JP2015160402A - 液体供給ユニット - Google Patents

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瞬 大屋
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Abstract

【課題】液体供給ユニットにおいて、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させる。【解決手段】液体供給ユニットは、第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、を有する筐体と、第1の凹部および第2の凹部を覆うように筐体に接合され、第1の凹部および第2の凹部に対向する第2の面と、第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と、蓋の第1の面に形成されている第1の溝を覆うように、第1の面に接合されている第1の封止部材とを備える。第1の溝は、蓋に形成されている第1の連通孔を介して第1の凹部と連通する一端と、蓋に形成されている第1の貫通孔を介して第2の凹部と連通する他端とを有し、第2の凹部は、蓋に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する。【選択図】図5

Description

本発明は、液体供給ユニットに関する。
液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットとしては、従来から、液体噴射装置の一例であるプリンターにインクを供給するインクカートリッジ(以降、単に「カートリッジ」ともいう。)が知られている。このカートリッジは、凹形状の筐体と、筐体の開口を封止する蓋とを備え、筐体の中に液体を収容すると共に、収容されている液体をプリンターに供給することができる。
このようなカートリッジにおいて、筐体内への大気の連通と、筐体内の液体の蒸発の抑制との両方を目的として、蓋に蛇行した溝を形成すると共に、溝の上をフィルムで覆うことで大気連通路を形成する技術が知られている(例えば、特許文献1〜3)。特許文献1には、筐体内が個別に区画され、複数の液体を独立して収納可能なカートリッジにおいて、各区画に対して空気を供給するための大気連通路と、大気孔とを、蓋の各区画に対応する部分に一様に形成することが記載されている。
特開2000−190522号公報 特開平10−278290号公報 特開2002−292905号公報
特許文献1に記載された技術では、大気連通路および大気孔の配置が、蓋の各区画に対応する部分の位置や大きさによって制限されてしまうという問題があった。
このため、カートリッジ等の液体供給ユニットにおいて、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させたいという要望がある。また、液体供給ユニット、液体供給ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えるシステム等において、小型化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは;第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、を有する筐体と;前記第1の凹部および前記第2の凹部を覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部および前記第2の凹部に対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と;前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、を備え;前記第1の溝は、前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し;前記第2の凹部は;前記蓋に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する。この形態の液体供給ユニットによれば、第1の溝は、一端が液体収容室として機能する第1の凹部と連通し、他端が大気室として機能する第2の凹部と連通しているため、第1の溝を大気連通路として機能させることができると共に、蓋の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気連通路を配置することができる。また、蓋の第2の凹部と重なる領域に対して、大気と連通する第1の大気孔が形成されているため、第2の凹部を大気室として機能させることができると共に、蓋の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気孔を配置することができる。従って、例えば第1の凹部が小さい等の理由によって、第1の凹部と重なる領域に第1の大気孔を形成することが困難な場合であっても、第2の凹部と重なる領域に第1の大気孔を形成することができる。これらの結果、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
(2)上記形態の液体供給ユニットでは、さらに;前記第1の大気孔を覆うように、前記第1の面に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。この形態の液体供給ユニットによれば、さらに、蓋に形成されている第1の大気孔を覆うように、蓋の第1の面に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備える。蓋の第1の面(すなわち蓋の上面)に形成されて、第1の凹部に連通している第1の溝は、蓋に形成されている第1の貫通孔を介して大気室として機能する第2の凹部と連通している。このため、液体供給ユニットに対して、第1の大気孔を封止するための第2の封止部材を接合する際に、第2の封止部材を、第1の溝を覆うための第1の封止部材と重ならないように接合することができる。このため、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
(3)本発明の一形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは;第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、を有する筐体と;前記第1の凹部を覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部に対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と;前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、を備え;前記第1の溝は、前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し;前記第2の凹部は;前記第2の凹部に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する。この形態の液体供給ユニットによれば、第1の溝は、一端が液体収容室として機能する第1の凹部と連通し、他端が大気室として機能する第2の凹部と連通しているため、第1の溝を大気連通路として機能させることができると共に、蓋の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気連通路を配置することができる。また、第2の凹部に対して、大気と連通する第1の大気孔が形成されているため、第2の凹部を大気室として機能させることができると共に、蓋の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気孔を配置することができる。従って、例えば第1の凹部が小さい等の理由によって、第1の凹部と重なる領域に第1の大気孔を形成することが困難な場合であっても、第2の凹部を利用して第1の大気孔を形成することができる。これらの結果、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
(4)上記形態の液体供給ユニットでは、さらに;前記第1の大気孔を覆うように、前記筐体に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。この形態の液体供給ユニットによれば、さらに、筐体に形成されている第1の大気孔を覆うように、筐体に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備える。蓋の第1の面(すなわち蓋の上面)に形成されて、第1の凹部に連通している第1の溝は、蓋に形成されている第1の貫通孔を介して大気室として機能する第2の凹部と連通している。このため、液体供給ユニットに対して、第1の大気孔を封止するための第2の封止部材を接合する際に、第2の封止部材を、第1の溝を覆うための第1の封止部材と重ならないように接合することができる。このため、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
(5)本発明の一形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは;第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、第2の液体収容室を形成する第3の凹部と、を有する筐体と;前記第1の凹部と前記第2の凹部と前記第3の凹部とを覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部と前記第2の凹部と前記第3の凹部とに対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と;前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝および第2の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、を備え;前記第1の溝は、前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し;前記第2の溝は、前記蓋に形成されている第2の連通孔を介して前記第3の凹部と連通する一端と、前記蓋に形成されている第2の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し;前記第2の凹部は;前記蓋に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する。この形態の液体供給ユニットによれば、2つの液体収容室を有する液体供給ユニットであって、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
(6)上記形態の液体供給ユニットでは、さらに;前記第1の大気孔を覆うように、前記第1の面に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。この形態の液体供給ユニットによれば、2つの液体収容室を有する液体供給ユニットにおいて、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
(7)本発明の一形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは;第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、第2の液体収容室を形成する第3の凹部と、を有する筐体と;前記第1の凹部と前記第3の凹部とを覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部および前記第3の凹部に対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と;前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝および第2の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、を備え;前記第1の溝は、前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し;前記第2の溝は、前記蓋に形成されている第2の連通孔を介して前記第3の凹部と連通する一端と、前記蓋に形成されている第2の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し;前記第2の凹部は;前記第2の凹部に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する。この形態の液体供給ユニットによれば、2つの液体収容室を有する液体供給ユニットであって、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
(8)上記形態の液体供給ユニットでは、さらに;前記第1の大気孔を覆うように、前記筐体に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。この形態の液体供給ユニットによれば、2つの液体収容室を有する液体供給ユニットにおいて、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
(9)上記形態の液体供給ユニットにおいて;前記蓋から前記筐体に向かう方向において、前記第1の溝と前記第2の溝とは、前記第1の凹部と重なるように延在していてもよい。この形態の液体供給ユニットによれば、蓋に形成されている第1の溝と第2の溝とは、第1の凹部と重なるように設けられている。このため、蓋の第1の面(すなわち蓋の上面)を有効に活用して、第1、2の溝を配置することができる。
(10)上記形態の液体供給ユニットにおいて;前記第1の凹部は前記蓋に対向する第1の底部を有し;前記第2の凹部は前記蓋に対向する第2の底部を有し;前記蓋から前記第1の底部までの距離は、前記蓋から前記第2の底部までの距離よりも大きくてもよい。この形態の液体供給ユニットによれば、蓋から第1の底部までの距離は、蓋から第2の底部までの距離よりも大きく形成されている。すなわち、この形態の液体供給ユニットによれば、液体収容室として機能する第1の凹部は、大気室として機能する第2の凹部よりも深く形成されている。第2の凹部は、大気室として機能すれば足りるために深さは必要とされない。従って、このようにすれば、液体供給ユニットを小型に形成することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
また、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、液体供給ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等の形態で実現することができる。
液体噴射システムの概略構成を表す斜視図である。 液体噴射システムの内部構成を概略的に表す斜視図である。 カートリッジの外観を表す斜視図である。 カートリッジの構成を表す分解斜視図である。 カートリッジにおける空気の流れについて説明するための説明図である。 カートリッジの変形における空気の流れについて説明するための説明図である。 カートリッジの外観を表す斜視図である。 カートリッジの構成を表す分解斜視図である。 カートリッジにおける空気の流れについて説明するための説明図である。 カートリッジの変形における空気の流れについて説明するための説明図である。
A.実施形態:
A−1.液体噴射システムの構成:
図1は、液体噴射システムの概略構成を表す斜視図である。図2は、液体噴射システムの内部構成を概略的に表す斜視図である。図1および図2には、互いに直行するXYZ軸が描かれている。X軸は、液体噴射システム1の幅方向に沿った軸であり、換言すれば、キャリッジ8(図2)の往復動に伴う印字の際の主走査方向に沿った軸である。Y軸は、机等の載置面に載置されている液体噴射システム1の奥行方向に沿った軸であり、換言すれば、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の副走査方向に沿った軸である。Z軸は、載置面に載置されている液体噴射システム1の高さ方向に沿った軸であり、換言すれば、鉛直方向(上下方向)に沿った軸である。なお、図2以降においても同様に、必要に応じてXYZ軸を図示している。図1のXYZ軸と、図2以降のXYZ軸とが示す方向は同じである。
液体噴射システム1は、液体を吐出する液体噴射装置としてのプリンター10と、液体を供給する液体供給ユニットとしてのカートリッジ3およびカートリッジ4と、を備えている。プリンター10は、いわゆるインクジェットプリンターである。
A−2.液体噴射装置の構成:
図1に示すように、液体噴射装置としてのプリンター10は、ハウジング14と、用紙供給部カバー16と、記録部保護カバー18と、排出部カバー20と、操作部22と、用紙開口部26と、用紙ガイド28と、を備えている。ハウジング14は、装置本体12の周囲を覆い、プリンター10の外観を構成している。
用紙供給部カバー16は、ハウジング14の上面に回動可能に取り付けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態とを取ることができる。用紙供給部カバー16は、ハウジング14に対して閉じた状態にある場合、ハウジング14の上面と共にプリンター10の上面を構成する。一方、用紙供給部カバー16は、ハウジング14に対して開いた状態にある場合、図1に示すように、プリンター10の背面側、すなわちY軸方向に傾斜した状態となる。この状態において、用紙供給部カバー16の裏面は、用紙の載置面16aとして機能する。また、用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、記録部保護カバー18と、操作部22と、用紙開口部26と、用紙ガイド28とが露出する。
記録部保護カバー18は、ハウジング14の上面に回動可能に取り付けられている。記録部保護カバー18は、ハウジング14に対して開いた状態と、閉じた状態(図1)とを取ることができる。記録部保護カバー18は、ハウジング14に対して閉じた状態にある場合、装置本体12(図2)を保護する。一方、記録部保護カバー18がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーは、図2に示す装置本体12に設けられた記録部61にアクセスすることができる。
排出部カバー20は、ハウジング14の前面に回動可能に取り付けられている。排出部カバー20は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態とを取ることができる。排出部カバー20は、ハウジング14に対して閉じた状態にある場合、装置本体12(図2)を保護する。一方、排出部カバー20は、ハウジング14に対して開いた状態にある場合、印刷済みの用紙Pをプリンター10の前方へ誘導する。
操作部22は、プリンター10を操作するための入力手段として、例えば電源ボタンや印刷設定ボタンを備えている。
用紙開口部26は、装置本体12(図2)の用紙供給部24に対して印刷に用いられる用紙Pを供給するための開口である。
用紙ガイド28は、用紙開口部26の開口内に設けられた一対の仕切りである。一の用紙ガイド28は、用紙開口部26の端部に固定されている。他の用紙ガイド28は、用紙開口部26の開口内を、プリンター10の幅方向、すなわちX軸方向に摺動可能に設けられている。これにより、一対用紙ガイド28は、プリンター10の幅方向における間隔を調整することができる。一対の用紙ガイド28は、印刷に用いられる用紙Pの両端を支え、プリンター10の幅方向における用紙Pの位置を規定する。
図2に示すように、装置本体12は、カートリッジ装着部7と、キャリッジ8と、排出部9と、用紙供給部24と、制御部60と、記録部61と、を備えている。
カートリッジ装着部7は、キャリッジ8の底部に装着され、キャリッジ8と一体化されている。カートリッジ装着部7は、液体供給ユニットとしてのカートリッジ3およびカートリッジ4を着脱可能に保持する。
キャリッジ8は、背面側、すなわちY軸方向において軸受け部を有する。キャリッジ8は、軸受け部を記録部61のキャリッジガイドレール62に保持され、記録部61のキャリッジモーターによって、プリンター10の幅方向、すなわちX軸方向に往復動可能に構成されている。キャリッジ8は、カートリッジ3およびカートリッジ4から供給されるインクを、それぞれ、印刷に用いられる用紙Pへ吐出するための吐出ヘッドを備えている。キャリッジ8がプリンター10の幅方向に往復動されることで、カートリッジ装着部7に保持されているカートリッジ3およびカートリッジ4も、プリンター10の幅方向に往復動する。このように、本実施形態のプリンター10は、カートリッジ3、4が吐出ヘッドを有するキャリッジ8と共に主走査方向(換言すれば、プリンター10の幅方向)に移動する「オンキャリッジタイプ」の液体噴射装置である。
排出部9は、印刷済みの用紙Pをプリンター10の前方へ排出する。
用紙供給部24は、図示しない搬送モーターとプラテンとを備えている。用紙供給部24は、搬送モーターの動力をプラテンに伝達することによって、載置面16aに載置されている用紙Pを副走査方向(換言すれば、プリンター10の前方)へ搬送する。
記録部61は、キャリッジガイドレール62と、図示しないキャリッジモーターとを備えている。キャリッジガイドレール62は、プリンター10の幅方向、すなわちX軸方向に延伸するように設けられた中空軸である。キャリッジガイドレール62は、キャリッジ8の背面側、すなわちY軸方向に設けられた軸受け部に通されることで、キャリッジ8を保持している。
制御部60は、用紙供給部24、記録部61、排出部9のそれぞれに電気的に接続され、操作部22から入力された指示に基づいて、各部の操作を制御する。具体的には、制御部60は、用紙供給部24のプラテンの回転および搬送モーターの駆動を制御すると共に、記録部61のキャリッジモーターの駆動を制御する。さらに、制御部60は、カートリッジ3およびカートリッジ4の回路基板との間で、信号を送受信する。
A−3.液体供給ユニット(カートリッジ3)の構成:
図3は、カートリッジ3の外観を表す斜視図である。図4は、カートリッジ3の構成を表す分解斜視図である。
カートリッジ3は、単色の色の液体(インク)を収容している。本実施形態のカートリッジ3は、内部に1つの液体収容部が形成されており、例えば、ブラックインクを収容することができる。なお、カートリッジ3に収容されているインクの色は一例であり、他の色、例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ライトアゼンタ、ライトシアンのインクが収容されていてもよい。
カートリッジ3は、第1面〜第6面の6つの面を有している。第1面および第2面は、カートリッジ3の上面と底面をなし、Z軸(鉛直方向)に対向するように配置されている。第3面および第4面は、カートリッジ3の両側面をなし、X軸(主走査方向)に対向するように配置されている。第5面および第6面は、カートリッジ3の前面と背面をなし、Y軸(副走査方向)に対向するように配置されている。
図4に示すように、カートリッジ3は、筐体310と、蓋320と、第1の封止部材330と、回路基板340と、液体保持部材350と、供給孔側液体保持部材360と、を備えている。
筐体310は、凹部311と、大気室312と、係合部314と、インク供給孔315と、第1隔壁316と、第2隔壁317と、を備えている。筐体310は、四角柱形状であり、カートリッジ3の第1面に対応する部分、すなわち上部が開放状態である。また、筐体310は、上部の一の角に、大気室312を形成するために水平方向(Y軸方向)に延伸する張り出し部を備えている。筐体310は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の樹脂成型品であり、例えば射出成型等によって形成されている。
凹部311と、大気室312とは、それぞれ、筐体310の凹部と、張り出し部とが、第2隔壁317によってX−Y軸方向に区切られることによって、筐体310の内部に隣接して形成されている。凹部311には、ブラックインクが収容される。大気室312は、インクの収容には用いられず、凹部311に大気を連通させるための大気室として使用される。蓋320から筐体310に向かうZ軸方向において(換言すれば、Z軸方向に筐体310を平面視したとき)、凹部311の面積は、大気室312の面積よりも大きい。なお、凹部311を「第1の凹部」とも呼び、大気室312を「第2の凹部」とも呼ぶ。
凹部311の底部、すなわち、凹部311のうちのカートリッジ3の第2面に対応する部分を「第1の底部311b」と呼ぶ。同様に、大気室312の底部、すなわち、大気室312のうちのカートリッジ3の第2面に対応する部分を「第2の底部312b」と呼ぶ。このとき、本実施形態のカートリッジ3は、蓋320から第1の底部311bまでの距離L1が、蓋320から第2の底部312bまでの距離L2よりも大きくなるように形成されている。
係合部314は、筐体310の外側に形成された腕状の凸部である。係合部314は、キャリッジ8の図示しない係合腕と係合することで、カートリッジ3をキャリッジ8に固定する。インク供給孔315は、凹部311の第1の底部311bの中央に形成されている開口である。
第1隔壁316は、大気室312の内側を2つの区画に仕切るための壁である。第1隔壁316の上面は、Y軸方向においてRが付与されている。具体的には、第1隔壁316の上面は、大気室312の全体を構成する側壁の壁面との近傍において、曲面形状となるように形成されている。この結果、第1隔壁316の上面と、大気室312の壁面との間は、段差が抑えられた連続面とされている。第2隔壁317は、上述の通り、筐体310の凹部を区画して、凹部311と大気室312とを形成するための壁である。凹部311と大気室312とは完全に区画されているが、大気室312の内側の2つの区画は、第1隔壁316の上面に付与されたRのため、完全には区切られていない。
蓋320は、外方延在部323を備えるほか、凹部311に対応するように、減圧孔321と、連通孔322と、空気溝324と、貫通孔326と、大気孔327と、を備えている。これら各部の詳細は後述する。蓋320は、筐体310の上面に対応する形状を有する平板状の部材である。蓋320は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の樹脂成型品であり、例えば射出成型等によって形成されている。なお、以降の説明において、蓋320の上面、すなわち、カートリッジ3の第1面に対応する側の面を「第1の蓋面」とも呼び、蓋320の下面、すなわちカートリッジ3の第2面に対応する側の面を「第2の蓋面」とも呼ぶ。第1の蓋面は、カートリッジ3が組み立てられた状態(図3)において、筐体310の凹部311に対向しない面である。一方、第2の蓋面は、カートリッジ3が組み立てられた状態において、筐体310の凹部311に対向する面である。第1の蓋面と第2の蓋面とは裏表の関係である。
第1の封止部材330は、矩形形状の膜である。第1の封止部材330は、蓋320の備える各部のうちの大気孔327を除く各部を封止するために、蓋320の上面に溶着される。第1の封止部材330は、複数の層から構成される膜であってもよい。この場合において、第1の封止部材330は、少なくとも第1の封止部材330が蓋320に接触する側が、蓋320と同じ材料から構成されていることが好ましい。例えば、蓋320がポリプロピレンを用いて形成されている場合、第1の封止部材330は、第1の封止部材330が蓋320に接触する側から、ポリプロピレン、蒸着ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンテレフタラートの順に積層された可撓性膜とすることができる。このようにすれば、第1の封止部材330と、蓋320との接合の強度を高めることができる。なお、第1の封止部材330は、可撓性膜に限らず、蓋320と同様の硬質の素材により形成されてもよい。また、第1の封止部材330は、大気孔327を除く各部を封止できればよく、一枚の可撓性膜に限られず、複数枚の可撓性膜によって構成されていてもよい。
回路基板340は、係合部314の下部に固定されている。回路基板340は、カートリッジ3がキャリッジ8に装着された状態において、キャリッジ8の電極に電気的に接続する。
液体保持部材350は、直方体形状を有し、所定の毛管力を有する多孔質樹脂材によって形成されている。液体保持部材350は、凹部311に収納される。なお、液体保持部材350は、毛管力が異なる複数の多孔質樹脂材を組み合わせることで形成されていてもよい。なお、多孔質樹脂材とは、例えばウレタンフォームのような発泡性部材でも、ポリプロピレンを繊維状に加工したものを束ねた繊維部材であってもよい。
供給孔側液体保持部材360は、凹部311のインク供給孔315を覆うようにして、インク供給孔315と液体保持部材350との間に収納される。カートリッジ3がキャリッジ8に装着された状態において、供給孔側液体保持部材360と、カートリッジ装着部7が備える金属メッシュとが面接触する。これにより、液体保持部材350の多孔質と、供給孔側液体保持部材360と、を介して、金属メッシュへインクが供給される。
カートリッジ3の組み立て時においては、筐体310の凹部311に対して、供給孔側液体保持部材360と、液体保持部材350とが、この順番で収納される。そして、蓋320の外方延在部323と、筐体310の係合部314の上部とを係合させて、蓋320を筐体310に固定する。この結果、凹部311および大気室312は、蓋320によって覆われる。その後、蓋320の減圧孔321から凹部311が減圧され、連通孔322からブラックインクが注入される。インク注入後、第1の封止部材330を用いて蓋320の上面を封止する。これにより、図3に示すカートリッジ3が完成する。
A−4.蓋(カートリッジ3)の構成:
図3に示すように、蓋320の減圧孔321は、凹部311に対応した位置に形成されている貫通孔である。減圧孔321は、凹部311に対してインクを注入する際に、凹部311を減圧するために用いられる。連通孔322は、凹部311に対応した位置に形成されている貫通孔である。連通孔322は、凹部311にインクを注入する際、注入孔として用いられる。第1の封止部材330を用いて蓋320の上面が封止された後、連通孔322は、凹部311に空気を導入するための導入口として用いられる。
空気溝324は、蓋320の上面において、連通孔322から蛇行して延伸するように形成されている溝である。空気溝324は、凹部311に導入する空気を導くための通路として用いられる。このように空気溝324を蛇行させることによって、連通孔322からのインク漏れと、インクの蒸発とを抑制することができる。なお、空気溝324を「第1の溝」とも呼ぶ。
貫通孔326は、空気溝324の端部に形成されている貫通孔である。貫通孔326は、空気溝324と、大気室312とを連通させるために用いられる。大気孔327は、大気室312に対応した位置に形成されている貫通孔である。大気孔327は、凹部311に導入する空気を導くために用いられる。上述した各部は、大気孔327を除いて、蓋320に第1の封止部材330が接合されることによって封止されている。
図5は、カートリッジ3における空気の流れについて説明するための説明図である。図5は、図3のA−A断面における概略的な構成を表している。蓋320の上面に形成されている空気溝324は、一端が、蓋320に形成されている連通孔322(図3)を介して凹部311と連通し、他端が、蓋320に形成されている貫通孔326を介して大気室312と連通している。さらに、図5に示すように、大気室312は、蓋320に形成されている大気孔327を介して大気と連通している。
この結果、大気孔327からの空気ARは、図5の矢印で示すように、大気室312と、貫通孔326と、空気溝324と、をそれぞれ介して、凹部311へ導入される。なお、大気室312の内部では、第1隔壁316の上面に付与されたRのために、第1隔壁316と蓋320との間に空間が形成されており、空気ARの流れは妨げられない。また、蓋320の上面は、第1の封止部材330によって封止されているため、空気溝324における空気ARの気密は確保されている。
なお、大気室312は、上述のように、凹部311に大気を連通させるための大気室として使用されるほか、インクをトラップするためのインクトラップ室としても使用される。具体的には、大気室312は、凹部311から漏れ出たインクが、空気溝324と、貫通孔426とを介して大気室312に入り込んだ場合に、このインクを集め留めることで、凹部311から漏れ出たインクを筐体310の外に漏出させないようにする。大気室312の内部は、第1隔壁216によって2つの区画に仕切られているため、より多くのインクを保持しておくことができる。また、大気室312の内部を区切る第1隔壁216は、その上面と大気室312の壁面との間において、段差が抑えられた連続面とされている。このため、第1隔壁216の上面と大気室312の壁面との間において段差がある場合と比較して、毛管力の発生に伴う、一の区画から他の区画へのインクの移動を抑制することができる。
以上のように、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ3)によれば、第1の溝(空気溝324)は、一端が液体収容室として機能する第1の凹部(凹部311)と連通し、他端が大気室として機能する第2の凹部(大気室312)と連通しているため、第1の溝を大気連通路として機能させることができると共に、蓋320の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気連通路を配置することができる。また、蓋320の第2の凹部と重なる領域に対して、大気と連通する第1の大気孔(大気孔327)が形成されているため、第2の凹部を大気室として機能させることができると共に、蓋320の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気孔を配置することができる。従って、例えば第1の凹部が小さい等の理由によって、第1の凹部と重なる領域に第1の大気孔を形成することが困難な場合であっても、第2の凹部と重なる領域に第1の大気孔を形成することができる。これらの結果、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
さらに、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ3)によれば、さらに、蓋320に形成されている第1の大気孔(大気孔327)を覆うように、蓋320の第1の蓋面(すなわち蓋の上面)に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。蓋320の第1の蓋面(すなわち蓋の上面)に形成されて、第1の凹部(凹部311)に連通している第1の溝(空気溝324)は、蓋320に形成されている第1の貫通孔(貫通孔326)を介して大気室として機能する第2の凹部(大気室312)と連通している。このため、液体供給ユニットに対して、第1の大気孔を封止するための第2の封止部材を接合する際に、第2の封止部材を、第1の溝を覆うための第1の封止部材と重ならないように接合することができる。このため、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
さらに、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ3)によれば、蓋320から第1の底部311bまでの距離L1は、蓋320から第2の底部312bまでの距離L2よりも大きく形成されている。すなわち、この形態の液体供給ユニットによれば、液体収容室として機能する第1の凹部(凹部311)は、大気室として機能する第2の凹部(大気室312)よりも深く形成されている。第2の凹部は、大気室として機能すれば足りるために深さは必要とされない。従って、このようにすれば、液体供給ユニットを小型に形成することができる。
A−5.液体供給ユニット(カートリッジ3)の変形:
図6は、カートリッジ3の変形における空気の流れについて説明するための説明図である。カートリッジ3の変形では、蓋320ではなく、大気室312に対して大気孔327が設けられる点だけが、上述のカートリッジ3とは異なる。
図6に示すカートリッジ3においても、蓋320の上面に形成されている空気溝324は、一端が、蓋320に形成されている連通孔322(図3)を介して凹部311と連通し、他端が、蓋320に形成されている貫通孔326を介して大気室312と連通している。さらに、図6に示すように、大気室312は、筐体310に形成されている大気孔327を介して大気と連通している。この結果、大気孔327からの空気ARは、図6の矢印で示すように、大気室312と、貫通孔326と、空気溝324と、をそれぞれ介して、凹部311へ導入される。
以上のように、上記実施形態の変形の液体供給ユニット(カートリッジ3)によっても、第1の溝(空気溝324)は、一端が液体収容室として機能する第1の凹部(凹部311)と連通し、他端が大気室として機能する第2の凹部(大気室312)と連通しているため、第1の溝を大気連通路として機能させることができると共に、蓋の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気連通路を配置することができる。また、第2の凹部に対して、大気と連通する第1の大気孔(大気孔327)が形成されているため、第2の凹部を大気室として機能させることができると共に、蓋の第1の凹部に対応する部分の位置や大きさに関係なく、大気孔を配置することができる。従って、例えば第1の凹部が小さい等の理由によって、第1の凹部と重なる領域に第1の大気孔を形成することが困難な場合であっても、第2の凹部を利用して第1の大気孔を形成することができる。これらの結果、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
さらに、上記実施形態の変形の液体供給ユニット(カートリッジ3)においても、さらに、筐体310に形成されている第1の大気孔(大気孔327)を覆うように、筐体310に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。このようにしても、第2の封止部材を、第1の溝を覆うための第1の封止部材と重ならないように接合することができる。このため、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
さらに、上記実施形態の変形の液体供給ユニット(カートリッジ3)によっても、蓋320から第1の底部311bまでの距離L1は、蓋320から第2の底部312bまでの距離L2よりも大きく形成されているため、液体供給ユニットを小型に形成することができる。
A−6.液体供給ユニット(カートリッジ4)の構成:
液体供給ユニットとしてのカートリッジ4は、複数色のインクを収容する点において、前述のカートリッジ3と構成が相違する。以降、カートリッジ4の構成の説明においては、カートリッジ3と共通する構成について、符号番号の最上位桁の数値を「3」から「4」に置き換えて示し、その説明を簡略化する。
図7は、カートリッジ4の外観を表す斜視図である。図8は、カートリッジ4の構成を表す分解斜視図である。
カートリッジ4は、複数色の液体(インク)を収容している。本実施形態のカートリッジ4は、内部に3つの液体収容部が区画形成されており、例えば、イエロー、シアン、マゼンタの3色のインクを収容することができる。なお、カートリッジ4に収容されているインクの色は一例である。カートリッジ4は、第1面〜第6面の6つの面を有している。詳細はカートリッジ3と同様である。
図8に示すように、カートリッジ4は、筐体410と、蓋420と、第1の封止部材430と、回路基板440と、液体保持部材450と、供給孔側液体保持部材460と、を備えている。
筐体410は、3つの凹部411a〜cと、大気室412と、係合部414と、3つのインク供給孔415a〜cと、第1隔壁416と、第2隔壁417と、第3隔壁418と、第4隔壁419と、を備えている。筐体410は、略四角柱形状であり、カートリッジ4の第1面に対応する部分、すなわち上部が開放状態である。また、筐体410は、上部の一の角に、大気室412を形成するために水平方向(Y軸方向)に延伸する張り出し部を備えている。筐体410の材料および製法は、カートリッジ3と同様である。
凹部411aと凹部411cとは、筐体410の凹部が第3隔壁によってX軸方向に区切られ、第4隔壁419によってY軸方向に区切られることによって形成されている。凹部411bと大気室412とは、筐体410の凹部が第3隔壁418によってY軸方向に区切られ、第2隔壁417によってX軸方向に区切られることによって形成されている。3つの凹部411a〜cには、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタのインクが収容される。以降、凹部411a〜cを区別して呼称する場合には、「第1の凹部411a」、「第3の凹部411b」、「第4の凹部411c」と呼ぶ。大気室412は、インクの収容には用いられず、凹部411a〜cに大気を連通させるための大気室として使用される。大気室412を「第2の凹部412」とも呼ぶ。蓋420から筐体410に向かうZ軸方向において(換言すれば、Z軸方向に筐体410を平面視したとき)、凹部411a〜cの面積は、それぞれ、大気室412の面積よりも大きい。
凹部411aの底部、すなわち、凹部411aのうちのカートリッジ4の第2面に対応する部分を「第1の底部」と呼ぶ。同様に、大気室412の底部、すなわち、大気室412のうちのカートリッジ4の第2面に対応する部分を「第2の底部」と呼ぶ。このとき、本実施形態のカートリッジ4は、蓋420から第1の底部までの距離L1が、蓋420から第2の底部までの距離L2よりも大きくなるように形成されている。
係合部414は、筐体410の外側かつ凹部411aの外側に形成された腕状の凸部である。詳細はカートリッジ3と同様である。3つのインク供給孔415a〜cは、それぞれ、凹部411a〜cの底面、すなわちカートリッジ4の第2面に対応する部分の中央に形成されている開口である。
第1隔壁416は、大気室412の内側を2つの区画に仕切るための壁である。第1隔壁416の上面は、Y軸方向においてRが付与されており、第1隔壁416の上面と、大気室412の壁面との間は、段差が抑えられた連続面とされている。詳細はカートリッジ3と同様である。第2〜4の隔壁417、418、419は、上述の通り、筐体410の凹部を区画して、3つの凹部411a〜cと大気室412とを形成している。Z軸方向における第2隔壁417の高さと、第3隔壁418の高さと、第34隔壁419の高さと、筐体410の高さと、は同じである。この結果、凹部411a〜cと大気室412とは、互いに完全に区画されているが、大気室412の内側の2つの区画は、第1隔壁416の上面に付与されたRのため、完全には区切られていない。
第1の封止部材430は、矩形形状の膜である。第1の封止部材430は、蓋420の備える各部のうちの大気孔427を除く各部を封止するために、蓋420の上面に溶着される。詳細はカートリッジ3と同様である。回路基板440は、係合部414の下部に固定されている。詳細はカートリッジ3と同様である。
液体保持部材450は、第1、3、4の凹部411a〜cにそれぞれ対応した3つの液体保持部材451〜453を含む。液体保持部材451は第1の凹部411aに収納される。同様に、液体保持部材452は第3の凹部411bに、液体保持部材453は第4の凹部411cに、それぞれ収納される。液体保持部材451〜453は、所定の毛管力を有する多孔質樹脂材によって形成されている。詳細はカートリッジ3と同様である。
供給孔側液体保持部材460は、第1、3、4の凹部411a〜cにそれぞれ対応した3つの供給孔側液体保持部材461〜463を含む。供給孔側液体保持部材461は、第1の凹部411aのインク供給孔415aを覆うようにして、インク供給孔415aと液体保持部材451との間に収納される。同様に、供給孔側液体保持部材462は第3の凹部411bに、供給孔側液体保持部材463は第4の凹部411cに、それぞれ収納される。詳細はカートリッジ3と同様である。
カートリッジ4の組み立て時においては、筐体410の3つの凹部411a〜cに対して、それぞれ、3つの供給孔側液体保持部材461〜463と、3つの液体保持部材451〜453とが、この順番で収納される。そして、蓋420の外方延在部423と、筐体410の係合部414の上部とを係合させて、蓋420を筐体410に固定する。この結果、3つの凹部411a〜cと大気室412とは、蓋420によって覆われる。その後、蓋420の3つの減圧孔421a〜cから3つの凹部411a〜cが減圧される。その後、3つの連通孔422a〜cから、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタのインクが注入される。大気室412の内部は空である。インク注入後、第1の封止部材430を用いて蓋420の上面を封止する。これにより、図7に示すカートリッジ4が完成する。
A−7.蓋(カートリッジ4)の構成:
図7に示すように、蓋420は、外方延在部423および大気孔427を備えるほか、第1、3、4の凹部411a〜cにそれぞれ対応するように、3つの減圧孔421a〜cと、3つの連通孔422a〜cと、3つの空気溝424a〜cと、3つの貫通孔426a〜cと、を備えている。蓋420は、筐体410の上面に対応する形状を有する平板状の部材である。蓋420の材料および製法は、カートリッジ3と同様である。なお、以降の説明において、蓋420の上面、すなわち、カートリッジ4の第1面に対応する側の面を「第1の蓋面」とも呼び、蓋420の下面、すなわちカートリッジ4の第2面に対応する側の面を「第2の蓋面」とも呼ぶ。第1の蓋面は、カートリッジ4が組み立てられた状態(図7)において、筐体410の凹部411a〜cおよび大気室412に対向しない面である。一方、第2の蓋面は、カートリッジ4が組み立てられた状態において、筐体410の凹部411a〜cおよび大気室412に対向する面である。
3つの減圧孔421a〜cは、それぞれ、第1、3、4の凹部411a〜cに対応した位置に形成されている貫通孔である。3つの連通孔422a〜cは、それぞれ、第1、3、4の凹部411a〜cに対応した位置に形成されている貫通孔である。以降、連通孔422a〜cを区別して呼称する場合には、「第1の連通孔422a」、「第2の連通孔422b」、「第3の連通孔422c」と呼ぶ。
3つの空気溝424a〜cは、それぞれ、蓋420の上面において、第1〜3の連通孔422a〜cから蛇行して、大気室412に対応した位置まで延伸するように形成されている溝である。以降、空気溝424a〜cを区別して呼称する場合には、「第1の空気溝424a」、「第2の空気溝424b」、「第3の空気溝424c」と呼ぶ。
3つの貫通孔426a〜cは、それぞれ、第1〜3の空気溝424a〜cの端部であって、大気室412に対応した位置に形成されている貫通孔である。以降、貫通孔426a〜cを区別して呼称する場合には、「第1の貫通孔426a」、「第2の貫通孔426b」、「第3の貫通孔426c」と呼ぶ。
大気孔427は、大気室412に対応した位置に形成されている貫通孔である。
なお、上述した各部の機能については、カートリッジ3と同様であるため説明を省略する。蓋420の上面に形成されている各部は、大気孔427を除いて、第1の封止部材430が接合されることによって封止されている。
図9は、カートリッジ4における空気の流れについて説明するための説明図である。図9は、図7のB−B断面における概略的な構成を表している。蓋420の上面に形成されている第1の空気溝424aは、一端が、蓋420に形成されている第1の連通孔422aを介して第1の凹部411aと連通し、他端が、蓋420に形成されている第1の貫通孔426aを介して大気室412と連通している。また、蓋420の上面に形成されている第2の空気溝424bは、一端が、蓋420に形成されている第2の連通孔422bを介して第3の凹部411bと連通し、他端が、蓋420に形成されている第2の貫通孔426bを介して大気室412と連通している。さらに、蓋420の上面に形成されている第3の空気溝424cは、一端が、蓋420に形成されている第3の連通孔422cを介して第4の凹部411cと連通し、他端が、蓋420に形成されている第3の貫通孔426cを介して大気室412と連通している。
この結果、大気孔427からの空気ARは、図9の矢印で示すように、大気室412と、第1の貫通孔426aと、第1の空気溝424aと、をそれぞれ介して、第1の凹部411aへ導入される。同様に、大気孔427からの空気ARは、大気室412と、第2の貫通孔426bと、第2の空気溝424bと、をそれぞれ介して、第3の凹部411bへ導入される。同様に、大気孔427からの空気ARは、大気室412と、第3の貫通孔426cと、第3の空気溝424cと、をそれぞれ介して、第4の凹部411cへ導入される。なお、大気室412の内部では、第1隔壁416の上面に付与されたRのために、第1隔壁416と蓋420との間に空間が形成されており、空気ARの流れは妨げられない。また、蓋420の上面は、第1の封止部材430によって封止されているため、第1〜3の空気溝324a〜cにおける空気ARの気密は確保されている。大気室412がインクトラップ室としても使用される点についてもカートリッジ3と同様である。
以上のように、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ4)によれば、2つ以上の液体収容室(第1、3、4の凹部411a〜c)を有する液体供給ユニットであっても、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させた液体供給ユニットを提供することができる。
さらに、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ4)によれば、さらに、蓋420に形成されている第1の大気孔(大気孔427)を覆うように、蓋420の第1の蓋面(すなわち蓋の上面)に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。そうすれば、2つ以上の液体収容室(第1、3、4の凹部411a〜c)を有する液体供給ユニットにおいても、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
さらに、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ4)によれば、蓋420に形成されている第1の溝(第1の空気溝424a)と第2の溝(第2の空気溝424b)とは、第1の凹部(第1の凹部411a)と重なるように設けられている。このため、蓋420の第1の蓋面(すなわち蓋の上面)を有効に活用して、第1、2の溝を配置することができる。
さらに、上記実施形態の液体供給ユニット(カートリッジ4)によれば、蓋420から第1の底部までの距離L1は、蓋420から第2の底部までの距離L2よりも大きく形成されている。そうすれば、2つ以上の液体収容室(第1、3、4の凹部411a〜c)を有する液体供給ユニットにおいても、液体供給ユニットを小型に形成することができる。
A−8.液体供給ユニット(カートリッジ4)の変形:
図10は、カートリッジ4の変形における空気の流れについて説明するための説明図である。カートリッジ4の変形では、蓋420ではなく、大気室412に対して大気孔427が設けられる点だけが、上述のカートリッジ4とは異なる。
図10に示すカートリッジ4においても、蓋420の上面に形成されている第1の空気溝424aは、一端が、蓋420に形成されている第1の連通孔422aを介して第1の凹部411aと連通し、他端が、蓋420に形成されている第1の貫通孔426aを介して大気室412と連通している。第2、3の空気溝424b、cについても同様である。また、図10に示すように、大気室412は、筐体410に形成されている大気孔327を介して大気と連通している。この結果、大気孔427からの空気ARは、図10の矢印で示すように、大気室412と、第1の貫通孔426aと、第1の空気溝424aと、をそれぞれ介して、第1の凹部411aへ導入される。第3、4の凹部411b、cに導入される空気ARについても同様である。
以上のように、上記実施形態の変形の液体供給ユニット(カートリッジ4)によっても、2つ以上の液体収容室(第1、3、4の凹部411a〜c)を有する液体供給ユニットにおいて、大気連通路および大気孔の配置の自由度を向上させることができる。
さらに、上記実施形態の変形の液体供給ユニット(カートリッジ4)においても、さらに、筐体410に形成されている第1の大気孔(大気孔427)を覆うように、筐体410に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備えていてもよい。このようにしても、2つの液体収容室(第1、3、4の凹部411a〜c)を有する液体供給ユニットにおいて、ユーザーが第2の封止部材を剥離する際に、誤って第1の封止部材を破損することを回避することができる。
さらに、上記実施形態の変形の液体供給ユニット(カートリッジ4)によっても、2つ以上の液体収容室(第1、3、4の凹部411a〜c)を有する液体供給ユニットにおいて、蓋420の第1の蓋面(すなわち蓋の上面)を有効に活用して、第1、2の溝を配置することができると共に、液体供給ユニットを小型に形成することができる。
B.変形例:
本発明は、インクジェットプリンターおよびそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置およびその液体を収容するためのカートリッジ(液体収容容器)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置およびその液体収容容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射吐出ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、および、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
上記実施形態では、各カートリッジの具体的な形状を例示して、減圧孔、連通孔、空気溝、貫通孔、大気孔の位置および形状の一例を示した。しかし、カートリッジに設けられる減圧孔、連通孔、空気溝、貫通孔、裏面空気溝、大気孔の位置および形状については、任意に変更を加えることが可能である。例えば、減圧孔および連通孔は空気溝の両端部に形成されることとしたが、減圧孔や連通孔は、空気溝と重なるように(経路上に)設けられていれば足り、端部に設けられていなくてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム
3…カートリッジ
4…カートリッジ
7…カートリッジ装着部
8…キャリッジ
9…排出部
10…プリンター
12…装置本体
14…ハウジング
16…用紙供給部カバー
16a…載置面
18…記録部保護カバー
20…排出部カバー
22…操作部
24…用紙供給部
26…用紙開口部
28…用紙ガイド
60…制御部
61…記録部
62…キャリッジガイドレール
310…筐体
311…凹部
312…大気室
314…係合部
315…インク供給孔
316…第1隔壁
317…第2隔壁
320…蓋
321…減圧孔
322…連通孔
323…外方延在部
324…空気溝
326…貫通孔
327…大気孔
330…第1の封止部材
340…回路基板
410…筐体
411a…第1の凹部
411b…第3の凹部
411c…第4の凹部
412…大気室
414…係合部
415a〜c…インク供給孔
416…第1隔壁
417…第2隔壁
418…第3隔壁
419…第4隔壁
420…蓋
421a〜c…減圧孔
422a…第1の連通孔
422b…第2の連通孔
422c…第3の連通孔
423…外方延在部
424a…第1の空気溝
424b…第2の空気溝
424c…第3の空気溝
426a…第1の貫通孔
426b…第2の貫通孔
426c…第3の貫通孔
427…大気孔
430…第1の封止部材
440…回路基板
P…用紙
AR…空気

Claims (10)

  1. 液体供給ユニットであって、
    第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、を有する筐体と、
    前記第1の凹部および前記第2の凹部を覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部および前記第2の凹部に対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と、
    前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、
    を備え、
    前記第1の溝は、
    前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、
    前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し、
    前記第2の凹部は、
    前記蓋に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する、液体供給ユニット。
  2. 請求項1に記載の液体供給ユニットであって、さらに、
    前記第1の大気孔を覆うように、前記第1の面に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備える、液体供給ユニット。
  3. 液体供給ユニットであって、
    第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、を有する筐体と、
    前記第1の凹部を覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部に対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と、
    前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、
    を備え、
    前記第1の溝は、
    前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、
    前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し、
    前記第2の凹部は、
    前記第2の凹部に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する、液体供給ユニット。
  4. 請求項3に記載の液体供給ユニットであって、さらに、
    前記第1の大気孔を覆うように、前記筐体に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備える、液体供給ユニット。
  5. 液体供給ユニットであって、
    第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、第2の液体収容室を形成する第3の凹部と、を有する筐体と、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部と前記第3の凹部とを覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部と前記第2の凹部と前記第3の凹部とに対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と、
    前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝および第2の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、
    を備え、
    前記第1の溝は、
    前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、
    前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し、
    前記第2の溝は、
    前記蓋に形成されている第2の連通孔を介して前記第3の凹部と連通する一端と、
    前記蓋に形成されている第2の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し、
    前記第2の凹部は、
    前記蓋に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する、液体供給ユニット。
  6. 請求項5に記載の液体供給ユニットであって、さらに、
    前記第1の大気孔を覆うように、前記第1の面に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備える、液体供給ユニット。
  7. 液体供給ユニットであって、
    第1の液体収容室を形成する第1の凹部と、大気室を形成する第2の凹部と、第2の液体収容室を形成する第3の凹部と、を有する筐体と、
    前記第1の凹部と前記第3の凹部とを覆うように前記筐体に接合され、前記第1の凹部および前記第3の凹部に対向する第2の面と、前記第2の面の裏面をなす第1の面と、を有する蓋と、
    前記蓋の前記第1の面に形成されている第1の溝および第2の溝を覆うように、前記第1の面に接合されている第1の封止部材と、
    を備え、
    前記第1の溝は、
    前記蓋に形成されている第1の連通孔を介して前記第1の凹部と連通する一端と、
    前記蓋に形成されている第1の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し、
    前記第2の溝は、
    前記蓋に形成されている第2の連通孔を介して前記第3の凹部と連通する一端と、
    前記蓋に形成されている第2の貫通孔を介して前記第2の凹部と連通する他端とを有し、
    前記第2の凹部は、
    前記第2の凹部に形成されている第1の大気孔を介して大気と連通する、液体供給ユニット。
  8. 請求項7に記載の液体供給ユニットであって、さらに、
    前記第1の大気孔を覆うように、前記筐体に取り外し可能に接合されている第2の封止部材を備える、液体供給ユニット。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記蓋から前記筐体に向かう方向において、前記第1の溝と前記第2の溝とは、前記第1の凹部と重なるように延在している、液体供給ユニット。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の液体供給ユニットであって、
    前記第1の凹部は前記蓋に対向する第1の底部を有し、
    前記第2の凹部は前記蓋に対向する第2の底部を有し、
    前記蓋から前記第1の底部までの距離は、前記蓋から前記第2の底部までの距離よりも大きい、液体供給ユニット。
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