じることになる。この場合、フィルタユニット16の外面にドライバIC20などの他の部材が配置される構成(図3参照)では、外面の凹凸によって前記他の部材ががたつき、その位置や姿勢が不安定になる虞がある。また、2つの部材22,23の互いの接合面に押し出しピンが押し当てられると、接合面に凹凸が生じて接合不良の要因となる。
そこで、液室25の内壁面を形成する部分に押し出しピンが押し当てられる部分が存在することが好ましい。具体的には、図7に示すように、上流部材22では上流室26の内壁面に、押し出しピン65が押し当てられる部分55が存在する。また、図10に示すように、下流部材23では下流室27の内壁面に、押し出しピン66が押し当てられる部分56が存在する。液室25の内壁面は、他の部材が配置される面でもなく、また、他方の部材と接合される面でもないことから、押し出しピン65によって凹部が形成されても特段の問題は生じない。
4色のインクにそれぞれ対応する4つの液室25が、それぞれ別々の部材に形成されてもよいが、本実施形態では、1つのフィルタユニット16に4つの液室25がまとめて設けられている。この場合は、フィルタユニット16、ひいては、インク吐出モジュール11を小型化できる。尚、前後方向に並ぶ4つのノズル列13(図1参照)に対応して、4つの液室25も前後方向に並べられてもよいのだが、この構成では、1つのインク吐出モジュール11の前後方向の幅が大きくなってしまう。この点、本実施形態では、4つの液室25がノズル列方向に並んでいる。そのため、インク吐出モジュール11の、ノズル列方向と直交する前後方向の幅を小さくすることができる。
以上説明した実施形態において、インクジェットヘッド2が本発明の「液体吐出ヘッド」に相当する。インク吐出モジュール11が本発明の「液体吐出モジュール」に相当する。インク入口31が本発明の「液体入口」に相当し、インク出口41が本発明の「液体出口」に相当する。下流室27の側壁面44が本発明の「第1側壁面」に相当し、対向壁面45が本発明の「第1対向壁面」に相当する。上流室26の側壁面34が本発明の「第2側壁面」に相当し、対向壁面35が本発明の「第2対向壁面」に相当する。上流部材22の係合凸部36が本発明の「第1係合部」に相当し、下流部材23の切欠部50が本発明の「第2係合部」に相当する。ドライバIC20が本発明の「駆動回路」に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、フィルタ24の面方向が上下方向と平行であるが(図6参照)、フィルタの面方向が上下方向に対して少し傾いていてもよい。
例えば、図15のフィルタユニット16Aでは、フィルタ24Aが、上下方向に対して上流室側(図中左側)に傾いた姿勢で配置されている。この構成では、上流室26A内のインクの流れによって、フィルタ24Aに付着している異物が落下しやすくなる。そのため、フィルタ24Aの目詰まりが抑制される。尚、異物の落下を促進するという観点では、フィルタ24Aの上下方向に対する傾斜角度は大きい方がよいが、この角度が大きすぎると、上流室26A及び下流室27Aが前後方向に大きくなり、フィルタユニット16A全体が大型化してしまう。そこで、上記傾斜角度は10〜15度であることが好ましい。
2]先にも述べたが、上流室においてフィルタで捕捉された異物の一部が、インクの流れによってフィルタから落下すると、この異物は上流室の底面に堆積する。しかし、一旦堆積した異物が上流室内のインクの流れによって吹き上げられると、その異物は再びフィルタに付着することになり、フィルタの目詰まりが促進されてしまう。つまり、フィルタの目詰まり抑制の観点からは、一度フィルタから落下した異物が、上流室の底面において堆積した状態が維持されることが好ましい。
これについて、図16のフィルタユニット16Bでは、上流部材22Bの上流室26Bの下端部を形成する部分に、フィルタ幅方向(図16の紙面垂直方向)に延びる溝70が形成されている。この構成では、上流室26B内でフィルタ24から落下した異物が上流室26Bの底面の溝70にたまるため、上流室26B内のインクの流れによって、一旦落下した異物が吹き上げられにくくなる。また、溝70は、フィルタ24には接しておらず、フィルタ24から離れているため、フィルタ24近傍のインクの流れによって、溝70に溜まった異物が吹き上げられにくくなる。
3]下流室内、特に下流室の下端部に気泡が滞留している場合に、下流室の上下方向長さが長いと、パージを行っても上記の気泡が排出口から排出されにくい。そこで、この観点からは、下流室の上下長さは短いことが好ましい。
図17の下流部材23Cでは、下流室27Cの上下方向の長さLが、下流室27Cのフィルタ幅方向の長さWよりも短くなっている。この構成では、下流室27Cの下端部から排出口43Cまでの距離が短くなるため、下流室27Cの下端部に滞留している気泡を排出しやすくなる。
4]前記実施形態では、フィルタユニット16内の液室25や排出流路40を含むインク流路が、4色のインクの間で全て同一形状となっている。しかし、インクの種類や使用環境等の違いによって気泡発生頻度が異なる場合には、求められる気泡排出性の程度が異なってくる。そこで、必要とされる気泡排出性に応じてインク流路の形状を異ならせてもよい。以下では、気泡発生頻度に関連する要因として、(1)インク種類の違い、及び、(2)インクに与えられうる熱量の違い、の2つを例に挙げて説明する。
(要因1)インク種類
インクの種類によって、気泡の発生のしやすさが異なる場合がある。例えば、インク種類によってインクへの空気の溶け込みやすさが異なる場合がある。この場合、溶存空気量が多いインクでは、インク温度上昇によって多くの気泡が発生し得る。
また、インク種類によって外部からの気泡の入りやすさが異なるという場合もある。例えば、インクタンクが交換式のインクカートリッジである場合には、その交換時に外部からインク流路内に気泡が入りやすい。従って、カートリッジ交換頻度の高いインクでは、交換頻度の低いインクと比べて、インク流路に入り込む気泡の量が多くなる。例えば、ブラックと、イエロー、シアン、マゼンタの3色のカラーインクを比較すると、一般には、ブラックインクの使用量はカラーインクと比べて多い。そのため、ブラックのカートリッジの交換頻度は他のインクよりも高くなり、その分、ブラックのインク流路には気泡が入りやすくなる。そこで、気泡が発生しやすい、あるいは、気泡が入りやすいインクとその他のインクとで、フィルタユニット内のインク流路の形状を異ならせてもよい。
例えば、図18の下流部材23Dでは、ブラック(K)の下流室27Daの側壁面44Daの水平方向に対する角度θ1が、イエロー(Y)、シアン(C)、及び、マゼンタ(M)の下流室27Dbにおける側壁面44Dbの角度θ2よりも大きくなっている。つまり、ブラックの側壁面44Daのテーパー角度が急になっている。これにより、ブラックの下流室27Daでは、他の3色のカラーインクと比べて、気泡が排出口43Dに導かれやすくなる。
角度θ1、θ2は次のような範囲内で決定されるとよい。カラーインクの側壁面44Dbの角度θ2を20≦θ2≦30度とした場合、ブラックインクの側壁面44Daの角度θ1は、45≦θ1≦60とするのがよい。気泡排出性を高めるためには、角度θ1は、側壁面44Daの鉛直成分長さが水平成分長さよりも大きくなる45度以上が好ましい。但し、あまりにも角度が大きくなりすぎると、側壁面44Daが鉛直面に近づいて逆に気泡排出性が低下するため、角度θ1は60度以下であることが好ましい。
また、図19のフィルタユニット16Eでは、下流部材23Eに形成された、ブラック(K)の下流室27Eaに繋がる排出流路40Eaの流路断面積が、イエロー(Y)、シアン(C)、及び、マゼンタ(M)の下流室27Ebの排出流路40Ebと比べて、小さくなっている。尚、図19では、排出流路40Eaと排出流路40Ebとで、前後方向の流路幅が異なっているが、左右方向(図19の紙面垂直方向)の流路幅が異なってもよい。これにより、パージ時におけるブラックの排出流路40Ea内でのインク流速が高くなり、下流室27Ea内の気泡が排出されやすくなる。
排出流路40Ea,40Ebの具体的な流路断面積は、各色のインクのノズル数などの下流側の流路条件やパージ装置6の吸引に関する条件を含む諸条件から決定される。例えば、カラーの排出流路40Ebの流路断面積を2〜5mm2とした場合、ブラックの排出流路40Eaの流路断面積は1mm2以下にするとよい。
尚、気泡排出性を高めるためには、排出流路の流路断面積を小さくするのがよいのだが、あまりにも小さくしすぎると、特に高デューティ印刷時に吐出ユニットへのインク供給が遅れて負圧が大きくなり、ノズル10でメニスカスブレイクが生じやすくなる。これは、モノクロ印刷で使用されることが多いブラックインクよりも、写真印刷などの高デューティ印刷で使用されることが多いカラーインクで生じやすい。つまり、高デューティ印刷でのメニスカスブレイクの発生を防止するという別の面も考慮して、カラーインクの排出流路40Ebの流路断面積は、ブラックの排出流路40Eaの流路断面積よりも大きいのがよい。
(2)インクに与えられうる熱量
外部からインクに与えられる熱量が大きいほど、インク中に溶け込んでいる空気が気泡となって現れやすい。そこで、4つの液室にそれぞれ供給されるインクの間で、外部から与えられる熱量が異なる場合には、インク流路の形状を異ならせてもよい。
インクに与えられる熱を発生する熱源の例としては、吐出ユニットに接続されたドライバICが挙げられる。ドライバICは、吐出ユニットのアクチュエータに対して駆動信号を出力する際に熱を発生する。このとき、4つの液室の間において、ドライバICに対する位置関係に応じてインクに与えられる熱量が異なる状況が起こり得る。
例えば、前記実施形態(図1〜図3参照)では、ノズル列方向に並ぶ2つのインク吐出モジュール11が、それぞれの端部同士が前後方向に重なっている。この構成において、1つのインク吐出モジュール11のフィルタユニット16の、ノズル列方向端側に位置する液室は、中央部の液室と比べて、隣接する他のインク吐出モジュール11のドライバIC20との距離が近い。特に、各インク吐出モジュール11において、前後方向の内壁面にドライバIC20が設けられている。そのため、1つのインク吐出モジュール11の、ノズル列方向端側に位置する液室と、他のインク吐出モジュール11の内側のドライバIC20との距離が近く、その熱的影響を受けやすい。そのため、端側の液室に供給されるインクには、大きな熱量が与えられることになり、気泡が発生しやすい。
そこで、図20では、下流部材23Fの4つの下流室のうちの、ノズル列方向における端側の下流室27Faの、側壁面44Faの水平方向に対する角度θ3は、中央側の下流室27Fbの、側壁面44Fbの角度θ4よりも大きくなっている。即ち、端側の側壁面44Faのテーパー角度が急になっている。これにより、端側の下流室27Faでは、中央側の下流室27Fbと比べて気泡が排出口43Fに導かれやすくなる。角度θ3、θ4の具体的な値は、図18の構成について述べたのと同じ考えで決定されるとよい。即ち、中央側の側壁面44Fbの角度θ4を20≦θ4≦30度とした場合、端側の側壁面44Faの角度θ3は、45≦θ3≦60とするのがよい。
尚、図20では液室の数が4つであるが、液室の数が5つ以上であってもよい。その場合には、複数の液室の、側壁面の水平方向に対する角度は、中央から端に向かうほど、順に大きくなっていることが好ましい。
また、図21のフィルタユニット16Gでは、下流部材23Gに形成された4つの下流室のうち、ノズル列方向の端側の下流室27Gaに繋がる排出流路40Gaの流路断面積が、中央側の下流室27Gbの排出流路40Gbと比べて、小さくなっている。これにより、パージ時における排出流路40Ga内でのインク流速が高くなり、端側の下流室27Ga内の気泡が排出されやすくなる。排出流路40Ga,40Gbの流路断面積の具体的な値は、図19の構成について述べたのと同じ考えで決定されるとよい。即ち、中央側の排出流路40Gbの流路断面積を2〜5mm2とした場合、端側の排出流路40Gaの流路断面積は1mm2以下にするとよい。
5]フィルタユニットの構造や、その内部の流路形状等については、前記実施形態のものには限られない。例えば、次のような変更が可能である。
前記実施形態の図6では、上流室26の対向壁面35が、下に向かうほどフィルタ24に近づくように、上下方向に対して傾斜して配置されている。これにより、上流室26内でのインクの流れの乱れが抑えられ、インクがスムーズにフィルタ24を通過する。これと同じような考えで、図22のフィルタユニット16Hのように、下流室27Hの対向壁面45Hも上下方向に対して傾斜して配置されてもよい。即ち、下流室27Hの対向壁面45Hが、上に向かうほどフィルタ24Hから離れるように傾斜して配置されるとよい。この構成では、フィルタ24Hを通過して下流室27Hに流入したインクが、傾斜した対向壁面45Hに沿って排出口43Hに導かれやすくなる。
フィルタユニットのインク入口が上流部材の上端部に設けられる必要はなく、例えば、上流部材の下端部に形成されてもよい。また、フィルタユニットのインク出口が下流部材の下端部に設けられている必要もなく、例えば、下流部材の上端部に設けられてもよい。
前記実施形態では、下流部材の支持壁部に上流部材が載せられた状態で、2つの部材が接合されているが、支持壁部が上流部材側にあり、この支持壁部に下流部材が載せられてもよい。また、一方の部材に支持壁部があることは必須ではなく、2つの部材がそれぞれの対向面において接合された構成であってもよい。
液室形成部材が2つの部材で形成されていることは必須ではなく、1部材で構成されてもよいし、3以上の部材で構成されてもよい。
以上説明した実施形態は、本発明を、液体吐出ヘッドの一種であるインクジェットヘッドに適用したものであるが、液体吐出ヘッド以外の装置に設けられるフィルタユニットにも本発明を適用することは可能である。
2 インクジェットヘッド
10 ノズル
11 インク吐出モジュール
13 ノズル列
15 吐出ユニット
16 フィルタユニット
20 ドライバIC
21 液室形成部材
22 上流部材
23 下流部材
23b 支持壁部
24 フィルタ
26 上流室
27 下流室
31 インク入口
33 流入口
34 側壁面
35 対向壁面
36 係合凸部
40 排出流路
41 インク出口
43 排出口
44 側壁面
45 対向壁面
47 奥壁面
48 凸部
50 切欠部
52 隅部
65,66 押し出しピン
70 溝

Claims (23)

  1. 液体入口と、液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、且つ、前記液室の上端まで延び、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として
    前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面と、
    前記フィルタの面方向に沿って延び、且つ、前記フィルタ幅方向の両端において前記2つの第1側壁部と連結された奥壁面と、を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記奥壁面の、前記フィルタ幅方向において前記排出口よりも端側の部分は、前記排出口に近づくほど前記フィルタから離れる形状に形成されていることを特徴とするフィルタユニット。
  2. 液体入口と、液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、且つ、前記液室の上端まで延び、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記上流室の上端部の前記フィルタ幅方向における中央部に、前記液体入口に繋がる流入口が配置され、
    前記液室形成部材は
    前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記上流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記流入口を挟んで配置された2つの第2側壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記2つの第2側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記流入口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記上流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっていることを特徴とするフィルタユニット。
  3. 液体入口と、液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、且つ、前記液室の上端まで延び、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記液室形成部材の前記上流室の下端部を形成する部分に、フィルタ幅方向に延びる溝が形成されていることを特徴とするフィルタユニット。
  4. 液体入口と、液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、且つ、前記液室の上端まで延び、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は
    前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記上流室を形成する壁面として、前記上流室を挟んで前記フィルタと対向する第2対向壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記第2対向壁面は、下に向かうほど前記フィルタとの距離が近づくように、上下方向に対して傾斜していることを特徴とするフィルタユニット。
  5. 液体入口と、液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、且つ、前記液室の上端まで延び、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記液室形成部材は、前記上流室が形成される上流部材と、前記下流室が形成される下流部材を含み、
    前記上流部材と前記下流部材のうちの一方の部材の下端面に、第1係合部が形成され、
    前記上流部材と前記下流部材のうちの他方の部材に、前記第1係合部と係合する第2係合部が形成され、
    前記他方の部材は、前記一方の部材の前記下端面を覆うように水平方向に延び、且つ、前記第2係合部が形成された支持壁部を有し、
    前記一方の部材は、前記下端面が前記他方の部材の前記支持壁部に載せられ、且つ、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合した状態で、前記下端面以外の部分において前記他方の部材と接合されていることを特徴とするフィルタユニット。
  6. 前記第1側壁面と前記下流室を形成する他の面とを連結する隅部が、曲面に形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のフィルタユニット。
  7. 前記液室形成部材は、前記下流室を形成する壁面として、前記下流室を挟んで前記フィルタと対向する第1対向壁面を有し、
    前記第1対向壁面に凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のフィルタユニット。
  8. 前記凸部は、上下方向に延びていることを特徴とする請求項に記載のフィルタユニット。
  9. 前記凸部は、前記排出口を通り、上下方向に延びる直線上に配置されていることを特徴とする請求項に記載のフィルタユニット。
  10. 前記凸部は、上下方向において排出口の位置まで延びていることを特徴とする請求項8又は9に記載のフィルタユニット。
  11. 前記凸部は、前記下流室の下端まで延びていることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載のフィルタユニット。
  12. 前記フィルタは、上下方向に対して前記上流室側に傾いた姿勢で配置されていることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のフィルタユニット。
  13. 前記上流室の底面の面積が、前記下流室の底面の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載のフィルタユニット。
  14. 前記下流室の上下方向の長さが、前記下流室の前記フィルタ幅方向の幅よりも短いことを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のフィルタユニット。
  15. 前記上流部材の前記上流室の内壁面、及び、前記下流部材の前記下流室の内壁面に、射出成型の押し出しピンが押し当てられる部分がそれぞれ存在することを特徴とする請求項に記載のフィルタユニット。
  16. 前記フィルタは、電鋳フィルタであることを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載のフィルタユニット。
  17. 前記フィルタの複数の孔の各々は、前記フィルタの面方向と直交する方向の一方に向かうほど孔径が小さくなるテーパー状の孔であり、
    前記フィルタは、前記孔の小径側が前記上流室に向くように配置されていることを特徴とする請求項16に記載のフィルタユニット。
  18. 液体を吐出するノズル列を有する吐出ユニットと、前記吐出ユニットに接続されたフィルタユニットを有し、
    前記フィルタユニットは、
    液体入口と、前記吐出ユニットに接続される液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記吐出ユニットは、互いに異なる複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数の前記ノズル列を有し、
    前記液室形成部材は、前記複数のノズル列にそれぞれ対応する複数の前記液室を有し、
    前記複数の液室のうちの、一部の前記液室の前記第1側壁面の水平方向に対する傾斜角度が、他の前記液室の前記第1側壁面の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする液体吐出モジュール。
  19. 前記複数の液室のうちの、一部の前記液室の前記排出口から前記液体出口までの流路の断面積が、他の前記液室の前記排出口から前記液体出口までの流路の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項18に記載の液体吐出モジュール。
  20. 前記複数の液室がノズル列方向に並んでいることを特徴とする請求項18又は19に記載の液体吐出モジュール。
  21. 前記液室形成部材は、前記複数の液室の前記上流室が形成される上流部材と、前記複数の液室の前記下流室が形成される下流部材を含み、
    前記上流部材と前記下流部材のうちの一方の部材に、第1係合部が形成され、
    前記上流部材と前記下流部材のうちの他方の部材に、前記第1係合部と係合する第2係合部が形成され、
    前記第1係合部と前記第2係合部は、前記液室形成部材の前記ノズル列方向における中央部に配置されていることを特徴とする請求項20に記載の液体吐出モジュール。
  22. 複数の液体吐出モジュールを有し、
    前記液体吐出モジュールは、
    液体を吐出するノズル列を有する吐出ユニットと、前記吐出ユニットに接続されたフィルタユニットを有し、
    前記フィルタユニットは、
    液体入口と、前記吐出ユニットに接続される液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記吐出ユニットは、互いに異なる複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数の前記ノズル列を有し、
    前記液室形成部材は、前記複数のノズル列にそれぞれ対応する複数の前記液室を有し、
    前記複数の液室がノズル列方向に並んでおり、
    複数の前記液体吐出モジュールは、前記ノズル列方向に並び、
    前記ノズル列方向に隣接する2つの前記液体吐出モジュールは、それぞれの端部同士が、水平面に沿い、且つ、前記ノズル列方向と直交する方向において部分的に重なるように配置されており、
    前記液体吐出モジュールは、前記複数のノズル列から液体を吐出させる駆動回路を有し、
    前記駆動回路は、前記ノズル列方向と直交する方向に前記液室形成部材と隣接する位置において、前記ノズル列方向に延びており、
    前記複数の液室のうちの、前記ノズル列方向の端に位置する前記液室の前記排出口から前記液体出口までの流路の断面積が、他の前記液室の前記排出口から前記液体出口までの流路の断面積よりも小さいことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  23. 複数の液体吐出モジュールを有し、
    前記液体吐出モジュールは、
    液体を吐出するノズル列を有する吐出ユニットと、前記吐出ユニットに接続されたフィルタユニットを有し、
    前記フィルタユニットは、
    液体入口と、前記吐出ユニットに接続される液体出口と、前記液体入口及び前記液体出口に連通する液室を有する液室形成部材と、
    その面方向が上下方向に沿った姿勢で前記液室内に配置され、前記液室を前記液体入口に連通する上流室と前記液体出口に連通する下流室とに区切るフィルタと、を備え、
    前記下流室の上端部の、前記フィルタの面方向に沿い、且つ、上下方向とは直交するフィルタ幅方向における中央部に、前記液体出口に繋がる排出口が配置され、
    前記液室形成部材は、前記下流室の上端部を形成する壁面として、前記フィルタ幅方向において前記排出口を挟んで配置された2つの第1側壁面を有し、
    前記2つの第1側壁面は、上に向かうほど前記フィルタ幅方向において前記排出口に近づくように上下方向に対して傾斜して延び、前記下流室の上端部の前記フィルタ幅方向における流路幅が、上に向かうほど小さくなっており、
    前記吐出ユニットは、互いに異なる複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数の前記ノズル列を有し、
    前記液室形成部材は、前記複数のノズル列にそれぞれ対応する複数の前記液室を有し、
    前記複数の液室がノズル列方向に並んでおり、
    複数の前記液体吐出モジュールは、前記ノズル列方向に並び、
    前記ノズル列方向に隣接する2つの前記液体吐出モジュールは、それぞれの端部同士が、水平面に沿い、且つ、前記ノズル列方向と直交する方向において部分的に重なるように配置されており、
    前記液体吐出モジュールは、前記複数のノズル列から液体を吐出させる駆動回路を有し、
    前記駆動回路は、前記ノズル列方向と直交する方向に前記液室形成部材と隣接する位置において、前記ノズル列方向に延びており、
    前記複数の液室のうちの、前記ノズル列方向の端に位置する前記液室の前記第1側壁面の水平方向に対する傾斜角度が、他の前記液室の前記第1側壁面の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする液体吐出ヘッド。
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