JP2005324460A - 画像形成方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不吐出検出等のステップを経ずに、不良ノズルによる画質劣化の視認性を低減させることができる画像形成方法及び装置を提供する。
【解決手段】描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行う画像形成方法であって、打滴率が高い領域においては、主走査方向に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ主走査方向ドットラインを形成する。また、打滴率が低い領域においては、主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成する。或いは、打滴率が低い領域においては、主走査方向に複数個のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、各ドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状ドットラインを形成する。
【選択図】 図11

Description

本発明は画像形成方法及び装置に係り、特に記録媒体の全幅に対応する長さにわって複数の液滴吐出口(ノズル)が配列されたノズル列を有する吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置その他の画像形成装置におけるノズルの不吐出に起因する画質劣化の低減に好適な打滴制御技術に関する。
インクジェットプリンタにおいては、様々な要因によりノズルからインクを吐出できなくなる状況が発生し得る。ノズル群の中の特定のノズルが不吐出になった場合、そのノズルによって本来打滴されるべきはずのドットが欠落するため、記録媒体上に形成された画像に意図せぬスジ状の欠陥(スジムラ)が発生し、そのスジムラが非常に目立ってしまう。
特に、複数のノズルを配列させたライン型の記録ヘッドを用いて1回の副走査で印字を完成させる装置構成の場合、シャトル(マルチ)スキャン方式と違って、別のノズルで不吐出ノズルの打滴位置をカバーすること(いわゆるシングリング)が困難であるため、不吐出ノズルによるスジムラが顕著になり、重大な画質劣化を引き起こす。そのため、あるノズルが不吐出になった場合に、それによる画質劣化を目立ち難くするための方策が提案されている(特許文献1,2)。
特許文献1は、不吐出によって記録が行えなくなったノズルに代わって、他色ヘッドのノズルを用いてドットを補完することを提案している。例えば、シアンヘッドの不吐出箇所をマゼンタヘッドのノズルによって補完打滴している。
特許文献2は、不吐出部分及びその近傍にプリント性向上インクを多く打滴し、不吐出ノズルラインの周囲(両隣)のインクを引き寄せてスジムラの視認性を低下させる方法を提案している。
特開2002−19101号公報 特開2002−67297号公報
しかしながら、特許文献1,2で提案されている補完(補正)方法は何れも、そのノズルが不吐出であるということを何らかな方法で特定した後の処置である。言い換えると、印字には直接必要ではない「不吐出検出」というステップを踏んでいることになり、効率が悪い。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、不吐出検出等のステップを経ずに、不良ノズルによる画質劣化の視認性を低減させることができる画像形成方法及び装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドから記録媒体に向けて液滴を吐出させ、前記記録ヘッド及び前記記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものとし、描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出工程と、前記打滴率算出工程で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定工程と、前記ドット配置決定工程で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドによる打滴動作を制御する打滴制御工程と、を含み、前記打滴率算出工程で算出された打滴率が最大打滴率よりも低く、かつ所定の判定基準値よりも高い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ主走査方向ドットラインを形成することを特徴とする。
本発明によれば、描画対象の画像を複数の領域に分割し、各領域について画像データから定まる所定の濃度になるようにドット配置を実現するにあたり、算出された打滴率が打滴可能な最大ドット数の打滴(いわゆる全ベタ画像)を意味する最大打滴率よりも低く、かつ所定の判定基準値よりも高い領域においては、当該打滴率に応じて主走査方向に並ぶドットライン(ドット列)を形成するものとし、その際に隣接液滴同士を互いに所定の重ね割合でオーバーラップさせて打滴する。このため、あるノズルが吐出不良になったとしても他のノズルから吐出された隣接ドットによって欠陥ドットの一部が覆われ、吐出不良によるスジムラが目立ち難くなる。また、本発明では、ノズルの吐出不良を検出する工程を経る必要がなく、吐出不良が発生した場合のドット欠陥の視認性を低減できる。
なお、本発明のドット配置決定工程では、各領域内で打滴する全てのノズルの打滴率が略等しくなるようにして階調表現を行う態様が好ましい。
所定の判定基準値は、主走査方向ドットライン同士のスジムラが視認されるか否かの境界の条件として設定される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成方法の一態様に係り、前記主走査方向ドットラインを構成するドットの最小ドット径をDmin 、主走査方向に隣接するドット間ピッチをPt とするとき、Dmin /2≧Pt を満たすことを特徴とする。
この条件を満たす場合、吐出不良による欠陥ドットの中心部が隣接のドットによって覆われるため、画質劣化の視認性を一層低減できる点で好ましい態様である。
請求項3記載の発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドから記録媒体に向けて液滴を吐出させ、前記記録ヘッド及び前記記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものとし、描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出工程と、前記打滴率算出工程で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定工程と、前記ドット配置決定工程で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドによる打滴動作を制御する打滴制御工程と、を含み、前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成することを特徴とする。
本発明によれば、所定の判定基準値よりも打滴率が低い領域においては、当該打滴率に応じて主走査方向に対してある傾き角を有する斜め線状のドットラインを形成するものとし、その際に隣接液滴同士を互いに所定の重ね割合でオーバーラップさせて打滴する。このため、あるノズルが吐出不良になったとしても他のノズルから吐出された隣接ドットによって欠陥ドットの一部が覆われ、吐出不良によるスジムラが目立ち難くなる。また、本発明では、ノズルの吐出不良を検出する工程を経る必要がなく、吐出不良が発生した場合のドット欠陥の視認性を低減できる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成方法の一態様に係り、nを2以上の整数、kを正の整数とするとき、打滴率1/nの場合に、前記主走査方向に隣接する画素位置に打滴可能な隣接ノズルからの打滴位置を前記相対移動方向と平行な副走査方向にkピクセルずらして打滴していくことによって前記斜め方向ドットラインが形成され、ドットライン間の距離x0 =n/(k2 +1)1/2 が所定の閾値よりも小さくなるようにkの値が定められていることを特徴とする。
例えば、所定の閾値は、斜め方向ドットライン同士による濃度ムラが視認されるようになる境界条件として設定される。かかる態様によれば、斜め方向ドットラインに垂直な方向の濃度ムラも目立ち難くなる。
なお、ここでいう「隣接ノズル」は、記録ヘッドのノズル配列において物理的に隣接する位置関係で配置されたノズルという意味に限定されず、実質的に記録媒体上で隣接するドットを打てる位置関係のノズルを意味する。例えば、多数のノズルを高密度に2次元配列された構成の場合には、ノズル配列において必ずしも隣接関係にないノズルによって記録媒体上の隣接画素位置にドットを形成する場合がある。このように、記録媒体上の隣接画素位置に打滴可能なノズルを便宜上「隣接ノズル」と総称している。
請求項5記載の発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドから記録媒体に向けて液滴を吐出させ、前記記録ヘッド及び前記記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものとし、描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出工程と、前記打滴率算出工程で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定工程と、前記ドット配置決定工程で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドによる打滴動作を制御する打滴制御工程と、を含み、前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向にm個(ただし、mは正の整数)のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、該m個のドットから成るドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成することを特徴とする。
本発明によれば、所定の判定基準値よりも打滴率が低い領域においては、当該打滴率に応じて主走査方向に一定個数(m個)のドットが隣り合い、それらドット群が互いに副走査方向にずれるように主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成するものとし、その際に隣接液滴同士を互いに所定の重ね割合でオーバーラップさせて打滴する。このため、あるノズルが吐出不良になったとしても他のノズルから吐出された隣接ドットによって欠陥ドットの一部が覆われ、吐出不良によるスジムラが目立ち難くなる。また、本発明では、ノズルの吐出不良を検出する工程を経る必要がなく、吐出不良が発生した場合のドット欠陥の視認性を低減できる。なお、mは3以上の整数であることが好ましい。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像形成方法の一態様に係り、前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成することを特徴とする。
高打滴率の領域については主走査方向ドットラインを形成し、低打滴領域については斜め方向ドットラインを形成するように打滴制御を切り替える態様が好ましい。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像形成方法の一態様に係り、前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向にm個(ただし、mは正の整数)のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、該m個のドットから成るドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成することを特徴とする。
高打滴率の領域については主走査方向ドットラインを形成し、低打滴領域については折れ線状のドットラインを形成するように打滴を切り替える態様もある。
請求項8乃至10記載の発明は、前記目的を達成する画像形成装置を提供する。すなわち、請求項8に係る発明は、液滴吐出用の複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、を有する画像形成装置であって、描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものであり、描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出手段と、前記打滴率算出手段で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定手段と、前記ドット配置決定手段で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドの打滴動作を制御する打滴制御手段と、を備え、前記打滴率算出手段で算出された打滴率が最大打滴率よりも低く、かつ所定の判定基準値よりも高い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ主走査方向ドットラインを形成するように打滴制御が行われることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、液滴吐出用の複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、を有する画像形成装置であって、描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものであり、描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出手段と、前記打滴率算出手段で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定手段と、前記ドット配置決定手段で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドの打滴動作を制御する打滴制御手段と、を備え、前記打滴率算出手段で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成するように打滴制御が行われることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、液滴吐出用の複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、を有する画像形成装置であって、描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものであり、描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出手段と、前記打滴率算出手段で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定手段と、前記ドット配置決定手段で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドの打滴動作を制御する打滴制御手段と、を備え、前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域について、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向にm個(ただし、mは正の整数)のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、該m個のドットから成るドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成するように打滴制御が行われることを特徴とする。
請求項8乃至10に示した画像形成装置における記録ヘッドの構成例として、記録媒体の全幅に対応する長さにわたってインク吐出用の複数のノズルを配列させたノズル列を有するフルライン型のインクジェットヘッドを用いることができる。
この場合、記録媒体の全幅に対応する長さに満たないノズル列を有する比較的短尺の吐出ヘッドブロックを複数個組み合わせ、これらを繋ぎ合わせることで全体として記録媒体の全幅に対応する長さのノズル列を構成する態様がある。
フルライン型のインクジェットヘッドは、通常、記録媒体の相対的な送り方向(相対的搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿ってインクジェットヘッドを配置する態様もあり得る。
「記録媒体」は、記録ヘッドの作用によって画像の記録を受ける媒体(被吐出媒体、印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、吐出ヘッドによって配線パターン等が形成されるプリント基板、中間転写媒体、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
記録媒体と記録ヘッドを相対的に移動させる搬送手段は、停止した(固定された)記録ヘッドに対して記録媒体を搬送する態様、停止した記録媒体に対して記録ヘッドを移動させる態様、或いは、吐出ヘッドと記録媒体の両方を移動させる態様の何れをも含む。
本発明によれば、描画すべき画像データから算出される打滴率に基づいて、スジムラの視認性の低いドット配置のパターンを選択し、隣接ドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶドットラインを形成するようにしたので、不吐出検出を行わなくても、あるノズルについて吐出不良が発生した場合のドット欠陥の視認性を大幅に抑止できる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いたインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
インク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンクを有し、各タンクは所要の管路を介してヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される記録媒体の種類(メディア種)を自動的に判別し、メディア種に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによって記録紙16がベルト33上に吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図7中符号88)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12の各ヘッド12K,12C,12M,12Yは、当該インクジェット記録装置10が対象とする記録紙16の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
ヘッド12K,12C,12M,12Yは、記録紙16の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド12K,12C,12M,12Yが記録紙16の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
吸着ベルト搬送部22により記録紙16を搬送しつつ各ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド12K,12C,12M,12Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
図1に示した印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列と、からなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
各色のヘッド12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターン又は実技画像が印字検出部24により読み取られ、各ヘッドの吐出判定が行われる。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
本願発明は、不吐出ノズルがあった場合でも不吐出による画像欠陥が目立ちにくい打滴配置をするものであり、不吐出検出を行わなくてもある程度の画像欠陥をカバーできるものであるが、不吐出ノズル数が極端に増えた場合には、不吐出検出を行って不吐出ノズルを回復処理する必要がある。
印字検出部24の後段には後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。色別の各ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a) はヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) はヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図3(a) 中の4−4線に沿う断面図)である。
記録紙16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図3(a),(b) に示したように、インク滴の吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙16の送り方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a) の構成に代えて、図3(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドブロック50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図3(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部にノズル51への流出口と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。
図4に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(図4中不図示、図6中符号60として記載)と連通しており、インクタンク60から供給されるインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、アクチュエータ58には、ピエゾ素子などの圧電体が好適に用いられる。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図5に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔インク供給系の構成〕
図6はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インクタンク60はヘッド50にインクを供給する基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。なお、図6のインクタンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図6に示したように、インクタンク60とヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。図6には示さないが、ヘッド50の近傍又はヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によってヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置からヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によってヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ64で覆う。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構によりヘッド50のインク吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、ヘッド50内のインク(圧力室52内)に気泡が混入した場合、ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室52内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期のインクのヘッド50への装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ58が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(アクチュエータ58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かってアクチュエータ58を動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル板表面の汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、アクチュエータ58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、ヘッド50のノズル面50Aに、圧力室52内のインクをポンプ等で吸い込む吸引手段を当接させて、気泡が混入したインク又は増粘インクを吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。
〔制御系の説明〕
図7はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
ROM75には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、ROM75は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図7において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド12K,12C,12M,12Yのアクチュエータを駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データが画像メモリ74に記憶される。
画像メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80において、本発明で開示されている手法によりインク色ごとのドットデータに変換される。すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
ヘッドドライバ84は、画像バッファメモリ82に記憶されたドットデータに基づき、ヘッド50の駆動制御信号を生成する。ヘッドドライバ84で生成された駆動制御信号がヘッド50に加えられることによって、ヘッド50からインクが吐出される。記録紙16の搬送速度に同期してヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録紙16上に画像が形成される。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいてヘッド50に対する各種補正を行う。また、システムコントローラ72は、印字検出部24から得られる情報に基づいて、予備吐出や吸引その他の所定の回復動作を実施する制御を行う。
〔打滴制御方法〕
次に、上記の如く構成されたインクジェット記録装置における打滴制御の方法について説明する。なお、説明の便宜上、ヘッド50のノズル列を簡略化(モデル化)し、主走査方向に沿って直線状に並ぶ1列のノズル列に置き換えて説明するが、実際のノズル配列はは図3(a) 〜(c) で説明したとおり、2次元配置構造を成している。
インクジェット記録装置10では、インク(色材) による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなハーフトーニングアルゴリズムを用いてドットパターンに変換される。
(打滴方法1)図8は、打滴率1/2で記録される画像(ドット配置)の一例を示す模式図である。同図において、紙面の下から上に向かって記録媒体が搬送されるものとする。記録媒体の搬送とノズル51からのインク吐出タイミングを制御することにより、主走査方向に並ぶ1列のドット列が順次形成されていく。
図8のドット配置の中に示した黒丸(符号100)と白丸(符号102)は、各ノズル51によって打滴可能な位置(画素位置)を示している。黒丸100は実際に打滴が行われた画素の位置を示しており、白丸102は打滴が行われなかった(間引かれた)画素の位置を示す。また、黒丸100を中心として描かれた円(符号104)は、黒丸100の示す位置に着弾したインクの拡がりによって形成されるドットを表している。なお、同図における寸法の目安としては、例えば、ノズル間距離約10μm、ドット径約30μmである。図8以外の他の図10乃至図15についても図8の記載ルールと同様である。
図8(a)に示した例では、主走査方向については打滴位置(画素)を間引かずに最も密に打滴が行われ、副走査方向については1画素ラインおきに打滴が行われている。実際に打滴可能な最密のドット配置に対して、副走査方向に50%の割合でドットを配置しており、「打滴率」が1/2の場合の打滴例となっている。
本実施形態では、作成すべき画像をある領域に区切り、その領域においては、濃度を所定の濃度(作成すべき画像のデータに基づいて決定される所定の濃度)にするという画像出力方法を採るものとする。この領域内においては、各ノズルの稼働率は略同一にする。すなわち、この領域内においては、どのノズルも略同一回数ドットを打つものとする。このとき、ノズルがその領域内でドットを打つことができる最大数(=その領域の副走査方向画素数)に対して実際にノズルがドットを打つ回数の割合、つまり、『実際にノズルがドットを打つ回数/ノズルがその領域内でドットを打つことができる最大数(=その領域の副走査方向画素数)』を「打滴率」と定義する。各ノズルの稼働率は略同一であることから、打滴率は『領域内のドット数/領域内の全画素数』に等しくなる。
なお、同一領域内で各ノズルの打滴率は、厳密に一致していなくてもよい。基準となるノズル打滴率に対して±10%までの範囲は実質的に許容される。
また、本実施形態では、打滴可能な最大ドット数の打滴(いわゆる全ベタ画像)を行う場合に打滴率が「1」(最大打滴率)となる比率の表示を用いるが、打滴率の表現形態は百分率などでもよい。
図8(b)は、図8(a)の打滴方法の下でヘッド50内のあるノズル(符号51-NG )が不吐出となった場合の画像例を示したものである。図8(b)の斜線丸(符号106)で示した画素位置が不吐出となり、点線で示したドット108の列が欠落する。しかしながら、図示のようなドット配列の場合、ある特定のノズル51-NG が不吐出になったときでも、その周囲にドットがあるときは不吐出になったノズル51-NG が本来吐出すべきであった領域にもインク(具体的にはその周囲のドット)が存在し、スジムラをある程度防止することができる。
つまり、図8のように、ドット同士が主走査方向に連続して固まって(少なくとも互いに一部が重なって)密集して存在しているドットラインは不吐出によるスジムラの抑止性が強いといえる。最も主走査方向に固まって(密に)存在するようなドットの配列は、図8(a)のように、主走査方向に全画素の打滴を行い一本のドットライン(主走査方向ドットライン)にするというものである。この打滴方法を「第1の打滴方法」と呼ぶことにする。
隣接ドット同士の重なりの程度(重ね割合)が大きいほど、欠落ドット108の領域を隣接ドットでカバーできる面積が大きくなる。インク液滴によって形成されるドットは、ドットの中心部の濃度が相対的に高く、周辺部の濃度は相対的に低いため、欠落ドット108の中心部を隣接ドットによって覆うことができるように隣接ドット同士をオーバーラップさせることが好ましい。
すなわち、図9のように、ノズル51によって打滴される最小ドット径をDmin 、ドット間ピッチをPt とするとき、次式(1)
Dmin /2≧Pt …(1)
を満たすことが好ましい。上式(1)の条件を満たすとき、欠落ドットの中心部を隣接ドットによって覆うことが可能である。
なお、上述の第1の打滴方法による打滴配置においては、主走査方向に沿って一列になっているドットの位相が副走査方向に多少(副走査方向の記録密度より小)ずれていても同様の効果が期待できる。
また、図8では不吐出によるドットの欠落を例に説明したが、ノズル51の吐出不良には、不吐出(記録不能)の他、吐出量(ドットサイズ)の異常、ドット記録位置(着弾位置)の異常などの態様が含まれる。何れの場合も、本来打滴されるべきドットの領域にインクが不足する点で不吐出の場合と同様に考えることができる。
ところで、打滴率がある程度高いときは図8で説明したような主走査方向ドットラインを形成することで対応できるが、打滴率が低くなった場合、すなわち、ドット密度が疎になった場合を考えると、この打滴ではドット列とドット列の間隔が開き過ぎてしまい、それによって副走査方向に視認できる周期的なムラが発生してしまうことになる。
図10に打滴率1/4の場合に主走査方向ドットラインを形成した模式図を示す。同図のとおり、主走査方向ドットライン110同士の間隔が大きくなり、周期的なムラが発生する。
図10のような状況を回避するために、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では低打滴率の領域において、以下に述べる打滴方法を採用する。
(打滴方法2)図11は、第2の打滴方法によるドット配置例を示した模式図である。これは、図8(a)において主走査方向に平行であったドットラインを副走査方向に傾けていく、すなわち、図11(a)のように、主走査方向に隣接するノズル51からの打滴を副走査方向にずらして打滴し、主操作方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成する打滴方法である。
図11では、打滴率1/4の場合を示している。図11(b)のように、あるノズル51-NG が不吐出になっても、そのノズル51-NG が本来吐出すべきであったドット118の中心部は、その隣のノズル51からのドット(図11(b)では、それらの隣接ドットは不吐出ドット118から見て左上と右下に打滴されている)によって覆われていて色が抜けることは無い。また、図11(b)の斜線で示したように、色が抜けてしまう領域122は不吐出ドット118の周辺部であるため、図11(a)で示した通常(正常)吐出の場合と比べ、濃度の変化が殆ど無いと考えられる。
比較のために、図12に打滴率1/4の他の打滴配置(千鳥状配置)例を示す。図12(a)のような千鳥状の打滴配置において、あるノズルが不吐出になると、図12(b)のように、最も高濃度であるドット中心部124が空いてしまっているため、図11と比べてスジムラが目立ち易くなってしまう。
図11のドット配置に関連して、打滴率1/n(全ノズルがn回に1回打滴する)の場合について図13を用いて考察する。図13に示したように、隣接ノズルからの吐出を副走査方向にk (pixel)ずらして打滴することによって斜め方向ドットラインを形成していくことを考える。つまり、図11の例はk=1 の場合に相当することになる。なお、ここでは、打滴可能な最小の画素間距離を1ピクセル(pixel)という単位で表している。
図13のように、主走査方向に隣接し合うノズル51からの打滴を順次、副走査方向にk (pixel)ずらして打滴し、各々のノズル51が副走査方向についてn回(n画素)に1回打滴すると、主走査方向の1(pixel) に対して副走査方向にk (pixel)変化する関係の斜めの直線140上にドットが並ぶドット列が形成される。主走査方向に対するドット列の傾き角をψとするとtan ψ=kの関係があり、kの値はドット列の並び方向(傾き角)を規定する値に相当する。
こうして、ある傾きkで互いに平行に打滴されたドット列間の距離x0 は簡単な計算により、次式(2)、
0 =n/(k2 +1)1/2 (pixel) …(2)
となる。このx0 は、斜め方向ドットラインの繰り返し周期を表している。ドットの中心部が最も高濃度であり、ドット周辺部は濃度が低くなることから、x0 は斜め方向ドットラインによる濃淡の周期を示している。したがって、このx0 が視認されないという条件の下で、ドット列の傾き、すなわちkの値をできるだけ小さい値に決定し、そのkの値に従って打滴を行う。
(打滴方法3)図14は、第3の打滴方法による打滴配置を示した模式図である。図示のように、主走査方向に複数個(m個とする。ただし、mは3以上の整数)ドットを並べ、これらm個のドット群をG(m)と表す。このG(m)を主走査方向の位置によって副走査方向にずらしながら配置する。図14は、打滴率1/4,m=3の例が示されている。
このように、G(m)を主走査方向の位置に応じて副走査方向にずらして打滴することにより、仮に、図14(b)のように、吐出されなかったドット118がG(m)の端の場合でも、不吐出による色抜けはドットの周辺部であり、通常(正常)吐出の場合(図14(a))と比べ、濃度の変化は殆ど起こらない。なお、G(m)の中央部のドットが不吐出によって欠落した場合には、図8で説明した例と同様に、隣接ドットによって欠落ドットの中央部が覆われる。
ヘッド50内において、どのノズル51も略等確率で不吐出になると想定した場合、G(m)の位置は主走査方向にずらしながら打滴することが望ましいと考えられる。一方、不吐出のノズルが予め分かっている場合には、そのノズルがG(m)の中央部に位置するように全体の打滴配置を変更してスジムラを目立たなくするという方法も考えられる。なお、この打滴配置においては、主走査方向に一列になっているドットの位相が副走査方向に多少(副走査方向の記録密度より小)ずれていても同様の効果が期待できる。
図14ではm=3を例示したが、mの値は適宜設計される。図14で説明した第3の打滴方法では、図15に示すように、階段状に繋がったG(m)の中心を結んだ直線150に略垂直な方向に周期的な濃度ムラが発生し得ると考えられる。この間隔xは、次式(3)のように、
x=m×n/(m2 +1)1/2 (pixel) …(3)
となる。ただし、mは主走査方向に並べるドット数、1/nは打滴率を示す。
濃度ムラによるスジが視認される間隔の閾値をxt とし、xが閾値xt を超えない中で最大のmを採用することが好ましい。
なお、1 つのノズル51の吐出間隔は常にn(pixel)であるとは限らないため、xの値の計算式と多少ずれることも考えられる。
〔画像劣化の視認性を考慮した閾値について〕
本実施形態に係るインクジェット記録装置10の場合、高打滴率の領域では、図8のように主走査方向に平行にドットを密に並べて配置する一方、打滴率が低い領域では、図11のように主走査方向に対して傾き角を有する斜め方向にドットを並べて配置したり、或いは、図14のようにドットを主走査方向にm個並べ、そのm個のドット群(G(m))を主走査方向の位置に応じて副走査方向にずらしながら配置したりする打滴制御を行っている。
このように1画像内で打滴率に応じて打滴配置の形態を切り替える場合、高打滴率(高濃度)と低打滴率(低濃度)を判別して打滴方法を切り替える際の閾値(判定基準値)の設定は、副走査方向に周期的なムラが視認される打滴率とする。具体的に打滴率がどのくらいの値になるかは実技プリントから見極めるものとする。
図16に人間の目の空間周波数特性(Visual Transfer Function ;VTF)と実際の観察結果を示す。ここでいう「観察結果」は、ノズル密度1200npi (nozzles per inch) ×打滴密度2400dpi (dots per inch )で図8のように主走査方向に平行にドットを一直線に打滴したサンプルの目視による観察結果である。なお、観察距離は350mmである。図16に示したとおり、実際の目視結果より、およそ7cycle/mm程度から低周波のムラは視認できることがわかり、このことはVTFの結果とよく一致している。ただし、この結果はインク濃度やドット径、打滴位置誤差、さらには観察距離などで大きく変化すると考えられる。
なお、図13で説明したx0 の閾値や図15で説明したxの閾値についても上記同様の観点から適宜の値が設定される。
上記実施形態では、色別に複数のフルライン型ヘッドを配置した構成を述べたが、本発明の実施に際しては、多色一体型のヘッドにおいて色別にノズル列が形成されているというヘッド構成も可能である。
また、図14及び図15では、m個のドット群G(m)を主走査方向に階段状に繋げて成る折れ線状のドットラインを例示したが、本発明の実施に際しては、ドット群G(m)を「W」文字型に繋げてドットラインを形成してもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 図3(a) の要部拡大図 フルライン型ヘッドの他の構成例を示す平面透視図 図3(a) 中の4−4線に沿う断面図 図3(a) に示したヘッドのノズル配列を示す拡大図 本例のインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示した概要図 本例のインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 第1の打滴方法によるドット配置例(打滴率1/2)を示した模式図 隣接ドット同士のオーバーラップ条件を説明するために用いた説明図 打滴率1/4で主走査方向に平行なドットラインを形成した場合の模式図 第2の打滴方法によるドット配置例(打滴率1/4)を示した模式図 打滴率1/4の他のドット配置例(千鳥状配置)を示す模式図 打滴率1/nの場合における打滴方法を説明するために用いた説明図 第3の打滴方法によるドット配置例を示した模式図 第3の打滴方法におけるドット群G(m)のドット数mの設定方法を説明するために用いた説明図 VTFと実際の目視による結果を示した図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K,12C,12M,12Y…ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、22…吸着ベルト搬送部、31、32…ローラ、33…ベルト、34…吸着チャンバ、35…ファン、50…ヘッド、50A…ノズル面、51…ノズル、52…圧力室、58…アクチュエータ、72…システムコントローラ、75…ROM、80…プリント制御部

Claims (10)

  1. 複数のノズルを有する記録ヘッドから記録媒体に向けて液滴を吐出させ、前記記録ヘッド及び前記記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものとし、
    描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出工程と、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定工程と、
    前記ドット配置決定工程で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドによる打滴動作を制御する打滴制御工程と、
    を含み、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率が最大打滴率よりも低く、かつ所定の判定基準値よりも高い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ主走査方向ドットラインを形成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記主走査方向ドットラインを構成するドットの最小ドット径をDmin 、主走査方向に隣接するドット間ピッチをPt とするとき、
    Dmin /2≧Pt
    を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 複数のノズルを有する記録ヘッドから記録媒体に向けて液滴を吐出させ、前記記録ヘッド及び前記記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものとし、
    描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出工程と、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定工程と、
    前記ドット配置決定工程で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドによる打滴動作を制御する打滴制御工程と、
    を含み、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成することを特徴とする画像形成方法。
  4. nを2以上の整数、kを正の整数とするとき、打滴率1/nの場合に、前記主走査方向に隣接する画素位置に打滴可能な隣接ノズルからの打滴位置を前記相対移動方向と平行な副走査方向にkピクセルずらして打滴していくことによって前記斜め方向ドットラインが形成され、
    ドットライン間の距離x0 =n/(k2 +1)1/2 が所定の閾値よりも小さくなるようにkの値が定められていることを特徴とする請求項3記載の画像形成方法。
  5. 複数のノズルを有する記録ヘッドから記録媒体に向けて液滴を吐出させ、前記記録ヘッド及び前記記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものとし、
    描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出工程と、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定工程と、
    前記ドット配置決定工程で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドによる打滴動作を制御する打滴制御工程と、
    を含み、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向にm個(ただし、mは正の整数)のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、該m個のドットから成るドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  7. 前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向にm個(ただし、mは正の整数)のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、該m個のドットから成るドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  8. 液滴吐出用の複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、を有する画像形成装置であって、
    描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものであり、
    描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出手段と、
    前記打滴率算出手段で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定手段と、
    前記ドット配置決定手段で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドの打滴動作を制御する打滴制御手段と、
    を備え、
    前記打滴率算出手段で算出された打滴率が最大打滴率よりも低く、かつ所定の判定基準値よりも高い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ主走査方向ドットラインを形成するように打滴制御が行われることを特徴とする画像形成装置。
  9. 液滴吐出用の複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、を有する画像形成装置であって、
    描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものであり、
    描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出手段と、
    前記打滴率算出手段で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定手段と、
    前記ドット配置決定手段で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドの打滴動作を制御する打滴制御手段と、
    を備え、
    前記打滴率算出手段で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域において、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向に対して所定の傾き角を有する直線上に連続的にドット同士が所定の重ね割合で重なり合って並ぶ斜め方向ドットラインを形成するように打滴制御が行われることを特徴とする画像形成装置。
  10. 液滴吐出用の複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記記録ヘッド及び記録媒体のうち少なくとも一方を搬送して前記記録ヘッドと前記記録媒体を相対移動させる搬送手段と、を有する画像形成装置であって、
    描画対象の画像を複数の領域に区分し、各領域内で濃度を所定の濃度にする画像出力を行う際に、その領域内で1ノズルが打滴可能な最大ドット数に対して実際にノズルが打滴するドット数の割合を「打滴率」というとき、描画対象の画像データに基づいて算出される打滴率を基に決定されるドット配置から成るドット集合体によって階調表現を行うものであり、
    描画対象の画像データに基づいてノズルの打滴率を算出する打滴率算出手段と、
    前記打滴率算出手段で算出された打滴率を基にドット配置のパターンを決定するドット配置決定手段と、
    前記ドット配置決定手段で決定されたドット配置を実現すべく前記記録ヘッドの打滴動作を制御する打滴制御手段と、
    を備え、
    前記打滴率算出工程で算出された打滴率が所定の判定基準値よりも低い領域について、当該打滴率に応じて前記相対移動方向と略直交する主走査方向にm個(ただし、mは正の整数)のドットを所定の重ね割合で重ねて並べたドット群を形成し、該m個のドットから成るドット群を副走査方向にずらしながら主走査方向に並べて折れ線状のドットラインを形成するように打滴制御が行われることを特徴とする画像形成装置。

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