JP5116471B2 - 液体塗布装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、液体塗布装置およびインクジェット記録装置に関し、詳しくは、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を早めるなど所定の目的で媒体に液体を塗布する液体塗布装置に関する。特に、媒体に対する塗布量の制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の塗布装置として、塗布すべき液体をローラなどの塗布部材に供給し、塗布部材は供給された液体を媒体に塗布するものが知られている。このような塗布部材を用いて塗布を行う装置のうち、塗布液をローラに供給ないし付与する部分をシールする構成が、特許文献1に記載されている。同文献に記載の塗布機構は、グラビア印刷装置において印刷版のパターンが表面に形成されたローラにインクを塗布する機構である。ここでは、ローラの周面に沿った上下2ヶ所に対応した位置で、ローラの長手方向に延在するドクターブレードと、この2つのドクターブレードの両側部にそれぞれ設けられた弾性部材と、を有したインクチャンバーを用いている。このチャンバーをローラの周面に当接させることにより、ローラとの間で液室を形成する。そして、ローラが回転することにより、この液室の塗布液がローラに供給ないし付与される。
【0003】
このように、液体を保持するチャンバーをローラに当接させながら液体を供給する構成は、液体の漏れを防止できるなどの利点がある。特に、塗布機構を備えるプリンタなどのインクジェット記録装置では、運搬時の姿勢変化による塗布液の漏れなどを防止でき、運搬にも適用できるプリンタを実現することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−58069号公報
【発明の開示】
【0005】
ところで、特許文献1に開示される塗布機構は、ローラに対して液体を保持するチャンバーが当接し、その当接部からローラの回転に伴って液体がローラ上に付着して運ばれ、媒体に転写されるものである。このため、液体に対する上述の当接の状態あるいは当接部の状態によってローラに付着する量が変化することがある。
【0006】
例えば、液体の粘度が変化すると、当接部の液体の流れ(移動)の状態が変化し、上記当接の隙間からローラに付着して出て行くことができる液体の量が変化してしまう。このようにチャンバーなどの液体保持部材とローラなどの塗布部材との当接状態が変化する要因が生じると、この当接部から塗布部材に付着して出て行く液体の量が変化し、最終的に媒体に転写(塗布)される量も変化することになる。このような意図しない塗布量変化は極力軽減した方が望ましい。
【0007】
本発明は、上述の観点からなされたものであり、その目的とするところは、意図しない塗布量変化を軽減することが可能な液体塗布装置およびインクジェット記録装置を提供することにある。
【0008】
そのために本発明では、媒体に液体を塗布するための塗布部材と、当該塗布部材に当接して液体保持空間を形成するための液体保持部材とを備え、前記液体保持空間内に保持される液体を前記塗布部材の回転によって前記媒体に塗布するための液体塗布ユニットと、前記液体を貯蔵するための貯蔵部と、前記貯蔵部から前記液体保持空間に前記液体を供給するための供給路と、前記液体保持空間から前記貯蔵部に前記液体を回収するための回収路と、前記液体塗布ユニットによる液体の塗布動作中に、前記貯蔵部、前記供給路、前記液体保持空間および前記回収路を含む流路内で前記液体を循環させる循環手段と、前記循環手段による液体の循環速度を変更することで前記液体保持空間内の負圧を変化させて前記液体塗布ユニットによる液体の塗布量を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
また、インクジェット記録装置において、上記のいずれかに記載の液体塗布装置と、前記液体塗布装置により前記液体が塗布された媒体に対して、記録ヘッドからインクを吐出して前記媒体に画像を記録する記録手段と、を具えたことを特徴とする。
【0015】
以上の構成によれば、液体保持空間内の液体を塗布部材(例えば、塗布ローラ)を介して塗布媒体に塗布する場合に、その塗布媒体に対する塗布量を制御することが可能となる。例えば、液体保持空間内の圧力や流速、あるいは塗布ローラの回転速度を可変することで塗布量を調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明にかかる液体塗布装置100の一実施形態の構成を示す斜視図である。ここに示す液体塗布装置100は、概略、塗布媒体に対し所定の塗布液を塗布する液体塗布手段と、この液体塗布手段に塗布液を供給する液体供給手段を有して構成されている。
【0019】
液体塗布機構は、円筒状の塗布ローラ1001、この塗布ローラ1001に対向して配置された円筒状のカウンターローラ(媒体支持部材)1002、および塗布ローラ1001を駆動するローラ駆動機構1003などを有する。このローラ駆動機構1003は、ローラ駆動モータ1004と、このローラ駆動モータ1004の駆動力を塗布ローラ1001に伝達するギアトレインなどを有する動力伝達機構1005とによって構成されている。
【0020】
また、液体供給機構は、塗布ローラ1001の周面との間で塗布液を保持する液体保持部材2001、およびこの液体保持部材2001に液体を供給する後述の液体流路3000(図1では不図示)などを有して構成される。塗布ローラ1001およびカウンターローラ1002は、それぞれ、それらの両端が不図示のフレームに対して回動自在に取り付けられた、互いに平行な軸によって回動自在に支持されている。また、液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の長手方向のほぼ全体にわたって延在するものである。この液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の周面に対して接離動作を可能とする機構を介して上記のフレームに移動可能に取り付けられている。
【0021】
本実施形態の液体塗布装置は、さらに、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部に塗布媒体を搬送するための、ピックアップローラなどからなる塗布媒体供給機構1006を備える。また、この塗布媒体の搬送路において、塗布ローラ1001およびカウンタローラ1002の下流側には、塗布液が塗布された塗布媒体を排紙部(不図示)へ向けて搬送する、排紙ローラなどからなる排紙機構1007が設けられる。これらの給紙機構や排紙機構も、塗布ローラなどと同様、動力伝達機構1005を介して伝えられる駆動モータ1004の駆動力によって動作する。
【0022】
なお、本実施形態で使用する塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を早めることを目的とした液体である。
塗布する液体の成分の一例を以下に記述する。
硝酸カルシウム・4水和物 10%
グリセリン 42%
界面活性剤 1%
水 残量
また、前記塗布液の粘度は25℃で5〜6cP(センチポアズ)である。
【0023】
なお、本発明の適用において塗布液は、上記のものに限られないことは勿論である。例えば、別の塗布液として、染料を不溶化あるいは凝集させる成分を含有する液体を用いることも可能である。また、別の塗布液として、塗布媒体のカール(媒体が湾曲形状となる現象)を抑制する成分を含有する液体を用いることも可能である。
【0024】
塗布する液体に水を用いる場合、本発明の塗布ローラとの液体保持部材の当接部分での摺動性は、表面張力を下げる成分を前記液体に含ませることで良好なものとなる。
上述の塗布する液体の成分の一例では、グリセリン及び界面活性剤が水の表面張力を下げる成分である。
【0025】
次に、以上概略を説明した液体塗布装置を構成する各部の要素についてより詳細に説明する。
【0026】
図2は、塗布ローラ1001、カウンタローラ1002および液体保持部材2001などの構成の一例を示す説明縦断側面図である。
カウンタローラ1002は、不図示の付勢手段によって塗布ローラ1001の周面に向けて付勢されている。この構成により、塗布ローラ1001を図中、時計方向に回転させることにより、両ローラの間に塗布液を塗布すべき塗布媒体Pを挟持すると共に、塗布媒体Pを図中の矢印方向に搬送することができる。
本実施形態では、塗布ローラ1001の材質はゴム硬度40度のシリコンとし、表面粗さはRa1.6μmとし、直径23.169mmとした。カウンタローラ1002の材質は鉄材とし、直径は14mmとした。
【0027】
また、液体保持部材2001は、バネ部材(押圧手段)2006の付勢力によって塗布ローラ1001の周面に対して付勢されて当接するとき、塗布ローラ1001による液体塗布領域全体に亘って延在する長尺な液体保持空間Sを形成する。この液体保持空間S内には、図11にて後述される液体供給経路3000から液体保持部材2001を介して塗布液が供給される。このとき、液体保持部材2001が以下に説明するように構成されているため、塗布ローラ1001の停止状態において、液体保持空間Sから外方へ不用意に塗布液が漏出することを防止ないしは軽減することができる。
【0028】
この液体保持部材2001の構成を、図3ないし図8に示す。
図3に示すように、液体保持部材2001は、空間形成基材2002と、この空間形成基材2002の面に設けられた環状の当接部材2009とを有して構成される。空間形成基材2002には、その中央部分における長手方向に沿って、凹部2003が形成されている。そして、当接部材2009は、その直線部分がこの凹部2003の直線状の縁部に沿って固着され、また、円周部分が上記直線状縁部から底部を経て反対側の直線状縁部に至るように固着される。これにより、液体保持部材2001の当接部材2009が塗布ローラ1001に当接したとき、塗布ローラの周面形状に沿った当接が可能となり、均一な圧力の当接を実現することができる。
【0029】
上記のようにこの実施形態における液体保持部材は、継ぎ目のない一体に形成された当接部材2009が、バネ部材2006の付勢力によって塗布ローラ1001の外周面に隙間なく連続した状態で当接する。その結果、液体保持空間Sは、この当接部材2009と、空間形成基材の一面と、塗布ローラ1001の外周面とによる実質的に閉塞した空間となり、この空間に塗布液が保持される。そして、塗布ローラ1001の回転が停止した状態では、当接部材2009と塗布ローラ1001の外周面とは液密状態を維持し、液体が外部へと漏出するのを防止することができる。一方、塗布ローラ1001が回転するときは、後述されるように、塗布液は塗布ローラ1001の外周面と当接部材2009との間を摺り抜けて、塗布ローラの外周面に層状に付着する。図13以降で後述されるように、本発明の実施形態では、ローラ外周面に付着する塗布液の量を制御する。
【0030】
ここで、塗布ローラ1001の停止状態において、その外周面と当接部材2009とが密接状態にあるとは、上記のとおり、上記液体保持空間Sの内と外との間で液体を通さないことである。この場合、当接部材2009の当接状態としては、それが塗布ローラ1001の外周面に対し、直に接する状態の他、毛管力によって形成される液体の膜を介して上記外周面に当接する状態を含むものである。
【0031】
また、当接部材2009の長手方向における左右両側部は、図3ないし図8に示すように、正面(図3)、平面(図6)および側面(図7、図8)のいずれの方向から見ても緩やかに湾曲する形状をなしている。このため、塗布ローラ1001に対し、比較的強い押圧力で当接部材2120を当接させても、当接部材2009の全体が略均一に弾性変形し、局所的に大きな歪みが生じることはない。このため、当接部材2009は図6ないし図8に示すように、隙間なく連続的に塗布ローラ1001の外周面に当接し、上記の実質的に閉塞した空間を形成することができる。
【0032】
一方、空間形成基材2002には、図3ないし図5に示すように、当接部材2009に囲繞された領域内に、それぞれ空間形成基材2002を貫通する孔を有して構成される液体供給口2004および液体回収口2005が設けられる。これらは空間形成基材2002の背面側に突設された円筒状の連結部20041,20051にそれぞれ連通している。また、この連結部20041,20051は、後述の液体供給流路3000に連結されている。なお、この実施形態では、液体供給口2004が当接部材2009に囲繞された領域の一端部(図3では左端部)近傍に形成され、液体回収口2005が同領域の他端部(図3では右端部)近傍に設けられる。この液体供給口2004は、これを介して液体流路3000から供給される塗布液が前述の液体保持空間Sに供給され、液体回収口2005は、これを介して液体保持空間S内の液体が液体流路3000へと流出させられるものである。この液体の供給、流出を行うことにより、液体保持空間S内において、塗布液は上記の左端部から右端部へと流動する。
【0033】
(塗布液流路)
図11は、液体保持部材2001に連結して、液体保持部材に塗布液を供給し、また、液体保持部材から塗布液を回収するための液体流路3000の概略構成を示す図である。
【0034】
この液体流路3000は、液体保持部材2001を構成する空間形成基材2002の液体供給口2004と塗布液を貯蔵するバッファタンク3002とを連結する第1流路(供給流路)を構成するチューブ3101およびチューブ3102を備える。また、液体流路3000は、空間形成基材2002の液体回収口2005とバッファタンク3002とを連結する第2流路(回収流路)を構成するチューブ3103、チューブ3104、およびチューブ3105を備える。また、バッファタンク3002には、大気連通口3004が設けられる。
【0035】
第1流路を構成するチューブ3101およびチューブ3102との間には、三方の口を連結する第1丁字流路3301が設けられている。第1丁字流路3301は、一方の連結口3008を大気と連通させている。第1丁字流路3301の三方の口を連結する合流点より大気と連通させた連通口3008側に、連通口3008と第1丁字流路3301との連通、遮断の切換えを行う第1遮断弁3201が設けられる。また、第1丁字流路3301は、チューブ3101を介してバッファタンク3002と連結されている。第1丁字流路3301の三方の口を連結する合流点よりチューブ3101と連結される連結口側に、チューブ3101と第1丁字流路3301との連通、遮断の切換えを可能とする第2遮断弁3202が設けられる。さらに、第1丁字流路3301は残りの連結口をチューブ3102を介して液体供給口2004と連結している。この第1遮断弁3201と第2遮断弁3202および第1丁字流路3301の構成は、2つの遮断弁の連通、遮断の組み合わせによりチューブ3102の連結先を大気とバッファタンク3002の内から選択することができる。
【0036】
さらに、チューブ3103、チューブ3104、およびチューブ3105を含む第2流路には、本液体流路3000内で塗布液および空気をバッファタンク3002の方向へと強制的に流動させるためのポンプ3007が配置されている。ポンプ3007の、塗布液が流入する側(本明細書では、「ポンプの上流側」とも呼ぶ)には、チューブ3104が連結されている。一方、ポンプ3007の、塗布液が流出する側(本明細書では、「ポンプの下流側」とも呼ぶ)には、チューブ3105が連結されている。このチューブ3105はバッファタンク3002とポンプ3007とを連結している。チューブ3104はポンプ3007と三方の口を連結する第2丁字流路3302とを連結している。チューブ3103は第2丁字流路3302と液体回収口2005とを連結している。
【0037】
これらの第1流路および第2流路でバッファタンク3002と空間形成基材2002とを連結し、ポンプ3007を駆動させることにより、バッファタンク3002内の塗布液を空間形成基材2002に循環させながら供給することを可能とする。
【0038】
さらに、液体流路3000は、塗布液を貯蔵する交換可能な交換タンク3001と第2流路とを連結する第3流路(補給流路)と、バッファタンク3002と交換タンク3001とを連結する第4流路とを備える。なお、交換タンク3001は、バッファタンク3002よりも容積が大きいタンクである。
【0039】
第3流路に含まれるチューブ3106は、注射針状の第1連結口3005および連結流路を構成する台座3003を介して交換タンク3001と連結する。すなわち、注射針状の第1連結口3005が、交換タンク3001の底部に設けられたゴム3501を突き抜けることによって、チューブ3108は交換タンク3001と連結される。チューブ3106のもう一方の口は前記第2丁字流路3302と連結している。本実施形態では、チューブ3106が、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を供給するための補給流路となる。
【0040】
第2丁字流路3302は、三方の口を連結する合流点よりチューブ3103と連結される連結口側に、チューブ3103と第2丁字流路3302との連通、遮断の切換えを可能とする第3遮断弁3203を備えている。また、第2丁字流路3302は、合流点よりチューブ3106と連結される連結口側に、チューブ3106と第2丁字流路3302との連通、遮断の切換えを可能とする第4遮断弁3204を備えている。この第3遮断弁3203と第4遮断弁3204および第2丁字流路3302の構成は、2つの遮断弁の連通、遮断の組み合わせによりチューブ3104との連結先を交換タンク3001と空間形成基材2002の内から選択することができる。
【0041】
第4流路は、チューブ3107および3108を含んでいる。第4流路に含まれるチューブ3108は、注射針状の第2連結口3005および連結流路を構成する台座3003を介して交換タンク3001と連結する。すなわち、注射針状の第2の連結口3006が、交換タンク3001の底部に設けられたゴム3502を突き抜けることによって、チューブ3108は交換タンク3001と連結される。交換タンク3001は、チューブ3107とチューブ3108との連通、遮断の切換えを可能とする第5遮断弁3205を介してバッファタンク3002と連通している。
【0042】
なお、各遮断弁の切換えは、後述の制御部4000からの制御信号によって行われ、塗布液の充填、供給、回収などが行われる。
【0043】
また、塗布液を回収するためのチューブ3103と、チューブ3106とを合流し、かつこれら流路とチューブ3104との切換を行う、第2丁字流路、第3遮断弁および第4遮断弁の位置は次のとおりである。これらの位置は、ポンプ3007と液体回収口2005との間であればいずれの位置に配置しても良い。また、液体流路の他の実施形態にて後述するように、上記第2丁字流路、第3遮断弁および第4遮断弁を、液体供給口2004とバッファタンク3002との間に配置しても良い。すなわち、第2丁字流路、第3遮断弁および第4遮断弁は、ポンプ3007の上流であればいずれの位置に配置しても良い。
【0044】
本実施形態では、ポンプ3007の上流側で、回収流路と補給流路とを合流させ、かつポンプ3007へと繋がる流路と、回収流路と補給流路との連結の切換を行っている。この切換時によって、回収流路とポンプ3007とが連結された場合は、補給流路とポンプ3007とは連結されていない。よって、このとき、ポンプ3007によって、第1流路、液体保持空間Sおよび第2流路内で、塗布液の循環、液体保持空間Sに対する塗布液の供給、回収を行うことができる。一方、上記切換によって、補給流路とポンプ3007とが連結された場合は、回収流路とポンプ3007とは連結されていない。よって、このとき、第3流路を介して、交換タンク3001からバッファタンク3002へと塗布液を補給することができる。
【0045】
このように、本実施形態では、ポンプ3007の上流側で、回収流路と補給流路との合流およびこれら流路の切換を行い、ポンプ3007と連通しない方の流路をポンプ3007に対して遮断している。よって、バッファタンク3002と交換タンク3001とを有する流路の制御を、1つのポンプによって行うことができる。
【0046】
また、このポンプ3007の駆動を制御することにより、図13以降で後述されるように、液体保持部材2001との間で塗布液を循環し、液体保持部材2001内を液体供給口2004側から液体回収口2005側へ流れる塗布液の流速を制御する。
【0047】
(制御系)
図12は、本実施形態の液体塗布装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。
図において、4000は液体塗布装置全体を制御する制御手段としての制御部を示す。制御部4000は、種々の演算、制御、判別などの処理を実行するCPU4001を有する。また、制御部4000は、このCPU4001によって実行される、図13にて後述される処理などの制御プログラムなどを格納するROM4002と、CPU4001の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM4003などを有する。さらに、後述のように、塗布液の流速を制御する際に参照する本装置の使用時間ないし不使用時間を検知するためのタイマを備える。
【0048】
また、この制御部4000には、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む入力操作部4004、液体塗布装置の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う表示部4005が接続している。また、塗布媒体の位置や各部の動作状態などを検出するセンサなどを含む検出部4006が設けられる。この検出部は、後述のように、塗布液の流速を制御する際に参照する環境温度を検出するための温度センサ4011を有している。ローラ駆動モータ1004、ポンプ駆動モータ4009、第1〜第5切換弁などがそれぞれの駆動回路4007,4008,4010〜4014を介して接続されている。
【0049】
(液体塗布動作シーケンス)
以上説明した塗布装置の構成による液体塗布の処理を以下に説明する。この処理には、本発明の一実施形態にかかる循環速度の制御が含まれる。すなわち、液体保持部材2001に対する塗布液の供給および同部材からの塗布液の回収による循環によって液体保持部材2001内に生じる流れ(循環流)の速度を制御することが含まれる。
【0050】
図13は、本発明の一実施形態にかかる液体塗布装置の液体塗布に係わる処理手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して、液体塗布にかかる各工程を説明する。
【0051】
液体塗布装置に電源が投入されると、制御部4000は、図13に示すフローチャートに従って以下の塗布動作シーケンスを実行する。
【0052】
なお、図11に示した各遮断弁の開閉の組み合わせを、表1の「放置」、「補給」、「塗布」、「回収」の4つの組み合わせとする。そして、制御部4000は、装置の状態に適切な組み合わせを選択し、この選択された組み合わせに対応する動作を行うように各遮断弁へと制御信号を送信する。
【0053】
【表1】
Figure 0005116471
【0054】
ここで、「放置」とは、非動作時であって、液体保持空間Sから塗布液を回収した状態の各遮断弁の状態である。「補給」とは、交換タンクからバッファタンクへと塗布液を補給する際の各遮断弁の状態である。「循環」とは、バッファタンク、第1流路、液体保持空間S、第2流路内において塗布液を循環させる際の各遮断弁の状態である。「回収」とは、液体保持空間Sからバッファタンクへと塗布液を回収する際の各遮断弁の状態である。
【0055】
充填工程
図13において、ステップS1では、前記塗布空間Sに対する塗布液の充填工程を実行する。この充填工程では、まず、各遮断弁を「循環」の開閉組み合わせにすると共に、ポンプ3007を一定時間駆動する。この開閉組み合わせにすると、液体塗布空間Sに対して第1流路および第2流路によってバッファタンク3002が連通する。これにより、液体塗布空間Sおよび第1流路および第2流路に塗布液が充填されていない場合には、ポンプによって内部の空気がバッファタンク3002へと送られて大気連通口3004を通して大気へと排出されると共に各部に塗布液が充填される。また、既に各部に塗布液が充填されている場合には、各部の塗布液が流動して適正な濃度および粘度の塗布液が供給される。この初期動作によって、塗布ローラ1001に対し塗布液が供給された状態となり、塗布媒体への塗布が可能となる。
【0056】
補給工程
ステップS1で、液体保持空間内の液面の高さを検知するための液面管理手段としてのセンサ等により、バッファタンク3002内の塗布液の充填が不十分であると判断した場合は、各遮断弁を「補給」の開閉組み合わせにする。これと共に、ポンプ3007を一定時間駆動する。この開閉組み合わせにすると、交換タンク3001に対して第3流路および第4流路によってバッファタンク3002が連通する。これにより、バッファタンク3002に塗布液が充填されていく。
【0057】
循環速度決定工程
次に、塗布開始指令が入力されると(ステップS2)、再びポンプ3007を駆動する前に、循環速度決定処理(ステップS3)を行う。本実施形態では、次のポンプ作動工程で、決定した循環速度に応じて液体保持部材2001と塗布ローラ1001との間に形成される液体保持空間内に生じる循環流の速度を制御することによって液体保持空間内の圧力を制御する。そして、結果として液体保持部材2001の当接部材2009が塗布ローラ1001に当接する部分(図9に示す部位N)の塗布液の流れ(移動)の状態を変化させ、塗布液が塗布ローラ1001に付着して当接部Nから出て行く量を制御する。これにより、塗布媒体Pに転写(塗布)される塗布液の量を制御する。
【0058】
図14は、液体保持空間内の圧力を循環流の流量に応じて示す図である。ここで、液体保持空間内の流れの断面積は一定であるから、上記流量は流速に対応する。なお、図14は、図11に示した流路においてバッファタンク3002と液体保持部材2001との水頭差が0cmのときの液体保持空間内の流れ方向における平均圧力を示している。液体保持空間内の流れ方向の流速分布に応じて圧力も分布を持つが、いずれの場所でも図14に示す圧力の傾向を示す。
【0059】
図14から明らかなように、流速を速くするほど液体保持空間内の圧力は低くなる。つまり、液体保持空間内における負圧が増す。そして、液体保持空間内の圧力が低くなるほど塗布量は少なくなる。つまり、液体保持空間内における負圧が増すほど、液体保持空間からの塗布液の摺り抜け量が少なくなる。図15は、循環流の流量(従って、流速)に対する塗布量の関係を示す図である。この図からも明らかなように、流速を速くするほど塗布量は少なくなることがわかる。
【0060】
液体保持空間内の圧力を低くすると、当接部材2009の塗布ローラ1001に対する当接圧力が増す。その結果、当接部材2009と塗布ローラ1001の当接部Nの接触面積が増す。また、当接部Nの隙間に形成される塗布液のメニスカスの状態も変化する。このように当接部Nの状態を変化させることによって、塗布液が液体保持部材2001内から当接部Nの隙間をすり抜けて出て行くことができる量を変化させることができる。その他、この塗布ローラに付着して運ばれる量を定める要因が考えられるが、いずれにしろ、本実施形態では、液体塗布部材内の圧力ないし循環流の流速をパラメータとしたときに、図15に示すようなこのパラメータと塗布量の関係を得る。そして、それに基づいて塗布量を制御する。
【0061】
なお、当接部Nは液体保持部材2001の長手方向に沿って当接部材と塗布ローラとによって形成されるが、上述したように、その長手方向に沿って液体保持空間内の圧力は分布を持つ。従って、当接部Nをすり抜けて出て行く塗布液の量も液体保持部材の長手方向に沿って異なることがある。しかし、その量の違いは、塗布媒体に塗布されるときの塗布ムラと認識できるほどの違いではない。換言すれば、液体保持部材を細く長くするなど、極端に負圧勾配が形成される構成とすると、塗布ムラが発生するおそれもある。しかし、それほど極端な負圧になる構成では、液体保持部材の貼りつきによるモータトルク不足など別の問題が生じる。また、当接部Nがリークし、空気が入ってしまうと考えられるため現実的ではない。
【0062】
本実施形態の循環速度決定処理では、上記のように塗布量に対応させることができる循環速度を、環境温度、塗布媒体として用いる紙の種類、および塗布ローラの回転速度に係わる塗布モードに応じて決定する。これにより、環境温度、紙の種類、塗布ローラの回転速度が異なっても、塗布量を一定に維持する制御を行う。
【0063】
図16は、塗布液の粘度の温度依存性を説明する図である。同図から明らかなように、組成A、B、C、Dのいずれの塗布液も温度が高くなるほど粘度が低くなることを示している。図17は、塗布量の粘度依存性を説明する図である。同図に示すように、粘度が高いほど塗布量は多くなる。以上、図16および図17に示す特性を総合すると、温度が高くなるほど塗布量は少なくなる。この結果、本実施形態の塗布量制御は、温度が高いほど循環速度を遅くして塗布量を多くし、温度変化にかかわらず塗布量を一定に維持する制御を行う。
【0064】
紙などの塗布媒体の表面の凹凸に応じて塗布媒体に転写(塗布)される量も変わる。一般に、表面の凹凸が大きく粗い表面のものほど塗布される量は少なくなる。本実施形態は、塗布媒体の表面が粗いものほど循環速度を遅くして塗布量を多くし、用いる塗布媒体の種類に係わらず塗布量を一定にする制御を行う。
【0065】
さらに、塗布ローラなど塗布部材の塗布媒体に対する塗布速度に応じて塗布量も変わる。図18は、この塗布速度と塗布量の関係を説明する図である。同図に示すように、塗布速度(本実施形態の場合は、塗布ローラの回転速度)が速いほど塗布量が多くなる。このため、本実施形態の塗布量制御は、塗布ローラの回転速度が速いモードほど循環速度を速くして塗布量を少なくし、塗布モードに係わらず塗布量を一定にする制御を行う。なお、塗布ローラの回転速度を変える場合、それに合わせてカウンタローラ1001や排紙ローラ1007等の回転速度も変える必要がある。勿論、塗布ローラの回転速度を変えると塗布媒体の搬送速度が変わる。
【0066】
図19は、本実施形態の循環速度決定処理で用いるテーブルを示す図である。同図において、環境温度の値を示す「温度」は、所定の閾値温度より高い場合を「High」とし、所定閾値温度以下の場合「Low」とする。塗布媒体の種類を示す「紙種」は、紙の表面の凹凸に応じて、所定の粗さより粗い場合を「Rough」とし、上記所定の粗さより粗くない場合を「Smooth」とする。さらに、塗布速度に対応する「品位」は、塗布ローラ1001の回転速度が所定の回転速度より遅いモードを「High」とし、所定回転速度以上のモードを「Low」とする。回転速度が遅いモードほど塗布速度が遅い。この場合、より低騒音の騒音品位の高い塗布を行うことができる。
【0067】
図19に示すテーブルにおいて、ポンプの駆動速度である「ポンプ速度」は、上述したパラメータである「温度」、「紙種」、「品位」の値に応じて決定される。ポンプ速度はAから順次B、C、・・・、G、Hと速くなる。例えば、温度が「High」で、品位が「High」の場合、紙種が「Rough」のときより「Smooth」のときの方がポンプ速度を速くする(A<B)。また、温度が「Low」で、品位が「High」の場合、上記の場合よりポンプ速度は速く、また、紙種が「Rough」のときより「Smooth」のときの方がポンプ速度を速くする(A<B<・・・<E<F)。このように、「温度」、「紙種」、「品位」の値に応じて、ポンプ速度としてA〜Hのいずれかが決定される。
【0068】
この決定したポンプ速度で、次の塗布工程でポンプ駆動を行う。ここでは、決定したポンプ速度を実現するための駆動電圧をポンプに与えることで、ポンプ駆動を行う。これにより、液体保持部材2001内の循環流の速度を制御することにより、結果として塗布量を一定に維持する。
【0069】
なお、本実施形態では、塗布装置の環境温度である「温度」は、図12に示した温度センサ4011によって検出する。また、塗布媒体の種類である「紙種」は、ユーザーによる入力操作部4004を介して設定入力によって検知することができる。なお、この紙種は、例えば、光学的センサを用いた公知の検知機構を用いることによっても検知することができることはもちろんである。さらに、「品位」は、ユーザーが入力操作部4004を介して設定した塗布モードに応じて判別することができる。
【0070】
なお、ポンプ速度を決定するパラメータは上例の「温度」などに限られないことはもちろんである。例えば、塗布液の粘度に影響を与える装置の放置時間をパラメータとして用いることもできる。放置時間が長くなるほど蒸発の量も多くなり、塗布液の粘度が増す。この放置時間を用いる場合、図12に示したタイマ4012によって、本塗布装置における例えば塗布液の循環が終了した時点から次に循環が行われるまでの経過時間を計測し、その時間に応じてポンプ速度を制御してもよい。このように塗布液の粘度に影響を及ぼす要因はポンプ速度を決定する際のパラメータとすることができる。
【0071】
また、塗布液や塗布ローラの使用期間によって塗布量が変化することもある。例えば、塗布液や塗布ローラがそれらの使用によって劣化を生じると、塗布量も変化することがある。従って、これら使用期間を、ポンプ速度を定める際のパラメータとすることもできる。
【0072】
さらに、上記の実施形態では、塗布媒体の表面状態によって塗布量が左右されることを説明したが、塗布媒体の厚みによって塗布量が異なることもある。従って、この厚みを、ポンプ速度を定める際のパラメータとして用いることもできる。また、上記の実施形態で説明した塗布ローラの回転速度にかかるモードは塗布品位に関するものであるが、モードはこれに限られない。例えば、サイレントモードといった塗布ローラを比較的低速で回転させるモードが存在する場合、その回転速度に応じてポンプの駆動速度を定めることもできる。
【0073】
加えて、上述の実施形態で説明した循環速度の制御は、塗布媒体が塗布ローラとカウンタローラに挟まれてその塗布媒体に塗布が行われているときの、液体保持空間内の循環速度を制御するものである。例えば、塗布ローラとカウンターローラとの間に塗布媒体が給紙される前にポンプを駆動する場合や、後処理などで媒体に塗布を行わない状態でポンプを駆動する場合は、循環速度の制御は行わず、例えば、一定の速度でポンプを駆動する。
【0074】
塗布工程
再び、図13を参照すると、上述した循環速度決定処理(ステップS3)を終了すると、決定したポンプ速度でポンプ駆動を開始すると共に(ステップS4)、塗布ローラ1001が図2の矢印に示すように、時計周りに回転を開始する(ステップS5)。この塗布ローラ1001の回転により、液体保持空間Sに充填された塗布液Lは、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2009の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2009の下縁部2011との間の当接部Nを摺り抜ける。そして、塗布ローラ1001の外周に層状態となって付着する。塗布ローラ1001に付着した塗布液Lは、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との当接部に送られる。
【0075】
次いで、塗布媒体送給機構1006によって塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との間に塗布媒体が搬送される。これとともに、これらのローラの間に塗布媒体が挿入され、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002の回転に伴い排紙部へ向けて搬送される(ステップS6)。この搬送の間に、塗布ローラ1001の外周面に塗布された塗布液が、図9に示すように塗布ローラ1001から塗布媒体Pに転写される。この転写される量は、上述した循環速度の制御によって一定に制御される。
【0076】
なお、塗布ローラ1001とカウンタローラ1002との間に塗布媒体を供給する手段としては、上記の送給機構に限られないことは勿論である。このような手段としては、例えば、所定のガイド部材を補助的に用いる手差しによる手段を併せて用いてもよく、また、手差し手段を単独で用いる構成など、どのような手段を用いてもよい。
【0077】
図9において、交差する斜線で表現した部分が塗布液Lを示している。なお、ここでは、塗布ローラ1001および塗布媒体Pにおける塗布液の層の厚みは、塗布時における塗布液Lの様子を明確に図示する上で、実際の厚みよりもかなり過大に表している。
【0078】
上記のようにして、塗布媒体Pの塗布された部分は塗布ローラ2001の搬送力により矢印方向に搬送される。これと共に、塗布媒体Pと塗布ローラ2001の接触部に塗布媒体Pの未塗布部分が搬送され、この動作を連続もしくは間欠的に行うことで塗布媒体全体に塗布液を塗布して行く。
【0079】
ところで、図9においては、当接部材2009から摺り抜けて塗布ローラ2001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写された理想的な塗布状態を示している。しかしながら、実際には、塗布ローラ1001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写されるとは限らない。つまり、搬送される塗布媒体Pが塗布ローラ1001から離間する際、塗布液Lは、塗布ローラ1001にも付着し、塗布ローラ1001に塗布液Lが残留することがある。この塗布ローラ1001に残留した塗布液は、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2009の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2009の上縁部2010との間を摺り抜けて液体保持空間S内に戻る。そして、同空間S内に充填されている塗布液と混合される。
【0080】
本実施形態は、この塗布液の戻る量も考慮して循環速度を制御し、最終的に塗布媒体に転写される量が一定に維持されるようにしている。
【0081】
また、この塗布液の戻し動作は、図10に示すように塗布媒体が存在しない状態で塗布ローラ1001を回転させた場合にも同様に行われる。すなわち、塗布ローラ1001を回転することで塗布ローラ1001の外周に付着した塗布液は、カウンタローラ1002と当接する部分(ニップ部)の間を摺り抜ける。摺り抜けた後は塗布ローラ1001側とカウンタローラ1002側とに塗布液が分離し、塗布ローラ1001に塗布液が残留する。そして、塗布ローラ1001側に付着した塗布液Lは当接部材2009の上縁部2010と塗布ローラ1001との間を摺り抜けて液体保持空間S内に侵入し、同空間S内に充填されている塗布液に混合する。
【0082】
終了工程
上記のようにして、塗布媒体への塗布動作が実行されると、次に塗布工程を終了して良いか否かの判断を行い(ステップS7)、塗布工程を終了しない場合は、ステップS6に戻り、塗布媒体の塗布が必要な部分全体に塗布工程を終了するまで塗布動作を繰り返す。塗布工程を終了すると、塗布ローラ1001を停止させ(ステップS8)、さらに、ポンプ3007の駆動を停止させる(ステップS9)。この後、ステップS2へ移行し、塗布開始指令が入力されていれば、前述のステップS2〜S8の動作を繰り返す。一方、塗布開始指令が入力されていなければ、塗布空間Sおよび液体流路内の塗布液を回収する回収動作などの後処理を行い(ステップ10)、塗布にかかる処理を終了する。
【0083】
なお、上記回収動作は、各遮断弁を「回収」の開閉組み合わせにして、ポンプ3007を一定時間駆動する。この開閉組み合わせにすると、液体塗布空間Sに対して第2流路によってバッファタンク3002が連通し、また液体塗布空間Sに対して第1流路は大気連通口である連通口3008と連通する。これにより、チューブ3102、液体塗布空間S、チューブ3103、チューブ3104、ポンプ3007、及びチューブ3105に大気を供給することになり、充満されていた塗布液はバッファタンク3002に回収される。この回収動作を行うことにより、液体保持空間Sからの塗布液の蒸発を完全に防止ないしは軽減することができる。
【0084】
また、回収動作後は、各遮断弁を「放置」の開閉組み合わせにする。この開閉組み合わせにすると、交換タンク3001、バッファタンク3002及び液体塗布空間Sは互いに遮断された状態になる。その結果、移動、運搬などにおいて装置の姿勢が傾いた場合にも塗布液が各タンク間を移動や外部へ流出するのを防止ないしは軽減することができる。
【0085】
以上説明した実施形態によれば、液体保持空間内に液体の流動を生じさせる液体流動手段(ポンプ)の駆動を制御することで、液体の塗布量を調整している。すなわち、ポンプの駆動を制御することで液体保持空間内の液体の流動速度を変化させ、液体保持空間内の圧力を変えることができる。これにより、液体保持部材が塗布ローラに当接する力が変化し、これに伴って、当接部から液体保持空間外へすり抜ける塗布液の量が変わる。このようにして塗布液の塗布量を調整可能にしている。
【0086】
(インクジェット記録装置の実施形態)
図20は、上述の液体塗布装置とほぼ同様の構成を有した塗布機構を備えたインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
このインクジェット記録装置1には、複数枚の記録媒体Pを積載する給送トレイ2が設けられており、半月形状の分離ローラ3が、給送トレイに積載された記録媒体Pを1枚ずつ分離して搬送経路に給送する。搬送経路中には、上記液体塗布機構の液体塗布手段を構成する塗布ローラ1001およびカウンタローラ1002が配置されており、給送トレイ2から給送された記録媒体Pは、両ローラ1001,1002の間に送られる。塗布ローラ1001はローラ駆動モータの回転によって図20において時計周り方向に回転し、記録媒体Pを搬送しながら塗布液を記録媒体Pの記録面に塗布する。塗布液が塗布された記録媒体Pは、搬送ローラ4とピンチローラ5との間に送られ、搬送ローラ4が、図中、反時計周り方向へと回転することによって、記録媒体Pはプラテン6の上を搬送され、記録手段を構成する記録ヘッド7に対向する位置へと移動する。記録ヘッド7は所定数のインク吐出用のノズルを配設したインクジェット記録ヘッドであり、この記録ヘッド7が図の紙面と垂直方向に走査する間に、記録データに従ってノズルから記録媒体Pの記録面に対してインク滴を吐出して記録を行う。この記録動作と搬送ローラ4による所定量の搬送動作とを交互に繰り返しながら、記録媒体に画像を形成して行く。この画像形成動作とともに、記録媒体の搬送路において記録ヘッドの走査領域の後流側に設けられた、排紙ローラ8と排紙拍車9によって記録媒体Pが挟持され、排紙ローラ8の回転によって排紙トレイ10上に排紙される。
【0087】
なお、このインクジェット記録装置としては、インクを吐出するノズルを記録媒体の最大幅に亘って配設した長尺な記録ヘッドを用いて記録動作を行ういわゆるフルライン型のインクジェット記録装置を構成することも可能である。
【0088】
また、この実施形態で用いる塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を早める処理液である。この実施形態では、塗布液として処理液を用いることにより、この処理液とこの処理液が塗布された記録媒体に吐出されるインクの色材である顔料を反応させて顔料の凝集を早めさせる。そして、この不溶化により、記録濃度の向上を図ることができる。さらに、ブリーディングの軽減または防止が可能となる。なお、インクジェット記録装置において用いる塗布液としては、上述の例に限られないことは勿論である。
【0089】
図21は、上述したインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。同図に示すように、給送トレイ2の一端の上方に塗布機構100が設けられ、この塗布機構より上部で、給送トレイ2の中央部上方に記録ヘッド7などを備えた記録機構が設けられる。
【0090】
図22は、上述したインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図において、液体塗布機構の要素であるローラ駆動機構1004、ポンプ駆動モータ4009、および大気連通弁のアクチュエータ3005は、前述した液体塗布装置とで説明したものと同様の要素である。上記塗布装置の実施形態と同様、検出部5006は温度センサ5011を有し、また、コントローラ5000はタイマ5012を有する。
【0091】
CPU5001は、図23にて後述する処理手順のプログラムに従い、塗布機構の各要素の駆動を制御する。これとともに、記録機構にかかるLFモータ5013、CRモータ5015、および記録ヘッド7の駆動を、それぞれの駆動回路5012、5014、5016を介して制御する。すなわち、LFモータ5013の駆動によって搬送ローラ4などを回転させ、また、CRモータの駆動によって記録ヘッド7を搭載したキャリッジを移動させる。さらに、記録ヘッドのノズルからインクを吐出させる制御を行う。
【0092】
図23は、本実施形態のインクジェット記録装置における液体塗布およびそれに伴う記録動作の手順を示すフローチャートである。
同図において、ステップS101、S103〜S106の処理、およびステップS109〜S111の処理は、図13に示した、それぞれ、ステップS1、S3〜S6、S8〜S10の処理と同様である。
【0093】
図23に示すように、本実施形態では、記録開始の指令があると(ステップS102)、循環速度決定処理やポンプ作動などの一連の液体塗布動作を行う(ステップS103〜S106)。そして、記録媒体の液体塗布が必要な部分に液体を塗布する。
【0094】
この塗布工程の後、必要な部分に塗布液が塗布された記録媒体に対して、記録動作を行う(ステップS107)。すなわち、搬送ローラ4によって所定量ずつ搬送される記録媒体Pに対して記録ヘッド7を走査させ、この走査の間に記録データに応じてノズルからインクを吐出することにより記録媒体にインクを付着させてドットを形成する。この付着するインクは塗布液と反応するため、濃度向上や滲みの防止が可能となる。以上の記録媒体の搬送と記録ヘッドの走査を繰り返すことにより、記録媒体Pに対して記録がなされ、記録を終了した記録媒体は排紙トレイ10上に排紙される。ステップS108で記録が終了したと判断すると、ステップS109以降の処理を行い、本処理を終了する。
【0095】
なお、本実施形態では、記録媒体に対する液体塗布に伴い、その塗布が終了した部分に対して順次記録を行うものである。すなわち、塗布ローラから記録ヘッドへ至る搬送路の長さが記録媒体の長さよりも短く、記録媒体上の液体の塗布がなされた部分が記録ヘッドによる走査領域に至るときに、記録媒体の他の部分に塗布機構によって塗布が行われる形態である。すなわち、記録媒体の所定量の搬送ごとに、記録媒体の異なる部分で、順次、液体塗布と記録がなされていく。しかし、本発明の適用する上で、別の形態として、1つの記録媒体に対する塗布が完了してから記録を行うものであってもよい。
【0096】
また、本発明における記録装置においては、液体塗布機構によって、蛍光増白剤を含有する液体を塗布することにより、媒体の白色度を向上させることが可能である。このとき、前記液体塗布後の記録手段は、インクジェット記録方式に限られず、熱転写方式、電子写真方式などの記録方式でも効果を得ることができる。
また、銀塩写真方式の記録装置において、記録前に、感光剤を塗布してもよい。
【0097】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、循環速度を制御することにより、塗布量を一定にする制御形態について説明したが、本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、塗布液を通常よりも多く塗布することが好ましいモードがある場合に、そのモードのときは液体保持空間内の塗布液の循環速度が遅くなるようにポンプ駆動を行うことができる。その反対に、塗布液の塗布量を少なくしたい場合には、循環速度が速くなるようにポンプを駆動すればよい。
【0098】
また、上述した通り、循環速度を変化させたり、液体保持空間内の圧力を変化させると、塗布量が変化する。従って、上述の実施形態では、循環速度を変化させたり、液体保持空間内の圧力を変化させることで、塗布量を制御している。しかし、本発明において塗布量の制御方法は上記方法に限られるものではない。例えば、図18に示した通り、塗布ローラの回転速度を変化させることでも塗布量は変化する。従って、循環速度を変化させず、塗布ローラの回転速度を変化させることで、塗布量を制御してもよい。この場合、塗布液の塗布量を多くしたい場合には塗布ローラの回転速度を速くし、塗布液の塗布量を少なくしたい場合には塗布ローラの回転速度を遅くする。
【0099】
また、温度に応じて塗布ローラの回転速度を変化させることで塗布量を一定に制御する形態も本発明の一形態である。すなわち、図16、図17に示した通り、温度が変わると塗布量が変化する。そこで、温度に依らず塗布量を一定に制御するために、温度に応じて塗布ローラの回転速度を変化させるのである。
【0100】
また、上述した通り、液体保持部材と塗布ローラの当接力が変化すると、液体保持空間から摺り抜ける塗布液の量が変わり、結果として液体の塗布量が変わる。そこで、本発明では、液体保持部材と塗布ローラの当接力の変化を利用して、塗布液の塗布量を制御することも可能である。例えば、塗布液の塗布量を多くしたい場合には当接力を小さくし、塗布液の塗布量を少なくしたい場合には当接力を大きくする。このように、液体保持部材と塗布ローラの当接力を変化させて塗布量を制御することも、本発明の一形態に含まれる。なお、この場合、循環速度や塗布ローラの回転速度は変化させる必要はない。
【0101】
本出願は、2005年8月15日に出願された日本国特許出願第2005−235407号に基づいて優先権を主張し、前記日本国特許出願は、この参照によって本明細書に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態における液体塗布装置の液体流路の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した塗布ローラ、カウンタローラおよび液体保持部材などの配置の一例を示す縦断側面図である。
【図3】図1および図2に示した液体保持部材の正面図である。
【図4】図3に示した液体保持部材をIV−IV線にて切断した端面を示す端面図である。
【図5】図3に示した液体保持部材をV−V線にて切断した端面を示す端面図である。
【図6】図3に示した液体保持部材の平面図である。
【図7】図3に示した液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す左側面図である。
【図8】図3に示した液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す右側面図である。
【図9】本発明の実施形態において、液体保持部材と塗布ローラとによって形成される液体保持空間に塗布液が充填され、塗布ローラの回転により塗布媒体に液体が塗布されている状態を示す縦断断面図である。
【図10】本発明の実施形態において、液体保持部材と塗布ローラとによって形成される液体保持空間に塗布液が充填され、塗布媒体が存在しない状態で塗布ローラを回転させた状態を示す縦断断面図である。
【図11】本発明の実施形態にかかる液体塗布装置の流路構成を示す図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる液体塗布装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の一実施形態にかかる液体塗布動作のシーケンスを示すフローチャートである。
【図14】上記液体塗布装置における液体保持空間内の圧力を循環流の流量に応じて示す図である。
【図15】上記循環流の流量に対する塗布量の関係を示す図である。
【図16】塗布液の粘度の温度依存性を説明する図である。
【図17】塗布量の粘度依存性を説明する図である。
【図18】塗布速度と塗布量の関係を説明する図である。
【図19】本発明の一実施形態にかかる循環速度決定処理で用いるテーブルを示す図である。
【図20】本発明の他の実施形態にかかるインクジェット記録装置の概略構成を示す縦断側面図である。
【図21】図20に示したインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。
【図22】図20に示したインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図23】図20に示すインクジェット記録装置において実行される液体塗布動作および記録動作のシーケンスを示すフローチャートである。

Claims (8)

  1. 媒体に液体を塗布するための塗布部材と、当該塗布部材に当接して液体保持空間を形成するための液体保持部材とを備え、前記液体保持空間内に保持される液体を前記塗布部材の回転によって前記媒体に塗布するための液体塗布ユニットと、
    前記液体を貯蔵するための貯蔵部と、
    前記貯蔵部から前記液体保持空間に前記液体を供給するための供給路と、
    前記液体保持空間から前記貯蔵部に前記液体を回収するための回収路と、
    前記液体塗布ユニットによる液体の塗布動作中に、前記貯蔵部、前記供給路、前記液体保持空間および前記回収路を含む流路内で前記液体を循環させる循環手段と、
    前記循環手段による液体の循環速度を変更することで前記液体保持空間内の負圧を変化させて前記液体塗布ユニットによる液体の塗布量を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする液体塗布装置。
  2. 前記制御手段は、前記液体の塗布量が一定となるように、前記循環速度を変更することを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  3. 前記制御手段は、前記液体の粘度変化に関係するパラメータ応じて前記循環速度を変更することにより、前記液体の塗布量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体塗装置。
  4. 前記制御手段は、使用される媒体の種類に応じて前記循環速度を変更することにより、前記液体の塗布量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  5. 前記塗布部材は塗布ローラであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液体塗布装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の液体塗布装置と、
    前記液体塗布装置により前記液体が塗布された媒体に対して、記録ヘッドからインクを吐出して前記媒体に画像を記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記液体は、前記インクと反応する成分を含有することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記液体は、前記インク中の色材を凝集させる成分を含有することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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