JP3978687B2 - 液体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体供給装置及び画像形成装置に係り、特にノズル列を有する吐出ヘッドをつなぎ合わせて長尺化したマルチヘッドに対して吐出用の液を供給するのに好適な液体供給装置及びその液体供給装置を用いる画像形成装置に関する。
インクジェットプリンタの分野において、印字の高速化等のために記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッド(いわゆるフルライン型ヘッド)を用いる構成が知られている。一般に、インクジェッドヘッドをライン化した場合、長尺のままではインクの供給が困難になる。そのため、短尺ヘッドをつなぎ合わせて長尺化する構造とし、短尺ヘッド単位ごとに流路を分割して液供給性能を高めることが考えられる。
その場合、液体供給源のメインタンクから各ヘッド単位に並列に供給配管路を形成すると、供給管がヘッドの数だけ必要になり、レイアウト上の問題が発生する。かかる問題を回避する手段として、供給管を途中で分岐させることが考えられる。
この点、特許文献1は、複数のノズルユニット要素(短尺ヘッド)が存在するときの流路接続形態を提案しており、それぞれ、直列、並列、及びこれらの組み合わせの接続形態を示している。また、特許文献2は、1つのメインタンクから複数のヘッドに液を供給する際、2分岐継ぎ手による分岐を繰り返してヘッドに接続する方法を開示している。
特許文献3は、インクジェットヘッドの吐出性能を回復させるためのクリーニング操作に使用されるキャップユニットから複数のポンプに接続されるチューブの途中に流路抵抗可変手段を配置する構成を開示している。
特開平10−244681号公報 特開2003−118135号公報 特開2000−153622号公報
しかしながら、特許文献1は、単に接続方法を提示するのみであり、どのような条件のときに、如何なる流路形態を選択するのが適切であるかという条件について開示されていない。また、特許文献2は各ヘッドまでの圧力損失が同じになるように、対称に分岐を繰り返す必要があるため、レイアウト上の制約が非常に大きい。また、特許文献2に開示の手法は奇数個のヘッドに対して対応できないという問題もある。
特許文献3は、インクの廃液流路に関する発明であり、メンテナンスや初期充填時の時間短縮、ポンプユニットの能力向上、簡素化、装置の小型化を実現するが、複数のヘッドにインクを供給するための流路系の工夫については記載されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数のヘッドに対して液を均一に供給することができるとともに、レイアウトの自由度の向上を達成できる液体供給装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、液吐出口となる複数のノズルを有する吐出ヘッドを複数個並べて配置することでノズル列を長尺化し、幅寸法の異なる複数種類の利用可能な被吐出媒体の最大幅に対応する長さのノズル列を構成したラインヘッドの前記複数個の各吐出ヘッドに対して液タンクから吐出液を供給する液体供給装置であって、前記液タンクと前記複数の吐出ヘッドとをつなぐ供給管路の上流側端部は前記液タンクに接続され、該供給管路の下流側は複数の分岐部によって分岐回数の異なる複数の枝管路に分岐され、各枝管路の端部がそれぞれ異なる吐出ヘッドに接続される構造を成し、前記ラインヘッドを成す前記複数個の吐出ヘッドの吐出ヘッド配列の中で、前記複数種類の被吐出媒体の搬送時における配置基準となる位置に対応する部分に配置される吐出ヘッドに対して、前記分岐部による分岐回数が最も少ない枝管路が接続され、前記複数種類の被吐出媒体のうち、より大きな幅寸法の被吐出媒体に対応して、前記幅寸法が大きくなることで前記配置基準の位置から前記吐出ヘッドの配列方向に離れて追加されることになる吐出ヘッドほど、前記分岐部による分岐回数がより多い枝管路が接続された配管構造を有し、前記複数の分岐部からそれぞれ各吐出ヘッドに至る少なくとも1つの流路に流路抵抗を可変する流路抵抗可変手段が設けられており、同時に使用する複数の前記吐出ヘッドへの液の供給圧を略均一化するように前記流路抵抗可変手段が制御されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の液体供給装置の一態様に係り、前記配置基準となる位置は、前記被吐出媒体の幅方向の中央であり、各種被吐出媒体の幅方向の中央と、前記ラインヘッドの長手方向に沿う液吐出可能幅の中央とを略一致させて、前記被吐出媒体を搬送する構成において、当該ラインヘッドを成す前記複数個の吐出ヘッドの吐出ヘッド配列の中央部に配置される吐出ヘッドに対して、前記分岐部による分岐回数が最も少ない枝管路が接続されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の液体供給装置の一態様に係り、前記配置基準となる位置は、前記被吐出媒体の幅方向の一方の端部であり、各種被吐出媒体の幅方向の一方の端部と、前記ラインヘッドの長手方向に沿う液吐出可能幅の片側の端部とを略一致させて、前記被吐出媒体を搬送する構成において、当該ラインヘッドを成す吐出ヘッド配列のうち前記片側の端部に配置される吐出ヘッドに対して、前記分岐部による分岐回数が最も少ない枝管路が接続されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体供給装置の一態様に係り、前記複数種類の被吐出媒体の搬送時における配置基準となる位置は、前記複数種類の被吐出媒体の中で最小幅の被吐出媒体を通す位置であることを特徴とする
本発明によれば、液体が収容された液タンクから複数の吐出ヘッドに吐出液を送るための流路を構成する供給管路が複数の分岐部を有しており、供給管路の上流側から下流に向かって段階的に分岐が繰り返される。供給管路の一方の端部(上流側端部)は液タンクに接続され、他方の端部(下流側)は分岐方法や分岐回数に応じた複数の枝管路に分かれ、それぞれ吐出ヘッドに接続される。
装置の設計上、複数の吐出ヘッドの中で吐出頻度の相違が想定されるが、供給管路における分岐回数が多いほど流路抵抗が大きくなる傾向を示すため、本発明では吐出頻度の高い吐出ヘッドに対してより分岐回数の少ない枝管路を接続し、吐出頻度の低い吐出ヘッドにはこれよりも分岐回数の多い枝管路を接続する。
また、各分岐部による分岐後、それぞれの吐出ヘッドに至る流路の少なくとも1つに配置した流路抵抗可変手段によって各吐出ヘッドへの供給液量或いは供給圧を調整することが可能であるため、例えば、液吐出を行わない吐出ヘッドについては供給管路の流路を閉じて液供給を止めたり、或いは、同時に使用する吐出ヘッド間の供給圧を略均一に制御したりすることができる。
これにより、使用する吐出ヘッドの数に応じて各ヘッドに適切な液供給が可能となり、液供給速度の向上、安定供給並びにリフィル応答性の向上を達成できる。更に、かかるリフィル改善により、従来よりも吐出周波数の高周波数化及び高粘度液の吐出が可能となる。また、本発明は奇数個(3以上)の吐出ヘッドについても対応可能であり、従来の構成と比較してレイアウトの自由度が増す。
なお、「液タンク」は、液体の供給源となる基タンク(メインタンク)であってもよいし、メインタンクから供給された液を貯留するサブダンクであってもよい。
本発明において「流路抵抗可変手段」は、各吐出ヘッドの上流にそれぞれ設ける構成も可能であるし、吐出ヘッドの数よりも少ない数の流路抵抗可変手段を配置する構成も可能である。各吐出ヘッドの上流にそれぞれ流路抵抗可変手段を設ける態様によれば、個々の吐出ヘッドに至る供給管路の流路抵抗を個別に調整することが可能である。その一方、必ずしも全ての吐出ヘッドの上流にそれぞれ流路抵抗可変手段を設けなくても、他の吐出ヘッドの上流にある流路抵抗可変手段を制御することにより、流路抵抗可変手段が省略された吐出ヘッドについても間接的に供給液量や供給圧を調整することができる。初期充填時は供給液量を均一にすることが望ましく、吐出時には供給圧を均一にすることが望ましい。
本発明の液体供給装置は、比較的短尺の吐出ヘッドを複数個つなぎ合わせて長尺のラインヘッドを構成した場合における各吐出ヘッド(ヘッドブロック)への液体供給手段として好適に用いることができる。
例えば、ラインヘッドの延在方向(長手方向)に沿う液吐出可能幅の中央と被吐出媒体の幅方向の中央とを略一致させて配置する構成(センター振分け方式の構成)の場合、ラインヘッドの中央部の吐出頻度が高く、両サイド部の吐出頻度は低いと想定される。特に、被吐出媒体の幅寸法が変更される場合において、小サイズの被吐出媒体が用いられるときはラインヘッドの両サイド部から吐出されないケースもある。かかる観点から、吐出頻度の高い吐出ヘッドをラインヘッドの中央部に配置する態様がある。
或いはまた、例えば、ラインヘッドの延在方向(長手方向)に沿う液吐出可能幅の片側の端と被吐出媒体の幅方向の一端とを略一致させて配置する構成(片側寄せ方式の構成)の場合、ラインヘッドの片側のサイド部は吐出頻度が高く、他方のサイド部は吐出頻度が低いと想定される。特に、被吐出媒体の幅寸法が変更される場合において、小サイズの被吐出媒体が用いられるときは、被吐出媒体の片寄せ基準と反対側のラインヘッドのサイド部から吐出されないケースもある。かかる観点から、吐出頻度の高い吐出ヘッドをラインヘッドの一方の端部(被吐出媒体の片寄せ配置の基準となる端を含む側)に配置する態様がある。
請求項に係る発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の液体供給装置の一態様に係り、前記分岐部による分岐後かつ前記吐出ヘッドの上流に圧力検出手段が配置され、前記複数の吐出ヘッドの供給圧を略均一化するように前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記流路抵抗可変手段を制御する流路抵抗制御手段を具備していることを特徴とする。
圧力検出手段によって圧力を監視しながら各吐出ヘッドの供給圧を調整する態様が好ましい。請求項6に係る発明によれば、各吐出ヘッドに対して均一な液供給が可能であり、レイアウトの自由度もアップする。
請求項に係る発明は、請求項記載の液体供給装置の一態様に係り、前記流路抵抗制御手段は、前記複数の吐出ヘッドのうち液吐出を行わない吐出ヘッドへの液供給路を閉ざすように前記流路抵抗可変手段を制御することを特徴とする。
被吐出媒体のサイズに合わせて、液吐出に使用する吐出ヘッドを選択するなどの制御によって、吐出に使用しない吐出ヘッドを特定できる。液吐出を行わない吐出ヘッドについて液供給路を完全に塞ぐように流路抵抗を制御することで、無駄な液の消費を抑制することができる。また、何らかの原因で被吐出媒体の搬送異常(ジャム)が発生して被吐出媒体が吐出ヘッドの吐出面と接触した場合や電源瞬断時など、意図しない状況が発生した場
合においても、流路抵抗可変手段によって液供給路を閉塞している吐出ヘッドからは無駄な液が流出しないため、安全性が向上する。
請求項に係る発明は、請求項乃至の何れか1項記載の液体供給装置の一態様に係り、前記流路抵抗可変手段は、管路の断面積を変更する機構を含んで構成されることを特徴とする。
かかる態様により、流路抵抗可変手段の簡略化、低コスト化を実現できる。例えば、管路を構成する部材として柔軟性のあるチューブを用い、チューブを径方向に押しつぶして流路断面積を変える機構がある。
請求項に係る発明は、前記目的を達成する画像形成装置を提供する。すなわち、請求項に係る画像形成装置は、請求項1乃至の何れか1項記載の液体供給装置を有し、前記吐出ヘッドから吐出した液によって記録媒体上に画像を形成することを特徴とする。
吐出ヘッドの構成例として、記録媒体の全幅に対応する長さにわたってインク吐出用の複数のノズルを配列させたノズル列を有するフルライン型のインクジェットヘッドを用いることができる。
この場合、記録媒体の全幅に対応する長さに満たないノズル列を有する比較的短尺の吐出ヘッドを複数個組み合わせ、これらをつなぎ合わせることで全体として記録媒体の全幅に対応するノズル列を構成する態様がある。
フルライン型のインクジェットヘッドは、通常、記録媒体の相対的な送り方向(相対的搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿ってインクジェットヘッドを配置する態様もあり得る。
「記録媒体」は、吐出ヘッドの作用によって画像の記録を受ける媒体(被吐出媒体、印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、吐出ヘッドによって配線パターン等が形成されるプリント基板、転写式の画像形成装置における中間転写媒体、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
記録媒体と吐出ヘッドを相対的に移動させる搬送手段は、停止した(固定された)吐出ヘッドに対して記録媒体を搬送する態様、停止した記録媒体に対して吐出ヘッドを移動させる態様、或いは、吐出ヘッドと記録媒体の両方を移動させる態様の何れをも含む。
請求項に係る発明は、請求項乃至の何れか1項記載の液体供給装置を有し、前記吐出ヘッドから吐出した液によって記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記流路抵抗可変手段を制御して各吐出ヘッドの供給圧を調整することにより前記複数の吐出ヘッド間の記録濃度のばらつきを抑制する記録濃度補正手段として機能する流路抵抗制御手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項記載の液体供給装置を有し、前記吐出ヘッドから吐出した液によって記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、幅寸法の異なる複数種類の使用可能な記録媒体のうち、印字に使用される記録媒体に対応して使用される各吐出ヘッドの供給圧を略均一化するように前記流路抵抗可変手段を制御する流路抵抗制御手段と、前記複数種類の使用可能な記録媒体の中で相対的に幅の狭い記録媒体が印字に使用されるときに吐出周波数を高く設定するように、印字に使用される記録媒体の幅に応じて吐出周波数を変更する手段と、を備えていることを特徴とする。
流路抵抗可変手段によって流路抵抗を変えることで各吐出ヘッドの供給圧を調整でき、各吐出ヘッドの吐出液量を調整できる。すなわち、流路抵抗を制御することにより各ヘッドの記録濃度を補正することできる。このように、流路抵抗の制御によってヘッド間の濃度変動を抑制することにより、高品質画像の形成が実現される。
なお、各吐出ヘッドによる記録濃度を測定する濃度測定手段を付加し、その測定結果に基づいて吐出ヘッドの流路抵抗を調整し、濃度を補正する態様がより好ましい。
本発明によれば、液タンクから複数の吐出ヘッドに液を送る供給管路の下流側を繰り返し分岐させて分岐回数の異なる複数の枝管路を形成し、各枝管路をそれぞれ異なる吐出ヘッドに接続する構造とし、相対的に吐出頻度の高い吐出ヘッドに分岐回数の少ない枝管路を接続するとともに、各分岐部からそれぞれの吐出ヘッドに至る少なくとも1つの流路に流路抵抗可変手段を設けたことにより、各吐出ヘッドに対して適切な液供給が可能となり、液供給速度の向上、安定供給並びにリフィル応答性の向上を達成できる。また、かかるリフィル改善により、従来よりも吐出周波数の高周波数化及び高粘度液の吐出が可能となる。
更に、本発明は奇数個(3以上)の吐出ヘッドについても対応可能であり、従来の構成と比較してレイアウトの自由度が高いという利点がある。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェッド記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係る液体供給装置を用いたインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K,12C,12Y,12Mに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、印字部12に記録紙(記録媒体)16A,16Bを供給する給紙部18A,18Bと、給紙部18A,18Bから送り出された記録紙16A,16Bのカールを除去するデカール処理部20A,20Bと、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16A,16Bの平面性を保持しながら記録紙16A,16Bを搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
インク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K,12C,12Mに対応する色のインクを貯蔵するインクタンク14K,14C,14M,14Yを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、異なる紙幅の記録紙16A,16Bを供給する2つの給紙部18A,18Bが示され、給紙部18A,18Bの一例としてロール紙(連続用紙)のマガジン19A,19Bが示されているが、紙幅や紙質等が異なる更に多数のマガジンを併設することができる。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録媒体を利用可能な構成にした場合、記録媒体の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18A,18Bから送り出される記録紙16A,16Bはマガジン19A,19Bに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20A,20Bにおいてマガジン19A,19Bの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30A,30Bで記録紙16A,16Bに熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、各給紙経路に裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16A,16Bの搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16A又は16Bは、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16A,16Bの幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16A,16Bがベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図1中不図示,図9中符号188として記載)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16A,16Bは図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16A,16Bに加熱空気を吹き付け、記録紙16A,16Bを加熱する。印字直前に記録紙16A,16Bを加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12の各ヘッド12K,12C,12M,12Yは、当該インクジェット記録装置10が対象とする記録媒体の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
ヘッド12K,12C,12M,12Yは、記録紙16A,16Bの送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド12K,12C,12M,12Yが記録紙16A,16Bの搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
吸着ベルト搬送部22により記録紙16A又は16Bを搬送しつつ各ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙16A又は16B上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12K,12C,12M,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16A,16Bと印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16A,16Bの全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列と、からなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
各色のヘッド12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターン又は実技画像が印字検出部24により読み取られ、各ヘッドの吐出判定が行われる。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
印字検出部24の後段には後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り替える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図2はヘッド50の構造と記録媒体との関係を示した平面模式図である。同図では、紙幅A,紙幅B,紙幅C,紙幅D(A<B<C<D)の4種類の記録媒体が示されており、ヘッド50は、最大紙幅Dに対応した長さを有するラインヘッドとなっている。紙幅の異なる各記録媒体は何れも幅方向のセンターを一致させてヘッド50の長手方向と直交する方向に搬送される。
ヘッド50は、複数個のヘッドブロック501〜507を千鳥状に配列してつなぎ合わせて長尺化した構造を有し、これにより最大紙幅Dの全幅に対応する長さのノズル列を実現している。便宜上、図2の左端から第1のヘッドブロック501、第2のヘッドブロック502…と呼び、右端のブロックを第7のヘッドブロック507と呼ぶことにする。なお、図2では簡略化のため「ヘッドブロック501〜507」を「ヘッド(1)〜(7)」と表記している。
ラインヘッド中央部に配置された第4のヘッドブロック504は最小紙幅Aに対応する長さのノズル列を有しており、紙幅Aの記録媒体に印字を行う場合には、このヘッドブロック504のみからインクが吐出される。また、第4のヘッドブロック504とこれに隣接するヘッドブロック503,505の組み合わせによって紙幅Bに対応する長さのノズル列が実現されるため、紙幅Bの記録媒体に印字を行う場合は、第3乃至第5のヘッドブロック503〜505のみが使用される。同様に、紙幅Cの記録媒体に印字を行う場合は第2乃至第6のヘッドブロック502〜506のみが使用され、紙幅Dの記録媒体に印字を行う場合は全ヘッドブロック501〜507からインク吐出が行われる。
本例のインクジェット記録装置10では最小紙幅Aの記録媒体が最も多く使用されるものとし、記録媒体の使用頻度(通紙頻度)は、紙幅別に紙幅A>紙幅B>紙幅C>紙幅Dであるものとする。
具体的な例で言えば、インクジェッド記録装置10は、写真画質の高品質プリントを行うミニラボ装置に用いられ、Lサイズ(89mm× 127mm)のプリント出力が最も頻繁に行われ、ときどき六つ切りサイズ( 203mm× 254mm)や四つ切りサイズ(254mm ×305 mm) の出力が行われるという具合である。
図2の例では1つのラインヘッド(50)を7つのヘッドブロックに分割した例を示したが、本発明の実施に際してヘッドの分割数や各ヘッドブロックの長さ並びに配置形態については本例に限定されず、記録媒体の幅寸法等を考慮して多様な設計が可能である。
図3(a) はヘッドブロック501の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。他のヘッドブロック502〜507についても略同様の構造であるため、これらを代表して符号501のヘッドブロックについて説明する。
図3(a),(b) に示したように、ヘッドブロック501は、インク滴の吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図3(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部にノズル51への流出口と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図3中の4−4線に沿う断面図)である。
図4に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(図4中不図示、図1中の14K,14C,14M,14Yの何れかのタンク)と連通しており、吐出用のインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部(図4において天面)を構成している加圧板(振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、アクチュエータ58には、ピエゾ素子などの圧電体が好適に用いられる。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数のインク室ユニット53を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなる。
すなわち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、 [1] 全ノズルを同時に駆動する、 [2] ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、 [3] ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記 [3] のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録媒体の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録媒体の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したラインヘッドと記録媒体とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙16A,16Bの搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔インク供給系の構成〕
図6はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した配管模式図である。同図は、図2で説明したとおり、通紙頻度が「紙幅A>紙幅B>紙幅C>紙幅D」であるとした場合の配管例を示している。通紙頻度は、すなわちヘッドブロック501〜507の吐出頻度に対応している。
図6において、インクタンク60はヘッド50にインクを供給する基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。なお、図6のインクタンク60は、先に記載した図1のインクタンク14K,14C,14M,14Yと等価のものである。
図6に示したように、インクタンク60からヘッド50にインクを供給するための供給管(供給管路に相当)62の上流側端部はインクタンク60に接続され、下流側は第1分岐管(分岐部に相当)66、第2分岐管(分岐部に相当)67及び第3分岐管(分岐部に相当)68を介して4つの枝管(枝管路に相当)71〜74に分岐される。
第1分岐管66から分岐した一方の枝管71は第4のヘッドブロック504に接続され、他方の枝管は第2分岐管67によって更に分岐される。第2分岐管67の一方の枝管72は第3のヘッドブロック503に接続され、他方の枝管は第3分岐管68によって更に分岐される。
第3分岐管68から分岐した一方の枝管73は第2のヘッドブロック502に接続され、他方の枝管74は第1のヘッドブロック501に接続される。
また、第3のヘッドブロック503と第5のヘッドブロック505とは連結管77を介して接続されており、第3のヘッドブロック503内の流路及び連結管77を通して第5のヘッドブロック505にインクが供給される構造になっている。
同様に、第2のヘッドブロック502と第6のヘッドブロック506とは連結管78を介して接続され、第2のヘッドブロック502内の流路及び連結管78を通して第6のヘッドブロック506にインクが供給される。また、第1のヘッドブロック501と第7の
ヘッドブロック507とは連結管79を介して接続され、第1のヘッドブロック501内の流路及び連結管79を通して第7のヘッドブロック507にインクが供給される。
このように、通紙頻度(すなわち吐出頻度)の最も高い第4のヘッドブロック504に対して分岐回数が最少(1回)の枝管71が接続され、次に、通紙頻度の高い紙幅Bに対応する第3のヘッドブロックには分岐回数2回の枝管72が接続される。そして、通紙頻度の低い紙幅C,Dに対応するヘッドブロック502,501に対しては分岐回数3回の枝管73、74が接続されるという具合に、通紙頻度の高い紙幅に対応するヘッドブロックほど分岐回数の少ない枝管が接続される配管構造になっている。
図6において白丸で示した符号81〜84は、流路抵抗を可変する手段として機能する流路負荷部である。すなわち、各枝管71〜74においてそれぞれヘッドブロック504,503,502,501の上流に流路負荷部81〜84が配置されており、必要に応じて流路負荷部81〜84が制御される。
図7は、流路負荷部を含む分岐管の構造例を示した模式図である。同図において、符号90は上流側チューブ、92は分岐管、94は圧力計、96は下流側チューブである。
図示した分岐管92は、分岐後の枝管の少なくとも一部(図中符号98で示した斜線部)が弾性部材(例えば、柔軟性のあるチューブ)で構成されており、流路抵抗を可変するための手段(流路抵抗可変手段99)として、当該弾性配管部98を押しつぶすロール100と、該ロール100を駆動する不図示のモータが設けられている。ロール100は、不図示のバネなどを利用した付勢手段によってテーパ部材102の傾斜面102Aに接する方向に付勢されており、不図示のモータの駆動力によってロール100は傾斜面102Aに当接しながら回転して移動する。ロール100の位置を制御することによって弾性配管部98を押しつぶす量を連続的に変更することができる。弾性配管部98の変形によって流路の断面積が変化し、流路抵抗が変化する。もちろん、ロール100によって弾性配管部98を完全に押しつぶして流路を閉ざすこともできる。
図7に示した構造例を図6に適用することにより、各ヘッドブロック501〜507にインクを供給する系の流路抵抗を制御できる。
図8はインク供給系及びヘッド50のメンテナンス系を含む全体模式図である。図8に示したように、インクタンク60とヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ162が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。図8には示さないが、ヘッド50の近傍又はヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ164と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード166とが設けられている。これらキャップ164及びクリーニングブレード166を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によってヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置からヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ164は、図示せぬ昇降機構によってヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ164を所定の上昇位置まで上昇させ、ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ164で覆う。
クリーニングブレード166は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構によりヘッド50のインク吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード166をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ164に向かって予備吐出が行われる。
また、ヘッド50内のインク(圧力室内)に気泡が混入した場合、ヘッド50にキャップ164を当て、吸引ポンプ167で圧力室内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク168へ送液する。この吸引動作は、初期のインクのヘッド50への装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ58が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(アクチュエータ58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かってアクチュエータ58を動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル板表面の汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、アクチュエータ58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、ヘッド50のノズル面に、圧力室52内のインクをポンプ等で吸い込む吸引手段を当接させて、気泡が混入したインク又は増粘インクを吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。
〔制御系の説明〕
次に、インクジェット記録装置10の制御系について説明する。図9はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース170、システムコントローラ172、画像メモリ174、メディア検出部175、モータドライバ176、ヒータドライバ178、流路抵抗調整機構179、プリント制御部180、画像バッファメモリ182、ヘッドドライバ184、濃度計185等を含んで構成される。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ186から送られてくる画像デー
タを受信するインターフェース部である。通信インターフェース170にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ186から送出された画像データは通信インターフェース170を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ174に記憶される。画像メモリ174は、通信インターフェース170を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ174は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ172は、通信インターフェース170、画像メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178、流路抵抗調整機構179等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ186との間の通信制御、画像メモリ174の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189を制御する制御信号並びに流路抵抗調整機構179を制御する制御信号等を生成する。
流路抵抗調整機構179は、図6で説明した流路負荷部81〜84に相当するものであり、図7で例示した構造並びにモータ等の駆動手段を含むブロックである。
図9に示したメディア検出部175は、記録媒体の紙種やサイズ(紙幅など)を検出する手段である。例えば、マガジン19A,19Bに付されたバーコード等の情報を読み込む手段、用紙搬送路中の適当な場所に配置されたセンサ(用紙幅検出センサ、用紙の厚みを検出するセンサ、用紙の反射率を検出するセンサなど)が用いられ、これらの適宜の組み合わせも可能である。また、これら自動検出の手段に代えて、若しくはこれと併用して、所定のユーザインターフェースからの入力によって紙種やサイズ等の情報を指定する構成も可能である。
メディア検出部175により取得された情報はシステムコントローラ172及び/又はプリント制御部180に通知され、インク吐出制御及び流路抵抗調整機構179の制御等に利用される。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示に従ってモータ188を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒータ189を駆動するドライバである。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、画像メモリ174内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ184に供給する制御部である。プリント制御部180において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ184を介してヘッド50からのインク吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部180には画像バッファメモリ182が備えられており、プリント制御部180における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ182に一時的に格納される。なお、図9において画像バッファメモリ182はプリント制御部180に付随する態様で示されているが、画像メモリ174と兼用することも可能である。また、プリント制御部180とシステムコントローラ172とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ184はプリント制御部180から与えられるドットデータに基づいて各色のヘッド50の吐出駆動用アクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ184にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース170を介して外部から入力され、画像メモリ174に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データが画像メモリ174に記憶される。画像メモリ174に蓄えられた画像データは、システムコントローラ172を介してプリント制御部180に送られ、該プリント制御部180において既知のディザ法、誤差拡散法などの手法によりインク色ごとのドットデータに変換される。
こうして、プリント制御部180で生成されたドットデータに基づき、ヘッド50が駆動制御され、ヘッド50からインクが吐出される。記録媒体の搬送速度に同期してヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録媒体上に画像が形成される。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録媒体上に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部180に提供する。なお、ラインセンサの読み取り開始タイミングは、センサとノズル間の距離及び記録媒体の搬送速度から決定される。
プリント制御部180及び/又はシステムコントローラ172は、印字検出部24から得られた検出情報に基づいてノズル51の吐出状態を判断し、不良ノズルが検出された場合には所定の回復動作や打滴補正等を実施する制御を行う。
濃度計185は、ヘッド50からの吐出インクによって記録媒体上に形成された画像(記録結果)の反射濃度を測定する手段であり、ヘッド50を構成している各ヘッドブロック(501〜507)間の濃度のばらつきを該濃度計185によって把握する。印字検出部24を濃度検出手段として兼用することもできる。なお、ここでいう「反射濃度」は、通常用いられる三色濃度で定義し、分光感度として、ステータスAを用いる。この定義は、「ISO 5/3-1984 : Photography-Density Measurements-Part3 : Spectral conditions 」による。
1つのヘッド50内においてヘッドブロック(501〜507)間で所定の許容範囲を越える濃度のばらつきが検出された場合には、流路負荷部81〜84のロール100を移動させて流路抵抗を変え、ヘッドブロック間で略均一な濃度を実現するように濃度を補正する。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10によれば、メディア検出部175で検出された紙幅に応じて、その紙幅の記録媒体に印字するために必要なヘッドブロックのみに選択的にインクを供給し、使わないヘッドブロックへのインク供給流路については弾性配管部98をロール100で加圧して流路を塞ぎ、インクを給液しないようにする。
例えば、紙幅Aの記録媒体にプリントするときは、図6における第2分岐管67及び第3分岐管68の流路負荷部82〜84のロール100を駆動して流路を塞ぎ、第1分岐管66の流路負荷部81の流路を開けて、第4のヘッドブロック504のみにインクを供給する。
また、紙幅Bの記録媒体にプリントするときは、図6における第3分岐管68の流路負荷部83,84のロール100を駆動して流路を塞ぎ、第1分岐管66の流路負荷部81の流路及び第2分岐管67の流路負荷部82の流路を開けて、第4のヘッドブロック504と第3のヘッドブロック503並びに第5のヘッドブロック505のみにインクを供給する。このとき、各ヘッドブロック503〜505への流路抵抗が略均一となるように、流路負荷部81,82のロール100の位置が調整される。
上記のように、吐出させないヘッドブロックへのインク供給流路を閉ざすことにより、当該使用しないヘッドブロックのメンテナンスが不要となり、無駄なインク消費を抑制できる。また、紙詰まり(ジャム)時や電源瞬断時などにインク漏れが発生しないため、安全性の面でも有益である。
一方、使用するヘッドブロックについては、圧力計94の値をモニターしながら、モータを駆動し、ロール100の位置を調整する。紙幅B〜Dの記録媒体を使用する場合のように、複数のヘッドブロックを同時に使用するときは、これら使用するヘッドブロックにつながる複数の流路のうち、最も流路抵抗の大きい(圧力計94の指示値が大きい)ものに合うように各流路のロール100を調整する。
こうして、使用するヘッドブロックの数に応じて適切な流路抵抗に自動的に調整され、各ヘッドブロックまでの流路抵抗が略同じになるように調整される。これにより、インクの均一な供給が可能となり、リフィル応答性が向上する。かかるリフィル応答性の向上により、吐出周波数を高く設定することが可能となり、プリント生産性を向上させることができる。また、リフィル改善によって、高粘度液の吐出が可能となる。
〔変形例1〕
図6では、第3のヘッドブロック503と第5のヘッドブロック505とを連結管77によって直列に接続し、第2のヘッドブロック502と第6のヘッドブロック506、並びに第1のヘッドブロック501と第7のヘッドブロック507をそれぞれ連結管78,79を用いて接続した例を述べたが、連結管77,78,79を省略して、図10に示すように、第5のヘッドブロック505、第6のヘッドブロック506、第7のヘッドブロック507をそれぞれ第3のヘッドブロック503、第2のヘッドブロック502、第1のヘッドブロック501と並列に接続する形態も可能である。
〔変形例2〕
図2で説明したセンター振分け方式の構成に代えて、図11に示すように、紙幅の異なる各種記録媒体を幅方向の一端を略一致させて搬送する片側寄せ方式の構成も可能である。かかる構成の場合、記録媒体の配置基準となる端(図において左端)部に配置される第1のヘッドブロック501は、最少紙幅Aに対応する長さのノズル列を有し、紙幅Aの記録媒体に印字を行う場合には、この第1のヘッドブロック501のみからインクが吐出される。また、第1のヘッドブロック501と第2及び第3のヘッドブロック502,503の組み合わせによって紙幅Bに対応する長さのノズル列が実現されるため、紙幅Bの記録媒体に印字を行う場合は、第1乃至第3のヘッドブロック501〜503のみが使用される。同様に、紙幅Cの記録媒体に印字を行う場合は第1乃至第5のヘッドブロック501〜505のみが使用され、紙幅Dの記録媒体に印字を行う場合は全ヘッドブロック501〜507からインク吐出が行われる。
通紙頻度が「紙幅A>紙幅B>紙幅C>紙幅D」であるとした場合、第1のヘッドブロック501の吐出頻度が最も高く、次いで、第2及び第3のヘッドブロック502,503、その次に第4及び第5のヘッドブロック504,505の順で頻度が下がり、第6及び第7のヘッドブロック506,507の吐出頻度が最も低くなる。
この図11の構成に対応したインク供給系の配管模式図を図12に示す。なお、図12に示した配管構造は、図6と比較して、ヘッドブロック501〜507の吐出頻度の順位に応じて枝管71〜74の接続先ブロックを変更したものとなっている。図12中図6と同一又は類似の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
また、図6に代えて図10の構成が可能であるのと同様に、図12の配管構造に代えて、図13に示すように、第2のヘッドブロック502と第3のヘッドブロック503を並列に接続するとともに、第4及び第5のヘッドブロック504,505、第6及び第7のヘッドブロック506,507をそれぞれ並列に接続する形態も可能である。
上述の説明では、画像形成装置の一例としてインクジェット記録装置を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。例えば、印画紙に非接触で現像液を塗布する写真画像形成装置等についても本発明の液体供給装置を適用できる。また、本発明に係る液体供給装置の適用範囲は画像形成装置に限定されず、吐出ヘッドを用いて処理液その他各種の液体を被吐出媒体に向けて噴射する各種の装置(液吐出装置、塗装装置、塗布装置など)について本発明を適用することができる。
本発明の実施形態に係る液体供給装置を用いたインクジェット記録装置の全体構成図 ヘッドの構造と記録媒体との関係を示した平面模式図 ラインヘッドを構成しているヘッドブロックの構造例を示す平面透視図 図3中の4−4線に沿う断面図 ヘッドのノズル配列を示す拡大図 本例のインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示した配管模式図 流路負荷部を含む分岐管の構造例を示した図 図8はインク供給系及びヘッド50のメンテナンス系を全体模式図 本例のインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図 インク供給系の他の構成を示した配管模式図 ヘッドの構造と記録媒体との関係を示した他の例に係る平面模式図 図11の構成に対応したインク供給系の配管模式図 図11の構成に対応したインク供給系の他の構成例を示す配管模式図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12K,12C,12M,12Y…ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16A,16B…記録紙、50…ヘッド、60…インクタンク、62…供給管(供給管路)、66…第1分岐管(分岐部)、67…第2分岐管(分岐部)、68…第3分岐管(分岐部)、71,72,73,74…枝管(枝管路)、81,82,83,84…流路負荷部、92…分岐管、94…圧力計、98…弾性配管部、99…流路抵抗可変手段、100…ロール、175…メディア検出部、172…システムコントローラ、180…プリント制御部、185…濃度計、501,502,503,504,505,506,507…ヘッドブロック

Claims (10)

  1. 液吐出口となる複数のノズルを有する吐出ヘッドを複数個並べて配置することでノズル列を長尺化し、幅寸法の異なる複数種類の利用可能な被吐出媒体の最大幅に対応する長さのノズル列を構成したラインヘッドの前記複数個の各吐出ヘッドに対して液タンクから吐出液を供給する液体供給装置であって、
    前記液タンクと前記複数の吐出ヘッドとをつなぐ供給管路の上流側端部は前記液タンクに接続され、該供給管路の下流側は複数の分岐部によって分岐回数の異なる複数の枝管路に分岐され、各枝管路の端部がそれぞれ異なる吐出ヘッドに接続される構造を成し、
    前記ラインヘッドを成す前記複数個の吐出ヘッドの吐出ヘッド配列の中で、前記複数種類の被吐出媒体の搬送時における配置基準となる位置に対応する部分に配置される吐出ヘッドに対して、前記分岐部による分岐回数が最も少ない枝管路が接続され、
    前記複数種類の被吐出媒体のうち、より大きな幅寸法の被吐出媒体に対応して、前記幅寸法が大きくなることで前記配置基準の位置から前記吐出ヘッドの配列方向に離れて追加されることになる吐出ヘッドほど、前記分岐部による分岐回数がより多い枝管路が接続された配管構造を有し
    前記複数の分岐部からそれぞれ各吐出ヘッドに至る少なくとも1つの流路に流路抵抗を可変する流路抵抗可変手段が設けられており、
    同時に使用する複数の前記吐出ヘッドへの液の供給圧を略均一化するように前記流路抵抗可変手段が制御されることを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記配置基準となる位置は、前記被吐出媒体の幅方向の中央であり、各種被吐出媒体の幅方向の中央と、前記ラインヘッドの長手方向に沿う液吐出可能幅の中央とを略一致させて、前記被吐出媒体を搬送する構成において、当該ラインヘッドを成す前記複数個の吐出ヘッドの吐出ヘッド配列の中央部に配置される吐出ヘッドに対して、前記分岐部による分岐回数が最も少ない枝管路が接続されることを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記配置基準となる位置は、前記被吐出媒体の幅方向の一方の端部であり、各種被吐出媒体の幅方向の一方の端部と、前記ラインヘッドの長手方向に沿う液吐出可能幅の片側の端部とを略一致させて、前記被吐出媒体を搬送する構成において、当該ラインヘッドを成す吐出ヘッド配列のうち前記片側の端部に配置される吐出ヘッドに対して、前記分岐部による分岐回数が最も少ない枝管路が接続されることを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  4. 前記複数種類の被吐出媒体の搬送時における配置基準となる位置は、前記複数種類の被吐出媒体の中で最小幅の被吐出媒体を通す位置であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体供給装置。
  5. 前記分岐部による分岐後かつ前記吐出ヘッドの上流に圧力検出手段が配置され、
    前記複数の吐出ヘッドの供給圧を略均一化するように前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記流路抵抗可変手段を制御する流路抵抗制御手段を具備していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の液体供給装置。
  6. 前記流路抵抗制御手段は、前記複数の吐出ヘッドのうち液吐出を行わない吐出ヘッドへの液供給路を閉ざすように前記流路抵抗可変手段を制御することを特徴とする請求項記載の液体供給装置。
  7. 前記流路抵抗可変手段は、管路の断面積を変更する機構を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体供給装置。
  8. 請求項1乃至の何れか1項記載の液体供給装置を有し、前記吐出ヘッドから吐出した液によって記録媒体上に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至7の何れか1項記載の液体供給装置を有し、前記吐出ヘッドから吐出した液によって記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記流路抵抗可変手段を制御して各吐出ヘッドの供給圧を調整することにより前記複数の吐出ヘッド間の記録濃度のばらつきを抑制する記録濃度補正手段として機能する流路抵抗制御手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項記載の液体供給装置を有し、前記吐出ヘッドから吐出した液によって記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    幅寸法の異なる複数種類の使用可能な記録媒体のうち、印字に使用される記録媒体に対応して使用される各吐出ヘッドの供給圧を略均一化するように前記流路抵抗可変手段を制御する流路抵抗制御手段と、
    前記複数種類の使用可能な記録媒体の中で相対的に幅の狭い記録媒体が印字に使用されるときに吐出周波数を高く設定するように、印字に使用される記録媒体の幅に応じて吐出周波数を変更する手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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