JP7242810B2 - 液体循環装置、及び液体吐出装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、液体循環装置、及び液体吐出装置に関する。
液体(インク)を吐出する液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)と、液体吐出ヘッドを含む循環路において液体を循環させる液体循環装置と、を備える液体吐出装置が知られている。液体循環装置は、インク補給タンクから液体吐出ヘッドにインクを補給し、液体吐出ヘッドからインクを回収し、インク補給タンクに戻す。液体循環装置は、印加された電圧によって変形するアクチュエータを利用したポンプを有する。液体循環装置は、昇圧回路の出力電圧を調整することにより、ポンプを構成するアクチュエータに印加する駆動電圧を調整する。これにより、液体循環装置は、ポンプの送液能力を調整する。
液体循環装置では、インク補給タンクのインク残量を検知していない場合、液体吐出ヘッドに十分なインクを供給することができない場合がある。この結果、液体吐出ヘッドにおいて、吐出不良及び温度上昇などが生じる可能性があるという課題がある。
特開2007-313884号公報
本発明は、液体不足を検出可能な液体循環装置、及び液体吐出装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る液体循環装置は、循環路と、第1のポンプと、第2のポンプと、バッファタンクと、圧力センサと、プロセッサとを具備する。循環路は、液体補給タンクと液体吐出ヘッドを接続する。第1のポンプは、前記液体補給タンクから液体を吸い上げ、前記液体吐出ヘッドに供給する。第2のポンプは、前記液体吐出ヘッドから液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する。バッファタンクは、前記循環路における前記液体吐出ヘッドの一次側と前記液体吐出ヘッドの二次側とを前記液体吐出ヘッドを通さずに接続し、液体が流入する。圧力センサは、前記バッファタンク内の圧力を検出する。プロセッサは、前記圧力センサが検出した圧力データに基づいて、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプの駆動電圧を制御し、前記圧力データ、前記第1のポンプの駆動電圧、及び前記第2のポンプの駆動電圧に基づいて、液体不足か否かを判断する。
図1は、一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成例についての説明図である。 図2は、一実施形態に係る液体吐出装置の構成例についての説明図である。 図3は、一実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成例についての説明図である。 図4は、一実施形態に係る圧電ポンプの構成例についての説明図である。 図5は、一実施形態に係るモジュール制御部の構成例についての説明図である。 図6は、一実施形態に係るモジュール制御部によるノズル面圧の制御についての説明図である。 図7は、一実施形態に係るインク不足判定処理についての説明図である。
以下、一実施形態に係る液体循環装置、及び液体吐出装置について図面を参照して説明する。
以下、一実施形態に係る液体吐出装置10及び液体吐出装置10を備えるインクジェット記録装置1について、図1乃至図7を参照して説明する。各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。図1はインクジェット記録装置1の構成を示す側面図である。図2は液体吐出装置10の構成を示す説明図である。図3は液体吐出ヘッド20の構成を示す説明図である。図4は第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の構成を示す説明図である。
図1に示すインクジェット記録装置1は、複数の液体吐出装置10と、液体吐出装置10を移動可能に支持するヘッド支持機構11と、記録媒体Sを移動可能に支持する媒体支持機構12と、ホスト制御装置13と、を備える。
図1に示すように、複数の液体吐出装置10が、所定の方向に並列して配置されヘッド支持機構11に支持される。液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド20及び循環装置30を一体に備える。液体吐出装置10は、液体として例えばインクIを液体吐出ヘッド20から吐出することで、対向して配される記録媒体Sに所望の画像を形成する。
複数の液体吐出装置10は、複数の色、例えばシアンインク、マゼンタインク、イエロインク、ブラックインク、ホワイトインクを、それぞれ吐出するが、使用するインクIの色あるいは特性は限定されない。たとえばホワイトインクに換えて、透明光沢インク、赤外線または紫外線を照射したときに発色する特殊インク等を吐出可能である。複数の液体吐出装置10は、それぞれ使用するインクが異なるものの同じ構成である。
まず液体吐出ヘッド20について説明する。
図3に示される液体吐出ヘッド20は、インクジェットヘッドであり、インクが流入する供給口20a、インクが流出する回収口20b、複数のノズル孔21aを有するノズルプレート21と、基板22と、基板22に接合されたマニフォルド23と、を備える。
基板22は、ノズルプレート21に対向して接合され、ノズルプレート21との間に複数のインク圧力室25を含む所定のインク流路28を形成する所定形状に構成されている。基板22は、同じ列の複数のインク圧力室25の間に配される隔壁を備える。基板22の、各インク圧力室25に面する部位には、電極24a,24bを備えるアクチュエータ24が設けられている。
アクチュエータ24は、ノズル孔21aに対向配置されており、アクチュエータ24とノズル孔21aとの間にインク圧力室25が形成される。アクチュエータ24は駆動回路に接続される。液体吐出ヘッド20は、モジュール制御部38の制御によりアクチュエータ24が電圧に応じて変形することで、対向配置されたノズル孔21aから液体を吐出させる。
次に循環装置30について説明する。
図2に示すように、循環装置30は、金属製の連結部品により液体吐出ヘッド20の上部に一体に連結されている。循環装置30は、液体吐出ヘッド20を通り液体が循環可能に構成された所定の循環路31、第1循環ポンプ33、バイパス流路34、バッファ装置100としてのバッファタンク35、第2循環ポンプ36、開閉バルブ37、及び液体吐出動作を制御するモジュール制御部38を備える。
また、循環装置30は、循環路31の外部に設けられるインク補給タンク(液体補給タンク)としてのカートリッジ51を備える。
カートリッジ51は、インクを保有可能に構成され、内部の空気室は大気開放されている。
まず循環路31について説明する。
循環路31は、第1流路31a、第2流路31b、第3流路31c、及び第4流路31dを備える。第1流路31aは、インク補給タンクであるカートリッジ51と第1循環ポンプ33を接続する。第2流路31bは、第1循環ポンプ33と液体吐出ヘッド20の供給口20aとを接続する。第3流路31cは、液体吐出ヘッド20の回収口20bと第2循環ポンプ36とを接続する。第4流路31dは、第2循環ポンプ36とカートリッジ51とを接続する。第1流路31a及び第4流路31dは、金属または樹脂材料で構成されるパイプと、パイプの外面を覆うチューブとを備える。第1流路31a及び第4流路31dのパイプの外面を覆うチューブは、例えばPTFEチューブである。
循環路31を循環するインクは、カートリッジ51から第1流路31a、第1循環ポンプ33、第2流路31b、及び液体吐出ヘッド20の供給口20aを通って液体吐出ヘッド20内に至る。また、循環路31を循環するインクは、液体吐出ヘッド20から液体吐出ヘッド20の回収口20b、第3流路31c、第2循環ポンプ36、及び第4流路31dを通ってカートリッジ51に至る。
次に第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36について説明する。
第1循環ポンプ33は、液体を送り出すポンプである。第1循環ポンプ33は、第1流路31aから第2流路31bに向けて液体を送り出す。即ち、第1循環ポンプ33は、アクチュエータの動作によりインク補給タンクであるカートリッジ51からインクを吸い上げ、液体吐出ヘッド20に供給する加圧ポンプである。
第2循環ポンプ36は、液体を送り出すポンプである。第2循環ポンプ36は、第3流路31cから第4流路31dに向けて液体を送り出す。即ち、第2循環ポンプ36は、アクチュエータの動作により液体吐出ヘッド20からインクを回収し、カートリッジ51に補給する減圧ポンプである。
第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、例えば図4に示されるように圧電ポンプ60として構成されている。圧電ポンプ60は、ポンプ室58と、ポンプ室58に設けられ電圧により振動する圧電アクチュエータ59と、ポンプ室58の入口及び出口に配された逆止弁61,62と、を備える。圧電アクチュエータ59は、例えば約50Hzから200Hzの周波数で振動可能に構成される。第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、配線により駆動回路に接続されモジュール制御部38の制御によって制御可能に構成されている。
例えば、圧電アクチュエータ59に印加される電圧が変化することにより、図4の上下で示されるように、ポンプ室58を収縮させる方向、またはポンプ室58を拡張させる方向に圧電アクチュエータ59が変形する。これにより、ポンプ室58の容積が変化する。例えば、圧電アクチュエータ59がポンプ室58を拡張させる方向に変形した場合、ポンプ室58の入口の逆止弁61が開き、ポンプ室58にインクが引き入れられる。また例えば、圧電アクチュエータ59がポンプ室58を収縮させる方向に変形した場合、ポンプ室58の出口の逆止弁62が開き、ポンプ室58のインクが他方に送り出される。この動作の繰り返しにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、それぞれ一方からインクを引き入れ、他方からインクが送り出す。
なお、圧電アクチュエータ59の最大変化量は、圧電アクチュエータ59に印加される電圧に応じている。圧電アクチュエータ59に印加される電圧が大きくなると、圧電アクチュエータ59の最大変化量が大きくなる。また、圧電アクチュエータ59に印加される電圧が小さくなると、圧電アクチュエータ59の最大変化量が小さくなる。また、圧電ポンプ60の送液能力は、圧電アクチュエータ59の最大変化量に応じている。即ち、モジュール制御部38は、圧電アクチュエータ59に印加する電圧を制御することにより、圧電ポンプ60の送液能力を制御する。
次にバイパス流路34及びバッファタンク35について説明する。
バイパス流路34は、第2流路31bと、第3流路31cとを接続する流路である。バイパス流路34は、循環路31における液体吐出ヘッド20の一次側である供給口20aと、液体吐出ヘッド20の二次側である回収口20bとを、液体吐出ヘッド20を通らずに短絡的に接続する。
バイパス流路34にはバッファタンク35が接続されている。具体的には、バイパス流路34は、バッファタンク35の一対の側壁の下部の所定箇所と第2流路31bとを接続する第1バイパス流路34aと、バッファタンク35の一対の側壁の下部の所定箇所と第3流路31cとを接続する第2バイパス流路34bとを備える。
例えば、第1バイパス流路34a及び第2バイパス流路34bは、同じ長さ及び同じ径を有し、いずれも循環路31よりも小径に構成されている。例えば、循環路31の直径は、第1バイパス流路34a及び第2バイパス流路34bの直径の2倍~5倍程度に設定される。第1バイパス流路34a及び第2バイパス流路34bは、第2流路31bと第1バイパス流路34aとの接続位置と液体吐出ヘッド20の供給口20aとの距離と、第3流路31cと第2バイパス流路34bとの接続位置と液体吐出ヘッド20の回収口20bとの距離とが等しくなるように設けられている。
バッファタンク35は、バイパス流路34の流路断面積よりも大きい流路断面積を有し、液体を貯留可能に構成されている。バッファタンク35は、例えば上壁、下壁、後壁、前壁、及び左右一対の側壁を有し、内部に液体を貯留する収容室35aを形成する矩形の箱状に構成されている。第1バイパス流路34aとバッファタンク35との接続位置と、第2バイパス流路34bとバッファタンク35との接続位置とは、同じ高さに設定される。バッファタンク35内の収容室35aの下部領域には、バイパス流路34を流れるインクが配され、収容室35aの上部領域には空気室が形成される。すなわちバッファタンク35は、所定量の液体及び空気が貯留可能である。また、バッファタンク35には、バッファタンク35内の空気室を大気開放可能に構成された開閉バルブ37、及び圧力センサ39が設けられている。
開閉バルブ37は、例えば電源が入った時に開き、電源が切れたら閉じる、ノーマルクローズのソレノイド開閉バルブである。開閉バルブ37は、モジュール制御部38の制御により開閉されることで、バッファタンク35の空気室を大気に対して開閉可能に構成される。
圧力センサ39は、バッファタンク35内の空気室の圧力を検出し、圧力の値を示す圧力データをモジュール制御部38へ送る。開閉バルブ37が開いており、バッファタンク35の空気室が大気に対して開放されている場合、圧力センサ39が検出する圧力データは、大気圧と等しい値になる。圧力センサ39は、開閉バルブ37が閉じており、バッファタンク35の空気室が大気に対して開放されていない場合のバッファタンク35の空気室の圧力を検出する。
圧力センサ39は、例えば半導体ピエゾ抵抗圧力センサを利用して圧力を電気信号として出力する。半導体ピエゾ抵抗圧力センサは、外部からの圧力を受けるダイヤフラムと、このダイヤフラムの表面に形成された半導体歪ゲージとを備える。半導体ピエゾ抵抗圧力センサは、外部からの圧力によるダイヤフラムの変形に伴い歪ゲージに生じるピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を電気信号に変換して圧力を検出する。
次に、モジュール制御部38について説明する。
図5は、モジュール制御部38の構成例について説明する為の説明図である。
モジュール制御部38は、液体吐出ヘッド20、第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、及び開閉バルブ37の動作を制御する。モジュール制御部38は、CPU(Central Processing Unit)71、メモリ72、通信インターフェース73、循環ポンプ駆動回路74、バルブ駆動回路76、及び液体吐出ヘッド駆動回路77を備える。
CPU71は、演算処理を実行する演算素子(たとえば、プロセッサ)である。CPU71は、メモリ72に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。CPU71は、メモリ72に格納されているプログラムを実行することにより、種々の制御を実行可能な制御回路として機能する。
メモリ72は、種々の情報を記憶する記憶装置である。メモリ72は、例えばROM(Read Only Memory)72a、及びRAM(Random Access Memory)72bを備える。
ROM72aは、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM72aは、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶する。例えば、ROM72aは、圧力制御に用いられる制御データとして、ノズル孔21aのインク圧力を算出する算出式や、目標圧力範囲、各ポンプの調整最大値などの各種設定値を記憶する。
RAM72bは、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM72bは、CPU71の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM72bは、CPU71が実行するプログラムを一時的に格納する。
通信インターフェース73は、他の機器と通信するインタフェースである。通信インターフェース73は、例えば、液体吐出装置10に印刷データを送信するホスト制御装置13との通信を中継する。
循環ポンプ駆動回路74は、CPU71の制御に基づき、圧電ポンプ60の圧電アクチュエータ59に駆動電圧を印加し、圧電ポンプ60を駆動する。これにより、循環ポンプ駆動回路74は、循環路31にインクを循環させる。循環ポンプ駆動回路74は、循環ポンプ毎に設けられている。第1循環ポンプ33に接続された循環ポンプ駆動回路74は、第1循環ポンプ33の圧電アクチュエータ59に駆動電圧を印加する。第2循環ポンプ36に接続された循環ポンプ駆動回路74は、第2循環ポンプ36の圧電アクチュエータ59に駆動電圧を印加する。
バルブ駆動回路76は、CPU71の制御に基づき、開閉バルブ37を駆動させ、バッファタンク35の空気室を大気開放させる。
液体吐出ヘッド駆動回路77は、CPU71の制御に基づき、液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24に電圧を印加して液体吐出ヘッド20を駆動させ、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aからインクを吐出させる。
上記の構成において、CPU71は、通信インターフェース73によってホスト制御装置13と通信することにより、動作条件等の各種情報を受信する。また、CPU71が取得する各種情報は、通信インターフェース73経由でインクジェット記録装置1のホスト制御装置13に送られる。
また、CPU71は、圧力センサ39から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、循環ポンプ駆動回路74、及びバルブ駆動回路76の動作を制御する。例えば、CPU71は、圧力センサ39の検知結果に基づき、循環ポンプ駆動回路74を制御することにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御する。これにより、CPU71は、ノズル孔21aのインク圧力を調整する。
また、CPU71は、バルブ駆動回路76を制御することにより、開閉バルブ37を開閉させる。これにより、CPU71は、バッファタンク35の液位を調整する。
また、CPU71は、圧力センサ39から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、液体吐出ヘッド駆動回路77を制御することにより、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aから記録媒体にインク滴を吐出させる。具体的には、CPU71は、画像データに応じた画像信号を液体吐出ヘッド駆動回路77に入力する。液体吐出ヘッド駆動回路77は、画像信号に応じた液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24を駆動させる。液体吐出ヘッド駆動回路77が液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24を駆動した場合、アクチュエータ24が変形し、アクチュエータ24と対向する位置のノズル孔21aのインク圧力(ノズル面圧)が変化する。ノズル面圧は、ノズル孔21aにインクによって形成されたメニスカスMeに対してインク圧力室25のインクが与える圧力である。ノズル面圧がノズル孔21aの形状及びインクの特性などによって定まる所定の値を超えた場合、ノズル孔21aからインクが吐出される。これにより、CPU71は、画像データに応じた画像を記録媒体に形成させる。
また、CPU71は、圧力センサ39の検知結果に基づき、インク補給タンクであるカートリッジ51内のインクが不足している可能性があるか否かを判定するインク不足判定処理を実行する。
次に、モジュール制御部38のCPU71によるノズル面圧の制御について説明する。
CPU71は、印刷を行わない場合に、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aからインク滴が垂れるのを防ぐ為に、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aのノズル面圧が負圧となるように維持する。また、CPU71は、印刷中に、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aからインク滴を吐出させるのに十分なノズル面圧(メニスカスMeを維持するのに適した圧力)を維持する。CPU71は、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御することにより、液体吐出ヘッド20のノズル孔21aのノズル面圧を制御する。
ノズル面圧は、第1循環ポンプ33の送液能力と、第2循環ポンプ36の送液能力との相対によって加圧または減圧される。具体的には、第1循環ポンプ33の送液能力が第2循環ポンプ36の送液能力よりも強い場合、ノズル面圧は、加圧される。また、第1循環ポンプ33の送液能力が第2循環ポンプ36の送液能力よりも弱い場合、ノズル面圧は、減圧される。
図6は、モジュール制御部38のCPU71によるノズル面圧の制御について説明する為の説明図である。
CPU71は、Act1において、循環開始の指示を待機する。例えばホスト制御装置13からの指令により循環開始の指示を検知すると(Act1、YES)、Act2の処理に進む。なお、印字動作として、ホスト制御装置13は、記録媒体Sの搬送方向に対して直交する方向に液体吐出装置10を往復移動させながら、インク吐出動作を行うことにより記録媒体Sに画像を形成する。具体的には、CPU71は、ヘッド支持機構11に設けられたキャリッジ11aを記録媒体Sの方向に搬送し、矢印A方向に往復移動する。また、CPU71は、画像データに応じた画像信号を液体吐出ヘッド駆動回路77に供給することにより、画像信号に応じた液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24を駆動させ、ノズル孔21aから記録媒体Sにインク滴を吐出させる。
CPU71は、Act2において、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36を駆動し、インク循環動作を開始する。循環路31を循環するインクは、カートリッジ51から第1流路31a、第1循環ポンプ33、第2流路31b、及び液体吐出ヘッド20の供給口20aを通って液体吐出ヘッド20内に至る。また、循環路31を循環するインクは、液体吐出ヘッド20から液体吐出ヘッド20の回収口20b、第3流路31c、第2循環ポンプ36、及び第4流路31dを通ってカートリッジ51に至る。
Act3において、CPU71は、圧力センサ39から送信されるバッファタンク35の圧力データを検出する。
Act4において、CPU71は、圧力データからノズルのインク圧力を検出する。具体的には、圧力センサ39から送信されるバッファタンク35の圧力データに基づいて、所定の演算式を用いて、ノズル孔21aのインク圧力を算出する。
まず、インクの密度をρ、重力加速度をg、バッファタンク35におけるインクの液面とノズル面の高さ方向の距離をhとした場合、バッファタンク35におけるインクの液面とノズル面の高さの水頭差によって発生する圧力はρghとなる。例えば、CPU71は、圧力センサ39から送信されるバッファタンク35の圧力データに、圧力ρghを足すことで、ノズルのインク圧力(ノズル面圧)Pnを算出する。
CPU71は、算出したノズル面圧Pnに基づいて、種々の比較を行うことにより、第1循環ポンプ33の圧電アクチュエータ59に印加する駆動電圧、及び第2循環ポンプ36の圧電アクチュエータ59に印加する駆動電圧を制御することにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御する。これにより、CPU71は、ノズル面圧Pnが適切な値になるように制御する。
CPU71は、ROM72aからノズル面圧Pnの目標圧力範囲を取得する。目標圧力範囲は、1つの値であってもよいし、上限値と下限値とを有する構成であってもよい。また、CPU71は、通信インターフェース73を介してホスト端末13から逐次目標圧力範囲を取得する構成であってもよい。本例では、目標圧力範囲は、1つの値(目標圧力)であると仮定して説明する。
まず、CPU71は、ACT5において、ノズル面圧Pnが目標圧力より小さいか否か判断する。
CPU71は、ノズル面圧Pnが目標圧力より小さいと判断した場合(ACT5、YES)、ACT6において、加圧ポンプが調整最大値であるか否か判断する。即ち、CPU71は、加圧ポンプである第1循環ポンプ33を構成する圧電アクチュエータ59に印加される駆動電圧が、圧電アクチュエータ59が動作可能な駆動電圧の最大値(調整最大値)であるか否か判断する。
CPU71は、加圧ポンプである第1循環ポンプ33が調整最大値であると判断した場合(ACT6、YES)、ACT7において、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の駆動電圧を下げる。即ち、CPU71は、第2循環ポンプ36の送液能力を低下させる。この結果、ノズル面圧Pnが加圧される。
CPU71は、ポンプである第1循環ポンプ33が調整最大値ではないと判断した場合(ACT6、NO)、ACT8において、第1循環ポンプ33の駆動電圧を上げる。即ち、CPU71は、第1循環ポンプ33の送液能力を増加させる。この結果、ノズル面圧Pnが加圧される。
また、CPU71は、ノズル面圧Pnが目標圧力以上であると判断した場合(ACT5、NO)、ACT9において、ノズル面圧Pnが目標圧力より大きいか否か判断する。
CPU71は、ノズル面圧Pnが目標圧力より大きいと判断した場合(ACT9、YES)、ACT10において、減圧ポンプが調整最大値であるか否か判断する。即ち、CPU71は、減圧ポンプである第2循環ポンプ36を構成する圧電アクチュエータ59に印加される駆動電圧が、圧電アクチュエータ59が動作可能な最大値であるか否か判断する。
CPU71は、減圧ポンプが調整最大値であると判断した場合(ACT10、YES)、ACT11において、第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げる。即ち、CPU71は、第1循環ポンプ33の送液能力を低下させる。この結果、ノズル面圧Pnが減圧される。
CPU71は、減圧ポンプが調整最大値ではないと判断した場合(ACT10、NO)、ACT12において、第2循環ポンプ36の駆動電圧を上げる。即ち、CPU71は、第2循環ポンプ36の送液能力を増加させる。この結果、ノズル面圧Pnが減圧される。
CPU71は、ACT7において第2循環ポンプ36の駆動電圧を下げた場合、ACT8において、第1循環ポンプ33の駆動電圧を上げた場合、ACT11において、第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げた場合、ACT12において、第2循環ポンプ36の駆動電圧を上げた場合、ACT13において、インク不足判定処理を行う。また、CPU71は、ノズル面圧Pnが目標圧力より大きくないと判断した場合(ACT9、NO)、ACT14の処理に移行する。なお、CPU71は、ノズル面圧Pnが目標圧力より大きくないと判断した場合(ACT9、NO)、ACT13の処理に移行する構成であってもよい。
CPU71は、インク不足判定処理を行うと、ACT14において、ホスト端末13から循環終了指令を受け取ったか否か判断する。
CPU71は、ホスト端末13から循環終了指令を受け取っていない場合(ACT14、NO)、ACT3の処理に移行する。即ち、CPU71は、循環終了指令を受け取るまでの間、ACT3乃至ACT13の処理を繰り返し実行する。これにより、CPU71は、ノズル面圧Pnが目標圧力になるように逐次制御する。
CPU71は、ホスト端末13から循環終了指令を受け取った場合(ACT14、YES)、ACT15において、インクの循環を終了させる。即ち、CPU71は、循環ポンプ駆動回路74の動作を停止させることにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の動作を停止させる。この結果、カートリッジ51と循環路31との間におけるインクの循環が終了する。
次に、図6のACT13におけるインク不足判定処理について説明する。
カートリッジ51においてインクが減少した場合、第1流路31aに気泡が入り込む可能性がある。これは、カートリッジ51のインクの液面が降下することにより、第1流路31aを構成するチューブが大気に露出する為である。このように、循環路31に気泡が入り込んだ場合、液体吐出ヘッド20において、ノズル面圧Pnが増加する。そこで、CPU71は、ノズル面圧Pnの変化に基づいて、インク不足か否かを判定する。
図6の処理によると、ノズル面圧Pnが増加し、目標圧力より大きくなった場合、CPU71は、まず第2循環ポンプ36の駆動電圧を上げることにより、ノズル面圧Pnが減圧するように制御する。次に、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧が調整最大値になった場合、第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げることにより、ノズル面圧Pnが減圧するように制御する。第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げてもノズル面圧Pnが目標圧力より大きいままである場合、CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧を、圧電アクチュエータ59が動作可能な駆動電圧の最小値(調整最小値)まで低下させる。例えば、CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧を調整最小値まで低下させてもノズル面圧Pnが目標圧力より大きいままである場合、循環路31に気泡が入り込んだ可能性があると推測する。即ち、CPU71は、インク不足か否かを判定する。
CPU71は、図7に示されるインク不足判定処理を実行することにより、インク不足か否かの判定を確定させる。
図7に示されるインク不足判定処理の例について説明するための説明図である。
まず、CPU71は、ACT21において、加圧ポンプである第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値であるか否か判断する。
CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値であると判断した場合(ACT21、YES)、ACT22においてカウンタをインクリメントする。即ち、CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値になった回数をカウントする。例えば、CPU71は、RAM72b上の所定の領域をカウンタとして使用する。即ち、CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値であると判断した場合、RAM72b上の所定の領域の値を+1する。
CPU71は、ACT23においてカウンタの値が予め設定された第1閾値以上であるか否か判断する。第1閾値は、ホスト端末13から送信されてRAM72bに格納されたものであってもよいし、ROM72aに記憶されたものであってもよい。
CPU71は、カウンタの値が予め設定された第1閾値未満であると判断した場合(ACT23、NO)、または、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値ではないと判断した場合(ACT21、NO)、ACT25の処理に移行する。
CPU71は、カウンタの値が予め設定された第1閾値以上であると判断した場合(ACT23、YES)、ACT24においてインク不足であると判定し、ACT25の処理に移行する。さらに、CPU71は、インク不足であることを、通信インターフェース73を介してホスト端末13に送信してもよい。また、インクジェット記録装置1がスピーカを備える場合、CPU71は、インク不足であることをスピーカから音声出力する構成であってもよい。また、インクジェット記録装置1がディスプレイを備える場合、CPU71は、インク不足であることをディスプレイに表示させる構成であってもよい。また、CPU71は、液体吐出ヘッド駆動回路77の動作を停止させることにより、印字を停止させる構成であってもよい。
CPU71は、ACT25においてタイマーをインクリメントする。例えば、CPU71は、RAM72b上の所定の領域をタイマーとして使用する。例えば、CPU71は、RAM72b上の所定の領域の値を+1する。
CPU71は、ACT26においてタイマーの値が予め設定された第2閾値以上であるか否か判断する。第2閾値は、ホスト端末13から送信されてRAM72bに格納されたものであってもよいし、ROM72aに記憶されたものであってもよい。
CPU71は、タイマーの値が予め設定された第2閾値未満であると判断した場合(ACT26、NO)、インク不足判定処理を終了する。なお、この場合、タイマーの値及びカウンタの値は維持される。
CPU71は、タイマーの値が予め設定された第2閾値以上であると判断した場合(ACT26、YES)、ACT27においてタイマーとカウンタとをリセットし、インク不足判定処理を終了する。即ち、CPU71は、RAM72b上のカウンタに対応した領域、及びタイマーに対応した領域の値を0にする。
図6で示したように、CPU71は、循環終了指令を受け取るまでの間、インク不足判定処理を繰り返し実行する。CPU71は、第2閾値により定まるある時間間隔内において、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値になった回数が第1閾値以上になった場合、インク補給タンクであるカートリッジ51のインクが不足していると判断する。具体的には、第1の閾値は、5回として設定され、第2閾値は、100msとして設定され。この場合、CPU71は、100msの間に、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最小値になった回数が5回以上である場合に、カートリッジ51のインクが不足していると判断する。
なお、CPU71は、通信インターフェース73を介して目標圧力が変更された場合、圧力が「目標圧力±0.01kPa」に到達するか、目標圧力が変更されてから所定時間(例えば10秒)が経過するまでの間、ACT13のインク不足判定処理を行わない構成であってもよい。
上記のように構成された循環装置30は、インク補給タンクであるカートリッジ51からインクを吸い上げ、液体吐出ヘッド20に供給する第1循環ポンプ33と、液体吐出ヘッド20からインクを回収し、カートリッジ51に供給する第2循環ポンプ36と、液体吐出ヘッド20と第1循環ポンプ33との間と、液体吐出ヘッド20と第2循環ポンプ36との間に接続され、インクが流入するバッファタンク34と、バッファタンク34内の圧力を検出する圧力センサ39と、CPU71とを備える。CPU71は、圧力センサ39が検出した圧力データに基づいて算出された液体吐出ヘッド20のノズル面圧に基づいて、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の駆動電圧を制御する。また、CPU71は、ノズル面圧、第1循環ポンプ33の駆動電圧、及び第2循環ポンプ36の駆動電圧に基づいて、インク不足か否かを判断する。
即ち、CPU71は、ノズル面圧、第1循環ポンプ33の駆動電圧、及び第2循環ポンプ36の駆動電圧に基づいて、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36によりインクが循環する循環路31に気泡が入り込んだか否か判定し、インク不足か否か判断する。このように、循環装置30は、外部のカートリッジ51におけるインク不足を検出する構成を追加することなく、外部のカートリッジ51におけるインク不足を検出することができる。
また、CPU71は、ノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、第2循環ポンプ36の駆動電圧が最大値であり、第1循環ポンプ33の駆動電圧が最小値である回数が、予め設定された時間間隔内に予め設定された回数以上である場合、インク不足であると判断する。これにより、CPU71は、ノズル面圧が安定しない状態、即ちノイズが多い状態であっても、循環路31に気泡が入り込んだか否かを適切に判断することができる。
なお、上記の実施形態では、CPU71は、ノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、第2循環ポンプ36の駆動電圧が最大値であり、第1循環ポンプ33の駆動電圧が最小値である回数が、予め設定された時間間隔内に予め設定された回数以上である場合、インク不足であると判断すると説明したが、この構成に限定されない。CPU71は、単に、ノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、第2循環ポンプ36の駆動電圧が最大値であり、第1循環ポンプ33の駆動電圧が最小値である場合にインク不足であると判断する構成であってもよい。
また、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧及び第1循環ポンプ33の駆動電圧を変更していない状態で、ノズル面圧が増加した場合、インク不足であると判断する構成であってもよい。即ち、CPU71は、循環ポンプの送液能力を変えていないのにノズル面圧が増加する場合、インク不足であると判断する構成であってもよい。
また、CPU71は、第2閾値により定まる時間間隔内に、第1循環ポンプ33の駆動電圧が最小値である回数が第1閾値以上である場合にインク不足であると判断する構成として説明したが、この構成に限定されない。CPU71は、過去の所定時間内の第1循環ポンプ33の駆動電圧が最小値である回数が第1閾値以上である場合にインク不足であると判断する構成であってもよい。この場合、CPU71は、ノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、第2循環ポンプ36の駆動電圧が最大値であり、第1循環ポンプ33の駆動電圧が最小値であると判断した際に、タイムスタンプをRAM72bに記憶する。CPU71は、過去の所定時間内におけるタイムスタンプの数が第1閾値以上である場合に、インク不足であると判断する構成であってもよい。
なお、上記の実施形態では、圧力センサ39は、バッファタンク34の空気室の圧力を検出する構成であると説明したが、この構成に限定されない。圧力センサ39は、第2流路31bの圧力と、第3流路31cの圧力とをそれぞれ検出し、平均値をモジュール制御部38に供給する構成であってもよい。
また、吐出する液体は印字用のインクに限られるものではなく、例えばプリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出する装置等であっても良い。
液体吐出ヘッドは、上記の他、例えば静電気で振動板を変形してインク滴を吐出する構造、あるいはヒータ等の熱エネルギーを利用してノズルからインク滴を吐出する構造等でもよい。
また、上記実施形態において、液体吐出ヘッドは、インクジェット記録装置等に用いられる例を示したが、これに限られるものではなく、例えば3Dプリンタ、産業用の製造機械、医療用途にも用いることが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
液体補給タンクから液体を吸い上げ、液体吐出ヘッドに供給する加圧ポンプと、
前記液体吐出ヘッドから液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する減圧ポンプと、 前記液体吐出ヘッドと前記加圧ポンプとの間と、前記液体吐出ヘッドと前記減圧ポンプとの間に接続され、液体が流入するバッファタンクと、
前記バッファタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサが検出した圧力データに基づいて算出された前記液体吐出ヘッドのノズル面圧に基づいて、前記加圧ポンプ及び前記減圧ポンプの駆動電圧を制御し、前記ノズル面圧、前記加圧ポンプの駆動電圧、及び前記減圧ポンプの駆動電圧に基づいて、液体不足か否かを判断するプロセッサと、
を具備する液体循環装置。
[C2]
前記プロセッサは、前記ノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、前記減圧ポンプの駆動電圧が最大値であり、前記加圧ポンプの駆動電圧が最小値である場合、液体不足であると判断するC1に記載の液体循環装置。
[C3]
前記プロセッサは、前記ノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、前記減圧ポンプの駆動電圧が最大値であり、前記加圧ポンプの駆動電圧が最小値である回数が、予め設定された時間間隔内に予め設定された回数以上である場合、液体不足であると判断するC1に記載の液体循環装置。
[C4]
前記プロセッサは、前記減圧ポンプの駆動電圧及び前記加圧ポンプの駆動電圧を変更していない状態で、前記ノズル面圧が増加した場合、液体不足であると判断するC1に記載の液体循環装置。
[C5]
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
液体補給タンクから液体を吸い上げ、前記液体吐出ヘッドに供給する加圧ポンプと、 前記液体吐出ヘッドから液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する減圧ポンプと、 前記液体吐出ヘッドと前記加圧ポンプとの間と、前記液体吐出ヘッドと前記減圧ポンプとの間に接続され、液体が流入するバッファタンクと、
前記バッファタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサが検出した圧力データに基づいて算出された前記液体吐出ヘッドのノズル面圧に基づいて、前記加圧ポンプ及び前記減圧ポンプの駆動電圧を制御し、前記ノズル面圧、前記加圧ポンプの駆動電圧、及び前記減圧ポンプの駆動電圧に基づいて、液体不足か否かを判断するプロセッサと、
を具備する液体吐出装置。
1…インクジェット記録装置、10…液体吐出装置、11…ヘッド支持機構、11a…キャリッジ、12…媒体支持機構、13…ホスト制御装置、20…液体吐出ヘッド、20a…供給口、20b…回収口、21…ノズルプレート、21a…ノズル孔、22…基板、23…マニフォルド、24…アクチュエータ、24a…電極、24b…電極、25…インク圧力室、28…インク流路、30…循環装置、31…循環路、33…第1循環ポンプ、34…バイパス流路、35…バッファタンク、35a…収容室、36…第2循環ポンプ、37…開閉バルブ、38…モジュール制御部、39…圧力センサ、51…カートリッジ、58…ポンプ室、59…圧電アクチュエータ、60…圧電ポンプ、61…逆止弁、62…逆止弁、71…CPU、72…メモリ、72a…ROM、72b…RAM、73…通信インターフェース、74…循環ポンプ駆動回路、76…バルブ駆動回路、77…液体吐出ヘッド駆動回路、100…バッファ装置。

Claims (5)

  1. 液体補給タンクと液体吐出ヘッドを接続する循環路と、
    前記液体補給タンクから液体を吸い上げ、前記液体吐出ヘッドに供給する第1のポンプと、
    前記液体吐出ヘッドから液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する第2のポンプと、
    前記循環路における前記液体吐出ヘッドの一次側と前記液体吐出ヘッドの二次側とを前記液体吐出ヘッドを通さずに接続し、液体が流入するバッファタンクと、
    前記バッファタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサが検出した圧力データに基づいて、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプの駆動電圧を制御し、前記圧力データ、前記第1のポンプの駆動電圧、及び前記第2のポンプの駆動電圧に基づいて、液体不足か否かを判断するプロセッサと、
    を具備する液体循環装置。
  2. 前記プロセッサは、前記圧力データに基づいて算出されたノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、前記第2のポンプの駆動電圧が最大値であり、前記第1のポンプの駆動電圧が最小値である場合、液体不足であると判断する請求項1に記載の液体循環装置。
  3. 前記プロセッサは、前記圧力データに基づいて算出されたノズル面圧が予め設定された目標圧力より大きく、前記第2のポンプの駆動電圧が最大値であり、前記第1のポンプの駆動電圧が最小値である回数が、予め設定された時間間隔内に予め設定された回数以上である場合、液体不足であると判断する請求項1に記載の液体循環装置。
  4. 前記プロセッサは、前記第2のポンプの駆動電圧及び前記第1のポンプの駆動電圧を変更していない状態で、前記圧力データに基づいて算出されたノズル面圧が増加した場合、液体不足であると判断する請求項1に記載の液体循環装置。
  5. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の液体循環装置と、
    を具備する液体吐出装置。
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