JP2009018567A - 流体吐出装置、及び、流体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 流体吐出装置は、ヘッドと、第1流体貯留部と、第2流体貯留部と、選択供給部とを有する。ヘッドは、流体を吐出するものである。第1流体貯留部は、ヘッドから吐出される流体を貯留するものである。第2流体貯留部は、ヘッドから吐出される流体を貯留するものであって、第1流体貯留部に貯留されるインクと同種の流体を貯留するものである。選択供給部は、第1流体貯留部に貯留された流体と第2流体貯留部に貯留された流体の少なくとも一方を選択し、ヘッドへ供給する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は使い勝手の向上を図ることにある。
(A)流体を吐出するヘッドと、
(B)装置本体に対して交換可能に設けられ、前記ヘッドから吐出される流体を貯留する第1流体貯留部と、
(C)前記装置本体と一体に設けられ、前記ヘッドから吐出される流体を貯留する第2流体貯留部であって、前記第1流体貯留部に貯留される流体と同種の流体を貯留する第2流体貯留部と、
(D)前記第1流体貯留部に貯留された前記流体と前記第2流体貯留部に貯留された前記流体の少なくとも一方を選択し、前記ヘッドへ供給する選択供給部と、
(E)を有する、流体吐出装置である。
このような流体吐出装置によれば、選択供給部が、第1流体貯留部に貯留された流体と第2流体貯留部に貯留された流体とを選択してヘッドに供給するので、使い勝手の向上が図れる。
このような流体吐出装置によれば、第1流体貯留部が装置本体に対して交換可能に設けられているので、第1流体貯留部の交換により長期間に亘って流体吐出装置を使用できる。また、第1流体貯留部が装置本体から取り外されていても、第2流体貯留部から同種の流体をヘッドへ供給できる。また、第2流体貯留部に関し、十分な容量を容易に確保できる。
このような流体吐出装置によれば、第1バルブ及び第2バルブの動作をコントローラで制御しているので、流体の供給経路を容易に変更できる。
このような流体吐出装置によれば、流体の用途毎に供給元が選択されるので、管理が容易になる。
このような流体吐出装置によれば、前記ヘッドから前記媒体に前記流体を吐出する実行中の動作を、中止することなく最後まで行わせることができる。
このような流体吐出装置によれば、メンテナンス時において、第1流体貯留部に貯留された流体の消費を抑制できる。このため、第1流体貯留部の交換頻度を減らすことができる。
このような流体吐出装置によれば、メンテナンス時において、第2流体貯留部に貯留された流体の使用比率を高めることができる。これにより、第1流体貯留部に貯留された流体の消費量を抑制できる。
すなわち、(A)装置本体に対して交換可能に設けられた第1流体貯留部に貯留された流体、及び、前記装置本体と一体に設けられた第2流体貯留部に貯留され、前記第1流体貯留部に貯留された流体と同種の流体について、ヘッドへ供給すべき流体を選択すること、(B)前記ヘッドへ供給すべき流体の選択結果に応じて、前記第1流体貯留部及び前記第2流体貯留部と前記ヘッドとの間の流体の供給経路を定めること、(C)設定した供給経路を通じ、対象となる流体を前記ヘッドへ供給すること、(D)を有する流体吐出方法を実現できることも明らかにされる。
<プリンタ1の概要>
図1Aは、プリンタ1の構成を説明するブロック図である。図1Bは、プリンタ側コントローラ70が有するメモリ73の一部領域を説明する概念図である。例示したプリンタ1は、流体吐出装置に相当し、用紙、布、フィルム等の媒体に向けて、流体の一種であるインク(インクとは、水性インク及び油性インクの双方を含む概念である。本実施の形態においては、水性インク)を吐出する。このプリンタ1では、ブラック、シアン、マゼンタ、及び、イエローからなる4色のインクを吐出する。媒体は、流体が吐出される対象となる対象物であり、例えば用紙Sである(図2を参照。)。
<ヘッドユニット30について>
図4に示すように、ヘッドユニット30はフレーム33を有しており、図5に示すように、複数のヘッド32は取り付け基板34に取り付けられている。そして、フレーム33には、複数のヘッド32が取り付けられた状態の取り付け基板34が取り付けられる。ヘッドユニット30が有する各ヘッド32は、複数のノズルを有している。このノズルは、インクが吐出される部分である。複数のノズルは、吐出されるインクの種類毎にグループ化されており、所定方向に所定ピッチで設けられてノズル列35を構成している。なお、図5では、ノズル列35を記載している。このノズル列35は、例えば色毎に設けられる。取り付け基板34をフレーム33に取り付けた状態において、或るノズル列35に属する複数のノズルは、用紙Sの幅方向(紙幅方向)に設けられる。なお、用紙Sの幅方向は、用紙Sの搬送方向に対して交差する交差方向に相当する。このプリンタ1では、搬送方向に対して直交する方向に定められている。
図1Aに示すように、インク供給機構40は、インクカートリッジ41と、カートリッジ用加圧ポンプ42と、内蔵インクタンク43と、タンク用加圧ポンプ44と、流路選択部45とを有する。
図1Aに示すように、インク回収機構50は、キャップユニット51と、吸引ポンプ52と、インク回収部53とを有する。
<概要について>
このプリンタ1では、同じ種類のインクを、インクカートリッジ41と内蔵インクタンク43のそれぞれで貯留している。そして、プリンタ側コントローラ70や流路選択部45等(選択供給部)は、所定の条件に従って、インクカートリッジ41に貯留されたインクや内蔵インクタンク43に貯留されたインクを選択し、ヘッドユニット30へ供給している。
図8は、プリンタ1の動作の一例を示す図である。この動作は、プリンタ側コントローラ70のCPU72が、メモリ73に記憶されたコンピュータプログラムに従って各部を制御することで行われる。このため、コンピュータプログラムは、これらの処理を行うためのコードを有する。
以上の動作において、ヘッドユニット30側に供給されるインクは、プリンタ1で行われている動作に応じて選択される。以下、インクの選択について説明する。吸引クリーニング及びフラッシングは、ノズルに対するメンテナンス動作であるため、ここで消費されるインクはプリンタ本来の用途である画像の印刷には用いられない。このようなメンテナンス動作にインクカートリッジ41に貯留されたインクを用いると、インクカートリッジ41の交換間隔を短くすることになり、使い勝手が悪くなる。特に、このプリンタ1では、図5に示すように、多数のヘッド32を取り付けている。このため、消費されるインクの量も、ヘッド32の数に比例して多くなる。特に、交換用のインクカートリッジ41はユーザが購入するため、インクカートリッジ41の交換間隔が過度に短くなることは、極力避けることが求められる。
このプリンタ1においてプリンタ側コントローラ70は、インクカートリッジ41に貯留されたインク、及び、内蔵インクタンク43に貯留されたインクを対象にして、ヘッドユニット30へ供給すべきインクを定めている。そして、供給すべきインクに応じて第1バルブ群45A及び第2バルブ群45Bを制御して供給経路を設定し、設定した供給経路を通じてインクを供給している。
前述した実施形態は、プリンタ1について記載されているが、その中には、流体吐出装置や流体吐出方法の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
第1実施形態の流路選択部45は、第1インクチューブ46に設けられた第1バルブ群45Aと、第2インクチューブ47に設けられた第2バルブ群45Bとを有していた。この流路選択部45に関し、図10に示すように、第1バルブ群45Aを設けず、第2バルブ群45Bだけを設けるようにしてもよい。このようにした場合、プリンタ側コントローラ70は、印刷期間(プリンタ本来の用途にインクが消費される期間)にて第2バルブ群45Bを遮断状態にし、メンテナンス期間(他の用途にインクが消費される期間)にて第2バルブ群45Bを開放状態にする。
第1実施形態の流路選択部45は、第1インクチューブ46に設けられ、当該第1インクチューブ46の開閉を行うための第1バルブ群45Aと、第2インクチューブ47に設けられ、当該第2インクチューブ47の開閉を行うための第2バルブ群45Bと、を有しており、第1バルブ群45A及び第2バルブ群45Bの各々を個別に動作させることにより、流路の選択が行われていた。流路選択を実現するための部材に関しては、これに限定されるものではなく、例えば、第1インクチューブ46の開閉と第2インクチューブの開閉とを同時に(共通に)駆動することが可能な部材(例えば、三方弁)を用いて、流路選択を行うようにしてもよい。
第1実施形態のインク供給機構40では、第1インクチューブ46と第2インクチューブ47のそれぞれを共通インクチューブ48に接続し、共通インクチューブ48をヘッドユニット30(各ヘッド32)に接続していた。インクチューブに関しては、この形態に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、第1インクチューブ46と第2インクチューブ47のそれぞれを各ヘッド32に接続するようにしてもよい。
第1実施形態のプリンタ1では、印刷の終了時(t10)で交換を促すメッセージを出力するようにしていたが、インク不足の検出時(t9)でメッセージを出力してもよい。このプリンタ1では、第2バルブ群45Bが開放されているとき、第1バルブ群45Aによって第1流路が遮断されている。このため、インクカートリッジ41の交換中であっても、印刷を継続して行わせることができる。従って、印刷中であってもインクカートリッジ41の交換ができ、使い勝手がよい。
第1実施形態では、プリンタ1の本体部に対して交換可能なインクカートリッジ41と、この本体部に一体的に設けられた内蔵インクタンク43とを有するプリンタ1について説明した。ここで、同じ種類のインクを貯留するインクカートリッジ41を2つ設けてもよく、内蔵インクタンク43を2つ設けてもよい。すなわち、第1流体貯留部と第2流体貯留部のそれぞれを交換可能に設けてもよいし、第1流体貯留部と第2流体貯留部のそれぞれを装置本体と一体的に設けてもよい。この場合、一方の流体貯留部を優先的に使用することが好ましい。これは、それぞれの流体貯留部における流体の貯留量が、ともに規定量未満になってしまうと、その後の装置の使用に支障を来すからである。
前述の第1実施形態では、いわゆるラインプリンタを例に挙げて説明したが、ヘッドを取り付けたキャリッジを用紙の幅方向に移動させて印刷を行ういわゆるシリアルプリンタであってもよい。
40 インク供給機構,41 インクカートリッジ,412 インクパック
42 カートリッジ用加圧ポンプ,43 内蔵インクタンク,
432 インクパック,44 タンク用加圧ポンプ,45 流路選択部,
45A 第1バルブ群,45B 第2バルブ群,
46 第1インクチューブ,47 第2インクチューブ,
48 共通インクチューブ,70 プリンタ側コントローラ
Claims (8)
- (A)流体を吐出するヘッドと、
(B)装置本体に対して交換可能に設けられ、前記ヘッドから吐出される流体を貯留する第1流体貯留部と、
(C)前記装置本体と一体に設けられ、前記ヘッドから吐出される流体を貯留する第2流体貯留部であって、前記第1流体貯留部に貯留される流体と同種の流体を貯留する第2流体貯留部と、
(D)前記第1流体貯留部に貯留された前記流体と前記第2流体貯留部に貯留された前記流体の少なくとも一方を選択し、前記ヘッドへ供給する選択供給部と、
(E)を有する、流体吐出装置。 - 請求項1に記載の流体吐出装置であって、
前記選択供給部は、
前記第1流体貯留部からの流体を流す第1流路に設けられ、前記流体の流れを許容したり遮断したりする第1バルブと、
前記第2流体貯留部からの流体を流す第2流路に設けられ、前記流体の流れを許容したり遮断したりする第2バルブと、
前記第1バルブ及び前記第2バルブの動作を制御するコントローラと、
を有する、流体吐出装置。 - 請求項2に記載の流体吐出装置であって、
前記コントローラは、
前記ヘッドを正常な状態にするためのメンテナンス動作に連動して、前記第2バルブを開放するとともに前記第1バルブを遮断し、前記第2流体貯留部に貯留された流体が前記ヘッド側へ供給される状態にする、流体吐出装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の流体吐出装置であって、
前記コントローラは、
前記ヘッドから前記媒体に前記流体を吐出する動作に連動して、前記第1バルブを開放するとともに前記第2バルブを遮断し、前記第1流体貯留部に貯留された流体が前記ヘッド側へ供給される状態にする、流体吐出装置。 - 請求項4に記載の流体吐出装置であって、
前記コントローラは、
前記ヘッドから前記媒体に前記流体を吐出する動作の期間中に、前記第1流体貯留部に貯留された流体の不足が検出された際には、
前記第2バルブを開放するとともに前記第1バルブを遮断し、前記第2流体貯留部に貯留された流体が前記ヘッド側へ供給される状態にする、流体吐出装置。 - 請求項1に記載の流体吐出装置であって、
前記第1流体貯留部からの流体を前記ヘッドへ向けて流す第1流路と、
前記第2流体貯留部からの流体を前記ヘッドへ向けて流す第2流路と、を有し、
前記選択供給部は、
前記第2流路に設けられ、前記流体の流れを許容したり遮断したりするバルブと、
前記バルブの動作を制御するコントローラであって、前記ヘッドを正常な状態にするためのメンテナンス動作の期間中に亘って前記バルブを開放するコントローラと、
を有する流体吐出装置。 - 請求項6に記載の流体吐出装置であって、
前記第2流路は、
その流路抵抗が、前記第1流路の流路抵抗よりも小さい、流体吐出装置。 - (A)装置本体に対して交換可能に設けられた第1流体貯留部に貯留された流体、及び、前記装置本体と一体に設けられた第2流体貯留部に貯留され、前記第1流体貯留部に貯留された流体と同種の流体について、ヘッドへ供給すべき流体を選択すること、
(B)前記ヘッドへ供給すべき流体の選択結果に応じて、前記第1流体貯留部及び前記第2流体貯留部と前記ヘッドとの間の流体の供給経路を設定すること、
(C)設定した供給経路を通じ、対象となる流体を前記ヘッドへ供給すること、
(D)を有する流体吐出方法。
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