JP2012166420A - 液体噴射ヘッドユニットの製造方法、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニットの製造方法、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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Yuga Mochizuki
優雅 望月
Hiroyuki Hagiwara
寛之 萩原
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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドを精度良く所定位置に配置して液滴の吐出精度が向上し、かつ大
型化を抑えた液体噴射ヘッドユニットの製造方法、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射
装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッド30に設けられた自己封止ユニット37には、インクを吐出する
ノズルが形成されたノズル形成面に交差する本体62のヘッド側面69にフィルム60が
設けられている。フィルム60の端部60aは、本体62のヘッド側面69の外縁部より
も外側に突出している。このフィルム60の端部60aを記録ヘッド30側に屈曲させ、
その後、記録ヘッド30をサブキャリッジ20の所定位置に配置してヘッドユニット40
とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、液体噴射ヘッドユニットの製造方法、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射
装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドユニットの製
造方法、インクジェット式記録ヘッドユニット、インクジェット式記録装置に関する。
液体噴射装置の代表例として、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッ
ドという)を備え、この記録ヘッドのノズルから液体状のインクをインク滴として噴射さ
せて記録を行うインクジェット式記録装置(プリンター)が知られている。
具体的には、ノズルを複数列設してなるノズル列を有する記録ヘッドをサブキャリッジ
に複数並べて固定して1つのインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニッ
トという)とし、当該ヘッドユニットをメインキャリッジに搭載した構成を採用したプリ
ンターがある(例えば、特許文献1参照)。
ヘッドユニットを構成する記録ヘッドは、ノズルに連通する圧力発生室に液体を供給す
る液体流路を有し、例えば圧電素子の変位により圧力発生室内のインクに作用する圧力を
利用してノズルからインク滴を吐出するものが知られている。
このような記録ヘッドの一例としては、自己封止ユニットを備えたものがある(例えば
、特許文献2参照)。このような記録ヘッドでは、例えば、記録ヘッドのノズル形成面に
交差する側面に設けられた凹部の開口をフィルムで封止することで液体流路の一部が構成
されている。液体流路の途中に弁体を配設し、通常時は、弁体が液体流路を閉鎖するよう
に付勢しておく。インクの吐出に伴い圧力発生室が負圧になった際は、その負圧で変位し
たフィルムに押圧された弁体が液体流路を開放するように構成しておく。
かくして、インクの吐出に伴い圧力発生室に負圧が生じれば、フィルムが弁体を押圧し
、この押圧力により弁体が開放し、液体流路にインクが流れて圧力発生室に供給される。
このような記録ヘッドは、サブキャリッジの所定位置に次のように固定される。図14
は、従来技術に係るヘッドユニットの製造方法を示す概略側面図である。
図14(a)に示すように、記録ヘッド100a、100bは、圧力素子などヘッド本
体が収容されたヘッドケース101と、ヘッド本体にインクを供給する液体流路を有する
自己封止ユニット102と、ヘッドケース101に設けられてノズルが形成されたノズル
プレート103とを備えている。また、ヘッドケース101には、ノズルからインク滴を
吐出する方向とは直交する側方に突出したフランジ部104を有し、フランジ部104の
下面には、スペーサー105が設けられている。一方、サブキャリッジ106には、記録
ヘッド100a、100bのヘッドケース101が挿通される開口部107が設けられて
いる。
このような記録ヘッド100a、100bのヘッドケース101を開口部107に挿通
し、スペーサー105の下面側を開口部107の開口縁部に載置する。次に、記録ヘッド
100a、100bのノズル同士の相対位置が所定位置となるように配置する。例えば、
ノズルプレート103の平面(図14(a)中の下側からの平面)をCCDカメラなどで
撮像し、各記録ヘッド100a、100bのノズル同士の相対位置が所定位置となるよう
に記録ヘッド100a、100bの位置を調整する。
その後、記録ヘッド100a、100bの位置がずれないように、例えば、記録ヘッド
100a、100bの上面をサブキャリッジ106側に押圧する。次に、スペーサー10
5とサブキャリッジ106との間に瞬間接着剤108を注入し、仮固定する。そして、図
示しないが、ネジなどの締結部材でサブキャリッジ106に記録ヘッド100a、100
bを固定する。
特開2005−193458号公報 特許第3606282号公報
しかしながら、図14(b)に示すように、記録ヘッド100a、100bの側面に設
けられたフィルム109の端部110が記録ヘッド100a、100bの外縁部よりも外
側に突出していると、端部110が他の記録ヘッドに干渉する虞がある。例えば、記録ヘ
ッド100bの端部110が外側に反り、記録ヘッド100aの端部110で下方に押圧
されると、記録ヘッド100bが傾いてしまう。このように傾いた状態で記録ヘッド10
0a、100b同士の相対位置が所定位置となるように位置決めすると、仮固定のために
注入した瞬間接着剤108の硬化に伴う収縮により、記録ヘッド100bの傾きが変化し
、当初の所定位置からずれてしまう。すなわち、記録ヘッド100a、100bのノズル
同士の相対位置が所定位置からずれてしまう。
ここで、フィルム109の端部110による干渉があっても、所定位置に配置された記
録ヘッド100a、100bがずれないように、より強固な荷重を掛けた状態で、瞬間接
着剤による仮固定、締結部材による本固定を行うことも考えられる。しかし、この場合、
その荷重を開放したときに、記録ヘッド100a、100b及びサブキャリッジ106の
弾性変形の復元により記録ヘッド100a、100bがずれてしまう。
また、フィルム109の端部110は、フィルム109を記録ヘッド100a、100
bの側面に取り付ける際に、押さえる部分として必要な部分であり、フィルム109の大
きさを記録ヘッド100a、100bの外縁部より外側に突出しないような大きさとする
ことはできない。
さらに、フィルム109を記録ヘッド100a、100bに取り付けた後、端部110
を切除することも考えられるが、切除の際に生じる微細な切れ端が液体流路やノズルなど
に入り込んでしまう虞がある。
記録ヘッド100a、100b間の距離を十分にとって、端部110の干渉を避けるこ
とも考えられるが、この場合、ヘッドユニットの大きさが大型化してしまう。
なお、このような問題は、インク滴を噴射するインクジェット式記録装置だけでなく、
他の液滴を噴射する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液体噴射ヘッドを精度良く所
定位置に配置して液滴の吐出精度が向上し、かつ大型化を抑えた液体噴射ヘッドユニット
の製造方法、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル形成面に交差
するヘッド側面に設けられたフィルムを有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドが
複数搭載された固定部材とを備えた液体噴射ヘッドユニットの製造方法であって、前記ヘ
ッド側面の外縁部よりも外側に突出した前記フィルムの端部を、前記液体噴射ヘッド側に
屈曲させ、当該液体噴射ヘッドを前記固定部材の所定位置に配置して固定することを特徴
とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法にある。
かかる態様では、フィルムの端部を液体噴射ヘッド側に屈曲させたので、各液体噴射ヘ
ッドを固定部材の所定位置に配置しても、液体噴射ヘッドの端部が他の液体噴射ヘッドの
端部に接触することがない。したがって、液体噴射ヘッドが固定部材に配置されても、液
体噴射ヘッドが他の液体噴射ヘッドのフィルムの端部から受ける力により傾いてしまうこ
とが防止される。これにより、固定部材の所定位置に配置された各液体噴射ヘッドはその
まま状態で保持され、複数の液体噴射ヘッドから吐出される液体の吐出精度を向上するこ
とができる。また、フィルムの端部を切除しないので、切除により生じる微細な切れ端が
液体流路やノズルなどに入り込んでしまうことを防止できる。さらに、各液体噴射ヘッド
のフィルムの端部同士が接触することを避けるために、各液体噴射ヘッドの間隔を広げる
必要が無い。すなわち、各液体噴射ヘッドの間隔を狭めて、固定部材に配置できるので、
大型化を抑えた液体噴射ヘッドユニットを提供することができる。
ここで、前記固定部材の所定位置に配置された前記液体噴射ヘッドを、接着剤により当
該所定位置に仮固定し、その後、締結部材により本固定することが好ましい。これにより
、液体噴射ヘッドは接着剤で固定部材に仮固定されているので、締結部材による本固定の
際に、固定部材の所定位置に配置された液体噴射ヘッドがずれてしまうことが防止される
また、前記液体噴射ヘッドは、前記ノズルに連通して液体が流通する液体流路を備え、
前記フィルムは、前記液体噴射ヘッドのヘッド側面側に設けられた凹部の開口を封止して
前記液体流路の一部を構成していることが好ましい。これにより、液体流路の一部を構成
するフィルムが他の記録ヘッドに干渉することを防止できる。
また、前記液体噴射ヘッドは、前記液体流路の途中に形成された圧力室と、前記圧力室
に液体を供給するために当該液体流路を開放又は閉鎖する弁体と、当該液体流路を閉鎖す
るように前記弁体を付勢する付勢部材とを有する自己封止ユニットを備え、前記自己封止
ユニットは、前記フィルムが、前記圧力室を区画するとともに前記圧力室内に作用する負
圧に基づいて前記圧力室側に変位して前記弁体を押圧し、前記付勢部材の付勢力に抗して
前記弁体を開放させるように構成されていることが好ましい。これにより、記録ヘッドに
設けられた自己封止ユニットを構成するフィルムが他の記録ヘッドに干渉することを防止
できる。
本発明の他の態様は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル形成面に交差するヘッ
ド側面に設けられたフィルムを有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドが複数搭載
された固定部材とを備え、前記ヘッド側面の外縁部よりも外側に突出した前記フィルムの
端部は、前記液体噴射ヘッド側に屈曲していることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット
にある。
本態様によれば、各液体噴射ヘッドのフィルムの端部同士が接触することで、各液体噴
射ヘッドが固定部材の所定位置からずれて配置されることが防止されている。これにより
液体の吐出精度が向上した液体噴射ヘッドユニットが提供される。また、各液体噴射ヘッ
ドの間隔を広げる必要が無いので、各液体噴射ヘッドの間隔を狭めて、固定部材に配置で
きるので、液体噴射ヘッドユニットの大型化を抑えることができる。
本発明の他の態様は、上記液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴
射装置にある。
本態様によれば、液体噴射ヘッドを精度良く所定位置に配置して液滴の吐出精度が向上
し、かつ大型化を抑えた液体噴射装置が提供される。
インクジェット式記録装置の概略構成図である。 ヘッドユニットの上面図である。 ヘッドユニットの底面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 記録ヘッドの正面図である。 自己封止ユニットの斜視図である。 記録ヘッドの上面図である。 図6のI−I線断面図である。 記録ヘッドの底面図である。 記録ヘッドに設けられたフィルムを説明する要部拡大図である。 インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法を示す側面図である。 インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法を示す正面図である。 従来技術に係るヘッドユニットの製造方法を示す側面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、インクジェット式記録装置の概略構成図である。図1に示すように、本実施形
態の液体噴射装置であるインクジェット式記録装置1は、メインキャリッジ10を備える
。メインキャリッジ10は、中空箱体状の部材であり、内部空間内には、詳細は後述する
が、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を複
数有するヘッドユニット(図示せず)が内部に搭載されている。
ヘッドユニットが搭載されたメインキャリッジ10は、装置本体4に取り付けられたキ
ャリッジ軸5の軸方向に移動自在に設けられている。そして、駆動モーター6の駆動力が
図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してメインキャリッジ10に伝達さ
れることで、メインキャリッジ10はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本
体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙装置等に
より給紙された紙等の被記録媒体S(被噴射媒体)がプラテン8上を搬送されるようにな
っている。すなわち、メインキャリッジ10は、被記録媒体Sの送り方向に交差する方向
であるキャリッジ軸5の軸方向(以下、主走査方向)に往復移動する。
また、特に図示しないが、メインキャリッジ10には、内部に搭載されたヘッドユニッ
トにインクを供給するためのインク供給チューブと、駆動信号等の信号を供給するための
信号ケーブルが接続されている。その他、インクジェット式記録装置1には、図示しない
が、インクを貯留したインクカートリッジ(液体貯留手段)が着脱可能に取り付けられる
カートリッジ装着部が設けられている。
図2は、メインキャリッジに搭載されたヘッドユニットの上面図であり、図3は、メイ
ンキャリッジに搭載されたヘッドユニットの底面図であり、図4は、図2におけるA−A
線断面図であり、図5は、図2におけるB−B線断面図である。なお、図2は、キャリッ
ジカバー12を取り外した状態である。
メインキャリッジ10は、キャリッジ本体11と、このキャリッジ本体11の上部開口
を塞ぐキャリッジカバー12とからなり、上下に分割可能な中空箱体状の部材である。キ
ャリッジ本体11とキャリッジカバー12とから構成される内部空間には、後述するヘッ
ドユニット40(本発明における液体噴射ヘッドユニットの一種)およびヘッドユニット
40の上部に接続される流路部材(特に図示せず)が搭載されている。
キャリッジ本体11は、略矩形状の底板部11aと、当該底板部11aの四方の外周縁
からそれぞれ上方に起立した側壁部11bとを備えている。また、底板部11aの側壁部
11bよりも内側には、側壁部11bよりも高さが低い載置部11cが設けられている。
また、底板部11aには、底部開口13が開設されている。
ヘッドユニット40は、複数の記録ヘッド30等を一体化したものであり、複数の記録
ヘッド30と、これらの記録ヘッド30が所定位置に位置決めされた状態で複数並列に取
り付けられるサブキャリッジ20とから構成されている。本実施形態では、ヘッドユニッ
ト40は、サブキャリッジ20に取り付けられた5つの記録ヘッド30を有している。も
ちろん、記録ヘッド30の個数は5つに限定されない。
サブキャリッジ20は、略中央部に矩形状の開口部21を有し、平面視で略長方形状の
部材である。サブキャリッジ20には、複数の記録ヘッド30が搭載される。具体的には
、記録ヘッド30が開口部21に挿通され、記録ヘッド30に取り付けられたスペーサー
34(図6参照)が開口部21の四方の外周を形成する外枠部の裏面側(記録媒体に対向
する側)に固定される。なお、各記録ヘッド30は、ノズル形成面33と被記録媒体との
間隔が等しくなるようにスペーサー34を介してサブキャリッジに固定されている。
サブキャリッジ20には、次のように記録ヘッド30が配置されている。サブキャリッ
ジ20は、その長手方向を被記録媒体に対する主走査方向とする。図2及び図3には、主
走査方向がX軸方向となるように図示してある。また、詳細は後述するが、記録ヘッド3
0には、複数のノズル31が一方向に列設されたノズル列36(図10参照)が設けられ
ている。記録ヘッド30は、このノズル列36の列設方向がX軸に直交するY軸に平行と
なるようにサブキャリッジ20に配置されている。さらに、各記録ヘッド30は、各記録
ヘッド30の各ノズル列36を構成するノズル31のY軸方向における位置が同じになる
ようにサブキャリッジ20に配置されている。例えば、図3の各記録ヘッド30の各ノズ
ル列36の最も下端のノズル31は、全てY軸方向の位置が同じとなっており、各ノズル
列36の二番目以降のノズル31も同様にY軸方向の位置が同じとなっている。
このような構成のヘッドユニット40は、キャリッジ本体11の載置部11cの上面に
ヘッドユニット40を構成するサブキャリッジ20の外縁部が載置され、底板部11a及
び側壁部11bに囲まれた空間内にヘッドユニット40および流路部材(特に図示せず)
が収容される。そして、ヘッドユニット40をキャリッジ本体11内に収容した状態では
、各記録ヘッド30のノズル形成面33は、底板部11aの底部開口13に露出し、キャ
リッジ本体11の下方(記録動作時における記録媒体側)にインクを吐出可能となってい
る。
なお、特に図示しないが、ヘッドユニット40の上部(キャリッジカバー12側)には
、流路部材が設けられている。流路部材は、各記録ヘッド30の自己封止ユニット37(
後述)の流路接続部38にそれぞれ対応した各色のインク分配流路(図示せず)が区画形
成されている。また、流路部材には、外部のインクカートリッジのインクを供給するイン
ク供給チューブが接続され、インクカートリッジのインクが前記インク分配流路に供給さ
れるようになっている。さらに、流路部材は、インク分配流路のインクが各記録ヘッド3
0の自己封止ユニット37に供給されるように構成されている。これにより、インクカー
トリッジ側からインク供給チューブを通じて送られてきた各色のインクが、流路部材内の
インク分配流路にそれぞれ導入され、流路部材のインク分配流路を通ったインクは、各記
録ヘッド30の自己封止ユニット37に供給される。
図5に示すように、記録ヘッド30のヘッドケース32(図6参照)には、ノズル列3
6(図10参照)に沿った方向の両端部に、側方に向けて突出したフランジ部35がそれ
ぞれ形成されている。
フランジ部35には、スペーサー34が取り付けられている。スペーサー34は、直方
体状に形成された合成樹脂等の部材であり、1つの記録ヘッド30に対して、両側のフラ
ンジ部35のノズル形成面33とは反対側の面にそれぞれ1つずつ、合計2つ取り付けら
れる。
スペーサー34には、第1ナット51が収容される第1空間部50と第1空間部50に
連通して上下方向に貫通した第1挿通穴52が設けられている。一方、フランジ部35に
は、貫通孔である第1止着穴54が開設されている。第1止着穴54と第1挿通穴52の
位置が揃えられ、これらの第1止着穴54と第1挿通穴52に第1ネジ53が挿通し、当
該第1ネジ53が第1ナット51に螺合することで、スペーサー34が記録ヘッド30の
フランジ部35に固定されている。
さらに、スペーサー34には、第2ナット56が収容される第2空間部55と第2空間
部55に連通して上下方向に貫通した第2挿通穴57が設けられている。一方、サブキャ
リッジ20の開口部21の外枠部には、貫通孔である第2止着穴59が開設されている。
第2止着穴59と第2挿通穴57の位置が揃えられ、これらの第2止着穴59と第2挿通
穴57に第2ネジ58が挿通し、当該第2ネジ58が第2ナット56に螺合することで、
スペーサー34を介して記録ヘッド30がサブキャリッジ20に固定されている。
図6は、記録ヘッドの正面図であり、図7は、自己封止ユニットの斜視図であり、図8
は、記録ヘッドの上面図であり、図9は、図6のI−I線断面図であり、図10は、記録
ヘッドの底面図である。
記録ヘッド30は、ヘッドケース32を備えている。ヘッドケース32には、各ノズル
31に連通する複数の圧力発生室を含む液体流路を形成する流路ユニットや、圧力発生室
内のインクに圧力変動を生じさせる圧電振動子或いは発熱素子などの圧力発生手段とを備
えるヘッド本体(図示せず)が収容されている。またヘッド本体には、複数の圧力発生室
に連通した液体流路の一部であるマニホールドを有している。ヘッドケース32の記録媒
体側の一方面には、複数のノズル31が設けられたノズルプレート39が設けられている
。記録ヘッド30は、インクジェット式記録装置1の制御部側からの駆動信号を圧力発生
手段に印加して圧力発生手段を駆動することにより、ノズル31からインクを噴射して記
録紙等の記録媒体に着弾させる記録動作を行うように構成されている。
ノズルプレート39の一方面であるノズル形成面33(液体噴射面)には、インクを噴
射するノズル31が複数列設されてノズル列36を構成し、このノズル列36がノズル列
36に直交する方向に2列並べて形成されている。
ヘッドケース32は、中空箱体状部材であり、その先端側には、ノズル形成面33を露
出させた状態で流路ユニットが固定されている。また、ヘッドケース32には、ノズル形
成面33とは反対側(上面側。記録媒体とは反対側)には、流路ユニットにインクを供給
するための液体流路を有する自己封止ユニット37が装着されている。
自己封止ユニット37は、ノズル形成面33とは直交するヘッド側面69を有する直方
体ブロック形状とされている。自己封止ユニット37のヘッド側面69には、液体流路の
一部を構成する圧力室73、主流路64が設けられている。これらの圧力室73及び主流
路64は、ヘッド側面69に設けられた凹部をフィルム60で封止することにより形成さ
れている。
具体的には、樹脂製の本体62の両方のヘッド側面69に主流路64及び圧力室73の
一部となる凹部を設け、両方のヘッド側面69のそれぞれにフィルム60を押し込んだ状
態で熱溶着することで主流路64(流路)及び圧力室73がそれぞれ形成されている。
主流路64は、入口部65から出口部66に向けて(インクの流れ方向に向けて)幅広
状態とされ(幅広部)、出口部66には第一のフィルター67が備えられている。第一の
フィルター67は、幅広状態の出口部66を包含する面積で盤面の広い部分に配され、大
面積が確保されている。第一のフィルター67では、主に、後述する弁体74を流通した
インクに含まれる異物がトラップされる。
第一のフィルター67はインクの流れ方向に沿った面(ヘッド側面69と平行な面)を
有し、主流路64を流通したインクはヘッド側面69の外側から第一のフィルター67を
通って本体62の内側の下部に送られ、2つの排出孔68からヘッドケース32に収容さ
れたヘッド本体のマニホールドに送られる。主流路64に送られたインクは、狭い流路か
ら広い流路に広がって(出口部の幅方向に広がって)端部の排出孔68からヘッドケース
32内のヘッド本体に送られる。つまり、それぞれの主流路64に対して一つのヘッド本
体のマニホールドにつながる2つの排出孔68が設けられ、一つの自己封止ユニット37
には4つの排出孔68が設けられている(図8参照)。
自己封止ユニット37の上部の端部にはインク導入孔71が設けられ、インク導入孔7
1にはインクカートリッジ2からインクが供給される。一方(図8の左側)のインク導入
孔71に供給されたインクは、所定の流路70を経由して図9上側の主流路64の入口部
65に送られ、他方(図8の右側)のインク導入孔71に供給されたインクは、所定の流
路70を経由して図9下側の主流路64の入口部65に送られる。
図8の左側のインク導入孔71につながる流路70は、同図の矢印Aで示すように、当
該インク導入孔71に供給されたインクが、図8及び図9の上側に流通した後下側に向か
い、第二のフィルター72を流通して図6に示した圧力室73に送られるように形成され
ている。一方、図8の右側のインク導入孔71につながる流路70は、同図の矢印Bで示
すように、当該インク導入孔71に供給されたインクが、図8及び図9の下側に流通した
後、図6に示した第二のフィルター72を流通して図8及び図9の上側に向かい、図6の
紙面の裏側に存在する圧力室73に送られるように形成されている。第二のフィルター7
2は盤面と平行な面を有し、第一のフィルター67と平行な状態で配されている。
インク導入孔71(第二のフィルター72)と圧力室73(主流路64の入口部65)
の間の流路70には弁体74がそれぞれ設けられ、ヘッドケース32に収容された記録ヘ
ッドのマニホールド内の圧力が低下した際に、即ち、インクが吐出されて主流路64側の
圧力が相対的に低下した際に弁体74がインクの流通を許容するように作動する。
すなわち、所定の圧力でインクがインク導入孔71から供給される状態にある場合に、
ヘッドケース32内に収容された記録ヘッドのマニホールドにインクが貯留されている際
、弁体74は閉状態にされ、インクの吐出により後流側の圧力が低下すると、これに伴い
発生する負圧力により弁体74が開状態にされてインクが供給される。換言すれば、この
ときフィルム60が圧力室73内に作用する負圧に基づいて圧力室73側に変位し、この
変位を弁体74に伝達する。このことにより弁体74に作用するバネ(特に図示せず)の
付勢力に抗し、受圧板77を介して弁体74を移動させることにより流路70と圧力室7
3との間を開状態とする。ここで、受圧板77はフィルム60に一体的に固着された円形
部材であり、前述のような負圧の発生に伴いフィルム60が圧力室73側に変位した場合
に弁体74に当接してこれを移動させる。
このような構成の自己封止ユニット37には、ノズル形成面33とは反対面に、流路部
材が接続される流路接続部38が設けられている。自己封止ユニット37の内部には、圧
力発生手段に駆動信号を供給するための駆動基板(図示せず)が設けられており、各駆動
基板に電気的に接続された配線部材(図示せず)が自己封止ユニット37の流路接続部3
8側にそれぞれ引き出されている。この配線部材が上記の信号ケーブルと接続されること
で、当該信号ケーブルを通じてインクジェット式記録装置1の制御部から送られてくる駆
動信号等を、駆動基板を介して圧力発生手段側に供給することができる。
ここで、図11を用いて、記録ヘッド30の自己封止ユニット37を構成するフィルム
60について説明する。図11(a)は、ヘッドユニットの要部拡大断面図であり、図1
1(b)は、記録ヘッド30の正面の要部を拡大した要部拡大図である。
図11(a)に示すように、自己封止ユニット37の本体62のヘッド側面69(ノズ
ル形成面33とは垂直な面)には、ヘッド側面69側に設けられた凹部を封止するフィル
ム60が設けられている。
フィルム60は、主流路64や圧力室73となる凹部全体を覆うように本体62のヘッ
ド側面69に載置され、ヘッド側面69の外縁部、すなわち圧力室73や主流路64を構
成する凹部の開口縁部に熱溶着されている。符号79は、フィルム60がヘッド側面69
の外縁部に熱溶着された熱溶着部を示している。なお、フィルム60の材質は、特に限定
はないが、例えば、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)又
はPPS(ポリフェニレンサルファイド)などを含む。
また、フィルム60は、自己封止ユニット37の本体62の外縁部よりも外側に突出し
た端部60aを有している。本実施形態では、フィルム60は、本体62の外縁部よりも
、自己封止ユニット37の長手方向(図11(a)の水平方向)及びノズル形成面33と
は垂直な方向(図11(a)の上下方向)に、突出している。フィルム60の端部60a
は、フィルム60の熱溶着の際に、ヘッド側面69に載置されたフィルム60がずれない
ように押さえられる領域である。
また、図11(b)に示すように、端部60aは、記録ヘッド30側に屈曲されており
、各記録ヘッド30の外側には屈曲していない。本実施形態では、自己封止ユニット37
の長手方向及びノズル形成面33とは垂直な方向に突出した端部60aのそれぞれが記録
ヘッド30側に屈曲されている。すなわち、フィルム60の端部60aは、当該フィルム
60が取り付けられた記録ヘッド30とは異なる他の記録ヘッド30に接触していない。
このように、各記録ヘッド30のフィルム60の端部60a同士が接触することを防止
したので、各記録ヘッド30がサブキャリッジ20の所定位置からずれて配置されること
が防止されている。このように記録ヘッド30は、サブキャリッジ20の所定位置に配置
されるので、インクの吐出精度が向上したものとなる。
また、各記録ヘッド30の端部60a同士が接触することを避けるために、各記録ヘッ
ド30の間隔を広げる必要が無い。すなわち、各記録ヘッド30の間隔を狭めて、サブキ
ャリッジ20に配置できるので、ヘッドユニット40の大型化を抑えることができる。
ここで、上述した構成のインクジェット式記録ヘッドユニット40の製造方法について
説明する。図12及び図13は、インクジェット式記録ヘッドユニットの製造方法を示す
側面図である。
図12(a)に示すように、記録ヘッド30の自己封止ユニット37を形成する。すな
わち、圧力室73や主流路64(図6参照)となる凹部が形成されたヘッド側面69のそ
れぞれに、フィルム60を熱溶着する。
次に、図12(b)に示すように、記録ヘッド30の自己封止ユニット37を構成する
フィルム60の端部60aを、記録ヘッド30の内側に屈曲させる。例えば、平面を有す
る治具80を用い、当該平面を端部60aに当て、端部60aの先端が記録ヘッド30の
内側に傾くように治具80を傾斜させることで、端部60aを変形させる。治具80の傾
斜は、端部60aが弾性で元の状態に戻らない程度とする。
本実施形態では、図12(c)に示すように、自己封止ユニット37のヘッド側面69
の両面のフィルム60の端部60aを記録ヘッド30側に屈曲させる。このような端部6
0aの屈曲を、サブキャリッジ20に搭載される全ての記録ヘッド30について行う。
次に、図13に示すように、各記録ヘッド30のフランジ部35に、スペーサー34を
取り付ける。具体的には、フランジ部35に設けられた第1止着穴54と、スペーサー3
4に設けられた第1挿通穴52の位置を揃える。そして、これらの第1止着穴54と第1
挿通穴52に第1ネジ53を挿通し、第1空間部50に配設された第1ナット51に螺合
させ、スペーサー34をフランジ部35に固定する。
そして、特に図示しないが、サブキャリッジ20の所定位置に一番目の記録ヘッド30
を配置する。当該記録ヘッド30が所定位置からずれないように、付勢部材などで、サブ
キャリッジ20に付勢し、その状態で、サブキャリッジ20とスペーサー34との間に瞬
間接着剤を注入して仮固定する。そして、図5に示すように、サブキャリッジ20に設け
られた第2止着穴59にスペーサー34の第2挿通穴57の位置を揃え、これらの第2止
着穴59と第2挿通穴57に第2ネジ58を挿通し、当該第2ネジ58を第2ナット56
に螺合することで本固定する。これにより、スペーサー34を介して一番目の記録ヘッド
30がサブキャリッジ20に固定される。
次に、特に図示しないが、一番目の記録ヘッド30のノズル列36を基準として、二番
目以降の4つの記録ヘッド30をサブキャリッジ20に取り付ける。具体的には、一番目
の記録ヘッド30及び二番目以降の記録ヘッド30のノズル形成面33をCCDカメラ等
の撮像手段を用いて観察しながら、二番目以降の記録ヘッド30の各ノズル列36が所定
の配置、例えば、一番目の記録ヘッドのノズル列36と所定の間隔を空けて平行となり、
かつ各ノズル列36を構成するノズル31のY軸方向における位置が同じとなるように、
二番目以降の記録ヘッド30の位置を規定する。取り付け対象の記録ヘッド30が位置決
めされたならば、当該記録ヘッド30のスペーサー34とサブキャリッジ20との接触面
に瞬間接着剤を注入して仮固定する。そして、第2止着穴59とスペーサー34の第2挿
通穴57とにネジ53を挿通し、ナット51に螺合して本固定する。
二番目以降の記録ヘッド30は、一番目の記録ヘッド30を基準に位置決めされてサブ
キャリッジ20に固定されるので、二番目以降の記録ヘッド30のノズル列36は、一番
目の記録ヘッド30のノズル列36を基準とした位置に配置される。本実施形態では、二
番目以降の記録ヘッド30は、当該記録ヘッド30の各ノズル列36が一番目のノズル列
36と平行となり、各ノズル列36のノズル31のY軸方向(図3参照)の位置が揃うよ
うにサブキャリッジ20に配置される。
このようにして、サブキャリッジ20に複数の記録ヘッド30が位置決めされて固定さ
れたヘッドユニット40が作製される。
このような本実施形態に係るヘッドユニット40の製造方法によれば、図11(b)、
図12(c)に示すように、フィルム60の端部60aを記録ヘッド30側に屈曲させた
ので、各記録ヘッド30をサブキャリッジ20の所定位置に配置しても、記録ヘッド30
の端部60aが他の記録ヘッド30の端部60aに接触することがない。したがって、瞬
間接着剤で記録ヘッド30をサブキャリッジ20に仮固定しても、記録ヘッド30がサブ
キャリッジ20に対して傾いてしまうことが防止される。このように記録ヘッド30の傾
斜が防止されるので、各記録ヘッド30をサブキャリッジ20に本固定しても、各記録ヘ
ッド30のノズル列36が所定位置に配置された状態を保持することができる。これによ
り、複数の記録ヘッド30から吐出されるインクの吐出精度を向上することができる。さ
らに、フィルム60の端部60aを切除しないので、切除により生じる微細な切れ端が液
体流路やノズル31などに入り込んでしまうことを防止できる。
また、各記録ヘッド30の端部60a同士が接触することを避けるために、各記録ヘッ
ド30の間隔を広げる必要が無い。すなわち、各記録ヘッド30の間隔を狭めて、サブキ
ャリッジ20に配置できるので、大型化を抑えたヘッドユニット40を提供することがで
きる。
さらに、フィルム60の端部60aの接触による記録ヘッド30の傾き(所定位置から
の位置ずれ)を防止するために、記録ヘッド30に、より強固な荷重を掛ける必要が無い
。このため、より強固な荷重を掛けた状態で記録ヘッド30をサブキャリッジ20に固定
したのち、その荷重を開放したときに、記録ヘッド30及びサブキャリッジ20の弾性変
形の復元により記録ヘッド30が位置ずれしてしまうことが防止される。
以降、特に図示しないが、サブキャリッジ20(ヘッドユニット40)をキャリッジ本
体11に固定し、キャリッジカバー12を取り付けてメインキャリッジ10を構成し、メ
インキャリッジ10をキャリッジ軸5に移動自在に取り付ける。そして、メインキャリッ
ジ10にその内部のヘッドユニット40にインクを供給するためのインク供給チューブや
、駆動信号等の信号を供給するための信号ケーブルを接続することで、インクジェット式
記録装置1が作製される。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の実施形態を説明したが、勿論、本発明は上述したものに限定されるもの
ではない。
例えば、記録ヘッド30に設けられたフィルム60は、自己封止ユニット37を構成す
るものであったが、これに限られない。すなわち、ノズル形成面33に交差する面にフィ
ルムが設けられた記録ヘッドを複数並設するヘッドユニットを製造する際に、本発明に係
る液体噴射ヘッドユニットの製造方法を適用することができる。
また、フィルム60の端部60aを屈曲させた後、記録ヘッド30をサブキャリッジ2
0に瞬間接着剤で仮固定し、その後ネジで締結して本固定したが、このような固定方法に
限られない。記録ヘッド30が所定の配置で配置された状態で固定できればよい。
また、固定部材として、キャリッジ本体11に取り付けられるサブキャリッジ20を例
示したが、これに限られない。固定部材は、複数の記録ヘッド30が搭載されるものであ
ればよい。
さらに、記録ヘッド30は、スペーサー34を介してサブキャリッジ20に固定された
が、これに限られない。すなわち、スペーサー34を介さず、直接的に記録ヘッド30が
サブキャリッジ20に固定されてもよい。
二番目以降の記録ヘッド30の位置決めについては、上述した実施形態に説明した方法
に限らない。例えば、ガラスなどの透明な部材に、ノズル31の開口径と同程度の大きさ
の基準マークを設けたアライメントマスクを用いてもよい。この基準マークは、各記録ヘ
ッド30に対応してアライメントマスクに複数設けられており、各基準マークの相対位置
は、サブキャリッジ20に配置された各記録ヘッド30の各ノズル31が配置されるべき
位置に対応して設定されている。一番目の記録ヘッド30の位置決めをした後、記録ヘッ
ド30のノズル形成面33側にアライメントマスクを重ね、撮像手段を用いて一番目の記
録ヘッド30のノズル形成面33を観察しながら、当該アライメントマスクの一番目の記
録ヘッド30に対応する基準マークを当該記録ヘッド30のノズル31に合わせる。そし
て、その状態を保持しながら、二番目以降の記録ヘッド30について、当該記録ヘッド3
0のノズル31を、アライメントマスクの二番目以降の記録ヘッド30のノズル31に対
応する基準マークに合わせる。このようにして、二番目以降の記録ヘッド30の位置決め
を行ってもよい。
上述した実施形態では、インクジェット式記録装置1として、被噴射媒体に対してメイ
ンキャリッジ10(ヘッドユニット40)を主走査方向に移動させながら印刷を行う、シ
リアル型のインクジェット式記録装置を例示したが、特にこれに限定されない。例えば、
メインキャリッジ10(ヘッドユニット40)を固定し、被噴射媒体を搬送するだけで印
刷を行う、いわゆるライン型のインクジェット式記録装置についても本発明を適用するこ
とができる。
なお、上述した実施形態においては、本発明の液体噴射ヘッドの一例としてインクジェ
ット式記録ヘッドを説明したが、液体噴射ヘッドの基本的構成は上述したものに限定され
るものではない。本発明は、広く液体噴射ヘッドの全般を対象としたものであり、インク
以外の液体を噴射するものにも勿論適用することができる。液体噴射ヘッドとしては、例
えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等
のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED
(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchi
p製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
1 インクジェット式記録装置、 10 メインキャリッジ、 11 キャリッジ本体、
12 キャリッジカバー、 20 サブキャリッジ、 30 記録ヘッド、 31 ノ
ズル、 33 ノズル形成面、 34 スペーサー、 36 ノズル列、 37 自己封
止ユニット、 39 ノズルプレート、 40 ヘッドユニット、 60 フィルム、
60a 端部、 64 主流路、 73 圧力室、 79 熱溶着部、 80 治具

Claims (6)

  1. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル形成面に交差するヘッド側面に設けられたフ
    ィルムを有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドが複数搭載された固定部材とを備えた液体噴射ヘッドユニットの製
    造方法であって、
    前記ヘッド側面の外縁部よりも外側に突出した前記フィルムの端部を、前記液体噴射ヘ
    ッド側に屈曲させ、
    当該液体噴射ヘッドを前記固定部材の所定位置に配置して固定する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  2. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドユニットの製造方法において、
    前記固定部材の所定位置に配置された前記液体噴射ヘッドを、接着剤により当該所定位
    置に仮固定し、その後、締結部材により本固定する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射ヘッドユニットの製造方法において、
    前記液体噴射ヘッドは、前記ノズルに連通して液体が流通する液体流路を備え、
    前記フィルムは、前記液体噴射ヘッドのヘッド側面側に設けられた凹部の開口を封止し
    て前記液体流路の一部を構成している
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射ヘッドユニットの製造方法において、
    前記液体噴射ヘッドは、前記液体流路の途中に形成された圧力室と、前記圧力室に液体
    を供給するために当該液体流路を開放又は閉鎖する弁体と、当該液体流路を閉鎖するよう
    に前記弁体を付勢する付勢部材とを有する自己封止ユニットを備え、
    前記自己封止ユニットは、前記フィルムが、前記圧力室を区画するとともに前記圧力室
    内に作用する負圧に基づいて前記圧力室側に変位して前記弁体を押圧し、前記付勢部材の
    付勢力に抗して前記弁体を開放させるように構成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  5. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル形成面に交差するヘッド側面に設けられたフ
    ィルムを有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドが複数搭載された固定部材とを備え、
    前記ヘッド側面の外縁部よりも外側に突出した前記フィルムの端部は、前記液体噴射ヘ
    ッド側に屈曲している
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  6. 請求項5に記載する液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11072175B2 (en) 2019-07-25 2021-07-27 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus

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