JP2023109066A - 液体循環装置及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタの詰まりを判定できる液体循環装置及び液体吐出装置を提供すること。【解決手段】液体循環装置は、第1ポンプと、第2ポンプと、フィルタと、バッファタンクと、圧力センサと、制御部と、を備える。第1ポンプは、液体補給タンクの液体を液体吐出ヘッドに供給する。第2ポンプは、前記液体吐出ヘッドから前記液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する。フィルタは、前記液体補給タンク及び前記液体吐出ヘッドの間の流路に設けられる。バッファタンクは、前記フィルタ及び前記液体吐出ヘッドの間の流路、並びに、前記液体吐出ヘッド及び前記第2ポンプの間の流路に接続され、前記第1ポンプから吐出された前記液体が流入する。圧力センサは、前記バッファタンク内の圧力を検出する。制御部は、前記バッファタンクの圧力に基づいて前記液体吐出ヘッドのノズル面圧を調整する調整循環中の前記第2ポンプの駆動電圧に基づき前記フィルタの詰まりを判定する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、液体循環装置及び液体吐出装置に関する。
従来、液体を吐出する液体吐出装置において、二つのポンプにより液体を循環させる液体循環装置が知られている。このような液体循環装置には、液体循環装置の内外のいずれかに、異物除去等の用途のフィルタが接続される。このフィルタは様々な要因で詰まることがあるが、この詰まりを検知できなかった。フィルタの詰まりの検知方法は流量センサや複数の圧力センサで循環流量の低下を検知する方法があるが、部品増、空間的制約によりコスト増、装置が大きくなる等の懸念がある。
特開2019-137021号公報
本発明は、フィルタの詰まりを判定できる液体循環装置及び液体吐出装置を提供することを目的とする。
液体循環装置は、第1ポンプと、第2ポンプと、フィルタと、バッファタンクと、圧力センサと、制御部と、を備える。第1ポンプは、液体補給タンクの液体を液体吐出ヘッドに供給する。第2ポンプは、前記液体吐出ヘッドから前記液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する。フィルタは、前記液体補給タンク及び前記液体吐出ヘッドの間の流路に設けられる。バッファタンクは、前記フィルタ及び前記液体吐出ヘッドの間の流路、並びに、前記液体吐出ヘッド及び前記第2ポンプの間の流路に接続され、前記第1ポンプから吐出された前記液体が流入する。圧力センサは、前記バッファタンク内の圧力を検出する。制御部は、前記バッファタンクの圧力に基づいて前記液体吐出ヘッドのノズル面圧を調整する調整循環中の前記第2ポンプの駆動電圧に基づき前記フィルタの詰まりを判定する。
図1は、一実施形態に係るプリンタの構成例についての説明図である。 図2は、一実施形態に係る液体吐出装置の構成例についての説明図である。 図3は、一実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成例についての説明図である。 図4は、一実施形態に係る圧電ポンプの構成例についての説明図である。 図5は、一実施形態に係るモジュール制御部の構成例についての説明図である。 図6は、一実施形態に係るモジュール制御部によるノズル面圧の制御についての流れ図である。 図7は、一実施形態に係るフィルタ詰まり判定処理についての流れ図である。 図8は、一実施形態に係る液体循環装置の内部フィルタに目詰まりが生じたときの加圧ポンプの出力及び減圧ポンプの出力の例を示す説明図である。 図9は、一実施形態に係る液体循環装置の外部フィルタに目詰まりが生じたときの加圧ポンプの出力及び減圧ポンプの出力の例を示す説明図である。
以下、一実施形態に係る液体循環装置30、液体循環装置30を備える液体吐出装置10並びに液体吐出装置10を備えるプリンタ1について、図1乃至図9を参照して説明する。各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。図1はプリンタ1の構成を模式的に示す側面図である。図2は液体吐出装置10の構成を示す説明図である。図3は液体吐出ヘッド20の構成を示す説明図である。図4は第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の構成を示す説明図である。
図1に示すプリンタ1は、複数の液体吐出装置10と、液体吐出装置10を移動可能に支持するヘッド支持機構11と、記録媒体Sを移動可能に支持する媒体支持機構12と、ホスト制御装置13と、を備える。プリンタ1は、液体としてのインクを吐出するインクジェット記録装置である。
液体吐出装置10は、液体として例えばインクIを液体吐出ヘッド20から吐出することで、対向して配される記録媒体Sに所望の画像を形成する。図1に示すように、複数の液体吐出装置10が、所定の方向に並列して配置されヘッド支持機構11に支持される。液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド20、液体循環装置30を一体に備える。また、液体吐出装置10は、インク補給タンク(液体補給タンク)としてのカートリッジ51と、カートリッジ51及び第1循環ポンプ33の間の流路に設けられる外部フィルタ52と、を備える。カートリッジ51及び外部フィルタ52は、例えば、交換可能に形成される。カートリッジ51は、インクを保有可能に構成され、内部の空気室は大気開放されている。外部フィルタ52は、インク内の異物を除去する。
なお、液体吐出装置10は、交換可能なカートリッジ51ではなく、液体を補充可能な液体補給タンク51を備える構成であってもよい。このような液体補給タンク51及び外部フィルタ52は、液体循環装置30に一体に設けられる構成であってもよい。
複数の液体吐出装置10は、複数の色、例えばシアンインク、マゼンタインク、イエロインク、ブラックインク、ホワイトインクを、それぞれ吐出するが、使用するインクIの色あるいは特性は限定されない。たとえばホワイトインクに換えて、透明光沢インク、赤外線または紫外線を照射したときに発色する特殊インク等を吐出可能である。複数の液体吐出装置10は、それぞれ使用するインクが異なるものの同じ構成である。
まず液体吐出ヘッド20について説明する。
図3に示される液体吐出ヘッド20は、インクジェットヘッドであり、インクが流入する供給口201、インクが流出する回収口202、複数のノズル孔211を有するノズルプレート21と、基板22と、基板22に接合されたマニフォルド23と、を備える。
基板22は、ノズルプレート21に対向して接合され、ノズルプレート21との間に複数のインク圧力室25を含む所定のインク流路28を形成する所定形状に構成されている。基板22は、同じ列の複数のインク圧力室25の間に配される隔壁を備える。基板22の、各インク圧力室25に面する部位には、電極241,242を備えるアクチュエータ24が設けられている。
アクチュエータ24は、ノズル孔211に対向配置されており、アクチュエータ24とノズル孔211との間にインク圧力室25が形成される。アクチュエータ24は駆動回路に接続される。液体吐出ヘッド20は、モジュール制御部38の制御によりアクチュエータ24が電圧に応じて変形することで、対向配置されたノズル孔211から液体を吐出させる。
次に液体循環装置30について説明する。
図2に示すように、液体循環装置30は、金属製の連結部品により液体吐出ヘッド20の上部に一体に連結されている。液体循環装置30は、液体吐出ヘッド20を通る液体が循環可能に構成された所定の循環流路31、第1循環ポンプ33、バイパス流路34、バッファ装置100としてのバッファタンク35、第2循環ポンプ36、開閉バルブ37、及び液体吐出動作を制御するモジュール制御部38を備える。
まず循環流路31について説明する。
循環流路31は、第1流路311、第2流路312、第3流路313、及び第4流路314を備える。また、循環流路31は、フィルタ315を備える。第1流路311は、インク補給タンクであるカートリッジ51と第1循環ポンプ33を接続する。第2流路312は、第1循環ポンプ33と液体吐出ヘッド20の供給口201とを接続する。第3流路313は、液体吐出ヘッド20の回収口202と第2循環ポンプ36とを接続する。第4流路314は、第2循環ポンプ36とカートリッジ51とを接続する。
第1流路311及び第4流路314は、金属または樹脂材料で構成されるパイプと、パイプの外面を覆うチューブとを備える。第1流路311及び第4流路314のパイプの外面を覆うチューブは、例えばPTFEチューブである。フィルタ315は、インクの流れ方向で液体吐出ヘッド20の一次側の流路、例えば、第1流路311又は第2流路312に設けられる。
具体例として、フィルタ315は、第2流路312に設けられる。また、フィルタ315は、第2流路312の、第2流路312に接続されるバイパス流路34よりも一次側(第1循環ポンプ33側)に設けられる。フィルタ315は、インクを濾過する。フィルタ315は、インク内の異物を除去する。フィルタ315は、液体循環装置30に設けられる内部フィルタである。以下、説明のために、フィルタ315を内部フィルタ315として説明する。
循環流路31を循環するインクは、カートリッジ51から第1流路311、第1循環ポンプ33、第2流路312、及び液体吐出ヘッド20の供給口201を通って液体吐出ヘッド20内に至る。また、循環流路31を循環するインクは、液体吐出ヘッド20から液体吐出ヘッド20の回収口202、第3流路313、第2循環ポンプ36、及び第4流路314を通ってカートリッジ51に至る。
次に第1循環ポンプ(第1ポンプ)33及び第2循環ポンプ(第2ポンプ)36について説明する。
第1循環ポンプ33は、液体を送り出すポンプである。第1循環ポンプ33は、第1流路311から第2流路312に向けて液体を送り出す。即ち、第1循環ポンプ33は、アクチュエータの動作によりインク補給タンクであるカートリッジ51からインクを吸い上げ、液体吐出ヘッド20に供給する加圧ポンプである。
第2循環ポンプ36は、液体を送り出すポンプである。第2循環ポンプ36は、第3流路313から第4流路314に向けて液体を送り出す。即ち、第2循環ポンプ36は、アクチュエータの動作により液体吐出ヘッド20からインクを回収し、カートリッジ51に補給する減圧ポンプである。
第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、例えば図4に示されるように圧電ポンプ60として構成されている。圧電ポンプ60は、ポンプ室58と、ポンプ室58に設けられ電圧により振動する圧電アクチュエータ59と、ポンプ室58の入口及び出口に配された逆止弁61,62と、を備える。圧電アクチュエータ59は、例えば約50Hzから200Hzの周波数で振動可能に構成される。第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、配線により駆動回路に接続されモジュール制御部38の制御によって制御可能に構成されている。
例えば、圧電アクチュエータ59に印加される電圧が変化することにより、図4の下図及び上図に示されるように、ポンプ室58を収縮させる方向、またはポンプ室58を拡張させる方向に圧電アクチュエータ59が変形する。これにより、ポンプ室58の容積が変化する。例えば、圧電アクチュエータ59がポンプ室58を拡張させる方向に変形した場合、ポンプ室58の入口の逆止弁61が開き、ポンプ室58にインクが引き入れられる。また例えば、圧電アクチュエータ59がポンプ室58を収縮させる方向に変形した場合、ポンプ室58の出口の逆止弁62が開き、ポンプ室58のインクが他方に送り出される。この動作の繰り返しにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36は、それぞれ一方からインクを引き入れ、他方からインクが送り出す。
なお、圧電アクチュエータ59の最大変化量は、圧電アクチュエータ59に印加される電圧に応じている。圧電アクチュエータ59に印加される電圧が大きくなると、圧電アクチュエータ59の最大変化量が大きくなる。また、圧電アクチュエータ59に印加される電圧が小さくなると、圧電アクチュエータ59の最大変化量が小さくなる。また、圧電ポンプ60の送液能力は、圧電アクチュエータ59の最大変化量に応じている。即ち、モジュール制御部38は、圧電アクチュエータ59に印加する電圧を制御することにより、圧電ポンプ60の送液能力を制御する。
次にバイパス流路34及びバッファタンク35について説明する。
バイパス流路34は、第2流路312と、第3流路313とを接続する流路である。バイパス流路34は、循環流路31における液体吐出ヘッド20の一次側である供給口201と、液体吐出ヘッド20の二次側である回収口202とを、液体吐出ヘッド20を通らずに短絡的に接続する。
バイパス流路34にはバッファタンク35が接続されている。具体的には、バイパス流路34は、バッファタンク35の一対の側壁の下部の所定箇所と第2流路312とを接続する第1バイパス流路341と、バッファタンク35の一対の側壁の下部の所定箇所と第3流路313とを接続する第2バイパス流路342とを備える。
例えば、第1バイパス流路341及び第2バイパス流路342は、同じ長さ及び同じ径を有し、いずれも循環流路31よりも小径に構成されている。例えば、循環流路31の直径は、第1バイパス流路341及び第2バイパス流路342の直径の2倍~5倍程度に設定される。第1バイパス流路341及び第2バイパス流路342は、第2流路312と第1バイパス流路341との接続位置と液体吐出ヘッド20の供給口201との距離と、第3流路313と第2バイパス流路342との接続位置と液体吐出ヘッド20の回収口202との距離とが等しくなるように設けられている。
バッファタンク35は、バイパス流路34の流路断面積よりも大きい流路断面積を有し、液体を貯留可能に構成されている。バッファタンク35は、例えば上壁、下壁、後壁、前壁、及び左右一対の側壁を有し、内部に液体を貯留する収容室351を形成する矩形の箱状に構成されている。第1バイパス流路341とバッファタンク35との接続位置と、第2バイパス流路342とバッファタンク35との接続位置とは、同じ高さに設定される。バッファタンク35内の収容室351の下部領域には、バイパス流路34を流れるインクが配され、収容室351の上部領域には空気室が形成される。すなわちバッファタンク35は、所定量の液体及び空気が貯留可能である。また、バッファタンク35には、バッファタンク35内の空気室を大気開放可能に構成された開閉バルブ37、及び圧力センサ39が設けられている。
開閉バルブ37は、例えば電源が入った時に開き、電源が切れたら閉じる、ノーマルクローズのソレノイド開閉バルブである。開閉バルブ37は、モジュール制御部38の制御により開閉されることで、バッファタンク35の空気室を大気に対して開閉可能に構成される。即ち、開閉バルブ37が開くことで、バッファタンク35は、大気開放となる。
圧力センサ39は、バッファタンク35内の空気室の圧力を検出し、圧力の値を示す圧力データをモジュール制御部38へ送る。開閉バルブ37が開いており、バッファタンク35の空気室が大気に対して開放されている場合、圧力センサ39が検出する圧力データは、大気圧と等しい値になる。圧力センサ39は、開閉バルブ37が閉じており、バッファタンク35の空気室が大気に対して開放されていない場合のバッファタンク35の空気室の圧力を検出する。
圧力センサ39は、例えば半導体ピエゾ抵抗圧力センサを利用して圧力を電気信号として出力する。半導体ピエゾ抵抗圧力センサは、外部からの圧力を受けるダイヤフラムと、このダイヤフラムの表面に形成された半導体歪ゲージとを備える。半導体ピエゾ抵抗圧力センサは、外部からの圧力によるダイヤフラムの変形に伴い歪ゲージに生じるピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を電気信号に変換して圧力を検出する。
次に、モジュール制御部38について説明する。
図5は、モジュール制御部38の構成例について説明する為の説明図である。
モジュール制御部38は、液体吐出ヘッド20、第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、及び開閉バルブ37の動作を制御する。モジュール制御部38は、CPU(Central Processing Unit)71、メモリ72、通信インターフェース73、循環ポンプ駆動回路74、バルブ駆動回路76、及び液体吐出ヘッド駆動回路77を備える。
CPU71は、演算処理を実行する演算素子(たとえば、プロセッサ)である。CPU71は、メモリ72に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う制御部である。CPU71は、メモリ72に格納されているプログラムを実行することにより、種々の制御を実行可能な処理回路である。
メモリ72は、種々の情報を記憶する記憶装置である。メモリ72は、例えばROM(Read Only Memory)721、及びRAM(Random Access Memory)722を備える。
ROM721は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM721は、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶する。例えば、ROM721は、圧力制御に用いられる制御データとして、ノズル孔211のインク圧力を算出する算出式や、設定圧力範囲、第1閾値、第2閾値、第3閾値及び第4閾値などの各種設定値を記憶する。
第1閾値は、例えば、加圧ポンプである第1循環ポンプ33の調整最大値である。第2閾値は、例えば、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の調整最大値である。第3閾値は、外部フィルタ52及び内部フィルタ315のいずれかを目詰まりと判定する閾値である。第3閾値は、例えば、外部フィルタ52及び内部フィルタ315が目詰まりを起こしているときの第1循環ポンプ33及び/又は第2循環ポンプ36の出力値である。例えば、第3閾値は、第2循環ポンプ36の圧電アクチュエータ59が動作可能な駆動電圧の最小値(調整最小値)である。
第4閾値は、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の目詰まりを判定する時間である。第4閾値は、例えば、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値となってから、第2循環ポンプ36の出力が維持されることで、外部フィルタ52及び内部フィルタ315が目詰まりを起こしていると判定するまでの時間である。本実施形態の例において、第4閾値は、例えば、10秒である。
RAM722は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM722は、CPU71の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM722は、CPU71が実行するプログラムを一時的に格納する。
通信インターフェース73は、他の機器と通信するインターフェースである。通信インターフェース73は、例えば、液体吐出装置10に印刷データを送信するホスト制御装置13との通信を中継する。
循環ポンプ駆動回路74は、CPU71の制御に基づき、圧電ポンプ60の圧電アクチュエータ59に駆動電圧を印加し、圧電ポンプ60を駆動する。これにより、循環ポンプ駆動回路74は、循環流路31にインクを循環させる。循環ポンプ駆動回路74は、循環ポンプ毎に設けられている。第1循環ポンプ33に接続された循環ポンプ駆動回路74は、第1循環ポンプ33の圧電アクチュエータ59に駆動電圧を印加する。第2循環ポンプ36に接続された循環ポンプ駆動回路74は、第2循環ポンプ36の圧電アクチュエータ59に駆動電圧を印加する。
バルブ駆動回路76は、CPU71の制御に基づき、開閉バルブ37を駆動させ、バッファタンク35の空気室を大気開放させる。
液体吐出ヘッド駆動回路77は、CPU71の制御に基づき、液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24に電圧を印加して液体吐出ヘッド20を駆動させ、液体吐出ヘッド20のノズル孔211からインクを吐出させる。
上記の構成において、CPU71は、通信インターフェース73によって外部端末であるホスト制御装置13と通信することにより、動作条件等の各種情報を受信する。また、CPU71が取得する各種情報は、通信インターフェース73経由でプリンタ1のホスト制御装置13に送られる。
また、CPU71は、圧力センサ39から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、循環ポンプ駆動回路74、及びバルブ駆動回路76の動作を制御する。例えば、CPU71は、圧力センサ39の検知結果に基づき、循環ポンプ駆動回路74を制御することにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御する。これにより、CPU71は、ノズル孔211のインク圧力を調整する。
また、CPU71は、バルブ駆動回路76を制御することにより、開閉バルブ37を開閉させる。これにより、CPU71は、バッファタンク35の液位を調整する。
また、CPU71は、圧力センサ39から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、液体吐出ヘッド駆動回路77を制御することにより、液体吐出ヘッド20のノズル孔211から記録媒体にインク滴を吐出させる。具体的には、CPU71は、画像データに応じた画像信号を液体吐出ヘッド駆動回路77に入力する。液体吐出ヘッド駆動回路77は、画像信号に応じた液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24を駆動させる。液体吐出ヘッド駆動回路77が液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24を駆動した場合、アクチュエータ24が変形し、アクチュエータ24と対向する位置のノズル孔211のインク圧力(ノズル面圧)が変化する。ノズル面圧は、ノズル孔211にインクによって形成されたメニスカスMeに対してインク圧力室25のインクが与える圧力である。ノズル面圧がノズル孔211の形状及びインクの特性などによって定まる所定の値を超えた場合、ノズル孔211からインクが吐出される。これにより、CPU71は、画像データに応じた画像を記録媒体に形成させる。
また、CPU71は、圧力センサ39の検知結果に基づき、インク補給タンクであるカートリッジ51内のインクが不足している可能性があるか否かを判定するインク不足判定処理を実行する。
次に、モジュール制御部38のCPU71によるノズル面圧の制御について説明する。
CPU71は、印刷を行わない場合に、液体吐出ヘッド20のノズル孔211からインク滴が垂れるのを防ぐ為に、液体吐出ヘッド20のノズル孔211のノズル面圧が負圧となるように維持する。また、CPU71は、印刷中に、液体吐出ヘッド20のノズル孔211からインク滴を吐出させるのに十分なノズル面圧(メニスカスMeを維持するのに適した圧力)を維持する。CPU71は、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御することにより、液体吐出ヘッド20のノズル孔211のノズル面圧を制御する。
ノズル面圧は、第1循環ポンプ33の送液能力と、第2循環ポンプ36の送液能力との相対によって加圧または減圧される。具体的には、第1循環ポンプ33の送液能力が第2循環ポンプ36の送液能力よりも強い場合、ノズル面圧は、加圧される。また、第1循環ポンプ33の送液能力が第2循環ポンプ36の送液能力よりも弱い場合、ノズル面圧は、減圧される。
図6は、モジュール制御部38のCPU71によるノズル面圧の制御について説明する為の流れ図である。
CPU71は、ACT1において、循環開始の指示を待機する。例えばホスト制御装置13からの指令により循環開始の指示を検知すると(ACT1、YES)、ACT2の処理に進む。なお、印字動作として、ホスト制御装置13は、記録媒体Sの搬送方向に対して直交する方向に液体吐出装置10を往復移動させながら、インク吐出動作を行うことにより記録媒体Sに画像を形成する。具体的には、CPU71は、ヘッド支持機構11に設けられたキャリッジ111を記録媒体Sの方向に搬送し、矢印A方向に往復移動する。また、CPU71は、画像データに応じた画像信号を液体吐出ヘッド駆動回路77に供給することにより、画像信号に応じた液体吐出ヘッド20のアクチュエータ24を駆動させ、ノズル孔211から記録媒体Sにインク滴を吐出させる。
CPU71は、ACT2において、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36を駆動し、インク循環動作を開始する。循環流路31を循環するインクは、カートリッジ51から第1流路311、第1循環ポンプ33、第2流路312、及び液体吐出ヘッド20の供給口201を通って液体吐出ヘッド20内に至る。また、循環流路31を循環するインクは、液体吐出ヘッド20から液体吐出ヘッド20の回収口202、第3流路313、第2循環ポンプ36、及び第4流路314を通ってカートリッジ51に至る。
ACT3において、CPU71は、圧力センサ39から送信されるバッファタンク35の圧力データを検出する。
ACT4において、CPU71は、圧力データからノズル孔211のインク圧力を検出する。具体的には、圧力センサ39から送信されるバッファタンク35の圧力データに基づいて、所定の演算式を用いて、ノズル孔211のインク圧力を算出する。
まず、インクの密度をρ、重力加速度をg、バッファタンク35におけるインクの液面とノズル面の高さ方向の距離をhとした場合、バッファタンク35におけるインクの液面とノズル面の高さの水頭差によって発生する圧力はρghとなる。例えば、CPU71は、圧力センサ39から送信されるバッファタンク35の圧力データに、圧力ρghを足すことで、ノズルのインク圧力(ノズル面圧)Pnを算出する。
CPU71は、算出したノズル面圧Pnに基づいて、種々の比較を行うことにより、第1循環ポンプ33の圧電アクチュエータ59に印加する駆動電圧、及び第2循環ポンプ36の圧電アクチュエータ59に印加する駆動電圧を制御することにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御する。これにより、CPU71は、ノズル面圧Pnが適切な値になるように制御する。
CPU71は、ROM721から設定されたノズル面圧Pnの目標とする圧力である設定圧力範囲を取得する。設定圧力範囲は、1つの値であってもよいし、上限値と下限値とを有する構成であってもよい。また、CPU71は、通信インターフェース73を介してホスト制御装置13から逐次設定圧力範囲を取得する構成であってもよい。本例では、設定圧力範囲は、1つの値(設定圧力)であると仮定して説明する。
まず、CPU71は、ACT5において、ノズル面圧Pnが設定圧力より小さいか否か判断する。
CPU71は、ノズル面圧Pnが設定圧力より小さいと判断した場合(ACT5、YES)、ACT6において、加圧ポンプである第1循環ポンプ33の出力が調整最大値(第1閾値)以上であるか否か判断する。即ち、CPU71は、加圧ポンプである第1循環ポンプ33を構成する圧電アクチュエータ59に印加される駆動電圧が、ノズル面圧の制御において圧電アクチュエータ59が動作可能な駆動電圧の最大値(調整最大値)であるか否か判断する。
CPU71は、加圧ポンプである第1循環ポンプ33が調整最大値であると判断した場合(ACT6、YES)、ACT7において、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の駆動電圧を下げる。即ち、CPU71は、第2循環ポンプ36の送液能力を低下させる。この結果、ノズル面圧Pnが加圧される。
CPU71は、ポンプである第1循環ポンプ33が調整最大値ではないと判断した場合(ACT6、NO)、ACT8において、第1循環ポンプ33の駆動電圧を上げる。即ち、CPU71は、第1循環ポンプ33の送液能力を増加させる。この結果、ノズル面圧Pnが加圧される。
また、CPU71は、ノズル面圧Pnが設定圧力以上であると判断した場合(ACT5、NO)、ACT9において、ノズル面圧Pnが設定圧力より大きいか否か判断する。
CPU71は、ノズル面圧Pnが設定圧力より大きいと判断した場合(ACT9、YES)、ACT10において、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の出力が調整最大値(第2閾値)以上であるか否か判断する。即ち、CPU71は、減圧ポンプである第2循環ポンプ36を構成する圧電アクチュエータ59に印加される駆動電圧が、ノズル面圧の制御において圧電アクチュエータ59が動作可能な最大値であるか否か判断する。
CPU71は、減圧ポンプが調整最大値であると判断した場合(ACT10、YES)、ACT11において、第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げる。即ち、CPU71は、第1循環ポンプ33の送液能力を低下させる。この結果、ノズル面圧Pnが減圧される。
CPU71は、減圧ポンプが調整最大値ではないと判断した場合(ACT10、NO)、ACT12において、第2循環ポンプ36の駆動電圧を上げる。即ち、CPU71は、第2循環ポンプ36の送液能力を増加させる。この結果、ノズル面圧Pnが減圧される。
CPU71は、ACT7において第2循環ポンプ36の駆動電圧を下げた場合、ACT8において第1循環ポンプ33の駆動電圧を上げた場合、ACT11において第1循環ポンプ33の駆動電圧を下げた場合、及び、ACT12において第2循環ポンプ36の駆動電圧を上げた場合に、ACT13において、フィルタ詰まり判定処理を行う。ここで、ACT13により行われるフィルタ詰まり判定処理とは、CPU71が外部フィルタ52及び内部フィルタ315のどちらかが目詰まりを起こしていることを判定する機能である。
CPU71は、フィルタ詰まり判定処理を行うと、ACT14において、フィルタ詰まり判定処理に循環終了指令が出力されたか否か、及び、ホスト制御装置13から循環終了指令を受け取ったか否か判断する。また、CPU71は、ノズル面圧Pnが設定圧力より大きくないと判断した場合(ACT9、NO)に、ACT14の処理に移行する。
CPU71は、ホスト制御装置13から循環終了指令を受け取っていない場合(ACT14、NO)、ACT3の処理に移行する。即ち、CPU71は、循環終了指令を受け取るまでの間、ACT3乃至ACT13の処理を繰り返し実行する。これにより、CPU71は、ノズル面圧Pnが設定圧力になるように逐次制御する。
CPU71は、ホスト制御装置13から循環終了指令を受け取った場合(ACT14、YES)、ACT15において、インクの循環を終了させる。即ち、CPU71は、循環ポンプ駆動回路74の動作を停止させることにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の動作を停止させる。この結果、カートリッジ51と循環流路31との間におけるインクの循環が終了する。
次に、図6のACT13におけるフィルタ詰まり判定処理について図7乃至図9を用いて説明する。図7は、フィルタ詰まり判定処理の一例を示す流れ図である。また、図8は、内部フィルタ315に目詰まりが生じているときの第1循環ポンプ33の駆動電圧及び第2循環ポンプ36の駆動電圧の例を示す説明図である。図9は、外部フィルタ52に目詰まりが生じたときの第1循環ポンプ33の駆動電圧及び第2循環ポンプ36の駆動電圧の例を示す説明図である。
インクの循環を繰り返し行い、外部フィルタ52及び内部フィルタ315でインクの異物を除去した場合、外部フィルタ52及び内部フィルタ315において異物による目詰まりを起こす可能性がある。このように、外部フィルタ52及び内部フィルタ315において目詰まりを起こした場合、液体吐出ヘッド20にインクが供給されないか、又は、インクの供給が不足し、ノズル面圧Pnが低下する。
上述した、モジュール制御部38のCPU71によるノズル面圧の制御により、ノズル面圧Pnが低下したときに、CPU71は、ノズル面圧Pnを増加すべく、加圧ポンプである第1循環ポンプ33の出力を増加させ、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の出力を低下させる。外部フィルタ52及び内部フィルタ315において目詰まりを起こしていない場合には、このCPU71による第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の出力制御によって、ノズル面圧Pnが設定圧力となり、その後、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の出力がACT7、ACT8、ACT11、ACT12のいずれかによって変えられる。しかしながら、外部フィルタ52または内部フィルタ315において目詰まりを起こしていると、加圧ポンプである第1循環ポンプ33の出力を増加し、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の出力を低下しても、ノズル面圧Pnが増加しない。このため、図8及び図9に示すように、第1循環ポンプ33の出力が調整最大値となり、第2循環ポンプ36の出力が調整最小値となる。
そこで、CPU71は、第1循環ポンプ33の出力及び/又は第2循環ポンプ36の出力に基づいて、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の目詰まりを判定する。
図6の処理によると、ノズル面圧Pnが低下し、設定圧力よりノズル面圧Pnが小さい場合、CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧を上げることにより、ノズル面圧Pnが増圧するように制御する(ACT8)。次に、CPU71は、第1循環ポンプ33の駆動電圧が調整最大値になった場合(ACT6、Yes)、第2循環ポンプ36の駆動電圧を下げることにより、ノズル面圧Pnが減圧するように制御する(ACT7)。第2循環ポンプ36の駆動電圧を下げてもノズル面圧Pnが設定圧力より小さいままである場合、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧を、圧電アクチュエータ59が動作可能な駆動電圧の最小値(調整最小値)まで低下させる。例えば、CPU71は、第2循環ポンプ36の出力を調整最小値まで低下させて、所定の時間経過してもノズル面圧Pnが設定圧力より小さい場合、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の少なくとも一方が目詰まりしたと判定する。
具体例として、CPU71は、図7に示されるフィルタ詰まり判定処理を実行することにより、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の少なくとも一方が目詰まりを判定する。
まず、CPU71は、ACT21において、減圧ポンプである第2循環ポンプ36の出力が調整最小値であるか否か判断する。具体例としては、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧と第3閾値とを比較し、第2循環ポンプ36が第3閾値に設定された駆動電圧の範囲内であるか否かを判断する。ここで、第3閾値は、例えば、第2循環ポンプ36の駆動電圧が調整最小値に近似する上限値及び下限値を有する。そして、CPU71は、例えば、第2循環ポンプ36の駆動電圧が、第3閾値の範囲内であるか否かを判定する。これは、図8及び図9に示す様に、調整最小値における第2循環ポンプ36の駆動電圧が一定の電圧値を示すのではなく、所定の範囲内で可変するためである。
例えば、CPU71は、処理回路やプログラムの実行等によって計時するタイマー機能を有し、タイマー機能により、第2循環ポンプ36の駆動電圧が第3閾値の範囲内になったときにフィルタ詰まりを判定する詰まり検知タイマーとして計時を開始する。例えば、CPU71は、RAM722上の所定の領域をタイマーとして使用する。
例えば、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧が第3閾値の範囲内でないと判定した場合(ACT21、NO)、ACT22において詰まり検知タイマーをリセットする。即ち、CPU71は、RAM722上のタイマーに対応した領域の値を0にする。具体例として、ACT22において、第2循環ポンプ36の駆動電圧が第3閾値の範囲内でないと判定したCPU71は、詰まり検知タイマーをリセットし、計時を行わない。そして、CPU71は、ACT14の処理に移行する。
CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧が第3閾値の範囲内であると判断した場合(ACT21、YES)、ACT23において詰まり検知タイマーをインクリメントする。例えば、CPU71は、RAM722上の所定の領域の値を+1する。即ち、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧が第3閾値の範囲内であると判断したときから計時を開始し、第2循環ポンプ36の駆動電圧が第3閾値の範囲内となってからの経過時間をカウントする。
CPU71は、ACT24において詰まり検知タイマーで計時した時間が、フィルタ詰まりを判定する時間(第4閾値)以上であるか否か判断する。
CPU71は、詰まり検知タイマーで計時した時間が第4閾値未満であると判定した場合(ACT24、NO)、ACT14の処理に移行する。
CPU71は、詰まり検知タイマーで計時した時間が第4閾値以上であると判定した場合(ACT24、YES)、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の少なくとも一方で目詰まりが生じているとして、ACT25においてフィルタ詰まり検出フラグを立てる。CPU71は、ACT26において、循環終了指令を出力し、ACT14の処理に移行する。
なお、CPU71は、フィルタ詰まり検出フラグに基づいて、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の少なくとも一方で目詰まりが生じていることを、通信インターフェース73を介してホスト制御装置13に送信してもよい。また、プリンタ1が報知手段としてスピーカを備える場合、CPU71は、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の少なくとも一方で目詰まりが生じていることをスピーカから音声出力する構成であってもよい。また、プリンタ1がディスプレイを備える場合、CPU71は、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の少なくとも一方で目詰まりが生じていることをディスプレイに表示させる構成であってもよい。また、CPU71は、液体吐出ヘッド駆動回路77の動作を停止させることにより、印字を停止させる構成であってもよい。
上記のように構成された液体循環装置30は、インク補給タンクであるカートリッジ51から吸い上げ、液体吐出ヘッド20に供給するインクを、外部フィルタ52及び内部フィルタ315で異物を除去する。そして、液体循環装置30のCPU71は、圧力センサ39が検出した圧力データに基づいて算出された液体吐出ヘッド20のノズル面圧に基づいて、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の駆動電圧を制御する。また、CPU71は、第1循環ポンプ33の出力及び第2循環ポンプ36の出力に基づいて、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の詰まりを判定する。
即ち、CPU71は、ノズル面圧に基づいて調整される第1循環ポンプ33の駆動電圧、及び第2循環ポンプ36の駆動電圧から、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の詰まりによってインクが循環しているか否かを判定する。例えば、第2循環ポンプ36の駆動電圧が調整最小値であるときに、CPU71は、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の詰まりを判定する。このように、液体循環装置30は、センサ等の外部フィルタ52及び内部フィルタ315の詰まりを検出するための構成を追加することなく、外部フィルタ52及び内部フィルタ315における詰まりを検出することができる。
また、CPU71は、第2循環ポンプ36の駆動電圧が調整最小値(第3閾値)であるときの時間が、予め設定された時間(第4閾値)以上である場合に、外部フィルタ52及び内部フィルタ315で詰まりが生じていると判定する。これは、フィルタ詰まりが生じていない正常時でも、循環流路31内の気泡の流入等による影響で、減圧ポンプ(第2循環ポンプ36)の出力が瞬間的に最小になることがある。しかしながら、CPU71は、所定の時間(第4閾値)の間、第2循環ポンプ36の駆動電圧が調整最小値を維持したときに、外部フィルタ52及び内部フィルタ315で詰まりが生じていると判定することで、外部フィルタ52及び内部フィルタ315で詰まりを適切に判定することができる。
以上説明した実施形態によれば、液体循環装置30、液体吐出装置10及びプリンタ1は、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の詰まりを判定できる。
なお、上記の実施形態では、CPU71は、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値であるときに、外部フィルタ52及び内部フィルタ315の詰まりを判定する例を説明した。これは、第2循環ポンプ36が第3閾値であるときには、第1循環ポンプ33が第1閾値(調整最大値)となっているためである。しかしながら、CPU71は、フィルタ詰まり判定処理として、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値であることに加えて、第1循環ポンプ33が第1閾値であることをさらに判定する構成としてもよい。また、上記の実施形態では、CPU71は、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値である状態が所定の時間継続したときにフィルタ詰まりと判定する例を説明した。しかしながら、CPU71は、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値である状態が所定の時間継続したときに加え、又は、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値である状態が所定の時間継続したときに変えて、第2循環ポンプ36の出力が第3閾値である状態が累計時間又は累計回数が所定の閾値以上となったときに、フィルタ詰まりと判定してもよい。
また、上記の実施形態では、ノズル面圧の制御に用いる第1閾値を第1循環ポンプ33の駆動電圧の調整最大値とし、第2閾値を第2循環ポンプ36の駆動電圧の調整最大値とする例を説明したが、これに限定されない。例えば、ノズル面圧の制御に用いる第1閾値及び第2閾値は、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36を駆動できる最大電圧であってもよく、また、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36を駆動できる最大電圧より低い電圧値であってもよい。同様に、フィルタ詰まり判定処理に用いる第3閾値を第2循環ポンプ36の調整最小値の範囲とする例を説明したがこれに限定されない。例えば、第3閾値を第2循環ポンプ36の調整最小値よりも大きな値とし、CPU71は、この第3閾値以下となる第2循環ポンプ36が第4閾値以上継続したときに、フィルタ詰まりと判定してもよい。
また、上記の実施形態では、圧力センサ39は、バッファタンク35の空気室の圧力を検出する構成であると説明したが、この構成に限定されない。圧力センサ39は、第2流路312の圧力と、第3流路313の圧力とをそれぞれ検出し、平均値をモジュール制御部38に供給する構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、液体循環装置30がフィルタ315を有し、液体吐出装置10が、液体循環装置30の外部に設けられる外部フィルタ52を有する構成を説明したが、これに限定されない。
また、吐出する液体は印字用のインクに限られるものではなく、例えばプリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出する装置等であっても良い。
液体吐出ヘッドは、上記の他、例えば静電気で振動板を変形してインク滴を吐出する構造、あるいはヒータ等の熱エネルギーを利用してノズルからインク滴を吐出する構造等でもよい。
また、上記実施形態において、液体吐出ヘッドは、インクジェット記録装置等に用いられる例を示したが、これに限られるものではなく、例えば3Dプリンタ、産業用の製造機械、医療用途にも用いることが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…プリンタ、10…液体吐出装置、11…ヘッド支持機構、11a…キャリッジ、12…媒体支持機構、13…ホスト制御装置、20…液体吐出ヘッド、21…ノズルプレート、22…基板、23…マニフォルド、24…アクチュエータ、25…インク圧力室、28…インク流路、30…液体循環装置、31…循環流路、33…第1循環ポンプ(第1ポンプ)、33…第1循環ポンプ、34…バイパス流路、35…バッファタンク、36…第2循環ポンプ(第2ポンプ)、36…第2循環ポンプ、37…開閉バルブ、38…モジュール制御部、39…圧力センサ、51…カートリッジ(液体補給タンク)、52…外部フィルタ(フィルタ)、58…ポンプ室、59…圧電アクチュエータ、60…圧電ポンプ、61…逆止弁、62…逆止弁、71…CPU(制御部)、72…メモリ、73…通信インターフェース、74…循環ポンプ駆動回路、76…バルブ駆動回路、77…液体吐出ヘッド駆動回路、100…バッファ装置、111…キャリッジ、201…供給口、202…回収口、211…ノズル孔、241…電極、242…電極、311…第1流路、312…第2流路、313…第3流路、314…第4流路、315…内部フィルタ(フィルタ)、341…第1バイパス流路、342…第2バイパス流路、351…収容室、721…ROM、722…RAM。

Claims (5)

  1. 液体補給タンクの液体を液体吐出ヘッドに供給する第1ポンプと、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体を回収し、前記液体補給タンクに供給する第2ポンプと、
    前記液体補給タンク及び前記液体吐出ヘッドの間の流路に設けられるフィルタと、
    前記フィルタ及び前記液体吐出ヘッドの間の流路、並びに、前記液体吐出ヘッド及び前記第2ポンプの間の流路に接続され、前記第1ポンプから吐出された前記液体が流入するバッファタンクと、
    前記バッファタンク内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記バッファタンクの圧力に基づいて前記液体吐出ヘッドのノズル面圧を調整する調整循環中の前記第2ポンプの駆動電圧に基づき前記フィルタの詰まりを判定する制御部と、
    を備える液体循環装置。
  2. 前記制御部は、前記第1ポンプの出力が第1閾値以上であり、前記第2ポンプの出力が第2閾値以下であると、前記フィルタに詰まりがあると判定する請求項1に記載の液体循環装置。
  3. 前記制御部は、前記第2ポンプの出力が、前記第2閾値以下である状態が所定時間継続した場合に、前記フィルタに詰まりがあると判定する請求項2に記載の液体循環装置。
  4. 前記フィルタは、前記第1ポンプ及び前記液体吐出ヘッドの間の流路に設けられる、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体循環装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液体循環装置と、
    前記第1ポンプに接続される前記液体補給タンクと、
    前記液体吐出ヘッドと、
    前記液体循環装置と前記液体補給タンクとの間に設けられる外部フィルタと、
    を備える液体吐出装置。
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