JP2005233298A - パイロット弁及び空気圧シリンダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明は、パイロット弁1において、ピストン22側開口部を備え、ピストン22側開口部がピストン22により閉塞されてエア溜まり空間S1を形成するゴムクッション23と、エア溜まり空間S1と操作ポート26を連通させるオリフィス32とを有するので、流体制御信号に対する応答性の安定化が図れ、ウォーターハンマーの低減を図ることができ、パイロット弁1自体または弁周辺の配管部材の破損等を防止できる。また、空気圧シリンダに応用することで空気圧シリンダのピストンストロークにおける衝撃を緩衝させることができる。
【選択図】 図1
Description
<従来技術1>
従来のパイロット弁においては、閉弁時に操作ポートからの単位時間当たりのエア排出量を低下させることによって、加圧室の減圧速度を低下させてパイロット弁の閉弁速度を低下させることとしていた。これにより、出力ポート側の流体が負圧となるのを緩和させてウォーターハンマーの低減を図り、パイロット弁自体または弁周辺の配管部材の破損等を防止しようとするものであった。以下、従来技術1について図20にて説明する。
特許文献1として、当接相手のロッドカバーに与えるピストンの衝撃を緩衝するための機構を有するシリンダが存在する。以下に、特許文献1のシリンダにつき図21から図23にて説明する。
シリンダチューブ102内に形成された内部空間内には、金属製のロッド106を一方の端面に有した金属製のピストン107が摺動可能に収容されている。ロッド106側の圧力作用室108は、ロッドカバー109の内端面、シリンダチューブ102の内周面、ピストン107の端面及びロッド106の周面によって区画されている。この圧力作用室108には、ポート110が連通している。ロッドカバー109の内端面において段差D1 がある部分には、緩衝体保持溝111が形成されている。この緩衝体保持溝111は、環状であってシリンダチューブ102の中心軸方向に向かって開口している。そして、保持溝111には、弾性を有する緩衝体としてのゴムクッション112が嵌着されるようになっている。
図22に示されるように、ゴムクッション112は、中心に貫通孔を有するリング状部材であり、かつその第1の端部E1側の径と第2の端部E2側の径とは異なっている。第1の端部E1とは保持溝111によって支持される側の端部を指し、第2の端部E2とは保持溝111によって支持されない側の端部を指す。
また、第1の端部E1側には、被保持部115が突設されている。そして、被保持部115を保持溝111に遊嵌することにより、ピストン107及びロッドカバー109に対してゴムクッション112が保持されている。
そして、弾性体であるゴムクッション112には、自身の撓みを解消させるような復帰力が生まれる。そして、この撓みに起因する復帰力がピストン107をストロークの反対方向に押し戻そうとする。また、ゴムクッション112のシール作用によりエア溜まりS内のエアが圧縮されることによっても抗力が生じる。
従って、前記復帰力及び抗力によってピストン107の慣性エネルギーが吸収され、もって衝撃の緩衝が図られる。
(1)従来技術1では、パイロット弁の閉弁動作開始より操作ポート26からの単位時間当たりのエア排出量を低下させるので、パイロット弁の閉弁時間が全体として長くなり、流体制御に対する応答性(閉弁動作を開始させてから完全に閉弁状態になるまでの応答性)が悪いという問題点があった。
肉厚部分の端部30側をシリンダ21の上面に取り付けた場合、図1に示すように弾性変形前においては、肉薄部分の端部31側がシリンダ21の上面から浮き上がり、ピストン22に向かって飛び出した状態で略中空円筒形状を形成する。
図1に示すようにパイロット弁1が開弁状態の場合に、操作ポート26からエアを排出すると加圧室25のエア圧が減少し、ピストン22はスプリング24の下方への付勢力により、下方へ摺動する。
図6に示すように、パイロット弁1は閉弁直前だけ摺動速度を低下させることになるので、従来技術1のパイロット弁100にて手動により加圧室の減圧速度を低下させる場合に閉弁するまでに要する時間(T1)に比べて、パイロット弁1が閉弁するまでに要する時間(T2)は少なくて済むことが分かる。
図7より、従来技術1のパイロット弁100に比べ、パイロット弁1は圧力値の変動幅が小さいことが分かる。
実施例1のパイロット弁1は、シリンダ21内部の密閉空間においてピストン22とスプリング24とから構成されるパイロット機構と、ピストン22と一体のダイアフラム弁体42と弁本体11とから構成される弁機構を有するパイロット弁において、ピストン22側開口部を備え、ピストン22側開口部がピストン22により閉塞されてエア溜まり空間S1を形成するゴムクッション23と、エア溜まり空間S1と操作ポート26を連通させるオリフィス32とを有するので、流体制御信号に対する応答性の安定化が図れる。
従って、図6、図7に示すようにウォーターハンマーの低減を図れ、パイロット弁1自体または弁周辺の配管部材の破損等を防止できる。
従って、ウォーターハンマーの低減を図れ、パイロット弁1自体または弁周辺の配管部材の破損等を防止できる。
端部56側をシリンダ51の上面に取り付けた場合、図8に示すように弾性変形前においては、端部56側がシリンダ51の上面から浮き上がり、ピストン22に向かって飛び出した状態で貫通孔を形成する。
実施例1のパイロット弁1との相違点として、図9に示すように押さえ54を介してナット55によりゴムクッション53が取り付けられているため、ピストン22がストロークエンド付近にまで到達し、図11に示すようにピストン22の下面にゴムクッション53の端部57が当接して、エア溜まり空間S1が形成された場合に、このエア溜まり空間S1内のエアは確実に密閉される。その他の作用は、実施例1と同じであるため以下の説明は省略する。
実施例2のパイロット弁2は、ゴムクッション53は、端部56の外径が端部57の外径よりも大きく、端部56は押さえ54を介してナット55によりシリンダ51側に固定され、端部57にはピストン22のロッド部を摺動可能に挿通させるための貫通孔が形成され、パイロット弁2が開弁状態から閉弁状態へ移動する際には端部56を基準に端部57がピストン22のストローク方向に撓むものであって、オリフィス32はシリンダ51に形成されているので、実施例1のパイロット弁1に対して、より流体制御信号に対する応答性の安定化を図ることができる。
従って、実施例1のパイロット弁1に対して、より確かにウォーターハンマーの低減を図れ、パイロット弁自体または弁周辺の配管部材の破損等を防止できる。
図13に示すように前記実施例1のパイロット弁1との構成における相違点は、シリンダ61の溝にゴムクッション62が上方から圧入固定され、かつシリンダ61にはオリフィスが形成されておらず、図14に示すようにゴムクッション62にオリフィス63、エア供給孔64が形成されている点である。
その他の構成は、実施例1のパイロット弁1と同じであるため、以下説明を省略する。
図13に示すようにパイロット弁3が開弁状態の場合に、操作ポート26からエアを排出すると加圧室25のエア圧が減少し、ピストン22はスプリング24の下方への付勢力により、下方へ摺動する。
実施例3のパイロット弁3では、ゴムクッション62は、断面が中空円筒形状であって弾性力によりシリンダ21に圧入され、オリフィス63及びエア供給孔64がゴムクッション62に形成されているので、実施例1のパイロット弁1と同様の効果に加え、シリンダ61及びゴムクッション62の構造が簡易で加工が容易となり、また、ゴムクッション62のシリンダ61への取り付けも容易になる。
従って、実施例1のパイロット弁1に対して、より加工コストが低減され、組み付けも容易になる。
例えば、空気圧シリンダのピストンストロークにおける衝撃を緩衝させる機構として使用することで、ピストンストロークにおける消音効果を得ることができたり、空気圧シリンダの耐久性を維持する効果を得ることができる。そこで、前記特許文献1の流体圧シリンダ101に前記実施例1の機構を使用した空気圧シリンダ4の断面図を図17に、前記実施例2の機構を使用した空気圧シリンダ5の断面図を図18に、前記実施例3の機構を使用した空気圧シリンダ6の断面図を図19に示す。
以上のような空気圧シリンダの作用及び効果については、前記実施例1乃至実施例3で示した作用及び効果と同様であり敢えて説明は要しないと考えるので、以下の説明は省略する。
2 パイロット弁(実施例2)
3 パイロット弁(実施例3)
4 空気圧シリンダ(実施例4)
5 空気圧シリンダ(実施例5)
6 空気圧シリンダ(実施例6)
11 弁本体
12 ピストンシリンダ
21 シリンダ(実施例1)
22 ピストン
23 ゴムクッション(実施例1)
25 加圧室
32 オリフィス
41 弁座
42 ダイアフラム弁体
43 入力ポート
44 出力ポート
51 シリンダ(実施例2)
53 ゴムクッション(実施例2)
61 シリンダ(実施例3)
63 ゴムクッション(実施例3)
Claims (8)
- シリンダ内部の密閉空間においてピストンと付勢手段とから構成されるパイロット機構と、前記ピストンと一体のダイアフラム弁体と弁本体とから構成される弁機構を有するパイロット弁において、
ピストン側開口部を備え、前記ピストン側開口部がピストンにより閉塞されてエア溜まり空間を形成する弾性体と、
前記エア溜まり空間とポートを連通させるオリフィスとを有することを特徴とするパイロット弁。 - 請求項1のパイロット弁において、
前記弾性体は、略中空円筒形状であって中空の一端が開口する肉厚部分と、
前記中空の他端部に前記肉厚部分の端部から中心方向に延設され前記ピストン側開口部を形成する肉薄部分とを有し、
前記オリフィスは前記シリンダに形成されたことを特徴とするパイロット弁。 - 請求項1のパイロット弁において、
前記弾性体は、一端部の外径が他端部の外径よりも大きく、前記一端部は固定具により前記シリンダ側に固定され、前記他端部には前記ピストンのロッド部を摺動可能に挿通させるための貫通孔が形成され、パイロット弁が開弁状態から閉弁状態へ移動する際には前記一端部を基準に前記他端部が前記ピストンのストローク方向に撓むものであって、
前記オリフィスは前記シリンダに形成されたことを特徴とするパイロット弁。 - 請求項1のパイロット弁において、
前記弾性体は断面が中空円筒形状であって弾性力により前記シリンダに圧入され、
前記オリフィス及びエア供給孔が前記弾性体に形成されたことを特徴とするパイロット弁。 - ピストン側開口部を備え前記ピストン側開口部がピストンにより閉塞されてエア溜まり空間を形成する弾性体を有する空気圧シリンダにおいて、
前記エア溜まり空間とポートを連通させるオリフィスとを有することを特徴とする空気圧シリンダ。 - 請求項5の空気圧シリンダにおいて、
前記オリフィスは前記ピストンのロッドが摺動可能に挿入されたロッドカバーに形成されたことを特徴とする空気圧シリンダ。 - 請求項5の空気圧シリンダにおいて、
前記弾性体は断面が中空円筒形状であって弾性力により前記シリンダに圧入され、
前記オリフィス及びエア供給孔が前記弾性体に形成されたことを特徴とする空気圧シリンダ。 - 請求項6の空気圧シリンダにおいて、
前記弾性体の一端部は固定具により前記ロッドカバー側に固定されたことを特徴とする空気圧シリンダ。
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