JPH10264376A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH10264376A
JPH10264376A JP7725797A JP7725797A JPH10264376A JP H10264376 A JPH10264376 A JP H10264376A JP 7725797 A JP7725797 A JP 7725797A JP 7725797 A JP7725797 A JP 7725797A JP H10264376 A JPH10264376 A JP H10264376A
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JP
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ink
path
ink liquid
channel
inflow
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JP7725797A
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Masayuki Takada
雅之 高田
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により、インクジェットヘッドに
形成された供給路内での気泡の発生を抑制して、不噴射
を起こさないインクジェットヘッドを提供すること。 【解決手段】 流入路16における供給路14に連続す
る内壁面に、流路の断面積を供給路14に向かって徐々
に広くする傾斜面18を設けた。インク液は傾斜面18
に沿って流れ、そして、インク液の流速は、断面積が広
くなるにつれて徐々に落ちるので、インク液は緩やかに
供給路14に流入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液をノズル
から噴射して記録用紙などに所要の記録を行うインクジ
ェット記録装置のインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、比較的構成が簡単で、高速印
字、高品質印字が容易な記録装置として、インクジェッ
ト方式の記録装置がよく知られている。この種のインク
ジェット記録装置に用いられるインクジェットヘッド
は、たとえば、図7に示すように、圧電セラミックなど
から形成され、インク液をノズルから液滴として噴射さ
せるために複数配置される噴射チャンネル1を備えるア
クチュエータ2と、インク供給源からのインク液が流入
する流入路3、および流入路3から流入したインク液を
各噴射チャンネル1に供給するための供給路4を備える
マニホールド5とを備えている。インク供給源から流入
路3を介して供給路4に供給されたインク液は、アクチ
ュエータ2の各噴射チャンネル1内に導入され、アクチ
ュエータ2の変形により各噴射チャンネル1の容積を変
化させ、その容積減少時に噴射チャンネル1内のインク
液をノズルから液滴として噴射し、容積増大時にインク
供給源から流入路3および供給路4を介して噴射チャン
ネル1内にインク液を導入するようにしている。
【0003】そして、供給路4には、配置された各噴射
チャンネル1と所定間隔を隔てて対向する内壁面6が形
成されており、この内壁面6と該内壁面6に連続する流
入路3の内壁面7とは、略直角状に繋がっており、ま
た、図8に示すように、供給路4の内壁面6は、噴射チ
ャンネル1側に開口する断面略コ字状に形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
な構成においては、インク液の導入時に、インク供給源
から流入路4に流入したインク液は、流入路3から供給
路4に流入する際には、流速があまり落ちることなく、
そのまま流入路3の流路の方向に流れ、アクチュエータ
2の開口端面8に激しくぶつかって気泡を発生させる。
かかる気泡は、アクチュエータ2の各噴射チャンネル1
に入り、インク液の不噴射を起こし、印字ができないと
いう不具合を招来する原因となる。
【0005】本発明の目的は、上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、簡易な構成により、イン
クジェットヘッドに形成された供給路内での気泡の発生
を抑制して、不噴射を起こさないインクジェットヘッド
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、インク供給源からのイン
ク液が流入する流入路と、インク液をノズルから液滴と
して噴射させるために複数配置される噴射チャンネル
と、前記流入路から流入したインク液を各噴射チャンネ
ルに供給するための供給路とを備えるインクジェットヘ
ッドにおいて、前記流入路における前記供給路に連続す
る内壁面に、流路の断面積を前記供給路に向かって徐々
に広くする傾斜面を設けたことを特徴としている。
【0007】このような傾斜面を設けて、供給路と流入
路と境における流路の断面積を徐々に広くしたので、イ
ンク供給源から流入路に流入したインク液は、流入路か
ら供給路に流入する際には、傾斜面に沿って流れ、そし
て、インク液の流速は、断面積が広くなるにつれて徐々
に落ちるので、インク液は緩やかに供給路に流入され
る。このため、インク液の導入時に、供給路に流入した
インク液が、アクチュエータにおける各噴射チャンネル
の開口端面に激しくぶつかって、インク液を泡立たせる
ことはなく、よって、インク液の導入時における気泡の
発生を有効に抑制でき、インク液の不噴射を効果的に防
止できる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記傾斜面を、前記流入路か
ら、複数の前記噴射チャンネルのうちの前記流入路から
最も離れた位置に配置される噴射チャンネルが位置する
方向に傾斜させている。このように傾斜面を傾斜させる
ことにより、流入路から供給路に流入するインク液は、
傾斜面の傾斜方向へ広がるように流れ、流入路から最も
離れた位置に配置される噴射チャンネルに対しても、泡
立つことなく、円滑に供給される。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記傾斜面に、インク
液中の気泡をトラップさせる段部を設けている。流入路
の入口には、ゴミなどが供給路内に入らないようにする
ためにフィルタが取り付けられることがあるが、このフ
ィルタには、供給路内で発生したインク液中の微小な気
泡がトラップされ、集結、成長する。そして、フィルタ
に接触した気泡は、フィルタの微小な開口部にメニスカ
スを形成し、そのメニスカスの表面張力等の保持力によ
り気泡の移動が阻害され、流路を閉塞することがある。
このような場合には、かかる段部を設けることにより、
流入路の入口近傍へ移動しようとする気泡をトラップす
ることができ、フィルタに気泡が接触することを防止で
きるだけでなく、この段部にトラップした気泡が大きく
成長しても、インクの流れにより気泡を容易に移動させ
ることができる。よって、インクが流れている状態にお
いて、気泡により流路が閉塞されるのを、未然に防止す
ることができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記供給路
における、各前記噴射チャンネルに対向する内壁面が、
各前記噴射チャンネルから離れる方向に窪んだ概略逆U
字状断面を有している。供給路の内壁面をこのような形
状とすることで、供給路内で発生し滞留した気泡を、各
噴射チャンネルから離れた窪み位置で滞留させることが
でき、気泡を噴射チャンネルに入りにくくして、インク
液の不噴射を防止できる。
【0011】また、請求項5に記載の発明では、請求項
4に記載の発明において、前記内壁面における窪みの最
深部が、各前記噴射チャンネルの中心線からずれた位置
に位置している。窪みの最深部を、各噴射チャンネルの
中心線からずれた位置に位置させることにより、最深部
で滞留する気泡は、各噴射チャンネルからより離れる位
置で滞留することとなり、気泡を噴射チャンネルに、よ
り入りにくくして、インク液の不噴射をより効果的に防
止できる。
【0012】また、請求項6に記載の発明では、請求項
1ないし5のいずれかに記載の発明において、前記噴射
チャンネルは複数列設けられ、前記供給路は、前記流入
路に接続され、かつ複数列の噴射チャンネルの一端部を
共通に接続する基端部分と、複数列の噴射チャンネルの
各他端部に対応して分岐した分岐部分とを有し、前記傾
斜面は、前記基端部分において、流入路側から分岐部分
側に広がるように形成している。このように、噴射チャ
ンネルを列ごとに複数設けるとともに、供給路を各列の
噴射チャンネルごとに対応させて形成したので、供給路
の容積を小さくできて、流入路から流入するインク液
は、傾斜面から分岐部分に沿って流すことができ、よっ
て、スムーズに各列の噴射チャンネルに供給することが
できる。したがって、インク液の導入時において、供給
路内に気泡が残留することを有効に抑制することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
ヘッドを備えたインクジェット記録装置を具体化した一
実施形態を示す斜視図である。カラーインクジェットプ
リンタ21は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の4色のカラーインクを被印刷体としての印刷用紙22
上に印刷して印字を行うインクジェット式のインクジェ
ットヘッド23を備え、このインクジェットヘッド23
は、ヘッドユニット24として一体に設けられており、
このヘッドユニット24とともに、インクジェットヘッ
ド23に4色のインク液を供給するインク供給源として
のインクカートリッジ25が、キャリッジ26に脱着自
在に搭載されている。
【0014】そして、インクジェットヘッド23の前面
に対向して、その往復移動方向に平行にプラテンローラ
27が回転自在に設けられており、インクジェットヘッ
ド23とプラテンローラ27とで印字部を構成してい
る。キャリッジ26は、該キャリッジ26の下部に設け
られたキャリッジ軸支持部28を介して、インクジェッ
トヘッド23の往復移動方向に延びるキャリッジ軸29
およびガイド板54に支持され、印字時に直線的に往復
運動可能となし、かつ、プーリ30および31間に架け
られたベルト32に連結され、プーリ30が図示しない
モータにより回転駆動されることにより、直線往復移動
されるようになっている。
【0015】印刷用紙22は、インクジェットプリンタ
21の後部上方に設けられた図示しない給紙カセットか
ら給紙され、インクジェットヘッド23と、矢印33方
向に回転駆動されるプラテンローラ27との間に導入さ
れ、印字後の印刷用紙22は、矢印34方向に排出され
る。なお、図1においては、これらの印刷用紙の給紙機
構の図示を省略している。
【0016】また、プラテンローラ27の側方で、イン
クジェットヘッド23のリセット状態位置の前方に対向
させてパージ装置35が設けられている。インクジェッ
ト式のインクジェットヘッド23は、インク液の初期導
入時等に滞留した気泡が成長したり、噴射面上にインク
の液滴が付着することにより、噴射不良を起こすことが
あるので、これを解消し良好な噴射状態に回復させるた
めにパージ装置35がある。パージ装置35は、インク
ジェットヘッド23のリセット状態位置における前方対
向位置に設けられたキャップ36でインクジェットヘッ
ド23を覆うことができるようになっており、キャップ
36でインクジェットヘッド23が覆われている時に、
インクジェットヘッド23の内部に溜まる気泡などを含
んだ不良インクをカム37により駆動されるポンプ38
によって吸引し、インクジェットヘッド23を回復させ
る。吸引された不良インクは貯留部39に送られる。
【0017】図2はインクジェットヘッド23の斜視
図、図3は図2におけるA−A線の要部断面図、図4は
図2におけるB−B線の要部断面図、図5はマニホール
ドの底面図である。これら図2、図3、図4および図5
を用いてインクジェットヘッド23を説明する。図2、
図3および図4において、インクジェットヘッド23
は、複数のノズル(図示せず。)が形成されるノズルプ
レート11と、該ノズルプレート11の各ノズルに連通
し、インク液を液滴として噴射させるために複数配置さ
れる噴射チャンネル12を備えたアクチュエータ13
と、該アクチュエータ13に接合され、インクカートリ
ッジ25からのインク液が流入する流入路16、および
インク液を各噴射チャンネル12に供給するための供給
路14をもつマニホールド15とを備えている。
【0018】そして、インクカートリッジ25からのイ
ンク液は、マニホールド15のインク流入口19から流
入路16内に流入し、流入路16内に流入したインク液
は供給路14内に流入する。供給路14内に流入したイ
ンク液は、アクチュエータ13の各噴射チャンネル12
内に供給され、アクチュエータ13の変形により噴射チ
ャンネル12の容積を変化させ、その容積減少時に噴射
チャンネル12のインク液をノズルプレート11に形成
されたノズルから液滴として噴射し、容積増大時にイン
クカートリッジ25から流入路16および供給路14を
介してアクチュエータ13の噴射チャンネル12内に、
インク液を導入するように構成している。なお、インク
ジェットヘッド23は、アクチュエータ13を、圧電セ
ラミック素子に代えて発熱素子を用いたサーマルヘッド
タイプおよびその他公知のタイプにしてもよい。また、
図2および図3に示す40および41は、マニホールド
15の両側端部に形成される、該マニホールド15をヘ
ッドユニット24に取付けるとともに、アクチュエータ
13を保持するための取付部材である。
【0019】インクジェットヘッド23は、ノズルプレ
ート11を下、マニホールド15を上にして図1に示す
ように約45度傾斜して位置する。このとき、マニホー
ルド15は、流入路16を最も上にして供給路14がそ
の流入路16から下向きに続く。なお、インクジェット
ヘッド23は、水平横向きまたは垂直下向きに置くこと
もできるが、水平横向きの場合、流入路16を上にして
供給路14をその下に配置することが望ましい。
【0020】さらに詳述すると、図3および図4に示す
ように、アクチュエータ13には、各噴射チャンネル1
2を2つの列ごとに配置しており、各列には複数の噴射
チャンネル12が直線状に並び、かつ各噴射チャンネル
12はアクチュエータ13におけるマニホールド側端面
42に開口している。また、マニホールド15には、流
入路16に連続して供給路14が設けられており、この
供給路14は、図5に示すように、複数の噴射チャンネ
ル12の配列方向に延び、配列された各噴射チャンネル
12に所定の間隔を隔てて対向する内壁面17が形成さ
れている。
【0021】そして、図3に示すように、流入路16に
おける供給路14に連続する内壁面には、流路の断面積
を供給路14に向かって徐々に広くする傾斜面18を設
けている。このような傾斜面18を設けると、インクカ
ートリッジ25から流入路16に流入したインク液は、
流入路16から供給路14に流入する際には傾斜面18
に沿って流れるので、インク液の流速は断面積が広くな
るにつれて徐々に落ち、インク液は緩やかに供給路14
に流入される。このため、インク液の導入時に、供給路
14に流入したインク液が、アクチュエータ13におけ
るマニホールド側端面42に激しくぶつかって、インク
液を泡立たせることはなく、よって、インク液の導入時
における気泡の発生を有効に抑制でき、インク液の不噴
射を効果的に防止できる。
【0022】また、この傾斜面18は、流入路16か
ら、配列された複数の噴射チャンネル12のうちの流入
路16から最も離れた端の噴射チャンネル20が位置す
る方向に向かって傾斜している。傾斜面18をこのよう
に傾斜させることにより、流入路16から供給路14に
流入するインク液は、傾斜面18の傾斜方向へ広がるよ
うに流れ、流入路16から最も離れた位置に配置される
噴射チャンネル20に対しても、泡立つことなく、円滑
に供給される。
【0023】また、図3に示すように、傾斜面18にお
けるインク流入口19側に、インク液中の気泡をトラッ
プさせる段部43を設けている。インク流入口19に
は、図3における仮想線で示すように、ゴミなどが供給
路14内に入らないようにフィルタ44が取り付けられ
ており、このフィルタ44が取り付けられているインク
流入口19近傍には、供給路14内で発生したインク液
中の微小な気泡が移動して集まりやすく、ここで成長し
た気泡がフィルタ44に付着すると、インク液の流れを
阻害することがあるが、傾斜面18に段部43を設ける
ことにより、この段部43で、流入路16のインク流入
口19近傍へ移動しようとする微小な気泡をトラップす
ることができ、よって、気泡がインク流入口19近傍で
フィルタ44を閉塞することを阻止でき、流入路16で
のインク液の良好な流れを確保することができる。ま
た、この段部43にトラップした気泡は、フィルタ44
の微小な開口部にメニスカスを形成した気泡のように移
動しにくくなることはなく、噴射等に伴うインクの流れ
により気泡を供給路14側へ容易に移動させることがで
き、気泡による不噴射を、未然に防止することができ
る。
【0024】また、図4に示すように、供給路14の内
壁面17は、各噴射チャンネル12から離れる方向に窪
んだ概略逆U字状断面を有している。供給路14の内壁
面17をこのような形状とすることで、供給路14内で
発生し滞留した気泡を、各噴射チャンネル12から離れ
た窪んだ位置で滞留させることができ、よって気泡を各
噴射チャンネル12に入りにくくして、インク液の不噴
射を防止している。さらに、内壁面17における窪みの
最深部45は、配列された各噴射チャンネル12の中心
線からずれた位置に位置しているとともに、最深部45
に連なる内壁面17の左右両側面は、各噴射チャンネル
12の中心線と鋭角をなし、かつ最深部45に向かって
窄まるようにテーパ状をなしている。また、最深部45
は噴射チャンネル12の配列に平行に延びている。この
ように、窪みの最深部45を、各噴射チャンネル12の
中心線からずれた位置に位置させることにより、最深部
45で滞留する気泡は、各噴射チャンネル12の延長方
向から側方へより離れた位置で滞留することとなるた
め、気泡は噴射チャンネル12に、より入りにくく、イ
ンク液の不噴射をより効果的に防止できる。
【0025】また、図6はマニホールドの他の実施形態
を示す底面図であり、図6に示すように、供給路14
を、流入路16に接続され、かつ2列に配列された各噴
射チャンネル12の一端部を共通に接続する基端部分4
6と、2列に配列された各噴射チャンネル12の各他端
部に対応して分岐した分岐部分47および48とをもつ
ように形成して、傾斜面18を、基端部分46におい
て、流入路16側から分岐部分47および48側に広が
るように形成してもよい。
【0026】この場合には、供給路14は、2列に配列
された各噴射チャンネル12に対応した形状となるの
で、供給路14の容積を小さくできて、流入路16から
流入するインク液を、傾斜面18から分岐部分47およ
び48に沿って流すことができ、よって、スムーズに各
列の噴射チャンネル12に供給することができる。した
がって、インク液の導入時において、供給路14内に気
泡が残留することを有効に抑制することができる。
【0027】なお、上記の実施形態では、マニホールド
15の流入路16は、供給路14の側端部に連続して形
成され、傾斜面18は内側面の片側に設けられている
が、流入路16を供給路14の中央部に連続して形成
し、傾斜面18を両側に設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、マニホールドの流入路における供給路に連
続する内壁面に、流路の断面積を供給路に向かって徐々
に広くする傾斜面を設けたので、インク供給源から流入
路に流入したインク液は、流入路から供給路に流入する
際には、傾斜面に沿って流れ、そして、インク液の流速
は、断面積が広くなるにつれて徐々に落ちるので、イン
ク液は緩やかに供給路に流入される。このため、インク
液の導入時に、供給路に流入したインク液が、アクチュ
エータにおける各噴射チャンネルの開口端面に激しくぶ
つかって、インク液を泡立たせることはなく、よって、
インク液の導入時における気泡の発生を有効に抑制で
き、インク液の不噴射を効果的に防止できる。
【0029】また、請求項2に記載に記載の発明によれ
ば、流入路から供給路に流入するインク液は、傾斜面の
傾斜方向へ広がるように流れるので、流入路から最も離
れた位置に配置される噴射チャンネルに対しても、泡立
つことなく、円滑に供給される。また、請求項3に記載
の発明によれば、流入路の入口にフィルタが取り付けら
れている場合に、このフィルタに、供給路内で発生した
インク液中の微小な気泡が移動しようとしても、段部に
より気泡をトラップすることができ、よって、フィルタ
を気泡が閉塞することを阻止できて、流入路でのインク
液の良好な流れを確保することができる。しかも、この
段部にトラップした気泡は、インクの流れにともない容
易に移動するから、流路の閉塞を未然に防止することが
できる。
【0030】また、請求項4に記載の発明によれば、供
給路の内壁面を噴射チャンネルから離れる方向に窪んだ
概略逆U字状断面形状とすることで、供給路内で発生し
滞留した気泡を、各噴射チャンネルから離れた窪み位置
で滞留させることができ、よって、気泡が噴射チャンネ
ル入りにくくなり、インク液の不噴射を防止できる。ま
た、請求項5に記載の発明によれば、窪みの最深部を、
各噴射チャンネルの中心線からずれた位置に位置させる
ことにより、最深部で滞留する気泡は、各噴射チャンネ
ルからより離れる位置で滞留することとなり、気泡が噴
射チャンネルにより入りにくくなり、よって、インク液
の不噴射をより効果的に防止できる。
【0031】また、請求項6に記載の発明によれば、噴
射チャンネルを列ごとに複数設けるとともに、供給路を
各列の噴射チャンネルごとに対応させて形成したので、
供給路の容積を小さくできて、流入路から流入するイン
ク液を、傾斜面から分岐部分に沿って流すことができ、
よって、スムーズに各列の噴射チャンネルに供給するこ
とができる。したがって、インク液の導入時において、
供給路内に気泡が残留することを有効に抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置のインクジェッ
トヘッドの斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線の要部断面図である。
【図4】図2におけるB−B線の要部断面図である。
【図5】図2におけるマニホールドの底面図である。
【図6】他の実施形態のマニホールドの底面図である。
【図7】図3に対応する従来例を示す図である。
【図8】図4に対応する従来例を示す図である。
【符号の説明】
12 噴射チャンネル 14 供給路 16 流入路 17 供給路の内壁面 18 傾斜面 20 流入路から最も離れた位置に配置される噴射チャ
ンネル 23 インクジェットヘッド 25 インクカートリッジ 43 段部 45 最深部 46 基端部分 47、48 分岐部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク供給源からのインク液が流入する
    流入路と、インク液をノズルから液滴として噴射させる
    ために複数配置される噴射チャンネルと、前記流入路か
    ら流入したインク液を各噴射チャンネルに供給するため
    の供給路とを備えるインクジェットヘッドにおいて、 前記流入路における前記供給路に連続する内壁面に、流
    路の断面積を前記供給路に向かって徐々に広くする傾斜
    面を設けたことを特徴とする、インクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面は、前記流入路から、複数の
    前記噴射チャンネルのうちの前記流入路から最も離れた
    位置に配置される噴射チャンネルが位置する方向に傾斜
    している、請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面に、インク液中の気泡をトラ
    ップさせる段部を設けている、請求項1または2に記載
    のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記供給路における、各前記噴射チャン
    ネルに対向する内壁面が、各前記噴射チャンネルから離
    れる方向に窪んだ概略逆U字状断面を有している、請求
    項1ないし3のいずれかに記載のインクジェットヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記内壁面における窪みの最深部が、各
    前記噴射チャンネルの中心線からずれた位置に位置して
    いる、請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記噴射チャンネルは複数列設けられ、
    前記供給路は、前記流入路に接続され、かつ複数列の噴
    射チャンネルの一端部を共通に接続する基端部分と、複
    数列の噴射チャンネルの各他端部に対応して分岐した分
    岐部分とを有し、前記傾斜面は、前記基端部分におい
    て、流入路側から分岐部分側に広がるように形成した、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェットヘ
    ッド。
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