JP2008260206A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ヘッドユニット19間における濃度ムラ等の画像欠陥を抑制する。
【解決手段】画像データから各ヘッドユニット19のインク吐出量を算出し、そのインク吐出量から各ヘッドユニット19において必要な流路抵抗を算出する。それに基づき、各ヘッドユニット19の流路抵抗変更機構52を作動させて、各ヘッドユニット19の個別供給路48の流路抵抗を制御する。これにより、各ヘッドユニット19間の圧力損失を均一化できるので、各ヘッドユニット19間における濃度ムラ等の画像欠陥を抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
液滴吐出装置としては、複数の液滴吐出ユニットで構成されたものが知られている。また、液滴吐出装置としては、特許文献1に開示されるインクジェット記録装置が公知である。特許文献1に開示されるインクジェット記録装置は、複数のインク吐出口とインク液路を備えた共通液室に、インクを収納したインクタンクのインク吸収体からフィルタを備えたインク流路を介してインクを供給し、インク吐出口から吐出させたインク滴により記録する。
インク流路には、吐出の乱れによる濃度ムラを防止するため、インク流路の流抵抗を変化させる流量制御板が設けられている。流量制御板は、流抵抗可変レバーが手動操作されることにより、回転軸を介して作動しインク流路内の開口面積を変える。
特開平6−134990号公報
本発明は、各液滴吐出ユニット間における濃度ムラ等の画像欠陥を抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に係る液滴吐出装置は、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ユニットを複数有する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ユニットへ付与する背圧を発生する背圧発生部と、液体を貯留した液体貯留部から液体が供給される共通供給路と、前記共通供給路と前記液滴吐出ユニットとをそれぞれつなぎ、前記共通供給路から前記液滴吐出ユニットの各々へ液体を供給する個別供給路と、前記個別供給路の流路抵抗を各個に変える流路抵抗変更機構と、画像データから算出される液滴吐出量に基づいて前記流路抵抗変更機構を制御し、前記背圧発生部から各液滴吐出ユニットまでの圧力損失の差を低下させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る液滴吐出装置は、請求項1の構成において、前記圧力損失は、前記液滴吐出量と前記背圧発生部から前記液滴吐出ユニットまでの流路抵抗との積から求められることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る液滴吐出装置は、請求項1又は請求項2の構成において、前記流路抵抗変更機構は、前記個別供給路が形成された個別供給管を外側から押し潰して、前記個別供給路の流路断面積を変える押し潰し部材を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る液滴吐出装置は、請求項1又は請求項2の構成において、前記流路抵抗変更機構は、前記共通供給路内に移動可能に設けられ、前記個別供給路の流入口を開閉する開閉部材と、前記共通供給路の外側に前記開閉部材と分離して設けられ、磁力で前記開閉部材を移動させて前記流入口の開放面積を変える開放面積変更部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る液滴吐出装置は、請求項1又は請求項2の構成において、前記流路抵抗変更機構は、前記個別供給路が形成された個別供給管に形成された絞り部と、前記個別供給管内に設けられた球状のフロート弁体と、前記個別供給管の外側に前記フロート弁体と分離して設けられ、前記フロート弁体を磁力で前記絞り部へ吸引し、前記絞り部を流れる液体に抵抗を付与する吸引部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1の構成によれば、各液滴吐出ユニット間の圧力損失を均一化できるので、本構成を有していない場合に比して、各液滴吐出ユニット間における濃度ムラ等の画像欠陥を抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、簡単な演算により、各液滴吐出ユニット間における濃度ムラ等の画像欠陥の抑制を実現できる。
本発明の請求項3の構成によれば、本構成を有していない場合に比して、流路抵抗変更機構が設けられた箇所から個別供給路への気泡の混入を防止できる。
本発明の請求項4の構成によれば、供給路内に開閉部材が設けられるので、本構成を有していない場合に比して、装置の小型化が図れる。
本発明の請求項5の構成によれば、個別供給管の外側に移動する部材が不要なので、本構成を有していない場合に比して、省スペース化ができ、装置の小型化が図れる。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
本実施形態では、液滴を吐出する液滴吐出装置の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置について説明する。
なお、液滴吐出装置は、インクを吐出する装置に限定されるものではない。液滴吐出装置としては、例えば、フィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液滴を吐出するものであればよい。
(本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成)
まず、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を説明する。図1及び図2には、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成が概略図にて示されている。
図1及び図2に示すように、インクジェット記録装置10は、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部12と、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部14と、記録媒体収容部12から画像記録部14へ記録媒体Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部18と、を備えている。
画像記録部14は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録ヘッド20Y、20M、20C、20K(以下、20Y〜20Kと示す)を備えている。
このインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、記録媒体Pの搬送方向の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色の順で配置されており、その各色に対応したインク滴を、サーマル方式や圧電方式等の手段によって、複数のノズルが形成されたノズル面から吐出し、画像を記録する構成となっている。
また、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、ぞれぞれ、画像記録が可能な幅が、記録媒体Pの被記録領域の幅以上とされている。なお、ここでいう幅とは、記録媒体Pの搬送方向と交差する方向の長さである。
インクジェット記録装置10には、インクを貯留するインクタンク21Y、21M、21C、21K(以下、21Y〜21Kと示す)が設けられている。このインクタンク21Y〜21Kから、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへインクが供給される。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへ供給されるインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクの使用が可能である。
更に、インクジェット記録装置10には、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのメンテナンスをするメンテナンスユニット22Y、22M、22C、22K(以下、22Y〜22Kと示す)が設けられている。このメンテナンスユニット22Y〜22Kは、それぞれ、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に対向する対向位置(図2参照)と、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面から退避した退避位置(図1参照)との間を移動可能に構成されている。
各メンテナンスユニット22Y〜22Kは、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を覆うキャップ、予備吐出(空吐出)された液滴を受ける受け部材、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置等を有しており、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする際には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが所定高さ上昇すると共にメンテナンスユニット22Y〜22Kが対向位置に移動し、各種のメンテナンスを行う。
搬送手段16は、記録媒体収容部12に収容された記録媒体Pを送り出す送出しロール24と、送出しロール24によって送り出された記録媒体Pを挟持搬送する搬送ロール対25と、搬送ロール対25によって搬送された記録媒体Pの被記録面をインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対面させる無端状の搬送ベルト30と、を備えている。
搬送ベルト30は、記録媒体Pの搬送方向下流側に配置された駆動ロール26と、記録媒体Pの搬送方向上流側に配置された従動ロール28とに巻き掛けられ、所定方向(図1においてA方向)に循環移動するように構成されている。
また、従動ロール28の上部には、記録媒体Pを搬送ベルト30へ押え付ける押さえロール32が設けられている。この押さえロール32は搬送ベルト30に従動すると共に帯電ロールを兼ねており、この押さえロール32によって搬送ベルト30が帯電されることにより、記録媒体Pが搬送ベルト30に静電吸着されて搬送される構成である。
この搬送ベルト30が記録媒体Pを搬送することにより、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kと記録媒体Pとが相対移動し、相対移動する記録媒体Pにインク滴が吐出されて画像が形成される。
なお、記録媒体Pに対してインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが移動する構成であっても良く、記録媒体Pとインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kとが相対移動する構成であればよい。
また、搬送ベルト30は、記録媒体Pを静電吸着して保持する構成に限定されるものではなく、記録媒体Pとの摩擦により、あるいは記録媒体Pを吸引や粘着などの非静電的手段によって保持する構成にしてもよい。
また、搬送ベルト30の下流側には、その搬送ベルト30から記録媒体Pを剥離する剥離爪が接近・離隔可能に配設されている。インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにより画像が記録された記録媒体Pは、搬送ベルト30の曲率及び剥離爪により記録媒体Pが搬送ベルト30から剥離される構成となっている。なお、図1及び図2においては、剥離爪の図示を省略している。
剥離爪の下流側には、記録媒体Pの被記録面側がスターホイールとされた複数の搬送ロール対38が設けられている。この搬送ロール対38により、画像記録部14で画像が記録された記録媒体Pが、記録媒体排出部18へ搬送される。
また、搬送ベルト30の下方には、記録媒体Pを反転させる反転部36が設けられており、搬送ロール対38が記録媒体Pを下流に一旦搬送した後、搬送ロール対38が逆転して記録媒体Pが反転部36に送られる構成となっている。
この反転部36には、記録媒体Pの被記録面側がスターホイールとされた複数の搬送ロール対39が設けられ、反転部36に送り込まれた記録媒体Pが再度、搬送ベルト30へ送られるようになっている。
また、インクジェット記録装置10は、図示しないが、画像データに応じてインク滴の吐出タイミングと、使用するインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズルを決定するヘッドコントローラーと、インクジェット記録装置10の全体の動作を制御するシステム制御手段と、を備えている。
次に、インクジェット記録装置10の画像記録動作について説明する。
まず、送出しロール24により、記録媒体収容部12から記録媒体Pが送り出され、搬送ベルト30よりも上流側の搬送ロール対25により、搬送ベルト30へ送られる。
搬送ベルト30へ送られた記録媒体Pは、その搬送ベルト30の搬送面に吸着・保持され、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの記録位置へ搬送され、記録媒体Pの被記録面に画像が記録される。そして、その画像記録終了後、記録媒体Pは搬送ベルト30から剥離爪によって剥離される。
記録媒体Pの片面へのみ画像を記録する場合は、搬送ベルト30よりも下流側の搬送ロール対38によって記録媒体排出部18へ排出される。
記録媒体Pの両面へ画像を記録する場合には、片面に画像が記録された後、記録媒体Pは、反転部36で反転されて、再び搬送ベルト30に送られる。記録媒体Pの反対面側に上記と同様に画像が記録され、記録媒体Pの両面へ画像が記録され、記録媒体排出部18へ排出される。
(本実施形態に係る各インクタンク21Y〜21Kから各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kまでのインク流路の構成)
次に、本実施形態に係る各インクタンク21Y〜21Kから各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kまでのインク流路の構成を説明する。なお、ここでは、インクタンク21Yからインクジェット記録ヘッド20Yまでのインク流路を例に挙げて説明するが、インクジェット記録ヘッド20M〜20Kも、インクジェット記録ヘッド20Yと同様に構成されている。
本実施形態に係るインクジェット記録ヘッド20Yは、図3に示すように、液滴を吐出する液滴吐出ユニットの一例としてのヘッドユニット19を複数繋ぎ合わせて構成されている。ヘッドユニット19には、ノズルが配置されたノズル面19Aが形成されており、ノズル面19Aのノズルからインク滴を吐出して記録媒体Pに画像を記録する。
本実施形態では、インクタンク21Yは、ヘッドユニット19よりも下方に設けられており、ヘッドユニット19のノズル面19Aよりもインクタンク21Yのインクの液面は下方に配置されている。
これにより、インクタンク21Yのインクと、ヘッドユニット19のノズル内のインクとの水頭差によって、ヘッドユニット19へ付与される背圧(負圧)が発生する。本実施形態では、ヘッドユニット19のノズルの高さは、各ヘッドユニット19間において一定であるので、ヘッドユニット19において生じる背圧も、各ヘッドユニット19間において一定となっている。
このように、本実施形態では、ヘッドユニット19のノズル内のインクとの間で水頭差を有するインクを貯留するインクタンク21Yが、ヘッドユニット19へ付与される背圧を発生させる背圧発生部として機能する。なお、背圧発生部としては、ヘッドユニット19へ付与される背圧を発生させるものであればよく、この構成に限られない。
なお、図1、図2では、便宜上、インクタンク21Y〜21Kをインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kよりも上方に描いているが、実際には、図3に示すように、水頭差により負圧が発生する高さ位置にインクタンク21Y〜21Kは配置されている。
インクタンク21Yには、インクタンク21Yに貯留されたインクが供給される共通供給路40が形成された共通供給路管42が接続されている。
共通供給路管42は、インクタンク21Yに一端部が接続されたチューブ44と、チューブ44の他端部が接続された箱形状の供給路ブロック46とを備えて構成されている。
供給路ブロック46には、共通供給路40と各ヘッドユニット19とをそれぞれつなぐ個別供給路48が形成された個別供給管50が接続されている。個別供給管50は、弾性体で形成されたチューブで構成されている。供給路ブロック46に形成された開口部が、個別供給路48の流入口となっており、個別供給路48は、共通供給路40から個別供給路48の流入口に流入したインクをヘッドユニット19の各々へ供給するようになっている。
個別供給管50には、個別供給路48の流路抵抗を変える流路抵抗変更機構52が設けられている。この流路抵抗変更機構52は、流路抵抗変更機構52を制御する制御手段の一例としての流路抵抗制御コントローラ54に接続されている。
流路抵抗制御コントローラ54には、外部から入力された画像データが送られるようになっている。なお、外部から入力される画像データとしては、例えば、インクジェット記録装置10の操作者がコンピュータ等により作成し入力する画像データや、画像読取装置により原稿から読み取った画像データがある。なお、画像データの画像とは、文字を含む概念である。
流路抵抗制御コントローラ54は、各ヘッドユニット19の吐出状態に応じて、背圧発生部からインクジェット記録ヘッド20Yのノズルまでの圧力損失が、各ヘッドユニット19で均一になるように、流路抵抗変更機構52を制御する構成となっている。
ここでは、背圧発生部からインクジェット記録ヘッド20Yのノズルまでの圧力損失とは、背圧と、共通供給路40での圧力損失と、各ヘッドユニット19での圧力損失(個別供給路48での圧力損失を含む)と、を合算したものをいう。
背圧は、上述のとおり、各ヘッドユニット19間で一定となっている。共通供給路40での圧力損失と、各ヘッドユニット19での圧力損失(個別供給路48での圧力損失を含む)とを合算した圧力損失は、各ヘッドユニット19の流量と背圧発生部から各ヘッドユニット19のノズルまでの流路抵抗との積に比例する。各ヘッドユニット19の流量は、各ヘッドユニット19インク吐出量(インク消費量)とみなせる。
そこで、流路抵抗制御コントローラ54は、送られた画像データから各ヘッドユニット19のインク吐出量(インク消費量)を算出し、そのインク吐出量と背圧発生部から各ヘッドユニット19のノズルまでの流路抵抗との積が同一になるように、各流路抵抗変更機構52を制御するようになっている。
インク吐出量は、画像データを構成するドット数に1ドットあたりのインク吐出量を乗じて算出される。
なお、流路抵抗変更機構52を制御する際は、圧力損失の最も大きいヘッドユニット19と合致するように、他のヘッドユニット19の流路抵抗変更機構52を制御するのが効率的に制御できる。
また、流路抵抗変更機構52を制御して、背圧発生部からインクジェット記録ヘッド20Yのノズルまでの圧力損失を、各ヘッドユニット19で均一としなくてもよく、例えば各ユニットヘッド19に対応する圧力損失が所定の数値範囲内に収まるように各流路抵抗変更機構52を制御するなど、背圧発生部から各ヘッドユニット19までの圧力損失の差を、各ヘッドユニット19間で低下さればよい。
すなわち、流路抵抗変更機構52を制御して、相対的に圧力損失の大きいヘッドユニット19及び相対的に圧力損失の小さいヘッドユニット19の少なくとも一方を他方へ、その圧力損失の大きさを近づける構成であればよい。
流路抵抗変更機構52は、図4(A)、(B)、(C)に示すように、個別供給管50を外側から押し潰して、個別供給路48の流路断面積を変える押し潰し部材の一例としての回転コロ56を備えている。この回転コロ56は、回転軸53に回転可能に支持されている。
回転軸53には、ステッピングモータ58が接続されており、このステッピングモータ58へ流路抵抗制御コントローラ54から入力されるパルス信号に応じて、ステッピングモータ58が回転コロ56を回転させ、回転コロ56の回転角度が決定される。
この回転コロ56の回転角度により、回転コロ56が個別供給管50に食い込む量、すなわち個別供給管50が押し潰される量が変化する。図5に示すように、個別供給管50が押し潰される量が変化することにより、個別供給路48の流路断面積が変わり、個別供給路48の流路抵抗が変化する。
図4(A)に示すように、回転コロ56の自由端側が上方を向いたとき、回転コロ56の回転角度を0度とすると、回転コロ56の回転角度が0度のときは、回転コロ56は個別供給管50を押し潰していない状態となる。このとき、個別供給路48の流路断面積が変化せず、個別供給路48の流路抵抗は変化しない。
図4(C)に示すように、回転コロ56が個別供給管50側へ90度回転して、回転コロ56の自由端側が個別供給管50を向いたとき、すなわち、回転コロ56の回転角度が90度のときは、回転コロ56が個別供給管50を押し潰す量が最大となる。このとき、個別供給路48の流路断面積が最小となり、個別供給路48の流路抵抗は最大となる。
図4(B)に示すように、回転コロ56の回転角度が0〜90度の間であって、回転コロ56が個別供給管50に食い込む状態のときに、個別供給路48の流路断面積が変わりはじめ、回転角度90に近づくにつれて徐々に個別供給路48の流路断面積が小さくなる(図5参照)。
なお、個別供給管50は、回転コロ56が接触する部分が変形可能な弾性体で形成されていれば良く、全体が弾性体で形成されている必要はない。
(本実施形態の作用)
次に、上記の実施形態について作用を説明する。
図6に示すように、ステップ100において、画像データから各ヘッドユニット19のインク吐出量を算出する。次に、ステップ102において、算出したインク吐出量から、各ヘッドユニット19において必要な流路抵抗を算出する。次に、ステップ104において、算出した流路抵抗から各ヘッドユニット19の流路抵抗変更機構52の制御量を決定する。そして、各ヘッドユニット19の流路抵抗変更機構52を作動させて、各ヘッドユニット19の個別供給路48の流路抵抗を制御する。
これにより、各ヘッドユニット19の吐出状態にかかわらず、背圧発生部からインクジェット記録ヘッド20Yのノズルまでの圧力損失が、各ヘッドユニット19で均一化される。
(流路抵抗変更機構52の第1変形例)
次に、流路抵抗変更機構52の第1変形例を説明する。
第1変形例に係る流路抵抗変更機構62は、図7に示すように、供給路ブロック46内に移動可能に設けられ、個別供給路48の流入口48Aを開閉する開閉部材の一例としての弁体64を備えている。
弁体64は、板状に形成され、供給路ブロック46の内壁の底面に一端部が回転可能に取り付けられている。弁体64が回転して、弁体64の他端部側が個別供給路48の流入口48Aを開閉するようになっている。
弁体64の上面には、磁石66に吸引される円柱状の磁性体68が固定されている。磁性体68は、弁体64と一体に移動し、弁体64の回転軸を中心とした円弧状に移動する。
供給路ブロック46の外側には、磁力で弁体64を移動させて個別供給路48の流入口48Aの開放面積を変える開放面積変更部材の一例としての磁石66が、弁体64と分離して設けられている。
磁石66は、供給路ブロック46の上面に移動可能に設けられている。磁石66は、図示しない移動機構により、磁性体68の移動軌跡と同じ円弧状に移動するようになっている。
この磁石66が移動することにより、磁性体68が引き寄せられ、弁体64が移動し、個別供給路48の流入口48Aの開放面積が変更される。
磁石66を移動させる移動機構としては、ギアやカム、駆動モータ等の駆動部などを組み合わせることで構成され、移動機構の駆動部に流路抵抗制御コントローラ54が接続されている。
流路抵抗制御コントローラ54が駆動部を制御することにより、磁石66の移動量が決定され、弁体64の回転量が制御される。これにより、図8(A)、(B)、(C)に示すように、個別供給路48の流入口48Aの開放面積を変化し、個別供給路48の流路抵抗が制御される。
このように、第1変形例では、インク流路の外側から弁体64を、インク流路の気密性を損なうことなく、個別供給路48の流路抵抗が制御される。なお、個別供給路48の流路抵抗は、図8(A)に示す弁体64の位置、図8(B)に示す弁体64の位置、図8(C)に示す弁体64の位置の順で小さくなる。
(流路抵抗変更機構52の第2変形例)
次に、流路抵抗変更機構52の第2変形例を説明する。
第2変形例に係る流路抵抗変更機構72は、図9に示すように、個別供給管50の中間部に形成された絞り部74を備えている。絞り部74は、下流側から上流側にかけて徐々に管径が細くなるテーパー状に形成されている。個別供給管50内には、インクに浮く球状のフロート弁体76が設けられている。
フロート弁体76は、磁性材料を含んで構成されており、例えば、中空の球体の表面に磁性体をコーティングして形成される。
個別供給管50の外側には、フロート弁体76を磁力で絞り部74へ吸引する吸引部材の一例としての電磁石78がフロート弁体76と分離して設けられている。
電磁石78が、フロート弁体76を絞り部74へ吸引することにより、絞り部74を流れる液体に抵抗が付与される。電磁石78の電源には、流路抵抗制御コントローラ54が接続されている。
流路抵抗制御コントローラ54が電磁石78の電源の電圧を制御することにより、電磁石78がフロート弁体76を吸引する吸引力が決定される。これにより、絞り部74を流れる液体に付与される抵抗が変更される。
このように、第2変形例では、インク流路の外側からフロート弁体76を、インク流路の気密性を損なうことなく、個別供給路48の流路抵抗が制御される。
また、当該ヘッドユニット19のフロート弁体76は、他のヘッドユニット19をメンテナンスする際に、他のヘッドユニット19のノズル内のインクが吸引された場合であっても、逆止弁として作用する。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略図である。 図2は、本実施形態に係るインクジェット記録装置において、メンテナンスユニットがインクジェット記録ヘッドのノズル面に対向する対向位置にある状態を示す概略図である。 図3は、本実施形態に係るインクタンク21Yからインクジェット記録ヘッド20Yまでのインク流路の構成を示す概略図である。 図4は、本実施形態に係る流路抵抗変更機構の構成を示す図である。 図5は、本実施形態に係る流路抵抗変更機構において回転コロの回転角度と流路抵抗の関係を示したグラムである。 図6は、本実施形態に係るインクジェット記録装置において、流路抵抗を制御する制御フローである。 図7は、第1変形例に係る流路抵抗変更機構の側面を示す断面図である。 図8は、第1変形例に係る流路抵抗変更機構を示す平面図である。 図9は、第2変形例に係る流路抵抗変更機構を示す側面図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
20Y〜20K インクジェット記録ヘッド液滴吐出ヘッド
40 共通供給路
48 個別供給路
52 流路抵抗変更機構
54 流路抵抗制御コントローラ(制御手段)
56 回転コロ(押し潰し部材)
62 流路抵抗変更機構
64 弁体(開閉部材)
66 磁石(開放面積変更部材)
72 流路抵抗変更機構
74 絞り部
76 フロート弁体76
78 電磁石

Claims (5)

  1. ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ユニットを複数有する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ユニットへ付与する背圧を発生する背圧発生部と、
    液体を貯留した液体貯留部から液体が供給される共通供給路と、
    前記共通供給路と前記液滴吐出ユニットとをそれぞれつなぎ、前記共通供給路から前記液滴吐出ユニットの各々へ液体を供給する個別供給路と、
    前記個別供給路の流路抵抗を各個に変える流路抵抗変更機構と、
    画像データから算出される液滴吐出量に基づいて前記流路抵抗変更機構を制御し、前記背圧発生部から各液滴吐出ユニットまでの圧力損失の差を低下させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記圧力損失は、前記液滴吐出量と前記背圧発生部から前記液滴吐出ユニットまでの流路抵抗との積から求められることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記流路抵抗変更機構は、
    前記個別供給路が形成された個別供給管を外側から押し潰して、前記個別供給路の流路断面積を変える押し潰し部材を備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記流路抵抗変更機構は、
    前記共通供給路内に移動可能に設けられ、前記個別供給路の流入口を開閉する開閉部材と、
    前記共通供給路の外側に前記開閉部材と分離して設けられ、磁力で前記開閉部材を移動させて前記流入口の開放面積を変える開放面積変更部材と、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記流路抵抗変更機構は、
    前記個別供給路が形成された個別供給管に形成された絞り部と、
    前記個別供給管内に設けられた球状のフロート弁体と、
    前記個別供給管の外側に前記フロート弁体と分離して設けられ、前記フロート弁体を磁力で前記絞り部へ吸引し、前記絞り部を流れる液体に抵抗を付与する吸引部材と、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021260862A1 (ja) * 2020-06-24 2021-12-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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