JP5047108B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録ヘッド(以下、「記録ヘッド」とも言う。)のノズルからインク滴を吐出して記録用紙などの記録媒体に画像を記録する液滴吐出装置が従来から知られている。一般的に、記録ヘッドには、インクが貯留されたインクタンクから供給用流路を介してインクが供給される。
ところで、インク中に混入している塵埃やインク中に発生する気泡などの気泡や異物は、吐出不良、流路抵抗増加の要因であり、インクに含まれる気泡や異物を除去することは印字品質を維持する上で重要である。
インクに含まれる気泡や異物を除去する機能を有するインクジェット記録装置として、特許文献1には、インクを貯留するインクタンクと、インクタンクに貯留されたインクを記録ヘッドに圧送するポンプと、ポンプと記録ヘッドの間に設けられ、ポンプで圧送されたインクを貯留する可撓性袋を有する中間タンクと、中間タンクをバイパスするインク流路と、中間タンクの上、下流側及びインク流路の各々に配設された複数の弁と、複数の弁を開閉して中間タンク又はインク流路を通じてインクの供給がなされるように制御する制御部と、を有するインクジェット記録装置が開示されている。
特開2007−223278号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、中間タンクを有するインク供給系において、記録ヘッドに連通する流路を加圧した場合、図13のグラフAで示されるように、記録ヘッドにかかる圧力を急速に上げることができないため、流路内のインクに含まれる気泡や異物をノズルから十分に排出することができない、という問題点があった。また、中間タンクを用いないインク流路によるインク供給系において、記録ヘッドに連通する流路を加圧した場合、図13のグラフBで示されるように、記録ヘッドにかかる圧力を急速に上げることはできるものの、その直後に圧力が急速に下がるため、流路内のインクの流速が安定せずに、流路内のインクに含まれる気泡や異物をノズルから十分に排出することができない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するために成されたものであり、画像記録用の液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の液滴吐出装置は、記録媒体へ液滴を吐出して画像を記録する記録ヘッドと、弾性変形可能な弾性膜によって内部が前記記録ヘッドへ供給する画像記録用の液体を貯留する液体室と気体が充填される気体室とに区画された供給用タンクと、前記供給用タンクと前記記録ヘッドとを前記液体が流通可能に連結した開閉可能な供給用流路と、前記液体が貯留されている外部タンクから当該液体を前記供給用タンクの液体室に供給することにより前記供給用タンクの液体室に貯留された液体を開放された前記供給用流路を介して前記記録ヘッドへ圧送するポンプと、前記供給用流路を閉鎖した状態で前記液体室が前記液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、前記弾性膜を前記気体室の内壁に圧接させた状態を保持させた後、前記供給用流路を開放し、前記弾性膜を前記気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、前記ポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記供給用タンク及び前記供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行う制御手段と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の液滴吐出装置によれば、記録ヘッドにより記録媒体へ液滴を吐出して画像が記録され、供給用タンクでは、弾性変形可能な弾性膜によって内部が前記記録ヘッドへ供給する画像記録用の液体を貯留する液体室と気体が充填される気体室とに区画され、開閉可能な供給用流路により供給用タンクと記録ヘッドとが前記液体が流通可能に連結され、ポンプにより、液体が貯留されている外部タンクから当該液体を供給用タンクの液体室に供給することにより供給用タンクの液体室に貯留された液体が開放された供給用流路を介して前記記録ヘッドへ圧送される。
そして、本発明では、制御手段により、供給用流路を閉鎖した状態で液体室が液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、弾性膜を気体室の内壁に圧接させた状態を保持させた後、供給用流路を開放し、弾性膜を気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、ポンプにより外部タンクから液体が供給用タンク及び供給用流路を経由して記録ヘッドに供給されるように制御が行われる。
このように、本発明によれば、弾性膜を気体室の内壁に圧接保持させて剛体容器とした液体室を加圧することで、高い圧力まで上昇させ、液体を記録ヘッドへ供給を開始した後、弾性膜が気体室側から液体室側へ移動する弾性復帰力を利用して液体を記録ヘッドへ供給すると共に、ポンプにより液体を記録ヘッドに供給することで、ポンプのみで液体を記録ヘッドに供給する場合に比較して、瞬間的に圧力を上昇させ、より速い流速にて液体を記録ヘッドに供給することができ、その後さらに弾性膜が移動して多くのインクを記録ヘッドに供給できることで上昇した圧力を維持できるので、画像記録用の液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。
なお、請求項1に記載の液滴吐出装置は、請求項2に記載の発明のように、前記気体室の内壁を構成し、当該気体室の前記弾性膜に対向する位置に設けられ、前記弾性膜に前記液体室側から押圧されて弾性変形可能な弾性部材を更に含んで構成されていてもよい。これにより、弾性部材の弾性変形を利用して弾性膜をスムーズに移動させることができる。
また、請求項2に記載の液滴吐出装置は、請求項3に記載の発明のように、前記弾性部材を、前記弾性膜が圧接された際に当該弾性膜が弾性変形する形状に沿って当該弾性膜を受ける形状としてもよい。これにより、弾性膜の全体を弾性部材で均一に押圧することができ、弾性膜をよりスムーズに変形させることができる。
また、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置は、請求項4に記載の発明のように、弾性変形可能な第2の弾性膜によって内部が前記記録ヘッドから回収された前記液体を貯留する液体室と気体が充填される気体室とに区画された回収用タンクと、前記回収用タンクと前記記録ヘッドとを前記液体が流通可能に連結した開閉可能な回収用流路と、前記記録ヘッドから前記回収用流路を介して前記回収用タンクに前記液体を回収する機能、及び前記外部タンクから前記回収用タンクに前記液体を供給する機能を有する第2のポンプと、前記供給用タンクの液体室と前記回収用タンクの液体室とを連通する連通路と、を更に含み、前記制御手段が、前記供給用流路、前記回収用流路及び前記連通路を閉鎖した状態で前記供給用タンクの液体室が前記液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させると共に、前記回収用タンクの液体室が前記液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、前記第2の弾性膜を前記回収用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させた後、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させたまま、前記供給用流路及び前記連通路を開放し、前記第2の弾性膜を前記回収用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、前記第2のポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記回収用タンク、前記連通路、前記供給用タンク及び供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行うものとしてもよい。
これにより、弾性膜を気体室の内壁に圧接保持させて剛体容器として液体室を加圧することで、高い圧力まで上昇させ、記録ヘッドに対して液体の供給を開始した後、回収用タンク内において、第2の弾性膜が気体室側から液体室側へ移動する弾性復帰力を利用して液体を記録ヘッドに供給すると共に、第2のポンプにより液体を記録ヘッドに供給することで、第2のポンプのみで液体を記録ヘッドに供給する場合に比較して、瞬間的に圧力を上昇させ、より速い流速にて液体を記録ヘッドに供給することができ、その後さらに弾性膜が移動して多くのインクを記録ヘッドに供給できることで上昇した圧力を維持できるので、画像記録用の液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。また、回収用タンクから供給用タンクへ加圧を行うことで、両方のタンク、記録ヘッド及びそれらを接続する流路に存在する気泡や異物を一度に排出でき、メンテナンスの効率を向上させることができる。
また、請求項4に記載の液滴吐出装置は、請求項5に記載の発明のように、前記第2のポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記回収用タンク、前記連通路、前記供給用タンク及び供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行った後、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させたまま、前記連通路を閉鎖し、前記ポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記供給用タンク及び前記供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行うものとしてもよい。
これにより、弾性膜を供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態でポンプにより液体を記録ヘッドに供給することで、記録ヘッドの液体の圧送力を維持することができるので、画像記録用の液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。
また、請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項6に記載の発明のように、前記制御手段が、前記ポンプに対して前記記録ヘッドへの前記液体の供給を所定時間行わせた後、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除するように制御を行うものとしてもよい。これにより、ポンプによる加圧後の圧力を緩やかに減圧することができるので、記録ヘッドにおける液体のメニスカスを維持することができる。
また、請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の液滴吐出装置は、請求項7に記載の発明のように、前記回収用流路及び前記連通路を閉鎖し、前記回収用タンクの気体室を大気に開放した状態で、前記第2のポンプにより前記外部タンクから前記液体を前記回収用タンクの液体室に供給することにより当該液体室内の圧力を前記回収用タンクの気体室内の圧力よりも大きくして前記第2の弾性膜を前記回収用タンクの気体室の内壁に圧接させた際に、当該気体室を密封することにより前記第2の弾性膜を当該気体室の内壁に圧接させた状態を保持するものとしてもよい。これにより、簡易な構成で第2の弾性膜を回収タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持することができる。
また、請求項4〜請求項7の何れか1項に記載の液滴吐出装置は、請求項8に記載の発明のように、前記回収用タンクの気体室の内壁を構成し、当該気体室の前記第2の弾性膜に対向する位置に設けられ、前記第2の弾性膜に前記回収タンクの液体室側から押圧されて弾性変形可能な第2の弾性部材を更に含んで構成されていてもよい。これにより、第2の弾性部材の弾性変形を利用して第2の弾性膜をスムーズに移動させることができる。
また、請求項8に記載の液滴吐出装置は、請求項9に記載の発明のように、前記第2の弾性部材を、前記第2の弾性膜が圧接された際に当該第2の弾性膜が弾性変形する形状に沿って当該第2の弾性膜を受ける形状としてもよい。これにより、第2の弾性膜の全体を第2の弾性部材で均一に押圧することができ、第2の弾性膜をよりスムーズに変形させることができる。
また、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の液滴吐出装置は、請求項10に記載の発明のように、前記供給用流路を閉鎖し、前記供給用タンクの気体室を大気に開放した状態で、前記ポンプにより前記外部タンクから前記液体を前記供給用タンクの液体室に供給することにより当該液体室内の圧力を前記供給用タンクの気体室内の圧力よりも大きくして前記弾性膜を当該気体室の内壁に圧接させた際に、当該気体室を密封することにより前記弾性膜を当該気体室の内壁に圧接させた状態を保持するものとしてもよい。これにより、簡易な構成で弾性膜を気体室の内壁に圧接させた状態を保持することができる。
また、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の液滴吐出装置は、請求項11に記載の発明のように、前記記録ヘッドは、各々液滴を吐出する吐出口を有する複数のモジュールからなり、前記供給用流路を前記複数のモジュールの各々に対して1つずつ設け、各供給用流路を選択的に開閉可能な開閉手段を更に含むものとしてもよい。これにより、複数のモジュールから選択的に画像記録用の液体と共に当該液体に含まれる気泡や異物を排出することができる。
本発明によれば、画像記録用の液体に含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1には、本発明の液滴吐出装置の一実施形態を示すインクジェット記録装置の全体構成図が示されている。同図に示すように、インクジェット記録装置110は、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェット記録ヘッド(以下、ヘッドという。)112K,112C,112M,112Y(以下、色毎に区別する必要がない場合は総称して「印字部112」とも言う。)と、各ヘッド112K,112C,112M,112Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部114と、記録媒体としての記録紙Sを供給する給紙部118と、記録紙Sのカールを除去するデカール処理部120と、前記印字部112のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙Sの平面性を保持しながら記録紙Sを搬送するベルト搬送部122と、印字部112による印字結果を読み取る印字検出部124と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部126と、を備えている。なお、本明細書でいう「印字」とは、文字の印刷の他に画像の印刷も含む。
インク貯蔵/装填部114は、各ヘッド112K、112C、112M、112Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンク13K,13C,13M,13Yを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド112K、112C、112M、112Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部114は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部118の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録媒体(メディア)を利用可能な構成にした場合、メディアの種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部118から送り出される記録紙Sはマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部120においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム130で記録紙Sに熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター128が設けられており、該カッター128によってロール紙は所望のサイズにカットされる。なお、カット紙を使用する場合には、カッター128は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙Sは、ベルト搬送部122へと送られる。ベルト搬送部122は、ローラ131、132間に無端状のベルト133が巻き掛けられた構造を有するように構成されている。
ベルト133は、記録紙Sの幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(図示省略)が形成されている。同図に示されるように、ローラ131、132間に掛け渡されたベルト133の内側において印字部112のノズル面、及び印字検出部124のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ134が設けられており、この吸着チャンバ134をファン135で吸引して負圧にすることによって記録紙Sがベルト133上に吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト133が巻かれているローラ131、132の少なくとも一方に図示しないモータの動力が伝達されることにより、ベルト133は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト133上に保持された記録紙Sは図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト133上にもインクが付着するので、ベルト133の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部136が設けられている。ベルト清掃部136の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組合せなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部122に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部122により形成される用紙搬送路上において印字部112の上流側には、加熱ファン140が設けられている。加熱ファン140は、印字前の記録紙Sに加熱空気を吹き付け、記録紙Sを加熱する。印字直前に記録紙Sを加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部112の各ヘッド112K、112C、112M、112Yは、当該インクジェット記録装置110が対象とする記録紙Sの最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録紙Sの少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
ヘッド112K、112C、112M、112Yは、記録紙Sの送り方向に沿って上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド112K、112C、112M、112Yが記録紙Sの搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
ベルト搬送部122により記録紙Sを搬送しつつ各ヘッド112K、112C、112M、112Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙S上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド112K、112C、112M、112Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙Sと印字部112を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙Sの全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本第1の実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
図1に示した印字検出部124は、印字部112の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりや着弾位置誤差などの吐出特性をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部124には、受光面に複数の受光素子(光電変換素子)が2次元配列されてなるCCDエリアセンサを好適に用いることができる。エリアセンサは、少なくとも各ヘッド112K、112C、112M、112Yによるインク吐出幅(画像記録幅)の全域を撮像できる撮像範囲を有しているものとする。1つのエリアセンサで所要の撮像範囲を実現してもよいし、複数のエリアセンサを組み合わせて(繋ぎ合わせて)所要の撮像範囲を確保してもよい。或いはまた、エリアセンサを移動機構(不図示)によって支持し、エリアセンサを移動(走査)させることによって所要の撮像範囲を撮像する構成も可能である。
また、エリアセンサに代えてラインセンサを用いることも可能である。この場合、ラインセンサは、少なくとも各ヘッド112K、112C、112M、112Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列(光電変換素子列)を有する構成が好ましい。
このように、印字検出部124は、イメージセンサを含むブロックであり、記録紙Sに印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、着弾位置誤差、ドット形状、光学濃度など)を検出し、その検出結果を図示しないプリント制御部及びシステムコントローラに提供する。
印字検出部124の後段には後乾燥部142が設けられている。後乾燥部142は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部142の後段には、加熱・加圧部144が設けられている。加熱・加圧部144は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ145で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部126から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置110では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部126A、126Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。
なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター148によってテスト印字の部分を切り離す。また、図には示さないが、本画像の排出部126Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
図2は、前述したインクジェット記録装置110におけるインク供給系の内部構造を簡略化して示したものである。なお、ヘッド112K,112C,112M,112Y、及びインクタンク13K,13C,13M,13Yの構造は共通しているので、ここでは、ヘッド112K,112C,112M,112Yを代表して符号112によってヘッドを示し、インクタンク13K,13C,13M,13Yを代表して符号13によってインクタンクを示すものとする。
インクタンク13は、管路13Aを介してバッファタンク14と連結されている。インクタンク13及びバッファタンク14は共に大気に開放されている。管路13Aには、ポンプ13B及びフィルタ13Cが設けられている。インクタンク13に貯蔵されたインクは、ポンプ13Bを駆動させることにより、バッファタンク14へ供給される。バッファタンク14には、インクタンク13からのインク供給により、所定量のインクが貯留されている。
バッファタンク14は、供給用タンク40と第1流路22を介して連結されている。また、バッファタンク14は、回収用タンク50と第2流路32を介して連結されている。また、バッファタンク14は、回収用タンク50と第3流路57を介して連結されている。第1流路22には、供給用タンク40とバッファタンク14との間での送液を行う第1ポンプ24が設けられ、第1ポンプ24とバッファタンク14との間にフィルタFが設けられている。第2流路32には、回収用タンク50とバッファタンク14との間での送液を行う第2ポンプ34が設けられている。第3流路57には、第3流路57を開閉する第3流路用バルブ57Aが設けられている。
供給用タンク40は、供給用流路23及びマニホールド25介してヘッド112に連通され、回収用タンク50は、回収用流路33及びマニホールド26を介してヘッド112に連通されている。
供給用タンク40の内部は、第1弾性膜44によって、第1液体室46と第1気体室48とに区画されている。回収用タンク50の内部は、第2弾性膜54によって、第2液体室56と第2気体室58に区画されている。第1流路22及び供給用流路23は、供給用タンク40の第1液体室46へ連通されており、第2流路32及び回収用流路33は、回収用タンク50の第2液体室56へ連通されている。また、第1液体室46は、第2液体室56と第4流路51を介して連通されており、第4流路51には第4流路51を開閉する第4流路用バルブ51Aが設けられている。
ヘッド112は、各々インク滴を吐出する吐出口を有する複数のヘッドバー112Aに分割されており(図2では3分割)、各々のヘッドバー112Aにインクを供給するための供給口23A、および、インクを排出するための排出口33Aが構成されている。供給用流路23は、供給口23Aの手前のマニホールド25で分岐され、各々の供給口23Aから各ヘッドバー112Aへインクが供給される。また、各排出口33Aからの各々の回収用流路33は、回収用タンク50の手前のマニホールド26で合流されている。
なお、本第1の実施形態では、記録ヘッドが複数のヘッドバー112Aに分割されている例について説明したが、記録ヘッドは分割されず単体であってもよい。
供給用流路23には、供給口23A毎に分岐された各々に供給用流路23を開閉する供給用バルブV1Aが設けられている。回収用流路33には、排出口33A毎に分岐された各々に回収用流路33を開閉する回収用バルブV2が設けられている。
バッファタンク14、第1流路22、供給用タンク40、供給用流路23により供給系流路が構成され、回収用流路33、回収用タンク50、及び、第2流路32により、回収系流路が構成されている。供給系流路、ヘッド112、回収系流路、及びバッファタンク14により、インク供給系の循環路20が構成されている。
次に、供給タンク40及び回収タンク50について説明する。
図3(A)に示すように、供給タンク40は円筒状の筐体42を備え、筐体42内の空間は、第1弾性膜44によって第1液体室46と第1気体室48とに区画されている。第1弾性膜44は、円板状とされ、円柱形とされた筐体42の内部を軸方向で分割するように配置されている。第1弾性膜44は、ゴム、樹脂、などの弾性変形可能な材料で構成されている。
第1液体室46にはインクが貯留され、第1流路22、供給用流路23と連通されている。供給タンク40には、第1圧力検出器43が接続されている。第1圧力検出器43は、第1液体室46内の圧力を検出可能とされている。
第1気体室48には、気体が充填され、第1気体室48を大気へ開放する開放管49が連通されている。開放管49には開放管49を開閉する気体室バルブ49Vが設けられている。
第1気体室48の第1弾性膜44と対向する部分の筐体42には、第1弾性部材45が設けられている。第1弾性部材45は、第1液体室46が加圧されて第1弾性膜44が第1気体室48側に張り出した形状に沿った形状(同図の2点差線を参照)を受ける形状とされている。すなわち、第1弾性部材45は、円柱形状の第1弾性膜44側に椀状の空間を構成した形状とされており、筐体42の内部周に沿った側から筒軸中央に向かって厚みが薄くなっている。第1弾性部材45は、第1弾性膜44に押圧されて弾性変形可能とされており、ゴム、樹脂、多孔質体、などの材料で構成することができる。
図3(B)に示すように、回収タンク50は供給タンク40とほぼ同一の形状とされ、筐体42に対応する筐体52、第1弾性膜44に対応する第2弾性膜54、第1液体室46に対応する第2液体室56、第1気体室48に対応する第2気体室58を有している。 第2液体室56にはインクが貯留され、第2流路32、回収用流路33と連通されている。回収タンク50には、第2圧力検出器53が接続されている。第2圧力検出器53は、第2液体室56内の圧力を検出可能とされている。
第2気体室58には、気体が充填され、第2気体室58を大気へ開放する開放管59が連通されている。開放管59には開放管59を開閉する気体室バルブ59Vが設けられている。
第2気体室58の第2弾性膜54と対向する部分の筐体52には、第2弾性部材55が設けられている。第2弾性部材55は、第2液体室56が加圧されて第2弾性膜54が第2気体室58側に張り出した形状に沿った形状を受ける形状とされている。すなわち、第2弾性部材55は、円柱形状の第2弾性膜54側に椀状の空間を構成した形状とされており、筐体52の内部周に沿った側から筒軸中央に向かって厚みが薄くなっている。第2弾性部材55は、第2弾性膜54に押圧されて弾性変形可能とされており、ゴム、樹脂、多孔質体、などの材料で構成することができる。
なお、本第1の実施形態では、第1弾性部材45、第2弾性部材55は、膨らんで張り出した第1弾性膜44、第2弾性膜54を受ける形状としたが、必ずしもこのような形状とする必要はないが、特に、この形状とすることにより、第1弾性膜44の第1弾性部材45に対する密着度、及び第2弾性膜54の第2弾性部材55に対しての密着度を高めることができる。
図4には、実施形態に係るインクジェット記録装置110の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。
同図に示されるように、インクジェット記録装置110は、ヒータ17、モータ18、ポンプ13B、第1ポンプ24、第2ポンプ34、第1圧力検出器43、第2圧力検出器53、通信インタフェース62、システムコントローラ64、画像メモリ66、ROM(Read Only Memory)68、モータドライバ70、プリント制御部72、ヒータドライバ74、ヘッド112、気体室バルブ49V,59V、第3流路用バルブ57A、第4流路用バルブ51A、供給用バルブV1A、及び回収用バルブV2を含んで構成されている。
システムコントローラ52には、通信インタフェース62、画像メモリ66、ROM68、モータドライバ70、プリント制御部72、ヒータドライバ74、ポンプ13B、第1ポンプ24、第2ポンプ34、第1圧力検出器43、第2圧力検出器53、気体室バルブ49V,59V、第3流路用バルブ57A、第4流路用バルブ51A、供給用バルブV1A、及び回収用バルブV2が接続されている。
通信インタフェース62は、ユーザがインクジェット記録装置110に対して描画の指示等を行うため等に用いられるホスト装置80とのインタフェース部である。通信インタフェース62にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインタフェースやセントロニクスなどのパラレルインタフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(図示省略)を搭載しても良い。
ホスト装置80から送出された、記録紙Sに形成すべき画像を示す画像情報は通信インタフェース50を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ54に記憶される。画像メモリ66は、通信インタフェース62を介して入力された画像情報を記憶する記憶手段であり、システムコントローラ64を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ66は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ64は、CPU(中央演算処理装置)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置110の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ110は、通信インタフェース62、画像メモリ66、ROM68、モータドライバ70、プリント制御部72、ポンプ13B、第1ポンプ24、第2ポンプ34、第1圧力検出器43、第2圧力検出器53、気体室バルブ49V,59V、第3流路用バルブ57A、第4流路用バルブ51A、供給用バルブV1A、回収用バルブV2及び供給路バルブV1等の各部を制御し、ホスト装置80との間の通信制御、画像メモリ66及びROM68の読み書き制御等を行うと共に、モータ18の駆動を制御する制御信号を生成する。なお、プリント制御部72に対しては、制御信号の他に、画像メモリ66に記憶された画像情報を送信する。
また、ROM68には、システムコントローラ64が実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。ROM68は、書換不能な記憶手段であってもよいが、各種のデータを必要に応じて更新する場合は、EEPROMのような書換可能な記憶手段を用いることが好ましい。
画像メモリ66は、画像情報の一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びシステムコントローラ64の演算作業領域としても利用される。
モータドライバ70は、システムコントローラ64からの指示に従って搬送系のモータ18を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ74は、システムコントローラ64からの指示に従って後乾燥部142等のヒータ17を駆動するドライバである。
プリント制御部72は、システムコントローラ64の制御に従い、システムコントローラ64から送信された画像情報から吐出制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データに基づいてヘッド112の吐出駆動を制御する。
次に、印刷時のインクの循環動作について説明する。
インクジェット記録装置110の印刷時の循環路20では、常時、以下のようにしてインクの循環が行われている。
循環路20では、インク供給側の圧力をインク回収側の圧力よりも所定量だけ高く設定することにより、供給タンク40側からヘッド112を経て回収タンク50側へインクが送液される。ここで、第1液体室46内の圧力をPin、第2液体室56内の圧力をPout、インクが吐出されるノズルの背圧(負圧)をPnzlとすると、Pin+Hin>Pnzl>Pout+Hout(mmHO)として(Hinは、ノズル面と第1圧力検出器43との間の高低差により生じる圧力差(水頭圧)、Houtは、ノズル面と第2圧力検出器53との間の高低差により生じる圧力差(水頭圧))、ノズルに所定の背圧を付与する。供給タンク40の第1液体室46、及び回収タンク50の第2液体室56の圧力は、第1圧力検出器43により検出された第1液体室46内の圧力、及び、第2圧力検出器53により検出された第2液体室56内の圧力に基づいて、第1ポンプ24、第2ポンプ34により、第1液体室46、第2液体室56、の圧力が、各々所定の圧力Pin、Poutとなるように制御され、これにより、循環路20内でインクが循環する。
このとき、第1弾性膜44、及び、第2弾性膜54は、第1弾性部材45、第2弾性部材55と非接触の位置に配置されている。また、開放管49、59の気体室バルブ49V,59Vは、閉鎖されている。一方、循環路20に設けられた供給路バルブV1、供給用バルブV1A及び回収用バルブV2は、開放されている。
上記のように、インクを循環させることにより、ノズルでのインク増粘を防止して、良好なインクの吐出状態を長時間維持して、高い印刷品質を長時間維持することができる。
また、第1ポンプ24、第2ポンプ34の動作による圧力変動、及びヘッド112におけるインク消費に伴う圧力変動が、第1弾性膜44、第2弾性膜54とそれぞれの気体室により吸収され、抑制されるため、供給用タンク及び回収用タンクでの圧力を容易に一定に維持することができ、ヘッド112内のノズルの背圧を一定に維持することができ、高い印刷品質を維持することができる。
ところで、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110では、循環路20内のインクに含まれている気泡や異物を除去すると共にヘッド112にインクを充填する指示が入力されると、循環路20内のインクをヘッド112のノズルから加圧排出する加圧排出処理が実行される。
以下、図5を参照して上記加圧排出処理が実行される際のインクジェット記録装置110の作用を説明する。なお、図5は、その際にシステムコントローラ64によって実行される加圧排出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM68の所定領域に予め記憶されている。また、ここでは錯綜を回避するために、気体室バルブ49V,59Vが開けられ、かつ回収用バルブV2、第3流路用バルブ57A、第4流路用バルブ51A及び3つの供給用バルブV1Aが閉められている場合について説明する。
同図のステップ200では、供給用タンク40の第1液体室46にバッファタンク14に貯留されているインクを圧送するように第1ポンプ24を駆動させ、次のステップ202では、第1液体室46内の圧力が所定の目標圧力になるまで待機する。なお、本第1の実施形態では、当該所定の目標圧力として、一例として図6に示すように第1弾性膜44が第1気体室48の第1弾性部材45に圧接し、第1弾性膜44により第1弾性部材45を所定量だけ弾性変形する圧力を適用している。
次のステップ204では、気体室バルブ49Vを閉める。これにより、第1気体室48が密封され、第1弾性膜44を第1弾性部材45に圧接させた状態が保持される。
次のステップ206では、供給用タンク40の第1液体室46内のインクを回収するように第1ポンプ24を駆動させ、次のステップ208にて、第1液体室46内の圧力が所定圧力(ここでは、ノズルでのメニスカス維持が可能となる負圧)となるまで待機する。
次のステップ210では、第1ポンプ24の駆動を停止した後にステップ212へ移行し、回収用タンク50の第2液体室56にバッファタンク14に貯留されているインクを圧送するように第2ポンプ34を駆動させ、第2液体室56内の圧力が所定の目標圧力になるまで待機する。なお、本第1の実施形態では、当該所定の目標圧力として、第2弾性膜54が第2気体室58の第2弾性部材55に圧接し、第2弾性膜54により第2弾性部材55を所定量だけ弾性変形する圧力を適用している。
次のステップ215では、気体室バルブ59Vを閉める。これにより、第2気体室58が密封され、第2弾性膜54を第2弾性部材55に圧接させた状態が保持される。
次のステップ216では、第2ポンプ34の駆動を停止した後にステップ218へ移行し、3つの供給用バルブV1A及び第4流路用バルブ51Aを開け、次のステップ220にて、回収用タンク50の第2液体室56にバッファタンク14に貯留されているインクを圧送するように第2ポンプ34を駆動させる。これにより、一例として図7の矢印で示すようにインクが圧送される。また、第2弾性膜54が自身の弾性復帰力により第2気体室58側から第2液体室56側へ移動するので、第2ポンプ34のみでインクを圧送する場合に比較して、瞬間的に多くのインクが第4流路51、供給用タンク40及び供給用流路23を介してヘッド112へ送り出され、図10に示すようにヘッド112にかかるインクの圧力が急速に上がり、その後、緩やか低下する。
次のステップ222では、上記ステップ220の処理により第2ポンプ34の駆動が開始されてから第2液体室56内が目標圧力(例えば、インクに含まれる気泡や異物をヘッド112から排出する上で理想とされる圧力)に達するまで待機し、次のステップ224にて、第4流路用バルブ51Aを閉めた後、ステップ226へ移行し、供給用タンク40の第1液体室46にバッファタンク14に貯留されているインクを圧送するように第1ポンプ24を駆動させると共に、第2ポンプ34の駆動を停止する。これにより、一例として図8の矢印で示すようにインクが圧送される。また、このとき、第1弾性膜44を第1弾性部材45に圧接させた状態を保持した状態で第1ポンプ24によりインクが圧送されるので、一例として図10に示されるようにヘッド112にかかるインクの圧力が維持される。
次のステップ228では、第3流路用バルブ57Aを開け、次のステップ230では、上記ステップ226の処理が実行されてから所定時間(ここでは、インクに含まれる気泡や異物が排出されたとみなされる時間)経過するまで待機する。
次のステップ232では、第1ポンプ24の駆動を停止し、次のステップ234にて、第4流路用バルブ51Aを開けた後、本加圧排出処理プログラムを終了する。上記ステップ234の処理により、一例として図9の矢印で示されるようにインクが循環路20内を移動し、第1液体室46内、供給用流路23内及びヘッド112内が減圧される。このとき、第1弾性膜44が自身の弾性復帰力により第1気体室48側から第1液体室46側に移動するので、一例として図10に示されるようにヘッド112にかかるインクの圧力が緩やかに低下していく。
以上詳細に説明したように、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、記録紙Sへインク滴を吐出して画像を記録するヘッド112と、弾性変形可能な第1弾性膜44によって内部がインクを貯留する第1液体室46と気体が充填される第1気体室48とに区画された供給用タンク40と、供給用タンク40とヘッド112とをインクが流通可能に連結した開閉可能な供給用流路23と、インクが貯留されているバッファタンク14からインクを第1液体室46に供給することにより第1液体室46に貯留されたインクを開放された供給用流路23を介してヘッド112へ圧送する第1ポンプ24と、弾性変形可能な第2弾性膜54によって内部がヘッド112から回収されたインクを貯留する第2液体室56と気体が充填される第2気体室58とに区画された回収用タンク50と、回収用タンク50とヘッド112とをインクが流通可能に連結した開閉可能な回収用流路33と、ヘッド112から回収用流路33を介して回収用タンク50にインクを回収する機能、及びバッファタンク14から回収用タンク50にインクを供給する機能を有する第2ポンプ34と、第1液体室46と第2液体室56とを連通する第4流路51と、供給用流路23、回収用流路33及び第4流路51を閉鎖した状態で第1液体室46がインクで満たされるように第1液体室46にインクを供給し、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態を保持させると共に、第2液体室56がインクで満たされるように第2液体室56にインクを供給し、第2弾性膜54を第2気体室58の内壁に圧接させた状態を保持させた後、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態を保持させたまま、供給用流路23及び第4流路51を開放し、第2弾性膜54を第2気体室58の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、第2ポンプ34によりバッファタンク14からインクが回収用タンク50、第4流路51、供給用タンク40及び供給用流路23を経由してヘッド112に供給されるように制御を行った後、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態を保持させたまま、第4流路51を閉鎖し、第1ポンプ24によりバッファタンク14からインクが供給用タンク40及び供給用流路23を経由してヘッド112に供給されるように制御を行うシステムコントローラ64と、を備えているので、第2弾性膜54が第2気体室58側から第2液体室56側へ移動する弾性復帰力を利用してインクをヘッド112に供給すると共に、第2ポンプ34によりインクをヘッド112に供給することで、第2ポンプ34のみでインクをヘッド112に供給する場合に比較して、瞬間的に圧力を上昇させ、より速い流速にてインクをヘッド112に供給することができ、その後さらに第1弾性膜44が移動して多くのインクをヘッド112に供給できることで上昇した圧力を維持できるので、インクに含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。また、回収用タンク50から供給用タンク40へ加圧を行うことで、両方のタンク、ヘッド112及びそれらを接続する流路に存在する気泡や異物を一度に排出でき、メンテナンスの効率を向上させることができる。更に、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態で第1ポンプ24によりインクをヘッド112に供給することで、ヘッド112のインクの圧送力を維持することができるので、インクに含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、システムコントローラ64が、第1ポンプ24に対してヘッド112へのインクの供給を所定時間行わせた後、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除するように制御を行っているので、第1ポンプ24による加圧後の圧力を緩やかに減圧することができるので、ヘッド112におけるインクのメニスカスを維持することができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、回収用流路33及び第4流路51を閉鎖し、第2気体室58を大気に開放した状態で、第2ポンプ34によりバッファタンク14からインクを第2液体室56に供給することにより第2液体室56内の圧力を第2気体室58内の圧力よりも大きくして第2弾性膜54を第2気体室58の内壁に圧接させた際に、第2気体室58を密封することにより第2弾性膜54を第2気体室58の内壁に圧接させた状態を保持しているので、簡易な構成で第2弾性膜54を第2気体室58の内壁に圧接させた状態を保持することができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、第2気体室58の内壁を構成し、第2気体室58の第2弾性膜54に対向する位置に設けられ、第2弾性膜54に第2液体室56側から押圧されて弾性変形可能な第2弾性部材55を備えているので、第2弾性部材55の弾性変形を利用して第2弾性膜54をスムーズに移動させることができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、第2弾性部材55を、第2弾性膜54が圧接された際に第2弾性膜54が弾性変形する形状に沿って第2弾性膜54を受ける形状としているので、第2弾性膜54の全体を第2弾性部材55で均一に押圧することができ、第2弾性膜54をよりスムーズに変形させることができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、供給用流路23を閉鎖し、第1気体室48を大気に開放した状態で、第1ポンプ24によりバッファタンク14からインクを第1液体室46に供給することにより第1液体室46内の圧力を第1気体室48内の圧力よりも大きくして第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた際に、第1気体室48を密封することにより第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態を保持しているので、簡易な構成で第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態を保持することができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、第1気体室48の内壁を構成し、第1気体室48の第1弾性膜44に対向する位置に設けられ、第1弾性膜44に第1液体室46側から押圧されて弾性変形可能な第1弾性部材45を備えているので、第1弾性部材45の弾性変形を利用して第1弾性膜44をスムーズに移動させることができる。
また、本第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、第1弾性部材45を、第1弾性膜44が圧接された際に第1弾性膜44が弾性変形する形状に沿って第1弾性膜44を受ける形状としているので、第1弾性膜44の全体を弾性部材で均一に押圧することができ、第1弾性膜44をよりスムーズに変形させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。なお、本第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成は上記第1の実施形態に係るインクジェット記録装置110と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、図11を参照して本第2の実施形態に係る加圧排出処理が実行される際のインクジェット記録装置110の作用を説明する。なお、図11は、その際にシステムコントローラ64によって実行される加圧排出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM68の所定領域に予め記憶されている。また、ここでは錯綜を回避するために、気体室バルブ49V,59Vが開けられ、かつ供給用バルブV1A、回収用バルブV2、第3流路用バルブ57A及び第4流路用バルブ51Aが閉められている場合について説明する。
同図のステップ300では、供給用タンク40の第1液体室46にバッファタンク14に貯留されているインクを圧送するように第1ポンプ24を駆動させ、次のステップ302では、第1液体室46内の圧力が所定の目標圧力になるまで待機する。なお、本第2の実施形態では、当該所定の目標圧力として、一例として図6に示すように第1弾性膜44が第1気体室48の第1弾性部材45に密着し、第1弾性膜44により第1弾性部材45を所定量だけ弾性変形する圧力を適用している。
次のステップ304では、気体室バルブ49Vを閉める。これにより、第1気体室48が密封され、第1弾性膜44を第1弾性部材45に圧接させた状態が保持される。
次のステップ306では、第1ポンプ24の駆動を停止した後にステップ308へ移行し、供給用バルブV1Aを開くと同時に、供給用タンク40の第1液体室46にバッファタンク14に貯留されているインクを圧送するように第1ポンプ24を駆動させる。更に、同時あるいは所定時間後に気体室バルブ49Vを開放する。これにより、第1弾性膜44が自身の弾性復帰力により第1気体室48側から第1液体室46側へ移動するので、第1ポンプ24のみでインクを圧送する場合に比較して、瞬間的に圧力を上昇させ、より速い流速にて液体をヘッド112に供給することができ、その後さらに第1弾性膜44が移動して多くのインクをヘッド112に供給できることで上昇した圧力を維持できるので、インクに含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。
次のステップ310では、上記ステップ308の処理が実行されてから所定時間(ここでは、インクに含まれる異物が排出されたとみなされる時間)経過するまで待機し、次のステップ312にて、第1ポンプ24の駆動を停止した後、本加圧排出処理プログラムを終了する。
以上詳細に説明したように、本第2の実施形態に係るインクジェット記録装置110によれば、記録紙Sへインク滴を吐出して画像を記録するヘッド112と、弾性変形可能な第1弾性膜44によって内部がインクを貯留する第1液体室46と気体が充填される第1気体室48とに区画された供給用タンク40と、供給用タンク40とヘッド112とをインクが流通可能に連結した開閉可能な供給用流路23と、インクが貯留されているバッファタンク14からインクを第1液体室46に供給することにより第1液体室46に貯留されたインクを開放された供給用流路23を介してヘッド112へ圧送する第1ポンプ24と、供給用流路23を閉鎖した状態で第1液体室46がインクで満たされるように第1液体室46にインクを供給し、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態を保持させた後、供給用流路23を開放し、第1弾性膜44を第1気体室48の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、第1ポンプ24によりバッファタンク14からインクが供給用タンク40及び供給用流路23を経由してヘッド112に供給されるように制御を行うシステムコントローラ64と、を備えているので、第1弾性膜44が第1気体室48側から第1液体室46側へ移動する弾性復帰力を利用してインクをヘッド112へ供給すると共に、第1ポンプ24によりインクをヘッド112に供給することで、第1ポンプ24のみでインクをヘッド112に供給する場合に比較して、瞬間的に圧力を上昇させ、より速い流速にてインクをヘッド112に供給することができ、その後さらに弾性膜が移動して多くのインクをヘッド112に供給できることで上昇した圧力を維持できるので、インクに含まれる気泡や異物の排出性を向上させることができる。
以上、本発明を上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の主旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記各実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、また、上記各実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における状況に応じた組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記各実施形態では、第1弾性膜44は、加圧排出処理時に第1弾性部材45と密着されるので、両者が貼り付いて、第1弾性膜44のスムーズな移動が阻害されることも考えられる。そこで、図12(A)に示すように、第1弾性部材45の表面に複数の突起45Aを形成して、両者の貼り付きを抑制してもよいし、図12(B)に示すように、第1弾性膜44の表面に複数の突起44Aを形成して、両者の貼り付きを抑制してもよい。
また、上記各実施形態では、加圧排出時に3つの供給用バルブV1Aを開けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つの供給用バルブV1Aをシステムコントローラ64の指示に従って選択的に開けてもよい。また、供給用バルブV1Aはヘッド112を構成しているヘッドバー112Aに対して1つ設けられていればよく、ヘッドバー112Aの数だけ設けられていればよい。
また、上記第2の実施形態では、ヘッド112とバッファタンク14との間に回収タンク50を設けたが、回収タンク50は必ずしも必要ではなく、ヘッド112から直接バッファタンク14へインクを送出してもよい。
また、上記各実施形態では、インクジェット記録装置110を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、液体トナーや処理液等の液体を用いて画像を形成する画像形成装置に適用することができる。なお、上記処理液は、多価金属等を含む無色又は淡色の液体であり、Y,M,C,Kの各色のインクの色素を凝集させてドットの滲みを少なくする作用を有する。この処理液を各色のインクに重ねて滴下することにより、ドットの滲みが少なくなり画質を向上させることができる。また、処理液をインクと反応させることにより色域(濃度や彩度)を広げることができ、この結果、画質をより一層向上させることができる。
また、上記各実施形態で説明したインクジェット記録装置110の構成(図1〜図4を参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
また、上記各実施形態で説明したプログラムの処理の流れ(図5及び図11を参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
実施形態に係るインクジェット記録装置の要部構成を示す構成図である。 実施形態に係るインクジェット記録装置のインク循環系の構成図である。 (A)は実施形態に係る供給用タンクの構成を示す断面図であり、(B)は実施形態に係る回収用タンクの構成を示す断面図である。 実施形態に係るインクジェット記録装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る加圧排出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る第1弾性膜が第1弾性部材に圧接されるまでの過程を示す図であり、(A)は、第1弾性膜が第1弾性部材に接触する直前の状態を示し、(B)は、第1弾性膜が第1弾性部材に接触した状態を示し、(C)は、第1弾性膜が第1弾性部材を所定量押圧した状態を示す。 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドへの加圧開始時のインク循環系の状態を示す図である。 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドに対して流量及び圧力を維持しながら加圧しているときのインク循環系の状態を示す図である。 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドへの加圧を終了するときのインク循環系の状態を示す図である。 第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の供給量流路での圧力波形を示す図である。 第2の実施形態に係る加圧排出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る供給用タンクの構成の変形例を示す図である。 従来技術により流路内のインクに含まれる気泡や異物を記録ヘッドのノズルから排出する際の記録ヘッドにかかる圧力の変化を示す図である。
符号の説明
14 バッファタンク(外部タンク)
23 供給用流路
24 第1ポンプ(ポンプ)
33 回収用流路
34 第2ポンプ(第2のポンプ)
40 供給用タンク
44 第1弾性膜(弾性膜)
45 第1弾性部材(弾性部材)
46 第1液体室(液体室)
48 第1気体室(気体室)
50 回収用タンク
51 第4流路(連通路)
54 第2弾性膜(第2の弾性膜)
55 第2弾性部材(第2の弾性部材)
64 システムコントローラ(制御手段)
110 インクジェット記録装置
112 記録ヘッド
112A ヘッドバー(モジュール)

Claims (11)

  1. 記録媒体へ液滴を吐出して画像を記録する記録ヘッドと、
    弾性変形可能な弾性膜によって内部が前記記録ヘッドへ供給する画像記録用の液体を貯留する液体室と気体が充填される気体室とに区画された供給用タンクと、
    前記供給用タンクと前記記録ヘッドとを前記液体が流通可能に連結した開閉可能な供給用流路と、
    前記液体が貯留されている外部タンクから当該液体を前記供給用タンクの液体室に供給することにより前記供給用タンクの液体室に貯留された液体を開放された前記供給用流路を介して前記記録ヘッドへ圧送するポンプと、
    前記供給用流路を閉鎖した状態で前記液体室が前記液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、前記弾性膜を前記気体室の内壁に圧接させた状態を保持させた後、前記供給用流路を開放し、前記弾性膜を前記気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、前記ポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記供給用タンク及び前記供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行う制御手段と、
    を含む液滴吐出装置。
  2. 前記気体室の内壁を構成し、当該気体室の前記弾性膜に対向する位置に設けられ、前記弾性膜に前記液体室側から押圧されて弾性変形可能な弾性部材を更に含む請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記弾性部材を、前記弾性膜が圧接された際に当該弾性膜が弾性変形する形状に沿って当該弾性膜を受ける形状とした請求項2記載の液滴吐出装置。
  4. 弾性変形可能な第2の弾性膜によって内部が前記記録ヘッドから回収された前記液体を貯留する液体室と気体が充填される気体室とに区画された回収用タンクと、
    前記回収用タンクと前記記録ヘッドとを前記液体が流通可能に連結した開閉可能な回収用流路と、
    前記記録ヘッドから前記回収用流路を介して前記回収用タンクに前記液体を回収する機能、及び前記外部タンクから前記回収用タンクに前記液体を供給する機能を有する第2のポンプと、
    前記供給用タンクの液体室と前記回収用タンクの液体室とを連通する連通路と、を更に含み、
    前記制御手段は、前記供給用流路、前記回収用流路及び前記連通路を閉鎖した状態で前記供給用タンクの液体室が前記液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させると共に、前記回収用タンクの液体室が前記液体で満たされるように当該液体室に当該液体を供給し、前記第2の弾性膜を前記回収用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させた後、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させたまま、前記供給用流路及び前記連通路を開放し、前記第2の弾性膜を前記回収用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除した状態に遷移させると共に、前記第2のポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記回収用タンク、前記連通路、前記供給用タンク及び供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行う請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第2のポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記回収用タンク、前記連通路、前記供給用タンク及び供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行った後、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態を保持させたまま、前記連通路を閉鎖し、前記ポンプにより前記外部タンクから前記液体が前記供給用タンク及び前記供給用流路を経由して前記記録ヘッドに供給されるように制御を行う請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記ポンプに対して前記記録ヘッドへの前記液体の供給を所定時間行わせた後、前記弾性膜を前記供給用タンクの気体室の内壁に圧接させた状態の保持状態を解除するように制御を行う請求項5記載の液滴吐出装置。
  7. 前記回収用流路及び前記連通路を閉鎖し、前記回収用タンクの気体室を大気に開放した状態で、前記第2のポンプにより前記外部タンクから前記液体を前記回収用タンクの液体室に供給することにより当該液体室内の圧力を前記回収用タンクの気体室内の圧力よりも大きくして前記第2の弾性膜を前記回収用タンクの気体室の内壁に圧接させた際に、当該気体室を密封することにより前記第2の弾性膜を当該気体室の内壁に圧接させた状態を保持する請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記回収用タンクの気体室の内壁を構成し、当該気体室の前記第2の弾性膜に対向する位置に設けられ、前記第2の弾性膜に前記回収タンクの液体室側から押圧されて弾性変形可能な第2の弾性部材を更に含む請求項4〜請求項7の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記第2の弾性部材を、前記第2の弾性膜が圧接された際に当該第2の弾性膜が弾性変形する形状に沿って当該第2の弾性膜を受ける形状とした請求項8記載の液滴吐出装置。
  10. 前記供給用流路を閉鎖し、前記供給用タンクの気体室を大気に開放した状態で、前記ポンプにより前記外部タンクから前記液体を前記供給用タンクの液体室に供給することにより当該液体室内の圧力を前記供給用タンクの気体室内の圧力よりも大きくして前記弾性膜を当該気体室の内壁に圧接させた際に、当該気体室を密封することにより前記弾性膜を当該気体室の内壁に圧接させた状態を保持する請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記記録ヘッドは、各々液滴を吐出する吐出口を有する複数のモジュールからなり、
    前記供給用流路を前記複数のモジュールの各々に対して1つずつ設け、
    各供給用流路を選択的に開閉可能な開閉手段を更に含む請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
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