JP2022073093A - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がないカートリッジを交換してしまうことを抑制することができる記録装置及び記録装置の制御方法を提供する。【解決手段】記録装置は、キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、記録ヘッドとを有する。制御部100は、カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部101と、カートリッジの交換時に状態取得部の状態取得結果に基づきキャリッジを移動させる交換位置を決定する決定部102と、を有する。第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、第1カートリッジが覆い部により覆われず、かつ第2カートリッジが覆い部に覆われる第1交換位置にキャリッジを移動させる。第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、第1カートリッジと第2カートリッジとが覆い部により覆われない第2交換位置にキャリッジを移動させる。【選択図】図4
Description
本発明は、記録装置及び記録装置の制御方法に関する。
従来、印刷装置として、カートリッジから供給されたインクを記録ヘッドのノズルから吐出し、用紙などの印刷媒体に文書や画像などを印刷するインクジェット式プリンターが知られている。例えば、特許文献1及び特許文献2のように、カートリッジの交換時において、ユーザーがカートリッジを着脱しやすい位置にカートリッジを移動させる技術が開示されている。
特許文献1及び特許文献2の印刷装置では、カートリッジを移動させた後の位置が、交換対象以外のカートリッジも交換できる位置であり、交換対象以外のカートリッジが着脱される場合があった。
上記課題を解決する記録装置は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジを備えた記録装置であって、前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、前記カートリッジのうち少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドと、前記キャリッジ及び前記記録ヘッドを制御する制御部とを有し、前記キャリッジには、第1カートリッジと第2カートリッジとを含む前記二以上のカートリッジが着脱可能に装着され、前記制御部は、カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部と、カートリッジの交換時に前記状態取得部の状態取得結果に基づき前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定する決定部と、を有し、前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させる。
上記課題を解決する記録装置の制御方法は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、前記カートリッジのうちの少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドとを備える記録装置の制御方法であって、前記キャリッジには、少なくとも第1カートリッジと第2カートリッジとが着脱可能に装着され、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとのうち、少なくとも前記第1カートリッジには前記記録ヘッドに供給する液体が収容され、カートリッジの着脱状態を取得することと、カートリッジの交換時に前記着脱状態の状態取得結果に基づいて前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定することと、前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させることと、を含む。
以下、インクジェット式のプリンターに具体化した一実施形態を、図面を参照して説明する。図1では、記録装置11が水平面上に置かれているものとして、互いに直交する3つの仮想軸を、X軸、Y軸及びZ軸とする。X軸は後述する記録ヘッドの走査方向と平行な仮想軸であり、Y軸は記録時の媒体の搬送方向と平行な仮想軸である。また、Z軸は鉛直方向Z1と平行な仮想軸である。X軸と平行な方向であって記録ヘッドが往復移動する2方向を走査方向Xという。また、走査方向Xは、搬送される記録媒体の幅方向と平行な方向であるので、幅方向Xともいう。
Y軸と平行な一方向が、記録ヘッドが記録媒体に記録する記録位置における媒体の搬送方向を指す。なお、Y軸において記録装置11における後述する排出口15bが配置される面側を前または前面とし、前とは反対側を後または背面ともいう。また、媒体P(図3参照)が搬送される搬送経路は全域においてY軸と平行である訳ではなく、搬送経路上の媒体Pの位置に応じて搬送方向Y0は変化する。また、記録装置11を平面視し、背面を上方として、前面を下方とした場合に、走査方向Xのうち、一方を第1走査方向X1とし、他方を第2走査方向X2とする(図3参照)。
(第1実施形態)
<記録装置11の構成>
図1に示す記録装置11は、シリアル記録方式のインクジェットプリンターである。図1に示すように、記録装置11は、本体ケース12と、本体ケース12の上部に開閉可能に設けられたカバー13とを備える。記録装置11は、全体として略直方体状をなしている。カバー13は、閉状態において、本体ケース12の上部の略全体を覆うカバーとして用いられ、開状態において、給紙トレイとして用いられる。
<記録装置11の構成>
図1に示す記録装置11は、シリアル記録方式のインクジェットプリンターである。図1に示すように、記録装置11は、本体ケース12と、本体ケース12の上部に開閉可能に設けられたカバー13とを備える。記録装置11は、全体として略直方体状をなしている。カバー13は、閉状態において、本体ケース12の上部の略全体を覆うカバーとして用いられ、開状態において、給紙トレイとして用いられる。
本体ケース12は、略四角箱状であって、覆い部14によって上部の一部が覆われている。覆い部14は、上側に設けられた開口部15aと、搬送方向Y0の端部に設けられた排出口15bとを備える。覆い部14には、開口部15aを覆う内カバー16が設けられている。内カバー16は、覆い部14に対して開閉可能に設けられ、閉状態において開口部15aの上部を覆い、開状態において開口部15aを介してキャリッジ21の移動経路を露出させる。キャリッジ21は、本体ケース12内を移動方向の一例である走査方向Xに移動可能に設けられている。キャリッジ21は、二以上のカートリッジ22,23を着脱可能に構成される。本実施形態では、キャリッジ21の上部に二つのカートリッジ22,23が装着される。
覆い部14は、キャリッジ21の移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない部材である。特に本例では、覆い部14は、キャリッジ21の移動経路のうち、開口部15aと対向する部分を覆わず、かつ開口部15a以外の部分を覆っている。本実施形態では、カートリッジ22,23の交換は、カバー13及び内カバー16を開けた図1に示す状態で、開口部15aを介して行われる。カバー13により構成される給送トレイにセットされた用紙等の媒体が本体ケース12内に給送され、本体ケース12内で記録された媒体が排出口15bから排出される。開口部15aは、媒体のジャムが発生したときにジャムの媒体をユーザーが取り除く作業口としても使用される。なお、カバー13と内カバー16のうち一方又は両方をなくした構成も可能である。また、記録装置11は、複数枚の媒体を収容する給紙カセットを備えてもよい。
記録装置11の背面側には、カバー13上に積重された多数枚の媒体P(但し、図1ではカバー13上の媒体Pは省略している)のうち最上位の1枚のみを分離して搬送方向Y0下流側へ供給する自動給紙装置(Auto Sheet Feeder)17が設けられている。
覆い部14には、図2に示す入力部18と表示部19とが設けられる。表示部19は、例えば、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置等により実現される。表示部19は、ユーザーが記録装置11を操作する際に用いられる各種情報を表示する。入力部18には、例えば、電源ボタンB1と、操作ボタンB2と、キャンセルボタンB3とが含まれる。操作ボタンB2には、上ボタンB21と、下ボタンB22と、左ボタンB23と、右ボタンB24と、決定ボタンB25とが含まれる。電源ボタンB1は、記録装置11の電源のON/OFFを切り替えるボタンである。操作ボタンB2は、表示部19に表示される各種情報を選択する際に用いられるボタンである。キャンセルボタンB3は、記録装置11において実行される処理をキャンセルする際に用いられるボタンである。
図3に示すように、本体ケース12内には、本体フレーム12Fが設けられている。本体フレーム12Fには、ガイド軸20が架設される。ガイド軸20には、キャリッジ21が走査方向Xに案内されて往復動可能な状態で設けられている。また、キャリッジ21の上部には、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが着脱可能に装填されている。
本実施形態の第1カートリッジ22は、黒用のインクカートリッジであり、液体の一例として黒インクが収容されている。また、本実施形態の第1カートリッジ22と、第2カートリッジ23とは、走査方向Xの長さが互いに異なる。具体的には、第1カートリッジ22と、第2カートリッジ23とでは、第2カートリッジ23の方が移動方向の長さが長い。一般に、記録装置11は、第1カートリッジ22に黒インクを収容して用い、第2カートリッジ23を複数のパーテーションに分け、分けられたパーテーションごとに互いに異なる色のカラーインクを収容して用いられる。したがって、1つの第2カートリッジ23内に複数色のインクを充填できるように、第2カートリッジ23の方が移動方向の長さが長くなる。
また、本実施形態の第2カートリッジ23は、バランス保持カートリッジであり、第2カートリッジ23にインクが充填されている場合と同様の質量を有する。これにより、第2カートリッジ23は、記録装置11が黒インクのみを用いた印刷を行う場合であっても、キャリッジ21の姿勢を安定させることができる。なお、バランス保持カートリッジである第2カートリッジ23が、ダミーカートリッジの一例に相当する。
第1カートリッジ22には、第1着脱センサー24が設けられ、第2カートリッジ23には、第2着脱センサー25が設けられる。第1着脱センサー24は、例えば、キャリッジ21に第1カートリッジ22が装着されていることを検出し、第2着脱センサー25は、例えば、キャリッジ21に第2カートリッジ23が装着されていることを検出する。記録ヘッド26は、第1カートリッジ22から供給された黒インクを、支持台29と対向するノズル形成面に開口するノズル(いずれも図示略)から吐出する。
タイミングベルト30は、無端状のベルトであって、キャリッジ21の背面に固定され、本体フレーム12Fの背板内面上の左右両側に設けられた一対のプーリー31,32に巻きかけられている。キャリッジモーター33は、駆動軸が一方のプーリー31と連結されている。したがって、キャリッジモーター33が正逆転駆動することにより、キャリッジ21は、走査方向Xに往復動される構成となっている。
また、記録装置11には、キャリッジ21の移動距離に比例するパルス数のパルスを有する検出信号を出力するリニアエンコーダー34がガイド軸20に沿って延びるように架設されている。記録装置11では、リニアエンコーダー34の検出信号の出力パルスを用いて求められるキャリッジ21の移動位置、移動方向及び移動速度に基づいて、キャリッジ21の速度制御及び位置制御が行われる。また、記録装置11においてキャリッジ21の移動経路上の一端側の位置(図1における右端位置)がホームポジションHP(図5参照)となっている。ホームポジションHPは、「カートリッジの待機位置」の一例である。
図3に示すように、ホームポジションHPにある際のキャリッジ21の直下には、記録ヘッド26のノズル目詰まり等を予防・解消するためのクリーニング等を行うメンテナンス装置40が配設されている。図1に示すメンテナンス装置40は、昇降可能に設けられたキャップ41を記録ヘッド26のノズル形成面(例えば下面)に当接するまで上昇させ、その当接状態で吸引ポンプ42を駆動させてキャップ41内に負圧を付与することにより、記録ヘッド26のノズルからインクを強制的に吸引する。このインク吸引により、ノズル内の増粘インクやインク流路内の気泡などがインクと共にキャップ41内へ排出除去されるクリーニングが行われる。キャップ41内へ吸引排出された廃インクは、吸引ポンプ42の駆動により、支持台29の下側に配置された廃液タンク43に排出される。なお、記録ヘッド26は、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)(以下、「FFC45」という)を介してプリンター本体側のコントローラーと電気的に接続されている。
また、本体フレーム12Fの図3における右側下部には、搬送モーター50が設けられる。搬送モーター50が駆動することにより、紙送りローラー及び排紙ローラー(いずれも図示省略)が回転駆動されて、媒体Pが搬送方向Y0下流側へ搬送される。そして、キャリッジ21を走査方向Xに往復動させながら記録ヘッド26のノズルから媒体Pに向けてインクを吐出する印字動作と、媒体Pを搬送方向Y0下流側へ所定の搬送量で搬送する紙送り動作とを略交互に繰り返すことで、媒体Pに文字や画像等の記録(印刷)が施される。
<記録装置11の電気的構成>
次に、図4を参照して記録装置11の電気的構成を説明する。制御部100は、記録装置11に係る各種の制御を行う。制御部100は、コンピュータプログラム(以下、プログラムPR)に従って動作する1つ以上のプロセッサーを備える。プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)並びに、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。制御部100は、ソフトウェア処理を行うものに限られない。例えば、制御部100は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(たとえば特定用途向け集積回路:ASIC(Application Specific Integrated Circuit))を備えてもよい。
次に、図4を参照して記録装置11の電気的構成を説明する。制御部100は、記録装置11に係る各種の制御を行う。制御部100は、コンピュータプログラム(以下、プログラムPR)に従って動作する1つ以上のプロセッサーを備える。プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)並びに、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。制御部100は、ソフトウェア処理を行うものに限られない。例えば、制御部100は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(たとえば特定用途向け集積回路:ASIC(Application Specific Integrated Circuit))を備えてもよい。
制御部100には、入力部18と、表示部19と、着脱センサー24,25と、記録ヘッド26と、キャリッジモーター33と、搬送モーター50とが電気的に接続されている。制御部100は、状態取得部101と、決定部102と、駆動制御部103とを備える。また、制御部100には、記憶部200が電気的に接続される。記憶部200は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリー等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)や、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体により実現される。
記憶部200には、例えば、プログラムPRと、第1交換位置を示す第1交換位置情報201と、第2交換位置を示す第2交換位置情報202とが記憶される。第1交換位置情報201と、第2交換位置情報202との詳細については、後述する。
状態取得部101は、例えば、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報を取得する。具体的には、状態取得部101は、第1着脱センサー24の検出結果を第1カートリッジ22の着脱状態を示す情報として取得し、第2着脱センサー25の検出結果を第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報として取得する。
なお、着脱センサー24,25は、カートリッジ22,23をキャリッジ21に装着した際に、カートリッジ22,23がキャリッジ21に対して電気的に接続される端子等により構成される。詳しくは、本実施形態のカートリッジ22,23には、インク残量を含むインク関連情報を記憶する記憶素子が実装されている。カートリッジ22,23がキャリッジ21に装着されたときにキャリッジ21側の端子とカートリッジ22,23側の端子とが電気的に接触する。制御部100は、カートリッジ22,23側の記憶素子に端子を介してアクセスし、記憶素子から現在のインク残量情報を読み出し、更新後のインク残量情報を記憶素子に書き込む。この記憶素子及び端子により、本例の着脱センサー24,25は構成される。制御部100は、カートリッジ22,23側の記憶素子との電気的な接続の有無により、カートリッジ22,23の着脱状態を検出する。なお、着脱センサー24,25は、カートリッジ22,23の装着を検知可能なセンサーとしてもよい。
決定部102は、例えば、状態取得部101によって取得された第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報に基づいて、第1カートリッジ22、又は第2カートリッジ23の交換時におけるキャリッジ21の位置を決定する。決定部102の処理の詳細については、後述する。
駆動制御部103は、キャリッジモーター33に対して電流指令値を出力することで、キャリッジ21を走査方向Xに移動させる。具体的には、駆動制御部103は、キャリッジ21がホームポジションHP側のエンド位置に接触して原点位置に達した時を原点とし、リニアエンコーダー34が出力する検出信号の出力パルスのエッジの数を計数することで、キャリッジ21の原点位置を基準とする走査方向Xの位置であるキャリッジ位置を取得する。駆動制御部103は、取得したキャリッジ位置に基づいて、キャリッジ21の速度制御および位置制御を行う。また、駆動制御部103は、搬送モーター50に対して電流指令値を出力することで、搬送モーター50を駆動し、媒体Pを搬送方向Y0下流側へ搬送させる。
また、駆動制御部103は、上述した位置制御を行い、決定部102の決定に基づいて、キャリッジ21の位置を移動させる。駆動制御部103は、例えば、決定部102により、キャリッジ21の位置が第1交換位置に決定された場合、記憶部200の第1交換位置情報201を参照し、キャリッジ21を第1交換位置に移動させる。また、駆動制御部103は、決定部102により、キャリッジ21の位置が第2交換位置に決定された場合、記憶部200の第2交換位置情報202を参照し、キャリッジ21を第2交換位置に移動させる。第1交換位置と、第2交換位置との詳細については、後述する。
<決定部102の処理>
以下、図面を参照してキャリッジ21の位置について説明する。図5に示すように、通常状態において、駆動制御部103は、キャリッジ21を、ホームポジションHPに移動させる。通常状態とは、例えば、記録装置11が印刷処理を実行しておらず、かつカートリッジを交換する処理を実行していない状態である。通常時には、記録装置11の待機状態が含まれる。
以下、図面を参照してキャリッジ21の位置について説明する。図5に示すように、通常状態において、駆動制御部103は、キャリッジ21を、ホームポジションHPに移動させる。通常状態とは、例えば、記録装置11が印刷処理を実行しておらず、かつカートリッジを交換する処理を実行していない状態である。通常時には、記録装置11の待機状態が含まれる。
次に、図6を参照して第1交換位置について説明する。第1交換位置P1は、例えば、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、第2カートリッジ23が覆い部14と重なる位置である。本実施形態では、第1交換位置P1は、ホームポジションHPから第1カートリッジ22の幅方向の長さだけキャリッジ21を第1走査方向X1に移動した位置である。キャリッジ21が第1交換位置P1に移動される場合、ユーザーは、第1カートリッジ22をキャリッジ21から着脱することができても、第2カートリッジ23をキャリッジ21から着脱することができない。なお、第1交換位置P1は、図6の平面視において、第2カートリッジ23が覆い部14と重なる位置であればよく、第2カートリッジ23の全部が覆い部14と重なる位置でもよいし、第2カートリッジ23の一部のみが覆い部14と重なる位置でもよい。
上述したように、決定部102は、カートリッジの交換時におけるキャリッジ21の位置を決定する。つまり、決定部102は、カートリッジの交換時(交換時期)になると、キャリッジ21の位置を決定する。交換時には、カートリッジとキャリッジ21との接触が不良になった場合が含まれる。決定部102は、例えば、状態取得部101によって第1カートリッジ22とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得された場合、第1交換位置P1をキャリッジ21の位置として決定する。
また、交換時には、第1カートリッジ22に収容された黒インクの残量が所定の閾値以下になった場合が含まれる。決定部102は、記録ヘッド26から吐出された液体の量に基づいて、第1カートリッジ22に収容された黒インクの残量が、所定の閾値以下であるか否かを判定する。所定の閾値を示す情報は、例えば、予め記憶部200に記憶されている。
具体的には、決定部102は、キャリッジ21に初期状態の第1カートリッジ22が装填されたのち、記録ヘッド26から吐出された黒インクの量の積算値を算出する。決定部102は、例えば、記録ヘッド26から黒インクが吐出する度、積算値を算出してもよく、記録ヘッド26から黒インクが吐出される前に、ある処理において吐出予定の黒インクの量を含めた積算値を算出してもよい。以下、決定部102が記録ヘッド26から黒インクが吐出される前に、吐出予定の黒インクを含めた積算値を算出するものとする。
決定部102は、算出した積算値を、初期状態のカートリッジのインク量から差し引いた値を、第1カートリッジ22の黒インクの残量として算出する。初期状態のカートリッジのインク量は、予め定められており、初期状態のカートリッジのインク量を示す情報が記憶部200に記憶される。決定部102は、初期状態のカートリッジのインク量を示す情報を参照し、算出した積算値に基づいて、第1カートリッジ22の黒インクの残量を算出する。決定部102は、算出した残量が、所定の閾値以下であるか否かを判定する。決定部102は、算出した残量が、所定の閾値以下であると判定した場合、状態取得部101によって第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得されなければ、キャリッジ21をカートリッジ交換のために移動させる交換位置として、第1交換位置P1を決定する。なお、カートリッジ22の残量はセンサーにより検出してもよい。例えば、キャリッジ21にカートリッジ22,23毎の残量を検出するセンサーを設けてもよい。制御部100は、センサーが検出した残量が所定の閾値以下であると判定すると、カートリッジの交換時期と判断する。
次に、図7を参照して第2交換位置について説明する。第2交換位置P2は、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが覆い部14により覆われない、キャリッジ21の位置である。キャリッジ21が第2交換位置P2に移動した場合、ユーザーは、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23との両方をキャリッジ21から着脱することができる。
決定部102は、例えば、状態取得部101によって第1カートリッジ22とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報と、第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報とが取得された場合、キャリッジ21をカートリッジ交換のために移動させる交換位置として、第2交換位置P2を決定する。また、決定部102は、算出した残量が、所定の閾値以下であると判定した場合、状態取得部101によって第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得されれば、キャリッジ21の交換位置を、第2交換位置P2に決定する。
また、交換時には、入力部18にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合が更に含まれる。決定部102は、入力部18にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合、指定されたカートリッジを交換可能な位置を、キャリッジ21の位置として決定する。決定部102は、例えば、入力部18に第1カートリッジ22の交換を実行する操作が入力された場合、状態取得部101によって第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得されなければ、第1交換位置P1をキャリッジ21の位置として決定する。また、決定部102は、入力部18に第2カートリッジ23の交換を実行する操作が入力された場合、状態取得部101によって第1カートリッジ22とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得されなければ、キャリッジ21の交換位置を、第2交換位置P2に決定する。
次に、図8を参照して第3交換位置について説明する。第3交換位置P3は、例えば、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われ、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われない位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、覆い部14が第1カートリッジ22と重なり、第2カートリッジ23とは重ならない位置である。キャリッジ21が第3交換位置P3に移動される場合、ユーザーは、第2カートリッジ23をキャリッジ21から着脱することができても、第1カートリッジ22をキャリッジ21から着脱することができない。決定部102は、例えば、状態取得部101によって第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得された場合、第2カートリッジ23が電気的な接触不良である旨の情報を表示部19に表示させる。ユーザーは、入力部18を用いて第2カートリッジ23を交換位置に移動させる操作を行う。この操作信号を入力部18から入力した決定部102は、キャリッジ21の交換位置を、第2カートリッジ23のみを交換可能な第3交換位置P3に決定してもよい。第3交換位置P3は、図8の平面視において、第1カートリッジ22が覆い部14と重なる位置であればよく、第1カートリッジ22の全部が覆い部14と重なる位置でもよいし、第1カートリッジ22の一部のみが覆い部14と重なる位置でもよい。
なお、上述では、キャリッジ21において、第1カートリッジ22の方が第2カートリッジ23よりも左側に装填される場合について説明したが、これに限られない。キャリッジ21において、第2カートリッジ23の方が第1カートリッジ22よりも左側に装填されていてもよい(図8の括弧()内の符号を参照)。この変更例の場合、図8において、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23との位置が逆になり、図8における右側の第1カートリッジ22を覆わず、かつ左側の第2カートリッジ23を覆う図8に示す第3交換位置P3が、この変更例における第1交換位置P1となる。第1交換位置P1は、例えば、記録装置11においてキャリッジ21の移動経路上の一端側の位置であって、ホームポジションHPの反対側の位置である反ホームポジションAPから、右側の第1カートリッジ22の全部が平面視において開口部15aと重なる位置までキャリッジ21を第2走査方向X2に移動させた位置である。
<記録装置11の作用>
以下、図9、図10等を参照し、記録装置11の作用について説明する。図9のフローチャートは、例えば、カートリッジの交換時において実行される。つまり、図9のフローチャートは、制御部100が、第1カートリッジ22に収容された黒インクの残量が所定の閾値以下になったインク残量なし(インクエンド)を検出したとき、又はユーザーが表示部19に表示させたメンテナンスメニューから入力部18を操作してインク交換を選択したときに実行される。なお、以下では、制御部100が各ステップで行う処理を、制御部100の機能的な構成要素である、状態取得部101、決定部102及び駆動制御部103を主体として説明する。
以下、図9、図10等を参照し、記録装置11の作用について説明する。図9のフローチャートは、例えば、カートリッジの交換時において実行される。つまり、図9のフローチャートは、制御部100が、第1カートリッジ22に収容された黒インクの残量が所定の閾値以下になったインク残量なし(インクエンド)を検出したとき、又はユーザーが表示部19に表示させたメンテナンスメニューから入力部18を操作してインク交換を選択したときに実行される。なお、以下では、制御部100が各ステップで行う処理を、制御部100の機能的な構成要素である、状態取得部101、決定部102及び駆動制御部103を主体として説明する。
図9に示すように、まず、ステップS100において、決定部102は、キャリッジ21の位置を決定する処理を行う。ステップS100のサブプロセスの詳細については、図10を用いて後述する。
次に、ステップS102において、駆動制御部103は、決定部102によって決定された位置にキャリッジ21を移動させる。
図10に示すように、ステップS200において、状態取得部101は、各カートリッジの着脱状態を取得する。状態取得部101は、第1着脱センサー24が検出した第1カートリッジ22の着脱状態を示す情報を取得し、第2着脱センサー25が検出した第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報を取得する。
図10に示すように、ステップS200において、状態取得部101は、各カートリッジの着脱状態を取得する。状態取得部101は、第1着脱センサー24が検出した第1カートリッジ22の着脱状態を示す情報を取得し、第2着脱センサー25が検出した第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報を取得する。
次に、ステップS202において、決定部102は、第2カートリッジの交換が必要か否かを判定する。詳しくは、決定部102は、状態取得部101により取得された第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報に基づいて、当該情報が第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示すか否かを判定する。第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示さない場合、処理をステップS204に進め、不良になったことを示す場合、処理をステップS206に進める。
ステップS204において、決定部102は、キャリッジ21の位置を第1交換位置に決定する。そして、決定部102は、処理をステップS102に進める。この結果、ステップS102において、駆動制御部103は、キャリッジ21を図6に示す第1交換位置P1に移動させる。第1交換位置P1では、第1カートリッジ22は開口部15aを介して露出し、第2カートリッジ23は覆い部14に覆われている。このため、インク残量がなくなった、又はユーザーが交換を指定した第1カートリッジ22は着脱可能となり、接触不良のない第2カートリッジ23は着脱不能である。ユーザーは、例えば、第1カートリッジ22を交換する。このとき、第2カートリッジ23は着脱不能な状態あるので、ユーザーが第2カートリッジ23を間違えて交換することが防止される。
第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す場合、ステップS204において、決定部102は、キャリッジ21の位置を第2交換位置P2に決定する。そして、決定部102は、処理をステップS102に進める。この結果、ステップS102において、駆動制御部103は、キャリッジ21を図7に示す第2交換位置P2に移動させる。第2交換位置P2では、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが共に開口部15aを介して露出する。このため、インク残量がなくなった、又はユーザーが交換を指定した第1カートリッジ22が着脱可能、かつ接触不良がある第2カートリッジ23が着脱可能となる。制御部100は、表示部19に第2カートリッジ23が接触不良である旨の情報を表示する。ユーザーは、第1カートリッジ22を交換するとともに、第2カートリッジ23を装填し直して接触不良を解消する。
また、図9、図10にフローチャートで示す処理の他に、制御部100は、カートリッジ22,23の接触状態を管理する。制御部100は、接触不良のカートリッジを検出すると、表示部19にカートリッジの情報と接触不良の旨の情報とを表示し、入力部18からユーザー操作による接触不良解消作業承諾の旨の信号を受信すると、その検出したカートリッジを交換可能な位置へキャリッジ21を移動させる。
制御部100は、接触不良として第1カートリッジ22を検出した場合、キャリッジ21を図6に示す第1交換位置P1に移動させる。また、制御部100は、接触不良として第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とを検出した場合、キャリッジ21を図7に示す第2交換位置P2に移動させる。さらに、制御部100は、接触不良として第2カートリッジ23を検出した場合、キャリッジ21を図8に示す第3交換位置P3に移動させる。ユーザーは、着脱可能な位置に配置された該当するカートリッジを装填し直すことで、カートリッジの接触不良を解消する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1-1)記録装置11は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジ21を備える。記録装置11は、キャリッジ21の移動経路の一部を覆い他の一部を覆わない覆い部14と、カートリッジ22,23のうち少なくとも一つから供給される液体の一例であるインクを吐出して媒体Pに記録する記録ヘッド26と、キャリッジ21及び記録ヘッド26を制御する制御部100とを有する。キャリッジ21には、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが着脱可能に装填される。制御部100は、カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部101と、カートリッジの交換時に状態取得部101の状態取得結果に基づきキャリッジ21をカートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定する決定部102と、を有する。第2カートリッジ23が装着されている状態取得結果である場合、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第1交換位置P1にキャリッジ21を移動させる。第2カートリッジ23が装着されていない状態取得結果である場合、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが覆い部14により覆われない第2交換位置P2にキャリッジ21を移動させる。
(1-1)記録装置11は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジ21を備える。記録装置11は、キャリッジ21の移動経路の一部を覆い他の一部を覆わない覆い部14と、カートリッジ22,23のうち少なくとも一つから供給される液体の一例であるインクを吐出して媒体Pに記録する記録ヘッド26と、キャリッジ21及び記録ヘッド26を制御する制御部100とを有する。キャリッジ21には、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが着脱可能に装填される。制御部100は、カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部101と、カートリッジの交換時に状態取得部101の状態取得結果に基づきキャリッジ21をカートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定する決定部102と、を有する。第2カートリッジ23が装着されている状態取得結果である場合、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第1交換位置P1にキャリッジ21を移動させる。第2カートリッジ23が装着されていない状態取得結果である場合、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが覆い部14により覆われない第2交換位置P2にキャリッジ21を移動させる。
これにより、カートリッジ交換時に、第2カートリッジ23の交換が不要な場合、キャリッジ21を第1交換位置P1に移動させることにより、ユーザーが誤って交換の必要がない第2カートリッジ23を交換してしまうことを抑制することができる。また、カートリッジ交換時に、第2カートリッジ23の交換が必要な場合、キャリッジ21を第2交換位置P2に移動させることにより、ユーザーが交換の必要がある第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23を交換することができる。よって、カートリッジ交換時において、誤って交換の必要がないカートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。
(1-2)第1交換位置P1は、キャリッジ21を平面視した場合、第2カートリッジ23が覆い部14と重なる位置である。ここで、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23は、キャリッジ21の上方に着脱される場合がある。したがって、第2カートリッジ23を覆い部14によって上部を覆うことにより、ユーザーが第1カートリッジ22の交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジ23を交換してしまうことを抑制することができる。
(1-3)交換時には、カートリッジに収容された液体の残量が所定の閾値以下になった場合、又はカートリッジとキャリッジ21との接触が不良になった場合を含む。これにより、カートリッジが残量切れである場合の交換時、又はカートリッジが接触不良である場合の交換時に、誤って交換の必要がないカートリッジを交換することを抑制することができる。
(1-4)ユーザーの入力を受け付ける入力部18を更に備え、交換時には、入力部18にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合が更に含まれ、決定部102は、入力部18にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合に、キャリッジ21の交換位置を決定する。これにより、入力部18にカートリッジの交換を実行する操作を入力して行う交換時に、誤って交換の必要がないカートリッジを交換することを抑制することができる。
(1-5)第1カートリッジ22には、液体が収容され、第2カートリッジ23は、液体が収容されず、第2カートリッジ23に液体が充填されている場合と同様の質量を有するバランス保持カートリッジである。ここで、本実施形態の記録装置11は、第1カートリッジ22に黒インクを充填し、第2カートリッジ23にカラーインクを充填せず、黒インクのみを用いた印刷の用途に用いられる。この場合、第2カートリッジ23を空にしておくと、キャリッジ21のバランスが取れず、記録ヘッド26から媒体Pの正しい位置にインクを吐出することが困難となる場合がある。この構成によれば、記録装置11が黒インクのみを用いた印刷を行う場合であっても、第2カートリッジ23が適当な質量を有することにより、キャリッジ21の姿勢を安定させることができる。
(1-6)覆い部14は、移動方向において、キャリッジ21の待機位置に設けられている。これにより、覆い部14は、記録装置11の待機状態において、第1カートリッジ22や第2カートリッジ23を誤って交換してしまうことを抑制することができる。また、覆い部14のうち待機位置にあるキャリッジ21を覆う部分を利用し、第2カートリッジ23を覆う位置である第1交換位置P1を設定することができる。
(1-7)第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とは、移動方向である走査方向Xの長さが互いに異なる。第1カートリッジ22と第2カートリッジ23が、走査方向Xの長さが互いに異なるものであっても、それぞれの長さの違いに応じて、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第1交換位置P1に、キャリッジ21を移動させることができる。よって、移動方向の長さが互いに異なっても、ユーザーが第1カートリッジ22の交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジ23を交換してしまうことを抑制することができる。
(1-8)記録装置11の制御方法は、キャリッジ21と、キャリッジ21の移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部14と、カートリッジ22,23のうちの少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体Pに記録する記録ヘッド26とを備えた記録装置11の制御方法である。キャリッジ21は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能である。キャリッジ21は、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが着脱可能に装着され、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とのうち、少なくとも第1カートリッジ22には、記録ヘッド26に供給する液体が収容される。記録装置11の制御方法は、カートリッジの着脱状態を取得することと、カートリッジの交換時に着脱状態の状態取得結果に基づいてキャリッジ21のカートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定することと、を含む。記録装置11の制御方法は、第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第1交換位置P1にキャリッジ21を移動させることを含む。記録装置11の制御方法は、第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23とが覆い部14により覆われない第2交換位置P2にキャリッジ21を移動させることを含む。この記録装置11の制御方法によれば、上記(1)に記載した記録装置11と同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
以下、図面を参照して第2実施形態について説明する。第1実施形態では、第2カートリッジ23がバランス保持カートリッジであり、第2カートリッジ23にインクが充填されている場合と同様の質量を有する場合について説明した。第2実施形態では、第2カートリッジ23がインクカートリッジであり、液体(この場合、カラーインク)が収容されている場合について説明する。なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
以下、図面を参照して第2実施形態について説明する。第1実施形態では、第2カートリッジ23がバランス保持カートリッジであり、第2カートリッジ23にインクが充填されている場合と同様の質量を有する場合について説明した。第2実施形態では、第2カートリッジ23がインクカートリッジであり、液体(この場合、カラーインク)が収容されている場合について説明する。なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、第2カートリッジ23は、カラー用のインクカートリッジである。第2カートリッジ23には、第1カートリッジ22に収容される液体(この場合、黒インク)とは異なる種類の液体が収容されている。第2カートリッジ23には、例えば、マゼンタ、シアン、及びイエローの三色のインクが収容される。また、本実施形態において、第2カートリッジ23は、記録ヘッド26を備える。
また、本実施形態においては、前記第1実施形態における第1交換位置P1を、第3交換位置P13(図6参照)とも記載する。本実施形態の決定部102は、カートリッジの着脱状態に基づいて、キャリッジ21の位置を、第3交換位置P13、又は第4交換位置P4に決定する。図11に示すように、第4交換位置P4は、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われ、かつ第2カートリッジ23が覆い部14により覆われない位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が覆い部14と重なる位置である。換言すれば、第4交換位置P4は、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が覆い部14と重なる位置にあり、かつ第2カートリッジ23が開口部15aと重なる位置にある。本実施形態では、第4交換位置P4は、ホームポジションHPの反対側の位置である反ホームポジションAPから、第2カートリッジ23の幅方向の長さだけキャリッジ21を第2走査方向X2に移動した位置である。キャリッジ21が第4交換位置P4に移動される場合、ユーザーは、第2カートリッジ23をキャリッジ21から着脱することができても、第1カートリッジ22をキャリッジ21から着脱することができない。
本実施形態において、決定部102は、例えば、状態取得部101によって第1カートリッジ22とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得された場合、第3交換位置P13をキャリッジ21の位置として決定する。また、決定部102は、第1カートリッジ22に収容される黒インクの残量が、所定の閾値以下であると判定した場合、第3交換位置P13をキャリッジ21の位置として決定する。また、決定部102は、例えば、状態取得部101によって第2カートリッジ23とキャリッジ21との接触が不良になったことを示す情報が取得された場合、第4交換位置P4をキャリッジ21の位置として決定する。また、決定部102は、第2カートリッジ23に収容されるカラーインクの残量が、所定の閾値以下であると判定した場合、第4交換位置P4をキャリッジ21の位置として決定する。インクの残量を算出する処理は、上述した処理と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施形態において、決定部102は、カートリッジの着脱状態に基づいて、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23を交換しない場合、キャリッジ21の位置を、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第5交換位置P5に決定する。第5交換位置P5は、例えば、ホームポジションHP(図5参照)である。
なお、決定部102は、状態取得部101によって取得されたカートリッジの着脱状態や、インク残量に基づいて、カートリッジの交換が不要であると判定した場合であっても、入力部18によりカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合には、対象のカートリッジを着脱可能な位置をキャリッジ21の位置として決定してもよい。また、決定部102による判定結果と、入力部18への入力とのうち、どちらを優先するか、予めユーザーが任意に決定してもよい。例えば、予めユーザーが入力部18から入力操作することで、決定部102による判定結果と、入力部18への入力とのうち、どちらを優先するかを選択設定可能な構成としてもよい。
なお、覆い部14は、第1覆い部14aと、第2覆い部14bとを含んでもよい。第1覆い部14aは、カートリッジの待機位置の一例であるホームポジションHPに設けられ、第2覆い部14bは、記録装置11においてキャリッジ21の移動経路上の一端側の位置であって、ホームポジションHPの反対側の位置に設けられる。そして、第1覆い部14aは、第3交換位置P13において、第1カートリッジ22を覆わず、かつ第2カートリッジ23を覆う。また、第2覆い部14bは、第4交換位置P4において、第1カートリッジ22を覆い、かつ第2カートリッジ23を覆わない。
本実施形態の駆動制御部103は、決定部102の決定に基づいて、キャリッジ21の位置を、第3交換位置P13、第4交換位置P4、又は第5交換位置P5に移動させる。また、本実施形態の記憶部200には、第3交換位置P13を示す第3交換位置情報203と、第4交換位置P4を示す第4交換位置情報204とが記憶される。駆動制御部103は、例えば、決定部102により、キャリッジ21の位置が第3交換位置P13に決定された場合、記憶部200の第3交換位置情報203を参照し、キャリッジ21を第3交換位置P13(図6)に移動させる。また、駆動制御部103は、決定部102により、キャリッジ21の位置が第4交換位置P4に決定された場合、記憶部200の第4交換位置情報204を参照し、キャリッジ21を第4交換位置P4(図11)に移動させる。また、駆動制御部103は、決定部102により、キャリッジ21の位置が第5交換位置P5に決定された場合、キャリッジ21を第5交換位置P5(ホームポジションHP)(図5)に移動させる。
<記録装置11の作用>
以下、図12を参照し、記録装置11の作用について説明する。図12のフローチャートは、例えば、上述した図10のフローチャートに代えて、実行される。
以下、図12を参照し、記録装置11の作用について説明する。図12のフローチャートは、例えば、上述した図10のフローチャートに代えて、実行される。
図12に示すように、ステップS300において、状態取得部101は、着脱状態を取得する。詳しくは、状態取得部101は、第1着脱センサー24が検出した第1カートリッジ22の着脱状態を示す情報を取得し、第2着脱センサー25が検出した第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報を取得する。
次に、ステップS302において、決定部102は、第1カートリッジ22のインク残量と、第2カートリッジ23のインク残量とを算出する。
次に、ステップS304において、決定部102は、第1カートリッジ22の着脱状態を示す情報と、第1カートリッジ22のインク残量とに基づいて、第1カートリッジ22の交換が必要か否かを判定する。
次に、ステップS304において、決定部102は、第1カートリッジ22の着脱状態を示す情報と、第1カートリッジ22のインク残量とに基づいて、第1カートリッジ22の交換が必要か否かを判定する。
決定部102は、第1カートリッジ22の交換が必要であると判定した場合、処理をステップS302に進める。ステップS304において、決定部102は、第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報と、第2カートリッジ23のインク残量とに基づいて、第2カートリッジ23の交換が必要か否かを判定する。
決定部102は、ステップS302において、第1カートリッジ22の交換が必要であると判定し、かつステップS304において、第2カートリッジ23の交換が必要であると判定した場合、キャリッジ21の位置を第2交換位置P2に決定する。
決定部102は、ステップS302において、第1カートリッジ22の交換が必要であると判定し、かつステップS304において、第2カートリッジ23の交換が必要ではないと判定した場合、キャリッジ21の位置を第3交換位置P13に決定する。
決定部102は、第1カートリッジ22の交換が必要ではないと判定した場合、処理をステップS310にすすめる。ステップS310において、決定部102は、第2カートリッジ23の着脱状態を示す情報と、第2カートリッジ23のインク残量とに基づいて、第2カートリッジ23の交換が必要か否かを判定する。
決定部102は、ステップS302において、第1カートリッジ22の交換が必要ではないと判定し、かつステップS310において、第2カートリッジ23の交換が必要であると判定した場合、キャリッジ21の位置を第4交換位置P4に決定する。
決定部102は、ステップS302において、第1カートリッジ22の交換が必要ではないと判定し、かつステップS310において、第2カートリッジ23の交換が必要ではないと判定した場合、キャリッジ21の位置を任意の位置に決定する。任意の位置は、例えば、入力部18によりユーザーが交換を指定したカートリッジが覆い部14により覆われない位置である。また、任意の位置は、例えば、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23をユーザーが交換することができない第5交換位置P5である。ステップS302において、決定部102は、予めユーザーにより任意に決定された優先処理に基づいて、
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(2-1)決定部102は、残量を、検出又は記録ヘッド26から吐出された液体の量に基づき算出し、状態取得部101の状態取得結果と、残量が所定の閾値以下であるか否かの残量判定結果とに基づいて、キャリッジ21の交換位置を決定する。よって、残量切れと接触不良との少なくとも一方を原因とするカートリッジの交換時に、誤って交換の必要がないカートリッジを交換することを抑制することができる。
(2-2)第1カートリッジ22には、液体が収容され、第2カートリッジ23には、第1カートリッジ22に収容される液体とは異なる種類の液体が収容される。第1カートリッジ22に収容される液体は、例えば、黒インクであり、第2カートリッジ23に収容される液体は、例えば、カラーインクである。覆い部14は、第1覆い部14aと、第2覆い部14bと、を含む。第1覆い部14aは、走査方向Xにおいてカートリッジの待機位置に設けられ、第2覆い部14bは、走査方向Xにおいて待機位置とは反対側の位置に設けられる。制御部100は、状態取得部101が取得したカートリッジの着脱状態に基づいて第1カートリッジ22を交換する場合、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が第1覆い部14aに覆われる第3交換位置P3に、キャリッジ21を移動させる。また、制御部100は、状態取得部101が取得したカートリッジの着脱状態に基づいて第2カートリッジ23を交換する場合、第1カートリッジ22が第2覆い部14bにより覆われ、かつ第2カートリッジ23が覆い部14により覆われない第4交換位置P4に、キャリッジ21を移動させる。
これにより、第1カートリッジ22の交換時には、覆い部14から第1カートリッジ22を露出し、第1覆い部14aによって第2カートリッジ23を覆う第3交換位置P13にキャリッジ21が移動する。したがって、ユーザーが第1カートリッジ22の交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジ23を交換してしまうことを抑制することができる。
また、第2カートリッジ23の交換時には、覆い部14から第2カートリッジ23を露出し、第2覆い部14bによって第1カートリッジ22を覆う第4交換位置P4にキャリッジ21が移動する。したがって、ユーザーが第2カートリッジ23の交換時において、誤って交換の必要がない第1カートリッジ22を交換してしまうことを抑制することができる。
(2-3)制御部100は、カートリッジの着脱状態に基づいて、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23を交換しない場合、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第5交換位置P5に、キャリッジ21を移動させる。これにより、第1カートリッジ22及び第2カートリッジ23の交換の必要がない場合、ユーザーが誤ってカートリッジを着脱してしまうことを抑制することができる。
(2-4)第1カートリッジ22と、第2カートリッジ23とは、移動方向の一例である走査方向Xの長さが互いに異なる。一般に、記録装置11は、第1カートリッジ22に黒インクを充填して用い、第2カートリッジ23を複数のパーテーションに分け、分けられたパーテーションごとに互いに異なる色のカラーインクを充填して用いられる。したがって、第2カートリッジ23の方が移動方向の長さを長くすることにより、1つの第2カートリッジ23内により多くのインクを充填できるようにすることができる。また、第1カートリッジ22と第2カートリッジ23が、走査方向Xの長さが互いに異なるものであっても、それぞれの長さの違いに応じて、第1カートリッジ22が覆い部14により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部14に覆われる第1交換位置P1に、キャリッジ21を移動させることができる。よって、移動方向の長さが互いに異なっても、ユーザーが第1カートリッジ22の交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジ23を交換してしまうことを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のような形態に変更することもできる。さらに、上記実施形態および以下に示す変更例を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできるし、以下に示す変更例同士を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできる。
・<覆い部14の変更例>
上述した実施形態では、覆い部14が走査方向Xの端部に設けられる場合について説明したが、これに限られない。図13に示すように、記録装置11は、開口部15aの走査方向Xの略中央に、搬送方向Yに亘って覆い部60が設けられていてもよい。この場合、第1交換位置P10及び第3交換位置P30は、例えば、第1カートリッジ22が覆い部60により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部60に覆われる位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、覆い部60が第2カートリッジ23と重なる位置である。換言すれば、第1交換位置P10及び第3交換位置P30は、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が開口部15aと重なる位置にあり、かつ第2カートリッジ23が覆い部60と重なる位置にあるときのキャリッジ21の位置である。また、この場合、第4交換位置P4は、第1カートリッジ22が覆い部60により覆われ、かつ第2カートリッジ23が覆い部60により覆われない位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が覆い部60と重なる位置である。換言すれば、第4交換位置P4は、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が覆い部60と重なる位置にあり、かつ第2カートリッジ23が開口部15aと重なる位置であるときのキャリッジ21の位置である。これにより、記録装置11は、開口部15aの略中央において、ユーザーが第1カートリッジ22や第2カートリッジ23を着脱しやすくすることができる。
上述した実施形態では、覆い部14が走査方向Xの端部に設けられる場合について説明したが、これに限られない。図13に示すように、記録装置11は、開口部15aの走査方向Xの略中央に、搬送方向Yに亘って覆い部60が設けられていてもよい。この場合、第1交換位置P10及び第3交換位置P30は、例えば、第1カートリッジ22が覆い部60により覆われず、かつ第2カートリッジ23が覆い部60に覆われる位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、覆い部60が第2カートリッジ23と重なる位置である。換言すれば、第1交換位置P10及び第3交換位置P30は、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が開口部15aと重なる位置にあり、かつ第2カートリッジ23が覆い部60と重なる位置にあるときのキャリッジ21の位置である。また、この場合、第4交換位置P4は、第1カートリッジ22が覆い部60により覆われ、かつ第2カートリッジ23が覆い部60により覆われない位置である。具体的には、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が覆い部60と重なる位置である。換言すれば、第4交換位置P4は、キャリッジ21を平面視した場合、第1カートリッジ22が覆い部60と重なる位置にあり、かつ第2カートリッジ23が開口部15aと重なる位置であるときのキャリッジ21の位置である。これにより、記録装置11は、開口部15aの略中央において、ユーザーが第1カートリッジ22や第2カートリッジ23を着脱しやすくすることができる。
・第1実施形態において、第1カートリッジ22の残量が所定の閾値以下であるか否かを判定してもよい。そして、決定部102が、状態取得結果と残量判定結果とに基づいてキャリッジ21を移動させる交換位置を決定してもよい。
・前記各実施形態において、カートリッジの交換時には、まず表示部19にその旨の情報を表示し、ユーザーにカートリッジ交換の意思の有無を確認してもよい。すなわち、カートリッジの交換時期になると、制御部100は、図9、図10、図12にフローチャートで示される処理を実行する前に、表示部19にカートリッジ交換時期である旨の情報及びカートリッジの交換を促す情報を表示する。そして、制御部100は、ユーザーによるカートリッジ交換を指示する操作信号を入力部18から入力すると、図9、図10、図12の処理を実行する構成でもよい。
・第1実施形態において、第1カートリッジ22は、黒用のインクカートリッジに替え、カラー用のインクカートリッジとしてもよい。また、この場合の第1カートリッジ22及び第2実施形態における第2カートリッジ23は、カートリッジに収容される複数種の液体の一例であるインクは、シアン、マゼンタ、イエロー等の異なる色に限定されず、近似色でもよい。例えば黒と濃灰色、イエローとライトイエローとダークイエローの中からの組合せ、シアンとライトシアンとダークシアンの中からの組合せ、マゼンタとライトマゼンタとダークマゼンタの中からの組合せでもよい。
・複数種のインクを一つのカートリッジに収容可能な第2カートリッジ23に替え、例えば、カラーインクを構成する複数色のインクを個別に収容する複数のカートリッジとし、複数のカートリッジがキャリッジ21に着脱可能に装着できる構成としてもよい。この場合、カートリッジは三以上の複数個装着されることになるが、三以上の複数個のうち移動方向の両端部に位置する二つを、それぞれ第1カートリッジ、第2カートリッジとしてもよい。要するに、キャリッジに装着されるカートリッジは、第1カートリッジと第2カートリッジとの二つを含めば、その総数は何個でもよい。カートリッジは、3個、4個、5個でもよいし、10個でもよい。例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエローの6色のインクをそれぞれ個別に収容する6個のカラー用のカートリッジが含まれてもよい。また、二以上のカートリッジのうち二個が黒インクを収容する黒用のカートリッジであってもよい。この場合、黒用のカートリッジは、顔料インクと染料インクとの異なる種類の黒インクがそれぞれ収容されてもよいし、同じ種類の黒インクがそれぞれ収容されてもよい。
・前記各実施形態では、表示部19に、残量なしの旨の情報、カートリッジの交換を促す情報、カートリッジ交換の指示を促す情報、カートリッジの接触不良(非装着)を知らせる情報、接触不良のカートリッジの装着を促す情報などを含む各画面の画像を、表示する。これらの情報のうち少なくとも1つを、表示部19に替えあるいは表示部19に加え、記録装置11と通信可能に接続されるホスト装置の表示部に表示してもよい。
・制御部100の各機能部を、プログラムを実行するCPUにより主にソフトウェアで実現したが、ハードウェアで実現したり、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現したりしてもよい。
・記録装置は、シリアルプリンターに限定されず、ラテラル式のプリンターでもよい。
・前記実施形態では、記録装置として、インクジェット式の記録装置11が採用されているが、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。また、微小量の液滴を吐出させる液体吐出ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に流用可能である。この場合、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置が挙げられる。さらに、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体吐出装置に本発明を適用することができる。なお、これらの液体吐出装置は、液体を吐出する対象である、ディスプレイ用の基板、フィルター用の基板等の各種の基板、バイオチップ、精密機械、及び布などが、媒体の一例を構成する。また、液体吐出装置において液体吐出ヘッドが液体を吐出することで、基板等の媒体に、電極や配線、画素を描画する行為を「記録」という。このように、記録装置は、用紙等の媒体への印刷に用いられるインクジェット式プリンターに限定されず、広くインク以外の液体を吐出する液体吐出装置を含んでもよい。
・前記実施形態では、記録装置として、インクジェット式の記録装置11が採用されているが、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。また、微小量の液滴を吐出させる液体吐出ヘッド等を備える各種の液体吐出装置に流用可能である。この場合、液滴とは、上記液体吐出装置から吐出される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体吐出装置が吐出させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を吐出する液体吐出装置が挙げられる。さらに、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する液体吐出装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体吐出装置に本発明を適用することができる。なお、これらの液体吐出装置は、液体を吐出する対象である、ディスプレイ用の基板、フィルター用の基板等の各種の基板、バイオチップ、精密機械、及び布などが、媒体の一例を構成する。また、液体吐出装置において液体吐出ヘッドが液体を吐出することで、基板等の媒体に、電極や配線、画素を描画する行為を「記録」という。このように、記録装置は、用紙等の媒体への印刷に用いられるインクジェット式プリンターに限定されず、広くインク以外の液体を吐出する液体吐出装置を含んでもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)記録装置は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジを備えた記録装置であって、前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、前記カートリッジのうち少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドと、前記キャリッジ及び前記記録ヘッドを制御する制御部とを有し、前記キャリッジには、第1カートリッジと第2カートリッジとを含む前記二以上のカートリッジが着脱可能に装着され、前記制御部は、カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部と、カートリッジの交換時に前記状態取得部の状態取得結果に基づき前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定する決定部と、を有し、前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させる。
(A)記録装置は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジを備えた記録装置であって、前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、前記カートリッジのうち少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドと、前記キャリッジ及び前記記録ヘッドを制御する制御部とを有し、前記キャリッジには、第1カートリッジと第2カートリッジとを含む前記二以上のカートリッジが着脱可能に装着され、前記制御部は、カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部と、カートリッジの交換時に前記状態取得部の状態取得結果に基づき前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定する決定部と、を有し、前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させる。
この構成によれば、第1カートリッジの交換時には、キャリッジを第1交換位置に移動させることにより、覆い部から第1カートリッジを露出し、覆い部によって第2カートリッジを覆う。したがって、ユーザーが第1カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。
(B)上記記録装置において、前記第1交換位置は、前記キャリッジを平面視した場合、前記第2カートリッジが前記覆い部と重なる位置であってもよい。
ここで、第1カートリッジ及び第2カートリッジは、キャリッジの上方に着脱される場合がある。この構成によれば、第1交換位置にあるキャリッジを平面視した場合、第2カートリッジが覆い部と重なる位置にあるため、第2カートリッジは覆い部によって上方への着脱が不能な状態に上部を覆われる。よって、ユーザーが第1カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。
ここで、第1カートリッジ及び第2カートリッジは、キャリッジの上方に着脱される場合がある。この構成によれば、第1交換位置にあるキャリッジを平面視した場合、第2カートリッジが覆い部と重なる位置にあるため、第2カートリッジは覆い部によって上方への着脱が不能な状態に上部を覆われる。よって、ユーザーが第1カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。
(C)上記記録装置において、前記交換時には、前記カートリッジに収容された液体の残量が所定の閾値以下になった場合、又は前記カートリッジと前記キャリッジとの接触が不良になった場合を含んでもよい。
この構成によれば、カートリッジの残量が所定の閾値以下になった場合の交換時、又はカートリッジが接触不良になった場合の交換時に、誤って交換の必要がないカートリッジを交換することを抑制することができる。
(D)上記記録装置において、前記決定部は、前記残量を、検出又は前記記録ヘッドから吐出された液体の量に基づき算出し、前記状態取得結果と、前記残量が前記所定の閾値以下であるか否かの残量判定結果とに基づいて、前記キャリッジの交換位置を決定してもよい。
この構成によれば、決定部は、検出又は算出された残量が所定の閾値以下であるか否かを判定した残量判定結果と、状態取得部による状態取得結果とに基づいて、キャリッジの交換位置を決定する。よって、残量切れと接触不良との少なくとも一方を原因とする交換時に、誤って交換の必要がないカートリッジを交換することを抑制することができる。
(E)上記記録装置は、ユーザーの入力を受け付ける入力部を更に備え、前記交換時には、前記入力部にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合が含まれ、前記決定部は、前記入力部にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合に、前記キャリッジの交換位置を決定してもよい。
この構成によれば、ユーザーが入力部にカートリッジの交換を実行する操作を入力して行う交換時に、誤って交換の必要がないカートリッジを交換することを抑制することができる。
(F)上記記録装置において、第1カートリッジには、液体が収容され、第2カートリッジは、液体が収容されず、前記第2カートリッジに液体が収容されている場合と同様の質量を有するダミーカートリッジであってもよい。
ここで、記録装置は、第1カートリッジに液体を収容し、第2カートリッジにカラーインクを収容せず、一方のカートリッジ内の液体のみを用いた印刷の用途に用いられる場合があった。この場合、第2カートリッジを空にしておくと、キャリッジのバランスが取れず、記録ヘッドから媒体の正しい位置にインクを吐出することが困難である場合があった。一方、この構成によれば、記録装置が第1カートリッジ内の液体のみを用いた印刷を行う場合であっても、第2カートリッジが適当な質量を有することにより、キャリッジの姿勢を安定させることができる。
(G)上記記録装置において、前記覆い部は、前記移動方向において、前記キャリッジの待機位置を覆う構成でもよい。この構成によれば、覆い部は、記録装置の待機状態において、第1カートリッジや第2カートリッジを誤って交換してしまうことを抑制することができる。
(H)上記記憶装置において、第1カートリッジには、液体が収容され、第2カートリッジには、前記第1カートリッジに収容される液体とは異なる種類の液体が収容され、前記覆い部は、第1覆い部と、第2覆い部と、を含み、前記第1覆い部は、前記移動方向において前記カートリッジの待機位置に設けられ、前記第2覆い部は、前記移動方向において前記待機位置とは反対側の位置に設けられ、前記制御部は、前記状態取得部の状態取得結果に基づいて、前記第1カートリッジを交換する場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記第1覆い部に覆われる第3交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記状態取得部の状態取得結果に基づいて、前記第2カートリッジを交換する場合、前記第1カートリッジが前記第2覆い部により覆われ、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部により覆われない第4交換位置に前記キャリッジを移動させてもよい。
この構成によれば、第1カートリッジを交換する場合、第1カートリッジのみを露出し、第2カートリッジを第2覆い部によって覆う第3交換位置にキャリッジが移動する。したがって、ユーザーが第1カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。また、第2カートリッジを交換する場合、第1カートリッジを第1覆い部によって覆い、第2カートリッジのみを露出する第4交換位置にキャリッジが移動する。したがって、ユーザーが第2カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がない第1カートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。
(I)上記記憶装置において、前記制御部は、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジを交換しない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第5交換位置に前記キャリッジを移動させてもよい。
この構成によれば、第1カートリッジ及び第2カートリッジの交換の必要がない場合、ユーザーが誤ってカートリッジを着脱してしまうことを抑制することができる。
(J)上記記憶装置において、第1カートリッジと、第2カートリッジとは、前記移動方向の長さが互いに異なってもよい。
(J)上記記憶装置において、第1カートリッジと、第2カートリッジとは、前記移動方向の長さが互いに異なってもよい。
この構成によれば、第1カートリッジと第2カートリッジが、移動方向の長さが互いに異なるものであっても、それぞれの長さの違いに応じて、第1カートリッジが覆い部により覆われず、かつ第2カートリッジが覆い部に覆われる第1交換位置に、キャリッジを移動させることができる。よって、移動方向の長さが互いに異なっても、ユーザーが第1カートリッジの交換時において、誤って交換の必要がない第2カートリッジを交換してしまうことを抑制することができる。
(K)記録装置制御方法は、二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、前記カートリッジのうちの少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドとを備える記録装置の制御方法であって、前記キャリッジには、少なくとも第1カートリッジと第2カートリッジとが着脱可能に装着され、
前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとのうち、少なくとも前記第1カートリッジには前記記録ヘッドに供給する液体が収容され、カートリッジの着脱状態を取得することと、カートリッジの交換時に前記着脱状態の状態取得結果に基づいて前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定することと、前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させることと、を含む。この構成によれば、記録装置制御方法は、上記(A)に記載した記録装置と同様の効果が得られる。
前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとのうち、少なくとも前記第1カートリッジには前記記録ヘッドに供給する液体が収容され、カートリッジの着脱状態を取得することと、カートリッジの交換時に前記着脱状態の状態取得結果に基づいて前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定することと、前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させることと、を含む。この構成によれば、記録装置制御方法は、上記(A)に記載した記録装置と同様の効果が得られる。
11…記録装置、12…本体ケース、13…カバー、14…覆い部、14a…第1覆い部、14b…第2覆い部、15a…開口部、15b…排出口、16…内カバー、17…自動給紙装置、18…入力部、19…表示部、20…ガイド軸、21…キャリッジ、22…第1カートリッジ、23…第2カートリッジ、24、25…着脱センサー、26…記録ヘッド、29…支持台、30…タイミングベルト、31、32…プーリー、33…キャリッジモーター、34…リニアエンコーダー、40…メンテナンス装置、41…キャップ、42…吸引ポンプ、43…廃液タンク、50…搬送モーター、60…覆い部、100…制御部、101…状態取得部、102…決定部、103…駆動制御部、200…記憶部、201…第1交換位置情報、202…第2交換位置情報、203…第3交換位置情報、204…第4交換位置情報、X…移動方向の一例としての走査方向、Y0…搬送方向、P…媒体、HP…ホームポジション、AP…反ホームポジション、P1…第1交換位置、P2…第2交換位置、P3…第3交換位置、P13…第3交換位置、P4…第4交換位置、P5…第5交換位置、P10…第1交換位置、P30…第3交換位置。
Claims (11)
- 二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジを備えた記録装置であって、
前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、
前記カートリッジのうち少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドと、
前記キャリッジ及び前記記録ヘッドを制御する制御部とを有し、
前記キャリッジには、第1カートリッジと第2カートリッジとを含む前記二以上のカートリッジが着脱可能に装着され、
前記制御部は、
カートリッジの着脱状態を取得する状態取得部と、
カートリッジの交換時に前記状態取得部の状態取得結果に基づき前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定する決定部と、を有し、
前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、
前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させる、
ことを特徴とする記録装置。 - 前記第1交換位置は、前記キャリッジを平面視した場合、前記第2カートリッジが前記覆い部と重なる位置である、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記交換時には、前記カートリッジに収容された液体の残量が所定の閾値以下になった場合、又は前記カートリッジと前記キャリッジとの接触が不良になった場合を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。 - 前記決定部は、前記残量を、検出又は前記記録ヘッドから吐出された液体の量に基づき算出し、前記状態取得結果と、前記残量が前記所定の閾値以下であるか否かの残量判定結果とに基づいて、前記キャリッジの交換位置を決定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - ユーザーの入力を受け付ける入力部を更に備え、
前記交換時には、前記入力部にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合が含まれ、
前記決定部は、前記入力部にカートリッジの交換を実行する操作が入力された場合に、前記キャリッジの交換位置を決定する、
ことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の記録装置。 - 第1カートリッジには、液体が収容され、
第2カートリッジは、液体が収容されず、前記第2カートリッジに液体が収容されている場合と同様の質量を有するダミーカートリッジである、
ことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記覆い部は、前記移動方向において、前記キャリッジの待機位置を覆う、ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載の記録装置。
- 第1カートリッジには、液体が収容され、
第2カートリッジには、前記第1カートリッジに収容される液体とは異なる種類の液体が収容され、
前記覆い部は、第1覆い部と、第2覆い部と、を含み、
前記第1覆い部は、前記移動方向において前記カートリッジの待機位置に設けられ、
前記第2覆い部は、前記移動方向において前記待機位置とは反対側の位置に設けられ、
前記制御部は、
前記状態取得部の状態取得結果に基づいて、前記第1カートリッジを交換する場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記第1覆い部に覆われる第3交換位置に前記キャリッジを移動させ、
前記状態取得部の状態取得結果に基づいて、前記第2カートリッジを交換する場合、前記第1カートリッジが前記第2覆い部により覆われ、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部により覆われない第4交換位置に前記キャリッジを移動させる、
ことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記制御部は、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジを交換しない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第5交換位置に前記キャリッジを移動させる、
ことを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の記録装置。 - 第1カートリッジと、第2カートリッジとは、前記移動方向の長さが互いに異なる、
ことを特徴とする請求項1から9のうちいずれか一項に記載の記録装置。 - 二以上のカートリッジを着脱可能に構成され、移動方向に往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジの移動経路のうち一部を覆い他の一部を覆わない覆い部と、前記カートリッジのうちの少なくとも一つから供給される液体を吐出して媒体に記録する記録ヘッドとを備える記録装置の制御方法であって、
前記キャリッジには、少なくとも第1カートリッジと第2カートリッジとが着脱可能に装着され、
前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとのうち、少なくとも前記第1カートリッジには前記記録ヘッドに供給する液体が収容され、
カートリッジの着脱状態を取得することと、
カートリッジの交換時に前記着脱状態の状態取得結果に基づいて前記キャリッジを前記カートリッジの交換のために移動させる交換位置を決定することと、
前記第2カートリッジが装着されている状態取得結果である場合、前記第1カートリッジが前記覆い部により覆われず、かつ前記第2カートリッジが前記覆い部に覆われる第1交換位置に前記キャリッジを移動させ、前記第2カートリッジが装着されていない状態取得結果である場合、前記第1カートリッジと前記第2カートリッジとが前記覆い部により覆われない第2交換位置に前記キャリッジを移動させることと、
を含むことを特徴とする記録装置の制御方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210914 |
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