JP5946945B1 - 自重式圧力制御弁を備えたインクジェット式記録装置 - Google Patents

自重式圧力制御弁を備えたインクジェット式記録装置 Download PDF

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【課題】液体供給部から液体吐出部に液体を供給する液体供給路に配置され、自己封止機能を安定的に発揮する自重式圧力制御弁を提供する。【解決手段】本発明により、開口が形成された中空のケース本体1と、ケース本体1の内部を第1圧力室3と上記開口につながる第2圧力室5とに仕切る隔壁7aと、隔壁7aに形成され、第1圧力室3と第2圧力室5とを連通する連通口7bと、隔壁7aを貫くように連通口7bに挿入されたロッド部8aと、第1圧力室3の内部に配置されたバルブ部8bとを含んだバルブロッド8と、ケース本体1の上記開口を覆うように取り付けられ、バルブロッド8のロッド部8aの先端部が連結され、ロッド部8aの側に撓み変形可能な感圧膜2bと、を備える自重式圧力制御弁11が提供される。自重式圧力制御弁11は、感圧膜2bがロッド部の側に撓み変形していないときに、バルブロッド8の自重によって連通口7bがバルブ部により閉じた状態に維持されるように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、液体供給部から液体吐出部へ液体を供給する液体供給路に配置された自重式圧力制御弁、及びこれを備えたインクジェット式記録装置に関する。
業務用等のインクジェット式記録装置では、大容量のインクカートリッジを、インク吐出ヘッドが搭載されたキャリッジから離して配置する構成、いわゆるオフキャリッジ方式が採用されている。オフキャリッジ方式の記録装置では、概してインクカートリッジからインク吐出ヘッドへインクを供給するインク供給路が長くなる。その結果、インク供給路でのインクの圧力変動が大きくなり、インク吐出ヘッドから安定的にインクが吐出されないことがある。
そこで、従来から、インクの圧力変動を小さく抑えることが検討されている。例えば特許文献1には、キャリッジにインク吐出ヘッドとバルブユニットとを搭載した構成が開示されている。上記バルブユニットは、いわゆる自己封止弁であり、インク吐出ヘッドに供給するインクの圧力を調整する機能(自己封止機能)を有する。上記構成によれば、所定の圧力でインク吐出ヘッドにインクを送液することができ、インク吐出ヘッドから安定的にインクを吐出することができる。
国際公開2003/041964号パンフレット
特許文献1に記載されるバルブユニットは、バルブを閉鎖する方向に付勢する付勢部材の作用によって自己封止状態となる。上記付勢部材は、例えばコイル状のシールバネである。このシールバネは、インクと接触する位置に配置される。しかしながら、シールバネはサイズがとても小さく、かつコイル状であるために、耐インク腐食性を高めるためのメッキ等を施す面積や厚みが十分に取れない。そのため、例えばインクの含有成分等によっては、長期間の使用によりシールバネが腐食劣化することがある。シールバネが腐食劣化すると、バネの弾性力が小さくなって、バルブを閉鎖する方向への付勢力が弱まる。その結果、自己封止状態を安定的に維持できなくなり、例えば印刷時(インク吐出時)にはインク吐出ヘッドからのインクの吐出が不安定になることがある。また、非印刷時にはインク吐出ヘッドからインクが漏れ出すこともある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自己封止機能を安定的に発揮して、液体吐出時には液体の圧力変動を的確に抑えることができる圧力制御弁を提供することである。また、他の目的は、上記圧力制御弁を備えたインクジェット式記録装置を提供することである。
本発明に係るインクジェット式記録装置は、液体を貯留する液体供給部と、液体を吐出する液体吐出部と、一端が上記液体供給部と連通し、他端が上記液体吐出部と連通する液体供給路と、上記液体吐出部を搭載し、所定の方向に往復移動するキャリッジと、上記液体供給路に配置された自重式圧力制御弁と、を備える。上記キャリッジは、上記自重式圧力制御弁を搭載していない。上記自重式圧力制御弁は、開口が形成された中空のケース本体と、上記ケース本体の内部に配置され、上記ケース本体の内部を第1圧力室と上記開口につながる第2圧力室とに仕切る隔壁と、上記ケース本体に形成され、上記第1圧力室と連通する流入口と、上記ケース本体に形成され、上記第2圧力室と連通する流出口と、上記隔壁に形成され、上記第1圧力室と上記第2圧力室とを連通する連通口と、上記連通口の内径よりも小さな外径を有し、上記隔壁を貫くように上記連通口に挿入されたロッド部と、上記連通口の内径よりも大きな外径を有し、上記第1圧力室の内部に配置されたバルブ部とを含んだバルブロッドと、上記ケース本体の上記開口を覆うように上記ケース本体に取り付けられ、上記バルブロッドの上記ロッド部の先端部が連結され、上記ロッド部の側に撓み変形可能な感圧膜とを備える。上記第1圧力室が上記第2圧力室の上方に位置するように設置され、上記感圧膜が上記ロッド部の側に撓み変形していないときに、上記バルブロッドの自重のみによって上記連通口が上記バルブ部により閉じた状態に維持されるように構成されている。
上記自重式圧力制御弁では、感圧膜の撓み変形(膜厚方向の変位)と連動して連通口が開閉する。このため、弁を電気的に制御する必要がなく、簡便である。また、上記構成によれば、感圧膜が撓み変形しないときには、バルブロッドの自重によって連通口が閉じた状態(自己封止の状態)に維持される。そのため、従来必須であったシールバネ等の付勢部材が不要となる。したがって、上述したような付勢部材の腐食劣化に伴う問題を未然防止することができる。つまり、上記構成によれば、長期間に亘って自己封止機能を適切に維持することができ、高い印刷品質を安定的に発揮することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、上記バルブロッドの上記ロッド部は端面を有する。そして、上記自重式圧力制御弁は、上記感圧膜と上記ロッド部の上記端面との間に介在し、上記ロッド部の上記端面の面積よりも大きな面積を有する受圧板を備える。
上記態様によれば、感圧膜の撓み変形が、バルブロッドに安定的かつ効率的に伝達される。そのため、より機敏かつ的確にバルブロッドを可動させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記自重式圧力制御弁は、上記受圧板と上記バルブロッドの上記ロッド部との間に配置された緩衝部材を備える。
上記態様によれば、バルブロッドを上下方向に円滑に可動させることができる。このため、連通口の開閉に伴う液体の圧力変動(脈動)を、より小さく抑えることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記緩衝部材は、上記受圧板の上記バルブロッドの側の面に取り付けられている。
上記態様によれば、緩衝部材と受圧板とを一体化することで、これら部材が安定に当接する。その結果、感圧膜の変位をバルブロッドに対して、より的確に伝達することができる。したがって、上記構成によれば、バルブロッドを一層安定的に可動させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記バルブロッドは真鍮製である。
上記態様によれば、液体による腐食を高度に防止することができる。また、バルブロッドの自重を適切に確保することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記バルブロッドの上記バルブ部の体積が、上記第1圧力室の全容積の30%以上を占める。
上記態様によれば、バルブロッドの自重を適切に確保することができる。そして、感圧膜が弾性変形しないときには、バルブロッドの浮力を抑えて自己封止の状態を好適に維持することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記第1圧力室にフィルタを備える。
上記態様によれば、液体に異物が混入した場合や、液体中の固形分が凝集した場合等に、それらを好適に除去することができる。したがって、より優れた印刷品質を実現することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記ケース本体における上記第1圧力室の内側の側面には、上記バルブロッドの上記ロッド部の軸方向と平行の方向に沿った線状凸部が形成されている。
上記態様によれば、バルブロッドを上下方向に安定して可動させることができる。また、連通口が開放されたときには、第1圧力室の液体が、線状凸部の形成されていない部分とバルブロッドとの間の隙間を伝って、連通口まで滞りなく到達する。このため、第1圧力室から第2圧力室へと液体を円滑に移動させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記受圧板は、上記感圧膜の側の面から上記バルブロッドの側の面に向かう方向に貫通する貫通口を有する。
上記態様によれば、受圧面積を大きく維持しつつ、受圧板の軽量化を図ることができる。これにより、感圧膜が第2圧力室の内部の圧力変化に追従して、より俊敏に弾性変形するようになる。したがって、バルブロッドを、より効率的かつ安定的に可動させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記インクジェット式記録装置はさらに、上記バルブロッドの上記ロッド部の軸方向が鉛直方向となるように上記自重式圧力制御弁を支持する支持部を備える。
上記態様によれば、バルブロッドの安定的な動作をより良く確保することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、上記液体吐出部は、大気開放されたノズルを有している。そして、上記自重式圧力制御弁の上記感圧膜の上記ロッド部側と反対側の面は、大気に晒されている。
自重式圧力制御弁の第2圧力室の内部圧力と、ノズルの内部圧力とは等しくなる。上記態様によれば、複雑な制御を行うことなく、大気圧の変化に適切に対処することができる。そのため、ノズルから液体が漏れることを的確に防止することができる。また、液体吐出時には、ノズルから液体を円滑に吐出することができる。
本発明の自重式圧力制御弁によれば、自己封止機能を安定的に発揮して、液体吐出時には液体の圧力変動を的確に抑えることができる。これにより、吐出ヘッドから安定的に液体を吐出することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの正面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの部分斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタの、インクカートリッジからインク吐出ヘッドへインクを供給する構造を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る自重式圧力制御弁の斜視図である。 図4に示す自重式圧力制御弁のV−V線縦断面図である。 図5の連通口が開いている状態を示す図である。 図4に示す自重式圧力制御弁のVII−VII線横断面図である。 受圧板の変形例である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る自重式圧力制御弁及び液体供給システム、並びにインクジェット式記録装置の実施形態について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。なお、以下の説明で「上」「下」「高さ」の用語は、自重式圧力制御弁が所定の位置に所定の姿勢で正規に配置されたときの重力方向を基準とするものである。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、プリンタという。)20の正面図である。プリンタ20は、インクジェット式記録装置の一例である。なお、図1、図2において、符号LおよびRは、それぞれ左および右を示している。また、図1において、手前側および奥側は、それぞれ前側および後側である。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、プリンタ20の設置態様を何ら限定するものではない。
プリンタ20は、記録媒体である記録紙15に印刷を行うためのものである。なお、記録媒体には、普通紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料からなる記録媒体が含まれる。
プリンタ20は、プリンタ本体12と、プリンタ本体12に固定されたガイドレール18とを備えている。ガイドレール18は、左右方向に延びている。ガイドレール18には、キャリッジ13が係合している。図示は省略するが、ガイドレール18の左端側および右端側には、それぞれローラが設けられている。これらローラのうちいずれか一方のローラには、キャリッジモータ(図示せず)が連結されている。この一方のローラは、キャリッジモータによって回転駆動される。両ローラには、それぞれ無端状のベルト16が巻き掛けられている。キャリッジ13はベルト16に固定されている。上記ローラが回転してベルト16が走行すると、キャリッジ13が左右方向に移動する。このように、キャリッジ13はガイドレール18に沿って左右方向に移動する。
プリンタ本体12には、記録紙15を支持するプラテン14が設けられている。プラテン14には、上下一対のグリッドローラおよびピンチローラ(図示せず)が設けられている。グリッドローラはフィードモータ(図示せず)に連結されている。グリッドローラはフィードモータによって回転駆動される。記録紙15がグリッドローラとピンチローラとの間に挟まれた状態でグリッドローラが回転すると、記録紙15は前後方向に搬送される。
プリンタ本体12は、複数のいわゆるインクカートリッジ21を備えている。インクカートリッジ21はインクを貯留するタンク(液体供給部)である。具体的には、複数のインクカートリッジ21C、21M、21Y、21K、21Wが、プリンタ本体12に着脱自在に装着されている。インクカートリッジ21Cには、シアンインクが貯留されている。インクカートリッジ21Mには、マゼンタインクが貯留されている。インクカートリッジ21Yには、イエローインクが貯留されている。インクカートリッジ21Kには、ブラックインクが貯留されている。インクカートリッジ21Wには、インクが貯留されている。インクカートリッジ21C、21M、21Y、21K、21Wには、それぞれインク取出口(図示せず)が取り付けられている。
プリンタ20は、各色のインクごとにインク供給システムを有している。インク供給システムは、自重式圧力制御弁11と、インク吐出ヘッド(液体吐出部)25と、インク供給路(液体供給路)26とを備えている。本実施形態では、さらに、供給ポンプ23と、ダンパー24と、制御装置28とを備えている。
インク吐出ヘッド25およびダンパー24はキャリッジ13に搭載され、左右方向に往復移動する。一方、インクカートリッジ21は、キャリッジ13に搭載されておらず、左右方向に往復移動しない。そのため、キャリッジ13が左右方向に移動してもインク供給路26が破損しないように、インク供給路26の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、左右方向に延びた状態で配置されている。本実施形態では、5種類のインクを利用しているため、合計5本のインク供給路26が設けられている。それらインク供給路26は、ケーブル類保護案内装置17で覆われている。ケーブル類保護案内装置17とは、例えばケーブルベア(登録商標)である。
以下では、一例として、シアンインクを貯留するインクカートリッジ11Cに設けられたインク供給システムについて説明する。図2は、プリンタ20の部分斜視図である。図3は、インクカートリッジ21Cからインク吐出ヘッド25へインクを供給する構造を示す概略図である。ここでは印刷時のインクの流れ方向を矢印で示している。なお、図2において、符号FおよびRrは、それぞれ前および後を示している。また、図3などにおいて、符号UおよびDは、それぞれ重力方向の上方および下方を示している。
インク吐出ヘッド25は、インクを吐出するものである。インク吐出ヘッド25の下面には、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)が形成されている。インク吐出ヘッド25の内部には、圧電素子などからなるアクチュエータ(図示せず)が設けられている。このアクチュエータが駆動することにより、上記ノズルからインクが吐出される。
インクカートリッジ21Cとインク吐出ヘッド25とは、インク供給路26で連通している。インク供給路26は、インクカートリッジ21Cからインク吐出ヘッド25にインクを導く流路を形成している。インク供給路26は、柔軟性や可撓性を有している。インク供給路26の構成は特に限定されないが、例えば樹脂製の変形容易なチューブである。
ダンパー24は、インク供給路26に設けられている。ダンパー24は、インク吐出ヘッド25に連通し、インク吐出ヘッド25へインクを補給する。ダンパー24は、インクの圧力変動を緩和して、インク吐出ヘッド25のインク吐出動作を安定化する。
供給ポンプ23は、インク供給路26に設けられている。供給ポンプ23は、インクカートリッジ21Cからインク吐出ヘッド25に向かってインクを供給する送液装置である。供給ポンプ23は、例えばトロコイドポンプ式の、いわゆるチューブポンプである。
制御装置28は、供給ポンプ23の作動と停止を制御する。これにより、制御装置28は、インクカートリッジ21Cからインク吐出ヘッド25へのインクの供給を制御する。制御装置28は、典型的にはいわゆるコンピュータである。制御装置28は、中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMやRAMを備えていてもよい。
自重式圧力制御弁11は、印刷時(例えばインク吐出時)にはインクの圧力変動を緩和するように機能する。また、自重式圧力制御弁11は、非印刷時(例えばインクの非吐出時)にはインク供給路26を閉じた状態に維持するように機能する。図4は、本発明の一実施形態に係る自重式圧力制御弁11の斜視図である。図5は、図4に示す自重式圧力制御弁11のV−V線縦断面図である。図6は、図5の連通口が開いている状態を示す図である。
本実施形態の自重式圧力制御弁11は、開口が形成された中空のケース本体1と、上記ケース本体の上記開口を覆うようにケース本体1に取り付けられた感圧膜2bとを備えている。ケース本体1は、典型的には樹脂製である。ここでは、ケース本体1は円筒状に形成されている。感圧膜2bは、圧力の負荷によって膜厚方向に撓み変形可能なように構成されている。詳細には、感圧膜2bは、下方の圧力が上方の圧力よりも大きくなると上方に撓み変形するように構成されている。つまり、本実施形態の自重式圧力制御弁11は、いわゆるダイヤフラム式である。ケース本体1の内部には、高さ方向を2つの空間領域に区切る隔壁7aが配置されている。換言すれば、ケース本体1は、上下方向に2つの空間領域に仕切られている。
本実施形態では、ケース本体1の上面が開口しており、その開口部を覆うように薄膜部材2aが取り付けられている。薄膜部材2aは、ケース本体1の上面の縁部に取り付けられている。薄膜部材2aは、例えば樹脂製のフィルムである。薄膜部材2aは、可撓性を有していてもよく、可撓性を有してなくてもよい。ここでは、薄膜部材2aは略円盤形状をなしている。薄膜部材2aは、重力方向に対して略垂直に配置されている。ケース本体1と薄膜部材2aとに囲まれた空間領域が第1圧力室3である。第1圧力室3の左壁には、インクが流入するインク流入口4が形成されている。インク流入口4は、インク供給路を介してインクカートリッジと連通している。
第1圧力室3には、フィルタ10が配置されている。第1圧力室3にフィルタ10を備えることで、例えばインクに異物が混入した場合や、インク中の固形分が凝集した場合等に、それらを好適に除去することができる。フィルタ10は、例えば樹脂や金属の繊維を絡ませた不織布や、樹脂や金属の繊維を編んだメッシュである。本実施形態では、フィルタ10は、薄膜部材2aと同等の大きさの略円盤形状をなしている。フィルタ10の厚さ方向の表面は、薄膜部材2aに対して略平行になるよう配置されている。換言すれば、フィルタ10は、重力方向に対して略垂直に配置されている。これにより、フィルタ10のインク流入側の面を広くとることができ、フィルタに異物等が捕集された場合にもインクの流通を妨げることが防止されている。第1圧力室3は、フィルタ10によって上下方向に2つの空間領域3a、3cに仕切られている。
ケース本体1の下面は開口しており、その開口部を覆うように感圧膜2bが取り付けられている。感圧膜2bは、可撓性を有し、かつガス透過性や水蒸気透過性が低い材質で構成されている。感圧膜2bのインクと接する側の面は、耐インク腐食性に優れた材質からなるとよい。感圧膜2bは、例えば樹脂製のフィルムである。ここでは、感圧膜2bは略円盤形状をなしている。感圧膜2bは、重力方向に対して略垂直に配置されている。ケース本体1と感圧膜2bとに囲まれた空間領域が第2圧力室5である。感圧膜2bは、第2圧力室5の内側(ロッド部8aの側)に撓むことができる程度の張力で、ケース本体1の下面の縁部に取り付けられている。第2圧力室5の左壁には、インクが流出するインク流出口6が形成されている。インク流出口6は、インク供給路を介してインク吐出ヘッドと連通している。
隔壁7aの一部には、第1圧力室3と第2圧力室5とを連通する連通口7bが設けられている。連通口7bには、バルブロッド(弁部材)8が配置されている。バルブロッド8は、感圧膜2bの変位(撓み具合)に連動して、重力方向の上下に可動する。これにより、連通口7bが開閉される。バルブロッド8は、感圧膜2bに連結されている。バルブロッド8は、バルブロッド本体8abとシール部材8cとを備える。バルブロッド本体8abは、縦断面がT字状をなす。つまり、バルブロッド本体8abは、I字状(長軸状)のロッド部8aと、横棒状のバルブ部8bとを備える。
ロッド部8aは、連通口7bの内径よりも小さな外径を有する。ロッド部8aは、隔壁7aを貫くように連通口7bに挿入されている。ロッド部8aは、第1圧力室3から連通口7bを通って第2圧力室5に(図2の下方に)延びている。ロッド部8aの先端は、感圧膜2bに連結されている。ロッド部8aは、重力方向と略平行になるよう配置されている。これにより、ロッド部8aと感圧膜2bとが略垂直に配置され、感圧膜2bの変位をバルブロッド8に効率的に伝達できるようになっている。また、バルブロッド8の安定的な動作が確保されている。バルブ部8bは、連通口7bの内径よりも大きな外径を有する。バルブ部8bは、第1圧力室3の内部に配置される。バルブ部8bは、いわゆる錘(おもり)としての役割を担う。
シール部材8cは、バルブロッド本体8abと隔壁7aとの間に介在する。本実施形態では、シール部材8cは、ロッド部8aの周縁に円環状(Oリング状)に配置されている。シール部材8cは、バルブロッド本体8abと隔壁7aとにそれぞれ密着して、連通口7bを閉鎖する。シール部材8cは、弾性を有する材質で構成されるとよい。シール部材8cは、耐インク腐食性に優れた材質からなるとよい。シール部材8cは、ここではゴム製である。
バルブロッド8は、耐インク腐食性に優れた材質で構成される。バルブロッド本体8abは、典型的には金属製、例えば真鍮製、銅製、銀製、白金製、金製、ステンレス製等である。なかでも、比重が凡そ8g/cm、好ましくは8.4g/cm以上と大きな材質からなるとよい。これにより、バルブロッド8自身の重量(自重)が重くなる。そのため、感圧膜2bが撓み変形しないときには、バルブロッド8の浮力が抑えられ、自重によってバルブロッド8が重力方向に押圧される。これにより、連通口7bの閉鎖状態が好適に維持される。本実施形態では、自重を確保する点とコストを低減する点から、バルブロッド本体8abが真鍮製である。なお、真鍮は銅と亜鉛の合金である。真鍮の比重は、組成比によっても異なり得るが、概ね8.4〜8.6g/cm程度である。
本実施形態では、バルブロッド8の自重を重くするために、バルブロッド8(特にはバルブ部8b)が従来に比べて大きい。そして、バルブロッド8が第1圧力室3cの容積の多くを占有している。これにより、バルブロッド8の浮力が抑えられ、当該バルブロッド8の自重によって連通口7bの閉鎖状態がより良く維持される。バルブロッド8の浮力を抑えて自重を好適に確保する観点からは、バルブ部8bの体積が、第1圧力室3の全容積の概ね30%以上、例えば40%以上であるとよい。また、自重式圧力制御弁11の内部でインクを円滑に流通させる観点からは、バルブ部8bの体積が、第1圧力室3の全容積の概ね80%以下、典型的には70%以下、例えば60%以下であるとよい。本実施形態では、「第1圧力室3の全容積」、すなわちフィルタ10によって仕切られた2つの空間3a、3cの容積の和を100%としたときに、バルブ部8bの体積が凡そ41%を占め、バルブ部8bとシール部材8cとを合わせた体積が凡そ48%を占めている。
図7は、図4に示す自重式圧力制御弁11のVII−VII線横断面図である。図7は、ケース本体1の第1圧力室3c部分の断面を示している。本実施形態では、ケース本体1は、略円形の断面形状をなしている。第1圧力室3cは、ケース本体1の内径よりも一回り小さな直径の略円形の断面形状をなしている。第1圧力室3cの断面中央部には、バルブロッド本体8abのロッド部8bが配置されている。ロッド部8bは、インクを円滑に流通させる観点から、第1圧力室3cよりも一回り小さな直径の略円形の断面形状をなしている。
本実施形態ではバルブロッド8が第1圧力室3の容積の多くを占めている。このため、第1圧力室3では、バルブロッド8が小さい場合と比較して、インク流入口4から連通口7bに向かうインクの流れが遅くなりがちである。そこで、本実施形態では、第1圧力室3の内側の側面に4本の線状凸部3bが形成されている。線状凸部3bは、バルブロッド8が可動する方向、すなわちロッド部8aの軸方向と平行の方向に沿って略直線状に略等間隔で形成されている。線状凸部3bは、ロッド部8aと当接している。これによって、例えば図7のように第1圧力室3内のインク流路が狭い態様でも、線状凸部の形成されていない部分とバルブロッドとの間の隙間を伝って、連通口7bまで滞りなくインクが到達する。したがって、連通口7bが開放されたときには、第1圧力室3から第2圧力室5へとインクを円滑に移動させることができる。また、線状凸部3bはバルブロッド8の位置を安定化する機能を有する。つまり、線状凸部3bを備えることで、例えば図7の左右あるいは前後にバルブロッド8が偏ることが予防される。これにより、バルブロッドを上下方向に安定して可動させることができ、インクの流れを安定化することができる。
なお、特許文献1等に記載されるように、一般的な圧力制御弁では、バルブロッドを閉鎖位置に付勢するための付勢部材(例えばシールバネ)が必要となる。しかしながら、ここに開示される構成によれば、例えばバルブロッド8の材質や大きさを調整することにより、従来必須であった付勢部材を用いることなく、連通口7bの閉鎖状態(自己封止状態)を好適に維持することができる。
バルブロッド本体8abのロッド部8aは、感圧膜2bの側に端面を有している。感圧膜2bとロッド部8aの端面との間には、受圧板9aが配置されている。受圧板9aは感圧膜2bの表面に載せ置かれている。受圧板9aとバルブロッド本体8abのロッド部8aとは、略垂直に配置されている。換言すれば、受圧板9aは重力方向と略垂直に配置されている。受圧板9aを備えることで、感圧膜2bの撓み変形に基づく変位をバルブロッド8に安定して伝えることができる。本実施形態では、受圧板9aの受圧面積(つまり、感圧膜2bの変位が作用する面積)が、ロッド部8aの感圧膜2bの側の端面に比べて、相対的に大きい。また、感圧膜2bの撓み変形を阻害しないように、受圧板9aの受圧面積が感圧膜2bの表面積より小さい。これにより、感圧膜2bの撓みをバルブロッド8に効率的かつ安定的に伝達することができる。
受圧板9aは、感圧膜2bよりも硬質で、かつ感圧膜2bの変位を阻害しないように、軽量な材質で構成される。受圧板9aはまた、耐インク腐食性に優れた材質からなるとよい。受圧板9aは、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂製である。受圧板9aの形状は特に限定されないが、ここでは感圧膜2bよりも一回り小さな略円板状体である。図8は、受圧板9aの変形例である。図8(a)、(b)の受圧板9aは蓮根形状であり、幅が略一定の円環状の外周部91と、その内側に架け渡された幅が略一定の交差部92とを有している。図8(c)の受圧板9aは、円環状の外周部91の内側がメッシュ形状である。図8(d)の受圧板9aは、円環状の外周部91の内側がハニカム形状である。図8に例示する受圧板は、いずれも感圧膜2bの側の面からバルブロッド8の側の面に向かう板厚方向に貫通する貫通口93を有する。表面に貫通口を有する受圧板を用いることで、受圧面積を大きく維持しつつ、受圧板の軽量化を図ることができる。その結果、感圧膜2bが第2圧力室5の内部の圧力変化に追従して、より俊敏に撓み変形するようになる。
受圧板9aとバルブロッド8のロッド部8aとの間には、コイルバネ9bが配置されている。具体的には、受圧板9aのバルブロッド8側の表面に、リング状の突起部9cが形成されている。この突起部9cによって、受圧板9aのロッド部8a側の表面に円柱状のコイルバネ9bの一端が固定されている。より詳しくは、突起部9cの外側にコイルバネ9bが巻き付けられている。受圧板9aとコイルバネ9bとを一体化することで、これら部材が安定に当接している。また、受圧板9aとバルブロッド8との間にコイルバネ9bを配置することで、感圧膜2bが第2圧力室5の外側(図2の下方)に撓むことが防止されている。これにより、自重式圧力制御弁11の内部が負圧に維持される。つまり、コイルバネ9bは、感圧膜2bを上方に引っ張り上げる負圧保持部材として機能するものである。非印刷時には、第2圧力室5の圧力がインク吐出ヘッド25のノズル(図示せず)の圧力と略同等となる。ノズルは大気解放されているため、第2圧力室の圧力を負圧とすることで、ノズルからのインク漏れを防止することができる。
コイルバネ9bは、ロッド部8aの感圧膜2bの側の端面よりも一回り大きい巻き経を有している。コイルバネ9bは、ロッド部8aの感圧膜2bの側の端面を挿入可能なように形成されている。バルブロッド本体8abの端部をコイルバネ9bに挿入することで、バルブロッド8と受圧板9aとが安定的に当接するようになる。また、バルブロッド8を上下方向にスムーズに可動させることができる。これにより、インクの圧力変動(脈動)を小さく抑えることができる。つまり、コイルバネ9bは緩衝部材としても機能するものである。
非印刷時、つまりインク吐出ヘッドからインクが吐出されないときには、第2圧力室5に所定量以上のインクが貯留されている。そのため、バルブロッド8のシール部材8cは、図5に示すように自重によって隔壁7aに押し付けられた状態となっている。これにより、連通口7bが閉鎖された自己封止の状態が保たれる。換言すれば、連通口7bは、第2圧力室5内のインクが所定量まで減少して第2圧力室5が負圧にならない限り、開放されない。ここに開示される構成では、バルブロッド8の自重を利用することで、いわゆる自己封止の状態を実現している。したがって、シールバネ等の付勢部材を使用する必要がなく、長期間に亘って自己封止機能を適切に維持することができる。
一方、プリンタ20の印刷が開始されると、制御装置28によって供給ポンプ23が駆動される。同時に、インク吐出ヘッド25のノズルから記録紙15に向かってインクが吐出される。インクが吐出されると、ダンパー24に貯留されているインクがインク吐出ヘッド25に供給される。インク貯留量検出装置により、ダンパー24のインク貯留量が少なくなったことが検知されると、制御装置28は供給ポンプ23を駆動する。これにより、自重式圧力制御弁11の第2圧力室5内のインクが吐出ヘッドの側に吸い出され、ダンパー24に送られる。すると、第2圧力室5のインク貯留量が減少して、第2圧力室5の内部が負圧になる。その結果、図6に示すように、感圧膜2bが大気圧に押されて第2圧力室5の内側に(図6の上方に)撓む。この感圧膜2bの動きにより、バルブロッド8は、自身の重量(自重)に抗して上方に押し上げられる。そして、バルブロッド8のシール部材8cが隔壁7aから離れて、連通口7bが開放されると、第1圧力室3から第2圧力室5へインクが流入する。なお、図6では印刷時のインクの流れ方向を矢印で示している。
第1圧力室3から第2圧力室5にインクが流入するにしたがって、第2圧力室5の負圧が解消される。これに伴い、感圧膜2bの上方への撓みが緩和される。その結果、バルブロッド8が自重によって下方に戻される。そして、バルブロッド8のシール部材8cと隔壁7aとが接触すると、連通口7bが閉鎖される。バルブロッド8は、自重を利用することで比較的緩やかに上下方向に移動する。このため、連通口7bの開閉に伴うインクの圧力変動を小さく抑えることができる。また、上記構成によれば、感圧膜2bの撓み変形に連動して連通口7bが開閉する。このため、自重式圧力制御弁11を電気的に制御する必要がなく、簡便である。
自重式圧力制御弁11の第1圧力室3はインクカートリッジ21Cと連通している。このため、第1圧力室3で減少した分のインクは、インクカートリッジ21Cから補充される。以上により、印刷時には、インクカートリッジ21Cからインク吐出ヘッド25へインクが安定して供給され、高い印刷品質を安定的に発揮することができる。
ここに開示される自重式圧力制御弁11は、上述の通りバルブロッド8の自重を利用して連通口7bを閉鎖するものである。したがって、バルブロッド8の安定的な動作を確保する観点からは、自重式圧力制御弁11が動かないように固定されていることが好ましい。換言すれば、バルブロッド8のロッド部8aの軸方向が鉛直方向となるように、自重式圧力制御弁11を支持する支持部を備えるとよい。例えば、固定具によって自重式圧力制御弁11が水平な載置台の上に取り付けられているとよい。
感圧膜2bのロッド部8a側と反対側の面(外側の面)は、大気と接しているとよい。これにより、大気圧が変わると感圧膜2bの外側の面の圧力もそれに応じて自動的に変わる。そのため、複雑な制御を行うことなく、大気圧の変化に適切に対処することができる。そのため、ノズルからインクが漏れることを的確に防止することができる。また、印刷時には、ノズルからインクを円滑に吐出することができる。その点で、上記載置台には、感圧膜7bの配置される部分に、感圧膜7bと同等かそれよりも大きな貫通口が形成されているとよい。例えば、固定部1aによって、上記載置台に形成された貫通口の縁部に自重式圧力制御弁11を取り付けるとよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することが可能である。
例えば、上記した各実施形態では、液体供給部に貯留された液体がインクであったが、これには限定されない。液体は、例えば記録装置のメンテナンスに使用する洗浄液等であってもよい。
また、上記した実施形態では、インクジェット式記録装置がインクジェットプリンタ20であったが、これには限定されない。インクジェット式記録装置は、画像を記録できることが可能な装置であればよい。また、上記したインク供給システム並びにインクジェットプリンタ20は、インクカートリッジ21(液体供給部)と、インク吐出ヘッド(液体吐出部)25と、インク供給路(液体供給路)26と、自重式圧力制御弁11と、供給ポンプ23と、ダンパー24と、制御装置28とを備えているが、これには限定されない。例えば供給ポンプ23および/またはダンパー24は、必要に応じて設ければよい。あるいは、上記の構成要素に加えて、印刷時以外のときにインク吐出ヘッド25のノズルを覆うキャップと、当該キャップ内を吸引する吸引ポンプとをさらに備えていてもよい。
また、上記した実施形態では、自重式圧力制御弁11がインクジェット式記録装置に搭載されていたが、これには限定されない。自重式圧力制御弁11は、例えばインクジェット方式を採用する種々の製造装置や、マイクロピペット等の計測器具等、液体供給システムを備える各種用途で使用可能である。
1 ケース本体
2b 感圧膜
3、3a、3c 第1圧力室
3b 線状凸部
4 インク流入口
5 第2圧力室
6 インク流出口
7a 隔壁
7b 連通口
8 バルブロッド
8a バルブロッド本体
8b シール部材
9a 受圧板
9b コイルバネ(緩衝部材)
10 フィルタ
11 自重式圧力制御弁

Claims (11)

  1. 液体を貯留する液体供給部と、
    液体を吐出する液体吐出部と、
    一端が前記液体供給部と連通し、他端が前記液体吐出部と連通する液体供給路と、
    前記液体吐出部を搭載し、所定の方向に往復移動するキャリッジと、
    前記液体供給路に配置された自重式圧力制御弁と、
    を備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記キャリッジは、前記自重式圧力制御弁を搭載しておらず、
    前記自重式圧力制御弁は、
    開口が形成された中空のケース本体と、
    前記ケース本体の内部に配置され、前記ケース本体の内部を第1圧力室と前記開口につながる第2圧力室とに仕切る隔壁と、
    前記ケース本体に形成され、前記第1圧力室と連通する流入口と、
    前記ケース本体に形成され、前記第2圧力室と連通する流出口と、
    前記隔壁に形成され、前記第1圧力室と前記第2圧力室とを連通する連通口と、
    前記連通口の内径よりも小さな外径を有し、前記隔壁を貫くように前記連通口に挿入されたロッド部と、前記連通口の内径よりも大きな外径を有し、前記第1圧力室の内部に配置されたバルブ部とを含んだバルブロッドと、
    前記ケース本体の前記開口を覆うように前記ケース本体に取り付けられ、前記バルブロッドの前記ロッド部の先端部が連結され、前記ロッド部の側に撓み変形可能な感圧膜と、
    を備え、
    前記第1圧力室が前記第2圧力室の上方に位置するように設置され、かつ前記感圧膜が前記ロッド部の側に撓み変形していないときに、前記バルブロッドの自重のみによって前記連通口が前記バルブ部により閉じた状態に維持されるように構成されている、インクジェット式記録装置。
  2. 前記バルブロッドの前記ロッド部は端面を有し、
    前記感圧膜と前記ロッド部の前記端面との間に介在し、前記ロッド部の前記端面の面積よりも大きな面積を有する受圧板を備えた、請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  3. 前記受圧板と前記バルブロッドの前記ロッド部との間に配置された緩衝部材を備えた、請求項2に記載されたインクジェット式記録装置。
  4. 前記緩衝部材は、前記受圧板の前記バルブロッドの側の面に取り付けられている、請求項3に記載されたインクジェット式記録装置。
  5. 前記バルブロッドは真鍮製である、請求項1から4までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
  6. 前記バルブロッドの前記バルブ部の体積が、前記第1圧力室の全容積の30%以上を占める、請求項1から5までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
  7. 前記第1圧力室にフィルタを備える、請求項1から6までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
  8. 前記ケース本体における前記第1圧力室の内側の側面には、前記バルブロッドの前記ロッド部の軸方向と平行の方向に沿った線状凸部が形成されている、請求項1から7までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
  9. 前記受圧板は、前記感圧膜の側の面から前記バルブロッドの側の面に向かう方向に貫通する貫通口を有する、請求項2から4までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
  10. 前記バルブロッドの前記ロッド部の軸方向が鉛直方向となるように前記自重式圧力制御弁を支持する支持部を備えた、請求項1から9までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
  11. 前記液体吐出部は、大気開放されたノズルを有し、
    前記自重式圧力制御弁の前記感圧膜の前記ロッド部と反対側の面は、大気に晒されている、請求項1から10までの何れか一つに記載されたインクジェット式記録装置。
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