JP2011110851A - 液体循環システム - Google Patents

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誠一 横山
Tomomi Igawa
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Abstract

【課題】低コストで適切に液体を循環させて、液体内の微粒子の沈殿防止や液体流路内の気泡除去などを行う。
【解決手段】共通インク流路16が形成されたインクジェットヘッド2と、インクカートリッジ3と、インクカートリッジ3から共通インク流路16のインレット16aにインクを供給する供給流路4と、共通インク流路16のアウトレット16bからインクカートリッジ3にインクを還元する還元流路5と、供給流路4内のインクを送り出すチューブポンプ6と、還元流路5内のインクを送り出すチューブポンプ7と、供給流路4のインクを加圧する加圧用ベローズユニット8と、還元流路5のインクを減圧する減圧用ベローズユニット9と、インレット16aを指定水頭値の中心値+αに保持する加圧レギュレータ10と、アウトレット16bを指定水頭値の中心値−αに保持する減圧レギュレータ11と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴吐出装置に搭載される液体循環システムに関する。
一般に、大型のインクジェットプリンタでは、脱着可能に装着されるインクカートリッジからインクジェットヘッドにインクを供給しており、このインクには、メタリックインク、パールインク、白インクなど、液体成分と比重の異なる微粒子(顔料など)が含まれたものもある。このようなインクに含まれる微粒子は、液体成分と比べて比重が大きく、例えば、金属や鉱石などにより構成されている。
このようなインクは流れが静止した環境に長時間放置されると比重の大きい微粒子が液体の下方に沈殿し、配管の目詰まりや吐出不良の原因になることがあった。
また、配管の取り回しやインクジェットプリンタの機能面から、継手やサブタンクの設置により、配管の断面積や体積が変わるが、このような箇所では、インクの使用量が少ないとインクの滞留が起こり、微粒子の沈殿箇所となって、プリンタの機能障害から印字物が所望の結果とならず、問題となっていた。
また、インクジェットプリンタはインク導入時などに配管途中やヘッドの共通インク流路に滞留した気泡がインクと共にノズルに運ばれ、吐出不良の原因となることがあった。
これらの問題を解決する手段として、インクを循環させる方法が用いられることがある。沈殿に対しては、インクを循環させることにより常にインクを動かし、流れによる攪拌作用により沈殿を防ぐことができる。また、気泡に対しては、滞留していた気泡を流して所定の気泡トラップやインク貯留タンクに運び、除去することができる。
このような利点のある循環ではあるが、注意すべき点として圧力制御がある。これは、インクジェットヘッドにおけるノズル部分の圧力が吐出に大きな影響を与えるため、ノズル部分のインク圧力を一定の負圧に制御することにより、ノズルに所定形状のメニスカスを形成させるものである。
このため、従来は、各ノズルに形成されたメニスカスに影響を与えないように圧力を調整しながら、インクを循環させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−088564号公報
背景技術で述べたように、インクジェットプリンタにおいては、インクジェットヘッドの各ノズルから吐出されるインク液滴の形状や飛行軌跡の最適化を図るために、インクジェットヘッドにおけるインクの水頭値(圧力)を調整するなどして各ノズルに供給されたインクを所定形状のメニスカスに形成している。
しかしながら、従来の液体循環システムでは、インク流路の圧力を測定する圧力センサや複雑な圧力調整装置が多用されているため、高価になるという問題があった。
そこで、本発明は、高価な圧力センサを使用することなく、少ない部品点数により、低コストで適切に液体を循環させて、液体内の微粒子の沈殿防止や液体流路内の気泡除去などを行うことができる液体循環システムを提供することを目的とする。
本発明に係る液体循環システムは、液滴が吐出される液滴吐出装置に搭載される液体循環システムであって、液滴が吐出される複数のノズルに連通される共通流路が形成された液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドに供給する液体が充填された液体充填容器と、液体充填容器から共通流路の一方端部に液体を供給する第1の流路と、共通流路の他方端部から液体充填容器に液体を還元する第2の流路と、共通流路における一方端部側の液体を加圧するとともに、共通流路における他方端部側の液体を減圧する差圧発生手段と、差圧発生手段と共通流路の一方端部との間に配置されて、共通流路における一方端部の液体を第1の圧力に保持する加圧レギュレータと、を有することを特徴とする。
本発明に係る液体循環システムによれば、第1の流路により液体充填容器から液滴吐出ヘッドの共通流路の一方端部に液体が供給され、第2の流路によりこの共通流路の他方端部から液体充填容器に液体が還元されるため、液体充填容器に充填された液体は、液体充填容器、第1の流路、共通流路及び第2の流路を通る液体の流路内を循環することができる。そして、差圧発生部により、共通流路における一方端部側の液体を加圧するとともに、共通流路における他方端部側の液体を減圧することで、共通流路の両端部に差圧を発生させることができる。これにより、液体充填容器、第1の流路、共通流路及び第2の流路を通る液体の流路内に液体を循環させることができるため、液体に含まれた微粒子などの組成物を攪拌することができるとともに、この微粒子などの組成物の沈降や沈殿を抑制することや気泡を排出することができる。そして、差圧発生手段と共通流路の一方端部との間に加圧レギュレータを設けることで、差圧発生手段により発生される圧力が変動したとしても、共通流路における一方端部の液体を所定の第1の圧力に保持することができる。
この場合、加圧レギュレータは、共通流路における一方端部の液体圧が第1の圧力よりも高くなると液体の流れを遮断し、共通流路における一方端部の液体が第1の圧力よりも低くなると液体を流すことが好ましい。このようにすることで、共通流路における一方端部の液体が第1の圧力よりも低くなるのを防止して、共通流路における一方端部の液体を第1の圧力に保持することができる。
そして、差圧発生手段と共通流路の他方端部との間に配置されて、共通流路における他方端部の液体を第1の圧力よりも低い第2の圧力に保持する減圧レギュレータ、を更に有することが好ましい。このように、差圧発生手段と共通流路の他方端部との間に減圧レギュレータを設けることで、差圧発生手段により減圧される共通流路における他方端部側の液体の圧力が変動したとしても、共通流路における他方端部の液体を所定の第2の圧力に保持することができる。
この場合、減圧レギュレータは、共通流路における他方端部の液体圧が第2の圧力よりも低くなると液体の流れを遮断し、共通流路における他方端部の液体が第2の圧力よりも高くなると液体を流すことが好ましい。このようにすることで、共通流路における他方端部の液体が第2の圧力よりも高くなるのを防止して、共通流路における他方端部の液体を第2の圧力に保持することができる。そして、加圧レギュレータや減圧レギュレータを用いることにより、高精度に圧力調整ができない差圧発生手段を採用しても、共通流路の両端部にかかる圧力の変動を抑制することができるため、ノズルのメニスカスを適正に保ったまま、液体を循環させることができる。しかも、差圧発生手段は、圧力センサなどの高価な部材や複雑な制御を用いる必要がなく、また、加圧レギュレータや減圧レギュレータは簡便な構造を用いることができるので、液体循環システムの低コスト化を図ることができる。
上記の場合、加圧レギュレータは、液体充填容器から差圧発生部の加圧側を経由して液体が流入される第一圧力室と、第一圧力室と連通される連通孔が形成されて、共通流路の一方端部に液体が送り出される第二圧力室と、第二圧力室と周囲の大気とを隔てるダイアフラムと、ダイアフラムに接続されて連通孔を開閉する弁体と、連通孔を閉じる方向に弁体を付勢する調圧スプリングと、を備えることが好ましい。このように構成することで、通常は、共通流路の一方端部に連通する第二圧力室の圧力は負圧であるため、ダイアフラムには、大気圧である外部より第二圧力室側に引き寄せられて、弁体を開く方向の力が発生する。このとき、弁体を開く方向に押す第二圧力室の液体圧がダイアフラムに及ぼす力が、弁体を閉じる方向に押す調圧スプリングの力がよりも小さくなると、弁体が連通孔を閉ざして液体の供給が停止される。そして、弁体を開く方向に押す第二圧力室の液体圧がダイアフラムに及ぼす力が、弁体を閉じる方向に押す調圧スプリングの力よりも大きくなると、弁体が連通孔を開いて液体の供給が再開される。このように、複雑な制御を行うことなく、機械的に液体の通過及び停止を行うことができるため、共通流路における一方端部の液体圧を設定圧力に保持することができる。
そして、加圧レギュレータは、所定圧力に調整された空気が導入されるとともに、当該空気の圧力と共通流路の一方端部に排出される液体の圧力との比較に基づき、液体の流路を開閉することとしてもよい。このように、共通流路の一方端部に排出される液体と所定の設定圧力の気体との圧力差に基づいて、液体の供給と停止とを切り替えるため、気体の設定圧力を変えることで、共通流路における一方端部の液体圧を容易に変えることができ、設定圧力の自由度が格段に向上するとともに、加圧レギュレータを複数用いたとしても、一度に設定圧力を変えることができる。
この場合、加圧レギュレータは、液体充填容器から液体が流入される第一圧力室と、第一圧力室と連通される連通孔が形成されて共通流路の一方端部に液体が排出される第二圧力室と、所定圧力の空気が流入される第三圧力室と、第二圧力室と第三圧力室とを隔てるダイアフラムと、ダイアフラムに接続されて連通孔を開閉する弁体と、を備えることが好ましい。このように構成することで、第二圧力室から排出される液体圧が第三圧力室に流入される空気の圧力よりも高くなると、弁体が連通孔を閉ざして液体の供給が停止され、第二圧力室から排出される液体圧が第三圧力室に流入される空気の圧力よりも低くなると、弁体が連通孔を開いて液体の供給が再開される。このため、第三圧力室に流入させる空気の圧力を設定するだけで、複雑な制御を行うことなく、機械的に、液体の通過及び停止を行うことができるため、より確実に共通流路における一方端部の液体圧を設定圧力に保持することができる。
また、上記の場合、減圧レギュレータは、共通流路の他方端部から還元される液体が流入する第一圧力室と、第一圧力室と連通される連通孔が形成されて、差圧発生部の負圧側に連通される流路に液体が排出される第二圧力室と、第一圧力室と周囲の大気とを隔てるダイアフラムと、ダイアフラムに接続されて連通孔を開閉する弁体と、連通孔を開く方向に弁体を付勢する調圧スプリングと、を備えることが好ましい。このように構成することで、通常は、共通流路の他方端部に連通する第一圧力室の圧力は負圧であるため、ダイアフラムには、大気圧である外部より第一圧力室側に引き寄せられて、弁体を閉じる方向の力が発生する。このとき、弁体を開く方向に押す調圧スプリングの力が、弁体を閉じる方向に押す第一圧力室の液体圧がダイアフラムに及ぼす力よりも小さくなると、弁体が連通孔を閉ざして液体の供給が停止される。そして、弁体を開く方向に押す調圧スプリングの力が、弁体を閉じる方向に押す第一圧力室の液体圧がダイアフラムに及ぼす力よりも大きくなると、弁体が連通孔を開いて液体の供給が再開される。このように、複雑な制御を行うことなく、機械的に液体の通過及び停止を行うことができるため、共通流路における他方端部の液体圧を設定圧力に保持することができる。
そして、減圧レギュレータは、所定圧力に調整された空気が導入されるとともに、当該空気の圧力と共通流路の他方端部から流入される液体の圧力との比較に基づき、液体の流路を開閉することとしてもよい。このように、共通流路の他方端部から流入される液体と所定の設定圧力の気体との圧力差に基づいて、液体の供給と停止とを切り替えるため、気体の設定圧力を変えることで、共通流路における他方端部の液体圧を容易に変えることができ、設定圧力の自由度が格段に向上するとともに、減圧レギュレータを複数用いたとしても、一度に設定圧力を変えることができる。
この場合、減圧レギュレータは、共通流路の他方端部から液体が流入される第一圧力室と、第一圧力室と連通される連通孔が形成されて液体充填容器に液体が排出される第二圧力室と、所定圧力の空気が流入される第三圧力室と、第二圧力室と第三圧力室とを隔てるダイアフラムと、ダイアフラムに接続されて連通孔を開閉する弁体と、を備えることが好ましい。このように構成することで、第一圧力室に流入される液体圧が第三圧力室に流入される空気の圧力よりも低くなると、弁体が連通孔を閉ざして液体の供給が停止され、第一圧力室に流入される液体圧が第三圧力室に流入される空気の圧力よりも高くなると、弁体が連通孔を開いて液体の供給が再開される。このため、第三圧力室に流入させる空気の圧力を設定するだけで、複雑な制御を行うことなく、機械的に、液体の通過及び停止を行うことができるため、より確実に共通流路における他方端部の液体圧を設定圧力に保持することができる。
そして、第1の圧力及び第2の圧力は、液滴吐出ヘッドの指定水頭範囲内にあり、第1の圧力は、液滴吐出ヘッドの指定水頭値の中心値よりも所定圧力だけ高い圧力であり、第2の圧力は、指定水頭値の中心値よりも所定圧力だけ低い圧力であることが好ましい。このように、加圧レギュレータにより共通流路の一方端部に発生させる圧力と、減圧レギュレータにより共通流路の他方端部に発生させる圧力とを、指定水頭値の中心値を挟んだ値とすることで、共通流路の圧力平均を指定水頭値の中心値に近づけることができるため、液滴吐出ヘッドの各ノズルに形成された液体のメニスカスが壊れるのを防止することができる。
また、差圧発生手段は、液体を加圧する加圧用ベローズと、液体を液滴吐出ヘッド側に送り出す第1のチューブポンプとにより、共通流路における一方端部側の液体を加圧し、液体を減圧する減圧用ベローズと、液体を液体充填容器側に送り出す第2のチューブポンプとにより、共通流路における他方端部側の液体を減圧してもよい。このように、ベローズ及びチューブポンプという簡易な構成で共通流路の両端部に所定の差圧を発生させることで、更に低コスト化を図ることができる。
また、差圧発生手段は、第1の流路又は第2の流路に設けられて差圧を発生する差圧発生ポンプ、を備えることとしてもよい。このように、第1の流路又は第2の流路に差圧発生ポンプを設けることでも、共通流路の両端部に所定の差圧を発生させることができる。
また、差圧発生手段は、液体を加圧する加圧用ベローズと、液体を液滴吐出ヘッド側に送り出す第1のチューブポンプとにより、共通流路における一方端部側の液体を加圧し、共通流路における他方端部の液体の圧力が共通流路における一方端部の液体の圧力よりも低くなるように、液滴吐出ヘッドと液体充填容器とに高低差を設けてなることとしてもよい。このように、第1の流路に加圧用ベローズ、第1のチューブポンプ及び加圧レギュレータを設けるとともに、液滴吐出ヘッドと液体充填容器とに高低差を設けることでも、共通流路の両端部に差圧を発生させることができる。
本発明によれば、高価な圧力センサを使用することなく、少ない部品点数により、低コストで適切に液体を循環させて、液体内の微粒子の沈殿防止や液体流路内の気泡除去などを行うことができる。
第1の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。 インクジェットヘッドの概略断面図である。 加圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。 減圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。 第2の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。 第3の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。 第4の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。 第5の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。 パイロットエア式加圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。 パイロットエア式減圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。
以下、図面を参照して、本発明に係る液体循環システムの好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係る液体循環システムを、液滴吐出装置であるインクジェットプリンタに搭載されるインク循環システムに適用したものである。本実施形態に係るインク循環システムは、インクジェットプリンタのインク流路においてインクを循環させるものである。そして、このインク循環システムで循環されるインクは、メタリックインク、パールインク、白インクなど、液体成分に、顔料などの液体成分と比重の異なる微粒子が含まれたものが用いられる。なお、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
[第1実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図であり、図2は、インクジェットヘッドの概略断面図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るインク循環システム1は、インクジェットヘッド2と、インクカートリッジ3と、供給流路4と、還元流路5と、チューブポンプ6と、チューブポンプ7と、加圧用ベローズユニット8と、減圧用ベローズユニット9と、加圧レギュレータ10と、減圧レギュレータ11と、高速循環用流路12と、を備えている。
インクジェットヘッド2は、インク液滴を吐出するものである。このため、図2に示すように、インクジェットヘッド2には、多数のノズル15と、全てのノズル15に連通される共通インク流路16と、が形成されている。
共通インク流路16は、インクカートリッジ3からインクジェットヘッド2に供給されたインクが流れる流路である。共通インク流路16は、インクジェットヘッド2に形成された全てのノズル15に連通されており、インクカートリッジ3からインクジェットヘッド2に供給されたインクを各ノズル15に分配供給するものである。この共通インク流路16の一端には、供給流路4から供給されたインクを共通インク流路16に導入するインレット16aが形成されており、共通インク流路16の他端には、共通インク流路16に供給されたインクを還元流路5に排出するアウトレット16bが形成されている。このインレット16a及びアウトレット16bは、共通インク流路16の両端に形成されている。このため、インレット16aから導入されたインクは、共通インク流路16の一端から他端まで流れて、アウトレット16bから排出される。
各ノズル15は、共通インク流路16から供給されたインクを、所定量のインク液滴として吐出するものである。各ノズル15は、微小な管状に形成されている。各ノズル15には、部分的に径が大きくなって膨らんだチャンバ15aが形成されている。このチャンバ15aには、チャンバ15a内を加圧する図示しない圧電素子が取り付けられている。そして、この圧電素子を駆動してチャンバ15a内を加圧すると、チャンバ15aから所定量のインクが押し出されて、各ノズル15の先端から所定の大きさのインク液滴が吐出される。そして、各ノズル15からインクが漏れ出さないように、インクの水頭値などを調整して、各ノズル15に供給されたインクを負圧状態に保持している。また、各ノズル15から吐出されるインク液滴の形状や飛行軌跡の最適化を図るために、インクの水頭値などを調整して、各ノズル15に供給されたインクを所定形状のメニスカスに形成している。
このように構成されるインクジェットヘッド2は、走査方向に移動可能に取り付けられた図示しないキャリッジに搭載されている。そして、インクジェットヘッド2は、キャリッジの走査方向への移動時にインク液滴を吐出することで、図示しないプラテンに設置された記録用メディアに画像等を印刷する。
インクカートリッジ3は、インクジェットヘッド2に供給するインクが充填されたインク容器である。なお、インクカートリッジ3は、指定水頭値に関係なく任意の高さに配置される。
供給流路4は、細長い管状部材(チューブ)で構成されており、インクカートリッジ3とインクジェットヘッド2とを連通して、インクカートリッジ3に充填されたインクをインクジェットヘッド2に供給するための流路である。この供給流路4には、インクカートリッジ3とインクジェットヘッド2との間に、チューブポンプ6、加圧用ベローズユニット8及び加圧レギュレータ10が取り付けられている。このため、供給流路4は、インクカートリッジ3とチューブポンプ6とを連通するものと、チューブポンプ6と加圧用ベローズユニット8とを連通するものと、加圧用ベローズユニット8と加圧レギュレータ10とを連通するものと、加圧レギュレータ10とインクジェットヘッド2とを連通するものとで構成される。
還元流路5は、細長い管状部材(チューブ)で構成されており、インクジェットヘッド2とインクカートリッジ3とを連通して、インクジェットヘッド2に充填されたインクをインクカートリッジ3に還元するための流路である。この還元流路5には、インクジェットヘッド2とインクカートリッジ3との間に、減圧レギュレータ11、減圧用ベローズユニット9及びチューブポンプ7が取り付けられている。このため、還元流路5は、インクジェットヘッド2と減圧レギュレータ11とを連通するものと、減圧レギュレータ11と減圧用ベローズユニット9とを連通するものと、減圧用ベローズユニット9とチューブポンプ7とを連通するものと、チューブポンプ7とインクカートリッジ3とを連通するものとで構成される。
チューブポンプ6は、供給流路4内のインクをインクジェットヘッド2側に向けて送り出す送液装置である。チューブポンプ6は、図示しない内臓チューブと、このチューブを押し潰しながら回転する内蔵ローラとにより構成されており、この内蔵チューブの両端に、供給流路4が連結されている。このため、チューブポンプ6の内蔵チューブを押し潰しながら内蔵ローラを回転させることで、インクカートリッジ3から供給流路4に供給されたインクを強制的にインクジェットヘッド2側に送り出すことができる。そして、チューブポンプ6は、内蔵ローラの回転数を調整することで、供給流路4内を流れるインクの流量を調整することができる。
チューブポンプ7は、還元流路5内のインクをインクカートリッジ3側に向けて送り出す送液装置である。チューブポンプ7は、図示しない内臓チューブと、このチューブを押し潰しながら回転する内蔵ローラとにより構成されており、この内蔵チューブの両端に、還元流路5が連結されている。このため、チューブポンプ7の内蔵チューブを押し潰しながら内蔵ローラを回転させることで、共通インク流路16から還元流路5に排出されたインクを強制的にインクカートリッジ3側に送り出すことができる。そして、チューブポンプ7は、内蔵ローラの回転数を調整することで、還元流路5内を流れるインクの流量を調整することができる。
加圧用ベローズユニット8は、蛇腹状の伸縮管で構成される金属ベローズ8aと、金属ベローズ8aの上部に設けられて金属ベローズ8aの伸縮によりON/OFFが切り替えられるマイクロスイッチ8bとで構成され、チューブポンプ6と加圧レギュレータ10との間に配置されている。マイクロスイッチ8bは、チューブポンプと連動し、金属ベローズ8aが伸びるとOFF位置となり、金属ベローズ8aが縮むとON位置となる。なお、金属ベローズ8aは、例えばステンレスなどで構成される。
この加圧用ベローズユニット8は、チューブポンプ6からインクが強制的に送り込まれることで金属ベローズ8aが引き伸ばされる。そして、金属ベローズ8aが所定長まで引き伸ばされると、マイクロスイッチ8bがOFFとなり、チューブポンプ6の駆動が停止する。すると、引き伸ばされた金属ベローズ8aが復元力により縮まるため、供給流路4を流れるインクが加圧される。そして、金属ベローズ8aが所定長まで縮まると、マイクロスイッチ8bがONとなり、チューブポンプ6の駆動が再開する。このように、金属ベローズ8aの伸縮により、供給流路4を流れるインクが加圧される。このため、加圧用ベローズユニット8は、金属ベローズ8aのバネ定数を調整することで、供給流路4を流れるインクを加圧する圧力値を調整することができる。なお、加圧用ベローズユニット8は、金属ベローズ8aのバネ定数の設定により、例えば、供給流路4を流れるインクを5000〜20000Pa(≒500〜2000mmHO)に加圧する。
減圧用ベローズユニット9は、蛇腹状の伸縮管で構成される金属ベローズ9aと、金属ベローズ9aの上部に設けられて金属ベローズ9aの伸縮によりON/OFFが切り替えられるマイクロスイッチ9bとで構成され、減圧レギュレータ11とチューブポンプ7との間に配置されている。マイクロスイッチ9bは、チューブポンプと連動し、金属ベローズ9aが伸びるとON位置となり、金属ベローズ9aが縮むとOFF位置となる。なお、金属ベローズ9aは、例えばステンレスなどで構成される。
この減圧用ベローズユニット9は、チューブポンプ7からインクが強制的に吸引されることで金属ベローズ9aが縮められる。そして、金属ベローズ9aが所定長まで縮められると、マイクロスイッチ9bがOFFとなり、チューブポンプ7の駆動が停止する。すると、縮められた金属ベローズ8aが復元力により伸びるため、還元流路5を流れるインクが減圧される。そして、金属ベローズ8aが所定長まで伸びると、マイクロスイッチ9bがONとなり、チューブポンプ7の駆動が再開する。このように、金属ベローズ9aの伸縮により、還元流路5を流れるインクが減圧される。このため、減圧用ベローズユニット9は、金属ベローズ9aのバネ定数を調整することで、還元流路5を流れるインクを減圧する圧力値を調整することができる。なお、減圧用ベローズユニット9は、金属ベローズ9aのバネ定数の設定により、例えば、還元流路5を流れるインクを−5000〜−20000Paに減圧する。
加圧レギュレータ10は、加圧用ベローズユニット8とインクジェットヘッド2との間に配置されて、共通インク流路16のインレット16aを所定の設定圧力以上に保持するレギュレータである。なお、加圧レギュレータ10は、加圧ダンパとも称される。
図3は、加圧レギュレータのモデルであり、図3(a)は、弁が閉じた状態を示しており、図3(b)は、弁が開いた状態を示している。図3に示すように、加圧レギュレータ10は、インクカートリッジ3から供給されるインクが流入する第一圧力室10aと、ダイアフラム10cに覆われて共通インク流路16のインレット16aにインクが流出する第二圧力室10bとが形成されている。なお、第二圧力室10bを覆うダイアフラム10cの外側は、大気圧に晒されている。また、加圧レギュレータ10には、第一圧力室10aと第二圧力室10bとを連通して第一圧力室10aから第二圧力室10bにインクが流れる貫通孔10dが形成されており、この貫通孔10dには、貫通孔10dを開閉する弁体10eが挿通されている。弁体10eは、一端がダイアフラム10cに接続されて移動可能に保持されており、他端が第一圧力室10a側から貫通孔10dを閉じる弁10fが形成されている。なお、第一圧力室10aには、弁10fに対応する位置にシール用のOリング10hが取り付けられている。そして、この弁体10eは、調圧スプリング10gにより、弁10fが貫通孔10dを閉じる方向に付勢されている。なお、調圧スプリング10gは、図示しない調節ネジにより伸縮可能となっている。
ここで、第一圧力室10aに流入するインクの圧力をP1in、第二圧力室10bから流出するインクの圧力をP1out、ダイアフラム10cの面積をA1、調圧スプリング10gの付勢力をF1とする。なお、第二圧力室10bから流出するインクの圧力P1outは、各ノズルに供給されたインクの形状を所定のメニスカス形状とするために、負圧となっている。
通常、圧力P1outは負圧であるため、P1outに面積A1を乗じた力は、弁体10eを開く方向(図3において右方向)の力となる。また、調圧スプリング10gの付勢力F1は、弁体10eを閉じる方向(図3において左方向)の力となる。
このため、図3(a)に示すように、弁体10eを開こうとするP1outに面積A1を乗じた力が、弁体10eを閉じようとする付勢力F1以下になると(|F1|≧|P1out×A1|)、調圧スプリング10gの付勢力F1により弁体10eが図3において左側に付勢されて貫通孔10dが弁10fによって閉ざされる。これにより、第一圧力室10aから第二圧力室10bへのインクの流れが遮断され、インクがインレット16aに対するインクの供給が停止する。なお、||は絶対値を示す記号である。
一方、図3(b)に示すように、弁体10eを開こうとするP1outに面積A1を乗じた力が、弁体10eを閉じようとする付勢力F1よりも大きくなると(|F1|<|P1out×A1|)、調圧スプリング10gの付勢力F1に抗してダイアフラム10cが図3において右側に変形して貫通孔10dが開かれる。これにより、第一圧力室10aから第二圧力室10bにインクが流れ込み、インレット16aに対するインクの供給が再開する。
この場合、弁10fの開閉により圧力P1inを一定圧に制御するには、圧力P1inを圧力P1out以上にする必要があり、圧力P1inが圧力P1outよりも十分に高い値とすることが好ましい。
なお、厳密に考えると、加圧レギュレータ10には、圧力P1inが弁10fに作用する圧力に弁10fの面積を乗じた力も発生するが、通常、弁10fの面積が小さいことから、この力を無視して考えることができる。
このように、圧力P1inが圧力P1out以上の状態で、弁10fの開閉が繰り返されることで、多少の変動はあるものの圧力P1outが略一定に保持される。そして、加圧レギュレータ10により保持される圧力P1outが、加圧レギュレータ10の設定圧力となる。なお、加圧レギュレータ10の設定圧力は、調圧スプリング10gの付勢力F1及びダイアフラム10cの面積A1に基づき定められるため、調圧スプリング10gの強さを調整することで、加圧レギュレータ10の設定圧力を調整することができる。
そして、調圧スプリング10gの強さを調整することにより、加圧レギュレータ10の設定圧力を指定水頭値の中心値+α(第1の圧力)に設定する。すると、弁10fの開閉により、第二圧力室10bから出力されるインクの圧力P1outが指定水頭値の中心値+αに保持されるため、第二圧力室10bに連通されるインレット16aのインク圧も指定水頭値の中心値+αに保持される。
減圧レギュレータ11は、減圧用ベローズユニット9とインクジェットヘッド2との間に配置されて、共通インク流路16のアウトレット16bを所定の設定圧力以下に保持するレギュレータである。なお、減圧レギュレータ11は、減圧ダンパとも称される。
図4は、減圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。図4に示すように、減圧レギュレータ11は、ダイアフラム11cに覆われてインクジェットヘッド2のアウトレット16bから還元されるインクが流入する第一圧力室11aと、インクカートリッジ3にインクが流出する第二圧力室11bとが形成されている。なお、第一圧力室11aを覆うダイアフラム11cの外側は、大気圧に晒されている。また、減圧レギュレータ11には、第一圧力室11aと第二圧力室11bとを連通して第一圧力室11aから第二圧力室11bにインクが流れる貫通孔11dが形成されており、この貫通孔11dを開閉する弁体11eが設けられている。弁体11eは、一端がダイアフラム11cに接続されて移動可能に保持されており、他端が第一圧力室11a側から貫通孔11dを閉じる弁11fが形成されている。なお、第一圧力室11aには、弁11fに対応する位置にシール用のOリング11hが取り付けられている。そして、この弁体11eは、調圧スプリング11gにより、弁11fが貫通孔11dを開く方向に付勢されている。なお、調圧スプリング11gは、図示しない調節ネジにより伸縮可能となっている。
ここで、第一圧力室11aに流入するインクの圧力をP2in、第二圧力室11bから流出するインクの圧力をP2out、ダイアフラム11cの面積をA2、調圧スプリング11gの付勢力をF2とする。なお、第一圧力室11aに流入するインクの圧力P2inは、各ノズルに供給されたインクの形状を所定のメニスカス形状とするために、負圧となっている。
通常、圧力P2inは負圧であるため、P2inに面積A2を乗じた力は、弁体11eを閉じる方向(図4において右方向)の力となる。また、調圧スプリング11gの付勢力F2は、弁体11eを開く方向(図4において左方向)の力となる。
このため、図4(a)に示すように、弁体11eを閉じようとするP2inに面積A2を乗じた力が、弁体11eを開こうとする付勢力F2以上になると(|F2|≦|P2in×A2|)、調圧スプリング11gの付勢力F2に抗して弁体11eが図3において右側に移動して、貫通孔11dが弁11fによって閉ざされる。これにより、第一圧力室11aから第二圧力室11bへのインクの流れが遮断され、アウトレット16bからのインクの排出が停止する。
一方、図4(b)に示すように、弁体11eを閉じようとするP2inに面積A2を乗じた力が、弁体11eを開こうとする付勢力F2よりも低くなると(|F2|>|P2in×A2|)、調圧スプリング11gの付勢力F2により弁体11eが図4において左側に移動して、貫通孔11dが開かれる。これにより、第一圧力室11aから第二圧力室11bにインクが流れ込み、アウトレット16bからのインクの排出が再開する。
この場合、弁11fの開閉により圧力P2inを一定圧に制御するには、圧力P2outを圧力P2in以下にする必要があり、圧力P2outが圧力P1inよりも十分に低い値とすることが好ましい。
なお、厳密に考えると、減圧レギュレータ11には、圧力P2outが弁11fに作用する圧力に弁11fの面積を乗じた力も発生するが、通常、弁11fの面積が小さいことから、この力を無視して考えることができる。
このように、圧力P2outが圧力P2in以下の状態で、弁11fの開閉が繰り返されることで、多少の変動はあるものの圧力P2inが略一定に保持される。そして、減圧レギュレータ11により保持される圧力P2inが、減圧レギュレータ11の設定圧力となる。なお、減圧レギュレータ11の設定圧力は、調圧スプリング11gの付勢力F2及びダイアフラム11cの面積A2に基づき定められるため、調圧スプリング11gの強さを調整することで、減圧レギュレータ11の設定圧力を調整することができる。
そして、調圧スプリング11gの強さを調整することにより、減圧レギュレータ11の設定圧力を指定水頭値の中心値−α(第2の圧力)に設定する。すると、弁11fの開閉により、第一圧力室11aに入力されるインクの圧力P2inが指定水頭値の中心値−αに保持されるため、第一圧力室11aに連通されるアウトレット16bのインク圧も指定水頭値の中心値−αに保持される。
このように、加圧レギュレータ10の設定圧力を指定水頭値の中心値+αとし、減圧レギュレータ11の設定圧力を指定水頭値の中心値−αとすることで、インクジェットヘッド2の共通インク流路16の両端部に2αの差圧が発生する。
このとき、加圧レギュレータ10と減圧レギュレータ11とにより発生させる差圧2αは、インクの液体成分に含まれる微粒子が攪拌される程度にインクが循環する値とすることが好ましく、また、各ノズル15に形成されているインクのメニスカス形状が壊れないメニスカスの形状維持耐力の範囲内の値とするのが好ましい。
そこで、加圧レギュレータ10と減圧レギュレータ11とにより共通インク流路16の両端部に発生させる差圧2αを、例えば、100Paとする。この場合、加圧レギュレータ10の設定圧力は、指定水頭値の中心値+50Paとなり、減圧レギュレータ11の設定圧力は、指定水頭値の中心値−50Paとなる。
更に、加圧レギュレータ10は、第一圧力室10aに流入するインクの圧力P1inを第二圧力室10bから出力するインクの圧力P1out以上としておく必要があるため、加圧用ベローズユニット8により発生する圧力を、例えば、5000〜20000Paとする。これにより、第一圧力室10aに流入するインクの圧力P1inが5000〜20000Paとなる。一方、減圧レギュレータ11は、第二圧力室11bから出力するインクの圧力P2outを第一圧力室11aに流入するインクの圧力P2in以下としておく必要があるため、減圧用ベローズユニット9により発生する圧力を、例えば、−5000〜−20000Paとする。これにより、第二圧力室11bから流出するインクの圧力P2outが−5000〜−20000Paとなる。
なお、加圧用ベローズユニット8は、上述したように、マイクロスイッチ8bのON/OFF切り替えのヒステリシスにより、インクに加える圧力が変動する。しかしながら、加圧レギュレータ10は、第一圧力室10aに流入するインクの圧力P1inが第二圧力室10bから出力するインクの圧力P1out以上である限りは、第二圧力室10bから出力するインクの圧力P1outを指定水頭値の中心値+αに保持するため、加圧用ベローズユニット8による圧力変動が生じても、インレット16aの圧力を指定水頭値の中心値+αに保持することができる。
また、減圧用ベローズユニット9は、上述したように、マイクロスイッチ9bのON/OFF切り替えのヒステリシスにより、インクに加える圧力が変動する。しかしながら、減圧レギュレータ11は、第二圧力室11bから出力するインクの圧力P2outが第一圧力室11aに流入するインクの圧力P2in以下である限りは、第一圧力室11aに流入するインクの圧力P2inを指定水頭値の中心値−αに保持するため、減圧用ベローズユニット9による圧力変動が生じても、アウトレット16bの圧力を指定水頭値の中心値−αに保持することができる。
高速循環用流路12は、細長い管状部材(チューブ)で構成されており、インクジェットヘッド2、加圧レギュレータ10及び減圧レギュレータ11をバイパスして、インクカートリッジ3、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9を通るインク流路においてインクを高速に強制循環させるための流路である。高速循環用流路12は、高速循環用流路12は、供給流路4及び還元流路5と同様に細長い管状部材(チューブ)で構成されている。高速循環用流路12の一端は、供給流路4における加圧用ベローズユニット8と加圧レギュレータ10との間に接続されており、高速循環用流路12の他端は、還元流路5における減圧用ベローズユニット9と減圧レギュレータ11との間に接続されている。
この高速循環用流路12は、図示しない電磁弁により開閉させることが可能となっている。そして、高速循環用流路12を開通させると、インクは、インクジェットヘッド2、加圧レギュレータ10及び減圧レギュレータをバイパスして、インクカートリッジ3、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9を通るインク流路内を循環することが可能となる。
次に、インク循環システム1の動作について説明する。なお、インク循環システム1の動作は、通常時に行う通常循環動作と、高速循環動作とがあるため、以下に順次説明する。
始めに、通常時に行う通常循環動作について説明する。通常循環動作は、図示しない制御部により、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8のマイクロスイッチ8b、減圧用ベローズユニット9のマイクロスイッチ9bを駆動させことにより行う。なお、通常循環動作では、高速循環用流路12を閉鎖しておく。
すると、チューブポンプ6により、供給流路4内のインクがインクジェットヘッド2側に向けて送り出される。また、このチューブポンプ6により送り出されたインクが、加圧用ベローズユニット8により、例えば5000〜20000Paに加圧される。これにより、インクカートリッジ3に充填されたインクがインレット16aに向けて圧送され、供給流路4におけるインクジェットヘッド2のインレット16a側のインクが、例えば5000〜20000Paに加圧される。
このとき、加圧レギュレータ10では、チューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8により圧送されたインクが第一圧力室10aに流入する。そして、第二圧力室10bからインレット16aに流出するインクの圧力P1outが指定水頭値の中心値+α以下になると、弁10fが貫通孔10dを開く。これにより、第一圧力室10aに流入したインクが第二圧力室10bから流出して、インレット16aに対するインクの供給が行われる。一方、第二圧力室10bからインレット16aに流出するインクの圧力P1outが指定水頭値の中心値+αよりも高くなると、弁10fが貫通孔10dを閉じる。これにより、第一圧力室10aから第二圧力室10bへのインクの流れが遮断されて、インレット16aに対するインクの供給が停止する。このように、第二圧力室10bからインレット16aに流出するインクの圧力P1outと指定水頭値の中心値との関係に基づく弁10fの開閉により、インレット16aに供給されるインクが設定圧力である指定水頭値の中心値+αに保持される。
一方、チューブポンプ7により、還元流路5内のインクがインクカートリッジ3側に向けて送り出されるとともに、減圧用ベローズユニット9により、還元流路5におけるインクジェットヘッド2のアウトレット16b側の圧力が例えば−5000〜−20000Paに減圧される。
このとき、減圧レギュレータ11では、チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9によりインクが送り出されることにより、第二圧力室11bの圧力が低下する。そして、アウトレット16bから第一圧力室11aに流入するインクの圧力P2inが指定水頭値の中心値−α以上になると、弁11fが貫通孔11dを開く。これにより、アウトレット16bから排出されたインクが、第一圧力室11aから第二圧力室11bに流れ込み、チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9により送り出される。一方、アウトレット16bから第一圧力室11aに流入するインクの圧力P2inが指定水頭値の中心値−αより低くなると、弁11fが貫通孔11dを閉じる。これにより、第一圧力室11aから第二圧力室11bへのインクの流れが遮断されて、アウトレット16bからインクの排出が停止する。このように、アウトレット16bから第一圧力室11aに流出するインクの圧力P2inと指定水頭値の中心値との関係に基づく弁11fの開閉により、アウトレット16bから還元されるインクが設定圧力である指定水頭値の中心値−αに保持される。
そして、インレット16aとアウトレット16bとの間に発生する2αの差圧により、共通インク流路16内を、インレット16aからアウトレット16bに向けてインクが流れる。これにより、インクカートリッジ3に貯留されたインクは、供給流路4、チューブポンプ6、供給流路4、加圧用ベローズユニット8、供給流路4、加圧レギュレータ10、供給流路4、インクジェットヘッド2の共通インク流路16、還元流路5、減圧レギュレータ11、還元流路5、減圧用ベローズユニット9、還元流路5、チューブポンプ7、還元流路5及びインクカートリッジ3を循環する。
次に、高速循環動作について説明する。高速循環動作は、インク流路にインクを充填し、また、インクに含まれた微粒子などの組成物を確実に攪拌するものであり、インクジェットプリンタの立上げ時やメンテナンス時など、定期的又は随時行われる。高速循環動作では、まず、高速循環用流路12を開閉する電磁弁を駆動制御して、高速循環用流路12を開通させる。これにより、高速循環用流路12にインクが流れるため、インクは、インクジェットヘッド2、加圧レギュレータ10及び減圧レギュレータをバイパスして、インクカートリッジ3、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9を通るインク流路内でインクが循環することが可能となる。
そして、通常循環動作と同様に、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8のマイクロスイッチ8b、減圧用ベローズユニット9のマイクロスイッチ9bを駆動制御する。このとき、チューブポンプ6及びチューブポンプ7を通常循環動作時よりも高速回転させる。すると、インクは、インクカートリッジ3、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9を通るインク流路内でインクが高速で循環する。
これにより、インクカートリッジ3、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9を通るインク流路内で、インクに含まれた微粒子などの組成物を十分に攪拌でき、沈降や沈殿するのを抑制することができる。
なお、高速循環用流路12の圧力損失を高く設定すると、高速循環用流路12の両端の差圧が大きくなり、加圧レギュレータ10及び減圧レギュレータ11に通常時と同様な差圧を供給することもできる。この場合、高速循環用流路12を常時開くことにより、バイパスした循環路は常時強い攪拌ができ、かつ、高速循環用流路12よりインクジェットヘッド2側は通常時の差圧となるので、より沈殿しやすいインクの場合などに好適である。
以上説明したように、第1の実施形態に係るインク循環システム1によれば、供給流路4によりインクカートリッジ3から共通インク流路16のインレット16aにインクが供給され、還元流路5によりこの共通インク流路16のアウトレット16bからインクカートリッジ3にインクが還元されるため、インクカートリッジ3に貯留されたインクは、インクカートリッジ3、供給流路4、共通インク流路16及び還元流路5を通るインク流路内を循環することができる。そして、チューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8により、供給流路4におけるインクジェットヘッド2側のインクを加圧するとともに、チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9により還元流路5におけるインクカートリッジ3側のインクを減圧することで、共通インク流路16の両端部に差圧を発生させることができる。これにより、インクカートリッジ3、供給流路4、共通インク流路16及び還元流路5を通るインク流路内にインクを循環させることができるため、インクに含まれた微粒子などの組成物を攪拌することができるとともに、この微粒子などの組成物の沈降や沈殿を抑制することができる。また、配管内に滞留した気泡を流し、適切に除去することができる。
このとき、加圧用ベローズユニット8と共通インク流路16のインレット16aとの間に加圧レギュレータ10を設けることで、チューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8により発生される圧力が変動したとしても、共通インク流路16におけるインレット16aのインクを指定水頭値の中心値+αの圧力に保持することができる。また、減圧用ベローズユニット9と共通インク流路16のアウトレット16bとの間に減圧レギュレータ11を設けることで、チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9により発生される圧力が変動しても、共通インク流路16におけるアウトレット16bのインクを指定水頭値の中心値−αの圧力に保持することができる。
そして、この加圧レギュレータ10は、通常、インレット16aに連通する第二圧力室10bの圧力は負圧であるため、ダイアフラム10cには、大気圧である外部より第二圧力室10b側に引き寄せられて、弁体10eを開く方向の力が発生する。このとき、弁体10eを開く方向に押す第二圧力室10bのインク圧がダイアフラム10cに及ぼす力が、弁体10eを閉じる方向に押す調圧スプリング10gの力よりも小さくなると、弁体10eが貫通孔10dを閉ざしてインクの供給が停止される。そして、弁体10eを開く方向に押す第二圧力室10bのインク圧がダイアフラム10cに及ぼす力が、弁体10eを閉じる方向に押す調圧スプリング10gの力よりも大きくなると、弁体10eが貫通孔10dを開いてインクの供給が再開される。このように、複雑な制御を行うことなく、機械的にインクの通過及び停止を行うことができるため、インレット16aのインク圧を設定圧力に保持することができる。
また、この減圧レギュレータ11は、通常、アウトレット16bに連通する第一圧力室11aの圧力は負圧であるため、ダイアフラム11cには、大気圧である外部より第一圧力室11a側に引き寄せられて、弁体11eを閉じる方向の力が発生する。このとき、弁体11eを閉じる方向に押す第一圧力室11aのインク圧がダイアフラム11cに及ぼす力が、弁体11eを開く方向に押す調圧スプリング11gの力よりも大きくなると、弁体11eが貫通孔11dを閉ざしてインクの供給が停止される。そして、弁体11eを閉じる方向に押す第一圧力室11aのインク圧がダイアフラム11cに及ぼす力が、弁体11eを開く方向に押す調圧スプリング11gの力よりも小さくなると、弁体11eが貫通孔11dを開いてインクの供給が再開される。このように、複雑な制御を行うことなく、機械的に液体の通過及び停止を行うことができるため、アウトレット16bのインク圧を設定圧力に保持することができる。
そして、加圧レギュレータ10の設定圧力を指定水頭値の中心値+αとし、減圧レギュレータ11の設定圧力を指定水頭値の中心値−αとすることで、共通インク流路16の圧力平均を指定水頭値の中心値に近づけることができるため、各ノズル15に形成されたインクのメニスカスが壊れるのを防止することができる。
また、供給流路4にチューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8を設けることで、共通インク流路16におけるインレット16a側のインクを加圧することができ、還元流路5にチューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9を設けることで、共通インク流路16におけるアウトレット16b側のインクを減圧することができる。このため、ベローズユニットやチューブポンプなどの簡易な構成で、共通インク流路16の両端部に所定の差圧を発生させてインクを循環させることができる。
そして、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9で発生する圧力を調整することで、インクカートリッジ3の高さ位置に制約を受けることなく、インクジェットヘッド2に指定水頭値の中心値の圧力を加えることができる。このため、加圧用ベローズユニット8及び減圧用ベローズユニット9を用いることで、インクカートリッジ3を任意の高さ位置に配置することができる。
また、インクカートリッジ3に貯留されているインクが無くなると、加圧用ベローズユニット8にインクが供給されなくなり、マイクロスイッチ8bが切り替わらないため、マイクロスイッチ8bの切り替えを監視することで、インクカートリッジ3にインクが無くなったことを検出することができる。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、第2の実施形態に係るインク循環システムについて説明する。図5は、第2の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。図5に示すように、第2の実施形態に係るインク循環システム21は、インクジェットヘッド2と、インクカートリッジ3と、供給流路4と、還元流路5と、加圧レギュレータ10と、減圧レギュレータ11と、高速循環用流路12と、差圧発生ポンプ22と、を備えている。
差圧発生ポンプ22は、所謂渦巻きポンプで構成されており、入力ポートから出力ポートにインクを強制的に送り出して、入力ポートと出力ポートとの間に差圧を発生させるものである。この差圧発生ポンプ22は、インクが入力される入力ポートがインクカートリッジ3側に接続されており、インクが出力される出力ポートが加圧レギュレータ10側に接続されている。
この差圧発生ポンプ22は、加圧レギュレータ10に向けてインクを強制的に送り出すことで、加圧レギュレータ10側の供給流路4を加圧し、インクカートリッジ3からインクを吸引することで、還元流路5を減圧する。これにより、共通インク流路16のインレット16aとアウトレット16bとの間に差圧を発生させることができる。そして、差圧発生ポンプ22の駆動力を調整することで、加圧レギュレータ10の第一圧力室10aに圧送されるインクの圧力P1inを、例えば5000〜20000Paとし、減圧レギュレータ11の第二圧力室11bから吸引されるインクの圧力P2outを、例えば−5000〜−20000Paとする。
次に、インク循環システム21の動作について説明する。なお、高速循環動作は、基本的に第1の実施形態と同様であるため、ここでは通常循環動作についてのみ説明する。
通常循環動作では、図示しない制御部により、差圧発生ポンプ22を駆動させる。
すると、差圧発生ポンプ22により、インクカートリッジ3からインクが吸引されるとともに、この吸引されたインクが加圧レギュレータ10に向けて強制的に送り出される。これにより、供給流路4におけるインクジェットヘッド2のインレット16a側のインクが例えば5000〜20000Paに加圧されるとともに、還元流路5におけるインクジェットヘッド2のアウトレット16b側の圧力が例えば−5000〜−20000Paに減圧される。
そして、加圧レギュレータ10により、インレット16aのインクが指定水頭値の中心値+αの圧力に保持され、減圧レギュレータ11により、アウトレット16bのインクが指定水頭値の中心値−αの圧力に保持される。
すると、インレット16aとアウトレット16bとの間に2αの差圧が発生するため、共通インク流路16内を、インレット16aからアウトレット16bに向けてインクが流れる。これにより、インクカートリッジ3に貯留されたインクは、供給流路4、差圧発生ポンプ22、供給流路4、加圧レギュレータ10、供給流路4、インクジェットヘッド2の共通インク流路16、還元流路5及びインクカートリッジ3を循環する。
以上説明したように、第2の実施形態に係るインク循環システム21によれば、上述したインク循環システムの作用効果に加え、以下の作用効果が得られる。すなわち、第2の実施形態に係るインク循環システム21によれば、差圧発生ポンプ22を設けることでも、共通インク流路16の両端部に差圧を発生させることができる。これにより、インク流路内でインクを循環させることができるため、インクに含まれた微粒子などの組成物を攪拌することができるとともに、この微粒子などの組成物の沈降や沈殿を抑制することができる。また、配管内に滞留した気泡を流し、適切に除去することができる。
しかも、差圧発生ポンプ22によりインク流路に圧力をかけることができるため、差圧発生ポンプ22で発生する圧力を調整することで、インクカートリッジ3の高さ位置に制約を受けることなく、インクジェットヘッド2に指定水頭値の中心値の圧力を加えることができる。このように、差圧発生ポンプ22を用いることで、インクカートリッジ3を任意の高さ位置に配置することができる。
[第3実施形態]
次に、図6を参照して、第3の実施形態に係るインク循環システムについて説明する。図6は、第3の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。図6に示すように、第3の実施形態に係るインク循環システム31は、インクジェットヘッド2と、インクカートリッジ3と、供給流路4と、還元流路5と、チューブポンプ6と、加圧用ベローズユニット8と、加圧レギュレータ10と、高速循環用流路12と、受動レギュレータ32と、を備えている。
受動レギュレータ32は、共通インク流路16におけるアウトレット16bの圧力変動を緩和するものである。
ところで、第3の実施形態では、供給流路4のインクジェットヘッド2とインクカートリッジ3との間に、チューブポンプ6、加圧用ベローズユニット8及び加圧レギュレータ10の圧力調整手段が設けられているため、共通インク流路16のインレット16aを指定水頭値の中心値+αに保持することができる。しかしながら、還元流路5のインクジェットヘッド2とインクカートリッジ3との間には、受動レギュレータ32しか設けられておらず、チューブポンプ、減圧用ベローズユニット及び減圧レギュレータなどの圧力調整手段が設けられていない。そこで、インク循環システム31では、インクジェットヘッド2の水頭値が指定水頭値の中心値−αとなるように、インクジェットヘッド2に対してインクカートリッジの相対高さを設定する。これにより、共通インク流路16のアウトレット16bが指定水頭値の中心値−αに保持される。
次に、インク循環システム31の動作について説明する。なお、高速循環動作は、基本的に第1の実施形態と同様であるため、ここでは通常循環動作についてのみ説明する。
通常循環動作では、図示しない制御部により、チューブポンプ6、加圧用ベローズユニット8のマイクロスイッチ8bを駆動させる。なお、通常循環動作では、高速循環用流路12を閉鎖しておく。
すると、チューブポンプ6により、供給流路4内のインクがインクジェットヘッド2側に向けて送り出されるととともに、加圧用ベローズユニット8により、供給流路4におけるインクジェットヘッド2のインレット16a側のインクが例えば5000〜20000Paに加圧される。そして、加圧レギュレータ10により、インレット16aのインクが指定水頭値の中心値+αの圧力に保持される。
一方、インクジェットヘッド2とインクカートリッジ3との高低差が指定水頭値の中心値−αとなるように配置されているため、アウトレット16bのインクが指定水頭値の中心値−αの圧力に保持される。
すると、インレット16aとアウトレット16bとの間に2αの差圧が発生するため、共通インク流路16内を、インレット16aからアウトレット16bに向けてインクが流れる。これにより、インクカートリッジ3に貯留されたインクは、供給流路4、チューブポンプ6、供給流路4、加圧用ベローズユニット8、供給流路4、加圧レギュレータ10、供給流路4、インクジェットヘッド2の共通インク流路16、還元流路5、受動レギュレータ32、還元流路5及びインクカートリッジ3を循環する。
以上説明したように、第3の実施形態に係るインク循環システム31によれば、上述した各インク循環システムの作用効果に加え、以下の作用効果が得られる。すなわち、第3の実施形態に係るインク循環システム31によれば、インクジェットヘッド2に対してインクカートリッジ3を低く配置することでも、還元流路5におけるアウトレット16b側のインクを減圧することができるため、共通インク流路16の両端部に差圧を発生させることができる。これにより、インク流路内でインクを循環させることができる。
しかも、還元流路5におけるインクジェットヘッド2側のインクの圧力が指定水頭値の中心値−α以下となるようにインクカートリッジ3を配置することで、減圧レギュレータ11によりアウトレット16bにおけるインクの圧力を指定水頭値の中心値−αに保持することができる。これにより、共通インク流路16の圧力平均を指定水頭値の中心値に近づけることができるため、インクジェットヘッド2の各ノズル15に形成されたインクのメニスカスが壊れるのを防止することができる。
[第4実施形態]
次に、図7を参照して、第4の実施形態に係るインク循環システムについて説明する。図7は、第4の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。図7に示すように、第4の実施形態に係るインク循環システム41は、インクジェットヘッド2と、インクカートリッジ3と、供給流路4と、還元流路5と、チューブポンプ6と、チューブポンプ7と、加圧用ベローズユニット8と、加圧レギュレータ10と、高速循環用流路12と、受動レギュレータ32と、を備えている。
すなわち、インク循環システム41は、第1の実施形態に係るインク循環システム1の減圧用ベローズユニット9が省かれるとともに、減圧レギュレータ11の代わりに受動レギュレータ32が設けられている。
次に、インク循環システム41の動作について説明する。なお、高速循環動作は、基本的に第1の実施形態と同様であるため、ここでは通常循環動作についてのみ説明する。
通常循環動作では、図示しない制御部により、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8のマイクロスイッチ8bを駆動させる。なお、通常循環動作では、高速循環用流路12を閉鎖しておく。
すると、チューブポンプ6により、供給流路4内のインクがインクジェットヘッド2側に向けて送り出されるととともに、加圧用ベローズユニット8により、供給流路4におけるインクジェットヘッド2のインレット16a側のインクが例えば5000〜20000Paに加圧される。そして、加圧レギュレータ10により、インレット16aのインクが指定水頭値の中心値+αの圧力に保持される。
一方、チューブポンプ7により、還元流路5内のインクがインクカートリッジ3側に向けて送り出される。このとき、共通インク流路16では共通インク流路16内を流れるインクに圧力損失が発生するため、この圧力損失としての差圧が発生する。そこで、チューブポンプ7の駆動力を調整して、アウトレット16bに指定水頭値の中心値−αの圧力が発生させる。なお、アウトレット16bの圧力を指定水頭値の中心値−αに保持するため、チューブポンプ7によるインクの流量を一定に保持する。
このように、インレット16aとアウトレット16bとの間に2αの差圧が発生した状態で、共通インク流路16内をインレット16aからアウトレット16bに向けてインクが流れる。これにより、インクカートリッジ3に貯留されたインクは、供給流路4、チューブポンプ6、供給流路4、加圧用ベローズユニット8、供給流路4、加圧レギュレータ10、供給流路4、インクジェットヘッド2の共通インク流路16、還元流路5、受動レギュレータ32、還元流路5、チューブポンプ7、還元流路5及びインクカートリッジ3を循環する。
以上説明したように、第4の実施形態に係るインク循環システム41によれば、上述した各インク循環システムの作用効果に加え、以下の作用効果が得られる。すなわち、第4の実施形態に係るインク循環システム41によれば、チューブポンプ7の駆動に伴うインクの圧力損失により、アウトレット16bに指定水頭値の中心値−αの圧力を発生させるため、インクを適切に循環させながら、低コスト化を図ることができる。
[第5実施形態]
次に、図8を参照して、第5の実施形態に係るインク循環システムについて説明する。図8は、第5の実施形態に係るインク循環システムの概略構成図である。図8に示すように、第5の実施形態に係るインク循環システム51は、インクジェットヘッド2と、インクカートリッジ3と、供給流路4と、還元流路5と、チューブポンプ6と、チューブポンプ7と、加圧用ベローズユニット8と、減圧用ベローズユニット9と、パイロットエア式加圧レギュレータ52と、パイロットエア式減圧レギュレータ53と、高速循環用流路12と、を備えている。
すなわち、インク循環システム51は、第1の実施形態に係るインク循環システム1の加圧レギュレータ10をパイロットエア式加圧レギュレータ52に置き換え、減圧レギュレータ11をパイロットエア式減圧レギュレータ53に置き換えたものである。
パイロットエア式加圧レギュレータ52は、加圧用ベローズユニット8とインクジェットヘッド2との間に配置されて、共通インク流路16のインレット16aを所定の圧力以上に保持するレギュレータである。
図9は、パイロットエア式加圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。図9に示すように、パイロットエア式加圧レギュレータ52には、インクカートリッジ3から供給されるインクが流入する第一圧力室52aと、共通インク流路16のインレット16aにインクが流出する第二圧力室52bと、設定空圧のパイロットエアが流入する第三圧力室52cとが形成されている。そして、第二圧力室52bと第三圧力室52cとの間は、ダイアフラム52dで区切られており、第一圧力室52aと第二圧力室52bとの間には、第一圧力室52aと第二圧力室52bとを連通して第一圧力室52aから第二圧力室52bにインクが流れる貫通孔52eが形成されている。この貫通孔52eには、貫通孔52eを開閉する弁体52fが挿通されている。弁体52fは、一端がダイアフラム52dに接続されて移動可能に保持されており、他端が第一圧力室52a側から貫通孔52eを閉じる弁52gが形成されている。そして、弁体52fは、第一圧力室52aと第二圧力室52bとに圧力差が無いときに、弁52gが貫通孔52eを閉じる長さに形成されている。なお、第一圧力室52aには、弁52gに対応する位置にシール用のOリング52hが取り付けられている。そして、第三圧力室52cに流入されるパイロットエアの設定空圧は、図示しないポンプ(圧力源)により調整可能となっている。
ここで、第一圧力室52aに流入するインクの圧力をP1inA、第二圧力室52bから出力するインクの圧力をP1out、第三圧力室52cに流入するパイロットエアの設定空圧をP1inBとする。
このように構成されるパイロットエア式加圧レギュレータ52は、圧力P1outよりも圧力P1inBの方が低いと、ダイアフラム52dは弁体52fを閉める方向(図9において左方向)に変形する。また、圧力P1outよりも圧力P1inBの方が高いと、ダイアフラム52dは弁体52fを開く方向(図9において右方向)に変形する。
このため、図9(a)に示すように、圧力P1outがパイロットエアの設定空圧P1inB以上になると(P1out≧P1inB)、ダイアフラム52dの変形による弁体52fの移動により、貫通孔52eが弁52gで閉ざされる。これにより、第一圧力室52aから第二圧力室52bへのインクの流れが遮断され、インレット16aに対するインクの供給が停止する。
一方、図9(b)に示すように、圧力P1outがパイロットエアの設定空圧P1inBより低くなると(P1out<P1inB)、ダイアフラム52dの変形による弁体52fの移動により、貫通孔52eが開かれる。これにより、第一圧力室52aから第二圧力室52bにインクが流れ込み、インレット16aに対するインクの供給が再開する。
この場合、弁52gの開閉により圧力P1outを一定圧に制御するには、圧力P1inAを圧力P1out以上にする必要があり、圧力P1inAが圧力P1outよりも十分に高い値とすることが好ましい。
なお、厳密に考えると、パイロットエア式加圧レギュレータ52には、圧力P1inAが弁52gに作用する圧力に弁52gの面積を乗じた力も発生するが、通常、弁52gの面積が小さいことから、この力を無視して考えることができる。
このように、圧力P1outが圧力P1inA以下の状態で、弁52gの開閉が繰り返されることで、多少の変動はあるものの圧力P1outがパイロットエアの設定空圧P1inBに保持される。
そして、このように構成されるパイロットエア式加圧レギュレータ52において、パイロットエアの設定空圧を指定水頭値の中心値+αに設定する。すると、弁52gの開閉により、第二圧力室52bから出力されるインクの圧力P1outが指定水頭値の中心値+αに保持されるため、第二圧力室52bに連通されるインレット16aのインク圧も指定水頭値の中心値+αに保持される。
更に、パイロットエア式加圧レギュレータ52は、第一圧力室52aに流入するインクの圧力P1inAを第二圧力室52bから出力するインクの圧力P1out以上としておく必要があるため、加圧用ベローズユニット8により発生する圧力を、例えば、5000〜20000Paとする。これにより、第一圧力室52aに流入するインクの圧力P1inAが5000〜20000Paとなる。
なお、加圧用ベローズユニット8は、上述したように、マイクロスイッチ8bのON/OFF切り替えのヒステリシスにより、インクに加える圧力が変動する。しかしながら、パイロットエア式加圧レギュレータ52は、第一圧力室52aに流入するインクの圧力P1inAが第二圧力室52bから出力するインクの圧力P1out以上である限りは、第二圧力室52bから出力するインクの圧力P1outを指定水頭値の中心値+αに保持するため、加圧用ベローズユニット8による圧力変動が生じても、インレット16aの圧力を指定水頭値の中心値+αに保持することができる。
パイロットエア式減圧レギュレータ53は、インクジェットヘッド2と減圧用ベローズユニット9との間に配置されて、共通インク流路16のアウトレット16bを所定の圧力以下に保持するレギュレータである。
図10は、パイロットエア式減圧レギュレータのモデルであり、(a)は、弁が閉じた状態を示しており、(b)は、弁が開いた状態を示している。図10に示すように、パイロットエア式減圧レギュレータ53には、共通インク流路16のアウトレット16bからインクが流入する第一圧力室53aと、インクカートリッジ3にインクが流出する第二圧力室53bと、設定空圧のパイロットエアが流入する第三圧力室53cとが形成されており、第一圧力室53aと第三圧力室53cとの間は、ダイアフラム53dで仕切られている。また、パイロットエア式減圧レギュレータ53は、第一圧力室53aと第二圧力室53bとを連通して第一圧力室53aから第二圧力室53bにインクが流れる貫通孔53eが形成されており、この貫通孔53eを開閉する弁体53fが設けられている。弁体53fは、一端がダイアフラム53dに接続されて移動可能に保持されており、他端が第一圧力室53a側から貫通孔53eを閉じる弁53gが形成されている。そして、弁体53fは、第一圧力室53aと第三圧力室53cとに圧力差が無いときに、弁53gが貫通孔53eを閉じる長さに形成されている。なお、第一圧力室53aには、弁53gに対応する位置にシール用のOリング53hが取り付けられている。そして、第三圧力室53cに流入されるパイロットエアの設定空圧は、図示しないポンプ(圧力源)により調整可能となっている。
ここで、第一圧力室53aに流入するインクの圧力をP2inA、第二圧力室53bから出力するインクの圧力をP2out、第三圧力室53cに流入するパイロットエアの設定空圧をP2inBとする。
このように構成されるパイロットエア式減圧レギュレータ55は、圧力P2inAよりも圧力P2inBの方が高いと、ダイアフラム53dは弁体53fを閉める方向(図10において右方向)に変形する。また、圧力P2inAよりも圧力P2inBの方が低いと、ダイアフラム53dは弁体53fを開く方向(図10において左方向)に変形する。
このため、図10(a)に示すように、圧力P2inAがパイロットエアの設定空圧P2inB以下になると(P2inA≦P2inB)、ダイアフラム53dの変形による弁体53fの移動により、貫通孔53eが弁53gで閉ざされる。これにより、第一圧力室53aから第二圧力室53bへのインクの流れが遮断され、アウトレット16bからのインクの排出が停止する。
一方、図10(b)に示すように、圧力P2inAがパイロットエアの設定空圧P2inBより高くなると(P2inA>P2inB)、ダイアフラム53dの変形による弁体53fの移動により、貫通孔53eが開かれる。これにより、第一圧力室53aから第二圧力室53bにインクが流れ込み、アウトレット16bからのインクの排出が再開する。
この場合、弁53gの開閉により圧力P2inAを一定圧に制御するには、圧力P2outを圧力P2inA以下にする必要があり、圧力P2outが圧力P2inAよりも十分に低い値とすることが好ましい。
なお、厳密に考えると、パイロットエア式減圧レギュレータ53には、圧力P2outが弁53gに作用する圧力に弁53gの面積を乗じた力も発生するが、通常、弁53gの面積が小さいことから、この力を無視して考えることができる。
このように、圧力P2outが圧力P2inA以下の状態で、弁53gの開閉が繰り返されることで、多少の変動はあるものの圧力P2inAがパイロットエアの設定空圧P2inBに保持される。
そして、このように構成されるパイロットエア式減圧レギュレータ53において、パイロットエアの設定空圧を指定水頭値の中心値−αに設定する。すると、弁53gの開閉により、第一圧力室53aに流入されるインクの圧力P2inAが指定水頭値の中心値−αに保持されるため、第一圧力室53aに連通されるアウトレット16bのインク圧も指定水頭値の中心値−αに保持される。
更に、パイロットエア式減圧レギュレータ53は、第二圧力室53bから流出するインクの圧力P2outを第一圧力室53aに流入するインクの圧力P2inA以下としておく必要があるため、減圧用ベローズユニット9により発生する圧力を、例えば、−5000〜−20000Paとする。これにより、第二圧力室53bから流出するインクの圧力P2outが−5000〜−20000Paとなる。
なお、減圧用ベローズユニット9は、上述したように、マイクロスイッチ9bのON/OFF切り替えのヒステリシスにより、インクに加える圧力が変動する。しかしながら、パイロットエア式減圧レギュレータ53は、第二圧力室53bから流出するインクの圧力P2outが第一圧力室53aに流入するインクの圧力P2inA以下である限りは、第一圧力室53aに流入するインクの圧力P2inAを指定水頭値の中心値−αに保持するため、減圧用ベローズユニット9による圧力変動が生じても、アウトレット16bの圧力を指定水頭値の中心値−αに保持することができる。
次に、インク循環システム51の動作について説明する。なお、高速循環動作は、基本的に第1の実施形態と同様であるため、ここでは通常循環動作についてのみ説明する。
通常循環動作では、図示しない制御部により、チューブポンプ6、チューブポンプ7、加圧用ベローズユニット8のマイクロスイッチ8b、減圧用ベローズユニット9のマイクロスイッチ9bを駆動させることにより行う。なお、通常循環動作では、高速循環用流路12を閉鎖しておく。
すると、チューブポンプ6により、供給流路4内のインクがインクジェットヘッド2側に向けて送り出される。また、このチューブポンプ6により送り出されたインクが、加圧用ベローズユニット8により、例えば5000〜20000Paに加圧される。これにより、インクカートリッジ3に充填されたインクがインレット16aに向けて圧送され、供給流路4におけるインクジェットヘッド2のインレット16a側のインクが、例えば5000〜20000Paに加圧される。
このとき、パイロットエア式加圧レギュレータ52では、指定水頭値の中心値+αの設定圧力に調整されたパイロットエアが第三圧力室52cに流入され、チューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8により圧送されたインクが第一圧力室52aに流入する。そして、第二圧力室52bからインレット16aに流出するインクの圧力P1outがパイロットエアの設定空圧P1inB以下になると、弁52gが貫通孔52eを開く。これにより、第一圧力室52aに流入したインクが第二圧力室52bから流出して、インレット16aに対するインクの供給が行われる。一方、第二圧力室52bからインレット16aに流出するインクの圧力P1outがパイロットエアの設定空圧P1inBよりも高くなると、弁52gが貫通孔52eを閉じる。これにより、第一圧力室52aから第二圧力室52bへのインクの流れが遮断されて、インレット16aに対するインクの供給が停止する。このように、第二圧力室52bからインレット16aに流出するインクの圧力P1outとパイロットエアの設定空圧P1inBとの関係に基づく弁52gの開閉により、チューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8により圧送されたインクが、パイロットエア式加圧レギュレータ52の設定空圧である指定水頭値の中心値+αに保持されて、インレット16aに供給される。
一方、チューブポンプ7により、還元流路5内のインクがインクカートリッジ3側に向けて送り出されるとともに、減圧用ベローズユニット9により、還元流路5におけるインクジェットヘッド2のアウトレット16b側の圧力が例えば−5000〜−20000Paに減圧される。
このとき、パイロットエア式減圧レギュレータ53では、指定水頭値の中心値−αの設定圧力に調整されたパイロットエアが第三圧力室53cに流入され、チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9により第二圧力室53bからインクが吸引される。そして、アウトレット16bから第一圧力室53aに流出するインクの圧力P2inAがパイロットエアの設定空圧P2inBより高くなると、弁53gが貫通孔53eを開く。これにより、アウトレット16bから排出されたインクが、第二圧力室53bから第一圧力室53aに流れ込み、チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9により送り出される。一方、アウトレット16bから第一圧力室53aに流入するインクの圧力P2inAが指定水頭値の中心値−αより低くなると、弁53gが貫通孔53eを閉じる。これにより、第一圧力室53aから第二圧力室53bへのインクの流れが遮断されて、アウトレット16bからインクの排出が停止する。このように、アウトレット16bから第一圧力室53aに流出するインクの圧力P2inAとパイロットエアの設定空圧P2inBとの関係に基づく弁53gの開閉により、アウトレット16bから還元されるインクが設定圧力である指定水頭値の中心値−αに保持される。
そして、インレット16aとアウトレット16bとの間に発生する2αの差圧により、共通インク流路16内を、インレット16aからアウトレット16bに向けてインクが流れる。これにより、インクカートリッジ3に貯留されたインクは、供給流路4、チューブポンプ6、供給流路4、加圧用ベローズユニット8、供給流路4、パイロットエア式加圧レギュレータ52、供給流路4、インクジェットヘッド2の共通インク流路16、還元流路5、パイロットエア式減圧レギュレータ53、還元流路5、減圧用ベローズユニット9、還元流路5、チューブポンプ7、還元流路5及びインクカートリッジ3を循環する。
以上説明したように、第5の実施形態に係るインク循環システム51によれば、上述した各インク循環システムの作用効果に加え、以下の作用効果が得られる。すなわち、第5の実施形態に係るインク循環システム51によれば、パイロットエア式加圧レギュレータ52において、第二圧力室52bからインレット16aに流出するインク圧と第三圧力室52cに流入するパイロットエアの空圧との圧力差に基づいて、インクの供給と停止とを切り替えるため、パイロットエアの設定空圧を変えることで、インレット16aのインク圧を容易に変えることができ、設定圧力の自由度が格段に向上するとともに、加圧レギュレータを複数用いたとしても、一度に設定圧力を変えることができる。
そして、このパイロットエア式加圧レギュレータ52は、第二圧力室52bから排出されるインク圧が第三圧力室52cに流入されるパイロットエアの圧力よりも高くなると、弁体52fが貫通孔52eを閉ざしてインクの供給が停止され、第二圧力室52bから排出されるインク圧が第三圧力室52cに流入されるパイロットエアの圧力よりも低くなると、弁体52fが貫通孔52eを開いてインクの供給が再開される。このため、第三圧力室52cに流入させるパイロットエアの圧力を設定するだけで、複雑な制御を行うことなく、機械的に、インクの通過及び停止を行うことができるため、より確実に共通インク流路16におけるインレット16aのインク圧を設定圧力に保持することができる。
また、パイロットエア式減圧レギュレータ53において、アウトレット16bから第一圧力室53aに流入するインク圧と第三圧力室53cに流入するパイロットエアの空圧との圧力差に基づいて、インクの供給と停止とを切り替えるため、パイロットエアの設定空圧を変えることで、アウトレット16bのインク圧を容易に変えることができ、設定圧力の自由度が格段に向上するとともに、減圧レギュレータを複数用いたとしても、一度に設定圧力を変えることができる。
そして、このパイロットエア式減圧レギュレータ53は、第一圧力室53aに流入されるインク圧が第三圧力室53cに流入されるパイロットエアの圧力よりも低くなると、弁体53fが貫通孔53eを閉ざしてインクの供給が停止され、第一圧力室53aに流入されるインク圧が第三圧力室53cに流入されるパイロットエアの圧力よりも高くなると、弁体53fが貫通孔53eを開いてインクの供給が再開される。このため、第三圧力室53cに流入させるパイロットエアの圧力を設定するだけで、複雑な制御を行うことなく、機械的に、インクの通過及び停止を行うことができるため、より確実に共通インク流路16におけるアウトレット16bのインク圧を設定圧力に保持することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、インクを加圧してインクカートリッジ3からインクジェットヘッド2に供給する手段として、(1)チューブポンプ6及び加圧用ベローズユニット8、(2)差圧発生ポンプ22、を採用し、インレット16aへの供給圧力設定手段として、(1)加圧レギュレータ10、(2)パイロットエア式加圧レギュレータ52、を採用し、アウトレット16bからの戻り圧力設定手段として、(1)減圧レギュレータ11、(2)インクジェットヘッド2とインクカートリッジ3との配置、(3)チューブポンプ7による圧力損失制御、(4)パイロットエア式減圧レギュレータ53、を採用し、インクを減圧してインクジェットヘッド2からインクカートリッジ3に還元する手段として、(1)チューブポンプ7及び減圧用ベローズユニット9、(2)差圧発生ポンプ22、(3)インクジェットヘッド2とインクカートリッジ3との配置、(4)チューブポンプ7による圧力損失制御、を採用したが、これらの各手段の組合せは適宜変更することができ、また、別の構成により各手段を構成することもできる。
そして、上記実施形態では、本発明の一例としてインクジェットプリンタに搭載されるインク循環システムについて説明したが、本発明を、食用オイルや接着剤などの高粘度液体を液滴として吐出する工業用液滴吐出装置などに搭載される液体循環システムに適用してもよい。
1…インク循環システム、2…インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)、3…インクカートリッジ(液体充填容器)、4…供給流路(第1の流路)、5…還元流路(第2の流路)、6…チューブポンプ(差圧発生手段、第1のチューブポンプ)、7…チューブポンプ(差圧発生手段、第2のチューブポンプ)、8…加圧用ベローズユニット(差圧発生手段)、8a…金属ベローズ、8b…マイクロスイッチ、9…減圧用ベローズユニット(差圧発生手段)、9a…金属ベローズ、9b…マイクロスイッチ、10…加圧レギュレータ、10a…第一圧力室、10b…第二圧力室、10c…ダイアフラム(膜体)、10d…貫通孔(連通孔)、10e…弁体、10f…弁、10g…調圧スプリング(付勢手段)、10h…Oリング、11…減圧レギュレータ、11a…第一圧力室、11b…第二圧力室、11c…ダイアフラム、11d…貫通孔(連通孔)、11e…弁体、11f…弁、11g…調圧スプリング、11h…Oリング、12…高速循環用流路、15…ノズル、15a…チャンバ、16…共通インク流路、16a…インレット(一方端部)、16b…アウトレット(他方端部)、21…インク循環システム、22…差圧発生ポンプ、31…インク循環システム、32…受動レギュレータ、41…インク循環システム、51…インク循環システム、52…パイロットエア式加圧レギュレータ、52a…第一圧力室、52b…第二圧力室、52c…第三圧力室、52d…ダイアフラム(膜体)、52e…貫通孔(連通孔)、52f…弁体、52g…弁、52h…Oリング。

Claims (14)

  1. 液滴が吐出される液滴吐出装置に搭載される液体循環システムであって、
    液滴が吐出される複数のノズルに連通される共通流路が形成された液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドに供給する液体が充填された液体充填容器と、
    前記液体充填容器から前記共通流路の一方端部に液体を供給する第1の流路と、
    前記共通流路の他方端部から前記液体充填容器に液体を還元する第2の流路と、
    前記共通流路における一方端部側の液体を加圧するとともに、前記共通流路における他方端部側の液体を減圧する差圧発生手段と、
    前記差圧発生手段と前記共通流路の一方端部との間に配置されて、前記共通流路における一方端部の液体を第1の圧力に保持する加圧レギュレータと、
    を有することを特徴とする液体循環システム。
  2. 前記加圧レギュレータは、前記共通流路における一方端部の液体の圧力が前記第1の圧力よりも高くなると液体の流れを遮断し、前記共通流路における一方端部の液体が前記第1の圧力よりも低くなると液体を流すことを特徴とする請求項1に記載の液体循環システム。
  3. 前記差圧発生手段と前記共通流路の他方端部との間に配置されて、前記共通流路における他方端部の液体を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力に保持する減圧レギュレータ、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の液体循環システム。
  4. 前記減圧レギュレータは、前記共通流路における他方端部の液体が前記第2の圧力よりも低くなると液体の流れを遮断し、前記共通流路における他方端部の液体が前記第2の圧力よりも高くなると液体を流すことを特徴とする請求項4に記載の液体循環システム。
  5. 前記加圧レギュレータは、
    前記液体充填容器から差圧発生部の加圧側を経由して液体が流入される第一圧力室と、
    前記第一圧力室と連通される連通孔が形成されて、前記共通流路の一方端部に液体が送り出される第二圧力室と、
    前記第二圧力室と周囲の大気とを隔てるダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに接続されて前記連通孔を開閉する弁体と、
    前記連通孔を閉じる方向に前記弁体を付勢する調圧スプリングと、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の液体循環システム。
  6. 前記加圧レギュレータは、
    所定圧力に調整された空気が導入されるとともに、当該空気の圧力と前記共通流路の一方端部に排出される液体の圧力との比較に基づき、液体の流路を開閉することを特徴とする請求項2に記載の液体循環システム。
  7. 前記加圧レギュレータは、
    前記液体充填容器から液体が流入される第一圧力室と、
    前記第一圧力室と連通される連通孔が形成されて前記共通流路の一方端部に液体が排出される第二圧力室と、
    所定圧力の空気が流入される第三圧力室と、
    前記第二圧力室と前記第三圧力室とを隔てるダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに接続されて前記連通孔を開閉する弁体と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の液体循環システム。
  8. 前記減圧レギュレータは、
    前記共通流路の他方端部から還元される液体が流入する第一圧力室と、
    前記第一圧力室と連通される連通孔が形成されて、前記差圧発生部の負圧側に連通される流路に液体が排出される第二圧力室と、
    前記第一圧力室と周囲の大気とを隔てるダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに接続されて前記連通孔を開閉する弁体と、
    前記連通孔を開く方向に前記弁体を付勢する調圧スプリングと、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の液体循環システム。
  9. 前記減圧レギュレータは、
    所定圧力に調整された空気が導入されるとともに、当該空気の圧力と前記共通流路の他方端部から流入される液体の圧力との比較に基づき、液体の流路を開閉することを特徴とする請求項4に記載の液体循環システム。
  10. 前記減圧レギュレータは、
    前記共通流路の他方端部から液体が流入される第一圧力室と、
    前記第一圧力室と連通される連通孔が形成されて前記液体充填容器に液体が排出される第二圧力室と、
    所定圧力の空気が流入される第三圧力室と、
    前記第二圧力室と前記第三圧力室とを隔てるダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに接続されて前記連通孔を開閉する弁体と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の液体循環システム。
  11. 前記第1の圧力及び前記第2の圧力は、前記液滴吐出ヘッドの指定水頭範囲内にあり、
    前記第1の圧力は、前記液滴吐出ヘッドの指定水頭値の中心値よりも所定圧力だけ高い圧力であり、
    前記第2の圧力は、前記指定水頭値の中心値よりも前記所定圧力だけ低い圧力であることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体循環システム。
  12. 前記差圧発生手段は、
    液体を加圧する加圧用ベローズと、液体を前記液滴吐出ヘッド側に送り出す第1のチューブポンプとにより、前記共通流路における一方端部側の液体を加圧し、
    液体を減圧する減圧用ベローズと、液体を前記液体充填容器側に送り出す第2のチューブポンプとにより、前記共通流路における他方端部側の液体を減圧することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の液体循環システム。
  13. 前記差圧発生手段は、前記第1の流路又は前記第2の流路に設けられて差圧を発生する差圧発生ポンプ、を備えることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の液体循環システム。
  14. 前記差圧発生手段は、
    液体を加圧する加圧用ベローズと、液体を前記液滴吐出ヘッド側に送り出す第1のチューブポンプとにより、前記共通流路における一方端部側の液体を加圧し、
    前記共通流路における他方端部の液体の圧力が前記共通流路における一方端部の液体の圧力よりも低くなるように、前記液滴吐出ヘッドと前記液体充填容器とに高低差を設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体循環システム。

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