JPH11291513A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH11291513A
JPH11291513A JP9640498A JP9640498A JPH11291513A JP H11291513 A JPH11291513 A JP H11291513A JP 9640498 A JP9640498 A JP 9640498A JP 9640498 A JP9640498 A JP 9640498A JP H11291513 A JPH11291513 A JP H11291513A
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filter
ink
ink jet
area
jet recording
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JP9640498A
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Katsuhiro Komatsu
克弘 小松
Norihiko Kurashima
憲彦 倉島
Kazunaga Suzuki
一永 鈴木
Takahiro Katakura
孝浩 片倉
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクが流れる孔径を十分に小さく保ちなが
ら、フィルタ全体の開口率及びフィルタの有効面積を向
上したフィルタを具備するインクジェット式記録装置を
提供する。 【解決手段】 インク滴を吐出する複数のノズルを有す
るインクジェット式記録ヘッドと、このインクジェット
式記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段とを有
し、これらの間の流路24aにフィルタを具備するイン
クジェット式記録装置において、前記フィルタは、フィ
ルタ本体1に複数のフィルタ孔2を有し、前記フィルタ
本体1の前記流路24a内の有効面積に対する前記フィ
ルタ孔2の開口面積の合計の割合である開口率を当該フ
ィルタ本体1の面方向の領域毎に変化させることによ
り、インクの圧力損失を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッドに用いられ、インク内の異物及び気泡等を除
去するためのフィルタを具備するインクジェット式記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式記録ヘッドで
は、インクが充填されたインクカートリッジから、この
インクカートリッジに挿入されるインク供給針及び流路
を介してインクが供給され、供給されたインクは圧電振
動子等を駆動させることによりノズルから吐出される。
【0003】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、インクカートリッジのインク内に存在する異物、あ
るいはインクカートリッジを着脱する際に、例えば、イ
ンク供給針への付着等によってインク内に混入した異物
が供給されると、吐出不良を起こすという問題がある。
また、インク内に存在する気泡によっても、同様に、吐
出不良を起こすという問題がある。そのため、通常、イ
ンクカートリッジとインクジェット式記録ヘッドとの間
のインクの流路には、複数の微細な孔を有し、インク内
の異物及び気泡を除去するためのフィルタが装着されて
いる。
【0004】このフィルタとしては、従来から、繊維を
織って織り目をフィルタ孔としたフィルタが用いられ、
このフィルタをインクが通過する際に異物及び気泡が除
去される。しかし、このタイプのフィルタでは、除去し
ようとする異物より、かなり小さい目のフィルタ孔とし
なければならないので、インクの流れによる圧力損失が
大きくなり、吐出特性が低下するという問題がある。
【0005】この問題を解決するために、フィルタ自体
の面積を増大する、あるいはインクの流れる孔径を増大
して、全体の流路面積を拡大することにより圧力損失を
低下させる方法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合、ヘッド自体の寸法が大きくなってしまい、ひいて
は記録装置の長大化を招いてしまうという問題がある。
また、後者の場合、異物及び気泡がフィルタを通過して
しまい、十分に除去できないという問題がある。
【0007】また、インクの流速はフィルタの面方向の
領域毎に異なるため、その領域毎に圧力損失分布が異な
り、実質的にフィルタの有効面積を狭めているという問
題がある。
【0008】さらに、インクの流速が非常に遅い領域で
は、淀み領域が存在してしまい、フィルタの上流側領域
に体積の大きな気泡が残留してしまい、フィルタの有効
面積を狭めてしまうという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、このような事情に鑑
み、インクが流れる孔径を十分に小さく保ちながら、フ
ィルタ全体の開口率及びフィルタの有効面積を向上した
フィルタを具備するインクジェット式記録装置を提供す
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インク滴を吐出する複数のノズルを
有するインクジェット式記録ヘッドと、このインクジェ
ット式記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段と
を有し、これらの間の流路にフィルタを具備するインク
ジェット式記録装置において、前記フィルタは、フィル
タ本体に複数のフィルタ孔を有し、前記フィルタ本体の
前記流路内の有効面積に対する前記フィルタ孔の開口面
積の合計の割合である開口率を当該フィルタ本体の面方
向の領域毎に変化させていることを特徴とするインクジ
ェット式記録装置にある。
【0011】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記開口率が、前記フィルタ本体の面方向外縁領域
と面方向中央領域とで異なることを特徴とするインクジ
ェット式記録装置にある。
【0012】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、前記開口率が、前記フィルタ本体の面方向外縁領域
が面方向中央領域より大きいことを特徴とするインクジ
ェット式記録装置にある。
【0013】本発明の第4の態様は、第1の態様におい
て、前記開口率が、前記フィルタ本体の面方向上流側領
域と面方向下流側領域とで異なることを特徴とするイン
クジェット式記録装置にある。
【0014】本発明の第5の態様は、第3の態様におい
て、前記開口率が、前記フィルタ本体の面方向下流側領
域が面方向上流側領域より大きいことを特徴とするイン
クジェット式記録装置にある。
【0015】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
の態様において、前記フィルタ本体の面方向の領域毎
に、少なくとも前記フィルタ孔の密度を変化させること
により、前記開口率を変化させることを特徴とするイン
クジェット式記録装置にある。
【0016】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
の態様において、前記フィルタ本体の面方向の領域毎
に、少なくとも前記フィルタ孔の孔径を変化させること
により、前記開口率を変化させることを特徴とするイン
クジェット式記録装置にある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0018】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るインクジェット式記録装置に用いられるフィル
タの平面図であり、図2は、フィルタ孔の形状及び配列
を示す図である。
【0019】本実施形態のフィルタ1は、図示するよう
に、中央部のインクの流路に対応する領域に、インクが
通過する複数のフィルタ孔2が設けられたフィルタ部3
を有し、また、フィルタ部3の外側のフィルタ周縁に
は、フィルタ1を固定するための複数の固定孔4を有す
る。
【0020】このようなフィルタ1に設けられているフ
ィルタ孔2は、本実施形態では、丸形で、開口面積がフ
ィルタ1の厚さ方向の上流側から下流側に向かって徐々
に大きくなるテーパ形状を有する。すなわち、上流側の
内径d1は下流側の内径d2よりも小さくなるように形
成されている。また、フィルタ孔2の内径は、インクジ
ェット式記録ヘッドのインクを吐出するノズルの径より
も小さく、例えば、本実施形態では、ノズル径が約20
〜30μmであるのに対し、フィルタ孔2の内径は約1
/2の10〜15μmに形成されている。
【0021】これら複数のフィルタ孔2は、基本的に
は、隣接する三つのフィルタ孔2が正三角形形状に並ぶ
ように、フィルタ2の並設方向がそれぞれ互いに略60
°の角度になるように設けられ、また、それぞれのフィ
ルタ孔2が、例えば、本実施形態では、約20〜25μ
mの間隔で並設されている。さらに、フィルタ孔2全体
のパターンとしては、略六角形形状になるようにフィル
タ孔2が並設されている。
【0022】このフィルタ1の厚さは、フィルタ孔2の
直径よりも厚く形成されることが好ましく、例えば、本
実施形態では、フィルタ孔2の直径の約2倍の約20〜
30μmで形成されている。これにより、フィルタ1
は、十分な剛性を保持することができる。
【0023】また、本実施形態では、フィルタ部3の中
央部のフィルタ孔2の密度を外周部よりも小さくするこ
とにより、フィルタ部3の外周部の開口率を中央部より
も相対的に大きくしている。これにより、フィルタ部3
の外周領域でのインクの流速が、中央部とほぼ等しくな
る。したがって、インクの流速の違いによって生じる圧
力損失分布がフィルタ部3の中央部と外周部とで均等化
され、実質的にフィルタの有効面積の向上を図ることが
できる。また、インクの淀み領域がなくなるため、過大
な気泡の残留を防止することができる。
【0024】このようなフィルタ1の製造方法は、特に
限定されないが、フィルタ1が微小な直径のフィルタ孔
2を多数有するため、本実施形態では、エレクトロフォ
ーミング(電鋳)で形成した。また、フィルタ1の材質
としては、特に限定されないが、フィルタ1をエレクト
ロフォーミングで形成する場合には、ニッケルを用いる
のが好ましい。
【0025】ここで、本実施形態のフィルタ1の製造工
程について説明する。
【0026】まず、図3(a)に示すように、例えば、
ステンレス鋼等からなる基板10上にレジスト膜11を
形成する。このレジスト膜11の厚さは、少なくとも製
造するフィルタ1の厚さよりも厚く形成することが好ま
しい。これは、以下の工程に示すように、所望の形状の
フィルタ1を容易に形成するためのものである。
【0027】次いで、図3(b)に示すように、レジス
ト膜11をフィルタ1の形状に合わせてパターニングす
る。すなわち、フィルタ孔2及び固定孔4に対応する部
分のレジスト膜20を残して、他の部分のレジスト膜1
1を除去する。
【0028】次いで、図3(c)に示すように、レジス
ト膜11が除去され、基板10上にフィルタ1となる、
例えば、ニッケル等の金属層12を所定の厚さまでメッ
キする。このとき、レジスト膜11は、上述のように、
フィルタ1よりも厚く形成されているため、金属層12
をレジスト膜11の厚さ以上に形成することがない。し
たがって、フィルタ孔2等は、容易に所望の形状に形成
される。
【0029】その後、図3(d)に示すように、全ての
レジスト膜11を除去して、基板10から取り外すこと
により、所望の形状のフィルタ孔2及び固定孔4を有す
るフィルタ1が形成される。
【0030】このように、レジスト膜11を製造するフ
ィルタ1の厚さよりも厚く形成して、エレクトロフォー
ミングによりフィルタ1を形成すれば、所望の形状のフ
ィルタ1を容易に形成することができる。しかし、エレ
クトロフォーミングを用いても、従来のように、レジス
ト膜11の厚さを製造するフィルタ1の厚さと同一ある
いは薄く形成する方法では、図4に示すように、レジス
ト膜11の上部にまで金属層12がメッキされてしま
い、所望の形状のフィルタ1を形成するのが困難であ
る。したがって、本実施形態のフィルタ1を形成するた
めには、上述の製造方法を用いることが最も好ましい。
【0031】このように形成されたフィルタは、図5の
断面図に示すような記録ユニット20に組み込まれる。
この記録ユニット20は、記録ユニット20を構成する
フレーム21と、インクカートリッジ22のインク供給
孔22aに挿入されるインク供給針23と、インクジェ
ット式記録ヘッド30とインク供給針23とを連通する
流路24aを有するヘッドケース24とを有する。
【0032】ここで、このような記録ユニットに用いら
れるインクジェット式記録ヘッドの一例を示す。図6
は、インクジェット式記録ヘッドの一例を示す断面図で
ある。
【0033】このようなインクジェット式記録ヘッドで
は、例えば、図6に示すように、圧力発生室31が形成
された流路形成基板32の一方面には、弾性膜33が形
成されている。この弾性膜33上には、下電極膜34、
圧電体膜35及び上電極膜36が積層及びパターニング
され、各圧力発生室31毎に圧電体能動部300を構成
している。この圧電体能動部300上には、電気絶縁性
を備えた絶縁体層37が形成され、さらに、絶縁体層3
7の各圧電体能動部300に対応する部分には、リード
電極38と接続するために上電極膜36の一部を露出さ
せるコンタクトホール37aが形成されている。このコ
ンタクトホール37aを介して、各上電極膜36に一端
が接続し、また他端が接続端子部に延びるリード電極3
8が形成されている。
【0034】一方、流路形成基板32の他方面側には、
ノズル41aが穿設されたノズル形成基板41が設けら
れ、このノズル41aと圧力発生室31とを連通するノ
ズル連通孔42が封止板43、共通インク室形成基板4
4、薄肉板45、及びインク室側板46を貫通するよう
に配されている。
【0035】また、封止板43、共通インク室形成基板
44及び薄肉板45により、共通インク室47が形成さ
れている。この共通インク室47と各圧力発生室31と
は封止板43に形成されたインク供給連通孔48を介し
て連通されており、また、封止板43には、外部からイ
ンク供給を受けるインク導入口49が形成されている。
また、この共通インク室47に対向する部分のインク室
側板46に開口46aが形成されている。この開口46
a部分の薄肉壁45により、インクを吐出する際に発生
するノズル41aと反対側に向かう圧力が吸収され、他
の圧力発生室31に、共通インク室47を経由して不要
な正又は負の圧力が加わるのを防止している。
【0036】このようなインクジェット式記録ヘッドで
は、インク導入口49から共通インク室47にインクが
供給され、インク供給連通孔48を介して各圧力発生室
31に分配される。そして、ノズル41aに至るまで内
部をインクで満たした後、図示しない外部の駆動回路か
らの記録信号に従い、リード電極38を介して下電極膜
34と上電極膜36との間に電圧を印加し、弾性膜3
3、下電極膜34及び圧電体膜35を撓み変形させるこ
とにより、圧力発生室31内の圧力が高まりノズル41
aからインクを吐出する。
【0037】また、このようなインクジェット式記録ヘ
ッドにインクを供給する流路24aを有するヘッドケー
ス24とインクカートリッジ22に挿入されるインク供
給針23との間に、フィルタ1は、後述するように、熱
溶着により固定される(図5参照)。
【0038】図7は、フィルタ1の固定部分を模式的に
示した図である。
【0039】フィルタ1は、ヘッドケース24とインク
供給針23との間に、フィルタ部3が流路内に位置する
ように固定される。すなわち、図7(a)に示すよう
に、フィルタ1は、ヘッドケース24の流路24aの周
縁部に設けられたリブ24bと、フィルタ1の固定孔4
とが対向するように配置される。このとき、フィルタ孔
2を有するフィルタ部3は、流路24aに対向する領域
に位置することになる。そして、インク供給針6は、上
部から図示しないヒートツールにより加熱及び加圧しな
がらヘッドケース24に嵌合される。これにより、図7
(b)に示すように、リブ24bが溶融され、フィルタ
1は、ヘッドケース5とインク供給針6との間に熱溶着
される。また、溶融されたリブ24bが固定孔4に流れ
込むことにより、フィルタ1は面方向にズレることがな
い。
【0040】また、フィルタ1を固定する際、フィルタ
孔2を有するフィルタ部3を流路24a内で下流側に突
出するようにしてもよい。これにより、流路24a内の
フィルタ部3の有効面積を増加させ、フィルタ部3の圧
力損失を低減することができる。
【0041】このように、本発明に係るフィルタをイン
クの流路に設けることにより、フィルタの開口率が向上
され、インクの圧力損失を抑えることができる。また、
フィルタの中央部と外周部とで開口率を変化させたこと
により、フィルタの面方向での圧力損失分布が均等化さ
れ、実質的にフィルタの有効面積が向上されている。し
たがって、インクの吐出特性を良好な状態に保持するこ
とができる。
【0042】なお、本実施形態では、フィルタ部3の中
央部のフィルタ孔2を外周部よりも少なくすることによ
り、フィルタの面方向の開口率を変化させているが、こ
れに限定されない。例えば、図8に示すように、フィル
タ部3の外周部から中央部に向かうにつれて、フィルタ
孔2の内径を小さくすることにより、開口率を変化させ
るようにしてもよい。
【0043】また、本実施形態では、フィルタ孔を断面
が丸形で、下流側が大きくなるテーパ形状に形成するよ
うにしたが、これに限定されず、例えば、図9に示すよ
うに、フィルタ孔2を六角形形状に形成するようにして
もよいし、あるいは八角形形状等の多角形状に形成する
ようにしてもよい。また、厚さ方向の形状は、ストレー
ト形状に形成するようにしてもよい。何れにしても、上
述のように、インクの吐出特性を良好な状態に保持する
ことができる。
【0044】(実施形態2)図10は、実施形態2に係
るフィルタを用いたヘッドの一部を示す断面図及びフィ
ルタの断面図である。
【0045】実施形態2のフィルタ1Aは、図10に示
すように、ヘッドケース24とインク供給針23とによ
り水平方向に延びる水平流路24cが形成されている場
合に用いられ、この水平流路24cを覆う大きさの長円
形状を有し、上述の実施形態と同様に、ヘッドケース2
4とインク供給針23との間に固定されている。
【0046】この実施形態2のフィルタ1Aでは、フィ
ルタ1Aを固定した状態でインクの流れの上流側となる
領域のフィルタ孔2Aの密度を下流側よりも小さくする
ことにより、下流側の開口率が相対的に向上されてい
る。これにより、フィルタ1Aの面方向のインクの流速
の分布が均等化される。
【0047】したがって、このような構造とすることに
より、フィルタの上流部と下流部との圧力損失の分布が
均等化され、上述の実施形態と同様に、実質的にフィル
タの有効面積を向上することができる。
【0048】また、インクの流速が不均等である場合に
は、フィルタ上の流速の遅い場所に気泡が残留してしま
うが、上述にように、インクの流速が均等化されること
により、フィルタ上に残留する気泡を低減することがで
きる。
【0049】なお、本実施形態では、インクの流れの上
流側のフィルタ孔を少なくすることにより開口率を変化
させているが、これに限定されるわけではない。例え
ば、図11に示すように、実施形態1の場合と同様、イ
ンクの流れの下流側から上流側に向かうにつれて、フィ
ルタ孔の内径を小さくすることにより開口率を変化させ
るようにしてもよい。
【0050】また、上述の実施形態では、エレクトロフ
ォーミング法によりフィルタ孔を形成しているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、エッチン
グ法、プレス法、あるいはレーザ照射法等によってフィ
ルタ孔を形成するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルタの面方向の開口率を変化させることにより、圧
力損失分布の均等化を図るようにした。これにより、実
質的にフィルタの開口率が向上され、インクの圧力損失
を低減することができる。また、特に、長円形のフィル
タにおいては、フィルタ上に残留する気泡を低減するこ
とができる。これにより、常に良好な状態でインクを吐
出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録装置に用いるフィルタの平面図である。
【図2】図1のフィルタ部の一部を示す平面図及び断面
図である。
【図3】本発明に係るフィルタの製造工程を示す図であ
る。
【図4】従来のフィルタの製造工程を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1係るフィルタを用いた記録
ユニットの断面図である。
【図6】インクジェット式記録ヘッドの一例を示す断面
図である。
【図7】実施形態1に係るフィルタの固定部分を示す断
面図である。
【図8】実施形態1に係るフィルタの変形例を示す平面
図である。
【図9】実施形態1に係るフィルタの変形例を示す平面
図である。
【図10】実施形態2に係るフィルタを示す断面図及び
平面図である。
【図11】実施形態2に係るフィルタの変形例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1,1A フィルタ 2,2A フィルタ孔 3 フィルタ部 4 固定孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片倉 孝浩 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルを有す
    るインクジェット式記録ヘッドと、このインクジェット
    式記録ヘッドにインクを供給するインク供給手段とを有
    し、これらの間の流路にフィルタを具備するインクジェ
    ット式記録装置において、 前記フィルタは、フィルタ本体に複数のフィルタ孔を有
    し、前記フィルタ本体の前記流路内の有効面積に対する
    前記フィルタ孔の開口面積の合計の割合である開口率を
    当該フィルタ本体の面方向の領域毎に変化させているこ
    とを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記開口率が、前記
    フィルタ本体の面方向外縁領域と面方向中央領域とで異
    なることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記開口率が、前記
    フィルタ本体の面方向外縁領域が面方向中央領域より大
    きいことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記開口率が、前記
    フィルタ本体の面方向上流側領域と面方向下流側領域と
    で異なることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記開口率が、前記
    フィルタ本体の面方向下流側領域が面方向上流側領域よ
    り大きいことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記フ
    ィルタ本体の面方向の領域毎に、少なくとも前記フィル
    タ孔の密度を変化させることにより、前記開口率を変化
    させることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記フ
    ィルタ本体の面方向の領域毎に、少なくとも前記フィル
    タ孔の孔径を変化させることにより、前記開口率を変化
    させることを特徴とするインクジェット式記録装置。
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