JP2008055699A - フィルター装置、及び液滴吐出装置 - Google Patents

フィルター装置、及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルター装置の排出路に、メニスカスを維持した状態で液体を流して排出させる。
【解決手段】インクタンク02のインクが流入路160に送られる。インクが流入路160の出口から出る。そして、内室204と外室206とをインクで満たしていく。内室204のインクが所定の液面となると、インク排出路130からインクジェット記録ヘッド112へのインク供給が開始される。このとき、インク排出路130は複数あり、また、その幅を2mm以下としたので、インクのメニスカスが保たれたままインク排出路130を流れていく。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルター装置、及び液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出して記録媒体に印字を行うインクジェット記録装置では、インク中に存在するゴミや異物によるノズル詰まり、或いはインク吐出性能の低下を防止するため、インクジェット記録ヘッドとインクタンクとの間のインク流路に、インク中のゴミや異物を取り除くフィルター装置を設けている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−122398号公報
さて、近年のインクジェット記録ヘッドでは、高速印字を目的として、1つの記録ヘッドに設けるノズル数を増加させる、或いはインク噴射の繰り返し周波数を大きくする傾向にある。このためフィルター装置には、大量のインクが流れる。
図14は、インクジェット記録ヘッドとインクタンクとの間の流路に設けられるインクフィルターユニットの要部を模式的に示している。インク液室900には、フィルター(図示略)を通過したインクが流入する。インク液室900の内部には、垂直方向に伸びる排出路902が設けられている。そして、インク液室900のインク液面が所定の高さになると、排出路入口902Aから液体が排出路902に流れ込み、排出される。
さて、インクフィルターユニットが大量に液体を排出(ろ過)するためや、流路抵抗を下げるにためには、排出路902が太くならざるをえない。
しかし、図15に示すように、排出路902を大きくすると、インクジェット記録ヘッドへのインクの初期充填時や再充填時には、インクが排出路902の内壁面902Bをつたい、滝のように流れていていく。つまり、メニスカスが壊れた状態で流れていく。このためインクジェット記録ヘッドに空気が流れ込むと共に、フィルターユニット内にも空気が残りやすくなる。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、フィルター装置の排出路に、メニスカスを維持した状態で液体を流して排出させることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1にフィルター装置は、フィルターを通過した液体が流入する液室と、前記液室の内部に設けられ、重力方向に伸びる複数の筒状の排出路と、を備えることを特徴としている。
請求項1にフィルター装置では、フィルターを通過した液体が流入する液室の内部に、重力方向に伸びる複数の筒状の排出路を備えている。
排出する(ろ過する)流量が多くなり、また、流路抵抗を下げるためには、排出路を太くせざるを得ない。(排出路の断面を大きくせざるをえない)。そして、液室に液体が溜まり排出路から流れ出していく際、排出路が太いと、メニスカスを維持せず、排出路の側壁をつたって、滝のように流れていく。
これに対し、複数の排出路を設けることで、排出路を太くすることなく、排出量を確保し、また流路抵抗も高くなることなく、メニスカスを維持したまま液体が排出路を流れる。このため、液体と共に空気が排出されにくい。また、フィルター装置内に残留する空気も少なくなる。
なお、重力方向に伸びる筒状の排出路であるが、必ずしも真っ直ぐ垂直である必要はない。斜めに傾いていても良いし、蛇行(湾曲)していても良い。また、排出路の断面形状も丸や四角、或いは楕円形など、どのような形状であっても良い。
請求項2に記載のフィルター装置は、前記フィルターは、前記液室の側面に設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載のフィルター装置では、フィルターを液室の側面に設けることで、フィルターの大面積化が容易になる。
請求項3に記載のフィルター装置は、前記排出路の断面の幅を、2mm以下にしたことを特徴としている。
請求項3に記載のフィルター装置では、排出路の断面の幅を、2mm以下にすることで、より確実に、メニスカスを維持して流すことができる。
請求項4に記載のフィルター装置は、溝が形成された板状の第一板部材に、前記溝を覆うと共に、切り欠きが形成された第二板部材を接合し、複数の前記排出路を形成することを特徴としている。
請求項4に記載のフィルター装置では、溝が形成された板状の第一板部材に、溝を覆い切り欠きが形成された第二板部材を接合することで、容易に複数の排出路を形成している。
請求項5に記載のフィルター装置は、前記液室の天井部分に傾斜部を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載のフィルター装置では、液室の天井部分に傾斜部を備えることで、残留する空気を傾斜部の頂点部分に導いている。
請求項6に記載の液滴吐出装置は、被吐出物に向けてノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドに供給される液体が貯留された液体貯留部と、前記液滴吐出ヘッドと前記液体貯留部との間に設けられた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィルター装置と、を備えることを特徴としている。
請求項6の記載の液滴吐出装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィルター装置を備えているので、初期充填の際、液体と共に空気が液滴吐出ヘッドに排出されにくい。また、フィルター措置内に残留する空気も少なくなる。また、排出する(ろ過する)流量も十分確保でき、また、流路抵抗も下げられる。
請求項7に記載の液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドは、複数の前記ノズルが連通する複数の支流を備え、前記各排出路と前記各支流とが一対一で対応し、連通していることを特徴としている。
請求項7に記載の液滴吐出装置では、液滴吐出ヘッドの複数のノズルが連通する複数の支流に、各排出路が一対一で対応し連通している。よって、液体を各支流に分配するマニフォルドが必要ない。
請求項8に記載の液滴吐出装置は、連通した前記排出路と前記支流の合計の流路抵抗を、各々同じにしたことを特徴としている。
請求項8に記載の液滴吐出装置では、連通した排出路と支流の合計の流路抵抗を、各々同じにしている。よって、各ノズルまでの流路抵抗が各々同じとなっているので、各ノズルから吐出する液滴の吐出性能のバラツキが少ない。
請求項9に記載の液滴吐出装置は、前記排出路の長さ及び断面積のいずれか一方又は両方を調整し、連通した前記排出路と前記支流の合計の流路抵抗を各々同じにしたことを特徴としている。
請求項9に記載の液滴吐出装置では、排出路の長さ及び断面積のいずれか一方又は両方を調整し、連通した排出路と支流の合計の流路抵抗を各々同じにし、各ノズルから吐出する液滴の吐出性能のバラツキを少なくしている。
請求項10に記載の液滴吐出装置は、液滴の吐出に寄与しないノズルが連通した支流と連通する排出路は、前記液室の天井の最上部近傍に開口していることを特徴としている。
請求項10に記載の液滴吐出装置では、残留した空気が溜まりやすい液室の天井の最上部近傍に、吐出に寄与しないノズルが連通した支流と連通する排出路を開口させることで、残留した空気が液滴吐出ヘッドに排出しても、吐出性能への影響を少なくさせている。
請求項11に記載の液滴吐出装置は、他のノズルを補償する補償ノズルが連通した支流と連通する排出路は、前記液室の天井の最上部近傍に開口していることを特徴としている。
請求項11に記載の液滴吐出装置では、残留した空気が溜まりやすい液室の天井の最上部近傍に、他のノズルを補償する補償ノズルが連通した支流と連通する排出路を開口させることで、残留した空気が液滴吐出ヘッドに排出しても、吐出性能への影響を少なくしている。
請求項12に記載の液滴吐出装置は、前記フィルターは、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面に対して略直交する向きに配置されていることを特徴としている。
請求項12に記載の液滴吐出装置は、フィルターをノズル面に対して略直交する向きに配置することにより、フィルターが大面積化してもノズル面への投影面積は大きくならない。
以上説明したように本発明によれば、排出する(ろ過する)流量を十分確保でき、また、流路抵抗も高くなることなく、フィルター装置の排出路にメニスカスを維持した状態で液体を流して排出できる。
本発明の第一実施形態について説明する。なお、各図における矢印Fはインクの流れを表している。
まず、インクジェット記録ヘッド112について説明する。
図4に示すように、インクジェット記録ヘッド112は、記録媒体Pを矢印A方向に搬送するインクジェット記録装置01に搭載されている。このインクジェット記録ヘッド112は、記録媒体Pの最大幅に対応する長さに設定されたヘッドバー712を備えている。このヘッドバー712は、インクジェット記録装置01内の記録媒体Pの搬送路と対向する位置に、図示しない支持体によって固定支持されている。ヘッドバー712には、支持部材713に複数のヘッドユニット714が一列に繋ぎ合わせて設けられている。個々のヘッドユニット714は、支持部材713にネジ(図示せず)で締結されており、個別に交換が可能となっている。記録媒体Pは図中の矢印A方向に所定のピッチで搬送され、支持部材713に配設された各ヘッドユニット714によって印字されるように構成されている。つまり、記録媒体Pがヘッドバー712の下方を一回通過することで、インクジェット記録ヘッド112を走査させることなく記録媒体Pの全幅を印字することが可能である。
図4、図5に示すように、ヘッドユニット714は略平行四辺形形状であり、ヘッドユニット714の上面には、2つの素子基板716,718(図4参照)が配設されている。2つの素子基板716,718は略台形形状であり、ヘッドユニット714内に、略台形形状の同じ長さの斜辺(短い斜辺)が向かい合うように配置されている。素子基板716,718は、短い斜辺が形成する内側の角度が、長い斜辺が形成する外側の角度より大きく構成されている。ヘッドユニット714は、略平行四辺形の2つの鈍角部が外側に張り出した延設部720A,720Bとなっており、ヘッドユニット714の縁部と素子基板716,718との間が狭くならないように所定の幅が確保されている。また、ヘッドユニット714は、略平行四辺形の2つの鋭角部が切断された角落部721A,721Bを備えている。
図4に示すように、複数のヘッドユニット714を一列に繋ぎ合わせたとき、隣り合う延設部720A,720Bと角落部721A,721Bが対向するように構成されている。
図4、図5に示すように、ヘッドユニット714の素子基板716,718の反対側には、複数のノズル10が配設されたノズル領域724A,724Bが形成されている。すなわち、素子基板16,18は、2つのノズル領域724A,7724Bに対応する位置に設けられており、素子基板716,718の略台形形状の領域内には、各ノズル10からインク滴を吐出させる圧電素子群(図示せず)が形成されている。
図6に示すように、ノズルプレート730には、インク滴を吐出するノズル10が形成されている。連通孔プレート732には、ノズル10と通じる連通孔754が形成され、ダンパ部材734には連通孔756が形成されている。プールプレート736,738,740には、連通孔758,760,762がそれぞれ形成され、連通孔プレート742には連通孔764が形成されている。更に、流路プレート744には連通孔766が形成され、連通孔プレート742には連通孔768が形成されている。これらのノズル10、連通孔754,756,758,760,762,764,766,768はそれぞれ連通し、圧力室プレート748に形成された圧力室770に繋がっている。
一方、連通孔プレート732には、ダンパ部材734の下部に空洞部772が形成されている。プールプレート736,738,740には、それぞれインクプール774,776,778が形成され、マニフォルド150(図2参照)から供給されたインクが貯留されている。これらのインクプール774,776,778と、供給孔780と、インク流路782と、供給孔784及び圧力室770は互いに連通しており、インクプール774,776,778から圧力室770内へインクが供給される。
更に、振動板750の上部には、圧電素子786が取り付けられており、フレキシブル配線基板から駆動電圧が印加されるように構成されている。これらの圧電素子786は、個々のノズル10と連通する各圧力室770の上方にそれぞれ設けられており、多数の圧電素子786によって構成される圧電素子群が図4に示す素子基板716,718となっている。
なお、インクプール774,776,778を合わせて共通インク流路14とする。また、圧電素子786及び圧力室770、圧力室770に対応する振動板750、更に圧力室770からノズル10までを合わせてイジェクタ60とする。つまり、図2に示すように、共通インク流路14にイジェクタ60が接続した構成となっている。
さて、図1に示すように、インクジェット記録装置01のインクジェット記録ヘッド112には、インクタンク02のインクがフィルターユニット200を通って供給される。
フィルターユニット200を通過したインクは、図2にも示すように、インク流入口72からマニフォルド150に導入される。このマニフォルド150には共通インク流路14が、それぞれ平行に同一平面上に複数本伸びている。つまり、マニフォルド150を本流とすれば、共通インク流路14は、マニフォルド150から分岐した支流となっている。なお、図3は図2の共通インク流路14の流末端部の拡大図である。
ノズル領域724A,7724B(図5参照)に対応し、共通インク流路14の頂点は、中央よりやや端側が凸部の頂点となるような三角形状となっている。つまり、各共通インク流路14は各々長さが異なっている。
つぎに、フィルターユニット200について詳しく説明する。
図1を用いて説明したように、インクジェット記録装置01は、第一実施形態のフィルターユニット200がインクタンク02とインクジェット記録ヘッド112との間のインク流路に設けられている。
図7に示すように、フィルターユニット200は、全体が扁平の略台形箱形状をしている。フィルターユニット200は各構成部材が一体的に組み付けられてユニット化されている。そして、ユニット化された状態で、インクジェット記録装置01に搭載されたインクジェット記録ヘッド112に接続されて使用される。
図8にも示すように、フィルターユニット200は、ケース本体202、2枚の側板部材172、及び2枚のフィルター116により構成されている。
ケース本体202は、両側面が開口し、内部が空洞となっている。また、ケース本体202の上面は、左部よりも右部が少し高くなった傾斜面となっている。
ケース本体202の内部には、天井部202Bと内壁面部202Cから所定の間隔を持った隔壁152が形成されている。この隔壁152の幅は、ケース本体202の幅より狭い。そして、この隔壁152にフィルター116が貼り付けられる。よって、2枚のフィルター116は対向して略平行に配置される。そして、ケース本体202の両側面に側板部材172が貼り付けられる。なお、図8は、一方側のみフィルター116と側板部材172が貼り付けられた状態である。
このような構成をしているので、フィルター116で挟まれた間に内室204が形成され、更にこの内室204の両外側に外室206が形成される。つまり、内室204が外室206で挟まれた構成となる。また、フィルター116は、内室204と外室206の境界面に設けられる構成となる。なお、内室204の天井部は三角形状をしており、フィルター116も上部が三角形状をしている。
ケース本体202の上面左部には、円筒状の流入路160が突出している。この流入路160は、ケース本体202の底部202Dの少し上方まで延び、開口している。(図1も参照)。
流入路160から流入したインクは、外室206からフィルター116を通過して内室204に流動する際に、インク中に存在するゴミや異物等がフィルター116に捕らえられインク中から取り除かれる。これにより、インク中の異物等を除去するフィルターユニット200のフィルター機能が果たされる。
ケース本体202の上面右部には、円筒状の循環路162が突出している。この循環路162は天井部202Bのすぐ下で開口している。そして、外室206のインクは、循環路162からインクタンク02へと循環可能となっている。(図1も参照)。
内室204の内部には、垂直に配置された円筒状のインク排出路130が複数並んで配置されている。各インク排出路130は、重力方向に上下に伸びており上部に開口がある。
これらのインク排出路130は、一つにまとまり、インクジェット記録ヘッド112のマニフォルド150のインク流入口72に連通されている。(図1参照)。なお、各インク排出路130の幅は2mm以下である。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
まず、フィルターユニット200にインクを最初に充填する初期充填時(或いは、再充填時)の際の作用について説明する。
図1、図8に示すように、インクタンク02のインクが流入路160に送られる。インクが流入路160の出口から出る。そして、内室204と外室206とをインクで満たしていく。
内室204のインクが所定の液面となると、インク排出路130からインクジェット記録ヘッド112へのインク供給が開始される。
このとき、インク排出路130は複数あり、またその幅を2mm以下としたので、図9に示すように、インクのメニスカスMが保たれたままインク排出路130を流れていく。
このため、インクジェット記録ヘッド112には殆ど空気が混入しない状態でインクが注入される。更に、内室204には僅かしか空気が残留しない。
なお、内室204へ流動せずに外室206に存在する空気は、外室206の傾斜している天井部に沿って上昇し、インクの循環時に循環路162を通って排出される。
また、各インク排出路130の幅は狭いが、複数のインク排出路130を備えているので、排出(ろ過)する流量も十分確保されており、また、流路抵抗も大きくなっていない。
更に、以下のような作用も奏す。
図8に示すように、フィルター116を内室204と外室206で挟み込む構成とすることで、内室204と外室206の境界面の面積をより大きくできる、すなわち、フィルター116の面積をより大きくすることができる。
更に、図1に示すように、フィルター116をインクジェット記録ヘッド112のノズル面112Aと垂直に配置することにより、フィルター116の面積を大きくしても、ノズル面112Aへの投影面積は大きくなっていない。
また、図1に示すように、内室204の天井部は三角形状をしているので、残留した空気(気泡)は三角形の頂点部R(内室204の最上部)に溜まる。よって、インク排出路130から空気が排出されにくい。
つぎに、第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同様部分についての説明や図示は省略する。
図10と図11とに示すように、フィルターユニット300の各インク排出路230は各々、インクジェット記録ヘッド212の共通インク流路14に一対一で対応し、連通している。
したがって、第一実施形態のように、各共通インク流路14にインクを分配するマニフォルド150(図1と図2を参照)が必要ない。つまり、フィルターユニット300のインク排出路230は、マニフォルドの役割も奏している。
つぎに、第三実施形態について説明する。なお、第一、及び第二実施形態と同様部分についての説明や図示は省略する。
第二実施形態と同様に、フィルターユニット400の各インク排出路330は、各々共通インク流路14に一対一で対応し、連通している。更に、各インク排出路330は、それぞれ長さが異なっている。そして、中央部分のインク排出路330Aが内室204の最も高い位置である三角形状の頂点部Rの近傍に開口している。
さて、この頂点部Rには、残留した空気(気泡)が溜まる。この溜まった空気は、この近傍に開口しているインク排出路330Aに流入しやすい。
そして、流入したこの空気は、このインク排出路130Aに連通する共通インク流路14に流れ込む。
さて、例えば、二次元状に配列されたイジェクタ群(本実施形態では、図5に示すノズル領域724A,7724Bに対応)の最外側のイジェクタ60には、隣接するイジェクタが存在していないので、支持条件などの各種条件が異なり、ノズル10から吐出されるインク滴の吐出特性が他のイジェクタ60と異なる。(図11では共通インク流路14A,Bに接続されているイジェクタ60のノズル10)よって、この最外側のイジェクタ60はインク吐出させないでダミーイジェクタとすることがある。(例えば、特願2003-278754を参考)。このとき、ダミーイジェクタには構造のみを同一にして、吐出する機構を搭載しなくてもかまわない。
よって、本実施形態では、ダミーイジェクタ(ダミーノズル)が繋がっている共通インク流路14A又は共通インク流路14Bにインク排出路330Aを連通させることで、インクジェット記録ヘッド212に空気が流入しても、インク滴吐出への影響が殆どない。
或いは、あるイジェクタ(ノズル)に故障や欠陥などが発生した場合、そのイジェクタ(ノズル)に代わってインク滴を吐出する補償イジェクタ(ノズル)を設けている場合がある(例えば、特開2006−88391を参考)。補償イジェクタとは、被印字物の送り方向に複数のノズルを配して、同じ場所に画素を形成できるようにしたイジェクタである。ひとつのイジェクタが吐出不良を起こしたとき、別のイジェクタが吐出を行い、画素の補償を行ない、シームレスに印字を続けることができる。
よって、このような補償イジェクタ(補償ノズル)が繋がっている共通インク流路にインク排出路330Aを連通させることで、インクジェット記録ヘッド212に空気が流入しもても、インク滴吐出に影響を抑えることもできる。
つぎに、第四実施形態について説明する。第一から第三の実施形態と同様の部分についての説明や図示は省略する。
図13に示すように、細長い溝502を形成した板状の溝部材500に、溝502を覆うと共に、上部に切り欠き504Aが形成された板状の蓋部材504を貼り付け、更にフィルター506を貼り付けている。そして、更に外側に外部材508を貼り付けている。このような構成とすることで、溝502部分がインク排出路530となる。よって、簡単な構成及び容易な組み立てで、複数のインク排出路530を形成できる。
また、第二実施形態と同様に、フィルターユニット600の各インク排出路530は、それぞれ共通インク流路14に一対一で対応し、連通している。更に、各インク排出路530は、それぞれ長さが異なっている。なお、流入路、循環路などの、図示及び説明を省略する。
また、フィルター506外側が外室604となり、内側が内室602となる。
なお、枠の形をした枠部材に溝を切って、両側から蓋部材、フィルター、外部材を接合する構成とすると、第一から第三実施形態のように、内室が外室で挟まれた構成となる。
さて、各共通インク流路14の長さはそれぞれ異なっており、それぞれ流路抵抗が異なっている。そして、流路抵抗の違いは、接続されている各イジェクタ60のインク吐出性能に若干の影響を与える。
そこで、図13に示すように、インク排出路530の流路抵抗と共通インク流路14の流路抵抗と、の合計の流路抵抗を、それぞれ略同一とすることで、異なる共通インク流路14に接続されたイジェクタ60間のインク吐出性能を略等しくしている。
なお、本実施形態では、各インク排出路530の長さを変えて流路抵抗を調整している。具体的には、短い共通インク流路14に連通するインク排出路530は長くし、長い共通インク流路14に連通するインク排出路530は短くしている。
なお、インク排出路の断面積(太さ)を変えても良い。また、長さと断面積(太さ)の両方を変えても良い。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では排出路はいずれも上下に真っ直ぐ垂直に伸びていたが、これに限定されない。斜めに傾いていても良いし、蛇行(湾曲)していても良い。また、断面の形状も丸や四角、或いは楕円形など、どのような形状であっても良い。
本発明の第一実施形態にインクジェット記録装置の要部を模式的に示す図である。 インクジェット記録ヘッドの要部を模式的に示す図である。 図2の共通インク流路の末端部の拡大図である。 インクジェット記録ヘッドを模式的に示す斜視図である。 インクジェット記録ヘッドを構成するヘッドユニットのノズル領域を示す平面図である。 ヘッドユニットを示す部分断面図である。 フィルターユニットの斜視図である。 フィルターユニットの分解斜視図である。 フィルターユニットのインク排出路の中を、インクがメニスカスを維持した状態で流れて排出する様子を模式的に示す図である。 本発明の第二実施形態にインクジェット記録装置の要部を模式的に示す図である。 インクジェット記録ヘッドの要部を模式的に示す図である。 本発明の第三実施形態にインクジェット記録装置の要部を模式的に示す図である。 本発明の第四実施形態にインクジェット記録装置の要部を模式的に示す図である。 従来のインクフィルターユニットの要部を模式的に示す図である。 図14のインクフィルターユニットの排出路を、インクがメニスカスを維持しないで流れて排出する様子を模式的に示す図である。
符号の説明
01 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出装置)
02 インクタンク(液体貯留部)
10 ノズル
14 共通インク流路(支流)
112 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
116 フィルター
130 インク排出路(排出路)
200 フィルターユニット(フィルター装置)
204 内室(液室)
230 インク排出路(排出路)
500 溝部材(第一板部材)
502 溝
504 蓋部材(第二板部材)
P 記録媒体(被吐出物)

Claims (12)

  1. フィルターを通過した液体が流入する液室と、
    前記液室の内部に設けられ、重力方向に伸びる複数の筒状の排出路と、
    を備えることを特徴とするフィルター装置。
  2. 前記フィルターは、前記液室の側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフィルター装置。
  3. 前記排出路の断面の幅を、2mm以下にしたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のフィルター装置。
  4. 溝が形成された板状の第一板部材に、前記溝を覆うと共に、切り欠きが形成された第二板部材を接合し、複数の前記排出路を形成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフィルター装置。
  5. 前記液室の天井部分に傾斜部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフィルター装置。
  6. 被吐出物に向けてノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドに供給される液体が貯留された液体貯留部と、
    前記液滴吐出ヘッドと前記液体貯留部との間に設けられた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィルター装置と、
    を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 前記液滴吐出ヘッドは、複数の前記ノズルが連通する複数の支流を備え、
    前記各排出路と前記各支流とが一対一で対応し、連通していることを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 連通した前記排出路と前記支流の合計の流路抵抗を、各々同じにしたことを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記排出路の長さ及び断面積のいずれか一方又は両方を調整し、連通した前記排出路と前記支流の合計の流路抵抗を各々同じにしたことを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出装置。
  10. 液滴の吐出に寄与しないノズルが連通した支流と連通する排出路は、前記液室の天井の最上部近傍に開口していることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  11. 他のノズルを補償する補償ノズルが連通した支流と連通する排出路は、前記液室の天井の最上部近傍に開口していることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  12. 前記フィルターは、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面に対して略直交する向きに配置されていることを特徴とする請求項6から請求項11のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
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