JP5261340B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
液滴吐出装置としては、特許文献1及び特許文献2に開示されるインクジェットプリンタが公知である。
特許文献1に開示されるインクジェットプリンタは、各ヘッドユニット11乃至14に供給されるインクが循環する流路となる循環往路4と、各ヘッドユニット11乃至14から排出されるインクが循環する流路となる循環復路5とを直接連通するインク流路と、このインク流路を開閉制御する連通用バルブ43とを備え、この連通用バルブ43を開くと、インクは循環往路4から直接循環復路5に抜けて流れるようになり、循環往路4や循環復路5に存在する気泡や不要物をインク流路のサイズが小さい各ヘッドユニット11乃至14とは異なるルートを経由して流してしまうことができる。
特許文献2に開示されるインクジェットプリンタは、印字ヘッド20(20C〜20B)とインクタンク40とをインク供給チューブ31およびインク戻しチューブ33を介して接続し、インク供給チューブ31に介装された送りポンプ32を駆動してインクタンク40から印字ヘッド20(20C〜20B)へインク供給可能かつインク戻しチューブ33に介装された戻しポンプ34を駆動して印字ヘッド20(20C〜20B)内のインクをインクタンク40へ戻し可能に形成するとともに、送りポンプ32によるインク送り量を戻しポンプ34によるインク戻し量よりも多くして両ポンプ(32,34)を同時駆動可能に形成し、印字ヘッド20(20C〜20B)の各ノズル27から排出されるインクを受けて廃インクカセット80へ送り可能なウォッシングボード70を設けた構成とされている。
特開2005−349843号公報(図5) 特開平11−91137号公報(図1)
本発明は、液体流通方向の最上流側で供給側の共通流路に接続された供給側の個別流路の接続部よりも下流側において、液体の流量を増加させることを課題とする。
請求項1の発明は、外部から液体を供給可能な供給口と、前記供給口を通じて供給された前記液体を排出可能な排出口とを有し、前記供給口を通じて供給された前記液体を液滴として吐出する複数の液滴吐出部と、前記複数の液滴吐出部の前記供給口のそれぞれに接続され、前記液体が前記供給口へ流通可能な供給側の個別流路と、前記複数の液滴吐出部の前記排出口のそれぞれに接続され、前記排出口から排出された液体が流通可能な排出側の個別流路と、複数の前記供給側の個別流路が接続され、前記複数の供給側の個別流路へ液体が流通可能な供給側の共通流路と、複数の前記排出側の個別流路が接続され、前記複数の前記排出側の個別流路からの液体が流通可能な排出側の共通流路と、前記複数の供給側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記供給側の個別流路を開閉可能な第1開閉機構と、前記複数の排出側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記排出側の個別流路を開閉可能な第2開閉機構と、前記供給側の共通流路に設けられ、前記供給側の共通流路内に圧力を付与する第1圧力付与手段と、前記排出側の共通流路に設けられ、前記排出側の共通流路内に圧力を付与する第2圧力付与手段と、前記供給側の共通流路と前記排出側の共通流路との間で液体を流通させる第1流通路と、前記第1流通路に設けられ、前記第1流通路を開閉可能な第3開閉機構と、液体流通方向の最上流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で上流端部が前記供給側の共通流路に接続され、下流端部が前記排出側の共通流路に接続され、前記供給側の共通流路と前記排出側の共通流路との間で液体を流通させる第2流通路と、前記第2流通路に設けられ、前記第2流通路を開閉可能な第4開閉機構と、を備える液滴吐出装置である。
請求項2の発明は、前記第2流通路の上流端部が、液体流通方向の最下流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で、前記供給側の共通流路に接続されている請求項1に記載の液滴吐出装置である。
請求項3の発明は、前記第1流通路の流路抵抗と前記第2流通路の流路抵抗とが異なる請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置である。
請求項4の発明は、外部から液体を供給可能な供給口と、前記供給口を通じて供給された前記液体を排出可能な排出口とを有し、前記供給口を通じて供給された前記液体を液滴として吐出する複数の液滴吐出部と、前記複数の液滴吐出部の前記供給口のそれぞれに接続され、前記液体が前記供給口へ流通可能な供給側の個別流路と、前記複数の液滴吐出部の前記排出口のそれぞれに接続され、前記排出口から排出された液体が流通可能な排出側の個別流路と、複数の前記供給側の個別流路が接続され、前記複数の供給側の個別流路へ液体が流通可能な供給側の共通流路と、複数の前記排出側の個別流路が接続され、前記複数の前記排出側の個別流路からの液体が流通可能な排出側の共通流路と、前記複数の供給側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記供給側の個別流路を開閉可能な第1開閉機構と、前記複数の排出側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記排出側の個別流路を開閉可能な第2開閉機構と、前記供給側の共通流路に設けられ、前記供給側の共通流路内に圧力を付与する第1圧力付与手段と、前記排出側の共通流路に設けられ、前記排出側の共通流路内に圧力を付与する第2圧力付与手段と、液体流通方向の最上流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で上流端部が前記供給側の共通流路に接続され、下流端部が前記排出側の共通流路に接続され、前記供給側の共通流路と前記排出側の共通流路との間で液体を流通させる流通路と、前記流通路に設けられ、前記流通路を開閉可能な第3開閉機構と、前記流通路に設けられ、前記流通路の流路抵抗を第1の抵抗と第2の抵抗とに切り替え可能な切替機構と、を備える液滴吐出装置である。
請求項5の発明は、前記流通路の上流端部が、流体流通方向の最下流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で、前記供給側の共通流路に接続されている請求項4に記載の液滴吐出装置である。
請求項6の発明は、前記切替機構は、前記第3開閉機構を兼ねる請求項4又は請求項5に記載の液滴吐出装置である。
本発明の請求項1の構成によれば、第2流通路を備えない場合に比べ、液体流通方向の最上流側で供給側の共通流路に接続された供給側の個別流路の接続部よりも下流側において、液体の流量を増加させることができる。
本発明の請求項2の構成によれば、第2流通路を備えない場合に比べ、液体流通方向の最下流側で供給側の共通流路に接続された供給側の個別流路の接続部よりも下流側において、液体の流量を増加させることができる。
本発明の請求項3の構成によれば、第1流通路の流路抵抗と第2流通路の流路抵抗とが同じである場合に比べ、異なる運転状態に適した流路抵抗に設定できる。
本発明の請求項4の構成によれば、流通路に抵抗の切替機構を備えない場合に比べ、液体流通方向の最上流側で供給側の共通流路に接続された供給側の個別流路の接続部よりも下流側において、液体の流量を増加させることができる。
本発明の請求項5の構成によれば、流通路の上流端部が最下流側の個別流路の接続部よりも下流側で接続されていない場合と比べ、液体流通方向の最下流側で供給側の共通流路に接続された供給側の個別流路の接続部よりも下流側において、液体の流量を増加させることができる。
本発明の請求項6の構成によれば、切替機構と第3開閉機構とが別々に設けられた構成に比べて、部品点数を低減できる。
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。 図2は、第1実施形態に係るインク供給系を示す概略図である。 図3は、サブタンクの構成を示す概略図である。 図4は、第1実施形態及び比較例1,2における供給側共通流路内のインク温度の分布を示すグラフである。 図5は、メンテナンス処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態に係るインク供給系の構成を示す概略図である。 図7は、第2流通路の接続の変形例を示す概略図である。 図8は、排出側バルブに代えて一方向弁を設けた変形例を示す概略図である。 図9は、図8の一方弁の構成を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態では、液滴を吐出する液滴吐出装置の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置について説明する。
なお、液滴吐出装置としては、インクジェット記録装置に限定されるものではない。液滴吐出装置としては、例えば、フィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機EL溶液を基板上に吐出してELディスプレイパネルを形成する装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液滴を吐出するものであればよい。
(第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成)
まず、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置10は、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部12と、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部14と、記録媒体収容部12から画像記録部14へ記録媒体Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部18と、を備えている。
画像記録部14は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録ヘッド20Y、20M、20C、20K(以下、20Y〜20Kと示す)を備えている。
また、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、ノズル(図示省略)が形成されたノズル面22Y〜22Kをそれぞれ有している。このノズル面22Y〜22Kは、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録媒体Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。
さらに、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、記録媒体Pの搬送方向の下流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色の順で並列に並べられており、その各色に対応したインク滴を、圧電方式によって、複数のノズルから吐出し、画像を記録する構成となっている。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにおいて、インク滴を吐出させる構成は、サーマル方式等の他の方式によって吐出させる構成であっても良い。
インクジェット記録装置10には、液体を貯留する貯留部として、各色のインクを貯留するインクタンク21Y、21M、21C、21K(以下、21Y〜21Kと示す)が設けられている。このインクタンク21Y〜21Kから、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへインクが供給される。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへ供給されるインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクの使用が可能である。
搬送手段16は、記録媒体収容部12内の記録媒体Pを1枚ずつ取り出す取出ドラム24と、画像記録部14のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへ記録媒体Pを搬送しその記録面(表面)をインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対面させる搬送体としての搬送ドラム26と、画像が記録された記録媒体Pを記録媒体排出部18へ送り出す送出ドラム28と、を有している。そして、取出ドラム24、搬送ドラム26、送出ドラム28は、それぞれ記録媒体Pがその周面に静電的吸着手段、或いは吸引や粘着などの非静電的吸着手段によって保持されるように構成されている。
また、取出ドラム24、搬送ドラム26、送出ドラム28には、それぞれ記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持する保持手段としてのグリッパー30が、例えば2組ずつ備えられており、これら3個のドラム24、26、28は、それぞれその周面に記録媒体Pを、グリッパー30によってこの場合は2枚まで保持可能に構成されている。そして、グリッパー30は、各ドラム24、26、28の周面に2つずつ形成された凹部24A、26A、28A内に設けられている。
具体的には、各ドラム24、26、28の凹部24A、26A、28A内の予め定められた位置に、各ドラム24、26、28の回転軸32に沿って回転軸34が支持されており、この回転軸34には、その軸方向に間隔をおいて複数のグリッパー30が固定されている。したがって、回転軸34が、図示しないアクチュエーターによって正逆両方向に回転することにより、グリッパー30が各ドラム24、26、28の周方向に沿って正逆両方向に回転し、記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持したり、離したりするようになっている。
つまり、グリッパー30は、その先端部が各ドラム24、26、28の周面から若干突出するように回転することで、取出ドラム24の周面と搬送ドラム26の周面とが対面する受渡位置36において、取出ドラム24のグリッパー30から搬送ドラム26のグリッパー30へ記録媒体Pを受け渡すようになっており、搬送ドラム26の周面と送出ドラム28の周面とが対面する受渡位置38において、搬送ドラム26のグリッパー30から送出ドラム28のグリッパー30へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。
また、インクジェット記録装置10は、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスするメンテナンスユニット(図示省略)を備えている。メンテナンスユニットは、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を覆うキャップ、予備吐出(空吐出)された液滴を受ける受け部材、ノズル面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有しており、メンテナンスユニットがインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対向する対向位置に移動し、各種のメンテナンスを行う。
次に、インクジェット記録装置10の画像記録動作について説明する。
記録媒体収容部12から取出ドラム24のグリッパー30により1枚ずつ取り出されて保持された記録媒体Pは、取出ドラム24の周面に吸着されつつ搬送され、受渡位置36において、取出ドラム24のグリッパー30から搬送ドラム26のグリッパー30へ受け渡される。
搬送ドラム26のグリッパー30により保持された記録媒体Pは、その搬送ドラム26に吸着されつつインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの画像記録位置まで搬送され、そのインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kから吐出されるインク滴により、記録面に画像が記録される。
記録面に画像が記録された記録媒体Pは、受渡位置38において、搬送ドラム26のグリッパー30から送出ドラム28のグリッパー30へ受け渡される。そして、送出ドラム28のグリッパー30により保持された記録媒体Pは、その送出ドラム28に吸着されつつ搬送され、記録媒体排出部18へ排出される。以上のように、一連の画像記録動作が行われる。
(インク供給系の構成)
次に、画像記録部14のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへインクを供給するインク供給系の構成について説明する。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの各々に対応するインク供給系は、互いに同一の構成であるので、以下ではインクジェット記録ヘッド20Yに対応するインク供給系を例に挙げて説明する。図2は、インクジェット記録ヘッド20Yへインクを供給するインク供給系42を示す概略図である。
図2に示すように、インクジェット記録ヘッド20Yは、外部から供給されたインクをインク滴として吐出する液滴吐出部としてのインク滴吐出モジュール40を複数備えている。
インク滴吐出モジュール40の各々には、インク滴吐出モジュール40の外部から内部へインクを供給可能な供給口40Aと、供給口40Aを通じて供給されたインクをインク滴吐出モジュール40の内部から外部へ排出可能な排出口40Bとが設けられている。
一方、インク供給系42は、イエロー(Y)のインクを貯留する前述のインクタンク21Yを備えている。インクタンク21Yには、管内をインクが流通可能とされた供給側の共通管(以下、供給側共通管という)46の一端が接続されている。
供給側共通管46の他端側には、それぞれの管内をインクが流通可能とされた複数の供給側の個別管(以下、供給側個別管という)50の一端が、供給側共通管46の異なる位置に各々接続されている。供給側個別管50の他端は、それぞれ対応する複数のインク滴吐出モジュール40の供給口40Aに各々接続されている。
これにより、インクタンク21Yから供給側個別管50へインクが流通可能な供給側の共通流路(以下、供給側共通流路という)47が、供給側共通管46の管内に形成される。また、供給側共通流路47からインク滴吐出モジュール40の供給口40Aへインクが流通可能な供給側の個別流路(以下、供給側個別流路という)51が、供給側個別管50の管内に形成される。
また、供給側個別流路51(供給側個別管50)には、供給側個別流路51を開閉可能な第1開閉機構の一例としての供給側のバルブ(以下、供給側のバルブという)52が各々設けられている。この供給側バルブ52が開放状態の場合、供給側個別流路51はインクが流通可能であるが、供給側バルブ52が閉鎖状態に切り替わると供給側個別流路51のインクの流通が遮断されるようになっている。
なお、供給側バルブ52としては、例えばソレノイドで発生した力によってバルブを開閉するソレノイドバルブ(電磁弁)が好適であるが、モータの駆動力によってバルブを開閉する構成等、他の構成であってもよい。また、供給側バルブ52の配置位置は供給側個別管50の途中に限られるものではなく、例えば、インク滴吐出モジュール40の供給口40Aに供給側バルブ52を設けて供給口40Aを開閉する構成としてもよい。
また、供給側個別管50には、供給側バルブ52の開閉動作による供給側個別流路51内の圧力変動を抑制する抑制部としての緩衝器84が設けられている。緩衝器84は、供給側バルブ52とインク滴吐出モジュール40との間に配置されており、前記圧力変動がインク滴吐出モジュール40へ伝播することを抑制する機能を有している。
また、供給側共通流路47(供給側共通管46)には、供給側共通流路47内に圧力を付与する第1圧力付与手段の一例としての供給側のポンプ(以下、供給側ポンプという)48が設けられている。供給側ポンプ48は、インク流通方向の最上流側で供給側共通流路47に接続された供給側個別流路51の接続部51Aから見てインク流通方向の上流側に配置されている。
供給側ポンプ48は正転及び逆転が可能とされており、供給側バルブ52の開放状態において供給側ポンプ48が正転された場合は、供給側共通流路47に圧力(正圧)が与えられ、インクタンク21Yに貯留されているインクが、供給側共通流路47及び供給側個別流路51を流通し、各インク滴吐出モジュール40の供給口40Aを介して、各インク滴吐出モジュール40に供給されるようになっている。
また、インクタンク21Yには、それぞれの管内をインクが流通可能とされた複数の排出側の共通管(以下、排出側共通管という)54の一端が接続されている。排出側共通管54の他端側には、管内をインクが流通可能とされた排出側の個別管(以下、排出側個別管という)55の一端が、排出側共通管54の異なる位置に各々接続されている。排出側個別管55の他端は、それぞれ対応するインク滴吐出モジュール40の排出口40Bに各々接続されている。
これにより、インク滴吐出モジュール40の排出口40Bから排出側共通管54へインクが流通可能な排出側の個別流路(以下、排出側個別流路という)57が、排出側個別管55の管内に形成される。また、排出側個別流路57からインクタンク21Yへインクが流通可能な排出側の共通流路(以下、排出側共通流路という)53が、排出側共通管54の管内に形成される。
また、排出側個別流路57(排出側個別管55)には、排出側個別流路57を開閉可能な第2開閉機構の一例としての排出側のバルブ(以下、排出側バルブという)56が各々設けられている。この排出側バルブ56が開放状態の場合、排出側個別流路57はインクが流通可能であるが、排出側バルブ56が閉鎖状態に切り替わると排出側個別流路57のインクの流通が遮断されるようになっている。
なお、排出側バルブ56としても、供給側バルブ52と同様に、例えばソレノイドで発生した力によってバルブを開閉するソレノイドバルブが好適であるが、モータの駆動力によってバルブを開閉する構成等、他の構成であってもよい。また、排出側バルブ56の配置位置は排出側個別管55の途中に限られるものではなく、インク滴吐出モジュール40の排出口40Bに排出側バルブ56を設けて排出口40Bを開閉する構成としてもよい。
また、排出側個別管55には、排出側バルブ56の開閉動作による排出側個別流路57内の圧力変動を抑制する抑制部としての緩衝器85が設けられている。緩衝器85は、排出側バルブ56とインク滴吐出モジュール40との間に配置されており、前記圧力変動がインク滴吐出モジュール40へ伝播することを抑制する機能を有している。
また、排出側共通流路53(排出側共通管54)には、排出側共通流路53内に圧力を付与する第2圧力付与手段の一例としての排出側のポンプ(以下、排出側ポンプという)62が設けられている。具体的には、排出側ポンプ62は、インク流通方向の最下流側で排出側共通流路53に接続された排出側個別流路57の接続部57Aから見てインク流通方向の下流側に配置されている。
排出側ポンプ62も、供給側ポンプ48と同様に、正転及び逆転が可能とされており、排出側ポンプ62が正転された場合は、排出側共通流路53に圧力(正圧)が与えられる。
また、排出側バルブ56の開放状態において排出側ポンプ62が逆転された場合、排出側共通流路53に圧力(負圧)が与えられ、インクがインク滴吐出モジュール40から、排出側個別流路57及び排出側共通流路53を通じてインクタンク21Yへ回収されるようになっている。
上述したように、第1実施形態に係るインク供給系42では、インクタンク21Y、供給側共通流路47、個々の供給側個別流路51、インクジェット記録ヘッド20Yの個々のインク滴吐出モジュール40、個々の排出側個別流路57、排出側共通流路53により、インクを循環させるための循環経路が形成される。また、各インク滴吐出モジュール40は、前記循環経路に対して並列に配置されている。
また、インク流通方向の最下流側で供給側共通流路47に接続された供給側個別流路51の接続部51Bから見てインク流通方向の下流側には、管内をインクが流通可能とされた第1流通管64の一端が接続されている。
第1流通管64の他端は、インク流通方向の最上流側で排出側共通流路53に接続された排出側個別流路57の接続部57Bから見てインク流通方向の上流側に接続されている。
これにより、供給側共通流路47と排出側共通流路53との間で各インク滴吐出モジュール40と並列にインクが流通可能な第1流通路65が、第1流通管64の管内に形成される。
なお、第1流通管64の上流端部は、供給側共通管46のうち供給側ポンプ48から見てインク流通方向の下流側であれば、いずれの箇所に接続されていてもよい。また、第1流通管64の下流端部は、排出側共通管54のうち排出側ポンプ62から見てインク流通方向の上流側であれば、いずれの箇所に接続されていてもよい。
第1流通路65(第1流通管64)には、第1流通路65を開閉可能な第3開閉機構の一例としての第1流通バルブ66が設けられている。第1流通バルブ66が開放状態の場合、第1流通路65はインクが流通可能であるが、第1流通バルブ66が閉鎖状態に切り替わると、第1流通路65、すなわち供給側共通管46と排出側共通管54との間のインクの流通が遮断される。なお、第1流通バルブ66としてもソレノイドバルブが好適であるが、他の構成であってもよい。
また、供給側共通管46のうちインクタンク21Yに接続されている側と反対側の端部には、管内をインクが流通可能とされた第2流通管68の一端が接続されている。すなわち、第2流通管68の一端は、第1流通管64の供給側共通管46への接続部64Aよりも、インク流通方向の下流側で供給側共通管46に接続されている。
第2流通管68の他端は、排出側共通管54のうちインクタンク21Yに接続されている側と反対側の端部に接続されている。すなわち、第2流通管68の他端は、第1流通管64の排出側共通管54への接続部64Bよりも、インク流通方向の上流側で排出側共通管54に接続されている。
これにより、供給側共通流路47と排出側共通流路53との間でインクが流通可能な第2流通路69が、各インク滴吐出モジュール40及び第1流通路65と並列に第2流通管68の管内に形成される。第2流通路69の上流端部は、第1流通管64の供給側共通管46への接続部64Aよりも下流側で供給側共通流路47に接続される。
また、第2流通路69は、第1流通路65と流路抵抗が異なっており、第1流通路65よりも流路抵抗が大きくされている。本実施形態では、このように、第1流通路65と第2流通路69との流路抵抗を変えることにより、第1流通路65がメンテナンス動作に適した流路抵抗に設定され、第2流通路69がインクの循環動作に適した流路抵抗に設定される。この流路抵抗は、流路長や流路幅(管の径)によって調整される。また、バルブで流路抵抗を設定してもよい。バルブによる流路抵抗の設定は、例えば、インクが流通する部分のバルブ形状等で設定される。
第2流通路69における流路抵抗は、例えば、インク滴吐出モジュール40が17個配置されてインクジェット記録ヘッド20Yが構成される場合には、インク滴吐出モジュール40の4個分に相当する抵抗とされる。
第2流通路69(第2流通管68)には、第2流通路69を開閉可能な第4開閉機構の一例としての第2流通バルブ67が設けられている。第2流通バルブ67が開放状態の場合、第2流通路69はインクが流通可能であるが、第2流通バルブ67が閉鎖状態に切り替わると、第2流通路69、すなわち供給側共通管46と排出側共通管54との間のインクの流通が遮断される。なお、第2流通バルブ67としてもソレノイドバルブが好適であるが、他の構成であってもよい。
また、供給側共通流路47(供給側共通管46)には、サブタンク86が設けられている。具体的には、サブタンク86は、供給側個別流路51の接続部51Aと供給側ポンプ48との間に配置されている。
図3(A)に示すように、サブタンク86は、インクを貯留するための貯留部88Aが形成された筐体88を備えている。筐体88には、供給側ポンプ48側からのインクを貯留部88Aへ流入させる流入口88Bと、貯留部88Aのインクを供給側個別流路51(インク滴吐出モジュール40)側へ流出させる流出口88Cとが形成されている。
また、筐体88には、流入口88Bから流出口88Cへのインクの流通方向に対して側方に開口88Dが形成されると共に、ゴム等の撓み易い材質で構成された膜体87が開口88Dを塞ぐように取付けられている。
膜体87は、サブタンク86が設けられている供給側共通流路47内の圧力が増大すると、図3(B)に示すように、サブタンク86の貯留部88A内に貯留されているインクの圧力によって筐体88の外側へ撓む。これにより、貯留部88Aの容積が増大し、貯留部88Aを含む供給側共通流路47内の容積も増大することで、貯留部88Aを含む供給側共通流路47の圧力の増大量が小さくなる。
また、供給側共通流路47内の圧力が低下すると、図3(C)に示すように、サブタンク86の貯留部88A内に貯留されているインクの圧力の低下に伴って筐体88の内側へ撓む。これにより、貯留部88Aの容積が減少し、貯留部88Aを含む供給側共通流路47内の容積も減少することで、貯留部88Aを含む供給側共通流路47内の圧力の低下量が小さくなる。これにより、供給側共通流路47内の圧力の微小な変動(ポンプ等に起因する脈動)が抑制される。
また、供給側共通流路47(供給側共通管46)には、温度調整器90が設けられている。具体的には、温度調整器90は、供給側ポンプ48とサブタンク86との間に配置されている。温度調整器90は、供給側共通流路47を流通するインクを、予め設定された温度に調整するようになっている。
また、インク供給系42は制御部70を備えている。制御部70はCPU70A、メモリ70B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部70Cを備えており、記憶部70Cには、CPU70Aで後述するメンテナンス処理を行うためのメンテナンス・プログラムが記憶されている。供給側ポンプ48及び排出側ポンプ62はそれぞれポンプ駆動回路74を介して制御部70に各々接続されており、供給側ポンプ48及び排出側ポンプ62の作動は制御部70によって制御される。また、個々の供給側バルブ52はバルブ駆動回路76を介して、個々の排出側バルブ56はバルブ駆動回路77を介して、第1流通バルブ66はバルブ駆動回路78を介して、第2流通バルブ67はバルブ駆動回路79を介して制御部70に各々接続されており、個々の供給側バルブ52、個々の排出側バルブ56、第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67の開閉も制御部70によって制御される。
また供給側共通管46には、供給側共通管46内のうち供給側ポンプ48よりもインク滴吐出モジュール40側の区間の圧力を検出する圧力センサ80が設けられており、排出側共通管54には、排出側共通管54内のうち排出側ポンプ62よりもインク滴吐出モジュール40側の区間の圧力を検出する圧力センサ82が設けられている。圧力センサ80,82は制御部70に接続されており、圧力センサ80,82による圧力の検出結果は制御部70へ出力される。
また、インク供給系42は、個々のインク滴吐出モジュール40のメンテナンスを行う際に使用されるメンテナンスユニット(図示省略)を備えている。メンテナンスユニットは、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのインク滴吐出モジュール40のノズル面を覆うキャップ、予備吐出(空吐出)されたインク滴を受ける受け部材、ノズル面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有しており、インク滴吐出モジュール40に対向する対向位置に移動可能とされている。メンテナンスユニットも制御部70に接続されており(図示省略)、制御部70からの指示に従い前記対向位置へ移動し、各種のメンテナンス処理を行う。
また、図示は省略するが、制御部70はインクジェット記録ヘッド20Y〜20K(の個々のインク滴吐出モジュール40)に内蔵されている吐出機構とも接続されており、画像信号に応じてインク滴を吐出させるノズル、及び、当該ノズルからのインク滴の吐出タイミングを決定し、インク滴を吐出させるノズルに対応する吐出機構に、決定した吐出タイミングに応じたタイミングで駆動信号を供給するインク滴吐出制御処理も行う。なお、制御部70でインクジェット記録装置10全体の動作を制御する処理も行うようにしてもよい。
(第1実施形態に係るインク供給系42の作用)
次に、第1実施形態に係るインク供給系42の作用を説明する。
第1実施形態に係るインク供給系42では、以下のように、前記循環経路に沿ってインクを循環させる。
制御部70が、メンテナンスを行っていない期間(例えば記録媒体Pへの画像記録を行っている画像記録期間や、画像記録を行っていない待機期間)において、ポンプ駆動回路74を介して供給側ポンプ48及び排出側ポンプ62を作動させて、前記循環経路に沿ってインクを循環させる圧力を発生させる。このとき、制御部70は、バルブ駆動回路76を介して供給側バルブ52を全て開放し、バルブ駆動回路77を介して排出側バルブ56を全て開放し、バルブ駆動回路79を介して第2流通バルブ67を開放し、バルブ駆動回路78を介して第1流通バルブ66を閉鎖する。
これにより、各インクタンク21Yのインクは、供給側共通流路47及び供給側個別流路51を流通してインク滴吐出モジュール40へ供給される。各インク滴吐出モジュール40へ供給されるインクは、供給側共通流路47を流通する際には、温度調整器90で温度が調整される。
供給側共通流路47を流通するインクの一部は、第2流通路69を通って排出側共通流路53へ流通し、インクタンク21Yへ戻される。
インク滴吐出モジュール40へ供給されたインクは、排出側個別流路57及び排出側共通流路53を流通してインクタンク21Yへ戻される。このように、前記循環経路に沿ってインクが循環する。
第1実施形態では、供給側共通流路47を流通するインクの一部は、第2流通路69を通って排出側共通流路53へ流通するため、第2流通路69でインクが流通しない場合に比べて、供給側共通流路47の下流側においてインク流量が増加する。これにより、第2流通路69でインクが流通しない場合に比べて、供給側共通流路47内のインク温度のばらつきが抑制され、インク滴吐出モジュール40間におけるインク温度のばらつきが抑制される。
ここで、本実施形態及び比較例1,2の構成における供給側共通流路47内のインク温度の分布について説明する。図4は、本実施形態及び比較例1,2における供給側共通流路47内のインク温度の分布を示すグラフである。
比較例1は、本実施形態に係るインク供給系42の構成から第2流通管68(第2流通路69)を省略したもの(又は第2流通バルブ67を閉鎖したもの)であり、比較例2は、比較例1の構成において循環流量を1.5倍に増やしたものである。
グラフの横軸「インク滴吐出モジュール40の位置」は、番号が小さいものほど供給側ポンプ48の近くに配置されたインク滴吐出モジュール40を示し(番号が大きいものほど第2流通路69の近くに配置されたインク滴吐出モジュール40を示し)、そのインク滴吐出モジュール40の供給側個別流路51が供給側共通流路47に接続された接続部分におけるインク温度が、グラフの縦軸「インク温度」に示されている。
図4のグラフに示すように、第2流通管68(第2流通路69)のない比較例1では、インク滴吐出モジュール40の位置の番号が大きいものほど、インク温度が上昇し、この傾向は、特に、供給側ポンプ48から遠い位置に配置された番号14〜17のインク滴吐出モジュール40で顕著にみられた。また、この傾向は、比較例2のように、流量を1.5倍に増やしたとしても変化がみられない。
これに対して、第2流通路69を有する本実施形態では、インク滴吐出モジュール40の位置の番号が大きくなっても、インク温度の上昇は、抑制されている。
次に、第1実施形態に係るインク供給系42におけるインク滴吐出モジュール40のメンテナンス動作を説明する。図5は、メンテナンス処理の手順を示すフローチャートである。
第1実施形態に係るインク供給系42では、CPU70Aによってメンテナンス・プログラムが実行されることで、制御部70でインク滴吐出モジュール40のメンテナンス処理が行われる。
このメンテナンス処理では、まずステップ150において、バルブ駆動回路78を介して第1流通バルブ66を閉鎖させ、バルブ駆動回路79を介して第2流通バルブ67を閉鎖させる。これにより、供給側共通流路47と排出側共通流路53との間のインクの流通が遮断される。
次のステップ152では、バルブ駆動回路76を介し、個々の供給側個別管50に設けられている供給側バルブ52を全て閉鎖させる。この供給側バルブ52の閉鎖は、後述するステップ154,156と同様に複数回に分けて行うことが望ましい。
また、次のステップ154では、バルブ駆動回路76を介し、メンテナンス対象の単一のインク滴吐出モジュール40に対応する単一の供給側バルブ52を開放する。
次のステップ156ではメンテナンス対象の他のインク滴吐出モジュール40が存在しているか否か判定する。メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40の数が1個の場合は上記判定は否定されるが、複数個のインク滴吐出モジュール40のメンテナンスを行う場合は、ステップ156の判定が肯定されてステップ154に戻り、ステップ156の判定が肯定される迄ステップ154,156を繰り返す。
第1実施形態では、ステップ154で供給側バルブ52を開放させた段階では、対応するインク滴吐出モジュール40へはインクは供給されず、後述するように加圧状態で第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67を開放すると、その時点で開放状態の供給側バルブ52に対応するインク滴吐出モジュール40にインクが供給される構成となっている。このため、上記のステップ154,156では、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52を1個ずつ開放している。1個のソレノイドバルブを開閉駆動すると数百mAの電流が流れるが、上記のように供給側バルブ52を1個ずつ開放することで、供給側バルブ52の開放に伴って流れる電流の最大値も数百mAで済み、N個(N≧2)のインク滴吐出モジュール40のメンテナンスを行うにあたり、対応するN個の供給側バルブ52を同時に開放する場合と比較して、流れる電流の最大値が1/Nに抑制される。
なお、本実施形態は供給側バルブ52を1個ずつ開放することに限られるものではなく、N個(N≧2)の供給側バルブ52を開放するにあたり、N個の供給側バルブ52を複数回に分けて開放するものであればよく、各回で開放する供給側バルブ52の数は一定でなくてもよい。
メンテナンス対象の全てのインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52を開放し、個々のインク滴吐出モジュール40のうちメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対してのみインクが供給可能な状態になると、ステップ156の判定が否定されてステップ158へ移行し、バルブ駆動回路77を介し、個々の排出側個別管55に設けられている排出側バルブ56を全て閉鎖させる。なお、この排出側バルブ56の閉鎖についても、ステップ154,156と同様に複数回に分けて行うことが望ましい。
またステップ160ではポンプ駆動回路74を介して排出側ポンプ62を正転させる。この排出側ポンプ62の正転に伴い、供給側共通流路47、排出側共通流路53、第1流通路65及び第2流通路69によって形成される共通流路のうち、第1流通バルブ66と第2流通バルブ67と排出側ポンプ62との間の区間(以下、加圧区間という)に圧力(正圧)が与えられると共に、加圧区間の圧力は排出側ポンプ62の正転が継続されることで徐々に上昇する。次のステップ162では、加圧区間の圧力の検出結果を圧力センサ82から取り込み、取り込んだ検出結果が表す加圧区間の圧力が、メンテナンス時の圧力として予め設定された設定値に達したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ160に戻り、ステップ162の判定が肯定される迄ステップ160,162を繰り返す。
そして、加圧区間の圧力が設定値に達すると、ステップ162の判定が肯定されてステップ164へ移行し、バルブ駆動回路78を介して第1流通バルブ66を開放させ、バルブ駆動回路79を介して第2流通バルブ67を開放させる。これにより、加圧区間に蓄積されていた圧力(正圧)が、第1流通路65及び第2流通路69を介して供給側共通流路47にも伝わり、供給側共通流路47にも圧力(正圧)が与えられるが、このときメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する供給側バルブ52が開放状態となっているので、供給側共通流路47に与えられた圧力(正圧)によりメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40にインクが供給される。また、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40(対応する供給側バルブ52が開放されているインク滴吐出モジュール40)が複数個存在している場合、メンテナンス対象の複数個のインク滴吐出モジュール40へ同時にインクが供給される。
なお、このとき供給側ポンプ48及び排出側ポンプ62を作動させて、インク滴吐出モジュール40へのインク供給を促進しても良い。
また、ステップ164において、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40の全ノズルからインク滴が吐出されるが、このとき、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対応する排出側バルブ56を含めた全ての排出側バルブ56は閉鎖されているので、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40内に滞留していたインク(劣化度合いが比較的大きいインク)は、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズルからインク滴として全て吐出(排出)され、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40内のインクがメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40へ新たに供給された清浄度の高いインクに入れ替わる。
第1実施形態では、供給側バルブ52の開放によってメンテナンスを行うインク滴吐出モジュール40が選択され、選択したインク滴吐出モジュールへのインクの供給が第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67の開放によって成されるので、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40が複数存在している場合にも、メンテナンス対象の個々のインク滴吐出モジュール40に対応する複数の供給側バルブ52を同時に開放することなく、メンテナンス対象の複数のインク滴吐出モジュール40のメンテナンス(インク供給)を同時に行うことができる。そして、第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67の開放によりメンテナンス対象の複数のインク滴吐出モジュール40のメンテナンス(インク供給)を同時に行うことで、メンテナンス対象の個々のインク滴吐出モジュール40にはインクの初期圧力として、ばらつきの少ない圧力が与えられると共に、メンテナンスの間、個々のインク滴吐出モジュール40に供給されるインクの圧力は個々のインク滴吐出モジュール40で、ばらつきの少ないメンテナンスが行われることになる。
また、ステップ164において、制御部70はメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンス処理をメンテナンスユニットによって行わせる。これにより、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズルから吐出(排出)されたインク滴はメンテナンスユニットの受け部材に付着し、インク滴が飛散することが防止されると共に、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40のノズル面がメンテナンスユニットの清掃部材によって清掃され、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40は、吐出機構への駆動信号の供給に伴い、供給された駆動信号に正確に対応するインク滴を吐出できる状態に復帰する。
上記のようにして、メンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40に対するメンテナンスが完了すると、次のステップ166でポンプ駆動回路74を介して排出側ポンプ62を短時間逆転させ、ステップ168では第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67を閉鎖させる。これにより、共通流路内に与えられていた圧力(正圧)が開放される。またメンテナンス対象のインク滴吐出モジュール40へのインクの供給も停止される。そして、ステップ170でバルブ駆動回路76を介して全ての供給側バルブ52を開放させ、次のステップ172でバルブ駆動回路77を介して全ての排出側バルブ56を開放させ、メンテナンス処理を終了する。なお、この供給側バルブ52及び排出側バルブ56の開放についても、先に説明したステップ154,156と同様に、各々複数回に分けて行うことが望ましい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、第1実施形態と異なる部分について説明する。図6は、第2実施形態に係るインク供給系242の構成を示す概略図である。
第2実施形態に係るインク供給系242は、第2流通バルブ67に代えて、第2流通路69(流通路の一例)の流路抵抗を第1の抵抗と第2の抵抗に切替え可能な切替機構の一例としての切替バルブ267を備えると共に、第1流通管64(第1流通路65)、第1流通バルブ66及びバルブ駆動回路78を省略した点で、第1実施形態に係るインク供給系42と相違している。
切替バルブ267は、例えば、可撓性のチューブで構成された第2流通管68を圧縮して、第2流通路69のインクの流路幅(第2流通管68の径)を変化させることにより、第2流通路69の流路抵抗を切り替えるようになっている。具体的には、切替バルブ267は、第2流通路69を予め定められた第1流路抵抗にする第1状態と、第1流路抵抗よりも大きい第2流路抵抗にする第2状態に調整可能とされている。第1状態は、第2流通路69がメンテナンス動作に適した流路抵抗に設定され、第2状態では、第2流通路69が循環動作に適した流路抵抗に設定される。なお、切替バルブ267は、その開度により、第2流通路69の流路抵抗を調整するように構成されていても良い。
また、切替バルブ267は、第2流通管68をさらに圧縮して第2流通路69を遮断すると共に、その圧縮を解除することにより、第2流通路69を開閉可能な開閉機構としても機能するようになっている。
第2実施形態の構成では、制御部70が、メンテナンスを行っていない期間(例えば記録媒体Pへの画像記録を行っている画像記録期間や、画像記録を行っていない待機期間)において、ポンプ駆動回路74を介して供給側ポンプ48及び排出側ポンプ62を作動させて、前記循環経路に沿ってインクを循環させる圧力を発生させる。このとき、制御部70は、バルブ駆動回路76を介して供給側バルブ52を全て開放し、バルブ駆動回路77を介して排出側バルブ56を全て開放する。また、制御部70がバルブ駆動回路79を介し、切替バルブ267を作動させて第2状態とする。これにより、インクが前記循環経路に沿って循環する。
一方、第2実施形態のメンテナンス動作は、図示は省略するが、第1実施形態のメンテナンス動作に対して、第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67を閉鎖する処理(ステップ150、ステップ168)に代えて、切替バルブ267が閉鎖される処理がなされる。また、第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67を開放する処理(ステップ164)に代えて、切替バルブ267が第1状態になるように開放される処理がなされる。
このように、第2実施形態の構成によれば、第1流通路65が不要となり、インク供給系の構成が簡略化される。また、複数のバルブ(第1流通バルブ66及び第2流通バルブ67)に代えて、1つのバルブ(切替バルブ267)のみを動作させれば済むようになる。
なお、第2流通路69の流路抵抗を切り替える構成及び第2流通路69を開閉する構成は、他の構成であってもよい。また、第2流通路69を開閉する機構を切替バルブ267とは別に設ける構成であってもよい。
また、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、第2流通路69の上流端部が、第1流通管64の供給側共通管46への接続部64Aよりも下流側で供給側共通流路47に接続されると共に、第2流通路69の下流端部は、第1流通管64の排出側共通管54への接続部64Bよりも上流側で排出側共通流路53に接続されていたが、例えば、図7に示すように、第2流通路69を接続してもよい。なお、図7は、第1実施形態に適用した例を示すが、第2実施形態に適用してもよい。
図7に示す構成では、第2流通路69の上流端部が、供給側個別流路51の接続部51Aの下流側に接続され、第2流通路69の下流端部が排出側共通流路53のうち排出側ポンプ62とサブタンク86との間に接続されている。
このように、第2流通路69の上流端部は、供給側個別流路51の接続部51Aよりも下流側に接続されていればよく、第2流通路69の下流端部は、排出側共通流路53のうち排出側ポンプ62よりも上流側であれば、いずれの箇所に接続されていてもよい。
また、上記の第1実施形態及び第2実施形態においては、図8に示すように、排出側バルブ56に代えて一方向弁92を設ける構成であってもよい。なお、図8は、第1実施形態に適用した例を示すが、第2実施形態に適用してもよい。
一方向弁92は、インク滴吐出モジュール40側から排出側共通管54側へ向かう方向へのインクの流通は許容する一方、排出側共通管54側からインク滴吐出モジュール40側へ向かう方向へのインクの流通は遮断するものであり、例として図9に示すように、停止部材94と弁体96を含んで構成されている。停止部材94は円柱状で軸線に沿って貫通孔94Aが設けられ、貫通孔94Aをインクが流通可能とされている。また弁体96は、撓み易い材質から成り、およそ扁平で貫通孔94Aの開口をその全面に亘って覆うことが可能な形状の部材であり、一端部(基部)が停止部材94の一端面に固定されていると共に、他端部(先端部)が停止部材94の一端面と、予め定められた間隔を隔てた開放位置に位置するように中間部が折り曲げられている(図9(B),(C)も参照)。
これにより、排出側個別管55の管内をインクが流通していない場合や、一方向弁92を挟んでインク滴吐出モジュール40側と排出側共通管54側との圧力差が無い場合、弁体96は、図9(C)に示すように弁体96の先端部が停止部材94の一端面から離れている開放位置に位置し、排出側個別管55の管内をインク滴吐出モジュール40側から排出側共通管54側へインクが流通する場合にも、図9(B)に示すように開放位置に位置している状態で維持される。一方、排出側個別管55の管内を排出側共通管54側からインク滴吐出モジュール40側へインクが流通する場合には、排出側共通管54側から一方向弁92内へ流入したインクによって弁体96がインク滴吐出モジュール40側へ押圧され、図9(A)に示すように弁体96の先端部が停止部材94の一端面と接する閉鎖位置へ移動するように弁体96が変位されることで、排出側個別管55の管内における排出側共通管54側からインク滴吐出モジュール40側へのインクの流通が遮断される。
このように、一方向弁92を用いることで、既存の排出側ポンプ62を正転又は逆転させるのみで、排出側個別管55の管内が閉鎖又は開放されるので、バルブ駆動回路77が不要となり、構成が簡単になる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置の一例)
40 インク滴吐出モジュール(液滴吐出部の一例)
40A 供給口
40B 排出口
47 供給側の共通流路
48 供給側のポンプ(第1圧力付与手段の一例)
51 供給側の個別流路
52 供給側のバルブ(第1開閉機構の一例)
53 排出側の共通流路
56 排出側のバルブ(第2開閉機構の一例)
57 排出側の個別流路
62 排出側のポンプ(第2圧力付与手段の一例)
65 第1流通路
66 第1流通バルブ(第3開閉機構の一例)
67 第2流通バルブ(第4開閉機構の一例)
69 第2流通路(流通路の一例)
267 切替バルブ(切替機構の一例、開閉機構の一例)

Claims (6)

  1. 外部から液体を供給可能な供給口と、前記供給口を通じて供給された前記液体を排出可能な排出口とを有し、前記供給口を通じて供給された前記液体を液滴として吐出する複数の液滴吐出部と、
    前記複数の液滴吐出部の前記供給口のそれぞれに接続され、前記液体が前記供給口へ流通可能な供給側の個別流路と、
    前記複数の液滴吐出部の前記排出口のそれぞれに接続され、前記排出口から排出された液体が流通可能な排出側の個別流路と、
    複数の前記供給側の個別流路が接続され、前記複数の供給側の個別流路へ液体が流通可能な供給側の共通流路と、
    複数の前記排出側の個別流路が接続され、前記複数の前記排出側の個別流路からの液体が流通可能な排出側の共通流路と、
    前記複数の供給側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記供給側の個別流路を開閉可能な第1開閉機構と、
    前記複数の排出側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記排出側の個別流路を開閉可能な第2開閉機構と、
    前記供給側の共通流路に設けられ、前記供給側の共通流路内に圧力を付与する第1圧力付与手段と、
    前記排出側の共通流路に設けられ、前記排出側の共通流路内に圧力を付与する第2圧力付与手段と、
    前記供給側の共通流路と前記排出側の共通流路との間で液体を流通させる第1流通路と、
    前記第1流通路に設けられ、前記第1流通路を開閉可能な第3開閉機構と、
    液体流通方向の最上流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で上流端部が前記供給側の共通流路に接続され、下流端部が前記排出側の共通流路に接続され、前記供給側の共通流路と前記排出側の共通流路との間で液体を流通させる第2流通路と、
    前記第2流通路に設けられ、前記第2流通路を開閉可能な第4開閉機構と、
    を備える液滴吐出装置。
  2. 前記第2流通路の上流端部が、液体流通方向の最下流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で、前記供給側の共通流路に接続されている請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記第1流通路の流路抵抗と前記第2流通路の流路抵抗とが異なる請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 外部から液体を供給可能な供給口と、前記供給口を通じて供給された前記液体を排出可能な排出口とを有し、前記供給口を通じて供給された前記液体を液滴として吐出する複数の液滴吐出部と、
    前記複数の液滴吐出部の前記供給口のそれぞれに接続され、前記液体が前記供給口へ流通可能な供給側の個別流路と、
    前記複数の液滴吐出部の前記排出口のそれぞれに接続され、前記排出口から排出された液体が流通可能な排出側の個別流路と、
    複数の前記供給側の個別流路が接続され、前記複数の供給側の個別流路へ液体が流通可能な供給側の共通流路と、
    複数の前記排出側の個別流路が接続され、前記複数の前記排出側の個別流路からの液体が流通可能な排出側の共通流路と、
    前記複数の供給側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記供給側の個別流路を開閉可能な第1開閉機構と、
    前記複数の排出側の個別流路にそれぞれ設けられ、前記排出側の個別流路を開閉可能な第2開閉機構と、
    前記供給側の共通流路に設けられ、前記供給側の共通流路内に圧力を付与する第1圧力付与手段と、
    前記排出側の共通流路に設けられ、前記排出側の共通流路内に圧力を付与する第2圧力付与手段と、
    液体流通方向の最上流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で上流端部が前記供給側の共通流路に接続され、下流端部が前記排出側の共通流路に接続され、前記供給側の共通流路と前記排出側の共通流路との間で液体を流通させる流通路と、
    前記流通路に設けられ、前記流通路を開閉可能な第3開閉機構と、
    前記流通路に設けられ、前記流通路の流路抵抗を第1の抵抗と第2の抵抗とに切り替え可能な切替機構と、
    を備える液滴吐出装置。
  5. 前記流通路の上流端部が、流体流通方向の最下流側で前記供給側の共通流路に接続された前記供給側の個別流路の接続部よりも下流側で、前記供給側の共通流路に接続されている請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記切替機構は、前記第3開閉機構を兼ねる請求項4又は請求項5に記載の液滴吐出装置。
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